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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022105111
(43)【公開日】2022-07-12
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20120101AFI20220705BHJP
【FI】
G06Q10/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022073746
(22)【出願日】2022-04-27
(62)【分割の表示】P 2019170355の分割
【原出願日】2019-09-19
(71)【出願人】
【識別番号】515201903
【氏名又は名称】株式会社アイドマ・ホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100154748
【弁理士】
【氏名又は名称】菅沼 和弘
(72)【発明者】
【氏名】三浦 陽平
(57)【要約】      (修正有)
【課題】労働者の勤務シフトをより効率的に管理する情報処理装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理システムにおいて、企業Cに勤務するユーザUの勤務シフトを管理するサーバ1は、ユーザUにより提示された、勤務シフトに関する希望を、希望シフトとして取得する希望取得部102と、ユーザUの勤務シフトの内容を決定する支援を行う決定支援部104と、希望取得部102により取得された希望シフトと、決定支援部104による支援の内容とに基づいて、ユーザUの勤務シフトを決定する決定部105と、を有する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定団体の労働者の勤務シフトを管理する情報処理装置において、
前記労働者により提示された、前記勤務シフトに関する希望を、希望シフトとして取得する取得手段と、
前記労働者の前記勤務シフトの内容を決定する支援を行う決定支援手段と、
前記取得手段により取得された前記希望シフトと、前記決定支援手段による前記支援の内容とに基づいて、前記勤務シフトを決定する決定手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記決定手段により決定された前記勤務シフトを前記所定団体に提示する提示手段をさらに備える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記決定手段により決定された前記勤務シフトに対して、前記労働者が行う業務の割振りを行う割振手段をさらに備え、
前記提示手段は、
前記割振手段による前記業務の割振りが行われた前記勤務シフトを前記所定団体にさらに提示する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
所定団体の労働者の勤務シフトを管理する情報処理方法において、
前記労働者により提示された、前記勤務シフトに関する希望を、希望シフトとして取得する取得ステップと、
前記労働者の前記勤務シフトの内容を決定する支援を行う決定支援ステップと、
前記取得ステップで取得された前記希望シフトと、前記決定支援ステップにおける前記支援の内容とに基づいて、前記勤務シフトを決定する決定ステップと、
を含む情報処理装置。
【請求項5】
所定団体の労働者の勤務シフトを管理する処理の制御を実行するコンピュータに、
前記労働者により提示された、前記勤務シフトに関する希望を、希望シフトとして取得する取得ステップと、
前記労働者の前記勤務シフトの内容を決定する支援を行う決定支援ステップと、
前記取得ステップで取得された前記希望シフトと、前記決定支援ステップにおける前記支援の内容とに基づいて、前記勤務シフトを決定する決定ステップと、
を含む制御処理を実行させるプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、労働者の勤務シフトを管理する技術は存在する(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-174392号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、労働者及び労働者の勤務先である企業等の団体からは、より効率的に勤務シフトを管理したいとする要求があるが、特許文献1を含め従来の技術では、このような要求に十分に応えられていない状況である。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、労働者の勤務シフトをより効率的に管理できる手法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の一態様の情報処理装置は、
所定団体の労働者の勤務シフトを管理する情報処理装置において、
前記労働者により提示された、前記勤務シフトに関する希望を、希望シフトとして取得する取得手段と、
前記労働者の前記勤務シフトの内容を決定する支援を行う決定支援手段と、
前記取得手段により取得された前記希望シフトと、前記決定支援手段による前記支援の内容とに基づいて、前記勤務シフトを決定する決定手段と、
を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、労働者の勤務シフトをより効率的に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバを含む、情報処理システムにより実現可能な本サービスの概要を示す図である。
図2】本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバを含む、情報処理システムの構成を示す図である。
図3図2に示す情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図4図3のサーバを含む情報処理システムの機能的構成のうち、シフト管理処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
図5図2の企業端末に表示されるシフト管理画面の具体例を示す図である。
図6図2の企業端末に表示される業務一覧画面の具体例を示す図である。
図7図2の企業端末に表示されるシフト詳細画面の具体例を示す図である。
図8図2の企業端末に表示される業務管理画面の具体例を示す図である。
図9図2の企業端末に表示される業務詳細画面の具体例を示す図である。
図10図2のユーザ端末及び企業端末に表示される、チャット画面の具体例を示す図である。
図11図2のユーザ端末に表示されるダッシュボード画面の具体例を示す図である。
図12図2のユーザ端末に表示されるシフト&スケジュール画面の具体例を示す図である。
図13図2のユーザ端末に表示されるシフト詳細画面の具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0010】
まず、図1を参照して、本発明の情報処理装置が適用される情報処理システム(後述する図2参照)の適用対象となるサービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)の概要について説明する。
【0011】
図1は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバを含む、情報処理システムにより実現可能な本サービスの概要を示す図である。
【0012】
図1には、サービス提供者Gと、サービス提供者Gにより管理されるサーバ1と、ユーザU1乃至Un(nは1以上の整数値)と、ユーザU1乃至Unの夫々により操作されるユーザ端末2-1乃至2-nと、企業C1乃至Cm(mは1以上の整数値)の夫々により操作される企業端末3-1乃至3-mとが描画されている。
以下、ユーザU1乃至Un、及びユーザ端末2-1乃至2-nの夫々を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて、「ユーザU」、及び「ユーザ端末2」の夫々と呼ぶ。また、企業C1乃至Cm、及び企業端末3-1乃至3-mの夫々を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて、「企業C」、及び「企業端末3」の夫々と呼ぶ。
【0013】
本サービスは、サービス提供者GからユーザU及び企業Cに対して提供されるサービスの一例である。
本サービスにおいて、ユーザUは、労働者として企業Cに勤務する者であり、企業Cは、労働者としてのユーザUが交代で勤務する勤務形態(以下、「勤務シフト」と呼ぶ)を採用する団体の一例である。
本サービスによれば、ユーザUは、自身が希望する勤務シフト(以下、「希望シフト」)を提示し、企業Cから承認を得ることができれば、その勤務シフトで企業Cに勤務することができる。ここで、「希望シフト」には、例えばユーザUが勤務する日付、時間帯、及び企業Cの名称等が含まれる。
また、企業Cは、ユーザU1乃至Unの夫々から提示された希望シフトの内容を確認して、問題がない場合には承認し、問題(例えば複数のユーザUが希望する勤務時間帯が重複する等の問題)がある場合には承認することなく却下する。企業Cは、本サービスを利用することで、自社に勤務するユーザU1乃至Unの夫々の勤務シフトを容易に管理することができる。
【0014】
ユーザU及び企業Cの夫々は、本サービスの利用者向けの専用のアプリケーションソフトウェア(以下、「専用アプリ」と呼ぶ)がインストールされたユーザ端末2及び企業端末3の夫々を用いて本サービスを利用する。
なお、以下、断りのない限り、「ユーザUがユーザ端末2を操作する」と表現している場合、それは、ユーザUが、ユーザ端末2にインストールされた専用アプリを起動して各種操作を行うことを意味している。また、同様に、「企業Cの担当者が企業端末3を操作する」と表現している場合、それは、企業Cの担当者が、企業端末3にインストールされた専用アプリを起動して各種操作を行うことを意味している。
【0015】
具体的には例えば、企業C1及びC2にパート従業員として所属するユーザU1が、以下のような勤務を希望する場合がある。
即ち、ユーザU1が、〇月〇日月曜日から〇月〇日水曜日の10時から14時まで企業C1に勤務し、〇月〇日木曜日及び〇月〇日金曜日の9時から12時は企業C2に勤務することを希望する場合がある。
このような場合、ユーザU1は、上記の希望する勤務の内容をサービス提供者Gに提示する(ステップSS1)。
具体的には、ユーザU1は、ユーザ端末2-1を操作することにより、上記の希望する勤務の内容を希望シフトとしてサーバ1に提示する。これにより、ユーザU1は、勤務の内容(例えば勤務する日付、時間帯、企業Cの名称等)に関する自身の希望を容易に提示することができる。
なお、ユーザUが希望シフトをサーバ1に提示する具体的手法の例については、図5以降の具体例を参照して後述する。
【0016】
サービス提供者Gは、ユーザU1から提示された希望シフトの内容に基づいて、ユーザUが勤務を希望する企業C1及びC2の夫々に、「希望シフト」に含まれる情報のうち対象となる情報を提示する(ステップSS2)。
具体的には、サーバ1は、ユーザ端末2-1により提示された「希望シフト」の内容に基づいて、ユーザUが勤務を希望する企業C1及びC2の夫々に、「希望シフト」に含まれる情報のうち対象となる情報を提示する。
即ち、サーバ1は、ユーザU1が〇月〇日月曜日から〇月〇日水曜日の10時から14時の勤務を希望している旨を企業端末3-1に提示し、ユーザU1が〇月〇日木曜日及び〇月〇日金曜日の9時から12時の勤務を希望している旨を企業端末3-2に提示する。
これにより、企業C1は、ユーザU1が、企業C1で、〇月〇日月曜日から〇月〇日水曜日の10時から14時の勤務を希望していることを認識することができる。また、企業C2は、ユーザU1が、企業C2で、〇月〇日木曜日及び〇月〇日金曜日の9時から12時の勤務を希望していることを認識することができる。
なお、サーバ1が「希望シフト」を企業端末3に提示する具体的手法の例については、図5以降の具体例を参照して後述する。
【0017】
企業C1及びC2の夫々は、ユーザU1からサービス提供者Gを介して提示された「希望シフト」の内容について、承認するか却下するかを決定する(ステップSS3)。
具体的には、企業C1及びC2の夫々は、企業端末3-1及び3-2の夫々を操作することにより、ユーザU1の「希望シフト」の内容について、承認するか却下するかを決定する。
なお、企業Cが「希望シフト」の内容を承認するか却下するかを決定する具体的手法の例については、図5以降の具体例を参照して後述する。
【0018】
企業C1及びC2の夫々は、ユーザU1の「希望シフト」の内容についての承認の結果をサービス提供者Gに提示する(ステップSS4)。
具体的には、企業C1及びC2の夫々は、企業端末3-1及び3-2の夫々を操作することにより、ユーザU1の「希望シフト」についての承認の結果を示す情報(以下、「承認結果」と呼ぶ)をサーバ1に提示する。
なお、企業Cが「希望シフト」の承認結果を提示する具体的手法の例については、図5以降の具体例を参照して後述する。
【0019】
サービス提供者Gは、企業C1及びC2の夫々から、「希望シフト」についての承認結果が提示されると、その内容をユーザU1に提示する(ステップSS5)。
具体的には、サーバ1は、企業端末3-1及び3-2により提示された承認結果を、ユーザ端末2-1に提示する。
これにより、ユーザU1は、自身が希望する勤務の内容(例えば勤務する日付、時間帯、企業Cの名称等)に対し、企業C1及びC2の夫々が承認したのか、又は却下したかを容易に知ることができる。
なお、企業Cによる「希望シフト」の承認結果を、ユーザUに提示する具体的手法については、図5以降の具体例を参照して後述する。
【0020】
ユーザU1から提示された「希望シフト」を承認した企業C1及びC2の夫々は、自身の業務Wのうち、ユーザU1が執行可能な1件以上の業務WをユーザU1にアサインする(ステップSS6)。
具体的には、企業C1及びC2の夫々は、企業端末3-1及び3-2の夫々を操作することにより、企業C1及びC2の夫々の業務Wのうち、1件以上の業務WをユーザU1にアサインする。
なお、企業Cが業務WをユーザUにアサインする具体的手法については、図5以降の具体例を参照して後述する。
【0021】
企業C1及び企業C2の夫々は、サービス提供者Gに対し、ユーザU1にアサインした1以上の業務Wの内容を提示する(ステップSS7)。
具体的には、企業端末3-1及び企業端末3-2の夫々は、サーバ1に対し、ユーザU1にアサインした1以上の業務Wの内容を提示する。
なお、図1の例では、「1件以上の業務Wの内容」として、企業C1によりユーザU1にアサインされた「Aリストの作成」という業務W1と、企業C2によりユーザU1にアサインされた「Bリストの作成」という業務W2とが、ユーザ端末2-1に提示される。
これにより、ユーザU1は、自身が希望した勤務の内容に対し企業C1及びC2の夫々が承認したのか、又は却下したかのについての確認を容易に行うことができる。
【0022】
サービス提供者Gは、企業C1及びC2の夫々によりユーザU1にアサインされた1件以上の業務Wの内容をユーザU1に提示する(ステップSS8)。
具体的には、サーバ1は、企業C1及びC2の夫々によりユーザU1にアサインされた1件以上の業務Wの内容をユーザ端末2-1に提示する。
なお、図1の例では、「1件以上の業務Wの内容」として、ユーザUにアサインされた「Aリストの作成」という業務W1と、「Bリストの作成」という業務W2とがユーザ端末2-1に提示される。
これにより、ユーザU1は、自身が希望した勤務の内容に対し、企業C1及びC2の夫々が承認したのか、又は却下したかのについての確認を容易に行うことができる。
なお、企業Cによりアサインされた業務WをユーザUに提示する具体的手法については、図5以降の具体例を参照して後述する。
【0023】
以上のように、本サービスによれば、ユーザUによる希望シフトの提示、企業Cによる希望シフトに対する承認、及び業務Wのアサイン等を自動的に行うことができる。このため、ユーザU及び企業Cにおける、勤務シフトの管理を効率化させることができる。
しかしながら、自動化の弊害として、企業Cが希望シフトを承認した理由や、企業Cが業務Wをアサインした理由、及び勤務シフトの詳細な部分について、ユーザU側の理解が及ばないケースが出て来るおそれがある。
【0024】
そこで、本サービスでは、ユーザUと企業Cとの間におけるコミュニケーションを支援するための措置が講じられている。即ち、本サービスでは、ユーザUと企業Cとの間におけるコミュニケーションツールとして、チャットが採用されている。ユーザ端末2及び企業端末3には所定のチャット画面が表示されるので、ユーザUと企業Cとの間で容易にコミュニケーションをとることができる。
これにより、企業Cが希望シフトを承認した理由や、企業Cが業務Wをアサインした理由、及び勤務シフトの詳細な部分について、ユーザUから企業Cに対して気軽に質問等することが可能となる。
その結果、上述したような、自動化による弊害が生じることを防ぐことができるとともに、労働者としてのユーザUと、ユーザUを雇う企業Cとの間(つまり労使間)におけるコミュニケーションの円滑化を図ることができる。その結果、勤務シフトをより効率的に管理できることができる。
【0025】
次に、図2を参照して、上述した本サービスの提供を実現化させる情報処理システム、即ち本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバ1を含む、情報処理システムの構成について説明する。
図2は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバを含む、情報処理システムの構成を示す図である。
【0026】
図2に示す情報処理システムは、サーバ1と、ユーザ端末2-1乃至2-nと、企業端末3-1乃至3-mとを含むように構成されている。
サーバ1、ユーザ端末2、及び企業端末3の夫々は、インターネット等の所定のネットワークNを介して相互に接続されている。
【0027】
サーバ1は、ユーザ端末2、及び企業端末3の夫々と適宜通信をしながら、本サービスを実現するための各種処理を実行する。
【0028】
ユーザ端末2-1乃至2-n、及び企業端末3-1乃至3-mの夫々は、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット等で構成される。
【0029】
図3は、図2に示す情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0030】
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、入力部16と、出力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備えている。
【0031】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0032】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、入力部16、出力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0033】
入力部16は、例えばキーボード等により構成され、各種情報を入力する。
出力部17は、液晶等のディスプレイやスピーカ等により構成され、各種情報を画像や音声として出力する。
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(例えば図2のユーザ端末2、及び企業端末3等)との間で通信を行う。
【0034】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア30が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア30から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。
また、リムーバブルメディア30は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0035】
なお、図示はしないが、図2のユーザ端末2、及び企業端末3も、図3に示すハードウェア構成と基本的に同様の構成を有することができる。従って、ユーザ端末2及び企業端末3のハードウェア構成の説明については省略する。
【0036】
このような図3のサーバ1の各種ハードウェアと各種ソフトウェアとの協働により、サーバ1におけるシフト管理処理を含む各種処理の実行が可能になる。その結果、サービス提供者Gは、ユーザU及び企業Cに対し、上述の本サービスを提供することができる。
「シフト管理処理」とは、上述の本サービスを提供するために実行される処理のことをいう。
以下、サーバ1において実行される、シフト管理処理を実行するための機能的構成について説明する。
【0037】
図4は、図3のサーバを含む情報処理システムの機能的構成のうち、シフト管理処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
【0038】
図4に示すように、サーバ1のCPU11においては、シフト管理処理の実行が制御される場合、管理部101と、希望取得部102と、希望提示部103と、決定支援部104と、決定部105と、結果提示部106と、業務作成支援部107と、割振部108とが機能する。
また、サーバ1の記憶部18の一領域には、ユーザDB181と、企業DB182とが設けられている。
【0039】
管理部101は、ユーザU1乃至Unの夫々に関する情報を、ユーザ情報としてユーザDB181に記憶させて管理する。ユーザ情報にどのような情報が含まれるかは特に限定されない。例えばユーザU1乃至Unの夫々を一意に識別するユーザID等の情報、ユーザUが所属している1以上の企業Cを一意に識別する企業ID、ユーザUの勤務シフト等の情報が含まれる。
【0040】
また、管理部101は、企業C1乃至Cmの夫々に関する情報を企業情報として企業DB182に記憶させて管理する。企業情報にどのような情報が含まれるかは特に限定されない。例えば企業C1乃至Cmの夫々を一意に識別する企業ID等の情報、企業C1乃至Cmの夫々に所属している1以上のユーザUを一意に識別するユーザID、企業C1乃至Cmの夫々が行う1以上の業務Wを一意に識別する業務ID等の情報が含まれる。
【0041】
希望取得部102は、ユーザU1乃至Unの夫々により提示された、勤務シフトに関する希望を、希望シフトとして取得する。
具体的には例えば、上述の図1の例において希望取得部102は、ユーザU1が、〇月〇日月曜日から〇月〇日水曜日の10時から14時は企業C1に勤務し、〇月〇日木曜日及び〇月〇日金曜日の9時から12時は企業C2に勤務することを希望する旨を示す情報を、希望シフトとして取得する。
【0042】
希望提示部103は、希望取得部102により取得された希望シフトを企業C1乃至Cmの夫々に提示する。
具体的には例えば、上述の図1の例において希望提示部103は、ユーザU1が〇月〇日月曜日から〇月〇日水曜日の10時から14時は企業C1に勤務することを希望する旨を示す情報を、希望シフトとして企業端末3-1に提示する。また、希望提示部103は、ユーザU1が〇月〇日木曜日及び〇月〇日金曜日の9時から12時は企業C2に勤務することを希望する旨を示す情報を、希望シフトとして企業端末3-2に提示する。
【0043】
決定支援部104は、ユーザUが希望シフトの内容を決定する際の支援を行う。
具体的には、決定支援部104は、ユーザUと企業Cとが容易にコミュニケーションをとり得る環境を提供することで、ユーザUが希望シフトの内容を決定することを支援する。
本実施形態では、決定支援部104は、ユーザU及び企業Cがチャットのグループのメンバー(以下、「チャットメンバー」と呼ぶ)となることで、両者が互いにコミュニケーションを容易にとることができるようにする。
そして、決定支援部104は、チャットでやり取りされる内容を含む、チャットメンバーの管理を行う。
【0044】
決定部105は、希望取得部102により取得された希望シフトと、決定支援部104により管理されている情報とに基づいて、ユーザUの勤務シフトを決定する。
具体的には例えば、ユーザUにより提示された希望シフトの内容が、「〇月〇日月曜日から〇月〇日水曜日の10時から14時まで企業C1に勤務し、〇月〇日木曜日及び〇月〇日金曜日の9時から12時は企業C2に勤務することを希望する」というものであった場合を想定する。
この場合、決定支援部104は、当該希望シフトの内容と、ユーザUと企業C1、及びユーザUと企業C2の夫々の間におけるチャットのやり取りの結果に基づいて、ユーザUの勤務シフトを決定する。
例えば、ユーザUと企業C1とがチャットルームで以下のようなやり取りが行われたとする。即ち、ユーザUが「来週は子供の学校に行く用事があるため、希望シフト以外は対応できません。」とコメントし、これに対して、企業C1が「了解です。では、ご提示頂いた希望シフトのとおり、来週〇月〇日月曜日から〇月〇日水曜日の10時から14時までお願い致します。」とコメントしたとする。
この場合、決定部105は、ユーザUの希望シフトの内容と、ユーザUと企業C1との間におけるチャットのやり取りの結果から、企業C1が、ユーザUの希望シフトを承認したことを自動認識して、ユーザUの勤務シフトを決定することができる。
また、決定部105は、企業C1が、チャットとは別に、ユーザUの希望シフトを承認する旨を提示した場合には、その提示に基づいて、ユーザUの勤務シフトを決定することもできる。
【0045】
結果提示部106は、決定部105により決定されたユーザUの勤務シフトを、企業C及びユーザUに提示する。
具体的には例えば、上述の図1の例において結果提示部106は、決定部105により決定されたユーザUの勤務シフトを、企業端末3-1、3-2、及びユーザ端末2の夫々に提示する。
【0046】
また、結果提示部106は、後述する割振部108による業務Wの割振りが行われた勤務シフトを、企業C及びユーザUに提示する。
具体的には例えば、上述の図1の例において結果提示部106は、後述する割振部108による業務Wの割振りが行われた勤務シフトを、企業端末3-1、3-2、及びユーザ端末2の夫々に提示する。
【0047】
業務作成支援部107は、企業Cが業務Wを新規作成する支援を行う。
具体的には、業務作成支援部107は、企業Cが業務Wを新規作成するための入力フォームからなるモーダルウィンドウ(図示せず)を企業端末3に表示させる制御を実行する。新規作成された企業Cの業務Wは、企業DB182に記憶されて管理される。
【0048】
割振部108は、決定部105により決定されたユーザUの勤務シフトに対する、ユーザUが行う業務Wの割振りを行う。
具体的には例えば、上述の図1の例において割振部108は、業務作成支援部107の支援の下に作成された、「Aリストの作成」という企業C1の業務W1と、「Bリストの作成」という企業C2の業務W2とをアサインする。
【0049】
図5は、図2の企業端末に表示されるシフト管理画面の具体例を示す図である。
図6は、図2の企業端末に表示される業務一覧画面の具体例を示す図である。
【0050】
企業Cの担当者は、企業端末3を操作することで本サービスにログインすると、企業CがユーザUの希望シフトに対する承認と、業務のアサインとを行う場合に表示される画面H1(以下、「シフト管理画面H1」と呼ぶ)が企業端末3に表示される。
シフト管理画面H1は、表示領域F1乃至F3で構成されている。
【0051】
表示領域F1には、対象となる期間(以下、「対象期間」と呼ぶ)が表示される。表示領域F1に表示される対象期間は、企業Cの担当者による操作で任意に変更することができる。なお、図5の例では、対象期間として「3月1日~7日」が「週表示」されているが、「週表示」ではなく「日表示」、「月表示」、「年表示」であってもよい。
【0052】
表示領域F2には、ユーザUの勤務シフトを検索するためのメニュー(以下、「シフト検索メニュー」と呼ぶ)が表示される。表示領域F2に表示されるシフト検索メニューは、勤務シフトの状態として、「未承認シフト」と、「未アサイン」と、「アサイン済み」とで絞込検索できるようになっている。
「未承認シフト」とは、ユーザUから希望シフトが提示されているものの、未だ企業Cによる承認がなされていない状態の勤務シフトのことをいう。
「未アサイン」とは、ユーザUから提示された希望シフトに対する承認がなされているものの、未だ業務Wのアサインがなされていない状態の勤務シフトのことをいう。
「アサイン済み」とは、ユーザUから提示された希望シフトに対する承認がなされ、業務Wもアサインされている状態の勤務シフトのことをいう。
【0053】
シフト検索メニューには、ユーザUの個人名を入力して検索することができる入力フォームが設けられている。この入力フォームに例えばユーザU1の個人名を入力して検索すると、ユーザU1の勤務シフトが抽出されて、後述する表示領域F3に表示される。
シフト検索メニューの入力フォームにユーザUの個人名を途中まで入力すると、候補となる1人以上のユーザUが表示される。同時に複数人を検索することもできる。また、図示はしないが、特定のユーザUを検索対象から外したい場合は、ユーザUの名前(以下、「ユーザ名」と呼ぶ)のタグに表示される「×(バツ)」と表記されたボタンを押下する。これにより、特定のユーザUを検索対象から外すことができる。
【0054】
なお、図示はしないが、より詳細な絞り込み条件を設定するためのボタン(以下、「絞込設定ボタン」と呼ぶ)を設けることもできる。この場合、絞込設定ボタンが押下されると、検索内容を設定するためのモーダルウィンドウが表示されるようにすることもできる。
また、図示はしないが、設定されている検索条件をタグで表示させることもできる。この場合、「×(バツ)」と表記されたボタン(図示せず)が押下されると検索条件から削除されるようにすることもできる。
【0055】
表示領域F3には、カレンダーDと操作ボタンB1乃至B3とが表示される。
カレンダーDには、対象となる期間における、ユーザU1乃至Unの夫々のスケジュールが表示される。カレンダーDに表示されるスケジュールには、例えば時間と、勤務シフトを示す帯とが含まれる。勤務シフトを示す帯には勤務シフトの状態等が表記される。
なお、同日に同一人の勤務シフトが複数存在する場合には、勤務シフトの数だけ分かれて表示される。例えば、図5に示すように3月1日のユーザU1の勤務シフトは、9:00~13:00と、16:00~19:00との2つ存在するため、2つに分かれて表示されている。
【0056】
操作ボタンB1乃至B3のうち、「選択したシフトを承認する」と表記された操作ボタンB1は、企業Cが希望シフトを承認する際に押下するボタンである。具体的には、ユーザUを選択するためのチェックボックスJにチェックが入れられた状態で操作ボタンB1が押下されると、勤務シフトは「未承認シフト」の状態から「未アサイン」の状態になる。
例えば図5の3月2日のユーザU2及びユーザU3の夫々の勤務シフトは「未承認シフト」の状態となっている。このため、ユーザU2及びU3の夫々を選択するためのチェックボックスJにチェックが入れられた状態で操作ボタンB1が押下されると、ユーザU2及びユーザU3の夫々の勤務シフトは、いずれも「未アサイン」の状態に表示が変わる。
【0057】
操作ボタンB1乃至B3のうち、「選択したシフトを却下する」と表記された操作ボタンB2は、企業Cが希望シフトを却下する際に押下するボタンである。具体的には、ユーザUを選択するための夫々のチェックボックスJにチェックが入れられた状態で操作ボタンB2が押下されると、勤務シフトは「未承認シフト」の状態から「希望却下」の状態に表示が変わる。
例えば図5の3月2日のユーザU2及びユーザU3の夫々の勤務シフトは「未承認シフト」の状態となっている。このため、ユーザU2及びU3の夫々を選択するための夫々のチェックボックスJにチェックが入れられた状態で操作ボタンB2が押下されると、ユーザU2及びユーザU3の夫々の勤務シフトは、いずれも「希望却下」の状態に表示が変わる。
【0058】
操作ボタンB1乃至B3のうち、「選択したシフトに業務をアサインする」と表記された操作ボタンB3は、企業CがユーザUに業務Wをアサインする際に押下するボタンである。具体的には、ユーザUを選択するためのチェックボックスJにチェックが入れられた状態で操作ボタンB3が押下されると、図6に示す、ユーザUにアサインされる業務の一覧画面H2(以下、「業務一覧画面H2」と呼ぶ)が表示される。なお、カレンダーDに設けられている「+」(プラス)と表記されたボタンを押下することによっても業務一覧画面H2を表示させることができる。
【0059】
図6に示すように、業務一覧画面H2は、表示領域F11とF12とで構成されている。
【0060】
表示領域F11には、業務Wを検索するためのメニュー(以下、「業務検索メニュー」と呼ぶ)と、並替設定メニューとが表示される。
業務検索メニューには、業務Wの名称を入力する入力フォームが設けられており、この入力フォームに検索者(例えば企業Cの担当者)が所望する業務Wの名称を入力することで当該業務Wを容易にキーワード検索することができる。なお、図示はしないが、さらに絞込検索が行えるようにしてもよい。また、業務一覧画面H2に業務Wの件数が表示されるようにしてもよい。
並替設定メニューは、後述する表示領域F12に一覧表示された複数の業務Wを、所定の基準に従って並び替える際に操作するメニューである。例えば「最終依頼日時」、「更新日」、「業務ID」等を基準として並び替えることができる。
【0061】
表示領域F12には、業務リストL1と、操作ボタンB5及びB6とが表示される。
【0062】
業務リストL1は、企業Cの1以上の業務Wを一覧表示させたリストである。業務リストL1には、業務W毎の、業務ID、タイトル、アサイン済みのユーザUの人数、ステータス、最終依頼日時等の情報が表示される。ここで、「ステータス」には、例えば全体の件数と完了した件数、アサインされた件数、承認された件数、未アサインの状態かどうかといった情報が表示される。
また、業務リストL1に一覧表示された1以上の業務Wの夫々には、「詳細」と表記されたボタンB7が表示される。ボタンB7が押下されると、業務Wの詳細情報を示す画面H3(以下、「業務詳細画面H3」と呼ぶ)が企業端末3に表示される。業務Wの詳細情報には、例えば業務Wの状況、業務ID、タイトル、更新日、業務手順等が含まれる。なお、業務詳細画面H3の具体的内容については、図9を参照して後述する。
【0063】
操作ボタンB5及びB6のうち、「選択した業務をアサインする」と表記された操作ボタンB5は、企業Cが、選択した業務WをユーザUにアサインする際に押下するボタンである。具体的には、業務Wを選択するためのチェックボックスKにチェックが入れられた状態で操作ボタンB5が押下されると、選択された業務WがユーザUにアサインされる。これにより、企業端末3に表示される画面は、図6の業務一覧画面H2から図5のシフト管理画面H1に遷移する。そして、勤務シフトの表示が、「未アサイン」の状態から「アサイン済み」の状態に切替わる。
【0064】
操作ボタンB5及びB6のうち、「業務を新規作成してアサイン」と表記された操作ボタンB6は、企業Cが、業務Wを新規作成するとともに、ユーザUにアサインする際に押下するボタンである。具体的には、操作ボタンB6が押下されると、業務Wを新規作成するための入力フォームからなるモーダルウィンドウ(図示せず)が企業端末3に表示される。企業Cの担当者は、企業端末3に表示されたモーダルウィンドウの入力フォームに、例えば業務Wのタイトル、業務の内容や手順等を入力して登録する操作を行うことで、業務Wを新規作成するとともに、ユーザUにアサインすることができる。
【0065】
図5に戻り、カレンダーDに表示された各ユーザUの勤務シフトを示す帯がクリックされると、図7に示す、勤務シフトの詳細情報を示す画面H4(以下、「シフト詳細画面H4」と呼ぶ)が表示される。
図7は、図2の企業端末に表示されるシフト詳細画面の具体例を示す図である。
【0066】
シフト詳細画面H4は、表示領域F21とF22とで構成される。
表示領域F21には、ユーザUのユーザ名、勤務シフトの時間帯、現在の勤務状態等の情報が表示される。図7に示す例では、表示領域F21には、ユーザUのユーザ名として「山田 〇〇」、勤務シフトの時間帯として「10:00~19:00」、現在の勤務状態として「出勤中」又は「退勤」といった情報が表示されている。
また、表示領域F21には、「個別チャットを始める」と表記された操作ボタンB8が表示される。操作ボタンB8が押下されると、企業端末3に表示される画面がチャットを行う画面(以下、「チャット画面」と呼ぶ)に遷移する。これにより、企業Cの担当者とユーザUとの間でチャットを行うことができる。なお、チャット画面の具体例については、図10を参照して後述する。
【0067】
表示領域F22には、ユーザUにアサイン済みの1以上の業務Wの夫々の業務情報と、操作ボタンB9及びB10とが表示される。
図7に示す例では、表示領域F22には、2つの業務Wの夫々の業務情報が表示されている。例えば上に表示されている業務Wの業務情報としては、業務名(業務Wのタイトル)、ステータス、及び備考が表示されている。備考には、業務Wの具体的な内容や手順等が表示される。
操作ボタンB9及びB10のうち「承認する」と表記された操作ボタンB9が押下されると、ユーザUにアサインされた業務Wが承認される。なお、「業務Wを承認する」こととは、ユーザUにアサインされた業務Wが完了したことを承認することを意味する。
操作ボタンB9及びB10のうち「アサイン解除」と表記された操作ボタンB10が押下されると、ユーザUにアサインされた業務Wが削除される。この場合、ユーザUにアサインされていた業務Wの認証の有無、及び完了の有無に関係なく業務Wが削除されるようにすることができる。
【0068】
図8は、図2の企業端末に表示される業務管理画面の具体例を示す図である。
【0069】
企業Cの担当者は、企業端末3に表示される業務管理画面H5を参照することで、企業Cにより作成され、企業DB182に記憶されている1以上の業務Wを管理する。
業務管理画面H5は、表示領域F31とF32とで構成されている。
【0070】
表示領域F31には、企業Cにより作成され、企業DB182に記憶されている業務Wの件数の総数と、業務検索メニューとが表示される。業務検索メニューには、業務Wの名称を入力する入力フォームが設けられている。この入力フォームに検索者(例えば企業Cの担当者)が所望する業務Wの名称を入力することで当該業務Wを容易に検索することができる。
また、業務検索メニューは、業務Wの状態として、「完了済み」と、「未アサイン」と、「認証済み」、「終了した業務」とで絞込検索できるようになっている。
【0071】
表示領域F32には、業務リストL2と、操作ボタンB11乃至B13が表示される。
業務リストL2は、業務一覧画面Hに表示される業務リストL1と同様に、企業Cの1以上の業務Wを一覧表示させたリストである。業務リストL2には、業務W毎の、業務ID、タイトル、アサイン済みのユーザUの人数、ステータス、最終依頼日時等の情報が表示される。ここで、「ステータス」には、例えば全体の件数と完了した件数、アサインされた件数、承認された件数、未アサインの状態かどうかといった情報が表示される。
また、業務リストL2に一覧表示された1以上の業務Wの夫々を示す領域を押下すると、業務Wの詳細情報を示す画面(図示せず)が企業端末3に表示される。業務Wの詳細情報には、例えば業務Wの状況、業務ID、タイトル、更新日、業務手順等が含まれる。
【0072】
操作ボタンB11乃至B13のうち「業務新規作成」と表記された操作ボタンB11が押下されると、業務Wを新規作成するための入力フォームからなるモーダルウィンドウ(図示せず)が企業端末3に表示される。企業Cの担当者は、企業端末3に表示されたモーダルウィンドウの入力フォームに、例えば業務Wのタイトル、業務の内容や手順等を入力して登録する操作を行うことで、業務Wを新規作成することができる。
【0073】
操作ボタンB11乃至B13のうち「選択した業務をコピー」と表記された操作ボタンB12が押下されると、業務Wを新規作成するための入力フォームからなるモーダルウィンドウ(図示せず)が企業端末3に表示される。そして、表示された入力フォームには、コピー元となる業務Wの内容が複製されて反映される。
【0074】
操作ボタンB11乃至B13のうち「選択した業務を削除」と表記された操作ボタンB13が押下されると、選択された業務Wが削除される。
【0075】
また図示はしないが、業務管理画面から、絞込検索の項目を設定することができる。即ち、図6に示すシフト検索メニューの絞込検索の項目と、図8に示す業務検索メニューの絞込検索の項目とを設定することができる。
図6に示すシフト検索メニューの絞込検索の項目を設定する場合には、勤務シフトの状態として、例えば「未承認シフト」、「未アサイン」、及び「アサイン済み」を絞込検索の項目として設定することができる。
また、図8に示す業務検索メニューの絞込検索の項目を設定する場合には、勤務シフトの状態に加え、業務Wの状態として、例えば「終了した業務」を絞込検索の項目として設定することができる。
【0076】
図9は、図2の企業端末に表示される業務詳細画面の具体例を示す図である。
【0077】
図9に示すように、業務詳細画面H3は、表示領域F41乃至F43で構成される。企業Cの担当者は、企業端末3を操作して業務詳細画面H3に表示された業務Wの内容を編集等することができる。
【0078】
表示領域F41には、操作ボタンB14乃至B17が表示される。
操作ボタンB14乃至B17のうち「編集」と表記されたボタンB14は、企業Cの担当者が、業務詳細画面H3に表示された業務Wの内容を編集する際に押下するボタンである。
操作ボタンB14乃至B17のうち「登録」と表記されたボタンB15は、企業Cの担当者が、業務詳細画面H3に表示された業務Wの内容を編集して登録する際に押下するボタンである。
操作ボタンB14乃至B17のうち「複製」と表記されたボタンB16は、企業Cの担当者が、業務詳細画面H3に表示された業務Wの内容を複製する際に押下するボタンである。
操作ボタンB14乃至B17のうち「削除」と表記されたボタンB17は、企業Cの担当者が、業務詳細画面H3に表示された業務Wを削除する際に押下するボタンである。
【0079】
表示領域F42には、業務Wの詳細情報が表示される。業務Wの詳細情報には、業務Wの業務ID、タイトル、更新日、業務の具体的手順等の情報が含まれる。また、表示領域F42には、「この業務を終了する」と表記された操作ボタンB18が表示される。企業Cの担当者は、業務Wを終了させる際、操作ボタンB18を押下する。これにより、業務Wが終了する。
また、図示はしないが、業務Wがアサインされた1以上のユーザUの全ての業務Wが完了すると、操作ボタンB18の表記が「この業務を終了する」から「この業務を承認する」に切替わる。「この業務を承認する」と表記された操作ボタンB18が押下されると、業務Wがアサインされている全てのユーザUの夫々の業務Wの完了が承認される。なお、図9の例では、ユーザU1及びU2の業務Wは完了しているが、ユーザU3の業務Wが完了していないため、操作ボタンB18は「この業務を終了する」と表記された状態になっている。
【0080】
表示領域F43には、業務Wの状況が表示される。具体的には、業務Wの状況として、アサインされているユーザUの人数及びその内容、完了した件数等が表示される。
図9に示す例では、業務WがアサインされたユーザU1乃至U3の夫々についての情報として、出勤の状況、勤務シフトの時間帯、及び業務Wの完了の有無が表示されている。また、業務WがアサインされたユーザU1乃至U3の夫々について、「アサイン解除」と表記された操作ボタンB19と、「承諾する」又は「承認取消」と表記された操作ボタンB20とが表示されている。
操作ボタンB19が押下されると、アサインが解除される。つまり、勤務シフトの状態が、「アサイン済み」から「未アサイン」に戻される。
操作ボタンB19が押下されると、ユーザU個人単位で、アサインされた業務Wが承認され、操作ボタンB20の表記が「承認する」から「承認取消」に切替わる。そして、「承認取消」と表記されている状態の操作ボタンB20が押下されると、承認済みであった業務Wの承認が取消される。
ここで、図9に示すユーザU3についての情報には、「アサイン解除」と表記された操作ボタンB19と、「承認する」と表記された操作ボタンB20とが表示されている。しかしながら、操作ボタンB20は、非アクティブの状態(押下操作できない状態)になっている。これは、ユーザU3が業務Wを未だ完了させていないため、ユーザU3の業務Wを未だ承認できないからである。
【0081】
図10は、図2のユーザ端末及び企業端末に表示される、チャット画面の具体例を示す図である。
【0082】
図10に例示するチャット画面は、表示領域F51乃至F53で構成されている。
表示領域F51には、チャットメンバーの夫々を示す情報が表示される。具体的には、チャットメンバーとしての企業C1の企業情報と、ユーザU1乃至U3との夫々のユーザ情報とが表示されている。
図10の例では、「リスト作成Aチーム」というチャットのグループのチャットメンバーとしての企業C1、及びユーザU1乃至U3との夫々の企業情報とユーザ情報との夫々が表示されている。
【0083】
また、表示領域F51には、表示されるチャットの内容の絞込みを行うための選択メニューと、「+追加」と表記された操作ボタンB21と、チャットメンバーのフリーワード検索を行うための入力フォームとが表示される。
「+追加」と表記された操作ボタンB21が押下されると、チャットのグループを新規作成するための入力フォームからなるモーダルウィンドウ(図示せず)が企業端末3に表示される。企業Cの担当者は、企業端末3に表示されたモーダルウィンドウの入力フォームに、例えば新規で作成するチャットのグループの名称、チャットメンバーを構成する1以上のユーザU等を選択する操作を行うことで、チャットのグループを新規作成することができる。
【0084】
表示領域F52には、チャットのグループの、グループID、名称、チャットメンバーの人数、及び「設定」と表記された操作ボタンB22が表示される。このうちチャットメンバーの人数の表示はリンクボタンにもなっており、押下されると、図示せぬチャットメンバーを示す情報(企業情報、ユーザ情報等)が一覧表示される。一覧表示されたチャットメンバーは追加したり解除したりすることができる。チャットメンバーを追加する場合には、対象となるユーザUに対し、企業Cからいわゆる招待メールを送信する。そして、招待メールを受信したユーザUが所定の手続き(例えばチャットメンバーとして登録されている企業Cの認証等)を行うことでチャットメンバーに登録される。
【0085】
チャットメンバーに登録された後、所定の操作を行うことでチャットメンバーの登録の解除も容易に行うことができる。具体的には例えば、チャットメンバーを特定したうえで「解除」と表記された操作ボタン(図示せず)を押下するだけで、チャットメンバーの登録の解除を容易に行うことができるようにすることもできる。
【0086】
表示領域F53には、チャットの内容が表示される。チャットにはリンクとして所定のURLを貼り付けることもできるので、例えばビデオチャットを行うこともできる。
【0087】
図10には、企業端末3に表示されるチャット画面の構成が例示されているが、ユーザ端末2に表示されるチャット画面も略同一の構成となる。
ただし、ユーザ端末2に表示されるチャット画面は、企業端末3に表示されるチャット画面と異なり、チャットのグループを追加すること、及びチャットのグループを設定することができない。
【0088】
以上のように、チャットによってチャットメンバーである企業CとユーザUとの間のコミュニケーションが容易になる。このため、例えばユーザUの希望シフトに対して企業C側が機械的に処理することのみならず、チャットによって詳細な部分を互いに確認し合うことができる。
即ち、ユーザUによる希望シフトの提示、企業Cによる希望シフトに対する承認又は却下、業務Wのアサイン、完了した業務Wに対する承認又は承認の取消し等について、細かな理由等を互いに確認し合うことができる。
その結果、ユーザUの立場からすれば、企業Cの個別判断(承認や却下等)や業務Wの詳細な部分について直接企業Cに確認することができるので、企業Cとの間の信頼関係を維持することができる。
【0089】
図11は、図2のユーザ端末に表示されるダッシュボード画面の具体例を示す図である。
【0090】
ユーザUがユーザ端末2を操作することで本サービスにログインすると、図11に示すトップ画面H6(以下、「ダッシュボード画面H6」と呼ぶ)が表示される。ダッシュボード画面H6には、ユーザUのその日の勤務シフトが表示される。
例えば図11の例では、ユーザUのその日(3月1日月曜日)の勤務シフトとして、10:00~15:00の勤務シフト、及び17:00~20:00の勤務シフトが表示されている。なお、図11の例では、ユーザUの3月1日月曜日の勤務シフトとして2つの勤務シフトが表示されているが、ダッシュボード画面H6は縦にスクロールさせることができる。このため、q個(qは1以上の整数値)の勤務シフトをユーザ端末2に一覧表示させることができる。
【0091】
また、ダッシュボード画面H6に表示される勤務シフトには、「出勤中にする」と表記された操作ボタンB23と、「退勤中にする」と表記された操作ボタンB24とが表示される。ユーザUが出勤した際、操作ボタンB23を押下することで、ユーザUの勤務状態が「退勤中」から「出勤中」に切替わる。そして、ユーザUが退勤する際、操作ボタンB24を押下することで、ユーザUの勤務状態が「出勤中」から「退勤中」に切替わる。なお、ユーザUが本サービスをログアウトしたとしても、ユーザUの勤務状態が「出勤中」から「退勤中」に切替わることはない。
ユーザUの在席・退席の状態は、企業端末3で確認することができるので、企業Cは、ユーザUの勤務状態を容易に把握することができる。
【0092】
図12は、図2のユーザ端末に表示されるシフト&スケジュール画面の具体例を示す図である。
【0093】
ユーザUは、所定期間(例えば日、週、月、年等)の自身の勤務シフトのタイムスケジュール画面H7(以下、「シフト&スケジュール画面H7」と呼ぶ)をユーザ端末2に表示させることができる。
ユーザUは、シフト&スケジュール画面H7において、例えば以下の操作を行うことができる。
【0094】
即ち、ユーザUは、希望シフトを提出することができる。具体的には、ユーザUは、シフト&スケジュール画面H7において、(1)カレンダーに対しドラッグする操作を行うことで希望シフトを入れる。ここで、ユーザUは、ドラッグする操作を行ったときに、希望シフトを提出する企業Cを選択して「シフトを登録」と表記された操作ボタンB25を押下する。これにより、「未申請」と表示された希望シフトが生成される。(2)ユーザUは、「未申請」と表示された希望シフトが生成された状態で「未申請のシフトを申請する」と表記された操作ボタンB25を押下すると、希望シフトが申請され、企業C側で認識できるようになる。つまり、「未申請」の状態にあった希望シフトが「未アサイン」の状態に切替わる。(3)ユーザUは、希望シフトが「未申請」の状態であれば、内容を変更したり削除したりすることができるが、一度申請した後は一切変更することができなくなるようにすることもできる。(4)企業CにユーザUの希望シフトが提出された後、企業Cによって却下された場合には、シフト&スケジュール画面H7のカレンダーに所定のメッセージ(例えば「却下されました」というメッセージ)が表示される。この場合は、ユーザUは、希望シフトを削除したり内容を変更したりすることができる。
【0095】
また、ユーザUは、シフト&スケジュール画面H7から、希望シフトを確認することができる。具体的には、ユーザUが、シフト&スケジュール画面H7のカレンダーに表示された希望シフトを押下すると、希望シフトの詳細な内容が記載されたモーダルウィンドウH8(以下、「シフト詳細画面H8」)がユーザ端末2に表示される。ユーザUは、シフト詳細画面H8から業務Wが完了した旨を提示するための操作を行うことができる。なお、ユーザ端末2に表示されるシフト詳細画面H8の具体例については、図13を参照して後述する。
なお、希望シフトは、同一の時間帯に異なる企業Cに提示することはできないが、企業Cから希望シフトが却下された場合には、他の企業Cに希望シフトを提示することができる。
【0096】
また、ユーザUは、シフト&スケジュール画面H7から、本サービスからログアウトすることができる。具体的には、シフト&スケジュール画面H7の右上に表示されたユーザUを示す表記が押下されると、本サービスからログアウトするための操作ボタン(図示せず)が表示される。これにより、ユーザUは、当該操作ボタンを押下することでログアウトすることができる。
【0097】
図13は、図2のユーザ端末に表示されるシフト詳細画面の具体例を示す図である。
【0098】
ユーザUは、シフト詳細画面H8をユーザ端末2に表示させることで、業務Wが完了した旨を提示するための操作を行うことができる。
図13に示すように、シフト詳細画面H8に表示された1以上の業務Wの夫々には「このタスクを完了する」と表記された操作ボタンB26が表示されている。ユーザUは、業務Wが完了した時に、操作ボタンB26を押下する。これにより、操作ボタンB26の表記は「このタスクを完了する」から「承認待ち(完了取り消し)」に切替わる。そして、当該操作により、業務Wが完了した旨が企業C側に提示される。なお、ユーザUは、「承認待ち(完了取り消し)」と表記された状態の操作ボタンB26を押下することで、業務Wが完了した旨の提示を取り消すことができる。
【0099】
また、シフト詳細画面H8には、「出勤中にする」と表記された操作ボタンB27と、「退勤中にする」と表記された操作ボタンB28とが表示される。ユーザUが出勤した際、操作ボタンB27を押下することで、ユーザUの勤務状態が「退勤中」から「出勤中」に切替わる。そして、ユーザUが退勤する際、操作ボタンB28を押下することで、ユーザUの勤務状態が「出勤中」から「退勤中」に切替わる。
【0100】
また、図示はしないが、ユーザ端末2には、ユーザUが登録している1以上の企業Cが一覧表示される。以下、このような一覧を「登録企業一覧」と呼ぶ。ユーザUが企業Cから招待メールを受け取ると、当該企業Cに仮登録されるとともに、当該企業Cが登録企業一覧に追加される。ユーザUは、登録企業一覧に追加された当該企業Cを示す表記を押下することで、当該企業Cへの登録(いわゆる本登録)が完了する。
また、図示はしないが、登録企業一覧に表示された、企業Cを示す表記が押下されると、その企業Cの詳細情報が掲載された画面(以下、「企業詳細画面」と呼ぶ)がユーザ端末2に表示される。企業詳細画面には、例えば企業Cの企業ID、名称、登録日、業務Wの一覧等の情報が掲載される。
【0101】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものとみなす。
【0102】
例えば、上述の実施形態では、ユーザU及び企業Cの夫々は、ユーザ端末2及び企業端末3の夫々にインストールされた専用アプリを用いて本サービスを利用する構成となっている。
ただし、本サービスを利用するための具体的手法は特に限定されない。例えば、ユーザU及び企業Cの夫々は、ユーザ端末2及び企業端末3の夫々のブラウザ機能を用いて本サービスを利用することもできる。
【0103】
また例えば、図5乃至図13に示す、ユーザ端末2及び企業端末3の夫々に表示される各種画面の構成は例示に過ぎない。本発明の目的を達成できる範囲であれば、図5乃至図13に示す各種画面の構成以外のあらゆる画面の構成を採用することができる。
具体的には例えば、図5乃至図13に示す例では、ユーザUの希望シフトに対し、企業Cが承認する構成となっているが、これに限定されない。希望シフトの内容と、ユーザUと企業Cの担当者との間のコミュニケーションの内容に基づいて、サーバ1がユーザUの勤務シフトを自動的に決定してもよい。
また、図5乃至図13に示す例では、ユーザUの勤務シフトに対しする業務Wの割振り(アサイン)は、企業Cが自発的に行う構成となっているが、これに限定されない。決定された勤務シフトの内容と、ユーザUと企業Cの担当者との間のコミュニケーションの内容に基づいて、サーバ1が業務Wの割振り(アサイン)を自動的に行ってもよい。
【0104】
また例えば、上述の実施形態では、ユーザUと企業Cとの間のコミュニケーションツールとしてチャットが採用されているが、チャットに限定されない。ユーザUと企業Cとの間でコミュニケーションをとることができればよいので、例えばSNS(Social Networking Service)をコミュニケーションツールとして採用することもできる。
【0105】
また例えば、上述の実施形態では、ユーザUの希望シフトには勤務する日付、時間帯、及び企業に関する情報が含まれるとされているが、これらの情報に限定されず、ユーザUの勤務シフトに関するあらゆる情報を含めることができる。
【0106】
また、図2に示すシステム構成、図3に示すサーバ1のハードウェア構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。
【0107】
また、図4に示す機能ブロック図は、例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは、特に図4の例に限定されない。
【0108】
また、機能ブロックの存在場所も、図4に限定されず、任意でよい。
例えば、図4の例において、上述のシフト管理処理はサーバ1側で行われる構成となっているが、これに限定されず、ユーザ端末2側、又は企業端末3側でシフト管理処理の少なくとも一部が行われてもよい。
即ち、シフト管理処理の実行に必要となる機能ブロックは、サーバ1側が備える構成となっているが、これは例示に過ぎない。サーバ1側に配置された機能ブロックの少なくとも一部を、ユーザ端末2側、又は企業端末3側が備える構成としてもよい。
【0109】
また、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0110】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。
また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0111】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。
【0112】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0113】
以上まとめると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を取れば足り、各種各様な実施形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理装置は、
所定団体(例えば図2の企業C1乃至Cm)の労働者(例えば図2のユーザU1乃至Un)の勤務シフトを管理する情報処理装置(例えば図2のサーバ1)において、
前記労働者により提示された、前記勤務シフトに関する希望を、希望シフトとして取得する取得手段(例えば図4の希望取得部102)と、
前記労働者の前記勤務シフトの内容を決定する支援を行う決定支援手段(例えば図4の決定支援部104)と、
前記取得手段により取得された前記希望シフトと、前記決定支援手段による前記支援の内容とに基づいて、前記勤務シフトを決定する決定手段(例えば図4の決定部105)と、
を備える。
【0114】
これにより、労働者により提示された希望シフトが取得され、労働者の勤務シフトの内容を決定するための支援が行われるので、希望シフトと、支援の内容とに基づいた勤務シフトが効率よく決定される。
本実施形態では、ユーザUにより提示された希望シフトがサーバ1に取得され、サーバ1がユーザUの勤務シフトの内容を決定するための支援を行う。その結果、希望シフトと、支援の内容に基づいた勤務シフトが効率よく決定される。
【0115】
また、前記決定手段により決定された前記勤務シフトを前記所定団体に提示する提示手段(例えば図4の結果提示部106)をさらに備えることができる。
【0116】
これにより、決定された労働者の勤務シフトが所定団体に提示されるので、所定団体は、労働者の勤務シフトの内容を容易に確認することができる。
上述の実施形態では、決定されたユーザUの勤務シフトが企業端末3-1及び3-2の夫々に提示されるので、企業C1及びC2の夫々の担当者は、ユーザUの勤務シフトの内容を容易に確認することができる。
【0117】
また、前記決定手段により決定された前記勤務シフトに対する、前記労働者が行い得る業務の割振り(例えば業務Wのアサイン)を行う割振手段(例えば図4の割振部108)をさらに備え、
前記提示手段は、
前記割振支援手段による前記業務の割振りが行われた前記勤務シフトを前記所定団体にさらに提示することができる。
【0118】
これにより、労働者の勤務シフトに対する業務の割振りが行われ、業務が割振られた勤務シフトが所定団体に提示されるので、所定団体は、業務が割振られた勤務シフトの確認を容易に行うことができる。
上述の実施形態では、ユーザUの勤務シフトに対し業務Wがアサインされ、業務Wがアサインされた勤務シフトが企業端末3-1及び3-2の夫々に提示される。その結果、企業C1及びC2の夫々の担当者は、業務WがアサインされたユーザUの勤務シフトの内容を容易に確認することができる。
【符号の説明】
【0119】
1・・・サーバ、2,2-1乃至2-n・・・ユーザ端末、3,3-1乃至3-m・・・企業端末、11・・・CPU、12・・・ROM、13・・・RAM、14・・・バス、15・・・入出力インターフェース、16・・・入力部、17・・・出力部、18・・・記憶部、19・・・通信部、20・・・ドライブ、30・・・リムーバルメディア、101・・・管理部、102・・・希望取得部、103・・・希望提示部、104・・・決定支援部、105・・・決定部、106・・・結果提示部、107・・・業務作成支援部、108・・・割振部、181・・・ユーザDB、182・・・企業DB、G・・・サービス提供者、U,U1乃至Un・・・ユーザ、C,C1乃至Cm・・・企業、N・・・ネットワーク、H・・・各画面、B・・・各ボタン、L・・・業務リスト、F・・・各表示領域、J・・・チェックボックス、V・・・帯、SS・・・各ステップ
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