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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022104778
(43)【公開日】2022-07-11
(54)【発明の名称】積層型キャパシター
(51)【国際特許分類】
   H01G 4/30 20060101AFI20220704BHJP
【FI】
H01G4/30 201K
H01G4/30 201N
H01G4/30 512
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021093241
(22)【出願日】2021-06-02
(31)【優先権主張番号】10-2020-0186436
(32)【優先日】2020-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】594023722
【氏名又は名称】サムソン エレクトロ-メカニックス カンパニーリミテッド.
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ナム、ホン ギ
(72)【発明者】
【氏名】ベイク、スン イン
(72)【発明者】
【氏名】ホン、ジ ス
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、エウン ハ
(72)【発明者】
【氏名】チュン、ヒー スン
(72)【発明者】
【氏名】パク、ジェ スン
【テーマコード(参考)】
5E001
5E082
【Fターム(参考)】
5E001AB03
5E001AE02
5E001AE03
5E082AA01
5E082AB03
5E082EE01
5E082FF05
5E082FG26
5E082GG01
(57)【要約】
【課題】積層型キャパシターを提供する。
【解決手段】
本発明の一実施形態は、複数の誘電体層、及び上記誘電体層を挟んで第1方向に積層された複数の内部電極を含む本体と、上記本体の外部に形成され、上記内部電極と接続された外部電極とを含み、上記本体は、上記複数の内部電極が位置して静電容量を形成し、上記複数の内部電極のうち上記第1方向に最外側に配置された内部電極の間に該当する領域であるアクティブ部と、上記第1方向に上記アクティブ部をカバーするカバー部と、上記第1方向に垂直な第2方向に上記アクティブ部をカバーするサイドマージン部とを含み、上記アクティブ部の中央領域における上記誘電体層の平均グレインサイズをA1とし、上記アクティブ部のうち上記カバー部に隣接したアクティブ-カバー境界部における上記誘電体層の平均グレインサイズをA2とする時、1.49<A1/A2<2.50の条件を満たす積層型キャパシターを提供する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の誘電体層、及び前記複数の誘電体層を挟んで第1方向に積層された複数の内部電極を含む本体と、
前記本体の外部に形成され、前記複数の内部電極と接続された外部電極と、を備え、
前記本体は、前記複数の内部電極が位置して静電容量を形成し、前記複数の内部電極のうち前記第1方向に最外側に配置された内部電極の間に該当する領域であるアクティブ部と、前記第1方向に前記アクティブ部をカバーするカバー部と、前記第1方向に垂直な第2方向に前記アクティブ部をカバーするサイドマージン部とを含み、
前記アクティブ部の中央領域における前記複数の誘電体層の平均グレインサイズをA1とし、前記アクティブ部のうち前記カバー部に隣接したアクティブ-カバー境界部における前記複数の誘電体層の平均グレインサイズをA2とする時、
1.49<A1/A2<2.50の条件を満たす、積層型キャパシター。
【請求項2】
前記第1及び第2方向に垂直な方向を第3方向とする時、前記第3方向に垂直な前記本体の切断面を基準として、
前記アクティブ部の前記第1方向の長さをTAとし、
前記アクティブ部の前記第2方向の長さをWAとする時、
前記A1は、前記切断面のうちA1長方形に存在するグレインの平均サイズであり、前記A1長方形は、横の長さがWA/3、縦の長さがTA/3であり、前記アクティブ部において前記第1方向及び前記第2方向の中心ラインを基準として対称である、請求項1に記載の積層型キャパシター。
【請求項3】
前記A2は、前記切断面のうちA2長方形に存在するグレインの平均サイズであり、前記A2長方形は、横の長さがWA/3、縦の長さがTA/6であり、前記アクティブ部において前記第1方向の中心ラインを基準として対称であり、前記複数の内部電極のうち前記第1方向に最外側に配置された内部電極と接する、請求項2に記載の積層型キャパシター。
【請求項4】
前記カバー部の中央領域における前記複数の誘電体層の平均グレインサイズをC1とし、
前記サイドマージン部の中央領域における前記複数の誘電体層の平均グレインサイズをM1とする時、
C1<M1の条件を満たす、請求項1から3のいずれか一項に記載の積層型キャパシター。
【請求項5】
前記第1及び第2方向に垂直な方向を第3方向とする時、前記第3方向に垂直な前記本体の切断面を基準として、
前記カバー部の前記第1方向の長さをTCとする時、
前記C1は、前記切断面のうちC1長方形に存在するグレインの平均サイズであり、前記C1長方形は、横の長さがWA/3、縦の長さがTC/3であり、前記カバー部において前記第1方向及び前記第2方向の中心ラインを基準として対称である、請求項4に記載の積層型キャパシター。
【請求項6】
前記サイドマージン部の前記第2方向の長さをWMとする時、
前記M1は、前記第1及び第2方向に垂直な第3方向に垂直な前記本体の切断面のうちM1長方形に存在するグレインの平均サイズであり、前記M1長方形は、横の長さがWM/3、縦の長さがTA/3であり、前記サイドマージン部において前記第1方向及び前記第2方向の中心ラインを基準として対称である、請求項4または5に記載の積層型キャパシター。
【請求項7】
前記カバー部のうち前記アクティブ部に隣接したカバー-アクティブ境界部における前記複数の誘電体層の平均グレインサイズをC2とする時、
0.9<C2/M1<1.1の条件を満たす、請求項4から6のいずれか一項に記載の積層型キャパシター。
【請求項8】
前記カバー部の前記第1方向の長さをTCとする時、
前記C2は、前記第1及び第2方向に垂直な第3方向に垂直な前記本体の切断面のうちC2長方形に存在するグレインの平均サイズであり、前記C2長方形は、横の長さがWA/3、縦の長さがTC/6であり、前記カバー部において前記第1方向の中心ラインを基準として対称であり、前記複数の内部電極のうち前記第1方向に最外側に配置された内部電極と接する、請求項7に記載の積層型キャパシター。
【請求項9】
前記複数の誘電体層は、チタン酸バリウム成分を含み、
前記アクティブ部の中央領域における前記複数の誘電体層のTiに対するBaのモル比は、前記カバー部の中央領域における前記複数の誘電体層のTiに対するBaのモル比より小さい、請求項1から8のいずれか一項に記載の積層型キャパシター。
【請求項10】
前記サイドマージン部の中央領域における前記複数の誘電体層のTiに対するBaのモル比は、前記カバー部の中央領域における前記複数の誘電体層のTiに対するBaのモル比より小さく、前記アクティブ部の中央領域における前記複数の誘電体層のTiに対するBaのモル比より大きい、請求項9に記載の積層型キャパシター。
【請求項11】
前記複数の誘電体層のうち少なくとも一つは平均厚さが0.4μm未満である、請求項1から10のいずれか一項に記載の積層型キャパシター。
【請求項12】
複数の誘電体層、及び前記複数の誘電体層を挟んで第1方向に積層された複数の内部電極を含む本体と、
前記本体の外部に形成され、前記複数の内部電極と接続された外部電極と、を含み、
前記本体は、前記複数の内部電極が位置して静電容量を形成し、前記複数の内部電極のうち前記第1方向に最外側に配置された内部電極の間に該当する領域であるアクティブ部と、前記第1方向に前記アクティブ部をカバーするカバー部と、前記第1方向に垂直な第2方向に前記アクティブ部をカバーするサイドマージン部とを含み、
前記アクティブ部の中央領域における前記複数の誘電体層の平均グレインサイズをA1とし、前記アクティブ部のうち前記サイドマージン部に隣接したアクティブ-サイド境界部における前記複数の誘電体層の平均グレインサイズをA3とする時、
1.14≦A1/A3<1.50の条件を満たす、積層型キャパシター。
【請求項13】
前記第1及び第2方向に垂直な方向を第3方向とする時、前記第3方向に垂直な前記本体の切断面を基準として、
前記アクティブ部の前記第1方向の長さをTAとし、
前記アクティブ部の前記第2方向の長さをWAとする時、
前記A1は、前記切断面のうちA1長方形に存在するグレインの平均サイズであり、前記A1長方形は、横の長さがWA/3、縦の長さがTA/3であり、前記アクティブ部において前記第1方向及び前記第2方向の中心ラインを基準として対称である、請求項12に記載の積層型キャパシター。
【請求項14】
前記A3は、前記切断面のうちA3長方形に存在するグレインの平均サイズであり、前記A3長方形は、横の長さがWA/4、縦の長さがTA/3であり、前記アクティブ部において前記第2方向の中心ラインを基準として対称であり、前記サイドマージン部と接する、請求項13に記載の積層型キャパシター。
【請求項15】
前記カバー部の中央領域における前記複数の誘電体層の平均グレインサイズをC1とし、
前記サイドマージン部の中央領域における前記複数の誘電体層の平均グレインサイズをM1とする時、
C1<M1の条件を満たす、請求項12から14のいずれか一項に記載の積層型キャパシター。
【請求項16】
前記第1及び第2方向に垂直な方向を第3方向とする時、前記第3方向に垂直な前記本体の切断面を基準として、
前記カバー部の前記第1方向の長さをTCとする時、
前記C1は、前記切断面のうちC1長方形に存在するグレインの平均サイズであり、前記C1長方形は、横の長さがWA/3、縦の長さがTC/3であり、前記カバー部において前記第1方向及び前記第2方向の中心ラインを基準として対称である、請求項15に記載の積層型キャパシター。
【請求項17】
前記サイドマージン部の前記第2方向の長さをWMとする時、
前記M1は、前記第1及び第2方向に垂直な第3方向に垂直な前記本体の切断面のうちM1長方形に存在するグレインの平均サイズであり、前記M1長方形は、横の長さがWM/3、縦の長さがTA/3であり、前記サイドマージン部において前記第1方向及び前記第2方向の中心ラインを基準として対称である、請求項15または16に記載の積層型キャパシター。
【請求項18】
前記カバー部のうち前記アクティブ部に隣接したカバー-アクティブ境界部において前記複数の誘電体層の平均グレインサイズをC2とする時、
0.9<C2/M1<1.1の条件を満たす、請求項15から17のいずれか一項に記載の積層型キャパシター。
【請求項19】
前記カバー部の前記第1方向の長さをTCとする時、
前記C2は、前記第1及び第2方向に垂直な第3方向に垂直な前記本体の切断面のうちC2長方形に存在するグレインの平均サイズであり、前記C2長方形は、横の長さがWA/3、縦の長さがTC/6であり、前記カバー部において前記第1方向の中心ラインを基準として対称であり、前記複数の内部電極のうち前記第1方向に最外側に配置された内部電極と接する、請求項18に記載の積層型キャパシター。
【請求項20】
前記複数の誘電体層のうち少なくとも一つは平均厚さが0.4μm未満である、請求項12から19のいずれか一項に記載の積層型キャパシター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層型キャパシターに関する。
【背景技術】
【0002】
キャパシターは、電気を貯蔵することができる素子であって、一般的に2つの電極を対向させて電圧をかけると各電極に電気が蓄積されるものである。直流電圧を印加した場合には、電気が蓄電されながらキャパシター内部に電流が流れるが、蓄積が完了すると、電流が流れなくなる。一方、交流電圧を印加した場合、電極の極性が交番しながら交流電流が流れるようになる。
【0003】
かかるキャパシターは、電極の間に備えられる絶縁体の種類によって、アルミニウムで電極を構成し、上記アルミニウム電極の間に薄い酸化膜を備えるアルミニウム電解キャパシター、電極材料としてタンタルを用いるタンタルキャパシター、電極の間にチタン酸バリウムなどの高誘電率の誘電体を用いるセラミックキャパシター、電極の間に備えられる誘電体として高誘電率系セラミックを多層構造で用いる積層セラミックキャパシター(Multi-Layer Ceramic Capacitor、MLCC)、電極の間の誘電体としてポリスチレンフィルムを用いるフィルムキャパシターなど、様々な種類に区分され得る。
【0004】
中でも、積層セラミックキャパシターは、温度特性及び周波数特性に優れており、小型で実現可能であるという長所を有することから、近年、高周波回路などの様々な分野で多く応用されている。近年、積層セラミックキャパシターをさらに小さく実現するために、誘電体層と内部電極を薄く形成する試みが続けられている。しかし、部品が小型化されるほど電気的、構造的信頼性を向上するのに困難がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の一目的は、誘電体層のグレインサイズを領域別に調節することによって、耐電圧特性、静電容量特性などのような信頼性が向上した積層型キャパシターを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の課題を解決するための方法として、本発明は、一例によって積層型キャパシターの新たな構造を提案する。具体的に、複数の誘電体層、及び上記誘電体層を挟んで第1方向に積層された複数の内部電極を含む本体と、上記本体の外部に形成され、上記内部電極と接続された外部電極と、を含み、上記本体は、上記複数の内部電極が位置して静電容量を形成し、上記複数の内部電極のうち上記第1方向に最外側に配置された内部電極の間に該当する領域であるアクティブ部と、上記第1方向に上記アクティブ部をカバーするカバー部と、上記第1方向に垂直な第2方向に上記アクティブ部をカバーするサイドマージン部とを含み、上記アクティブ部の中央領域における上記誘電体層の平均グレインサイズをA1とし、上記アクティブ部のうち上記カバー部に隣接したアクティブ-カバー境界部における上記誘電体層の平均グレインサイズをA2とする時、1.49<A1/A2<2.50の条件を満たす。
【0007】
一実施形態において、上記第1及び第2方向に垂直な方向を第3方向とする時、上記第3方向に垂直な上記本体の切断面を基準として、上記アクティブ部の上記第1方向長さをTAとし、上記アクティブ部の上記第2方向長さをWAとする時、A1は、上記切断面のうちA1長方形に存在するグレインの平均サイズであり、上記A1長方形は、横の長さがWA/3、縦の長さがTA/3であり、上記アクティブ部において上記第1方向及び第2方向の中心ラインを基準として対称であることができる。
【0008】
一実施形態において、A2は、上記切断面のうちA2長方形に存在するグレインの平均サイズであり、上記A2長方形は、横の長さがWA/3、縦の長さがTA/6であり、上記アクティブ部において上記第1方向の中心ラインを基準として対称であり、上記複数の内部電極のうち上記第1方向に最外側に配置された内部電極と接することができる。
【0009】
一実施形態において、上記カバー部の中央領域における上記誘電体層の平均グレインサイズをC1とし、上記サイドマージン部の中央領域における上記誘電体層の平均グレインサイズをM1とする時、C1<M1の条件を満たすことができる。
【0010】
一実施形態において、上記第1及び第2方向に垂直な方向を第3方向とする時、上記第3方向に垂直な上記本体の切断面を基準として、上記カバー部の上記第1方向長さをTCとする時、C1は、上記切断面のうちC1長方形に存在するグレインの平均サイズであり、上記C1長方形は、横の長さがWA/3、縦の長さがTC/3であり、上記カバー部において上記第1方向及び第2方向の中心ラインを基準として対称であることができる。
【0011】
一実施形態において、上記サイドマージン部の上記第2方向長さをWMとする時、M1は、上記切断面のうちM1長方形に存在するグレインの平均サイズであり、上記M1長方形は、横の長さがWM/3、縦の長さがTA/3であり、上記サイドマージン部において上記第1方向及び第2方向の中心ラインを基準として対称であることができる。
【0012】
一実施形態において、上記カバー部のうち上記アクティブ部に隣接したカバー-アクティブ境界部における上記誘電体層の平均グレインサイズをC2とする時、0.9<C2/M1<1.1の条件を満たすことができる。
【0013】
一実施形態において、上記カバー部の上記第1方向長さをTCとする時、C2は、上記切断面のうちC2長方形に存在するグレインの平均サイズであり、上記C2長方形は、横の長さがWA/3、縦の長さがTC/6であり、上記カバー部において上記第1方向の中心ラインを基準として対称であり、上記複数の内部電極のうち上記第1方向に最外側に配置された内部電極と接することができる。
【0014】
一実施形態において、上記誘電体層は、チタン酸バリウム成分を含み、上記アクティブ部の中央領域における上記誘電体層のTiに対するBaのモル比は、上記カバー部の中央領域における上記誘電体層のTiに対するBaのモル比より小さいことができる。
【0015】
一実施形態において、上記サイドマージン部の中央領域における上記誘電体層のTiに対するBaのモル比は、上記カバー部の中央領域における上記誘電体層のTiに対するBaのモル比より小さく、上記アクティブ部の中央領域における上記誘電体層のTiに対するBaのモル比より大きいことができる。
【0016】
一実施形態において、上記複数の誘電体層のうち少なくとも一つは平均厚さが0.4μm未満であることができる。
【0017】
一方、本発明の他の側面は、複数の誘電体層、上記誘電体層を挟んで第1方向に積層された複数の内部電極を含む本体と、上記本体の外部に形成され、上記内部電極と接続された外部電極とを含み、上記本体は、上記複数の内部電極が位置して静電容量を形成し、上記複数の内部電極のうち上記第1方向に最外側に配置された内部電極の間に該当する領域であるアクティブ部と、上記第1方向に上記アクティブ部をカバーするカバー部と、上記第1方向に垂直な第2方向に上記アクティブ部をカバーするサイドマージン部とを含み、上記アクティブ部の中央領域における上記誘電体層の平均グレインサイズをA1とし、上記アクティブ部のうち上記サイドマージン部に隣接したアクティブ-サイド境界部における上記誘電体層の平均グレインサイズをA3とする時、1.14≦A1/A3<1.50の条件を満たす積層型キャパシターを提供する。
【発明の効果】
【0018】
本発明の一例による積層型キャパシターの場合、耐電圧特性、静電容量特性などが向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施形態による積層型キャパシターの外観を概略的に示す斜視図である。
図2図1の積層型キャパシターにおいて、I-I'線に沿った断面図である。
図3図1の積層型キャパシターにおいて、II-II'線に沿った断面図である。
図4図3における本体領域を細分化して示すものである。
図5】本体の各領域別に誘電体グレインの形態を示すものである。
図6】本体の各領域別に誘電体グレインの形態を示すものである。
図7】本体の各領域別に誘電体グレインの形態を示すものである。
図8】本体の各領域別に誘電体グレインの形態を示すものである。
図9】本体の各領域別に誘電体グレインの形態を示すものである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、具体的な実施形態及び添付された図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。しかし、本発明の実施形態は、いくつかの他の形態に変形することができ、本発明の範囲が以下で説明する実施形態に限定されるものではない。また、本発明の実施形態は、通常の技術者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために拡大縮小表示(又は強調表示や簡略化表示)がされることがあり、図面上の同一の符号で示される要素は同一の要素である。
【0021】
尚、図面において本発明を明確に説明するために説明と関係ない部分は省略し、複数の層及び領域を明確に表現するために厚さを拡大して示しており、同一の思想の範囲内の機能が同一の構成要素は、同一の参照符号を用いて説明する。さらに、明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」というのは、特に反対される記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
【0022】
図1は本発明の一実施形態による積層型キャパシターの外観を概略的に示す斜視図である。図2図1の積層型キャパシターにおいて、I-I'線に沿った断面図である。そして、図3図1の積層型キャパシターにおいて、II-II'線に沿った断面図であり、図4図3における本体領域を細分化して示すものである。また、図5から図9は本体の各領域別に誘電体グレインの形態を示すものである。
【0023】
図1から図3を参照すると、本発明の一実施形態による積層型キャパシター100は、誘電体層111、及びこれを挟んで第1方向(X方向)に積層された複数の内部電極121、122を含む本体110と、外部電極131、132とを含み、本体110は、領域別に誘電体層111の平均グレインサイズが調節されている。
【0024】
本体110は、複数の誘電体層111が第1方向(X方向)に積層された積層構造を含み、例えば、複数のグリーンシートを積層した後、焼結して得られることができる。かかる焼結工程により複数の誘電体層111は一体化した形態を有することができる。図1に示す形態のように、本体110は直方体と類似した形状を有することができる。本体110に含まれた誘電体層111は高誘電率を有するセラミック材料を含むことができ、例えば、BT系、即ち、チタン酸バリウム(BaTiO)系セラミックを含むことができるが、十分な静電容量が得られる限り、当技術分野で知られた他の物質も使用可能である。誘電体層111には、主成分であるこのようなセラミック材料と共に、必要な場合、添加剤、有機溶剤、可塑剤、結合剤及び分散剤などがさらに含まれることができる。ここで、添加剤の場合、金属成分を含み、これらは製造過程で金属酸化物の形態で添加されることができる。かかる金属酸化物添加剤の例として、MnO、Dy、BaO、MgO、Al、SiO、Cr及びCaCOのうち少なくともいずれか一つの物質を含むことができる。
【0025】
複数の内部電極121、122は、セラミックグリーンシートの一面に所定の厚さで導電性金属を含むペーストを印刷した後、これを焼結して得られる。この場合、複数の内部電極121、122は図2に示す形態のように、本体110の互いに対向する第3方向(Z方向)に露出した第1及び第2内部電極121、122を含むことができる。ここで、第3方向(Z方向)とは、本体110のアクティブ部112の第1面S1及び第2面S2が互いに対向する方向を第2方向(Y方向)とする時、第1方向(X方向)と第2方向(Y方向)に垂直な方向であることができる。第1及び第2内部電極121、122は、互いに異なる外部電極131、132と連結されて駆動する時に、互いに異なる極性を有することができ、これらの間に配置された誘電体層111によって互いに電気的に分離されることができる。但し、外部電極131、132の個数や内部電極121、122との連結方式は、実施形態によって変わることができる。内部電極121、122をなす主要構成物質としては、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)、銀(Ag)などが例として挙げられ、これらの合金も用いることができる。
【0026】
外部電極131、132は本体110の外部に形成され、第1及び第2内部電極121、122とそれぞれ接続された第1及び第2外部電極131、132を含むことができる。この場合、第1及び第2外部電極131、132は第3方向(Z方向)に対向するように配置されることができる。外部電極131、132は、導電性金属を含む物質をペーストで製造した後、これを本体110に塗布する方法などで形成されることができ、導電性金属の例として、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)、金(Au)またはこれらの合金を有することができる。これに外部電極131、132はさらにNi、Snなどを含むメッキ層を含むことができる。
【0027】
図3を参照すると、本実施形態の場合、本体110は、複数の内部電極121、122が位置して静電容量を形成し、上記複数の内部電極のうち上記第1方向に最外側に配置された内部電極の間に該当する領域であるアクティブ部112と、第1方向(X方向)にアクティブ部112をカバーするカバー部114と、第2方向(Y方向)にアクティブ部112をカバーするサイドマージン部113とを含むことができる。ここで、サイドマージン部113とカバー部114に含まれた誘電体層111は、アクティブ部112に含まれた誘電体層111と異なる特性(例えば、グレインサイズ、Ba/Tiの割合など)を有することができ、これは、本体110の領域別に耐電圧特性などに影響を及ぼす要因を分析して設計されたものである。即ち、本体110は領域別に誘電体層111の平均グレインサイズが異なるが、これは耐電圧、高温信頼性などの特性を考慮して調節されたものである。
【0028】
図4を参照してこれを具体的に説明すると、図4図3における本体を領域別に細分化して示したものであり、内部電極は図示していない。本実施形態の場合、アクティブ部112の中央領域における誘電体層111の平均グレインサイズをA1とし、アクティブ部112のうちカバー部114に隣接したアクティブ-カバー境界部における誘電体層111の平均グレインサイズをA2とする時、1.49<A1/A2<2.50の条件を満たす。ここで、上述したように、本体110におけるアクティブ部112は、第1方向(X方向)に最外側に配置された内部電極121、122の間に該当する領域を、カバー部114は、最外側に配置された内部電極121、122と接する領域から本体110の表面までの領域と定義することができる。
【0029】
本実施形態のように、1.49<A1/A2<2.50の条件を満たす場合、静電容量を充分に確保することができ、耐電圧特性も向上することができる。これは、アクティブ部112とアクティブ-カバー境界部における粒成長速度を異ならせて、アクティブ部112では十分な容量を確保する一方、アクティブ-カバー境界部では相対的に微細化して均一化されたグレインを通じて耐電圧特性が向上するようにした。後述する実験結果から分かるように、A1/A2が1.49以下の場合と比べてA1/A2が1.49より大きい場合、静電容量や耐電圧信頼性が向上する結果を表すことができ、但し、A1/A2が大きくなり2.50以上の水準となって領域別にグレインサイズの偏差が大きくなり過ぎる場合は、静電容量特性などが低下するおそれがある。
【0030】
このような1.49<A1/A2<2.50の条件と別個としてアクティブ部112のうちサイドマージン部113に隣接したアクティブ-サイド境界部における誘電体層111の平均グレインサイズをA3とする時、1.14≦A1/A3<1.50の条件を満たす。後述する実験例から分かるように、A1/A3が1.14未満の場合と比べて、A1/A3が1.14以上の場合、静電容量や耐電圧信頼性が向上する結果を表すことができ、但し、A1/A3が大きくなり1.50以上の水準となって領域別にグレインサイズの偏差が大きくなりすぎる場合は、静電容量特性などが低下するおそれがある。このように、本実施形態では、アクティブ部112の中央領域における誘電体層111のグレインを充分に粒成長させることで平均グレインサイズが相対的に大きくなるようにし、これにより静電容量特性が向上することができる。これと異なり、サイドマージン部113とカバー部114では粒成長が相対的に抑制されてグレインサイズが小さい。この場合、1.49<A1/A2<2.50の条件と1.14≦A1/A3<1.50の条件は同時に満たすこともできる。
【0031】
図4と共に図5から図9を共に参照すると、グレインサイズの測定方法の一例として、誘電体層111の平均グレインサイズは、第1方向(X方向)及び第2方向(Y方向)に切断した切断面、即ち、第3方向(Z方向)に垂直な本体110の切断面を基準として測定されることができる。この場合、第3方向(Z方向)には本体110の中間で切断した面を用いることができ、このように切断した面を、例えばSEM、TEMのような電子顕微鏡で撮影したイメージを利用して平均グレインサイズを得ることができる。
【0032】
先ず、アクティブ部112の中央領域における誘電体層111の平均グレインサイズであるA1の場合、上記切断面のうちA1長方形RA1に存在するグレインG1の平均サイズであることができ、ここで、A1長方形RA1は、アクティブ112の第1方向(X方向)長さをTAとし、アクティブ部112の第2方向(Y方向)長さをWAとする時、横の長さがWA/3、縦の長さがTA/3であり、アクティブ部112において第1方向(X方向)及び第2方向(Y方向)の中心ラインL1、L2を基準として対称であることができる。そして、アクティブ部112のうちカバー部114に隣接したアクティブ-カバー境界部における誘電体層111の平均グレインサイズであるA2は、上記切断面のうちA2長方形RA2に存在するグレインG2の平均サイズであることができ、ここで、A2長方形RA2は、横の長さがWA/3、縦の長さがTA/6であり、アクティブ部112において第1方向(X方向)の中心ラインL1を基準として対称であり、複数の内部電極121、122のうち第1方向(X方向)に最外側に配置されたものと接することができる。A3は、上記切断面のうちA3長方形RA3に存在するグレインG3の平均サイズであることができ、ここで、A3長方形RA3は、横の長さがWA/4、縦の長さがTA/3であり、アクティブ部112において第2方向の中心ラインL2を基準として対称であり、サイドマージン部113と接することができる。グレインG1、G2、G3のサイズを測定する場合、グレインG1、G2、G3の面積を測定してこれを円相当径に換算する方法、長軸と短縮長さを測定して平均を出す方法などを用いることができる。また、測定の正確性を高めるために、上記基準長方形RA1、RA2、RA3に全体領域がグレインバウンダリーで取り囲まれたグレインG1、G2、G3のみを選択することができる。このような測定方式は、他のグレインG4、G6にも適用されることができる。
【0033】
本発明者らは、上述した誘電体層111の領域別の平均グレインサイズの条件、即ち、1.49<A1/A2<2.5の条件及び1.14≦A1/A3<1.50の条件のうち少なくとも一つを満たす場合、耐電圧特性など、積層型キャパシターの信頼性基準になることができる特性が向上することを見出し、アクティブ部112の中央領域、アクティブ-カバー境界部、アクティブ-サイド境界部におけるグレインサイズ関係がかかる特性に影響を及ぼす重要なパラメーターであることを確認した。これと関連したより詳細な事項は後述する。
【0034】
さらに具体的なグレインサイズの条件として、カバー部114の中央領域における誘電体層111の平均グレインサイズをC1とし、サイドマージン部113の中央領域における誘電体層111の平均グレインサイズをM1とする時、C1<M1の条件を満たすことができる。即ち、本実施形態では、サイドマージン部113の中央領域よりカバー部114の中央領域における誘電体層111の平均グレインサイズがより小さい構造を採用し、これを通じてカバー部114の耐湿信頼性がさらに向上することができる。この場合、カバー部114のうちアクティブ部112に隣接したカバー-アクティブ境界部における誘電体層111の平均グレインサイズをC2とする時、0.9<C2/M1<1.1の条件を満たすことができる。これは、サイドマージン部113の中央領域とカバー部114のうちアクティブ部112に隣接したカバー-アクティブ境界部において誘電体層111の微細構造が全体的に均一なことを意味する。
【0035】
C1、C2、M1の測定基準の例として、先ず、カバー部114の第1方向(X方向)長さをTCとする時、C1は、上記切断面のうちC1長方形RC1に存在するグレインG4の平均サイズであることができ、ここで、C1長方形RC1は、横の長さがWA/3、縦の長さがTC/3であり、カバー部114において第1方向及び第2方向の中心ラインL1、L3を基準として対称であることができる。また、サイドマージン部113の第2方向(Y方向)長さをWMとする時、M1は、上記切断面のうちM1長方形RM1に存在するグレインの平均サイズであることができ、ここで、M1長方形RM1は、横の長さがWM/3、縦の長さがTA/3であり、サイドマージン部113において第1方向及び第2方向の中心ラインL1、L4を基準として対称であることができる。また、C2は、上記切断面のうちC2長方形RC2に存在するグレインG6の平均サイズであることができ、ここで、C2長方形RC2は、横の長さがWA/3、縦の長さがTC/6であり、カバー部114において第1方向の中心ラインL1を基準として対称であり、複数の内部電極121、122のうち第1方向(X方向)に最外側に配置されたものと接することができる。この場合、M1とC2は類似した水準であることができ、M1長方形RM1に存在するグレインは、C2長方形RC2のグレインG6と大きさが類似することができる。但し、M1とC2は類似した水準として、必ずしも同一である必要はなく、図9に示すようにG5とG6が互いに同一の形態である必要もない。
【0036】
上述した誘電体グレインサイズの条件を実現するために、次の方法を一例として使用することができる。即ち、本体110を形成するために、セラミック粉末、バインダー、溶剤などを混合してセラミックグリーンシートを製造する場合、アクティブ部112、サイドマージン部113、カバー部114においてセラミック粒子の粒度分布、バインダー含量、Ba/Ti値(即ち、Tiに対するBaのモル比)などを調節する方法を用いることができる。アクティブ部112形成用シートよりサイドマージン部113とカバー部114形成用シートにおけるバインダーの含量の割合を低くする場合、またはBa/Ti値を大きくする場合は、焼成時にサイドマージン部113とカバー部114形成用シートで先に収縮が起こる。この場合、サイドマージン部113とカバー部114の収縮速度は境界部より中央領域がより速く、これと異なり、アクティブ部112では中央領域より境界部がより速い。これにより、サイドマージン部113とカバー部114の誘電体層111におけるグレインサイズが相対的に小さくなる。焼成工程後、アクティブ部112、サイドマージン部113、カバー部114においてバインダーは殆ど検出されないため含量を比べることはできないが、Ba/Ti値条件は製造工程時の同一でよい。即ち、アクティブ部112の中央領域における誘電体層111のTiに対するBaのモル比は、カバー部114の中央領域における誘電体層111のTiに対するBaのモル比より小さくてよい。また、サイドマージン部113の中央領域における誘電体層111のTiに対するBaのモル比は、カバー部114の中央領域における誘電体層111のTiに対するBaのモル比より小さく、アクティブ部112の中央領域における誘電体層111のTiに対するBaのモル比より大きくてよい。
【0037】
一方、セラミック粒子の粒度分布も焼成後のアクティブ部112、サイドマージン部113、カバー部114における誘電体層111のグレインサイズに影響を及ぼすことができるが、本発明者の研究によると、バインダー含量やBa/Ti値より影響を少なく与えた。従って、本実施形態の上述したグレインサイズの条件を得るためにサイドマージン部113やカバー部114形成用シートにアクティブ部112形成用シートよりさらに小さい粒度を有するセラミック粒子を用いなければならないものではないといえる。
【0038】
また、本実施形態の場合、複数の誘電体層111のうち少なくとも一つは平均厚さが0.4μm未満であることができる。誘電体層111の厚さは、上記切断面のイメージを通じて測定することができ、等間隔で多数の地点(例えば、10個)で測定された厚さの平均値を計算して平均厚さを得ることができる。誘電体層111の厚さが0.4μm未満で薄膜として実現される場合、積層型キャパシター100の大きさを減らし容量を向上させるのに適合であるが、誘電体層111の耐電圧特性が低下するおそれがある。しかし、本実施形態で提案する上述したグレインサイズの条件を満たす場合、各領域別にグレインサイズが調節されることで優れた水準の耐電圧特性を確保することができる。
【0039】
本発明の発明者らは、アクティブ部、サイドマージン部、カバー部における平均グレインサイズを異ならせてサンプルを製作して、各領域で平均グレインサイズ及びその割合を測定し、サンプル別に容量とブレークダウン電圧(Breakdown Voltage、BV)実験をした。表1に実験結果を示し、グレインサイズの単位はnmである。サンプルのうち1、2番は本発明の実施例に該当し、3番~11番はA1/A2条件とA1/A3条件のいずれも満たさない比較例に該当する。
【0040】
【表1】
【0041】
上記の実験結果によると、1.49<A1/A2<2.50の条件を満たす場合、静電容量が4.7μFを超過する水準として高く、これと共に耐電圧特性も相対的に優れていた。また、1.14≦A1/A3<1.50の条件を満たす場合も同様に、静電容量と耐電圧特性に優れていた。これは、アクティブ部において誘電体層の粒成長が充分に行われて静電容量が充分に確保されながらも、カバー部やサイドマージン部では、誘電体層が相対的に緻密でかつグレインサイズが均一な構造を有するようになり、信頼性が向上するからであるといえる。このような条件に加えて、0.9<C2/M1<1.1を満たし、カバー-アクティブ境界部とサイドマージン部におけるグレインサイズの差異が大きくない場合、静電容量と耐電圧特性の面で有利であった。ここで、C1に対する結果値を提示していないが、本発明の実施例ではC1<M1の条件を満たし、これは、サイドマージン部中央領域でカバー部中央領域より誘電体層の平均グレインサイズが大きいことを意味する。
【0042】
本発明は、上述した実施形態及び添付の図面によって限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲によって限定される。従って、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で様々な形態の置換、変形及び変更が可能であるということは当技術分野の通常の知識を有する者には自明なことであり、これも添付の特許請求の範囲に記載された技術的思想に属するといえる。
【符号の説明】
【0043】
100:積層型キャパシター
110:本体
111:誘電体層
112:アクティブ部
113:サイドマージン部
114:カバー部
121、122:内部電極
131、132:外部電極
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9