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▶ 川合 宣雄の特許一覧

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  • 特開-赤道図法による世界地図 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022102995
(43)【公開日】2022-07-07
(54)【発明の名称】赤道図法による世界地図
(51)【国際特許分類】
   G09B 29/00 20060101AFI20220630BHJP
【FI】
G09B29/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020220081
(22)【出願日】2020-12-25
(71)【出願人】
【識別番号】592040284
【氏名又は名称】川合 宣雄
(72)【発明者】
【氏名】川合 宣雄
【テーマコード(参考)】
2C032
【Fターム(参考)】
2C032HA00
(57)【要約】      (修正有)
【課題】陸地と海洋の形状と面積を正しく表し、経度と緯度の座標上での当該地点を正確に配し、方位や相互の位置関係にもひずみの少ない世界地図を、地球本来の姿である球体に近い形で平面上に描写する。
【解決手段】西経10度と東経170度で縦割りした西半球を右に、東半球を左に配し、さらに外側に10経度線を追加することにより、いずれの陸地をも分断されることなく表示できる世界地図であり、緯度線が赤道から離れるにつれて直線が少なく、地球の丸みに沿って曲線へと変化することを最大の特徴とする。両極の80緯度線を真円とし、当該地点を緯度と経度の座標に置けば、ひずみの少ない陸地と海洋の形状を、あたかも直上から俯瞰したかのような地図が完成する。当地図では例外として、南極大陸だけは地球円からはみ出させて、その地形と大きさが理解されやすいように書かれている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
世界地図である。赤道を横軸に取り、経度線はそのままに描き、緯度線を直線と曲線とで構成することにより、陸海の面積と形状および座標が正しく表示された地図。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地球規模での世界各国の面積と形状を正確に表示し、なおかつ緯度経度における各座標をも正しく読み取れる世界地図の図法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、世界地図の図法としては、メルカトル図法、ミラー図法、ランベルト正積方位図法、正距方位図法、ボンヌ図法など数多く発表されてきた。
【0003】
しかしながら、いずれにも国の面積と形状が実際とかけ離れていたり、正面に対して側面の国がゆがんだり、あるいは丸い地球を奇妙な形に変形させたりの欠点がある。
【0004】
球形に近いものとして描写された半球世界地図があるが、緯度と経度が正確に表示されず、地図としての価値は低い。
【0005】
新しい地図の形としてオーサグラフがあるが、各国の形状は正しく描かれてはいるものの、この地図から球形である本来の地球の姿を想像するのは難しい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
世界地図の図法に求められる要素としては、各陸地海洋の面積と形状が正しいこと、本来の緯度経度上に当該の場所があること、球体としての地球に近い展開図であること、地図の周縁部にあってもひずみやゆがみがないこと、などがあげられるが、従来の図法ではこれらの要素を平面図で描写することができなかった。本発明は、これらの課題を克服した、平明で正確な世界地図の図法である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
地球を西経10度、東経170度で縦割りし、赤道を横軸に置いた平面上に、右に西半球、左に東半球が配されるように横方向に並べる。
【0008】
赤道を基準にした緯度線が、緯度が上がるにつれて正面の直線が短くなり、側方は地球の丸みに沿って曲線が伸びていく。
【0009】
緯度線は赤道では直線だが、両極では本来の緯度線と同じ正円を描く。
【0010】
経度線は180度を基本とするが、補助的にさらに10度分を外周に描くことにより、地続きの大陸が分断されることを防ぐ。
【0011】
緯度経度の座標上にそれぞれの地点を置いていけば、その地点を直上から俯瞰したような地図が展開され、方位も面積も正しい世界地図が完成する。
【発明の効果】
【0012】
赤道図法で描かれた世界地図によって、実際の地球に近い陸海の配置を平面図上で見ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】 赤道図法で描かれた図面である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1]によって説明すると、縦に経度線、横に緯度線が記され、右に西半球、左に東半球が配された世界地図である。
【0015】
緯度線は赤道から離れるにつれて直線で表される部分が短くなり、地球の丸みをなぞって曲線にと変化し、両極での80度線は正円となっている。
【0016】
経度線と緯度線の上に座標ごとに当該地を配置していけば、面積と形状、方位が正しい世界地図が完成する。
【0017】
西経10度と東経170度で縦割りし、さらに10度分の経度線を加えることによって、アフリカのすべてと、ロシアのほぼ全土を各半球地図内に納めている。
【0018】
例外的に南極大陸のみは、地球円外に補助的な線を描くことにより、その形状と大きさを視覚的にとらえやすくしている。
図1