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特開2022-104207情報処理装置、制御方法、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022104207
(43)【公開日】2022-07-08
(54)【発明の名称】情報処理装置、制御方法、プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04M 11/00 20060101AFI20220701BHJP
【FI】
H04M11/00 302
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020219275
(22)【出願日】2020-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】390002761
【氏名又は名称】キヤノンマーケティングジャパン株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】592135203
【氏名又は名称】キヤノンITソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100189751
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 友輔
(72)【発明者】
【氏名】福永 亮賢
【テーマコード(参考)】
5K201
【Fターム(参考)】
5K201AA02
5K201AA05
5K201CA04
5K201CA05
5K201CC01
5K201CC02
5K201EC06
5K201ED05
5K201ED07
5K201EF04
(57)【要約】
【課題】 低帯域であっても複数の作業者と監督者とのコミュニケーションの記録をエビデンスとして残すことが可能な仕組みを提供する。
【解決手段】 映像を撮影する複数の携帯端末と通信可能な情報処理装置であって、携帯端末により撮影された映像から所定の間隔で取得される静止画を取得して、複数の携帯端末から取得された同一時刻における静止画を順次表示して、静止画が順次表示される映像を映像データとして録画する。
【選択図】 図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像を撮影する複数の携帯端末と通信可能な情報処理装置であって、
前記携帯端末により撮影された映像から所定の間隔で取得される静止画を取得する取得手段と、
前記取得手段で複数の携帯端末から取得された同一時刻における静止画を順次表示する表示手段と、
前記表示手段により静止画が順次表示される映像を映像データとして録画する録画手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記取得手段で、複数の携帯端末から取得された同一時刻における静止画を同一時刻で取得できるよう複数の携帯端末と前記情報処理装置とで時刻を調整する調整手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記取得手段は、前記携帯端末により撮影された映像から1秒間隔で取得される静止画を取得する取得手段であることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示手段により表示される静止画を映像データとして結合する結合手段とを
備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記録画手段で録画した映像を管理する管理手段とを備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
映像を撮影する複数の携帯端末と通信可能な情報処理装置の制御方法であって、
前記情報処理装置は、
前記携帯端末により撮影された映像から所定の間隔で取得される静止画を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで複数の携帯端末から取得された同一時刻における静止画を順次表示する表示ステップと、
前記表示ステップにより静止画が順次表示される映像を映像データとして録画する録画ステップと、
を備えることを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項7】
映像を撮影する複数の携帯端末と通信可能な情報処理装置を、
前記携帯端末により撮影された映像から所定の間隔で取得される静止画を取得する取得手段と、
前記取得手段で複数の携帯端末から取得された同一時刻における静止画を順次表示する表示手段と、
前記表示手段により静止画が順次表示される映像を映像データとして録画する録画手段として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影手段を備えた複数の端末から送信される映像を同時録画する情報処理装置、制御方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の携帯端末から送信されてくる映像を1つの画面上に表示させてコミュニケーションを行うシステムが広く存在してきている。また、近年ではこのようなシステムを用いて作業者の状況を作業者に撮影させて、作業監督者が確認をしてその映像を記録として残すことが増えている。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
このようなシステムにおいては、作業者単体のコミュニケーション記録を保持することは可能であったが、複数の作業者と監督者のコミュニケーション自体を記録として残すことが出来なく、作業記録のエビデンスとしては不十分であった。また、撮影した録画データのアップロードは作業者側でしかできず、監督者のアップロードも求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016-171477
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のシステムにおいては、作業者から送られてくる撮影画像と所定の位置に設定された画像データとを遠隔撮影データとして取得して同一画面上に表示して、作業者から音声データを受信し撮影データを保管することが記載されている。
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載のようなシステムでは、撮影データ自体を保管することは可能であっても複数人でのコミュニケーション自体を記録として残すことは難しいといった問題があった。
【0007】
また、従来技術では、作業者単体のコミュニケーション記録を保持することは可能であったが、複数の作業者と監督者のコミュニケーション自体を記録として残そうとすると、帯域などの問題により映像が劣化してしまい、作業記録のエビデンスとしては不十分であった。また、撮影した録画データのアップロードは作業者側でしかできず、監督者のアップロードも求められていた。
【0008】
そこで、作業記録のエビデンスとして作業者と監督者での間でのコミュニケーション記録をエビデンスとして残せるよう、低帯域であっても同時録画が可能な仕組みが求められている。
【0009】
そこで、本発明は、低帯域であっても複数の作業者と監督者とのコミュニケーションの記録をエビデンスとして残すことが可能な仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するための本発明は、映像を撮影する複数の携帯端末と通信可能な情報処理装置であって、前記携帯端末により撮影された映像から所定の間隔で取得される静止画を取得する取得手段と、前記取得手段で複数の携帯端末から取得された同一時刻における静止画を順次表示する表示手段と、前記表示手段により静止画が順次表示される映像を映像データとして録画する録画手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
また、上記目的を達成するための本発明は、映像を撮影する複数の携帯端末と通信可能な情報処理装置の制御方法であって、前記情報処理装置は、前記携帯端末により撮影された映像から所定の間隔で取得される静止画を取得する取得ステップと、前記取得ステップで複数の携帯端末から取得された同一時刻における静止画を順次表示する表示ステップと、前記表示ステップにより静止画が順次表示される映像を映像データとして録画する録画ステップと、を備えることを特徴とする。
【0012】
また、上記目的を達成するための本発明は、映像を撮影する複数の携帯端末と通信可能な情報処理装置を、前記携帯端末により撮影された映像から所定の間隔で取得される静止画を取得する取得手段と、前記取得手段で複数の携帯端末から取得された同一時刻における静止画を順次表示する表示手段と、前記表示手段により静止画が順次表示される映像を映像データとして録画する録画手段として機能させるためのプログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、低帯域であっても複数の作業者と監督者とのコミュニケーションの記録をエビデンスとして残すことが可能な録画技術を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施形態における、情報処理システムの概略構成の一例を示す図である。
図2】本発明の実施形態における、携帯端末、PC、クラウドサービスのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3】本発明の実施形態における、クライアント端末(携帯端末及びPC)の機能構成の一例を示す図である。
図4】本発明の実施形態における全体の流れを説明するシーケンス図である。
図5】本発明の実施形態における、クライアント端末で行うコミュニケーション準備処理の一例を示すフローチャートである。
図6】本発明の実施形態における、PCとクラウドサービスの間で行う同時録画開始処理の一例を示す図である。
図7】本発明の実施形態における、クラウドサービスと携帯端末の間で行う同時録画処理の一例を示す図である。
図8】本発明の実施形態における、PCとクラウドサービスの間で行う同時録画終了処理の一例を示す図である。
図9】本発明の実施形態における、携帯端末側の表示画面イメージを示す図である。
図10】本発明の実施形態における、PC側の表示画面イメージを示す図である。
図11】本発明の実施形態における、PC側の表示画面イメージを示す図である。
図12】本発明の実施形態における、パケットの構成図を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0016】
情報処理システム100は、携帯端末101、PC102、クラウドサービス103、ネットワーク104から構成される。携帯端末101、PC102、クラウドサービス103はそれぞれネットワーク104を介して接続される構成となっている。
【0017】
クラウドサービス103は、携帯端末101、PC102にコミュニケーションを確立する機能を提供する。
【0018】
クラウドサービス103は、コミュニケーションに参加している全ての携帯端末の映像を録画する機能を持つ。本機能を以後同時録画機能と呼ぶ。
【0019】
次に図2を参照して、本発明の実施形態におけるクライアント端末に適用可能なハードウェア構成の一例について説明する。
【0020】
図2において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やオペレーティングシステム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0021】
203はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ211からRAM203にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0022】
また、205は入力コントローラで、入力デバイス209からの入力を制御する。入力デバイス209としては、キーボード、タッチパネル、及びマウス等のポインティングデバイス等が挙げられる。
【0023】
なお、入力デバイス209がタッチパネルの場合、ユーザがタッチパネルに表示されたアイコンやカーソルやボタンに合わせて押下(指等でタッチ)することにより、各種の指示を行うことができることとする。
【0024】
また、タッチパネルは、マルチタッチスクリーンなどの、複数の指でタッチされた位置を検出することが可能なタッチパネルであってもよい。
【0025】
206はビデオコントローラで、ディスプレイ210等の表示機への表示を制御する。なお、ディスプレイ210は、CRT、液晶ディスプレイ等の表示機のことを指す。または、その他の表示機であってもよい。
【0026】
尚、本体と一体になったノート型パソコンのディスプレイも含まれるものとする。外部出力装置はディスプレイに限ったものははく、例えばプロジェクタであってもよい。
【0027】
また、図2のハードウェア構成を適用する装置が前述のタッチ操作を受け付け可能な装
置である場合には、ディスプレイ210が入力デバイス209としての機能を提供する。
【0028】
207はメモリコントローラで、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HDD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0029】
208は通信I/Fコントローラで、ネットワークを介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0030】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォント展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0031】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、ROM202あるいは外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。
【0032】
さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報、テーブル等も、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
【0033】
カメラコントローラ212は、カメラ214等による映像取得を制御し、音声コントローラ213はマイク/スピーカ215等による音声取得制御やスピーカへの出力を制御する。
【0034】
カメラ214は、図2のハードウェア構成を適用する装置に内蔵されているカメラである。また、マイク/スピーカ215は、図2のハードウェア構成を適用する装置に内蔵されているマイク及びスピーカである。以上で図2の説明を終了する。
【0035】
次に図3を参照して、本発明の実施形態における各種装置の機能構成の一例について説明する。
【0036】
ログイン機能301は、PC102がクラウドサービス103と通信して認証パケット1201を送信し、そのレスポンスとなる認証結果パケット1202を受信して解析し、認証結果に応じた動作を行う機能を持つ。
【0037】
ルーム入室機能302は、PC102がクラウドサービス103と通信してコミュニケーションを開始するルームに入室するためのルーム入室パケット1203を送信し、そのレスポンスとなるルーム入室結果パケット1204を受信して解析し、入室結果に応じた動作を行う機能を持つ。
【0038】
コミュニケーション開始機能303は、PC102が携帯端末101とコミュニケーションをするために、クラウドサービスと通信してコミュニケーション開始パケット1205を送信し、そのレスポンスとなるコミュニケーション開始パケット1206を受信して解析し、コミュニケーション開始結果に応じた動作を行う機能を持つ。
【0039】
同時録画開始機能304は、PC102が同時録画を開始するために、クラウドサービス103と通信して同時録画開始パケット1207を送信し、そのレスポンスとなる同時録画開始結果パケット1208を受信して解析し、同時録画開始結果に応じた動作を行う機能を持つ。
【0040】
同時録画終了機能305は、PC102が同時録画を終了するために、クラウドサービス103と通信して同時録画終了パケット1210を送信し、そのレスポンスとなる同時録画終了結果パケット1211を受信して解析し、同時録画終了結果に応じた動作を行う機能を持つ。
【0041】
ログイン機能311は、携帯端末101がクラウドサービス103と通信して認証パケット1201を送信し、そのレスポンスとなる認証結果パケット1202を受信して解析し、認証結果に応じた動作を行う機能を持つ。
【0042】
ルーム入室機能312は、携帯端末101がクラウドサービス103と通信してコミュニケーションを開始するルームに入室するためのルーム入室パケット1203を送信し、そのレスポンスとなるルーム入室結果パケット1204を受信して解析し、入室結果に応じた動作を行う機能を持つ。
【0043】
コミュニケーション開始機能313、は携帯端末101がPC102とコミュニケーションをするために、クラウドサービスと通信してコミュニケーション開始パケット1205を送信し、そのレスポンスとなるコミュニケーション開始結果パケット1206を受信して解析し、コミュニケーション開始結果に応じた動作を行う機能を持つ。
【0044】
同時録画開始処理機能321は、クラウドサービス103がPC102から同時録画開始パケット1207を受信し、同時録画を開始する機能を持つ。
【0045】
同時録画処理機能322は、クラウドサービス103がコミュニケーション中の音声を録音、及び携帯端末101と通信し、コミュニケーション中の携帯端末101の画像データパケット1209を受信する機能を持つ。本機能はPC102で動作を行っても構わないが、本実施例ではクラウドサービスで動作を行っている。
【0046】
同時録画終了処理機能323は、クラウドサービス103がPC102から同時録画終了パケット1210を受信し、同時録画を終了する機能を持つ。以上で図2の説明を終了する。
【0047】
次に図4を用いて本実施形態における全体のシーケンスを説明する。
【0048】
ステップS401では、携帯端末101はクラウドサービス103と通信して、PC102とコミュニケーションを行う為の準備を行う。
【0049】
ステップS402では、PC102はクラウドサービス103と通信をして、携帯端末101とコミュニケーションを行う為の準備を行う。
【0050】
ステップS403では、携帯端末101とPC102が互いにコミュニケーション準備が完了すると、双方でコミュニケーションを実施する。
【0051】
ステップS404では、PC102はユーザからの要求に応じて同時録画開始パケット1207を受信することにより同時録画を開始する。以上で図4の説明を終了する。
【0052】
続けて、図5を用いて本実施形態におけるコミュニケーション準備時の流れを説明する。
尚、携帯端末101とPC102で同一の処理を行うので共通のフローチャートで説明する。
【0053】
ステップS501では、PC102はユーザからの要求を受けて、コミュニケーションが可能なユーザであるかを判断する。
【0054】
ステップS502では、PC102は、ユーザからの要求を受けて、携帯端末101とコミュニケーションを行うルームへの入室をする。
【0055】
ステップS503では、PC102が携帯端末101とコミュニケーションを行うことが出来る状態にする。
【0056】
ステップS504では、PC102が携帯端末101とコミュニケーションを確立する。
【0057】
ステップS501では、携帯端末101はユーザからの要求を受けてコミュニケーションが可能なユーザであるかを判断する。
【0058】
ステップS502では、携帯端末101はユーザからの要求を受けてPC102とコミュニケーションを行うルームへの入室をする。
【0059】
ステップS503では、携帯端末101が、PC102とコミュニケーションを行うことが出来る状態にする。
【0060】
ステップS504では、携帯端末101が、PC102とコミュニケーションを確立する。以上で図5の説明を終了する。
【0061】
続けて、図6を用いて、本実施形態における同時録画開始の内容を説明する。
【0062】
ステップS601では、PC102は、ユーザに図11の1103に示す同時録画アイコン1103を押下されると、同時録画開始の要求を受信する。ユーザから受け付ける同時録画開始の方法は、同時録画アイコン1103の長押しや端末のカメラや映像撮影ボタンの長押しや音声指示等でもよい。
【0063】
ステップS602では、同時録画開始機能304は、同時録画開始パケット1207を生成する。
【0064】
ステップS603では、同時録画開始機能304は、クラウドサービス103と通信を確立して生成した同時録画開始パケット1207を送信する。
【0065】
ステップS604では、同時録画開始処理機能321は、同時録画開始パケット1207を受信する。
【0066】
ステップS605では、同時録画開始処理機能321は、同時録画開始パケット1207の内容を解析し、同時録画の開始処理を行う。本アイデアではクラウドサービス103で同時録画の開始を行っているがPC102で同時録画の開始を行っても構わない。
【0067】
ステップS606では、同時録画開始処理機能321は、同時録画開始処理の結果から生成した同時録画開始結果パケット1208を生成し、PC100へ送信する
ステップS607では、同時録画開始機能304は同時録画開始結果パケット1208を受信し、同時録画開始結果に応じた画面表示を行う。以上で図6の説明を終了する。
【0068】
続けて、図7を用いて、本実施形態における、同時録画処理の動作を説明する。
【0069】
ステップS701では、PC102がステップS801に示す同時録画終了要求を取得するまでループする。
【0070】
ステップS702では、クラウドサービス103がコミュニケーションに参加しているPC102及び携帯端末101すべての音声データを取得する。本アイデアではクラウドサービス103で音声データの取得を行っているがPC102で音声データの取得を行っても構わない。
【0071】
ステップS703では、同時録画処理機能321は、ステップS702の動作で取得した音声データを1次キャッシュに保存する。
【0072】
ステップS704では、同時録画処理機能321は、コミュニケーションに参加している携帯端末全てに画像データの要求を行い、ステップS702の動作で取得した音声通信が開始時刻と終了時刻を送信する。
【0073】
ステップS704で、開始時刻と終了時刻を送信するのは、ステップS706で全ての携帯端末の時間をステップS704で送信した開始時刻に揃える為である。
【0074】
ここで、開始時刻はステップS702の動作で取得した音声通信が開始された時刻を指し、終了時刻はステップS702の動作で取得した音声通信が終了された時刻を指す。本アイデアではクラウドサービス103で画像データの要求を行っているがPC102で画像データの要求を行っても構わない。
【0075】
ステップS705では、携帯端末101はクラウドサービス103からの画像データの取得要求および、ステップS702の動作で取得した音声データの開始時刻と終了時刻を受信する。
【0076】
ステップS706では、同時刻の携帯端末の画像データを取得するため、すべての携帯端末101は時間を取得した音声データの開始時刻に調整する。
【0077】
本アイデアでは時刻がずれている画像データの取得を避けるため、携帯端末の時刻調整を行っている。時刻がずれている画像データを取得する場合の具体例として、狭帯域下での通信が挙げられる。広帯域下における携帯端末に比べ、狭帯域下にある携帯端末では画像データ取得要求を受信するまでに時間がかかる。
【0078】
上記理由により、コミュニケーションに参加している携帯端末ごとに帯域幅が異なり、画像データの撮影時刻にずれが出ることで、同時刻に撮影された画像データを取得できないことがある。
【0079】
ステップS707では、携帯端末101は、調整した時刻から1秒ごとの画像データを音声データの終了時刻まで取得する。
【0080】
ステップS708では、携帯端末101は、取得した画像データと撮影された画像の時刻データのパケットである画像データパケット1209を生成する。
【0081】
ステップS709では、携帯端末101は、クラウドサービス103と通信し、画像データパケットを送信する。
【0082】
ステップS710では、同時録画処理機能322は、画像データパケット1209を受信する。
【0083】
ステップS711では、同時録画処理機能322は、画像データパケット1209を解析し、コミュニケーションに参加している全ての携帯端末から取得した画像を撮影時刻毎にまとめる。
【0084】
ステップS712では、ステップS711の動作で解析した画像データパケット1209を結合するため、四分割した画面の左上、右上、左下、右下の順にコミュニケーションに参加している全ての携帯端末から、取得した同じ撮影時刻の画像データを位置付ける。
【0085】
ステップS713では、同時録画処理機能322は、ステップS712の動作で位置づけした画像データを一つの映像データとして結合する。ここで、画像データとは静止画であり、映像データとは同じ静止画が1秒間続く動画とする。
【0086】
ステップS714では、同時録画処理機能322は、ステップS711の動作で解析した撮影時刻の順に、ステップS713の動作で結合した映像データを並び替える。本アイデアでは画像データを取得する際に画像データの順が入れ替わることを考慮して行う。
【0087】
ステップS715では、同時録画処理機能322は、ステップS713の動作で結合した映像データを、ステップS714の動作で並び替えた順で、1次キャッシュに保存する。
【0088】
ステップS716では、同時録画処理機能322は、ステップS713の動作で1次キャッシュに格納した音声データとステップS715の動作で1次キャッシュに格納した映像データを結合する。以上で、ループ処理中の処理の説明を終了する。
【0089】
続けて、図8を用いて、本実施形態における同時録画終了の動作を説明する。
【0090】
ステップS801では、PC102は、ユーザに図11の1103に示す同時録画アイコン1103を再度押下されると、同時録画終了の要求を受信する。ユーザから受け付ける同時録画終了の方法は、同時録画アイコン1103の長押しや端末のカメラやビデオの撮影ボタンの長押しや音声指示等でもよい。
【0091】
ステップS802では、同時録画終了機能305は、同時録画終了パケット1210を生成する。
【0092】
ステップS803では、同時録画終了機能305は、クラウドサービス103と通信を確立し、生成した同時録画終了パケット1210を送信する。
【0093】
ステップS804では、同時録画終了処理機能323は、同時録画終了パケット1210を受信する。
【0094】
ステップS805では、同時録画終了処理機能323は、同時録画終了パケット1210の内容を解析し、同時録画の終了処理を行う。本アイデアではクラウドサービス103で同時録画の終了を行っているがPC102で同時録画の終了を行っても構わない。
【0095】
ステップS806では、同時録画終了処理機能323は、同時録画終了処理の結果から生成した同時録画終了結果パケット1211を生成し、PC102へ送信する。
【0096】
ステップS807では、同時録画終了機能305は、同時録画終了結果パケット1211を受信し、同時録画終了結果に応じた画面表示を行う。以上で図8の説明を終了する。
【0097】
続けて、図9を用いて本願の実施形態における携帯端末101の画面イメージについて説明する。
【0098】
ログイン画面901は、ユーザがログインを行う画面である。ログインに必要な情報であるテナントID、ログインID、パスワードを入力し、携帯端末101のステップS501の処理が行われることで、ルーム選択画面902へ画面が遷移する。
【0099】
ルーム選択画面902は、ユーザがコミュニケーションを行うルームを選択して入室するための画面である。ルーム選択画面902で、携帯端末101のステップS502の処理が行われることで、コミュニケーション画面903へ画面が遷移する。
【0100】
コミュニケーション画面903は、ユーザ同士でコミュニケーションを行うコミュニケーション画面である。
以上で図9の説明を終了する。
【0101】
続けて、図10を用いて本願の実施形態におけるPC102の画面イメージについて説明する。ログイン画面1001は、ユーザがログインを行う画面である。ログインに必要な情報であるテナントID、ログインID、パスワードを入力し、PC102のステップS501の処理が行われることで、ルーム選択画面1002へ画面が遷移する。
【0102】
ルーム選択画面1002は、ユーザがコミュニケーションを行うルームを選択して入室するための画面である。ルーム選択画面1002で、PC側のステップS502の動作が行われることでコミュニケーション画面1101へ画面が遷移する。
以上で図10の説明を終了する。
【0103】
続けて、図11を用いて本願の実施形態におけるPC102の画面イメージについて説明する。コミュニケーション画面1101はユーザ同士でコミュニケーションを行うコミュニケーション画面である。
【0104】
コミュニケーション画面1101の同時録画アイコン1103を押下することで、ステップS601の処理が開始される。
【0105】
録画データ画面1102は、ステップS702の処理で取得した音声データと、ステップS713の処理で生成された映像データをステップS716の処理で結合して作成され、表示される。
【0106】
図12は、本発明で使用されるパケットの構成について示す図である。
認証パケット1201は、テナントID、ログインID、パスワードをパケットの情報として持つ。
【0107】
認証結果パケット1202は、認証結果をパケットの情報として持つ。
【0108】
ルーム入室パケット1203は、ルーム情報をパケットの情報として持つ。
【0109】
ルーム入室結果パケット1204は、ルーム入室結果をパケットの結果として持つ。
【0110】
コミュニケーション開始パケット1205は、コミュニケーション情報をパケットの情報として持つ。
【0111】
コミュニケーション開始結果パケット1206は、コミュニケーション開始結果をパケットの情報として持つ。
【0112】
同時録画開始パケット1207は、同時録画処理情報をパケットの情報として持つ。
【0113】
同時録画開始結果パケット1208は、同時録画開始結果をパケットの情報として持つ。
【0114】
画像データパケット1209は、画像と紐づく撮影時刻情報をパケットの情報として持つ。
【0115】
同時録画終了パケット1210は、同時録画終了情報をパケットの情報として持つ。
【0116】
同時録画終了結果パケット1211は、同時録画終了結果をパケットの情報として持つ。以上で図12の説明を終了する。
【0117】
このように、クラウドサービス103が、コミュニケーション中の携帯端末101の音声データを取得して保存し、コミュニケーションに参加している全ての携帯端末から画像データを要求すると、携帯端末101で時間を調整して1秒毎に画像データを作成して画像データと時刻データのパケットを生成する。
【0118】
クラウドサービス103が、携帯端末101から画像データと時刻データのパケットを受け取り、受信した同一時刻の画像データを1枚の映像データとして結合し、最後にキャッシュに保存しておいた音声データと映像データを結合させることで、低帯域であっても帯域を圧迫せず、複数の作業者と監督者とのコミュニケーション記録をエビデンスとして適切なレベルで残すことが可能となる。
【0119】
また、本実施例のように、コミュニケーションに参加する全ての作業者の動画を監督者側で録画することで、作業自身でアップロードすることがなくなる。
【0120】
また、本実施例のように、録画する動画をコミュニケーションに参加した作業者全員の1FPSの動画と全ての音声とすることで、従来のように作業者全員がそれぞれデータをアップロードして保存するよりも、全員分の録画一度に行い保存するのでデータ容量は小さくなる。
【0121】
以上、本実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0122】
また、本発明におけるプログラムは、図7に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図7の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは図1の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0123】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読み出し、実行することによっても本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0124】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0125】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、DVD-ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク等を用いることが出来る。
【0126】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0127】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0128】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、ひとつの機器から成る装置に適用しても良い。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0129】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0130】
101 携帯端末
102 PC
103 クラウドサービス
104 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12