(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022102907
(43)【公開日】2022-07-07
(54)【発明の名称】システム、管理装置、プログラム、及び管理方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/01 20060101AFI20220630BHJP
G06Q 30/06 20120101ALI20220630BHJP
【FI】
G06F3/01 510
G06Q30/06
【審査請求】有
【請求項の数】25
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020217965
(22)【出願日】2020-12-25
(71)【出願人】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】石垣 健太
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 優也
(72)【発明者】
【氏名】可児 裕貴
【テーマコード(参考)】
5E555
5L049
【Fターム(参考)】
5E555AA72
5E555BA38
5E555BB38
5E555BC01
5E555BC09
5E555CA42
5E555CB65
5E555CB76
5E555CC03
5E555DA08
5E555DC05
5E555DC09
5E555DC10
5E555DC11
5E555DC13
5E555DC17
5E555DC21
5E555DC23
5E555DC52
5E555DC86
5E555EA04
5E555EA05
5E555FA00
5L049BB26
5L049BB66
(57)【要約】 (修正有)
【課題】システム、管理装置、プログラム、及び管理方法を提供する。
【解決手段】システム10は、眼鏡型デバイス100と、管理装置(管理サーバ300)と、を備える。管理装置は、実世界のエリアに対応付けられたコンテンツを格納するコンテンツ格納部と、眼鏡型デバイスの撮像範囲内に含まれるエリアに対応する複数のコンテンツの夫々について、コンテンツに関連するコンテンツ関連情報、眼鏡型デバイスの周辺状況及び眼鏡型デバイスを装着しているユーザに関するユーザ関連情報に基づいて、優先度を決定する優先度決定部と、複数のコンテンツと、複数のコンテンツの夫々の優先度とを眼鏡型デバイスに送信するコンテンツ送信部と、を有する。眼鏡型デバイスは、複数のコンテンツを、複数のコンテンツの夫々の優先度に応じて表示部に表示するよう制御する表示制御部を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
眼鏡型デバイスと、
管理装置と
を備え、
前記管理装置は、
実世界のエリアに対応付けられたコンテンツを格納するコンテンツ格納部と、
前記眼鏡型デバイスの撮像範囲内に含まれるエリアに対応する複数の前記コンテンツのそれぞれについて、前記コンテンツに関連するコンテンツ関連情報、前記眼鏡型デバイスの周辺状況、及び前記眼鏡型デバイスを装着しているユーザに関するユーザ関連情報に基づいて、優先度を決定する優先度決定部と、
前記複数のコンテンツと、前記複数のコンテンツのそれぞれの優先度とを前記眼鏡型デバイスに送信するコンテンツ送信部と
を有し、
前記眼鏡型デバイスは、
前記複数のコンテンツを、前記複数のコンテンツのそれぞれの優先度に応じて表示部に表示するよう制御する表示制御部
を有する、システム。
【請求項2】
前記優先度決定部は、前記コンテンツ関連情報、前記周辺状況、及び前記ユーザ関連情報に基づいて、前記コンテンツのスコアを算出し、前記スコアが高いほど高い優先度を決定する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記優先度決定部は、前記コンテンツのコンテンツ種別に関する種別スコアと、前記コンテンツに関連する時間情報に関する時間スコアと、前記周辺状況に関する周辺状況スコアと、前記ユーザの趣味嗜好に関する趣味嗜好スコアと、前記コンテンツの新しさに関する新しさスコアと、前記コンテンツの評価及び前記コンテンツの配信者の評価に関する評価スコアとを合計することによって、前記コンテンツのスコアを算出する、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記優先度決定部は、前記コンテンツのコンテンツ種別に応じたスコアに重みづけを反映したスコアを、前記種別スコアとして算出する、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記優先度決定部は、前記コンテンツのコンテンツ種別が広告である場合、前記コンテンツのコンテンツ種別に応じたスコアに、前記広告の広告料が多いほど高い重みづけを反映したスコアを、前記種別スコアとして算出する、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記優先度決定部は、前記コンテンツのコンテンツ種別が店舗の広告である場合、前記店舗のオープン時間と、前記周辺状況が示す現在時刻との一致度が高いほど高い、前記時間スコアを算出する、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記優先度決定部は、前記コンテンツが対象とする年代と、前記周辺状況が示す前記眼鏡型デバイスの周辺の人物の年代との一致度が高いほど高い、前記周辺状況スコアを算出する、請求項3から6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項8】
前記優先度決定部は、前記コンテンツのコンテンツ種別が、前記ユーザ関連情報に含まれる前記ユーザの趣味嗜好と一致した場合に、一致しない場合と比較して高い前記趣味嗜好スコアを算出する、請求項3から7のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項9】
前記表示制御部は、前記優先度がより低いコンテンツを、実世界における空間のより奥側に対応する位置に配置して表示するよう制御する、請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項10】
前記表示制御部は、前記複数のコンテンツのうち、前記優先度が高い順に予め定められた数のコンテンツのみを表示するよう制御する、請求項1から9のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項11】
前記表示制御部は、前記複数のコンテンツのうち、前記優先度の値が予め定められた値よりも高いコンテンツのみを表示するよう制御する、請求項1から9のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項12】
前記眼鏡型デバイスは、
前記コンテンツを表示するための複数のアプリを有し、
前記表示制御部は、前記複数のコンテンツのうち、前記複数のアプリから選択されたアプリに対応するコンテンツのみを表示するよう制御する、請求項1から11のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項13】
前記表示制御部は、前記複数のコンテンツのうち、複数のレイヤから選択されたレイヤに対応するコンテンツのみを表示するよう制御する、請求項1から11のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項14】
前記表示制御部は、優先度が同じ複数のコンテンツを、対応するエリアが前記眼鏡型デバイスから遠いほど、より目立たないように配置して表示するよう制御する、請求項1から13のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項15】
前記表示制御部は、前記優先度に応じて前記複数のコンテンツを配置した場合に、前記複数のコンテンツの重なり率が予め定められた閾値より高い場合に、前記複数のコンテンツの位置をずらして表示するよう制御する、請求項1から14のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項16】
前記表示制御部は、前記眼鏡型デバイスの撮像範囲内の実世界の空間の密度及び面積に応じて、前記複数のコンテンツの位置をずらして表示するよう制御する、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記表示制御部は、前記複数のコンテンツの重なり率が前記予め定められた閾値より低い場合に、前記複数のコンテンツのうち、前記ユーザの視線が向けられていないコンテンツの透過率を、前記ユーザの視線が向けられているコンテンツの透過率よりも高くするよう制御する、請求項15又は16に記載のシステム。
【請求項18】
前記表示制御部は、前記優先度に応じて前記複数のコンテンツを配置した場合に、互いに重なる複数のコンテンツを、予め定められた時間毎に、入れ替えて表示するよう制御する、請求項1から17のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項19】
前記表示制御部は、前記優先度に応じて前記複数のコンテンツを配置した場合に、互いに重なる複数のコンテンツに対して、予め定められた時間以上継続して前記ユーザの視線が向けられたことに応じて、当該複数のコンテンツを重ならないように表示し、前記ユーザの視線が当該複数のコンテンツから外れたことに応じて、重なっている状態に戻すように表示を制御する、請求項1から18のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項20】
前記表示制御部は、前記優先度に応じて前記複数のコンテンツを表示した後、前記複数のコンテンツのうちの前記ユーザによって指定されたコンテンツを、前記ユーザの手元に表示させ、前記ユーザによって選択されたコンテンツを非表示にするよう制御する、請求項1から19のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項21】
実世界のエリアに対応付けられたコンテンツを格納するコンテンツ格納部と、
眼鏡型デバイスの撮像範囲内に含まれるエリアに対応する複数の前記コンテンツのそれぞれについて、前記コンテンツに関連するコンテンツ関連情報、前記眼鏡型デバイスの周辺状況、及び前記眼鏡型デバイスを装着しているユーザに関するユーザ関連情報に基づいて、優先度を決定する優先度決定部と、
前記複数のコンテンツと、前記複数のコンテンツのそれぞれの優先度とを前記眼鏡型デバイスに送信するコンテンツ送信部と
を備える管理装置。
【請求項22】
コンピュータを、請求項21に記載の管理装置として機能させるためのプログラム。
【請求項23】
コンピュータによって実行される管理方法であって、
実世界のエリアに対応付けられたコンテンツを格納するコンテンツ格納段階と、
眼鏡型デバイスの撮像範囲内に含まれるエリアに対応する複数の前記コンテンツのそれぞれについて、前記コンテンツに関連するコンテンツ関連情報、前記眼鏡型デバイスの周辺状況、及び前記眼鏡型デバイスを装着しているユーザに関するユーザ関連情報に基づいて、優先度を決定する優先度決定段階と、
前記複数のコンテンツと、前記複数のコンテンツのそれぞれの優先度とを前記眼鏡型デバイスに送信するコンテンツ送信段階と
を備える管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システム、管理装置、プログラム、及び管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数のオブジェクトをグループ化して、グループ化された複数のオブジェクトの分布する領域を表示する分布表示をすることと、ユーザの入力によってモードが切り替えられた場合に、複数のオブジェクトの各々に対して描画処理を実行することが記載されている。特許文献2には、吹き出しのような仮想オブジェクトが重なっている場合等に、仮想オブジェクトを引き寄せることを可能にすることによって、ユーザに見えやすくすることが記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2016-218981号公報
[特許文献2]特開2017-027206号公報
【発明の概要】
【0003】
本発明の一実施態様によれば、システムが提供される。システムは、眼鏡型デバイスを備えてよい。システムは、管理装置を備えてよい。管理装置は、実世界のエリアに対応付けられたコンテンツを格納するコンテンツ格納部を有してよい。管理装置は、眼鏡型デバイスの撮像範囲内に含まれるエリアに対応する複数のコンテンツのそれぞれについて、コンテンツに関連するコンテンツ関連情報、眼鏡型デバイスの周辺状況、及び眼鏡型デバイスを装着しているユーザに関するユーザ関連情報に基づいて、優先度を決定する優先度決定部を有してよい。管理装置は、複数のコンテンツと、複数のコンテンツのそれぞれの優先度とを眼鏡型デバイスに送信するコンテンツ送信部を有してよい。眼鏡型デバイスは、複数のコンテンツを、複数のコンテンツのそれぞれの優先度に応じて表示部に表示するよう制御する表示制御部を有してよい。
【0004】
上記優先度決定部は、上記コンテンツ関連情報、上記周辺状況、及び上記ユーザ関連情報に基づいて、上記コンテンツのスコアを算出し、上記スコアが高いほど高い優先度を決定してよい。上記優先度決定部は、上記コンテンツのコンテンツ種別に関する種別スコアと、上記コンテンツに関連する時間情報に関する時間スコアと、上記周辺状況に関する周辺状況スコアと、上記ユーザの趣味嗜好に関する趣味嗜好スコアと、上記コンテンツの新しさに関する新しさスコアと、上記コンテンツの評価及び上記コンテンツの配信者の評価に関する評価スコアとを合計することによって、上記コンテンツのスコアを算出してよい。上記優先度決定部は、上記コンテンツのコンテンツ種別に応じたスコアに重みづけを反映したスコアを、上記種別スコアとして算出してよい。上記優先度決定部は、上記コンテンツのコンテンツ種別が広告である場合、上記コンテンツのコンテンツ種別に応じたスコアに、上記広告の広告料が多いほど高い重みづけを反映したスコアを、上記種別スコアとして算出してよい。上記優先度決定部は、上記コンテンツのコンテンツ種別が店舗の広告である場合、上記店舗のオープン時間と、上記周辺状況が示す現在時刻との一致度が高いほど高い、上記時間スコアを算出してよい。上記優先度決定部は、上記コンテンツが対象とする年代と、上記周辺状況が示す上記眼鏡型デバイスの周辺の人物の年代との一致度が高いほど高い、上記周辺状況スコアを算出してよい。上記優先度決定部は、上記コンテンツのコンテンツ種別が、上記ユーザ関連情報に含まれる上記ユーザの趣味嗜好と一致した場合に、一致しない場合と比較して高い上記趣味嗜好スコアを算出してよい。
【0005】
上記表示制御部は、上記優先度がより低いコンテンツを、実世界における空間のより奥側に対応する位置に配置して表示するよう制御してよい。上記表示制御部は、上記複数のコンテンツのうち、上記優先度が高い順に予め定められた数のコンテンツのみを表示するよう制御してよい。上記表示制御部は、上記複数のコンテンツのうち、上記優先度の値が予め定められた値よりも高いコンテンツのみを表示するよう制御してよい。上記眼鏡型デバイスは、上記コンテンツを表示するための複数のアプリを有してよく、上記表示制御部は、上記複数のコンテンツのうち、上記複数のアプリから選択されたアプリに対応するコンテンツのみを表示するよう制御してよい。上記表示制御部は、上記複数のコンテンツのうち、複数のレイヤから選択されたレイヤに対応するコンテンツのみを表示するよう制御してよい。上記表示制御部は、優先度が同じ複数のコンテンツを、対応するエリアが上記眼鏡型デバイスから遠いほど、より目立たないように配置して表示するよう制御してよい。上記表示制御部は、上記優先度に応じて上記複数のコンテンツを配置した場合に、上記複数のコンテンツの重なり率が予め定められた閾値より高い場合に、上記複数のコンテンツの位置をずらして表示するよう制御してよい。上記表示制御部は、上記眼鏡型デバイスの撮像範囲内の実世界の空間の密度及び面積に応じて、上記複数のコンテンツの位置をずらして表示するよう制御してよい。上記表示制御部は、上記複数のコンテンツの重なり率が上記予め定められた閾値より低い場合に、上記複数のコンテンツのうち、上記ユーザの視線が向けられていないコンテンツの透過率を、上記ユーザの視線が向けられているコンテンツの透過率よりも高くするよう制御してよい。上記表示制御部は、上記優先度に応じて上記複数のコンテンツを配置した場合に、互いに重なる複数のコンテンツを、予め定められた時間毎に、入れ替えて表示するよう制御してよい。上記表示制御部は、上記優先度に応じて上記複数のコンテンツを配置した場合に、互いに重なる複数のコンテンツに対して、予め定められた時間以上継続して上記ユーザの視線が向けられたことに応じて、当該複数のコンテンツを重ならないように表示し、上記ユーザの視線が当該複数のコンテンツから外れたことに応じて、重なっている状態に戻すように表示を制御してよい。上記表示制御部は、上記優先度に応じて上記複数のコンテンツを表示した後、上記複数のコンテンツのうちの上記ユーザによって指定されたコンテンツを、上記ユーザの手元に表示させ、上記ユーザによって選択されたコンテンツを非表示にするよう制御してよい。
【0006】
本発明の一実施態様によれば、管理装置が提供される。管理装置は、実世界のエリアに対応付けられたコンテンツを格納するコンテンツ格納部を備えてよい。管理装置は、眼鏡型デバイスの撮像範囲内に含まれるエリアに対応する複数のコンテンツのそれぞれについて、コンテンツに関連するコンテンツ関連情報、眼鏡型デバイスの周辺状況、及び眼鏡型デバイスを装着しているユーザに関するユーザ関連情報に基づいて、優先度を決定する優先度決定部を備えてよい。管理装置は、複数のコンテンツと、複数のコンテンツのそれぞれの優先度とを眼鏡型デバイスに送信するコンテンツ送信部を備えてよい。
【0007】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータを、上記管理装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【0008】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータによって実行される管理方法が提供される。管理方法は、実世界のエリアに対応付けられたコンテンツを格納するコンテンツ格納段階を備えてよい。管理方法は、眼鏡型デバイスの撮像範囲内に含まれるエリアに対応する複数のコンテンツのそれぞれについて、コンテンツに関連するコンテンツ関連情報、眼鏡型デバイスの周辺状況、及び眼鏡型デバイスを装着しているユーザに関するユーザ関連情報に基づいて、優先度を決定する優先度決定段階を備えてよい。管理方法は、複数のコンテンツと、複数のコンテンツのそれぞれの優先度とを眼鏡型デバイスに送信するコンテンツ送信段階を備えてよい。
【0009】
本発明の第3の態様によれば、コンピュータを、上記表示制御システムとして機能させるためのプログラムが提供される。
【0010】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図2】眼鏡型デバイス100の構成の一例を概略的に示す。
【
図3】眼鏡型デバイス100による表示例を概略的に示す。
【
図4】優先度判定テーブル502の一例を概略的に示す。
【
図5】アプリとコンテンツの対応関係を示すアプリテーブル504の一例を概略的に示す。
【
図6】眼鏡型デバイス100と、コンテンツ400が対応するエリアの一例である店舗510との位置関係の一例を概略的に示す。
【
図7】眼鏡型デバイス100による、コンテンツの重なりに応じた調整について説明するための説明図である。
【
図8】眼鏡型デバイス100による、コンテンツの重なりに応じた調整について説明するための説明図である。
【
図9】コンテンツ422、コンテンツ424、及びコンテンツ426が重なっている場合の制御について説明するための説明図である。
【
図10】重なっている複数のコンテンツをずらして表示する場合のずらし方について説明するための説明図である。
【
図11】眼鏡型デバイス100による、コンテンツ422、コンテンツ424、及びコンテンツ426の表示位置の調整について説明するための説明図である。
【
図12】眼鏡型デバイス100による、コンテンツ400の表示の調整について説明するための説明図である。
【
図13】システム10における処理の流れの一例を概略的に示す。
【
図14】管理サーバ300の機能構成の一例を概略的に示す。
【
図15】制御装置200の機能構成の一例を概略的に示す。
【
図16】制御装置200又は管理サーバ300として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
AR(Augmented Reality)グラス等の眼鏡型デバイスは、今後普及が進むと、コンテンツが実世界の空間上にあふれ、重なって表示されることになり、重なっている奥のコンテンツを操作したい場合に、手前のコンテンツが邪魔になってしまい操作が困難になる等の問題が生じることが懸念される。本実施形態に係るシステム10は、例えば、重なっているコンテンツの表示順を変更したり、表示コンテンツを削減して重なりを低減したり、コンテンツのサイズを変更して重なりを低減したり、重なっているコンテンツを見やすくしたり、操作しやすくしたりするために調整したりする機能を提供する。
【0013】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0014】
図1は、システム10の一例を概略的に示す。システム10は、複数の眼鏡型デバイス100及び管理サーバ300を備える。
【0015】
眼鏡型デバイス100は、無線通信機能と、コンテンツを表示部に表示する表示機能とを有している眼鏡型のデバイスであれば、どのようなものであってもよい。眼鏡型デバイス100は、例えば、ARグラスであってよい。
【0016】
コンテンツは、任意のデータ形式であってよい。例えば、コンテンツは、3DのCG(Computer Graphics)データである。例えば、コンテンツは、静止画である。また、例えば、コンテンツは、動画である。例えば、コンテンツは、テキストである。コンテンツは、これらを複合的に含んでもよい。
【0017】
眼鏡型デバイス100は、コンテンツを透明又は半透明のグラス上に表示することによって、実空間にコンテンツが配置されている感覚をユーザ102に与えることが可能なデバイスであってよい。すなわち、眼鏡型デバイス100は、いわゆる透過型(シースルー型)のデバイスであってよい。なお、眼鏡型デバイス100は、ビデオパススルー型のデバイスであってもよい。この場合、眼鏡型デバイス100は、ユーザ102の視界に対応する範囲を撮影している撮影画像を非透過型のディスプレイに表示し、コンテンツを重畳表示してよい。
【0018】
管理サーバ300は、眼鏡型デバイス100に配信するコンテンツを管理する。管理サーバ300は、管理装置の一例であってよい。管理サーバ300は、例えば、実世界のエリアに対応付けてコンテンツを登録する。コンテンツの登録は、管理サーバ300の管理者等によって許可された任意の者によって行われてよい。管理サーバ300は、スマートフォン、タブレット端末、PC(Personal Computer)、及びARグラス等によるコンテンツの登録を受け付けてよい。
【0019】
管理サーバ300は、例えば、眼鏡型デバイス100から、眼鏡型デバイス100の撮像範囲を示す撮像範囲情報を受信して、撮像範囲に含まれるエリアに対応するコンテンツを眼鏡型デバイス100に送信してよい。眼鏡型デバイス100の撮像範囲は、眼鏡型デバイス100のカメラの撮像範囲であってよい。眼鏡型デバイス100のカメラによる撮像範囲は、ユーザ102の視界に対応する範囲であってよい。眼鏡型デバイス100のカメラの撮像範囲は、ユーザ102の視界よりも広い範囲であってよく、ユーザ102の視界と実質的に同じ範囲であってもよい。
【0020】
眼鏡型デバイス100と管理サーバ300は、ネットワーク20を介して通信してよい。ネットワーク20は、クラウドを含む。ネットワーク20は、移動体通信ネットワークを含んでよい。移動体通信ネットワークは、LTE(Long Term Evolution)通信方式、3G(3rd Generation)通信方式、5G(5th Generation)通信方式、6G(6th Generation)通信方式以降の通信方式のいずれに準拠していてもよい。ネットワーク20は、Wi-Fi(登録商標)通信方式に対応していてよい。ネットワーク20には、Wi-Fiアクセスポイントを介してアクセス可能であってよい。ネットワーク20には、その他無線通信全般を利用してアクセス可能であってよい。管理サーバ300は、ネットワーク20に有線接続されてよく、無線接続されてもよい。眼鏡型デバイス100は、移動体通信、Wi-Fi通信、その他無線通信全般によって、ネットワーク20に接続されてよい。
【0021】
図2は、眼鏡型デバイス100の構成の一例を概略的に示す。眼鏡型デバイス100は、リム112及びテンプル118を有するフレーム110を備える。眼鏡型デバイス100は、眼鏡型デバイス100における各種制御を実行する制御装置200を備える。
【0022】
図2における制御装置200の配置は一例であり、制御装置200は、フレーム110の他の位置に配置されてもよい。例えば、制御装置200は、フレーム110の外部に配置されてもよい。また、例えば、制御装置200は、テンプル118内に配置されてもよい。具体例として、制御装置200は、テンプル118の先端部、すなわち、モダンに配置されてもよい。制御装置200は、バッテリを備えてよい。制御装置200とバッテリは、別体として、フレーム110の別の位置に配置されてもよい。
【0023】
眼鏡型デバイス100は、カメラ120を備えてよい。カメラ120の撮像範囲は、眼鏡型デバイス100を装着しているユーザ102の視界に対応する範囲であってよい。
図2におけるカメラ120の配置は一例であり、カメラ120は、他の位置に配置されてもよい。
【0024】
眼鏡型デバイス100は、センサ122を備えてよい。センサ122は、眼鏡型デバイス100の周囲の環境を特定するためのセンサであってよい。センサ122は、LiDAR(Light Detection and Ranging)を含んでよい。センサ122は、測距センサを含んでもよい。
図2では、センサ122がブリッジ114に配置されている場合を例示しているが、
図2におけるセンサ122の配置は一例であり、センサ122は、他の位置に配置されてもよい。
【0025】
眼鏡型デバイス100は、センサ124を備えてよい。センサ124は、例えば、眼鏡型デバイス100の装着者であるユーザ102の視線を検出する。センサ124は、例えば、ユーザ102の目を撮像して監視することによって、ユーザ102の視線を検出する。
図2におけるセンサ124の配置は一例であり、センサ124は、他の位置に配置されてもよい。
【0026】
眼鏡型デバイス100は、マイク126を備えてよい。マイク126は、眼鏡型デバイス100の装着者であるユーザ102の発話を取得可能な位置に配置される。
図2におけるマイク126の配置は一例であり、マイク126は、他の位置に配置されてもよい。
【0027】
制御装置200は、各種入力を受け付けてよい。制御装置200は、眼鏡型デバイス100の任意の位置に配置された操作部を介して、ユーザ102からの各種入力を受け付けてよい。制御装置200は、例えば、フレーム110の任意の位置に配置されたボタン等の入力部を介して、ユーザ102からの各種入力を受け付ける。制御装置200は、例えば、スマートフォン及びウェアラブル端末等の携帯端末、タブレット端末、及びPC等を介して、ユーザ102からの各種入力を受け付けてもよい。眼鏡型デバイス100は、例えば、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)及びZigbee(登録商標)等の短距離無線通信方式を用いて、これらと無線接続を確立してよい。
【0028】
制御装置200は、ユーザ102による音声入力を受け付けてもよい。制御装置200は、マイク126が取得したユーザ102の発話を音声認識することによって、ユーザ102による音声入力を受け付けてよい。
【0029】
制御装置200は、ユーザ102の手の動きによる入力を受け付けてよい。制御装置200は、カメラ120によって撮像されたユーザ102の手の動きを認識することによって、コンテンツの選択等の、ユーザ102による入力を受け付けてよい。制御装置200は、ユーザ102によるジェスチャ入力を受け付けてもよい。
【0030】
制御装置200は、各種センサを備えてよい。制御装置200は、例えば、測位センサを備える。例えば、制御装置200は、GPS(Global Positioning System)センサ等のGNSS(Global Naviagtion Satellite System)センサを備える。制御装置200は、加速度センサを備えてよい。制御装置200は、ジャイロセンサを備えてよい。制御装置200は、その他のセンサを備えてもよい。
【0031】
制御装置200は、カメラ120の撮像範囲を示す撮像範囲情報を生成してよい。制御装置200は、眼鏡型デバイス100の位置、向き、及び姿勢に基づいて、撮像範囲情報を生成してよい。制御装置200は、各種センサの出力によって、眼鏡型デバイス100の位置、向き、及び姿勢を特定してよい。
【0032】
制御装置200は、レンズ116への表示機能を備えてよい。レンズ116は、眼鏡型デバイス100の表示部の一例であってよい。レンズ116は、透明又は半透明のディスプレイであってよく、制御装置200は、レンズ116に各種表示を実行させてよい。すなわち、眼鏡型デバイス100は、透明又は半透明のディスプレイ型のデバイスであってよい。また、制御装置200が、レンズ116に対して表示を投影する機能を有してもよい。すなわち、眼鏡型デバイス100は、投影型のデバイスであってよい。
【0033】
制御装置200は、ネットワーク20を介した通信を実行する機能を有してよい。制御装置200は、移動体通信、Wi-Fi通信、及びその他の無線通信全般の少なくともいずれかによって、ネットワーク20にアクセスしてよい。制御装置200は、ネットワーク20を介して、管理サーバ300と通信してよい。
【0034】
図3は、眼鏡型デバイス100による表示例を概略的に示す。
図3は、眼鏡型デバイス100が、管理サーバ300から受信した複数のコンテンツ400を、何もケアすることなく表示した場合の表示例を示す。
図3に示すように、多数のコンテンツ400を受信した場合に、そのすべてを単に表示すると、コンテンツ400同士が重なって、コンテンツ400の視認性や操作性が悪化してしまう。
【0035】
本実施形態に係るシステム10は、このような課題を解決するための解決手法を提供する。例えば、管理サーバ300が、解決手法を提供する。また、例えば、眼鏡型デバイス100が、解決手法を提供する。また、例えば、管理サーバ300と眼鏡型デバイス100とが協調して、解決手法を提供する。
【0036】
管理サーバ300は、例えば、コンテンツに対してスコアを設定し、スコアに応じてコンテンツの表示順を変更する。管理サーバ300は、眼鏡型デバイス100から受信した撮像範囲情報によって示される撮像範囲に含まれるエリアに対応するコンテンツが複数ある場合に、複数のコンテンツのそれぞれについて、複数の優先度要素をベースにしたスコアを算出してよい。そして、管理サーバ300は、スコアに基づいて、複数のコンテンツの表示順を決定する。管理サーバ300は、例えば、下記の数式1によって、コンテンツのスコアを算出する。
【0037】
【0038】
awは、優先度要素aの重みづけであり、bwは、優先度要素bの重みづけであり、xwは、優先度要素xの重みづけである。
【0039】
管理サーバ300は、さらにユーザ設定を考慮して、スコアを算出してもよい。管理サーバ300は、例えば、下記の数式2によって、コンテンツのスコアを算出する。
【0040】
【0041】
ただし、auは、優先度要素aのユーザ設定であり、buは、優先度要素bのユーザ設定であり、xuは、優先度要素xのユーザ設定である。
【0042】
図4は、優先度判定テーブル502の一例を概略的に示す。優先度判定テーブル502は、一のコンテンツのスコア算出の一例を示す。眼鏡型デバイス100は、コンテンツに関連する情報であるコンテンツ関連情報と、コンテンツを配信する対象の眼鏡型デバイス100の周辺状況と、眼鏡型デバイス100のユーザ102に関連するユーザ関連情報に基づいて、コンテンツのスコアを算出してよい。
【0043】
図4では、優先度要素として、コンテンツ種別、オープン時間/利用率、通行者/周辺状況、ユーザ趣味嗜好、新着/最新順、及びコンテンツ/配信者の評価を例示している。優先度要素は、これらのうちのいずれかを含まなくてもよく、これら以外を含んでもよい。
【0044】
ここでは、スコアを算出する対象のコンテンツが、コーヒー店の広告に関するコンテンツである場合を例に挙げて説明する。コンテンツのコンテンツ関連情報は、コンテンツの配信者によって設定されてよい。本例では、コンテンツ種別「広告/コーヒー」、オープン時間「9:00~18:00」、利用率ピーク「15:00」、配信日「8月(最新)」、ターゲット「20~30代」が設定されている場合を例に挙げて説明する。
【0045】
また、コンテンツを配信する対象の眼鏡型デバイス100の周辺の状況が、現時刻「11:00」、周辺の通行者「40~50代が多数」、配信者評価「〇」、コンテンツ評価「〇」であるものとして説明する。また、ユーザ関連情報が、年齢「40代」、趣味嗜好「コーヒー好き」、プラン「広告非表示プラン」であるものとして説明する。
【0046】
コンテンツ種別のポイントは、種別毎に異なってよい。例えば、公共情報:40pt、案内:30pt、広告:20pt、レビュー:10pt、エンタメ:5pt、一般配置:1pt等である。なお、種別毎のポイントは、管理サーバ300の管理者等によって任意に設定可能であってよく、変更可能であってよい。
【0047】
コンテンツ種別の重みづけは、種別毎に設定されてよい。例えば、コンテンツ種別が広告である場合、広告料に応じて異なる重みづけが設定され得る。具体的には、広告料がより高いほど、高い重みづけが設定される。
【0048】
オープン時間/利用率のポイントは、基準ポイントとして任意に設定されてよい。
図4に示す例では、10ポイントが設定されている。オープン時間/利用率の重みづけは、例えば、オープン時間と現時刻との一致度が高いほど、高い値が設定される。オープン時間/利用率の重みづけは、現時刻と利用率ピークとが一致したときに最も高い重みづけが設定されてよい。
【0049】
通行者/周辺状況のポイントは、基準ポイントとして任意に設定されてよい。
図4に示す例では、10ポイントが設定されている。通行者/周辺状況の重みづけは、例えば、コンテンツ情報のターゲットと、周辺状況の周辺の通行者の年代との一致度が高いほど、高い値が設定される。
【0050】
ユーザの趣味嗜好のポイントは、基準ポイントとして任意に設定されてよい。
図4に示す例では、10ポイントが設定されている。ユーザの趣味嗜好の重みづけは、例えば、コンテンツ種別と、ユーザ関連情報の趣味嗜好との関連度が高いほど、高い値が設定される。また、例えば、ユーザの趣味嗜好の重みづけは、コンテンツ種別と、ユーザ102の検索履歴、ユーザ102のコンテンツの閲覧履歴等との一致度が高いほど、高い値が設定される。ユーザの趣味嗜好の重みづけは、ユーザ102が事前に手動で設定した値であってもよい。
【0051】
新着/最新順のポイントは、基準ポイントとして任意に設定されてよい。
図4に示す例では、10ポイントが設定されている。新着/最新順の重みづけは、例えば、コンテンツの配信日が新しいほど、高い値が設定される。
【0052】
コンテンツ/配信者の評価のポイントは、基準ポイントとして任意に設定されてよい。
図4に示す例では、10ポイントが設定されている。コンテンツ/配信者の評価の重みづけは、例えば、コンテンツの評価が高いほど、高い値が設定される。コンテンツ/配信者の評価の重みづけは、例えば、配信者の評価が高いほど、高い値が設定される。
【0053】
ユーザ設定は、ユーザによって設定されたり、ユーザ関連情報に基づいて設定されたりし得る。
図4に示す例では、ユーザ設定が、ユーザ関連情報のプランに基づいて設定された場合を例示している。本例において、ユーザ102は、広告非表示プランの契約をしている。この場合、コンテンツ種別が広告である場合には、ユーザの趣味嗜好以外は、ユーザ設定として0が設定される。ユーザの趣味嗜好については、コンテンツ種別と一致していない場合には、同様にユーザ設定として0が設定され、コンテンツ種別と一致している場合には、ユーザ設定として0以外の値が設定される。
図4に示す例では、10が設定されている。これにより、広告非表示プランの場合でも、ユーザの趣味嗜好に一致する広告のコンテンツについては表示することができる。
【0054】
管理サーバ300は、スコアに基づいて、複数のコンテンツの表示順を決定して、眼鏡型デバイス100に通知してよい。眼鏡型デバイス100は、管理サーバ300から通知された表示順で複数のコンテンツを表示してよい。眼鏡型デバイス100は、管理サーバ300から通知された表示順に従って、手前側から奥側に向かって順にコンテンツを配置して、表示してよい。
【0055】
眼鏡型デバイス100は、管理サーバ300から受信した複数のコンテンツのうちの一部を、スコアに従って非表示としてもよい。例えば、眼鏡型デバイス100は、スコアが上位の予め定められた数のコンテンツのみを表示する。具体例として、眼鏡型デバイス100は、スコアが1位及び2位のコンテンツのみを表示する。上位何位までを表示するかは、ユーザ102によって設定可能であってよい。また、例えば、眼鏡型デバイス100は、スコアが予め定められた閾値より高いコンテンツのみを表示する。具体例として、眼鏡型デバイス100は、スコアが100pt以上のコンテンツのみを表示する。スコアの閾値は、ユーザ102によって設定可能であってよい。
【0056】
眼鏡型デバイス100は、管理サーバ300から受信した複数のコンテンツのうち、表示するコンテンツの数を低減したり、コンテンツの表示サイズを変更したり、コンテンツの視認性や操作性を改善したりする機能を備えてもよい。眼鏡型デバイス100は、例えば、コンテンツを表示するための複数のアプリを有する。そして、眼鏡型デバイス100は、管理サーバ300から受信した複数のコンテンツのうち、アプリに対応するコンテンツのみを表示するようにしてもよい。
【0057】
図5は、アプリとコンテンツの対応関係を示すアプリテーブル504の一例を概略的に示す。
図5に示す例では、種別が「生活」であるアプリAに対して、公共情報、案内、広告が対応付けられており、種別が「ゲーム」であるアプリBに対して、エンタメ及び広告が対応付けられている。
【0058】
ユーザ102は、例えば、公共情報、案内、広告のコンテンツを表示したい場合には、アプリAを実行し、エンタメ及び広告のコンテンツを表示したい場合には、アプリBを実行する。眼鏡型デバイス100は、ユーザ102の指示に従って、複数のアプリを実行してもよい。
【0059】
なお、ここでは、アプリ毎に表示させるコンテンツを変更する例を挙げて説明したが、これに限らない。眼鏡型デバイス100は、レイヤ毎に表示させるコンテンツを変更してもよい。レイヤの例として、広告レイヤ、レビューレイヤ、及びエンタメ系レイヤ等が挙げられる。眼鏡型デバイス100は、管理サーバ300から受信した複数のコンテンツのうち、ユーザ102によって選択されたレイヤに対応するコンテンツのみを表示してよい。ユーザ102は、レイヤを切り替えたり、複数のレイヤを選択したりすることによって、表示対象のコンテンツを変化させることができ、コンテンツの重なりを予防することができる。
【0060】
また、ユーザ102が利用するプラットフォーム毎に、表示されるコンテンツが変化してもよい。例えば、生活用途に特化したプラットフォームが選択された場合、生活に関連する公共情報、案内、及び広告のコンテンツのみが表示され、エンタメに特化したプラットフォームが選択された場合、エンタメに関連するエンタメ及び広告のコンテンツのみが表示されるように構成されてもよい。
【0061】
なお、緊急性のある、付近の不審者情報や、地震等の災害を知らせるためのコンテンツは、アプリ、レイヤ、及びプラットフォームに関係なく、優先的に表示されるように制御してもよい。また、汎用的な時計やメール通知等のコンテンツも同様に、アプリ、レイヤ、及びプラットフォームに関係なく表示されるように制御してもよい。
【0062】
図6は、眼鏡型デバイス100と、コンテンツ400が対応するエリアの一例である店舗510との位置関係の一例を概略的に示す。眼鏡型デバイス100は、管理サーバ300から受信した複数のコンテンツのうち、優先度が同じ複数のコンテンツを、対応するエリアが眼鏡型デバイス100から遠いほど、より目立たないように配置して表示するよう制御してよい。
【0063】
眼鏡型デバイス100は、例えば、眼鏡型デバイス100からの距離がより遠いコンテンツ400ほど、サイズを小さくしてよい。また、眼鏡型デバイス100は、例えば、眼鏡型デバイス100からの距離がより遠いコンテンツ400の表示を簡易表示としてよい。
【0064】
図6に示す例において、眼鏡型デバイス100は、眼鏡型デバイス100から数mの範囲内に対応するエリアが位置するコンテンツ400を、距離に応じて小さく表示し、眼鏡型デバイス100から数kmの範囲内に対応するエリアが位置するコンテンツ400をアイコン化している。これにより、より優先的にユーザ102に提示すべきコンテンツ400の表示は変更せずに、それ以外のコンテンツ400の表示サイズを小さくすることによって、コンテンツ400同士の重複を適切に低減することができる。
【0065】
眼鏡型デバイス100は、管理サーバ300から受信した複数のコンテンツの表示位置や透過率等を調整することによって、コンテンツの視認性や操作性等を改善する機能を実行してもよい。
【0066】
図7及び
図8は、眼鏡型デバイス100による、コンテンツの重なりに応じた調整について説明するための説明図である。眼鏡型デバイス100は、優先度に応じて複数のコンテンツを配置した場合に、複数のコンテンツの重なり率が予め定められた閾値より高い場合に、複数のコンテンツの位置をずらして表示し、閾値より低い場合に、ユーザ102の視線が向けられているコンテンツの透過率を、ユーザの視線が向けられていないコンテンツよりも高くしてよい。
【0067】
図7は、コンテンツ412とコンテンツ414の重なり率が予め定められた閾値より高い場合について例示している。眼鏡型デバイス100は、コンテンツ412及びコンテンツ414の少なくともいずれかの位置を変更することによって、コンテンツ412とコンテンツ414とが重ならないようにしてよい。眼鏡型デバイス100は、さらに、コンテンツ412及びコンテンツ414の少なくともいずれかをアイコン化してもよい。また、眼鏡型デバイス100は、さらに、コンテンツ412及びコンテンツ414の少なくともいずれかの透過率を変更してもよい。
【0068】
図8は、コンテンツ412とコンテンツ414の重なり率が予め定められた閾値より低い場合について例示している。
図7に示すように、重なり率が高い場合には、ユーザ102がコンテンツ412とコンテンツ414とのいずれを見ているかの判別が難しい。一方、
図7に示すように、重なり率が低い場合には、ユーザ102が視線を向けている対象をある程度識別できる。
【0069】
そこで、眼鏡型デバイス100は、ユーザ102の視線が向けられていないコンテンツの透過率を、ユーザ102の視線が向けられているコンテンツの透過率よりも高くするよう制御してよい。
図8では、コンテンツ414にユーザ102の視線が向けられており、眼鏡型デバイス100が、コンテンツ412の透過率を、コンテンツ414の透過率よりも高くした場合を例示している。ユーザ102の視線がコンテンツ412に向けられた場合、眼鏡型デバイス100は、コンテンツ414の透過率を、コンテンツ412の透過率よりも高くしてよい。これにより、ユーザ102の視線が向けられているコンテンツの視認性を向上させることができる。
【0070】
図9は、コンテンツ422、コンテンツ424、及びコンテンツ426が重なっている場合の制御について説明するための説明図である。眼鏡型デバイス100は、優先度に応じて複数のコンテンツを配置した場合に、重なるコンテンツがあると判定したときに、互いに重なる複数のコンテンツを、予め定められた時間毎に入れ替えて表示するように制御してもよい。
【0071】
眼鏡型デバイス100は、
図9に示すように、コンテンツ422、コンテンツ424、及びコンテンツ426を一定時間でローテーションさせて表示してよい。これにより、コンテンツ422、コンテンツ424、及びコンテンツ426のそれぞれを、交互に最前に配置することができ、ユーザ102にコンテンツ422、コンテンツ424、及びコンテンツ426を順番に確認させることができる。
【0072】
図10は、重なっている複数のコンテンツをずらして表示する場合のずらし方について説明するための説明図である。眼鏡型デバイス100は、眼鏡型デバイス100の撮像範囲内の実世界の空間の密度及び面積に応じて、複数のコンテンツの位置をずらして表示するよう制御してよい。
【0073】
実世界の空間の密度とは、例えば、実世界の空間における人の密度であってよい。また、実世界の空間の密度とは、例えば、実世界の空間における移動体の密度であってもよい。
【0074】
実世界の空間の面積とは、遮蔽物に覆われていない領域の広さであってよい。例えば、公園等のように、建物等の遮蔽物が少ない場所は、実世界の空間の面積が広く、路地裏等のように、建物等の遮蔽物が多い場所は、実世界の空間の面積が狭い。
【0075】
眼鏡型デバイス100は、
図10に示すように、眼鏡型デバイス100が位置する空間の密度が低く、面積が広い場合には、重なっているコンテンツを、ユーザ102の視界(眼鏡型デバイス100の撮像範囲)の開けたところに移動してよい。また、眼鏡型デバイス100は、眼鏡型デバイス100が位置する空間の密度が低く、面積が狭い場合には、重なっているコンテンツを、ユーザ102の視界(眼鏡型デバイス100の撮像範囲)をふさがない位置に移動してよい。
【0076】
また、眼鏡型デバイス100は、眼鏡型デバイス100が位置する空間の密度が高く、面積が広い場合に、重なっているコンテンツを、空いている空間に移動してよい。眼鏡型デバイス100は、さらに、コンテンツをアイコン表示にしてもよい。また、眼鏡型デバイス100は、眼鏡型デバイス100が位置する空間の密度が高く、面積が狭い場合に、ユーザ102の視界(眼鏡型デバイス100の撮像範囲)をふさがない位置に移動してよい。眼鏡型デバイス100は、さらに、コンテンツをアイコン表示にしてもよい。
【0077】
図11は、眼鏡型デバイス100による、コンテンツ422、コンテンツ424、及びコンテンツ426の表示位置の調整について説明するための説明図である。眼鏡型デバイス100は、優先度に応じて複数のコンテンツを配置した場合に、互いに重なる複数のコンテンツが存在する場合に、当該複数のコンテンツに対して、予め定められた時間以上継続してユーザ102の視線が向けられたことに応じて、当該複数のコンテンツを重ならないように表示し、ユーザ102の視線が当該複数のコンテンツから外れたことに応じて、重なっている状態に戻すように表示を制御してよい。
【0078】
眼鏡型デバイス100は、
図11に例示するように、互いに重なるコンテンツ422、コンテンツ424、及びコンテンツ426に対して、ユーザ102の視線が予め定められた時間以上継続したことに応じて、コンテンツ422、コンテンツ424、コンテンツ426を重ならないように表示してよい。また、眼鏡型デバイス100は、ユーザ102の視線がコンテンツ422、コンテンツ424、及びコンテンツ426から外れたことに応じて、元の重なっている状態に戻すように表示を制御してよい。
【0079】
図12は、眼鏡型デバイス100による、コンテンツ400の表示の調整について説明するための説明図である。眼鏡型デバイス100は、ユーザ102のジェスチャ等によって、表示しているコンテンツ400の指定を受け付けた場合に、指定範囲内のコンテンツ400をユーザ102の手元に表示させてよい。そして、眼鏡型デバイス100は、手元に表示させたコンテンツ400のうち、ユーザ102によって選択されたコンテンツ400を非表示にするように制御してよい。
【0080】
眼鏡型デバイス100は、例えば、
図12に示すように、指定範囲内のコンテンツ400と、ゴミ箱アイコン430とをユーザ102の手元に表示させ、ユーザ102によって、コンテンツ400がゴミ箱アイコン430に移動された場合に、当該コンテンツ400を非表示に設定する。ユーザ102が、手元から正面方向に視線を変更した場合に、非表示に設定されたコンテンツ400は表示されず、それ以外のコンテンツ400のみが表示されるようになる。以上のような構成を採用することによって、ユーザ102に、非表示の対象となるコンテンツ400を容易に指定可能にできる。
【0081】
図13は、システム10における処理の流れの一例を概略的に示す。ここでは、一の眼鏡型デバイス100が、管理サーバ300から複数のコンテンツを受信して、表示を調整する処理の流れを説明する。ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)102、S112、S114、S120、S122が、コンテンツの重なりを予防する方法に関連し、S124及びS128が、コンテンツを見やすくする処理/操作方法に関連する。
【0082】
S102では、制御装置200が、ユーザ102の指示に従って、コンテンツの表示に関する設定を行う。ユーザ102は、例えば、優先度要素に関連する設定を行う。例えば、ユーザ102は、優先度要素毎のユーザ設定を設定する。また、例えば、ユーザ102は、優先度要素毎の重みづけを設定する。ユーザ102は、レイヤ毎に表示されるコンテンツが変更される構成が採用されている場合には、所望のレイヤを設定してよい。ユーザ102は、例えば、プラットフォーム毎に表示されるコンテンツが変更される構成が採用されている場合には、所望のプラットフォームを設定してよい。
【0083】
S104では、制御装置200が、眼鏡型デバイス100の周辺の空間を検知する。制御装置200は、各種センサの出力によって空間を検知して、撮像範囲情報を生成してよい。制御装置200は、生成した撮像範囲情報を管理サーバ300に送信する。
【0084】
S106では、管理サーバ300が、制御装置200から受信した撮像範囲情報に基づいて、空間の特徴を照合する。管理サーバ300は、眼鏡型デバイス100の撮像範囲に含まれるエリアを特定してよい。
【0085】
S108では、管理サーバ300が、空間に登録されているコンテンツを参照する。管理サーバ300は、眼鏡型デバイス100の撮像範囲に含まれるエリアに対応付けて登録されているコンテンツを参照してよい。
【0086】
S110では、管理サーバ300が、S108において参照した複数のコンテンツの重なりを検知する。S112では、管理サーバ300が、複数のコンテンツについて、優先度判定によるスコア算出を行う。管理サーバ300は、算出したスコアに応じて、複数のコンテンツの表示順を並び替える。管理サーバ300は、複数のコンテンツと、表示順と、複数のコンテンツのそれぞれのスコアとを眼鏡型デバイス100に送信する。
【0087】
S114では、制御装置200が、複数のコンテンツと、表示順と、複数のコンテンツのそれぞれのスコアとを受領する。S116では、制御装置200が、S102における設定に基づく処理を実行する。制御装置200は、S102において、レイヤを選択した場合、複数のコンテンツのうち、選択したレイヤに対応するコンテンツを特定する。制御装置200は、S102において、プラットフォームを選択した場合、複数のコンテンツのうち、選択したプラットフォームに対応するコンテンツを特定する。
【0088】
S118では、制御装置200が、S116において特定したコンテンツの重なりを検知する。制御装置200は、この段階で、コンテンツの重なりがないと判定した場合には、S120以降に進まずに、コンテンツをレンズ116に表示させてよい。ここでは、重なりがあるものとして説明を続ける。
【0089】
S120では、制御装置200が、S116において特定したコンテンツのうち、優先度の高いものを抽出する。制御装置200は、S116において特定したコンテンツのスコアを参照して、スコアに基づいて、一部のコンテンツを抽出する。制御装置200は、例えば、スコアが上位のコンテンツや、スコアが予め定められた閾値より高いコンテンツを抽出する。制御装置200は、抽出したコンテンツの重なりを検知して、コンテンツの重なりがないと判定した場合には、S122以降に進まずに、コンテンツをレンズ116に表示させてよい。ここでは、重なりがあるものとして説明を続ける。
【0090】
S122では、制御装置200が、
図6において説明したような、距離に応じた処理を実行する。これにより、一部のコンテンツのサイズが小さくされたり、アイコン化されたりする。制御装置200は、距離に応じた処理を施した後、コンテンツの重なりを検知して、コンテンツの重なりがないと判定した場合には、S124以降に進まずに、コンテンツをレンズ116に表示させてよい。ここでは、重なりがあるものとして説明を続ける。
【0091】
S124では、制御装置200が、
図7及び
図8において説明したようなコンテンツの重なり率による調整、
図9において説明したようなローテーション表示、及び、
図10において説明したような周囲の空間に合わせた調整の少なくともいずれかを実行する。S126では、制御装置200が、レンズ116にコンテンツを表示させる。
【0092】
S128では、制御装置200が、ユーザ102の指示に従って、コンテンツの表示を調整する。制御装置200は、例えば、
図11において説明したような凝視での操作、
図12において説明したような手元での操作、及び、レイヤ及びプラットフォームの切り替えや、アプリの切り替え等を実行する。
【0093】
このように、眼鏡型デバイス100及び管理サーバ300が、コンテンツの重なり具合に応じた処理を適宜実行することによって、複数のコンテンツを見やすく、かつ、操作しやすい形でユーザ102に対して提供可能にすることができる。
【0094】
図14は、管理サーバ300の機能構成の一例を概略的に示す。管理サーバ300は、格納部302、コンテンツ登録部304、情報受信部306、優先度決定部308、及びコンテンツ送信部310を備える。
【0095】
コンテンツ登録部304は、コンテンツ配信者による実世界のエリアに対するコンテンツの登録を受け付けて、登録する。コンテンツ登録部304は、コンテンツ配信者の配信者IDに対応付けて、コンテンツと、コンテンツが対応するエリアとを格納部302に格納してよい。格納部302は、コンテンツ格納部の一例であってよい。
【0096】
コンテンツ登録部304は、複数のコンテンツのそれぞれについて、評価を登録してもよい。コンテンツ登録部304は、例えば、コンテンツを閲覧したユーザ102によるコンテンツの評価を取得して登録する。コンテンツ登録部304は、管理サーバ300の管理者等による、コンテンツの評価の登録を受け付けてもよい。
【0097】
コンテンツ登録部304は、複数のコンテンツ配信者のそれぞれについて、評価を登録してもよい。コンテンツ登録部304は、例えば、コンテンツ配信者が配信したコンテンツの評価に基づくコンテンツ配信者の評価を登録する。コンテンツ登録部304は、管理サーバ300の管理者等による、コンテンツ配信者の評価の登録を受け付けてもよい。
【0098】
情報受信部306は、外部から各種情報を受信する。情報受信部306は受信した情報を格納部302に格納してよい。
【0099】
情報受信部306は、眼鏡型デバイス100から各種情報を受信してよい。例えば、情報受信部306は、眼鏡型デバイス100から、撮像範囲情報を受信する。また、例えば、情報受信部306は、眼鏡型デバイス100から、ユーザ102によって入力された情報を受信する。情報受信部306は、例えば、ユーザ102によるジェスチャ入力、視線入力及び音声入力の内容を受信する。また、例えば、情報受信部306は、眼鏡型デバイス100から、眼鏡型デバイス100の位置、向き、姿勢、及びユーザ102の視線や、これらの変化等の情報を受信する。
【0100】
優先度決定部308は、眼鏡型デバイス100に対して配信する複数のコンテンツの優先度を決定する。優先度決定部308は、眼鏡型デバイス100の撮像範囲内に含まれるエリアに対応する複数のコンテンツのそれぞれについて、コンテンツに関連するコンテンツ関連情報、配信対象の眼鏡型デバイス100の周辺状況、及び配信対象の眼鏡型デバイス100のユーザ102に関するユーザ関連情報に基づいて、優先度を決定してよい。優先度決定部308は、例えば、コンテンツ関連情報、周辺状況、及びユーザ関連情報に基づいて、コンテンツのスコアを算出し、スコアが高いほど高い優先度を決定する。
【0101】
コンテンツ関連情報は、コンテンツ種別を含んでよい。コンテンツ関連情報は、コンテンツに関連する時間情報を含んでよい。時間情報は、コンテンツに関連する時間を示す任意の情報であってよい。例えば、コンテンツのコンテンツ種別が店舗の広告である場合、時間情報は、店舗のオープン時間を示してよく、また、店舗の利用率のピーク時間を示してもよい。コンテンツ関連情報は、コンテンツの新しさに関する情報を含んでよい。新しさに関する情報は、例えば、コンテンツの配信日を示す。コンテンツ関連情報は、コンテンツのターゲットを示す情報を含んでよい。ターゲットを示す情報は、コンテンツが対象とする人物の年代を示してよい。
【0102】
周辺状況は、現時刻情報を含んでよい。周辺状況は、眼鏡型デバイス100の周辺の人物の情報を含んでよい。例えば、周辺状況は、眼鏡型デバイス100の周辺の人物の年代を示す。周辺状況は、コンテンツの評価を含んでもよい。周辺状況は、コンテンツを配信した配信者の評価を含んでもよい。
【0103】
ユーザ関連情報は、ユーザ102の年齢を含んでよい。ユーザ102の年齢は、年代であってよく、具体的な年齢であってもよい。ユーザ関連情報は、ユーザ102の趣味嗜好を含んでよい。ユーザ関連情報は、ユーザ102が、管理サーバ300によるサービスに対して登録しているプランの情報を含んでよい。
【0104】
優先度決定部308は、例えば、コンテンツのコンテンツ種別に関する種別スコアと、コンテンツに関連する時間情報に関する時間スコアと、周辺状況に関する周辺状況スコアと、ユーザの趣味嗜好に関する趣味嗜好スコアと、コンテンツの新しさに関する新しさスコアと、コンテンツの評価及びコンテンツの配信者の評価に関する評価スコアとを合計することによって、コンテンツのスコアを算出してよい。
【0105】
優先度決定部308は、コンテンツのコンテンツ種別に応じたスコアに重みづけを反映したスコアを、種別スコアとして算出してよい。優先度決定部308は、例えば、コンテンツのコンテンツ種別が広告である場合、コンテンツのコンテンツ種別に応じたスコアに、広告の広告料が多いほど高い重みづけを反映したスコアを種別スコアとして算出してよい。優先度決定部308は、コンテンツのコンテンツ種別が店舗の広告である場合、店舗のオープン時間と、周辺状況が示す現在時刻との一致度が高いほど高い、時間スコアを算出してよい。
【0106】
優先度決定部308は、コンテンツが対象とする年代と、周辺状況が示す眼鏡型デバイス100の周辺の人物の年代との一致度が高いほど高い、周辺状況スコアを算出してよい。優先度決定部308は、コンテンツのコンテンツ種別が、ユーザ関連情報に含まれるユーザの趣味嗜好と一致した場合に、一致しない場合と比較して高い趣味嗜好スコアを算出してよい。例えば、優先度決定部308は、コンテンツのコンテンツ種別が、ユーザ関連情報に含まれるユーザの趣味嗜好と一致した場合に、ユーザ102によって事前に手動で設定された重みづけを反映したスコアを、趣味嗜好スコアとして算出してよい。
【0107】
優先度決定部308は、コンテンツが新しいほど高い新しさスコアを算出してよい。優先度決定部308は、コンテンツの評価が高いほど高い評価スコアを算出してよい。優先度決定部308は、コンテンツの配信者の評価が高いほど高い評価スコアを算出してよい。
【0108】
コンテンツ送信部310は、眼鏡型デバイス100の撮像範囲内に含まれるエリアに対応する複数のコンテンツと、優先度決定部308によって決定された当該複数のコンテンツの優先度とを眼鏡型デバイス100に送信する。コンテンツ送信部310は、複数のコンテンツの優先度に応じた表示順を決定して、当該表示順を合わせて眼鏡型デバイス100に送信してもよい。コンテンツ送信部310は、複数のコンテンツのスコアを合わせて眼鏡型デバイス100に送信してもよい。
【0109】
図15は、制御装置200の機能構成の一例を概略的に示す。制御装置200は、格納部202、情報取得部204、通信部206、及び表示制御部208を備える。
【0110】
情報取得部204は、各種情報を取得する。情報取得部204は、取得した情報を格納部202に格納してよい。
【0111】
情報取得部204は、例えば、カメラ120によって撮像された撮像画像をカメラ120から取得する。情報取得部204は、例えば、各種センサによって出力された情報を取得する。情報取得部204は、センサ122によって出力された情報を取得してよい。情報取得部204は、センサ124によって出力された情報を取得してよい。情報取得部204は、例えば、センサ124によって出力されたユーザ102の視線情報を取得する。
【0112】
情報取得部204は、例えば、マイク126が取得したユーザ102の発話を取得する。情報取得部204は、マイク126が取得したユーザ102の発話を音声認識することによって、発話内容を取得してよい。
【0113】
情報取得部204は、ユーザ102からの各種入力を取得してよい。情報取得部204は、ユーザ102が、操作部や携帯端末を介して入力した入力情報を取得してよい。情報取得部204は、ユーザ102の音声入力内容を取得してよい。情報取得部204は、ユーザ102の手の動きによる入力情報を取得してよい。
【0114】
情報取得部204は、測位センサによって出力された情報を取得してよい。情報取得部204は、加速度センサによって出力された情報を取得してよい。情報取得部204は、ジャイロセンサによって出力された情報を取得してよい。情報取得部204は、その他のセンサによって出力された情報を取得してよい。
【0115】
情報取得部204は、カメラ120の撮像範囲を示す撮像範囲情報を生成してよい。情報取得部204は、眼鏡型デバイス100の位置、向き、及び姿勢に基づいて、撮像範囲情報を生成してよい。情報取得部204は、各種センサの出力によって、眼鏡型デバイス100の位置、向き、及び姿勢を特定してよい。
【0116】
通信部206は、管理サーバ300と通信する。通信部206は、ネットワーク20を介して、管理サーバ300と通信してよい。通信部206は、例えば、情報取得部204が取得した各種情報を管理サーバ300に送信する。
【0117】
通信部206は、例えば、撮像範囲情報を管理サーバ300に送信して、撮像範囲情報が示す撮像範囲内のエリアに対応するコンテンツを管理サーバ300から受信する。通信部206は、複数のコンテンツと、複数のコンテンツの優先度とを管理サーバ300から受信してよい。通信部206は、複数のコンテンツの表示順を管理サーバ300から受信してよい。通信部206は、複数のコンテンツのスコアを管理サーバ300から受信してよい。
【0118】
表示制御部208は、レンズ116に各種情報を表示するよう制御する。表示制御部208は、通信部206が管理サーバ300から受信したコンテンツをレンズ116に表示するよう制御する。
【0119】
表示制御部208は、通信部206が受信した複数のコンテンツを、複数のコンテンツのそれぞれの優先度に応じてレンズ116に表示するよう制御してよい。表示制御部208は、例えば、管理サーバ300から受信した表示順に従って、複数のコンテンツを表示させる。また、表示制御部208は、例えば、優先度がより低いコンテンツを、実世界における空間のより奥側に対応する位置に配置して表示するよう制御する。
【0120】
表示制御部208は、撮像範囲内に含まれるエリアに対応する複数のコンテンツのうち、優先度が高い順に予め定められた数のコンテンツのみを表示するよう制御してもよい。当該予め定められた数は、ユーザ102によって設定可能であってよく、変更可能であってもよい。
【0121】
また、表示制御部208は、撮像範囲内に含まれるエリアに対応する複数のコンテンツのうち、優先度の値が予め定められた値よりも高いコンテンツのみを表示するよう制御してもよい。当該予め定められた値は、ユーザ102によって設定可能であってよく、変更可能であってもよい。
【0122】
これらにより、優先度の低いコンテンツを非表示にすることができ、優先度やユーザ102と関連性の高いコンテンツの視認性を高めたり、コンテンツの操作性を高めたりすることができる。
【0123】
眼鏡型デバイス100は、コンテンツを表示するための複数のアプリを有してもよい。格納部202は、複数のアプリを格納してよい。表示制御部208は、撮像範囲内に含まれるエリアに対応する複数のコンテンツのうち、複数のアプリから選択されたアプリに対応するコンテンツのみを表示するよう制御してよい。表示制御部208は、撮像範囲内に含まれるエリアに対応する複数のコンテンツのうち、複数のレイヤから選択されたレイヤに対応するコンテンツのみを表示するよう制御してもよい。これらにより、ユーザ102の意図に合致したコンテンツのみを表示することができ、コンテンツの視認性を高めたり、コンテンツの操作性を高めたりすることができる。
【0124】
表示制御部208は、優先度が同じ複数のコンテンツを、対応するエリアが眼鏡型デバイス100から遠いほど、より目立たないように配置して表示するよう制御してもよい。表示制御部208は、例えば、複数のコンテンツを、対応するエリアが眼鏡型デバイス100から遠いほど、表示サイズを小さくして、表示するよう制御する。また、表示制御部208は、例えば、複数のコンテンツを、対応するエリアが眼鏡型デバイス100から遠いほど、簡易的に表示するよう制御する。簡易的な表示の一例として、アイコン化が挙げられる。
【0125】
表示制御部208は、撮像範囲内に含まれるエリアに対応する複数のコンテンツを優先度に応じて配置した場合に、複数のコンテンツの重なり率が予め定められた閾値より高いか低いかによって、異なる制御を実行してよい。当該予め定められた閾値は、ユーザ102によって設定可能であってよく、変更可能であってよい。
【0126】
例えば、表示制御部208は、撮像範囲内に含まれるエリアに対応する複数のコンテンツを優先度に応じて配置した場合に、複数のコンテンツの重なり率が予め定められた閾値より高い場合に、重なっている複数のコンテンツの位置をずらして表示するよう制御してよい。表示制御部208は、眼鏡型デバイス100の撮像範囲空間の密度及び面積に応じて、複数のコンテンツの位置をずらして表示するよう制御してよい。
【0127】
例えば、表示制御部208は、眼鏡型デバイス100が位置する空間の密度が予め定められた密度閾値より低く、面積が予め定められた面積閾値より広い場合には、重なっているコンテンツを、ユーザ102の視界の開けたところに移動する。密度閾値及び面積閾値は、ユーザ102によって設定可能であってよく、変更可能であってよい。ユーザ102の視界の開けたところとは、例えば、人や遮蔽物が存在しない位置であってよい。
【0128】
また、表示制御部208は、例えば、眼鏡型デバイス100が位置する空間の密度が密度閾値より低く、面積が面積閾値より狭い場合には、重なっているコンテンツを、ユーザ102の視界をふさがない位置に移動してよい。ユーザ102の視界をふさがない位置とは、例えば、建物等の遮蔽物と重なる位置であってよい。
【0129】
また、表示制御部208は、眼鏡型デバイス100が位置する空間の密度が密度閾値より高く、面積が面積閾値より広い場合に、重なっているコンテンツを、空いている空間に移動してよい。空いている空間とは、例えば、人等の密度が低い空間であってよい。表示制御部208は、さらに、コンテンツをアイコン表示にしてもよい。
【0130】
また、表示制御部208は、眼鏡型デバイス100が位置する空間の密度が密度閾値より高く、面積が面積閾値より狭い場合に、ユーザ102の視界をふさがない位置に移動してよい。表示制御部208は、さらに、コンテンツをアイコン表示にしてもよい。
【0131】
表示制御部208は、複数のコンテンツの重なり率が、予め定められた閾値より低い場合に、複数のコンテンツのうち、ユーザ102の視線が向けられていないコンテンツの透過率を、ユーザ102の視線が向けられているコンテンツの透過率よりも高くするよう制御してもよい。
【0132】
表示制御部208は、撮像範囲内に含まれるエリアに対応する複数のコンテンツを優先度に応じて配置した場合に、互いに重なる複数のコンテンツを、予め定められた時間毎に、入れ替えて表示するよう制御してもよい。
【0133】
表示制御部208は、撮像範囲内に含まれるエリアに対応する複数のコンテンツを優先度に応じて配置した場合に、互いに重なる複数のコンテンツに対して、予め定められた時間以上継続してユーザ102の視線が向けられたことに応じて、当該複数のコンテンツが重ならないように表示し、ユーザ102の視線が当該複数のコンテンツから外れたことに応じて、重なっている状態に戻すように表示を制御してもよい。
【0134】
表示制御部208は、撮像範囲内に含まれるエリアに対応する複数のコンテンツを優先度に応じて表示した後、当該複数のコンテンツのうちのユーザ102によって指定されたコンテンツを、ユーザ102の手元に表示させ、ユーザ102によって選択されたコンテンツを非表示にするよう制御してもよい。
【0135】
図16は、制御装置200又は管理サーバ300として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0136】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボード又はタッチパネルのような入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0137】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0138】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0139】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0140】
プログラムは、ICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供されてよい。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0141】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0142】
また、CPU1212は、記憶装置1224、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0143】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0144】
上で説明したプログラム又はソフトウェアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0145】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0146】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0147】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0148】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0149】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0150】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0151】
10 システム、20 ネットワーク、100 眼鏡型デバイス、102 ユーザ、110 フレーム、112 リム、114 ブリッジ、116 レンズ、118 テンプル、120 カメラ、122 センサ、124 センサ、126 マイク、200 制御装置、202 格納部、204 情報取得部、206 通信部、208 表示制御部、300 管理サーバ、302 格納部、304 コンテンツ登録部、306 情報受信部、308 優先度決定部、310 コンテンツ送信部、400 コンテンツ、412 コンテンツ、414 コンテンツ、422 コンテンツ、424 コンテンツ、426 コンテンツ、430 ゴミ箱アイコン、502 優先度判定テーブル、510 店舗、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1230 ROM、1240 入出力チップ
【手続補正書】
【提出日】2022-06-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
眼鏡型デバイスと、
管理装置と
を備え、
前記管理装置は、
実世界のエリアに対応付けられたコンテンツを格納するコンテンツ格納部と、
前記眼鏡型デバイスの撮像範囲内に含まれるエリアに対応する複数の前記コンテンツのそれぞれについて、前記コンテンツに関連するコンテンツ関連情報、前記眼鏡型デバイスの周辺状況、及び前記眼鏡型デバイスを装着しているユーザに関するユーザ関連情報に基づいて、優先度を決定する優先度決定部と、
前記複数のコンテンツと、前記複数のコンテンツのそれぞれの優先度とを前記眼鏡型デバイスに送信するコンテンツ送信部と
を有し、
前記眼鏡型デバイスは、
前記複数のコンテンツを、前記複数のコンテンツのそれぞれの優先度に応じて表示部に表示するよう制御する表示制御部
を有し、
前記表示制御部は、前記優先度に応じて前記複数のコンテンツを配置した場合に、前記複数のコンテンツの重なり率が予め定められた閾値より高い場合に、前記複数のコンテンツの位置をずらして表示するよう制御する、システム。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記眼鏡型デバイスの撮像範囲内の実世界の空間の密度及び面積に応じて、前記複数のコンテンツの位置をずらして表示するよう制御する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記複数のコンテンツの重なり率が前記予め定められた閾値より低い場合に、前記複数のコンテンツのうち、前記ユーザの視線が向けられていないコンテンツの透過率を、前記ユーザの視線が向けられているコンテンツの透過率よりも高くするよう制御する、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
前記優先度決定部は、前記コンテンツ関連情報、前記周辺状況、及び前記ユーザ関連情報に基づいて、前記コンテンツのスコアを算出し、前記スコアが高いほど高い優先度を決定する、請求項1から3のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項5】
前記優先度決定部は、前記コンテンツのコンテンツ種別に関する種別スコアと、前記コンテンツに関連する時間情報に関する時間スコアと、前記周辺状況に関する周辺状況スコアと、前記ユーザの趣味嗜好に関する趣味嗜好スコアと、前記コンテンツの新しさに関する新しさスコアと、前記コンテンツの評価及び前記コンテンツの配信者の評価に関する評価スコアとを合計することによって、前記コンテンツのスコアを算出する、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記優先度決定部は、前記コンテンツのコンテンツ種別に応じたスコアに重みづけを反映したスコアを、前記種別スコアとして算出する、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記優先度決定部は、前記コンテンツのコンテンツ種別が広告である場合、前記コンテンツのコンテンツ種別に応じたスコアに、前記広告の広告料が多いほど高い重みづけを反映したスコアを、前記種別スコアとして算出する、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記優先度決定部は、前記コンテンツのコンテンツ種別が店舗の広告である場合、前記店舗のオープン時間と、前記周辺状況が示す現在時刻との一致度が高いほど高い、前記時間スコアを算出する、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記優先度決定部は、前記コンテンツが対象とする年代と、前記周辺状況が示す前記眼鏡型デバイスの周辺の人物の年代との一致度が高いほど高い、前記周辺状況スコアを算出する、請求項5から8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項10】
前記優先度決定部は、前記コンテンツのコンテンツ種別が、前記ユーザ関連情報に含まれる前記ユーザの趣味嗜好と一致した場合に、一致しない場合と比較して高い前記趣味嗜好スコアを算出する、請求項5から9のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項11】
前記優先度決定部は、前記コンテンツの配信者の評価が高いほど高い、前記評価スコアを算出する、請求項5から10のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項12】
眼鏡型デバイスと、
管理装置と
を備え、
前記管理装置は、
実世界のエリアに対応付けられたコンテンツを格納するコンテンツ格納部と、
前記眼鏡型デバイスの撮像範囲内に含まれるエリアに対応する複数の前記コンテンツのそれぞれについて、前記コンテンツに関連するコンテンツ関連情報、前記眼鏡型デバイスの周辺状況、及び前記眼鏡型デバイスを装着しているユーザに関するユーザ関連情報に基づいて、前記コンテンツのスコアを算出し、前記スコアが高いほど高い優先度を決定する優先度決定部と、
前記複数のコンテンツと、前記複数のコンテンツのそれぞれの優先度とを前記眼鏡型デバイスに送信するコンテンツ送信部と
を有し、
前記優先度決定部は、前記コンテンツの配信者の評価が高いほど高い前記コンテンツの前記スコアを算出し、
前記眼鏡型デバイスは、
前記複数のコンテンツを、前記複数のコンテンツのそれぞれの優先度に応じて表示部に表示するよう制御する表示制御部
を有する、システム。
【請求項13】
前記優先度決定部は、前記コンテンツのコンテンツ種別に関する種別スコアと、前記コンテンツに関連する時間情報に関する時間スコアと、前記周辺状況に関する周辺状況スコアと、前記ユーザの趣味嗜好に関する趣味嗜好スコアと、前記コンテンツの新しさに関する新しさスコアと、前記コンテンツの評価及び前記コンテンツの配信者の評価に関する評価スコアとを合計することによって、前記コンテンツのスコアを算出する、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記表示制御部は、前記優先度がより低いコンテンツを、実世界における空間のより奥側に対応する位置に配置して表示するよう制御する、請求項1から13のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項15】
前記表示制御部は、前記複数のコンテンツのうち、前記優先度が高い順に予め定められた数のコンテンツのみを表示するよう制御する、請求項1から14のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項16】
前記表示制御部は、前記複数のコンテンツのうち、前記優先度の値が予め定められた値よりも高いコンテンツのみを表示するよう制御する、請求項1から14のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項17】
前記眼鏡型デバイスは、
前記コンテンツを表示するための複数のアプリを有し、
前記表示制御部は、前記複数のコンテンツのうち、前記複数のアプリから選択されたアプリに対応するコンテンツのみを表示するよう制御する、請求項1から16のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項18】
前記表示制御部は、前記複数のコンテンツのうち、複数のレイヤから選択されたレイヤに対応するコンテンツのみを表示するよう制御する、請求項1から16のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項19】
前記表示制御部は、優先度が同じ複数のコンテンツを、対応するエリアが前記眼鏡型デバイスから遠いほど、より目立たないように配置して表示するよう制御する、請求項1から18のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項20】
前記表示制御部は、前記優先度に応じて前記複数のコンテンツを配置した場合に、互いに重なる複数のコンテンツを、予め定められた時間毎に、入れ替えて表示するよう制御する、請求項1から19のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項21】
前記表示制御部は、前記優先度に応じて前記複数のコンテンツを配置した場合に、互いに重なる複数のコンテンツに対して、予め定められた時間以上継続して前記ユーザの視線が向けられたことに応じて、当該複数のコンテンツを重ならないように表示し、前記ユーザの視線が当該複数のコンテンツから外れたことに応じて、重なっている状態に戻すように表示を制御する、請求項1から20のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項22】
前記表示制御部は、前記優先度に応じて前記複数のコンテンツを表示した後、前記複数のコンテンツのうちの前記ユーザによって指定されたコンテンツを、前記ユーザの手元に表示させ、前記ユーザによって選択されたコンテンツを非表示にするよう制御する、請求項1から21のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項23】
実世界のエリアに対応付けられたコンテンツを格納するコンテンツ格納部と、
眼鏡型デバイスの撮像範囲内に含まれるエリアに対応する複数の前記コンテンツのそれぞれについて、前記コンテンツに関連するコンテンツ関連情報、前記眼鏡型デバイスの周辺状況、及び前記眼鏡型デバイスを装着しているユーザに関するユーザ関連情報に基づいて、前記コンテンツのスコアを算出し、前記スコアが高いほど高い優先度を決定する優先度決定部と、
前記複数のコンテンツと、前記複数のコンテンツのそれぞれの優先度とを前記眼鏡型デバイスに送信するコンテンツ送信部と
を備え、
前記優先度決定部は、前記コンテンツの配信者の評価が高いほど高い前記コンテンツの前記スコアを算出する、管理装置。
【請求項24】
コンピュータを、請求項23に記載の管理装置として機能させるためのプログラム。
【請求項25】
コンピュータによって実行される管理方法であって、
実世界のエリアに対応付けられたコンテンツを格納するコンテンツ格納段階と、
眼鏡型デバイスの撮像範囲内に含まれるエリアに対応する複数の前記コンテンツのそれぞれについて、前記コンテンツに関連するコンテンツ関連情報、前記眼鏡型デバイスの周辺状況、及び前記眼鏡型デバイスを装着しているユーザに関するユーザ関連情報に基づいて、前記コンテンツのスコアを算出し、前記スコアが高いほど高い優先度を決定する優先度決定段階と、
前記複数のコンテンツと、前記複数のコンテンツのそれぞれの優先度とを前記眼鏡型デバイスに送信するコンテンツ送信段階と
を備え、
前記優先度決定段階は、前記コンテンツの配信者の評価が高いほど高い前記コンテンツの前記スコアを算出する、管理方法。