(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022102983
(43)【公開日】2022-07-07
(54)【発明の名称】コンテンツ表示装置、コンテンツ表示方法、プログラム、及び、コンテンツ表示システム
(51)【国際特許分類】
G06T 19/00 20110101AFI20220630BHJP
G06F 3/0484 20220101ALI20220630BHJP
【FI】
G06T19/00 600
G06F3/0484
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020218082
(22)【出願日】2020-12-26
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.PHOTOSHOP
(71)【出願人】
【識別番号】720011380
【氏名又は名称】ネクストアール株式会社
(72)【発明者】
【氏名】堂下 雅弘
(72)【発明者】
【氏名】藤田 優介
【テーマコード(参考)】
5B050
5E555
【Fターム(参考)】
5B050AA03
5B050BA06
5B050BA08
5B050BA09
5B050BA12
5B050BA13
5B050BA18
5B050BA20
5B050CA07
5B050DA01
5B050EA03
5B050EA12
5B050EA19
5B050EA24
5B050EA26
5B050FA02
5E555AA25
5E555BA04
5E555BB04
5E555BC04
5E555BE17
5E555CB48
5E555DA02
5E555DC13
5E555DC85
5E555FA00
(57)【要約】 (修正有)
【課題】二次元コードを付加することによって、二次元コード情報から得られるテキストデータを元に任意の拡張現実(AR)コンテンツの提供するコンテンツ表示装置、コンテンツ表示方法、プログラム及びコンテンツ表示システムを提供する。
【解決手段】プログラムは、ユーザーがユーザー登録しソフトウエアに自分のIDを発行することで、自分のARコンテンツ作成のための準備を実施し、ARコンテンツの作成に必要なコンテンツ元画像をユーザーが提供すると、提供された情報から、ARコンテツを作成し、ARマーカーを表示する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
拡張現実(AR)を提供するためのシステムに使用されるARマーカーであって、ARコンテンツの提供のために使用されるARマーカーに内包する形で、QRコード(登録商標)を付加することによって、QRコード情報から得られるテキストデータを元に任意のARコンテンツの提供を可能にしたシステム。前記のARマーカーではARコンテンツを表示する仮想的な場所を指定する役割を担い、QRコード情報からはQRコード情報が持つテキストデータの情報を元に任意のARコンテンツをユーザーに提供する。
ユーザーがQRコードをスマートフォンなどのデバイスによって読み込みをした、同位置にARコンテンツを提供するように構成されているARマーカー。
【請求項2】
(請求項1)において、QRコードが付加されたARマーカを自動的に生成しユーザーに提供するシステム。
【請求項3】
ユーザーが設定するARコンテンツにおいて、ARコンテンツが人物またはそれに類するものであり、提供された画像が人物またはそれに類するものであった場合に、コンテンツに対してアニメーションなどの動きをつけるための前処理を自動的に行うシステム。前処理とは人の形をした画像に対して顔、胴体、手足のそれぞれの部位をそれぞれの部位として認識できるように記号づけをし、コンテンツとして自由に動かせるようにするための処理。
【請求項4】
ユーザーが設定するARコンテンツにおいて、ARコンテンツが人物またはそれに類するもの、または動物またはそれに類するものである場合にあって、上述の(請求項3)における前処理がほどこされたコンテンツに対してアニメーションなどの動きをその提供された画像を自動的に判別し動きをつけたARコンテンツとして提供する一連のシステム。
【請求項5】
(請求項1)においてユーザーが設定するARコンテンツにおいて、ARコンテンツが人物またはそれに類するものであり、提供された画像が人物またはそれに類するものが背景を保持する画像であった場合に、背景のみを自動的に選択しそれを透過する。前記システムにおいて人物またはそれに類するものを自動的に抽出するシステム。
【請求項6】
提供するARコンテンツを作成するシステムであって、ユーザーが任意の画像を4枚提供することによって四角形で囲まれた画像を縦に4つ連なるコンテンツとして生成する。各画像に対して任意の文章と吹き出しを追加することが可能である。4つの連なるコンテンツの外部にテキストを追加することが可能であり、これらを一つのARコンテンツとして認識可能である。
【請求項7】
上述の(請求項3)(請求項4)(請求項5)(請求項6)において、コンテンツをウェブブラウザ上にて閲覧・体験可能なコンテンツとして配信が出来る。ウェブブラウザ内のiframe内に表示する形式にARコンテンツを画像として変換し、ARコンテンツを確認することができる。変換においてはARコンテンツが保有する各画像における位置情報、寸法情報、傾斜情報を二次元画像に置き換えることで可能になる。
【請求項8】
上述の(請求項1)(請求項2)で生成されたARマーカ並びにQRコードにおいて出力先としてコンビニエンスストアで提供されるネットプリントに連携される。ARマーカ並びにQRコード作成時にユーザーが任意のタイミングで指示することにより、APIを呼び出しARマーカ並びにQRコードの二次元画像をデータとして提供する。また、これらの機能を実行可能にするシステム。
【請求項9】
上述の(請求項1)(請求項2)で生成されたARマーカ並びにQRコードにおいて出力先として名刺に印刷物として出力することが出来る。ARマーカ並びにQRコード作成時にユーザーが任意のタイミングで指示することにより、ARマーカ並びにQRコードの二次元画像をデータとして印刷物として出力することができるシステム。
【請求項10】
上述の(請求項1)(請求項2)で生成されたARマーカ並びにQRコードにおいてその二次元画像を印刷物として提供可能なデータ形式に変換し出力するシステム。データ形式は画像編集ソフトウェアPhotoshop、Illustratorとして出力され、そのデータは印刷物として入稿が可能な状態として提供される。
【請求項11】
ユーザーからARコンテンツに使用する為に提供された画像に対して、ユーザーの指示により画像に対して当該画像に対して似顔絵に類似した特徴を持つ画像を元画像から作成し、ARコンテンツとして提供する。
【請求項12】
ARマーカーにおいてそれをスマートフォンなどでユーザーが閲覧しているという情報、並びにユーザーから指示によりARコンテンツの自体の操作を同時に同じARマーカーを閲覧している別のユーザーが認識することが可能で、ユーザー同士においてARマーカーを媒介としてお互いに指示することによりお互いが知覚するシステム。同時にやりとりされる情報にあって、各端末の情報ならびにユーザーの指示によるデータの発生を相互に確認することが可能。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、拡張現実(AR)のコンテンツを提供するためのARマーカーに係るものであって、ARマーカーに内包される形でQRコード(登録商標)を付加しているものである。
ARマーカーの提供に関してコンテンツの元となるデータを入力することで、自動的にARマーカーとして生成するものである。ARのコンテンツとして提供されるデータをコンテンツの元画像から自動的に生成する。
【背景技術】
【0002】
従来、印刷されたマーカーを読み取って、携帯端末の表示部にマーカーの情報に紐づけられた3次元画像等を表示するAR(Augmented Reality;拡張現実)技術が開発され、出版物、Webページ、包装などに利用されている
【0003】
先行技術文献においては電子透かし技術を利用してARマーカーに足して情報を付加することにより、電子透かしに登録された情報を元にコンテンツの出しわけを行っているが、ユーザーに対して電子透かしを認識できる端末が無い場合はでは使用することが出来ない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特願2013ー98140(P2013?98140)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
通常であればARマーカーとQRコードは別のものとして利用される、ARマーカーにはそれ自体にはコンテンツの提供と仮想的な場所の情報が登録されており、QRコードで提供されるのはテキストデータでありURL情報などが登録されている。それぞれが担おう作業は別であるが故にユーザーはそれぞれに対して読み込みを実施しなくてはならない。
【0006】
ARのコンテンツを作成することは通常であればそれぞれの3Dコンテンツデータを個別で用意し、サーバーなどのアップロードを経て提供されるものでありそのためには3Dに関する技術や3Dのコンテンツを作成するためのソフトウエアが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
〔発明1〕 上記目的を達成するために、
図1のように、1ARマーカーの中に2QRコードを内包した形で
図1を生成する。
【0008】
〔発明2〕 上記目的を達成するために、ARのコンテンツを作成するにあたりそのソフトウエアを提供することで可能にする。
図2のシステムにおいて、3ユーザー登録にていユーザーはソフトウエアに自分のIDを発行することで自分のARコンテンツ作成のための準備を実施する。次いで、5コンテンツ元画像提供にてユーザーはARコンテンツの作成に必要な画像を提供する。
6ARコンテンツ作成においては5コンテンツ元画像提供にて提供された情報から、ARコンテツを作成し、7ARマーカーを表示する。
【0009】
上記、段落(0008)において
図2の5コンテンツ元画像において提供された画像が人またはそれに類するものであった場合には
図3のとおり8人または類する画像かの処理を実施し、該当する場合においてはその画像に対してアニメーションをつけることができるように9画像に対してのボーン追加処理にて当該画像に対してボーンを追加する処理を行う。
【0010】
ボーンを入れる処理は
図3においてコンテンツの元画像が
図3(a)の11であった場合に
図4(b)12の状態として
図3(b)13ボーンや14ボーンに対する頂点をコンテンツ画像である
図4(a)11に対して自動的に付加し、ARコンテンツとして利用できる状態にすることである。
【0011】
上記、段落(0008)において
図2の5コンテンツ元画像において提供された画像が
図5(a)の14のように背景が存在した画像であり人またはそれに類するものであった場合に、
図5(b)の15のように背景を取り除いた処理を加えてARコンテンツとして提供をする。
【0012】
上記、段落(0008)において
図2の5コンテンツ元画像において提供された画像が4枚であり、ユーザーの指示により4コマ漫画として出力依頼があった場合においては
図6の17のようにタイトルとユーザーから提供された画像4枚を直列に配置した一枚の画像としてARコンテンツを生成する。ユーザーから入力されたタイトルは18タイトルとして配置され、ユーザーが1枚目に登録した画像は19として表示、ユーザーが2枚目に登録した画像は20として表示、ユーザーが3枚目に登録した画像は21として表示、ユーザーが4枚目に登録した画像は22として表示する。
【0013】
上記、段落(0008)において
図2の5コンテンツ元画像において提供された画像をユーザー直接Webページに埋め込むことができるiframe出力する。
【0014】
図7において生成されたARマーカーをシステムから表示するのではなく、コンビニエンスストアなどで利用できるネットプリントサービスが提供しているAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)にデータ送信し、ARマーカーの印刷をコンビニエンスストアが提供している印刷サービスを持った複合機にて印刷することが可能となる。
【0015】
図8において生成されたARマーカーをシステムから表示するのではなく、24の形で名刺として利用できる印刷物に25ARマーカーならびに名刺において26必要な情報を添付した印刷物をユーザーに対して直接配送する。
【0016】
図9において生成されたARマーカーをシステムから表示するのではなく、27入稿データ作成し、28入稿データダウンロードする。入稿データとは印刷物に必要なデータ形式であり、画像編集ソフトウェアPhotoshopにて使用が可能なデータ形式である。また、PDF(ポータブルドキュメントフォーマット)形式として出力する。
【0017】
図10において段落(0008)において
図2の5コンテンツ元画像において提供された画像が人またはそれに類するものであった場合でユーザーからの入力によって似顔絵とする場合には、
図10(a)のとおり29元の人の画像から
図10(b)30似顔絵の画像に変換を実施し、ARコンテンツとして生成をする。
【0018】
図12において31ARマーカーを32のユーザーが読み取り、33別のユーザーが31ARマーカーを読み取る状況において、32のユーザーの操作入力によってテキストの表示、ARコンテンツに対しての移動、回転、拡大をした場合に、33のユーザーは読み取るコンテンツがリアルタイムに変更され32のユーザーの指示した入力に対して33のユーザーに出力される。また、どうように33の支持した入力に対して32のユーザーの見ているARコンテンツも32ユーザーのデバイスに出力される。
【発明の効果】
【0019】
〔発明1〕 においては
図1の1ARマーカーの中に2QRコードが内包されることにより、ユーザーにおいてはQRコードを読み込んだ後に、そのままの状態でARマーカーも読み込むこととなりユーザーに対しては1度の行動にてデータの取得を一度に実行するものである。
【0020】
また、ARマーカーの生成についてはソフトウエアが自動的に生成することによりユーザーにおいては専門的な知識なくARコンテンツの配信を可能とするものである。
【0021】
〔発明2〕においては、 段落(0009)、(0010)、(0011)、(0012)、(0013)、(0014)、(0015)、(0016)、(0017)におけるARコンテンツの生成に関して、ユーザーが本来は実施またはユーザーが作成することができないコンテンツをソフトウエアによって生成することが可能であり、ユーザーのコンテンツ作成を助けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図2】ソフトウエア並びにユーザー操作の処理図である。
【
図4】ボーン挿入した場合のARコンテンツの図である。
【
図5】背景を切り抜いた場合のARコンテンツの図である。
【
図6】ARコンテンツとして生成される4コマ漫画の図である。
【
図10】似顔絵を生成した場合のARコンテンツの図である。
【
図11】複数人が同時に同一のARマーカを読み取った際の図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明におけるARマーカーは出版物、Webページ、投影などの表示が可能な媒体により使用される。QRコードを認識できうる解像度の表示が担保されていれば媒体はどのようなものであってもかまわない。
【0024】
ARマーカーを認識する媒体は携帯電話装置、ヘッドマウントディスプレイ装置、カメラ装置にて利用され、媒体がインターネット通信が可能なこと並びにQRコードが認識できることが条件となる。
【符号の説明】
【0025】
1 ARマーカー
2 QRコード(登録商標)
3 ユーザー登録
4 ユーザー登録完了
5 コンテンツ元画像提供
6 ARコンテンツ作成
7 ARマーカー表示
8 人または類する画像の判定
9 画像に対してのボーンの挿入処理
10 ARコンテンツ作成処理
11 元画像
12 ボーンを入れた状態の画像イメージ
13 ボーン
14 ボーンに対する頂点
15 背景がある画像
16 背景を透過した画像
17 4コマ漫画として出力された画像
18 4コマ漫画タイトル
19 4コマ漫画1コマ目
20 4コマ漫画2コマ目
21 4コマ漫画3コマ目
22 4コマ漫画4コマ目
23 ネットプリントAPIデータ送信処理
24 ARマーカーを付随した名刺イメージ
25 名刺上のARマーカー
26 名刺に必要な情報
27 入稿データ作成処理
28 入稿データダウンロード作業
29 似顔絵元画像
30 似顔絵変換後画像
31 ARマーカー
32 ユーザーAの画面表示
33 ユーザーBの画面表示