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特開2022-105464使用済み核燃料棒を中性子源として用いてトリウム(Th)を核燃料とする原子力発電
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  • 特開-使用済み核燃料棒を中性子源として用いてトリウム(Th)を核燃料とする原子力発電 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022105464
(43)【公開日】2022-07-14
(54)【発明の名称】使用済み核燃料棒を中性子源として用いてトリウム(Th)を核燃料とする原子力発電
(51)【国際特許分類】
   G21C 5/00 20060101AFI20220707BHJP
   G21C 1/08 20060101ALI20220707BHJP
   G21C 3/335 20060101ALI20220707BHJP
【FI】
G21C5/00 B
G21C1/08
G21C3/335
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021017802
(22)【出願日】2021-01-04
(71)【出願人】
【識別番号】506322455
【氏名又は名称】高橋 耕三
(72)【発明者】
【氏名】高橋 耕三
(57)【要約】
【課題】本発明はU235を核燃料とする原発の使用済み核燃料棒をNt源をとするThを核燃料とする原発に変更する。
【解決手段】U235を核燃料とする原発を、Thを核燃料とする原発に変更したことを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
運転中の原発を停止し、その燃料棒の約半分、若しくは、一部を、Thを核燃料とする燃料棒に置き換えて、運転を継続することを特徴とする。
【請求項2】
運転停止中の原発の燃料棒の約半分、若しくは、一部を、再装荷し、残りの装荷場所に、Thを核燃料とする燃料棒を装荷して、運転を開始することを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、既存の運転停止中の、もしくは、停止予定の、ウラン(U235)を核燃料とする原子力発電(原発)を利用して、新たに、Thを核燃料とする原発に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、主な原発は、主として、U235の連鎖反応を用いるものであった。
【先行技術文献】
【参考文献】
【0003】
【参考文献1】
古川和男著 原発安全革命 2011年 文芸春秋社
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これまでの原発には次のような欠点があった。
(イ)従来の原発は、その建設費が高額であった。
(ロ)主たる燃料であるU235を多量に装荷しており、U355は自然崩壊する放射性物質であるため、事故発生時に、非常に危険な状態になる。
本発明は、以上の欠点をなくするためのものである。
【課題解決するための手段】
【0005】
停止中の原発の、もしくは、停止予定の、原発の、従来のU235を核燃料とする核燃料棒の約半分、若しくは、その一部を撤去し、新たにThを核燃料とする核燃料棒とする。
【発明の効果】
【0006】
50年以上前から、今後の数千年間は、人類の主たるエネルギー源はThとなると言われているが、未だ、全く実現されていない。その理由を下記に示す。
(イ)Thは、それ自体は、連鎖反応を起こさないため、Thの原子核に、中性子(Nt)を2回吸収させ、U235に変換する必要がある。この為、Thに、U235を混ぜること、若しくは、原子炉内に中性子(Nt)発生装置を組み込むこと、が提案されている。
(ロ)上記の、前者の、U235を混ぜる方法では、現在の原発と、価格・安全性の点で大差の無い状態となる。
(ハ)上記の、後者の、原子炉内にNt発生装置を組み込む方法では、システムが複雑となり、価格・安全性・信頼性・操作性が問題となる。
(二)現行の、U235を主たる燃料とする燃料棒の多くを除去し、格段に安定したThを燃料とするため、システムは格段に安全となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の断面図は、沸騰式、若しくは、加圧式、原発のそれと同じである。
【発明の実施をするための形態】
【0008】
以下、発明の実施をするための形態について説明する。
(イ)停止予定の原発の場合は、先ず停止させる。次に、核燃料棒の約半分、若しくは、その一部を撤去する。
(ロ)撤去した燃料棒の跡に、Thを核燃料とする燃料棒を装荷する。
(ハ)停止中の原発の場合は、撤去した使用済み核燃料の約半分、若しくは、その一部を再び装荷する。
(二)空いている燃料棒の装荷場所に、Thを核燃料とする燃料棒を装荷する。
(ホ)空いている燃料棒の装荷場所に、Thを核燃料とする燃料棒を装荷する。
(ヘ)イ・ロ 及び ハ・二・ホ 共に、通常のU235を核燃料とする原発と同じ様に運転を開始する。
図1
【手続補正書】
【提出日】2021-02-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
図1