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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022105271
(43)【公開日】2022-07-13
(54)【発明の名称】パッティングガイドシステム
(51)【国際特許分類】
   A63B 69/36 20060101AFI20220706BHJP
   A63B 69/00 20060101ALI20220706BHJP
   A63B 71/06 20060101ALI20220706BHJP
【FI】
A63B69/36 533A
A63B69/00 A
A63B71/06 U
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021193579
(22)【出願日】2021-11-29
(31)【優先権主張番号】10-2020-0189293
(32)【優先日】2020-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0161770
(32)【優先日】2021-11-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】517451858
【氏名又は名称】ブロテイン インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】VROTEIN INC.
【住所又は居所原語表記】(Sampyeong-dong, SamhwanHipex), B-808, 230, Pangyoyeok-ro, Bundang-gu, Seongnam-si, Gyeonggi-do 13493, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】キム チャンギ
(72)【発明者】
【氏名】ムン ソンヒョン
(57)【要約】
【課題】パッティングガイドシステムを提供する。
【解決手段】
本発明のパッティングガイドシステムは、パッティングフィールドで構成された底面を含むパッティングルームの上部に設けられ、パッティングフィールド上に所定のイメージを投射することができる少なくとも1つのプロジェクタ;少なくとも1つのプロジェクタの近傍のパッティングルームの上部に位置し、パッティングフィールドのイメージを撮影するカメラ;カメラから提供されたイメージを分析してパッティング環境の物理的属性情報を構築し、プロジェクタを制御する制御モジュール;制御モジュールと有/無線で連結されてパッティング結果及び統計を分析し、分析した結果をユーザ端末に提供するサーバ;及びサーバを介して提供されるパッティングインターフェースを介して制御モジュールを制御し、パッティング練習プログラムを行わせるユーザ端末;を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッティングガイドシステム提供方法において、
前記パッティングガイドシステムは、
パッティングフィールドで構成された底面を含むパッティングルームの上部に設けられ、前記パッティングフィールド上に所定のイメージを投射する少なくとも1つのプロジェクタと、
前記少なくとも1つのプロジェクタの近傍の前記パッティングルームの上部に位置し、前記パッティングフィールドのイメージを撮影するカメラと、
前記カメラから提供されたイメージを分析してパッティング環境の物理的属性情報を構築し、前記プロジェクタを制御する制御モジュールと、
前記制御モジュールと有/無線で連結されてパッティング結果及び統計を分析し、分析した結果をユーザ端末に提供するサーバと、
前記サーバを介して提供されるパッティングインターフェースを介して前記制御モジュールを制御し、パッティング練習プログラムを行わせるユーザ端末と、を含むが、
(a)前記制御モジュールが前記カメラによって撮影された撮影イメージを収集し、前記パッティングフィールド上のゴルフボールを他の事物と区分して識別する段階と、
(b)ユーザがゴルフボールを打撃した場合、前記制御モジュールが前記撮影イメージを分析し、前記ゴルフボールの軌跡を追跡する段階と、
(c)前記制御モジュールが前記プロジェクタを制御し、前記ゴルフボールの軌跡を前記パッティングフィールド上に投射してユーザに示す段階と、を含む、パッティングガイドシステム提供方法。
【請求項2】
前記(a)段階は、
(a+1)パッティングフィールドに係わる基準イメージとゴルフボールがパッティングフィールドに載置された場合の撮影イメージとを比較して異なる部分を識別する段階と、
(a+2)ゴルフボールではない他人や事物とゴルフボールを区分する段階と、
(a+3)ゴルフボールではない領域をチェックする段階と、を含む、請求項1に記載のパッティングガイドシステム提供方法。
【請求項3】
前記(a+1)段階は、
ユーザが前記ゴルフボールを下ろせば、前記カメラが当該状態のイメージを撮影して前記制御モジュールに提供し、前記制御モジュールが受信したイメージとユーザが前記パッティングルームに入場する前に前記カメラが撮影したイメージである基準イメージとを比較し、色相及び大きさを基準に受信したイメージ上に前記基準イメージと異なる部分を認識することにより、前記ゴルフボールを識別する、請求項2に記載のパッティングガイドシステム提供方法。
【請求項4】
前記(a+2)段階は、
リアルタイムで撮影された前記撮影イメージでゴルフボールの色相と対応する色相を有する複数の物体が認識される場合、前記制御モジュールが色相の種類、認識された物体の大きさ、及び認識された物体の動きを基準に前記ゴルフボールを区分するが、物体の大きさが既設定のものより大きいか、認識された物体の動きが、ゴルフボールが動ける物理的移動パターンと互いに異なると判断される場合、前記制御モジュールが人の履物、帽子、及び衣類のうち、少なくとも1つの一部であると認識し、ゴルフボールではないと判別する、請求項2に記載のパッティングガイドシステム提供方法。
【請求項5】
前記(a+3)段階は、
前記撮影イメージに、前記ゴルフボールを除いた残り部分を一括して前記ゴルフボールと区分される色相または、パターンで処理するマスキングを行い、前記ゴルフボールと、前記ゴルフボールではない領域を区分する、請求項2に記載のパッティングガイドシステム提供方法。
【請求項6】
前記(b)段階は、
ユーザが前記ゴルフボールを打撃する場合、前記制御モジュールが前記カメラから提供された各時間帯別イメージを比較し、前記ゴルフボールの移動方向と速度を含む特徴ベクトルを算出し、前記特徴ベクトルの各時間帯別変化値を計算し、前記ゴルフボールの軌跡を予測するが、前記予測された軌跡に基づいて前記ゴルフボールが前記ホールカップに入るか否かを判断し、ゴルフボールがホールカップに近づくことにより、前記撮影イメージ内でゴルフボール部分とホールカップ部分とが重畳されて1つの色相を有する1つの物体として識別される場合、前記ゴルフボールが前記ホールカップを通るルートとして前記ゴルフボールの軌跡を持続的に追跡するか否かを決定する、請求項1に記載のパッティングガイドシステム提供方法。
【請求項7】
前記(c)段階は、
前記(b)段階後、リアルタイムで前記パッティングフィールド上に前記ゴルフボールの軌跡イメージを投射するか、前記(b)段階後、ユーザ端末における入力が発生した場合、ゴルフボールの軌跡イメージを前記パッティングフィールドに投射する、請求項1に記載のパッティングガイドシステム提供方法。
【請求項8】
(a-1)前記(a)段階前に、パッティングフィールド上に表示されたパッティングガイドイメージを構成する複数の領域別に、パッティング練習及び結果確認を可能にするパターンテストUIを前記ユーザ端末に提供する段階と、
(a-2)前記(a)段階前に、ユーザが前記ゴルフボールの位置とエイムポイントを任意に設定してパッティング及び結果確認を可能にする練習UIをユーザ端末に提供する段階と、
(a-3)前記(a-1)段階と前記(a)段階との間に、ユーザ端末の入力によって、前記制御モジュールの制御によって、前記パッティングフィールド上に前記ゴルフボールが配置される位置を表示する段階と、
(a-4)前記(a)ないし前記(c)段階を遂行した後、パターンテスト結果確認ユーザインターフェースを提供する段階と、をさらに含む、請求項1に記載のパッティングガイドシステム提供方法。
【請求項9】
前記(a-1)段階は、
開始地点決定、距離順序決定、方向順序決定、及びストローク制限時間設定を含むパターンテスト条件入力段階をさらに含む、請求項8に記載のパッティングガイドシステム提供方法。
【請求項10】
前記パターンテスト結果確認ユーザインターフェースは、
ダーツボード形状に互いに補色関係にある緑色及び赤色を用いて容易に識別可能な形状及び色相によって構成され、前記パッティングフィールドの区画情報を含んで構成される成功率表示イメージと、
前記成功率表示イメージの右側に日付、パッティング回数、パッティング失敗、及び成功率を含めてリストの形態に提供される練習結果表と、
結果確認ボタンと、を含んで構成される、請求項8に記載のパッティングガイドシステム提供方法。
【請求項11】
結果確認GUIは、
前記結果確認ボタンクリック時に表示され、
前記パッティングフィールドを角度別に均等に分割するが、前記ホールカップとの距離によって互いに異なる長さに分割したパッティング区域イメージを含み、前記パッティング区域イメージごとにパッティング失敗識別子及びパッティング成功識別子が表示され、前記ユーザ端末パッティングラインは、前記制御モジュールに、前記パッティング失敗識別子及びパッティング成功識別子の表示に係わる情報を伝送し、前記制御モジュールは、前記プロジェクタを通じて前記パッティング失敗識別子及びパッティング成功識別子の表示を前記パッティングフィールドに投射するが、前記パッティング失敗識別子及びパッティング成功識別子は、互いに異なる形状に構成され、前記パッティング失敗識別子及びパッティング成功識別子をクリックする場合、対応するパッティングのパッティング軌跡が前記制御モジュールから前記ユーザ端末及びプロジェクタを介して前記パッティングフィールド及び前記ユーザ端末上の前記パッティングフィールドイメージに同時に提供される、請求項10に記載のパッティングガイドシステム提供方法。
【請求項12】
前記練習UIは、
ボール位置指定インターフェース、エイムポイントインターフェース、及びパッティングラインインターフェースを含み、
前記エイムポイントは、ユーザがゴルフボールをホールカップに入れるために目標地点として設定した位置を示し、前記パッティングラインは、前記エイムポイントと現在の前記ゴルフボールの位置とを連結し、ユーザによって異なる方向に再設定される、請求項8に記載のパッティングガイドシステム提供方法。
【請求項13】
前記ボール位置指定インターフェースは、
パッティングフィールドイメージ領域及びボール位置設定領域を含み、前記パッティングフィールドイメージ領域は、緑色背景上に分割された多角形が表示され、各パッティングフィールドを均等に分割し、前記ボール位置設定領域は、前記分割された多角形の間に位置し、前記パッティングフィールド上に載置するボールの位置を設定し、前記制御モジュールが設定された前記ボール位置設定領域を前記プロジェクタを通じて既設定の前記ボール位置設定領域を前記パッティングフィールドに投射するものであり、
前記エイムポイントインターフェースは、前記ボール位置指定インターフェース後、前記制御モジュールが自動的にエイムポイントを自体アルゴリズムによって前記パッティングフィールドイメージ上に表示するものであり、
前記パッティングラインインターフェースは、前記パッティングラインを前記パッティングフィールド上に既設定のラインイメージを投射するものである、請求項12に記載のパッティングガイドシステム提供方法。
【請求項14】
前記ブレイクライン成功率分析表は、
2次元平面をパッティングの進行位置によって8個の地域領域に分け、各領域別に、パッティング該当位置別成功率をグラフの形で提供し、前記グラフのx軸及びy軸において、x軸は、日付、y軸は、成功率によって構成され、各区域別に異なる線で表示され、条件設定した日付別区間成功率を分析してグラフの形で提供し、ブレイクラインは、8個の前記傾度によって段階に区分され、各ブレイキングライン別に色を異ならせて日付別、及びブレイクライン別成功率を線グラフの形で提供するものであり、
前記弾着群分析表は、
パッティング後、前記ゴルフボールの停止位置を2次元座標に提供し、x軸及びy軸は、前記パッティングフィールドを1、2、3、4分面に分け、各四分面に止まったボールの位置を表示し、
前記弾着群分析表の大きさは、前記表示されるパッティングに失敗したボールの停止位置のうち、最も遠いところに止まったボールを基準にパッティングフィールドの大きさが設定され、
コリドー範囲内に位置して打撃されたゴルフボールとコリドー範囲の外で打撃されたゴルフボールの色相が区分され、前記2次元座標上に表示され、
前記コリドーは、特定位置でホールカップに向かってパッティングするとき、ホールカップにボールを入れるために、パッティングせねばならないパッティング角度を意味するものであり、
前記弾着群分析表内のゴルフボールを示す識別表示がユーザによって入力される場合、弾着群ボールトラッキングUIが提供され、ユーザが選択した前記ゴルフボールを示す識別表示が前記弾着群分析表内に位置した四分面を示す選択領域、選択領域ボール情報表示イメージ、及び経路確認ボタンを提供し、
前記経路確認ボタンがクリックされる場合、
ユーザが選択した前記ゴルフボールを示す識別表示に対応する位置で遂行したパッティングの前記ゴルフボールの軌跡が前記ユーザ端末と前記パッティングフィールド上に提供されるものである、請求項1に記載のパッティングガイドシステム提供方法。
【請求項15】
前記パッティングフィールドをホールカップを中心に角度別に複数の区域を均等に分割したパッティング区域イメージを前記プロジェクタを通じて表示し、
ユーザが各区域別にパッティングを実施した後、各区域のパッティング成功率を前記ユーザ端末に提供するが、複数の区域のうち、少なくとも2以上の区域は、互いに異なる傾度を有するものであり、
ユーザがパッティングを実施した後、前記ユーザ端末を通じて打撃したゴルフボールのパッティング後、位置情報をマップ状のイメージとして提供するが、特定位置でホールカップに向かってパッティングするとき、ホールカップにボールを入れるためにパッティングせねばならないパッティング角度範囲であるコリドー範囲によって、前記ゴルフボールがコリドー範囲内で打撃されたか否かについての情報が前記マップ状のイメージ内に識別されているものである、請求項1に記載のパッティングガイドシステム提供方法。
【請求項16】
前記(a)段階の前、(e)パッティングガイドシステムに活用されるパッティング環境の物理的属性情報を構築する段階をさらに含むが、
前記(e)段階は、
(e-1)前記制御モジュールが、前記カメラを通じて前記パッティングフィールドを撮影して前記パッティングフィールドに係わる3Dデータを収集する段階と、
(e-2)前記制御モジュールが、前記パッティングフィールドで少なくとも1人のユーザが複数回遂行したユーザパッティングデータを収集する段階と、
(e-3)前記制御モジュールが、既設定のシミュレーションプログラムに前記パッティングフィールドに係わる3Dデータをローディングした後、前記ユーザパッティングデータを適用して前記パッティングフィールド上でパッティングがなされる場合に係わるシミュレーションを複数回行いつつ、前記パッティングフィールドの物理的属性値を決定する段階と、を含み、
前記(a)段階は、
前記制御モジュールが、前記パッティングフィールド上にゴルフボールが任意の位置に載置されている映像を前記カメラから受信した場合、前記既設定のパッティングフィールドの物理的属性値に基づいて、前記ゴルフボールの打撃をガイドするためのパッティングラインを、前記プロジェクタを通じて前記パッティングフィールド上に表示する段階と、を含み、
前記物理的属性値は、前記パッティングフィールドの摩擦力、傾度を含む、請求項1に記載のパッティングガイドシステム提供方法。
【請求項17】
前記(e-1)段階は、
前記カメラが前記パッティングフィールドを既設定の高さ単位ごとに測定した3Dデータを前記制御モジュールに提供するものであり、
前記3Dデータを提供した後、HSV値及び客体サイズを基準に、客体を認識し、認識された客体が周辺傾度を外れると判断された場合、認識された客体が特定色相で現れるようにパッティングフィールドに係わる3Dデータ上に表示し、
ガウシアンフィルタと周辺傾度とに基づいてノイズフィルタリングを遂行し、補正された3Dデータを生成するが、前記補正された3Dデータは、パッティングフィールド上のゴルフボールの位置と大きさだけ識別されるように表現されるデータであり、
前記ユーザパッティングデータは、それぞれのユーザが前記パッティングフィールド上でパッティングする度に収集されたデータであって、補正された3Dデータの形式で構成され、ゴルフボールの座標値、コリドー範囲、ゴルフボールの速度、パッティング時間、ユーザ識別情報を含み、
前記シミュレーションプログラムは、現実世界の物理的法則が仮想現実内でも同一に適用されるように具現した物理エンジンソフトウェアである、請求項16に記載のパッティングガイドシステム提供方法。
【請求項18】
前記(e-3)段階は、
ユーザパッティングデータから、ゴルフボールの位置、打撃方向、打撃力を含むパッティング開始データ、及びゴルフボールの軌跡、ホールカップに入ったか否かを含むパッティング結果データを抽出する段階と、
前記シミュレーションプログラムに前記ユーザパッティングデータのパッティング開始データを入力した場合、対応するパッティング結果データが出力されるように前記シミュレーションプログラムの物理的属性値を調整する段階と、を含み、
前記打撃力は、前記ゴルフボールの打撃後の各時間帯別位置値を参考にしてパッティング時の初速度を算出することで導出される、請求項16に記載のパッティングガイドシステム提供方法。
【請求項19】
前記(e-4)段階は、
既設定の周期ごとに前記(a)~(c)段階を繰り返し、前記決定された物理的属性値をアップデートするが、前記ゴルフボールの位置に係わる値が入力された場合、打撃方向及び打撃力に係わる値を多様に変更しながら複数回シミュレーションを遂行し、パッティング角度の最大及び最小範囲と理想的パッティング角度を導出する段階を含み、
前記シミュレーションプログラムに前記映像内のゴルフボールの位置に係わる値を入力してシミュレーションを遂行した後、ゴルフボールがホールカップに入るための軌跡を探し、前記軌跡に基づいて前記パッティングラインを前記パッティングフィールド上に表示し、
前記理想的パッティング角度は、前記パッティング角度の最大及び最小範囲の平均値であり、
前記パッティングフィールド上に最大パッティング角度、最小パッティング角度、理想的パッティング角度のそれぞれに対応するパッティングラインを前記パッティングフィールド上に表示する、請求項16に記載のパッティングガイドシステム提供方法。
【請求項20】
パッティングガイドシステムサーバにおいて、
パッティングガイドシステム及びパッティングガイドシステムに活用される物理的属性情報構築方法を遂行するためのプログラムが保存されたメモリと、
前記プログラムを行うためのプロセッサと、を含み、
前記方法は、
(a)前記制御モジュールが前記カメラによって撮影された撮影イメージを収集し、前記パッティングフィールド上のゴルフボールを他の事物と区分して識別する段階と、
(b)ユーザがゴルフボールを打撃した場合、前記制御モジュールが前記撮影イメージを分析し、前記ゴルフボールの軌跡を追跡する段階と、
(c)前記制御モジュールが前記プロジェクタを制御し、前記ゴルフボールの軌跡を前記パッティングフィールド上に投射してユーザに示す段階と、
(d)前記ユーザ端末が会員情報及び練習期間を前記サーバに伝送し、前記サーバがユーザ識別情報及び練習期間を参照して、当該期間の間に当該ユーザが遂行したパッティング結果についての情報を収集し、分析し、練習期間、成功率に係わる練習データ、距離別成功率分析情報、練習時のブレイクライン成功率分析表、及び弾着群分析表の項目で提供する統計UIをユーザ端末に提供する段階と、
(e)パッティングガイドシステムに活用されるパッティング環境の物理的属性情報を構築する段階と、を含む、パッティングガイドシステムサーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パッティングガイドに係り、さらに詳細には、室内に備えられた装備を通じてパッティング練習を提供し、統計資料を示すユーザインターフェースを提供し、実際環境のパッティングフィールドと類似した3Dシミュレーション環境を構築してパッティングをシミュレーションすることで、パッティングフィールドにガイド映像を提供するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のスポーツ講義のトレンドは、データを活用した統計に基づいた教育であり、講師のノーハウや運動方法を伝達する方式から脱皮し、受講生のデータを分析してカスタマイズ教育を行うのに焦点を合わせており、AR、VR及びMRなどe-ラーニングなどの技術を活用したスポーツ講義が主流となっている。
【0003】
特に、ゴルフの場合、スイングやパッティングを行うとき、個人の力量によって勝負が大きく左右されるスポーツであって、誤ったフォームあるいは打撃習慣及び弾着群の改善を通じて、アビリティを上昇させるのに適したスポーツである。
【0004】
しかし、ゴルフは、基本的にフィールドスポーツであって、野外で行われるので、練習時に考慮すべき条件が多い。
【0005】
既存の室内用ゴルフ練習は、主にスクリーンゴルフであった。スクリーンゴルフは、練習進行空間の壁面にスクリーンを設け、スクリーンに仮想シミュレーション画面を送り出して、実際フィールドで練習するような現実感を与えるものであって、ボールの軌跡を分析するか、パッティングを校正するのには適していない。
【0006】
したがって、室内練習中にも、仮想シミュレーションを通じて実際フィールドと類似した環境を造成し、それを通じて、室内でも実際フィールドで練習するような効果を提供することができる技術が必要な実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、前述した従来技術の問題点を解決するためのものであって、パッティングガイドシステムと前記システムに活用される仮想パッティング環境の物理的属性情報を構築することで、パッティング練習進行中にさらに正確な仮想パッティング環境を提供し、ユーザがパッティング練習を進めるに当たって、ユーザのパッティング動作、習慣、及び改善点を把握し、それを数値化された統計の形で提案し、ユーザをして、体系化されたパッティング練習を実施可能にすることである。
【0008】
また、本発明が解決しようとする課題は、複数のユーザが以前に遂行したか、追って遂行するパッティングについての情報を収集し、それを仮想パッティング環境のアップデートに活用することで、多様なユーザのパッティング動作、習慣、及び改善点を把握し、それをパッティングフィールド上に表示し、ユーザをして、体系化されたパッティング練習を実施可能にすることである。
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、前述した課題に制限されず、言及されていないさらに他の課題は、下記記載から明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した技術的課題を達成するための技術的手段として、本発明の一実施例によるパッティングガイドシステム提供方法は、前記パッティングガイドシステムは、パッティングフィールドで構成された底面を含むパッティングルームの上部に設けられ、前記パッティングフィールド上に所定のイメージを投射することができる少なくとも1つのプロジェクタ;前記少なくとも1つのプロジェクタの近傍の前記パッティングルームの上部に位置し、前記パッティングフィールドのイメージを撮影するカメラ;前記カメラから提供されたイメージを分析してパッティング環境の物理的属性情報を構築し、前記プロジェクタを制御する制御モジュール;前記制御モジュールと有/無線で連結されてパッティング結果及び統計を分析し、分析した結果をユーザ端末に提供するサーバ;及び前記サーバを介して提供されるパッティングインターフェースを介して前記制御モジュールを制御し、パッティング練習プログラムを行わせるユーザ端末;を含むが、(a)前記制御モジュールが前記カメラによって撮影された撮影イメージを収集し、前記パッティングフィールド上のゴルフボールを他の事物と区分して識別する段階;(b)ユーザがゴルフボールを打撃した場合、前記制御モジュールが前記撮影イメージを分析し、前記ゴルフボールの軌跡を追跡する段階;(c)前記制御モジュールが前記プロジェクタを制御し、前記ゴルフボールの軌跡を前記パッティングフィールド上に投射してユーザに示す段階;を含む。
【0011】
また、前記(a)段階は、(a+1)パッティングフィールドに係わる基準イメージとゴルフボールがパッティングフィールドに載置された場合の撮影イメージとを比較して異なる部分を識別する段階;(a+2)ゴルフボールではない他人や事物とゴルフボールを区分する段階;及び(a+3)ゴルフボールではない領域をチェックする段階;を含む。
【0012】
また、前記(a+1)段階は、ユーザが前記ゴルフボールを下ろせば、前記カメラが当該状態のイメージを撮影して前記制御モジュールに提供し、前記制御モジュールが受信したイメージとユーザが前記パッティングルームに入場する前に前記カメラが撮影したイメージである基準イメージとを比較し、色相及び大きさを基準に受信したイメージ上に前記基準イメージと異なる部分を認識することにより、前記ゴルフボールを識別する段階である。
【0013】
また、前記(a+2)段階は、リアルタイムで撮影された前記撮影イメージでゴルフボールの色相と対応する色相を有する複数の物体が認識される場合、前記制御モジュールが色相の種類、認識された物体の大きさ及び認識された物体の動きを基準に、前記ゴルフボールを区分するが、物体の大きさが既設定のものよりも大きいか、認識された物体の動きがゴルフボールが動ける物理的移動パターンと互いに異なると判断される場合、前記制御モジュールが人の履物、帽子、及び衣類のうち、少なくとも1つの一部であると認識し、ゴルフボールではないと判別しうる。
【0014】
また、前記(a+3)段階は、前記撮影イメージに前記ゴルフボールを除いた残り部分を一括して前記ゴルフボールと区分される色相または、パターンで処理するマスキングを行い、前記ゴルフボールと、前記ゴルフボールではない領域とを区分する段階である。
【0015】
また、前記(b)段階は、ユーザが前記ゴルフボールを打撃する場合、前記制御モジュールが前記カメラから提供された各時間帯別イメージを比較し、前記ゴルフボールの移動方向と速度を含む特徴ベクトルを算出し、前記特徴ベクトルの各時間帯別変化値を計算し、前記ゴルフボールの軌跡を予測するが、前記予測された軌跡に基づいて前記ゴルフボールが前記ホールカップに入るか否かを判断し、ゴルフボールがホールカップに近づくことにより、前記撮影イメージ内でゴルフボール部分とホールカップ部分とが重畳されて1つの色相を有する1つの物体として識別される場合、前記ゴルフボールが前記ホールカップを通るルートとして前記ゴルフボールの軌跡を持続的に追跡するか否かを決定する段階である。
【0016】
また、前記(c)段階は、前記(b)段階後、リアルタイムで前記パッティングフィールド上に前記ゴルフボールの軌跡イメージを投射するか、前記(b)段階後、ユーザ端末における入力が発生した場合、ゴルフボールの軌跡イメージを前記パッティングフィールドに投射する段階でもある。
【0017】
また、(a-1)前記(a)段階前にパッティングフィールド上に表示されたパッティングガイドイメージを構成する複数の領域別に、パッティング練習及び結果確認を可能にするパターンテストUIを前記ユーザ端末に提供する段階;(a-2)前記(a)段階前にユーザが前記ゴルフボールの位置とエイムポイントを任意に設定してパッティング及び結果確認を可能にする練習UIをユーザ端末に提供する段階;及び(a-3)前記(a-1)段階と前記(a)段階との間に、ユーザ端末の入力によって、前記制御モジュールの制御によって前記パッティングフィールド上に前記ゴルフボールが配置される位置を表示する段階;及び(a-4)前記(a)ないし前記(c)段階を遂行した後、パターンテスト結果確認ユーザインターフェースを提供する段階;をさらに含むことができる。
【0018】
また、前記(a-1)段階は、開始地点決定、距離順序決定、方向順序決定、及びストローク制限時間設定を含むパターンテスト条件入力段階;をさらに含んでもよい。
【0019】
また、前記パターンテスト結果確認ユーザインターフェースは、ダーツボード形状に互いに補色関係にある緑色及び赤色を用いて容易に識別可能な形状及び色相によって構成され、前記パッティングフィールドの区画情報を含んで構成される成功率表示イメージ、前記成功率表示イメージの右側に日付、パッティング回数、パッティング失敗、及び成功率を含んでリストの形で提供される練習結果表;及び結果確認ボタン;を含んで構成されうる。
【0020】
また、結果確認GUIは、前記結果確認ボタンクリック時に表示され、前記パッティングフィールドを角度別に均等に分割するが、前記ホールカップとの距離によって互いに異なる長さに分割したパッティング区域イメージを含み、前記パッティング区域イメージごとにパッティング失敗識別子及びパッティング成功識別子が表示され、前記ユーザ端末は、前記制御モジュールに前記パッティング失敗識別子及びパッティング成功識別子の表示に係わる情報を伝送し、前記制御モジュールは、前記プロジェクタを通じて前記パッティング失敗識別子及びパッティング成功識別子の表示を前記パッティングフィールドに投射するが、前記パッティング失敗識別子及びパッティング成功識別子は、互いに異なる形状に構成され、前記パッティング失敗識別子及びパッティング成功識別子をクリックする場合、対応するパッティングのパッティング軌跡が前記制御モジュールから前記ユーザ端末及びプロジェクタを介して前記パッティングフィールド及び前記ユーザ端末上の前記パッティングフィールドイメージに同時に提供されるものでもある。
【0021】
また、前記練習UIは、ボール位置指定インターフェース;エイムポイントインターフェース;及びパッティングラインインターフェース;を含み、前記エイムポイントは、ユーザがゴルフボールをホールカップに入れるために目標地点として設定した位置を示すものであり、前記パッティングラインは、前記エイムポイントと現在の前記ゴルフボールの位置を連結し、ユーザによって異なる方向に再設定されるものでもある。
【0022】
また、前記ボール位置指定インターフェースは、パッティングフィールドイメージ領域及びボール位置設定領域を含み、前記パッティングフィールドイメージ領域は、緑色背景上に分割された多角形が表示され、各パッティングフィールドを均等に分割し、前記ボール位置設定領域は、前記分割された多角形の間に位置し、前記パッティングフィールド上に載置するボールの位置を設定し、前記制御モジュールが設定された前記ボール位置設定領域を前記プロジェクタを通じて既設定の前記ボール位置設定領域を前記パッティングフィールドに投射することで、前記エイムポイントインターフェースは、前記ボール位置指定インターフェース後、前記制御モジュールが自動的にエイムポイントを自体アルゴリズムによって前記パッティングフィールドイメージ上に表示することで、前記パッティングラインインターフェースは、前記パッティングラインを前記パッティングフィールド上に既設定のラインイメージを投射するものでもある。
【0023】
また、前記ブレイクライン成功率分析表は、2次元平面をパッティングの進行位置によって8個の地域領域に分け、各領域別にパッティング該当位置別成功率をグラフの形で提供し、前記グラフのx軸及びy軸において、x軸は、日付、y軸は、成功率によって構成され、各区域別に異なる線で表示され、条件設定した日付別区間成功率を分析してグラフの形で提供し、ブレイクラインは、8個の前記傾度によって段階に区分され、各ブレイキングライン別に色を異ならせて日付別、及びブレイクライン別成功率を線グラフの形で提供することで、前記弾着群分析表は、パッティング後、前記ゴルフボールの停止位置を2次元座標に提供し、x軸及びy軸は、前記パッティングフィールドを1、2、3、4分面に分け、各四分面に止まったボールの位置を表示し、前記弾着群分析表の大きさは、前記表示されるパッティングに失敗したボールの停止位置のうち、最も遠いところに止まったボールを基準にパッティングフィールドの大きさが設定され、コリドー範囲内に位置して打撃されたゴルフボールとコリドー範囲の外で打撃されたゴルフボールの色相が区分され、前記2次元座標上に表示され、前記コリドーは、特定位置でホールカップに向かってパッティングするとき、ホールカップにボールを入れるためにパッティングせねばならないパッティング角度を意味し、前記弾着群分析表内のゴルフボールを示す識別表示がユーザによって入力される場合、弾着群ボールトラッキングUIが提供され、ユーザが選択した前記ゴルフボールを示す識別表示が前記弾着群分析表内に位置した四分面を示す選択領域、選択領域ボール情報表示イメージ、及び経路確認ボタンを提供し、前記経路確認ボタンがクリックされる場合、ユーザが選択した前記ゴルフボールを示す識別表示に対応する位置で遂行したパッティングの前記ゴルフボールの軌跡が前記ユーザ端末と前記パッティングフィールド上に提供されるものでもある。
【0024】
また、前記パッティングフィールドをホールカップを中心に角度別に複数の区域を均等に分割したパッティング区域イメージを、前記プロジェクタを通じて表示し、ユーザが各区域別にパッティングを実施した後、各区域のパッティング成功率を前記ユーザ端末に提供するが、複数の区域のうち、少なくとも2以上の区域は、互いに異なる傾度を有し、ユーザがパッティングを実施した後、前記ユーザ端末を通じて打撃したゴルフボールのパッティング後の位置情報をマップ状のイメージとして提供するが、特定位置でホールカップに向かってパッティングするとき、ホールカップにボールを入れるために、パッティングせねばならないパッティング角度範囲であるコリドー範囲によって、前記ゴルフボールがコリドー範囲内で打撃されたか否かについての情報が前記マップ状のイメージ内に識別されたものでもある。
【0025】
また、前記(a)段階の前、(e)パッティングガイドシステムに活用されるパッティング環境の物理的属性情報を構築する段階をさらに含むが、前記(e)段階は、(e-1)前記制御モジュールが、前記カメラを通じて前記パッティングフィールドを撮影して前記パッティングフィールドに係わる3Dデータを収集する段階;(e-2)前記制御モジュールが、前記パッティングフィールドで少なくとも1人のユーザが複数回遂行したユーザパッティングデータを収集する段階;(e-3)前記制御モジュールが、既設定のシミュレーションプログラムに前記パッティングフィールドに係わる3Dデータをローディングした後、前記ユーザパッティングデータを適用して前記パッティングフィールド上でパッティングがなされる場合に係わるシミュレーションを複数回行いつつ、前記パッティングフィールドの物理的属性値を決定する段階;を含み、前記(a)段階は、前記制御モジュールが、前記パッティングフィールド上にゴルフボールが任意の位置に載置されている映像を前記カメラから受信した場合、前記既設定のパッティングフィールドの物理的属性値に基づいて、前記ゴルフボールの打撃をガイドするためのパッティングラインを、前記プロジェクタを通じて前記パッティングフィールド上に表示する段階;を含み、前記物理的属性値は、前記パッティングフィールドの摩擦力、傾度を含んでもよい。
【0026】
また、前記(e-1)段階は、前記カメラが前記パッティングフィールドを既設定の高さ単位ごとに測定した3Dデータを前記制御モジュールに提供することで、前記3Dデータを提供した後、HSV値及び客体サイズを基準に、客体を認識し、認識された客体が周辺傾度を外れると判断された場合、認識された客体が特定色相で現れるように、パッティングフィールドに係わる3Dデータ上に表示し、ガウシアンフィルタと周辺傾度とに基づいて、ノイズフィルタリングを遂行し、補正された3Dデータを生成するが、前記補正された3Dデータは、パッティングフィールド上のゴルフボールの位置と大きさだけ識別されるように表現されるデータであり、前記ユーザパッティングデータは、それぞれのユーザが前記パッティングフィールド上でパッティングする度に収集されたデータであって、補正された3Dデータの形式で構成され、ゴルフボールの座標値、コリドー範囲、ゴルフボールの速度、パッティング時間、ユーザ識別情報を含み、前記シミュレーションプログラムは、現実世界の物理的法則が仮想現実内でも同一に適用されるように具現した物理エンジンソフトウェアでもある。
【0027】
また、前記(e-3)段階は、ユーザパッティングデータから、ゴルフボールの位置、打撃方向、打撃力を含むパッティング開始データ、及びゴルフボールの軌跡、ホールカップに入ったか否かを含むパッティング結果データを抽出する段階;及び前記シミュレーションプログラムに前記ユーザパッティングデータのパッティング開始データを入力した場合、対応するパッティング結果データが出力されるように前記シミュレーションプログラムの物理的属性値を調整する段階;を含み、前記打撃力は、前記ゴルフボールの打撃後の各時間帯別位置値を参考にして、パッティング時の初速度を算出することで導出されるものでもある。
【0028】
また、前記(e-4)段階は、既設定の周期ごとに前記(a)~(c)段階を繰り返し、前記決定された物理的属性値をアップデートするが、前記ゴルフボールの位置に係わる値が入力された場合、打撃方向及び打撃力に係わる値を多様に変更しつつ、複数回シミュレーションを遂行し、パッティング角度の最大及び最小範囲と理想的パッティング角度を導出する段階を含み、前記シミュレーションプログラムに前記映像内のゴルフボールの位置に係わる値を入力してシミュレーションを遂行した後、ゴルフボールがホールカップに入るための軌跡を探し、前記軌跡に基づいて前記パッティングラインを前記パッティングフィールド上に表示するものであり、前記理想的パッティング角度は、前記パッティング角度の最大及び最小範囲の平均値であり、前記パッティングフィールド上に最大パッティング角度、最小パッティング角度、理想的パッティング角度それぞれに対応するパッティングラインを前記パッティングフィールド上に表示するものでもある。
【0029】
本発明の一実施例によるパッティングガイドシステムサーバは、パッティングガイドシステム及びパッティングガイドシステムに活用される物理的属性情報構築方法を遂行するためのプログラムが保存されたメモリ;及び前記プログラムを行うためのプロセッサ;を含み、前記方法は、(a)前記制御モジュールが前記カメラによって撮影された撮影イメージを収集し、前記パッティングフィールド上のゴルフボールを他の事物と区分して識別する段階;(b)ユーザがゴルフボールを打撃した場合、前記制御モジュールが前記撮影イメージを分析し、前記ゴルフボールの軌跡を追跡する段階;(c)前記制御モジュールが前記プロジェクタを制御し、前記ゴルフボールの軌跡を前記パッティングフィールド上に投射してユーザに示す段階;(d)前記ユーザ端末が会員情報及び練習期間を前記サーバに伝送し、前記サーバがユーザ識別情報及び練習期間を参照して、当該期間の間に当該ユーザが遂行したパッティング結果についての情報を収集し、分析し、練習期間、成功率に係わる練習データ、距離別成功率分析情報、練習時のブレイクライン成功率分析表、及び弾着群分析表の項目で提供する統計UIをユーザ端末に提供する段階;及び(e)パッティングガイドシステムに活用されるパッティング環境の物理的属性情報を構築する段階;を含んでもよい。
【発明の効果】
【0030】
本発明は、前述した従来技術の問題点を解決するためのものであって、室内に備えられたパッティングルームの模擬パッティングフィールドで実施され、実際ゴルフフィールドに行かずとも、実際ゴルフフィールドでパッティング練習を行うような臨場感を感じさせうる。
【0031】
また、パッティング練習の実施において、制御モジュールがプロジェクタを通じて、前記パッティングフィールドとユーザ端末にパッティングガイドイメージを提供して、ややもすると退屈になりがちなパッティング練習を面白くすることができる。
【0032】
また、前記パッティングフィールドで行ったパッティング練習について数値化されたデータで構成された統計を提供し、それを通じてユーザに信頼性高いパッティング改善方向を提供することができる。
【0033】
さらに、複数のユーザが以前に遂行したか、追って遂行するパッティングについての情報を収集し、それを仮想パッティング環境のアップデートに活用することで、多様なユーザのパッティング動作、習慣及び改善点を把握し、それをパッティングフィールド上に表示することで、ユーザが本人のパッティングメカニズムや癖、弱点などを、統計化されたデータで提供され、改善方向を容易に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】本発明の一実施例によるパッティングガイドシステムの構成例示図である。
図2】本発明の一実施例によるサーバに係わる構成例示図である。
図3】本発明の一実施例による制御モジュールの内部構成に係わる例示図である。
図4】本発明の一実施例によるパッティングフィールドイメージとゴルフボールGUIに係わる例示図である。
図5】本発明の一実施例によるパターンテスト結果確認に係わる例示図である。
図6】本発明の一実施例によるパッティング成功識別子とパッティング失敗識別子に係わる例示図である。
図7】本発明の一実施例によるボール位置指定イントペイスに係わる例示図である。
図8】本発明の一実施例による統計UIに係わる例示図である。
図9】本発明の一実施例による練習失敗時のブレイクライン分析に係わる例示図である。
図10】本発明の他の一実施例による、弾着群ボールトラッキングUIに係わる例示図である。
図11】本発明の一実施例によるパッティングガイドシステムの動作フローチャートである。
図12A】本発明の一実施例による3Dスキャン装置から受信した3Dパッティングフィールドデータの例示図である。
図12B】本発明の一実施例による補正された3Dパッティングフィールドデータの例示図である。
図13】本発明の一実施例による実際パッティングフィールド、ホールカップ及びゴルフボールと軌跡に係わる例示図である。
図14】本発明の一実施例によるシミュレーション結果で算出されたコリドー及びパッティングラインに係わる例示図である。
図15】本発明の一実施例によるパッティングガイドシステムに活用されるパッティング環境の物理的属性情報構築方法の遂行フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、添付図面を参照して本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように本発明の実施例を詳細に説明する。しかし、本発明は、様々な互いに異なる形態にも具現され、ここで説明する実施例に限定されない。そして、図面で本発明を明確に説明するために、説明と関係ない部分は省略し、明細書全体にわたって類似した部分には、類似した図面符号を付する。
【0036】
明細書全体において、ある部分が他の部分と「連結」されていると称するとき、これは、「直接的に連結」されている場合だけではなく、その中間に他の素子を介在し、「電気的に連結」されている場合も含む。また、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、これは、特に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。
【0037】
本明細書において「部」とは、ハードウェアによって実現されるユニット(unit)、ソフトウェアによって実現されるユニット、両方を用いて実現されるユニットを含む。また、1個のユニットが2個以上のハードウェアを用いて実現されてもよく、2個以上のユニットが1個のハードウェアによって実現されてもよい。一方、「~部」は、ソフトウェアまたはハードウェアに限定される意味ではなく、「~部」は、アドレッシング可能な記録媒体に存在するようにも構成され、1つまたはそれ以上のプロセッサを再生させるようにも構成される。したがって、一例として「~部」は、ソフトウェア構成要素、客体指向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素、及びタスク構成要素のような構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバ、ファームウエア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ及び変数を含む。構成要素と「~部」のうちから提供される機能は、さらに少数の構成要素及び「~部」に結合されるか、追加的な構成要素と「~部」にさらに分離されうる。それだけでは」なく、構成要素及び「~部」は、デバイスまたは保安マルチメディアカード内の1つまたはそれ以上のCPUを再生させるように具現されうる。
【0038】
以下で言及される「ユーザ端末」は、ネットワークを通じてサーバや他端末に接続可能なコンピュータや携帯用端末機によって具現されうる。ここで、コンピュータは、例えば、ウェブブラウザー(WEB Browser)が搭載されたノート型パソコン、デスクトップ(desktop)、ラップトップ(laptop)、VR HMD(例えば、HTC VIVE, Oculus Rift, GearVR, DayDream, PSVRなど)などを含んでもよい。ここで、VR HMDは、PC用(例えば、HTC VIVE, Oculus Rift, FOVE, Deeponなど)とモバイル用(例えば、GearVR, DayDream、暴風魔鏡、Googleカードボードなど)、そして、コンソール用(PSVR)と独立して具現されるStand Aloneモデル(例えば、Deepon、PICOなど)などをいずれも含む。携帯用端末機は、例えば、携帯性と移動性とが保証される無線通信装置として、スマートホン(smart phone)、タブレットPC、ウェアラブルデバイスだけではなく、ブルートゥース(登録商標)(BLE, Bluetooth Low Energy)、NFC、RFID、超音波(Ultrasonic)、赤外線、WiFi、LiFiなどの通信モジュールを搭載した各種デバイスを含んでもよい。また、「ネットワーク」は、端末及びサーバのようなそれぞれのノード相互間に情報交換が可能な連結構造を意味するものであって、近距離通信網(LAN: Local Area Network)、広域通信網(WAN: Wide Area Network)、インターネット(WWW: World Wide Web)、有無線データ通信網、電話網、有無線テレビ通信網などを含む。無線データ通信網の一例には、3G, 4G, 5G, 3GPP(3rd Generation Partnership Project), LTE(Long Term Evolution), WIMAX(World Interoperability for Microwave Access)、Wi-Fi、ブルートゥース通信、赤外線通信、超音波通信、可視光通信(VLC: Visible Light Communication)、LiFiなどが含まれるが、それらに限定されない。
【0039】
本発明の一実施例によるパッティングガイドシステム提供方法は、室内または室外でパッティング練習が実施される空間に備えられる。
【0040】
本発明は、ユーザがパッティングしたゴルフボールの軌跡を追跡し、それをユーザに提供し、ユーザ端末500のパッティングインターフェースとパッティングフィールド600上に表現される投射映像を提案することを通じて、ユーザの正しいパッティング遂行の一助となるシステムである。そのために、ゴルフボールを自動認識し、ゴルフボールの軌跡を追跡し、それを示す機能が最も核心であると言える。この際、そのような核心機能は、制御モジュール200によって遂行される。
【0041】
図1を参照して、本発明の一実施例によるパッティングガイドシステム提供方法の構成要素を説明する。
【0042】
本発明の一実施例によるパッティングガイドシステム提供方法は、サーバ100、制御モジュール200、カメラ300、プロジェクタ400、ユーザ端末500、及びパッティングフィールド600を含んで構成されうる。前記プロジェクタ400、カメラ300、ユーザ端末500は、パッティングルーム内に備えられる。パッティングフィールド600は、パッティングルームの底面を意味することができる。
【0043】
図2を参照して、サーバ100は、有/無線で通信網に連結されて制御モジュール200及びユーザ端末500と連結され、ユーザ端末500にパッティングインターフェースを提供することができる。
【0044】
制御モジュール200は、サーバ100、カメラ300、及びプロジェクタ400と連結されうる。この際、制御モジュール200は、カメラ300からパッティングフィールドイメージを提供され、サーバ100に伝送し、プロジェクタ400を通じてパッティングフィールド600にパッティングガイドイメージを提供することができる。
【0045】
カメラ300は、少なくとも1つのプロジェクタ400の近傍の前記パッティングルームの上部に位置し、前記パッティングフィールドイメージを撮影し、制御モジュール200及びサーバ100に提供することができる。
【0046】
プロジェクタ400は、パッティングフィールド600が構成された底面を含むパッティングルームの上部に設けられ、制御モジュール200から提供される所定の映像をパッティングフィールド600上に所定の映像を投射することができる。この際、プロジェクタ400は、1つ以上の個数が設けられうる。
【0047】
この際、プロジェクタ400は、パッティングフィールド600を複数領域に分割して映すことができる。
【0048】
例えば、2個のプロジェクタ400が設けられた時、それぞれのプロジェクタ400は、パッティングフィールド600を2領域に分割して方形領域の形で映すが、互いに映す領域は重畳しないように照らすことができる。
【0049】
ユーザ端末500は、サーバ100を通じて提供されるパッティングインターフェースを提供され、それを通じて、パッティング練習プログラムが行える。
【0050】
以下、制御モジュールの機能と各構成要素について詳細に説明する。
図3を参照すれば、制御モジュール200は、イメージ収集部210、ゴルフボール識別部220、軌跡追跡部230、及び投射映像生成部240を含んで構成されうる。
【0051】
イメージ収集部210は、ユーザがパッティングルームに入場する前にカメラ300から撮影されて受信したパッティングルームのイメージである基準イメージと、ユーザがパッティングルームに入場してから撮影されて提供されたパッティングルームのイメージとを収集することができる。
【0052】
ゴルフボール識別部220は、制御モジュール200が受信したイメージと基準イメージとを比較して、色相及び大きさを基準に受信したイメージ上に基準イメージと異なる部分を認識し、ゴルフボールを識別することができる。
【0053】
ゴルフボール識別部220は、リアルタイムで撮影された前記撮影イメージにおいてゴルフボールの色相と対応する色相を有する複数の物体が認識されれば、制御モジュール200が色相の種類、認識された物体の大きさ及び認識された物体の動きを基準にゴルフボールを区分することができる。
【0054】
この際、物体の大きさが既設定のものより大きいか、認識された物体の動きがゴルフボールが動ける物理的移動パターンと異なると判断すれば、制御モジュール200がユーザの履物、帽子、及び衣類の一部であると認識し、ゴルフボールではないと判別することができる。
【0055】
例えば、ユーザが白帽子を着用した場合、ユーザの準備動作によって白帽子が前後に移動することができる。しかし、ゴルフボールは、そのように前後に移動する物理的移動パターンを有することができないので、制御モジュール200のゴルフボール識別部220は、ユーザが着用した白帽子をボールではないと判別することができる。
【0056】
また、ゴルフボールを除いた残りの部分を一括して前記ゴルフボールと区分される色相または、パターンで処理するマスキングを行い、前記ゴルフボールと、前記ゴルフボールではない領域とを区分する動作を遂行することができる。
【0057】
軌跡追跡部230は、ユーザがゴルフボールを打撃する場合、制御モジュール200がカメラ300から提供された各時間帯別イメージを比較してゴルフボールの移動方向と速度とを含む特徴ベクトルを算出し、特徴ベクトルの各時間帯別変化値を計算して、ゴルフボールの軌跡を予測することができる。
【0058】
また、制御モジュール200が受信するイメージ上でホールカップとゴルフボールとが1つに重畳するイメージが受信されうる。この際、下記2つの場合に分けられるので、特徴ベクトルを通じてボールの軌跡を予め予測して追跡持続について判断する必要がある。
【0059】
第1の場合は、ゴルフボールの色相がホールカップの色相と同色であり、ゴルフボールの特徴ベクトル値を分析して見れば、ゴルフボールがホールカップに入ると予測される場合である。
【0060】
この際、制御モジュール200は、ゴルフボールがホールカップ近傍に近付いてゴルフボールの色相とホールカップの色相とが重なるイメージを受信すれば、ゴルフボールの特徴ベクトル値を分析して見れば、ゴルフボールがホールカップに入ったと判断して追跡を中断することができる。
【0061】
第2の場合は、ゴルフボールの色相がホールカップの色相と同色であり、ゴルフボールの特徴ベクトル値を分析して見れば、ゴルフボールがホールカップに入らないと予測される場合である。
【0062】
この際、制御モジュール200は、ゴルフボールがホールカップ近傍に近付いてゴルフボールの色相とホールカップの色相とが重なるイメージを受信しても、ゴルフボールの特徴ベクトル値を分析した結果に基づいて、ゴルフボールがホールカップに入らないことを予め把握することもできる。
【0063】
したがって、ゴルフボールがホールカップに隣接しているだけで、ホールカップを通過するか、ホールカップに達していないと判断して、ゴルフボールの動きが、それ以上観測されないときまで追跡し続けられる。
【0064】
上記のように制御モジュール200は、予測された軌跡に基づいてゴルフボールがホールカップに入るか否かを判断し、ゴルフボールの軌跡を持続的に追跡し、ゴルフボールがホールカップに入っているか、あるいは移動を中止したと判断すれば、追跡を中断する。
【0065】
投射映像生成部240は、追跡後、リアルタイムでパッティングフィールド600上に投射するゴルフボールの軌跡イメージを生成する。この際、ユーザ端末500の入力を受信し、ゴルフボールの軌跡イメージをパッティングフィールド600に投射する命令をプロジェクタ400に伝送することができる。
【0066】
この際、制御モジュール200がゴルフボールの軌跡イメージをパッティングフィールド600に投射する命令をプロジェクタ400に伝送することは、下記2つの場合に分けられる。
【0067】
第1の場合は、ユーザが直前に実施したパッティングを直ちに示す場合である。
【0068】
この際、制御モジュール200は、カメラ300からリアルタイムで受信したイメージを分析し、投射映像生成部240でパッティングフィールド600に投射する映像を作る。制御モジュール200は、ゴルフボールの軌跡追跡が中断されると共に投射する映像をプロジェクタ400に伝送し、プロジェクタ400がパッティングフィールド600に前記映像を投射する。
【0069】
第2の場合は、ユーザ端末500の入力を受信して示す場合である。
【0070】
ユーザ端末500は、パッティングインターフェースを操作して、ユーザが直前に実施したパッティングまたは以前に実施したパッティングの軌跡をパッティングフィールド600上に提供されうる。
【0071】
この際、制御モジュール200は、カメラ300から直前または以前に受信したイメージを分析し、投射映像生成部240でユーザが選択したパッティングの投射映像を作る。
【0072】
以後、ユーザ端末500の入力によって投射する映像をプロジェクタ400に伝送し、プロジェクタ400がパッティングフィールド600に前記映像を投射する。
【0073】
一方、ユーザ端末500のパッティングインターフェースは、2つのトレーニングモードと統計とを提供することができる。パターンテストと練習モードである。
【0074】
パターンテストは、傾斜したパッティングフィールド600上の複数の位置でボールを載置して行うパッティング練習であり、既設定のパッティング開始点がプロジェクタ400を通じてパッティングフィールド600上に投射され、制限間内にユーザがパッティングして、ユーザのパッティングパターンを把握するためのものである。
【0075】
ここで、パッティングフィールド600の傾度は、パッティングフィールド600内の各領域別に予め設定されていてもよい。または、パッティングフィールド600下部の機械的補助装置をユーザ端末や制御モジュールが制御可能になるように構成することで、ユーザが所望の条件に合わせてパッティングする度に傾度を領域別に調整可能なものでもある。
【0076】
練習モードは、パッティング練習に必要な複数の要素を設定し、設定を通じてユーザにカスタマイズパッティング練習を提供するためのものである。
【0077】
この際、パターンテストと練習モードの過程中に上述した制御モジュール200の核心機能が共通して活用されうる。
【0078】
以下、図4ないし図6を通じてパターンテストについて詳細に説明する。
図4を参照すれば、ユーザ端末500に提供されるパッティングインターフェースは、パッティングフィールドGUIとゴルフボールGUIとを含む。この際、パッティングフィールドGUIは、パッティングフィールド600と類似した円形の緑色芝生質感が満たされた形態でもあり、ゴルフボールGUIは、実際ゴルフボールと類似した小さい円形の白色が満たされた形態でもある。
【0079】
以下、ユーザがパターンテストを遂行する場合について具体的に説明する。
ユーザがメインメニューでパターンテスト項目を選択すれば、ユーザ端末500を通じて進めるパターンテストの条件を入力するインターフェースが提供されうる。
【0080】
この際、ユーザは、開始地点決定、距離順序決定、方向順序決定、及びストローク制限時間設定を入力し、ユーザ端末500は、入力された設定値をサーバ100に伝送する。
【0081】
以後、サーバ100は、パターンテスト進行画面説明イメージをユーザ端末500に提供する。パターンテスト進行画面説明イメージは、円形のパッティングフィールドイメージ上にパッティングする領域を識別して示すものでもある。
【0082】
以後、制御モジュール200が条件入力に合わせたパッティングシステムを進める。
【0083】
制御モジュール200がゴルフボールの載置位置を指定してプロジェクタ400を通じてパッティングフィールド600にパッティングフィールドガイド映像を投射する。
【0084】
パッティングフィールドガイド映像とは、制御モジュール200の投射映像生成部240から生成され、プロジェクタ400でパッティングフィールド600に投射される映像であって、既設定のパッティング練習関連の案内に係わる映像またはユーザの設定によって提供されるパッティング練習に役に立つ映像である。
【0085】
ユーザがゴルフボールを下ろせば、制御モジュール200がゴルフボールの指定位置に位置されていることを確認し、ゴルフボールとボールではないものを区分してマスキングを遂行する。
【0086】
制御モジュール200がユーザ端末500にゴルフボールの座標情報に伝送し、ユーザ端末500に提供されるパッティングインターフェースのパッティングフィールドGUI上にゴルフボールの実際位置と対応する領域にゴルフボールイメージを表示する。
【0087】
制御モジュール200がカメラ300で撮影されたイメージを比較分析し、前記プロジェクタ400を通じてゴルフボールの軌跡イメージをパッティングフィールド600に投射または所定時間後、パッティングフィールド600に投射し、制御モジュール200が、ボールが止まっているか、あるいはホールカップに入ったと判断すれば、追跡を中断し、ボールの軌跡を座標値として保存し、サーバ100に提供する。このような制御モジュール200の動作事項は、上述した制御モジュール200の機能に係わる部分と同様に遂行されるものであって、反復説明はせず、上述した内容に代える。
【0088】
上のパターンテスト動作が完了すれば、ユーザは、パターンテスト結果確認を提供されうる。
【0089】
図5を参照すれば、パターンテスト結果確認は、成功率表示イメージ710、練習結果表、及び結果確認、削除、リトライとメインのような操作ボタンを提供することができる。
【0090】
成功率表示イメージ710は、ダーツボード形状に互いに補色関係にある緑色及び赤色を用いて容易に識別可能な形状及び色相によって構成され、パッティングフィールド600の区画情報を含んで構成され、練習結果を表示することができる。
【0091】
練習結果表は、成功率表示イメージ710の右側に日付、パッティング回数、パッティング失敗、及び成功率を含んでリストの形で提供されうる。
【0092】
この際、結果確認操作ボタンを選択してユーザ端末500にパッティングフィールドGUIを提供し、ユーザ端末500がサーバ100に結果表示命令を伝送すれば、サーバ100が制御モジュール200に結果表示命令を伝送し、制御モジュール200を通じてプロジェクタ400が結果確認GUIを前記パッティングフィールドに投射することができる。
【0093】
図6を参照すれば、結果確認GUIは、パッティングフィールド600を角度別に均等に分割するが、ホールカップとの距離によって互いに異なる長さに分割したパッティング区域イメージを含む。パッティング区域イメージとは、図6に図示されたようにダーツボード形状に具現されうるが、これは一例であり、必ずしもその限りではない。そして、パッティング区域イメージごとにパッティング成功識別子720とパッティング失敗識別子730とが表示される。
【0094】
ユーザ端末500は、制御モジュール200にパッティング成功識別子720とパッティング失敗識別子730に係わる情報を伝送し、制御モジュール200は、プロジェクタ400を通じてパッティング成功識別子720とパッティング失敗識別子730の表示を前記パッティングフィールドに投射することができる。
【0095】
以下、本発明の一実施例による練習モードについて詳細に説明する。
ユーザが練習項目を選択する場合、ユーザ端末上でボール位置指定インターフェース、ポイント、エイムポイント、エイムライン、及びパッティングラインインターフェースが提供されうる。
【0096】
ポイントは、実際にパッティングしたゴルフボールが到逹せねばならない位置を示すものであって、ユーザが任意に設定し、パッティングフィールドGUIとパッティングフィールド600上に提供されうる。
【0097】
エイムポイントは、パッティングしたゴルフボールをポイントの位置に止めるための目標位置を示し、パッティングフィールドGUIとパッティングフィールド600上に提供されうる。
【0098】
エイムラインは、ゴルフボールの位置とエイムポイントとを直線連結したものであって、パッティングフィールドGUIとパッティングフィールド600上に提供されうる。
【0099】
この際、制御モジュール200の動作事項は、上述した制御モジュール200の機能に係わる部分と同一に遂行されるものであって、反復説明はせず、上述した内容に代える。
図7を参照すれば、ボール位置指定インターフェースは、パッティングフィールドイメージ領域及びボール位置設定領域を提供することができる。
【0100】
パッティングフィールドイメージ領域は、緑色背景上に分割された多角形が表示され、各パッティングフィールドを均等に分割する形態でもある。
【0101】
ボール位置設定領域は、分割された多角形の間に位置し、パッティングフィールド600上に載置するボールの位置を設定する。
【0102】
この際、ユーザ端末500は、既設定の前記ボール位置設定領域をプロジェクタ400に提供し、プロジェクタ400が提供された既設定の前記ボール位置設定領域をパッティングフィールド600に投射する。
【0103】
投射した領域に合わせてユーザは、当該位置にゴルフボールを位置させうる。
【0104】
エイムポイントインターフェースは、ボール位置指定インターフェースの後、ユーザ端末500が自動的にエイムポイントを自体アルゴリズムによっておすすめし、プロジェクタ400に提供し、プロジェクタ400が提供された既設定のエイムポイントをパッティングフィールド600に投射することができる。
【0105】
パッティングラインインターフェースは、パッティングラインを提供する。パッティングラインは、エイムポイントとゴルフボールの位置を連結するラインを意味する。パッティングラインは、ユーザによって異なる方向に再設定されうる。ユーザ端末500は、パッティングラインに対する再設定条件を受信する場合、パッティングラインをユーザ端末500に提供して表示し、制御モジュール200がプロジェクタ400に既設定のパッティングラインを提供し、パッティングフィールド600上に既設定のラインイメージを投射することができる。
【0106】
上述したボール位置、エイムポイント、パッティングラインは、ユーザ端末とパッティングフィールド上にいずれも表示され、これに係わる設定が完了した場合、ユーザがゴルフボールを打撃し、制御モジュールがゴルフボールの軌跡を追跡することができる。この際、制御モジュール200の動作事項は、上述した制御モジュール200の機能に係わる部分と同一に遂行されるものであって、反復説明はせず、上述した内容に代える。
【0107】
以下、ユーザのパッティング結果に係わる統計ユーザインターフェースを具体的に説明する。
【0108】
ユーザがメニュー画面で統計項目を選択すれば、ユーザ端末500が会員情報及び練習期間を選択してサーバ100に伝送し、サーバ100がユーザ識別情報及び練習期間を参照して、当該期間の間、当該ユーザが遂行したパッティング結果についての情報を収集し、分析し、会員の練習データ分析資料を含む統計UIを前記ユーザ端末に表示することができる。
【0109】
図8を参照すれば、統計UIは、練習期間、成功率に係わる練習データ、距離別成功率分析情報、練習時のブレイクライン成功率分析表740、及び弾着群分析表750を含んで構成され、個人分析ボタンを通じてさらにユーザのパッティング傾向に係わる分析を提供する個人分析画面に移動することができる。
【0110】
練習時のブレイクライン成功率分析表740は、2次元平面をパッティングの進行位置によって8個の地域領域に分け、各領域別にパッティング該当位置別成功率をグラフの形で提供するものである。グラフのx軸及びy軸において、x軸は、日付、y軸は、成功率によって構成され、各区域別に異なる線で表示され、条件設定した日付別区間成功率を分析してグラフの形で提供することができる。
【0111】
弾着群分析表750は、パッティングのボールの停止位置を2次元座標に提供し、x軸及びy軸は、前記パッティングフィールドを1、2、3、4分面に分け、各四分面に止まったボールの位置を表示し、前記弾着群分析表の縮尺は、前記表示されるパッティングに失敗したボールの停止位置のうち、最も遠いところに止まったボールを基準に設定されうる。
【0112】
特定位置に置かれたゴルフボールをホールカップに向かってパッティングするとき、ホールカップにボールを入れるためにパッティングすべきパッティング角度をコリドー範囲と言うが、ゴルフボールが置かれた特定位置とホールカップとを連結する直線を基準とした角度差範囲と定義する。
【0113】
ユーザが実施したパッティングが、このコリドー範囲を外れるか、外れないかを自体アルゴリズムによって判別して、コリドー範囲を外れたパッティングを灰色円、コリドー範囲を外れていないパッティングを青色円で弾着群分析表に表示することができる。但し、色相は、必ずしもその限りではなく、他の色相にも表現されうる。
【0114】
図9を参照すれば、個人分析画面は、選択条件における受講生練習データ表、弾着群分析表750、及び練習失敗時、ブレイクライン分析表を含んで提供されうる。
【0115】
実際ゴルフゲームのグリーンで傾斜した地形または空目現象を起こして、上り坂を下り坂と見えるようにする地形でパッティングするとき、ゴルフボールが意図した方向に進行することを妨害する要素をブレイクと言うが、パッティングフィールド600に任意にブレイクを模倣して作ったのがブレイクラインである。
【0116】
練習失敗時、ブレイクライン分析表は、2次元平面を、パッティングの進行位置によって8個の地域領域に分け、各領域別にパッティング該当位置別に失敗率をグラフの形で提供することである。
【0117】
この際、練習失敗時、ブレイクライン分析表は、既設定の8個のブレイクによって段階に区分され、各ブレイクライン別に色を異ならせて日付別、及びブレイクライン別成功率を線グラフの形で提供することができる。
【0118】
前記グラフのx軸は、日付、y軸は失敗率を示し、各区域別に異なる線で表示され、条件設定した日付別区間失敗率を分析してグラフの形で提供することができる。
【0119】
一方、図9の弾着群分析表750においていずれか1つの四分面が選択される場合、図10のような弾着群ボールトラッキングUIが表示されうる。
【0120】
以下、図10を参照して弾着群ボールトラッキングUIについて詳細に説明する。
弾着群ボールトラッキングUIは、選択した領域、選択領域ボール情報表示イメージ760、ボールトラッキング順序、及び経路確認ボタンを提供することができる。
【0121】
選択領域ボール情報表示イメージ760で領域を選択すれば、選択した領域は、黄色で表示され、選択領域で遂行したパッティングがボールトラッキング順序に追加され、経路確認ボタンを押せば、ボールトラッキング順序に追加された順にボールトラッキング映像をユーザ端末500とパッティングフィールド600に提供することができる。
【0122】
ボールトラッキング映像は、経路確認ボタンを選択して前記ボールトラッキング順序に含まれた順序によって該当位置で遂行したパッティングのボールの軌跡が前記パッティングインターフェースの前記パッティングフィールドGUIに提供され、ユーザ端末500が制御モジュール200にゴルフボールの軌跡を伝送し、制御モジュール200がプロジェクタ400を通じてパッティングフィールド600に前記ボールの軌跡を投射するものでもある。
【0123】
図11を参照して、本発明の一実施例によるパッティングガイドシステム提供方法の動作順序を説明する。
【0124】
制御モジュール200は、ユーザがパッティングルームに入場する前に、カメラ300から受信したパッティングフィールド600のイメージを基準イメージに設定し、以後、撮影されるイメージを収集してパッティングフィールド600上のゴルフボールと他の事物とを区分する(S101)。
【0125】
この際、制御モジュール600は、イメージ上にゴルフボールと判別される部分以外の部分をマスキングする。
【0126】
制御モジュール200は、カメラ300からリアルタイムで受信する撮影イメージを分析し、ユーザがパッティングしたゴルフボールの軌跡を追跡する(S102)。
【0127】
この際、制御モジュール200は、ゴルフボールの特徴ベクトルを算出してゴルフボールを追跡し続けるか、追跡を中止するかを判別する。
【0128】
制御モジュール200は、プロジェクタ400を制御し、ゴルフボールの軌跡をパッティングフィールド600上に投射する(S103)。
【0129】
この際、ゴルフボールの軌跡は、制御モジュール200の投射映像生成部240で生成されて提供されうる。
【0130】
サーバ100は、制御モジュール200から提供されたパッティング結果についての情報を分析し、ユーザ端末500に統計UIを提供することができる。(S104)
【0131】
以下、本発明の一実施例によるパッティングガイドシステムに活用されるパッティング環境の物理的属性情報構築方法について説明する。
【0132】
後述する物理的属性情報の構築は、上述した制御モジュール200がユーザがパッティングルームに入場する前に、カメラ300から受信したパッティングフィールド600のイメージを基準イメージに設定し、以後、撮影されるイメージを収集してパッティングフィールド600上のゴルフボールと他の事物とを区分する動作(S101)の遂行以前になされるものでもある。
【0133】
本発明のさらに他の実施例によれば、制御モジュール200は、パッティングガイドシステムに活用されるパッティング環境の物理的属性情報構築方法が実施される施設に設けられたサーバ100、または前記サーバ100と有無線で連結されて通信可能なクラウドサーバを含んでもよい。
【0134】
本発明のさらに他の実施例によるカメラ300は、パッティングガイドシステムに活用されるパッティング環境の物理的属性情報構築方法が実施される施設(以下、パッティングルーム)の天井の一側上部または壁面の一側上部のパッティングルームの全体またはパッティングフィールド600がいずれも撮影される場所に位置し、パッティングフィールド600またはパッティングルームを撮影することができる。
【0135】
また、カメラ300は、イメージ撮影機能以外にも、3Dスキャン機能が搭載されたものであって、複数のレンズが備えられ、複数のレンズ間の距離を用いて撮影対象の深さ及び高さを測定することができる。
【0136】
本発明のさらに他の実施例によれば、プロジェクタ400は、複数個が設けられてパッティングフィールド600にイメージを投射して表示するとき、各プロジェクタ400別に互いに異なるイメージまたは映像を投射して、映像を重畳して投射するか、互いに重畳しないように投射することで、パッティングフィールド600に表示されるイメージまたは映像の選択幅を多様化するものでもある。
【0137】
まず、制御モジュール200が、カメラ300を通じて前記パッティングフィールド600を撮影して前記パッティングフィールド600に係わる3Dデータを収集する。
【0138】
この際、カメラ300が前記パッティングフィールド600を既設定の高さ単位ごとに測定した3Dデータを前記制御モジュール200に提供する。
【0139】
図12Aを参照すれば、制御モジュール200は、3Dデータを受信した後、HSV値及び客体サイズを基準に客体を認識し、認識された客体が周辺傾度を外れるか否かを判断する。
【0140】
認識された客体が周辺傾度を外れると判断された場合、認識された客体が特定色相で現れるように、パッティングフィールド600に係わる3Dデータ上に表示する。
【0141】
次いで、図12Bを参照して、制御モジュール200は、ガウシアンフィルタと周辺傾度とに基づいてノイズフィルタリングを遂行し、補正された3Dデータを生成する。
【0142】
これにより、制御モジュール200は、図示されたように3Dデータにおいてゴルフボール103とゴルフボールではない部分(ノイズ104)を判別し、ノイズフィルタリングを遂行してゴルフボールのみ残った3Dデータを確保することができる。
【0143】
上述した過程を通じて補正された3Dデータは、パッティングフィールド600上の実際ゴルフボール1の位置と大きさのみ識別されるように表現されるデータでもあり、本発明のさらに他の実施例によれば、補正された3Dデータは、ゴルフボール以外にも3Dデータホールカップ(図示せず)102及びユーザ(パッティングプレイヤ)もノイズ104を除去して確保してもよい。
【0144】
図13を参照すれば、制御モジュール200がパッティングフィールド600で複数のユーザが複数回遂行したユーザパッティングデータを収集することができる。
【0145】
後述するユーザパッティングデータの収集は、上述した制御モジュール200がカメラ300からリアルタイムで受信する撮影イメージを分析し、ユーザがパッティングしたゴルフボールの軌跡を追跡する動作(S102)と同時になされる。
【0146】
本発明の一実施例によるユーザパッティングデータは、それぞれのユーザがパッティングフィールド600上でパッティングする度に収集されたデータであって、補正された3Dデータの形式で構成され、実際ゴルフボール1の座標値、コリドー範囲、実際ゴルフボール1の速度、パッティング時間、ユーザ識別情報を含んでもよい。
【0147】
この際、本発明の一実施例によるコリドー範囲は、特定位置に置かれたゴルフボールをホールカップに向かってパッティングするとき、ホールカップにボールを入れるためにパッティングせねばならないパッティング角度を意味するものであって、ゴルフボールが置かれた特定位置とホールカップを連結する直線を基準とした角度差範囲と定義されうる。
【0148】
例えば、図13に図示されたように、ユーザから遂行されたパッティングが実際ホールカップ101を外れる場合、制御モジュール200によって、当該パッティングに対するユーザパッティングデータは、コリドー角度内でなされたパッティングではない。
【0149】
一方、ユーザから遂行されたパッティングが実際ホールカップ101に当たる場合、当該パッティングに対するユーザパッティングデータは、コリドー角度内でなされたパッティングであると判断されうる。
【0150】
次いで、制御モジュール200は、既設定のシミュレーションプログラムに前記パッティングフィールド600に係わる3Dデータをローディングした後、前記ユーザパッティングデータを適用して前記パッティングフィールド600上でパッティングがなされる場合に係わるシミュレーションを複数回行いつつ、前記パッティングフィールド600の物理的属性値を決定する。
【0151】
本発明の一実施例によるシミュレーションプログラムは、現実世界の物理的法則が仮想現実内でも同一に適用されるように具現した物理エンジンソフトウェアでもある。
【0152】
制御モジュール200は、ユーザパッティングデータから、ゴルフボールの位置、打撃方向、打撃力を含むパッティング開始データ、及びゴルフボールの軌跡、ホールカップに入ったか否かを含むパッティング結果データを抽出する。
【0153】
本実施例において、打撃力は、実際ゴルフボール1の打撃後の各時間帯別位置値を参考にして、パッティング時の初速度を算出することで導出されるものである。
【0154】
図14を参照すれば、上述したようなシミュレーションプログラムに、抽出したユーザパッティングデータのパッティング開始データを入力し、それと対応するパッティング結果データが出力されるように、前記シミュレーションプログラムの物理的属性値を調整することができる。
【0155】
この際、物理的属性値とは、パッティングフィールド600の摩擦力、傾度を含むものであって、例えば、ユーザパッティングデータに対応する物理的属性値が、実際パッティングフィールド600でなされたパッティングと、シミュレーションプログラム内でなされたパッティングとが異なる場合、物理的属性値を調整して実際パッティングフィールド600でなされたパッティングのような結果値が導出されるようにすることでもある。この際、パッティングフィールド600の摩擦力と傾度は、パッティングフィールド600内の局地的領域ごとに異なって設定されうる。
【0156】
すなわち、シミュレーションプログラムでゴルフボールの動きに影響を及ぼす複数の実際物理的現象がいずれも反映されないにしても、属性値調整を通じて、実際ゴルフボール1の動きのような動きを再現することができる物理的属性値が算出されるので、制御モジュール200は、ユーザがボールをどのように打撃せねばならないのかを算出することができる。
【0157】
以後、制御モジュール200は、パッティングフィールド600上に実際ゴルフボール1が任意の位置に載置されている映像をカメラ300から受信した場合、上述した過程を通じて決定されたパッティングフィールド600の物理的属性値に基づいて、ゴルフボールの打撃をガイドするために、シミュレーション結果で算出されたコリドー角度、及びパッティングライン110をプロジェクタ400を通じてパッティングフィールド600上に投射して表示することができる。
【0158】
パッティングフィールド600に打撃をガイドするための情報が投射される動作は、上述した制御モジュール200がプロジェクタ400を制御し、ゴルフボールの軌跡をパッティングフィールド600上に投射する動作(S103)と共に遂行されるものでもある。
【0159】
制御モジュール200は、カメラ300から受信した3Dデータにおいてゴルフボールの位置に係わる値が入力された場合、すなわち、打撃がなされる前、ゴルフボールが決定された位置に位置され、ユーザから打撃を待機する間、3Dデータゴルフボール103に対する打撃方向、及び打撃力に係わる値を多様に変更しつつ、複数回のシミュレーションを遂行し、パッティング角度の最大及び最小範囲と理想的なパッティング角度を導出することができる。
【0160】
この際、理想的パッティング角度は、前記パッティング角度の最大及び最小範囲の平均値でもあり、本発明のさらに他の実施例によれば、最大及び最小範囲内で収集したユーザパッティングデータのうち、最も成功回数の多いパッティング角度でもある。
【0161】
すなわち、本発明の一実施例による制御モジュール200は、シミュレーションプログラムに前記映像内のゴルフボールの位置に係わる値を入力してシミュレーションを遂行した後、ゴルフボールがホールカップに入る軌跡を探し、前記軌跡に基づいて前記パッティングラインを前記パッティングフィールド600上に表示することができる。
【0162】
パッティングフィールド600に表示されるパッティングラインは、パッティングフィールド600上に最大パッティング角度、最小パッティング角度、理想的パッティング角度それぞれに対応する直線で表示され、本発明のさらに他の実施例によれば、それぞれのパッティングラインまたは少なくとも1本以上のパッティングラインは、実際ゴルフボールの軌跡111を曲線または直線で表現するものでもある。
【0163】
以後、制御モジュール200は、既設定の周期ごとにユーザのパッティングについての情報収集とシミュレーションを繰り返して、既定の物理的属性値をアップデートすることができる。
【0164】
パッティングフィールド600の物理的属性値(物理的環境)は、経時的に変化されうる。例えば、ユーザが過度にパッティングフィールド600を踏むか、利用した場合、摩擦力や傾度値が若干異なるか、または季節の変化によって芝の属性が異なるので、そのような要因によって、摩擦力や傾度値が異なってもいる。したがって、当初にパッティングフィールド600の物理的属性値を確定したとしても、持続的かつ経時的に物理的属性値が変動されうるという仮定の下で、物理的属性値をアップデートせねばならない。例えば、一ヶ月に一回、または三ヶ月に一回アップデートすることができる。
【0165】
アップデートの遂行時には、今までユーザがパッティングフィールド600上で遂行したユーザパッティングデータを収集し、それからパッティング開始データを抽出した後、シミュレーションを遂行して既存のシミュレーション予測結果とパッティング結果データとが互いに対応するのかを判断することで、パッティングフィールド600の物理的属性値変化の発生有無を判断することができる。物理的属性値変化が発生したと判断したならば、ユーザパッティングデータに基づいて、上述したシミュレーション過程を再び進めることで、アップデートされた物理的属性値を求めることができる。
【0166】
以下、図15を参照して、本発明の一実施例によるパッティングガイドシステムに活用されるパッティング環境の物理的属性情報構築方法の遂行順序について敍述する。
【0167】
制御モジュール200が、カメラ300を通じてパッティングフィールド600を撮影してパッティングフィールド600に係わる3Dデータを収集する(S201)。
パッティングフィールド600で少なくとも1人のユーザが複数回遂行したユーザパッティングデータを収集する(S202)。
【0168】
制御モジュール200は、既設定のシミュレーションプログラムにパッティングフィールド600に係わる3Dデータをローディングした後、ユーザパッティングデータを適用して仮想パッティングフィールド600上でパッティングがなされる場合に係わるシミュレーションを複数回行いつつ、仮想パッティングフィールド600の物理的属性値を決定する(S203)。
【0169】
以後、パッティングフィールド600上にゴルフボールが任意の位置に載置されている映像をカメラ300から受信した場合、決定されたパッティングフィールド600の物理的属性値に基づいて、実際ゴルフボール1の打撃をガイドするためのパッティングラインをプロジェクタ400を通じて実際パッティングフィールド600上に表示する(S204)。
【0170】
本発明の一実施例は、コンピュータによって実行されるプログラムモジュールのようなコンピュータによって実行可能な命令語を含む記録媒体の形態にも具現されうる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータによってアクセスされうる任意の可用媒体でもあり、揮発性及び不揮発性媒体、分離型及び非分離型媒体をいずれも含む。また、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記録媒体をいずれも含む。コンピュータ記録媒体は、コンピュータ可読命令語、データ構造、プログラムモジュールまたはその他のデータのような情報の保存のための任意の方法、または技術によって具現された揮発性及び不揮発性、分離型及び非分離型媒体をいずれも含む。
【0171】
本発明の方法及びシステムは、特定の実施例と係わって説明されているが、それらの構成要素または動作の一部または全部は、汎用ハードウェアアーキテクチャを有するコンピュータシステムを使用して具現されうる。
【0172】
前述した本発明の説明は、例示のためのものであり、本発明が属する技術分野の通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須の特徴を変更せずとも、他の具体的な形態で容易に変形可能であるということを理解できるであろう。したがって、前述した実施例は、全ての面で例示的なものであり、限定的なものではないと理解せねばならない。例えば、単一型として説明されている各構成要素は、分散されて実施されてもよく、同様に分散されていると説明されている構成要素も結合された形態に実施されてもよい。
【0173】
本発明の範囲は、前記詳細な説明よりは後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、そしてその均等概念から導出される全ての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれるものと解釈されねばならない。
【符号の説明】
【0174】
1 実際ゴルフボール
100 サーバ
101 実際ホールカップ
103 3Dデータゴルフボール
104 ノイズ
110 シミュレーション結果で算出されたコリドー角度及びパッティングライン
111 実際ゴルフボールの軌跡
200 制御モジュール
210 イメージ収集部
220 ゴルフボール識別部
230 軌跡追跡部
240 投射映像生成部
300 カメラ
400 プロジェクタ
500 ユーザ端末
600 パッティングフィールド
700 ゴルフボールGUI
710 成功率表示イメージ
720 パッティング成功識別子
730 パッティング失敗識別子
740 練習時のブレイクライン成功率分析表
750 弾着群分析表
760 選択領域ボール情報表示イメージ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12A
図12B
図13
図14
図15
【外国語明細書】