(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022103032
(43)【公開日】2022-07-07
(54)【発明の名称】調理場で使用される把手付き収納容器
(51)【国際特許分類】
B65F 1/00 20060101AFI20220630BHJP
A47J 47/20 20190101ALI20220630BHJP
【FI】
B65F1/00 B
B65F1/00 C
B65F1/00 102Z
A47J47/20 Z
A47J47/20 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021135255
(22)【出願日】2021-08-22
(31)【優先権主張番号】P 2020218063
(32)【優先日】2020-12-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2021001158
(32)【優先日】2021-01-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】514152576
【氏名又は名称】渡會 寛
(72)【発明者】
【氏名】石井 純
【テーマコード(参考)】
3E023
4B066
【Fターム(参考)】
3E023AA01
3E023AA07
3E023AA08
3E023EA03
4B066AA20
4B066AB10
4B066FF11
4B066FF20
(57)【要約】
【課題】
調理場で使用される様々な調理具ホルダーの形状に部分的な互換性形状を施し、それらを組み合わせて有効利用すること
【解決手段】
調理場で使用される鍋やフライパンを、仮置きするコンロ用コーナーラック、サエバシ置き、
オタマ置き、ザルの水切り台などの各種調理具ホルダーに、その他石鹸置き、スポンジ置きや、などを、調理場で使用される生ゴミ収納容器や水を溜めて置くボール容器等を組み立てるパーツとし、必要に応じてその容器を組み立てて使用することである。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
調理場で使用されているさまざまな調理具ホルダーにおいて、前記調理具ホルダー各種端
面に互換性をもたせ、前記端面を組み合わせ、容器本体が前記調理具ホルダー各種の接合に
よって形成される特徴を有する調理場で使用される収納容器
【請求項2】
調理場のシンク底面に敷く食材ホルダーであって、前記食材ホルダーはリング形状(外側の枠形状)を複数内径に重複させ構成し、そのリング上に構成された凹凸を利用して、複数のリングを連結し構成し、非使用時には前記複数のリングを接合して、水の漏れないボール容器の構成を可能とする特徴を有する食材ホルダー&収納容器(リング=外側形状)
【請求項3】
調理場で使用されている、多種多様な調理具ホルダーにおいて、前記各調理具ホルダーの凹
凸形状や側面、底面、上部、下部面等のいずれかの端面に、生ごみ収納器(三角コーナー、
生ゴミ以外の小物入れ収納容器等)を構成するためのパーツとして互換性形状を施し、必要
に応じて 前記調理具ホルダーを組み合わせ、前記生ごみ収納器の構成を可能とする特徴
を有する調理場で使用される収納容器
【請求項4】
調理場で使用されるザル等の水切りホルダーと、タオル掛けと、石鹸置きと、を組み合わせ
て、生ごみ収納器本体(三角コーナー、収納容器)の構成可能とした、前記ザル等の水切り
ホルダーと、タオル掛けと、石鹸置に分離される特徴を有する調理場で使用される収納容器
【請求項5】
リングパーツ底面の水切り穴と同じ位置に水切り穴を設けたスライド版との二重構造とし、
そのスライド版をスライドさせることでスライド版に設けた水切り穴の位置がC本体の水
切り穴の開いてない位置に移動することで水切り穴を塞ぎ、水を溜めることを可能とする
簡単な構造を施すことで、ボールとしての容器として使い分けが可能な特徴を有す
る調理場で使用される収納容器。(生ごみ収納器)
【請求項6】
リングパーツ上部に施す凹凸の間隔が非対称的な互換性をもたせたリングパーツを用いる
ことで重複させたオリンピックマークのような組み合わせをシンク面一直線上に構成を可
能としかつそのパーツでボール容器の構成が可能な特徴を有する調理場で使用される収納
容器。
【請求項7】
図11のリングパーツによって構成された食材ホルダーにおいて、凹凸形状非対称のリングパーツを2組4つを接続し筒状の容器側面とし、その上部平面に
図11の中央に位置した凹凸形状的なリングパーツを接続し、底部には
図1のC(スポンジ置き)を接続して構成された収納容器。
【請求項8】
調理場で使用される生ごみ収納器の生ごみ入れに使用されるごみ袋の水切りにおいて、前
記生ごみに混じったゴミ袋から、水分を抜き取るために、水切りパイプとするパイプ本体の
片側に水切り穴を設け、対するパイプ片側には、ゴムや樹脂でパイプを被覆し、中央には水
漏れストッパーを施し、生ゴミの入ったゴミ袋にパイプ片側を挿入し、調理場で使用される
ゴミ袋から容易な水抜きを可能とした特徴を有する水切りパイプと請求項1~5に記載の
調理場で使用される収納容器。
【請求項9】
請求項8に記載の水切りパイプにおいて、前記水切りパイプを2重構造とし、その外側のパ
イプと内側のパイプの回転あるいはスライド構造を利用して、水切り穴の詰まりを除去と、
水切り穴の調整を可能とした特徴を有する水切りパイプを備えた、請求項1~5に記載の
調理場で使用される収納容器。
【請求項10】
請求項8に記載の調理場で使用される水切りパイプにおいて、前記水抜きパイプを生ごみ
収納器本体シンク外へ運び出すための把手として利用するために、取り外し可能な接続ポートを設けた特徴を有する調理場で使用される請求項1~5に記載の調理場で使用される
収納容器。
【請求項11】
請求項8の水切りパイプにおいて、前記水切りパイプの排水側の端部に生ゴミ袋を、固定するための固定器具を取り付け、ごみ袋とパイプの容易な圧着を可能とした特徴を有する水
切りパイプと請求項1~5に記載の調理場で使用される収納容器。
【請求項12】
排水パイプにおいて、U1単体での使用方法の応用として、
図3の図面上の上下関係から、
左下のU1本体のU3から下部はそのまま一本で、U3から上部の排水口を設けたパイプ
を図面上現行の1本から、2本、3本と、複数増設(例えばカメラの三脚のように)することで、排水効果を上げた構造に改良された排水パイプを備えた特徴を有する水切りパイプ
と請求項1~7に記載の調理場で使用される収納容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各家庭の調理場で使用される、さまざまな調理具ホルダーを組み合わせて、収納容器を構成する考案である。
【背景技術】
【0002】
先行技術調査(特願2021―001158)を行った結果から、水切りパイプに関しては
公開実昭―52-159357の給排水管を備えた生ごみ収納器が一件と、生ごみ収納器
の構成では、実願昭35-41622の生ごみ収納容器の分離された蓋にスポンジ置きを
可能とする形状に施されたもの、実開平7-912のやはりスポンジ置きホルダーが生ゴミ収納器本体に接合されたもの、そして特願2011―068253の生ごみ収納器本体
上部に調理具ホルダーが施されたもの、US2018-0229890A1及び公開実平
―4-16701の中間容器を持つ複数に分割された生ごみ収納器等の確認ができた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実願昭35-41622
実開平7-912
公開実昭―52-159357
公開実平―4-16701
US2018-0229890A1
特願2011―068253
特願2013-123255
登録実用―3165627、
登録実用―3122854
特願2005-133022
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
調理場で使用される様々な調理具ホルダーの形状に部分的な互換性形状を施し、それらを組み合わせて有効利用すること
【課題を解決するための手段】
【0005】
調理場で使用される鍋やフライパンを、仮置きするコンロ用コーナーラック、サエバシ置き、
オタマ置き、ザルの水切り台などの各種調理具ホルダーに、その他石鹸置き、スポンジ置きや、などを、調理場で使用される生ゴミ収納容器や水を溜めて置くボール容器等を組み立てるパーツとし、必要に応じてその容器を組み立てて使用することである。
また、生ごみ収納器等に組み立てた際、コンビニやスーパーで使われているような水切り穴の開いていないゴミ袋を代用した際、ゴミ袋内に溜まっている水分を取り除く水切りパイプを生ごみ収納器に備える工夫を加えることで環境への配慮にも繋がる。
【発明の効果】
【0006】
近年ディスポーザーの普及や排水口にセットした生ごみ収納器を利用するユーザーが増え
ている傾向にあるが、今回の考案の中には衛生面で向上的な使用が追加されたことと、利便
性において非使用時と使用時の使い分けができることで、調理場スペースの有効利用が向
上されると考える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】調理具ホルダーABCを組み合わせ調理場で使用される収納容器(生ごみ収納器等)
【
図2】水切りパイプを接合した生ごみ収納器と凹凸形状に分割された生ごみ収納器
【
図4】水切りパイプの透視側面図と使用方法の説明図
【
図6】対称的な凹凸形状において互換性のあるリングパーツの凹凸部の詳細図
【
図7】非対称的凹凸形状の組み合わせたリングパーツの説明図
【
図8】図面上部は、非対称的な凹凸形状リングパーツの一例で、凸部180度+45度、凹部45度+90度で構成した説明図と、図面下部の図はそのリングパーツを5枚使用してシンク面上に食材ホルダーとして並べたイメージ図
【
図10】
図8の5枚のリングパーツに更に3枚追加し、並べたイメージ図
【
図11】凹凸形状を施した中心リングパーツに非対称的リングパーツを4枚組み合わせたシンク面に並べたイメージ図
【
図12】
図1の容器C部をボール容器とした構成において、底部にスライド式水切り穴開閉部を設けた説明図
【
図13】
図12において、二重構造の開閉版をスライドさせて水切り穴を開閉させる方向を示す矢印と容器底部の透視図
【
図14】
図1の符号D部に挿入を可能とした両面が平面構成のリングパーツをタオル掛けに使用するときのイメージ図
【
図15】水漏れしないボール容器の構成を可能としたリングパーツ壁掛け式収納一例図
【発明を実施するための形態】
【実施例0008】
以下、本発明についての説明に入る。
本発明は調理場で使用されているさまざまな調理具ホルダー各種を組み合わせ、その調理
場で使用する収納容器(生ごみ収納器やボール容器等)=(以下収納容器)とした、調理中
に出る生ゴミやプラ製の包装類、ディスポーザーに投入できないゴミ等を一時的に溜めて
おく生ゴミ収納器や、また水を貯めてフキン等を洗うボール等(容器)として組み立てるこ
とを、可能とする収納容器とする容器個体を構成し、各家庭において調理進行事情によって
必要に応じてその収納容器を組み立てて使用することで、シンク内の利便性を向上させる
ための考案である。また、構成される収納容器底面となるスポンジホルダーや石鹼置きホル
ダーは、水切り穴を設けない仕様か、水切り用の穴を簡単に塞ぐ従来技術を用いて開閉式水
切り穴とした構造を加えた底面を使用することで、フキン等を洗ったりできる水を貯めて
おく容器としても使用ができるものである。
【0009】
従来、生ごみ収納器(三角コーナー)の用途目的は調理中に出るシンク内の生ごみを収納し
ておくための容器として使用されることが一般的で、常時シンク内に設置しておく容器で
あった。今回考案の収納容器は主に生ゴミを入れる容器としてというよりも、万能収納容器
とした機能性において配慮がされている。
【0010】
近年では、ディスポーザーの装着やシンクの排水溝及び排水溝入口付近に、水切りネットを
かぶせて生ごみを溜める方法、またシンク外に縦長の4本支柱を立てその上部ごみ袋を吊
り下げて生ゴミ収納する商品等などが増える傾向にあり、シンク内に設置する生ごみ収納
器(三角コーナー)の必要性を感じないユーザーも増えている。
【0011】
しかし、排水口を直接生ごみ収納器として利用する方法は、生ごみによって排水口効率が下
がり、排水口に溜めた生ゴミが逆流しシンク内にあふれ出た生ごみを片付ける手間が増え、
調理後都度かたづける手間や、処理事情から水切りネットの使用枚数量が増え不経済的な
問題点の声もきく。またディスポーザーの使用においては食材を包装しているビニール製、
プラ製品等のゴミが紛れたり、キッチンペーパーの投入ができないことや、ディスポーザー
へ投入規制がかかるゴミ類は以外にも多く、それら紛れることで機器の故障や機器の寿命に大きく関わることや、分別作業が不要とまではいかない理由などで普及が伸び悩む要因と分析できる。
【0012】
今回の考案は、ディスポーザーのユーザーや生ごみ処理を排水溝で行うユーザーに推奨で
きる提案であり、生ごみ収納器(三角コーナー)の必要性に関する評価が低く、現在調理場
に生ゴミ収納器(三角コーナー)の用意のない方に、見直してほしい利用法を考案したもの
である。その新しい利用方法に関する考案の発想と構造に関しての説明に入るが、先行技術
のあげられている考案で実開平7-912の石鹸置き本体と収納器本体の組み合わせや、
特願2011-068253記載の収納器本体上部に凹凸ホルダーが施され下部には安定
板を備えた生ごみ収納器とした個体を生ごみ収納器と安定板に分割し、分割されたそれぞれのパーツを、調理具ホルダーとして使用することを過去に出願した明細書の中に記載した実績があるが、今回の考案はさまざまな調理具ホルダーを組み合わせて、収納容器として機能する個体を形成する方法であるところが相違点である。
【0013】
図1は一例として、調理具ホルダーの形状が整えられた模範的な構成で描かれた説明図だ
が、
図1の符号Aは、コンロで使用した鍋やプライパンを仮置きするホルダーで、符号Bは
シンク内等で使用するザルの水切りホルダーであり、符号Cはシンクで使用されるスポン
ジホルダーまたは石鹸置である。B、A,B,Cは通常符号説明のホルダーとして使用され
るが、B,A,B,Cの各上面、底面は収納容器を形成するための各接合端面とし、
図1の
説明図では上面と底面の凹凸形状と平面形状の組み合わせにおいて、2種の互換性のある
接合端面から接合される接合部(
図1D1,D2)によって収納容器が形成される説明上の簡易的な図である。
【0014】
図1では、各調理具ホルダーの形状が整っているために、接合端面の接合部が2種類と限定
され優れた互換性ではあるが、さまざまな形をした調理具ホルダーを使って組み合わせる
際は、目的である収納容器とする個体容器を構成するうえで、接合端面の形状は複雑になり、
隣接する接合端面同士のみの互換性となり、
図1のように2種の互換性から限定した形成
は理想的ではあるが、さまざまな形をした調理具ホルダーを使って組み合わせる際の接合
端面は2種とはいかず、形成に使われる調理具ホルダー数と同数となる。
【0015】
0013で説明した各調理具ホルダーの接合端面に上面底面ともに共通した接合部として
互換性をもたせた組み合わせでは、収納容器本体の形状(デザイン)が限定されるため幅が
もてない、これまでの調理場で使用されてきた各調理具ホルダーの形状を振り返ってみる
と、各調理具ホルダーとしての用途目的が機能的に備えられていれば、あとはデザインを重
視した自由発想によって、歪で揃いだったり、四角や楕円あるいはローマ字のCの字体の様に、リングの一部分だけ空間の部分があるなど様々な形状が見受けられる。
【0016】
図1、Aの底面とBの上部面を接合する形状と、Bの底面とCの上部面を接合する形状の共
通した互換性に拘らず、縦、横、斜め、ジグザグ等さまざまな形状の接合面からの構成であれば、独創的な調理具ホルダー及び生ごみ収納器の形状(デザイン)の発想が可能である。
今回の考案の定義から各調理具ホルダーによって収納容器が構成することを、可能であることが要件であり、形成された外観に限定は無く、容器として機能する個体を形成する則ち
収納容器としての機能目的を、各調理具ホルダーの組み合わせによって形成が可能とする
ことで、不要な時にシンク内に置くことなくなり、必要なときに応じて収納容器として使用
が可能な調理具ホルダーをパーツとしたキットと言える。(ここまで実施例1―A とする)
【0017】
次に、各調理具ホルダーによって形成される収納容器をさらに、調理場の主に洗い物を行うシンク底面に敷いて使用する食材置きホルダーとした流用と、工夫についての説明に入る。先行技術文献のなかで、調理場で使用されるゴミ容器ではないが、公開実平―4-16701には複数に分割した中間容器を重ねた考案が確認されている。
【0018】
(実施例1-Bとした0017~)では
図1のA、B、Cの各調理具ホルダーにおいて、説明上リングパーツという名称を使って説明する。
図1は、容器を分割とそれを組み立てたイメージの説明図で、上部から下部に向けて径寸法が少々狭まっているが、シンク底面に敷いて使用する食材置きホルダーとして使用際、記載されている径の縮小レベルなら特に問題にならないが、製品としての見栄えは分割したときに同じ大きさに揃うほうが理想である。また、分割したリング形状が不揃いでも歪でも容器の形成が可能であれば、リングパーツに該当することとする。
次に説明上整ったリングパーツを用いるが、その
図1から、4つのリングパーツに分割されているが、それぞれの接合端面(Ⅾ1、D2)に互換性をもたせることで、
図1のA,Bのように互換性があるリングパーツであれば5つからでも6,7つからのリングパーツの組み合わせでも、収納容器を構成することが可能であり、仮に6つのリングパーツのうち3つは生ごみ収納器、残りの3つは調理具ホルダーなどとした使用も可能である。
【0019】
図7は、
図1に記載したリングパーツ凹凸が外周に対称的に等間隔で施されているのに対し、凹凸の施されている位置が非対称な間隔で施されている(
図7―a)また(
図7―b)はそれを互換性ある形状によって組み合わせが可能なことを示している。
図8は
図7に記載の凹凸位置が非対称なリングパーツの施された位置を外周360度に対して一例であるが、図面では凸部180度+凹部45度+凸部45+度凹部45度の凹凸の配置を表す図と、そのリングパーツの凹凸向きを交互にし、凹部の凹み同士を合わせシンク面に並べたイメージ図である。このリングパーツを数枚シンク並べ、その上に食材を仮置きするといった、限られた調理場のスペースで、食材の置き場にと戸惑ったときに、これまで食材ごみが付着しているようなイメージや、排水口に溜めた生ごみが溢れたイメージのあるシンク底面に食材を直置きしていたユーザーにとって、シンク面にリングパーツを敷いて使用することで、衛生的にシンク内に食材を仮置きする場所として選択できるようになる
【0020】
リングパーツをシンク内のシンク底面に食材ホルダーとして使用する際、
図8のようにオリンピックマークの上部三つのリングを左からa1、a2、a3、下部二つのリングをb1、b2、と符号をふると、a1、a2、b1、またはa2、a3、b2リングの内径に重複させている構成を見本として説明すると、各リングパーツを外側で接続するのではなく、内径に重複するように複数のリングパーツをシンク平面上に組み上げることで、リングパーツの内径に仕切りが入り、リング内の空洞、隙間を狭くすることができ、工夫のないリンをそのままシンクにならべて置くこと、食材を乗せた際にシンク面に、リングパーツの位置がズレたりすることも防ぎ、食材がシンク面に触れにくいという点で衛生的な使用ができる。リングを重複させる構成は、今回考案した凹凸を設けたリングパーツを上下の向き交互に組み重ねて使用するものである。
【0021】
また、リングパーツの凹凸部を、あらかじめ計算された各リングパーツの上面底面にシンク
面の上にほぼ水平に組み立てるための合わせ溝を予め施し、溝と溝の寸法とリングパーツ
の材質の柔軟性を利用してはめ込むばけで接合させる工夫を加えることで、シンク面に敷
く食材ホルダーが簡単に組み立てられる。また収納容器をこのようにして利用できること
は、狭い調理場での収納も工夫を加えることで調理中の利便性の向上に役立つと考えている。
【0022】
次にこの考案の組み合わせに関する詳細説明に移る。
各リングパーツの各寸法に互換性を持たせた仮定では、上下の逆向きに互い違いに置おい
きいて組み合わせたときにシンク面に対して高さがそろう。シンク面に複数敷かれた各リングパーツ上面は、シンク面に対してほぼ平面に揃う関係と、各リングパーツに施されている凹凸形状によって0020で説明したオリンピックマークのように内側に重複させて重ねることが可能である。上下の逆向きに互い違いに重複させた置き方をする際、上向き凹くぼみを下向き凹くぼみの部分で逃がし重ね合わせなければ各リングパーツがシンク底面にしっかり定着させて置くことが出来ず(
図6から P 寸法は P+V の50%以下に抑えないと重ねた部分が浮いてしまい安定しない)、前記シンク面に複数敷かれた各リングパーツは交互に上下組み合わせる際には、上下交互に重ね平面(図―10参照)を形成するうえで、
図9ではa1,a2,a3上向き、b4,b5下向きで構成している。この構成は凹凸形状が内径に入っているため五つのリングパーツは、余程の力を加えない限りその形成を保たれる構成であり、
図9のa1とa2、a2とa3の非重複の部分も重複させたほうが内径の空洞をより狭く仕切れるが、凹凸の上下の組み合わせからと、その凹凸の位置関係から凹凸寸法の限定が厳しくものとなる。組み立てを素早く行うためには、
図11のような構成が推奨できると考える。
(図面の訂正として
図11中央の凸上向きのリングパーツの凹部の4か所の間隔が外側のリングパーツ2枚がやっと入る寸法ですが、45度の凸部と45度の凹部×4=360度の対称的な凸部4か所から構成されるリングパーツを使用しているもので、外側のリングパーツ4点は図面通り凸部下向きの凹凸位置が非対称的リングパーツからの構成です。
また、このリングパーツ凹凸形状は、ほかの4つのリングパーツ凹凸との互換性がなく、容器を構成する際に容器最上部に構成されることから、製品化される際にデザイン上の問題が生じる想定から、凹凸形状に限定を付けづらいリングパーツであり、限定を付けるとすると、食材ホルダーとして使用する際、最低でも一つ以上のリングパーツを内径に重複させることが可能な形状でるとし、ほかの4つのリングパーツとの凹凸は互換性が無いことからその凹凸形状は臨機応変な変化を可能としていることとして、利用されるものなります)
【0023】
食材の置き場に困った際の非常時のシンク面の利用方法としての想定であるため、やはりきっちりはめ込み組み上げるのではなく、素早く敷きものとして利用と、かつ確実に組み合わせることができるような方法が重要ポイントであると考える。要するにいかに簡単にこの組み合わせをシンク面に並べられるかである。
説明をもう少し加えると、上下逆向き(
図9、10、11参照)で重複させて組まれた二つのリングパーツ、a1~a3の下向き凸と、b1、b2の上向き凹がシンク面に対して同じ高さになり、双方の凹凸の形状と、リングパーツ曲面形状と、凹凸のそれぞれの幅の長さとの三つ関係から内径に重複させた形状が凹部と下向き凸とが引っ掛かり、ある程度固定される。リングパーツ上部に施される凹凸の数にも関係してくるが、つまり凹凸の幅の長さを調整することで、固定のあそびが調整可能であり、予め計算されたリングパーツに施された凹凸の幅とその位置の長さ等の寸法を割り出し、そのうえで複数連結させる構成はシンクに置く食材ホルダーとして、しっかりした連結が簡単に構成できる
【0024】
0023の説明において
図6を参照とし説明を加えると、構成は容器にも転用されることから凹凸が施されたリングパーツの凹凸の形状はある一定の条件を満たす必要がある。
それは、
図6のP+Vがリングパーツの幅寸法で、仮に二つのリングパーツをそれぞれ上下逆向きで内径に重複させて水平にならべるためには、まず P+V とした幅寸法において、最低でも P 寸法は P+V の50%未満に抑えないと重ねた部分が浮いてしまい安定しないことと、縦横に複数凹凸が施されたリングパーツ上下交互に重ねてならべていく場合は、リングパーツと言っても説明図に使っている整った形状とはことなり、形が不揃いなことも想定できることから、各リングパーツの凹の寸法 M と凸の寸法 Y、それから凹凸の数や寸法を予め計算しておくことが必然である。
また、ボール容器を形成する際は水分を逃がさない、漏らさない接合形成が条件であり、凹凸間隔がリング上に対称的(
図1―A、B)な互換性を持たせた凹凸重複させた連結において、リングパーツの連結数を増したり、リングパーツの肉厚やリングパーツの径寸法によっては、計算しても凹凸が逃がしきれず食材ホルダーの構成不可能なことも多分にして想定できる。
そこで円筒形状等の整った0020に記載したオリンピックマーク例のような組み方構成する際は、リング上部に施す凹凸の間隔を非対称に構成し、上下の組み合わせにおいての互換性をもたせたリングパーツを用いることで(
図7参照)凹凸位置を逃がすための解決が可能である。
また、
図1の凹凸形状に互換性のあるD1とD3では、D1は対称的な凹凸、D3は非対称的な凹凸を選択し、凹凸位置の違う数種類凹凸リングパーツを使い分けて、
図10や
図11の食材ホルダーの構成を可能し、水を溜めるボール容器の構成も可能としている。
【0025】
図14は、タオルやフキンかけで、そのリング形状は
図1に記載の符号Aと符号Bの平らな接合端面(
図1―Ⅾ1)に加えて収納容器の中間容器として組み込むことを可能としたリングパーツである。
図1の D1の接合端面は平面同士で接合されるため凹凸のない
図14のタオル掛けのようなリングパーツを組み込むことを可能とした位置である。(ここまで実施例1―B)
【0026】
0012~0016までの(実施例1―A)と0017から0025まで(実施例1-B)
とした各調理具ホルダーを利用して収納容器や食材ホルダーに使い分けるための説明をし
てきたが、(実施例1―A と実施例1-B)の総合的に説明をくわえると、
図1のA,B,Cの各調理具ホルダーの、凹凸形状や平面形状に収納容器を形成するための互換性を持たせた条件とした場合、まず収納容器(三角コーナーやボールとした容器)として、一番下にくるリングパーツは、
図1―C のように底面が非開口で上面のみ開口しているリングパーツで、そのCの上面は
図1―D3接合端面とした凹凸互換性のある形状としており、その上にBが加えられBの上面は
図1―D2接合端面とした平面互換性のある形状である。
この二つを組み合わせた上面が平面である形成を基礎にして、その平面に
図1―A、次に
図1―B、次は
図1―A とその次は
図1―B といった順番で限りなく積み上げていくことが可能(説明上)であり、その積み上げた際の途中 にできるD2の平面の接合端面では、
図14のようなタオル掛けとした調理具ホルダーとしたリングパーツを中間容器として D2に加えることも可能としている構成であることは0025でも説明している。
【0027】
また、各調理具ホルダーの一部端面を接続する接合方法は、各調理具ホルダーを構成する材
質によっても変わってくるが、より簡単にスピーデイに行える接続脱着方法であれば特に
限定はなく接合する各縁に抜けづらい形状の雄雌ピンを複数設ける、あるいは組み合わせ
る双方の縁接合部に、材質の復元力を利用とした寸法のわずかな違いから抵抗力がかかる
抜け止め構造を施す等、特に限定はなく極力接合面からの水分の遮断に適した接合方法が理想となり、構成される容器や各パーツの形状にあった従来技術の応用でよいとする。
【0028】
(実施例1―A)に関する説明は
図1に記載の円筒の容器を例に引用し説明してきたが、製品化されるものは三角、四角でも楕円形などでもよく、形状に限定は無いが、(実施例1―B)に関しては形状がかなり限定されたものになる。また、
図1―Cのリングパーツをシンク面に敷く食材ホルダーとして組み合わせ使うことは可能ではあるが、今回の食材ホルダーの構成に加えるリングパーツとしては少々特殊な扱いとなる。
その他リングパーツCは石鹸置きやスポンジ置きとした調理具ホルダーへ代用も可能としており、水切り穴を備えていると仮定した場合は水を溜めるボール容器の構成は不可能なことになる。
そこで、その水切り穴は、底面の水切り穴と同じ位置に水切り穴を設けたスライド版との二重構造とし、そのスライド版をスライドさせることでスライド版に設けた水切り穴の位置がC本体の水切り穴の開いてない位置に移動することで水切り穴を塞ぎ、水を溜めることを可能とするような簡単な水切り穴開閉機構を備えた底面構造等を施すことで、ボール容器の構成リングパーツ底部をして使用を可能にしたものであり、水切り穴を開けば簡易的な生ゴミを収納する三角コーナーとしても使用可能となる。水切り穴を開閉する方法としては蓋を設けるなどその開閉方式に限定は無く従来技術の応用でよいものとする。
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また、US2018-0229890A1に記載の分割された容器本体の接続固定を目的
としたインサートとレシーバーは図面の記載形状から、目的こそ異なってはいるが凹凸と
いう解釈ができることから、今回の考案の説明で使ってきた凹凸という文言は、調理場で使
用される道具として、調理中の作業において素手に安全を考慮した凹凸形状と、加えること
が必要であり、凹凸という文言には形状的な定義の限定を加えなければならない。
明細書の作成の途中で図面の追加があったため、実施例1に関する考案の主旨をもう一度簡潔にまとめると、先の出願特願2020-3297に記載の生ゴミ収納器本体を凹凸状に2分割し、その凹凸部調理具ホルダーに使用する考案が公開されている。