(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022104832
(43)【公開日】2022-07-11
(54)【発明の名称】ベビーカーの背もたれストッパユニット及びベビーカー
(51)【国際特許分類】
B62B 9/12 20060101AFI20220704BHJP
B62B 9/24 20060101ALI20220704BHJP
【FI】
B62B9/12 A
B62B9/24 A
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021214394
(22)【出願日】2021-12-28
(31)【優先権主張番号】202011589601.2
(32)【優先日】2020-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】517042092
【氏名又は名称】ワンダーランド スイツァーランド アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】リウ・ファン
【テーマコード(参考)】
3D051
【Fターム(参考)】
3D051AA02
3D051BA03
3D051CA12
3D051DD05
(57)【要約】
【課題】ベビーカーの安全係数をより高める。
【解決手段】上ガードは、サイドガードと背もたれフレームとの間に回転自由に接続され、且つ、サイドガードと背もたれフレームとはそれぞれ、上部枢軸及び下部枢軸を介して車体フレームに枢着されることにより、サイドガードと、上ガードと、背もたれフレームと、車体フレームとは四節リンク機構を構成するようにし、背もたれフレームは、左右両側に位置する二つのサイド部を有し、少なくとも一つのサイド部とそれに対応する側のサイドガードとは縦方向に沿って重なり合っていることにより、背もたれフレームの当該サイド部が下部枢軸を囲んで予め設定された位置に前向きに回転されたときに、サイドガードの車体フレームに枢着された部位によって引き止められる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベビーカーの背もたれの調整位置を制限するためのベビーカーの背もたれストッパユニットであって、
前記背もたれストッパユニットは、前記ベビーカーの車体フレームに取り付けられ、前記背もたれストッパユニットの左右両側に位置する二つのサイドガードと、前記背もたれストッパユニットの上側に位置する上ガードと、前記背もたれストッパユニットの後側に位置する背もたれフレームと、を含み、
前記上ガードは、前記サイドガードと前記背もたれフレームとの間に回転自由に接続され、且つ、前記サイドガードと前記背もたれフレームとはそれぞれ、上部枢軸及び下部枢軸を介して前記車体フレームに枢着されることにより、前記サイドガードと、前記上ガードと、前記背もたれフレームと、前記車体フレームとは四節リンク機構を構成するようにし、
前記背もたれフレームは、左右両側に位置する二つのサイド部を有し、少なくとも一つの前記サイド部とそれに対応する側の前記サイドガードとは縦方向に沿って重なり合っていることにより、前記背もたれフレームの当該サイド部が前記下部枢軸を囲んで前向きに予め設定された位置まで回転されたときに、前記サイドガードの前記車体フレームに枢着された部位によって引き止められる
ことを特徴とするベビーカーの背もたれストッパユニット。
【請求項2】
前記各サイドガードは、長手形状を呈し、且つ第一端及び第二端を有し、前記第一端は前記上部枢軸を介して前記車体フレームに枢着され、前記第二端は前記上ガードに枢着される
ことを特徴とする請求項1に記載の背もたれストッパユニット。
【請求項3】
前記各サイドガードは長手形状の板状部材であり、且つ前記板状部材は透かし彫り構造を採用する
ことを特徴とする請求項2に記載の背もたれストッパユニット。
【請求項4】
前記背もたれフレームの二つの前記サイド部はいずれも長手形状を呈し、且つ前記各サイド部の下端は前記下部枢軸を介して前記車体フレームに枢着される
ことを特徴とする請求項1に記載の背もたれストッパユニット。
【請求項5】
前記背もたれフレームは、二つの前記サイド部を接続する上部を更に有し、前記上ガードは前記背もたれフレームの上部に枢着される
ことを特徴とする請求項4に記載の背もたれストッパユニット。
【請求項6】
前記上ガードは、透かし彫り構造を採用する板状部材であり、且つ上部と下部を有し、前記サイドガードは前記上ガードの上部に枢着され、前記背もたれフレームは前記上ガードの下部に枢着される
ことを特徴とする請求項1に記載の背もたれストッパユニット。
【請求項7】
前記背もたれフレームの、前記上部枢軸に対応した各サイド部の位置には回避屈曲部が形成されることにより、前記背もたれフレームが前向きに前記予め設定された位置まで回転された前に前記サイドガードによって引き止められない
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の背もたれストッパユニット。
【請求項8】
前記回避屈曲部は、前記背もたれフレームの、前記上部枢軸に対応した各サイド部の位置を曲げたり凹ませたりすることにより形成される
ことを特徴とする請求項7に記載の背もたれストッパユニット。
【請求項9】
前記車体フレームは、前記車体フレームの上部に位置するハンドルを含み、前記背もたれストッパユニットは前記ハンドルに取り付けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の背もたれストッパユニット。
【請求項10】
前記車体フレームは、前記車体フレームの下部に位置する後フレームを含み、前記後フレームには中立レバーが固定されることにより、前記背もたれストッパユニットが前記中立レバーに取り付けられることができる
ことを特徴とする請求項1に記載の背もたれストッパユニット。
【請求項11】
請求項1~10のいずれか一項に記載の背もたれストッパユニットを含む
ことを特徴とするベビーカー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベビーカーに関し、より具体的には、ベビーカーの背もたれストッパユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
ベビーカーに座ったり横になったりする子供の様々なニーズを満たすために、ベビーカーは使用中にシートの背もたれの角度が調節されることが必要となる場合が多くあるが、従来のベビーカーシートはシート背もたれの角度が調節されたときに不便であり、特に、シートの背もたれが調節された時に前傾して車体フレーム本体を超える傾向があり、ストッパがされずに安全上の潜在的なリスクが存在する。
【0003】
そのため、ベビーカーの背もたれストッパ装置を開発する必要があり、それにより、従来の技術に存在する上記問題を回避することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術における上記欠点に鑑み、本発明は、ベビーカーの背もたれストッパユニット及びベビーカーを提供することを目的とし、ユーザが背もたれを前向きに調節する時に、当該背もたれストッパユニットが位置を制限することができ、シートの背もたれが前傾に調節される時に車体フレーム本体を超えることを回避することにより、ベビーカーの安全係数をより高める。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ここに体現されかつ概説されるように、これら及び他の利点を実現するために、及び本発明の目的に基づき、ベビーカーの背もたれの調整位置を制限するためのベビーカーの背もたれストッパユニットを提供し、前記背もたれストッパユニットは、前記ベビーカーの車体フレームに取り付けられ、前記背もたれストッパユニットの左右両側に位置する二つのサイドガードと、前記背もたれストッパユニットの上側に位置する上ガードと、前記背もたれストッパユニットの後側に位置する背もたれフレームと、を含み、前記上ガードは前記サイドガードと前記背もたれフレームとの間に回転自在に接続されることができ、また、前記サイドガードと前記背もたれフレームとはぞれぞれ、上部枢軸及び下部枢軸を介して前記車体フレームに枢着されることにより、前記サイドガードと、前記上ガードと、前記背もたれフレームと、前記車体フレームとは四節リンク機構を構成するようにし、前記背もたれフレームは左右両側に位置する二つのサイド部を有し、少なくとも一つの前記サイド部とそれに対応する側の前記サイドガードとは縦方向に沿って重なり合っていることにより、前記背もたれフレームの当該サイド部は前記下部枢軸を囲んで予め設定された位置に前向きに回転されたときに前記サイドガードの前記車体フレームに枢着された部位によって引き止められる。
【0006】
一つの実施例では、前記各サイドガードは、長手形状を呈し、且つ第一端及び第二端をを有し、前記第一端は前記上部枢軸を介して前記車体フレームに枢着され、前記第二端は前記上ガードに枢着される。
【0007】
一つの実施例では、前記各サイドガードは、長手形状の板状部材であり、かつ、前記板状部材は、透かし彫り構造を採用する。
【0008】
一つの実施例では、前記背もたれフレームの二つの前記サイド部は、いずれも長手形状を呈し、且つ、前記各サイド部の下端は、前記下部枢軸を介して前記車体フレームに枢着される。
【0009】
一つの実施例では、前記背もたれフレームは、二つの前記サイド部を接続する上部をさらに有し、前記上ガードは前記背もたれフレームの上部に枢着される。
【0010】
一つの実施例では、前記上ガードは、透かし彫り構造を採用する板状部材であり、且つ上部及び下部を有し、前記サイドガードは前記上ガードの上部に枢着され、前記背もたれフレームは前記上ガードの下部に枢着される。
【0011】
一つの実施例では、前記背もたれフレームの、前記上部枢軸に対応した各サイド部の位置には回避屈曲部が形成されることにより、前記背もたれフレームが前向きに前記予め設定された位置まで回転された前に前記サイドガードによって引き止められない。
【0012】
一つの実施例では、前記回避屈曲部は、前記背もたれフレームの、前記上部枢軸に対応した各サイド部の位置を曲げたり凹ませたりすることにより形成される。
【0013】
一つの実施例では、前記車体フレームは、前記車体フレームの上部に位置するハンドルを含み、前記背もたれストッパユニットは前記ハンドルに取り付けられる。
【0014】
一つの実施例では、前記車体フレームは、前記車体フレームの下部に位置する後フレームを含み、前記後フレームには中立レバーが固定されることにより、前記背もたれストッパユニットが前記中立レバーに取り付けられることができるようにする。
【0015】
他の一実施例では、本発明は、上記のような背もたれストッパユニットを含むベビーカーを提供する。
【0016】
本発明の有益な効果は、本発明のベビーカーの背もたれストッパユニットに従って、シートの背もたれを位置制限する可能があり、背もたれが前傾に調整される時に車体フレーム本体を超えることを回避し、ベビーカーの安全係数をより高めることにある。
【0017】
以下の図面を参照した本発明の詳細な説明から、本発明の前述及び他の目的、特徴、方面及び利点はより明らかになる。
【0018】
添付の図面は、本明細書に含まれて本発明のさらなる理解を提供するために用いられ、かつ本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成し、添付の図面は、本発明の実施例を示し、かつ以下の説明と併せて本発明の概念を説明するために用いられる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明に係る背もたれストッパユニットを含むベビーカーの斜視図である。
【
図4】
図1における背もたれストッパユニットの背もたれフレームを予め設定された位置に回転させたときの斜視図である。
【
図5】
図4の矩形枠領域における部分構造の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に、図面を参照して例示的な実施例を詳細に説明する。本発明は様々な修正及び代替形態を行いやすいが、その具体的な実施例は図面に例示的な方式で示される。しかしながら、本発明は本明細書の実施例に限定して解釈されるべきではなく、逆に、本発明は実施例の精神及び範囲内に属する全ての修正解決手段、同等解決手段及び代替解決手段をカバーする。
【0021】
従来のベビーカーは、一般的に車体フレーム及びシートを有し、前記シートは、一般的に固定的に又は調整可能に車体フレームに枢着される背もたれを含む。
【0022】
本発明に係るベビーカー1において、シートの背もたれ(図示しない)は背もたれストッパユニット10を介して車体フレームに取り付けられる。背もたれストッパユニット10は、背もたれを支持するだけでなく、背もたれの調整位置を制限することができる。一つの実施例では、車体フレームは車体フレームの上部に位置するハンドル20を含み、当該ハンドル20はベビーカー1を押し引きするために使用され、背もたれストッパユニット10はハンドル20に取り付けられる。他の一実施例において、車体フレームは車体フレームの下部に位置する後フレーム40を含み、後フレーム40には、後輪が設けられ、且つ中立レバー30が固定され、中立レバー30が後フレーム40での適切な位置に固定されてもよいことにより、背もたれストッパユニット10が中立レバー30に取り付けられ、
図1及び
図3から最適に分かるように、これは特にハンドル20が前後に方向切換することができるベビーカーに適用される。以下では、背もたれストッパユニット10が中立レバー30に取り付けられることを例に挙げて、本発明について説明してきたが、本発明はこれに限定されるべきものではない。同時に、ベビーカー1の構造を表示しやすいために、本発明の図面において、ベビーカー1及びその背もたれストッパユニット10の骨格構造のみを示し、シート及びサンシェードなどの部品を省略する。
【0023】
なお、図面を参照して説明しやすいために、本発明はベビーカー1が前進する方向を「前」と呼び、ベビーカー1が後退する方向を「後」と呼び、ベビーカー1の横方向の両側を「左右両側」と呼ぶ。しかしながら、本発明の範囲はここで説明した任意の特定の方向に限定されるものではないと考えられるべきである。
【0024】
図1~
図4に示すように、背もたれストッパユニット10は、背もたれストッパユニット10の両側に位置する二つのサイドガード11と、背もたれストッパユニット10の上側に位置する上ガード12と、背もたれストッパユニット10の後側に位置する背もたれフレーム13と、を含む。
【0025】
その中で、
図2から最適に分かるように、上ガード12はサイドガード11と背もたれフレーム13との間に回転自在に接続され、サイドガード11と背もたれフレーム13はそれぞれ、上部枢軸O1及び下部枢軸O2を介して中立レバー30に枢着されることにより、サイドガード11と、上ガード12と、背もたれフレーム13と、中立レバー30とは四節リンク機構を構成するようにする。その中で、中立レバー30は四節リンク機構中におけるフレーム(即ち、固定されていて移動しないレバー)に相当し、サイドガード11と背もたれフレーム13とは、四節リンク機構中におけるサイドリンク(即ち、フレームに接続されるレバー)に相当し、上ガード12は四節リンク機構中におけるリンク(即、フレームに接続されず、二つのサイドリンクを接続するレバー)に相当する。サイドガード11と、上ガード12と、背もたれフレーム13とは、中立レバー30に対してロッキング運動を行うための四節リンク機構中における可動部材とされる。
図3に示すように、背もたれフレーム13には左右両側に位置する二つのサイド部131を有し、且つ、少なくとも一つのサイド部131とそれに対応する側のサイドガード11とは縦方向に沿って重なり合っている場合、サイドガード11と、上ガード12と、背もたれフレーム13と、中立レバー30とは、実際に一つの平面四節リンク機構を構成する。
【0026】
以下には、本発明に係る背もたれストッパユニット10のストッパ動作原理を説明する。
【0027】
上記のように構成された背もたれストッパユニット10は中立レバー30に対して前向きに回転する場合、背もたれフレーム13も同様にサイドガード11に近接するように前向きに回転し、背もたれフレーム13の少なくとも一つのサイド部131はそれに対応する側のサイドガード11とは縦方向に沿って重なり合っているため、背もたれフレーム13が前向きに予め設定された位置まで回転されると、背もたれフレーム13の当該サイド部131がサイドガード11の中立レバー30に枢着された部位により引止めされて前向きに回転し続けられることができなくなり、
図4及び
図5から最適に分かるように、背もたれストッパユニット10全体が前向きに回転し続けられることができなくなり、このように、背もたれストッパユニット10に支持される背もたれも前傾しすぎることによって車体フレーム本体を超えることがなくなり、背もたれの位置制限の機能を実現させる。
【0028】
その中で、予め設定された位置は、背もたれフレーム13が下部枢軸O2を囲んで前向きに回転する限界位置を指し、実際の必要に応じて設定されることができる。また、背もたれフレーム13が前向きに回転された時に到達できる予め設定された位置は、サイドガード11、上ガード12及び背もたれフレーム13のそれぞれの長さ及び上部枢軸O1と下部枢軸O2との間の距離を変更することにより調整されることができる。
【0029】
次に、本発明に係る背もたれストッパユニット10の様々な実施形態について説明する。
【0030】
サイドガード11は、シートに着座した子供を両側から防護する。好ましくは、サイドガード11は、長手形状を呈し、かつ第一端111と第二端112を有し、当該第一端111は上部枢軸O1を介して中立レバー30に枢着され、当該第二端112は上ガード12に枢着される。例えば、サイドガード11は棒状部材であってもよいし、
図1及び
図2に示すような長手形状の板状部材であってもよく、また、板状部材は透かし彫り構造を採用してもよく、それにより、重量を軽減させるだけでなく、同時に通気効果を増加させる。
【0031】
もちろん、サイドガード11は、中立レバー30と上ガード12との間に枢着可能であれば、必要に応じて矩形又は三角形などの他の形状を採用してもよい。また、サイドガード11はその端部以外の他の部位で中立レバー30及び上ガード12に枢着されてもよい。
【0032】
背もたれフレーム13の二つのサイド部131は、長手形状を呈してもよく、例えば図に示す管状を呈する。各サイド部131の下端1311はいずれも下部枢軸O2を介して中立レバー30に枢着され、下部枢軸O2は上部枢軸O1の下方に位置する。サイドガード11と同様に、背もたれフレーム13の二つのサイド部131は、中立レバー30と上ガード12との間に枢着可能であれば、必要に応じて矩形又は三角形などの他の形状を採用してもよい。また、背もたれフレーム13はサイド部131の端部以外の他の部位で中立レバー30及び上ガード12に枢着されてもよい。
【0033】
図に示す好ましい実施例において、背もたれフレーム13は二つのサイド部131を接続する上部132を有し、上ガード12は背もたれフレーム13の上部132に枢着されてもよい。もちろん、背もたれフレーム13は上部を有していなくてもよく、この場合、二つのサイド部131の上端はそれぞれ、上ガード12に枢着される。
【0034】
なお、
図1及び
図2から最適にわかるように、背もたれフレーム13が前向きに予め設定された位置まで回転された前にサイドガード11と干渉しないように、背もたれフレーム13の、上部枢軸O1に対応した各サイド部131の位置には回避屈曲部1312が形成される。回避屈曲部1312は、背もたれフレーム13の、上部枢軸O1に対応した各サイド部131の位置を曲げたり凹ませたりすることにより形成されることができる。具体的には、回避屈曲部1312は、背もたれフレーム13の、上部枢軸O1に対応した各サイド部131の一部に回避空間を生成させ、背もたれフレーム13は前向きに予め設定された位置まで回転された前に、サイドガード11の第一端111は背もたれフレーム13のサイド部131が前向きに回転し続けられることを妨げることなく、サイドガード11が予め設定された位置に到達されるまで、徐々に(
図5から最適に分かる)回避空間に進入する。
【0035】
上ガード12はサイドガード11と背もたれフレーム13との間に枢着される。
図1及び
図2に示すように、上ガード12は上部122と下部121を有し、上部122がサイドガード11の第二端112に枢着され、下部121が背もたれフレーム13に枢着される。もちろん、上ガード12は上部122と下部121以外の他の部位でサイドガード11と背もたれフレーム13とに枢着されてもよい。
【0036】
また、図に示すように、上ガード12はシート状部材であり、かつ、該シート状部材は同様に透かし彫り構造を採用することができ、それにより、重量を軽減させるだけでなく、通気効果も増加させる。もちろん、他の実施例では、上ガード12は例えば長方形のフレーム構造を採用してもよい。
【0037】
本出願に現れる本発明の例示的な実施例は添付の特許請求の範囲の応用を制限するものとして解釈されるべきではない。動詞「含む」は、本出願において、列挙されない特徴の存在を排除するものではない開放限定として用いられる。特に説明しない限り、従属請求項に記載の特徴は、特に記載されていない限り、互いに自由に組み合わせることができる。本発明の特徴と考えられる新規な特徴は、特に添付の請求項の範囲に記載されている。
【0038】
前述の実施例及び利点は、例示的なものだけであり、本発明に対する制限と見なすことができない。本明細書の記述は例示的なものであり、請求項の範囲を限定するものではない。当業者にとって、様々な代替案、改良及び修正は明らかである。本明細書に記述された例示的な実施例の特徴、構造、方法及び他の特性は様々な方式で組み合わせることができ、それにより、他の及び/又は置換可能な例示的な実施例を得る。
【符号の説明】
【0039】
1:ベビーカー
10:背もたれストッパユニット
11:サイドガード
111:第一端
112:第二端
12:上ガード
121:下部
122:上部
13:背もたれフレーム
131:サイド部
1311:下端
1312:回避屈曲部
132:上部
20:ハンドル
30:中立レバー
40:後フレーム
O1:上部枢軸
O2:下部枢軸