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特開2022-105360米飯の製造方法及び米飯の製造システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022105360
(43)【公開日】2022-07-14
(54)【発明の名称】米飯の製造方法及び米飯の製造システム
(51)【国際特許分類】
   A23L 7/10 20160101AFI20220707BHJP
   A47J 27/14 20060101ALI20220707BHJP
【FI】
A23L7/10 B
A47J27/14 K
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021000069
(22)【出願日】2021-01-04
(71)【出願人】
【識別番号】501482271
【氏名又は名称】ニンバリ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】特許業務法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】田畑 龍之介
(72)【発明者】
【氏名】小谷 啓太
【テーマコード(参考)】
4B023
4B054
【Fターム(参考)】
4B023LE11
4B023LG01
4B023LP05
4B023LP10
4B023LT03
4B023LT60
4B023LT61
4B023LT67
4B054AA02
4B054AA17
4B054AA23
4B054AB01
4B054AC02
4B054CC02
4B054CE02
4B054CE05
4B054CE07
4B054CH05
4B054CH14
(57)【要約】      (修正有)
【課題】浸漬容器の数量を変更して浸漬容器の内容物を炊飯釜に移載するだけで、米を変種変量生産することができ、コストが抑えられる、米飯の製造方法及び米飯の製造システムを提供する。
【解決手段】浸漬工程と、移載工程と、炊飯工程とを備え、浸漬工程では浸漬容器21を用いて米を水に浸漬させ、移載工程では浸漬工程で浸漬が完了した米を浸漬容器とは内容積が異なる炊飯釜22に移載し、ここで移載される米を含む浸漬容器の個数は製造する米飯の分量に基づいて可変に構成され、炊飯工程では炊飯釜に移載された米を炊飯することにより米飯を製造する方法である。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
米飯の製造方法であって、
浸漬工程と、移載工程と、炊飯工程とを備え、
前記浸漬工程では、浸漬容器を用いて米を水に浸漬させ、
前記移載工程では、前記浸漬工程で浸漬が完了した前記米を、前記浸漬容器とは内容積が異なる炊飯釜に移載し、ここで移載される前記米を含む前記浸漬容器の個数は、製造する米飯の分量に基づいて、可変に構成され、
前記炊飯工程では、前記炊飯釜に移載された前記米を炊飯することで、前記米飯を製造する、
方法。
【請求項2】

請求項1に記載の米飯の製造方法において、
前記浸漬容器の個数は、顧客からの前記米飯の受注内容に基づいて、可変に構成され、ここで前記受注内容は、前記顧客が必要としている前記米飯の量である、
方法。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の米飯の製造方法において、
待機工程をさらに備え、
前記待機工程では、浸漬中又は浸漬が完了した前記浸漬容器を待機させ、
前記移載工程では、前記待機工程において前記浸漬が完了した前記浸漬容器内の前記米を、前記炊飯釜に移載する、
方法。
【請求項4】
請求項3に記載の米飯の製造方法において、
前記待機工程では、少なくとも一つの運搬装置を用いて、前記浸漬容器を運搬しながら待機させる、
方法。
【請求項5】
請求項4に記載の米飯の製造方法において、
前記移載工程では、前記米飯の種類又は顧客からの前記米飯の受注内容に基づいて前記運搬装置の中から一つを選択して、前記浸漬容器を選択された前記運搬装置上に移載する、
方法。
【請求項6】
請求項4又は請求項5に記載の米飯の製造方法において、
前記運搬装置は、複数の運搬装置で、それぞれ異なる運搬時間を有する、
方法。
【請求項7】
請求項4~請求項6の何れか一つに記載の米飯の製造方法において、
前記運搬装置は、その速度を制御可能に構成される、
方法。
【請求項8】
請求項1~請求項7の何れか一つに記載の米飯の製造方法において、
前記移載工程では、ロボットを用いて、前記浸漬容器内の前記米を前記炊飯釜に移載する、
方法。
【請求項9】
請求項1~請求項8の何れか一つに記載の米飯の製造方法において、
前記移載工程では、カードリーダーが非接触ICタグから読み取った米飯の分量に基づいて、前記浸漬が完了した前記米を、前記炊飯釜に移載する、
方法。
【請求項10】
請求項1~請求項9の何れか一つに記載の米飯の製造方法において、
第1洗浄工程と、第2洗浄工程とをさらに備え、
前記第1洗浄工程では、前記炊飯釜への移載が完了した前記浸漬容器を洗浄し、
前記第2洗浄工程では、前記第1洗浄工程とは独立に、前記米飯の製造が完了した前記炊飯釜を洗浄する、
方法。
【請求項11】
米飯の製造システムであって、
浸漬部と、移載部と、炊飯部とを備え、
前記浸漬部は、浸漬容器を備え、
前記浸漬容器を用いて米を水に浸漬させるように構成され、
前記炊飯部は、前記浸漬容器とは内容積が異なる炊飯釜を備え、
前記炊飯釜は、前記米を炊飯することで前記米飯を製造するように構成され、
前記移載部は、前記浸漬部で浸漬が完了した前記米を、前記炊飯釜に移載し、ここで移載される前記米を含む前記浸漬容器の個数は、製造する前記米飯の分量に基づいて、可変に構成される、
もの。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、米飯の製造方法及び米飯の製造システムに関する。
【背景技術】
【0002】
米を炊飯することで製造される米飯の生産ラインには、米を水に浸漬させる工程を行う箇所と、浸漬が完了した米を炊飯する工程を行う箇所とが含まれる。
【0003】
特許文献1には、浸漬工程で使用される浸漬容器に含まれる水を含浸した水含浸米及び非含浸水
を炊飯工程で使用される炊飯釜に差し替え可能に構成された技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3608074号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、特許文献1に開示されている技術では、浸漬容器と炊飯釜の容積が同一、又は略同一である。そのため米を変種変量生産する上で、浸漬容器に含まれる水含浸米等の内容物の量を調整して炊飯釜に移載する必要があり、調整をするための生産コストが膨らむ。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、米飯の製造方法が提供される。この製造方法は、浸漬工程と、移載工程と、炊飯工程とを備える。浸漬工程では、浸漬容器を用いて米を水に浸漬させる。移載工程では、浸漬工程で浸漬が完了した米を、浸漬容器とは内容積が異なる炊飯釜に移載する。移載される米を含む浸漬容器の個数は、製造する米飯の分量に基づいて、可変に構成される。炊飯工程では、炊飯釜に移載された米を炊飯することで、米飯を製造する。
【0007】
このような態様によれば、浸漬容器の数量を変更して、浸漬容器の内容物を炊飯釜に移載するだけで、米を変種変量生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】米飯の製造システムを表す二次元のCAD図である。
図2】実施形態に係る米飯の製造システム1の各構成要素を表す図である。
図3】実施形態に係る米飯の製造システム1で使用される容器2を表す図である。
図4】実施形態に係る浸漬容器21内の米Rを移載するロボット13bを表す図である。
図5】実施形態に係る待機工程で、複数の運搬装置14bが備えられている状態を表す図である。
図6】実施形態に係る待機工程で、複数の運搬装置14bが備えられている状態を表す図である。
図7】実施形態に係る米飯Cの製造方法のアクティビティ図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0010】
1.全体構成
第1章では、本実施形態に係るについて米飯の製造方法について説明する。図1は、米飯の製造システムを表す二次元のCAD図である。
【0011】
1.1 米飯の製造システム1
米飯の製造システム1は、原材料である米Rを浸漬し、浸漬された米Rを炊飯し、米飯Cを製造するシステムである。図1に表すように、米飯の製造システム1は、投入部11と、浸漬部12と、移載部13と、待機部14と、撹拌部15と、炊飯部16と、反転部17と、洗浄部18とを含む。また、図1に示す構成は一例に過ぎない。各構成要素についてさらに説明する。図2は、実施形態に係る米飯の製造システム1の各構成要素を表す図である。
【0012】
1.2 投入部11
投入部11は、米Rを浸漬容器21に投入する米投入部11aと、水Wを浸漬容器21に投入する水投入部11bと、具材Fを炊飯釜22に投入する具材投入部11cに分類される。米投入部11aは、例えばホッパーを備えて、米Rが貯蔵されたホッパーの下部に設けられた排出口を開閉させることで、米Rを排出して浸漬容器21に投入する。水投入部11bは、例えば、水貯蔵タンクを備えて、水Wが貯蔵されたタンク下部に設けられた排出口を開閉させることで、水Wを排出して浸漬容器21に投入する。また、具材投入部11cは、例えば、具材Fの入った容器であり、容器を傾けることで、具材Fを炊飯釜22に投入する。投入部11が米R、水W及び具材Fを投入する時間、分量は、製造する米飯Cによって異なる。具材Fは、例えば、米飯Cが五穀米であれば、もちあわ・もちきび・ひえ等の雑穀である。
【0013】
1.3 浸漬部12
浸漬部12は、複数の浸漬容器21を備え、浸漬容器21を用いて米Rを水Wに浸漬させるように構成される。浸漬は、炊飯後の米飯Cに芯が残らないように、米粒の中心部まで十分に吸水させるために行われる。浸漬部12は、搬送装置を有し、搬送装置に米Rと水Wが投入された浸漬容器21を載せて搬送させ、搬送中に米Rは浸漬させる。浸漬時間は、炊飯された米飯Cの種類等によって異なる。搬送装置は、ベルトコンベア、チェーンコンベア、ローラーコンベア等の容器を搬送し得るものであれば限定されない。また、搬送速度は、浸漬時間と搬送距離で決まる。なお、浸漬容器21を、搬送装置の代わりに立体倉庫(不図示)内に待機させて、米Rが浸漬されてもよい。その場合、浸漬時間が完了した後、スタッカークレーンが立体倉庫から浸漬容器21を取り出す。
【0014】
1.3 移載部13
移載部13は、浸漬部12で浸漬が完了した米Rを、又は待機部14で浸漬が完了した米Rを炊飯釜22に移載する。移載部13は、米Rに限らず、浸漬容器21内に投入された水W、調味料等の内容物を炊飯釜22に移載する。また、移載部13は、浸漬容器21そのものを浸漬部12と待機部14の双方に移載させてもよい。移載部13は、移載専用機13aであってもよいし、ロボット13bであってもよいが、好ましくはロボット13bである。ロボット13bは、産業用ロボットでもよいし、協働ロボットでもよい。米R及び浸漬容器21を移載できるものであれば、ロボット13bの形式は、限定されない。
【0015】
移載部13が、一つの炊飯釜22に移載される米Rを含む浸漬容器21の個数は、製造する米飯Cの分量に基づいて、可変に構成される。即ち、少量の米飯Cを製造する場合は、移載部13は、一つの浸漬容器21に含まれる米Rを一つの炊飯釜22に移載し、大量の米飯Cを製造する場合は、移載部13は、複数の浸漬容器21に含まれる米Rを一つの炊飯釜22に移載する。
【0016】
1.4 待機部14
待機部14は、炊飯部16の前に配置される。待機部14は、浸漬容器21を貯蔵する機能と、浸漬する機能を有する。即ち、浸漬部12で、浸漬処理が完了していない米Rは、待機部14で、引き続き浸漬処理が完了するまで貯蔵される。また、浸漬処理が完了した米Rは、待機部14で、炊飯部16で加熱されるまで貯蔵される。待機部14は、待機エリア14a又は運搬装置14bを備える。待機エリア14aは、平面的な場所であってもよいし、立体倉庫のような場所であってもよい。運搬装置14bは、ベルトコンベア、チェーンコンベア、ローラーコンベア等の容器を搬送し得るものであれば限定されない。浸漬容器21が、待機できる状態に置かれれば形態は限定されない。
【0017】
1.5 撹拌部15
撹拌部15は、炊飯釜22に投入された米Rと水Wを含む内容物を撹拌する。撹拌は、炊飯釜22に投入された内容物の濃度を均一にさせるために行われる。撹拌部15は、例えば、モーターと撹拌翼を備えて、モーターを起動させることで撹拌翼を回転させ、炊飯釜22内に流れを生成させ内容物の濃度を均一にする。撹拌翼は、プロペラ翼、ディスクタービン翼等の各種構造があるが、内容物の濃度が均一になる限り限定されない。
【0018】
1.6 炊飯部16
炊飯部16は、浸漬容器21とは内容積が異なる炊飯釜22を備え、炊飯釜22は、米Rを炊飯することで米飯Cを製造するように構成される。炊飯は、炊飯釜22に移載された固い米Rをふっくらした米飯Cに変えるため行われる。炊飯部16によって、水Wを吸った米Rは、熱せられることで膨張し、米Rの表面が溶け出して糊のように粘り気がでてふっくらする。炊飯部16は、特に限定されないが、ガス式炊飯、電気式炊飯、IH式炊飯や蒸煮による方法で炊飯すればよい。具体的には、炊飯部16は、
搬送装置を有し、搬送装置に米Rと水Wが投入された炊飯釜22を載せて、米Rを炊飯した後、炊きあがった米Rを搬送しながら蒸らす。炊飯部16は、加熱部を有し、例えば電気ヒーターが搬送装置に敷設されている。電気ヒーターによって発生した熱が、炊飯釜22の表面に伝熱し、内部の米Rと水Wが加熱する。
【0019】
1.7 反転部17
炊飯部16で炊飯が完了した米飯Cは、反転部17によって別の容器(不図示)に移載される。具体的には、米飯Cが入っている炊飯釜22が180度回転させられることで、米飯Cは、炊飯釜22の開口部から自由落下して、他の搬送機(不図示)に移載される。移載された米飯Cは、均一にほぐされた後、粗熱が取られる又は冷却装置(不図示)で温度が下げられる。温度が下げられた米飯Cは、別の容器内に移載される。反転部17は、炊飯釜22内の米飯Cの温度を下げて、別の容器に移載する一つの部であるため、米飯Cの温度が下がり、別の容器に移載されれば、他の部を用いてもよい。
【0020】
1.8 洗浄部18
洗浄部18は、容器2の特に内面を洗浄する。例えば、洗浄部18は、ノズルを備え、ノズルの先端から水Wを放水させて容器2を洗浄する。また、洗浄部18は、水槽を備え、容器2を水槽内に沈めて、洗浄してもよい。洗浄部18は、米Rが移載された空の浸漬容器21を洗浄する第1洗浄部18aと、米飯Cが移載された空の炊飯釜22を洗浄する第2洗浄部18bに分類される。
【0021】
2.容器2
第2章では、米飯の製造システム1に使用される容器2について説明する。図3は、実施形態に係る米飯の製造システム1で使用される容器2を表す図である。浸漬容器21は、米投入部11aによって、原材料である米Rと水Wが投入されて、浸漬部12によって米Rが水Wに浸漬され、移載部13によって米Rが炊飯釜22に移載され、その後、第1洗浄部18aによって洗浄されて回収される。また、炊飯釜22は、移載部13によって、浸漬された米Rが移載されて、撹拌部15によって撹拌され、炊飯部16によって炊飯され、反転部17によって米飯Cが別容器に移載され、その後、第2洗浄部18bによって洗浄されて回収される。
【0022】
米飯の製造システム1は、一種類の容器2に、原材料である米Rと水Wを投入して、浸漬させ、炊飯させて、米飯Cを製造することができる。しかし、一種類の容器2で米飯Cを製造するには、容器2は炊飯釜22を使用しなくてはならない。そのため、重量物である炊飯釜22が全工程で搬送されるため、搬送装置に負荷が掛かる、また。炊飯釜22は高価であるため、必要数を揃えると製造コストも嵩む。そのため、容器2を浸漬容器21と炊飯釜22に分けて、米飯Cを製造することで、搬送装置への負荷が低減するだけでなく、製造コストも低下させることができる。さらに、搬送装置等の負荷が低減されるため、搬送装置を小型化したり、階層構造にしたりすることで、省スペースが実現される。
【0023】
浸漬容器21は、米Rと水Wが投入されて、浸漬されるために使用される。そのため、炊飯釜22と異なり加熱されることはない。加熱されないため、浸漬容器21の材料は金属でなくてもよく、熱伝導性も求められない。水Wが投入されるため、材質が金属であれば、防錆処理が施されたものであればよい。また、プラスチックなどの合成樹脂が使用されてもよい。浸漬容器21の形状は、米R、水W等の内容物が投入される開口部を備え、移載部13が把持可能な形状であれば、限定されない。
【0024】
浸漬容器21の内容積は、炊飯釜22の内容積とは異なる。浸漬容器21の内容積を、炊飯釜22の内容積より小さくすることで、複数の浸漬容器21に投入された米Rが一つの炊飯釜22に移載される。
【0025】
浸漬容器21の内容積の大きさは炊飯釜22の内容積より小さい。(浸漬容器21の内容積/炊飯釜22の内容積)の値は、0より大きく1より小さい。(浸漬容器21の内容積/炊飯釜22の内容積)の値は、具体的には、0.01,0.02,0.03,0.04,0.05,0.06,0.07,0.08,0.09,0.1,0.11,0.12,0.13,0.14,0.15,0.16,0.17,0.18,0.19,0.2,0.21,0.22,0.23,0.24,0.25,0.26,0.27,0.28,0.29,0.3,0.31,0.32,0.33,0.34,0.35,0.36,0.37,0.38,0.39,0.4,0.41,0.42,0.43,0.44,0.45,0.46,0.47,0.48,0.49,0.5,0.51,0.52,0.53,0.54,0.55,0.56,0.57,0.58,0.59,0.6,0.61,0.62,0.63,0.64,0.65,0.66,0.67,0.68,0.69,0.7,0.71,0.72,0.73,0.74,0.75,0.76,0.77,0.78,0.79,0.8,0.81,0.82,0.83,0.84,0.85,0.86,0.87,0.88,0.89,0.9,0.91,0.92,0.93,0.94,0.95,0.96,0.97,0.98,0.99であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
【0026】
炊飯釜22は、少なくとも米Rと水Wを炊飯するため、高温に耐えうる材質で製造される。そのため、材質は、鉄、ステンレス、アルミニウム、銅などの金属であればよい。さらに、熱伝導性のよい材質が好ましい。炊飯釜22の形状は、米R、水W等が移載される開口部を備えていれば、限定されない。また、炊飯釜22の内容積は、浸漬容器21の内容積より大きい。
【0027】
浸漬容器21に非接触ICタグTが備え付けられてもよい。非接触ICタグTは、顧客の注文情報等を記憶する。この顧客情報に基づいて、各工程で処理がなされる。詳細は、後述する。炊飯釜22にも、非接触ICタグTが備え付けられても良い。炊飯釜22は、高温となるため、炊飯釜22の低温部分であっても、断熱性の高い保護材料で覆うこと好ましい。
【0028】
3.米飯Cの製造方法
第3章では、第1章及び第2章で説明した米飯の製造システム1及び容器2を使用した米飯Cの製造方法について各工程に分けて説明する。ここで、製造方法は、米飯Cの製造方法である。製造方法は、投入工程と、浸漬工程と、移載工程と、待機工程と、撹拌工程と、炊飯工程と、反転工程と、洗浄工程とを、備える。以下、各工程について、その処理内容と併せて説明する。
【0029】
3.1 浸漬工程から浸漬容器21の移載方法について
浸漬工程では、上述した浸漬部12を用いて浸漬が実行される。具体的には、浸漬工程では、浸漬容器21を用いて米Rを水Wに浸漬させる。移載工程では、浸漬工程で浸漬が完了した米Rを、浸漬容器21とは内容積が異なる炊飯釜22に移載する。ここで、移載される米Rを含む浸漬容器21の個数は、製造する米飯Cの分量に基づいて、可変に構成される。即ち、前述したように、炊飯釜22の内容積より小さくすることで、複数の浸漬容器21に投入された米Rが一つの炊飯釜22に移載される。
【0030】
このような構成にすることで、少量の米飯Cを製造する場合は、一つの浸漬容器21に投入された米Rが一つの炊飯釜22に移載され、大量の米飯Cを製造する場合は、複数の浸漬容器21に投入された米Rが一つの炊飯釜22に移載される。浸漬容器21と炊飯釜22の内容積が同一、又は略同一であると、投入工程で、投入される米Rと水Wの量を変更しなくてはならない。そのため計量工程が必要となる。浸漬容器21の内容積を炊飯釜22の内容積より小さくすることで、移載工程で、移載の回数を変更するだけで米飯Cの製造量を変更することができる。投入工程で、投入部11が投入量を計量して制御することと比べて、本手法は簡易的である。
【0031】
浸漬容器21の個数は、顧客からの米飯Cの受注内容に基づいて、可変に構成されてもよい。受注内容は、顧客が必要としている米飯Cの量である。具体的には、顧客からの米飯Cの受注内容が米飯Cの製造工場の生産計画に反映され、米飯Cの製造量が決定される。顧客からの受注内容は一律でないため、一つの炊飯釜22で炊く水Wと米Rの量は異なる。そのため、炊飯釜22に移載される米Rと水Wの量は、顧客ごとに変更できることが求められる。そのような変種変量製造に対応すべく、本手法は、簡易的に米飯Cの製造量を変更できるため、製造コストを低減することができる。
【0032】
顧客からの受注情報を浸漬容器21に紐付ける方法として、浸漬容器21は、非接触ICタグTを備えてもよい。移載工程では、移載部13の備えたカードリーダーが非接触ICタグTから読み取った米飯Cの分量に基づいて、浸漬容器21の個数を決定し、浸漬が完了した米Rを、炊飯釜22に移載してもよい。情物一体化のシステムとすることで、全ての浸漬容器21を管理する情報処理装置が必要とされず、管理が容易となる。非接触ICタグTの動作原理は、アクティブタイプ、パッシブタイプ及びセミパッシブタイプがあるが、限定されない。また、米飯の製造システム1で、非接触ICタグTのデータが読み取れる限り、使用する周波数帯、形状等の仕様も限定されない。
【0033】
米飯Cの製造方法は、第1洗浄工程(洗浄工程)を備えており、米Rと水Wが移載された空の浸漬容器21は、第1洗浄工程で処理される。第1洗浄工程では、炊飯釜22への移載が完了した浸漬容器21を洗浄する。洗浄工程は、洗浄部18によって、処理される。洗浄部18で使用される洗浄剤の種類、洗浄方式は限定されない。好ましくは、洗浄部18は、水洗浄であり、中低圧のシャワー洗浄である。また、洗浄後に乾燥工程を設けて、浸漬容器21が乾燥されてもよい。また、高温で乾燥されるため、浸漬容器21の殺菌、滅菌が併せて施されることになる。
【0034】
3.2 多品種の米飯Cの浸漬方法
米飯Cの製造方法は、待機工程をさらに備える。待機工程では、待機部14を用いて、浸漬中又は浸漬が完了した浸漬容器21を待機させる。待機工程では、浸漬がこれから始まるの浸漬容器21、浸漬中の浸漬容器21又は浸漬が完了した浸漬容器21が次工程の処理が行われるまで待機する。これらの状態の浸漬容器21は、待機エリア14a内で待機する、又は運搬装置14b上で、運搬されながら待機する。浸漬が完了していない浸漬容器21内の米Rは、待機中に水Wが浸漬される。
【0035】
移載工程では、移載部13を用いて、待機工程において浸漬が完了した浸漬容器21内の米Rを、炊飯釜22に移載する。このように待機工程では、浸漬時間が長い米Rが投入された浸漬容器21は、長い時間待機し、浸漬時間が短い米Rが投入された浸漬容器21は、短い時間待機することができる。そのため、運搬装置14bを用いて、連続的に浸漬容器21を運搬して、米Rを浸漬させる場合と比べて、待機工程が存在することで、浸漬時間の異なる米Rを浸漬させることができる。移載工程では、移載部13は、前述したように移載専用機13aでもよいが、好ましくは、ロボット13bを用いて、浸漬容器21内の米Rを炊飯釜22に移載するのがよい。
【0036】
図4は、実施形態に係る浸漬容器21内の米Rを移載するロボット13bを表す図である。移載専用機13aを新たに設計する場合と比較して、産業用の汎用ロボット13bを使用することは、導入コストを抑えられるだけでなく、浸漬容器21の構造が変わっても、ロボット13bのハンドを交換するだけですむ。また、協働ロボット13bを使用すると、移載場所に安全柵の設置が不要であり、移載部13は、作業者とともに柔軟な移載システムを実現することができる。このように、容器2を浸漬容器21と炊飯釜22に分けることで、米飯Cの製造業者は、直接及び間接コストを抑えることができる。
【0037】
次に待機工程について説明する。待機工程で、待機部14が立体倉庫(不図示)の場合、移載部13は、スタッカークレーンである。スタッカークレーンが、立体倉庫に待機している浸漬容器21の中から、浸漬が完了した浸漬容器21を取り出すには、立体倉庫での浸漬容器21の位置情報と、待機開始時間又は残りの浸漬時間が分かればよい。スタッカークレーンは、これらの情報に基づいて、浸漬が完了した浸漬容器21を取り出し、さらにロボット13bが取り出された浸漬容器21内の米Rと水Wを炊飯釜22に移載する。
【0038】
待機工程では、待機部14として少なくとも一つの運搬装置14bを用いて、浸漬容器21を運搬しながら待機させてもよい。運搬装置14bは、上述したようにベルトコンベア、ローラーコンベア等の運搬機器である。運搬装置14bは、所定の長さを有しており、所定の運搬速度で動作する。そのため、運搬装置14bの入口から出口までの時間は、運搬装置14bの長さ又は運搬速度を調整することで、変更可能である。例えば、浸漬時間が70分で、運搬装置14bの長さが70[m]の場合、運搬速度は、1[m/min]に設定すればよい。このように待機部14を運搬装置14bとすることで、立体倉庫を用いるより、容易に浸漬時間の管理がなされる。
【0039】
米飯Cの種類等によって、米Rを水Wに浸漬させる時間が異なる。そのため、待機工程では、複数の運搬装置14bで、それぞれ異なる運搬時間を有する運搬装置14bを備えることが好ましい。図5は、
、実施形態に係る待機工程で、複数の運搬装置14bが備えられている状態を表す図である。浸漬工程で、必要最低限の浸漬処理が完了した浸漬容器21が米飯Cの種類等に応じて選択された運搬装置14bに移載され、残りの浸漬処理がなされる。米飯Cの種類のみならず顧客からの受注内容に基づいて決まるため、移載工程では、米飯Cの種類又は顧客からの米飯Cの受注内容に基づいて運搬装置14bの中から一つを選択して、ロボット13b(移載部13)が浸漬容器21を選択された運搬装置14b上に移載する。具体的には、浸漬時間が長い米Rの場合は、第1運搬装置14b_1が選択され、浸漬時間が長い米Rの場合は、第2運搬装置14b_2が選択され、浸漬容器21が選択された運搬装置14bに移載される。第1運搬装置14b_1と、第2運搬装置14b_2は搬送距離のみならず、搬送時間によっても浸漬時間の差異を出してもよい。
【0040】
図6は、実施形態に係る待機工程で、複数の運搬装置14bが備えられている状態を表す図である。図5に表された運搬装置14bの投入口は2箇所で、排出口も2箇所である。一方、図6に表された運搬装置14bの投入口は1箇所で、排出口も2箇所である。こちらは、全ての浸漬容器21は、ロボット13b(移載部13)によって投入口に移載されるが、浸漬時間の短い米Rは、第1運搬装置14b_1の排出口で、浸漬処理が完了する。浸漬時間の長い米Rは、さらに継続して第3運搬装置14b_3で運搬されて浸漬処理が行われる。
【0041】
移載部13が、浸漬時間の異なる第1運搬装置14b_1と第2運搬装置14b_2を備えると、同時に2つの浸漬処理が行われる。一方、移載部13が、第1運搬装置14b_1と継続して浸漬処理が行われる第3運搬装置14b_3を備えると、前者よりも省スペースで、浸漬処理が行われる。どちらの方式が採用されるかは、米飯Cの必要製造能力と米飯の製造システム1の導入される工場の規模等を考量して決められる。
【0042】
さらに、待機工程では、運搬装置14bは、その速度を制御可能に構成されるのが好ましい。即ち、速度が制御可能であれば、浸漬時間は自由に調整できる。そのため、従来にない浸漬時間の設定が求められた場合にも、浸漬処理は対応可能となる。多品種少量の米飯Cの製造体制が確立できる。運搬装置14bの速度を制御するため、運搬装置14bの動力源であるモーターは、回転制御が可能であることが好ましい。
【0043】
浸漬容器21に非接触ICタグTが備え付けられた場合、顧客からの受注内容を記憶させてもよい。待機部14に備え付けられたカードリーダーによって、顧客の受注した米飯Cが読み取られ、その情報に基づいて移載工程では、ロボット13b(移載部13)が浸漬容器21を選択された運搬装置14b上に移載する。
【0044】
3.3 炊飯方法及び洗浄方法
浸漬が完了した米Rと水Wが移載された炊飯釜22は、投入工程と攪拌工程とを経て、炊飯工程で炊飯処理が開始される。炊飯工程では、移載部13によって炊飯釜22に移載された米Rを炊飯部16が炊飯することで、米飯Cを製造する。炊飯部16は、搬送装置を有し、搬送装置に米Rと水Wが移載された炊飯釜22を載せて、米Rを炊飯した後、炊きあがった米Rを搬送しながら蒸らす。加熱時間及び加熱温度は、制御可能であり、米飯Cの種類によって異なる。なお、投入工程では、米飯Cの種類に応じて、投入部11に備え付けられた供給装置が具材Fを炊飯釜22に投入してもよい。
【0045】
炊飯が完了した米飯Cは、反転工程で別の容器内に移載される。具体的には、炊飯釜22が反転し、開口部から米飯Cが自由落下して移載される。移載が完了した空の炊飯釜22は、第2洗浄工程で処理される。第2洗浄工程では、浸漬容器21を洗浄する第1洗浄工程とは独立に、米飯Cの製造が完了した炊飯釜22を洗浄する。浸漬工程と炊飯工程で使用される容器2が、浸漬容器21と炊飯釜22に分かれているため、炊飯の製造方法では、第1洗浄工程と、第2洗浄工程とを備える。そのため、浸漬容器21と炊飯釜22は同時に、かつ独立して洗浄される。
【0046】
4.米飯Cの炊飯方法
第4章では、第1章~第3章で説明した米飯の製造システム1を用いた米飯Cの製造方法について説明する。製造方法は、浸漬工程と、移載工程と、炊飯工程とを備える。浸漬工程では、浸漬容器21を用いて米Rを水Wに浸漬させる。移載工程では、浸漬工程で浸漬が完了した米Rを、浸漬容器21とは内容積が異なる炊飯釜22に移載する。移載される米Rを含む浸漬容器21の個数は、製造する米飯Cの分量に基づいて、可変に構成される。炊飯工程では、炊飯釜22に移載された米Rを炊飯することで、米飯Cを製造する。具体的に、この米飯Cの製造方法について説明する。
【0047】
図7は、実施形態に係る米飯Cの製造方法のアクティビティ図である。以下、本図に沿って説明する。
【0048】
(アクティビティA01)
投入工程では、米投入部11a(投入部11)によって、米Rが浸漬容器21に投入される。
(アクティビティA02)
投入工程では、水投入部11b(投入部11)によって、水Wが浸漬容器21に投入される。
(アクティビティA03)
浸漬工程では、浸漬容器21を用いて、米Rが水Wに浸漬される。
(アクティビティA04)
移載工程では、ロボット13b(移載部13)が、浸漬容器21を運搬装置14b(待機部14)に移載する。
(アクティビティA05)
移載工程では、ロボット13b(移載部13)が、浸漬処理が完了した浸漬容器21の内容物のうち少なくとも米Rを炊飯釜22に移載する。浸漬容器21と炊飯釜22の内容積は異なるため、ロボット13b(移載部13)は、複数の浸漬容器21内の米Rを一つの炊飯釜22に移載してもよい。
(アクティビティA06)
洗浄工程では、第1洗浄部18a(洗浄部18)が空の浸漬容器21を洗浄する。
(アクティビティA07)
一日分の製造が終了か確認する。引き続き製造する場合は、アクティビティA01が実行される。終了する場合は、米飯Cの製造は、完了する。
(アクティビティA08)
移載工程では、浸漬が完了した米R、又は浸漬がこれから完了する米Rがあるのか確認する。ある場合は、アクティビティA09が実行される。ない場合は、米飯Cの製造が完了する。
(アクティビティA09)
投入工程では、具材投入部11c(投入部11)が、具材Fを米Rと水Wを含む炊飯釜22に投入する。
(アクティビティA10)
攪拌工程では、撹拌部15によって、炊飯釜22内の米R、水Wと具材Fが攪拌される。
(アクティビティA11)
炊飯工程では、炊飯部16によって、炊飯釜22内の米R、水Wと具材Fが炊飯される。
(アクティビティA12)
反転工程では、炊飯が完了した米飯Cを別の容器に移すため、反転部17によって、炊飯釜22が反転される。
(アクティビティA13)
洗浄工程では、第2洗浄部18b(洗浄部18)が空の炊飯釜22を洗浄する。
【0049】
5.その他
下記のような態様によって前述の実施形態を実施してもよい。
(1)投入工程では、投入する水Wは、地下水を用いてもよい。地下水の温度は安定的に15℃前後であり、浸漬処理での水温調整が簡易的になる。
(2)浸漬工程では、米Rの種類等によって浸漬容器21内の水Wの温度が制御されてもよい。一例として、浸漬処理がされる浸漬部12全体の温度が制御される。品質の良い米飯Cが製造される。
(3)浸漬工程では、浸漬処理における米Rの吸水量は、水温によって変動する。そのため、浸漬容器21にヒーターを備え付けて、個別に水温を調整して、米飯Cの製造業者は、顧客のきめ細やかな米飯Cの品質要求に応えてもよい。さらに多くの米飯Cの品質、味のバリエーションが実現される。
(4)待機工程では、浸漬処理が完了した複数の浸漬容器21の中から、特急品(短納期品)が優先的に選択されて、移載部13によって、選択された浸漬容器21内の米Rが炊飯釜22に移載されてもよい。納期遵守が担保される。
(5)待機工程では、一つの運搬装置14bで浸漬時間の異なる米Rが浸漬されてもよい。移載部13が、運搬中に浸漬処理が完了した浸漬容器21を取りに行き、浸漬容器21内の米Rを炊飯釜22に移載する。移載部13は、例えば、移動部を有するロボット13bが好ましい。様々な米Rの浸漬時間に対応することができる。
(6)待機工程では、複数の運搬装置14bが立体的に配置されてもよい。立体的に配置することで、米飯Cの製造システムが省スペースで実現される。
(7)攪拌工程が移載工程の前に実施されてもよい。移載工程では、移載部13が、浸漬処理が完了した浸漬容器21内の米Rと水Wを攪拌する。攪拌にあたり、小型の攪拌翼が使用されてもよいし、浸漬容器21自体を振動させて攪拌させてもよい。浸漬容器21が小型であるため、移載部13の小型化、簡便化が実現される。
【0050】
さらに、次に記載の各態様で提供されてもよい。
と前記米飯の製造方法において、前記浸漬容器の個数は、顧客からの前記米飯の受注内容に基づいて、可変に構成され、ここで前記受注内容は、前記顧客が必要としている前記米飯の量である、方法。
前記米飯の製造方法において、待機工程をさらに備え、前記待機工程では、浸漬中又は浸漬が完了した前記浸漬容器を待機させ、前記移載工程では、前記待機工程において前記浸漬が完了した前記浸漬容器内の前記米を、前記炊飯釜に移載する、方法。
前記米飯の製造方法において、前記待機工程では、少なくとも一つの運搬装置を用いて、前記浸漬容器を運搬しながら待機させる、方法。
前記米飯の製造方法において、前記移載工程では、前記米飯の種類又は顧客からの前記米飯の受注内容に基づいて前記運搬装置の中から一つを選択して、前記浸漬容器を選択された前記運搬装置上に移載する、方法。
前記米飯の製造方法において、前記運搬装置は、複数の運搬装置で、それぞれ異なる運搬時間を有する、方法。
前記米飯の製造方法において、前記運搬装置は、その速度を制御可能に構成される、方法。
前記米飯の製造方法において、前記移載工程では、ロボットを用いて、前記浸漬容器内の前記米を前記炊飯釜に移載する、方法。
前記米飯の製造方法において、前記移載工程では、カードリーダーが非接触ICタグから読み取った米飯の分量に基づいて、前記浸漬が完了した前記米を、前記炊飯釜に移載する、方法。
前記米飯の製造方法において、第1洗浄工程と、第2洗浄工程とをさらに備え、前記第1洗浄工程では、前記炊飯釜への移載が完了した前記浸漬容器を洗浄し、前記第2洗浄工程では、前記第1洗浄工程とは独立に、前記米飯の製造が完了した前記炊飯釜を洗浄する、方法。
米飯の製造システムであって、浸漬部と、移載部と、炊飯部とを備え、前記浸漬部は、浸漬容器を備え、前記浸漬容器を用いて米を水に浸漬させるように構成され、前記炊飯部は、前記浸漬容器とは内容積が異なる炊飯釜を備え、前記炊飯釜は、前記米を炊飯することで前記米飯を製造するように構成され、前記移載部は、前記浸漬部で浸漬が完了した前記米を、前記炊飯釜に移載し、ここで移載される前記米を含む前記浸漬容器の個数は、製造する前記米飯の分量に基づいて、可変に構成される、もの。
もちろん、この限りではない。
【0051】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0052】
1 :製造システム
11 :投入部
11a :米投入部
11b :水投入部
11c :具材投入部
12 :浸漬部
13 :移載部
13a :移載専用機
13b :汎用ロボット
14 :待機部
14a :待機エリア
14b :運搬装置
14b_1 :第1運搬装置
14b_2 :第2運搬装置
14b_3 :第3運搬装置
15 :撹拌部
16 :炊飯部
17 :反転部
18 :洗浄部
18a :第1洗浄部
18b :第2洗浄部
2 :容器
21 :浸漬容器
22 :炊飯釜
C :米飯
F :具材
R :米
T :非接触ICタグ
W :水
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7