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▶ クランベイスエステート株式会社の特許一覧

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  • 特開-カレンダー 図1
  • 特開-カレンダー 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022104839
(43)【公開日】2022-07-11
(54)【発明の名称】カレンダー
(51)【国際特許分類】
   B42D 5/04 20060101AFI20220704BHJP
【FI】
B42D5/04 H
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022066262
(22)【出願日】2022-04-13
【基礎とした実用新案登録】
【原出願日】2020-04-20
(71)【出願人】
【識別番号】518279576
【氏名又は名称】クランベイスエステート株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100133411
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 龍郎
(74)【代理人】
【識別番号】100067677
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 彰司
(72)【発明者】
【氏名】蜂須賀 達寿
(57)【要約】
【課題】年度の途中で固定資産の所有者が代わる場合に、少なくとも新所有者による固定資産税の負担割合を一目で把握可能なカレンダーを提供する。
【解決手段】本発明のカレンダー1は、日付2と、該各日付2に対応させて設けられた固定資産税負担割合表示3と、を備える。該各固定資産税負担割合表示3は、各日付2の日に固定資産の所有者の交代がある場合の、少なくとも新所有者の固定資産税負担割合3aを予め表示したものである。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
日付と、該各日付に対応させて設けられた固定資産税負担割合表示と、を備え、該各固定資産税負担割合表示は、各日付の日に固定資産の所有者の交代がある場合の、少なくとも新所有者の固定資産税負担割合を予め表示したものである、カレンダー。
【請求項2】
前記各固定資産税負担割合表示は、各日付の日に固定資産の所有者の交代がある場合の、新旧両所有者の固定資産税負担割合を予め表示したものである、請求項1に記載のカレンダー。
【請求項3】
前記各固定資産税負担割合表示が、一年の日数を固定資産の所有者の交代日を基準として当事者間で案分して得られる新所有者の負担日数で示される、請求項1に記載のカレンダー。
【請求項4】
前記各固定資産税負担割合表示が、一年の日数を固定資産の所有者の交代日を基準として当事者間で案分して得られる新旧両所有者の負担日数で示される、請求項2に記載のカレンダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カレンダーに関し、特に、年度の途中で固定資産の所有者が代わる場合に、当事者間の固定資産税の負担割合を一目で把握可能なカレンダーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
固定資産税の賦課期日は毎年1月1日であり、この賦課期日現在の固定資産課税台帳に登録されている者が固定資産税の納税義務者となる。年の途中で固定資産の売買等があって所有者が代わったとしても、1月1日現在の所有者として登録されている者がその年度の固定資産税を納付しなければならない。したがって、年の途中で固定資産の所有者が代わる場合には、所有者の交代日を基準としてその年度の固定資産税の負担割合を決定し、新所有者が旧所有者に対して自己の負担分を支払うことが行われている。
【0003】
しかし、固定資産税の負担割合を日割りでいちいち計算するのは煩雑である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、前記のような事情に鑑みてなされたもので、年度の途中で固定資産の所有者が代わる場合に、少なくとも新所有者による固定資産税の負担割合を一目で把握可能なカレンダーを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するため、本発明に係るカレンダーは、日付と、該各日付に対応させて設けられた固定資産税負担割合表示と、を備え、該各固定資産税負担割合表示は、各日付の日に固定資産の所有者の交代がある場合の、少なくとも新所有者の固定資産税負担割合を予め表示したものであることを特徴とする(請求項1)。
【0006】
本発明のカレンダーによれば、固定資産の所有者の交代がある場合に、交代日の日付に対応する固定資産税負担割合表示を参照することで、新所有者の固定資産税の負担割合を一目で把握できる。その都度いちいち負担割合を計算する必要がないので便利であり、固定資産の所有者の交代に係る事務処理が円滑に進む利点もある。
【0007】
好適な実施の一形態として、前記各固定資産税負担割合表示は、各日付の日に固定資産の所有者の交代がある場合の、新旧両所有者の固定資産税負担割合を予め表示したものであることを特徴とする(請求項2)。このようにすれば、新旧両所有者の負担割合が一目で分かるので、便利である。
【0008】
好適な実施の一形態として、前記各固定資産税負担割合表示が、一年の日数を固定資産の所有者の交代日を基準として当事者間で案分して得られる新所有者の負担日数で示されることとしてもよい(請求項3)。例えば、一年の日数が365日の場合、1月1日の日付に対応する新所有者の固定資産税負担割合は365日分となり、1月2日の日付に対応する新所有者の固定資産税負担割合表示は364日分となり、以降、カレンダーの日付が進むにつれて新所有者の負担日数が1日分ずつ減ることになる。このようにすれば、各日付に対応する新所有者の固定資産税負担割合表示が規則的に定まり、便利である。
【0009】
好適な実施の一形態として、前記各固定資産税負担割合表示が、一年の日数を固定資産の所有者の交代日を基準として当事者間で案分して得られる新旧両所有者の負担日数で示されることとしてもよい(請求項4)。例えば、一年の日数が365日の場合、1月1日の日付に対応する固定資産税負担割合表示は、旧所有者が0日分、新所有者が365日分となり、1月2日の日付に対応する固定資産税負担割合表示は、旧所有者が1日分、新所有者が364日分となり、以降、カレンダーの日付が進むにつれて旧所有者の負担日数が1日分ずつ増え、新所有者の負担日数が1日分ずつ減ることになる。このようにすれば、新旧両所有者の負担割合表示が規則的に定まり、便利である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施の一形態に係るカレンダー(1月分)の平面図である。
図2図1に対応する5月分のカレンダーの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0012】
図1に示すように、本発明の実施の一形態に係るカレンダー1は、日付2と、該各日付2に対応させて設けられた固定資産税負担割合表示3と、を備える。各固定資産税負担割合表示3は、各日付2の日に固定資産の所有者の交代がある場合の、少なくとも新所有者の固定資産税負担割合3aを予め表示したものである。
【0013】
カレンダーの形式に限定はない。表示形式で言えば、日めくり式、月めくり式、一年分の暦を一枚にまとめた年表式等のいずれであってもよく、また、使用形態で言えば、壁掛け式、卓上式等のいずれであってもよく、さらに、素材の観点からは、紙製やプラスチック製のシート状のカレンダーのほか、木製やプラスチック製のブロック式のものや、電子式のカレンダーであってもよい。
【0014】
図1の例は、月単位のカレンダーであり、2020年1月のカレンダーを示している。限定はされないが、一般のカレンダーに見られるように、上段には、日曜日から土曜日まで曜日4が横並びに表示され、1月1日から1月31日までの日付が各曜日4に対応して列記されている。
【0015】
固定資産税負担割合表示3は、各日付2に対応させて設けられる。限定はされないが、図1の例では、各日付2の下に、その日付に対応する固定資産税の負担割合を上下二段に表記してある。固定資産の売買によって所有者が交代するので、交代後の所有者(新所有者)の固定資産税負担割合3aを「買主様ご負担日数」として上段に表示し、交代前の所有者(旧所有者)の固定資産税負担割合3bを「売主様ご負担日数」として下段に表示してある。
【0016】
各日付における固定資産税負担割合の決め方は次の通りである。例えば、2020年の場合、閏年であるので一年の日数が366日である。この年の1月1日の日付に対応する固定資産税負担割合表示3は、売主である旧所有者が0日分、買主である新所有者が366日分となり、1月2日の日付に対応する固定資産税負担割合表示は、旧所有者が1日分、新所有者が365日分となり、以降、カレンダーの日付が進むにつれて旧所有者の負担日数が1日分ずつ増え、新所有者の負担日数が1日分ずつ減ることになる。このように表示すれば、各日付に対応する固定資産税負担割合表示3が規則的に定まり、便利である。
【0017】
閏年以外の年は、一年の日数が365日であるので、1月1日の日付に対応する固定資産税負担割合表示3は、旧所有者が0日分、新所有者が365日分となり、1月2日の日付に対応する固定資産税負担割合表示3は、旧所有者が1日分、新所有者が364日分となり、以降、カレンダーの日付が進むにつれて旧所有者の負担日数が1日分ずつ増え、新所有者の負担日数が1日分ずつ減ることになる。
【0018】
固定資産税負担割合表示3は、一年の日数を分母とし、新旧各所有者の負担日数を分子とする分数で表示してもよい。この場合、図1において、例えば1月15日の固定資産税負担割合表示は、新所有者(買主)分が352/366となり、旧所有者(売主)分が14/366となる。
【0019】
本実施の形態のカレンダー1によれば、固定資産の所有者の交代がある場合に、交代日の日付に対応する固定資産税負担割合表示3を参照することで、当事者間での固定資産税の負担割合を一目で把握できる。その都度いちいち負担割合を計算する必要がないので便利である。また、固定資産の売買を仲介する不動産業者は、カレンダーに表示されている負担割合に応じて、旧所有者(売主)に支払うべき新所有者(買主)の固定資産税負担額を計算すればよいので、所有者の交代に係る事務処理が円滑に進む利点もある。したがって、本実施の形態のカレンダー1は、不動産業者が手元に備えておくと特に有用である。
【0020】
本実施の形態のカレンダー1の有用性は、図2を参照すると特に明確である。図2は、一例として、図1に対応する5月分のカレンダーを示している。すなわち、図1の1月分のカレンダーにおいては、固定資産税負担割合表示3がなくても、各日付に対応する新旧両所有者の固定資産税負担割合を比較的容易に把握することができる。これは、各日付が1月1日から何日後であるのかを、いちいち計算しなくても把握できるからである。これに対して、図2のように、2月以降のカレンダーにおいては、予めの固定資産税負担割合表示がない場合、各日付が1月1日から何日後であるのかをいちいち計算しなければ、両所有者の負担割合が出ない。このように、固定資産税負担割合表示を予め有する本実施の形態のカレンダーは、2月以降において特に有用性を発揮する。
【0021】
図1及び図2の例では、固定資産税負担割合表示3として、固定資産の新所有者(買主)の固定資産税負担割合3aだけでなく、旧所有者(売主)の負担割合3bも表示してある。このようにすれば、新旧両所有者の負担割合3a,3bが一目で分かるので、便利である。しかし、固定資産の移転に当たって新所有者(買主)が旧所有者(売主)に支払うべき固定資産税負担額が計算できればよいとの観点からは、固定資産税負担割合表示3として、新所有者(買主)の固定資産税負担割合3aだけが表示される態様でもよい。
【符号の説明】
【0022】
1 カレンダー
2 日付
3 固定資産税負担割合表示
3a 新所有者の固定資産税負担割合
3b 旧所有者の固定資産税負担割合
図1
図2