IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ マイクロン テクノロジー, インク.の特許一覧

特開2022-103430半導体チャネル材料及び窒素を含む、デバイス及びメモリ・アレイ
<>
  • 特開-半導体チャネル材料及び窒素を含む、デバイス及びメモリ・アレイ 図1
  • 特開-半導体チャネル材料及び窒素を含む、デバイス及びメモリ・アレイ 図1A
  • 特開-半導体チャネル材料及び窒素を含む、デバイス及びメモリ・アレイ 図2
  • 特開-半導体チャネル材料及び窒素を含む、デバイス及びメモリ・アレイ 図3
  • 特開-半導体チャネル材料及び窒素を含む、デバイス及びメモリ・アレイ 図4
  • 特開-半導体チャネル材料及び窒素を含む、デバイス及びメモリ・アレイ 図5
  • 特開-半導体チャネル材料及び窒素を含む、デバイス及びメモリ・アレイ 図6
  • 特開-半導体チャネル材料及び窒素を含む、デバイス及びメモリ・アレイ 図7
  • 特開-半導体チャネル材料及び窒素を含む、デバイス及びメモリ・アレイ 図8
  • 特開-半導体チャネル材料及び窒素を含む、デバイス及びメモリ・アレイ 図9
  • 特開-半導体チャネル材料及び窒素を含む、デバイス及びメモリ・アレイ 図10
  • 特開-半導体チャネル材料及び窒素を含む、デバイス及びメモリ・アレイ 図11
  • 特開-半導体チャネル材料及び窒素を含む、デバイス及びメモリ・アレイ 図12
  • 特開-半導体チャネル材料及び窒素を含む、デバイス及びメモリ・アレイ 図13
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022103430
(43)【公開日】2022-07-07
(54)【発明の名称】半導体チャネル材料及び窒素を含む、デバイス及びメモリ・アレイ
(51)【国際特許分類】
   H01L 27/11521 20170101AFI20220630BHJP
   H01L 27/11556 20170101ALI20220630BHJP
   H01L 27/11568 20170101ALI20220630BHJP
   H01L 27/11582 20170101ALI20220630BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20220630BHJP
【FI】
H01L27/11521
H01L27/11556
H01L27/11568
H01L27/11582
H01L29/78 371
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022083473
(22)【出願日】2022-05-23
(62)【分割の表示】P 2020500593の分割
【原出願日】2018-06-21
(31)【優先権主張番号】15/645,202
(32)【優先日】2017-07-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】595168543
【氏名又は名称】マイクロン テクノロジー,インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(72)【発明者】
【氏名】カールソン,クリス エム.
(72)【発明者】
【氏名】リゥ,ハン‐ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】リー,ジエ
(72)【発明者】
【氏名】パヴロプロス,ディミトリオス
(57)【要約】
【課題】半導体チャネル材料の導電率を改善する。
【解決手段】いくつかの実施形態は、誘電体領域によって半導体チャネル材料から離間されるゲートと、半導体チャネル材料に直に接触し、半導体チャネル材料の、誘電体領域とは反対側にある窒素含有材料とを有するデバイスを含む。いくつかの実施形態は、誘電体領域によって半導体チャネル材料から離間されるゲートを有し、半導体チャネル材料の少なくともある部分内に窒素を有するデバイスを含む。いくつかの実施形態は、交互の絶縁性レベル及びワード線レベルの垂直積重体を含むNANDメモリ・アレイを含む。チャネル材料が積重体に沿って垂直に延在する。チャネル材料とワード線レベルとの間に電荷蓄積材料がある。チャネル材料と電荷蓄積材料との間に誘電体材料がある。チャネル材料内に窒素がある。いくつかの実施形態は、NANDメモリ・アレイを形成する方法を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
誘電体領域によって半導体チャネル材料から離間されたゲートであって、前記誘電体領域は、前記半導体チャネル材料と物理的に直接接触する酸化シリコンからなる材料を含む、ゲートと、
前記半導体チャネル材料に対して直に接し、且つ、前記半導体チャネル材料の、前記誘電体領域とは反対側にある窒化シリコンであって、前記半導体チャネル材料は界面に沿って前記窒化シリコンと接合する、窒化シリコンと、
を備えるデバイスであって、
前記半導体チャネル材料は、0.1原子パーセントから5原子パーセントまでの範囲内の濃度で窒素を含み、前記半導体チャネル材料のボリュームは、前記界面から約10Å以内の距離内にあり、前記半導体チャネル材料中の前記窒素は、前記ゲートからの距離の増加と共に増加する窒素濃度を有する濃度勾配を有する、デバイス。
【請求項2】
前記誘電体領域は、酸化シリコンの第1の層と酸化シリコンの第2の層との間に窒化シリコンを有する電荷トンネル材料を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記誘電体領域における前記半導体チャネル材料とは反対側に電荷蓄積材料を有するNANDメモリ・セルである、請求項1に記載のデバイス。
【請求項4】
交互の絶縁性層とワード線層とからなる垂直方向の積重体と、
前記積重体の中を通って垂直に伸長する多結晶半導体材料を含む管状のチャネル領域と、
前記チャネル材料と前記ワード線層との間の電荷蓄積材料と、
前記チャネル材料と前記電荷蓄積材料との間の酸化物-窒化物-酸化物構造を含むトンネル材料であって、該トンネル材料の表面が、前記チャネル材料と界面をなし、且つ、酸化シリコンからなる、トンネル材料と、
を備えたメモリ・アレイであって、
前記チャネル材料は、窒素及びフッ素を含み、且つ、前記電荷蓄積材料に近接する第1の面に沿って窒素の第1の濃度を有すると共に、前記第1の面とは反対側の第2の面に沿って窒素が存在しておらず、前記半導体チャネル領域中の前記窒素は、前記電荷蓄積材料からの距離の増加と共に増加する窒素濃度を有する濃度勾配を有する、メモリ・アレイ。
【請求項5】
前記チャネル材料中の前記窒素の濃度は、横方向に沿って変化し、垂直方向に沿って実質的に一定である、請求項4に記載のメモリ・アレイ。
【請求項6】
前記窒素は、前記チャネル材料中に、0.1原子パーセントから5原子パーセントまでの範囲内の濃度で存在する、請求項4に記載のメモリ・アレイ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
NANDメモリ・アレイ、半導体チャネル材料及び窒素を含むデバイス、並びにNANDメモリ・アレイを形成する方法。
【背景技術】
【0002】
メモリは電子システム用のデータス・トレージを提供する。フラッシュ・メモリはメモリの1つのタイプであり、最新のコンピュータ及びデバイスにおいて数多く使用されている。たとえば、最新のパーソナル・コンピュータは、フラッシュ・メモリ・チップ上に記憶されたBIOSを有することができる。別の例として、従来のハードドライブに取って代わるソリッド・ステート・ドライブにおいてフラッシュ・メモリを利用するコンピュータ及び他のデバイスにとって、フラッシュ・メモリは徐々に一般的になりつつある。更に別の例として、フラッシュ・メモリによれば、製造業者が、新たな通信プロトコルが標準化されるときにそれらのプロトコルをサポートできるようになり、機能拡張のためにデバイスを遠隔からアップグレードする能力を提供できるようになるので、フラッシュ・メモリはワイヤレス電子デバイスにおいて普及が進んでいる。
【0003】
NANDアーキテクチャは、集積されたフラッシュ・メモリの基本ユニットとすることができる。NANDセル・ユニットは、メモリ・セルの直列の組合せ(直列の組合せは一般にNANDストリングと呼ばれる)に直列に結合される少なくとも1つの選択用デバイスを含む。NANDアーキテクチャは、垂直に積重されたメモリ・セルを含む、3次元構成において構成される場合がある。改善されたNANDアーキテクチャを開発することが望ましい。
【0004】
トランジスタは集積回路の別の一般的な構成要素である。例示的なトランジスタはフラッシュ・トランジスタである。たとえば、メモリ、センサなどにおいて、そのようなトランジスタが利用される場合がある。改善されたトランジスタ・アーキテクチャを開発することが望ましい。
【発明の概要】
【0005】
本発明のデバイスは、誘電体領域によって半導体チャネル材料から離間されたゲートであって、前記誘電体領域は、前記半導体チャネル材料と物理的に直接接触する酸化シリコンからなる材料を含む、ゲートと、前記半導体チャネル材料に対して直に接し、且つ、前記半導体チャネル材料の、前記誘電体領域とは反対側にある窒化シリコンであって、前記半導体チャネル材料は界面に沿って前記窒化シリコンと接合する、窒化シリコンと、を備え、前記半導体チャネル材料は、0.1原子パーセントから5原子パーセントまでの範囲内の濃度で窒素を含み、前記半導体チャネル材料のボリュームは、前記界面から約10Å以内の距離内にあり、前記半導体チャネル領域中の前記窒素は、前記ゲートからの距離の増加と共に増加する窒素濃度を有する濃度勾配を有する。また、本発明のメモリ・アレイは、交互の絶縁性層とワード線層とからなる垂直方向の積重体と、前記積重体の中を通って垂直に伸長する多結晶半導体材料を含む管状のチャネル領域と、前記チャネル材料と前記ワード線層との間の電荷蓄積材料と、前記チャネル材料と前記電荷蓄積材料との間の酸化物-窒化物-酸化物構造を含むトンネル材料であって、該トンネル材料の表面が、前記チャネル材料と界面をなし、且つ、酸化シリコンからなる、トンネル材料と、を備え、前記チャネル材料は、窒素及びフッ素を含み、且つ、前記電荷蓄積材料に近接する第1の面に沿って窒素の第1の濃度を有すると共に、前記第1の面とは反対側の第2の面に沿って窒素が存在しておらず、前記半導体チャネル領域中の前記窒素は、前記電荷蓄積材料からの距離の増加と共に増加する窒素濃度を有する濃度勾配を有する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】例示的なNANDメモリ・アレイの例示的な部分の概略的な側断面図である。
図1A】例示的なNANDメモリ・アレイの例示的な部分の概略的な平面図である。
図2】例示的な構成を示す、図1のNANDメモリ・アレイの領域の図である。
図3】例示的な構成を示す、図1のNANDメモリ・アレイの領域の図である。
図4】例示的な構成における、チャネル材料の場所にわたる窒素濃度を示すグラフである。
図5】例示的な構成における、チャネル材料の場所にわたる窒素濃度を示すグラフである。
図6】例示的な構成における、チャネル材料の場所にわたる窒素濃度を示すグラフである。
図7】例示的なNANDメモリ・アレイを形成するための例示的なプロセスの種々の段階におけるアセンブリの概略的な側断面図である。
図8】例示的なNANDメモリ・アレイを形成するための例示的なプロセスの種々の段階におけるアセンブリの概略的な側断面図である。
図9】例示的なNANDメモリ・アレイを形成するための例示的なプロセスの種々の段階におけるアセンブリの概略的な側断面図である。
図10】例示的なNANDメモリ・アレイを形成するための例示的なプロセスの種々の段階におけるアセンブリの概略的な側断面図である。
図11】別の例示的なNANDメモリ・アレイの例示的な部分の概略的な側断面図である。
図12】例示的なフラッシュ・トランジスタの概略的な側断面図である。
図13】例示的なフラッシュ・トランジスタの概略的な側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
半導体構成要素は、半導体チャネル材料を含むことができる。たとえば、NANDは、NANDメモリ・セルのストリングに沿って延在する半導体チャネル材料を有するように構成することができる。別の例として、フラッシュ・トランジスタは通常、一対のソースドレイン領域間に半導体チャネル材料を有するように構成される。チャネル材料は、デバイスの動作中(たとえば、NANDメモリ・ストリング動作中、フラッシュ・トランジスタのソース/ドレイン領域間に電気が流れている間など)に電子を輸送するのに適した導電率を有する。半導体チャネル材料は、たとえば、シリコン、ゲルマニウム、III/V材料(たとえば、GaAs、InP、GaP及びGaN)などを含む、数多くの半導体材料のいずれかを含むことができる。いくつかの態様において、半導体チャネル材料の中に窒素を拡散させること、及び/又はチャネル材料に直に接触させて窒化シリコンを形成することにより、チャネル材料の導電率を改善できることがわかっている。そのような改善の仕組みは、チャネル材料内の粒界の変更による場合があり、及び/又はチャネル材料に対する他の物理的/化学的強化による場合がある。本明細書において説明される本発明の態様を理解する際に読者を支援するために、取り得る仕組みが提供されるが、もしあるなら、そのような仕組みが添付の特許請求の範囲において明確に列挙される場合を除いて、本発明を限定するものではない。例示的な実施形態が図1図13を参照しながら説明される。
【0008】
図1及び図1Aを参照すると、集積構造体10の一部が示されており、そのような部分は、3次元NANDメモリ・アレイ12の断片である。
【0009】
集積構造体10は、交互の第1のレベル18及び第2のレベル20の積重体15を含む。レベル18は絶縁性(すなわち、誘電性)であり、レベル20は導電性である。
【0010】
絶縁性レベル18は絶縁性材料26を含む。そのような絶縁性材料は任意の適切な組成物又は組成物の組合せを含むことができ、たとえば、二酸化シリコンを含むことができる。
【0011】
導電性レベル20は導電性材料28を含む。導電性材料28は任意の適切な組成物又は組成物の組合せを含むことができ、いくつかの実施形態において、種々の金属(たとえば、チタン、タングステン、コバルト、ニッケル、プラチナなど)、金属含有組成物(たとえば、金属シリサイド、金属窒化物、金属炭化物など)、及び/又は導電的にドープされた半導体材料(たとえば、導電的にドープされたシリコン、導電的にドープされたゲルマニウムなど)のうちの1つ以上を含むことができる。
【0012】
導電性レベル20及び絶縁性レベル18は、任意の適切な垂直厚からなることができる。いくつかの実施形態において、導電性レベル20及び絶縁性レベル18は、約10ナノメートル(nm)~約300nmの範囲内の垂直厚を有することができる。いくつかの実施形態において、導電性レベル20は絶縁性レベル18と概ね(実質的に)同じ垂直厚を有する場合がある。他の実施形態では、導電性レベル20は、絶縁性レベル18と大きく異なる垂直厚を有する場合がある。
【0013】
積重体15はベース17によって支持される。ベース17は半導体材料を含むことができ、たとえば、単結晶シリコンを含むか、基本的に単結晶シリコンからなるか、又は単結晶シリコンからなることができる。ベース17は、半導体基板と呼ばれる場合がある。「半導体基板」という用語は、限定はしないが、半導体ウエハ(単独又は他の材料を含むアセンブリ)などのバルク半導体材料、及び半導体材料層(単独又は他の材料を含むアセンブリ)を含む、半導体材料を含む任意の構成体を意味する。「基板」という用語は、限定はしないが、上記の半導体基板を含む、任意の支持構造体を指す。いくつかの適用例において、ベース17は、集積回路製造に関連付けられる1つ以上の材料を含む、半導体基板に対応することができる。そのような材料は、たとえば、耐火金属材料、バリア材料、拡散材料、絶縁体材料などのうちの1つ以上を含むことができる。
【0014】
ベース17と積重体15との間に間隙が設けられ、ベース17と積重体15との間に他の材料、構成要素などが設けられる場合があることを示す。たとえば、積重体15とベース17との間に導電性ソース線(図示せず)が設けられる場合がある。
【0015】
開口部30が積重体15を貫通して延在する。開口部は、レベル18及び20に沿って延在する側壁31を有する。開口部30は図1の断面図において2つの側壁を有するように見えるが、実際には、開口部は、上から見たときに閉じた形状(たとえば、円形、楕円形、多角形などの形状)を有することができ、したがって、図1Aの平面図において示されるように、開口部30の周りに連続した側壁が全体にわたって延在することができる。
【0016】
電荷遮断領域32が、開口部30の側壁31に沿って垂直に延在し、電荷遮断領域は電荷遮断材料34を含む。電荷遮断材料34は、たとえば、二酸化シリコン及び1つ以上の高k誘電体材料などを含む、任意の適切な組成物又は組成物の組合せを含むことができる。
【0017】
電荷遮断材料34に沿って垂直に電荷蓄積材料36が延在する。電荷蓄積材料36は、任意の適切な組成物又は組成物の組合せを含むことができ、いくつかの実施形態において、浮遊ゲート材料(たとえば、ドープされた、又はドープされないシリコン)又は電荷捕獲材料(たとえば、窒化シリコン、金属ドットなど)を含むことができる。いくつかの実施形態において、電荷蓄積材料36は、窒化シリコンを含むか、基本的に窒化シリコンからなるか、又は窒化シリコンからなることができる。そのような実施形態において、電荷蓄積材料36は、約50Å~約80Åの範囲内の厚さを有することができる。図1の例示される実施形態は、電荷蓄積材料36のために利用される電荷捕獲材料を有するNANDに一般に関連付けられる構成を表す。浮遊ゲート材料を利用するNANDに一般に関連付けられる構成が、図11を参照しながら後に説明される。
【0018】
電荷蓄積材料36に沿って垂直に誘電体領域38が延在する。誘電体領域38は誘電体材料40を含む。いくつかの実施形態において、誘電体材料40は、ゲート誘電体材料、トンネル材料又は電荷通過材料と呼ばれる場合がある。誘電体材料40は、任意の適切な組成物又は組成物の組合せを含むことができ、いくつかの実施形態において、二酸化シリコンを含むか、基本的に二酸化シリコンからなるか、又は二酸化シリコンからなることができる。いくつかの実施形態において、誘電体材料40は、所望の電荷トンネル特性を有するようにバンドギャップ操作することができ、そのような実施形態では、一対の二酸化シリコン層間に挟持される窒化シリコン、及び/又は任意の他の適切な構成を含むことができる。
【0019】
誘電体材料40に沿って垂直にチャネル材料42が延在する。いくつかの実施形態において、チャネル材料42は、積重体15を貫通して開口部30に沿って垂直に延在する中空管44を形成すると見なすことができる。
【0020】
チャネル材料42は、任意の適切な組成物又は組成物の組合せを含むことができ、いくつかの実施形態において、適切にドープされた半導体材料を含むか、基本的に適切にドープされた半導体材料からなるか、又は適切にドープされた半導体材料からなることができる。そのような半導体材料は、たとえば、シリコン、ゲルマニウム、そしていわゆる、III/V半導体材料(たとえば、GaAs、InP、GaP及びGaN)のうちの1つ以上を含むことができる。いくつかの実施形態において、チャネル材料42は、適切にドープされた多結晶シリコンを含むか、基本的に適切にドープされた多結晶シリコンからなるか、又は適切にドープされた多結晶シリコンからなることができる。
【0021】
チャネル材料42の管44は、誘電体材料40に沿った外面41と、外面41と反対に位置する内面43と、内面43と外面41との間の壁厚45とを有する。いくつかの実施形態において、そのような壁厚は、約50Å~約150Åの範囲内にすることができる。
【0022】
チャネル材料42の内面43に沿って窒化物が形成され、及び/又はチャネル材料42の中に窒素が拡散する。いくつかの実施形態において、チャネル材料42の内面43に沿って形成される窒化物は、窒化シリコンを含むか、基本的に窒化シリコンからなるか、又は窒化シリコンからなることができる。図1の例示される実施形態において、チャネル材料42の中空管44の内面43に沿って、窒化シリコン46の薄い層(すなわち、薄膜)が形成される。
【0023】
窒化シリコン46は、層厚49を有する層であると見なすことができる。そのような層厚は、いくつかの実施形態において、約5Å~約30Åの範囲内にすることができる。窒化シリコン46は、窒化シリコンがSiに対応する化学量論的組成を有することを示すために、いくつかの実施形態において、化学量論的窒化シリコンと呼ばれる場合がある。
【0024】
中空管44内に絶縁性材料48が設けられる。絶縁性材料48は、任意の適切な組成物又は組成物の組合せを含むことができ、いくつかの実施形態において、二酸化シリコンを含むか、基本的に二酸化シリコンからなるか、又は二酸化シリコンからなることができる。
【0025】
いくつかの実施形態において、導電性レベル20は、NANDメモリ・アレイのワード線レベルと呼ばれる場合がある。ワード線レベル20の終端部50は、NANDメモリ・セル54の制御ゲート領域52として機能することができ、メモリ・セル54の近似的な場所が図1に大括弧で示されている。
【0026】
垂直に積重されるメモリ・セル54は、垂直ストリング(たとえば、メモリ・セルの垂直NANDストリングなど)を形成し、各ストリング内のメモリ・セルの数は導電性レベル20の数によって決定される。積重体15は、任意の適切な数の導電性レベルを含むことができる。たとえば、積重体は8個の導電性レベル、16個の導電性レベル、32個の導電性レベル、64個の導電性レベル、512個の導電性レベル、1028個の導電性レベルなどを有することができる。
【0027】
図1の構成は、ゲート52が半導体チャネル材料42から誘電体領域32、38及び電荷蓄積材料36だけ離間されているメモリ・セル54を有すると見なすことができる。半導体チャネル材料42の、誘電体領域32/38及び電荷蓄積材料36とは反対側において、窒素含有材料46が半導体チャネル材料42に直に接触している。
【0028】
いくつかの実施形態において、半導体チャネル材料42の中に窒素が延在し、そのような窒素は図1及び図1Aにおいて点描で図式的に示されている。窒素は半導体チャネル材料42の中に部分的にのみ延在することができるか(図1及び図1Aの表示された点描で示される)、又は半導体チャネル材料42を完全に貫通して延在することができる。いくつかの実施形態において、窒素は主に、半導体チャネル材料42が窒素含有材料46と接合する界面51に沿って存在することができる。動作時に、メモリ・セル54の垂直ストリングに沿ってチャネル材料42の中に電荷が流れるのに応じて、界面51に平行に電荷が流れる。界面に沿った、及び/又はチャネル材料42内の窒素は、チャネル領域42の導電率を高めることがわかっており、それは有利には、メモリ・セルの垂直ストリングに沿った電荷の流れを改善する。
【0029】
いくつかの実施形態において、窒素は、半導体チャネル材料の体積内に、約0.1原子パーセント~約5原子パーセントの範囲内の濃度で存在する。いくつかの実施形態において、窒素を含む半導体チャネル材料の体積は、半導体チャネル材料42の約1体積パーセントから半導体チャネル材料42の概ね全体までの範囲内、半導体チャネル材料42の約1体積パーセントから半導体チャネル材料42の約50体積パーセントまでの範囲内、半導体チャネル材料42の約1体積パーセントから半導体チャネル材料42の約25体積パーセントまでの範囲内などとすることができる。いくつかの実施形態において、その中に窒素を含む半導体チャネル材料の体積は、界面51から約10Å以下の距離内、界面51から約30Åの距離内、界面51から約50Åの距離内などに存在することができる。
【0030】
いくつかの実施形態において、半導体チャネル材料42内に、窒素に加えて、酸素、フッ素及び水素のうちの1つ以上が存在する場合がある。そのような実施形態では、半導体チャネル材料の窒素と同じ体積内に酸素、フッ素及び/又は水素が含まれる場合がある。代替的には、窒素は、酸素、フッ素及び/若しくは水素によって占有されない半導体チャネル材料の付加的な体積の中に延在する場合があるか、又は酸素、フッ素及び/若しくは水素は、窒素によって占有されない半導体チャネル材料の付加的な体積の中に延在する場合がある。酸素、フッ素及び/又は水素が半導体チャネル材料42内に存在する場合には、それらは任意の適切な濃度で存在する場合がある。たとえば、酸素は約0.1原子パーセントから約10原子パーセントまでの範囲内の濃度で存在する場合があり、フッ素は約0.1原子パーセントから約10原子パーセントまでの範囲内の濃度で存在する場合があり、水素は約0.1原子パーセントから約40原子パーセントまでの範囲内の濃度で存在する場合がある。
【0031】
半導体チャネル材料42内の窒素濃度は、窒素を含むチャネル材料の体積を通して概ね一定とすることができるか、又は勾配に沿って異なることができる。「概ね(実質的に)一定」という用語は、妥当な製造公差及び測定許容誤差内で一定であることを意味する。図2及び図3は、構成10の領域を図式的に示しており、半導体チャネル材料42内の窒素の例示的な分布を示す。図4図6は、構成10の場所内の窒素濃度をグラフ表示する。
【0032】
図2は、半導体チャネル材料42と窒素含有材料46との間の界面51に沿ってのみ窒素が存在する例を示す。窒素の近似的な場所は、点描で図式的に示される。図4は、窒素濃度勾配をライン56としてグラフ表示する。窒素は、チャネル材料42の一部内にのみ存在し、チャネル材料42のそのような部分にわたって概ね一定の量で存在する。
【0033】
図3は、半導体チャネル材料42の全体にわたって窒素が延在する例を示しており、窒素濃度[N]が界面51に向かう方向において増加する(領域42内に点描によって表され、領域42下方の矢印が窒素の濃度勾配を示す)。いくつかの実施形態において、チャネル材料42内の窒素の濃度は、横方向に沿って変化し、図3の実施形態に対する垂直方向に沿って概ね一定のままであると見なすことができる。チャネル材料42内の窒素濃度は、ある勾配に沿って変化する場合がある。例示的な勾配が図5に示される。例示的な勾配は、チャネル材料42の全体にわたって減少する線形勾配である。他の実施形態では、勾配はステップ勾配又は任意の他の適切な勾配とすることができる。いくつかの実施形態において、勾配は、チャネル材料42にわたって部分的にのみ延在することができる。更に他の実施形態では、勾配は、チャネル材料42を越えて、トンネル誘電体材料40を部分的に、又は完全に貫通して延在することができる。図6は、選択濃度勾配がトンネル誘電体材料40の中に延在する例示的な実施形態を示す。
【0034】
図1の構成10は任意の適切な処理で形成することができる。図7図10を参照しながら、例示的なプロセスが説明される。
【0035】
図7を参照すると、交互の絶縁性レベル18及びワード線レベル20の垂直積重体15を含むアセンブリの形成後の処理段階にある構成10が示される。開口部30は積重体15を貫通して形成されており、材料34、36、40及び42がそのような開口部内に形成されている。半導体チャネル材料42は、積重体を貫通して垂直に延在する中空管44として構成される。中空管44は、内面43を含む。
【0036】
図8を参照すると、窒素含有材料58が開口部30の中に流し込まれ、中空管44の内面43に沿って、及び/又は半導体チャネル材料42の中に窒素を拡散させるために利用される。窒素含有材料58は、任意の適切な材料を含むことができ、任意の適切な方法を利用して開口部30内に設けることができる。たとえば、いくつかの実施形態において、窒素含有材料58は、原子層堆積(ALD)及び化学気相成長法(CVD)のうちの一方又は両方を利用して内面43に沿って堆積する窒化シリコンを形成するのに適した前駆物質を含むことができる。いくつかの実施形態において、窒素含有材料58は、アンモニア(NH)及びヒドラジン(N)のうちの一方又は両方を含むことができ、急速熱窒化(RTN)のために利用することができる。それは、大気圧又は任意の他の適切な圧力下で、約800℃~約1000℃の温度において、約5秒~約60秒にわたって行うことができる。いくつかの実施形態において、窒素含有材料58は、Nを含むことができ、プラズマ窒化のために利用することができる。プラズマ窒化は、チャネル材料42と接触するプラズマを含むことができ、バイアスをかけない条件下で、約500ワット(W)~約3500Wの電力、及び約200℃~約700℃の温度において行うことができる。代替的には、プラズマ窒化は遠隔プラズマ窒化(RPN)とすることができ、チャネル材料42と接触しないプラズマを利用することができる。プラズマ窒化が利用される場合には、プラズマ内に窒素とともに、アルゴン及び水素のうちの一方又は両方が含まれる場合がある。
【0037】
窒素含有材料58に加えて、開口部30内に酸素、フッ素及び水素のうちの1つ以上が与えられる場合がある。そのような実施形態において、酸素、フッ素及び/又は水素は、窒素含有材料58とともに開口部30に流し込むことができるか、又は窒素含有材料58に対して順次に開口部30に流し込むことができる。
【0038】
図9を参照すると、図8の処理段階後の処理段階における構成10が示されており、一実施形態によれば、窒素含有材料58が、半導体チャネル材料42の管44の内面43に沿って化学量論的窒化シリコン46を形成し、窒素をチャネル材料42の中に拡散させる(点描において図式的に示される)。他の実施形態では、図8の窒素含有材料(材料58)は、材料42の表面に沿って化学量論的窒化シリコン46を形成することなく、チャネル材料42内に窒素を単に拡散させることができる。
【0039】
図10を参照すると、絶縁性材料48が30内に設けられ、それにより、図1を参照しながら上記で説明された構成を完成させる。
【0040】
図1図10は、例示的なNANDメモリ・アレイを示す。図11は、別の例示的なNANDメモリ・アレイ12aを例示する構成10aを示す。構成10aの電荷蓄積材料36は浮遊ゲートとして構成される。電荷蓄積材料36とチャネル材料42との間にトンネル材料(すなわち、ゲート誘電体材料)40が設けられ、電荷遮断材料34が電荷蓄積材料36を部分的に包囲し、電荷蓄積材料36とワード線材料28との間に存在する。
【0041】
図1のNANDメモリ構成が利用されるか、図11のNANDメモリ構成が利用されるか、又は異なるNANDメモリ構成が利用されるかにかかわらず、窒素がチャネル材料42に沿って電流を増加させる(すなわち、抵抗率を減少させる)ことができるという点で、そのようなNANDメモリ構成は、チャネル材料42の内面に沿って及び/又はチャネル材料42の中に拡散させてそのような窒素を含有することから利益を得ることができる。類似のチャネル材料に沿って、及び/又は類似のチャネル材料内に窒素を欠いている従来のNANDメモリ構成に比べて、電流を増加させることによって、読出し動作及び/又は他の動作を改善できるようになる場合がある。
【0042】
チャネル材料に沿った、及び/又はチャネル材料内の窒素は、いくつかの実施形態において、フラッシュ・トランジスタ・アーキテクチャに組み込むことができる。たとえば、図12は、フラッシュ・トランジスタ(又はフラッシュ・メモリ・トランジスタ)102を含む構成100を示す。トランジスタ102が、制御ゲート104と、電荷蓄積材料108と、ゲート104と電荷蓄積材料108との間の電荷遮断材料106と、電荷蓄積材料108の下方のトンネル誘電体110とを含む。制御ゲート104は、図1のワード線材料28に対して上記で説明された導電性組成物のいずれかを含むことができ、電荷遮断材料106は、図1の電荷遮断材料34に対して上記で説明された組成物のいずれかを含むことができ、電荷蓄積材料108は、図1の電荷蓄積材料36に対して上記で説明された組成物のいずれかを含むことができ、トンネル誘電体材料110は、図1のトンネル誘電体材料40を参照しながら上記で説明された組成物のいずれかを含むことができる。
【0043】
材料104、106、108及び110は合わせて積重体112を形成し、そのような積重体は基板114によって支持される。基板114は、半導体材料120の中に延在する一対のソース/ドレイン領域116及び118を含む。半導体材料120は、図1の半導体チャネル材料42に対して上記で説明された組成物のいずれかを含むことができる。
【0044】
チャネル領域122は、半導体材料120内の、ソース/ドレイン領域116と118との間にある。チャネル領域122は、例示される実施形態において、積重体112の直下にある。
【0045】
半導体材料120は、窒素含有材料124によって支持される。そのような窒素含有材料は、いくつかの実施形態において、窒化シリコンを含むか、基本的に窒化シリコンからなるか、又は窒化シリコンからなることができる。窒素含有材料124と半導体材料120との間に、チャネル領域122に直に沿って界面125がある。動作時に、電荷がチャネル領域122を通って、ソース/ドレイン領域116と118との間に流れるときに、電荷はそのような界面に対して平行に流れる。界面125に沿った窒素は、チャネル領域122内の導電率を改善することができる。更に、いくつかの実施形態において、窒素は窒素含有材料124からチャネル領域122の中に拡散することができ(点描で図式的に示される)、それがチャネル領域内の導電率を更に改善することができる。
【0046】
いくつかの実施形態において、窒素含有材料124は化学量論的窒化シリコンとすることができる。チャネル領域122は、誘電体材料110を含む誘電体領域に直に接触している第1の側121を有し、第1の側121の反対に位置する第2の側123を有する。第2の側123は界面125に沿っている。図示される実施形態において、窒素含有材料(たとえば、化学量論的窒化シリコン)124の領域は、ソース/ドレイン領域116と118との間に横方向に存在するように上方に向かって延在する。一般に、窒素含有材料は絶縁性の場合があり、チャネル領域の垂直厚が絶縁性窒素含有材料124によって過度に制限される場合には、チャネル領域の導電率が損なわれる場合があるので、窒素含有材料(たとえば、化学量論的窒化シリコン)は、ソース/ドレイン領域116及び118の上方に半分程度までしか延在しないことが望ましい場合がある。
【0047】
チャネル領域122内の窒素は、主に界面125に沿っている場合があるか、又はチャネル領域の中に実質的な距離だけ延在する場合がある。窒素がチャネル領域の中に実質的な距離だけ延在する場合には、図3図5及び図6を参照しながら上記で説明された勾配と同様に、窒素濃度の勾配を確立することができる。たとえば、図13は、窒素濃度[N]の勾配が界面125に向かって下方に延在する実施形態の構成100を示す(そのような勾配は矢印及び点描で図式的に示されている)。
【0048】
上記で論じられた構造は電子システムに組み込むことができる。そのような電子システムは、たとえば、メモリ・モジュール、デバイス・ドライバ、電力モジュール、通信モジュール、プロセッサ・モジュール及び特定用途向けモジュールにおいて使用される場合があり、マルチレイヤ、マルチチップ・モジュールを含む場合がある。電子システムは、たとえば、カメラ、ワイヤレス・デバイス、ディスプレイ、チップ・セット、セット・トップ・ボックス、ゲーム、照明、車両、時計、テレビ、携帯電話、パーソナル・コンピュータ、自動車、産業用制御システム、航空機などの広範なシステムのいずれかとすることができる。
【0049】
別段に指定されない限り、本明細書において説明された種々の材料、物質、組成物などは、たとえば、原子層堆積(ALD)、化学気相成長法(CVD)、物理気相成長法(PVD)などを含む、現在知られているか、又はまだ開発されていない任意の適切な方法で形成することができる。
【0050】
「誘電性」及び「絶縁性」という用語は、絶縁性の電気的特性を有する材料を記述するために利用される場合がある。本開示において、それらの用語は同義と見なすことができる。場合によって、「誘電性」という用語を利用したり、「絶縁性」(又は「電気的絶縁性」)という用語を利用したりするのは、後述の特許請求の範囲内で先行詞を簡略化するために、本開示内で言語のバリエーションを提供するためである場合があり、化学的又は電気的に大きな違いを示すためには利用されない。
【0051】
図面内の種々の実施形態の特定の向きは、例示のためにすぎず、それらの実施形態は、適用例に応じて、図示される向きに対して回転させることができる。本明細書において提供される説明、及び後述の特許請求の範囲は、種々の特徴部間の説明される関係を有する任意の構造体に関連し、その構造体が図面の特定の向きにあるか、そのような向きに対して回転するかとは無関係である。
【0052】
図面を簡略化するために、添付の図の断面図は、断面の平面内の特徴部のみを示しており、別段の指示がない限り、断面の平面の背後の材料を示さない。
【0053】
構造体が別の構造体「上に存在する」か、又は「に接触している」と上記で言われるときに、それは、他の構造体上に直に存在することができるか、又は介在する構造体が存在することもできる。対照的に、構造体が別の構造体「上に直に存在する」か、又は「に直に接触している」と言われるとき、介在する構造体は存在しない。
【0054】
構造体が下部のベース(たとえば、基板)から概ね上方に延在することを指示するために、構造体(たとえば、層、材料など)が「垂直に延在する」と言われる場合がある。垂直に延在する構造体は、ベースの上面に対して概ね直角に延在する場合があるか、又はそうでない場合もある。
【0055】
いくつかの実施形態は、誘電体領域によって半導体チャネル材料から離間されるゲートと、半導体チャネル材料に直に接触しており、半導体チャネル材料の、誘電体領域とは反対側にある窒素含有材料とを含む、デバイスを含む。
【0056】
いくつかの実施形態は、誘電体領域によって半導体チャネル材料から離間されるゲートと、半導体チャネル材料の少なくともある部分内にある窒素とを含むデバイスを含む。
【0057】
いくつかの実施形態は、交互の絶縁性レベル及びワード線レベルの垂直積重体を含むメモリ・アレイ(たとえば、NANDメモリ・アレイ)を含む。チャネル材料は積重体を貫通して垂直に延在する。チャネル材料とワード線レベルとの間に電荷蓄積材料がある。チャネル材料と電荷蓄積材料との間に誘電体材料がある。チャネル材料内に窒素がある。
【0058】
いくつかの実施形態は、交互の絶縁性レベル及びワード線レベルの垂直積重体を含む、メモリ・アレイを含む。チャネル材料は積重体を貫通して垂直に延在する。チャネル材料とワード線レベルとの間に電荷蓄積材料がある。チャネル材料と電荷蓄積材料との間に誘電体材料がある。窒素含有材料が、チャネル材料に直に接触し、チャネル材料の、誘電体材料とは反対側にある。
【0059】
いくつかの実施形態は、メモリ・アレイ(たとえば、NANDメモリ・アレイ)を形成する方法を含む。交互の絶縁性レベル及びワード線レベルの垂直積重体を含み、積重体を貫通して垂直に延在する半導体チャネル材料の中空管を含むアセンブリが形成される。窒素が中空管の内面に沿って、且つ半導体チャネル材料の中に拡散する。

図1
図1A
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13