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  • 特開-開閉装置用の安全装置の取付構造 図1
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  • 特開-開閉装置用の安全装置の取付構造 図11
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022104048
(43)【公開日】2022-07-08
(54)【発明の名称】開閉装置用の安全装置の取付構造
(51)【国際特許分類】
   E06B 7/36 20060101AFI20220701BHJP
   E06B 3/46 20060101ALI20220701BHJP
   E05F 5/02 20060101ALI20220701BHJP
【FI】
E06B7/36 F
E06B7/36 H
E06B3/46
E05F5/02 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020219032
(22)【出願日】2020-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 寛明
(72)【発明者】
【氏名】篠崎 昭
【テーマコード(参考)】
2E014
【Fターム(参考)】
2E014AA02
2E014AA03
2E014FA03
2E014FA05
(57)【要約】
【課題】戸体に容易に取り付けることができると共に戸体から容易に取り外すことができる開閉装置用の安全装置の取付構造を提供すること。
【解決手段】開閉装置1用の安全装置10の取付構造であって、開閉装置1は、戸体30の横方向への開閉移動により開口部20aを開閉可能に構成され、安全装置10は、戸体30に固定可能な戸体側部分70を備え、戸体側部分70は、戸体30の横方向に貫通して形成される貫通孔部752aであって戸体側部分70と戸体30とを固定する第1締結部材701を挿入可能な貫通孔部752aを有する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開閉装置用の安全装置の取付構造であって、
前記開閉装置は、戸体の横方向への開閉移動により開口部を開閉可能に構成され、
前記安全装置は、前記戸体に固定可能な戸体側部分を備え、
前記戸体側部分は、前記戸体の横方向に貫通して形成される貫通孔部であって前記戸体側部分と前記戸体とを固定する第1締結部材を挿入可能な貫通孔部を有する、開閉装置用の安全装置の取付構造。
【請求項2】
前記第1締結部材は、前記戸体の横方向に延びて形成されるネジであり、前記戸体の横方向の端部の外側から前記貫通孔部に挿入可能に構成される、請求項1に記載の開閉装置用の安全装置の取付構造。
【請求項3】
前記戸体側部分は、前記戸体が前記開閉装置に取り付けられた状態において、前記戸体に着脱可能に固定される、請求項1又は2に記載の開閉装置用の安全装置の取付構造。
【請求項4】
前記戸体は、縦方向に延びる縦框と、横方向に延びる横框と、を有し、
前記縦框の縦方向の端部と前記横框の横方向の端部とは、接続されており、
前記縦框と前記横框との接続を補強する補強部材と、
前記補強部材、前記縦框及び前記横框を共締めして固定する第2締結部材と、を備え、
前記戸体側部分は、前記補強部材に固定されることで前記戸体に固定される、請求項1~3のいずれかに記載の開閉装置用の安全装置の取付構造。
【請求項5】
前記開閉装置用の前記安全装置は、前記戸体が所定速度以上で移動された場合に、前記戸体の開閉動作を一旦停止させるストッパ部を備える、請求項1~4のいずれかに記載の開閉装置用の安全装置の取付構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、開閉装置用の安全装置の取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、指挟み防止機構を備えた開閉装置用の安全装置の取付構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された開閉装置用の安全装置の取付構造においては、指挟み防止部材が戸体の上框の正面側に取り付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-57737号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された開閉装置用の安全装置の取付構造においては、指挟み防止部材が戸体の上框の正面側に取り付けられているため、メンテナンス時において、指挟み防止部材を取り外す場合に、戸体を枠体から外した後に、戸体から指挟み防止部材を取り外す必要がある。近年、戸体のサイズも大型化しており、戸体を枠体から外す作業は、大変な労力を必要とする。そのため、開閉装置用の安全装置を戸体から容易に外すことができると共に、開閉装置の安全装置を戸体に容易に取り付けることができることで、組立性及びメンテナンス性が優れた取付構造が望まれる。
【0005】
本開示は、組立性及びメンテナンス性が優れた開閉装置用の安全装置の取付構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、開閉装置用の安全装置の取付構造であって、前記開閉装置は、戸体の横方向への開閉移動により開口部を開閉可能に構成され、前記安全装置は、前記戸体に固定可能な戸体側部分を備え、前記戸体側部分は、前記戸体の横方向に貫通して形成される貫通孔部であって前記戸体側部分と前記戸体とを固定する第1締結部材を挿入可能な貫通孔部を有する、開閉装置用の安全装置の取付構造に関する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態に係る開閉装置を室外側から見た場合の正面図である。
図2】実施形態に係る安全装置を室外側から見た場合の斜視図である。
図3】安全装置の操作アーム部を室内側から見た場合の斜視図である。
図4】安全装置の操作アーム部を、内障子に取り付ける状態を示す斜視図である。
図5】戸先框及び上框を、ネジにより、補強部材と共締めして固定する状態を示す斜視図である。
図6】内障子を枠体内に配置した後に、安全装置の操作アーム部を内障子に取り付ける状態を示す図である。
図7】実施形態の安全装置を室外側から見た図である。
図8】実施形態の安全装置を上方側から見た図である。
図9】実施形態の安全装置を斜め上方側から見た斜視図である。
図10】実施形態の安全装置において、アーム板の先端部がストッパ部に衝突して、内障子が一旦停止する動作を説明する図である。
図11】実施形態の安全装置において、操作アーム部が戻り移動経路を戻る動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書において、「見付方向」とは、建物に配置された枠体20の開口部20aに納められた障子におけるガラスの面方向を意味し、「見込方向」とは、上記ガラスの厚さ方向(即ち、奥行き方向)を意味する。図面において、室外側を「OUTSIDE」と記載し、室内側を「INSIDE」と記載する。
【0009】
本実施形態の開閉装置1は、いわゆる引き違い窓であり、図1に示すように、枠体20と、枠体20内に開閉可能に嵌め込まれた内障子30(戸体)及び外障子40と、安全装置10と、を備える。開閉装置1は、内障子30及び外障子40の左右方向Xへの開閉移動により開口部20aを開閉可能である。安全装置10は、開閉装置1用である。
【0010】
枠体20は、上枠21、下枠22および左右の縦枠23,24により矩形に枠組みされている。
【0011】
上枠21は、長尺状に形成され、枠体20の上部において見付方向に延びる。上枠21は、下方に向けて開放して形成される。下枠22は、長尺状に形成され、枠体20の下部において見付方向に延びる。下枠22は、上方に向けて開放して形成される。
【0012】
左右の縦枠23,24は、上枠21及び下枠22の見付方向の両端部において上下方向に延びる。左右の縦枠23,24は、長尺状に形成され、枠体20の側部を構成する。
【0013】
内障子30および外障子40は、いずれも引き戸であり、これらを見付方向にスライドさせることで、枠体20の開口部20aが開放又は閉鎖される、いわゆる引き違い窓を構成する。
【0014】
内障子30は、図1に示すように、いずれも長尺状の上框31、下框32および左右の縦框である召内框33,戸先框34により矩形に枠組みされた框体35と、框体35内に嵌め込まれて固定されたガラス36と、を含んで構成される。
【0015】
外障子40は、図1に示すように、いずれも長尺状の上框41、下框42および左右の縦框である召外框43,戸先框44により矩形に枠組みされた框体45と、框体45内に嵌め込まれて固定されたガラス46と、を含んで構成される。
【0016】
安全装置10について説明する。本実施形態においては、開閉装置1において、図1の左右方向を左右方向Xという。開閉装置1の左右方向Xは、内障子30の横方向でもある。開閉装置1の左右方向Xにおける一方側(図1における左側)をX1側といい、左右方向Xにおける他方側(図1における右側)をX2側という。また、上下方向を上下方向Zという。また、内障子30を枠体20のX2側(図1における右側)において閉める方向(X1側からX2側に移動される方向)を第1移動方向D1といい、内障子30を枠体20のX2側(図1の右側)において開ける方向(X2側からX1側に移動される方向)を第2移動方向D2という。
【0017】
安全装置10は、指挟み防止機構を備えている。安全装置10は、図1及び図2に示すように、安全装置本体60と、操作アーム部70(戸体側部分)と、を備える。安全装置本体60は、枠体20の上枠21の左右方向XのX2側の端部側に固定されることで、開口部20aの左右方向XのX2側の上部に固定される。操作アーム部70は、内障子30の上框31の左右方向XのX2側に固定されることで、内障子30の左右方向XのX2側の上部に固定される。操作アーム部70は、内障子30が開閉装置1に取り付けられた状態において、内障子30に着脱可能に固定される。
【0018】
操作アーム部70は、図3及び図4に示すように、ネジ701(第1締結部材)により、内障子30の左右方向XのX2側の上部側に固定された補強部材37に固定されることで、内障子30に固定される。戸先框34の上端部と上框31の左右方向XのX2側の端部とは接続されている。補強部材37は、内障子30の戸先框34(縦框)と上框31(横框)との接続を補強する。
【0019】
戸先框34は、図3及び図4に示すように、左右方向内側縦面板341と、左右方向外側縦面板342と、室外側縦面板343と、室内側縦面板344と、を有する。左右方向内側縦面板341は、戸先框34の左右方向XのX1側において、見込方向及び上下方向Zに平行に形成され、上下方向Zに延びる。左右方向外側縦面板342は、戸先框34の左右方向XのX2側において、見込方向及び上下方向Zに平行に形成され、上下方向Zに延びる。室外側縦面板343は、室外側において、左右方向X及び上下方向Zに平行に形成され、上下方向Zに延びる。室内側縦面板344は、室内側において、左右方向X及び上下方向Zに平行に形成され、上下方向Zに延びる。
【0020】
戸先框34の左右方向外側縦面板342の上端部には、上方から下方に凹む切欠部342aが形成されている。切欠部342aは、補強部材37及び操作アーム部70を戸先框34に取り付ける場合に、補強部材37及び操作アーム部70を左右方向Xに移動する際の妨げにならないように、戸先框34の左右方向外側縦面板342の上端部から下方に凹んで形成される。
【0021】
図5に示すように、戸先框34と上框31との接続部分における室外側の部分において、補強部材37、戸先框34の左右方向内側縦面板341及び上框31の左右方向XのX2側の端部の端面に形成されたビスホール311は、ネジ702(第2締結部材)により共締めされて固定される。このように、戸先框34と上框31との接続部分における室外側において、補強部材37、戸先框34及び上框31は、ネジ702により共締めされて固定される。また、補強部材37は、内障子30の左右方向XのX2側の端部側の上部において、戸先框34及び上框31にネジ702により共締めされて固定されることで、戸先框34と上框31との接続を補強する。
【0022】
戸先框34と上框31との接続部分における室内側の部分において、戸先框34の左右方向内側縦面板341及び上框31の左右方向XのX2側の端部の端面に形成されたビスホール312がネジ704により共締めされて固定される。このように、戸先框34と上框31との接続部分における室内側において、戸先框34及び上框31は、ネジ704により共締めされて固定される。
【0023】
操作アーム部70は、図6に示すように、内障子30を枠体20内に建て込んだ後に、ネジ701により、内障子30の端部に固定された補強部材37に固定される。操作アーム部70は、図4に示すように、L字部材75を有する。L字部材75は、操作アーム部70の操作側ベース部材71の下面板711(後述)の左右方向XのX2側の端部に接続される。L字部材75は、内障子30の左右方向XのX1側及び下方側に開放するL字形状に形成される。
【0024】
L字部材75は、図4に示すように、横板751と、縦板752と、を有する。横板751は、左右方向X及び見込方向に平行な板状に形成される。縦板752は、横板751の左右方向XのX2側の端部から下方に延び、見込方向及び上下方向Zに平行な板状に形成される。
【0025】
横板751には、上下方向Zに貫通する上下方向貫通孔部751aが形成される。横板751は、上下方向貫通孔部751aに上下方向Zに延びるネジ703が挿入されることで、ネジ703により、横板751と操作アーム部70の操作側ベース部材71(後述)の左右方向XのX2側の端部とが固定される。
【0026】
縦板752には、左右方向Xに貫通する左右方向貫通孔部752a(貫通孔部)が形成される。左右方向貫通孔部752aには、操作アーム部70と内障子30とを固定するネジ701を挿入可能である。
【0027】
ネジ701は、左右方向Xに延びて形成される。操作アーム部70を内障子30に配置した後に、ネジ701は、操作アーム部70を内障子30の左右方向XのX2側の端部の外側から内障子30側に移動されることで、内障子30の左右方向XのX2側の端部の外側から、左右方向貫通孔部752aに挿入可能である。縦板752の左右方向貫通孔部752aにネジ701が挿入されることで、ネジ701により、L字部材75の縦板752と補強部材37と戸先框34の左右方向内側縦面板341とが共締めされて固定される。これにより、L字部材75、補強部材37及び戸先框34は、ネジ701により共締めされて固定される。
【0028】
以上の操作アーム部70は、図6に示すように、内障子30を、枠体20に、いわゆるケンドン式にて建て込んだ後に、内障子30に取り付けることができる。内障子30をケンドン式で枠体20内に組み込む場合には、内障子30の上端部を、枠体20の上枠21の下方から内部に挿入するように傾けて、内障子30を徐々に立てながら、上方側に持ち上げた後に、内障子30を下方側に下ろす。
【0029】
内障子30を枠体20内に建て込んだ後に、内障子30の上端部に、内障子30の左右方向XのX2側の端部の外側から、操作アーム部70を移動させて、内障子30の左右方向XのX2側の上部側に配置する。そして、操作アーム部70に固定されたL字部材75を、内障子30の左右方向XのX2側の上部側に固定された補強部材37に、内障子30の左右方向XのX2側の端部の外側から内側にネジ701を移動させて、ネジ701により固定する。これにより、左右方向Xの外側から内側に移動させたネジ701により、操作アーム部70を内障子30に容易に固定できる。
【0030】
このように、内障子30を枠体20内に配置した後に、操作アーム部70を内障子30に取り付けることができるため、操作アーム部70を内障子30に容易に取り付けることができる。また、メンテナンス時において、内障子30を枠体20から取り外さずに、操作アーム部70を容易に交換できる。
【0031】
操作アーム部70は、図1に示すように、内障子30が第1移動方向D1に移動されることで、安全装置本体60に導入される。内障子30が所定速度よりも速い速度で閉められた場合に、安全装置10が指挟み防止機構を備えているため、内障子30が枠体20の縦枠24に衝突することを防止できる。
【0032】
安全装置本体60は、図7図9に示すように、ベース部材61と、傾斜ガイド部62と、経路延在板63と、ストッパ部64と、を有する。また、安全装置本体60は、操作アーム部70のアーム板72の先端部721が移動する移動経路として、第1移動経路K1(上流側経路)と、落下誘導連通部65(誘導部)と、第2移動経路K2(下流側経路)と、戻り移動経路K3(戻り経路)と、を有する。
【0033】
ベース部材61は、上面板611と、第1側面板612と、第2側面板613と、を有する。上面板611は、見込方向に幅を有して左右方向Xに延びて形成され、上枠21に固定される。第1側面板612は、上面板611の見込方向の室内側の端部から下方に延びる。第2側面板613は、上面板611の見込方向の室外側の端部から下方に延びる。
【0034】
第1移動経路K1は、傾斜ガイド部62の上面側、及び、経路延在板63の上面側を通り、ストッパ部64までの経路である。第1移動経路K1は、アーム板72の先端部721(移動部)がストッパ部64に向かう場合に、アーム板72の先端部721が第1移動方向D1に移動されることが可能な経路である。
【0035】
第2移動経路K2(下流側経路)は、第1移動経路K1の左右方向XのX2側の端部の下部に形成された落下誘導連通部65を介して、第1移動経路K1の左右方向XのX2側の端部の下方に連通して形成され、第1移動経路K1の左右方向XのX2側の端部の下方から、左右方向XのX2側に延びる。第2移動経路K2は、落下誘導連通部65により誘導された操作アーム部70のアーム板72の先端部721が第1移動方向D1に移動されることが可能な経路である。
【0036】
戻り移動経路K3は、第2移動経路K2における第1移動方向D1側の端部と反対の端部側から第1移動経路K1側に延びて形成され、第1移動経路K1の上流側に合流する経路である。戻り移動経路K3は、左右方向XのX2側からX1側に水平方向に延びており、経路延在板63の下方側、及び、傾斜ガイド部62の下方側を通り、第1移動経路K1の上流側に合流する経路である。
【0037】
傾斜ガイド部62は、左右方向XのX1側からX2側に向かうに従って下方側から上方側に向かうように傾斜する板状に形成される。傾斜ガイド部62は、左右方向XのX2側の基端が、見込方向に延びる回転軸J3を中心に回転可能に、経路延在板63の左右方向XのX1側の端部に接続される。傾斜ガイド部62は、下方側への回転角度が所定角度で規制された状態で、回転軸J3を中心に回転可能である。
【0038】
傾斜ガイド部62は、第1移動経路K1と戻り移動経路K3とが合流する部分に配置され、操作アーム部70の先端側ピン73が第1移動経路K1を移動する場合に戻り移動経路K3を閉鎖して第1移動経路K1を形成し、先端側ピン73が戻り移動経路K3から第1移動経路K1に移動する場合に、先端側ピン73が下方から押し上げることで閉位置から回転軸J3を中心に上方側に回転して、先端側ピン73が戻り移動経路K3から第1移動経路K1へ移動する経路を開放する。これにより、傾斜ガイド部62は、アーム板72が戻り移動経路K3を戻る際に、戻り移動経路K3の左右方向XのX1側が開閉されることで、戻り移動経路K3を開閉する開閉部として機能する。
【0039】
経路延在板63は、傾斜ガイド部62の左右方向XのX2側の端部からX2側に延びる平面板状に形成される。経路延在板63の見込方向の室外側の端部は、傾斜ガイド部62の見込方向の室外側の端部と同じ位置に位置する。
【0040】
ストッパ部64は、第1移動経路K1の左右方向XのX2側の端部に配置される。ストッパ部64は、内障子30が所定速度以上の速度で移動された場合に、内障子30の開閉動作を一旦停止させるようにアーム板72の先端部721が衝突する。ストッパ部64は、上下方向Z及び見込方向に延びる板状の衝突板641と、規制部642と、を有する。
【0041】
衝突板641は、ベース部材61の上面板611の下方において、ベース部材61に固定される。衝突板641は、見込方向に延びる板状に形成される。衝突板641の見込方向の幅は、傾斜ガイド部62の見込方向の幅よりも長く形成され、傾斜ガイド部62よりも室外側まで延びる。
【0042】
衝突板641は、左右方向XのX1側を向く衝突面を有する。衝突板641におけるアーム板72の先端部721が衝突する部分は、衝突部641aを構成する。衝突部641aは、ストッパ部64の衝突部641aにアーム板72の先端部721が衝突した場合に、ストッパ部64の衝突部641aにおけるアーム板72の先端部721が衝突した際の荷重が作用する部分である。
【0043】
規制部642は、衝突板641の手前側の上部に設けられる。本実施形態においては、規制部642は、ベース部材61の上面板611の下面により構成される。規制部642は、アーム板72の先端部721が上方側へ移動することを規制する。
【0044】
衝突板641の左右方向XのX1側の手前の下部には、第2移動経路K2に連通する落下誘導連通部65(誘導部)が形成されている。落下誘導連通部65は、衝突板641の下端部と経路延在板63の左右方向のX2側の端部との間の隙間により構成される。
【0045】
落下誘導連通部65は、内障子30が所定速度以上で移動された場合に、アーム板72の先端部721がストッパ部64に衝突して内障子30の開閉動作を一旦停止させた後にアーム板72の先端部721を下方(交差方向)に誘導し、内障子30が所定速度よりも遅い速度で移動された場合に、内障子30の開閉動作を停止させずにストッパ部64の手前においてアーム板72の先端部721を下方(交差方向)に誘導する。
【0046】
落下誘導連通部65の隙間の左右方向Xの長さLは、先端側ピン73が通過可能な長さであって、内障子30が所定速度以上の速度で第1移動方向D1に移動して先端側ピン73が安全装置本体60に導入された場合に、先端側ピン73が、落下誘導連通部65の隙間から落下する前に、アーム板72の先端部721が衝突板641に衝突することが可能な長さに設定できる。
【0047】
操作アーム部70は、図1に示すように、内障子30の上框31の左右方向XのX2側に配置される。操作アーム部70は、内障子30が左右方向XのX2側において閉まる側に移動された場合に、安全装置本体60に導入される。操作アーム部70は、図7図9に示すように、操作側ベース部材71と、アーム板72(アーム部材)と、先端側ピン73(ガイド部)と、を有する。
【0048】
操作側ベース部材71は、図7図9に示すように、左右方向Xに延びて形成される。操作側ベース部材71は、傾斜ガイド部62よりも室外側にずれた位置に配置され、内障子30が左右方向Xに移動されることで、安全装置本体60の傾斜ガイド部62に沿って左右方向Xに移動する。
【0049】
操作側ベース部材71は、下面板711と、第1側面板712と、第2側面板713と、を有する。下面板711は、見込方向に幅を有して左右方向Xに延びて形成される。下面板711は、見込方向に幅を有して左右方向Xに延びて形成される。
【0050】
第1側面板712は、下面板711の見込方向の室内側の端部から上方に立ち上がる。第2側面板713は、下面板711の見込方向の室外側の端部から上方に立ち上がる。
【0051】
アーム板72は、長尺の板状に形成され、操作側ベース部材71に取り付けられる。アーム板72は、傾斜ガイド部62よりも室外側にずれた位置において操作側ベース部材71に取り付けられ、内障子30が左右方向Xに移動されることで、安全装置本体60の傾斜ガイド部62に沿って左右方向Xに移動する。アーム板72は、操作アーム部70が安全装置本体60に導入される前の状態において、左右方向Xに延びる。
【0052】
アーム板72は、回転軸J1を中心に回転可能に構成される。回転軸J1は、図7に示すように、回転軸J1方向に見た場合に、ストッパ部64の衝突板641の衝突部641aよりも下方に配置される。衝突部641aは、アーム板72の先端部721が衝突する部分であり、ストッパ部64の衝突板641において、アーム板72の先端部721が衝突した際の荷重が作用する部分である。
【0053】
アーム板72の基端側は、回転軸J1を中心に回転可能に操作側ベース部材71の左右方向のX1側に接続される。アーム板72の先端には、先端部721(移動部)が形成される。先端部721は、円弧状に形成される。アーム板72の先端側には、見込方向の室内側に突出する先端側ピン73が設けられている。
【0054】
先端側ピン73は、ピン状に形成され、アーム板72の先端側において、アーム板72の室内側の面から室内側に突出する。先端側ピン73は、見込方向に見た場合に、アーム板72の先端部721よりもアーム板72の内部側の基端側に配置される。先端側ピン73は、見込方向に延びる中心軸J2を中心に回転可能である。
【0055】
先端側ピン73は、アーム板72の先端側に設けられており、操作アーム部70が第1移動方向D1に移動した場合に、アーム板72が回転軸J1を中心に回転するため、傾斜ガイド部62の上面に沿って移動される。これにより、先端側ピン73は、アーム板72の先端部721の移動をガイドする。先端側ピン73は、アーム板72の先端部721を、内障子30が移動する第1移動方向D1及び内障子30の上下方向Z(第1移動方向D1に交差する交差方向)に移動させるようにガイドする。
【0056】
アーム板72の先端部721は、先端側ピン73が傾斜ガイド部62の上面に沿ってガイドされることで、内障子30の開閉移動に伴って内障子30が移動する第1移動方向D1に移動可能に構成される。アーム板72の先端部721は、アーム板72の回転軸J1を中心に円弧を描きながら上下方向に移動可能に構成される。
【0057】
これにより、アーム板72の先端部721は、内障子30の開閉移動に伴って内障子30が移動する第1移動方向D1に移動可能に構成されると共に、内障子30の上下方向Z(第1移動方向D1に交差する交差方向)に移動可能である。アーム板72の先端部721は、先端側ピン73が落下誘導連通部65により下方に誘導される場合に、アーム板72の先端部721の自重により下方に誘導される。
【0058】
次に、本実施形態の開閉装置1の安全装置10の動作について説明する。
まず、図10に示すように、内障子30を開位置から第1移動方向D1に移動させて、内障子30を閉める場合について説明する。
【0059】
内障子30を閉めることで、内障子30に取り付けられた操作アーム部70は、安全装置本体60に向けて第1移動方向D1に移動される。これにより、図10の上段の図に示すように、操作アーム部70のアーム板72の先端部721は、安全装置本体60に導入される。安全装置本体60に導入されたアーム板72の先端部721は、アーム板72の回転軸J1を中心に円弧を描きながら上下方向に移動可能な状態である。
【0060】
内障子30が所定速度以上で閉められた場合に、図10の上段の図に示すように、安全装置本体60に導入された操作アーム部70のアーム板72の先端部721は、先端側ピン73が傾斜ガイド部62にガイドされることで、第1移動経路K1において傾斜ガイド部62の上面に沿って移動し、図10の中段の図に示すように、ストッパ部64の衝突板641の衝突部641aに衝突する。衝突部641aは、ストッパ部64の衝突板641において、アーム板72の先端部721が衝突した際の荷重が作用する部分である。
【0061】
ここで、図10の中段の図に示すように、アーム板72の先端部721は、アーム板72の基端の回転軸J1がストッパ部64の衝突板641の衝突部641aよりも下方に配置されている。そのため、アーム板72の先端部721がストッパ部64に衝突した場合に、第1移動経路K1の左右方向XのX2側に移動されることで、アーム板72の先端部721がストッパ部64に衝突した状態で斜め上方側に荷重が作用する。また、衝突板641の手前側の上部に設けられる規制部642により、アーム板72の先端部721は、上方側へ移動することが規制される。これにより、アーム板72の先端部721は、下方側に落ちにくい。よって、アーム板72の先端部721がストッパ部64に衝突した状態が保持されやすく、内障子30を一旦停止させやすい。
【0062】
その後、アーム板72の先端部721は、ストッパ部64に衝突した状態で斜め上方側に作用する荷重が緩むことで、図10の下段の図に示すように、自重によりアーム板72の基端の回転軸J1を中心に回転して、落下誘導連通部65を通して、先端側ピン73が、落下誘導連通部65の隙間から、下方側の第2移動経路K2に落下する。これにより、アーム板72の先端部721は、下方側の第2移動経路K2に誘導される。アーム板72の先端部721は、落下誘導連通部65により下方に誘導される場合に、アーム板72の先端部721の自重により下方に誘導される。
【0063】
内障子30が一旦停止する所定速度以上とは、例えば、仮に安全装置10が存在しない場合に、内障子30が勢いよく閉まる速度以上を意味する。本実施形態においては、内障子30が所定速度以上で閉められた場合には、先端側ピン73が衝突板641に衝突することで、内障子30が枠体20の縦枠24に勢いよく衝突することが抑制されて、内障子30は一旦停止する。
【0064】
一方、内障子30が所定速度よりも遅い速度で閉められた場合には、図10の上段の図において、安全装置本体60に導入されたアーム板72の先端部721は、第1移動経路K1において傾斜ガイド部62の上面に沿って移動する。そして、図10の下段の図に示すように、先端側ピン73は、落下誘導連通部65の隙間から、アーム板72の先端部721が衝突板641に接触せずに又は接触して、下方側の第2移動経路K2に落下して、内障子30は、停止せずに第1移動方向D1に移動される。これにより、内障子30は、図8の下段の図に示すように、第1移動方向D1に移動されて、閉められる。
【0065】
内障子30が停止せずに閉められる所定速度よりも遅い速度とは、例えば、内障子30を閉める際に内障子30が勢いよく閉まる速度よりも遅い速度を意味する。本実施形態においては、内障子30が所定速度よりも遅い速度で閉められた場合には、アーム板72の先端部721が衝突板641に勢いよく衝突せずに、内障子30は停止せずに閉められる。なお、この場合、先端側ピン73は、衝突板641に接触して落下誘導連通部65に誘導よりされてもよいし、衝突板641に接触せずに落下誘導連通部65により誘導されてもよい。
【0066】
次に、図11の上段に示す内障子30の閉位置から、左右方向XのX1側の第2移動方向D2に移動させて、内障子30を開ける場合について説明する。
【0067】
内障子30を開ける場合には、図11の上段に示す内障子30の閉位置から、内障子30を第2移動方向D2に移動させることで、操作アーム部70は、第2移動経路K2において、第2移動方向D2に移動され、戻り移動経路K3に導入される。
【0068】
戻り移動経路K3に導入された操作アーム部70が戻り移動経路K3から第1移動経路K1に移動する場合に、図11の下段の図に示すように、アーム板72の先端に設けられた先端側ピン73は、傾斜ガイド部62を下方側から押し上げる。これにより、先端側ピン73は、回転軸J3を中心に傾斜ガイド部62を回転させて、戻り移動経路K3から第1移動経路K1へ移動する経路を開放する。このようにして、内障子30を第2移動方向D2に移動させて、内障子30を開けることができる。
【0069】
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。本実施形態の開閉装置1用の安全装置10の取付構造であって、開閉装置1は、内障子30の左右方向Xへの開閉移動により開口部20aを開閉可能に構成され、安全装置10は、内障子30に固定可能な操作アーム部70を備え、操作アーム部70は、内障子30の横方向に貫通して形成され操作アーム部70と内障子30とを固定するネジ701を挿入可能な左右方向貫通孔部752aを有する。
【0070】
これにより、内障子30を枠体20内に建て込んだ後に、内障子30の左右方向Xの外側から、操作アーム部70を挿入して、ネジ701により、操作アーム部70を内障子30に固定できる。そのため、内障子30を枠体20内に配置した後に、操作アーム部70を内障子30に取り付けることができるため、操作アーム部70を内障子30に容易に取り付けることができる。また、操作アーム部70を交換する場合において、内障子30を枠体20から取り外さずに、操作アーム部70を容易に交換できる。よって、組立性及びメンテナンス性が優れた開閉装置1用の安全装置10の取付構造とすることができる。
【0071】
本実施形態においては、ネジ701は、内障子30の左右方向Xに延びて形成されるネジであり、内障子30の左右方向Xの端部の外側から左右方向貫通孔部752aに挿入可能に構成される。これにより、ネジ701を内障子30の左右方向Xの端部の外側から左右方向貫通孔部752aに挿入することで、操作アーム部70を内障子30に容易に取り付けることができる。
【0072】
本実施形態においては、操作アーム部70は、内障子30が開閉装置1に取り付けられた状態において、内障子30に着脱可能に固定される。そのため、内障子30を開閉装置1に取り付けた後に、操作アーム部70を内障子30に取り付けることができる。これにより、内障子30の取付時において、開閉装置1へ取り付けを妨げるような部材を内障子30に取り付けなくてよいため、内障子30を開閉装置1に容易に取り付けることができる。そして、内障子30を開閉装置1に取り付けた後に、操作アーム部70を内障子30に容易に取り付けることができる。また、操作アーム部70を交換する場合において、内障子30を枠体20から取り外さずに、操作アーム部70を容易に交換できる。
【0073】
本実施形態においては、戸先框34と上框31との接続を補強する補強部材37と、補強部材37、戸先框34及び上框31を共締めして固定するネジ702と、を備え、操作アーム部70は、補強部材37に固定されることで内障子30に固定される。これにより、戸先框34と上框31との接続を補強する補強部材37した上で、補強部材37に操作アーム部70を固定できる。よって、操作アーム部70の取り付け強度を向上でき、開閉装置1用の安全装置10を安定して動作させることができる。
【0074】
本実施形態においては、開閉装置1用の安全装置10は、内障子30が所定速度以上で移動された場合に、内障子30の開閉動作を一旦停止させるストッパ部64を備える。これにより、内障子30が所定速度よりも速い速度で閉められた場合に、安全装置10が指挟み防止機構を備えているため、内障子30が枠体20の縦枠24に衝突することを防止できる。よって、安全装置10の安全性を担保できる。
【0075】
以上、本開示の好ましい実施形態について説明したが、本開示は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
【0076】
例えば、前記実施形態においては、内障子30を閉める場合について説明したが、これに限定されない。例えば、安全装置10のアーム板72を内障子30の戸元側に設けると共に、安全装置10の安全装置本体60を枠体20の上枠21の左右方向のX1側の端部側に設けることで、枠体20の左右方向のX1側において内障子30を開ける場合に用いる安全装置としてもよい。
【0077】
前記実施形態においては、戸体を内障子30で構成したが、これに限定されず、戸体を、框体及びガラスを有していない扉で構成してもよい。また、例えば、戸体を、ドアで構成してもよい。
【0078】
自動ドアなどの電動で開閉する扉に適用することで、電動部分が故障して手動で扉を開閉する場合にも、本開示の開閉装置を使用可能である。また、開閉時に緩やかに閉まるソフトクローズの開閉装置にも適用可能である。
【0079】
前記実施形態においては、開閉装置1を、引き違い窓で構成したが、これに限定されず、例えば、片引き窓で構成してもよい。
【0080】
前記実施形態において、安全装置本体60(ストッパ部64)を上枠21の左右方向XのX2側の端部側に配置し、操作アーム部70を内障子30の左右方向XのX2側に配置したが、これに限定されない。例えば、安全装置本体60(ストッパ部64)を上枠21の左右方向Xの中央側に配置し、操作アーム部70を内障子30の左右方向Xにおける安全装置本体60(ストッパ部64)に対応した位置(例えば、内障子30の左右方向Xの中央側)に配置してもよい。
【0081】
前記実施形態においては、指を挟まない位置で内障子(戸体)を一旦停止させるように、安全装置本体60(ストッパ部64)を取り付けたが、これに限定されない。ストッパ部の左右方向の取付位置を調整することで、内障子を一旦停止させる位置を調整できる。これにより、内障子を一旦停止させる位置を、指よりも大きな頭や胴体を挟まない位置となるように、ストッパ部の左右方向の取付位置を調整することで、指が挟まれることを防止できるだけではなく、頭や胴体が挟まれることも防止できる。
【0082】
前記実施形態においては、安全装置本体60(ストッパ部64)を1つ設けることで、内障子(戸体)が一旦停止する左右方向の位置を1箇所としたが、これに限定されない。安全装置本体60(ストッパ部64)を左右方向の複数箇所に設けることで、左右方向の複数の位置において、内障子30を一旦停止させるように構成してもよい。これにより、安全装置本体60(ストッパ部64)を左右方向の複数の位置に設けることで、段階的に内障子を一旦停止させることができ、例えば、内障子が閉まる際に、人の胴体を挟まない位置で内障子を一旦停止させることができ、そこから更に内障子が閉まる方向に移動しても、人の頭を挟まない位置で内障子を一旦停止させることができ、そこから更に内障子が閉まる方向に移動しても、指を挟まない位置で内障子を一旦停止させることができる。よって、複数の安全装置本体60(ストッパ部64)を左右方向の複数の位置に設けることで、人の指と頭と胴体などの複数の部位が、内障子と縦枠との間に挟まれることを防止できる。
【0083】
また、安全装置本体60(ストッパ部64)を複数箇所に設ける他の形態として、例えば、3枚建てや4枚建ての引き違いの引戸同士の間に安全装置本体60(ストッパ部64)を取り付けることで、引戸同士の間での指挟みを防止してもよい。
【0084】
前記実施形態においては、先端側ピン73を、中心軸を回転軸として回転可能に構成したが、これに限定されず、先端側ピン73は、回転しない構成でもよい。
【0085】
前記実施形態においては、アーム板72の先端部721をストッパ部64に衝突させるように構成したが、これに限定されない。アーム板72の先端にローラを設けて、アーム板の先端に設けたローラをストッパ部に衝突させるように構成してもよい。この場合、アーム板72の先端に設けたローラを、アーム板72の移動をガイドするピンとして構成してもよい。
【0086】
前記実施形態においては、操作アーム部70において、L字部材75を、操作側ベース部材71とは別部材により構成したが、これに限定されない。L字部材75を、操作側ベース部材71と一体に構成して、操作側ベース部材71に、L字状部分や突起などを形成してもよい。
【0087】
前記実施形態においては、操作アーム部70を、ネジ701により、補強部材37とともに内障子30に固定したが、これに限定されない。補強部材37を設けずに、操作アーム部70を内障子30に直接固定してもよい。
【符号の説明】
【0088】
1 開閉装置、10 安全装置、20a 開口部、30 内障子(戸体)、31 上框(横框)、34 戸先框(縦框)、37 補強部材、64 ストッパ部、70 操作アーム部(戸体側部分)、72 アーム板(アーム部材)、701 ネジ(第1締結部材)、702 ネジ(第2締結部材)、752a 左右方向貫通孔部(貫通孔部)、D1 第1移動方向、Z 上下方向(交差方向)
図1
図2
図3
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図11