(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022104581
(43)【公開日】2022-07-08
(54)【発明の名称】筒状溝
(51)【国際特許分類】
E03F 5/04 20060101AFI20220701BHJP
【FI】
E03F5/04 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021207970
(22)【出願日】2021-12-22
(31)【優先権主張番号】P 2020218517
(32)【優先日】2020-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】592218816
【氏名又は名称】羽立化工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100136674
【弁理士】
【氏名又は名称】居藤 洋之
(72)【発明者】
【氏名】横山 雅学
【テーマコード(参考)】
2D063
【Fターム(参考)】
2D063CA02
2D063CA34
(57)【要約】
【課題】可撓筒部のように凸部と凹部とが交互に形成された筒状の筒状水路の湾曲を行い易くすることができる筒状溝を提供する。
【解決手段】筒状溝100は、底部101、左側壁102、右側壁103および上面部104からなる蛇腹部110を備えている。蛇腹部110は、筒状溝100の外側に向かって山形に尖って突出した山折りされた凸部111と筒状溝100の内側に向かって山形に尖って突出した谷折りされた凹部112とが交互に繰り返されて形成されている。この場合、蛇腹部110は、凸部111の肉厚t
111が凹部112の肉厚t
112よりも薄く形成されている。また、凸部111および凹部112は、各先端部がそれぞれ曲面で構成されるとともに凹部112の先端部の曲率C
112が凸部111の先端部の曲率C
111よりも小さく形成されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水が流れる底部、この底部の幅方向の両端部からそれぞれ起立する2つの側壁および前記底部に対向して同底部を覆う上面部を有して筒状に形成された筒状水路に外側に向かって凸状に張り出す凸部と同凸部に対して内側に凹んだ凹状の凹部とが交互に繰り返された蛇腹状の蛇腹部が形成された樹脂製の筒状溝であって、
前記蛇腹部は、
前記凸部および前記凹部のうちの一方が他方に比べて肉厚が薄く形成されていることを特徴とする筒状溝。
【請求項2】
請求項1に記載した筒状溝において、
前記蛇腹部は、
前記凸部に対して前記凹部の肉厚が厚く形成されていることを特徴とする筒状溝。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載した筒状溝において、
前記蛇腹部は、
前記凸部および前記凹部の各先端部に向かって先鋭形状に形成されていることを特徴とする筒状溝。
【請求項4】
請求項3に記載した筒状溝において、
前記蛇腹部は、
前記凸部および前記凹部の各先端部が曲面で構成されており、前記凸部の先端部に対して前記凹部の先端部の曲率が小さく形成されていることを特徴とする筒状溝。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載した筒状溝において、
前記蛇腹部は、
前記上面部における幅方向の上面中央部が幅方向両端部に対して上方に張り出す山形形状に形成されていることを特徴とする筒状溝。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載した筒状溝において、
前記蛇腹部は、
前記底部における幅方向の底部中央部が幅方向両端部に対して下方に張り出す谷形形状に形成されていることを特徴とする筒状溝。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水が流れる底部、この底部の幅方向の両端部からそれぞれ起立する2つの側壁および底部に対向して同底部を覆う上面部を有して筒状に形成された樹脂製の筒状溝に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、互いに隣接する2つのU字溝を連結する継手がある。例えば、下記特許文献1には、水が流れる底部、この底部の幅方向の両端部からそれぞれ起立する2つの側壁および底部に対向して同底部を覆う上面部で構成した筒状の可撓筒部(筒状水路)を有した樹脂製の継手が開示されている。この場合、可撓筒部は、矩形状に張り出す山部と矩形状に凹む谷部とが交互に繰り返す形状に形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載されたU字溝においては、可撓筒部を構成する山部および谷部をそれぞれ矩形形状に形成することで均一に湾曲し易くするものである反面、剛性が増して湾曲させるために大きな力が必要になって湾曲させ難いという問題がある。
【0005】
本発明は上記問題に対処するためなされたもので、その目的は、可撓筒部のように凸部と凹部とが交互に形成された筒状の筒状水路の湾曲を行い易くすることができる筒状溝を提供することにある。
【発明の概要】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の特徴は、水が流れる底部、この底部の幅方向の両端部からそれぞれ起立する2つの側壁および底部に対向して同底部を覆う上面部を有して筒状に形成された筒状水路に外側に向かって凸状に張り出す凸部と同凸部に対して内側に凹んだ凹状の凹部とが交互に繰り返された蛇腹状の蛇腹部が形成された樹脂製の筒状溝であって、蛇腹部は、凸部および凹部のうちの一方が他方に比べて肉厚が薄く形成されていることにある。
【0007】
このように構成した本発明の特徴によれば、筒状溝は、蛇腹部における凸部および凹部のうちの一方が他方に比べて肉厚が薄く形成されているため、過度な変形を抑えつつ変形させ易くなり結果として湾曲させ易くすることができる。この場合、蛇腹部は、凸部および凹部のうちの一方から他方に向かって厚さが連続的に薄くなるように形成するとよい。
【0008】
また、本発明の他の特徴は、前記筒状溝は、前記蛇腹部における凸部に対して凹部の肉厚が厚く形成されていることにある。
【0009】
このように構成した本発明の特徴によれば、筒状溝は、筒状溝の溝内の内側に向かって張り出す凹部の肉厚が凸部に対して厚く形成されているため、筒状溝内を流れる水およびこの水の流れに含まれる異物の接触に対する耐久性を向上させることができる。
【0010】
また、本発明の他の特徴は、前記筒状溝において、蛇腹部は、凸部および凹部の各先端部に向かって先鋭形状に形成されていることにある。
【0011】
このように構成した本発明の特徴によれば、筒状溝は、蛇腹部における凸部および凹部の各先端部に向かって尖った先鋭形状に形成されているため、矩形状に形成されている場合に比べてより変形させ易くすることができる。
【0012】
また、本発明の他の特徴は、前記筒状溝において、蛇腹部は、凸部および凹部の各先端部が曲面で構成されており、凸部の先端部に対して凹部の先端部の曲率が小さく形成されていることにある。
【0013】
このように構成した本発明の特徴によれば、筒状溝は、蛇腹部における凸部および凹部の各先端部が曲面で構成されているとともに凸部の先端部に対して凹部の先端部の曲率が小さく形成されているため、凹部の間口および内部空間が広がって筒状溝を埋設する際における土またはコンクリートなどの充填物の充填精度および充填作業効率を向上させることができるとともにメンテナンス作業も行い易くすることができる。
【0014】
また、本発明の他の特徴は、前記筒状溝において、蛇腹部は、上面部における幅方向の上面中央部が幅方向両端部に対して上方に張り出す山形形状に形成されていることにある。
【0015】
このように構成した本発明の特徴によれば、筒状溝は、蛇腹部の上面部における幅方向の上面中央部が幅方向両端部に対して上方に張り出す山形形状に形成されているため、土砂または雪などの重量物に対する耐力を向上させることができる。
【0016】
また、本発明の他の特徴は、前記筒状溝において、蛇腹部は、底部における幅方向の底部中央部が幅方向両端部に対して下方に張り出す谷形形状に形成されていることにある。
【0017】
このように構成した本発明の特徴によれば、筒状溝は、蛇腹部の底部における幅方向の底部中央部が幅方向両端部に対して下方に張り出す谷形形状に形成されているため、筒状溝を土中またはコンクリート内に埋設した際における筒状溝の幅方向の位置または姿勢のずれを抑制して安定性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の一実施形態に係る筒状溝の外観構成の概略を示す斜視図である。
【
図2】
図1に示す筒状溝における蛇腹部の下半分を土中に埋設した状態の蛇腹部の横断面図である。
【
図3】
図1に示す筒状溝における蛇腹部の部分拡大断面図である。
【
図4】(A),(B)は、
図3に示す蛇腹部を曲げた状態を示しており、(A)は蛇腹部を凸状に曲げた状態を示す部分拡大断面図であり、(B)は蛇腹部を凹状に曲げた状態を示す部分拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に係る筒状溝の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る筒状溝100の外観構成の概略を示す斜視図である。なお、本明細書において参照する各図は、本発明の理解を容易にするために一部の構成要素を誇張して表わすなど模式的に表している。このため、各構成要素間の寸法や比率などは異なっていることがある。この筒状溝100は、断面形状がU字状に形成された2つのU字溝(図示せず)の間に配置されてこれらのU字溝を互いに連結するための継手である。
【0020】
(筒状溝100の構成)
筒状溝100は、ポリエチレンなどの樹脂材で構成されており、主として、底部101、左側壁102、右側壁103および上面部104が一体的に形成されている。この場合、筒状溝100を構成する樹脂材料としては、ポリエチレンの他に、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミドなどの硬質な合成樹脂、または不飽和プリエステルなどの樹脂材にガラス繊維、炭素繊維または有機繊維を含有させた繊維強化樹脂を用いることもできる。
【0021】
底部101は、筒状溝100内を流れる水(図示せず)を下方から支持する部分であり、水平方向に帯状に延びる板状板で構成されている。この場合、底部101は、
図2に示すように、底部101の幅方向の底部中央部101aが下方に向かって張り出す谷形形状に形成されている。
【0022】
左側壁102および右側壁103は、筒状溝100内を流れる水を左右の側方から支持する部分であり、底部101における筒状溝100の幅方向の両端部からそれぞれ上方に起立した壁状に形成されている。この場合、左側壁102および右側壁103は、筒状溝100を流れる水の高さ(つまり、水嵩)以上の高さに形成されている。この場合、左側壁102および右側壁103は、底部101との間の角部分が後述する蛇腹形状を維持した曲面で構成されている。
【0023】
上面部104は、底部101の一部に対向して同一部を覆う部分であり、底部101に対して平行に延びる板状板で構成されている。この上面部104は、左側壁102と右側壁103との間で架設した状態で形成されている。この場合、上面部104は、
図2に示すように、上面部104の幅方向の上面中央部104aが上方に向かって張り出す山形形状に形成されている。また、上面部104は、左側壁102および右側壁103との間の角部分が後述する蛇腹形状を維持した曲面で構成されている。
【0024】
これらの底部101、左側壁102、右側壁103および上面部104には、蛇腹部110および連結部120a,120bがそれぞれ形成されている。蛇腹部110は、筒状溝100の上下左右方向への屈曲を可能にするための部分であり、筒状溝100の外側に向かって山形に尖って突出した山折りされた凸部111と筒状溝100の内側に向かって山形に尖って突出した谷折りされた凹部112とが交互に繰り返された蛇腹状に形成されている。
【0025】
この場合、蛇腹部110は、
図3に示すように、凹部112の最深部から凸部111の頂部に向かって肉厚が薄くなるように形成されている。つまり、蛇腹部110は、凸部111の肉厚t
111が凹部112の肉厚t
112よりも薄く形成されている。この場合、蛇腹部110は、凹部112から凸部111に向かって連続的に肉厚が薄く形成されている。また、凸部111および凹部112は、各先端部がそれぞれ曲面で構成されるとともに凹部112の先端部(外表面上での最深部)の曲率C
112が凸部111の先端部の曲率C
111よりも小さく形成されている。
【0026】
このように構成された蛇腹部110は、筒状溝100の連結部120aと連結部120bとの間の底部101、左側壁102、右側壁103および上面部104に一様に形成されている。すなわち、蛇腹部110は、断面形状が略方形の筒状に形成された筒状水路を構成している。なお、凸部111の肉厚t111および凹部112の肉厚t112は、最小部の厚さが0.5mm以上かつ2mm以下でかつ最大部の厚さが2mm以上かつ5mm以下程度がよい。
【0027】
連結部120a,120bは、筒状溝100に対して連結される他の筒状溝100(図示せず)を連結するための部分であり、筒状溝100の両端部にそれぞれ形成されている。より具体的には、連結部120a,120bは、筒状溝100の内側で凹状に凹んだ溝状に形成されるとともに筒状溝100の外側に向かって突出する嵌合部121a,121bを有して構成されている。
【0028】
これらの嵌合部121a,121bは、左側壁102と右側壁103との間で底部101を介して連続的に延びる溝状に形成されており、左側壁102および右側壁103の各上端部分で深さが浅くなるように形成されている。また、嵌合部121a,121bは、各連結部120a,120bにそれぞれ2つずつ形成されている。また、連結部120a,120bにおける左側壁102および右側壁103の各上端部は、平面状に延びた取付部122a,122bが形成されている。取付部122a,122bは、細長く延びる板状のアングル材(図示せず)を着脱自在に取り付ける部分である。
【0029】
このように構成された筒状溝100は、ブロー成形、射出成形、真空成形、圧空成形および押出成形などの各種成形手法を用いて成形することができる。
【0030】
(筒状溝100の作動)
このように構成された筒状溝100は、施工現場において2つのU字溝の間に配置されてこれら2つのU字溝を連結した状態で外表面が土中またはコンクリートによって埋められる。この場合、作業者は、
図4(A),(B)にそれぞれ示すように、2つのU字溝に連結した状態で蛇腹部110を上下左右方向に曲げることができる。この場合、作業は、凸部111の肉厚t
111が凹部112の肉厚t
112よりも薄く形成されているため、蛇腹部110を適度な抵抗を有しつつ容易に曲げることができる。これにより、作業者は、筒状溝100を水路の形状に応じて蛇腹部110を適宜曲げた状態で設置することができる。
【0031】
また、作業者は、凸部111の先端部の曲率C111に対して凹部112の先端部の曲率C112が小さく形成されているため、凹部112の間口および内部空間が広がって土またはコンクリートなどの充填物を凸部111と凸部111との間の凹部112内に精度よくかつ迅速に詰めることができる。また、筒状溝100は、蛇腹部110の底部101における底部中央部101aが幅方向両端部に対して下方に張り出す谷形形状に形成されているため、筒状溝100を土中またはコンクリート内に埋設した際における筒状溝100の幅方向の位置または姿勢のずれを抑制して安定性を向上させることができる。
【0032】
なお、筒状溝100は、上面部104側が外部に露出した状態で土中またはコンクリート内に埋められる。すなわち、筒状溝100は、三面水路の一部を構成する。
【0033】
そして、筒状溝100は、筒状溝100内に水が流れることで水路として機能する。この場合、筒状溝100は、溝内における内側に張り出す凹部112の肉厚t112が凸部111の肉厚t111に比べて厚く形成されているため、溝内を流れる水または異物の接触による摩耗または破れなどの損傷を抑制することができる。
【0034】
また、筒状溝100は、上面部104における上面中央部104aが幅方向両端部に対して上方に張り出した山形形状に形成されているため、土砂または雪などの重量物が載った際における耐力を向上させることができるとともに山形形状による水勾配によって雨または雪を早期に流すこともできる。
【0035】
また、筒状溝100のメンテナンス時においては、作業者は、筒状溝100の外周部から土を取り除く場合には、凸部111の先端部の曲率C111に対して凹部112の先端部の曲率C112が小さく形成されているため、効率的に土を取り除くことができる。
【0036】
上記作動説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、筒状溝100は、蛇腹部110における凸部111の肉厚t111が凹部112の肉厚t112が薄く形成されているため、過度な変形を抑えつつ変形させ易くなり結果として湾曲させ易くすることができる。
【0037】
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
【0038】
例えば、上記実施形態においては、蛇腹部110は、凸部111の肉厚t111を凹部112の肉厚t112よりも薄く形成した。しかし、蛇腹部110は、凸部111および凹部112のうちの一方が他方に比べて肉厚が薄く形成されていればよい。したがって、蛇腹部110は、凹部112の肉厚t112を凸部111の肉厚t111よりも薄く形成することもできる。これによれば、筒状溝100は、土中およびコンクリート中における外部からの圧力に対する耐性を向上させることができる。
【0039】
また、上記実施形態においては、凸部111および凹部112の各先端部を尖った形状に形成した。これにより、筒状溝100は、凸部111および凹部112の矩形状に形成されている場合に比べてより変形させ易くすることができる。しかし、凸部111および凹部112は、各先端部を尖った形状以外の形状、例えば、矩形などの方形形状のほか、台形形状などに形成することもできる。
【0040】
また、上記実施形態においては、凸部111の先端部の曲率C111に対して凹部112の先端部の曲率C112を小さく形成した。しかし、凸部111の先端部の曲率C111に対して凹部112の先端部の曲率C112を同じまたは大きく形成することもできる。
【0041】
また、上記実施形態においては、底部101を底部中央部101aが下方に張り出す谷形形状に形成した。しかし、底部101は、底部中央部101aが幅方向両端部と同じ平面状に形成された平坦に形成することもできる。
【0042】
また、上記実施形態においては、上面部104を上面中央部104aが上方に張り出す山形形状に形成した。しかし、上面部104は、上面中央部104aが幅方向両端部と同じ平面状に形成された平坦に形成することもできる。
【0043】
また、上記実施形態においては、筒状溝100は、連結部120a,120bを備えて構成した。しかし、筒状溝100は、連結部120a,120bを省略して構成されていてよい。
【0044】
また、上記実施形態においては、筒状溝100は、2つの筒状溝100同士を可動的に連結する継手として構成した。しかし、筒状溝100は、曲げることができる蛇腹部110を有して構成されていれば必ずしも継手である必要はなく、水路自身を構成していてもよい。
【0045】
また、上記実施形態においては、筒状溝100は、蛇腹部110と連結部120a,120bとを備えて構成した。しかし、筒状溝100は、底部101、左側壁102、右側壁103および上面部104に蛇腹部110を備えて構成されていればよい。したがって、筒状溝100は、底部101、左側壁102、右側壁103および上面部104に蛇腹部110のほかに、蛇腹形状ではない平坦な水路部分を有して構成されていてもよい。
【0046】
また、上記実施形態においては、左側壁102および右側壁103は、底部101および上面部104に対して曲面形状の角部を介して一体的に形成した。しかし、左側壁102および右側壁103は、底部101および上面部104に対して傾斜面形状の角部を介して一体的に形成することもきる。
【符号の説明】
【0047】
t111…凸部の肉厚、t112…凹部の肉厚、C111…凸部の先端部の曲率、C112…凹部の先端部の曲率、
100…筒状溝、
101…底部、101a…底部中央部、102…左側壁、103…右側壁、104…上面部、104a…上面中央部、
110…蛇腹部、111…凸部、112…凹部、
120a,120b…連結部、121a,121b…嵌合部、122a,122b…取付部。