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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022104018
(43)【公開日】2022-07-08
(54)【発明の名称】装置、方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20220701BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20220701BHJP
   G09G 5/38 20060101ALI20220701BHJP
   G09G 5/02 20060101ALI20220701BHJP
   G09G 5/10 20060101ALI20220701BHJP
   G09G 5/36 20060101ALI20220701BHJP
   G09G 5/24 20060101ALI20220701BHJP
   G09G 5/30 20060101ALI20220701BHJP
   G09G 5/26 20060101ALI20220701BHJP
【FI】
G06F3/01 510
G09G5/00 550C
G09G5/38 A
G09G5/02 B
G09G5/10 B
G09G5/36 520E
G09G5/24 630B
G09G5/30 650
G09G5/26
G09G5/00 510C
G09G5/00 510Q
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020218983
(22)【出願日】2020-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】000006507
【氏名又は名称】横河電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】秋定 征世
(72)【発明者】
【氏名】櫻井 康樹
(72)【発明者】
【氏名】竹中 梓
【テーマコード(参考)】
5C182
5E555
【Fターム(参考)】
5C182AB19
5C182AB33
5C182AC02
5C182AC39
5C182BA01
5C182BA14
5C182BA56
5C182BA75
5C182CA01
5C182CA21
5C182CA32
5C182CB12
5C182CB42
5C182CC01
5C182DA65
5C182DA70
5C182FA32
5C182FA61
5C182FA63
5C182FA68
5E555AA58
5E555BA01
5E555BA42
5E555BB01
5E555BC01
5E555BC15
5E555CB51
5E555CB65
5E555CB73
5E555CB74
5E555DA01
5E555DA22
5E555DB04
5E555DB41
5E555DC19
5E555DC25
5E555DC35
5E555DC36
5E555DD08
5E555EA10
5E555FA00
(57)【要約】      (修正有)
【課題】プラント内に存在する複数の機器についてのデータを取得し、何れかのデータに異常が生じたことに応じて警報音を発する装置、方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】プラントの保全管理を行うものであり、複数の機器と、保全用端末と、運転制御装置と、インタフェース装置と、資源管理装置とを備える保全管理システムにおいて、インタフェース装置は、表示画面内でユーザが見るべき第1領域を決定する決定部と、ユーザの視線を検出する検出部と、第1領域が見られていないことに応じて第1領域の表示態様を変更する表示制御部と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面内でユーザが見るべき第1領域を決定する決定部と、
ユーザの視線を検出する検出部と、
前記第1領域が見られていないことに応じて前記第1領域の表示態様を変更する表示制御部と、
を備える装置。
【請求項2】
前記検出部は、前記表示画面内でユーザの見ている第2領域を検出し、
前記表示制御部は、前記第1領域と前記第2領域とが異なることに応じて、前記第1領域の表示態様を変更する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記第1領域と前記第2領域とが一致したことに応じて、前記第1領域の表示態様を変更前の状態に戻す、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記第1領域の表示位置、前記第1領域の表示色、前記第1領域の明るさ、前記第1領域の表示サイズ、前記第1領域内のテキストの文字修飾、前記第1領域内のテキストの表示色、または、前記第1領域内のテキストの表示サイズの少なくとも1つを変更する、請求項1から3の何れか一項に記載の装置。
【請求項5】
プラント内に存在する複数の機器についてのデータを取得する取得部と、
複数の機器についてのデータを前記表示画面内の複数の領域に表示する表示部と、
をさらに備え、
前記決定部は、前記取得部により取得される何れかのデータに異常が生じたことに応じて、当該データの表示領域を前記第1領域として決定する、請求項1から4の何れか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記異常が生じたことに応じて警報音を発する警報部をさらに備え、
前記警報部は、前記第1領域が見られたことに応じて前記警報音を基準音量よりも小さくする、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
表示画面内でユーザが見るべき第1領域を決定する決定段階と、
ユーザの視線を検出する検出段階と、
前記第1領域が見られていないことに応じて前記第1領域の表示態様を変更する表示制御段階と、
を備える方法。
【請求項8】
コンピュータを、
表示画面内でユーザが見るべき第1領域を決定する決定部と、
ユーザの視線を検出する検出部と、
前記第1領域が見られていないことに応じて前記第1領域の表示態様を変更する表示制御部
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装置、方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、「生徒Sの姿勢情報に基づき、注視した他のオブジェクトを拡大表示したりしてもよい」と記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特開2020-80154号公報
【発明の概要】
【0003】
本発明の第1の態様においては、装置が提供される。装置は、表示画面内でユーザが見るべき第1領域を決定する決定部を備えてよい。装置は、ユーザの視線を検出する検出部を備えてよい。装置は、第1領域が見られていないことに応じて第1領域の表示態様を変更する表示制御部を備えてよい。
【0004】
検出部は、表示画面内でユーザの見ている第2領域を検出してよい。表示制御部は、第1領域と第2領域とが異なることに応じて、第1領域の表示態様を変更してよい。
【0005】
表示制御部は、第1領域と第2領域とが一致したことに応じて、第1領域の表示態様を変更前の状態に戻してよい。
【0006】
表示制御部は、第1領域の表示位置、第1領域の表示色、第1領域の明るさ、第1領域の表示サイズ、第1領域内のテキストの文字修飾、第1領域内のテキストの表示色、または、第1領域内のテキストの表示サイズの少なくとも1つを変更してよい。
【0007】
装置は、プラント内に存在する複数の機器についてのデータを取得する取得部を備えてよい。装置は、複数の機器についてのデータを表示画面内の複数の領域に表示する表示部を備えてよい。決定部は、取得部により取得される何れかのデータに異常が生じたことに応じて、当該データの表示領域を第1領域として決定してよい。
【0008】
装置は、異常が生じたことに応じて警報音を発する警報部を備えてよい。警報部は、第1領域が見られたことに応じて警報音を基準音量よりも小さくしてよい。
【0009】
本発明の第2の態様においては、方法が提供される。方法は、表示画面内でユーザが見るべき第1領域を決定する決定段階を備えてよい。方法は、ユーザの視線を検出する検出段階を備えてよい。方法は、第1領域が見られていないことに応じて第1領域の表示態様を変更する表示制御段階を備えてよい。
【0010】
本発明の第3の態様においては、プログラムが提供される。プログラムは、コンピュータを、表示画面内でユーザが見るべき第1領域を決定する決定部として機能させてよい。プログラムは、コンピュータを、ユーザの視線を検出する検出部として機能させてよい。プログラムは、コンピュータを、第1領域が見られていないことに応じて第1領域の表示態様を変更する表示制御部として機能させてよい。
【0011】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本実施形態に係る保全管理システム1を示す。
図2】インタフェース装置16を示す。
図3】インタフェース装置16の動作を示す。
図4】表示部164の表示画面を示す。
図5】本発明の複数の態様が全体的または部分的に具現化されてよいコンピュータ2200の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0014】
[1.保全管理システム1の構成]
図1は、本実施形態に係る保全管理システム1を示す。保全管理システム1は、プラントの保全管理を行うものであり、複数の機器11と、保全用端末12と、運転制御装置15と、インタフェース装置16と、資源管理装置17とを備える。
【0015】
ここで、プラントとしては、化学等の工業プラントの他、ガス田や油田等の井戸元やその周辺を管理制御するプラント、水力・火力・原子力等の発電を管理制御するプラント、太陽光や風力等の環境発電を管理制御するプラント、上下水やダム等を管理制御するプラント等がある。各機器11と、保全用端末12は、プラントにおいてプロセスが実行される現場に配置されてよい。例えば、現場には、被測定流体を流す配管及び配管に設置されて流体の流量を測定する流量計などが存在する。運転制御装置15と、インタフェース装置16と、資源管理装置17とは、プラントの管理センタに配置されてよい。
【0016】
[1-1.機器11]
複数の機器11は器具、機械または装置であり、例えば、プラントのプロセスにおける圧力、温度、pH、速度、流量などの物理量を測定するセンサでもよいし、いずれかの物理量を制御するバルブ、流用制御弁、開閉弁、ポンプ、ファン、モータ、加熱装置、冷却装置等のアクチュエータでもよいし、プラント内の異音等を収集したり警報音等を発したりするマイク、スピーカ等の音響機器でもよいし、各機器の位置情報を出力する位置検出機器でもよいし、流体を流す配管であってもよいし、その他の機器でもよい。複数の機器11における各機器11は互いに異種でもよいし、少なくとも一部の2以上の機器11が同種でもよい。
【0017】
各機器11は、制御用ネットワーク100を介して有線または無線で運転制御装置15に接続されてよい。制御用ネットワーク100内の通信はデジタル通信でもよいし、アナログ信号(4~20mA信号等)にデジタル信号を重畳したハイブリッド通信でもよく、1000bps~10000bps程度(一例として1200bps、2400bps)の速度でよい。制御用ネットワーク100内の通信は、例えばISA(International Society of Automation:国際計測制御学会)の無線通信プロトコルで行われてよく、一例としてISA100、HART(Highway Addressable Remote Transducer)(登録商標)、BRAIN(登録商標)、FOUNDATION Fieldbus、PROFIBUS等で行われてよい。
【0018】
各機器11は固有の識別情報(機器固有情報とも称する)を有してよい。機器固有情報は、機器を一意に識別するための情報であり、本実施形態では一例として、通信プロトコル(一例としてHART)によって機器11に付与されたシリアル番号、機器11の製造業者により設定されたシリアル番号、および機器IDの少なくとも1つでよい。
【0019】
[1-2.保全用端末12]
保全用端末12は、機器11の設定パラメータにアクセスし、設定パラメータの値の参照、設定および変更などを行う。保全用端末12は、現場作業者が携帯するハンドヘルドターミナル(HHT)(一例としてスマートフォンまたはタブレットPC)でもよいし、据え置き型のPCでもよい。保全用端末12がハンドヘルドターミナルである場合には、保全用端末12は機器11に対して着脱可能に接続されてよい。
【0020】
[1-3.運転制御装置15]
運転制御装置15は、各機器11と通信してプロセスを制御する。例えば、運転制御装置15は、センサである機器11から測定データであるプロセス値を取得し、アクチュエータである機器11を駆動させる。そして、運転制御装置15は、プロセス値をインタフェース装置16に供給し、インタフェース装置16からプロセス値の目標値を受信してよい。なお、本実施形態では一例として保全管理システム1には運転制御装置15が1つ具備されて全ての機器11を制御することとして説明するが、運転制御装置15が複数具備されて、それぞれ一部の機器11を分散制御してもよい。運転制御装置15は、一例としてFCS(Field Control Station)でよい。
【0021】
[1-4.インタフェース装置16]
インタフェース装置16は、装置の一例であり、プラントにおける種々のデータを表示画面に表示して、管理者とプラントとのインタフェースを行う。インタフェース装置16は、管理者による操作に応じ、運転制御装置15を介してプラントのプロセスを制御してよい。例えば、インタフェース装置16は、運転制御装置15からプロセス値を受信し、プロセス値の目標値を運転制御装置15に供給してよい。また、インタフェース装置16は、運転制御装置15を介して機器11の設定パラメータの値を変更してよい。また、インタフェース装置16は、少なくとも一部の機器11に対応付けて当該機器11の設定パラメータの値を記憶してよい。インタフェース装置16は、一例としてHIS(Human Interface Station)でよく、PCなどで構成されてよい。
【0022】
[1-5.資源管理装置17]
資源管理装置17は、プラントのオンライン監視および集中管理を行う。例えば、資源管理装置17は、運転制御装置15が取得した機器11のデータ(一例として設定パラメータの値やプロセス値)などを管理してよい。資源管理装置17は、一例としてPCなどで構成されてよい。
【0023】
[2.インタフェース装置16]
図2は、インタフェース装置16を示す。インタフェース装置16は、通信部161と、入力部162と、取得部163と、表示部164と、決定部165と、警報部166と、撮像部167と、検出部168と、表示制御部169とを有する。
【0024】
[2.1.通信部161]
通信部161は、運転制御装置15や、資源管理装置17等と無線通信する。通信部161は、受信したデータ(一例としてプロセス値や設定パラメータ値)を取得部163に供給してよい。
【0025】
[2.2.入力部162]
入力部162は、ユーザから入力を受ける。例えば、入力部162には、種々のデータ(一例としてプロセス値の目標値)が入力されてよい。入力部162は、入力内容を取得部163に供給してよい。また、入力部162は、入力内容を通信部161から運転制御装置15や資源管理装置17に送信させてよい。
【0026】
[2.3.取得部163]
取得部163は、プラント内に存在する複数の機器11についてのデータを取得する。本実施形態においては一例として、取得部163は、通信部161および入力部162を介してプロセス値や、その目標値、設定パラメータ値を取得してよい。取得部163は、取得したデータを表示制御部169に供給して表示部164に表示させてよい。また、取得部163は、取得したデータを決定部165に供給してよい。
【0027】
[2.4.表示部164]
表示部164は、1または複数の表示画面を有し、複数の機器11についてのデータを表示画面内の複数の領域に表示する。各領域は、表示画面内の座標範囲で囲まれる領域であってもよいし、表示画面内に設定されるウィンドウであってもよい。
【0028】
表示画面の表示内容や表示態様は表示制御部169によって制御されてよい。例えば、表示画面には、表示制御部169を介して供給される、プラント内の種々のデータ(一例としてプロセス値や設定パラメータ値)が表示されてよい。表示制御部169によって制御される表示態様は、一例として各領域の表示位置、表示色、明るさ、または、表示サイズの少なくとも1つであってよい。これに加えて、または、これに代えて、表示制御部169によって制御される表示態様は、各領域内のテキストの文字修飾、表示色、または、表示サイズの少なくとも1つであってもよい。
【0029】
なお、領域の表示位置は、表示画面内の上下位置や左右位置であってもよいし、奥行方向の位置(Zオーダ、Zインデックスとも称する)であってもよい。領域の表示色は、背景色であってもよいし、領域を囲む枠の色であってもよい。テキストの文字修飾は、太字や下線、マーカ(ハイライトとも称する)、網掛けなどであってもよい。
【0030】
[2.5.決定部165]
決定部165は、表示画面内でユーザが見るべき第1領域(要注目領域とも称する)を決定する。決定部165は、ユーザが確認するべきデータが表示されている領域を要注目領域として決定してよい。例えば、決定部165は、取得部163により取得される何れかのデータ(本実施形態では一例としてプロセス値)に異常が生じたことに応じて、当該データの表示領域を要注目領域として決定してよい。決定部165は、要注目領域を示す領域データを表示制御部169に供給してよい。また、決定部165は、データに異常が生じたことを示す信号(異常信号とも称する)を警報部166に供給してよい。
【0031】
ここで、要注目領域は、表示画面内の座標範囲で囲まれる領域であってよい。この場合には、要注目領域の領域データは、表示画面内での座標範囲を示してよい。また、表示画面内に複数のウィンドウが設定される場合には、要注目領域は何れかのウィンドウであってもよい。この場合には、要注目領域の領域データは、表示画面内での座標範囲を示してもよいし、何れかのウィンドウを示してもよい。
【0032】
[2.6.警報部166]
警報部166は、取得部163により取得される何れかのデータ(本実施形態では一例としてプロセス値)に異常が生じたことに応じて警報音を発する。
【0033】
[2.7.撮像部167]
撮像部167は、ユーザの眼球を撮像する。撮像部167は、撮像した眼球の画像を検出部168に供給してよい。なお、本実施形態においては一例として、撮像部167は、表示部164の表示画面の外周部に設けられるが、他の位置に設けられてもよい。
【0034】
[2.8.検出部168]
検出部168は、ユーザの視線を検出する。検出部168は、撮像部167から供給される眼球の画像を解析することによって視線を検出してよい。検出部168は、眼球の画像から両目の注視位置を検出し、両目の中間点と、ユーザの注視位置とを結ぶ直線をユーザの視線として検出してよい。
【0035】
検出部168は、表示画面内でユーザの見ている第2領域(視認領域とも称する)をさらに検出してよい。例えば、検出部168は、ユーザの視線と表示画面との交差点を、表示画面内でユーザが見ている位置として検出し、この位置を含む領域を視認領域として検出してよい。検出部168は、視認領域を示す領域データを表示制御部169に供給してよい。
【0036】
ここで、視認領域は、表示画面内の座標範囲で囲まれる領域であってよい。この場合には、視認領域の領域データは、表示画面内での座標範囲を示してよい。また、表示画面内に複数のウィンドウが表示される場合には、視認領域は何れかのウィンドウであってもよい。この場合には、視認領域の領域データは、表示画面内での座標範囲を示してもよいし、何れかのウィンドウを示してもよい。本実施形態では一例として、視認領域は要注目領域よりも狭い領域であるが、要注目領域と同じ広さの領域であってもよいし、要注目領域よりも広い領域であってもよい。
【0037】
[2.9.表示制御部169]
表示制御部169は、表示部164を制御する。表示制御部169は、取得部163から供給されるデータを表示部164に表示させてよい。
【0038】
表示制御部169は、ユーザが見るべき要注目領域を示すデータが決定部165から供給された場合には、ユーザにより要注目領域が見られていないことに応じて要注目領域の表示態様を変更する。表示制御部169は、ユーザが見るべき要注目領域と、ユーザが見ている視認領域とが異なることに応じて、要注目領域の表示態様を変更してよい。
【0039】
表示態様を変更するとは、要注目領域の表示位置、表示色、明るさ、または、表示サイズの少なくとも1つを変更することであってよい。これに加えて、または、これに代えて、表示態様を変更するとは、要注目領域内のテキストの文字修飾、表示色、または、表示サイズの少なくとも1つを変更することであってもよい。
【0040】
表示制御部169は、要注目領域の表示態様が変更されている場合に、要注目領域と視認領域とが一致したことに応じて、要注目領域の表示態様を変更前の状態に戻してよい。また、表示制御部169は、要注目領域と視認領域とが一致したことに応じて、その旨を示す信号(一致信号とも称する)を警報部166に供給してよい。なお、要注目領域と視認領域とが一致するとは、視認領域が要注目領域の少なくとも一部の領域と一致することであってよく、別言すれば、視認領域が要注目領域に含まれることであってよい。
【0041】
以上のインタフェース装置16によれば、表示画面内でユーザが見るべき要注目領域が見られていないことに応じて要注目領域の表示態様が変更されるので、ユーザの注意を喚起して視線を要注目領域に誘導することができる。
【0042】
また、表示画面内でユーザの見ている視認領域が検出されて、当該視認領域と、ユーザが見るべき要注目領域とが異なることに応じて要注目領域の表示態様が変更される。従って、ユーザが要注目領域を見ていない場合に、確実に要注目領域に視線を誘導することができる。
【0043】
また、要注目領域と視認領域とが一致したことに応じて、要注目領域の表示態様が変更前の状態に戻されるので、ユーザの見ている領域が正しいことをユーザに知らせることができる。また、要注目領域が逐次、別の領域に切り替わる場合に、過去の要注目領域の表示態様が変更されたままとなることがないため、都度、新たな要注目領域に視線を誘導することができる。
【0044】
また、要注目領域の表示位置、要注目領域の表示色、要注目領域の明るさ、要注目領域の表示サイズ、要注目領域内のテキストの文字修飾、要注目領域内のテキストの表示色、または、要注目領域内のテキストの表示サイズの少なくとも1つが変更されるので、確実にユーザの注意を喚起して視線を要注目領域に誘導することができる。
【0045】
また、プラント内に存在する複数の機器のデータの何れかに異常が生じたことに応じて、当該データの表示領域が要注目領域として決定されるので、プラントの異常を早期にユーザに知らせることができる。
【0046】
[3.インタフェース装置16の動作]
図3は、インタフェース装置16の動作を示す。インタフェース装置16は、ステップS11~S31の処理を行うことにより、プラントの保全管理を支援する。なお、この動作はプラントの始動に応じて開始されてよい。
【0047】
ステップS11において取得部163は、プラント内に存在する複数の機器11についてのデータを取得する。
【0048】
ステップS13において決定部165は、取得部163により取得される何れかのデータ(本実施形態では一例としてプロセス値)に異常が生じたか否かを判定する。異常が生じたと判定された場合(ステップS13;Y)にはステップS15に処理が移行してよい。異常が生じないと判定された場合(ステップS13;N)にはステップS11に処理が移行してよい。なお、このとき警報部166は、後述のステップS15の処理によって既に警報音を発している場合には、警報音の発生を終了してよい。
【0049】
ステップS15において警報部166は、警報音を発する。警報音は、継続して発せられてよい。既に警報音が発せられている場合には、警報部166は、現在の音量を維持して警報音を発してよい。例えば、後述のステップS23やステップS29の処理により警報音が小さくされている場合には、警報部166は、小さくされた音量を維持して警報音を発してよい。警報部166は、データに異常が生じた機器11の機器IDを警報音に含めてよい。
【0050】
ステップS17において決定部165は、表示画面内でユーザが見るべき要注目領域を決定する。決定部165は、単一の要注目領域を決定してもよいし、複数の要注目領域を決定してもよい。
【0051】
決定部165は、取得部163により取得される何れかのデータ(本実施形態では一例としてプロセス値)に異常が生じたことに応じて、当該データの表示領域を要注目領域として決定してよい。本実施形態においては一例として、決定部165は、データ毎に、取り得る値の許容範囲を記憶してよく、何れかのデータが許容範囲外となることに応じて、当該データに異常が生じたこととしてよい。これに加えて、または、これに代えて、決定部165は、何れかのデータが取得部163から供給されないことに応じて、当該データに異常が生じたこととしてよい。
【0052】
ステップS19において検出部168は、ユーザの視線を検出する。本実施形態においては一例として、検出部168は、表示画面内でユーザの見ている視認領域をさらに検出してよい。
【0053】
ステップS21において表示制御部169は、要注目領域が見られているか否かを判定する。本実施形態においては一例として、表示制御部169は、要注目領域と、視認領域とが一致しているか否かを判定してよい。要注目領域と視認領域とが一致していると判定された場合(ステップS21;Y)にはステップS23に処理が移行してよい。要注目領域と視認領域とが一致していないと判定された場合(ステップS21;N)にはステップS25に処理が移行してよい。
【0054】
本実施形態においては一例として、要注目領域が見られているとは、現時点までの第1の基準時間幅(一例として1分間)において少なくとも一度、要注目領域が見られていることであってよい。要注目領域が一度、見られているとは、要注目領域に視線が位置する状態が第2の基準時間幅(一例として0.5秒間)に亘って継続することであってよい。
【0055】
なお、要注目領域が複数ある場合には、表示制御部169は、当該複数の要注目領域がそれぞれ見られているか否かを判定してよい。複数の要注目領域がそれぞれ見られているとは、現時点までの第1の基準時間幅において各要注目領域が少なくとも一度、見られていることであってよい。
【0056】
ステップS23において警報部166は、要注目領域と視認領域とが一致したことを示す一致信号を表示制御部169から受信したことに応じて、警報音を基準音量よりも小さくする。基準音量は、ユーザの集中が妨げられない音量(一例として70dB)であってよい。既にステップS23や、後述のステップS29の処理により警報音が小さくされている場合には、警報部166は、警報音をさらに小さくしてもよいし、警報音の音量を維持してもよい。警報部166は、警報音量をゼロにしてもよい。ステップS23の処理が終了したら、ステップS11に処理が移行してよい。
【0057】
ステップS25において表示制御部169は、要注目領域の表示態様を変更する。要注目領域が複数あり、ステップS21の処理において少なくとも1つの要注目領域が見られていない場合には、表示制御部169は、全ての要注目領域の表示態様を変更してよい。
【0058】
ステップS27において表示制御部169は、要注目領域が見られているか否かを判定する。本実施形態においては一例として、表示制御部169は、ステップS21と同様にして、要注目領域と、視認領域とが一致しているか否かを判定してよい。但し、ステップS27の処理においては、表示制御部169は、ステップS21の処理が行われてから現時点までの間に要注目領域と、視認領域とが一致しているか否かを判定してよい。
【0059】
要注目領域と視認領域とが一致しないと判定された場合(ステップS27;N)にはステップS27に処理が移行してよい。要注目領域と視認領域とが一致していると判定された場合(ステップS27;Y)にはステップS29に処理が移行してよい。
【0060】
ステップS29において警報部166は、ステップS23と同様にして、要注目領域と視認領域とが一致したことを示す一致信号を表示制御部169から受信したことに応じて、警報音を小さくする。
【0061】
ステップS31において表示制御部169は、要注目領域の表示態様を変更前の状態に戻してよい。要注目領域が複数ある場合には、表示制御部169は、全ての要注目領域の表示態様を元に戻してよい。ステップS31の処理が終了したら、ステップS11に処理が移行してよい。
【0062】
以上の動作によれば、いずれかのデータに異常が生じたことに応じて警報音を発せられ、要注目領域が見られたことに応じて警報音が基準音量よりも小さくされる。従って、警報音によってユーザの集中が削がれてしまうのを防止することができる。
【0063】
[4.表示例]
図4は、表示部164の表示画面を示す。
【0064】
表示画面には、プラント内の各機器11のうち、ユーザにより選択される一部の機器11のプロセス値が表示されてよい。例えば、表示画面には、プラント内の機器11の設置エリアを選択するための設置エリア選択領域1641と、選択された設置エリアに属する各機器11のプロセス値を表示するデータ表示領域1642とが設けられてよい。また、何れかの機器11のプロセス値に異常が生じ、ユーザが別の領域を見ている場合には、当該プロセス値のデータ表示領域1642の表示態様が変更されてよい。
【0065】
本図では一例として、設置エリア選択領域1641には、機器11の設置エリアの選択肢としてプラント内の建物や部屋が表示されて、「B棟」の「aルーム」が選択されており、当該設置エリアに設置された「機器(1)」~「機器(4)」のプロセス値の履歴がデータ表示領域1642(1)~1642(4)に表示されている。また、「機器(1)」のプロセス値に異常が生じて、そのデータ表示領域1642(1)が要注目領域とされた状態で、ユーザによる視認領域1643がデータ表示領域1642(2)内に位置するため、データ表示領域1642(1)の背景色が変更されている。
【0066】
なお、選択されていない設置エリア内の機器11のプロセス値に異常が生じた場合には、設置エリア選択領域1641内の設置エリアのうち、異常が生じた機器11に対応する設置エリアの表示態様が変更されてよい。この場合には、ユーザは、表示態様が変更された設置エリアを設置エリア選択領域1641内で選択することで、異常が生じた機器11のプロセス値を表示画面で確認することができる。
【0067】
[5.変形例]
上記の実施形態においては、インタフェース装置16は、通信部161と、入力部162と、取得部163と、表示部164と、警報部166と、撮像部167とを有することとして説明したが、これらの何れかを有しないこととしてもよい。例えば、インタフェース装置16が取得部163を有しない場合には、決定部165は、ユーザによる操作ごとに、当該操作に対応する表示領域(一例として次の操作の説明を表示する領域)を予め記憶してよく、操作が行われる度に、当該操作に関連する表示領域を要注目領域として決定してもよい。
【0068】
また、要注目領域が見られていることを、現時点までの第1の基準時間幅(一例として1分間)において少なくとも一度、要注目領域が見られていることとして説明したが、要注目領域が現時点で見られていることとしてもよい。
【0069】
また、ステップS25の処理では、要注目領域が複数あり、少なくとも1つの要注目領域が見られていない場合には、全ての要注目領域の表示態様を変更することとして説明したが、見られていない要注目領域のみの表示態様を変更することとしてもよい。この場合には、表示制御部169は、ステップS27の処理で複数の要注目領域がそれぞれ見られてはいないと判定された場合に、複数の要注目領域のうち、既に見られた要注目領域の表示態様を変更前の状態に戻してよい。
【0070】
また、検出部168は眼球の画像から両目の注視位置を検出して、両目の中間点と、注視位置とを結ぶ直線を視線として検出することとして説明したが、他の手法によって視線を検出してもよい。例えば、撮像部167がユーザの頭部を撮像する場合には、検出部168は、両目の中間点を通って頭部の正面に向かう直線を視線として検出してもよい。
【0071】
また、検出部168は、撮像画像を用いずに視線を検出してもよい。この場合には、検出部168は、ユーザの視線または両目の注視位置を検出するセンサ群(図示せず)を有してよい。センサ群は、ユーザの頭部(一例として目の周辺)に装着される6軸センサや、磁気センサ、眼電位センサなどを含んでよい。6軸センサは、3軸加速度センサおよび3軸ジャイロ(角速度)センサを有するモーションセンサ(慣性センサとも称する)であってよく、ユーザの頭部の向きを検出してよい。磁気センサは、例えば、3軸の地磁気センサであってよい。眼電位センサは、目の周りの電位差を検出することで、眼球の向きを検出してよい。検出部168は、これらのセンサを用い、従来より公知の手法によって視線を検出してよい。例えば、センサ群に6軸センサや磁気センサが含まれる場合には、検出部168は、両目の中間点の位置と、頭部の向きとを検出し、両目の中間点を通って頭部の正面に向かう直線を視線として検出してよい。センサ群に眼電位センサがさらに含まれる場合には、両目の中間点と両目の注視位置とを検出し、両目の中間点と両目の注視位置とを結ぶ直線を視線として検出してよい。
【0072】
また、本実施形態に係る装置をインタフェース装置16として説明したが、資源管理装置17や保全用端末12であってもよい。また、ユーザに対して表示を行う限りにおいて、装置は他の任意の装置であってもよく、一例としてヘッドマウントディスプレイでもよい。
【0073】
また、本発明の様々な実施形態は、フローチャートおよびブロック図を参照して記載されてよく、ここにおいてブロックは、(1)操作が実行されるプロセスの段階または(2)操作を実行する役割を持つ装置のセクションを表わしてよい。特定の段階およびセクションが、専用回路、コンピュータ可読媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、および/またはコンピュータ可読媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタルおよび/またはアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)および/またはディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、論理AND、論理OR、論理XOR、論理NAND、論理NOR、および他の論理操作、フリップフロップ、レジスタ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)等のようなメモリ要素等を含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0074】
コンピュータ可読媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読媒体は、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(RTM)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0075】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、またはSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語または同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1または複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコードまたはオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0076】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはプログラマブル回路に対し、ローカルにまたはローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して提供され、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく、コンピュータ可読命令を実行してよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0077】
図5は、本発明の複数の態様が全体的または部分的に具現化されてよいコンピュータ2200の例を示す。コンピュータ2200にインストールされたプログラムは、コンピュータ2200に、本発明の実施形態に係る装置に関連付けられる操作または当該装置の1または複数のセクションとして機能させることができ、または当該操作または当該1または複数のセクションを実行させることができ、および/またはコンピュータ2200に、本発明の実施形態に係るプロセスまたは当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ2200に、本明細書に記載のフローチャートおよびブロック図のブロックのうちのいくつかまたはすべてに関連付けられた特定の操作を実行させるべく、CPU2212によって実行されてよい。
【0078】
本実施形態によるコンピュータ2200は、CPU2212、RAM2214、グラフィックコントローラ2216、およびディスプレイデバイス2218を含み、それらはホストコントローラ2210によって相互に接続されている。コンピュータ2200はまた、通信インタフェース2222、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROMドライブ2226、およびICカードドライブのような入/出力ユニットを含み、それらは入/出力コントローラ2220を介してホストコントローラ2210に接続されている。コンピュータはまた、ROM2230およびキーボード2242のようなレガシの入/出力ユニットを含み、それらは入/出力チップ2240を介して入/出力コントローラ2220に接続されている。
【0079】
CPU2212は、ROM2230およびRAM2214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ2216は、RAM2214内に提供されるフレームバッファ等またはそれ自体の中にCPU2212によって生成されたイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス2218上に表示されるようにする。
【0080】
通信インタフェース2222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブ2224は、コンピュータ2200内のCPU2212によって使用されるプログラムおよびデータを格納する。DVD-ROMドライブ2226は、プログラムまたはデータをDVD-ROM2201から読み取り、ハードディスクドライブ2224にRAM2214を介してプログラムまたはデータを提供する。ICカードドライブは、プログラムおよびデータをICカードから読み取り、および/またはプログラムおよびデータをICカードに書き込む。
【0081】
ROM2230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ2200によって実行されるブートプログラム等、および/またはコンピュータ2200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入/出力チップ2240はまた、様々な入/出力ユニットをパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入/出力コントローラ2220に接続してよい。
【0082】
プログラムが、DVD-ROM2201またはICカードのようなコンピュータ可読媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読媒体から読み取られ、コンピュータ可読媒体の例でもあるハードディスクドライブ2224、RAM2214、またはROM2230にインストールされ、CPU2212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ2200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置または方法が、コンピュータ2200の使用に従い情報の操作または処理を実現することによって構成されてよい。
【0083】
例えば、通信がコンピュータ2200および外部デバイス間で実行される場合、CPU2212は、RAM2214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース2222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース2222は、CPU2212の制御下、RAM2214、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROM2201、またはICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ処理領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、またはネットワークから受信された受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ処理領域等に書き込む。
【0084】
また、CPU2212は、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROMドライブ2226(DVD-ROM2201)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイルまたはデータベースの全部または必要な部分がRAM2214に読み取られるようにし、RAM2214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU2212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックする。
【0085】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、およびデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU2212は、RAM2214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプの操作、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM2214に対しライトバックする。また、CPU2212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU2212は、第1の属性の属性値が指定される、条件に一致するエントリを当該複数のエントリの中から検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0086】
上で説明したプログラムまたはソフトウェアモジュールは、コンピュータ2200上またはコンピュータ2200近傍のコンピュータ可読媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワークまたはインターネットに接続されたサーバーシステム内に提供されるハードディスクまたはRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ2200に提供する。
【0087】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0088】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0089】
1 保全管理システム
11 機器
12 保全用端末
15 運転制御装置
16 インタフェース装置
17 資源管理装置
100 制御用ネットワーク
161 通信部
162 入力部
163 取得部
164 表示部
165 決定部
166 警報部
167 撮像部
168 検出部
169 表示制御部
2200 コンピュータ
2201 DVD-ROM
2210 ホストコントローラ
2212 CPU
2214 RAM
2216 グラフィックコントローラ
2218 ディスプレイデバイス
2220 入/出力コントローラ
2222 通信インタフェース
2224 ハードディスクドライブ
2226 DVD-ROMドライブ
2230 ROM
2240 入/出力チップ
2242 キーボード
図1
図2
図3
図4
図5