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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022010289
(43)【公開日】2022-01-14
(54)【発明の名称】スワップのクロスのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/06 20120101AFI20220106BHJP
【FI】
G06Q40/06
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021185385
(22)【出願日】2021-11-15
(62)【分割の表示】P 2019116103の分割
【原出願日】2014-10-23
(31)【優先権主張番号】61/941,165
(32)【優先日】2014-02-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】61/895,397
(32)【優先日】2013-10-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】516122003
【氏名又は名称】ビージーシー パートナーズ,エル.ピー.
【氏名又は名称原語表記】BGC PARTNERS,L.P.
(74)【代理人】
【識別番号】100107364
【弁理士】
【氏名又は名称】斉藤 達也
(72)【発明者】
【氏名】ジェイコブス,リッチ
(72)【発明者】
【氏名】ラトニック,ハワード,ダブリュ.
(72)【発明者】
【氏名】スウィーティング,マイク
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055BB53
(57)【要約】
【課題】スワップのクロスの装置を提供すること。
【解決手段】スワップ契約の指示を受け取ることに応じて、取引の会場の複数の市場参加者の全てにスワップ契約の潜在的なクロスを公にアナウンスし、第1の期間における時間経過を示す第1の情報をユーザインタフェースに入力し、第1の期間中にクロスのための要求を送信するためのユーザインタフェース上の機能を無効にし、前記ユーザインタフェースに、第1の期間より後の第2の期間における時間経過を示す第2の情報を入力し、第2の期間中にクロスのための要求を送信するためのユーザインタフェース上の機能を有効にし、2人の当事者のいずれかについても、クロスのための要求の価格よりもよい価格が、市場に存在しないことを決定し、クロスのための要求よりも時間的優先度が高い前記2人の当事者のうちの一方の価格と等しい価格が、市場に存在することを決定し、2人の当事者の間のクロスの実行を促進する、装置。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、
取引の会場の1つ以上のプロセッサを備え、
前記1つ以上のプロセッサは、以下の処理を制御するように構成されている:
市場参加者によるスワップ契約におけるクロスのための要求の促進を意図的に強い、
前記市場参加者から前記スワップ契約の指示を受け取り、
前記スワップ契約の前記指示を受け取ることに応じて、前記取引の会場の複数の市場参加者の全てに前記スワップ契約の潜在的なクロスを公にアナウンスし、
前記スワップ契約の前記指示を受け取ることに応じて、
第1の期間における時間経過を示す第1の情報を、前記市場参加者のユーザインタフェースに入力し、
前記第1の期間中にクロスのための前記要求を送信するための前記ユーザインタフェース上の機能を無効にし、
前記市場参加者の前記ユーザインタフェースに、前記第1の期間より後の第2の期間における時間経過を示す第2の情報を入力し、
前記第2の期間中にクロスのための前記要求を送信するための前記ユーザインタフェース上の機能を有効にし、
前記第2の期間中に前記市場参加者からクロスのための前記要求を受信し、クロスのための前記要求は、2人の当事者、価格、及び分量を識別するものであり、
前記2人の当事者のいずれかについても、クロスのための前記要求の価格よりもよい価格が、市場に存在しないことを決定し、
クロスのための前記要求よりも時間的優先度が高い前記2人の当事者のうちの一方の価格と等しい価格が、前記市場に存在することを決定し、
前記価格及び前記分量で前記2人の当事者の間の前記クロスの実行を促進する、
装置。
【請求項2】
前記促進することは、制限された期間に許可され、クロスのための前記要求は、前記制限された期間に受け取られる、
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記1つ以上のプロセッサは、以下の処理を制御するように構成されている:
前記第2の期間が終わる前に、前記第1の期間と同じ長さの時間に、前記市場参加者から前記スワップ契約の第2の指示を受け取り、
前記スワップ契約の前記第2の指示を受け取ることに応じて、前記複数の市場参加者に、前記スワップ契約の前記潜在的なクロスを公に再アナウンスし、
前記スワップ契約の前記第2の指示を受け取ることに応じて、前記第2の期間が終わった後に、追加の時間の間、促進を許可し続ける、
請求項1に記載の装置。
【請求項4】
装置であって、
取引の会場の1つ以上のプロセッサを備え、
前記1つ以上のプロセッサは、以下の処理を制御するように構成されている:
市場参加者によるスワップ契約におけるクロスのための要求の促進を意図的に強い、
前記市場参加者から前記スワップ契約のティッカーシンボルの指示を受け取り、前記ティッカーシンボルは、前記スワップ契約の取引のために用いられる手形交換所を特定するものであり、
前記ティッカーシンボルの前記指示を受け取ることに応じて、前記取引の会場の複数の市場参加者の全てに前記スワップ契約の潜在的なクロスを公にアナウンスし、

前記ティッカーシンボルの前記指示を受け取ることに応じて、
第1の期間における時間経過を示す第1の情報を、前記市場参加者のユーザインタフェースに入力し、
前記第1の期間中にクロスのための前記要求を送信するための前記ユーザインタフェース上の機能を無効にし、
前記市場参加者の前記ユーザインタフェースに、前記第1の期間より後の第2の期間における時間経過を示す第2の情報を入力し、
前記第2の期間中にクロスのための前記要求を送信するための前記ユーザインタフェース上の機能を有効にし、
前記第2の期間に前記ティッカーシンボルを特定するクロスのための前記要求を受け取り、クロスのための前記要求は、価格、分量、及び2人の当事者を識別するものであり、
前記ティッカーシンボルに基づいて、前記手形交換所を決定し、
前記クロスよりも時間的優先度が高い前記2人の当事者のうちの一方の価格と等しい価格が、市場に存在することを決定し、
前記手形交換所を用いて、前記価格及び前記分量で前記2人の当事者の間の前記クロスの実行を促進する、
装置。
【請求項5】
前記促進することは、制限された期間に許可され、クロスのための前記要求は、前記制限された期間に受け取られる、
請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記1つ以上のプロセッサは、以下の処理を制御するように構成されている:
前記第2の期間が終わる前に、前記第1の期間と同じ長さの時間に、前記市場参加者から前記ティッカーシンボルの第2の指示を受け取り、
前記スワップ契約の前記第2の指示を受け取ることに応じて、前記複数の市場参加者に、前記スワップ契約の前記潜在的なクロスを公に再アナウンスし、
前記スワップ契約の前記第2の指示を受け取ることに応じて、前記第2の期間の後に、前記追加の時間の間、促進を許可し続ける、
請求項4に記載の装置。
【請求項7】
前記1つ以上のプロセッサは、以下の処理を制御するように構成されている:
前記価格と比較して、前記2人の当事者の少なくとも一方に対するクロスのための前記要求の少なくとも一部を満たすためのよりよい価格が、前記市場に存在すると決定し、
前記クロスの実行を促進することが、前記よりよい価格で前記少なくとも一部の実行を促進することを含む、
請求項4に記載の装置。
【請求項8】
前記実行を促進することが、前記少なくとも1人の当事者と、前記2人の当事者のいずれとも異なる別の当事者との実行を促進することを含む、
請求項7に記載の装置。
【請求項9】
装置であって、
取引の会場の1つ以上のプロセッサを備え、
前記1つ以上のプロセッサは、以下の処理を制御するように構成されている:
市場参加者によるスワップ契約におけるクロスのための要求の促進を意図的に強い、
前記市場参加者から前記スワップ契約の第1の指示を受け取り、
前記スワップ契約の前記第1の指示を受け取ることに応じて、前記取引の会場の複数の市場参加者の全てに前記スワップ契約の潜在的なクロスを公にアナウンスし、
前記スワップ契約の前記第1の指示を受け取ることに応じて、
第1の期間における時間経過を示す第1の情報を、前記市場参加者のユーザインタフェースに入力し、
前記第1の期間中にクロスのための前記要求を送信するための前記ユーザインタフェース上の機能を無効にし、
前記市場参加者の前記ユーザインタフェースに、前記第1の期間より後の第2の期間における時間経過を示す第2の情報を入力し、
前記第2の期間中にクロスのための前記要求を送信するための前記ユーザインタフェース上の機能を有効にし、
前記第2の期間が終了する前の第1の時間に、前記市場参加者からスワップ契約の第2の指示を受け取り、
前記スワップ契約の前記第2の指示を受け取ることに応じて、前記取引の会場の複数の市場参加者の全てに前記スワップ契約の潜在的なクロスを公に再アナウンスし、
前記スワップ契約の前記第2の指示を受け取ることに応じて、クロスのための前記要求を促進することが前記市場参加者によって許可されている合計時間が、前記スワップ契約の第1と第2の指示に基づく前記第2の期間の時間の2倍を含むように、前記第2の指示を受け取った後、前記市場参加者による前記スワップ契約のクロスのための前記要求の促進を第2の時間の間に許可し、
前記市場参加者からクロスのための前記要求を受け取り、クロスのための前記要求は、価格、分量、及び2人の当事者を識別するものであり、
前記クロスよりも時間的優先度が高い前記2人の当事者のうちの一方のクロスのための前記要求のための等しい価格が、前記市場に存在することを決定し、
前記価格及び前記分量で前記2人の当事者の間の前記クロスの実行を促進する、
装置。
【請求項10】
前記1つ以上のプロセッサは、以下の処理を制御するように構成されている:
前記スワップ契約の前記第1の指示を受け取ってから前記第2の期間の2倍の時間が経過した時点で、前記市場参加者から前記スワップ契約の第3の指示を受け取り、
前記スワップ契約の前記第3の指示を受け取ることに応じて、前記市場参加者に前記スワップ契約の潜在的なクロスを再アナウンスし、
前記スワップ契約の前記第3の指示を受け取ることに応じて、クロスのための前記要求を促進することが前記市場参加者によって許可されている合計時間が、前記スワップ契約の第1と第2と第3の指示に基づく前記第2の期間の時間の3倍を含むように、前記第3の指示を受け取った後、前記市場参加者による前記スワップ契約のクロスのための前記要求の促進を第2の時間の合計時間の間に許可する、
請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記1つ以上のプロセッサは、以下の処理を制御するように構成されている:
前記価格と比較して、前記2人の当事者の少なくとも一方に対するクロスのための前記要求の少なくとも一部を満たすためのよりよい価格が、市場に存在すると決定し、
前記クロスの実行を促進することが、前記よりよい価格で前記少なくとも一部の実行を促進することを含む、
請求項9に記載の装置。
【請求項12】
装置であって、
取引の会場の1つ以上のプロセッサを備え、
前記1つ以上のプロセッサは、以下の処理を制御するように構成されている:
2人の当事者間のスワップ契約の潜在的なクロスをアナウンスする要求を受け取り、
アナウンスする前記要求を受け取ることに応じて、
市場にアナウンスを送り、
インターフェースを介してクロスのための要求を送信するための前記インターフェースの機能が無効とされているアナウンス期間のカウントダウンと、前記アナウンス期間の後において、クロスのための要求を送信するための前記インターフェースの前記機能が有効となっている提出期間とを示すように、前記インターフェースを調整し、
前記提出期間に前記インターフェースを介して前記市場へのクロスのための前記要求を送信する要求を受け取り、
前記提出期間にクロスのための前記要求を送信する前記要求を受け取ったことに応じて、スワップ契約のクロスのための前記要求を前記市場に送り、
前記クロスよりも時間的優先度が高い前記2人の当事者のうちの一方のクロスのための前記要求のための等しい価格が、前記市場に存在することを決定し、
クロスのための前記要求の前記価格及び前記分量で前記2人の当事者の間の前記クロスの実行を促進する、
装置。
【請求項13】
前記1つ以上のプロセッサは、以下の処理を制御するように構成されている:
前記提出期間に前記インターフェースを介して前記2人の当事者のうちの一方の変更を受け取り、クロスのための前記要求は、前記2人の当事者のうちの一方に代えて、変更された当事者を指示する、
請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記1つ以上のプロセッサは、以下の処理を制御するように構成されている:
前記提出期間が終了する前に、少なくとも前記アナウンス期間と等しい期間だけ、前記提出期間を延長する要求を受け取り、
前記提出期間が終了する前に、少なくとも前記アナウンス期間と等しい期間を、前記提出期間にアナウンスする第2の要求を送信し、
前記第2の要求に応じて、前記市場に第2のアナウンスを送り、前記提出期間を延長する、
請求項12に記載の装置。
【請求項15】
前記インターフェースを介したクロスのための前記要求の送信は、前記アナウンス期間にボタンを無効にすることによって防止され、前記提出期間に前記ボタンを有効にすることによって許可される、
請求項12に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2013年10月24日付出願の米国仮出願第61/895,397号、及び2014年2月18日付出願の同第61/941,165号であり、これらの全ては参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
分野
いくつかの実施形態は、取引に関する。
【背景技術】
【0003】
市場は、金融商品における取引のために、ビッドとオーダとを合致させる。スワップ契約は、トレーダーに対してレートに基づく取引を可能にする。
【発明の概要】
【0004】
以下は、請求項ではなく、実施の形態として理解されたい。
【0005】
A.装置であって、1つ以上のプロセッサと、1つ以上の非一時的媒体と、を備え、前記1つ以上の非一時的媒体は、前記1つ以上プロセッサによって実行されたときに、前記装置に、市場参加者からスワップ契約の指示を受信させ、前記スワップ契約の前記指示を受信することに応じて、複数の市場参加者に前記スワップ契約の潜在的なクロスをアナウンスさせ、前記スワップ契約の前記指示を受信することに応じて、期間中の前記市場参加者による前記スワップ契約におけるクロスのための要求の促進を意図的に強いて、故意の遅延の前記期間が経過した後、前記市場参加者による前記スワップ契約におけるクロスのための前記要求の促進を許可させ、前記市場参加者からクロスのための前記要求を受信させ、クロスのための前記要求は、価格及び分量を確認し、前記2つの当事者のいずれかのためのクロスの前記要求のためのよりよい価格が、前記市場に存在しないことについて決定させ、前記クロスよりも、よりよい時間優先にて、前記2つの当事者の1つのためのクロスの前記要求のための同じ価格が、前記市場に存在することについて決定させ、前記価格及び前記分量にて、前記2つの当事者の間の前記クロスの実行を促進させる、複数の命令が格納されている、装置。
【0006】
A.l.請求項Aの装置であって、促進を許可することは制限された時間の間に許可することを含み、及び、クロスのための前記要求は当該制限された時間の間に受信される、装置。A.2.請求項Aの装置であって、前記スワップ契約の前記指示は、前記スワップ契約を含んでいる取引のために用いられるために手形交換所を確認するティッカーシンボルを含み、及び、実行を促進することは、前記手形交換所を用いる実行を促進することを含む、装置。A.3.請求項Aの装置であって、促進を許可することは、制限された時間の間に許可することを含み、前記装置は、前記制限された時間が終わる前の前記時間に長さが同じ時間に、前記市場参加者から前記スワップ契約の第2の指示を受信し、前記スワップ契約の前記第2の指示を受信することに応じて、前記複数の市場参加者に、前記スワップ契約の前記潜在的なクロスを再アナウンスし、前記スワップ契約の前記第2の指示を受信することに応じて、前記制限された時間の後の追加の時間の間、促進を許可し続ける、ように制御される、装置。A.4.請求項Aの装置であって、前記市場参加者は、ブローカを含む、装置。
【0007】
B.装置であって、1つ以上のプロセッサと、1つ以上の非一時的媒体と、を備え、前記1つ以上の非一時的媒体は、前記1つ以上プロセッサによって実行されたときに、前記装置に、市場参加者からスワップ契約のティッカーシンボルの指示を受信させ、前記ティッカーシンボルは、前記スワップ契約において、取引のために用いられるために手形交換所を確認し、前記ティッカーシンボルの前記指示を受信することに応じて、複数の市場参加者に前記スワップ契約の潜在的なクロスをアナウンスさせ、前記ティッカーシンボルの前記指示を受信することに応じて、期間中の前記市場参加者による前記スワップ契約におけるクロスのための要求の促進を意図的に強いて、故意の遅延の前記期間が経過した後、前記市場参加者による前記スワップ契約におけるクロスのための前記要求の促進を許可させ、前記ティッカーシンボルを確認しているクロスのための前記要求を受信させ、クロスの前記要求は、価格、分量、及び2つの当事者を確認し、前記ティッカーシンボルに基づいて前記手形交換所を決定し、前記手形交換所を使用する前記クロスの実行を促進させる、複数の命令が格納されている、装置。
【0008】
B.l.請求項Bの装置であって、促進を許可することは制限された時間の間に許可することを含み、及び、クロスのための前記要求は当該制限された時間の間に受信される、装置。B.2.請求項Bの装置であって、前記装置は、前記クロスよりも、よりよい時間優先にて、前記2つの当事者の1つのためのクロスの前記要求のための同じ価格が、前記市場に存在することについて決定し、及び、前記実行を促進することは、前記価格及び前記分量にて、前記2つの当事者の間の前記クロスの実行を促進することを含む、ように構成されている、装置。B.3.請求項Bの装置であって、促進を許可することは、制限された時間の間に許可することを含み、前記装置は、前記制限された時間が終わる前の前記時間に長さが同じ時間に、前記市場参加者から前記ティッカーシンボルの第2の指示を受信し、前記スワップ契約の前記第2の指示を受信することに応じて、前記複数の市場参加者に、前記スワップ契約の前記潜在的なクロスを再アナウンスし、前記スワップ契約の前記第2の指示を受信することに応じて、前記制限された時間の後の追加の時間の間、促進を許可し続ける、ように制御される、装置。B.4.請求項Bの装置であって、前記装置は、前記価格を比較して、前記2つの当事者の少なくとも1つのためのクロスの前記要求の少なくとも一部を実現するためのよりよい価格が、前記市場に存在することを決定し、前記クロスの実行を促進することが、前記よりよい価格での前記少なくとも一部の実行を促進することを含む、ように制御する、装置。B.4.1.請求項B.4の装置であって、実行を促進することは、前記少なく1つの当事者及び前記2つの当事者の何れかと異なる他の当事者で実行を促進することを含む、装置。B.4.2.請求項B.4の装置であって、実行を促進することは、前記2つの当事者の間の実行を促進することを含む、装置。
【0009】
C.装置であって、1つ以上のプロセッサと、1つ以上の非一時的媒体と、を備え、前記1つ以上の非一時的媒体は、前記1つ以上プロセッサによって実行されたときに、前記装置に、市場参加者からスワップ契約の第1の指示を受信させ、前記スワップ契約の前記第1の指示を受信することに応じて、複数の市場参加者に前記スワップ契約の潜在的なクロスをアナウンスさせ、前記スワップ契約の前記第1の指示を受信することに応じて、第1の時間中の前記市場参加者による前記スワップ契約におけるクロスのための要求の促進を意図的に強いて、故意の遅延の前記第1の時間が経過した後、第2の時間中の前記市場参加者による前記スワップ契約におけるクロスのための前記要求の促進を許可させ、前記第2の時間の前に前記第1の時間が終わり、前記市場参加者からスワップ契約の第2の指示を受信させ、前記スワップ契約の前記第2の指示を受信することに応じて、前記複数の市場参加者に前記スワップ契約の前記潜在的なクロスを再アナウンスさせ、前記スワップ契約の前記第2の指示を受信することに応じて、前記市場参加者によって許可されるクロスのための前記要求の促進である合計の時間が、前記スワップ契約の前記第1及び第2の指示に基づいて、2倍の前記第2の時間を含むように、前記第2の指示の受信の後の前記第2の時間の間に、前記市場参加者による前記スワップ契約におけるクロスの前記要求の促進を許可させ、前記市場参加者からクロスのための前記要求を受信させ、クロスのための前記要求は、価格、分量、及び2つの当事者を確認し、前記クロスの実行を促進させる、複数の命令が格納されている、装置。
【0010】
C.l.請求項Cの装置であって、前記装置は、前記スワップ契約の前記第1の指示を受信してから、2倍の前記第2の時間が経過したときに、前記市場参加者から前記スワップ契約の第3の指示を受信し、前記スワップ契約の前記第3の指示を受信することに応じて、前記複数の市場参加者に前記スワップ契約の潜在的なクロスを再アナウンスし、前記スワップ契約の前記第3の指示を受信することに応じて、前記市場参加者によって許可されるクロスのための前記要求の促進である合計の時間が、前記スワップ契約の前記第1、第2及び第3の指示に基づいて、3倍の前記第2の時間を含むように、前記第3の指示の受信の後の前記第2の時間の間に、前記市場参加者による前記スワップ契約におけるクロスの前記要求の促進を許可する、装置。C.2.請求項Cの装置であって、前記装置は、前記クロスよりも、よりよい時間優先にて、前記2つの当事者の1つのためのクロスの前記要求のための同じ価格が、前記市場に存在することについて決定し、及び、前記実行を促進することは、前記価格及び前記分量にて、前記2つの当事者の間の前記クロスの実行を促進することを含む、ように構成されている、装置。C.3.請求項Cの装置であって、前記スワップ契約の前記指示は、前記スワップ契約を含んでいる取引のために用いられるために手形交換所を確認するティッカーシンボルを含み、及び、実行を促進することは、前記手形交換所を用いる実行を促進することを含む、装置。C.4.請求項Cの装置であって、前記装置は、前記価格を比較して、前記2つの当事者の少なくとも1つのためのクロスの前記要求の少なくとも一部を実現するためのよりよい価格が、前記市場に存在することを決定し、前記クロスの実行を促進することが、前記よりよい価格での前記少なくとも一部の実行を促進することを含む、ように制御する、装置。C.4.1.請求項C.4の装置であって、実行を促進することは、前記少なく1つの当事者及び前記2つの当事者の何れかと異なる他の当事者で実行を促進することを含む、装置。C.4.2.請求項C.4の装置であって、実行を促進することは、前記2つの当事者の間の実行を促進することを含む、装置。
【0011】
装置であって、1つ以上のプロセッサと、1つ以上の非一時的媒体と、を備え、前記1つ以上の非一時的媒体は、前記1つ以上プロセッサによって実行されたときに、前記装置に、2つの当事者の間のスワップ契約の潜在的なクロスをアナウンスする要求を受信させ、アナウンスする前記要求を受信することに応じて、市場にアナウンスを送信させ、アナウンスの期間のカウントダウンを示すためにインターフェースを調整させ、前記アナウンスの期間の間、クロスのための要求の提出を防止するために前記インターフェースを制御させ、前記アナウンスの期間が終わることを示すために前記インターフェースを調整している、前記アナウンスの期間の最後に応じて、クロスのための要求が提出されるために許可される間である提出の期間のカウントダウンを示す前記インターフェースを調整させ、前記提出の期間の間のクロスのための前記要求の提出を許可するために前記インターフェースを調整させ、前記提出の期間の間に前記インターフェースを介して前記市場にクロスのための前記要求を提出する要求を受信させ、前記提出の期間の間にクロスのための前記要求を提出する前記要求を受信することに応じて、前記市場にスワップ契約のクロスのための前記要求を送信させる、複数の命令が格納されている、装置。
【0012】
D.1.請求項Dの装置であって、前記装置は、前記提出の期間の間に前記2つの当事者の1つの前記インターフェースを介して変更を受信し、クロスのための前記要求は、前記2つの当事者の1つの代わりの前記変更された当事者を指示する、ように制御される、装置。D.2.請求項Dの装置であって、前記装置は、前記提出の期間が終了する前に、少なくとも前記アナウンスの期間と同じ時間だけ、前記提出の期間を延長する要求を受信し、前記提出の期間が終了する前に、少なくとも前記アナウンスの期間と同じ時間である前記提出の期間の間にアナウンスする第2の要求を提出し、前記第2の要求に応じて、前記市場に第2のアナウンスを送信し、及び、前記提出の期間を延長する、ように制御する、装置。D.3.請求項Dの装置であって、前記アナウンスは、前記スワップ契約を含む取引のために用いられるために、手形交換所を確認するティッカーシンボルを含む、装置。D.4.請求項Dの装置であって、前記アナウンスの期間の間にクロスのための前記要求の提出を防止するために、前記インターフェースを制御することはボタンを無効にすることを含み、及び、前記提出の期間の間にクロスのための前記要求の提出を許可するために前記インターフェースを調整することは前記ボタンを有効にすることを含む、装置。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】例示の装置のブロック図である。
図2】例示のインターフェースの図である。
図3】いくつかの実施形態に係る例示の方法を示す図である。
図4】いくつかの実施形態に係る例示の方法を示す図である。
図5】いくつかの実施形態に係る例示の方法を示す図である。
図6】いくつかの実施形態に係る例示の方法を示す図である。
図7】いくつかの実施形態に係る例示のシンボル構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
例示の実施形態
金融商品は、取引装置を介して取引されてよい。取引装置は、合致、交換、清算、トラッキング、演算、及び/又は、金融商品のための市場の確立を援助してよい他のアクションを促進してよい。取引されてよい1つの例示の金融商品は、先物契約を含む。このような契約は、現在の若干のコストを引き換えに、将来における他の当事者から1つの当事者に対して若干の権利を許諾してよい。取引されてよい他の例示の金融商品は、スワップ契約を含む。このような契約は、1つの当事者に対して第1の金利に基づく支払いを許諾してよく、及び、他の当事者に対して第2の金利に基づく支払いを許諾してよい。例えば、第1の当事者は、変動金利を許諾されてよく、及び、第2の当事者は、固定金利を許諾されてよい。
【0015】
図1は、いくつかの実施形態の一部であってよい例示の取引装置100を図示する。この取引装置が非限定の例として与えられていること、及び、他の実施形態がいくつかの所望の構造を備えてよいことについて、理解されたい。例示の取引装置は、電子市場101、ブローカ103、手形交換所105、第1の当事者107、及び第2の当事者109を備える。
【0016】
第1の当事者107及び第2の当事者109は、スワップにおける取引を行うために、交渉された合意に達してよい。例えば、スワップ交換において、第1の当事者は、米国3か月LIBOR変動金利プラス25基礎ポイント(US LIBOR 3 month floating rate plus 25)をとることに合意してよく、第2の当事者は、米国財務5年固定金利をとることに合意してよい。当事者は、100万ドル(このような概念的なサイズは、協定によって、交換によって、手形交換所によって、監督官によって、当事者によって、及び/又はいくつかの所望の代替のものによって、セットされてよい)の概念的な価値を有する契約にて取引を行うことに合意してよい。当事者は、いくつかの数のこのような契約を取引することに合意してよい。この交渉は、電子メッセージシステムを介して、オークション又は応札システムを介して、直接音声交渉を介して、及び/又は所望のいくつかの手法にて行われてよい。いくつかの実施形態では、第1の当事者及び/又は第2の当事者は、交渉された合意をブローカ103に通知してよい。
【0017】
いくつかの実施形態では、第1の当事者は、スワップにて取引を行う要求をブローカに通知してよく、及び、ブローカは、第2の当事者との交渉された合意をアレンジしてよい。例えば、合致するオーダのためのオーダブックを見ることにより、興味を持った当事者に電話することにより、合致を見つけるための合致エンジンキューにてオーダを行うことにより等。交渉された合意を行うための様々な手法が、様々な実施形態で用いられてよいことについて、理解されたい。
【0018】
ブローカ107は、(例えば、当事者又は合致する会場からのいくつかの又はすべてのパラメータを受信することにより、当事者のためのいくつかの又はすべてのパラメータを交渉することにより、いくつかの又はすべてのパラメータを画定すること等により)スワップ交換のための、第1及び第2の当事者の間の交渉された合意のためのパラメータを決定してよい。パラメータは、取引のために使用するために、サイズ、価格、契約、当事者、及び/又は手形交換所を含んでよい。例えば、(例えば、電子通信を介して、電話により、個人的に等にて)第1の当事者は、ブローカに、契約、価格、サイズ、手形交換所、及び第2の当事者を確認してよい。
【0019】
ブローカは、取引の実行を促進するために、電子市場に所望の取引についての情報を提出してよい。例えば、ブローカは、市場に対して契約のための相場を要求してよい。いくつかの要求された遅延の期間の後に、ブローカは、市場にクロスのための要求を提出してよい。ブローカは、要求されたクロスのパラメータを確認する市場との電子通信を介して、このような情報を提出してよい。図2は、スワップ取引のために、市場に情報を提出するために用いられてよい例示のGUIを図示する。ブローカは、第1の当事者及び/又は第2の当事者に、試みられた実行の結果を通知してよい。ブローカは、電子市場を介して、スワップ契約の取引を促進するために、コンピューティング装置を操作してよい。情報は、ここで記載されるように、このような取引を促進するための装置によって受信されてよく、及び/又は、当該装置から送信されてよい。コンピューティング装置は、図2の表示のような表示を可能にするために、情報をトラック及び維持してよい。1つの例示のブローカは、BGCパートナーを含んでよい。
【0020】
電子市場101は、商品のための合致ファシリティとして機能する、1つ以上のコンピューティング装置を備えてよい。このようなコンピューティング装置は、スワップ契約の取引を可能にするために、非一時的媒体の命令を実行してよい。市場は、取引のために、スワップ契約をリストしてよい。市場は、ビッド及びオファーが、スワップ取引で入力されるのを許可してよい。市場は、相場のための要求が、スワップ契約のために入力されるのを許可してよい。市場は、スワップ契約のためのクロスのための要求が、ここで説明されるアナウンスの制限で入力されることを許可してよい。市場は、スワップ契約におけるオーダのために、オーダブックを維持してよい。市場は、スワップ契約での取引のために、オーダを合致させてよい。市場は、(例えば、手形交換所109を介して)スワップ契約での取引の実行を促進してよい。電子市場は、また、先物契約のような1つ以上の他の金融商品の取引を許可してよい。1つの例示の電子市場は、ELXを含んでよい。
【0021】
例えば、市場は、取引のためにスワップ契約をリストしてよい。リスティングは、コンピューティング装置のインターフェースを介して、公に送信されてよく、及び、見られてよい。スワップ契約の両サイドのためのオーダは、市場によって受信されてよい。市場は、(例えば、オーダが同じ価格を有するときに)オーダを合致させてよい。市場は、FIFO、比例、及び/又は他の形式にてオーダを合致させてよい。市場は、手形交換所が取引を実行し得るように、手形交換所に合致するオーダについての情報を送信してよい。市場は、取引の当事者に、取引の合致及び/又は実行を通知してよい。市場は、1つ以上のオーダキューについての情報を維持してよい。例えば、買うためのオーダは、買いキューの価格及び時間優先にて維持されてよく、及び、売るためのオーダは、売りキューの価格及び時間優先にて維持されてよい。(例えば、手形交換所を介して)合致している価格のオーダは、合致されてよく、及び、オーダは、これらの合致されたオーダを実現するために実行されてよい。
【0022】
他の例として、市場は、当事者がスワップを取引することを要望する支持を受信してよい。市場は、最初に、スワップでの取引が取引を行う前に、公へ要望されることを、アナウンスしてよい。例えば、相場のための要求は、市場に提出されてよい。要求を受信することに応じて、市場は、要求された相場を、公にアナウンスしてよい。いくつかの時間(例えば、5秒)が経過した後、一緒に取引することを要望する当事者は、そうすることを許可されてよい。いくつかの実施形態では、当事者のブローカは、期間後のいくつかの時間の間の期間(例えば、25秒)後に、クロスのための要求を提出することが可能にされてよい。他の実施形態では、市場は、このようなブローカからの第2の提出を除外して期間が経過した後に、クロスのための要求としての最初の提出を取り扱ってよい。
【0023】
クロスを要求している当事者のどちらかのために(例えば、当事者が売っている又は買っているのに依存する、より高い又はより低い)よりよい価格でのオーダが、期間の最後に市場にある(例えば、それは、相場のための要求がアナウンスされる前、又は、期間の間に受信される前、及び、期間の最後に未だペンディングである)場合、よりよいオーダは、要求されたクロスに入り込んでよい。入り込んでくるもの(インターローパー)のオーダが実現された後に残りのサイズがある場合、残っているサイズは、要求されたクロスにてクロスされてよく、及び/又は、残っているオーダはキャンセルされてよい。このようなよりよいオーダが利用可能でない場合、要求されたクロスが行われてよく、(例えば、手形交換所109を介して)取引所は要求された取引を促進してよい。このようなインターローパーの能力は、取引の当事者のために、最良の価格が達成されることを確実にするのを援助してよい。
【0024】
手形交換所109は、取引の返済及び/又は清算を可能にする1つ以上のコンピューティング装置を備えてよい。手形交換所は、(例えば、合致に応じて市場から)取引を確認する情報を受信してよく、及び、取引を促進するために1つ以上の契約を入力してよい。例えば、手形交換所は、スワップ契約の取引に第1の当事者及び第2の当事者の間の単一のスワップの契約を入力してよい。他の例として、手形交換所は、第1の当事者とのスワップ契約、及び第2の当事者との第2のスワップ契約に入力してよい。契約は、第1及び第2の当事者の間にあるフィーリングを有してよく、しかし、手形交換所は、現実に、2つの当事者の間の中間の当事者であってよい。1つの例示の手形交換所は、LCHを含んでよい。
【0025】
いくつかの実施形態は、いくつかの手形交換所を使用してよい。取引所に情報を提出する当事者は、使用されるために手形交換所を確認してよい(例えば、ブローカは、取引所に手形交換所を確認してよい)。取引所は、手形交換所が確認されない場合、デフォルトの手形交換所を使用してよい。スワップ契約のリスティングは、リスティングの一部として、スワップ契約のために使用される手形交換所を確認してよい。いくつかの実施形態では、スワップ契約は、全て同じパラメータを有してよいが、異なる手形交換所を用いてよい。いくつかの実行は、代替可能物としてそのようなスワップのリスティングを扱ってよく、及び、(例えば、好ましい手形交換所を用いること、より安い手形交換所を用いること等の)いくつかの様々な手法にて手形交換所の発行を解決してよい。他の実行は、非代替可能物としてこのようなスワップ契約のリスティングを扱ってよい。データベースは、手形交換所にリスティングをマップしてよい。最近の例は、ティッカーシンボルの一部が、手形交換所の表示であってよい手法を図示する。市場は、取引実行用に用いるべく、手形交換所を決定するために、このようなリスティングの一部を読んでよい。
【0026】
いくつかの実施形態では、当事者は、手形交換所の使用を可能にするために、手形交換所と一緒に適切な場所に契約を有することを要求されてよい。市場は、手形交換所を使用する取引を許可する前に、適切な場所にこのような契約を有することを当事者が特定することを要求してよい。手形交換所は、(例えば、フォーマットされた電子メッセージとして)行われる取引を確認する市場であって、取引の当事者を含んでよい市場から情報を受信してよい。手形交換所は、当事者が手形交換所で適切にサインされた契約を有することを確認してよい。手形交換所は、当事者が適切に許可されたことを市場に通知してよい。手形交換所は、市場、ブローカ、及び/又は当事者に、取引が発生したことを通知してよい。市場は、当事者及び/又はブローカに、取引が発生したことを通知してよい。当事者が適切な場所に契約を有さず、及び、1つを有することを要求される場合、手形交換所は、当事者、ブローカ及び/又は市場に、取引が許可されないであろうことを通知することにより、取引を拒否してよい。このような通知を受信する市場は、通知を当事者に転送してよい。ブローカは、当事者が取引において従事しているプロセスを容易にするために使用することを許可されたことを、手形交換所においてトラックしてよい。
【0027】
いくつかの実施形態では、市場は、ブローカが当事者の代わりに取引することの許可を有していることを要求してよい。市場は、ブローカが自身がこのような許可を有することを特定することを要求してよい。例えば、ブローカは、ブローカがクライアントのためにオーダを提出することを許可する前に、市場に取引のための許可のコピーを提出することを要求されてよい。
【0028】
図1の例は、非限定の例のみとして与えられることについて理解されたい。他の実施形態は、他の形式をとってよく、及び/又は、他のコンポーネントを備えてよい。例えば、いくつかの実施形態では、ブローカが用いられず、むしろ当事者が直接市場に参加してよい。いくつかの実施形態は、取引所、非交換の取引の会場、合致エンジン、ブローカコンピューティング装置、自己返済の特徴の市場、及び/又はいくつかの他の所望のコンポーネントを備えてよい。
【0029】
図3、4、及び5は、いくつかの実施形態にて実行されてよい、例示の方法を図示する。このような方法は、市場101のような市場によって、及び/又は(例えば、情報を提出するために、市場と通信するブローカのインターフェースプログラムを介する)ユーザコンピューティング装置によって、実行されてよい。
【0030】
図3に示されているように、いくつかの実施形態は、市場参加者から、スワップ契約の指示を受信してよい。指示は、ブローカ(又は、市場における参加者である当事者)から市場によって受信されてよい。指示は、要求されたクロスのアナウンスを含んでよい。指示は、2つの(例えば、固定率及び変動率の)金利を確認してよい。例えば、7年セミアニュアル債は、固定金利として確認されてよく、及び米国3か月LIBORは、変動金利として確認されてよい。指示は、使用されるために、手形交換所を確認してよい。例えば、指示は、手形交換所としてLCHを確認してよい。このような情報は、例えば図2に図示されているようなものであるインターフェースを使用することにより、ブローカ又は当事者によって提出されてよい。
【0031】
いくつかの実施形態では、スワップ契約の指示は、スワップ契約における取引のために用いられる手形交換所を確認する、ティッカーシンボルの指示を含んでよい。図4は、このようなティッカーシンボルを含む方法を図示する。図7は、このようなティッカーシンボルの例示のレイアウトである。
【0032】
図3に示されているように、いくつかの実施形態は、スワップ契約の指示を受信することに応じて、スワップ契約の潜在的なクロスを、複数の市場参加者にアナウンスしてよい。例えば、潜在的なクロスは、見るために参加者のための市場によって発行されてよい。情報は、潜在的なクロスのいくつかの側面を確認する複数の参加者の各々に送信されてよい。要求は、取引される契約の期間を確認してよい。例えば、取引される契約の手形交換所、固定金利部分、及び変動金利部分が、市場のリスティング内で確認されてよい。使用されてよいリスティング構造は、図7に示されている。リスティングは、市場によって指示を受信することに応じて、決定及び発行されてよい。アナウンスすることは、例えば、契約のアイデンティティのような、クロスのいくつかの特性をアナウンスすることを含む。いくつかの実施形態では、このようなアイデンティティのみが明らかにされてよい。他の実施形態では、アナウンスされるクロスについてのより多くの情報(例えば、当事者、サイズ等)が明らかにされてよい。
【0033】
図3に示されているように、いくつかの実施形態は、スワップ契約の指示を受信することに応じて、期間中の市場マーケットによるスワップ契約においてクロスのための要求の促進を、時間経過強いてよい。いくつかの実施形態では、クロスのための要求は、相場のための発行される要求が生成された後に受信された場合に、提供されることを許可されるのみであってよく、及び/又は、決定されるのみであってよい。クロスのための要求は、相場のための要求の発行の後の期間中(例えば、25秒以内、5秒以内、1分以内、5分以内、30分以内、1時間以内、1日以内等)に、作用するあるいは提出することを要求されてよい。いくつかの実施形態では、図2のようなGUIインターフェースは、期間が経過した後まで、提出ボタンを無効にしてよい。いくかの実施形態は、相場のための要求のアナウンスの後に、期間が経過したことに応じて、クロスのための要求のための提出する能力を有効にすることを含んでよい。アナウンスの後が、例えば、市場によるアナウンスの受信の後、市場へのアナウンスの送信の後、市場による処理の後、及び/又は市場が公へのアナウンスを行った後の、いくつか又はすべてのものを意図していることについて、理解されたい。
【0034】
図3に示されているように、いくつかの実施形態は、故意の遅延の期間が経過した後、市場参加者によるスワップ契約におけるクロスのための要求の促進を許可してよい。例えば、GUIは、提出を許可することを有効にしてよい。いくつかの実施形態は、アナウンスの期間の後の期間を除くすべての時間に束縛してよい。例えば、アナウンスの期間は、1ミリ秒、1秒、5秒、10秒、30秒、1分、5分、1時間、1日等続いてよい。(例えば、相場のための要求は生成されてよく、及び、その後の時間は、アナウンスの期間としてカウントしてよい)。アナウンスの期間の後、クロスを要求する能力、及び/又は、要求されるクロスを決定する能力は、いくつかの期間(例えば、5秒、25秒、1分、1時間等)の間に有効にされてよい。
【0035】
図3に示されているように、いくつかの実施形態は、市場からクロスのための要求を受信してよく、クロスための要求は、価格及び分量を確認する。市場は、要求が許可された期間(例えば、アナウンスの期間が終了した後の25秒間)の間に生成されることを決定してよい。市場は、それから、許可された期間に生成されるので、要求を決定してよい。市場は、許可された期間中に生成されない要求を決定することを拒否してよい。クロスのための要求は、価格、サイズ、及び/又は契約の当事者を確認してよい。例えば、クロスのための要求は、第1の当事者及び第2の当事者が、100万ドルの概念的な価値を有する、50の契約のための基準を超える60基礎ポイントでの変動サイズでの取引に従事することを望むことを確認してよい。概念的な価値は、取引所による標準的な価値であってよい。このような要求は、ブローカ及び/又は取引の当事者から(図3のようなインターフェースの使用を介して)受信されてよい。
【0036】
市場は、アナウンスされたクロスに数値の識別子を割り当ててよい。クロスのための要求が受信されたとき、適切なアナウンスが行われたことを確認するために、要求された相場に割り当てられたものと合致する数値の識別子を有することを要求されてよい。他の実施形態は、このような限定を含まなくてよい。例えば、ブローカは、特定の契約のクロスをアナウンスしてよく、その後に、いくかの実施形態において、最初の意図からクロスの当事者及び/又はサイズを変更してよい。ブローカは、いくつかの実施形態において、アナウンス毎に単一のクロスに限定されてよく、及び/又は、許可された期間の間のいくつかの数のクロスを行うことを許可されてよい。1つのアナウンス毎にクロスを制限するスキームは、クロスが実行される前に、市場に対して、クロスにおける活動の正しい視点を与えてよい。アナウンス毎にいくつかの数のクロスを許可するスキームは、参観者のためのクロスのより速いレートを許可してよい。
【0037】
図3に示されるように、いくつかの実施形態は、2つの当事者のいずれかのための、クロスの要求のためのよりよい価格が、市場に存在しないことについて、決定してよい。また、図3に示されるように、いくつかの実施形態は、クロスよりも、よりよい時間優先にて、2つの当事者の1つのためのクロスの要求のための同じ価格が、市場に存在することについて、決定してよい。これらの決定は、単一の決定、同様な決定、及び/又は異なる決定であってよい。
【0038】
このような例では、価格が同じであることは、よりわるいオーダとして扱われる。これは、標準価格及び時間優先標準を乱し得る。例えば、インターローパーオーダ(interloper order)が、同じ価格を有するが、要求されたクロスの前にペンディングしていた場合、(それが最初にペンディングしていたので)標準の価格及び時間優先のメカニズムが合致されたインターローパーオーダを有するにも関わらず、要求されたクロスは実行されてよい。
【0039】
他方、市場は、アナウンス前及びアナウンス後に受信された契約のためのオーダを、クロスのための要求が受信されて及び/又は作用される前まで、観察してよい。オーダが、要求されたクロスへのいずれかの当事者のための要求されたクロスの価格よりもよい価格を有するペンディングである場合、オーダは、クロスのための要求によって確認される具体的に交渉されたクロスよりもむしろ、少なくとも一部の要求されたクロスを実現するために使用されてよい。
【0040】
例えば、変動サイドにて60基礎ポイントのプレミアを有し、及び、15個の契約を求める、要求されたクロスが受信されてよい。オーダは、固定サイドのためにアスクしており、及び、3個の契約のために59基礎ポイントのプレミアをオファーしているアナウンスの期間の間に、受信されてよい。市場は、クロスの変動金利サイドに、15個の要求された契約の3個のよりよいディールを与えている要求されたクロスと、59基礎ポイントのオーダのものとを合致させてよい。
【0041】
いくつかの実施形態では、要求されたクロスの固定金利サイドは、3個の実現されていない契約と一緒に残されてよい。12個の残っている契約は、要求されたクロスにて合致されてよい。他の実施形態では、変動金利サイドによって要求された12個の残っているもの、及び固定金利サイドによって要求された15個の全体は、実現されなくてよい。一部においてオーダを合致させるスキームは、より早くオーダに応じることを許可ようにしてもよい。実現されないオーダをキャンセルするスキームによって、当事者はこれらのオーダの全部を制御することが可能となり、部分的にのみ実現されたオーダがスタックされないであろうことを確実にすることが可能になる。いくつかの実施形態は、要求されたクロスの当事者が、実現されないオーダの一部の取り扱いを確認することを確認し、このような確認された取り扱いに従って振る舞ってよい。
【0042】
このようなよりよい価格のオーダがない場合、要求されたクロスは、全部において振る舞われてよい。いくつかの実施形態では、クロスのための要求は、閾値のサイズ(例えば、1個以上の契約、10個以上の契約、100個以上の契約、1000個以上の契約、10000個以上の契約等)を超える場合、ブロックの取引として取り扱われてよい。
【0043】
図3に示されるように、いくつかの実施形態は、価格にて及び分量のために2つの当事者の間のクロスの実行を促進してよい。いくつかの実施形態は、2つの当事者の間のクロスのための要求の、及び、要求されたクロスによって確認された価格及びサイズでの確認された手形交換所を介する、実行を促進してよい。手形交換所は、要求されたような取引(及び/又は、例えばインターローパーを含んでいる取引、及び低サイズでの当事者を含んでいる取引を行うことを決定する取引)を実現するために、情報を送信されてよい。手形交換所は、応じて取引を実行してよい。
【0044】
当事者は、市場、ブローカによる、及び/又は手形交換所による、相場のための要求及び/又はクロスのための要求の結果を通知されてよい。
【0045】
例示の方法が非限定の例のみとして与えられることについて、理解されたい。他の実施形態は、他方で他のアクションを含んでよい。
【0046】
図4及び図5の方法は、図3の方法と同様なエレメントを含む。これらの方法は、部分的に又は全体的に一緒に、及び/又は、図6の方法又はここに記載の他のエレメントとのいくつかの組み合わせにおいて組み合わされてよい。
【0047】
図4の方法において、方法は、市場参加者からスワップ契約のティッカーシンボルの指示を受信することを含み、ティッカーシンボルは、スワップ契約における取引のために用いられる手形交換所を確認する。図4の方法は、図3の方法が含んでいるような、インターローパーオーダがないことを発見すること、明示的には含まない。この発見は、いくつかの状態にて行われるが、他では行われない。他の箇所に記載のように、このような発見は、要求されたクロス(例えば、価格、使用するインターローパーオーダ、部分的に等)が実行される手法に影響してよい。
【0048】
例えば、アナウンス及びクロスのための要求の分離した提出よりもむしろ、単一の提出が行われてよい。単一の提出は、アナウンスが行われて及びアナウンスの期間の後に、要求されたクロスが決定されるように、市場によって取り扱われてよい。このような単一の受信の実施形態では、要求されたクロスは、提出されたときと同じ時間優先が与えられてよく、及び/又は、クロスは、インターローパーの合致の目的のためのアナウンスの期間の最後の時間優先が与えられてよい。これは、クロスの提出の間待つというよりもむしろ、あたかもアナウンスの期間が終了した瞬間に受信されたように、クロスは自動的に実行されてよいので、例えば、アナウンスの期間の最後とクロスの実行との間の時間を最小化するために役立ってよい。いくつかのこのような実行では、アナウンスの後に即座にクロスを決定するというよりはむしろ、このような指示は、クロスがいくつかの時間(例えば、アナウンスの期間の後の時間、通知が受信された後の時間)に決定されるべきであることを確認してよい。これによって、提出者は、(例えば、人間の活動を刺激するために、キャンセルする時間を許可するため等に)このような遅延が望まれる場合に、アナウンスの期間とクロスの決定との間のいくつかの遅延を導入し得る。
【0049】
他の例のとして、いくつかの実施形態は、様々なオーダのタイプを含んでよい。1つの例示的なオーダのタイプは、全てのタイプの又はタイプのないオーダを含んでよい。このようなオーダでは、要求されたクロスは、これら当事者が完了されたオーダの全てを望むこと、あるいは、そのどれも望まないことを指示してよい。このような状態では、クロスがインターローパーを有さない場合、それは標準として実行する。しかしながら、クロスの一方のサイドと合致するだろうインターローパーがある場合、オーダは、別に振る舞ってよい。例えば、クロスの第1のサイドの全てを満たすために、十分な量の入り込んでくるオーダがある場合、それらの1つ以上のオーダは、クロスの第1のサイドを満たすために使用されてよい。しかしながら、クロスのそのサイドを満たすために、十分な量のオーダがない場合、クロスは、充分に完了され得ないのでの、実行されなくてよい。同じルールが、このようなオーダのタイプ下のクロスの第2のサイドに適用されてよい。このようなルールを用いて、当事者は、クロスへの両方の当事者のための実現されたオーダを保障し得る。
【0050】
他のオーダは、市場オーダクロスを含んでよい。このようなオーダでは、要求されたクロスは、好みの価格だけではなく、当事者が市場価格にてクロスを実行する意思があることも指示してよい。このような状態では、インターローパーがない場合、クロスは、上述のように実行してよい。インターローパーがある場合、クロスは、好みの価格でというよりむしろ、クロスへの元来の当事者の間におけるインターローパーの価格にて実行してよい。このようなオーダを用いて、当事者は、互いにクロスを行うであろうことを保障し得るが、このようなクロスの価格を保障し得ない。
【0051】
更に他のタイプのクロスは、リミットオーダクロスを含んでよい。このようなリミットオーダクロスは、市場オーダクロスと比較したときに、クロスの1つ以上のサイドに保護のレベルを付加してよい。このようなオーダにて、リミットは、市場価格に価格付けされてよい。よって、市場価格が好みの価格から相当遠い場合、上述した標準のインターローパーのルールを適用してよい。この制限については、好みの価格からの価格の、何れかの方向及び/又は1つのみの方向に行ってよい。このリミットは、予期された価格から遠い価格でのクロスから、クロスへの1つ又は両方の当事者を保護してよい。インターローパーがあり及び市場価格がリミット内である場合、クロスは、市場オーダクロスとして実行してよい。
【0052】
マーケット及びリミットクロスの例は、好みの価格に関して与えられるが、他の実施形態は、いくつかの価格メカニズム(例えば、中間、最後に実行されたクロス等)に基づく価格を使用してよい。
【0053】
市場は、これら又は他の形式のクロスを受信してよく、このようなクロスが、クロスの形式の期間及びいくつかのインターローパーの存在に基づいて、(例えば、1つ以上のインターローパーの有無にて、価格がいくらであるか等)合致されるべき手法を決定してよい。他のタイプは、(例えば、リミットオーダクロスの全部かゼロかの)いくつかの所望の組み合わせにて組み合わせられてよい。
【0054】
更に他の例において、いくつかの実施形態では、インターローパーが存在し、クロスの1つのサイドと合致される場合、実現されていないクロスの他のサイドの余分な需要が存在してよい。いくつかの実施形態では、余分な需要は、未決のオーダに転換されてよい。他の実施形態では、余分な需要は、キャンセルされてよい。
【0055】
また更なる例のように、アナウンスの期間は、様々な特徴を有してよい。例えば、いくつかの実施形態では、アナウンスを行うために支払いが要求されてよい。このような支払は、コンスタントなアナウンス又は不真面目なアナウンスを、思いとどまらせ得る。ブローカは、アナウンスを行うことを市場によって委託されてよい。いくつかの実施形態では、このような委託は、アナウンスの後にクロスが存在しない場合に、生じてもよい。いくつかの実施形態では、このような委託は、数回(例えば、1、2、5、10、100)のアナウンスの後に生じてもよい。いくつかの実施形態では、このような委託は、クロスなしの数回(例えば、1、2、5、10、100)のアナウンスの後に生じてもよい。市場又はブローカのコンピューティング装置のような他のエンティティは、このような情報をトラックして、希望通りに委託を適用してよい。
【0056】
いくつかの実施形態では、各提出されたクロスは、ユニークなアナウンスとペアにされることを要求されてよい。他の実施形態では、アナウンスは、いくつかの個数のクロスが、その後の期間の間に行われることを許可してよい。いくつかのこのような実施形態では、ブローカによってアナウンスが行われた場合、(例えば、アナウンスを行う取引者のために従事する全てのブローカである)市場の全てのエンティティ及び/又は取引のエンティティの全てのメンバーのために、期間の最後(例えば、アナウンスの後に25秒)まで効果があると理解されてよい。この時間の間、誰かが追加のアナウンスなしで、クロスを提出してよい。
【0057】
いくつかの実施形態では、ユーザは、可能な限り迅速にクロスを提出する能力を有することを望んでよい。従って、(例えば、ブローカ又はアルゴリズム取引コンピュータのような他の取引者のような)ユーザは、継続するアナウンスのセットを維持してよい。例えば、アナウンスの期間が5秒であり、アナウンスの期間の後の許可された提出の期間が25秒である状態において、ユーザは、以下のように、計測するアナウンスの連鎖を維持してよい。図5は、継続するアナウンスの連鎖が行われてよい例示の方法を図示している。連鎖を開始するために、第1のアナウンスが行われてよい。第1の提出の期間は、5秒の第1のアナウンスの期間の後に開始してよい。第1の提出の期間のうちの20秒、他のアナウンスが行われてよい。よって、第1の提出の期間の最後の5秒の間に、第2のアナウンスの期間が開始してよい。よって、第1の提出の期間が25秒後に終了するときに、第2のアナウンスの期間も終了してよく、第2の提出の期間が開始するであろう。同様に、この第2の提出の期間がその最後から5秒離れているときに、第3のアナウンスが行われてよい。このサイクルは、クロスが提出されるまで継続してよい。従って、提出のためのウインドウは、クロスの提出のために開かれ続けてよい。アナウンスごとのコストの実施形態とのこの実施の形態の組み合わせは、クロスが具体的に望まれるときにのみ、アナウンスのウインドウを用いるためのものよりも、常時ウインドウを開いているのを維持するための、より高いコストをもたらしてよい。
【0058】
図5の方法では、方法は、図3の方法と同様にして開始する。方法は、図4の方法においてのような手形交換所を明確には含んでいないが、それは、このような手形交換所及びティッカーシンボルを含んでよい。方法は、インターローパーを明確にチェックすることなく、あるいは、確認された手形交換所を明確に用いることなく終了するが、いくつかの実施形態では、いくつかを行ってもよい。
【0059】
図5の方法は、第2の時間が終了する前に第1の時間を含み、市場参加者からスワップ契約の第2の確認を受信する。第1の時間は、上述のアナウンスの期間に対応してよい。第2の時間は、上述の提出の期間に対応してよい。
【0060】
図5の方法は、スワップ契約の第2の確認を受信することに応じて、スワップ契約の潜在的なクロスを、複数の市場参加者に再アナウンスすることを含む。このような再ナウンスは、初期のアナウンスと同様であってよい。いくつかの実施形態は、このよう再アナウンスを、ふくんだり又は要求したりしなくてよい。
【0061】
図5の方法は、スワップ契約の第2の指示を受信することに応じて、市場参加者によって許可されるクロスのための要求の促進である合計の時間が、スワップ契約の第1及び第2の指示に基づいて、2倍の第2の時間を含むように、第2の指示の受信の後の第2の時間の間に、市場参加者によるスワップ契約におけるクロスの要求の促進を許可することを含む。これは、例えば、上述の25秒の提出のウインドウの例において、50秒間提出の期間が開くことを許可することに対応する。いくつかの個数の継続的なアナウンスは、望まれる市場のパラメータに従って、望まれる長さと同じ間、提出する期間を開くために、この手法にて行われてよい。
【0062】
いくつかの実施形態では、クロスが提出される場合、更なるクロスがアナウンスから提出され得ないように、アナウンスを使用済の状態にしてよい。アナウンスの新たなセットは、他のアナウンスを提出するために要求されてよい。このようなセットは、提出のウインドウを開いた状態に維持する上述のセットと同様であってよい。いくつかの状態では、クロスは、アナウンスの期間の間の時間及び提出の期間の間の時間に、提出されてよい。このような状態では、以前のアナウンスと期間をトリガしたアナウンスの両方が、使用済の状態にされてよい。他の実施形態では、以前のアナウンスのみが使用済の状態にされてよい。よって、最近のアナウンスの期間は、過ぎるときに、提出する期間を未だトリガしてよい。よって、新たなアナウンスのセットが開始するときに、以前に提出されたアナウンスに基づいて開始してよい。従って、第2のセットの第1のアナウンスの期間は、以前のアナウンスのセットの一部として開始したので、5秒よりも効果的により短くてよい。
【0063】
いくつかの実施形態では、ブローの装置は、イベントを記録すること、インターフェース情報を表示すること、及び(例えば、市場に対して)情報を提供することによって、このような機能の可能性を生成するために、このようなアクションをトラックし、及び、このようなアナウンスを提供してよい。例えば、ブローカ又は他の取引者は、アナウンスのウインドウを開いた状態で維持するために、コンピューティング装置に指示してよい。装置は、図示されているのとは別なときまで(例えば、クロスの要求が指示されるまで)、ウインドウを開いた状態で維持するためにアナウンスを提供するために、作動してよい。いくつかの実施形態では、市場は、ブローカの代わりに、このようなアナウンスを行うこと及びこのような情報をトラックすることによって、このような機能を促進してよい。
【0064】
いくつかの実施形態では、開いているのを維持し及びアナウンスを行うためにアナウンスのセットが継続してよい時間(例えば、2、5、10、100、2000等)は、制限されてよい。このような制限は、市場及び/又はブローカによって確立されてよい。いくつかの実施形態では、そのような分量のアナウンスの後、取られるために、中断が要求されてよい(例えば、アナウンスの全期間で開始する新たなセット、アナウンスが要求されない状態のいくつかの時間(例えば、5秒、10秒、1分、1時間等))。他の実施形態では、委託は、セットにおける追加のアナウンスのためのこのような閾値の数の後に、生じてもよい。
【0065】
5及び25秒の期間の例が非限定的に与えられてよいことについて、理解されたい。他の実施形態は、いくつかの望まれる時間を含んでよく、当業者は、このような例をそれらに適用するだろう手法について理解するであろう。
【0066】
いくつかの実施形態では、アルゴリズムの取引者は、取引に従事するためにこのような市場のユーザであってよい。このようなアルゴリズムは、合致するとみられるときに、アナウンスのセットを開く及び/又閉じるために、構成されてよい。例えば、このようなアルゴリズムは、将来においていくつかの長さの時間においてクロスに従事することを望む機会を決定してよい。機会がいくつかの閾値(例えば、50%、90%等)を超える場合、応じて、アルゴリズムは、アナウンスのセットを開始してよい。アルゴリズムが、それから、クロスに従事することを望んでいると決定した場合、アルゴリズムは、アナウンスのセットの初期のアナウンスの期間の後である、即座に提供されるクロスを提出してよい。これは、アルゴリズムのための遅延を減少させてよい。アルゴリズムが、他方で、機会が閾値を下回ることを決定した場合、アナウンスのセットは、(例えば、セットにおける更なるアナウンスが提出されずに)閉じられてよい。これは、アナウンスのために委託する実施形態におけるコストを減少させてよい。
【0067】
図2は、クロスのための要求の提出を促進するために、いくつかの実施形態にて使用されてよいGUIインターフェースの例を図示する。図示されているように、インターフェースは、アナウンスの期間を開始する相場のための要求をブローカが提出することを許可する、アナウンスボタンを備える。タイムラインは、取引の提出の現在の状態を示す。例えば、赤い部分/最も左の部分は、クロスのための要求が提出可能でないことを示してよい。このような機能がブロックされるとき、クロス提出ボタンは、無効になってよい。タイムラインがこの第1の期間を経過した後、青い部分/第2の部分が達成されてよい。この第2の部分の間、クロスのための要求は提出されてよい。この第2の期間の間、クロスのための要求のボタンは有効になってよい。第2の期間が終了したとき、クロスの提出機能のための要求は、再び無効になってよい。インターフェースは、取引のためのパラメータ(例えば、価格、サイズ、当事者、手形交換所等)の入力を許可してよい。いくつかの実施形態では、パラメータは、このようなインターフェースの外部(例えば、ブローカのためのデフォルトの手形交換所は、他の場所にセットされてよい)にてセットされてよい。図示されるように、インターフェースは、第2の期間の間に画定されたパラメータでのクロスのための要求をブローカが提出することを許可する、クロス提出ボタンを備える。
【0068】
この例示のディスプレイが非限定的であり、他の実施形態が他のインターフェースを備えてよいということについて、理解されたい。
【0069】
図6は、いくつかの実施形態にて、インターフェースの機能を促進するために使用されてよい、例示の方法を図示する。このような方法は、例えば電子市場、及び/又はブローカ、あるいは、他の市場参加者のコンピュータ装置である、コンピューティング装置によって、及び/又は、当該コンピューティング装置を用いて実行されてよい。
【0070】
図示のように、図6の方法は、2つの当事者の間での潜在的なクロスをアナウンスするために要求を受信することを含んでよい。このような要求は、例えば、図2のインターフェースにおけるアナウンスボタンをクリックすることに応じて、受信されてよい。図示のように、図6の方法は、アナウンスのために要求を受信することに応じて、市場へアナウンスを送信すること、アナウンスの期間のカウントダウンを示すために調整すること、及び、アナウンスの期間の間におけるクロスのための要求の提出を防止するためにインターフェースを制御することを含む。例えば、ブローカのコンピュータは、市場にアナウンスの要求を送信してよい。他の例として、図2のインターフェースは、進行バーがアナウンスの期間のカウントダウンを示し、クロス提出ボタンが不活性(例えば、グレーアウト)にされるように、制御及び/又は調整されてよい。送信は、要求された手形交換所を確認しているティッカーシンボルの送信を含んでよい。
【0071】
図示のように、図6の方法は、アナウンスの期間が終わることを示すためにインターフェースを調整している、アナウンスの期間の最後に応じて、クロスのための要求が提出されるために許可される間である提出の期間のカウントダウンを示すインターフェースの調整、提出の期間の間のクロスのための要求の提出を許可するためのインターフェースの調整を含んでよい。例えば、図2のインターフェースは、クロス提出ボタンが活性化され、クロスの提出の期間のカウントダウンが(例えば、進行バーとしてのように)示され、(例えば、閾値を超えている進行バーのように)アナウンスのタイマーが隠されるように、調整されてよい。これらの調整の後の例は、図2において示されている。
【0072】
図示のように、図6の方法は、提出の期間の間にインターフェースを介して市場へのクロスのための要求を提出するために、要求を受信することを含んでよい。例えば、ユーザは、クロス提出ボタンをクリックしてよい。
【0073】
図示のように、図6の方法は、提出の期間の間におけるクロスのための要求を提出するために要求を受信することに応じて、市場へのスワップ契約のクロスのための要求を送信することを含んでよい。例えば、ブローカのコンピュータは、ネットワークを介して電子市場に対してクロスのための要求を送信してよい。
【0074】
いくつかの実施形態では、インターフェースのユーザは、クロスのための要求を提出する前に、1つ以上の当事者への変更を生成してよい。いくつかの実施形態では、インターフェースは、開いている提出の期間を確立するために用いられてよい。例えば、ユーザは、提出の時間への延長を要求するために、インターフェースを用いてよい。このような要求は、(例えば、図5に関して)他の場所に傍接した提出の時間の延長の様々な例におけるように、後続の要求を生成するために十分な時間にて受信されてよい。コンピューティング装置は、延長された時間のために提出のウインドウを開いた状態に維持するのを促進するべく、市場への潜在的なクロスをアナウンスするために、追加の要求を提出してよい。これは、(例えば、クロスが提出されるまで)要望されるようにサイクルの数の間、継続してよい。
【0075】
このような方法のエレメントは、いくつかの実施形態にて全て実行されるわけではないことについて、理解されたい。例えば、アナウンスのタイマーがなくてよく、提出のタイマーがなくてよく、クロス提出ボタンに関する調整がなくてよく、及び/又は、他のエレメントが要望されるように異なってよい。
【0076】
図7は、スワップ契約をリストするために市場によって用いられてよい、リスティングのフォーマットの例を図示する。相場のための要求、及び/又は、契約のリスティング又は発行を促してよい他の指示を受信することに応じて、市場は、取引のために契約をリスト又は発行してよい。契約をリストするために、市場は、リストされた契約を容易に確認することを取引者に可能にさせる、標準化されたシンボルフォーマットを用いてよい。フォーマットは、取引者が、更なる情報を必要とせずに、リストされているものを迅速に理解し得るように、契約のパラメータを含んでよい。市場は、リスティングのためのシンボルを決定するために、図示のスタンダードを用いてよい。
【0077】
例えば、スタンダードは、ブレークに続いて使用されるために、手形交換所のインジケータでシンボルが開始することを示す。例示のブレークは-である。次に、シンボルは、固定金利部分のセクションを含む。固定金利部分のセクションは、固定金利部分のための期間及び金利タイプを確認する。これらの2つの部分の情報は、_のフォームにてブレークによって分けられる。シンボルは、それから、変動金利部分のセクションを含む。変動金利部分のセクションは、取引の変動金利部分のサイドのための頻度及び金利を確認する。これらの2つの部分の情報は、_のフォームにてブレークによって分けられる。固定及び変動金利部分は、「_v_」のフォームにてブレークによって分けられる。
【0078】
1つのキャラクタであってよい手形交換所の部分は、サイズである。固定金利部分の期間の部分は、サイズにて2つのキャラクタであってよい。固定金利部分の金利タイプの部分は、サイズにおいて2つのキャラクタであってよい。変動金利の頻度の部分は、サイズにおいて2つのキャラクタであってよい。変動金利部分の金利の部分は、サイズにおいて3つのキャラクタであってよい。例として、L-7Y_sb_v_3M_USLは、LCH手形交換所が、7年セミアニュアル債に基づく固定金利部分、及び米国3か月LIBORに基づく変動金利部分を有するスワットのために用いられる、ことを指示してよい。
【0079】
市場は、オーダの部分としてティッカーシンボルを受信してよく、加えて、クロスのための、又は、図7のものようにスタンダードに係るものの要求を受信してよい。市場は、取引を実行する手法のエレメントを決定するために、ティッカーシンボルを解析してよい。例えば、市場は、応じてクロスの実行を促進するべく、どの手形交換所を使用するかを決定するために、手形交換所のテーブルの一部と手形交換所を比較してよい。
【0080】
この例示のフォーマットが非限定的であり、他の実施形態は、他のフォーマットを含んでよいことについて、理解されたい。例えば、サイズ、ポジション、及び/又はブレークのキャラクタは、いくつかの実施形態では、変更されてよい。
【0081】
他の実施形態は、少しもこのようなチッカーフォーマットを用いなくてよい。このような実施形態では、クロスのための要求、スワップ契約の指示等は、要望されるいくつかの手法にて又は少しも当該手法によらずに、手形交換所を確認してよい。例えば、手形交換所は、別々に確認されてよく、別々に交渉等されてよい。更に他の実施形態では、手形交換所は、代替可能物又はリスティングの重要でない部分として、取り扱われてよい。
【0082】
いくつかの実施形態は、タイマー、時間、及び/又はトリガに応じるイベントについて述べる。例えば、時間又はトリガは、要求の受信にて(例えば、アナウンスを行うための要求の受信にて)、及び/又は、進行が終了するとき(例えば、アナウンスが他に送信されたときに、他によって受信されたとき、公にされたとき)の時間にて、送信(例えば、アナウンスの期間への送信)が行われるときに、発生してよい。このようなときの1つに、時間が開始する又はイベントがトリガする例は、非限定として与えられ、及び、このようなインスタンスのいくつかの望まれるように、この時間が開始してよくあるいはイベントがトリガされてよいことについて、理解されたい。また、いくつかの実施形態は、期間の最後又はイベントの終了の後に発生するのを要求されてよいイベントについて述べてよい。このようなイベントの発生が、発生を要求することの送信、このような要求の進行及び/又はこのような要求の受信を含んでよい。このようなタイミングの1つの記述は、非限定として同様に理解されたい。
【0083】
様々な方法、システム、及びインターフェースは、非限定の例のみとして与えられる。例は、いくつかの手法にて組み合わされてよい。例は、いくつかのオーダをとってよく、いくつかのエレメントを排除してよく、あるいは、要望のようにいくつかの追加のエレメントを含んでよい。
【0084】
後述のセクションI-Xは、本願を解釈するガイドを提供する。
【0085】
I.用語
用語「製品」は、他で明示的に規定されていなければ、任意の機械、製造物および/または組成物を意味する。
【0086】
用語「プロセス」は、他で明示的に規定されていなければ、任意のプロセス、アルゴリズム、方法または同様のものを意味する。
【0087】
各プロセス(方法、アルゴリズムまたはその他と呼ばれるか否かに関わらず)は、1つまたは複数の工程を本質的に含み、したがって、プロセスの「工程(step)」または「複数の工程(steps)」へのすべての言及は、プロセスの単なる説明において、または、用語「プロセス」もしくは同様の用語の単なる記載において、内在的な先行詞を有する。従って、請求項におけるプロセスの「工程」または「複数の工程」へのあらゆる言及は、十分な先行詞を有する。
【0088】
用語「発明」および同様の用語は、他で明示的に規定されていなければ、「本出願において開示されている1つまたは複数の発明」を意味する。
【0089】
用語「実施形態(an embodiment)」、「実施形態(embodiment)」、「複数の実施形態(embodiments)」、「実施形態(the embodiment)」、「複数の実施形態(the embodiments)」、「1つまたは複数の実施形態(one or more embodiments)」、「いくつかの実施形態(some embodiments)」、「ある実施形態(certain embodiments)」、「一実施形態(one embodiment)」、「別の実施形態(another embodiment)」、および同様の用語は、他で明示的に規定されていなければ、「発明の1つまたは複数の(ただし、すべてではない)実施形態」を意味する。
【0090】
発明の用語「変形形態」は、他で明示的に規定されていなければ、本発明の実施形態を意味する。
【0091】
実施形態の説明における、「別の実施形態」への言及は、他で明示的に規定されていなければ、言及されている実施形態が別の実施形態(例えば、言及されている実施形態の前に説明された実施形態)と相互排他的であることは含意しない。
【0092】
用語「を含む(including)」「を備える(comprising)」およびそれらの変形語は、他で明示的に規定されていなければ、「を含むが、これ(ら)には必ずしも限定されない」を意味する。したがって、例えば、文章「ポートフォーリオは赤いウィジェットおよび青いウィジェットを含む」は、ポートフォーリオは赤いウィジェットおよび青いウィジェットを含むが、他のものを含む可能性があり得る。
【0093】
用語「からなる(consisting of)」およびその変形語は、他で明示的に規定されていなければ、「を含み、また、これ(ら)に限定される」を意味する。したがって、例えば、文章「ポートフォーリオは赤いウィジェットおよび青いウィジェットからなる」は、ポートフォーリオは赤いウィジェットおよび青いウィジェットを含むが、他の物は含まないことを意味する。
【0094】
用語「を構成する(compose)」およびその変形語は、他で明示的に規定されていなければ、「の構成部品を構成する、のコンポーネントを構成する、または、のメンバーを構成する」を意味する。したがって、例えば、文章「赤いウィジェットおよび青いウィジェットはポートフォーリオを構成する」は、ポートフォーリオが赤いウィジェットおよび青いウィジェットを含むことを意味する。
【0095】
用語「を排他的に構成する」およびその変形語は、他で明示的に規定されていなければ、「の構成部品を排他的に構成する、の唯一のコンポーネントである、または、の唯一のメンバーである」を意味する。したがって、例えば、文章「赤いウィジェットおよび青いウィジェットはポートフォーリオを排他的に構成する」は、ポートフォーリオが赤いウィジェットおよび青いウィジェットからなる(すなわち、他の物は含まない)ことを意味する。
【0096】
用語単数形「a」、「an」、および「the」は、他で明示的に規定されていなければ、「1つまたは複数の」を意味する。
【0097】
用語「複数の」は、他で明示的に規定されていなければ、「2つ以上」を意味する。
【0098】
用語「本明細書で」は、他で明示的に規定されていなければ、「参照により組み込まれ得るあらゆるものを含む、本出願で」を意味する。
【0099】
句「の少なくとも1つ」は、そのような句が複数の物(物が列挙されたリストなど)を修飾する場合、他で明示的に規定されていなければ、それらの物の1つまたは複数の任意の組合せを意味する。例えば、句「ウィジェット、自動車および車輪の少なくとも1つ」は、(i)ウィジェット、(ii)自動車、(iii)車輪、(iv)ウィジェットおよび自動車、(v)ウィジェットおよび車輪、(vi)自動車および車輪、または、(vii)ウィジェット、自動車および車輪、のいずれかを意味する。句「の少なくとも1つ」は、そのような句が複数の物を修飾する場合、複数の物「のそれぞれの1つ」を意味しない。
【0100】
「1つの」、「2つの」などの数値用語は、何かの数量を示す基数として使用される場合(例えば、1つのウィジェット、2つのウィジェット)、その数値用語によって示される数量を意味するが、その数値用語によって示される少なくともその数量は意味しない。例えば、句「1つのウィジェット」は、「少なくとも1つのウィジェット」を意味せず、したがって、句「1つのウィジェット」は、例えば2つのウィジェットを包含しない。
【0101】
句「に基づく」は、他で明示的に規定されていなければ、「のみに基づく」を意味しない。言い換えると、句「に基づく」は、「のみに基づく」と「少なくとも~に基づく」の両方を示す。句「少なくとも~に基づく」は、句「少なくとも部分的には~に基づく」と同等である。
【0102】
用語「表す」および同様の用語は、他で明示的に規定されていなければ、排他的ではない。例えば、用語「表す」は、他で明示的に規定されていなければ、「のみを表す」を意味しない。すなわち、句「データはクレジットカード番号を表す」は、「データはクレジットカード番号のみを表す」と「データはクレジットカード番号を表し、データは他の物も表す」の両方を包含する。
【0103】
用語「それにより」は、本明細書では、用語「それにより」の前に明示的に記述されたものの意図された結果、目的または帰結のみを表現する節もしくは他の語のセットに先行するようにのみ使用される。したがって、用語「それにより」が請求項で使用される場合、用語「それにより」が修飾する節または他の語は、請求項の特定のさらなる限定を設けることはなく、請求項の意味または範囲を他の方法で制限することもない。
【0104】
用語「例えば(e.g.)」および同様の用語は、「例えば(for example)」を意味し、したがって、それが説明する用語または句を限定しない。例えば、文章「コンピュータはインターネット上でデータ(例えば、命令、データ構造)を送信する」において、用語「例えば」は、「命令」が、コンピュータがインターネット上で送信することができる「データ(」の例であることを説明し、さらに、「データ構造」が、コンピュータがインターネット上で送信することができる「データ」の例であることを説明する。しかし、「命令」と「データ構造」の両方とも、単に「データ」の例にすぎず、「命令」および「データ構造」に加えて、他の物が、「データ」であり得る。
【0105】
用語「それぞれの」および同様の用語は、「個別に取り上げられる」を意味する。したがって、2つ以上の物が「それぞれの」特性を有する場合、そのような物はそれぞれ独自の特性を有し、これらの特性は、相互に異なり得るが、異なる必要はない。例えば、句「2つの機械の各々は、それぞれの機能を有する」は、このような第1の機械が機能を有し、このような第2の機械もまた機能を有することを意味する。第1の機械の機能は、第2の機械の機能と同じであっても、同じでなくてもよい。
【0106】
用語「すなわち」および同様の用語は、「すなわち」を意味し、したがって、それが説明する用語または句を限定する。例えば、文章「コンピュータはインターネット上でデータ(すなわち、命令)を送信する」において、用語「すなわち」は、「命令」が、コンピュータがインターネット上で送信する「データ」であることを説明する。
【0107】
数値範囲は、その範囲内の数の全部及び一部を含むべきである。例えば、範囲「1~10」は、1~10の整数(例えば、1、2、3、4、...9)および非整数(例えば、1.1、1.2、...1.9)を含む。
【0108】
2つ以上の用語または句が同義である場合(例えば、用語または句が同義であるという明示的な言明のため)、1つのそのような用語/句の例は、別のそのような用語/句の例が、異なる意味を有さなければならないことを意味しない。例えば、言明が、「を含む」の意味は「を含むが、これ(ら)に限定されない」と同義であると表現する場合、句「を含むが、これ(ら)に限定されない」の単なる使用は、用語「を含む」が「を含むが、これ(ら)に限定されない」以外の他のものを意味することを意味しない。
【0109】
II.決定(判断、特定)すること
用語「決定(判断、特定)すること(determining)」およびその文法的変形語(例えば、価格を決定すること、価値を判断すること、ある基準を満たす物体を特定すること)は、非常に広い意味で使用される。用語「決定(判断、特定)すること」は、多種多様な動作を包含し、したがって「決定(判断、特定)すること」は、算出すること、計算すること、処理すること、導出すること、調査すること、調べること(例えば、表、データベースまたは他のデータ構造を調べること)、突き止めることおよび同様のものを含み得る。さらに、「決定(判断、特定)すること」は、受信する(受け取る)こと(例えば、情報を受信すること)、アクセスすること(例えば、メモリ内のデータにアクセスすること)および同様のものを含み得る。さらに、「決定(判断、特定)すること」は、解決すること、選択すること、選ぶこと、確立することおよび同様のものを含み得る。
【0110】
用語「決定(判断、特定)すること」は、確実性または絶対的な精度は含意せず、したがって、「決定(判断、特定)すること」は、概算すること、推定すること、予測すること、推量すること、平均することおよび同様のものを含み得る。
【0111】
用語「決定(判断、特定)すること」は、数学的処理が実行されなければならないことを含意せず、数値的方法が使用されなければならないことを含意せず、アルゴリズムあるいはプロセスが使用されることを含意しない。
【0112】
用語「決定(判断、特定)すること」は、任意の特定のデバイスが使用されなければならないことを含意しない。例えば、決定(判断、特定)することを、必ずしもコンピュータが実行しなければならないわけではない。
【0113】
III.文章の形式
第1の請求項の限定が、特徴の1つおよび特徴の複数を包含する場合(例えば、「少なくとも1つのウィジェット」などの限定が、1つのウィジェットおよび複数のウィジェットを包含する場合)、ならびに、第1の請求項に従属する第2の請求項において、その限定に言及するために、第2の請求項で定冠詞「the(前記)」を使用する場合(例えば、「前記ウィジェット」)、これは第1の請求項が特徴の1つのみを包含することを含意せず、これは第2の請求項が特徴の1つのみを包含することを含意しない(例えば、「前記ウィジェット」は、1つのウィジェットと複数のウィジェットの両方を包含し得る)。
【0114】
序数(「第1の」、「第2の」、「第3の」など)が、用語の前の形容詞として使用される場合、その序数は、特定の特徴を単に示すために、例えば、その特定の特徴を、同じ用語によってまたは類似した用語によって説明される別の特徴から区別するために使用される(他で明示的に規定されていなければ)。例えば、「第1のウィジェット」は、例えば、「第2のウィジェット」から単に区別するために、そのように呼ばれ得る。したがって、用語「ウィジェット」の前の序数「第1の」および「第2の」の単なる使用は、2つのウィジェット間のいかなる他の関係も示さず、同様に、いずれかまたは両方のウィジェットのいかなる他の特性も示さない。例えば、用語「ウィジェット」の前の序数「第1の」および「第2の」の単なる使用は、(1)いずれか一方のウィジェットが、順序または位置において、他方よりも前または後に来ることを示さず、(2)いずれか一方のウィジェットが、時間において、他方よりも前または後に発生もしくは動作することを示さず、(3)いずれか一方のウィジェットが、重要度または質などにおいて、他方よりも上または下にランク付けされることを示さない。加えて、序数の単なる使用は、序数を用いて識別される特徴への数値的限定を規定しない。例えば、用語「ウィジェット」の前の序数「第1の」および「第2の」の単なる使用は、もはや2つのウィジェットが存在しないに違いないということを示さない。
【0115】
単一のデバイス、物品または他の製品が本明細書で説明されている場合、説明されている単一のデバイス/物品の代わりに、複数のデバイス/物品(それらが協働するかしないかに関わらず)を代替案として使用することができる。従って、1つのデバイスが有するものとして説明されている機能は、代替案として、複数のデバイス/物品が有することができる(それらが協働するかしないかに関わらず)。
【0116】
同様に、複数のデバイス、物品または他の製品が本明細書で説明されている場合(それらが協働するかしないかに関わらず)、説明されている複数のデバイスまたは物品の代わりに、単一のデバイス/物品を代替案として使用することができる。例えば、複数のコンピュータベースのデバイスは、単一のコンピュータベースのデバイスと置き換えることができる。従って、複数のデバイスまたは物品が有するものとして説明されているさまざまな機能は、代替案として、単一のデバイス/物品が有することができる。
【0117】
説明されている単一のデバイスの機能および/または特徴は、説明されてはいるが明示的にそのような機能/特徴を有するとは説明されてはいない1つまたは複数の他のデバイスによって代替案として具体化することができる。したがって、他の実施形態は、説明されているデバイス自体を含む必要はないが、むしろ、それらの他の実施形態においてそのような機能/特徴を有するであろう1つまたは複数の他のデバイスを含むことができる。
【0118】
IV.開示されている例および用語は限定的ではない
発明の名称(本出願の最初の頁の冒頭に記載されている)も要約(本出願の最後に記載されている)も決して、開示されている発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではなく、任意の請求項の意味を解釈する際に使用されるべきではなく、任意の請求項の範囲を限定する際に使用されるべきではない。要約が本出願に含まれているが、その理由は単に、米国特許法施行規則第1.72条第(b)項の下で要約が要求されているためである。
【0119】
本出願において提供されている本願のタイトル及び項目の見出しは、便宜のみのためであり、決して、開示を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0120】
多くの実施形態が、本出願において説明されており、例示目的のためのみに提示されている。説明されている実施形態は、いかなる意味においても、限定的ではなく、限定的であることは意図されていない。ここで開示されている発明は、本開示から容易に明らかであるように、多くの実施形態に広く適用可能である。当業者であれば、開示されている発明は、構造的な、論理的な、ソフトウェアのおよび電気的な変更形態などのさまざまな変更形態ならびに改変形態を用いて実践され得ることが認識されよう。開示されている発明の特定の特徴は、1つまたは複数の特定の実施形態および/もしくは図面に関連して説明されている場合があるが、他で明示的に規定されていなければ、そのような特徴は、それに関連してそれらの特徴が説明されている1つまたは複数の特定の実施形態もしくは図面における使用に限定されないということが理解されるべきである。
【0121】
実施形態はいくつかの特徴を含むものとして開示され得るが、本発明の他の実施形態は、そのようなすべての特徴よりも少ない特徴を含むことができる。したがって、例えば、請求項は、開示されている実施形態における特徴セット全体よりも少ない特徴に対して記載され得、そのような請求項は、請求項で明示的に記述されているそれらの特徴を超える特徴を含まない。
【0122】
本出願において説明されている方法の工程または製品要素のどの実施形態も、本出願で請求される本発明を構成せず、本出願で請求される本発明にとって不可欠でもなく、本出願で請求される本発明と同一の位置を占めるものでもない。ただし、本明細書で明示的にそのように述べられているか、または、請求項において明示的に記述されている場合を除く。
【0123】
記述する請求項の前文は、請求される発明の目的、利益および可能性のある用途のみを記述するものとし、そのような前文は、請求される発明を限定するものではない。
【0124】
本開示は、本発明のすべての実施形態を一語一句説明したものではない。さらに、本開示は、すべての実施形態に存在しなければならない本発明の特徴のリストでもない。
【0125】
開示されている実施形態すべてが必ずしも請求項(すべての係属中の、補正された、特許が取得されたおよび取り消された請求項さえも含む)によって包含されているわけではない。さらに、実施形態は、いくつかの請求項によって包含され得る(必ずしもそうである必要はない)。従って、請求項(係属中、補正された、特許が取得されたおよび取り消されたかどうかに関わらず)が特定の実施形態に対して記載されている場合、それは、他の請求項の範囲がその実施形態を包含しないという証拠にはならない。
【0126】
互いに通信状態であると説明されているデバイスは、他で明示的に規定されていなければ、継続的に互いに通信状態である必要はない。それどころか、そのようなデバイスは、必要に応じてまたは望ましい場合に、互いに送信し合うことのみ必要であり、実際には、ほとんどの時間はデータの交換を控えることができる。例えば、インターネットを介して別の機械と通信状態である機械は、長期間(例えば、一度に数週間)にわたって、他の機械にデータを送信しなくてもよい。さらに、互いに通信状態であるデバイスは、直接的に、または、1つもしくは複数の仲介体を経由して間接的に通信することができる。
【0127】
いくつかの構成要素または特徴を用いた実施形態の説明は、そのような構成要素または特徴のすべてが必要であることは含意せず、さらには、そのような構成要素/特徴のいずれかが必要であることも含意しない。それどころか、本発明の多種多様な可能な実施形態を解説するために、さまざまな任意選択の構成要素が説明される。他で明示的に規定されていなければ、どの構成要素/特徴も、不可欠または必須ではない。
【0128】
プロセスの工程、アルゴリズムまたは同様のものは、特定の順序で説明または請求される場合があるが、そのようなプロセスは、異なる順序で動作するよう構成され得る。言い換えると、明示的に説明または請求される場合がある工程の任意の順番または順序は、その順序で工程が実行されなければならないという要求を必ずしも示さない。本明細書で説明されるプロセスの工程は、可能な任意の順序で実行することができる。さらに、いくつかの工程は、非同時に発生するものとして説明または含意されている(例えば、ある工程が他の工程の後で説明されているという理由により)にも関わらず、同時に実行することができる。さらに、図面での描写によるプロセスの解説は、解説されているプロセスがそのプロセスの他の変形形態および変更形態を除外するということを含意せず、解説されているプロセスまたはその工程のいずれかが本発明に必要であることを含意せず、解説されているプロセスが好ましいということを含意しない。
【0129】
プロセスは、複数の工程を含むものとして説明される場合があるが、それは、工程のすべてまたはいずれかが好ましいこと、不可欠であることまたは必須であることを含意しない。説明されている発明の範囲内のさまざまな他の実施形態は、説明されている工程のいくつかまたはすべてを省略した他のプロセスを含む。他で明示的に規定されていなければ、どの工程も、不可欠または必須ではない。
【0130】
プロセスは、単独でまたは他の製品もしくは方法に関係なく説明される場合があるが、実施形態において、プロセスは、他の製品または方法と相互作用し得る。例えば、そのような相互作用は、あるビジネスモデルを別のビジネスモデルに連結することを含み得る。そのような相互作用は、プロセスの柔軟性または望ましさを向上させるために提供され得る。
【0131】
製品は、複数の構成要素、側面、質、特性および/または特徴を含むものとして説明される場合があるが、それらの複数のいずれかまたはすべてが、好ましいこと、不可欠であることまたは必須であることを示さない。説明されている発明の範囲内のさまざまな他の実施形態は、説明されている複数のいくつかまたはすべてを省略した他の製品を含む。
【0132】
アイテムが列挙されたリスト(番号付けされていても、番号付けされていなくてもよい)は、他で明示的に規定されていなければ、アイテムのいずれかまたはすべてが相互排他的であることを含意しない。同様に、アイテムが列挙されたリスト(番号付けされていても、番号付けされていなくてもよい)は、他で明示的に規定されていなければ、アイテムのいずれかまたはすべてが、いずれかのカテゴリを網羅していることを含意しない。例えば、列挙されたリスト「コンピュータ、ラップトップ、PDA」は、そのリストの3つのアイテムのいずれかまたはすべてが相互排他的であることを含意せず、そのリストの3つのアイテムのいずれかまたはすべてが、いずれかのカテゴリを網羅していることを含意しない。
【0133】
アイテムが列挙されたリスト(番号付けされていても、番号付けされていなくてもよい)は、アイテムのいずれかまたはすべてが、互いに同等であることも、互いに容易に置き換えられることも含意しない。
【0134】
すべての実施形態は例示的なものであり、場合によっては、本発明または任意の実施形態が作成または実行されたことを含意しない。
【0135】
V.コンピューティング
当業者であれば、本明細書で説明されているさまざまなプロセスは、例えば、適切にプログラムされた汎用コンピュータ、専用コンピュータおよびコンピューティングデバイスによって実装することができることは明らかであろう。通常、プロセッサ(例えば、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、1つまたは複数のマイクロコントローラ、1つまたは複数のデジタル信号プロセッサ)は、命令を受信し(例えば、メモリまたは同様のデバイスから)、それらの命令を実行し、それにより、それらの命令によって規定される1つまたは複数のプロセスを実行する。命令は、例えば、1つまたは複数のコンピュータプログラム、すなわち1つまたは複数のスクリプトにおいて具体化することができる。
【0136】
「プロセッサ」は、アーキテクチャ(例えば、チップレベルのマルチプロセッシング/マルチコア、RISC、CISC、パイプラインステージがインターロックされないマイクロプロセッサ、パイプライン処理構成、同時マルチスレッディング)に関わらず、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、中央処理装置(CPU)、コンピューティングデバイス、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサもしくは同様のデバイスまたはそれらの任意の組合せを意味する。
【0137】
したがって、プロセスの説明は、同様に、プロセスを実行するための装置の説明である。プロセスを実行する装置は、例えば、プロセッサと、プロセスを実行するために適切な入力デバイスおよび出力デバイスとを含み得る。
【0138】
さらに、そのような方法(および他のタイプのデータ)を実装するプログラムは、さまざまな媒体(例えば、コンピュー可読媒体)を使用して、さまざまな様式で格納および送信することができる。いくつかの実施形態では、さまざまな実施形態のプロセスを実装することができるソフトウェア命令の一部もしくはすべての代わりに、または、それらと組み合わせて、配線で接続された回路もしくはカスタムハードウェアを使用することができる。したがって、ソフトウェアのみの代わりに、ハードウェアとソフトウェアとのさまざまな組合せを使用することができる。
【0139】
用語「コンピュータ可読媒体」は、コンピュータ、プロセッサ、または同様のデバイスによって読み取ることができるデータ(例えば、命令、データ構造)を提供することに関与する、任意の媒体、複数の任意の媒体またはさまざまな媒体の組合せを意味する。そのような媒体は、これらに限定されないが、不揮発性媒体、揮発性媒体および伝送媒体を含む多くの形態を取ることができる。不揮発性媒体は、例えば、光または磁気ディスクおよび他の永続性を備えたメモリを含む。揮発性媒体は、通常メインメモリを構成するダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)を含む。伝送媒体は、同軸ケーブル、導線および光ファイバを含み、プロセッサに結合されるシステムバスを備えるワイヤを含む。伝送媒体は、無線周波数(RF)および赤外線(IR)データ通信の間に生成されるものなどの音波、光波ならびに電磁放射を含むかまたは伝達することができる。コンピュータ可読媒体の一般的な形態は、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、任意の他の磁気媒体、CD-ROM、DVD、任意の他の光媒体、パンチカード、紙テープ、穴のパターンを有する任意の他の物理的媒体、RAM、PROM、EPROM、FLASH-EEPROM、任意の他のメモリチップもしくはカートリッジ、以下で説明する搬送波またはコンピュータが読み取ることが可能な任意の他の媒体を含む。
【0140】
コンピュータ可読媒体のさまざまな形態は、プロセッサにデータ(例えば、命令のシーケンス)を送ることを含み得る。例えば、データは、(i)RAMからプロセッサに伝達することができ、(ii)無線伝送媒体上で送ることができ、(iii)イーサネット(登録商標)(またはIEEE 802.3)、SAP、ATP、Bluetooth(登録商標)およびTCP/IP、TDMA、CDMAおよび3Gなどの多くのフォーマット、標準またはプロトコルに従って、フォーマットおよび/もしくは送信することができ、ならびに/または、(iv)プライバシーを保証するため、もしくは、当技術分野において周知のさまざまな方法のいずれかによる不正を防止するために暗号化することができる。
【0141】
したがって、プロセスの説明は、同様に、プロセスを実行するためのプログラムを格納するコンピュータ可読媒体の説明である。コンピュータ可読媒体は、方法を実行するために適切なプログラム要素を格納する(任意の適切なフォーマットで)ことができる。
【0142】
プロセスにおけるさまざまな工程の説明が、すべての説明された工程が必須であることを示さないのと同じように、装置の実施形態は、説明されたプロセスの一部(しかし、必ずしもすべてではない)を実行するよう動作可能なコンピュータ/コンピューティングデバイスを含む。
【0143】
同様に、プロセスにおけるさまざまな工程の説明が、すべての説明された工程が必須であることを示さないのと同じように、プログラムまたはデータ構造を格納するコンピュータ可読媒体の実施形態は、実行される際に、プロセッサに、説明されたプロセスの一部(しかし、必ずしもすべてではない)を実行させることが可能なプログラムを格納するコンピュータ可読媒体を含む。
【0144】
データベースについて説明される場合、(i)説明されたデータベース構造の代替のデータベース構造を容易に使用することができること、および(ii)データベース以外の他のメモリ構造を容易に使用することができることが、当業者であれば理解されよう。本明細書で提示される任意のサンプルデータベースの任意の解説または説明は、格納される情報表現のための例示的な構成である。図面または他で解説される、例えば表によって提案される構成以外の任意の数の他の構成を使用することができる。同様に、データベースの任意の解説されるエントリは、例示的な情報のみを表す。当業者であれば、エントリの数および内容が、本明細書で説明されるものと異なり得るということが理解されよう。さらに、表としてのデータベースの描写に関わらず、他のフォーマット(関係データベース、オブジェクトベースモデルおよび/または分散データベースを含む)を使用して、本明細書で説明されるデータタイプを格納および操作することができる。同様に、データベースのオブジェクトメソッドまたは挙動を使用して、本明細書で説明されるようなさまざまなプロセスを実装することができる。さらに、データベースは、公知の様式で、局所的に、または、そのようなデータベース内のデータにアクセスするデバイスから遠く離れたところに格納することができる。
【0145】
さまざまな実施形態は、1つまたは複数のデバイスと(例えば、通信ネットワークを介して)通信状態であるコンピュータを含むネットワーク環境において動作するよう構成され得る。コンピュータは、デバイスと直接的に、または、任意の有線もしくは無線媒体(例えば、インターネット、LAN、WANまたはイーサネット(登録商標)、トークンリング、電話線、ケーブル回線、無線チャネル、光通信線、商用オンラインサービスプロバイダ、電子掲示板システム、衛星通信リンク、上記の任意の組合せ)を介して間接的に通信することができる。デバイスのそれぞれは、それら自体が、コンピュータと通信するよう適合されたIntel(登録商標)、Pentium(登録商標)、または、Centrino(商標)プロセッサに基づくものなどのコンピュータまたは他のコンピューティングデバイスを備えることができる。任意の数およびタイプのデバイスは、コンピュータと通信状態であり得る。
【0146】
一実施形態では、サーバコンピュータまたは中央集権化は、必要とされないまたは望ましくない場合がある。例えば、本発明は、一実施形態において、中央集権化することなく、1つまたは複数のデバイス上で実践することができる。そのような実施形態では、サーバコンピュータによって実行されるものとして本明細書で説明されている任意の機能、または、サーバコンピュータ上に格納されるものとして説明されているデータは、代わりに、1つもしくは複数のそのようなデバイスによって実行することができるか、または、1つもしくは複数のそのようなデバイス上に格納することができる。
【0147】
プロセスについて説明される場合、一実施形態では、プロセスは、いかなるユーザの介入なしに動作することができる。別の実施形態では、プロセスは、人間の介入をいくらか含む(例えば、人間の補助によりまたは人間の補助を受けて工程が実行される)。
【0148】
VI.継続出願
本開示は、当業者に、いくつかの実施形態および/または発明の実施可能な説明を提供する。これらの実施形態および/または発明の一部は、本出願においては請求されない可能性があるが、それにも関わらず、本出願の優先権の利益を主張する1つまたは複数の継続出願において請求される可能性がある。
【0149】
出願人は、開示されて実施可能にされているが、本出願では請求されていない対象について特許化を目指すため、追加出願を提出することを意図している。
【0150】
VII.放棄
特定の実施形態への多くの言及は、追加の異なる実施形態の放棄または否認を示すものではなく、同様に、すべてが特定の特徴を含む複数の実施形態の説明への言及は、その特定の特徴を含まない実施形態の放棄または否認を示すものではない。本出願における明確な放棄または否認は、句「含まない」または句「実行できない」を発端とするものとする。
【0151】
〔付記1〕
装置であって、
1つ以上のプロセッサと、
1つ以上の非一時的媒体と、を備え、前記1つ以上の非一時的媒体は、前記1つ以上プロセッサによって実行されたときに、前記装置に、
市場参加者からスワップ契約の指示を受信させ、
前記スワップ契約の前記指示を受信することに応じて、複数の市場参加者に前記スワップ契約の潜在的なクロスをアナウンスさせ、
前記スワップ契約の前記指示を受信することに応じて、期間中の前記市場参加者による前記スワップ契約におけるクロスのための要求の促進を意図的に強いて、
故意の遅延の前記期間が経過した後、前記市場参加者による前記スワップ契約におけるクロスのための前記要求の促進を許可させ、
前記市場参加者からクロスのための前記要求を受信させ、クロスのための前記要求は、価格及び分量を確認し、
前記2つの当事者のいずれかのためのクロスの前記要求のためのよりよい価格が、前記市場に存在しないことについて決定させ、
前記クロスよりも、よりよい時間優先にて、前記2つの当事者の1つのためのクロスの前記要求のための同じ価格が、前記市場に存在することについて決定させ、
前記価格及び前記分量にて、前記2つの当事者の間の前記クロスの実行を促進させる、
複数の命令が格納されている、
装置。
〔付記2〕
付記1の装置であって、促進を許可することは制限された時間の間に許可することを含み、及び、クロスのための前記要求は当該制限された時間の間に受信される、
装置。
〔付記3〕
付記1の装置であって、前記スワップ契約の前記指示は、前記スワップ契約を含んでいる取引のために用いられるために手形交換所を確認するティッカーシンボルを含み、及び、実行を促進することは、前記手形交換所を用いる実行を促進することを含む、
装置。
〔付記4〕
付記1の装置であって、促進を許可することは、制限された時間の間に許可することを含み、前記装置は、
前記制限された時間が終わる前の前記時間に長さが同じ時間に、前記市場参加者から前記スワップ契約の第2の指示を受信し、
前記スワップ契約の前記第2の指示を受信することに応じて、前記複数の市場参加者に、前記スワップ契約の前記潜在的なクロスを再アナウンスし、
前記スワップ契約の前記第2の指示を受信することに応じて、前記制限された時間の後の追加の時間の間、促進を許可し続ける、ように制御される、
装置。
〔付記5〕
付記1の装置であって、前記市場参加者は、ブローカを含む、
装置。
〔付記6〕
装置であって、
1つ以上のプロセッサと、
1つ以上の非一時的媒体と、を備え、前記1つ以上の非一時的媒体は、前記1つ以上プロセッサによって実行されたときに、前記装置に、
市場参加者からスワップ契約のティッカーシンボルの指示を受信させ、前記ティッカーシンボルは、前記スワップ契約において、取引のために用いられるために手形交換所を確認し、
前記ティッカーシンボルの前記指示を受信することに応じて、複数の市場参加者に前記スワップ契約の潜在的なクロスをアナウンスさせ、
前記ティッカーシンボルの前記指示を受信することに応じて、期間中の前記市場参加者による前記スワップ契約におけるクロスのための要求の促進を意図的に強いて、
故意の遅延の前記期間が経過した後、前記市場参加者による前記スワップ契約におけるクロスのための前記要求の促進を許可させ、
前記ティッカーシンボルを確認しているクロスのための前記要求を受信させ、クロスの前記要求は、価格、分量、及び2つの当事者を確認し、
前記ティッカーシンボルに基づいて前記手形交換所を決定し、
前記手形交換所を使用する前記クロスの実行を促進させる、
複数の命令が格納されている、
装置。
〔付記7〕
付記6の装置であって、促進を許可することは制限された時間の間に許可することを含み、及び、クロスのための前記要求は当該制限された時間の間に受信される、
装置。
〔付記8〕
付記6の装置であって、前記装置は、
前記クロスよりも、よりよい時間優先にて、前記2つの当事者の1つのためのクロスの前記要求のための同じ価格が、前記市場に存在することについて決定し、及び、前記実行を促進することは、前記価格及び前記分量にて、前記2つの当事者の間の前記クロスの実行を促進することを含む、ように構成されている、
装置。
〔付記9〕
付記6の装置であって、促進を許可することは、制限された時間の間に許可することを含み、前記装置は、
前記制限された時間が終わる前の前記時間に長さが同じ時間に、前記市場参加者から前記ティッカーシンボルの第2の指示を受信し、
前記スワップ契約の前記第2の指示を受信することに応じて、前記複数の市場参加者に、前記スワップ契約の前記潜在的なクロスを再アナウンスし、
前記スワップ契約の前記第2の指示を受信することに応じて、前記制限された時間の後の追加の時間の間、促進を許可し続ける、ように制御される、
装置。
〔付記10〕
付記6の装置であって、前記装置は、
前記価格を比較して、前記2つの当事者の少なくとも1つのためのクロスの前記要求の少なくとも一部を実現するためのよりよい価格が、前記市場に存在することを決定し、
前記クロスの実行を促進することが、前記よりよい価格での前記少なくとも一部の実行を促進することを含む、ように制御する、
装置。
〔付記11〕
付記10の装置であって、実行を促進することは、前記少なく1つの当事者及び前記2つの当事者の何れかと異なる他の当事者で実行を促進することを含む、
装置。
〔付記12〕
付記10の装置であって、実行を促進することは、前記2つの当事者の間の実行を促進することを含む、
装置。
〔付記13〕
装置であって、
1つ以上のプロセッサと、
1つ以上の非一時的媒体と、を備え、前記1つ以上の非一時的媒体は、前記1つ以上プロセッサによって実行されたときに、前記装置に、
市場参加者からスワップ契約の第1の指示を受信させ、
前記スワップ契約の前記第1の指示を受信することに応じて、複数の市場参加者に前記スワップ契約の潜在的なクロスをアナウンスさせ、
前記スワップ契約の前記第1の指示を受信することに応じて、第1の時間中の前記市場参加者による前記スワップ契約におけるクロスのための要求の促進を意図的に強いて、
故意の遅延の前記第1の時間が経過した後、第2の時間中の前記市場参加者による前記スワップ契約におけるクロスのための前記要求の促進を許可させ、
前記第2の時間の前に前記第1の時間が終わり、前記市場参加者からスワップ契約の第2の指示を受信させ、
前記スワップ契約の前記第2の指示を受信することに応じて、前記複数の市場参加者に前記スワップ契約の前記潜在的なクロスを再アナウンスさせ、
前記スワップ契約の前記第2の指示を受信することに応じて、前記市場参加者によって許可されるクロスのための前記要求の促進である合計の時間が、前記スワップ契約の前記第1及び第2の指示に基づいて、2倍の前記第2の時間を含むように、前記第2の指示の受信の後の前記第2の時間の間に、前記市場参加者による前記スワップ契約におけるクロスの前記要求の促進を許可させ、
前記市場参加者からクロスのための前記要求を受信させ、クロスのための前記要求は、価格、分量、及び2つの当事者を確認し、
前記クロスの実行を促進させる、
複数の命令が格納されている、
装置。
〔付記14〕
付記13の装置であって、前記装置は、
前記スワップ契約の前記第1の指示を受信してから、2倍の前記第2の時間が経過したときに、前記市場参加者から前記スワップ契約の第3の指示を受信し、
前記スワップ契約の前記第3の指示を受信することに応じて、前記複数の市場参加者に前記スワップ契約の潜在的なクロスを再アナウンスし、
前記スワップ契約の前記第3の指示を受信することに応じて、前記市場参加者によって許可されるクロスのための前記要求の促進である合計の時間が、前記スワップ契約の前記第1、第2及び第3の指示に基づいて、3倍の前記第2の時間を含むように、前記第3の指示の受信の後の前記第2の時間の間に、前記市場参加者による前記スワップ契約におけるクロスの前記要求の促進を許可する、
装置。
〔付記15〕
付記13の装置であって、前記装置は、
前記クロスよりも、よりよい時間優先にて、前記2つの当事者の1つのためのクロスの前記要求のための同じ価格が、前記市場に存在することについて決定し、及び、前記実行を促進することは、前記価格及び前記分量にて、前記2つの当事者の間の前記クロスの実行を促進することを含む、ように構成されている、
装置。
〔付記16〕
付記13の装置であって、前記スワップ契約の前記指示は、前記スワップ契約を含んでいる取引のために用いられるために手形交換所を確認するティッカーシンボルを含み、及び、実行を促進することは、前記手形交換所を用いる実行を促進することを含む、
装置。
〔付記17〕
付記13の装置であって、前記装置は、
前記価格を比較して、前記2つの当事者の少なくとも1つのためのクロスの前記要求の少なくとも一部を実現するためのよりよい価格が、前記市場に存在することを決定し、
前記クロスの実行を促進することが、前記よりよい価格での前記少なくとも一部の実行を促進することを含む、ように制御する、
装置。
〔付記18〕
付記17の装置であって、実行を促進することは、前記少なく1つの当事者及び前記2つの当事者の何れかと異なる他の当事者で実行を促進することを含む、
装置。
〔付記19〕
付記17の装置であって、実行を促進することは、前記2つの当事者の間の実行を促進することを含む、
装置。
〔付記20〕
装置であって、
1つ以上のプロセッサと、
1つ以上の非一時的媒体と、を備え、前記1つ以上の非一時的媒体は、前記1つ以上プロセッサによって実行されたときに、前記装置に、
2つの当事者の間のスワップ契約の潜在的なクロスをアナウンスする要求を受信させ、
アナウンスする前記要求を受信することに応じて、市場にアナウンスを送信させ、アナウンスの期間のカウントダウンを示すためにインターフェースを調整させ、前記アナウンスの期間の間、クロスのための要求の提出を防止するために前記インターフェースを制御させ、
前記アナウンスの期間が終わることを示すために前記インターフェースを調整している、前記アナウンスの期間の最後に応じて、クロスのための要求が提出されるために許可される間である提出の期間のカウントダウンを示す前記インターフェースを調整させ、前記提出の期間の間のクロスのための前記要求の提出を許可するために前記インターフェースを調整させ、
前記提出の期間の間に前記インターフェースを介して前記市場にクロスのための前記要求を提出する要求を受信させ、
前記提出の期間の間にクロスのための前記要求を提出する前記要求を受信することに応じて、前記市場にスワップ契約のクロスのための前記要求を送信させる、
複数の命令が格納されている、
装置。
〔付記21〕
付記20の装置であって、前記装置は、
前記提出の期間の間に前記2つの当事者の1つの前記インターフェースを介して変更を受信し、クロスのための前記要求は、前記2つの当事者の1つの代わりの前記変更された当事者を指示する、ように制御される、
装置。
〔付記22〕
付記20の装置であって、前記装置は、
前記提出の期間が終了する前に、少なくとも前記アナウンスの期間と同じ時間だけ、前記提出の期間を延長する要求を受信し、
前記提出の期間が終了する前に、少なくとも前記アナウンスの期間と同じ時間である前記提出の期間の間にアナウンスする第2の要求を提出し、
前記第2の要求に応じて、前記市場に第2のアナウンスを送信し、及び、前記提出の期間を延長する、ように制御する、
装置。
〔付記23〕
付記20の装置であって、前記アナウンスは、前記スワップ契約を含む取引のために用いられるために、手形交換所を確認するティッカーシンボルを含む、
装置。
〔付記24〕
付記20の装置であって、前記アナウンスの期間の間にクロスのための前記要求の提出を防止するために、前記インターフェースを制御することはボタンを無効にすることを含み、及び、前記提出の期間の間にクロスのための前記要求の提出を許可するために前記インターフェースを調整することは前記ボタンを有効にすることを含む、
装置。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7