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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022104254
(43)【公開日】2022-07-08
(54)【発明の名称】食品容器ホルダー
(51)【国際特許分類】
   B65D 67/02 20060101AFI20220701BHJP
【FI】
B65D67/02 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020219343
(22)【出願日】2020-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】506409365
【氏名又は名称】有限会社あまから
(74)【代理人】
【識別番号】110002804
【氏名又は名称】弁理士法人フェニックス特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】野坂 昌之
【テーマコード(参考)】
3E067
【Fターム(参考)】
3E067AB01
3E067BA05C
3E067BA07B
3E067BB01C
3E067BC06C
3E067EE12
3E067EE23
(57)【要約】
【課題】簡単な操作でホルダー本体1を、保管に適したシート状の折畳み状態から食品容器を保持可能な起立状態に組み立てることができ、食品容器のセット作業が容易で、食品容器を安定に収容し運搬することができる食品容器ホルダー10を提供すること。
【解決手段】シート状に折畳み可能な角筒形状を成し、天板部13に食品容器F1を挿入保持可能な保持孔15及び嵌合孔16が設けられたホルダー本体1と、ホルダー本体1の嵌合孔16内に着脱自在に挿入され、ホルダー本体1の底板部11及び側壁部12に当接してホルダー本体1を起立状態に支持する支持体2と、ホルダー本体1の左右側縁に設けられた左右一対の翼片3と、から食品容器ホルダー10を構成した。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品容器を収容し運搬するための食品容器ホルダーであって、
矩形状の底板部と、前記底板部の相対向する左右側縁に折り線を介して設けられた左右一対の側壁部と、前記各側壁部の上縁間に折り線を介して設けられた矩形状の天板部とから成り、前記底板部の前後方向が開口してシート状に折畳み可能な筒形状を成し、前記天板部には、前記食品容器を挿入保持可能な保持孔が設けられていると共に嵌合孔が設けられたホルダー本体と、
前記ホルダー本体の前記嵌合孔内に着脱自在に挿入され、上部が前記ホルダー本体の前記天板部よりも上方へ突出し、下部が前記ホルダー本体の前記底板部及び前記側壁部に当接して当該ホルダー本体を起立状態に支持する支持体と、
前記ホルダー本体の左右側縁に折り線を介して設けられ、先端側に持ち手が形成された左右一対の翼片と、
を備えることを特徴とした食品容器ホルダー。
【請求項2】
前記支持体が、矩形状の支持底板部と、前記支持底板部の相対向する左右側縁に設けられた左右一対の支持側壁部と、前記支持底板部の相対向する前後端縁に設けられた前後一対の支持端壁部とを備えた箱状容器から成ることを特徴とした請求項1に記載の食品容器ホルダー。
【請求項3】
前記支持体が、前記支持側壁部及び前記支持端壁部の上縁間に設けられた支持天板部を備え、当該支持天板部に、飲食用具を差込み可能な開口部または切れ目が設けられていることを特徴とした請求項2に記載の食品容器ホルダー。
【請求項4】
前記支持体の前記支持端壁部の上部に、飲食用具または飲食用具が載置される仕切体を差込み可能な開口部または切れ目が設けられていることを特徴とした請求項2に記載の食品容器ホルダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品容器ホルダー、より詳しくは、食品容器を収容し運搬するための食品容器ホルダーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の食品容器を収容し運搬することができる食品容器ホルダーとして、例えば下記特許文献1、2に記載のものが提案されている。
【0003】
しかしながら、特許文献1の第一実施例(第1図~第3図)の手提げ用カートンは、缶、瓶、紙コップ等の食品容器を、複数の保持孔が開設された舌片で保持していたため、これら食品容器の持運び安定性に劣る難点があった。また、特許文献1の第二実施例(第4図~第6図)の手提げ用カートンは、食品容器を、複数の保持孔が開設された箱型形状の容器保持部で保持していたため、食品容器を安定に持ち運ぶことができる反面、この容器保持部の組立て作業に手間がかかる難点があった。
【0004】
また、特許文献2の飲料用携帯袋は、保管に適したシート状の折畳み状態から、片側の翼部を立ち上げるだけで、容器保持部を起立させることができ、容器保持部の組立て作業が容易である反面、翼部の立上げ状態を手で支えながら食品容器を保持孔へ挿入する必要があり、食品容器のセット作業に手間取る難点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開平3-60266号公報
【特許文献2】特開2015-160673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、従来の食品容器ホルダーに上記のような難点があったことに鑑みて為されたもので、簡単な操作で、ホルダー本体を保管に適したシート状の折畳み状態から、食品容器を保持可能な起立状態に組み立てることができ、食品容器のセット作業が容易で、食品容器を安定に収容し運搬することができる構造簡素で安価な食品容器ホルダーを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、食品容器を収容し運搬するための食品容器ホルダーであって、
矩形状の底板部と、前記底板部の相対向する左右側縁に折り線を介して設けられた左右一対の側壁部と、前記各側壁部の上縁間に折り線を介して設けられた矩形状の天板部とから成り、前記底板部の前後方向が開口してシート状に折畳み可能な筒形状を成し、前記天板部には、前記食品容器を挿入保持可能な保持孔が設けられていると共に嵌合孔が設けられたホルダー本体と、
前記ホルダー本体の前記嵌合孔内に着脱自在に挿入され、上部が前記ホルダー本体の前記天板部よりも上方へ突出し、下部が前記ホルダー本体の前記底板部及び前記側壁部に当接して当該ホルダー本体を起立状態に支持する支持体と、
前記ホルダー本体の左右側縁に折り線を介して設けられ、先端側に持ち手が形成された左右一対の翼片と、を備えることを特徴としている。
【0008】
また、本発明は、前記支持体が、矩形状の支持底板部と、前記支持底板部の相対向する左右側縁に設けられた左右一対の支持側壁部と、前記支持底板部の相対向する前後端縁に設けられた前後一対の支持端壁部とを備えた箱状容器から成ることを特徴としている。
【0009】
また、本発明は、前記支持体が、前記支持側壁部及び前記支持端壁部の上縁間に設けられた支持天板部を備え、当該支持天板部に、飲食用具を差込み可能な開口部または切れ目が設けられていることを特徴としている。
【0010】
また、本発明は、前記支持体の前記支持端壁部の上部に、飲食用具または飲食用具が載置される仕切体を差込み可能な開口部または切れ目が設けられていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る食品容器ホルダーによれば、ホルダー本体の嵌合孔内に支持体を挿入するだけで、支持体がホルダー本体の底板部及び側壁部に当接し、ホルダー本体の起立状態を支えて維持することができる。したがって、ホルダー本体を保管に適したシート状の折畳み状態から食品容器を保持可能な起立状態へ素早く組み立てることができ、食品容器の保持孔へのセット作業が容易で、食品容器を安定に収容し運搬することができる
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本実施形態の食品容器ホルダーの全体斜視図である。
図2】本実施形態の食品容器ホルダーのホルダー本体の斜視図である。
図3】本実施形態の食品容器ホルダーのホルダー本体の展開図である。
図4】本実施形態の食品容器ホルダーの支持体の斜視図である。
図5】本実施形態の食品容器ホルダーの支持体の展開図である。
図6】本実施形態の食品容器ホルダーの翼片の展開図である。
図7】本実施形態の食品容器ホルダーの使用手順を説明する斜視図である。
図8】本実施形態の食品容器ホルダーの使用手順を説明する斜視図である。
図9】本実施形態の食品容器ホルダーの使用手順を説明する斜視図である。
図10】本実施形態の食品容器ホルダーの使用手順を説明する斜視図である。
図11】本実施形態の食品容器ホルダーの使用手順を説明する斜視図である。
図12】本実施形態の食品容器ホルダーの使用手順を説明する斜視図である。
図13】本発明に係る他の実施形態の食品容器ホルダーの支持体の斜視図である。
図14】本発明に係る更に他の実施形態の食品容器ホルダーの支持体の斜視図である。
図15】本発明に係る更に他の実施形態の食品容器ホルダーの支持体及び仕切体の斜視図である。
図16】本発明に係る更に他の実施形態の食品容器ホルダーの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1に示すように、本実施形態の食品容器ホルダー10は、複数の食品容器を収容するためのホルダー本体1と、このホルダー本体1に着脱自在に挿入嵌合された支持体2と、ホルダー本体1の左右両側に設けられ、ホルダー本体1を手提げするための一対の翼片3・3とから構成されている。
【0014】
ホルダー本体1は、図2に示すように、矩形状の底板部11と、底板部11の相対向する左右側縁(長辺)に折り線(111・112)を介して設けられた左右一対の側壁部12・12と、各側壁部12の上縁間に折り線(113・114)を介して架け渡された矩形状の天板部13とから成り、底板部11の前後方向が開口した角筒形状を成し、シート状に折畳み可能に構成されている。そして、天板部13には、食品容器を挿入保持可能な円形状の保持孔15が計二つ設けられていると共に、支持体2を挿入可能な矩形状の嵌合孔16が天板部13の左右方向の全幅に亘って開設されている。また、左側の側壁部12には、例えば、箸、スプーン、フォーク、ストロー等の飲食用具やお手拭き等の付属品を差込み可能な略コ字形状の切れ目17が設けられている。
【0015】
本実施形態のホルダー本体1は、図3に示すように、板紙を所定形状に打抜き加工して得たブランクシートB1を折曲げ加工することにより組み立てられている。即ち、図3に示すブランクシートB1において、矩形状の底板部11の左側縁に折り線111を介して糊代部14が連設され、底板部11の右側縁に折り線112を介して一の側壁部12が連設され、この一の側壁部12の右側縁に折り線113を介して天板部13が連設され、この天板部13の右側縁に折り線114を介して他の側壁部12が連設されている。そして、天板部13に保持孔15及び嵌合孔16が開設され、一の側壁部12に切れ目17が設けられている。このブランクシートB1を各折り線(111~114)で全て山折りし、糊代部14を他の側壁部12の内側に貼り合せることにより本実施形態のホルダー本体1が組み立てられている。
【0016】
支持体2は、図4に示すように、矩形状の支持底板部21と、支持底板部21の相対向する左右側縁(短辺)に設けられた左右一対の支持側壁部22・22と、支持底板部21の相対向する前後端縁(長辺)に設けられた前後一対の支持端壁部23・23と、これら支持側壁部22及び支持端壁部23の上縁間に設けられた支持天板部24とを備え、直方体形状を成す箱状容器から構成されている。そして、支持天板部24には、例えば、箸、スプーン、フォーク、ストロー等の飲食用具やお手拭き等の付属品を差込み可能な略H字形状の切れ目29が計二つ設けられている。
【0017】
この支持体2の支持底板部21及び支持天板部24の形状・大きさは、上記ホルダー本体1の天板部13の嵌合孔16の形状・大きさと略同一に形成されており、また、支持体2の支持側壁部22及び支持端壁部23の高さは、ホルダー本体1の側壁部12の高さよりも大きくされている。したがって、支持底板部21を下方に向けて支持体2をホルダー本体1の上方から嵌合孔16内へ挿入したとき、図1に示すように、支持体2の上部がホルダー本体1の天板部13よりも上方へ突出した状態で、支持体2の支持底板部21及び支持側壁部22の下部がそれぞれ、ホルダー本体1の底板部11及び側壁部12と当接して、支持体2がホルダー本体1に嵌合する。
【0018】
本実施形態の支持体2は、図5に示すように、板紙を所定形状に打抜き加工して得たブランクシートB2を折曲げ加工することにより組み立てられている。即ち、図5に示すブランクシートB2において、矩形状の支持底板部21の下端縁に折り線211を介して一の支持端壁部23が連設され、この一の支持端壁部23の下端縁に折り線212を介して支持天板部24が連設され、支持天板部24の下端縁に折り線213を介して他の支持端壁部23が連設され、この他の支持端壁部23の下端縁に折り線214を介して糊代部25が連設されている。また、支持底板部21の左右側縁にそれぞれ折り線215を介して折込部26が連設され、一の支持端壁部23の左右側縁にそれぞれ折り線216を介して支持側壁部22が連設され、各支持側壁部22の一の支持端壁部23とは反対側の側縁にそれぞれ折り線217を介して差込部27が連設され、支持天板部24の左右側縁にそれぞれ折り線218を介して折込部28が連設されている。そして、支持天板部24に切れ目29が開設されている。
【0019】
このブランクシートB2を各折り線(211~218)で全て山折りし、糊代部25を支持底板部21の内側に貼り合せ、各折込部(26・28)を折り込みながら、各差込部27を他の支持端壁部23の内側へ差し込むことにより本実施形態の支持体2が組み立てられている。
【0020】
翼片3は、図1に示すように、起立状態のホルダー本体1の左右両側の下部にそれぞれ折り線311を介して設けられており、各先端側に持ち手32が形成されている。本実施形態では、各翼片3の先端側に略C字形状の切込み33を設けることにより長円形状の折曲片34を形成し、この折曲片34を折り曲げることによって翼片3の先端側に長円形状の開口部を設け、この開口部と翼片3の先端縁との間に持ち手32を形成している。
【0021】
本実施形態の翼片3は、図6に示すように、板紙を所定形状に打抜き加工して得たブランクシートB3から構成されている。即ち、図6に示すブランクシートB3において、矩形状の連結部31の左右側縁にそれぞれ折り線311を介して翼片3が連設され、各翼片3に切込み33が設けられている。このブランクシートB3の連結部31の形状・大きさは、ホルダー本体1の底板部11の形状・大きさと略同一に形成されており、この連結部31をホルダー本体1の底板部11の下面に貼り合わせて一体化することによって、図1に示すように、ホルダー本体1の左右両側の下部に折り線311を介して翼片3・3が設けられている。
【0022】
次に、図7図12を参照しながら本実施形態の食品容器ホルダー10の使用手順について説明する。
【0023】
まず、図7に示すように、食品容器ホルダー10のシート状に折り畳まれたホルダー本体1及び翼片3を準備する。そして、図8に示すように、上側の翼片3を折り線311で展開することによって折畳み状態のホルダー本体1を露出させる。これらホルダー本体1及び翼片3は一体化され、予めシート状に折り畳まれているので、ホルダー本体1及び翼片3を多数枚、積み重ねることができ、嵩張ることなく保管し運搬することができる。
【0024】
次いで、図9に示すように、露出させたホルダー本体1を上方へ起立させながら、予め組み立てておいた支持体2をホルダー本体1の嵌合孔16内へ挿入し、支持体2をホルダー本体1に嵌合させることによって、図10に示すように、ホルダー本体1の起立状態を支持体2で支持する。支持体2は、その組立て状態のサイズが、ホルダー本体1及び翼片3の組立て状態のサイズに比べて格段に小さいので、支持体2を予め多数個、組み立てておいても場所を取らず、食品容器ホルダー10の組立て作業に支障を来すこともない。
【0025】
次いで、図11に示すように、例えば食品を収容した蓋付きカップ等の食品容器F1をホルダー本体1の保持孔15内へ挿入することによって食品容器F1を保持孔15で保持する。そして、例えばスプーン、フォーク等の飲食用具G1を支持体2の切れ目29に差し込んで保持すると共に、例えばお手拭き等の付属品G2をホルダー本体1の切れ目17に差し込んで保持する。こうして複数の食品容器F1、飲食用具G1及び付属品G2のセット作業が完了する。
【0026】
そして、図12に示すように、左右一対の翼片3・3を各折り線311で谷折りして上方へ立ち上げ、一方の翼片3の折曲片34を他方の翼片3の開口部に通して左右の持ち手32・32をまとめることによって、複数の食品容器F1を収容し、安定に手提げ運搬することが可能となる。
【0027】
このように本実施形態の食品容器ホルダー10によれば、ホルダー本体1の嵌合孔16内に支持体2を挿入するだけで、支持体2の支持底板部21及び支持側壁部22がそれぞれ、ホルダー本体1の底板部11及び側壁部12に当接し、支持体2でホルダー本体1の起立状態を支えて維持することができる。したがって、ホルダー本体1を、保管に適したシート状の折畳み状態から食品容器を保持可能な起立状態へ素早く組み立てることができ、また、次の食品容器F1の保持孔15へのセット作業も頗る容易に行うことができる。たとえ、図9に示すように、折畳み状態のホルダー本体1を起立させる際に、ホルダー本体1に折畳み癖が付いている場合であっても、挿入した支持体2によってホルダー本体1の起立状態を確実に支えて維持することができるので、従来品のように容器保持部の起立状態を手で支えながら食品容器をセットする必要もなく、複数の食品容器F1のセット作業を迅速かつ円滑に行うことができる。
【0028】
しかも、本実施形態の食品容器ホルダー10によれば、起立状態のホルダー本体1を支持体2で確実に支えることができるので、ホルダー本体1に収容した複数の食品容器F1を安定に持ち運ぶことができる。
【0029】
さらに、本実施形態の食品容器ホルダー10は、支持体2が形態安定性に優れる箱状容器から構成されているので、起立状態のホルダー本体1をより安定に維持することができると共に、複数の食品容器F1の持運び安定性をより向上させることができる。
【0030】
また、本実施形態の食品容器ホルダー10は、箱状容器から成る支持体2の支持天板部24に切れ目29が設けられているので、支持体2の容器内のスペースを利用して、箸、スプーン等の飲食用具やお手拭き等の付属品をコンパクトに収容することができ、食品容器ホルダー10の使い勝手をより向上させることができる。
【0031】
以上、本実施形態の食品容器ホルダー10について説明したが、本発明は他の実施形態でも実施することができる。
【0032】
例えば、上記実施形態では、ホルダー本体1の天板部13に二つの円形状の保持孔15を設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、保持孔15の数、形状、位置は、収容すべき食品容器F1の数、形状等に応じて種々の設計変更が可能である。また、上記実施形態では、食品容器F1として、食品を収容した蓋付きカップを例示しているが、例えば、飲料を収容した缶、瓶、コップ等の縦置き型の食品容器や、弁当箱等の平置き型の食品容器を保持孔15に収容させるようにしても良い。
【0033】
また、上記実施形態では、支持体2の支持天板部24に二つの略H字形状の切れ目29を設けているが、例えば、図13に示すように、支持体2の支持天板部24に、飲食用具を差込み可能な矩形状の開口部41を設けるようにしてもよい。また、図14に示すように、支持体2の上部に開閉可能な支持天板部42を設け、支持体2内に例えばドレッシング等の袋状の食品容器や飲食用具等を収納させるようにしても良い。また、支持体2の上部に支持天板部を設けずに、支持体2の上部が開放されていても良い。
【0034】
また、図15に示すように、支持体2の前後一対の支持端壁部23の上部に、飲食用具が載置される、例えばトレー形状の仕切体5を差込み可能な矩形状の開口部43を設けるようにしても良い。この変形例によれば、図16に示すように、ホルダー本体1の天板部13よりも上方へ突出した支持体2の上部の開口部43内に、スプーン、フォーク等の飲食用具G1を載置した仕切体5を差し込んで固定することができ、これら飲食用具G1を安定に保持することができる。さらに、この仕切体5で各食品容器F1を上方から押さえるようにすれば、食品容器F1の持運び安定性を更に向上させることができる。なお、この開口部43内へ直接、飲食用具G1を差し込んでもよく、また、支持端壁部23の上部に、開口部43に替えて、飲食用具G1を差込み可能な切れ目を設けても良い。
【0035】
また、上記実施形態では、支持体2をブランクシートB2を折曲げ加工して組み立てているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば支持体2が合成樹脂材により一体成形されていても良い。支持体2は、ホルダー本体1の起立状態を維持するのに必要な形態安定性を有していれば足り、例えば収容運搬すべき食品容器の種類に応じて種々の設計変更が可能である。
【0036】
また、上記実施形態では、翼片3をホルダー本体1の左右両側の下部に設けているが、例えばホルダー本体1の左右両側の上部に設けるようにしても良い。
【0037】
本発明は、その他、その趣旨を逸脱しない範囲内で、当業者の知識に基づいて種々の改良、修正、変形を加えた態様で実施し得るものである。また、同一の作用又は効果が生じる範囲内でいずれかの発明特定事項を他の技術に置換した形態で実施してもよく、また、一体に構成されている発明特定事項を複数の部材から構成したり、複数の部材から構成されている発明特定事項を一体に構成した形態で実施してもよい。
【符号の説明】
【0038】
10 食品容器ホルダー
1 ホルダー本体
11 底板部
12 側壁部
13 天板部
15 保持孔
16 嵌合孔
2 支持体
21 支持底板部
22 支持側壁部
23 支持端壁部
24、42 支持天板部
29(支持天板部の)切れ目
3 翼片
32 持ち手
41(支持天板部の)開口部
43(支持端壁部の)開口部
5 仕切体
F1 食品容器
G1 飲食用具
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16