(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022104512
(43)【公開日】2022-07-08
(54)【発明の名称】ロアーゲートストッパー構造
(51)【国際特許分類】
B60J 5/04 20060101AFI20220701BHJP
B60J 5/06 20060101ALI20220701BHJP
B62D 25/20 20060101ALI20220701BHJP
【FI】
B60J5/04 X ZHV
B60J5/06 Z
B62D25/20 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021117872
(22)【出願日】2021-07-16
(31)【優先権主張番号】10-2020-0184082
(32)【優先日】2020-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】591251636
【氏名又は名称】現代自動車株式会社
【氏名又は名称原語表記】HYUNDAI MOTOR COMPANY
【住所又は居所原語表記】12, Heolleung-ro, Seocho-gu, Seoul, Republic of Korea
(71)【出願人】
【識別番号】500518050
【氏名又は名称】起亞株式会社
【住所又は居所原語表記】12, Heolleung-ro, Seocho-gu, Seoul, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】趙 起 賢
(72)【発明者】
【氏名】李 尚 ヒョン
【テーマコード(参考)】
3D203
【Fターム(参考)】
3D203AA02
3D203AA31
3D203AA33
3D203BB06
3D203BB12
3D203CA25
3D203CA29
3D203CA38
3D203CA43
3D203CB19
3D203CB33
3D203DA25
3D203DA32
3D203DB05
(57)【要約】
【課題】ゲートの開閉状態によってストッパーユニットを選択的にポップアップさせることができるロアーゲートストッパー構造を提供する。
【解決手段】本発明のロアーゲートストッパー構造は、ゲートの内側に位置する溝部の上端からポップアップするストッパーユニットと、前記ストッパーユニットと連結され、長手方向への移動によって前記ストッパーユニットのポップアップを遂行するラックユニットと、前記ゲートの開閉状態によって前記ストッパーユニットのポップアップを選択的に制御する制御部と、を含む。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲートの内側に位置する溝部の上端からポップアップするストッパーユニットと、
前記ストッパーユニットと連結され、長手方向への移動によって前記ストッパーユニットのポップアップを遂行するラックユニットと、
前記ゲートの開閉状態によって前記ストッパーユニットのポップアップを選択的に制御する制御部と、を含んでなることを特徴とするロアーゲートストッパー構造。
【請求項2】
前記ストッパーユニットは、
前記ラックユニットと噛み合うように形成されるストッパーギアと、
前記ストッパーギアを中心に回転するように形成される少なくとも一つ以上のストッパーと、を含んでなることを特徴とする請求項1に記載のロアーゲートストッパー構造。
【請求項3】
前記ラックユニットは、
前記制御部から前記ゲートの開閉状態情報を受信して駆動力を印加する駆動部と、
前記ストッパーギアと連結され、前記駆動部によって長手方向に移動するラックと、
前記ラックの少なくとも一端に形成されるピンガイドと、
前記ピンガイドに挿入されるラック位置規制ピンと、を含んでなることを特徴とする請求項2に記載のロアーゲートストッパー構造。
【請求項4】
前記ストッパーの第1面の長さは前記溝部の開放面の長さに対応するように構成されることを特徴とする請求項2に記載のロアーゲートストッパー構造。
【請求項5】
前記溝部の上端から突出した前記ストッパーの長さは前記溝部の長さに対応するように構成されることを特徴とする請求項2に記載のロアーゲートストッパー構造。
【請求項6】
前記制御部は、前記ゲートの閉鎖信号を検出したとき、前記駆動部が駆動力を印加して前記ストッパーをポップアップさせるように制御することを特徴とする請求項3に記載のロアーゲートストッパー構造。
【請求項7】
前記制御部は、前記ゲートの開放信号を検出したとき、前記駆動部が駆動力を印加して前記ストッパーを挿入させるように制御することを特徴とする請求項3に記載のロアーゲートストッパー構造。
【請求項8】
前記ラック位置規制ピンに前記ピンガイドの一端が位置するとき、前記ストッパーは完全にポップアップし、前記ラック位置規制ピンに前記ピンガイドの他端が位置するとき、前記ストッパーは挿入されるように構成されることを特徴とする請求項3に記載のロアーゲートストッパー構造。
【請求項9】
前記ストッパーギアの回転量は前記ピンガイドの長さに対応することを特徴とする請求項3に記載のロアーゲートストッパー構造。
【請求項10】
前記ストッパーギアの軸に形成されるストッパーピンをさらに含み、
前記ストッパーは前記ストッパーピンを中心に回転することを特徴とする請求項2に記載のロアーゲートストッパー構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はロアーゲートストッパー構造に関し、より詳しくは、ゲートの閉鎖状態で側面衝突の際に搭乗者の傷害及び車両の破損を最小化することができ、ゲートの開放状態で搭乗者の乗車及び下車の際に荷重を支持することができるロアーゲートストッパー構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、テールゲート(tail gate)は、ワゴン型自動車、乗合車及びレジャー用自動車の後尾に取り付けられる開閉式ドアである。テールゲートを開閉して車体後部から貨物の積み下ろしを行なう。このようなテールゲートは車室の内部に形成された貨物室に運転者が容易に接近するために設置されるものである。自動車の後尾にテールゲートを装着することにより、貨物室に貨物を簡便に荷積み又は荷降ろしすることができるとともに乗客が車両後部でも乗車及び下車することができる。
【0003】
未来の自動車では、車両の後方だけではなく、側面にもテールゲートが装着されることにより、貨物の荷積みとともに乗客の乗車及び下車が車両の側面から可能である。このようなテールゲートの種類の中で、中間部が上下に分割されて開けられる‘クラムシェル(clamshell)式’ゲートは、単一の大きなテールゲートを開閉する場合より小さな力で済み、後方空間を占有しないので、脚光を浴びている。また、クラムシェルゲートは、下端のゲートに腰かけることができる空間を備える。また、バンパーより近くに荷物を載せることができる利点もある。一方、側面衝突などのような状況で、車体のフロアを用いて車体の変形を最小化し、搭乗者の安全性を向上させるようにした車両の側面衝突補強構造が公知となっている。しかしながら、ゲートの侵入を効果的に防止する構造が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】韓国登録特許第10-1398097号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、ゲートの開閉状態によって制御部によってストッパーユニットを選択的にポップアップできるロアーゲートストッパー構造を提供することにある。本発明の他の目的は、ゲート閉鎖の状態でストッパーユニットがポップアップして、車両の側面衝突の際に衝撃を吸収することができるように構成されるロアーゲートストッパー構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によるロアーゲートストッパー構造は、ゲートの内側に位置する溝部の上端からポップアップするストッパーユニットと、前記ストッパーユニットと連結され、長手方向への移動によって前記ストッパーユニットのポップアップを遂行するラックユニットと、前記ゲートの開閉状態によって前記ストッパーユニットのポップアップを選択的に制御する制御部と、を含むことを特徴とする。
【0007】
前記ストッパーユニットは、前記ラックユニットと噛み合うように形成されるストッパーギアと、前記ストッパーギアを中心に回転するように形成される少なくとも一つ以上のストッパーとを含んでなることを特徴とする。
【0008】
前記ラックユニットは、前記制御部から前記ゲートの開閉状態情報を受信して駆動力を印加する駆動部と、前記ストッパーギアと連結され、前記駆動部によって長手方向に移動するラックと、前記ラックの少なくとも一端に形成されるピンガイドと、前記ピンガイドに挿入されるラック位置規制ピンとを含んでなることを特徴とする。
【0009】
前記ストッパーの第1面の長さは前記溝部の開放面の長さに対応するように構成されることを特徴とする。
【0010】
前記溝部の上端から突出した前記ストッパーの長さは前記溝部の長さに対応するように構成されることを特徴とする。
【0011】
前記制御部は、前記ゲートの閉鎖信号を検出したとき、前記駆動部が駆動力を印加して前記ストッパーをポップアップさせるように制御することを特徴とする。
【0012】
前記制御部は、前記ゲートの開放信号を検出したとき、前記駆動部が駆動力を印加して前記ストッパーを挿入させるように制御することを特徴とする。
【0013】
前記ラック位置規制ピンに前記ピンガイドの一端が位置するとき、前記ストッパーは完全にポップアップし、前記ラック位置規制ピンに前記ピンガイドの他端が位置するとき、前記ストッパーは挿入されるように構成されることを特徴とする。
【0014】
前記ストッパーギアの回転量は前記ピンガイドの長さに対応することを特徴とする。
【0015】
前記ストッパーギアの軸に形成されるストッパーピンをさらに含み、前記ストッパーは前記ストッパーピンを中心に回転することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明は次のような効果を得ることができる。制御部によってストッパーユニットを選択的にポップアップさせることができ、ストッパーユニットは下げておくことで、ゲート開放状態では、乗り降りの邪魔にはならず、に乗車及び下車が可能である。ゲート閉鎖状態では、ストッパーユニットをポップアップされており、側面衝突事故の発生の際にストッパーがゲートの侵入を効果的に抑制し、搭乗者の安全を保障することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の一実施例によるロアーゲートストッパー構造のゲート開放状態を示す図である。
【
図2】本発明の一実施例によるロアーゲートストッパー構造のゲート開放状態でストッパーが溝部に挿入された状態を示す図である。
【
図3】本発明の一実施例によるロアーゲートストッパー構造の制御部がゲート閉鎖信号を検出した場合を示す図である。
【
図4】本発明の一実施例によるロアーゲートストッパー構造のゲート開放状態を示す断面図である。
【
図5】本発明の一実施例によるロアーゲートストッパー構造のゲート閉鎖状態を示す図である。
【
図6】本発明の一実施例によるロアーゲートストッパー構造のゲート閉鎖状態でストッパーが溝部からポップアップした状態を示す図である。
【
図7】本発明の一実施例によるロアーゲートストッパー構造のゲート閉鎖状態でストッパーユニットとラックユニットを示す図である。
【
図8】本発明の一実施例によるロアーゲートストッパー構造のゲート閉鎖状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいてより詳細に説明する。
【0019】
本発明の実施例は、さまざまな形態に変形可能で、以下の実施例に限定されるものではない。“部”、“ユニット”は一つの機能又は動作を処理する単位である。“ゲート”は、車両の前後方向に開放するゲートだけでなく車両の幅方向の両方向に開放するゲートを含む。本明細書では車両の幅方向に開放するゲートを対象に記載した。“閉鎖状態”は上側ゲート及び下側ゲートのいずれも閉鎖した状態で、“開放状態”は上側ゲート及び下側ゲートのいずれも開放した状態である。“上に”又は“上部に”は、他の部分が“すぐ上に”ある場合だけではなく、その中間にさらに他の部分がある場合も含む。また、“下に”又は“下部に”は、他の部分が“すぐ下に”ある場合だけではなく、その中間にさらに他の部分がある場合も含むとする。
【0020】
図1は本発明の一実施例によるロアーゲートストッパー構造のゲート開放状態を示す。
図1を参照すると、ゲートはアッパーゲート及びロアーゲート10を含むクラムシェルゲートであり、アッパーゲートは省略されている。ゲートはルーフに隣接した一端を基準にアッパーゲートの他端が高さ方向に回転して開放し、開放するアッパーゲートの他端に隣接してロアーゲート10が形成される。ロアーゲート10は車体の下面を基準に回転して開放する。
【0021】
本発明の一実施例によるロアーゲートストッパー構造は、ストッパーユニット200、ラックユニット300及び制御部400を含む。ストッパーユニット200はゲートの内側面に位置し、ポップアップするように構成される。好ましくは、車両のフロア20に少なくとも一つ以上の溝部100が形成され、溝部100の上端からストッパーユニット200がポップアップするように構成される。ストッパーユニット200はゲートの内側面に隣接してポップアップできる。
【0022】
溝部100は一側がゲートのヒンジ軸に隣接して形成される。溝部100は、ストッパーユニット200がポップアップできるように、ゲートの内側面に隣接され、車体フロア20の外側端に形成される。ストッパーユニット200は、ストッパーギア210及びストッパー220を含む。ストッパー220は、ストッパーギア210を中心に回転するように少なくとも一つ以上が形成される。制御部400は、ゲートの開閉状態によってストッパーユニット200のポップアップを選択的に制御する。より好ましく、制御部400は、ゲートの開放信号を検出したとき、ストッパーユニット200が溝部100に挿入されるように制御する。ストッパーユニット200が溝部100に挿入された後、ゲートが開放される。他の実施例として、ストッパーユニット200が溝部100に挿入されながらゲートを開放することもできる。
【0023】
ゲートが完全に開放されるとき、ゲートを通して搭乗者が乗車及び下車できる。より好ましく、搭乗者が乗車及び下車するとき、ゲートの内側に位置するストッパーユニット200は車体の内部に挿入された状態にある。ここで、ストッパーユニット200は車両のフロア20をなしており、搭乗者の乗車及び下車の際に邪魔とならないように構成される。
【0024】
図2は、本発明の一実施例によるロアーゲートストッパー構造のゲート開放状態でストッパー220が溝部100に挿入された状態を示す。
図2を参照すると、ストッパー220の第1面の長さは溝部100の開放面の長さに対応するように構成される。ストッパー220の第1面はストッパー220が溝部100に挿入された状態で外部に開放する面である。ストッパー220の第1面が溝部100の開放面を塞げて車両のフロア20の一部をなす。また、ストッパー220は第1面がフロア20に平行になるように溝部100に挿入される。これにより、搭乗者が乗車及び下車するとき、ストッパー220にかかるか溝部100に落ち込むことを防止する。
【0025】
図3は本発明の一実施例によるロアーゲートストッパー構造の制御部400がゲート閉鎖信号を検出した場合を示す。
図3を参照すると、ラックユニット300はストッパーユニット200と連結されるように構成される。ラックユニット300の長手方向への移動によってストッパーユニット200がポップアップするように構成される。ストッパーユニット200は、ラックユニット300と噛み合うストッパーギア210を含む。ラックユニット300は、駆動部310、ラック320、ピンガイド330及びラック位置規制ピン340からなる。駆動部310は制御部400からゲートの開閉状態情報を受信して駆動力を印加することができる。駆動部310はアクチュエーター、モーターなどの駆動力を印加する構成である。本発明の一実施例で、駆動部310はラック320が長手方向に移動するように回転するアクチュエーターである。駆動部310はラック320の上端に接するように構成されてラック320を長手方向に移動させることができる。
【0026】
ラック320はストッパーギア210と連結され、駆動部310によって長手方向に移動する。ラック320は少なくとも一つ以上のストッパーギア210と噛み合う。ラック320は車体のフロア20の下部で車両の側面に沿って延設される。ストッパーギア210は、所定の間隔で離隔してラック320の上部と噛み合うように形成される。ストッパー220はストッパーギア210を中心に回転するように所定の間隔で離隔して形成される。ストッパー220の間の離隔した間隔に対応して車体のフロア20に溝部100が形成される。
【0027】
ピンガイド330はラック320の少なくとも一端に形成される。ピンガイド330はラック320の両端に一対がそれぞれ位置する。ラック位置規制ピン340はピンガイド330に挿入される。ラック位置規制ピン340にピンガイド330の一端が位置するとき、ストッパー220が完全にポップアップするように構成される。また、ラック位置規制ピン340にピンガイド330の他端が位置するとき、ストッパー220が溝部100に挿入されるように構成される。
【0028】
ピンガイド330はストッパーギア210の回転量に対応する長さに形成される。ストッパー220がポップアップするとき、ピンガイド330はラック位置規制ピン340によって長手方向への移動量が制限される。これにより、ストッパー220がポップアップするときの回転量が制限される。ストッパー220が挿入されるとき、ピンガイド330はラック位置規制ピン340によって長手方向への移動量が制限される。これにより、ストッパー220が挿入されるときの回転量が制限される。制御部400は、ゲートの閉鎖信号を検出したとき、駆動部310が駆動力を印加してストッパー220をポップアップさせるように制御する。制御部400は、ゲートの閉鎖信号を検出して駆動部310を回転させることができる。駆動部310は、制御部400からゲートの閉鎖状態情報を受信し、ラック320に駆動力を印加することができる。駆動部310は回転してラック320を長手方向に移動させる。制御部400は、ゲートの閉鎖状態情報を検出したとき、ラック320を車両の前方に移動させるように駆動部310を制御する。
【0029】
図3でラック320が車両の前方に移動するとき、ストッパーギア210は反時計方向に回転する。ストッパー220はストッパーギア210を中心に反時計方向に回転してポップアップする。ストッパーギア210の回転量はピンガイド330の長さに対応する。これにより、ストッパー220は所定の角度に回転してポップアップする。
【0030】
図4は本発明の一実施例によるロアーゲートストッパー構造のゲート開放状態を示す断面図である。
図4を参照すると、本発明の一実施例によるロアーゲートストッパー構造は、ストッパーギア210の軸に形成されるストッパーピン211をさらに含む。ストッパーピン211は、ストッパー220及びストッパーギア210を貫通して車体に固定される。ストッパー220は、ストッパーピン211を中心に所定の角度に回転するように構成される。
【0031】
本発明の一実施例による車両はPHEV(Plug in Hybrid Electric Vehicle)及びHEV(Hybrid Electric Vehicle)のようなハイブリッド車両又は電気車両である。車体の下面にバッテリー30のモジュールが配置される。ストッパー220の内側には車両のバッテリー30が配置される。ストッパー220の幅はバッテリー30が装着される空間を制約しないように設定される。ストッパー220の外側にはロアーゲート10のヒンジ点が位置する。 バッテリー30及びストッパー220の下部にはアンダーカバー50が備えられる。ストッパー220の外側にはサイドシル40が形成され、ストッパーピン211はサイドシル40を貫通して固定される。
【0032】
図5は本発明の一実施例によるロアーゲートストッパー構造のゲート閉鎖状態を示す。制御部400はゲートの開閉信号を受信するように構成される。制御部400は、ゲートの閉鎖信号を検出したとき、駆動部310が駆動力を印加してストッパー220が溝部100からポップアップするように制御する。制御部400はゲートの閉鎖信号を検出して、駆動部310を回転させる。ゲートが完全閉鎖したとき、制御部400によってストッパー220は溝部100からポップアップした状態を維持する。閉鎖状態でポップアップしたストッパー220とロアーゲート10の内側面が隣接して衝突に対する安全性を向上させる。
【0033】
図6は、本発明の一実施例によるロアーゲートストッパー構造のゲート閉鎖状態でストッパー220が溝部100からポップアップした状態を示す。
図6を参照すると、溝部100の上端から突出したストッパー220の長さは溝部100の長さに対応するように構成される。突出したストッパー220の長さはストッパー220がポップアップした状態で車両のフロア20に平行な方向への長さである。ストッパー220がポップアップして溝部100の開放面を塞げて側面衝突時のストッパー220の移動を制限する。これにより、車体のフロア20に伝達される衝突エネルギーを効率的に吸収することができる。
【0034】
図7は本発明の一実施例によるロアーゲートストッパー構造のゲート閉鎖状態でストッパーユニット200とラックユニット300を示し、
図8は本発明の一実施例によるロアーゲートストッパー構造のゲート閉鎖状態の断面図を示す。閉鎖状態でストッパー220はポップアップした状態を維持する。ストッパー220はポップアップした状態で車両のフロア20の上に一部のみ露出される。ここで、ストッパー220の第1面はラック320に隣接してフロア20の下に位置する。制御部400は、ゲートの開放信号を検出したとき、駆動部310が駆動力を印加してストッパー220が挿入されるように制御する。制御部400はゲートの開放信号を検出して、駆動部310を回転させる。駆動部310は制御部400からゲートの開放状態情報を受信してラック320に駆動力を印加する。駆動部310は回転してラック320を長手方向に移動させる。制御部400は、ゲートの開放状態信号が検出したとき、ラック320を車両の後方に移動するように駆動部310を制御する。
【0035】
図7でラック320が車両の後方に移動するとき、ストッパーギア210は時計方向に回転する。ストッパー220はストッパーギア210を中心に時計方向に回転して溝部100に挿入される。ストッパーギア210の回転量はピンガイド330の長さに対応する。これにより、ストッパー220は所定の角度に回転して溝部100に挿入される。一方、ストッパー220はストッパーピン211を中心に所定の角度にポップアップする。
図8に示すように、ストッパー220は閉鎖状態でゲートの内側面に隣接した面を介して側面衝突エネルギーを吸収する。まとめると、本発明は、ロアーゲートストッパー構造を提供するもので、ゲートの開閉状態によって制御部400によってストッパーユニット200を選択的にポップアップさせるので、ゲート閉鎖状態でストッパーユニット200がポップアップして車両の側面衝突時の衝撃を吸収することができる。
【符号の説明】
【0036】
100 溝部
200 ストッパーユニット
210 ストッパーギア
211 ストッパーピン
220 ストッパー
300 ラックユニット
310 駆動部
320 ラック
330 ピンガイド
340 ラック位置規制ピン
400 制御部
10 ロアーゲート
20 フロア
30 バッテリー
40 サイドシル
50 アンダーカバー