(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022105250
(43)【公開日】2022-07-13
(54)【発明の名称】ハンドレール殺菌装置
(51)【国際特許分類】
B66B 31/00 20060101AFI20220706BHJP
【FI】
B66B31/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021012144
(22)【出願日】2021-01-28
(31)【優先権主張番号】10-2020-0189270
(32)【優先日】2020-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】521042976
【氏名又は名称】アクロ カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】チョン,ドン ヘ
(72)【発明者】
【氏名】キム,ミョン ソップ
(72)【発明者】
【氏名】リュ,ウ チャン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジョン オ
【テーマコード(参考)】
3F321
【Fターム(参考)】
3F321HA31
(57)【要約】 (修正有)
【課題】本発明のハンドレール殺菌装置は、ハンドレールの側面部まで殺菌できることは言うまでもなく、その殺菌範囲を拡大する。
【解決手段】上面部、上面部に垂直に配置され互いに向かい合うように配置された左側面部と右側面部および左側面部と右側面部と垂直に配置され互いに向かい合うように配置された前面部と後面部を含むフレーム、上面部の上部で結合されて外観をなす上部ケース、左側面部の外面と結合される左側面カバー、右側面部の外面と結合される右側面カバー、左側面カバーと結合されて外観をなす左側面カバーケースおよび右側面カバーと結合されて外観をなす右側面カバーケースを含むカバーケース、上面部の下面と結合され複数個の紫外線発光素子を含む殺菌部および左側面部および右側面部のうち少なくとも一つ以上の内面と結合され、左側面部および右側面部から所定距離だけ離隔して配置される反射板を含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面部、前記上面部に垂直に配置され互いに向かい合うように配置された左側面部と、右側面部および前記左側面部と前記右側面部に垂直に配置され互いに向かい合うように配置された前面部と後面部を含むフレーム;
前記上面部の上部で結合されて外観をなす上部ケース、前記左側面部の外面と結合される左側面カバー、前記右側面部の外面と結合される右側面カバー、前記左側面カバーと結合されて外観をなす左側面カバーケースおよび前記右側面カバーと結合されて外観をなす右側面カバーケースを含むカバーケース;
前記上面部の下面と結合され複数個の紫外線発光素子を含む殺菌部;および
前記左側面部および前記右側面部のうち少なくとも一つ以上の内面と結合され、前記左側面部および前記右側面部からあらかじめ設定された距離だけ離隔して配置された反射板;を含む、ハンドレール殺菌装置。
【請求項2】
前記反射板は、
前記反射板を支持し、前記左側面部および前記右側面部のうち少なくとも一つ以上の内面とあらかじめ設定された距離だけ離隔して配置されたメイン反射部;
前記メイン反射部の第1方向の両側面から折り曲げられて形成された離隔部;
前記メイン反射部の前記第1方向の両側面と前記第1方向と交差する方向の第2方向の両側面から折り曲げられて形成され、前記離隔部と反対方向に折り曲げられる多数の遮光部;および
前記離隔部の一側から折り曲げられて前記左側面部および前記右側面部のうち少なくとも一つ以上の内面と締結されて結合される締結結合部;を含み、
前記離隔部の高さは前記あらかじめ設定された離隔距離と対応する、請求項1に記載のハンドレール殺菌装置。
【請求項3】
前記多数の遮光部はハンドレールを中心にリフレクターの形状を有し、あらかじめ設定された折り曲げ角度で折り曲げられて形成された、請求項2に記載のハンドレール殺菌装置。
【請求項4】
前記カバーケースは、
前記前面部および前記後面部それぞれと結合される前面カバーおよび後面カバーをさらに含み、
前記前面カバーと前記後面カバーは弾性を有する柔軟な材質からなり、手はさみ防止のためにハンドレールとあらかじめ設定された距離だけ離隔するようにする厚さを有する、請求項1に記載のハンドレール殺菌装置。
【請求項5】
前記左側面カバーおよび前記右側面カバーと結合され、前記左側面カバーおよび前記右側面カバーの一部と重なって結合される第1延長面および前記第1延長面から延びた第2延長面を含む延長フレーム;および
前記第2延長面の長さに対応して前記左側面カバーケースおよび前記右側面カバーケースでカバー側面部、カバー前面部およびカバー後面部の長さが変更された変更カバーケースをさらに含む、請求項1に記載のハンドレール殺菌装置。
【請求項6】
前記フレームの内部に装着され外部電源の供給なしに前記殺菌部に電源を供給する自家発電モジュールをさらに含み、
前記自家発電モジュールはハンドレールの一面と接触するローラーおよび前記ローラーと連結されて前記ローラーの回転運動によって電力を生産する電源供給部を含み、
前記殺菌部は前記自家発電モジュールのローラーを殺菌する、請求項1に記載のハンドレール殺菌装置。
【請求項7】
前記ハンドレール殺菌装置がエスカレーターの欄干側壁に接着部材によって固定されるようにする固定部をさらに含み、
前記固定部は外側に向かって突出し、締結部材が挿入される挿入孔が形成されたムーブナットを含み、
前記固定部は前記ムーブナットに前記フレームの両側面部または前記カバーケースの両側面カバーを結合させた後、前記挿入孔に前記締結部材が挿入されて前記フレームおよび前記カバーケースと結合され、
前記ムーブナットの突出高はハンドレールの仕様および前記フレームまたは前記カバーケースの厚さに応じて調節される、請求項1に記載のハンドレール殺菌装置。
【請求項8】
前記自家発電モジュールは前記ローラーが摩耗した時に前記ハンドレールの損傷を防止するために設けられるローラーストッパー(Roller Stopper)をさらに含む、請求項6に記載のハンドレール殺菌装置。
【請求項9】
上面部、前記上面部に垂直に配置され互いに向かい合うように配置された左側面部と右側面部および前記左側面部と前記右側面部に垂直に配置され互いに向かい合うように配置された前面部と後面部を含み、前記上面部に第1装着ホール、前記左側面部に第2装着ホールおよび前記右側面部に第3装着ホールが形成されたフレーム;
前記上面部と結合されて外観をなす上部ケース、前記左側面部と結合される左側面カバー、前記右側面部と結合される右側面カバー、前記左側面カバーと結合されて外観をなす左側面カバーケースおよび前記右側面カバーと結合されて外観をなす右側面カバーケースを含むカバーケース;
前記第1装着ホール、前記第2装着ホールおよび前記第3装着ホールそれぞれに装着される複数の殺菌部;および
前記上面部と結合されて前記上面部の下部に配置され、前記複数の殺菌部の殺菌範囲を拡大する反射板を含む、ハンドレール殺菌装置。
【請求項10】
前記複数の殺菌部は、
前記第1装着ホールに装着され、第1基板および前記第1基板上でジグザグの形態で配列された複数の第1発光素子を含む第1殺菌部;
前記第2装着ホールに装着され、第2基板および前記第2基板上で縦方向の一側方向から他側方向に行くほど傾斜するように配列された複数の第2発光素子を含む第2殺菌部;および
前記第3装着ホールに装着され、第3基板および前記第3基板上で縦方向の一側方向から他側方向に行くほど傾斜するように配列された複数の第3発光素子を含む第3殺菌部を含む、請求項9に記載のハンドレール殺菌装置。
【請求項11】
前記反射板はリフレクターの形状を有し、多段の反射面を含んで構成される、請求項10に記載のハンドレール殺菌装置。
【請求項12】
前記反射板は、
前記第1殺菌部と対応し、前記反射板の中央部に配置される第1反射部;
前記第2殺菌部と対応し、前記第1反射部の左側に配置される第2反射部;
前記第3殺菌部と対応し、前記第1反射部の右側に配置される第3反射部;
前記第1反射部と前記第2反射部を連結する第1連結部;および
前記第1反射部と前記第3反射部を連結する第2連結部を含む、請求項11に記載のハンドレール殺菌装置。
【請求項13】
前記第1反射部は中央に配置されて貫通ホールが形成された中央面、前記中央面の一側に配置されて所定角度で折り曲げられた第1反射面および前記中央面の他側に配置されて所定角度で折り曲げられた第2反射面を含み、
前記第2反射部および第3反射部それぞれは第1角度を有する第1角度反射面、第2角度を有する第2角度反射面、第3角度を有する第3角度反射面および第4角度を有する第4角度反射面を含む、請求項12に記載のハンドレール殺菌装置。
【請求項14】
前記第1角度~前記第4角度の大きさは前記第4角度、前記第1角度、前記第2角度および前記第3角度の順に小さくなる、請求項13に記載のハンドレール殺菌装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はハンドレール殺菌装置に関し、より具体的にはエスカレーターまたはムービングウォークに備えられたハンドレールを紫外線で殺菌して提供するハンドレール殺菌装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エスカレーターおよびムービングウォーク(moving walk)は、流動人口の多い地下鉄、空港、デパートなどの多様なところに設置されて多くの人々に便利に利用されている。このようなエスカレーターおよびムービングウォークは、これを利用する人が体を寄せかけて安全に移動できるようにハンドレールのような取っ手構造物を具備している。しかし、ハンドレールは多数の人々が手でつかむことによって多くの細菌またはバクテリアに容易に露出する問題がある。
【0003】
これを解決するために、最近では紫外線発光素子を用いてハンドレールを殺菌する装置が開発されている。
【0004】
しかし、人々がハンドレールをつかむ時には大体ハンドレールの側面までつかむことになるが、一般的なハンドレール殺菌装置の紫外線発光素子はハンドレールの上面のみを照射するように配置されるため、ハンドレールの側面まで殺菌し難い問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は前記のような問題点を解決するために案出されたもので、ハンドレールの側面まで紫外線を照射して殺菌できるハンドレール殺菌装置を提供することにその目的がある。
【0006】
また、本発明はハンドレールの変更された仕様にも設置可能なハンドレール殺菌装置を提供することにその目的がある。
【0007】
本発明の課題は以上で言及した課題に制限されず、言及されていないさらに他の課題は以下の記載から当業者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施例に係るハンドレール殺菌装置は、上面部、上面部に垂直に配置され互いに向かい合うように配置された左側面部と右側面部および左側面部と右側面部と垂直に配置され互いに向かい合うように配置された前面部と後面部を含むフレーム、上面部の上部で結合されて外観をなす上部ケース、左側面部の外面と結合される左側面カバー、右側面部の外面と結合される右側面カバー、左側面カバーと結合されて外観をなす左側面カバーケースおよび右側面カバーと結合されて外観をなす右側面カバーケースを含むカバーケース、上面部の下面と結合され複数個の紫外線発光素子を含む殺菌部および左側面部および右側面部のうち少なくとも一つ以上の内面と結合され、左側面部および右側面部から所定距離だけ離隔して配置される反射板を含むことができる。これに伴い、本発明の一実施例に係るハンドレール殺菌装置は、ハンドレールの側面部まで殺菌できることは言うまでもなく、殺菌範囲を拡大することができる。
【0009】
本発明の他の実施例に係るハンドレール殺菌装置は、上面部、上面部に垂直に配置され互いに向かい合うように配置された左側面部と右側面部、および左側面部と右側面部に垂直に配置され互いに向かい合うように配置された前面部と後面部を含み、上面部に第1装着ホール、左側面部に第2装着ホールおよび右側面部に第3装着ホールが形成されたフレーム、上面部と結合されて外観をなす上部ケース、左側面部と結合される左側面カバー、右側面部と結合される右側面カバー、左側面カバーと結合されて外観をなす左側面カバーケースおよび右側面カバーと結合されて外観をなす右側面カバーケースを含むカバーケース、第1装着ホール、第2装着ホールおよび第3装着ホールそれぞれに装着される複数の殺菌部および上面部と結合されて上面部の下部に配置され、複数の殺菌部の殺菌範囲を拡大する反射板を含むことができる。
【0010】
その他、実施例の具体的な事項は詳細な説明および図面に含まれている。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るハンドレール殺菌装置は、ハンドレールの側面部に対応して位置する反射板または側面殺菌部を具備することによってハンドレールの側面まで殺菌することができる。
【0012】
本発明に係るハンドレール殺菌装置は、反射板が多段の反射面を有するように形成するか、あらかじめ設定された折り曲げ角度を有し、あらかじめ設定された離隔距離だけフレームと離隔して反射板を設置することによって、ハンドレールの殺菌範囲を拡大することができる。
【0013】
本発明に係るハンドレール殺菌装置は、両側面カバーの長さを延長できる延長フレームと延長フレームに対応して変更された両側面カバーケースを変更するだけで、ハンドレールのの仕様が変更されても変更されたハンドレールに対応して容易に変更させることができる。
【0014】
本発明に係る効果は以上で例示された内容によって制限されず、さらに多様な効果が本発明内に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施例に係るエスカレーターに装着されたハンドレール殺菌装置の使用例を示した図面である。
【
図2】本発明の一実施例に係るハンドレール殺菌装置の分解斜視図である。
【
図3】
図2の殺菌部の詳細構成を説明するための図面である。
【
図4】
図2の殺菌部の効果を説明するための図面である。
【
図5】
図2の反射板の形状を説明するための図面である。
【
図6】
図2の反射板による効果を説明するための図面である。
【
図7】本発明の他の実施例に係るハンドレール殺菌装置の分解斜視図である。
【
図8】
図7の殺菌部の詳細構成を説明するための図面である。
【
図9】
図7の殺菌部の効果を説明するための図面である。
【
図10】
図7の反射板の形状を説明するための図面である。
【
図11】
図7の反射板による効果を説明するための図面である。
【
図12】本発明の実施例に係るハンドレール殺菌装置の延長仕様による追加構成を説明するための図面である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の利点および特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付される図面と共に詳細に説明される実施例を参照すると明確になるであろう。しかし、本発明は以下で提示される実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で具現され得、本発明の思想および技術範囲に含まれるすべての変換、均等物乃至代替物を含むものと理解されるべきである。以下に提示される実施例は、本発明の開示を完全なものとし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものである。本発明を説明するにおいて、関連した公知の技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にさせ得る恐れがあると判断される場合、その詳細な説明を省略する。
【0017】
本発明の実施例を説明するための図面に開示された形状、大きさ、比率、角度、個数等は例示的なものであるため、本発明が図示された事項に限定されるものではない。明細書全体に亘って同一の参照符号は同一の構成要素を指し示す。また、本発明を説明するにおいて、関連した公知の技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不要に曖昧にさせ得る恐れがあると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本明細書上で言及された「含む」、「有する」、「からなる」等が使われる場合、「~のみ」が使われない限り、他の部分が追加され得る。構成要素を単数で表現した場合、特に明示的な記載事項がない限り複数を含む場合を含む。
【0018】
構成要素の解釈において、別途の明示的な記載がなくても誤差範囲を含むものと解釈する。
【0019】
本発明の多様な実施例のそれぞれの特徴は部分的にまたは全体的に互いに結合または組み合わせ可能であり、当業者が十分に理解できるように技術的に多様な連動および駆動が可能であり、各実施例が互いに対して独立的に実施可能でもよく、連関関係で共に実施可能でもよい。
【0020】
以下、添付された図面を参照して本発明の多様な実施例を詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明の一実施例に係るエスカレーターに装着されたハンドレール殺菌装置の使用例示図である。
【0022】
図1を参照すると、一般的にエスカレーター100は、ハンドレール110、欄干側壁120および移動階段130を含み、ハンドレール110を衛生的かつ清潔に維持するためにハンドレール110を殺菌するハンドレール殺菌装置200を具備する。
【0023】
ハンドレール110は、エスカレーター100の使用者が体を支持するために手でつかむことができるように備えられた取っ手構造物である。
【0024】
欄干側壁120は、エスカレーター100の使用者が落ちたり倒れたりして怪我などをしないように保護するとともに、ハンドレール110を一定の位置に案内する役割をする構造物である。
【0025】
移動階段130は、エスカレーター100の使用者が足を踏んで移動できる構造物であって、動力によって回転する。
【0026】
ハンドレール殺菌装置200はハンドレール110を取り囲む形状を有し、欄干側壁120に固定付着され得る。ハンドレール殺菌装置200はハンドレール110の方向に紫外線を照射して殺菌動作を遂行するための殺菌モジュールを含み、殺菌モジュールはハンドレール110に紫外線を照射する殺菌部およびハンドレール110の上面だけでなく、両側面にも殺菌が行われるようにする反射板を含むことができる。このような殺菌モジュールに対しては以下の図面を参照して詳察することにする。
【0027】
このように、ハンドレール110の両側面まで殺菌できるハンドレール殺菌装置200の詳細構成について、次の
図2を参照してより詳細に詳察することにする。
【0028】
図2は、本発明の一実施例に係るハンドレール殺菌装置の分解斜視図である。
【0029】
図2を参照すると、本発明の一実施例に係るハンドレール殺菌装置200は、フレーム210、カバーケース220、ディスプレイモジュール230、殺菌部240、反射板250、自家発電モジュール260および固定部270を含む。ここで、殺菌部240と反射板250をまとめて殺菌モジュールと言える。
【0030】
フレーム210はハンドレール殺菌装置200をなすすべての付属品と結合され、骨組みの役割をする。フレーム210はアルミニウム(Al)を含んでなり得るが、これに限定されるものではなく、放熱特性が優秀な他の物質を含んでもよい。フレーム210はカバーケース220内に配置され得、上面部211、左側面部212、右側面部213、前面部214および後面部(図示されず)を含むことができる。
【0031】
上面部211は左側面部212、右側面部213、前面部214および後面部(図示されず)と垂直に配置され得る。上面部211には殺菌部240とボルトまたはナットなどの締結部材によって結合される複数の第1締結ホール211hが形成される。
【0032】
左側面部212と右側面部213は互いに向かい合うように配置され得る。それぞれの左側面部212と右側面部213には、左側面カバー222および右側面カバー223それぞれと結合されるための複数の第1結合ホール212hが形成され得る。
【0033】
前面部214と後面部(図示されず)は互いに向かい合うように配置され得、左側面部212および右側面部213と垂直に配置され得る。前面部214と後面部(図示されず)それぞれには、カバーケース220の前面カバーおよび後面カバーとボルトまたはナットなどの締結部材によってそれぞれ締結され得る複数の第2結合ホール214hが形成され得る。
【0034】
カバーケース220はハンドレール殺菌装置200の外観をなすもので、エスカレーター100のハンドレール110を取り囲む形状を有してエスカレーター100に付着される。カバーケース220はプラスチック材質からなり得るが、これに限定されるものではない。このようなカバーケース220は上面カバーケース221、左側面カバー222、右側面カバー223、前面カバー224、後面カバー225、左側面カバーケース226および右側面カバーケース227を含むことができる。
【0035】
上面カバーケース221はフレーム210の上面部211上に配置され得る。上面カバーケース221の下部にはディスプレイモジュール230が配置される。上面カバーケース221は、ディスプレイモジュール230により表示される殺菌関連情報を外部に出力するウインドウ221aを含むことができる。このような上面カバー221は光が透過できるブラックの色相からなり得るが、これに限定されるものではない。上面カバーケース221は湾曲した形状を有することができる。このような上面カバーケース221は左側面カバー222および右側面カバー223とスライド方式で差し込まれて結合され得る。
【0036】
左側面カバー222および右側面カバー223は互いに向かい合うように配置され得る。左側面カバー222および右側面カバー223は湾曲した形状を有することができる。
【0037】
左側面カバー222および右側面カバー223それぞれには、自家発電モジュール260の支持台の役割をする発電機ガイド棒264が外郭に抜けることを防ぐためのリブ(rib、222b)が形成され得る。
【0038】
左側面カバー222および右側面カバー223それぞれの上端には上面カバーケース221がスライド方式で差し込まれて結合され得る第1ガイド部223aが形成され、左側面カバー222および右側面カバー223それぞれの下端には左側面カバーケース226および右側面カバーケース227それぞれとスライド方式または突出部および溝によって差し込まれて結合され得る第2ガイド部223cがそれぞれ形成される。左側面カバー222および右側面カバー223それぞれの第2ガイド部223cには、フレーム210の左側面部212および右側面部213それぞれに形成された複数の第1結合ホール212hと一致する位置に複数の第3結合ホール222hが形成され得る。このような複数の第1結合ホール212hと複数の第3結合ホール222hは固定部270と結合され得るホール(hole)であり得る。
【0039】
前面カバー224および後面カバー225は互いに向かい合うように配置され、左側面カバー222および右側面カバー223と垂直に配置され得る。前面カバー224はフレーム210の前面部214と結合されるように前面部214の形状と対応する形状を有し、後面カバー225はフレーム210の後面部(図示されず)と結合されるように後面部(図示されず)の形状と対応する形状を有する。
【0040】
前面カバー224および後面カバー225はフレーム210の前面部214および後面部(図示されず)それぞれに着脱され得る。前面カバー224および後面カバー225それぞれには、フレーム210の前面部214および後面部(図示されず)それぞれと結合されるための複数の第4結合ホール224h、225hが形成され得る。したがって、前面カバー224および後面カバー225それぞれは、それぞれに形成された複数の第4結合ホール224h、225hとフレーム210の前面部214および後面部(図示されず)それぞれに形成された複数の第2結合ホール214hを一致させた後、ナットまたはボルトなどの結合部材によって結合され得る。このような前面カバー224および後面カバー225は殺菌部240から照射される紫外線が外部に出ないようにする役割をする。
【0041】
前面カバー224および後面カバー225は、ハンドレール110とハンドレール殺菌装置200の間に手がはさまることを防止するために、ハンドレール110とハンドレール殺菌装置200の間の距離が3mm以内となるようにする厚さを有することができる。したがって、前面カバー224および後面カバー225はハンドレール110とハンドレール殺菌装置200の間に手がはさまることを防止することができ、前面カバー224および後面カバー225は手はさみ防止カバーまたは手はさみ防止ガイドと呼称されてもよい。また、前面カバー224および後面カバー225は弾性を有するか柔軟な(flexible)材質からなり得、例えば、シリコンまたはゴムなどを含む材質からなり得る。
【0042】
左側面カバーケース226および右側面カバーケース227は互いに向かい合うように配置され得る。左側面カバーケース226および右側面カバーケース227は、左側面カバー222および右側面カバー223と対応するように湾曲した形状を有し得る。左側面カバーケース226および右側面カバーケース227は、下部または下端側に殺菌部240から照射される紫外線が外部に出ないように、左側面カバー223と右側面カバー224それぞれの外面の下端を取り囲む形態の形状を有し得る。例えば、左側面カバーケース226および右側面カバーケース227それぞれは「┐」の形状に形成され得る。このような左側面カバーケース226および右側面カバーケース227は左側面カバー222および右側面カバー223と着脱可能に結合され得る。例えば、左側面カバーケース226および右側面カバーケース227は、左側面カバー222および右側面カバー223と左側面カバー222および右側面カバー223それぞれの第2ガイド部222cに差し込まれて結合され得る。
【0043】
ディスプレイモジュール230は上面カバーケース221とフレーム210の上面部211の間に位置することができる。ディスプレイモジュール230は上面カバーケース221のウインドウ221aを通じて殺菌情報または稼動情報などの情報を外部に表示する装置であって、例えば、LEDパネルとLEDパネルを駆動させるLED駆動モジュールで構成され得る。
【0044】
殺菌部240はフレーム210の上面部211の内面と第1締結ホール211hによって締結され、ハンドレール110の表面に紫外線を照射してハンドレール110の表面を殺菌する。これに加え、殺菌部240は自家発電モジュール260のローラー261も殺菌が可能である。このような殺菌部240は複数の発光素子を含んでなり、ハンドレール110の上面部の幅と対応するように複数の発光素子が配置され得る。これに対するより詳細な説明は、次の
図3および
図4を参照してより詳細に詳察することにする。
【0045】
反射板250はフレーム210の内部に配置され、より具体的には、フレーム210の左側面部212および右側面部213のうち少なくとも一つ以上の側面部の内面に配置され得る。反射板250は殺菌部240から出射する紫外線光を反射させてハンドレール110の側面まで殺菌されるようにする。反射板250は、ハンドレール110の側面に殺菌部240から照射される光が集中的に反射されるようにする形状を有することができる。反射板250はアルミニウム(Al)材質からなり得るが、これに限定されるものではなく、紫外線光の反射率が高い物質を含んで形成されてもよい。このような反射板250の形状に対する詳しい説明は、次の
図5を参照してより詳細に詳察することにする。
【0046】
自家発電モジュール260はフレームの内部210に装着され、外部電源の供給なしに殺菌部240に電源を供給する役割をする。自家発電モジュール260はハンドレール110による運動エネルギーを電気エネルギーに変換させる自家発電機であり得る。例えば、自家発電モジュール260はハンドレール110の一面と接触するローラー261およびローラー261と連結されてローラー261の回転運動によって電力を生産する電源供給部262を含むことができる。また、電源供給部262で生産した電力の一部を保存して非常電力として活用できるようにするバッテリー(図示されず)、自家発電モジュール260に一定の力を加えてハンドレール110との摩擦係数を増大させてローラー261を回転させる役割をする弾性部材263、自家発電モジュール260を支持する役割をしつつ、弾性部材263の力の基準点の役割も遂行する発電機ガイド棒264および自家発電モジュール260のローラー261が摩耗した時にハンドレール110の損傷を防止するために設けられるローラーストッパー(Roller Stopper、265)をさらに含むことができる。ここで、弾性部材263はスプリングを含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0047】
ローラーストッパー265は自家発電モジュール260のケースに形成されたストッパー結合ホールに差し込まれて配置される。この時、ストッパー結合ホールはローラー261の下端部に位置することができ、自家発電モジュール260のローラー261がハンドレール110との摩擦によって60%以上摩耗した時に、ローラーストッパー265がストッパー結合ホールにかけられ得るようにした大きさを有することができる。すなわち、ストッパー結合ホールはローラーストッパー265の大きさより少し大きな大きさを有することができ、ローラー261が摩耗するたびにローラーストッパー265が少しずつ移動して、最終的にローラー261の摩耗が60%以上に達するとローラー261がそれ以上動かないようにする大きさを有することができる。これに伴い、ローラーストッパー265は自家発電モジュール260のローラー261が60%以上摩耗するとストッパー結合ホールにかけられることになり、自家発電モジュール260はハンドレール110との摩擦係数が減少して自家発電モジュール260がそれ以上動作しないようにする役割をすることができる。したがって、本発明の一実施例に係るハンドレール殺菌装置200は、ローラーストッパー265を具備することによってハンドレール110の損傷を減らすことができる。
【0048】
固定部270はエスカレーター100の欄干側壁120に接着部材、例えば、両面テープを用いて付着され、フレーム210の下部に固定され得る。固定部270は、エスカレーター100の欄干側壁120の内側と外側にそれぞれ付着される第1固定部271および第2固定部272を含むことができる。第1固定部271および第2固定部272それぞれには、外側に向かって突出し得るムーブナット(Move Nut、271p、272p)が形成される。ムーブナット271p、272pは最初に製品を供給する際には外側に突出していないが、レンチなどを用いてムーブナット271p、272pを回転させると外部に突出する。この時、ムーブナット271p、272pの外部への突出高はハンドレール110の仕様およびカバーケース220の左側面カバー222および右側面カバー223またはフレーム210の左側面部212および右側面部213の厚さなどによって変わり得る。すなわち、ハンドレール110の幅が狭いか広い場合にもそれに合うようにハンドレール殺菌装置200を固定させることができる。
【0049】
外部に突出したムーブナット271p、272pそれぞれは、A部分を拡大した拡大図を参照すると、六角柱状の胴体部271p_bおよび胴体部271p_bの上面から突出しねじまたはボルトが回転して挿入される挿入孔271p_hが形成される。このように、突出したムーブナット271p、272pはフレーム210の左側面部212または右側面部213の第1結合ホール212hおよび/またはカバーケース220の左側面カバー222または右側面カバー223の第3結合ホール222hに結合させた後、挿入孔271p_hにねじまたはボルトなどを挿入して固定させることができる。これに伴い、本発明の一実施例に係るハンドレール殺菌装置200は、固定部270にレンチなどを用いて外部に突出するようにムーブナット271p、272pを含むことによって、ムーブナット271p、272pを用いてフレーム210およびカバーケース220との結合高を調節することができるため、ハンドレール110に適合にハンドレール殺菌装置200を固定させることができる。
【0050】
図3は
図2の殺菌部の詳細構成を説明するための図面であり、
図4は
図2の殺菌部の効果を説明するための図面である。
【0051】
まず、
図3を参照すると、本発明の一実施例に係るハンドレール殺菌装置200の殺菌部240は、ハンドレール110の上面と向かい合うように配置される。殺菌部240は回路基板241および回路基板241上に配置され、紫外線を照射する複数の紫外線発光素子242を含む。
【0052】
回路基板241はフレーム210の上面部211に配置され得る。回路基板241には、上面部211に形成された複数の第1締結ホール211hと対応する複数の第2締結ホール241hが形成され得る。このような複数の第2締結ホール241hは複数の第1締結ホール211hと一致するように形成され、ナットまたはボルトなどの締結部材が第2締結ホール241hに挿入されて回路基板241がフレーム210の上面部211に固定され得る。
【0053】
複数の紫外線発光素子242は回路基板241上でX軸とY軸方向に複数の行と列をなして互いに離隔して配置され得る。このような複数の紫外線発光素子242の配置形態は、これに限定されるものではなく、回路基板241上に配置される複数の紫外線発光素子242の個数を減らすために、回路基板241上にジグザグの形態で配置されてもよい。
【0054】
複数の紫外線発光素子242は回路基板241上で第1幅W1に対応して配置され得る。この時、第1幅W1は、
図4(b)に図示された通り、ハンドレール110の上面部の幅W2と同一または類似し得る。このように、複数の紫外線発光素子242を第1幅W1に対応して配置させると、
図4の(a)に図示された通り、複数の紫外線発光素子がY軸方向に一つの列をなして配列された場合より、
図4の(b)に図示された通り、その殺菌範囲が広くなる。このように、殺菌部240の殺菌範囲が広くなることによって、自家発電モジュール260のローラー261までも殺菌が可能である。
【0055】
複数の紫外線発光素子242は、例えば、LED(Light Emitting Diode)からなり得る。複数の紫外線発光素子242は近紫外線波長帯の光UV-Aを出力することができ、遠紫外線波長帯の光UV-Bを出力することもでき、深紫外線波長帯の光UV-Cを出力することもできる。例えば、近紫外線波長帯の光UV-Aは320nm~420nm範囲のピーク波長を有することができ、遠紫外線波長帯の光UV-Bは280nm~320nm範囲のピーク波長を有することができ、深紫外線波長帯の光UV-Cは100nm~280nm範囲のピーク波長を有することができる。
【0056】
このような本発明の一実施例に係るハンドレール殺菌装置200は、殺菌部240の複数の紫外線発光素子242から照射される紫外線をフレーム210の両側面部212、213のうち少なくとも一つ以上に配置される反射板250によって、ハンドレール110の側面部まで殺菌されるようにすることができる。したがって、以下では反射板250について詳察することにする。
【0057】
図5は
図2の反射板の形状を説明するための図面であり、
図6は本発明の一実施例に係るハンドレール殺菌装置の反射板による効果を説明するための図面である。
【0058】
本発明の一実施例に係るハンドレール殺菌装置200の反射板250は、フレーム210の左側面部212および右側面部213のうち少なくとも一つ以上の側面部に配置されて殺菌部240から照射される光を反射することができる。このような反射板250は、
図5に図示された通り、メイン反射部251、第1離隔部252、第2離隔部253、第1遮光部254、第2遮光部255、第3遮光部256、第4遮光部257、第1締結結合部258および第2締結結合部259を含むことができる。
【0059】
メイン反射部251は反射板250を支持し、ハンドレール110の左側面部212および右側面部213に配置され得る。すなわち、メイン反射部251は殺菌部240から照射される紫外線光を反射させてハンドレール110の両側面部312、213が殺菌されるようにする。
【0060】
メイン反射部251は、
図5の(b)に図示された通り、Y軸方向の一側とY軸方向の他側は互いに異なる長さを有することができる。より具体的には、Y軸方向の一側の長さL1はY軸方向の他側の長さL2より長く形成され得る。このように、Y軸方向の一側と他側が互いに異なる長さを有する理由は、ハンドレール殺菌装置200の骨組みの役割をするフレーム210は直線で形成されるが、ハンドレール殺菌装置200が設置されるエスカレーター100は曲面を有しているためである。このように、メイン反射部251のY軸の一側と他側が互いに異なる長さを有するため、メイン反射部251はX軸方向の一側が曲面をなすことができる。この時、メイン反射部251で曲面をなすX軸方向の一側はフレーム210の上面部211と近接した側であり得る。もし、メイン反射部251のX軸方向の一側が曲面をなさずに直線をなすのであれば、ハンドレール110の全体の面に対して均一に殺菌がなされず上端部と下端部に殺菌力に差が発生し得る。
【0061】
第1離隔部252および第2離隔部253は、フレーム210の左側面部212または右側面部213から反射板250を離隔させるためのものである。第1離隔部252はメイン反射部251からY軸方向の一側からZ軸方向に折り曲げられて形成され得、第2離隔部253はメイン反射部251からY軸方向の他側からZ軸方向に折り曲げられて形成され得る。この時、第1離隔部252および第2離隔部253の折り曲げ方向はフレーム210の側面部212、213に向かって折り曲げられ得る。
【0062】
第1離隔部252および第2離隔部253は反射板250の効率を最大化させ得る高さを有することができる。すなわち、第1離隔部252および第2離隔部253の高さは、フレーム210の左側面部212または右側面部213と反射板250の間の離隔距離であり得る。第1離隔部252および第2離隔部253の高さは2mm超過5mm以下であり得る。これと関連して、
図6の(a)を参照すると、第1離隔部252および第2離隔部253の高さが1mmであるとき、ハンドレール110の中央領域の殺菌力が69%であれば側面領域の殺菌力は43%となる。この時、ハンドレール110の中央領域の殺菌力は紫外線を発光する紫外線発光素子242の数によって変わり得る。すなわち、
図6の(a)は殺菌部240の紫外線発光素子242が同一の数で配置された場合、反射板250のメイン反射部251がフレーム210の左側面部212または右側面部213から2mm超過5mm以下に離隔している時に殺菌力が最もよいことが分かる。より好ましくは、第1離隔部252および第2離隔部253の高さが5mmを有する時に最も殺菌力がよいことが分かる。
【0063】
紫外線の殺菌力は、以下の[式1]を参照すると、紫外線の光量と距離および紫外線光の照射時間に影響を受けることが分かる。
【0064】
[式1]
殺菌力=(UV光量/(距離)^2)x時間
【0065】
これに伴い、ハンドレール110と反射板250の距離が近いほど殺菌力が高くなり得る。すなわち、第1離隔部252および第2離隔部253の高さが高いほど紫外線の殺菌力は向上し得る。したがって、第1離隔部252および第2離隔部253の高さが高くてハンドレール110と近いのが最もよいのであるが、設計公差の最小値が5mmであるため第1離隔部252および第2離隔部253の高さが5mmであるときに殺菌効果が最もよくなり得る。
【0066】
第1遮光部254、第2遮光部255、第3遮光部256および第4遮光部257は、殺菌部240から照射される光がハンドレール110の側面部に集中的に照射されるようにする。これに伴い、第1遮光部254、第2遮光部255、第3遮光部256および第4遮光部257はハンドレール110の側面を中心にリフレクターの形状で構成され得る。このような第1遮光部254、第2遮光部255、第3遮光部256および第4遮光部257は紫外線光の反射力を最大化できる材質からなり得る。
【0067】
第1遮光部254はメイン反射部251のX軸方向の一側からZ軸方向に折り曲げられて形成され得、第2遮光部255はメイン反射部251のX軸方向の他側からZ軸方向に折り曲げられて形成され得る。より具体的には、第1遮光部254および第2遮光部255はハンドレール110に向かって折り曲げられ得る。第1遮光部254はフレーム210の上面部211と近接するように配置されるメイン反射部251の上側に配置され得、第2遮光部255はフレーム210の上面部211と遠く配置されるメイン反射部251の下側に配置され得る。
図5ではメイン反射部251のX軸方向の一側と他側の両方に第1遮光部254および第2遮光部255がすべて形成されたものとして図示したが、これに限定されず、いくつかの実施例では殺菌部240から遠い距離に配置される第2遮光部255のみ形成されてもよい。
【0068】
第3遮光部256はメイン反射部251のY軸方向の一側からZ軸方向に折り曲げられて形成され得、第4遮光部257はメイン反射部251のY軸方向の他側からZ軸方向に折り曲げられて形成され得る。この時、第3遮光部256および第4遮光部257の折り曲げ方向は第1離隔部252および第2離隔部253それぞれと反対方向に折り曲げられ得る。より具体的には、第3遮光部256および第4遮光部257の折り曲げ方向はハンドレール110に向かって折り曲げられ得る。
【0069】
第3遮光部256および第4遮光部257は反射板250の効率を最大化させ得る折り曲げ角度を有することができる。これと関連して、
図6の(b)を詳察することにする。因みに、
図6の(b)はフレーム210とメイン反射部251の離隔距離をいずれも同一に2mmにした場合、第3遮光部256および第4遮光部257の折り曲げ角度による殺菌力を示している。
【0070】
図6の(b)を参照すると、第3遮光部256および第4遮光部257の折り曲げ角度が100度であるときにハンドレール110の中央部および側面部の殺菌力が最も高いことが分かる。もちろん、第3遮光部256および第4遮光部257の折り曲げ角度による効果は、
図6の(a)に示した通り、メイン反射部251とフレーム210間の離隔距離によってその殺菌効果が変わり得るが、第3遮光部256および第4遮光部257の折り曲げ角度は80度以上100度以下を有することが好ましい。最も好ましくは、
図6の(a)と(b)をすべて考慮した時、第1離隔部252および第2離隔部253の高さは5mmであり、第3遮光部256および第4遮光部257の折り曲げ角度は90度であるときにハンドレール110の殺菌力が最もよいことが分かる。
【0071】
第1締結結合部258は第1離隔部252の一側からY軸方向に折り曲げられて形成され得る。より具体的には、第1締結結合部258はフレーム210の左側面部212または右側面部213と完全に接触する面であり得る。第1締結結合部258にはフレーム210の左側面部212または右側面部213と締結されるための第1締結結合ホール258hが形成され得る。このような第1締結結合ホール258h内にボルトまたはねじなどの締結部材が締結された後、第1締結結合部258はフレーム210と結合され得る。
【0072】
第2締結結合部259は第2離隔部253の一側からY軸方向に折り曲げられて形成され得る。より具体的には、第2締結結合部259はフレーム210の左側面部212または右側面部213と完全に接触する面であり得る。この時、第1締結結合部258および第2締結結合部258はフレーム210の同一の側面部と接触され得る。第2締結結合部259にはフレーム210の左側面部212または右側面部213と締結されるための第2締結結合ホール259hが形成され得る。このような第2締結結合ホール259h内にボルトまたはねじなどの締結部材が締結された後、第2締結結合部259はフレーム210と結合され得る。
【0073】
したがって、本発明の一実施例に係るハンドレール殺菌装置200は、ハンドレール110の側面部の殺菌力が最大化され得るメイン反射部251、メイン反射部251とフレーム210の間の離隔距離に対応する高さを有する第1離隔部252と第2離隔部253およびリフレクターの形状を有する第1遮光部254~第4遮光部257を具備する反射板250がハンドレール110の側面部に配置されることによって、殺菌部240から照射する紫外線光の殺菌範囲を広げることはもちろん、部分により殺菌力に差がないようにして殺菌効率をさらに向上させることができる。
【0074】
以上で説明した通り、本発明の一実施例に係るハンドレール殺菌装置200は、ハンドレール110の上面と対応して配置される殺菌部240およびハンドレール110側面まで殺菌するためにフレーム210とあらかじめ設定された隔離距離だけ離隔して配置されることによって殺菌部240の殺菌範囲を広げることができる反射板250が備えられ得る。しかし、ハンドレール110の側面まで殺菌されるようにするためには、本発明の一実施例に係る殺菌部240および反射板250の形状にのみ限定されない。そこで、以下では殺菌部および反射板の形状を変更してハンドレール110の側面まで殺菌できる他の実施例に係るハンドレール殺菌装置について、下記の
図7~
図11を参照してより詳細に詳察することにする。
【0075】
図7は本発明の他の実施例に係るハンドレール殺菌装置の分解斜視図であり、
図8は
図7の殺菌部の詳細構成を説明するための図面であり、
図9は
図7の殺菌部の効果を説明するための図面であり、
図10は
図7の反射板の形状を説明するための図面であり、
図11は本発明の
図7の反射板による効果を説明するための図面である。
【0076】
まず、
図7を参照すると、本発明の他の実施例に係るハンドレール殺菌装置700は、フレーム210、カバーケース220、ディスプレイモジュール230、殺菌部740、反射板740、自家発電モジュール260および固定部270を含む。ここで、殺菌部740と反射板740をまとめて殺菌モジュールと言える。本発明の他の実施例に係るハンドレール殺菌装置700は、殺菌部740および反射板740を除いたフレーム210、カバーケース220、ディスプレイモジュール230、自家発電モジュール260および固定部270は
図2の本発明の一実施例に係るハンドレール殺菌装置200と同一の構成であるため、これに対する詳細な説明は省略することにする。
【0077】
図7および
図8を参照すると、殺菌部740はフレーム210に装着され、ハンドレール110の表面に紫外線を照射してハンドレール110の上面を殺菌する。これに加え、殺菌部740は自家発電モジュール260のローラー261も殺菌が可能である。殺菌部740はハンドレール110の上面に紫外線を照射する第1殺菌部741、ハンドレール110の一側面、例えば左側面に紫外線を照射する第2殺菌部742およびハンドレール110の他側面、例えば、右側面に紫外線を照射する第3殺菌部743を含むことができる。殺菌部740の第1殺菌部741、第2殺菌部742および第3殺菌部743それぞれは殺菌範囲を広げるために紫外線を照射する発光素子の配列が互いに異なるように配列される。
【0078】
第1殺菌部741はフレーム210の上面部211の第1装着ホール211Hに差し込まれてハンドレール110の上面と向かい合うように配置される。第1殺菌部741は、
図8の(a)に図示された通り、第1基板7411および第1基板7411上に配置されて紫外線を照射する複数の第1発光素子7412を含む。この時、複数の第1発光素子7412は第1基板7411上でジグザグの形態で配列される。このように、複数の第1発光素子7412をジグザグの形態で配列すると、
図9の(a)に図示された通り、複数の第1発光素子が一列に配列された場合より、
図9の(b)に図示された通り、殺菌範囲が広くなる。また、第1殺菌部741のようにジグザグに配列される場合には殺菌範囲を広げるための反射板が不要な場合もある。
【0079】
複数の第1発光素子7412は、例えば、LED(Light Emitting Diode)からなり得る。複数の第1発光素子7412は近紫外線波長帯の光UV-Aを出力することができ、遠紫外線波長帯の光UV-Bを出力することもでき、深紫外線波長帯の光UV-Cを出力することもできる。例えば、近紫外線波長帯の光UV-Aは320nm~420nm範囲のピーク波長を有することができ、遠紫外線波長帯の光UV-Bは280nm~320nm範囲のピーク波長を有することができ、深紫外線波長帯の光UV-Cは100nm~280nm範囲のピーク波長を有することができる。
【0080】
第2殺菌部742はフレーム210の左側面部212の第2装着ホール212Hに差し込まれてハンドレール110の一側面と向かい合うように配置される。第2殺菌部742は、
図8の(b)に図示された通り、第2基板7421および第2基板7421上に配置されて紫外線を照射する複数の第2発光素子7422を含む。この時、複数の第2発光素子7422は第2基板7421上で縦方向の一側方向から他側方向に行くほど傾斜するように配列され得る。これは、前述した通り、反射板740が多段の反射面を有する形状を有するように形成されるが、これに対応して殺菌効率が高くなるようにするためである。これに伴い、本発明の他の実施例に係るハンドレール殺菌装置700は、ハンドレール110が曲面をなす所にハンドレール殺菌装置700が配置される場合にもハンドレール110の一側面まで均一に殺菌することができる。
【0081】
複数の第2発光素子7422は、例えば、LED(Light Emitting Diode)からなり得る。複数の第2発光素子7422は近紫外線波長帯の光UV-Aを出力することができ、遠紫外線波長帯の光UV-Bを出力することもでき、深紫外線波長帯の光UV-Cを出力することもできる。例えば、近紫外線波長帯の光UV-Aは320nm~420nm範囲のピーク波長を有することができ、遠紫外線波長帯の光UV-Bは280nm~320nm範囲のピーク波長を有することができ、深紫外線波長帯の光UV-Cは100nm~280nm範囲のピーク波長を有することができる。
【0082】
第3殺菌部743はフレーム210の右側面部213の第3装着ホール(図示されず)に差し込まれてハンドレール110の他側面と向かい合うように配置される。第3殺菌部743は、
図8の(c)に図示された通り、第3基板7431および第3基板7431上に配置されて紫外線を照射する複数の第3発光素子7432を含む。この時、複数の第3発光素子7432は第3基板7431上で縦方向の一側方向から他側方向に行くほど傾斜するように配列され得る。これは、前述した通り、反射板740が多段の反射面を有する形状を有するように形成されるが、これに対応して殺菌効率が高くなるようにするためである。これに伴い、本発明の他の実施例に係るハンドレール殺菌装置700は、ハンドレール110が曲面をなす所にハンドレール殺菌装置700が配置される場合にもハンドレール110の側面に均一に殺菌することができる。
【0083】
複数の第3発光素子7432は、例えば、LED(Light Emitting Diode)からなり得る。複数の第3発光素子7432は近紫外線波長帯の光UV-Aを出力することができ、遠紫外線波長帯の光UV-Bを出力することもでき、深紫外線波長帯の光UV-Cを出力することもできる。例えば、近紫外線波長帯の光UV-Aは320nm~420nm範囲のピーク波長を有することができ、遠紫外線波長帯の光UV-Bは280nm~320nm範囲のピーク波長を有することができ、深紫外線波長帯の光UV-Cは100nm~280nm範囲のピーク波長を有することができる。
【0084】
このように構成される本発明の他の実施例に係るハンドレール殺菌装置700は、ハンドレール110の上面に紫外線を照射して殺菌する第1殺菌部741、ハンドレール110の一側面に紫外線を照射して殺菌する第2殺菌部742およびハンドレール110の他側面に紫外線を照射して殺菌する第3殺菌部743で構成される殺菌部240を含むことによってハンドレール110の側面まで殺菌することができる。
【0085】
図7を参照すると、反射板740はフレーム210の上面部211の下部に配置され、ボルトなどの締結部材によってフレーム210の上面部211と締結され得る。この時、締結部材と締結される反射板740の締結ホールは反射板740の中央領域に形成され得る。反射板740は殺菌部740から出射される紫外線光を反射させてデッドゾーン(dead zone)なしに殺菌範囲が広くなるようにする。反射板740はアルミニウム(Al)材質からなり得るが、これに限定されるものではなく、紫外線光の反射率が高い物質を含んで形成されてもよい。反射板740は、
図10に図示された通り、一つ以上のリフレクターの形状を有することができ、多段の反射面を有することができる。
【0086】
図10を参照すると、反射板740はフレーム210の上面部211の下部に配置されて殺菌部740から照射される光を反射することができる。このような反射板740は第1反射部751、第2反射部752、第3反射部753、第1連結部754および第2連結部755を含むことができる。
【0087】
第1反射部751は反射板740の中央部に配置され、殺菌部740の第1殺菌部741と対応するように配置され得る。すなわち、第1反射部751はハンドレール110の上面部に紫外線光を照射するように配置され得る。
【0088】
第1反射部751は、
図10の(a)に図示された通り、リフレクターの形状を有する。第1反射部751は、
図10の(a)および(b)に図示された通り、第1反射部751の中央部に配置される中央面751a、中央面751aの一側に配置される第1反射面751bおよび中央面751aの他側に配置される第2反射面751cを含むことができる。
【0089】
中央面751aは中央に貫通ホール751hが形成される。このような貫通ホール751hにより第1殺菌部741から照射される光は一直線でハンドレール110の上面部に照射され得る。
【0090】
第1反射面751bは中央面751aの一側に配置されて所定角度で折り曲げられて形成され得る。第1反射面751bは第1殺菌部741から照射される光を反射させてハンドレール110の上面部に集中するようにし、ハンドレール110の上面部に殺菌範囲が広くなるようにする。
【0091】
第2反射面751cは中央面751aの他側に配置されて所定角度で折り曲げられて形成され得る。第2反射面751cは第1殺菌部741から照射される光を反射させてハンドレール110の上面部に集中するようにし、ハンドレール110の上面部に殺菌範囲が広くなるようにする。
【0092】
第2反射部752は第1反射部751の左側部に配置され、第2殺菌部742から照射される光がハンドレール110の一側面部に照射されるようにする。第2反射部752は、
図10の(a)に図示された通り、リフレクターの形状を有することができ、多段の反射面を有することができる。より具体的には、第2反射部752は、
図10の(a)および(b)に図示された通り、第1反射部751と最も隣接し第1角度の反射面を有する第1角度一側反射面752a、第1角度一側反射面752aと接して第2角度の反射面を有する第2角度一側反射面752b、第2角度一側反射面752bと接して第3角度の反射面を有する第3角度一側反射面752cおよび第3角度一側反射面752cと接して第4角度の反射面を有する第4角度一側反射面752dを含むことができる。ここで、
図10の(c)に図示された通り、第1角度~第4角度のうち第4角度が最も大きい範囲の角を有することができ、第1角度は第4角度より低い範囲の角を有することができ、第2角度は第1角度より低い範囲の角を有することができ、第3角度は第2角度より低い範囲を有する角を有することができる。すなわち、第1角度~第4角度の大きさは第4角度>第1角度>第2角度>第3角度の順にあり得る。
【0093】
第3反射部753は第1反射部751の右側部に配置され、第3殺菌部743から照射される光がハンドレール110の他側面部に照射されるようにする。第3反射部753は、
図10の(a)に図示された通り、リフレクターの形状を有することができ、多段の反射面を有することができる。より具体的には、第3反射部753は、
図10の(a)および(b)に図示された通り、第1反射部751と隣接し第1角度の反射面を有する第1角度他側反射面753a、第1角度他側反射面753aと接して第2角度の反射面を有する第2角度他側反射面753b、第2角度他側反射面753bと接して第3角度の反射面を有する第3角度他側反射面753cおよび第3角度他側反射面753cと接して第4角度の反射面を有する第4角度他側反射面753dを含むことができる。ここで、
図10の(c)に図示された通り、第1角度~第4角度のうち第4角度が最も大きい範囲の角を有することができ、第1角度は第4角度より低い範囲の角を有することができ、第2角度は第1角度より低い範囲の角を有することができ、第3角度は第2角度より低い範囲を有する角を有することができる。すなわち、第1角度~第4角度の大きさは第4角度>第1角度>第2角度>第3角度の順にあり得る。このように、第3反射部753は多段の反射面を有するリフレクターの形状を有することによって、殺菌モジュール740の第3殺菌部743から照射される光の殺菌範囲を拡大させることができる。
【0094】
第1連結部754は第1反射部751と第2反射部752を連結し、第2連結部755は第1反射部751と第3反射部752を連結する。
【0095】
このように、反射板740はリフレクターの形状を有しつつ、多段の反射面を有する第1反射部751、第2反射部752および第3反射部753を有することによって、殺菌部740から照射される光の殺菌範囲を広げることができる。
【0096】
図11を参照すると、(a)に図示された通り、ハンドレール110の側面部に殺菌部24が配置されても反射板25が平面の形状で形成される場合、殺菌範囲が第1範囲W1を有するようになるが、(b)に図示された通り、ハンドレール110の側面部に殺菌部740が配置されて反射板740がリフレクターの形状を有しつつ、多段の反射面を有するようになる場合、第1範囲W1より広い第2範囲W2の殺菌範囲を有するようになる。
【0097】
したがって、本発明の他の実施例に係るハンドレール殺菌装置700は、リフレクターの形状および多段の反射面を有する反射板740をフレーム210の上部面211の下部に配置することによって、殺菌部740から照射する紫外線光の殺菌範囲を広げて殺菌効率を向上させることができる。
【0098】
一方、本発明の実施例に係るハンドレール殺菌装置200、700は、エスカレーターまたはムービングウォークの構造に応じてハンドレール110の幅が広くなる場合にも設置され得る。これと関連した説明は、次の
図12を参照してより詳細に詳察することにする。
【0099】
図12は、本発明の一実施例に係るハンドレール殺菌装置の延長仕様による追加構成を説明するための図面である。
【0100】
図12を参照すると、ハンドレール110の仕様が変更される場合、変更されたハンドレール殺菌装置は、
図2のハンドレール殺菌装置200および
図7のハンドレール殺菌装置700の構成で延長フレーム228および延長フレーム228の延びた長さに対応するように変更された変更カバーケース227’が必要である。
【0101】
延長フレーム228は、
図12の(a)に図示された通り、フレーム210の両側面カバー222、223の第2ガイド部223cと重なって結合される第1延長面223dおよび第1延長面223dから延びる第2延長面223eを含むことができる。
【0102】
変更カバーケース227’は
図2の両側面カバーケース227で底面227aを除いて、
図12の(b)に図示された通り、カバー側面部227b’、カバー前面部227c’およびカバー後面部227d’の長さが第2延長面223eの長さと対応する長さに長くなって変更されたものである。
【0103】
これに伴い、本発明の実施例に係るハンドレール殺菌装置200、700は、ハンドレール110の仕様が変更されても、
図12の(c)に図示された通り、ハンドレール殺菌装置200、700をハンドレール110の仕様の変更に対応して変更させることができる。
【0104】
また、本発明の実施例に係るハンドレール殺菌装置200、700は、ハンドレール110の仕様が変更されても延長フレーム228と変更された両側面カバーケース227’のみを変更すればよいため、ハンドレール110の仕様の変更に合わせて容易にハンドレール殺菌装置200を変更させることができる。
【0105】
本発明の多様な実施例に係るハンドレール殺菌装置は、次の通り説明され得る。
【0106】
本発明の一実施例に係るハンドレール殺菌装置は、上面部、上面部に垂直に配置され互いに向かい合うように配置された左側面部と右側面部および左側面部と右側面部と垂直に配置され互いに向かい合うように配置された前面部と後面部を含むフレーム、上面部の上部で結合されて外観をなす上部ケース、左側面部の外面と結合される左側面カバー、右側面部の外面と結合される右側面カバー、左側面カバーと結合されて外観をなす左側面カバーケースおよび右側面カバーと結合されて外観をなす右側面カバーケースを含むカバーケース、上面部の下面と結合され複数個の紫外線発光素子を含む殺菌部および左側面部および右側面部のうち少なくとも一つ以上の内面と結合され、左側面部および右側面部から所定距離だけ離隔して配置される反射板を含むことができる。
【0107】
本発明の他の特徴によると、反射板は反射板を支持し、左側面部および右側面部のうち少なくとも一つ以上の内面とあらかじめ設定された距離だけ離隔して配置されたメイン反射部、メイン反射部の第1方向の両側面から折り曲げられて形成された離隔部、メイン反射部の第1方向の両側面と第1方向と交差する方向の第2方向の両側面から折り曲げられて形成され、離隔部と反対方向に折り曲げられる多数の遮光部および離隔部の一側から折り曲げられて左側面部および右側面部のうち少なくとも一つ以上の内面と締結されて結合される締結結合部を含み、離隔部の高さはあらかじめ設定された離隔距離と対応し得る。
【0108】
本発明のさらに他の特徴によると、多数の遮光部はハンドレールを中心にリフレクターの形状を有し、あらかじめ設定された折り曲げ角度で折り曲げられて形成され得る。
【0109】
本発明のさらに他の特徴によると、カバーケースは前面部および後面部それぞれと結合される前面カバーおよび後面カバーをさらに含み、前面カバーと後面カバーは弾性を有する柔軟な材質からなり、手はさみ防止のためにハンドレールとあらかじめ設定された距離だけ離隔するようにする厚さを有することができる。
【0110】
本発明のさらに他の特徴によると、左側面カバーおよび右側面カバーと結合され、左側面カバーおよび右側面カバーの一部と重なって結合される第1延長面および第1延長面から延びた第2延長面を含む延長フレームおよび第2延長面の長さに対応して左側面カバーケースおよび右側面カバーケースでカバー側面部、カバー前面部およびカバー後面部の長さが変更された変更カバーケースをさらに含むことができる。
【0111】
本発明のさらに他の特徴によると、ハンドレール殺菌装置は、フレームの内部に装着され外部電源の供給なしに殺菌部に電源を供給する自家発電モジュールをさらに含み、自家発電モジュールはハンドレールの一面と接触するローラーおよびローラーと連結されてローラーの回転運動によって電力を生産する電源供給部を含み、殺菌部は自家発電モジュールのローラーまで殺菌することができる。
【0112】
本発明のさらに他の特徴によると、自家発電モジュールはローラーが摩耗した時にハンドレールの損傷を防止するために設けられるローラーストッパー(Roller Stopper)をさらに含むことができる。
【0113】
本発明のさらに他の特徴によると、ハンドレール殺菌装置がエスカレーターの欄干側壁に接着部材によって固定されるようにする固定部をさらに含み、固定部は外側に向かって突出し締結部材が挿入される挿入孔が形成されたムーブナットを含み、固定部はムーブナットにフレームの両側面部またはカバーケースの両側面カバーを結合させた後、挿入孔に締結部材が挿入されてフレームおよびカバーケースと結合され、ムーブナットの突出高はハンドレールの仕様およびフレームまたはカバーケースの厚さに応じて調節され得る。
【0114】
本発明の他の実施例に係るハンドレール殺菌装置は、上面部、上面部に垂直に配置され互いに向かい合うように配置された左側面部と右側面部、および左側面部と右側面部に垂直に配置され互いに向かい合うように配置された前面部と後面部を含み、上面部に第1装着ホール、左側面部に第2装着ホールおよび右側面部に第3装着ホールが形成されたフレーム、上面部と結合されて外観をなす上部ケース、左側面部と結合される左側面カバー、右側面部と結合される右側面カバー、左側面カバーと結合されて外観をなす左側面カバーケースおよび右側面カバーと結合されて外観をなす右側面カバーケースを含むカバーケース、第1装着ホール、第2装着ホールおよび第3装着ホールそれぞれに装着される複数の殺菌部および上面部と結合されて上面部の下部に配置され、複数の殺菌部の殺菌範囲を拡大する反射板を含むことができる。
【0115】
本発明の他の特徴によると、複数の殺菌部は第1装着ホールに装着され、第1基板および第1基板上でジグザグの形態で配列された複数の第1発光素子を含む第1殺菌部、第2装着ホールに装着され、第2基板および第2基板上で縦方向の一側方向から他側方向に行くほど傾斜するように配列された複数の第2発光素子を含む第2殺菌部および第3装着ホールに装着され、第3基板および第3基板上で縦方向の一側方向から他側方向に行くほど傾斜するように配列された複数の第3発光素子を含む第3殺菌部を含むことができる。
【0116】
本発明のさらに他の特徴によると、反射板はリフレクターの形状を有し、多段の反射面を含んで構成され得る。
【0117】
本発明のさらに他の特徴によると、反射板は第1殺菌部と対応して反射板の中央部に配置される第1反射部、第2殺菌部と対応して第1反射部の左側に配置される第2反射部、第3殺菌部と対応して第1反射部の右側に配置される第3反射部、第1反射部と第2反射部を連結する第1連結部および第1反射部と第3反射部を連結する第2連結部を含むことができる。
【0118】
本発明のさらに他の特徴によると、第1反射部は中央に配置されて貫通ホールが形成された中央面、中央面の一側に配置されて所定角度で折り曲げられた第1反射面および中央面の他側に配置されて所定角度で折り曲げられた第2反射面を含み、第2反射部および第3反射部それぞれは第1角度を有する第1角度反射面、第2角度を有する第2角度反射面、第3角度を有する第3角度反射面および第4角度を有する第4角度反射面を含むことができる。
【0119】
本発明のさらに他の特徴によると、第1角度~第4角度の大きさは第4角度、第1角度、第2角度および第3角度の順に小さくなり得る。
【0120】
以上、添付された図面を参照して本発明の実施例をさらに詳細に説明したが、本発明は必ずしもこのような実施例に限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱しない範囲内で多様に変形実施され得る。したがって、本発明に開示された実施例は本発明の技術思想を制限するためのものではなく説明するためのものであって、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が制限されるものではない。したがって、以上で記述した実施例はすべての面において例示的なものであり制限的ではないものと理解されるべきである。本発明の保護範囲は下記の特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にあるすべての技術思想は本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0121】
200、700:ハンドレール殺菌装置
210:フレーム
220:カバーケース
230:ディスプレイモジュール
240、740:殺菌部
250、750:反射板
251:メイン反射部
252:第1離隔部
253:第2離隔部
254:第1遮光部
255:第2遮光部
256:第3遮光部
257:第4遮光部
258:第1締結部
259:第2締結部
260:自家発電モジュール
270:固定部