(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022103646
(43)【公開日】2022-07-08
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
H03K 5/15 20060101AFI20220701BHJP
G06F 1/10 20060101ALI20220701BHJP
【FI】
H03K5/15 P
G06F1/10 510
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020218398
(22)【出願日】2020-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】302062931
【氏名又は名称】ルネサスエレクトロニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】若狭 大祐
(72)【発明者】
【氏名】源馬 和明
【テーマコード(参考)】
5J039
【Fターム(参考)】
5J039EE10
5J039EE28
5J039KK00
5J039KK01
5J039KK04
5J039KK13
5J039KK27
5J039MM04
(57)【要約】
【課題】従来の半導体装置では、クロックの遅延調整用バッファに関連する消費電力が不十分である問題があった。
【解決手段】一実施の形態にかかる半導体装置は、クロック信号に同期して動作する複数の機能回路30~33のそれぞれに対して設けられ、機能回路毎に遅延量を調整するクロック調整回路23~25と、クロック調整回路23~25のそれぞれに含まれる複数の経路のいずれを介して機能回路30~33にクロックを伝達するかを制御するクロック経路選択回路12と、を有し、クロック経路選択回路12は、複数の機能回路の動作状態の変化に応じてクロック信号を伝達する経路の切り替えを指示する経路指示信号を出力する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クロック信号を出力する発振器と、
前記クロック信号に基づき動作する第1の回路及び第2の回路と、
前記発振器と前記第1の回路との間に設けられ、前記第1の回路に伝達する前記クロック信号に第1の遅延量を与える第1の経路と、前記クロック信号に第2の遅延量を与える第2の経路と、を有する第1のクロック調整回路と、
前記発振器と前記第2の回路との間に設けられ、前記第2の回路に伝達するクロック信号に第3の遅延量を与える第3の経路と、前記クロック信号に第4の遅延量を与える第4の経路と、を有する第2のクロック調整回路と、
前記第1のクロック調整回路と前記第2のクロック調整回路において前記クロック信号を伝達する経路を指示する経路選択信号を、前記第1の回路及び前記第2の回路の動作状態の変化に応じて出力するクロック経路選択回路と、
を有する半導体装置。
【請求項2】
前記第1の回路と前記第2の回路の動作条件が格納される設定レジスタをさらに有し、
前記クロック経路選択回路は、前記設定レジスタに格納される前記動作条件が変更される毎に前記経路選択信号を出力する請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記クロック経路選択回路は、前記第1の回路と前記第2の回路に対して製造工程で施されるトリミングの状態を記憶したトリミング情報に基づき前記経路選択信号を出力する請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第1の回路と前記第2の回路についてのチップ温度を少なくとも含む回路状態を検知する回路状態検知回路をさらに有し、
前記クロック経路選択回路は、前記回路状態検知回路による回路状態の検知結果に基づき前記経路選択信号を出力する請求項1に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第1の回路と前記第2の回路に対して第1の電源電圧と第2の電源電圧とを切り替えて与える電源回路と、
前記電源回路に対して前記第1の電源電圧を供給するのか、前記第2の電源電圧を供給するのか、を指示する電源制御回路と、を有し、
前記クロック経路選択回路は、前記電源制御回路が前記電源回路に出力を指示する電源電圧の電圧値に応じて前記経路選択信号を出力する請求項1に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第1の電源電圧は半導体装置を動作させる主な電源電圧であり、前記第2の電源電圧はトランジスタに生じるリーク電流を低減する電源電圧であり、
前記第1の経路から前記第4の経路は、経路中のバッファ回路に前記第1の電源電圧を供給するか前記第2の電源電圧を供給するかを切り替える電源選択回路を含み、
前記クロック経路選択回路は、前記クロック信号の伝達経路以外の経路に前記第2の電源電圧が供給されるように電源選択回路に前記経路選択信号を与える請求項5に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第1の回路は、第3の回路と第4の回路を含み、
前記第1のクロック調整回路の後段に前記第3の回路に対応した第5の経路と、
前記第1のクロック調整回路の後段に前記第4の回路に対応した第6の経路と、を有し、
前記クロック経路選択回路は、前記第5の経路と前記第6の経路をバイパスして前記クロック信号を前記第3の回路に伝達するバイパス経路を含む請求項1に記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体装置法に関し、例えば、クロックに同期して動作する複数の回路が含まれる半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、プロセッサに代表される論理回路を含む半導体装置では、消費電力の増大が問題となっている。この論理回路における消費電力を低減する技術の一例が特許文献1に開示されている。
【0003】
特許文献1に記載の半導体装置は、動作モードとして低周波モードと高周波モードとを有し、高周波モード時には低周波モード時よりも周波数の高いクロックを生成するクロック生成回路と、クロック生成回路で生成されたクロックに基づいて動作する不揮発性メモリと、不揮発性メモリに接続されたデータバスと、クロック生成回路で生成されたクロックに基づいて動作し、データバスを介して不揮発性メモリから読み出された読出データを取得する中央処理装置と、クロック生成回路から中央処理装置へ至るクロックの供給経路に設けられたクロック遅延部と、を備え、クロック遅延部は、縦続接続された複数段のバッファを介した第1の経路と複数段のバッファを迂回した第2の経路とを含み、高周波モード時には、クロック生成回路からのクロックを第1の経路を介して中央処理装置に供給し、クロック遅延部は、低周波モード時には、クロック生成回路からのクロックを第2の経路を介して中央処理装置に供給する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の技術では、中央処理装置を低周波モードと高周波モードで動作させることができ、低周波モード時に複数段バッファを迂回する第2の経路を経由して中央処理装置にクロックを供給することで低周波モード時にバッファで消費される電力を削減する。しかしながら、特許文献1に記載の技術では、高周波モード(或いは高速動作モード)を含む様々な回路状態のそれぞれにおいて消費電力を低減することができない問題がある。
【0006】
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施の形態によれば、半導体装置は、クロック信号に同期して動作する複数の機能回路のそれぞれに対して設けられ、機能回路毎に遅延量を調整するクロック調整回路と、クロック調整回路のそれぞれに含まれる複数の経路のいずれを介して機能回路にクロックを伝達するかを制御するクロック経路選択回路と、を有し、クロック経路選択回路は、複数の機能回路の動作状態の変化に応じてクロック信号を伝達する経路の切り替えを指示する経路選択信号を出力する。
【発明の効果】
【0008】
前記一実施の形態によれば、半導体装置は、変化する回路の状態に合わせて消費電力を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施の形態1にかかる半導体装置のブロック図である。
【
図2】実施の形態1にかかる半導体装置におけるクロック経路切り替え動作を説明するフローチャートである。
【
図3】実施の形態1にかかる半導体装置におけるクロック経路切り替え動作の一例を説明するタイミングチャートである。
【
図4】実施の形態1にかかる半導体装置において選択できるクロック経路の選択肢を説明する表である。
【
図5】実施の形態2にかかる半導体装置のブロック図である。
【
図6】実施の形態2にかかる半導体装置における消費電力を説明する図である。
【
図7】実施の形態2にかかる半導体装置の動作と消費電力の遷移の一例を説明するタイミングチャートである。
【
図8】実施の形態2にかかる半導体装置の動作と消費電力の遷移の別の一例を説明するタイミングチャートである。
【
図9】実施の形態3にかかる半導体装置のブロック図である。
【
図10】実施の形態3にかかる半導体装置の動作モードを説明する表である。
【
図11】実施の形態3にかかる半導体装置において経路Aを選択したときの消費電力を説明する図である。
【
図12】実施の形態3にかかる半導体装置において経路Bを選択したときの消費電力を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。また、様々な処理を行う機能ブロックとして図面に記載される各要素は、ハードウェア的には、CPU、メモリ、その他の回路で構成することができ、ソフトウェア的には、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。なお、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
【0011】
また、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0012】
実施の形態1
まず、
図1に実施の形態1にかかる半導体装置1のブロック図を示す。
図1に示す実施の形態1にかかる半導体装置1は、論理回路10を有する。この論理回路10は、半導体装置1が行う情報処理を行うためのものであり、半導体装置1の主な機能を実現する。そして、実施の形態1にかかる半導体装置1では、論理回路10に対して、電源回路11、クロック経路選択回路12、電源制御回路(例えば、VBB制御回路13)、回路状態検知回路14、トリミング情報15、設定レジスタ16を有する。
【0013】
電源回路11は、論理回路10に電源を供給するものである。この電源回路11は、例えば、半導体装置を動作させる主な電源電圧である第1の電源電圧(ノーマル電源電圧)と、トランジスタに生じるリーク電流を低減する第2の電源電圧(VBB電源電圧)と、を出力する。なお、VBB電源電圧は、VBB制御回路13からの指示に基づき論理回路10が動作中に選択的に出力されるものとする。このVBB電源電圧は、トランジスタのバックゲートに印加される電圧である。トランジスタは、ウェル部に接地電圧とは異なる正または負の電圧を印加することで閾値電圧が変化し、リーク電流が低減する特徴がある。このようなVBB電源電圧によるリーク電流制御に適したトランジスタとして、SOI(Silicon On Insulator)技術を用いたSOTB(Silicon ON Thin Buried oxide)構造のトランジスタがある。
【0014】
クロック経路選択回路12は、論理回路10内の第1のクロック調整回路と第2のクロック調整回路においてクロック信号を伝達する経路を指示する経路選択信号を、第1の回路及び第2の回路の動作状態の変化に応じて出力する。ここで、クロック経路選択回路12は、VBB制御回路13、回路状態検知回路14、トリミング情報15、設定レジスタ16から得られる情報に基づき動的かつリアルタイムにクロックの伝達経路における消費電力を削減する。
【0015】
VBB制御回路13は、電源回路に対してノーマル電源電圧を供給するのか、VBB電源電圧を供給するのか、を指示する。回路状態検知回路14は、論理回路10についてのチップ温度を少なくとも含む回路状態を検知する。例えば、回路状態検知回路14は、チップ温度の検知、有効化されている回路のうちチップ全体で行われている処理への寄与度等から機能停止或いは動作速度低下をしても問題ないと判断される回路の検知等を行う。トリミング情報15は、半導体装置1の製造工程において論理回路10を構成する回路素子の製造ばらつきを小さくするトリミングを行うが、このトリミングに関する情報を保持するものである。設定レジスタ16は、論理回路10に含まれる機能回路のうち有効に動作させる回路と動作を無効化する回路に関する情報、及び、各回路の動作条件(例えばCPU動作モード、動作周波数)が格納される。
【0016】
クロック経路選択回路12は、VBB制御回路13、回路状態検知回路14、トリミング情報15、設定レジスタ16から得られる情報の少なくとも1つの情報に基づき論理回路10内のクロック調整回路でクロック信号に与えられる遅延量、或いは、遅延量調整用バッファ(以下CTSバッファ、或いは、単にバッファと称す)の段数の変更を経路選択信号によりクロック調整回路に指示する。
【0017】
ここで、クロック経路選択回路12によるクロック信号の伝達経路制御対象となる論理回路10の一例を
図1を参照して説明する。なお、クロック経路選択回路12は、論理回路10がクロックタイミングを同期させる必要がある複数の回路グループを有し、各回路グループに伝達するクロック信号毎に異なる遅延量を与えるクロック調整回路を有する論理回路を制御対象とする。従って、
図1に示す論理回路10のブロック図は一例であり、他の回路構成を対象外とするものではない。
【0018】
図1に示すように、論理回路10は、発振器20、分周回路21、22、クロック調整回路23~25、クロック微調整回路26~28、CPU30、メモリ31、周辺回路群32、33を有する。なお、クロック調整回路23~25のうちの1つが第1のクロック調整回路であり、他の1つが第2のクロック調整回路となる。また、CPU30及びメモリ31の回路グループ、周辺回路群32及び周辺回路群33の1つが第1の回路、他の1つが第2の回路に相当するものである。
【0019】
発振器20は、クロック信号を出力する。分周回路21、22は、それぞれ発振器20が生成したクロック信号の周波数を後段の回路の動作周波数に合わせて調整する。なお、分周回路21は必ずしも必要な物ではない。
【0020】
クロック調整回路23~25は、含まれる経路に設定される遅延量は異なるものの基本的な構成は同じであるためクロック調整回路23を例にクロック調整回路について説明する。クロック調整回路23は、クロックゲートCG1~CG3、複数のCTSバッファ、ORゲートOGを有する。クロックゲートCG1~CG3は、クロック経路選択回路12から与えられる経路選択信号に基づき有効(クロック信号を通過させる状態)と無効(クロック信号を遮断する状態)が切り替えられる。
【0021】
そして、クロック調整回路23では、クロックゲートCG1~CG3の後段にそれぞれ多段に接続されたCTSバッファを設ける。このCTSバッファは対応するクロックゲート毎に1つの経路を構成する。
図1に示す例では、クロック調整回路23にクロック信号に与える遅延量が異なる3つのクロック信号の伝達経路が構成される。3つのクロック信号の伝達経路の1つが第1の経路、他の1つが第2の経路に相当する。なお、クロック調整回路24及びクロック調整回路25にもクロック信号に与える遅延量が異なる3つの経路を有する。クロック調整回路24及びクロック調整回路25に形成される3つの経路の1つが第3の経路、他の1つが第4の経路に相当する。そして、クロック調整回路23~クロック調整回路25のORゲートOGの出力はクロックエッジのタイミングが揃えられるように各経路の遅延量が調整される。
【0022】
また、クロック調整回路23では、クロックゲートCG1の後段に設けられる多段のCTSバッファが最も段数が多く設定され遅延量がもっとも大きい。クロックゲートCG3の後段に設けられる多段のCTSバッファが最も段数が少なく設定され遅延量がもっとも小さい。また、クロックゲートCG2の後段に設けられる多段のCTSバッファは段数が他の経路の中間的な段数に設定され、遅延量も他の経路の中間的な大きさとなる。また、各経路の消費電力は、CTSバッファの段数が大きくなるほど大きくなるものとする。
【0023】
クロック微調整回路26~28は、第1の回路グループ(例えば、CPU30及びメモリ31)、第2の回路グループ(例えば、周辺回路群32)、第3の回路グループ(例えば、周辺回路群33)のそれぞれに対応する。そして、クロック微調整回路26~28は、対応する回路グループに含まれる回路に供給されるクロック信号の間のエッジタイミングを調整する。
【0024】
CPU30、メモリ31、周辺回路群32、33は、それぞれ機能回路である。CPU30及びメモリ31、周辺回路群32及び周辺回路群33の1つが第1の回路に相当し、他の1つが第2の回路に相当するものとする。また、CPU30は、クロック微調整回路26に形成される第5の経路を介して与えられるクロック信号に基づき動作する。CPU30は、プログラムを実行することで各種機能を実現する。また、CPU30は、処理において周辺回路群32、33に含まれる周辺回路を利用することもある。メモリ31は、クロック微調整回路26に形成される第6の経路を介して与えられるクロック信号に基づき動作する。メモリ31は、CPU30で実行されるプログラム、CPU30の処理の途中に生成される中間情報、CPU30の処理結果等のデータを格納する。
【0025】
周辺回路群32には、周辺回路P11~P13が含まれる。また、周辺回路群33には、周辺回路P21~P23が含まれる。この周辺回路P11~P13、P21~P23は、例えば、コプロセッサ、AD変換回路、PWM信号生成回路、タイマー等の回路である。また、クロック微調整回路27、28には、周辺回路P11~P13、P21~P23に対応したクロック伝達経路が設けられるものとする。
【0026】
実施の形態1にかかる半導体装置1では、クロック経路選択回路12がVBB制御回路13、回路状態検知回路14、トリミング情報15、設定レジスタ16から得た情報に基づきクロック調整回路23~25内のクロック信号の伝達経路を動的、かつ、自動的に切り替えることに特徴の1つを有する。そこで、クロック経路選択回路12及び論理回路10の動作について以下で詳細に説明する。
【0027】
まず、
図2に実施の形態1にかかる半導体装置1におけるクロック経路切り替え動作を説明するフローチャートを示す。
図2に示すフローチャートは、主にクロック経路選択回路12の処理を示したものである。
【0028】
図2に示すように、半導体装置1は、動作を開始するとクロック経路選択回路12がまずトリミング情報15を読み込み、トリミング情報15に基づくクロック経路の設定を行う(ステップS1)。
【0029】
続いて、クロック経路選択回路12は、設定レジスタ16に格納されている情報に変化がないかを確認し、変化があれば当該設定レジスタ16に格納された情報に基づき経路の切り替えを行う(ステップS2、S6)。ここで、半導体装置1が起動したときには、設定レジスタ16の情報の変化の有無にかかわらず、ステップS6のクロック経路の切り替え処理を行う。また、ステップS2において、設定レジスタ16に格納されている情報に前回確認時からの変化がなければステップS3の処理を行う。
【0030】
ステップS3では、クロック経路選択回路12は、回路状態検知回路14の出力を参照して、出力値に変化があれば、当該変化後の回路状態検知回路14の出力に応じたクロック経路の切り替えを行う(ステップS3、S6)。ここで、半導体装置1が起動したときには、回路状態検知回路14の出力の変化の有無にかかわらず、ステップS6のクロック経路の切り替え処理を行う。また、ステップS3において、回路状態検知回路14の出力に前回確認時からの変化がなければステップS4の処理を行う。
【0031】
ステップS4では、VBB制御回路13の出力を参照し、電源モードの変化があったか否かを判断する。このステップS4の判断において電源モードの変化があれば、クロック経路選択回路12は、当該変化に応じてクロック経路の切り替えを行う。ここで、半導体装置1が起動したときには、VBB制御回路13の出力の変化の有無にかかわらず、起動時のVBB制御回路13の出力に応じてステップS6のクロック経路の切り替え処理を行う。また、ステップS4において、VBB制御回路13の出力に前回確認時からの変化がなければクロック経路を維持してステップS2以降の処理を繰り返す(ステップS5)。
【0032】
続いて、
図2で説明したフローチャートに従って動作する半導体装置1の動作の一例について説明する。そこで、
図3に実施の形態1にかかる半導体装置におけるクロック経路切り替え動作の一例を説明するタイミングチャートを示す。
図3に示す例は、ノーマル電源モードからVBB電源モードへの切り替わり、及び、周辺回路群32に含まれる周辺回路P11~P13が不使用になる期間を含む動作を示したものである。なお、
図3の動作では、クロック微調整回路26、クロック微調整回路28及び周辺回路群33は考慮から外した。
【0033】
また、
図3では、クロック調整回路23に含まれる経路として経路A~経路Cを示した。経路AはコントロールゲートCG1に対応する経路であり、最もCTSバッファの数が多く消費電力が大きい経路である。経路BはコントロールゲートCG2に対応する経路であり、CTSバッファの数が中程度であり消費電力も中程度の経路である。経路CはコントロールゲートCG3に対応する経路であり、CTSバッファの数が少なく消費電力が小さい経路である。また、クロック調整回路24に含まれる経路として経路D~経路Fを示した。経路Dは最もCTSバッファの数が多く消費電力が大きい経路である。経路EはCTSバッファの数が中程度であり消費電力も中程度の経路である。経路FはCTSバッファの数が少なく消費電力が小さい経路である。
【0034】
図3に示す例では、ノーマル電源モード、かつ、周辺回路群32のいずれかの回路を利用する場合、クロック調整回路23の経路Aとクロック調整回路24の経路Dを用いる。これは最も動作速度が速く、CPU30及びメモリ31と周辺回路群33との間のクロックタイミングとの間のタイミング差が最も厳しいためである。
【0035】
そして、
図3に示す例では、タイミングT1においてVBB制御信号がロウレベルからハイレベルに切り替わる。これにより、半導体装置1では、論理回路10にVBB電源電圧が供給される。このVBB電源電圧が供給されているのは低消費電力モードであり、クロックの周波数も低くなる。そのため、CPU30及びメモリ31と周辺回路群33との間のクロックタイミングとの間のタイミング差の制約はノーマル電源モードよりも緩くなる。そのため、クロック経路選択回路12は、クロック調整回路23に経路Bを有効化し、クロック調整回路24に経路Eを有効化する経路選択信号を与える。これにより、半導体装置1では、クロック経路に含まれるCTSバッファの数が減少するためCTSバッファに関連する消費電力が低減する。この状態は、VBB制御信号がロウレベルに戻るタイミングT2まで続く。
【0036】
また、
図3に示す例では、タイミングT3~T4の期間において回路状態検知回路14の出力信号のうち周辺回路活性化信号がハイレベルとなり、周辺回路群32が停止する状態となる。この周辺回路群32の停止期間では、周辺回路群32とCPU30及びメモリ31との間のクロックタイミングの整合性を確保する必要がない。これは、周辺回路群32へのクロック伝達経路となるクロック調整回路24がクロックを遮断する状態となるためである。そのため、クロック経路選択回路12は、クロック調整回路23に対して経路Cを選択する経路選択信号を出力する。これにより、クロック調整回路23では経路Cを介してCPU30及びメモリ31にクロック信号を供給する状態となる。また、タイミングT3~T4の期間は、有効に動作する経路が経路Cのみであるため、CTSバッファに関連する消費電力は他の期間に比べて大きく減少する。
【0037】
続いて、実施の形態1にかかる半導体装置1で用いるクロック伝達経路と回路の動作モードとの関係について説明する。そこで、
図4に実施の形態1にかかる半導体装置において選択できるクロック経路の選択肢を説明する表を示す。なお、
図4に示す動作モードは、半導体装置1において採用される動作モードの一部であり、他の動作モードがあることに注意が必要である。なお、
図4の電力削減効果は、半導体装置1のクロック経路選択回路12を用いない回路における消費電力を基準とした削減効果である。
【0038】
図4に示すように、クロック信号の間のエッジタイミングが最も精度高く調整される経路A及び経路Dは、全ての動作モードで利用可能である。この場合、電力削減効果は小さい。
【0039】
そして、半導体装置1では、VBB電源電圧を論理回路10に供給するバックバイアス印加時、チップ温度が設計基準中心付近となる常温動作時、ノーマル電源電圧が与えられるtyp.電圧動作時、クロックの周波数が低く抑制される低速動作時は経路B、経路Eを利用することができる。この場合の電力削減効果は中レベルとなる。
【0040】
また、半導体装置1では、周辺回路群を不使用時には、システム系回路であるCPU30及びメモリ31にクロックを供給する経路Cのみを有効にする状態とすることができる。また、半導体装置1では、システム系回路を不使用にして周辺回路群のみを動作させる場合経路Fのみを有効にする状態とすることができる。このとき、半導体装置1における電力削減効果は最も大きくなる。
【0041】
上記説明より、実施の形態1にかかる半導体装置1では、クロック経路選択回路12が比較的変化が少ないトリミング情報15、設定レジスタ16から得られる情報及びVBB制御回路13、回路状態検知回路14から得られる回路状態のリアルタイムな変化の情報に基づきクロック調整回路23~25に設けられるクロック伝達経路を切り替える。そして、実施の形態1にかかる半導体装置1では、クロック調整回路23~25においてCTSバッファの段数が異なる経路を複数設ける。これにより、実施の形態1にかかる半導体装置1では、回路状態の変化を動的に、かつ、自動的に反映してその時点で回路的な不具合を回避しかつ消費電力が最も低い経路の設定を行うことができる。つまり、実施の形態1にかかる半導体装置1によれば、回路状態の変化を動的かつ自動的に反映した消費電力の削減効果を大幅に改善することができる。
【0042】
実施の形態2
実施の形態2では、実施の形態1にかかる半導体装置1の変形例となる半導体装置2について説明する。なお、実施の形態2の説明において、実施の形態1と同等の構成要素については実施の形態1と同じ符号を付して説明を省略する。
【0043】
図5に実施の形態2にかかる半導体装置2のブロック図を示す。なお、
図5では、クロック調整回路24、25、クロック微調整回路27、28、周辺回路群32、33に対応するブロックの図示は省略した。
【0044】
図5に示すように、実施の形態2にかかる半導体装置2では、論理回路10に代えて論理回路10aを有する。論理回路10aは、クロック調整回路23及びクロック微調整回路26に代えてクロック調整回路23a及びクロック微調整回路26aを有する。また、半導体装置2では、クロック経路選択回路12に代えてクロック経路選択回路12aを有する。
【0045】
そして、実施の形態2にかかる半導体装置2では、論理回路10内のクロック伝達経路にクロック信号を少ないCTSバッファの数で目的とする回路に伝達するバイパス経路を設けたものである。
【0046】
より具体的には、CPU30及びメモリ31により構成される第1の回路グループを第1の回路とした場合、CPU30は第3の回路に相当し、メモリ31は、第4の回路に相当する。そして、半導体装置2では、クロック調整回路23の後段にCPU30に対応した第5の経路(例えばクロックゲートCG11と2段のCTSバッファにより構成される経路)と、クロック調整回路23の後段にメモリ31に対応した第6の経路(例えば、クロックゲートCG12と1段のCTSバッファにより構成される経路)と、が設けられる。そして、クロック経路選択回路12aは、第5の経路と第6の経路をバイパスしてクロック信号をCPU30に伝達するバイパス経路を有する。このバイパス経路は、クロック調整回路23a内に設けられるクロックゲートCGb、バッファBUF3と、クロック微調整回路26a内に設けられるORゲートCG1を含む。また、ORゲートOG1は、クロックゲートCG11を介してCPU30に伝達されるクロック信号とバッファBUF3を介してCPU30に伝達されるクロック信号の調停を行う。
【0047】
また、クロック経路選択回路12aは、クロック経路選択回路12にクロックゲートCGbの有効と無効を切り替える機能を追加したものである。
【0048】
また、以下の説明では、クロックゲートCG1の後段に設けられるCTSバッファ群に対して BUF1との符号を用い、クロックゲートCG11、CG12の後段に設けられるCTSバッファ群に対してBUF2との符号を用いる。
【0049】
ここで、実施の形態2にかかる半導体装置2についての消費電力削減効果について説明する。そこで、
図6に実施の形態2にかかる半導体装置における消費電力を説明する図を示す。
【0050】
図6に示すように、半導体装置2においてCPU30及びメモリ31をともに動作させる場合、クロックゲートCG1及びクロックゲートCG11、CG12の全てが有効になるため、CTSバッファ群BUF1及びCTSバッファ群BUF2に関連する消費電力がともに発生する。そして、バイパス経路を用いることなくCPU30のみを有効にした場合、クロックゲートCG12は無効にしても構わないため、CTSバッファ群BUF2に関連する消費電力のみが減ることになる。そして、実施の形態2にかかる半導体装置2において、CPU30のみを用いる場合にバイパス経路を利用する場合、コントロールゲートCG1を用いる経路A、コントロールゲートCG11を用いる第5の経路及びコントロールゲートCG12を用いる第6の経路の全てを停止してもCPU30にクロック信号を供給できる。そのため、
図6に示すように、CTSバッファに関連する消費電力を、バイパス経路に関連するCTSバッファBUF3に関連する消費電力のみすることができる。
【0051】
この削減効果を実際の動作を例に説明する。そこで、
図7に実施の形態2にかかる半導体装置の動作と消費電力の遷移の一例を説明するタイミングチャートを示す。
図7に示すタイミングチャートは、周辺回路として通信IPを有し、通信IPによる通信により所定量の処理対象データが蓄積する毎にCPU30による処理を行う例である。
【0052】
図7に示す例では、タイミングT11~T12の期間にCPU30による処理を行うため、この期間に生じるCTSバッファに関連する消費電力が増加する。一方、タイミングT11~T12以外の期間(例えば、タイミングT10~T11の期間及びタイミングT12~T13の期間)は、例えばクロック調整回路24及びクロック微調整回路27内に設けたバイパス経路pを用いて通信IPにクロック信号を伝達する。これにより、実施の形態2にかかる半導体装置2では、この期間のCTSバッファに関連する消費電力を大幅に削減することができる。
【0053】
また、別の例を
図8に示す。
図8は、実施の形態2にかかる半導体装置の動作と消費電力の遷移の別の一例を説明するタイミングチャートである。
図8に示す例は、周辺回路としてカメラ制御IPを有し、当該カメラ制御IPにより撮影された画像をCPU30で処理するものである。また
図8に示す例では、カメラ制御IP動作時に撮影画像をCPU30に伝達するため、カメラ制御IPの動作時のみカメラ制御IPとCPU30が同時に動作する。
【0054】
図8に示す例では、タイミングT20~T21及びタイミングT22~T23の期間にカメラ制御IPとCPU30が同時に動作する。そのため、この期間は、クロック調整回路23の経路Aとクロック調整回路24の経路Dが有効化されCTSバッファに関連する消費電力が増大する。一方、CPU30のみを動作させれば良いタイミングT21~T22及びタイミングT23~T24の期間は、クロック調整回路23及びクロック微調整回路26に設けられるバイパス経路iを用いてCPU30にクロック信号が供給される。そのためこの期間においてはCTSバッファに関連する消費電力が大幅に減少する。
【0055】
上記説明より、実施の形態2にかかる半導体装置2では、バイパス経路を設けることで他の回路とのクロックタイミングの制約が必要のない回路状態で有るときのCTSバッファに関連する消費電力を実施の形態1よりも大幅に削減することができる。また、このクロック信号の切り替えは、クロック経路選択回路12aを用いることで動的かつ自動的に行うことができる。
【0056】
実施の形態3
実施の形態3では、実施の形態1、2にかかる半導体装置の別の形態となる半導体装置3について説明する。なお、実施の形態2の説明において、実施の形態1と同等の構成要素については実施の形態1と同じ符号を付して説明を省略する。
【0057】
図9に実施の形態3にかかる半導体装置3のブロック図を示す。実施の形態3にかかる半導体装置3では、VBB電源電圧のCTSバッファへの供給方法に特徴を有するため、
図9では、関連する部分だけを示し、他の回路ブロックについては図示を省略した。
図9に示すように、実施の形態3にかかる半導体装置3では、論理回路10に代えて、論理回路10bを有する。そして、論理回路10bは、クロック調整回路23に代えてクロック調整回路23bを有する。クロック調整回路23bは、クロック調整回路23に電源選択回路41、42を追加したものである。なお、電源選択回路は、経路毎に設けられるものであり、
図9では、経路A及び経路Bの2つの経路のみを示したため、電源選択回路を2つとした。
【0058】
また、
図9では、電源回路11の内部に通常電源回路11a及びVBB電源回路11b示した。通常電源回路11aは、第1の電源電圧(例えば、ノーマル電源電圧)を生成して論理回路10bに供給する。VBB電源回路11bは、第2の電源電圧(例えば、VBB電源電圧)を生成して論理回路10bに供給する。ノーマル電源電圧は、半導体装置を動作させる主な電源電圧に相当する。このVBB電源電圧は、トランジスタに生じるリーク電流を低減する電源電圧に相当する。これら電源のいずれを生成するかはVBB制御回路13により指示される。
【0059】
そして、半導体装置3では電源選択回路41によりノーマル電源電圧とVBB電源電圧のいずれか一方を選択してコントロールゲートCG1に対応して設けられるCTSバッファBUFAに与える。また、電源選択回路42により、ノーマル電源電圧とVBB電源電圧のいずれか一方を選択してコントロールゲートCG2に対応して設けられるCTSバッファBUFBに与える。
【0060】
また、半導体装置3では、クロック経路選択回路12に代えてクロック経路選択回路12bを有する。クロック経路選択回路12bは、選択していない経路のCTSバッファにVBB電源電圧を供給するように電源選択回路41、42を制御する機能を有する。また、クロック経路選択回路12bは、半導体装置3に設定される動作モードによってもCTSバッファに与える電源を切り替える。
【0061】
そこで、クロック経路選択回路12bが選択を指示する電源電圧と動作モードの違いを説明する。
図10に実施の形態3にかかる半導体装置の動作モードを説明する表を示す。なお、
図10に示す表では、代表例としてコントロールゲートCG1に対応する経路AとコントロールゲートCG2に対応する経路Bに関する情報のみを記載した。
【0062】
図10に示すように、半導体装置3では、論理回路10bに主にノーマル電源電圧を供給するノーマル電源モードと、論理回路10bにVBB電源電圧のみを与えるVBB電源モードの2つの動作モードを有する。そして、クロック経路選択回路12bは、ノーマル電源モードでは、有効化を指示する経路にはノーマル電源電圧が供給され、無効化を指示する経路にはVBB電源電圧を供給するように電源選択回路41、42を制御する。また、クロック経路選択回路12bは、VBB電源モードでは、CTSバッファに常にVBB電源が供給するように電源選択回路41、42を制御する。
【0063】
ここで、実施の形態3にかかる半導体装置3におけるCTSバッファの消費電力について説明する。そこで、
図11に実施の形態3にかかる半導体装置において経路Aを選択したときの消費電力を説明する図を示す。
図11に示すように、コントロールゲートCG1に対応する経路Aを有効にした場合において、コントロールゲートCG2に対応する経路Bにノーマル電源電圧を与えた場合、経路BにおいてCTSバッファBUFBにリーク電流が発生する。また、経路AにおいてもCTSバッファBUFAにリーク電流が発生する。そこで、無効にされている経路BにVBB電源電圧を供給するとCTSバッファBUFBのリーク電流が削減される。さらに、有効にされている経路Aに対してもVBB電源電圧を供給するとCTSバッファBUFAのリーク電流が削減される。
【0064】
また、
図12に実施の形態3にかかる半導体装置において経路Bを選択したときの消費電力を説明する図を示す。
図12に示すように、コントロールゲートCG2に対応する経路Bを有効にした場合において、コントロールゲートCG1に対応する経路Aにノーマル電源電圧を与えた場合、経路AにおいてCTSバッファBUFAにリーク電流が発生する。また、経路BにおいてもCTSバッファBUFBにリーク電流が発生する。そこで、無効にされている経路AにVBB電源電圧を供給するとCTSバッファBUFAのリーク電流が削減される。さらに、有効にされている経路Bに対してもVBB電源電圧を供給するとCTSバッファBUFBのリーク電流が削減される。
【0065】
上記説明より、実施の形態3にかかる半導体装置3では、VBB電源電圧を積極的にCTSバッファに与えることで実施の形態1、2に比べて消費電力削減効果をさらに高めることができる。
【0066】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は既に述べた実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0067】
1~3 半導体装置
10 論理回路
11 電源回路
11a 通常電源回路
11b VBB電源回路
12 クロック経路選択回路
13 VBB制御回路
14 回路状態検知回路
15 トリミング情報
16 設定レジスタ
20 発振器
21、22 分周回路
23~25 クロック調整回路
26~28 クロック微調整回路
30 CPU
31 メモリ
32、33 周辺回路群
41、42 電源選択回路
OG ORゲート
OG1 ORゲート