(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022104893
(43)【公開日】2022-07-12
(54)【発明の名称】PDFファイル分割方法及びホームページにPDFファイルを読み込む方法
(51)【国際特許分類】
G06F 40/166 20200101AFI20220705BHJP
H04L 67/02 20220101ALI20220705BHJP
【FI】
G06F40/166
H04L67/02
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021209623
(22)【出願日】2021-12-23
(31)【優先権主張番号】202011619052.9
(32)【優先日】2020-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521423821
【氏名又は名称】深▲ゼン▼市世強元件網絡有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN SEKORM COMPONENT NETWORK CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】Room 2401,2402,Building 3A,1st Phase,Tian an Cloud Park,No.2018 Xuegang Rd.,Bantian Street,Longgang District,Shenzhen,Guangdong,China
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】包偉
【テーマコード(参考)】
5B109
【Fターム(参考)】
5B109QB11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】PDFをダウンロードするときに必要とする部分のファイルのみをダウンロードするPDFファイル分割方法を提供する。
【解決手段】PDFファイル分割方法は、PDFファイルがオリジナルの目次構造を有するかどうかを確認するS101。オリジナルの目次構造を有する場合、オリジナルの目次構造に基づいて、PDFファイルを複数のPDFサブファイルに分割するS102。オリジナルの目次構造を有さない場合、PDFファイルのファイル内容及びPDFファイルに対応する関連語ライブラリに基づいて、PDFファイルを複数のPDFサブファイルに分割するS103。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
S101:PDFファイルがオリジナルの目次構造を有するかどうかを確認する工程、
S102:有する場合、前記オリジナルの目次構造に基づいて、前記PDFファイルを複数のPDFサブファイルに分割する工程、
S103:有さない場合、前記PDFファイルのファイル内容及び前記PDFファイルに対応する関連語ライブラリに基づいて、前記PDFファイルを複数のPDFサブファイルに分割する工程、
を含むことを特徴とする、PDFファイル分割方法。
【請求項2】
工程S102の後に、
S1041:前記PDFサブファイルのページ数の長さが第1所定ページ数の長さより短いかどうかを判断する工程、
S1042:短い場合、前記PDFサブファイルに対応する目次の上のレベルの目次に基づいて前記PDFファイルを新たに区分する工程、をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のPDFファイル分割方法。
【請求項3】
工程S102の後に、
S1051:前記PDFサブファイルのページ数の長さが第2所定ページ数の長さより長いかどうかを判断する工程、
S1052:長い場合、前記PDFサブファイルのファイル内容及び前記PDFサブファイルに対応する関連語ライブラリに基づいて、前記PDFサブファイルを複数のPDF2次サブファイルに分割する工程、をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のPDFファイル分割方法。
【請求項4】
分割して前記PDFサブファイル又は前記PDF2次サブファイルを得た後、
前記PDFサブファイル及び前記PDF2次サブファイルを、これらの前記PDFファイルにおける位置の順序に基づいて、順番に配列させることをさらに含むことを特徴とする、請求項3に記載のPDFファイル分割方法。
【請求項5】
分割して前記PDFサブファイル又は前記PDF2次サブファイルを得た後、
各前記PDFサブファイル及び各前記PDF2次サブファイルのファイルヘッダー及びファイルフッターにジャンプタグを設定し、前記ジャンプタグが隣接する前記PDFサブファイル又は前記PDF2次サブファイルにジャンプするのに用いられることをさらに含むことを特徴とする、請求項4に記載のPDFファイル分割方法。
【請求項6】
分割して前記PDFサブファイル又は前記PDF2次サブファイルを得た後、
各前記PDFサブファイル及び各前記PDF2次サブファイルに対応するインデックスタグを設定し、すべてのインデックスタグが、前記PDFサブファイルのすべてのPDFサブファイル及び前記PDF2次サブファイルに対応するインデックスリストを構成することをさらに含むことを特徴とする、請求項4に記載のPDFファイル分割方法。
【請求項7】
各前記PDFサブファイル及び各前記PDF2次サブファイルに対応するインデックスタグを設定するのが、
各前記PDFサブファイル又は前記PDF2次サブファイルのファイル内容に基づいて、対応するインデックスタグを生成することを含むことを特徴とする、請求項6に記載のPDFファイル分割方法。
【請求項8】
工程S3で、前記PDFファイルのファイル内容及び前記PDFファイルに対応する関連語ライブラリに基づいて、前記PDFファイルを複数のPDFサブファイルに分割するのは、
前記PDFファイルのファイル内容及び前記PDFファイルに対応する関連語ライブラリにより、前記PDFファイルの段落間の関連度及び類似度を評価し、前記関連度及び類似度が所定の基準に達した段落を1つの前記PDFサブファイルとすることを含むことを特徴とする、請求項1に記載のPDFファイル分割方法。
【請求項9】
S201:ホームページサーバは、請求項1~8のいずれか1項に記載のPDFファイル分割方法に基づいてPDFファイルを分割し、複数のPDFサブファイル及びPDF2次サブファイルを得、各前記PDFサブファイル及び前記PDF2次サブファイルに対応するネットワークアドレスを設定する工程、
S202:前記ホームページサーバは、インテリジェント端末が送信する前記PDFファイルにアクセスするためのアクセス要求を受信すると、前記アクセス要求に対応するPDFファイルにおける1つの前記PDFサブファイル又は1つの前記PDF2次サブファイルを送信する工程、
S203:前記インテリジェント端末が前記PDFサブファイル又は前記PDF2次サブファイルを受信して表示する工程、
S204:前記ホームページサーバは、インテリジェント端末が送信する連続アクセス要求を受信すると、前記PDFサブファイル又は前記PDF2次サブファイルに隣接して配列される前記PDFサブファイル又は前記PDF2次サブファイルを送信する工程、
S205:前記インテリジェント端末が前記PDFサブファイル又は前記PDF2次サブファイルを受信して表示する工程、
S206:前記工程S204及び前記工程S205を繰り返し実行し、前記PDFファイルにおけるPDFサブファイル及びPDF2次サブファイルの連続表示を実現する工程、
を含むことを特徴とする、ホームページにPDFファイルを読み込む方法。
【請求項10】
S207:前記ホームページサーバは前記インテリジェント端末が送信するダウンロード要求を受信すると、前記ダウンロード要求に対応するPDFファイルにおける少なくとも1つの前記PDFサブファイル又は少なくとも1つの前記PDF2次サブファイルを送信する工程、
S208:前記インテリジェント端末が前記PDFサブファイル又は前記PDF2次サブファイルを受信して保存する工程、
をさらに含むことを特徴とする、請求項9に記載のホームページにPDFファイルを読み込む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はPDFファイルの分野に関し、より具体的には、PDFファイル分割方法及びホームページにPDFファイルを読み込む方法に関する。
【背景技術】
【0002】
PDF(Portable Document Format)ファイルはよく見られるファイル形式であり、仕事及び生活で幅広く使用されている。いくつかの業界で使用されるPDFファイルは内容が比較的多く、例えば技術説明書、使用説明書などである。この種の冗長な文書はユーザのオンラインブラウジング、ダウンロード、検索などに不利であり、例えばユーザがオンラインで閲覧するとき、PDFファイル全体の読み込みが終わるのを待つ必要があり、それから閲覧することができる。ユーザがダウンロードするとき、PDFファイル全体をダウンロードすることしかできず、ユーザエクスペリエンスが劣る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする技術的課題は、既存技術の上記欠点に対して、PDFファイル分割方法及びホームページにPDFファイルを読み込む方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明がその技術的課題を解決するために採用した技術案として、PDFファイル分割方法を構成する。以下の工程を含む。
S101、PDFファイルがオリジナルの目次構造を有するかどうかを確認する。
S102、有する場合、オリジナルの目次構造に基づいて、PDFファイルを複数のPDFサブファイルに分割する。
S103、有さない場合、PDFファイルのファイル内容及びPDFファイルに対応する関連語ライブラリに基づいて、PDFファイルを複数のPDFサブファイルに分割する。
【0005】
さらに、本発明に記載するPDFファイル分割方法において、工程S102の後に以下の工程をさらに含む。
S1041、PDFサブファイルのページ数の長さが第1所定ページ数の長さより短いかどうかを判断する。
S1042、短い場合、PDFサブファイルに対応する目次の上のレベルの目次に基づいて、PDFファイルを新たに区分する。
【0006】
さらに、本発明に記載するPDFファイル分割方法において、工程S102の後に以下の工程をさらに含む。
S1051、PDFサブファイルのページ数の長さが第2所定ページ数の長さより長いかどうかを判断する。
S1052、長い場合、PDFサブファイルのファイル内容及びPDFサブファイルに対応する関連語ライブラリに基づいて、PDFサブファイルを複数のPDF2次サブファイルに分割する。
【0007】
さらに、本発明に記載するPDFファイル分割方法において、分割してPDFサブファイル又はPDF2次サブファイルを得た後、
PDFサブファイル及びPDF2次サブファイルを、これらのPDFファイルにおける位置の順序に基づいて、順番に配列させることをさらに含む。
【0008】
さらに、本発明に記載するPDFファイル分割方法において、分割してPDFサブファイル又はPDF2次サブファイルを得た後、
各PDFサブファイル及び各PDF2次サブファイルのファイルヘッダー及びファイルフッターにジャンプタグを設定し、ジャンプタグは隣接するPDFサブファイル又はPDF2次サブファイルにジャンプするのに用いられることをさらに含む。
【0009】
さらに、本発明に記載するPDFファイル分割方法において、分割してPDFサブファイル又はPDF2次サブファイルを得た後、
各PDFサブファイル及び各PDF2次サブファイルに対応するインデックスタグを設定し、すべてのインデックスタグが、PDFサブファイルのすべてのPDFサブファイル及びPDF2次サブファイルに対応するインデックスリストを構成することをさらに含む。
【0010】
さらに、本発明に記載するPDFファイル分割方法において、各PDFサブファイル及び各PDF2次サブファイルに対応するインデックスタグを設定するのは、
各PDFサブファイル又はPDF2次サブファイルのファイル内容に基づいて、対応するインデックスタグを生成することを含む。
【0011】
さらに、本発明に記載するPDFファイル分割方法において、工程S3で、PDFファイルのファイル内容及びPDFファイルに対応する関連語ライブラリに基づいて、PDFファイルを複数のPDFサブファイルに分割するのは、
PDFファイルのファイル内容及びPDFファイルに対応する関連語ライブラリにより、PDFファイルの段落間の関連度及び類似度を評価し、関連度及び類似度が所定の基準に達した段落を1つのPDFサブファイルとすることを含む。
【0012】
他に、本発明はさらにホームページにPDFファイルを読み込む方法を提供する。以下の工程を含む。
S201、ホームページサーバは、上記のPDFファイル分割方法に基づいてPDFファイルを分割し、複数のPDFサブファイル及びPDF2次サブファイルを得、各PDFサブファイル及びPDF2次サブファイルに対応するネットワークアドレスを設定する。
S202、ホームページサーバは、インテリジェント端末が送信するPDFファイルにアクセスするためのアクセス要求を受信すると、アクセス要求に対応するPDFファイルにおける1つのPDFサブファイル又は1つのPDF2次サブファイルを送信する。
S203、インテリジェント端末は、PDFサブファイル又はPDF2次サブファイルを受信して表示する。
S204、ホームページサーバはインテリジェント端末が送信する連続アクセス要求を受信すると、PDFサブファイル又はPDF2次サブファイルに隣接して配列されるPDFサブファイル又はPDF2次サブファイルを送信する。
S205、インテリジェント端末はPDFサブファイル又はPDF2次サブファイルを受信して表示する。
S206、工程S204及び工程S205を繰り返し実行し、PDFファイルにおけるPDFサブファイル及びPDF2次サブファイルの連続表示を実現する。
【0013】
さらに、本発明に記載するホームページにPDFファイルを読み込む方法は以下の工程をさらに含む。
S207、ホームページサーバはインテリジェント端末が送信するダウンロード要求を受信すると、ダウンロード要求に対応するPDFファイルにおける少なくとも1つのPDFサブファイル又は少なくとも1つのPDF2次サブファイルを送信する。
S208、インテリジェント端末はPDFサブファイル又はPDF2次サブファイルを受信して保存する。
【発明の効果】
【0014】
本発明のPDFファイル分割方法及びホームページにPDFファイルを読み込む方法を実施すると、以下の有益な効果を有する。本発明はPDFファイルを複数のPDFサブファイルに分割し、PDFファイルのオンラインブラウジング、ダウンロード、検索などの操作が便利であり、ユーザエクスペリエンスを高める。
【0015】
以下、図及び実施例を組み合わせて、本発明についてさらに説明する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、実施例が提供するPDFファイル分割方法のフローチャートである。
【
図2】
図2は、実施例が提供するホームページにPDFファイルを読み込む方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の技術的特徴、目的及び効果をより明確に理解できるようにするため、図を照らし合わせ、本発明の具体的な実施形態について詳細に説明する。
【0018】
好ましい実施例において、
図1を参考にすると、本実施例のPDFファイル分割方法は以下の工程を含む。
S101、PDFファイルがオリジナルの目次構造を有するかどうかを確認する。
【0019】
具体的に、内容が比較的多いPDFファイルは、ファイルの冒頭によくオリジナルの目次構造が設けられ、オリジナルの目次構造はファイルの内容のインデックスに用いられ、ユーザが必要な内容がある位置を迅速に探すのに便利である。当然、いくつかのPDFファイルにはオリジナルの目次構造はない。PDFファイルを処理するとき、まずPDFファイルがオリジナルの目次構造を有するかどうかを確認し、オリジナルの目次構造は通常一定の形式を有するため、目次識別アルゴリズムを使用して、PDFファイルを識別することができる。オリジナルの目次構造はレベル1、レベル2、レベル3などを含み、目次識別アルゴリズムを使用して、オリジナルの目次構造の各レベルを識別する。
【0020】
S102、確認の結果、PDFファイルがオリジナルの目次構造を有する場合、オリジナルの目次構造に基づいて、PDFファイルを複数のPDFサブファイルに分割する。
【0021】
具体的に、オリジナルの目次構造はレベル1、レベル2、レベル3などを含み、PDFファイルの本文に各レベルに対応する番号及び標題を有する。PDFファイルの内容におけるオリジナルの目次構造の各レベルに対応する番号及び標題を識別し、PDFファイルの内容におけるオリジナルの目次構造の各レベルに対応する番号及び標題がある位置を分割点とし、PDFファイルを複数のPDFサブファイルに分割する。分割点は、PDFファイルのあるページの任意の位置に位置する可能性があり、ページ全体の内容を単位として分割するわけではないことを理解することができる。選択として、オリジナルの目次構造におけるあるレベル1の目次を選択して分割点とすることができる。例えば目次のレベルを分割点とし、すなわちPDFファイルの内容における目次のレベル1の番号及び標題がある位置を分割点とする。さらに例えば、目次のレベル2を分割点とし、すなわちPDFファイルの内容における目次のレベル2の番号及び標題がある位置を分割点とする。好ましくは、オリジナルの目次における最小のレベルを分割点とし、すなわちPDFファイルの内容におけるオリジナルの目次で最小のレベルの番号及び標題がある位置を分割点とする。分割して得られたPDFサブファイルは依然としてPDFファイル形式の要求に符合し、依然としてPDFファイルであることを理解することができる。
【0022】
S103、確認の結果、PDFファイルがオリジナルの目次構造を有さない場合、PDFファイルのファイル内容及びPDFファイルに対応する関連語ライブラリに基づいて、PDFファイルを複数のPDFサブファイルに分割する。
【0023】
具体的に、PDFファイルがオリジナルの目次構造を有さない場合、該PDFファイルに対応する関連語ライブラリを検索する。選択として、該PDFファイルに対応する関連語ライブラリを検索するとき、PDFファイルが属する技術分野により、該分野の関連語ライブラリを検索することも、PDFファイルのファイル内容により前記技術分野を検索することなどもできる。技術分野は複数の階層を含み、選択する技術分野は小さいほどよい。該関連語彙は予め設定する必要があり、作業者は経験又はビッグデータにより各技術分野の関連語彙、及び語彙間の関係などを選別し、最後に各技術分野に対応する関連語ライブラリを得る。さらに、PDFファイルのファイル内容及びPDFファイルに対応する関連語ライブラリに基づいて、PDFファイルを複数のPDFサブファイルに分割する。つまり、PDFファイルのファイル内容及びPDFファイルに対応する関連語ライブラリにより、PDFファイルの段落間の関連度及び類似度を評価し、関連度及び類似度が所定の基準に達した段落を1つのPDFサブファイルとする。隣接する段落間の関連度及び類似度が所定の基準に達するのは、隣接する段落間に同一の主題又は近似する内容が記載されていることを説明しており、これらの段落を1つのPDFサブファイルに区分する。例えば、隣接する段落に複数回同じ語句が出現すると、隣接する段落に同一の主題又は近似する内容が記載されているとみなす。
【0024】
本実施例はPDFファイルを複数のPDFサブファイルに分割し、PDFファイルのオンラインブラウジング、ダウンロード、検索などの操作が便利であり、ユーザエクスペリエンスを高める。
【0025】
いくつかの実施例において、PDFファイル分割方法で、工程S102の後にさらに以下の工程を含む。
S1041、PDFサブファイルのページ数の長さが第1所定ページ数の長さより短いかどうかを判断する。具体的に、オリジナルの目次構造に基づいて分割し、得られたPDFサブファイルは、ページ数の長さが過度に少ないPDFサブファイルが存在する可能性がある。従って、オリジナルの目次構造に基づいて分割し、複数のPDFサブファイルを得た後、PDFサブファイルのページ数の長さが第1所定ページ数の長さより短いかどうかを判断する必要がある。PDFサブファイルのページ数の長さが第1所定ページ数の長さより短い場合、PDFサブファイルに対応する目次の上のレベルの目次に基づいてPDFファイルを新たに区分する。PDFサブファイルのページ数の長さが第1所定ページ数の長さ以上である場合、新たに区分する必要はない。
【0026】
S1042、PDFサブファイルのページ数の長さが第1所定ページ数の長さより短い場合、PDFサブファイルに対応する目次の上のレベルの目次に基づいてPDFファイルを新たに区分する。つまり、PDFサブファイルが現在ある目次の上のレベルの目次に基づいてPDFファイルを新たに区分し、過度に小さなPDFサブファイルは上のレベルの目次に対応するPDFサブファイルに区分される。
【0027】
本実施例は、過度に小さなPDFサブファイルを新たに区分する。上のレベルの目次に対応するPDFサブファイルに区分し、これによりPDFサブファイルの長さを合理的な範囲内にする。
【0028】
いくつかの実施例において、PDFファイル分割方法で、工程S102の後に以下の工程をさらに含む。
S1051、PDFサブファイルのページ数の長さが第2所定ページ数の長さより長いかどうかを判断する。具体的に、オリジナルの目次構造に基づいて分割し、得られるPDFサブファイルは、依然としてページ数が過度に多いPDFサブファイルが存在する可能性がある。従って、オリジナルの目次構造に基づいて分割し、複数のPDFサブファイルを得た後、PDFサブファイルのページ数の長さが第2所定ページ数の長さより長いかどうかを判断する必要がある。PDFサブファイルのページ数の長さが第2所定ページ数の長さより長い場合、PDFサブファイルのファイル内容及びPDFサブファイルに対応する関連語ライブラリに基づいて、PDFサブファイルを複数のPDF2次サブファイルに分割する。PDFサブファイルのページ数の長さが第2所定ページ数の長さ以下の場合、さらに処理する必要はない。
【0029】
S1052、PDFサブファイルのページ数の長さが第2所定ページ数の長さより長い場合、PDFサブファイルのファイル内容及びPDFサブファイルに対応する関連語ライブラリに基づいて、PDFサブファイルを複数のPDF2次サブファイルに分割する。つまり、
PDFサブファイルのファイル内容及びPDFサブファイルに対応する関連語ライブラリにより、PDFサブファイルの段落間の関連度及び類似度を評価し、関連度及び類似度が所定の基準に達した段落を1つのPDF2次サブファイルとする。隣接する段落間の関連度及び類似度が所定基準に達するのは、隣接する段落間に同一の主題又は近似する内容が記載されていると説明しており、これらの段落を1つのPDFサブファイルに区分する。例えば、隣接する段落に同じ語句が複数回出現すると、隣接する段落に同一の主題又は近似する内容が記載されているとみなす。
【0030】
選択として、PDF2次サブファイルをPDFサブファイルとすることについて、工程S1051及び工程S1052を繰り返し実行し、得られたファイルの長さが合理的な範囲内になるまで区分を続ける。
【0031】
本実施例は、過度に大きなPDFサブファイルをファイル内容及びPDFサブファイルに対応する関連語ライブラリに基づいて新たに区分する。PDFサブファイルが過度に長くなるのを防止し、これによりPDFサブファイルの長さを合理的な範囲内にする。
【0032】
いくつかの実施例において、該PDFファイル分割方法で、分割してPDFサブファイル又はPDF2次サブファイルを得た後、次の工程をさらに含む。PDFサブファイル及びPDF2次サブファイルを、これらのPDFファイルにおける位置の順序に基づいて順番に配列させる。つまり、PDFサブファイル及びPDF2次サブファイルの排列順序は、これらのPDFファイルにおける位置が保持される。ユーザがインテリジェント端末で分割後のPDFサブファイル及びPDF2次サブファイルをブラウジングするとき、PDFファイルが分割されたことに気づかない。
【0033】
いくつかの実施例において、該PDFファイル分割方法で、分割してPDFサブファイル又はPDF2次サブファイルを得た後、次の工程をさらに含む。各PDFファイル及び各PDF2次サブファイルのファイルヘッダー及びファイルフッターにジャンプタグを設定し、ジャンプタグは隣接するPDFサブファイル又はPDF2次サブファイルにジャンプするのに用いられる。ジャンプタグは自動ジャンプタグ又は手動ジャンプタグに設定することができ、このうち自動ジャンプタグは隣接するPDFサブファイル又はPDF2次サブファイルに自動的にジャンプすることができる。すなわちユーザが現在のPDFサブファイル又はPDF2次サブファイルのジャンプタグの位置まで閲覧したとき、隣接するPDFサブファイル又はPDF2次サブファイルに自動的にジャンプする。手動ジャンプタグはユーザが操作する必要があり、すなわちユーザが現在のPDFサブファイル又はPDF2次サブファイルのジャンプタグの位置まで閲覧したとき、該手動ジャンプタグを手動でクリック又はスワイプする必要があり、ユーザが操作すると、隣接するPDFサブファイル又はPDF2次サブファイルにジャンプする。自動ジャンプタグである場合、隠して表示しなくてもよく;手動ジャンプタグである場合、表示する必要がある。本実施例は、ジャンプタグを設定することにより、分割後の隣接するPDFサブファイル又はPDF2次サブファイルへのジャンプを実現し、ユーザの閲覧が便利である。
【0034】
いくつかの実施例において、該PDFファイル分割方法で、分割してPDFサブファイル又はPDF2次サブファイルを得た後、次の工程をさらに含む。各PDFサブファイル及び各PDF2次サブファイルに対応するインデックスタグを設定し、すべてのインデックスタグが、PDFサブファイルのすべてのPDFサブファイル及びPDF2次サブファイルに対応するインデックスリストを構成する。つまり、各PDFサブファイル及び各PDF2次サブファイルに対応するインデックスタグを設定するのは、各PDFサブファイル又はPDF2次サブファイルのファイル内容に基づいて、対応するインデックスタグを生成することを含み、該インデックスタグはPDFファイルのオリジナルの目次構造と異なり、PDFファイルのページ数の標記とも異なる。本実施例は、分割後のPDFサブファイル及びPDF2次サブファイルにインデックスタグ及びインデックスリストを設定し、ユーザの検索に便利である。
【0035】
好ましい実施例において、
図2を参考にすると、本実施例のホームページにPDFファイルを読み込む方法は、以下の工程を含む。
S201、ホームページサーバは、上記実施例のPDFファイル分割方法に基づいてPDFファイルを分割し、複数のPDFサブファイル及びPDF2次サブファイルを得、各PDFサブファイル及びPDF2次サブファイルに対応するネットワークアドレスを設定する。
【0036】
S202、ホームページサーバは、インテリジェント端末が送信するPDFファイルにアクセスするためのアクセス要求を受信すると、アクセス要求に対応するPDFファイルにおける1つのPDFサブファイル又は1つのPDF2次サブファイルを送信する。インテリジェント端末が送信するアクセス要求により、PDFファイルにおける任意の1つのPDFサブファイル又は任意の1つのPDF2次サブファイルにアクセスすることができる。つまり、インテリジェント端末が送信するアクセス要求により、PDFファイルにおける最初に配列されるPDFサブファイル又はPDF2次サブファイルにアクセスすることができ、PDFファイルにおける中間に配列されるPDFサブファイル又はPDF2次サブファイルにアクセスすることもでき、PDFファイルにおける最後に配列されるPDFサブファイル又はPDF2次サブファイルにアクセスすることもできる。選択として、インテリジェント端末はスマートフォン、タブレットPC、ノートパソコン、デスクトップパソコンなどを用いることができ、インテリジェント端末にホームページサーバにアクセスするためのアプリケーションプログラム又はブラウザをインストールする。
【0037】
S203、インテリジェント端末は、PDFサブファイル又はPDF2次サブファイルを受信して表示する。
【0038】
S204、ホームページサーバはインテリジェント端末が送信する連続アクセス要求を受信すると、PDFサブファイル又はPDF2次サブファイルに隣接して配列されるPDFサブファイル又はPDF2次サブファイルを送信する。
【0039】
S205、インテリジェント端末はPDFサブファイル又はPDF2次サブファイルを受信して表示する。
【0040】
S206、工程S204及び工程S205を繰り返し実行し、PDFファイルにおけるPDFサブファイル及びPDF2次サブファイルの連続表示を実現する。好ましくは、PDFファイルのすべてのPDFサブファイル及びPDF2次サブファイルをすべて表示した後、工程を終了する。
【0041】
本実施例はPDFファイルを複数のPDFサブファイルに分割し、ユーザがアクセスするとき、PDFサブファイル又はPDF2次サブファイルを読み込む必要があるのみであり、読み込む速度が速く、ユーザエクスペリエンスを高める。
【0042】
いくつかの実施例において、該ホームページにPDFファイルを読み込む方法は以下の工程をさらに含む。
S207、ホームページサーバはインテリジェント端末が送信するダウンロード要求を受信すると、ダウンロード要求に対応するPDFファイルにおける少なくとも1つのPDFサブファイル又は少なくとも1つのPDF2次サブファイルを送信する。
【0043】
S208、インテリジェント端末はPDFサブファイル又はPDF2次サブファイルを受信して保存する。
【0044】
本実施例は、PDFファイルを複数のPDFサブファイルに分割する。ユーザはPDFファイルをダウンロードするとき、自分が必要とする部分のファイルのみをダウンロードすることができ、ユーザエクスペリエンスを高める。
【0045】
本明細書中の各実施例は累加方式で記載しており、各実施例で重点的に説明するのは、いずれもその他の実施例と異なる部分である。各実施例の間の同一、類似する部分は相互に参照すればよい。実施例で開示した装置は、実施例で開示した方法と対応するため、記載の比較は簡単であり、関連する部分は方法の一部の説明を参照すればよい。
【0046】
専門家は、本文中で開示した実施例に記載する各例のユニット及びアルゴリズムを組み合わせた工程が、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両者の組合せにより実現することができることを認識することができ、ハードウェア及びソフトウェアの互換性を明確に説明するため、上記説明で機能に基づいて各例の構成及び工程を一般的に記載した。これらの機能は結果的にハードウェア又はソフトウェアの方式で実行され、技術案の特定の応用及び設計の制約条件によって決まる。専門技術者は各特定の応用に対して異なる方法を使用し、記載する機能を実現することができるが、この種の実現は本発明の範囲を超えるとみなすべきではない。
【0047】
本文で開示した実施例に記載する方法又はアルゴリズムを組み合わせた工程は、ハードウェア、プロセッサが実行するソフトウェアモジュール、又は両者の組合せを直接使用して実施することができる。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、メモリ、リードオンリーメモリ(ROM)、電気的プログラマブルROM、電気的消去可能プログラマブルROM、レジスタ、ハードディスクドライブ、リムーバブルディスク、CD-ROM、又は技術分野で公知である任意のその他の形式の記憶媒体に含まれることができる。
【0048】
以上の実施例は本発明の技術的構想及び特徴を説明したに過ぎず、その目的は当業者が本発明の内容を理解し、これに基づいて実施できるようにすることであり、本発明の保護範囲を制限することはできない。本発明の特許請求の範囲に基づいて行う均等な変更及び修飾は、いずれも本発明の特許請求の範囲に包含される範囲に属するべきである。
【外国語明細書】