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  • 特開-生体情報記録装置 図1
  • 特開-生体情報記録装置 図2
  • 特開-生体情報記録装置 図3A
  • 特開-生体情報記録装置 図3B
  • 特開-生体情報記録装置 図4
  • 特開-生体情報記録装置 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022104066
(43)【公開日】2022-07-08
(54)【発明の名称】生体情報記録装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/332 20210101AFI20220701BHJP
【FI】
A61B5/04 310H
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020219056
(22)【出願日】2020-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】000112602
【氏名又は名称】フクダ電子株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】特許業務法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】椴木 拓也
(72)【発明者】
【氏名】勝俣 豪
(72)【発明者】
【氏名】木元 章平
(72)【発明者】
【氏名】川村 真一
(72)【発明者】
【氏名】當間 司
【テーマコード(参考)】
4C127
【Fターム(参考)】
4C127AA02
4C127BB03
4C127FF01
4C127HH03
(57)【要約】
【課題】生体情報に係る記録データの表示内容をユーザーにとって確認しやすいものとすることが可能な生体情報記録装置を提供する。
【解決手段】生体情報記録装置は、被検者の生体情報に基づく記録データの表示用データを表示する表示部を備え、記録データを記録可能な携帯型の生体情報記録装置であって、被検者に装着された装着部から取得した生体情報に基づいて記録データを生成する記録データ生成部と、記録データ生成部が生成した記録データに基づいて表示部の表示仕様に対応した表示用データを生成する表示用データ生成部と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検者の生体情報に基づく記録データの表示用データを表示する表示部を備え、前記記録データを記録可能な携帯型の生体情報記録装置であって、
前記被検者に装着された装着部から取得した生体情報に基づいて前記記録データを生成する記録データ生成部と、
前記記録データ生成部が生成した前記記録データに基づいて前記表示部の表示仕様に対応した前記表示用データを生成する表示用データ生成部と、
を備える生体情報記録装置。
【請求項2】
前記記録データ生成部は、第1のサンプリング周波数で前記記録データを生成し、
前記表示用データ生成部は、前記第1のサンプリング周波数以下の第2のサンプリング周波数に、前記記録データを変換処理することで前記表示用データを生成する、
請求項1に記載の生体情報記録装置。
【請求項3】
前記第1のサンプリング周波数は、125Hzから8000Hzの範囲内であり、
前記第2のサンプリング周波数は、125Hzから250Hzの範囲内である、
請求項2に記載の生体情報記録装置。
【請求項4】
前記表示用データ生成部は、前記生体情報の種類に応じて前記第2のサンプリング周波数を変更する、
請求項2または請求項3に記載の生体情報記録装置。
【請求項5】
複数種類の表示用データの、前記表示部への表示数を切替可能な切替部を備え、
前記切替部は、前記被検者への前記装着部の装着確認の際の表示用データの表示数を、前記生体情報の記録時における表示用データの表示数よりも多くする、
請求項1~4の何れか1項に記載の生体情報記録装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体情報記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ホルター心電図記録器等の携帯型の生体情報記録装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。一般的に、このような生体情報記録装置は、被検者の生体情報を外部装置に受け渡すために当該生体情報を記録しつつ、当該生体情報をリアルタイムに表示可能に構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-139785号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、携帯型の生体情報記録装置では、外部装置によって生体情報の記録データの解析等を行うことから、ある程度高いサンプリング周波数で記録データを生成することが好ましい。
【0005】
しかしながら、高いサンプリング周波数で記録データを生成すると、当該記録データにノイズが混入しやすくなる。そのため、携帯型の生体情報記録装置における比較的小さなサイズの表示部で当該記録データを表示すると、当該ノイズに起因して、その表示内容をユーザーが確認し難いものとなる。
【0006】
本発明の目的は、生体情報に係る記録データの表示内容をユーザーにとって確認しやすいものとすることが可能な生体情報記録装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る生体情報記録装置は、
被検者の生体情報に基づく記録データの表示用データを表示する表示部を備え、前記記録データを記録可能な携帯型の生体情報記録装置であって、
前記被検者に装着された装着部から取得した生体情報に基づいて前記記録データを生成する記録データ生成部と、
前記記録データ生成部が生成した前記記録データに基づいて前記表示部の表示仕様に対応した前記表示用データを生成する表示用データ生成部と、
を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、生体情報に係る記録データの表示内容をユーザーにとって確認しやすいものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施の形態に係る生体情報記録装置を示す図である。
図2】本実施の形態に係る生体情報記録装置のブロック図である。
図3A】表示部における表示の一例を示す図である。
図3B】表示部における表示の一例を示す図である。
図4】表示部における表示の一例を示す図である。
図5】生体情報記録装置における表示制御の動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る生体情報記録装置1を示す図である。図2は、本実施の形態に係る生体情報記録装置1のブロック図である。
【0011】
図1に示すように、生体情報記録装置1は、例えばホルター心電図記録器等の携帯型の生体情報記録装置であり、被検者の生体情報(例えば、12誘導心電図の情報等)に係る時系列データを記録するために用いられる。生体情報記録装置1は、被検者に取り付けて生体情報を記録可能に構成されており、例えば、被検者に取り付けられた状態で被検者が日常生活を営むことができるような比較的小さなサイズを有する。
【0012】
図2に示すように、生体情報記録装置1は、生体情報入力部11と、記録データ生成部12と、記録部13と、表示用データ生成部14と、表示部15と、制御部16とを有する。
【0013】
制御部16は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備える。CPUは、ROMから処理内容に応じたプログラムを読み出してRAMに展開し、展開したプログラムと協働して、生体情報記録装置1の各部における動作を制御する。なお、記録データ生成部12および表示用データ生成部14は、制御部16に含まれる。また、上記の制御部16では、ROMを備えているが、FRAM(Ferroelectric Random Access Memory:登録商標)等、その他の記憶媒体を備えていても良い。
【0014】
生体情報入力部11は、被検者に装着された装着部2から、被検者の生体情報を取得し、記録データ生成部12に当該生体情報を入力する。装着部2は、例えば双極肢誘導(I誘導、II誘導、III誘導)、単極肢誘導(aVF誘導、aVR誘導、aVL誘導)を検出可能な四肢電極と、胸部誘導(V1~V6誘導)を検出可能な胸部電極とで構成される。なお、装着部2は、電極以外の装着物であっても良い。
【0015】
記録データ生成部12は、被検者に装着された装着部2から取得した生体情報に基づいて記録データを生成する。具体的には、記録データ生成部12は、都度取得した生体情報を第1のサンプリング周波数でサンプリングした時系列データを記録データとして生成する。
【0016】
記録データ生成部12は、例えば125Hzから1000Hzの範囲内において、例えば、125Hz、250Hz、1000Hzの3種類の第1のサンプリング周波数を設定可能に構成されている。
【0017】
記録部13は、例えば生体情報記録装置1に対して着脱可能な記録装置であり、生体情報記録装置1に装着された状態で、制御部16の制御の下、記録データ生成部12で生成された記録データを記録する。記録部13で記録された記録データは、例えば、記録部13を生体情報記録装置1から外して、記録部13を外部装置3に装着することで、外部装置3に受け渡される。
【0018】
なお、生体情報記録装置1の出力インターフェース等を介して、記録部13の記録データが外部装置3に受け渡されるようにしても良い。また、記録部13は、生体情報記録装置1に内蔵されたものであっても良い。この場合は、生体情報記録装置1の出力インターフェース等を介して、外部装置3に記録データが受け渡される。
【0019】
外部装置3は、例えば心電図解析装置等の生体情報解析装置(電子機器)であり、生体情報記録装置1から受け渡された記録データに基づいて、記録データに係る生体情報の解析を行う。外部装置3は、例えばパーソナルコンピュータ、携帯端末等、生体情報を解析可能な装置である限り、どのようなものであっても良い。
【0020】
表示用データ生成部14は、記録データ生成部12が生成した記録データを取得して、当該記録データに基づいて表示部15の表示仕様に対応した表示用データを生成する。具体的には、表示用データ生成部14は、記録データを、第2のサンプリング周波数に変換処理することで表示用データを生成する。
【0021】
第2のサンプリング周波数は、表示部15に表示される表示用データ(波形情報)がユーザーにとって確認しやすいものとなるような周波数に設定され、第1のサンプリング周波数以下の周波数である例えば125Hzに設定される。
【0022】
表示部15は、携帯型の生体情報記録装置1を構成する筐体の表面に設けられ(図1参照)、表示用データ生成部14で生成された表示用データを表示する(図3Aおよび図3B参照)。表示部15は、携帯型の生体情報記録装置1の大きさに対応して、比較的小さなサイズとなる。
【0023】
ところで、携帯型の生体情報記録装置1では、外部装置3によって生体情報の記録データの解析等を行う都合上、ある程度高いサンプリング周波数で記録データを生成することが好ましい。本実施の形態においては、外部装置3での解析のために、例えば、第1のサンプリング周波数を1000Hzに設定して記録データを生成したとする。
【0024】
このような小さなサイズの表示部15である場合、高いサンプリング周波数で、比較的細かくサンプリングされて生成された記録データが、そのサンプリング周波数に対応した時間軸で表示されると、表示部15の解像度等に起因して、当該記録データが間延びして表示される。
【0025】
つまり、表示部15における時間軸のドット数に制限があるため、図3Aおよび図3Bに示す表示の時間軸(横軸)の幅が狭められた状態で各記録データが表示されることとなる。例えば、図3Aに示す破線で囲った部分の範囲が表示部15に表示されて、記録データが右から左に向けてスクロールしていくような表示となる。このような表示であると、ユーザーにとって、記録データの表示内容を一目で確認するのが難しいものとなる。
【0026】
そして、このように、高いサンプリング周波数で記録データを生成すると、生体情報を細かくサンプリングするため、当該記録データに生体情報の計測時に発生したノイズが混入しやすくなる。そのため、携帯型の生体情報記録装置1における時間軸の幅が狭められた、比較的小さなサイズの表示部15で当該記録データを表示すると、当該ノイズが表示部15に表示されてしまい、その表示内容をユーザーが確認し難いものとなる。
【0027】
本実施の形態では、記録データを第2のサンプリング周波数に変換処理された表示用データが表示部15に表示される。具体的には、記録データをダウンサンプリングした表示用データが表示部15に表示されるので、生体情報におけるある程度の時間変化をユーザーが確認しやすくなる。すなわち、本実施の形態では、生体情報に係る記録データの表示内容をユーザーにとって確認しやすいものとすることができる。
【0028】
また、表示部15には、複数種類の表示用データが表示される。図3Aおよび図3Bには、6種類の表示用データが表示された例が示されている。図3Aには、V1~V6誘導が表示された例が示され、図3Bには、I誘導、II誘導、III誘導、aVF誘導、aVR誘導、aVL誘導が表示された例が示されている。図3Aに示す表示と、図3Bに示す表示とは、生体情報記録装置1における図示しない操作部によって切り替えられる。
【0029】
また、表示部15は、制御部16の制御の下、表示内容データの表示数を切替可能に構成されている。具体的には、表示部15は、最大で6つの表示内容データを表示可能に構成されている。
【0030】
制御部16は、表示部15への表示数を切り替える制御を行う。具体的には、制御部16は、被検者への装着部2の装着確認の際の表示用データの表示数を、生体情報の記録時における表示用データの表示数よりも多くする。制御部16は、本発明の「切替部」に対応する。
【0031】
生体情報記録装置1において、表示用データの表示数が増加するほど、装置内の処理が増加し、また、当該処理に基づく電力消費も増加する。装置内の処理は、記録データの記録や表示用データの表示等である。特に、携帯型の生体情報記録装置1においては、装着されたバッテリーによって動作することから、その処理の増加および電力消費の増加の影響度が比較的高いものとなる。バッテリーは、例えば装置に内蔵されたものや、装置に対して着脱可能なもの(例えば、乾電池等)である。
【0032】
例えば、生体情報の記録時においては、逐次生成する記録データの記録部13への記録が行われることから、表示用データの表示数を最大にしたままにすると、電力消費が増加してバッテリーの残量に影響を与えやすい。
【0033】
その一方で、被検者への装着部2の装着確認では、表示用データの表示数が少ないと、ユーザーが全種類の表示用データを確認するために操作部を操作する回数(操作回数)が増加する可能性がある。また、装着部2への装着確認では、記録データに記録を行う必要がないため、表示用データの表示数を多くして、その全種類の表示用データの確認のための操作回数を減らすことが可能となる。
【0034】
そこで、本実施の形態では、被検者への装着部2の装着確認の際の表示用データの表示数を、生体情報の記録時における表示用データの表示数よりも多くする。例えば、装着確認の際の表示用データの表示数を6とし、生体情報の記録時における表示用データの表示数を3とする(例えば、図4参照)。図4には、V1~V3誘導が表示された例が示されている。
【0035】
こうすることで、装着部2の装着確認では、例えば、表示数を3とした場合、12種類の表示用データの全てを確認するのに、表示を3回切り替える必要があるが、表示数を6とすると、12種類の表示用データの全てを確認するのに、表示を1回切り替えるだけで済む。つまり、装着部2の装着確認では、表示用データの表示数を多くして、全種類の表示用データの確認のための操作回数を減らすことができる。
【0036】
また、生体情報の記録時では、例えば、表示数を6から3に減らすだけで、表示にかかる負荷を半分にすることが可能となる。つまり、生体情報の記録時では、表示用データの表示数を少なくして、生体情報記録装置1における記録データの記録時における負荷を低減することができる。
【0037】
以上のように構成された生体情報記録装置1における表示制御の動作例について説明する。図5は、生体情報記録装置1における表示制御の動作例を示すフローチャートである。図5における処理は、例えば、生体情報記録装置1の電源がオンにされた際に適宜実行される。
【0038】
図5に示すように、制御部16は、生体情報を取得して記録データを生成する(ステップS101)。そして、制御部16は、記録データの記録を開始または記録データの記録中であるか否かについて判定する(ステップS102)。なお、記録データの記録開始であると判定される場合は、まだ記録データの記録が開始されていない場合であり、記録データの記録中であると判定される場合は、記録データの記録が開始された後の場合である。また、記録データの記録を開始または記録データの記録中ではない場合、本フローチャートでは、装着部2の装着確認の表示データを生成するものとする。
【0039】
判定の結果、記録データの記録を開始または記録データの記録中ではない場合(ステップS102、NO)、制御部16は、表示用データを生成し(ステップS103)、6つの表示用データを表示部15に表示する(ステップS104)。ステップS104の後、処理はステップS109に遷移する。
【0040】
一方、記録データの記録開始または記録データの記録中である場合(ステップS102、YES)、制御部16は、記録データの記録中の表示部15の表示設定がONであるか否かについて判定する(ステップS105)。
【0041】
判定の結果、記録データの記録中の表示部15の表示設定がONではない場合(ステップS105、NO)、処理はステップS108に遷移する。一方、記録データの記録中の表示設定がONである場合(ステップS105、YES)、制御部16は、表示用データを生成し(ステップS106)、3つの表示用データを表示する(ステップS107)。
【0042】
次に、制御部16は、記録データを記録部13に記録し(ステップS108)、記録データの記録が終了したか否かについて判定する(ステップS109)。判定の結果、記録終了ではない場合(ステップS109、NO)、処理はステップS102に戻る。一方、記録終了である場合(ステップS109、YES)、本制御は終了する。
【0043】
以上のように構成された本実施の形態によれば、表示用データ生成部14が、記録データを、第2のサンプリング周波数に変換処理することで表示用データを生成するので、生体情報に係る記録データの表示内容をユーザーにとって確認しやすいものとすることができる。
【0044】
また、制御部16が、被検者への装着部2の装着確認の際の表示用データの表示数を、生体情報の記録時における表示用データの表示数よりも多くするので、装着部2の装着確認では、表示用データの表示数を多くして、全種類の表示用データの確認のための操作回数を減らすことができる。また、生体情報の記録時では、表示用データの表示数を少なくして、生体情報記録装置1における記録データの記録時における負荷を低減することができる。
【0045】
なお、上記実施の形態では、第2のサンプリング周波数が125Hz(一定値)に設定されていたが、本発明はこれに限定されず、125Hz以外の周波数に設定されていても良い。また、第2のサンプリング周波数が一定の範囲内(例えば125Hzから250Hzの範囲内)で可変に設定可能であっても良い。
【0046】
この場合、制御部16は、生体情報の種類に応じて第2のサンプリング周波数を変更するように制御しても良い。例えば、表示部15において、心電図波形のうち、時間軸の幅を狭めて、より重点的に特定の部分(例えば、P波)を確認したいような場合、125Hzより大きい250Hzに第2のサンプリング周波数を設定するようにする。
【0047】
こうすることで、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0048】
また、上記実施の形態では、記録データ生成部12および表示用データ生成部14が制御部16によって動作していたが、本発明はこれに限定されず、記録データ生成部および表示用データ生成部が、独自のCPU等、制御部とは別のCPUで動作する構成であっても良い。
【0049】
また、上記実施の形態では、制御部16が切替部を構成していたが、本発明はこれに限定されず、制御部とは別に切替部が設けられていても良い。
【0050】
また、上記実施の形態では、生体情報記録装置1が12誘導心電図の情報を記録していたが、本発明はこれに限定されず。12誘導心電図の情報以外の生体情報を記録しても良い。
【0051】
また、上記実施の形態では、第1のサンプリング周波数の範囲が125Hzから1000Hzに設定されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、生体情報が心電計に係る情報(ペースメーカーパルス等)である場合、第1のサンプリング周波数が125Hzから8000Hzの範囲内や、125Hzから32000Hzの範囲内に設定することができる。また、第1のサンプリング周波数の上限については、これらに限定されず、生体情報記録装置に応じた値とすることができる。
【0052】
また、上記実施の形態では、生体情報記録装置としてホルター心電図記録器を例示したが、本発明はこれに限定されず、携帯型の生体情報記録装置である限り、どのような記録器であっても良い。
【0053】
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明に係る生体情報記録装置は、生体情報に係る記録データの表示内容をユーザーが確認しやすくすることが可能な生体情報記録装置として有用である。
【符号の説明】
【0055】
1 生体情報記録装置
2 装着部
3 外部装置
11 生体情報入力部
12 記録データ生成部
13 記録部
14 表示用データ生成部
15 表示部
16 制御部
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5