(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022102999
(43)【公開日】2022-07-07
(54)【発明の名称】遠赤外レーザー核融合炉
(51)【国際特許分類】
G21B 1/03 20060101AFI20220630BHJP
G21B 1/23 20060101ALI20220630BHJP
【FI】
G21B1/03
G21B1/23
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020220111
(22)【出願日】2020-12-25
(71)【出願人】
【識別番号】518440899
【氏名又は名称】パテントフレア株式会社
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 学
(57)【要約】
【課題】従来の核融合技術は、「磁気核融合方式」と「レーザー核融合方式」の2つに大別することができる。
どちらの方式も現在研究中であり、核融合技術の完成に至っていない。
そこで従来の方法とは異なる方法を提供し、核融合技術の完成に寄与する。
【解決手段】核融合炉内に水素を封入し、「遠赤外波長領域」で、「動作媒質」として水素を用いるガスレーザーで、炉内の水素に照射する。
すると、炉内の水素は、レーザーの熱エネルギーによってイオン化し、プラズマ状態になる。
このプラズマ状態の水素イオンに対して、水素ガスレーザーの照射を継続する。
すると、誘導放出現象と電磁波の同周波数共鳴現象が起こり、炉内全体が「遠赤外波長水素ガスレーザー」と同等の状態となり、高温高圧の状態が増幅してゆく。
この状態が継続することにより、核融合反応に必要な温度まで上昇し、核融合反応が起こる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱効率が高い「遠赤外波長領域」のレーザーを用いて、原子核反応を起こす物質と同等の軽い原子核である水素、ヘリウムなどを「動作媒質」として用いるガスレーザー(気体レーザー)によって原子核融合反応(熱核反応)を誘導、実現する方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法を使用した装置。
【請求項3】
請求項2に記載の装置を使用した役務、事業。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原子核反応における核融合技術に関する。
【背景技術】
【0002】
核融合の原理
水素などの軽い原子核どうしが高温・高圧・高密度のプラズマ状態で融合し、ヘリウムなどのより重い原子核になる現象。
この際に中性子などとともに大きなエネルギーを放出する。
高温・高圧・高密度のプラズマ状態で生じる場合は、熱核融合という。原子核融合反応。
【0003】
核融合の技術
高温のプラズマを閉じ込めて熱核融合反応を維持し、発生する大きなエネルギーを発電などに利用できるようにする装置。磁場を用いてプラズマを閉じ込める「磁気核融合炉」とレーザー光線で超高密度のプラズマを発生させる「レーザー核融合炉」の二方式が知られる。現在研究が進められているが、実用化には至っていない。
【0004】
レーザーの技術
誘導放出を利用して、周波数や位相が揃った光を増幅・発振する装置。また、その光。
可視光線に限らず、マイクロ波よりも周波数の高い電磁波で狭い面積にきわめて高密度の光エネルギーを集中させうる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の核融合技術は、「磁気核融合方式」と「レーザー核融合方式」の2つに大別することができる。
どちらの方式も現在研究中であり、核融合技術の完成に至っていない。
そこで、従来の方法とは異なる方法を提供し、核融合技術の完成に寄与する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
核融合炉内に水素を封入し、「遠赤外波長領域」で「動作媒質」として水素を用いるガスレーザーで、炉内の水素に照射する。
すると、炉内の水素は、レーザーの熱エネルギーによってイオン化し、プラズマ状態になる。
このプラズマ状態の水素イオンに対して、水素ガスレーザーの照射を継続する。
すると、誘導放出現象と電磁波の同周波数共鳴現象が起こり、炉内全体が「遠赤外波長水素ガスレーザー」と同等の状態となり、高温高圧の状態が増幅してゆく。
この状態が継続することにより、核融合反応に必要な温度まで上昇し、核融合反応が起こる。