IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ タスコジャパン株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-冷媒回収装置 図1
  • 特開-冷媒回収装置 図2
  • 特開-冷媒回収装置 図3
  • 特開-冷媒回収装置 図4
  • 特開-冷媒回収装置 図5
  • 特開-冷媒回収装置 図6
  • 特開-冷媒回収装置 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022103744
(43)【公開日】2022-07-08
(54)【発明の名称】冷媒回収装置
(51)【国際特許分類】
   F25B 45/00 20060101AFI20220701BHJP
【FI】
F25B45/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020218566
(22)【出願日】2020-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】396003216
【氏名又は名称】株式会社イチネンTASCO
(74)【代理人】
【識別番号】110002044
【氏名又は名称】弁理士法人ブライタス
(72)【発明者】
【氏名】衣川 興
(57)【要約】
【課題】コストの上昇を抑えて、冷媒回収時における作業者による温度への注意を軽減することができる、冷媒回収装置を提供する。
【解決手段】空調機器の冷媒を吸引して圧縮し、回収ボンベへ送出して、冷媒を回収する冷媒回収装置1であって、二以上の冷媒の中から回収する冷媒の選択を受け付ける操作部15と、回収ボンベへ送出する冷媒の圧力を測定する圧力測定部12と、測定された圧力が、選択された冷媒に対応付けられた閾値を超えているか否かを判定する判定部161と、測定された圧力が、閾値を超えている場合に、警告を発する警告部162と、を備える。
【選択図】図2

【特許請求の範囲】
【請求項1】
空調機器の冷媒を吸引して圧縮し、回収ボンベへ送出して、前記冷媒を回収する冷媒回収装置であって、
二以上の冷媒の中から回収する冷媒の選択を受け付ける操作部と、
前記回収ボンベへ送出する冷媒の圧力を測定する圧力測定部と、
測定された圧力が、選択された前記冷媒に対応付けられた閾値を超えているか否かを判定する判定部と、
前記測定された圧力が、前記閾値を超えている場合に、警告を発する警告部と、
を備える、冷媒回収装置。
【請求項2】
前記操作部は、前記冷媒の選択と、選択された冷媒に対応する閾値との入力を受け付け、
前記判定部は、前記測定された圧力が、受け付けた閾値を超えているか否かを判定する、
請求項1に記載の冷媒回収装置。
【請求項3】
前記測定された圧力が、前記閾値を超えている場合に、前記冷媒の回収を停止する停止部、
を備える、請求項1又は請求項2に記載の冷媒回収装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷媒回収装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エアコンなどの空調機器、冷蔵・冷凍機器などは、冷媒を用いて室内の温度を下げている。この空調機器などを撤去する際には、冷媒を回収ボンベに回収する作業が行われる。冷媒を回収する作業では、冷媒は圧縮されて、その後、回収ボンベに回収される(例えば、特許文献1参照)。この冷媒を圧縮する過程では、凝縮熱によって、冷媒の温度及び圧力が上昇する。この温度及び圧力の上昇が、回収作業の効率を低下させる要因の一つとなっている。例えば、回収ボンベに冷媒が圧縮されて封入されるので、冷媒の温度が上がり、内部膨張が起こり、回収ボンベが破損するおそれがある。
【0003】
そこで、回収ボンベには可溶栓と呼ばれる安全弁が設けられている。可溶栓は、所定の温度で溶融する性質を有していて、回収ボンベの内部が高温になったときに溶融して内部のガスを放出する。これにより、回収ボンベ内の冷媒が高温高圧化したときの危険性を回避するようになっている。
【0004】
しかしながら、可溶栓が溶融すると、内部のガスが放出されてしまい、回収作業が中断されてしまう。そこで、特許文献2には、回収容器を破損させること無く、可溶栓の溶融を抑制することができる装置が開示されている。特許文献2に記載の装置は、可溶栓に設けた温度センサから可溶栓の温度情報を受信し、溶融温度よりも低く予め設定した基準温度以上の温度情報を受信した場合に警報情報を出力する。これにより、可溶栓の溶融を抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005-344988号公報
【特許文献2】特開2014-145536号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、一般的には、冷媒を回収する装置は、高圧ガスを扱う装置であるため、圧力を測定するセンサを有しているが、温度を測定するセンサを有していない。このため、特許文献2に記載の装置は、可溶栓の温度を直接測定する温度センサを別途設ける必要があり、装置のコストアップが問題となることがある。
【0007】
そこで、本発明の目的の一例は、コストの上昇を抑えて、冷媒回収時における作業者による温度への注意を軽減することができる、冷媒回収装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の一側面における冷媒回収装置は、
空調機器の冷媒を吸引して圧縮し、回収ボンベへ送出して、前記冷媒を回収する冷媒回収装置であって、
二以上の冷媒の中から回収する冷媒の選択を受け付ける操作部と、
前記回収ボンベへ送出する冷媒の圧力を測定する圧力測定部と、
測定された圧力が、選択された前記冷媒に対応付けられた閾値を超えているか否かを判定する判定部と、
前記測定された圧力が、前記閾値を超えている場合に、警告を発する警告部と、
を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、コストの上昇を抑えて、冷媒回収時における作業者による温度への注意を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、冷媒回収装置を用いた冷媒回収を説明するための構成を示す図である。
図2図2は、冷媒回収装置の構成を示すブロック図である。
図3図3は、表示部一例を示す図である。
図4図4は、冷媒回収装置の動作を示すフロー図である。
図5図5は、閾値を設定する場合の、冷媒回収装置の動作を示すフロー図である。
図6図6は、変形例の冷媒回収装置の構成を示すブロック図である。
図7図7は、変形例の冷媒回収装置の動作を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施の形態に係る冷媒回収装置について、図面を参照しつつ説明する。図1は、冷媒回収装置1を用いた冷媒回収を説明するための構成を示す図である。冷媒回収装置1は、空調機器2と回収ボンベ3とに接続される。
【0012】
空調機器2は、冷媒を用いて、建物、車両、船舶又は飛行機などの内部空間の冷却又は加温を行う装置である。
【0013】
回収ボンベ3は、冷媒回収装置1が空調機器2から吸引した冷媒を貯蔵する。回収ボンベ3は、図示しないが、可溶栓を有している。可溶栓は、容器内の圧力が高圧となり、所定の温度となると溶融し、回収ボンベ3内のガスを放出する。
【0014】
冷媒回収装置1は、空調機器2から冷媒を回収するための装置である。なお、冷媒回収装置1は、冷蔵・冷凍機器の冷媒を回収する装置であってもよい。冷媒回収装置1は、吸入ポート1Aと、吐出ポート1Bとを備えている。吸入ポート1Aは、ホース4Aを介して、空調機器2に接続される。吐出ポート1Bは、ホース4Bを介して、回収ボンベ3に接続される。冷媒回収装置1は、ホース4Aを介して空調機器2から吸引した冷媒を圧縮して、ホース4Bを介して回収ボンベ3へ送出する。つまり、回収ボンベ3には、圧縮された冷媒が貯蔵される。
【0015】
冷媒は、冷媒回収装置1により圧縮されることで高温化する。このため、冷媒回収装置1から回収ボンベ3へ送出される冷媒の温度が高いと、回収ボンベ3の可溶栓が溶融し、内部のガスが放出するおそれがある。そこで、冷媒回収装置1は、冷媒回収装置1から吐出される冷媒の圧力を測定して、測定した圧力が閾値以上であると、警告音を発する。警告音を発することで、冷媒回収を行う作業者に、回収作業を停止したり、回収ボンベ3を冷却したり、回収時に開閉するバルブの開度を調整したりする作業を促す。
【0016】
また、冷媒の温度変化は冷媒の種類に応じて異なる。具体的には、冷媒には、低圧で高温となる冷媒もあれば、高圧で高温となる冷媒もある。そこで、冷媒回収装置1は、測定した圧力を判定する際の閾値を、冷媒の種類に応じて変更する。これにより、冷媒の種類にかかわらず常に同じ閾値を用いる場合と比べて、回収作業効率の低下を回避できる。
【0017】
例えば、閾値が高圧に設定されている場合において、低圧で高温化する冷媒を回収しようとすると、温度が高温化しているにもかかわらず、警告音が発せられなくなる。この場合、可溶栓が溶融して、回収ボンベ3内のガスが放出され、回収作業が中断されてしまう。また、閾値が低圧に設定されている場合において、高圧で高温化する冷媒を回収しようとすると、温度が高温化していないにもかかわらず、警告音が発せられるようになる。この場合も、回収作業が中断されてしまう。このため、冷媒の種類に応じて閾値を適宜変更することで、回収作業効率の低下を回避できる。
【0018】
以下に、冷媒回収装置1について詳細に説明する。図2は、冷媒回収装置1の構成を示すブロック図である。
【0019】
冷媒回収装置1は、回収ポンプ11と、圧力測定部12と、表示部13と、スピーカ14と、操作部15と、制御部16と、を備えている。
【0020】
回収ポンプ11は、空調機器2から回収ボンベ3へ冷媒を輸送するためのポンプである。回収ポンプ11は、例えば、電動モータで駆動する。回収ポンプ11は、ホース4Aを通じて空調機器2から気体の冷媒を吸引し、吸引した冷媒を圧縮して、ホース4Bを介して回収ボンベ3へ送出する。
【0021】
圧力測定部12は、回収ポンプ11が吸引する冷媒の圧力を測定するセンサと、回収ポンプ11が吐出し、回収ボンベ3へ送出する冷媒の圧力(以下、吐出圧力という)を測定するセンサとを含む。なお、圧力測定部12は、フロン類冷媒であっても、ノンフロン類冷媒であっても測定可能である。
【0022】
図3は、表示部13の一例を示す図である。ディスプレイである表示部13は、例えば、圧力測定部12が測定した圧力を表示する。表示部13は、測定した圧力を数値と、バーとで表す。また、表示部13は、選択された回収する冷媒を表示する。冷媒の選択操作は、後述の操作部15によって受け付けられる。なお、表示部13は、冷媒回収装置1の動作状態(例えば、停止中、運転中など)を表示するようにしてもよい。また、表示部13の表示態様は一例であり、適宜変更可能である。
【0023】
スピーカ14は、警告音としてのブザーを出力する。
【0024】
操作部15は、冷媒回収装置1の操作を受け付ける、例えばボタン又はダイヤルである。操作部15は、二以上の冷媒の中から回収する冷媒の選択を受け付ける。本実施形態では、冷媒回収装置1は、「冷媒A」と、「冷媒B」と、が選択可能であるとする。「冷媒A」及び「冷媒B」の一例としては、R22冷媒、R134a冷媒などが挙げられる。なお、冷媒回収装置1は、三種類以上の冷媒が選択可能であってもよい。また、操作部15は、例えば、回収ポンプ11の起動及び停止操作、吸入ポート1A及び吐出ポート1Bの開閉操作、回収ポンプ11のバルブの開閉操作、などを受け付ける。
【0025】
制御部16は、回収ポンプ11の駆動制御、表示部13の表示制御、スピーカ14からの警告音の出力制御など、冷媒回収装置1の各種制御を行う。制御部16は、例えばCPUとRAMとROMとを備え、ROMに記憶された所定のプログラムを実行することで、各種機能を有するようになる。なお、制御部16が有する各種機能は、ソフトウェアで実現してもよいし、ハードウェアで実現してもよいし、両者の組み合わせで実現してもよい。
【0026】
制御部16は、判定部161と、警告部162との機能を有する。
【0027】
判定部161は、操作部15により選択された冷媒に対応付けられた閾値と、圧力測定部12が測定した吐出圧力とを対比する。そして、判定部161は、測定した吐出圧力が閾値を超えているか否かを判定する。閾値は、例えば、予め冷媒に対応付けられてメモリ(ROM)に記憶されている。判定部161は、選択された冷媒に対応する閾値をメモリから取得する。
【0028】
ここで、本実施形態では、「冷媒A」には、閾値「PTA(<3MPa)」が対応付けられ、「冷媒B」には、閾値「PTB(<3MPa)」が対応付けられているものとする。この場合において、「冷媒A」が選択されると、判定部161は、閾値PTAと、圧力測定部12が測定した吐出圧力とを対比する。また、「冷媒B」が選択されると、判定部161は、閾値PTBと、圧力測定部12が測定した吐出圧力とを対比する。
【0029】
なお、冷媒回収装置1は、三種類以上の冷媒が選択可能であって、冷媒ごとに閾値が対応付けられていてもよい。
【0030】
警告部162は、判定部161による判定の結果、測定された吐出圧力が閾値を超えている場合に、警告を発する。例えば、警告部162は、スピーカ14からブザーを出力する。なお、警告部162は、表示部13内で文字又はマークを点滅表示させるなどにより、警告を行ってもよい。
【0031】
本実施形態では、判定部161は、冷媒の種類にかかわらず、閾値「3MPa」と、圧力測定部12が測定した吐出圧力とを対比する。対比した結果、測定した吐出圧力が3MPaを超えている場合、警告部162は、スピーカ14からブザーを出力し、制御部16は、回収ポンプ11の駆動を強制的に停止する。このときに用いる閾値「3MPa」は一例であり、3MPa以上であってもよい。
【0032】
以下に、冷媒回収装置1の動作について説明する。図4は、冷媒回収装置1の動作を示すフロー図である。なお、以下に説明する動作は一例であり、冷媒回収装置1の動作は、図4に限定されない。
【0033】
制御部16は、操作部15から冷媒の選択を受け付ける(S1)。このとき、制御部16は、選択を受け付けた冷媒を表示部13に表示する。次に、制御部16は、操作部15から回収ポンプ11の駆動開始操作が入力されると、回収ポンプ11を駆動して、冷媒の回収を開始する(S2)。
【0034】
制御部16は、圧力測定部12により吐出圧力を測定する(S3)。制御部16は、S1で選択された冷媒が、「冷媒A」であるかを判定する(S4)。選択された冷媒が「冷媒A」である場合(S4:YES)、制御部16の判定部161は、「冷媒A」に対応付けられた閾値PTAを取得し、測定した吐出圧力が閾値PTA以上であるか否かを判定する(S5)。測定した吐出圧力が閾値PTA以上である場合(S5:YES)、制御部16の警告部162は、所定時間の間、スピーカ14よりブザーを出力して警告する(S7)。
【0035】
測定した吐出圧力が閾値PTA以上でない場合(S5:NO)、又は、S7で警告した後、制御部16は、作業者により停止ボタンが押されて運転を停止するかを判定する(S8)。運転を停止する場合(S8:YES)、制御部16は回収ポンプ11を停止する(S11)。運転を停止しない場合(S8:NO)、S9の処理が実行される。
【0036】
S4において、選択された冷媒が「冷媒A」でない場合(S4:NO)、つまり、S1で選択された冷媒が「冷媒B」である場合、制御部16の判定部161は、「冷媒B」に対応付けられた閾値PTBを取得し、測定した吐出圧力が閾値PTB以上であるか否かを判定する(S6)。測定した吐出圧力が閾値PTB以上である場合(S6:YES)、制御部16の警告部162は、所定時間の間、スピーカ14よりブザーを出力して警告する(S7)。
【0037】
測定した吐出圧力が閾値PTB以上でない場合(S6:NO)、又は、S7で警告した後、制御部16は、作業者により停止ボタンが押されて、運転を停止するかを判定する(S8)。運転を停止する場合(S8:YES)、制御部16は回収ポンプ11を停止する(S11)。運転を停止しない場合(S8:NO)、S9の処理が実行される。
【0038】
制御部16の判定部161は、測定した吐出圧力が3MPa以上であるかを判定する(S9)。測定した吐出圧力が3MPa以上である場合(S9:YES)、制御部16の警告部162は、スピーカ14よりブザーを出力して警告する(S10)。そして、制御部16は、回収ポンプ11を停止する(S11)。つまり、冷媒回収装置1は、冷媒の種類にかかわらず、吐出圧力が3MPa以上となると、強制的に停止する。測定した吐出圧力が3MPa以上でない場合(S9:NO)、S3からの処理が実行される。
【0039】
以上のように、本実施形態の冷媒回収装置1によれば、測定した冷媒の吐出圧力が、その冷媒に対応する閾値以上であると、警告音を発して、冷媒回収を行う作業者に回収作業の停止などの作業を促す。これにより、冷媒回収時における作業者による温度への注意を軽減することができる。また、冷媒回収装置1は、吐出圧力によって、回収ボンベ3の温度を推定することで、温度を測定するセンサを別途設ける必要がないため、コストの上昇を抑えることができる。
【0040】
(変形例1)
本実施形態では、閾値は、冷媒に予め対応付けられてメモリなどに記憶されているものとして説明した。しかしながら、作業者によって、閾値を入力できるようにしてもよい。閾値の入力操作は、例えば、操作部15により受け付けられる。
【0041】
図5は、閾値を設定する場合の、冷媒回収装置1の動作を示すフロー図である。
【0042】
制御部16は、閾値の設定モードにすると(S21)、冷媒の選択を受け付ける(S22)。そして、制御部16は、選択された冷媒に対応する閾値の入力を受け付けると(S23)、その閾値を、S22で受け付けた冷媒に対応付けて、メモリ(例えばRAM)に記憶する(S24)。
【0043】
このように、閾値を入力できるようにすることで、冷媒回収装置1を、多種多様な冷媒の回収に適用することができる。
【0044】
(変形例2)
本実施形態では、測定した吐出圧力が閾値を超えたとき、警告のみを行っているが、強制的に回収ポンプ11を停止させて、冷媒回収を停止するようにしてもよい。図6は、変形例の冷媒回収装置1の構成を示すブロック図である。変形例の冷媒回収装置1の制御部16は、さらに、停止部163を備えている。停止部163は、判定部161による判定の結果、測定された吐出圧力が閾値を超えている場合に、回収ポンプ11を停止させて、冷媒の回収を停止する。
【0045】
図7は、変形例の冷媒回収装置1の動作を示すフロー図である。S21~S27までの処理は、図4のS1~S7までの処理と同様であるため、その説明は省略する。S27で、警告した後、制御部16は、回収ポンプ11を停止させる(S30)。これにより、冷媒回収装置1は、冷媒の回収作業を強制的に停止することができる。
【0046】
S28~S30までの処理は、図4のS9~S11の処理と同様であるため、その説明は省略する。
【0047】
このように、吐出圧力が閾値を超えた場合に、作業者が操作することなく、回収ポンプ11を停止させて、冷媒回収作業を強制的に停止させることができる。この結果、冷媒回収時における作業者による温度への注意をさらに軽減することができる。
【符号の説明】
【0048】
1 冷媒回収装置
1A 吸引ポート
1B 吐出ポート
2 空調機器
3 回収ボンベ
4A、4B ホース
11 回収ポンプ
12 圧力測定部
13 表示部
14 スピーカ
15 操作部
16 制御部
161 判定部
162 警告部
163 停止部

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7