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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022103783
(43)【公開日】2022-07-08
(54)【発明の名称】印刷装置及び印刷用カセット
(51)【国際特許分類】
   B41J 11/42 20060101AFI20220701BHJP
   B41J 11/70 20060101ALI20220701BHJP
   B41J 3/36 20060101ALI20220701BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20220701BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20220701BHJP
【FI】
B41J11/42
B41J11/70
B41J3/36 T
B41J29/00 B
B41J29/38
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020218629
(22)【出願日】2020-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】村山 健太郎
【テーマコード(参考)】
2C055
2C058
2C061
【Fターム(参考)】
2C055CC00
2C055CC01
2C055CC05
2C058AB16
2C058AC06
2C058AD09
2C058AE04
2C058AE15
2C058AF06
2C058AF22
2C058AF31
2C058AF51
2C058GA11
2C058GE02
2C058GE16
2C058LA03
2C058LB09
2C058LB36
2C058LC01
2C058LC22
2C061AP05
2C061AQ04
2C061AS06
2C061BB08
2C061CF05
2C061CF06
2C061HK08
2C061HK11
2C061HN15
(57)【要約】
【課題】印刷媒体の逆搬送時の不具合を抑制できる印刷装置を提供する。
【解決手段】本開示は、長尺状の印刷媒体を収容した印刷用カセットが着脱可能に収納される収納部と、搬送部と、印刷部と、切断部と、取得部と、制御部とを備える印刷装置である。制御部は、搬送部によって印刷媒体を印刷部から切断部まで搬送する搬送処理と、切断部によって印刷部位を未印刷部位から分離するように切断する切断処理と、取得部によって印刷用カセットから制御情報を取得する取得処理と、取得した制御情報に基づいて印刷媒体の逆搬送量を決定する決定処理と、印刷部位が分離された印刷媒体を決定した逆搬送量に基づいて切断部から印刷部に向かって逆搬送する逆搬送処理と、を実行する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺状の印刷媒体を収容した印刷用カセットが着脱可能に収納される収納部と、
前記印刷媒体を搬送する搬送部と、
前記印刷媒体に印刷を行う印刷部と、
前記印刷媒体を切断する切断部と、
前記印刷用カセットから制御情報を取得する取得部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記搬送部によって、前記印刷媒体を前記印刷部から前記切断部まで搬送する搬送処理と、
前記切断部によって、前記印刷媒体のうち前記印刷部によって印刷された印刷部位を未印刷部位から分離するように切断する切断処理と、
前記取得部によって、前記収納部に収納された前記印刷用カセットから前記制御情報を取得する取得処理と、
取得した前記制御情報に基づいて前記印刷媒体の逆搬送量を決定する決定処理と、
前記搬送部によって、前記印刷部位が分離された前記印刷媒体を決定した前記逆搬送量に基づいて前記切断部から前記印刷部に向かって逆搬送する逆搬送処理と、
を実行する、印刷装置。
【請求項2】
前記制御情報は、前記印刷用カセットが有する記憶部に記憶された情報であると共に、前記印刷媒体に応じて設定された前記逆搬送量に関する情報を含む、請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記取得処理において取得する必要がある複数の情報のうち一部の情報が取得できない場合、前記逆搬送処理を実行しない、請求項2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記取得処理において、前記制御情報に含まれる前記印刷媒体の消費量又は使用時間に関する使用情報を取得すると共に、
前記決定処理において、前記使用情報に基づく前記消費量又は前記使用時間が大きいほど、前記逆搬送量を小さくする、請求項2又は請求項3に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記取得処理において、前記制御情報に含まれる前記印刷媒体のカールし易さに関する媒体特性情報を取得すると共に、
前記決定処理において、前記媒体特性情報に基づく前記カールし易さが大きいほど、前記逆搬送量を小さくする、請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記取得処理において前記制御情報に含まれる逆搬送の可否情報を取得すると共に、取得した前記可否情報が逆搬送禁止を示す場合、前記逆搬送処理を実行しない、請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記収納部に収納された前記印刷用カセットを認証する認証処理を実行すると共に、前記印刷用カセットの認証が成功しない場合、前記逆搬送処理を実行しない、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項8】
長尺状の印刷媒体と、
前記印刷媒体を収容するケースと、
前記ケースの外部に前記印刷媒体を露出させると共に、前記印刷媒体の印刷が行われる開口部と、
前記印刷媒体が前記ケースの内部から前記開口部へ搬送される方向とは逆方向に、前記印刷媒体が逆搬送される際の逆搬送量に関する制御情報を記憶する記憶部と、
を備える、印刷用カセット。
【請求項9】
前記制御情報は、前記印刷媒体の消費量又は使用時間に関する使用情報を含む、請求項8に記載の印刷用カセット。
【請求項10】
前記制御情報は、前記印刷媒体のカールし易さに関する媒体特性情報を含む、請求項8又は請求項9に記載の印刷用カセット。
【請求項11】
前記制御情報は、逆搬送の可否情報を含む、請求項8から請求項10のいずれか1項に記載の印刷用カセット。
【請求項12】
前記印刷媒体を搬送するプラテンローラをそれぞれ備える異なる種類の印刷装置に着脱可能であり、
前記制御情報は、前記印刷装置の種類ごとに用意された複数の回転情報を含み、
前記複数の回転情報は、それぞれ、前記プラテンローラの逆搬送時の回転角度又は前記プラテンローラを回転させるモータの逆搬送時のステップ数を表す、請求項8から請求項11のいずれか1項に記載の印刷用カセット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、印刷装置及び印刷用カセットに関する。
【背景技術】
【0002】
カセットに収容された長尺状の印刷媒体(つまり印刷用テープ)に印刷を行う印刷装置では、印刷部で印刷した後の印刷媒体を切断部へ搬送する。搬送された印刷媒体は切断部によって切断され、印刷部位が未印刷部位から分離される。
【0003】
このような印刷装置において、未印刷部位における余白を小さくして印刷媒体の消費を節約するために、切断後に印刷媒体を切断部から印刷部に向かって逆搬送する機構が知られている(特許文献1-3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011-136473号公報
【特許文献2】特開2016-036907号公報
【特許文献3】特開2019-098687号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した印刷装置において、余白低減のために逆搬送量を大きくし過ぎると、搬送又は印刷ができない位置まで印刷媒体が移動してしまうおそれがある。また、印刷媒体の特性、使用状況等によっては、逆搬送時に印刷装置の搬送機構に不具合が発生するおそれがある。
【0006】
本開示の一局面は、印刷媒体の逆搬送時の不具合を抑制できる印刷装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、長尺状の印刷媒体を収容した印刷用カセットが着脱可能に収納される収納部と、印刷媒体を搬送する搬送部と、印刷媒体に印刷を行う印刷部と、印刷媒体を切断する切断部と、印刷用カセットから制御情報を取得する取得部と、制御部と、を備える印刷装置である。
【0008】
制御部は、搬送部によって、印刷媒体を印刷部から切断部まで搬送する搬送処理と、切断部によって、印刷媒体のうち印刷部によって印刷された印刷部位を未印刷部位から分離するように切断する切断処理と、取得部によって、収納部に収納された印刷用カセットから制御情報を取得する取得処理と、取得した制御情報に基づいて印刷媒体の逆搬送量を決定する決定処理と、搬送部によって、印刷部位が分離された印刷媒体を決定した逆搬送量に基づいて切断部から印刷部に向かって逆搬送する逆搬送処理と、を実行する。
【0009】
このような構成によれば、印刷用カセットに付与された制御情報に基づいて逆搬送量が決定されるので、印刷装置及び/又は印刷媒体の特性等に応じて印刷媒体の逆搬送量を調整できる。その結果、印刷媒体の逆搬送時の不具合を抑制できる。
【0010】
本開示の別の態様は、長尺状の印刷媒体と、印刷媒体を収容するケースと、ケースの外部に印刷媒体を露出させると共に、印刷媒体の印刷が行われる開口部と、印刷媒体がケースの内部から開口部へ搬送される方向とは逆方向に、印刷媒体が逆搬送される際の逆搬送量に関する制御情報を記憶する記憶部と、を備える印刷用カセットである。
【0011】
このような構成によれば、印刷用カセットが記憶した制御情報に基づいて印刷装置による逆搬送量が決定されるので、印刷装置及び/又は印刷媒体の特性等に応じて印刷媒体の逆搬送量を調整できる。その結果、印刷媒体の逆搬送時の不具合を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、実施形態における印刷装置を示す模式的な斜視図である。
図2図2は、図1の印刷装置と実施形態における印刷用カセットとを示す模式的な斜視図である。
図3図3は、図2の印刷部近傍の模式的な部分拡大図である。
図4図4は、図1の制御部の構成例を示すブロック図である。
図5図5は、制御部が実行する処理を概略的に示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
<印刷装置>
図1に示す印刷装置100は、印刷用カセット10(図2参照)を用いて長尺状の印刷媒体に印刷を行う装置である。
【0014】
本実施形態では、収納部101への印刷用カセット10の挿入方向を下方向とし、上下方向と垂直な方向のうち印刷用テープ11Aが印刷装置100から排出される方向を左方向とし、上下方向と左右方向との双方に垂直な方向を前後方向とする。
【0015】
図1に示すように、印刷装置100は、筐体110と、キーボード111と、ディスプレイ112とを備える。
【0016】
キーボード111は、文字等の印刷内容の入力、及び機能設定を行う入力装置である。ディスプレイ112は、キーボード111によって入力された印刷内容、及び制御エラー等の情報を表示する表示装置である。
【0017】
また、図2に示すように、印刷装置100は、収納部101と、印刷部102と、搬送部103と、切断部104と、取得部105と、駆動入力部106と、制御部107とを備える。なお、図2の印刷装置100は、筐体110からキーボード111を取り外した状態である。
【0018】
(収納部)
収納部101は、印刷用カセット10が着脱可能に装着される凹部である。収納部101は、印刷用カセット10の位置決め機能を有する。収納部101は、筐体110に設けられている。キーボード111は、収納部101内の印刷用カセット10を覆う蓋を構成している。
【0019】
(印刷部)
印刷部102は、収納部101の内部に配置されている。印刷部102は、印刷用カセット10が収容する印刷用テープ11Aに印刷を行う印刷ヘッドである。
【0020】
印刷部102は、個別に発熱が制御される複数の発熱素子を有する。印刷部102は、印刷用カセット10が収納部101に装着された状態で、印刷用カセット10の開口部18内に配置される。
【0021】
(搬送部)
搬送部103は、印刷用テープ11Aを搬送及び逆搬送する。搬送部103は、図3に示すように、プラテンローラ103Aと、押圧ローラ103Bと、ローラホルダ103Cとを有する。
【0022】
プラテンローラ103Aは、収納部101の内部において、印刷部102と対向するように印刷部102の近傍に配置されている。プラテンローラ103Aは、印刷用テープ11Aを印刷部102から切断部104まで搬送する搬送方向と、搬送方向とは逆方向の逆搬送方向とに回転する。
【0023】
プラテンローラ103Aは、プラテンローラ103Aに連結されたプラテンギア(図示省略)によって回転駆動される。プラテンギアは、駆動入力部106によって印刷用カセット10に入力された駆動力を、印刷用カセット10から受け取って回転する。駆動入力部106の回転方向によって、プラテンローラ103Aの回転方向が決定される。
【0024】
押圧ローラ103Bは、印刷用テープ11Aの排出方向において、プラテンローラ103Aよりも下流側に配置されている。押圧ローラ103Bは、印刷用カセット10のピンチローラ15と共に、ラミネートテープ13Aを印刷後の印刷用テープ11Aに押し付ける。
【0025】
ローラホルダ103Cは、プラテンローラ103A及び押圧ローラ103Bを保持している。プラテンローラ103A及び押圧ローラ103Bは、ローラホルダ103Cの揺動によって、印刷部102及び印刷用カセット10に対し、近づく方向又は離れる方向に移動可能である。
【0026】
(切断部)
切断部104は、印刷部102による印刷後の印刷用テープ11Aを切断するカッターである。
【0027】
切断部104は、収納部101における印刷用テープ11Aの排出口に配置されている。つまり、切断部104は、印刷用テープ11Aの排出方向において、印刷部102及び搬送部103よりも下流側に配置されている。
【0028】
(取得部)
図2に示す取得部105は、印刷用カセット10から制御情報を取得する。取得部105は、機械的、光学的又は電磁気的な読取りセンサによって、印刷用カセット10の記憶部19から制御情報を検出する。
【0029】
(駆動入力部)
駆動入力部106は、印刷用カセット10に駆動力を入力するシャフトである。具体的には、駆動入力部106は、印刷用カセット10の巻取スプール14と係合し、巻取スプール14を回転させる。また、駆動入力部106は、印刷用カセット10の入力ギア16と係合し、入力ギア16に駆動力を入力する。
【0030】
駆動入力部106は、収納部101の内部に配置されている。駆動入力部106は、駆動源(図示省略)によって軸回転される。駆動源としては、例えばモータとギアとを組み合わせた機構が使用できる。
【0031】
(制御部)
図4に示すように、制御部107は、キーボード111及び取得部105から入力される情報を処理する。また、制御部107は、ディスプレイ112、印刷部102、搬送部103、及び切断部104を制御する。
【0032】
制御部107は、例えば、プロセッサと、RAM、ROM等の記憶媒体と、入出力部とを備えるコンピュータにより構成される。制御部107は、予め記憶されたプログラムを実行することで、印刷用テープ11Aの印刷、搬送及び切断を制御する。制御部107の具体的な処理については後述する。
【0033】
<印刷用カセット>
図3に示す印刷用カセット10は、長尺状の印刷媒体である印刷用テープ11Aを収容している。図3に示す印刷用カセット10は、印刷後の印刷用テープ11Aにラミネートテープ13Aを貼り合わせた印刷結果物を形成可能な印刷用カセットである。
【0034】
印刷用カセット10は、異なる種類(例えばプラテンローラ103Aの径が異なる)印刷装置100に着脱可能である。印刷用カセット10の交換により、印刷媒体の補給、及び印刷媒体の種類(例えば、サイズ、色、材質等)の変更ができる。
【0035】
印刷用カセット10は、第1ロール11と、第2ロール12と、第3ロール13と、巻取スプール14と、ピンチローラ15と、入力ギア16と、ケース17と、開口部18と、記憶部19とを備える。
【0036】
(第1ロール)
第1ロール11は、印刷が行われる印刷用テープ11Aをスプールに巻回したものである。印刷用テープ11Aの表面には、印刷装置100の印刷部102及びインクリボン12Aによって印刷が行われる。
【0037】
第1ロール11は、印刷装置100のプラテンローラ103Aによる印刷用テープ11Aの搬送に伴ってスプールと共に回転することで、印刷用テープ11Aを印刷部102に供給する。
【0038】
(第2ロール)
第2ロール12は、印刷用テープ11Aの印刷に用いられるインクリボン12Aをスプールに巻回したものである。
【0039】
インクリボン12Aは、開口部18において、印刷用テープ11Aと重ね合わされ、印刷部102による印刷に供される。印刷に使用されたインクリボン12Aは、巻取スプール14に巻き取られる。
【0040】
第2ロール12は、インクリボン12Aの巻取スプール14による巻き取りに伴ってスプールと共に回転することで、インクリボン12Aを印刷部102に供給する。
【0041】
(第3ロール)
第3ロール13は、印刷用テープ11Aの保護に用いられるラミネートテープ13Aをスプールに巻回したものである。
【0042】
第3ロール13は、ピンチローラ15及び押圧ローラ103Bによるラミネートテープ13Aの印刷用テープ11Aへの貼り合わせに伴ってスプールと共に回転することで、ラミネートテープ13Aを供給する。
【0043】
(巻取スプール)
巻取スプール14は、駆動入力部106が挿入される中空部を規定する内周面と、この内周面に設けられたスプライン歯とを有する。
【0044】
駆動入力部106は、巻取スプール14のスプライン歯と係合することで、駆動力を巻取スプール14に伝達する。巻取スプール14は、駆動入力部106によって回転され、インクリボン12Aを巻き取る。
【0045】
(ピンチローラ)
ピンチローラ15は、印刷装置100の押圧ローラ103Bと共に、印刷用テープ11Aとラミネートテープ13Aとを厚み方向に挟む。これにより、ラミネートテープ13Aが印刷用テープ11Aに貼り合わされる。
【0046】
(入力ギア)
入力ギア16は、駆動入力部106が挿入される中空部を規定する内周面と、この内周面に設けられたスプライン歯とを有する。入力ギア16は、巻取スプール14と上下方向に重なるように配置されている。
【0047】
駆動入力部106によって入力ギア16に入力された駆動力は、印刷用カセット10の内部に設けられた駆動伝達機構(図示省略)によって、プラテンローラ103A(具体的にはプラテンギア)に伝達される。
【0048】
(ケース)
ケース17は、第1ロール11、第2ロール12、第3ロール13、巻取スプール14、ピンチローラ15及び入力ギア16を収容している。
【0049】
(開口部)
開口部18は、ケース17の外部に印刷用テープ11Aを露出させる。開口部18にて、印刷部102による印刷用テープ11Aの印刷が行われる。
【0050】
開口部18は、ケース17の一部を切り欠いた部位である。開口部18は、印刷用カセット10が印刷装置100に装着された状態で、内部に印刷部102が配置される空間を構成している。
【0051】
開口部18において、印刷用テープ11A及びインクリボン12Aが左右方向に架け渡される。印刷後の印刷用テープ11Aは、搬送部103によって開口部18から印刷装置100の外部に向かって搬送される。印刷後のインクリボン12Aは、開口部18から巻取スプール14に巻き取られる。
【0052】
(記憶部)
記憶部19は、印刷装置100の搬送部103による印刷用テープ11Aの逆搬送時に利用される制御情報を記憶している。
【0053】
記憶部19は、制御情報を印刷装置100の取得部105に検出させる。記憶部19の読み取りは、接触式及び非接触式のいずれであってもよい。記憶部19は、電子回路で構成されてもよいし、物理的マーカで構成されてもよい。
【0054】
記憶部19の位置は、印刷装置100の取得部105による検出が可能な位置であれば図示した位置に限定されない。また、印刷用カセット10は、制御情報を一部ずつ記憶した複数の記憶部19を備えてもよい。
【0055】
電子回路は、例えば、制御情報を記憶するメモリと、取得部105に制御情報を取得させるRFID(Radio Frequency Identification)タグとを有する。物理的マーカは、例えば、ケース17に設けられた凹部、孔、凸部又はこれらの組み合わせによって構成される。
【0056】
制御情報は、少なくとも印刷用テープ11Aがケース17の内部から開口部18へ搬送される方向とは逆方向に、印刷用テープ11Aが逆搬送される際の逆搬送量に関する情報を含む。
【0057】
逆搬送量に関する情報は、印刷用テープ11Aに応じて設定されている。制御情報は、逆搬送量に関する情報として、距離情報、回転情報、温度情報、湿度情報、使用情報、媒体特性情報、逆搬送の可否情報、及びカセット認証情報の少なくとも1つを含む。
【0058】
距離情報は、プラテンローラ103Aにより印刷用テープ11Aが逆搬送される距離(例えば、mm単位)を表す。また、距離情報は、制御部107が逆搬送量の決定に用いる係数(つまり、逆搬送量の大小を示す相対値)であってもよい。
【0059】
制御情報は、印刷装置100の種類ごとに用意された複数の距離情報を含んでもよい。例えば、印刷装置100がプラテンローラ103Aの回転角度の計測機構を有する場合の第1逆搬送距離と、印刷装置100が計測機構を有しない場合の第2逆搬送距離とが制御情報に含まれてもよい。プラテンローラ103Aの回転のズレに対するマージンを確保するため、第2逆搬送距離は、第1逆搬送距離よりも小さい値とされる。
【0060】
さらに、制御情報は、印刷装置100の印刷モードごとに用意された複数の距離情報を含んでもよい。例えば、印刷余白の小さい印刷モードの場合の第3逆搬送距離と、印刷余白の大きい印刷モードの場合の第4逆搬送距離とが制御情報に含まれてもよい。次の印刷における印刷用テープ11Aの余白を大きくするために、第4逆搬送距離は、第3逆搬送距離よりも小さい値とされる。
【0061】
回転情報は、プラテンローラ103Aの逆搬送時の回転角度(例えば、rad単位又は°単位)又はプラテンローラ103Aを回転させるモータの逆搬送時のステップ数を表す。制御情報は、印刷装置100の種類ごとに用意された複数の回転情報を含んでもよい。
【0062】
例えば、印刷装置100のプラテンローラ103Aの直径に応じた複数の回転情報(つまり回転情報のテーブル)が制御情報に含まれてもよい。プラテンローラ103Aの直径が大きいほど、プラテンローラ103Aの回転角度、又はモータのステップ数は小さい値とされる。
【0063】
温度情報は、印刷用テープ11Aの逆搬送を許容する上限温度(例えば、℃単位)を表す。湿度情報は、印刷用テープ11Aの逆搬送を許容する上限湿度(例えば、%単位)を表す。
【0064】
使用情報は、印刷用テープ11Aの消費量又は使用時間に関する情報である。具体的には、使用情報は、第1ロール11の直径(つまり、第1ロール11における印刷用テープ11Aの残量)、印刷用カセット10の製造日時等を含む。使用情報は、印刷用カセット10の使用に伴って印刷装置100によって上書きされる。
【0065】
媒体特性情報は、印刷媒体のカールし易さに関する情報である。具体的には、媒体特性情報は、印刷用テープ11Aの幅、厚み、材質、層構造、第1ロール11の内径(つまりスプールの外径)等を含む。
【0066】
逆搬送の可否情報は、印刷用テープ11Aの逆搬送が可能か不可能かを表す。印刷用テープ11Aの特性によって逆搬送が不適切な印刷用カセット10では、逆搬送の可否情報は、逆搬送禁止を示す値とされる。例えば、印刷用テープ11Aの剛性が低い場合は、逆搬送によってジャムが発生するおそれがあるため、逆搬送は不可とされる。
【0067】
カセット認証情報は、印刷用カセット10が印刷装置100に適合したものであることを示す情報である。印刷装置100に適合している印刷用カセット10では、取得部105によってカセット認証情報が取得されることで、制御部107による認証が成功する。一方、印刷装置100に適合していない印刷用カセット10では、制御部107による認証が成功しない。
【0068】
<制御部の処理>
制御部107は、取得処理と、認証処理と、決定処理と、印刷処理と、搬送処理と、切断処理と、逆搬送処理と、強制逆搬送処理とを実行する。
【0069】
(取得処理)
取得処理は、収納部101に印刷用カセット10が装着された時点で開始される。取得処理では、取得部105によって、収納部101に収納された印刷用カセット10から制御情報が取得される。
【0070】
具体的には、制御部107は、距離情報、回転情報、温度情報、湿度情報、使用情報、媒体特性情報、逆搬送の可否情報、及びカセット認証情報のうち、必要な情報を記憶部19から取得する。
【0071】
制御部107は、取得処理において記憶部19から取得する必要がある複数の情報のうち一部の情報が取得できない場合、逆搬送処理を実行しない。例えば、距離情報として逆搬送距離の数値が取得できても、第3逆搬送距離と第4逆搬送距離とを識別するラベルが取得できない場合(つまり、印刷余白の小さい印刷モード用の逆搬送距離か、印刷余白の大きい印刷モード用の逆搬送距離か識別できない場合)は、逆搬送処理を実行しない。
【0072】
また、制御部107は、取得した逆搬送の可否情報が搬送禁止を示す場合にも、逆搬送処理を実行しない。
【0073】
さらに、制御部107は、印刷装置100の使用雰囲気における温度(つまり雰囲気温度)が温度情報で示される上限温度を超える場合、又は、使用雰囲気における湿度(つまり雰囲気湿度)が湿度情報で示される上限湿度を超える場合にも逆搬送処理を実行しない。雰囲気温度及び雰囲気湿度は、印刷装置100に設けられたセンサで測定される。
【0074】
(認証処理)
認証処理では、収納部101に収納された印刷用カセット10が認証される。具体的には、取得処理によって取得部105が記憶部19から取得したカセット認証情報の照合によって認証が行われる。印刷用カセット10の認証が成功しない場合、制御部107は、逆搬送処理を実行しない。
【0075】
(決定処理)
決定処理では、取得された制御情報に基づいて印刷用テープ11Aの逆搬送量が決定される。
【0076】
具体的には、制御部107は、印刷装置100の種類に応じた距離情報又は回転情報に基づいて、印刷用テープ11Aの逆搬送量を決定する。このとき、制御部107は、使用情報に基づく消費量又は使用時間が大きいほど、逆搬送量を小さくする。また、制御部107は、媒体特性情報に基づくカールし易さが大きいほど、逆搬送量を小さくする。
【0077】
使用情報又は媒体特性情報に基づく補正後の逆搬送量は、消費量、使用時間、又はカールし易さに対応する逆搬送量を記したテーブルの参照によって決定されてもよいし、消費量、使用時間、又はカールし易さを変数とする関数によって決定されてもよい。
【0078】
また、制御部107は、雰囲気温度又は雰囲気湿度が大きいほど、逆搬送量を小さくする補正を行ってもよい。例えば、制御部107は、雰囲気温度が予め定めた補正温度以下の場合には補正を行わず、雰囲気温度が補正温度を超え上限温度以下の場合は、雰囲気温度の増加に伴って逆搬送量を低減させる演算を行ってもよい。
【0079】
さらに、制御部107は、現在のプラテンローラ103Aの累計回転距離に、決定した逆搬送量を加えた値が回転距離の許容値を超える場合に、逆搬送を実行しないように構成されてもよい。
【0080】
回転距離の許容値は、プラテンローラ103Aの使用上限を示す予め定められた値である。回転距離の許容値を超えてプラテンローラ103Aが回転すると、摩耗によってスリップが発生し、逆搬送時に不具合が発生するおそれがある。
【0081】
(印刷処理)
印刷処理では、印刷部102によって、開口部18内の印刷用テープ11Aに印刷が行われる。印刷処理は、ユーザーからの入力によって開始される。
【0082】
(搬送処理)
搬送処理では、搬送部103によって、印刷後の印刷用テープ11Aが印刷部102から切断部104まで搬送される。具体的には、制御部107は、印刷処理の完了後、駆動入力部106を搬送方向に回転させることで、印刷用テープ11Aを搬送する。
【0083】
(切断処理)
切断処理では、切断部104によって、印刷用テープ11Aのうち印刷部102によって印刷された印刷部位が未印刷部位から分離するように切断される。具体的には、制御部107は、搬送処理の完了後、切断部104が有するモータを駆動させることで、切断部104が有する刃を印刷用テープ11Aに向けて動かす。
【0084】
(逆搬送処理)
逆搬送処理では、搬送部103によって、印刷部位が分離された印刷用テープ11Aが、決定された逆搬送量に基づいて切断部104から印刷部102に向かって逆搬送される。具体的には、制御部107は、切断処理の完了後、駆動入力部106を逆搬送方向に回転させることで、印刷用テープ11Aを逆搬送する。
【0085】
(強制逆搬送処理)
強制逆搬送処理では、逆搬送処理が実行されない場合に、ユーザーからの指示によって印刷用テープ11Aが逆搬送される。
【0086】
具体的には、制御部107は、上述した逆搬送処理を実行しない逆搬送中止条件のいずれかが満たされる場合に、ユーザーからの強制逆搬送の指示に基づいて、駆動入力部106を逆搬送方向に回転させる。強制逆搬送処理における逆搬送量は、決定処理で決定された逆搬送量、ユーザーが入力した逆搬送量、又は予め定められた強制逆搬送用の逆搬送量とされる。
【0087】
強制逆搬送の指示は、逆搬送中止条件が満たされた場合に、その都度キーボード111を介してユーザーから入力されてもよい。また、強制逆搬送の可否がユーザーによって予め制御部107のメモリに設定登録されてもよい。
【0088】
(制御フロー)
以下、図5を参照しつつ、印刷及び切断が行われた印刷用テープ11Aに対し、制御部107が実行する処理の一例について説明する。
【0089】
印刷用テープ11Aの切断が終了すると、制御部107は、認証処理による認証が成功しているか否かを判定する(ステップS110)。認証処理が失敗している場合(S110:NO)、制御部107は、第1フラグを1(つまりオン)にする(ステップS120)。一方、認証処理が成功している場合(S110:YES)、制御部107は、第1フラグをデフォルト(つまりゼロ)のままとする。
【0090】
次に、制御部107は、逆搬送の可否情報により印刷用テープ11Aが逆搬送可能であるか否かを判定する(ステップS130)。逆搬送禁止の場合(S130:NO)、制御部107は、第2フラグを1にする(ステップS140)。一方、逆搬送可能の場合(S130:YES)、制御部107は、第2フラグをデフォルトのままとする。
【0091】
次に、制御部107は、取得する必要がある情報が取得できているか否かを判定する(ステップS150)。取得できていない必要情報がある場合(S150:NO)、制御部107は、第3フラグを1にする(ステップS160)。一方、必要情報が全て取得できている場合(S150:YES)、制御部107は、第3フラグをデフォルトのままとする。
【0092】
次に、制御部107は、雰囲気温度が逆転可能な上限温度以下か否かを判定する(ステップS170)。雰囲気温度が上限を超えている場合(S170:NO)、制御部107は、第4フラグを1にする(ステップS180)。一方、雰囲気温度が上限以下の場合(S170:YES)、制御部107は、第4フラグをデフォルトのままとする。
【0093】
次に、制御部107は、雰囲気湿度が逆転可能な上限湿度以下か否かを判定する(ステップS190)。雰囲気湿度が上限を超えている場合(S190:NO)、制御部107は、第5フラグを1にする(ステップS200)。一方、雰囲気湿度が上限以下の場合(S190:YES)、制御部107は、第5フラグをデフォルトのままとする。
【0094】
次に、制御部107は、逆搬送量を決定し、決定した逆搬送量が回転距離の許容値以下か否かを判定する(ステップS210)。逆搬送量が許容値を超える場合(S210:NO)、制御部107は、第6フラグを1にする(ステップS220)。一方、逆搬送量が許容値以下の場合(S210:YES)、制御部107は、第6フラグをデフォルトのままとする。
【0095】
次に、制御部107は、全てのフラグ(つまり、第1フラグから第6フラグまで)がゼロか否かを判定する(ステップS230)。全てのフラグがゼロの場合(S230:YES)、制御部107は、逆搬送処理により印刷用テープ11Aの逆搬送を実施する(ステップS240)。
【0096】
一方、いずれかのフラグが1の場合(S230:NO)、制御部107は、ユーザーによる強制逆搬送の指示の有無を判定する(ステップS250)。強制逆搬送の指示がある場合(S250:YES)、制御部107は、強制逆搬送処理により印刷用テープ11Aの逆搬送を実施する(S240)。強制逆搬送の指示がない場合(S250:NO)、制御部107は、逆搬送を中止する(ステップS260)。
【0097】
逆搬送の実施又は中止後、制御部107は、全てのフラグをクリアし、デフォルトの値に戻す(ステップS270)。
【0098】
なお、図5のフローにおいて、逆搬送中止条件が満たされた場合(例えば、認証が成功しなかった場合)に、フラグを立てる代わりに、残りのステップを飛ばして強制逆搬送の指示の有無を確認するステップ(S250)に飛ぶようにしてもよい。
【0099】
[1-2.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)印刷用カセット10に付与された制御情報に基づいて逆搬送量が決定されるので、印刷装置100及び/又は印刷用テープ11Aの特性等に応じて印刷用テープ11Aの逆搬送量を調整できる。その結果、印刷用テープ11Aの逆搬送時の不具合を抑制できる。
【0100】
(1b)取得する必要がある複数の情報のうち一部の情報が取得できない場合に逆搬送処理が実行されないことで、想定外の逆搬送量で印刷用テープ11Aが逆搬送されることを抑制できる。
【0101】
(1c)印刷用テープ11Aの消費量が大きくなるにつれて、第1ロール11の直径が小さくなる。そのため、開口部18に供給される印刷用テープ11Aの巻癖が強くなる。また、印刷用カセット10の使用時間(つまり製造日時からの経過時間)が長くなるにつれて、印刷用テープ11Aがロール状に保持される時間が長くなる。そのため、印刷用テープ11Aの巻癖が強くなる。
【0102】
これに対し、制御情報に含まれる使用情報に基づく消費量又は使用時間の増大に合わせて逆搬送量が小さくなるよう補正されることで、巻癖の強さに合わせて印刷用テープ11Aの逆搬送量を抑えることができる。その結果、逆搬送時の不具合を抑制できる。
【0103】
(1d)制御情報に含まれる媒体特性情報に基づくカールし易さの大きさに合わせて逆搬送量が小さくなるよう補正されることで、カールのし易さに合わせて印刷用テープ11Aの逆搬送量を抑えることができる。その結果、逆搬送時の不具合を抑制できる。
【0104】
(1e)雰囲気温度が上限を超える場合、及び/又は雰囲気湿度が上限を超える場合に逆搬送処理が実行されないことで、カールし易くなった印刷用テープ11Aの逆搬送による不具合を抑制できる。
【0105】
(1f)可否情報が逆搬送禁止を示す場合、及び/又は印刷用カセット10の認証が成功しない場合に逆搬送処理が実行されないことで、逆搬送に不向きな特性を有する印刷用カセット10に対する逆搬送が回避できる。その結果、印刷用カセット10及び印刷装置100の双方における不具合を抑制できる。
【0106】
(1g)制御情報が、印刷装置100の種類ごとに用意された複数の距離情報及び/又は複数の回転情報を含むことで、印刷用テープ11Aの逆搬送時の不具合を抑制しつつ、異なる種類の印刷装置100で共通する印刷用カセット10を使用することができる。
【0107】
[2.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
【0108】
(2a)上記実施形態の印刷装置は、インクリボンを用いて印刷媒体に印刷するものに限定されない。例えば、印刷用カセットは、印刷部により印刷される印刷媒体として、帯状の感熱紙を備えてもよい。
【0109】
(2b)上記実施形態の印刷装置において、カセット認証情報は、必ずしも制御情報に含まれなくてもよい。例えば、印刷装置の制御部は、印刷用カセットの形状、内部構造等によって印刷用カセットの認証を行ってもよい。
【0110】
(2c)上記実施形態の印刷用カセットは、必ずしもラミネートテープを備えなくてもよい。このような印刷用カセットでは、ピンチローラと押圧ローラとによって印刷後の印刷用テープとラミネートテープとを貼り合せる必要がないため、制御情報における逆搬送量を大きくすることができる。
【0111】
(2d)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
【符号の説明】
【0112】
10…印刷用カセット、11…第1ロール、11A…印刷用テープ、
12…第2ロール、12A…インクリボン、13…第3ロール、
13A…ラミネートテープ、14…巻取スプール、15…ピンチローラ、
16…入力ギア、17…ケース、18…開口部、19…記憶部、100…印刷装置、
101…収納部、102…印刷部、103…搬送部、103A…プラテンローラ、
103B…押圧ローラ、103C…ローラホルダ、104…切断部、105…取得部、
106…駆動入力部、107…制御部、110…筐体、111…キーボード、
112…ディスプレイ。
図1
図2
図3
図4
図5