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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022010502
(43)【公開日】2022-01-17
(54)【発明の名称】両手保持飲料用容器
(51)【国際特許分類】
   A47G 19/22 20060101AFI20220107BHJP
【FI】
A47G19/22 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020111129
(22)【出願日】2020-06-29
(71)【出願人】
【識別番号】517250790
【氏名又は名称】株式会社からだクリエイト
(74)【代理人】
【識別番号】100152700
【弁理士】
【氏名又は名称】泉谷 透
(72)【発明者】
【氏名】森村 良和
【テーマコード(参考)】
3B001
【Fターム(参考)】
3B001AA02
3B001BB02
3B001CC15
3B001DA02
(57)【要約】

【課題】
高齢者等が飲料等を摂取する際に、無意識に頭部を前傾させて飲料用容器に口から迎えにいくような姿勢となり、気道が圧迫されて不用意に気管に飲料等を吸引することによる誤嚥を防止できる飲料用容器を提供する。
【解決手段】
手指の第一指と第二指とで抓んで保持可能な面積のみの保持面を有する略板状の把手を一対、対向位置に設けてなり、前記略板状の把手の正面側には手指の第一指の第一関節腹面を嵌合可能な第一の凹部を、背面側には第二指の第一関節腹面を嵌合可能な第二の凹部を、それぞれ設け、前記略板状の把手は、前記飲料用容器の正面から背面に向けて、15度乃至30度傾斜させて取り付けてなる、両手保持飲料用容器。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
手指の第一指と第二指とで抓んで保持可能な面積のみの保持面を有する略板状の把手を一対、対向位置に設けてなることを特徴とする両手保持飲料用容器。
【請求項2】
前記略板状の把手の正面側には手指の第一指の第一関節腹面を嵌合可能な第一の凹部を、背面側には第二指の第一関節腹面を嵌合可能な第二の凹部を、それぞれ設けたことを特徴とする、請求項1に記載の両手保持飲料用容器。
【請求項3】
前記略板状の把手は、前記飲料用容器の正面から背面に向けて、15度乃至30度傾斜させて取り付けてなることを特徴とする、請求項1または請求項2のいずれかに記載の両手保持飲料用容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は飲料用容器、特に、使用時に両手で一対の把手を把持して保持することを前提とした両手保持飲料用容器に関する。
【背景技術】
【0002】
高齢者の飲食時における嚥下障害が問題となっている。特に、飲料やみそ汁・スープ等の流動物は、筋力低下により舌圧の低下した高齢者の場合、誤って気管に吸引する誤嚥が発生し易く、誤嚥性肺炎等の疾患の原因となっている。固形物の場合は、基本的には箸やスプーンを用いて口に運ぶことが可能であるが、飲料や流動物の場合は、身体の姿勢を正したままカップや器等の容器を口元に持上げて飲めば誤嚥のリスクを低減可能なところ、どうしても頭部を前傾させて(すなわち背中を丸めて)、卓上の容器に口を近づけて飲もうとする高齢者が多い。しかし、このような「口から迎えに行く」形では気道が圧迫されて嚥下しにくくなるだけでなく、口腔内も圧迫されて舌の動きが低下し、飲料等をスムーズに飲み下すための舌圧が発揮されにくくなるため、誤嚥のリスクが高まる。
【0003】
液体であれば哺乳瓶のような乳首を備えた容器を用いることで、舌圧の弱い高齢者でも適宜の分量を飲むことができるが、みそ汁やスープ等には適用できず、また、そういった容器は高齢者の尊厳上も忌避される場合が多い。そのため、通常のカップや器を使用して頭部を前傾させず背筋を伸ばした自然な姿勢で飲料や流動物を摂取できるような癖付けを図り、QOLと誤嚥防止とを両立させることが望ましい。また、可能な限り舌圧の強化を図ることが、誤嚥防止の根本的な解決策といえる。
【0004】
高齢者(あるいは障碍者)の使用を想定した飲料容器については、特許文献1~3のような先行技術が知られている。特許文献1に開示された飲料用補助具及びこれを用いた飲料具は、飲料容器に一対の紐状の保持部材を取り付け、手指を使わずとも腕で飲料容器を保持可能としており、握力が低下した患者等が自力で飲料を摂取可能としている。また、特許文献2には、一対の把手と幅広の台座を有し、不用意な動作でも転倒しにくいコップが開示されている。さらに、特許文献3には、開口部の縁よりも高く突出した上端部を有する一対の取手を有する、高齢者等でも持ちやすいカップが開示されている。
【特許文献1】特開2016-159143号公開特許公報
【特許文献2】実用新案登録第3134475号公報
【特許文献3】実用新案登録第3174413号公報
【0005】
しかし、これらの先行技術は、あくまで握力の低下や手指の障害を有する高齢者等が容器の保持を容易にすることを解決課題とするものであって、手や指に特段の障害や機能低下がなくとも、頭を前傾させて背中を丸め、口から迎えに行く摂取の仕方をしがちな高齢者等に、背筋を伸ばした自然な姿勢での飲料や流動物の摂取を積極的に促す効果を奏するものではなく、舌圧の低下の改善を図るものでもなかった。
【0006】
一方、本願出願人は、手指と前腕・上腕の筋肉との関係から、飲料容器の把手を手指で抓んで持上げる際に働く腕の筋肉による身体の上半身の姿勢への作用について着目し、両展の第一指(親指)と第二指(人差指)のみで把手を抓んで飲料容器を保持した状態では、他の手指も使用する場合に比べて、飲料容器を口元に持上げる動作がスムーズになり、結果的に、頭部を前傾させて口から容器に迎えに行く摂取の仕方を抑制でき、ひいては誤嚥を防止する効果を奏することを発見した(図1参照)。
【0007】
手指の第一指と第二指のみで把手を抓む動作は、第一指を前方に向けて把手の手前側に当接させて第一関節(IP関節)と第二関節(MP関節)を屈曲させる方向に力を入れた状態で、対向する第二指を把手の反対側に当接させ、第一関節(DIP関節)、第二関節(PIP関節)、第三関節(MP関節)を屈曲させるよう力を入れる形になる。
【0008】
この際、第一指を屈曲させる筋肉は、前腕の橈骨前面で起始し第一指の末節に停止する、いわゆる橈骨筋としての長母指屈筋(図2参照)である。一方、第二指から第五指の各関節を屈曲させる筋肉は、上腕尺骨頭で起始し、各指の第一関節、第二関節に停止する、いわゆる尺骨筋群としての浅指屈筋、深指屈筋である。また、肘を屈曲させる筋肉は、前腕では腕橈骨筋、橈側手根屈筋(図3参照)であり、上腕では上腕筋、上腕二頭筋であるが、これらはいずれも橈骨に停止する点で共通する。
【0009】
ここで、橈骨筋群が収縮する際には前腕は回内(親指側に内転)する作用が働き、肘関節を屈曲させるときに脇が開き気味にならないため、頭部も前傾しにくい。一方、尺骨筋群が収縮する際には前腕は回外(小指側に外転)する作用が働き、その状態で肘関節を屈曲させると脇が開き気味となるため、無意識に頭部が前傾しやすくなる。手指で把手を抓んだ容器を口元まで持ち上げる動作においては、前腕を回内させつつ肘関節を曲げれば、脇が開かず、上腕の筋肉も余り使わずに済むのでスムーズである。もちろん、ある程度重量の大きな物を持ち上げる場合には上腕の筋肉も使う必要があるが、飲料等の容器程度の重量の物を口元まで持ち上げる動作では、主に橈骨筋群を使用することが明らかに効率的である。
【0010】
指先で物を抓んで保持する以上、当然に第一指とともに尺骨筋により屈曲する他の指を使用する必要があるが、第一指と、最も内側の第二指の2本の指のみで把手を抓んで容器を持ち上げれば、主に橈骨筋群が働き、尺骨筋群の作用が抑えられるため、第三指以降の他の指も使う場合よりも物を持ち上げる動作がスムーズになる。その結果、背筋を伸ばしたまま容器を口元に運びやすくなり、気道が圧迫されることが防がれるので、誤嚥のリスクが抑制できる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本願発明は、高齢者等が飲料等を摂取する際に、無意識に頭部を前傾させて飲料用容器に口から迎えにいくような姿勢となり、気道が圧迫されて不用意に気管に飲料等を吸引することによる誤嚥を防止できる飲料用容器を提供することを課題とするものである。
【0012】
上記の課題を解決するために、本願発明の請求項1に記載した両手保持飲料用容器は、手指の第一指と第二指とで抓んで保持可能な面積のみの保持面を有する略板状の把手を一対、対向位置に設けてなることを特徴とする。
【0013】
手指の第一指と第二指とで抓んで保持可能な面積のみの保持面とは、押し付けた際の第一指の腹面よりもやや大きな保持面を意味する。飲料用容器が平面視円形の場合、かかる略板状の把手を直径の両端の対向位置に設け、使用者は両手の第一指と第二指でそれぞれの把手を抓んで保持し、口元まで持ち上げて飲料を摂取する。
【0014】
また、請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した両手保持飲料用容器であって、前記略板状の把手の正面側には手指の第一指の第一関節腹面を嵌合可能な第一の凹部を、背面側には第二指の第一関節腹面を嵌合可能な第二の凹部を、それぞれ設けたことを特徴とする。
【0015】
両手で把手を保持する以上、使用者は、飲料の入った容器程度の重量は容易に保持し、持上げることができるが、それでも二本の指のみで抓む以上、不用意に指先を滑らせて容器を落としてしまうことを防ぎ、また、抓んだ際に前腕の橈骨筋群がしっかり働くよう使用者に意識付けするために、把手の両面にそれぞれ第一指、第二指が収まる2つの凹部を設ける。
【0016】
また、請求項3に記載した発明は、請求項1または請求項2のいずれかに記載の両手保持飲料用容器であって、前記略板状の把手は、前記飲料用容器の正面から背面に向けて、15度乃至30度傾斜させて取り付けてなることを特徴とする。
【0017】
一般的に、カップやボウル等の飲料用容器の把手は、片手持ち、両手持ちを問わず容器本体の垂直方向の軸線に対して平行に取り付けられている。この場合、卓上に置かれた低い位置にある容器の把手を両手で抓む際には、第一指、第二指をそのまま左右から把手にあてがえばよく、両手首を返したりする必要はない。一方、両手で保持した飲料用容器を口元まで持ち上げた後、内容物を摂取する際には容器を傾けることになる。この際、両手首を手前(口元方向)に返す必要があり、それにより自然に脇が開いて容器の保持が不安定となる場合がある。また、手先の筋力が衰えたり震えが出たりしているような高齢者にとっては、手首を返した状態で容器を保持することが負担になる場合がある。
【0018】
ここで、飲料容器本体の垂直の軸線に対して、あらかじめ両把手を正面から背面方向に15度乃至30度傾斜させて取り付けておけば、卓上で両把手を抓む際には、第一指をやや上方から、第二指をやや下方から保持面にあてがうことになり、手首はやや前方に向けて傾けた形となるため、橈骨筋群は軽く伸展した状態となる。そして、両手で保持した飲料用容器を口元まで持ち上げて手前に傾ける動作は、手首を本来の角度に戻す形となり、さらに手前側に手首を返す必要がない。そのため、脇が開くことがなく、容器を安定的に保持して飲料等を摂取することができ、前記のような高齢者にとっての負担も少ない。
【発明の効果】
【0019】
請求項1に記載の飲料用容器によれば、把手の構造上、使用者は両手の第一指、第二指のみで容器を保持するため、容器を口元に持上げて飲料を摂取する際に、前腕の橈骨筋群が主に働き尺骨筋群の作用が抑制されることで、脇を締めて容器を持ち上げる動作がスムーズになる。その結果、背筋を伸ばしたまま容器を口元に運びやすくなり、気道が圧迫されることが防がれるので、誤嚥のリスクが低減できるという効果を奏する。
請求項2に記載の飲料容器によれば、不用意に容器を手落としてしまわないように第一指、第二指が把手をしっかりと抓むことができ、また、両手の二本の指のみを使うことを使用者に意識付けでき、姿勢の改善の効果を高めることができるという効果を奏する。
請求項3に記載の飲料用容器によれば、口元に持上げた飲料用容器から飲料等を摂取する際に、容器を傾けるために手首をさらに手前に返す必要がなくなるため、手先の筋力が衰えたり震えが出たりしているような高齢者の負担を軽減できるという効果を奏する。

【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
(第一実施形態)
以下、本発明の実施形態について図を用いて説明する。図4は本発明の第一実施形態に係る飲料用容器1、具体的にはカップの斜視図であり、図5は正面図、図6は背面図、図7は平面図、図8は右側面図、図9は把手G1を第一指と第二指で抓んで保持した状態を示す図である。
【0021】
飲料用容器1は、略円筒形の本体C1の側面に、略板状の一対の把手G1を対向位置に設けている。把手G1には正面側に凹部d1、背面側に凹部d2を設けているが、正面側の凹部d1は第一指を概ね水平にあてがえるように、背面側の凹部d2は第二指がやや斜め上方からあてがえるように浅い窪みとして構成している。卓上に置いた飲料容器1の把手G1を両手で抓む場合、第二指は第一指よりも高い位置の第三関節(MP関節)から斜め下方に向く形となるからである。
【0022】
図9に示すように、把手G1の保持面は、第一指の第一関節から先の腹面よりもやや大きい程度の大きさとしているため、使用者は第三指以降の他の指を使用できず、必ず第一指、第二指の2本の指でのみ把手G1を抓んで保持することになる。そのため、飲料用容器1を保持し、口元まで持ち上げて飲料等を摂取する際には、主に前腕の橈骨筋群が働き、尺骨筋群の作用が抑えられるため、第三指以降の他の指も使う場合よりも物を持ち上げる動作がスムーズになる。その結果、背筋を伸ばしたまま容器を口元に運びやすくなり、気道が圧迫されることが防がれるので、誤嚥のリスクが抑制できるのである。
【0023】
(第二実施形態)
図10は本発明の第二実施形態に係る飲料用容器2の斜視図であり、図11は正面図、図12は背面図、図13は右側面図、図14は把手G2を第一指と第二指で抓んで保持した状態を示す図である。
【0024】
前記の本発明の効果を最大に発揮するには、第一実施形態のように両手の第一指、第二指のみで飲料用容器の把手を抓んで保持することが望ましい。しかし、飲料用容器には湯飲みやティーカップのような小型で内容量の少ないもの以外にも、マグカップやスープ皿など比較的大型で、高齢者にとっては重量が大きなものも存在する。こうした重たい飲料用容器の場合はそもそも両手で保持する必要があり、また、第一指、第二指の2本の指だけでは十分に保持できない場合もある。
【0025】
このような飲料用容器の場合に第三指(中指)も使用できるようにしたのが本実施形態に係る飲料用容器2である。把手G2の基本的形状は前記把手G1と同様であるが、やや縦方向の長さを拡張している。正面側には把手G1と同じ位置に凹部d1を設けており、背面側には第二指用の凹部d2の下方に第三指用の凹部d3を設けている。
【0026】
第三指も使うようにしたことで、飲料用容器2を保持して持上げる際には、飲料用容器1に比べて浅指屈筋、深指屈筋等の尺骨筋が作用する割合が増加するが、把手G2には第四指(薬指)や第五指(小指)で保持する余地はなく、これらの指は必然的に宙に伸ばした状態となる。また、飲料用容器2の重量は、主に、第一指、第二指の2本の指が支え、第三指は重量に応じた補助的な役割を果たす。そのため、尺骨筋群全体の働きは抑えられ、前腕が回外する作用も余り生じず、脇が開くこともないので、容器を持ち上げる動作のスムーズさも大きく損なわれることはない。そのため、背筋を伸ばしたままの姿勢で容器を口元に運びやすくなり、気道の圧迫による誤嚥リスクの抑制も、第一実施形態の飲料用容器1に準じた効果が期待できる。なお、図15は、第二実施形態の把手G2を深めのスープ皿のような比較的大型で重たい飲料用容器Bに適用した場合を例示する斜視図である。
【0027】
(第三実施形態)
図16は、本発明の第三実施形態に係る飲料用容器3の右側面図である。容器の本体C3は第一、第二の実施形態の本体C1、C2と共通であり、正面図、背面図、平面図は省略している。飲料用容器3は、第二実施形態の把手G2と同じ形状の把手G3を、垂直方向の軸線に対して正面から背面に向けて角度θで傾斜させて取り付けている。角度θは、飲料用容器3の高さにより変更可能であるが、概ね15度乃至30度が好適である。
【0028】
このように把手G3を傾斜させて取り付けたことで、卓上で両把手G3を抓む際には、第一指をやや上方から、第二指をやや下方から保持面にあてがうことになり、手首はやや前方に向けて傾けた形となるため、橈骨筋群は軽く伸展した状態となる。また、両手で保持した飲料用容器を口元まで持ち上げて手前に傾ける動作は、手首を本来の角度に戻す形となり、さらに手前側に手首を返す必要がない。そのため、手先の筋力が衰えたり震えが出たりしているような高齢者にとっては、容器を傾ける際の手首の負担が軽減され、時間をかけて飲料等を摂取可能となるので、誤嚥のリスクも抑制できるのである。
【0029】
以上、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明したが、本発明は、必ずしも上述した構成にのみ限定されるものではなく、本発明の目的を達成し、効果を有する範囲内において、適宜変更実施することが可能なものであり、本発明の技術的思想の範囲内に属する限り、それらは本発明の技術的範囲に属する。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明に係る両手保持飲料用容器は、主にカップや湯飲み、スープ皿等の液体や流動物の摂取に用いる容器を想定しているが、これに限らず、高齢者や障碍者が使用するものであれば、ある程度深さのある飲食用容器全般に適用可能である。固形の料理も汁を盛り付ける場合が多く、本発明に係る把手を備えた容器であれば汁まできれいに摂取可能となるからである。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】両手の第一指、第二指で容器を保持することによる効果を示す概念図
図2】長母指屈筋の略図
図3】腕橈骨筋、橈側手根屈筋の略図
図4】第一実施形態に係る両手保持飲料用容器の斜視図
図5】第一実施形態に係る両手保持飲料用容器の正面図
図6】第一実施形態に係る両手保持飲料用容器の背面図
図7】第一実施形態に係る両手保持飲料用容器の平面図
図8】第一実施形態に係る両手保持飲料用容器の右側面図
図9】第一実施形態に係る両手保持飲料用容器の使用状態図
図10】第二実施形態に係る両手保持飲料用容器の斜視図
図11】第二実施形態に係る両手保持飲料用容器の正面図
図12】第二実施形態に係る両手保持飲料用容器の背面図
図13】第二実施形態に係る両手保持飲料用容器の右側面図
図14】第二実施形態に係る両手保持飲料用容器の使用状態図
図15】第二実施形態に係る両手保持飲料用容器の別事例の斜視図
図16】第三実施形態に係る両手保持飲料用容器の右側面図
【符号の説明】
【0032】
1 両手保持飲料用容器(第一実施形態)
2 両手保持飲料用容器(第二実施形態)
3 両手保持飲料用容器(第三実施形態)
C1、C2、C3 容器本体
G1、G2、G3 把手
d1、d2、d3 凹部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16