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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022103875
(43)【公開日】2022-07-08
(54)【発明の名称】防犯システム
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/18 20060101AFI20220701BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20220701BHJP
【FI】
H04N7/18 D
H04M11/00 301
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020218773
(22)【出願日】2020-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100161506
【弁理士】
【氏名又は名称】川渕 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100179833
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 将尚
(72)【発明者】
【氏名】田代 達一郎
(72)【発明者】
【氏名】倉林 慶太
(72)【発明者】
【氏名】宮内 隆
(72)【発明者】
【氏名】丸尾 広行
(72)【発明者】
【氏名】山川 稔
(72)【発明者】
【氏名】山田 裕輔
【テーマコード(参考)】
5C054
5K201
【Fターム(参考)】
5C054CA04
5C054CC02
5C054DA09
5C054FA04
5C054FE18
5C054HA19
5K201AA09
5K201BA02
5K201CA04
5K201DC02
5K201ED09
5K201EF04
(57)【要約】
【課題】地域防犯に適した防犯システムを提供することである。
【解決手段】所定の地域内において屋外に設けられた複数の屋外カメラが撮像した複数の映像を前記屋外カメラごとに格納する第1格納部と、認証情報をユーザごとに格納する第2格納部と、ユーザの通信端末とネットワークを介して接続され、前記通信端末から受け付けた認証情報と、前記第2格納部に格納されている認証情報とが一致する場合には、ユーザ認証に成功したと判定して、ユーザ認証に成功した前記通信端末に対して前記第1格納部内に格納された映像を提供する制御部と、を備える、防犯システムである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の地域内において屋外に設けられた複数の屋外カメラが撮像した複数の映像を前記屋外カメラごとに格納する第1格納部と、
認証情報をユーザごとに格納する第2格納部と、
ユーザの通信端末とネットワークを介して接続され、前記通信端末から受け付けた認証情報と、前記第2格納部に格納されている認証情報とが一致する場合には、ユーザ認証に成功したと判定して、ユーザ認証に成功した前記通信端末に対して前記第1格納部内に格納された映像を提供する制御部と、
を備える、防犯システム。
【請求項2】
前記第1格納部は、所定の地域内において複数の建物に設けられた複数の前記屋外カメラで撮像された前記複数の映像を前記屋外カメラごとに格納する、
請求項1に記載の防犯システム。
【請求項3】
前記制御部は、前記ユーザ認証に成功した前記通信端末に対して前記第1格納部内に格納された前記屋外カメラごとの映像を提供する、
請求項1又は請求項2に記載の防犯システム。
【請求項4】
前記認証情報は、前記建物のユーザごとに割り当てられている、
請求項2に記載の防犯システム。
【請求項5】
前記制御部と前記複数の屋外カメラとを接続する一つ以上のゲートウェイを備え、
一つ以上の前記ゲートウェイは、一つ以上の前記屋外カメラと通信し、
前記制御部は、前記ゲートウェイを介して受信した前記映像を前記第1格納部に格納する、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の防犯システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、防犯システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、戸建て住宅などの建物の屋外に防犯カメラが設置される場合がある(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-174201号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
建物に設置される防犯カメラは、その建物の所有者であるユーザが管理している。そのため、防犯カメラの映像は、その所有者のみが閲覧することができる。地域防犯の観点からは、改善の余地がある。
【0005】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、地域防犯に適した防犯システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、所定の地域内において屋外に設けられた複数の屋外カメラが撮像した複数の映像を前記屋外カメラごとに格納する第1格納部と、認証情報をユーザごとに格納する第2格納部と、ユーザの通信端末とネットワークを介して接続され、前記通信端末から受け付けた認証情報と、前記第2格納部に格納されている認証情報とが一致する場合には、ユーザ認証に成功したと判定して、ユーザ認証に成功した前記通信端末に対して前記第1格納部内に格納された映像を提供する制御部と、を備える、防犯システムである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本実施形態の防犯システムの概略構成の一例を示す図である。
図2】本実施形態の通信端末と情報処理装置との接続関係を説明する図である。
図3】本実施形態の情報処理装置の概略構成の一例を示す図である。
図4】本実施形態のユーザ情報を説明する図である。
図5】本実施形態のカメラ情報を説明する図である。
図6】本実施形態の選択画面を説明する図である。
図7】本実施形態のカメラ映像の表示態様の一例を示す図である。
図8】本実施形態の情報処理装置の動作のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本実施形態に係る防犯システムを、図面を用いて説明する。
【0009】
本実施形態に係る防犯システム1は、所定の地域内において屋外に設けられた複数の屋外カメラの映像を収集する。防犯システム1は、収集した屋外カメラごとのカメラ映像を、地域に住んでいる複数のユーザ間で共有させる。
【0010】
所定の地域内の複数の建物100には屋外カメラ200が設置されている。建物100は、家、マンション、商業施設などである。図1に示す例では、所定の地域には、建物100-1、建物100-2、建物100-3及び建物100-4がある。
【0011】
建物100-1には、屋外カメラ200-1が設置されている。建物100-1には、ゲートウェイ10-1が設置されている。屋外カメラ200-1は、建物100-1の利用者であるユーザ「1」によって管理される。建物100-2には、屋外カメラ200-2が設置されている。建物100-2には、ゲートウェイ10-2が設置されている。屋外カメラ200-2は、建物100-2の利用者であるユーザ「2」によって管理される。建物100-3には、屋外カメラ200-3が設置されている。建物100-3には、ゲートウェイ10-3が設置されている。屋外カメラ200-3は、建物100-3の利用者であるユーザ「3」によって管理される。建物100-4には、屋外カメラ200-4が設置されている。建物100-4には、ゲートウェイ10-4が設置されている。屋外カメラ200-4は、建物100-4の利用者であるユーザ「4」によって管理される。ハイフン以下の符号は、複数の同じ種類の構成要素を互いに区別するものである。複数の同じ種類の構成を互いに区別しない場合には、ハイフン以下の符号を省略する場合がある。1つの建物100に複数の屋外カメラ200が設置されてもよい。
【0012】
屋外カメラ200-kは、建物100-kの屋外の映像(静止画または動画)を撮像する。屋外カメラ200は、例えば、防犯カメラや監視カメラである。屋外カメラ200は、他の装置とネットワークを介して無線通信が可能である。
【0013】
本実施形態に係る防犯システム1の構成の一例について説明する。図1に示すように、防犯システム1は、複数のゲートウェイ10、複数の通信端末20及び情報処理システム400を備える。情報処理システム400は、複数の情報処理装置30を備える。情報処理システム400は、複数の情報処理装置30が一体化した装置を備えてもよい。
【0014】
ゲートウェイ10-kは、情報処理装置30-kと複数の屋外カメラ200-kとを接続する。例えば、複数のゲートウェイ10は、複数の屋外カメラ200と第1ネットワークNW1を介して接続し、複数の情報処理装置30と第2ネットワークNW2を介して接続する。複数のゲートウェイ10は、複数の屋外カメラ200と複数の情報処理装置30との情報のやり取りを中継する。複数の屋外カメラ200が撮像した各映像(以下、「カメラ映像」という。)は、複数のゲートウェイ10を介して複数の情報処理装置30に送信される。本実施形態では、屋外カメラ200-kが撮像したカメラ映像は、ゲートウェイ10-kを介して情報処理装置30-kに送信される。
【0015】
第1ネットワークNW1及び第2ネットワークNW2は、無線通信の伝送路(例えば、無線LAN)であってもよく、無線通信の伝送路及び有線通信の伝送路の組み合わせであってもよい。第1ネットワークNW1及び第2ネットワークNW2は、携帯電話回線網などの移動体通信網、無線パケット通信網、インターネット及び専用回線又はそれらの組み合わせであってもよい。例えば、第1ネットワークNW1及び第2ネットワークNW2は、省電力広域ネットワーク(LPWAN:Low-power Wide-area)を用いてもよいし、短距離無線通信規格であるZigBee(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、BLE等を用いてもよい。
【0016】
本実施形態では、一例として第1ネットワークNW1と第2ネットワークNW2とは、異なる通信ネットワークである。例えば、第1ネットワークNW1は、Wi-FiやBLEである。例えば、第2ネットワークNW2は、無線LANである。
【0017】
複数の通信端末20は、複数の情報処理装置30に対して無線又は有線で通信を行うことにより情報を送受する。通信端末20-kは、建物100-kのユーザが使用する端末である。図2に示す通り、複数の通信端末20-1~20-4は、複数の情報処理装置30に対して第3ネットワークNW3を介して無線通信する。第3ネットワークNW3は、無線通信の伝送路(例えば、無線LAN)であってもよく、無線通信の伝送路及び有線通信の伝送路の組み合わせであってもよい。第3ネットワークNW3は、携帯電話回線網などの移動体通信網、無線パケット通信網、インターネット及び専用回線又はそれらの組み合わせであってもよい。例えば、第3ネットワークNW3は、省電力広域ネットワーク(LPWAN:Low-power Wide-area)を用いてもよいし、短距離無線通信規格であるZigBee、Wi-Fi、BLE等を用いてもよい。第3ネットワークNW3は、第2ネットワークNW2と同じネットワークであってもよい。
【0018】
通信端末20は、例えば、ユーザが携帯可能な携帯通信端末である。例えば、通信端末20は、携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末及びノートパソコンのいずれかである。通信端末20は、ウェアラブル端末等であってもよい。通信端末20は、ユーザが携帯可能であるか否かには特に限定されない。例えば、通信端末20は、コンピュータであってもよい。本実施形態では、通信端末20が携帯通信端末である場合について説明する。
【0019】
通信端末20は、操作部21、表示部22及び処理部23を備える。
【0020】
操作部21は、ユーザにより操作される。操作部21は、ユーザによる操作を受け付けると、その受け付けた操作に応じた操作信号を処理部23に出力する。例えば、操作部21は、タッチパネルやボタンなどである。本実施形態の一例では、操作部21は、表示部22と一体で構成されているタッチパネルである。
【0021】
表示部22は、情報を表示する。例えば、表示部22は、タッチパネル式の表示画面を備えている。
【0022】
処理部23は、プロセッサ、メモリ及び通信用インタフェースを含んでいる。処理部23は、第3ネットワークNW3を介して一つ以上の情報処理装置30から得られた屋外カメラ200のカメラ映像を表示部22に表示する。処理部23は、プロセッサ、メモリ及び通信用インタフェースを含んでいる。処理部23は、操作部21から得られた操作信号に応じた情報を、第3ネットワークNW3を介して一つ以上の情報処理装置30に送信する。例えば、処理部23の機能は、事前にインストールされたアプリケーションによって実行される。
【0023】
処理部23は、アプリケーションが起動すると、一つ以上の情報処理装置30からカメラ映像を取得して、そのカメラ映像を表示部22に表示可能である。処理部23は、防犯システム1を利用する複数のユーザの建物100に設置された複数の屋外カメラ200のカメラ映像を屋外カメラ200ごとに表示部22に表示可能である。ユーザは、通信端末20を操作することで、表示部22に表示させる1つ以上のカメラ映像を選択可能である。
【0024】
本実施形態に係る情報処理装置30の概略構成の一例について、図3を用いて説明する。情報処理装置30は、第1サーバ31、第2サーバ32及び第3サーバ33を備える。情報処理装置30は、インターネット上やクラウド上に配置されてもよい。第3サーバ33は、制御部の一例である。
【0025】
第1サーバ31は、カメラ映像を格納する映像DB310を備える。映像DB310には、複数の屋外カメラ200が撮像した複数のカメラ映像を屋外カメラ200ごとに格納される。第1サーバ31又は映像DB310は、第1格納部の一例である。
【0026】
第2サーバ32は、ユーザ情報DB(データベース)320及びカメラ管理情報DB321を備える。第2サーバ32又はユーザ情報DB320は、第2格納部の一例である。
【0027】
ユーザ情報DB320には、ユーザに関する情報(以下、「ユーザ情報」という。)が格納されている。ユーザ情報とは、情報処理装置30が提供するサービスを利用するユーザの情報であって、予めユーザ情報DB320に登録されている。図4に例示するように、ユーザ情報は、ユーザごとの認証情報を含む。認証情報は、ユーザが所定の資格を有するか否かを確認する情報である。所定の資格とは、例えば、情報処理装置30が提供するカメラ映像を閲覧又は記録する資格である。例えば、認証情報は、ユーザを識別する識別情報(以下、「ユーザID」という。)と、パスワードやパスコードなどの情報とが対応付けられた情報である。ただし、これに限定されず、認証情報は、ユーザを特定することができ、所定の資格を有するか否かを確認できる情報であればよい。認証情報は、例えば、建物100のユーザごとに割り当てられている。ユーザ情報DB320には、ユーザが利用する建物100の情報をユーザごとに格納されてもよい。
【0028】
カメラ管理情報DB321には、屋外カメラ200に関する情報(以下、「カメラ情報」という。)が格納されている。カメラ情報とは、屋外カメラ200の識別情報(以下、「カメラID」という。)と、屋外カメラ200の位置を示す位置情報(以下、「カメラ位置情報」という。)と、が屋外カメラ200ごとに対応付けられた情報である。図5に例示するように、カメラ管理情報DB321には、屋外カメラ200-1のカメラID「K1」と、屋外カメラ200-1のカメラ位置情報「I1」とが対応付けられている。例えば、カメラ管理情報DB321には、屋外カメラ200-2のカメラID「K2」と、屋外カメラ200-2のカメラ位置情報「I2」とが対応付けられている。例えば、カメラ管理情報DB321には、屋外カメラ200-3のカメラID「K3」と、屋外カメラ200-3のカメラ位置情報「I3」とが対応付けられている。例えば、カメラ管理情報DB321には、屋外カメラ200-4のカメラID「K4」と、屋外カメラ200-4のカメラ位置情報「I4」とが対応付けられている。
【0029】
第3サーバ33は、第2ネットワークNWを介して複数の屋外カメラ200からカメラ映像を受信する。第3サーバ33は、受信したカメラ映像を屋外カメラ200ごとに映像DB310に格納する。映像DB310に格納できる最大データ容量を超えてカメラ映像が取得された場合には、新たに受信されたカメラ映像は、映像DB310に上書きして格納されてもよい。
【0030】
第3サーバ33は、複数の通信端末20と第3ネットワークNW3を介して接続される。第3サーバ33は、第3ネットワークNW3を介して通信端末20から受け付けた認証情報と、第2サーバ32に格納されている認証情報とが一致する場合には、ユーザ認証に成功したと判定する。第3サーバ33は、ユーザ認証に成功した通信端末20に対して第1サーバ31内に格納された各屋外カメラ200のカメラ映像を提供する。例えば、第3サーバ33は、アプリケーションサーバである。第3サーバ33は、第1サーバ31及び第2サーバ32のそれぞれとAPI(Application Programming Interface)を用いてデータを送受してもよい。
【0031】
本実施形態の通信端末20におけるカメラ映像の表示画面について説明する。
【0032】
例えば、ユーザ「1」は、通信端末20-1を操作してアプリケーションを起動させる。通信端末20-1は、アプリケーションを起動すると、表示部22に表示させるカメラ映像を選択させる選択画面を表示部22に表示する。図6に例示する選択画面には、所定の地域の地図情報が表示される。地図情報上には、所定の地域内に設置された複数の屋外カメラ200の位置を示す情報が表示される。例えば、地図情報上には、所定の地域内に設置された複数の屋外カメラ200の各位置に、屋外カメラを示すアイコン(以下、「カメラアイコン」という。)が表示されてもよい。カメラアイコンの近傍には、屋外カメラ200を識別するカメラIDが表示されてもよい。例えば、処理部23は、カメラ管理情報DB321に格納されているカメラIDとカメラ位置情報とに基づいて、図6に示す選択画面を表示させる。
【0033】
ユーザ「1」は、選択画面に表示されている複数の屋外カメラ200の中から1つ以上の屋外カメラ200を選択することで、選択した1つ以上の屋外カメラ200のカメラ映像を表示部22に表示させる。例えば、通信端末20-1の処理部23は、タッチ操作によって選択された屋外カメラ200のカメラ映像を表示部22に表示させる。例えば、図6に示す選択画面において、ユーザ「1」によって4つの屋外カメラ200-1~200-4が選択された場合には、処理部23は、図7に示す通り、映像DB310に格納された屋外カメラ200-1~200-4の4つのカメラ映像を屋外カメラ200ごとに通信端末20-1の表示部22に表示させる。例えば、処理部23は、屋外カメラ200-1~200-4の現在又は過去のカメラ映像を屋外カメラ200ごとに通信端末20-1の表示部22に表示させる。
【0034】
ユーザ「1」は、ゲートウェイ10を介して情報処理装置30に接続される複数の屋外カメラの映像を通信端末20-1を用いて閲覧及び記録することができる。例えば、ユーザ「1」は、他のユーザが管理する屋外カメラ200の映像を通信端末20-1を用いて閲覧及び記録することができる。防犯システム1は、地域内に設置されている屋外カメラ200の映像を、地域内に住んでいるユーザ間で共有させる。
【0035】
本実施形態の情報処理装置30の動作の流れを、図8を用いて説明する。
【0036】
情報処理装置30は、通信端末20-kから認証情報を受信する(ステップS101)。情報処理装置30は、通信端末20-kから受信した認証情報に基づいて、通信端末20-kのユーザ認証を行う(ステップS102)。例えば、情報処理装置30は、ユーザ情報DB320に格納されたユーザ情報の認証情報(以下、「第1の認証情報」という。)と、通信端末20-kから得られた認証情報(以下、「第2の認証情報」という。)と、を照合する。情報処理装置30は、ユーザ認証が成功したか否かを判定する(ステップS103)。情報処理装置30は、照合の結果、第1の認証情報と第2の認証情報とが一致した場合には、ユーザ認証が成功したと判定する。情報処理装置30は、照合の結果、第1の認証情報と第2の認証情報とが一致しない場合には、ユーザ認証が失敗したと判定する。情報処理装置30は、ユーザ認証が成功した場合には、ユーザ認証に成功した通信端末20-kに対して映像DB310内に格納された各屋外カメラ200のカメラ映像を提供する(ステップS104)。
【0037】
以上、説明したように、防犯システム1は、映像DB310(第1格納部)、ユーザ情報DB320(第2格納部)及び第3サーバ33を備える。映像DB310は、所定の地域内において屋外に設けられた複数の屋外カメラ200が撮像した複数のカメラ映像を屋外カメラ200ごとに格納する。ユーザ情報DB320は、認証情報をユーザごとに格納する。第3サーバ33は、ユーザの通信端末20とネットワークを介して接続される。第3サーバ33は、通信端末20から受け付けた認証情報と、ユーザ情報DB320に格納されている認証情報とが一致する場合には、ユーザ認証に成功したと判定する。第3サーバ33は、ユーザ認証に成功した通信端末20に対して映像DB310内に格納された映像を提供する。
【0038】
防犯システム1は、地域のユーザ間で屋外カメラのカメラ映像を共有させることができる。防犯システム1は、地域防犯に適したシステムを提供することができる。
【0039】
この開示の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この開示の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0040】
ユーザは、通信端末20を用いて自身が管理する屋外カメラ200のカメラ映像の共有を禁止することができる。例えば、建物100-1には、屋外カメラ200a-1と屋外カメラ200b-1との2つの屋外カメラが設置される。この場合、ユーザ「1」は、通信端末20を用いて、屋外カメラ200a-1と屋外カメラ200b-1とのうち、いずれか又は両方の屋外カメラ200のカメラ映像の共有を禁止することができる。
【0041】
一例として、ユーザは、通信端末20のアプリケーションを起動させて、自身が管理する屋外カメラ200のカメラ映像の共有化を禁止する操作を操作部21に対して行う。例えば、表示部22には、ユーザが管理する屋外カメラ200の一覧が表示される。ユーザは、表示部22に表示された屋外カメラ200の一覧の中からカメラ映像の共有化を禁止する屋外カメラをタッチ操作などにより選択する。処理部23は、選択された屋外カメラ200の識別番号であるカメラIDを含む情報(以下、「共有除外情報」という。)を情報処理装置30に送信する。第3サーバ33は、共有除外情報を受信すると、共有除外情報に含まれるカメラIDを抽出する。第3サーバ33は、抽出したカメラIDのカメラ映像の閲覧及び記録を管理者のみに限定し、その他のユーザによる閲覧及び記録を禁止する。管理者とは、共有除外情報に含まれるカメラIDの屋外カメラ200を管理するユーザである。
【0042】
防犯システム1は、屋外カメラ200を管理していない者でもユーザとしてユーザ情報DBに登録してもよい。例えば、防犯システム1は、警察や地方自治体などに専用のアカウント(ユーザID及びパスワード)を割り当ててもよい。警察や地方自治体の担当者は、通信端末20を用いて地域に設置された複数の屋外カメラ200のカメラ映像を閲覧及び記録することができる。
【0043】
例えば、情報処理装置30は、プロセッサを備える。例えば、プロセッサは、CPU(Central Processing Unit)及びMPU(Micro Processing Unit)である。例えば、情報処理装置30は、マイクロコントローラであってもよい。情報処理装置30は、不揮発性の半導体及び揮発性の半導体の少なくともいずれか一方を備えもてよい。情報処理装置30は、プロセッサがプログラムを実行することによって実現されてもよい。情報処理装置30の構成要素のうち少なくとも一部は、ハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。
【0044】
例えば、上記ハードウェアは、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、及びGPU(Graphics Processing Unit)の少なくともいずれかである。上記プログラムは、予め記憶装置に格納されていてもよい。前記記憶装置は、非一過性の記憶媒体である。例えば、前記記憶装置は、HDD(Hard Disk Drive)及びフラッシュメモリの少なくともいずれかである。前記プログラムは、着脱可能な記憶媒体に格納されてもよい。この場合には、前記プログラムは、記憶媒体がドライブ装置に装着されることによって前記記憶装置にインストールされてもよい。前記記憶媒体は、非一過性の記憶媒体である。例えば、前記記録媒体は、ROMなどである。
【符号の説明】
【0045】
1…防犯システム、10…ゲートウェイ、20…通信端末、30…情報処理装置、31…第1サーバ、32…第2サーバ、33…第3サーバ、200…屋外カメラ、310…映像DB、320…ユーザ情報DB
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8