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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022103638
(43)【公開日】2022-07-08
(54)【発明の名称】耐熱性包装用容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 51/16 20060101AFI20220701BHJP
   B65D 21/032 20060101ALI20220701BHJP
   B65D 81/34 20060101ALI20220701BHJP
【FI】
B65D51/16 300
B65D21/032
B65D81/34 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020218389
(22)【出願日】2020-12-28
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 販売日: 2020年11月25日~ 販売した場所: 株式会社すかいらーくホールディングス から好し(日本全国の各店舗) 販売日: 2020年12月15日~ 販売した場所: 株式会社すかいらーくホールディングス ガスト(日本全国の各店舗)
(71)【出願人】
【識別番号】396000422
【氏名又は名称】リスパック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】安松 晃
(72)【発明者】
【氏名】加藤 洋平
(72)【発明者】
【氏名】中川 叶子
【テーマコード(参考)】
3E006
3E013
3E084
【Fターム(参考)】
3E006AA02
3E006BA01
3E006CA02
3E006DA04
3E006DB03
3E013BA02
3E013BA11
3E013BB06
3E013BB08
3E013BC04
3E013BD11
3E013BF02
3E013BF22
3E013BF38
3E084AA05
3E084AA14
3E084AA24
3E084AB10
3E084BA01
3E084CA03
3E084CC03
3E084DA03
3E084DB13
3E084DC03
3E084FC01
3E084GA08
3E084GB12
3E084KA04
3E084KA19
3E084LD30
(57)【要約】
【課題】
本願発明は、容器を段積みしても、容器内の蒸気を効率的に外部へ排出できる耐熱性包装用容器を提供する。
【解決手段】
天面110を備えた蓋体100、及び、底面210を備えた容器本体200からなる耐熱性包装用容器300であって、蓋体100の天面110の外周111沿いに、開口部175を備えた外向きの蒸気抜き弁170が4つ以上、又は、開口部175Aを備えた蒸気抜き孔180Aが4つ以上設けられている、ことを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
天面を備えた蓋体、及び、底面を備えた容器本体からなる耐熱性包装用容器であって、
前記蓋体の天面の外周沿いに、開口部を備えた外向きの蒸気抜き弁が4つ以上、又は、開口部を備えた蒸気抜き孔が4つ以上設けられている、ことを特徴とする耐熱性包装用容器。
【請求項2】
天面を備えた蓋体、及び、底面を備えた容器本体からなる耐熱性包装用容器であって、
前記蓋体の天面に、開口部を備えた外向きの蒸気抜き弁、又は、開口部を備えた蒸気抜き孔が設けられ、
前記蓋体の上に前記容器本体を段積みした際に、前記蒸気抜き弁又は前記蒸気抜き孔の全部又は一部に、前記容器本体と接触しない非接触部分が設けられ、
前記非接触部分の上側にできた空間が、前記容器本体の外側まで連通していることを特徴とする耐熱性包装用容器。
【請求項3】
前記開口部が、前記非接触部分であることを特徴とする請求項2に記載の耐熱性包装用容器。
【請求項4】
少なくとも前記蓋体の天面と前記容器本体の底面のいずれかにズレ防止部が設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の耐熱性包装用容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、容器本体と蓋体とからなる耐熱性包装用容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、惣菜やご飯等の加熱された食品を収容する容器本体と、当該容器本体に嵌合可能な蓋体とからなる耐熱性包装用容器が、スーパーやコンビニエンスストア等で使用されている。
【0003】
例えば、特許文献1に記載の耐熱性包装用容器は、容器本体と蓋体とを備えた耐熱性包装用容器であり、加熱された食品からでる蒸気を容器外へ排出するために、蓋体の天面に弁が設けられている。しかしながら、容器を段積みした場合は、排出された蒸気の流れが、段積みされた上側の耐熱性包装用容器の容器本体の底面によって塞がれてしまい、蒸気を上手く外部へ排出することができないという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6276955
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本願発明は、上記問題に鑑み、容器を段積みしても、容器内の蒸気を効率的に外部へ排出できる耐熱性包装用容器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本願発明の請求項1に係る耐熱性包装用容器は、天面を備えた蓋体、及び、底面を備えた容器本体からなる耐熱性包装用容器であって、前記蓋体の天面の外周沿いに、開口部を備えた外向きの蒸気抜き弁が4つ以上、又は、開口部を備えた蒸気抜き孔が4つ以上設けられている、ことを特徴とする
【0007】
上記特徴によれば、蒸気抜き弁又は蒸気抜き孔を4つ以上設けることで、蒸気を外部へ効率的に排出することができ、さらに、蒸気抜き弁又は蒸気抜き孔は、蓋体の天面の外周沿いに配置されているので、載置された容器によって塞がれにくい。
【0008】
さらに、本願発明の請求項2に係る耐熱性包装用容器は、天面を備えた蓋体、及び、底面を備えた容器本体からなる耐熱性包装用容器であって、前記蓋体の天面に、開口部を備えた外向きの蒸気抜き弁、又は、開口部を備えた蒸気抜き孔が設けられ、前記蓋体の上に前記容器本体を段積みした際に、前記蒸気抜き弁又は前記蒸気抜き孔の全部又は一部に、前記容器本体と接触しない非接触部分が設けられ、前記非接触部分の上側にできた空間が、前記容器本体の外側まで連通していることを特徴とする。
【0009】
上記特徴によれば、非接触部分である蒸気抜き弁の全部又は一部、若しくは、非接触部分である蒸気抜き孔の全部又は一部の上側に出来る空間が、上側に段積された耐熱性包装用容器の容器本体の外側まで連通しているため、下側の耐熱性包装用容器内の蒸気が、上側に段積された耐熱性包装用容器の容器本体に阻まれることなく、外側に向けて効果的に排出されるのである。また、蒸気は上側に段積された耐熱性包装用容器の容器本体の外側へ向けて排出されるので、上側に段積された耐熱性包装用容器の容器本体の表面に蒸気による水滴等が付着せず、耐熱性包装用容器の取り扱いが容易である。
【0010】
さらに、本願発明の請求項3に係る耐熱性包装用容器は、前記開口部が、前記非接触部であることを特徴とする。
【0011】
上記特徴によれば、開口部は、上側に段積された耐熱性包装用容器の容器本体と接触しない非接触部分となっているので、開口部から排出された蒸気は、上側に段積された耐熱性包装用容器の容器本体に阻まれることなく、外側に向けてより効果的に排出されるのである。
【0012】
さらに、本願発明の請求項4に係る耐熱性包装用容器は、少なくとも前記蓋体の天面と前記容器本体の底面のいずれかにズレ防止部が設けられていることを特徴とする。
【0013】
上記特徴によれば、上側に段積された耐熱性包装用容器がズレて、下側の耐熱性包装用容器の蓋体に設けられた蒸気抜き弁又は蒸気抜き孔を塞いでしまうことを防止できる。
【発明の効果】
【0014】
本願発明の耐熱性包装用容器は、容器を段積みしても、容器内の蒸気を効率的に外部へ排出できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本願発明の実施形態1に係る蓋体の平面図である。
図2】(a)は、蓋体の側面図、(b)は、図1(a)のA-A端面図である。
図3】(a)は、本願発明の実施形態1に係る蓋体によって被蓋される容器本体の平面図、(b)は、容器本体の側面図、(c)は、B-B端面図である。
図4】(a)は、本願発明の実施形態1に係る耐熱性包装用容器の平面図、(b)は、耐熱性包装用容器の側面図である。
図5図4(a)のC―C端面図である。
図6】段積みされた耐熱性包装用容器の側面図である。
図7】(a)は段積みされた下側の耐熱性包装用容器の平面図、(b)は、蒸気抜き弁周辺を拡大して示したD-D断面図である。
図8】(a)は段積みされた下側の耐熱性包装用容器の平面図、図8(b)は、蒸気抜き弁周辺を拡大して示したE-E断面図である。
図9】本願発明の実施形態2に係る蓋体の平面図である。
図10】(a)は、蓋体の側面図、(b)は、図9のF-F端面図である。
図11】(a)は、本願発明の実施形態2に係る蓋体によって被蓋される容器本体の平面図、(b)は、容器本体の側面図、(c)は、G-G端面図である。
図12】段積みされた耐熱性包装用容器の側面図である。
図13】(a)は段積みされた下側の耐熱性包装用容器の平面図、(b)は、蒸気抜き孔周辺を拡大して示したH-H断面図である。
【符号の説明】
【0016】
100 蓋体
110 天面
111 外周
170 蒸気抜き弁
175 開口部
175A 開口部
180A 蒸気抜き孔
200 容器本体
210 底面
300 耐熱性包装用容器
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、本願発明の各実施形態について、図面を用いて説明する。なお、本明細書において、「上方」とは、耐熱性包装用容器の容器本体の開口面を上にして水平面上に載置した際に、鉛直方向における上方に向かう方向のことであり、「下方」とは鉛直方向における下方に向かう方向のことであり、「横」とは水平方向に向かう方向のことである。
【0018】
<実施形態1>
まず、図1には、本願発明の実施形態1に係る蓋体100を示す。なお、図1は、蓋体100の平面図、図2(a)は、蓋体100の側面図、図2(b)は、図1(a)のA-A端面図である。
【0019】
図1及び図2に示すように、蓋体100は下方に開口した浅皿型形状であり、平面視略四角形の平坦な天面110と、当該天面110の外周111の四隅に、ズレ防止部121が、天面110の中央112側に、ズレ防止部122が設けられている。このズレ防止部121及びズレ防止部122は、天面110の表面から上方へ突出しているもので、後述するように、耐熱性包装用容器300を段積みした際に、段積みされた上方の耐熱性包装用容器300が横ずれしないようにしている。なお、外周111に沿って形成されたズレ防止部121は、蒸気抜き弁170周辺には設けられておらず、特に、蒸気抜き弁170から外側へ(中央112から外周111へ向かう方向)は、ズレ防止部121は設けられていない。そのため、後述するように、蒸気抜き弁170から外部へ放出される蒸気が、ズレ防止部121によって阻まれることはない。
【0020】
さらに、天面110の外周111から斜め下方へ向けて連続する側壁130と、当該側壁130から外側へ延出する蓋体側フランジ部140と、当該蓋体側フランジ部140から下方へ延出するスカート部150と、スカート部150の内側へ突出した嵌合部160とを備える。そして、この側壁130、蓋体側フランジ部140、及びスカート部150は、蓋体100の周方向へ全周にわたり連続して又は断続的に設けられている。
【0021】
なお、蓋体100は平面視略四角形となっているが、これに限定されず、平面視略多角形や平面視略円形等、任意の形状とすることができる。また、外周111側のズレ防止部121は平面視略L字形状に、中央112側のズレ防止部122は平面視略四角の環状になっているが、これに限定されず、ズレ防止部121及びズレ防止部122は任意の形状であってもよい。
【0022】
また、図1及び図2に示すように、天面110には、4つの蒸気抜き弁170が設けられている。この蒸気抜き弁170は、天面110の外周111に沿って配置されており、外向きに、つまり、中央112から外周111へ向けて開くように構成されている。具体的には、蒸気抜き弁170は、弁本体171と当該弁本体171によって塞がれている弁孔172とを備えており、弁本体171の末端173は天面110と一体となっており、弁本体171の先端174側は天面110から分離している。そのため、後述するように、蒸気抜き弁170の弁本体171の先端174が持ち上がるように開いて、その開いた箇所が開口部175となり、開口部175から外部に露出された弁孔172を介して、容器内の蒸気を外部へ排出することが出来る。
【0023】
なお、蒸気抜き弁170は、天面110の一部に、末端173側だけを残して先端174側に切り込みを入れることで、形成されているが、これに限定されず、任意の方法で形成してもよい。また、蒸気抜き弁170は、図1に示すように略U字形状をしているが、これに限定されず、任意の形状であってもよい。また、蒸気抜き弁170は、弁本体171によって弁孔172が完全に塞がれているが、これに限定されず、弁本体171が弁孔172の一部のみを塞ぐ態様であってもよい。
【0024】
次に、図3には、本願発明の蓋体100によって被蓋される容器本体200を示す。なお、図3(a)は容器本体200の平面図、図3(b)は、容器本体200の側面図、図3(c)は、B-B端面図である。
【0025】
図3に示すように、容器本体200は、上方に開口した深皿型形状であり、平面視略四角形の平坦な底面210と、当該底面210の外周211において下方に膨出した脚部220が設けられている。この脚部220の内側は、窪んだ凹部221となっており、耐熱性包装用容器300を段積みした際に、段積みされた下方の蓋体100のズレ防止部122が凹部221に当接して、段積みされた耐熱性包装用容器300が横ずれしないようになっている。さらに、底面210の外周211から立ち上がるように形成された側壁230と、当該側壁230から外側へ延出する容器側フランジ部240と、容器側フランジ部240から外側へ突出した嵌合部260を備える。そして、この側壁230、容器側フランジ部240、嵌合部260は、容器本体200の周方向へ全周にわたり連続して又は断続的に設けられている。なお、容器本体200は平面視略四角形となっているが、これに限定されず、平面視略多角形や平面視略円形等、任意の形状とすることができる。
【0026】
なお、蓋体100、及び容器本体200は、厚さが約0.1mmから1.00mm程度のシート状の耐熱性素材を用いて、シート成形(例えば、真空成形、圧空成形、熱盤成形)されたものであり、例えば、蓋体100や容器本体200の耐熱性素材としては、二軸延伸ポリスチレン、フィラー入りポリプロピレン、耐熱性PET、耐熱性ポリ乳酸等を用いることができる。
【0027】
では次に、本願発明の蓋体100を容器本体200へ嵌合させた耐熱性包装用容器300について、図4及び図5を参照して説明する。なお、図4(a)は、耐熱性包装用容器300の平面図、図4(b)は、耐熱性包装用容器300の側面図、図5は、図4(a)のC―C端面図である。
【0028】
図4及び図5に示すように、蓋体100は容器本体200の上から被せられ、蓋体100の嵌合部160が容器本体200の嵌合部260に嵌合して、耐熱性包装用容器300は閉じられている。また、蓋体100の蓋体側フランジ部140と容器本体200の容器側フランジ部240は上下に重なって密着しているので、耐熱性包装用容器300の内部にゴミ等の異物が混入しないようになっている。なお、蓋体100の嵌合部160が容器本体200の嵌合部260に外嵌合して、耐熱性包装用容器300は閉じられているが、これに限定されず、蓋体100と容器本体200との嵌合は、任意の態様であってもよい。
【0029】
そして、耐熱性包装用容器300の内部の収容空間301には加熱された食品等が収容され、例えば、耐熱性包装用容器300は他の場所へ運搬されたり、店頭で陳列販売されたりする。また、この耐熱性包装用容器300の運搬時や陳列販売時には、図6及び図7に示すように、複数の耐熱性包装用容器300を段積みしている場合がある。なお、図6は段積みされた耐熱性包装用容器300の側面図、図7(a)は段積みされた下側の耐熱性包装用容器300の平面図、図7(b)は、蒸気抜き弁170周辺を拡大して示したD-D断面図である。また、図7(a)では、上側に段積みされた耐熱性包装用容器300の底面210を斜線で示している。
【0030】
図6に示すように、上側に段積された耐熱性包装用容器300の容器本体200は、下側の耐熱性包装用容器300の蓋体100の上に載置されている。具体的には、上側の耐熱性包装用容器300の容器本体200の底面210が、下側の耐熱性包装用容器300の蓋体100の天面110上に載せられている。その際、上側の耐熱性包装用容器300の容器本体200の底面210の外側では、下側の耐熱性包装用容器300の天面110から突出したズレ防止部121が配置されているため、段積された耐熱性包装用容器300は、下側の耐熱性包装用容器300の蓋体100上で横方向にズレることがなく、安定して載置されている。さらに、図7(b)に示すように、上側の耐熱性包装用容器300の容器本体200の底面210の内側では、底面210の凹部221に、下側の耐熱性包装用容器300の天面110から突出したズレ防止部122が配置されているため、段積された耐熱性包装用容器300は、下側の耐熱性包装用容器300の蓋体100上で横方向にズレることがなく、安定して載置されている。
【0031】
このように、上側に段積された耐熱性包装用容器300は、下側の耐熱性包装用容器300の蓋体100上で横方向にズレることがないので、上側に段積された耐熱性包装用容器300がズレて、下側の耐熱性包装用容器300の蓋体100に設けられた蒸気抜き弁170を塞いでしまうことを防止できる。
【0032】
また、図7に示すように、上側に段積された耐熱性包装用容器300の容器本体200の底面210は、下側の耐熱性包装用容器300の天面110上において、各蒸気抜き弁170の末端173の内側に配置されているので、下側の耐熱性包装用容器300の蓋体100に設けられた蒸気抜き弁170は、上側に段積された耐熱性包装用容器300の容器本体200の底面210によって塞がれることはない。つまり、蒸気抜き弁170は、その末端173から先端174にかけて、蒸気抜き弁170の全部(全体)が、上側に段積された耐熱性包装用容器300の容器本体200と接触しない非接触部分となる。そして、図7(b)に示すように、耐熱性包装用容器300の段積時に、非接触部分である蒸気抜き弁170の上側に空間176ができ、この空間176は、上側に段積された耐熱性包装用容器300の容器本体200の外側まで連通している。
【0033】
また、下側の耐熱性包装用容器300の収容空間301に収容された加熱された食品からでる蒸気Sによって、下側の耐熱性包装用容器300内の圧力が高くなる。すると、図7(b)に示すように、内部の圧力によって、非接触部分である蒸気抜き弁170の弁本体171が上方へ持ち上げられ、弁本体171の先端174側が弁孔172から離れて開口部175が形成される。そのため、耐熱性包装用容器300内の蒸気Sは、弁孔172から開口部175を介して、外側の空間176へと排出されるのである。また、蒸気抜き弁170は外側へ向いているので、開口部175も容器本体200の外側へ向いている。そのため、蒸気抜き弁170の開口部175から排出された蒸気Sは、容器本体200の外側へ向かうのである。その結果、耐熱性包装用容器300内の蒸気Sが、耐熱性包装用容器300に溜まらず、内部の食品が蒸気Sの水分を含んで品質が落ちることを防げる。
【0034】
このように、蒸気抜き弁170の全部(全体)が、上側に段積された耐熱性包装用容器300の容器本体200と接触しない非接触部分となり、非接触部分である蒸気抜き弁170の上側に出来る空間176が、上側に段積された耐熱性包装用容器300の容器本体200の外側まで連通しているため、下側の耐熱性包装用容器300内の蒸気Sが、上側に段積された耐熱性包装用容器300の容器本体200に阻まれることなく、蒸気抜き弁170によって外側に向けて効果的に排出されるのである。特に、蒸気抜き弁170の開口部175は、上側に段積された耐熱性包装用容器300の容器本体200と接触しない非接触部分となっているので、開口部175から排出された蒸気Sは、上側に段積された耐熱性包装用容器300の容器本体200に阻まれることなく、外側に向けてより効果的に排出されるのである。また、蒸気Sは上側に段積された耐熱性包装用容器300の容器本体200の外側へ向けて排出されるので、上側に段積された耐熱性包装用容器300の容器本体200の表面に蒸気Sによる水滴等が付着せず、耐熱性包装用容器300の取り扱いが容易である。
【0035】
なお、蒸気抜き弁170は、耐熱性包装用容器300の蓋体100の天面110に合計4つ設けられているが、これに限定されず、蒸気抜き弁170を1つ、又は、蒸気抜き弁170を2つ以上設けてもよい。ただ、蒸気抜き弁170を、4つ以上設けることで、蒸気Sを外部へ効率的に排出することができ、蒸気Sの圧力によって蓋体100が容器本体200から外れてしまうことを防止できる。また、蒸気抜き弁170は外向きなので、耐熱性包装用容器300の上に容器(例えば、耐熱性包装用容器やその他の容器)が載置されても、載置された容器に邪魔されることなく、蒸気Sを外部へ効率的に排出できる。また、蒸気抜き弁170は、蓋体100の天面110の外周111沿いに配置されているので、耐熱性包装用容器300の天面110上に容器が載置されても(安定性を考慮すると、容器は天面110の中央付近に載置されるため)、蒸気抜き弁170は載置された容器によって塞がれにくい。
【0036】
また、図1に示すように、各蒸気抜き弁170は、天面110の各辺(図1では、平面視略四角形の天面110の4つの各辺)のそれぞれにおいて、天面110の外周111沿いに配置されているので、各蒸気抜き弁170は、互いに離間した状態となっている。そのため、耐熱性包装用容器300の天面110上に容器が載置されても、いずれかの蒸気抜き弁170は、載置された容器によって塞がれにくいのである。
【0037】
また、図8に示すように、上側に段積された耐熱性包装用容器300の容器本体200の大きさによっては、蒸気抜き弁170の一部が容器本体200に接触する場合もある。なお、図8(a)は段積みされた下側の耐熱性包装用容器300の平面図、図8(b)は、蒸気抜き弁170周辺を拡大して示したE-E断面図である。また、図8(a)では、上側に段積みされた耐熱性包装用容器300の底面210を斜線で示している。
【0038】
図8に示すように、上側に段積された耐熱性包装用容器300の容器本体200の底面210は、図7に示す容器本体200の底面210よりも大きいため、下側の耐熱性包装用容器300の蓋体100に設けられた蒸気抜き弁170の一部は、上側に段積された耐熱性包装用容器300の容器本体200の底面210によって塞がれている。ただ、蒸気抜き弁170の末端173側が上側に段積された容器本体200の底面210によって塞がれているが、蒸気抜き弁170の先端174側は、上側に段積された容器本体200と接触しない非接触部分となっている。そして、図8(b)に示すように、耐熱性包装用容器300の段積時に、非接触部分である蒸気抜き弁170の一部(先端174側)の上側に空間176ができ、この空間176は、上側に段積された耐熱性包装用容器300の容器本体200の外側まで連通している。
【0039】
そして、下側の耐熱性包装用容器300の収容空間301に収容された食品からでる蒸気Sによって、下側の耐熱性包装用容器300内の圧力が高くなると、図8(b)に示すように、容器本体200の底面210によって塞がれている末端173側は持ち上がらないが、非接触部分である弁本体171の先端174側は上方へ持ち上げられ、弁本体171の先端174側が弁孔172から離れて開口部175が形成される。そのため、耐熱性包装用容器300内の蒸気Sは、弁孔172から開口部175を介して、空間176側へと排出されるのである。また、蒸気抜き弁170は外側へ向いているので、開口部175も容器本体200の外側へ向いている。そのため、蒸気抜き弁170の開口部175から排出された蒸気Sは、容器本体200の外側へ向かうのである。
【0040】
このように、蒸気抜き弁170の一部が、上側に段積された耐熱性包装用容器300の容器本体200と接触しない非接触部分となり、非接触部分である蒸気抜き弁170の上側に出来る空間176が、上側に段積された耐熱性包装用容器300の容器本体200の外側まで連通しているため、下側の耐熱性包装用容器300内の蒸気Sが、上側に段積された耐熱性包装用容器300の容器本体200に阻まれることなく、蒸気抜き弁170によって外側に向けて効果的に排出されるのである。また、蒸気Sは上側に段積された耐熱性包装用容器300の容器本体200の外側に向けて排出されるので、上側に段積された耐熱性包装用容器300の容器本体200の表面に蒸気Sによる水滴等が付着しない。
【0041】
なお、段積された耐熱性包装用容器300がズレないように、容器本体200の底面210の凹部221に嵌まり込むズレ防止部122を、蓋体100の天面110に設けているが、これに限定されず、ズレ防止部122を容器本体200の底面210側に設け、凹部221を蓋体100の天面110側に設けてもよい。また、中央側のズレ防止部122は凸状であるが、容器本体200の底面210の一部と当接して耐熱性包装用容器300のズレを防止できるのであれば、凹状などの任意の形状であってもよい。同様に、外周側の中央側のズレ防止部121は凸状であるが、容器本体200の底面210の一部と当接して耐熱性包装用容器300のズレを防止できるのであれば、凹状などの任意の形状であってもよい。また、蓋体100は、内側のズレ防止部121と外側のズレ防止部122の両方を備えているが、どちらか一方のみを備えてもよい。
【0042】
なお、図7及び図8に示すように、蒸気抜き弁170の弁本体171は弁孔172全体を覆う構成となっているが、これに限定されず、弁本体171は弁孔172の一部を覆う構成としてもよい。その場合は、弁本体171が閉じた状態でも、弁孔172の一部は常に外側に露出していることから、露出した弁孔172の一部は、蒸気抜き弁170の開口部175の一部を形成することになる。そして、常に外側に露出している弁孔172の一部、つまり開口部175を、上側に段積された耐熱性包装用容器300の容器本体200と接触しない非接触部分とすることで、下側の耐熱性包装用容器300内の蒸気Sが、上側に段積された耐熱性包装用容器300の容器本体200に阻まれることなく、蒸気抜き弁170によって外側に向けて効果的に排出されるのである。
【0043】
<実施形態2>
次に、図9から図13には、本願発明の実施形態2に係る耐熱性包装用容器300Aを示す。なお、実施形態2に係る耐熱性包装用容器300Aに係る構成は、図1から図8に示す実施形態1に係る耐熱性包装用容器300と、蒸気抜き弁170の代わりに蒸気抜き孔180Aを設けた点、蓋体100Aと容器本体200Aの形状が平面視で略円形状である点で異なり、さらに、ズレ防止部122A及び凹部221Aの構成が異なるだけで、他の構成は実施形態1に係る耐熱性包装用容器300と基本的に同一なので、詳細な説明は省略する。また、図9は、本願発明の実施形態2に係る蓋体100Aの平面図、図10(a)は、蓋体100Aの側面図、図10(b)は、図9のF-F端面図である。
【0044】
図9及び図10に示すように、蓋体100Aは下方に開口した浅皿型形状であり、平面視略円形の平坦な天面110Aと、当該天面110Aの外周111Aの両側に凸状のズレ防止部121Aが、天面110Aの中央112A側に凸状のズレ防止部122Aが設けられている。この外周側111A側のズレ防止部121Aは、天面110Aの表面から上方へ突出しているもので、後述するように、耐熱性包装用容器300Aを段積みした際に、段積みされた上方の耐熱性包装用容器300Aの底面210Aの外周を囲い、耐熱性包装用容器300Aが横ずれしないようにしている。また、中央112A側のズレ防止部122Aは、天面110Aの表面から上方へ突出しているもので、後述するように、耐熱性包装用容器300Aを段積みした際に、段積みされた上方の耐熱性包装用容器300Aの凹部221Aに嵌まり込み、耐熱性包装用容器300Aが横ずれしないようにしている。なお、外周111Aに沿って形成されたズレ防止部121Aは、蒸気抜き孔180A周辺には設けられておらず、蒸気抜き孔180Aから外側(中央112Aから外周111Aへ向かう方向)へは、ズレ防止部121Aは設けられていない。そのため、後述するように、蒸気抜き孔180Aから外部へ放出される蒸気が、ズレ防止部121Aによって阻まれることはない。
【0045】
さらに、天面110Aの外周111Aから斜め下方へ向けて連続する側壁130Aと、当該側壁130Aから外側へ延出する蓋体側フランジ部140Aと、当該蓋体側フランジ部140Aから外側へ突出した嵌合部160Aとを備える。そして、この側壁130A、蓋体側フランジ部140A、及び嵌合部160Aは、蓋体100Aの周方向へ全周にわたり連続して又は断続的に設けられている。
【0046】
また、図9及び図10に示すように、天面110Aには、4つの蒸気抜き孔180Aが設けられている。この蒸気抜き孔180Aは、天面110Aの外周111Aに沿って2つずつ配置されており、並べられた2つの蒸気抜き孔180Aの各組は、蓋体100Aの外周111Aの両側に相対するように配置されている。また、蒸気抜き孔180Aには、蒸気抜き弁170のような弁本体171は設けておらず、蒸気抜き孔180Aの開口部175Aは常に露出された状態で、容器内の蒸気を外部へ排出することが出来る。
【0047】
次に、図11には、本願発明の実施形態2に係る蓋体100Aによって被蓋される容器本体200Aを示す。なお、図11(a)は容器本体200Aの平面図、図11(b)は、容器本体200Aの側面図、図11(c)は、G-G端面図である。
【0048】
図11に示すように、容器本体200Aは、上方に開口した深皿型形状であり、平面視略円形の平坦な底面210Aと、底面210Aの外周211Aにおいて上方へ窪んだ溝状の凹部221Aを備える。この凹部221Aは環状の溝となっており、耐熱性包装用容器300Aを段積みした際に、段積みされた下方の蓋体100Aの円弧状のズレ防止部122Aがはまり込み、段積みされた耐熱性包装用容器300Aが横ずれしないようになっている。さらに、底面210Aの外周211Aから立ち上がるように形成された側壁230Aと、当該側壁230Aから外側へ延出する容器側フランジ部240Aと、容器側フランジ部240Aから外側へ突出した嵌合部260Aを備える。そして、この側壁230A、容器側フランジ部240A、嵌合部260Aは、容器本体200Aの周方向へ全周にわたり連続して又は断続的に設けられている。
【0049】
次に、図12及び図13に耐熱性包装用容器300Aを段積みした状態について示す。なお、図12は段積みされた耐熱性包装用容器300Aの側面図、図13(a)は段積みされた下側の耐熱性包装用容器300Aの平面図、図13(b)は、蒸気抜き孔180A周辺を拡大して示したH-H断面図である。また、図13(a)では、上側に段積みされた耐熱性包装用容器300Aの底面210Aを斜線で示している。
【0050】
図12に示すように、上側に段積された耐熱性包装用容器300Aの容器本体200Aは、下側の耐熱性包装用容器300Aの蓋体100Aの上に載置されている。具体的には、上側の耐熱性包装用容器300Aの容器本体200Aの底面210Aが、下側の耐熱性包装用容器300Aの蓋体100Aの天面110A上に載せられている。その際、上側の耐熱性包装用容器300Aの容器本体200Aの底面210Aの外側では、下側の耐熱性包装用容器300Aの天面110Aから突出したズレ防止部121Aが配置されているため、段積された耐熱性包装用容器300Aは、下側の耐熱性包装用容器300Aの蓋体100A上で横方向にズレることがなく、安定して載置されている。さらに、図13(b)に示すように、上側の耐熱性包装用容器300Aの容器本体200Aの底面210Aの内側では、底面210Aの凹部221Aに、下側の耐熱性包装用容器300Aの天面110Aから突出したズレ防止部122Aが嵌まり込んでいるので、段積された耐熱性包装用容器300Aは、下側の耐熱性包装用容器300Aの蓋体100A上で横方向にズレることがなく、安定して載置されている。
【0051】
このように、上側に段積された耐熱性包装用容器300Aは、下側の耐熱性包装用容器300Aの蓋体100A上で横方向にズレることがないので、上側に段積された耐熱性包装用容器300Aがズレて、下側の耐熱性包装用容器300Aの蓋体100Aに設けられた蒸気抜き孔180Aを塞いでしまうことを防止できる。なお、蓋体100Aは容器本体200Aの上から被せられ、図13(b)に示すように、蓋体100Aの嵌合部160Aが容器本体200Aの嵌合部260Aに内嵌合して、耐熱性包装用容器300Aは閉じられている。また、蓋体100Aの蓋体側フランジ部140Aと容器本体200Aの容器側フランジ部240Aは上下に重なって密着しているので、耐熱性包装用容器300Aの内部にゴミ等の異物が混入しないようになっている。
【0052】
また、図13に示すように、上側に段積された耐熱性包装用容器300Aの容器本体200Aの底面210Aは、下側の耐熱性包装用容器300Aの天面110A上において、各蒸気抜き孔180Aの内側に配置されているので、下側の耐熱性包装用容器300Aの蓋体100Aに設けられた蒸気抜き孔180Aは、上側に段積された耐熱性包装用容器300Aの容器本体200Aの底面210Aによって塞がれることない。そのため、蒸気抜き孔180Aの全部(全体)が、上側に段積された耐熱性包装用容器300Aの容器本体200Aと接触しない非接触部分となる。つまり、蒸気抜き孔180Aの開口部175A全体が上側に段積された耐熱性包装用容器300Aの容器本体200Aと接触しない非接触部分となっている。そして、図13(b)に示すように、非接触部分である蒸気抜き孔180Aの上側に、耐熱性包装用容器300Aの段積時に出来る空間176Aが、上側に段積された耐熱性包装用容器300Aの容器本体200Aの外側まで連通している。
【0053】
また、下側の耐熱性包装用容器300Aに収容された食品からでる蒸気SAによって、下側の耐熱性包装用容器300A内の圧力が高くなると、非接触部分である蒸気抜き孔180Aの開口部175Aから、耐熱性包装用容器300A内の蒸気SAは、空間176A側へと排出されるのである。
【0054】
このように、蒸気抜き孔180Aの全部(全体)が、上側に段積された耐熱性包装用容器300Aの容器本体200Aと接触しない非接触部分となり、非接触部分である蒸気抜き孔180Aの上側に出来る空間176Aが、上側に段積された耐熱性包装用容器300Aの容器本体200Aの外側まで連通しているため、下側の耐熱性包装用容器300A内の蒸気SAが、上側に段積された耐熱性包装用容器300Aの容器本体200Aに阻まれることなく、蒸気抜き孔180Aによって外部へ効果的に排出されるのである。特に、蒸気抜き孔180Aの開口部175Aは、上側に段積された耐熱性包装用容器300Aの容器本体200Aと接触しない非接触部分となっているので、開口部175Aから排出された蒸気SAは、上側に段積された耐熱性包装用容器300Aの容器本体200Aに阻まれることなく、より効果的に排出されるのである。また、蒸気SAは上側に段積された耐熱性包装用容器300Aの容器本体200Aの外側に排出されるので、上側に段積された耐熱性包装用容器300Aの容器本体200Aの表面に蒸気SAによる水滴等が付着しない。
【0055】
なお、蒸気抜き孔180Aは、耐熱性包装用容器300Aの蓋体100Aの天面110Aに合計4つ設けられているが、これに限定されず、蒸気抜き孔180Aを1つ、又は、蒸気抜き孔180Aを2つ以上設けてもよい。ただ、蒸気抜き孔180Aを、4つ以上設けることで、蒸気SAを外部へ効率的に排出することができ、蒸気SAの圧力によって蓋体100Aが容器本体200Aから外れてしまうことを防止できる。また、蒸気抜き孔180Aは、蓋体100Aの天面110Aの外周111A沿いに配置されているので、耐熱性包装用容器300Aの天面110A上に容器が載置されても(安定性を考慮すると、容器は天面110Aの中央付近に載置されるため)、蒸気抜き孔180Aは載置された容器によって塞がれにくい。
【0056】
なお、図13(b)では、蒸気抜き孔180Aの全部(全体)が、上側に段積された耐熱性包装用容器300Aの容器本体200Aと接触していないが、これに限定されず、例えば、蒸気抜き孔180Aの一部が上側に段積された耐熱性包装用容器300Aの容器本体200Aに接触してもよい。その場合は、上側に段積された耐熱性包装用容器300Aの容器本体200Aに接触していない、蒸気抜き孔180Aの一部が非接触部分となる。そして、非接触部分である蒸気抜き孔180Aの一部の上側に出来る空間176Aが、上側に段積された耐熱性包装用容器300Aの容器本体200Aの外側まで連通しているため、下側の耐熱性包装用容器300A内の蒸気SAが、上側に段積された耐熱性包装用容器300Aの容器本体200Aに阻まれることなく、蒸気抜き孔180Aによって外側に向けて効果的に排出されるのである。
【0057】
なお、本願発明の耐熱性包装用容器は、蒸気抜き弁又は蒸気抜き孔の一方を備えているが、これに限定されず、蒸気抜き弁と蒸気抜き孔の両方を備えていてもよい。また、本願発明の耐熱性包装用容器は、上記の実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲、実施形態の範囲で、種々の変形例、組み合わせが可能であり、これらの変形例、組み合わせもその権利範囲に含むものである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13