(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022105477
(43)【公開日】2022-07-14
(54)【発明の名称】仮想通貨の即時送金のための方法、システム、およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/06 20120101AFI20220707BHJP
【FI】
G06Q20/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021207440
(22)【出願日】2021-12-21
(31)【優先権主張番号】10-2021-0000520
(32)【優先日】2021-01-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】321003371
【氏名又は名称】LINE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チャン ミョン
(72)【発明者】
【氏名】イ ヒョン ドン
(72)【発明者】
【氏名】キム ジーマン
(72)【発明者】
【氏名】ジム ビョン グク
(72)【発明者】
【氏名】イ ジ ス
(72)【発明者】
【氏名】シン ウイ ソク
(72)【発明者】
【氏名】ホ ドン ヨン
(72)【発明者】
【氏名】ファン ナラ
(72)【発明者】
【氏名】キム ドン ファン
(72)【発明者】
【氏名】キム ソン シン
(72)【発明者】
【氏名】ムン ボム ウ
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA12
(57)【要約】 (修正有)
【課題】コンピュータシステムが実行する仮想通貨取引方法及びそのシステム並びに取引方法を実行させるコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】仮想通貨取引方法は、コンピュータシステムで提供する自社取引所で、利用者から他の取引所への送金要請を受信する段階及び送金要請に対して、ブロックチェーンネットワークを利用したトランザクションの代わりに、他の取引所に開設された自社取引所の口座である自社口座を利用した内部取引によって送金取引を処理する段階を含む。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータシステムが実行する仮想通貨取引方法であって、
前記コンピュータシステムは、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、
前記仮想通貨取引方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記コンピュータシステムで提供する自社取引所で、利用者から他の取引所への送金要請を受信する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記送金要請に対して、ブロックチェーンネットワークを利用したトランザクションの代わりに、前記他の取引所に開設された前記自社取引所の口座である自社口座を利用した内部取引によって送金取引を処理する段階
を含む、仮想通貨取引方法。
【請求項2】
前記送金取引を処理する段階は、
前記自社口座から前記送金要請に含まれた受取人ウォレットアドレスへの入金のための入金APIを呼び出す段階
を含む、請求項1に記載の仮想通貨取引方法。
【請求項3】
前記送金取引を処理する段階は、
前記自社取引所上の前記利用者の資産で前記送金要請に含まれた送金要請数量にロックを設定する段階、
前記自社口座で、前記送金要請に含まれた受取人ウォレットアドレスに前記送金要請数量を反映することによって入金処理する段階、および
前記ロックが設定された数量を前記自社取引所上の自社残高に移動する段階
を含む、請求項1に記載の仮想通貨取引方法。
【請求項4】
前記送金取引を処理する段階は、
前記受取人ウォレットアドレスを利用して、前記他の取引所に該当するターゲット取引所を判別する段階
をさらに含む、請求項2に記載の仮想通貨取引方法。
【請求項5】
前記送金取引を処理する段階は、
前記他の取引所に前記自社口座が開設されている場合、取引方式に対するオプションを選択するためのユーザインタフェースを前記利用者に提供する段階、および
前記オプションから前記利用者が選択した取引方式を利用して、前記送金取引を処理する段階
を含み、
前記取引方式は、前記ブロックチェーンネットワークを利用した取引方式と前記自社口座を利用した取引方式を含むこと
を特徴とする、請求項1に記載の仮想通貨取引方法。
【請求項6】
前記仮想通貨取引方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記送金取引による精算により、前記ブロックチェーンネットワークを介したトランザクションを利用して前記自社口座に対する精算を処理する段階
をさらに含む、請求項1に記載の仮想通貨取引方法。
【請求項7】
前記自社口座に対する精算を処理する段階は、
前記自社口座の現残高が設定残高未満である場合、追加預金の数量を出金するためのトランザクションを生成して前記ブロックチェーンネットワークに提出する段階
を含み、
前記ブロックチェーンネットワークに提出されたトランザクションが採掘されれば、当該トランザクションによる追加預金の数量が前記自社口座に入金処理されること
を特徴とする、請求項6に記載の仮想通貨取引方法。
【請求項8】
前記設定残高は、ここ最近の一定期間内に前記自社口座を利用した取引量に基づいて決まること
を特徴とする、請求項7に記載の仮想通貨取引方法。
【請求項9】
前記設定残高は、前記他の取引所に開設された各取引所の預金残高の平均によって決まること
を特徴とする、請求項7に記載の仮想通貨取引方法。
【請求項10】
前記追加預金の数量は、ここ最近の一定期間内に前記自社口座を利用した取引量に基づいて決まること
を特徴とする、請求項7に記載の仮想通貨取引方法。
【請求項11】
前記追加預金の数量は、前記現残高と前記設定残高の差額によって決まること
を特徴とする、請求項7に記載の仮想通貨取引方法。
【請求項12】
請求項1~11のうちのいずれか一項に記載の仮想通貨取引方法を前記コンピュータシステムに実行させる、コンピュータプログラム。
【請求項13】
コンピュータシステムであって、
メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記コンピュータシステムで提供する自社取引所で利用者から受信した他の取引所への送金要請に対して、ブロックチェーンネットワークを利用したトランザクションの代わりに、前記他の取引所に開設された前記自社取引所の口座である自社口座を利用した内部取引によって送金取引を処理する取引処理部、
を含む、コンピュータシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、仮想通貨の取引を迅速に処理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年は、暗号化技術の登場に伴い、これを基盤とする仮想通貨(暗号通貨)への関心が大きく増加している。
【0003】
代表的な仮想通貨としてビットコイン(bitcoin:BTC)があるが、その他にも、イーサリアム(ethereum:ETH)、ライトコイン(litecoin:LTC)、ダッシュ(dash)などが仮想通貨市場を主導している。
【0004】
このような仮想通貨は、政府や中央銀行が発行する一般の貨幣とは異なり、最初の考案者が定めた規則に基づいて価値が付与され、ブロックチェーン技術を基盤として流通している。
【0005】
一例として、特許文献1(公開日2019年3月8日)には、ブロックチェーンを備える仮想通貨の取引用トランザクション情報を検証するサーバを利用して取引を認証し、検証サーバの認証状況に応じて取引を確定する方式により、URLで提供される個人キーによって仮想通貨を取引する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2019-0024601号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
仮想通貨取引所間の即時取引が可能な構造の仮想通貨取引サービスを提供する。
【0008】
利用者の送金要請に対して、ブロックチェーンネットワークを介したトランザクションの代わりに取引所間の内部取引アルゴリズムを利用することで、迅速な処理を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
コンピュータシステムが実行する仮想通貨取引方法であって、前記コンピュータシステムは、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記仮想通貨取引方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記コンピュータシステムで提供する自社取引所で、利用者から他の取引所への送金要請を受信する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記送金要請に対して、ブロックチェーンネットワークを利用したトランザクションの代わりに、前記他の取引所に開設された前記自社取引所の口座である自社口座を利用した内部取引によって送金取引を処理する段階を含む、仮想通貨取引方法を提供する。
【0010】
一側面によると、前記送金取引を処理する段階は、前記自社口座から前記送金要請に含まれた受取人ウォレットアドレスへの入金のための入金API(application programming interface)を呼び出す段階を含んでよい。
【0011】
他の側面によると、前記送金取引を処理する段階は、前記自社取引所上の前記利用者の資産で、前記送金要請に含まれた送金要請数量にロックを設定する段階、前記自社口座で、前記送金要請に含まれた受取人ウォレットアドレスに前記送金要請数量を反映することによって入金処理する段階、および前記ロックが設定された数量を前記自社取引所上の自社残高に移動する段階を含んでよい。
【0012】
また他の側面によると、前記送金取引を処理する段階は、前記受取人ウォレットアドレスを利用して、前記他の取引所に該当するターゲット取引所を判別する段階をさらに含んでよい。
【0013】
また他の側面によると、前記送金取引を処理する段階は、前記他の取引所に前記自社口座が開設されている場合、取引方式に対するオプションを選択するためのユーザインタフェースを前記利用者に提供する段階、および前記オプションから前記利用者が選択した取引方式を利用して前記送金取引を処理する段階を含み、前記取引方式は、前記ブロックチェーンネットワークを利用した取引方式と前記自社口座を利用した取引方式を含んでよい。
【0014】
また他の側面によると、前記仮想通貨取引方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記送金取引による精算として、前記ブロックチェーンネットワークを介したトランザクションを利用して前記自社口座に対する精算を処理する段階をさらに含んでよい。
【0015】
また他の側面によると、前記自社口座に対する精算を処理する段階は、前記自社口座の現残高が設定残高未満である場合、追加の預金数量の出金のためのトランザクションを生成して前記ブロックチェーンネットワークに提出する段階を含み、前記ブロックチェーンネットワークに提出されたトランザクションが採掘されれば、当該トランザクションによる追加の預金数量が前記自社口座に入金処理されてよい。
【0016】
また他の側面によると、前記設定残高は、ここ最近の一定の期間内に前記自社口座を利用した取引量に基づいて決められてよい。
【0017】
また他の側面によると、前記設定残高は、前記他の取引所に開設された各取引所の預金残高の平均によって決められてよい。
【0018】
また他の側面によると、前記追加の預金数量は、ここ最近の一定の期間内に前記自社口座を利用した取引量に基づいて決められてよい。
【0019】
また他の側面によると、前記追加の預金数量は、前記現残高と前記設定残高の差額によって決められてよい。
【0020】
前記仮想通貨取引方法を前記コンピュータシステムに実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される、コンピュータプログラムを提供する。
【0021】
コンピュータシステムであって、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記コンピュータシステムで提供する自社取引所で、利用者から受信した他の取引所への送金要請に対して、ブロックチェーンネットワークを利用したトランザクションの代わりに、前記他の取引所に開設された前記自社取引所の口座である自社口座を利用した内部取引によって送金取引を処理する取引処理部を含む、コンピュータシステムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
【
図2】本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態における、送金取引を処理する過程の例を示したフローチャートである。
【
図4】本発明の一実施形態における、サーバのプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示したブロック図である。
【
図5】本発明の一実施形態における、サーバが実行することのできる方法の例を示したフローチャートである。
【
図6】本発明の一実施形態における、即時送金過程の例を示したフローチャートである。
【
図7】本発明の一実施形態における、即時送金による精算過程の例を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【0024】
本発明の実施形態は、仮想通貨の取引を迅速に処理する技術に関する。
【0025】
本明細書で具体的に開示する事項を含む実施形態は、仮想通貨取引所間で即時送金が可能な構造の仮想通貨取引サービスを提供することができ、これにより、迅速性、効率性、利便性、費用節減などの側面において相当な長所を達成することができる。
【0026】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような
図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が
図1のように限定されることはない。
【0027】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータシステムで実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレット、ゲームコンソール、ウェアラブルデバイス、IoT(Internet of Things)デバイス、VR(Virtual Reality)デバイス、AR(Augmented Reality)デバイスなどがある。一例として、
図1では、電子機器110の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器110は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することのできる多様な物理的なコンピュータシステムのうちの1つを意味してよい。
【0028】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網、衛星網など)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0029】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第1サービスを提供するシステムであってよく、サーバ160も、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第2サービスを提供するシステムであってよい。より具体的な例として、サーバ150は、複数の電子機器110、120、130、140においてインストールされて実行されるコンピュータプログラムであるアプリケーションを通じ、該当のアプリケーションが目的とするサービス(一例として、仮想通貨取引サービスなど)を第1サービスとして複数の電子機器110、120、130、140に提供してよい。他の例として、サーバ160は、上述したアプリケーションのインストールおよび実行のためのファイルを複数の電子機器110、120、130、140に配布するサービスを第2サービスとして提供してよい。
【0030】
図2は、本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。
図2では、電子機器の例として、電子機器110とサーバ150の内部構成について説明する。また、他の電子機器120、130、140やサーバ160も、上述した電子機器110とサーバ150と同一または類似の内部構成を備えてよい。
【0031】
電子機器110およびサーバ150は、メモリ211、221、プロセッサ212、222、通信モジュール213、223、および入力/出力インタフェース214、224を含んでよい。メモリ211、221は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、ディスクドライブ、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ(flash memory)などのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROM、SSD、フラッシュメモリ、ディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ211、221とは区分される別の永続的記録装置として電子機器110やサーバ150に含まれてもよい。また、メモリ211、221には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコード(一例として、電子機器110においてインストールされて実行されるブラウザや、特定のサービスの提供のために電子機器110にインストールされたアプリケーションなどのためのコード)が記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ211、221とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信モジュール213、223を通じてメモリ211、221にロードされてもよい。例えば、少なくとも1つのプログラムは、開発者またはアプリケーションのインストールファイルを配布するファイル配布システム(一例として、上述したサーバ160)がネットワーク170を介して提供するファイルによってインストールされるコンピュータプログラム(一例として、上述したアプリケーション)に基づいてメモリ211、221にロードされてよい。
【0032】
プロセッサ212、222は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ211、221または通信モジュール213、223によって、プロセッサ212、222に提供されてよい。例えば、プロセッサ212、222は、メモリ211、221のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0033】
通信モジュール213、223は、ネットワーク170を介して電子機器110とサーバ150が互いに通信するための機能を提供してもよいし、電子機器110および/またはサーバ150が他の電子機器(一例として、電子機器120)または他のサーバ(一例として、サーバ160)と通信するための機能を提供してもよい。一例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって生成した要求が、通信モジュール213の制御にしたがってネットワーク170を介してサーバ150に伝達されてよい。これとは逆に、サーバ150のプロセッサ222の制御にしたがって提供される制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどが、通信モジュール223とネットワーク170を経て電子機器110の通信モジュール213を通じて電子機器110に受信されてよい。例えば、通信モジュール213を通じて受信されたサーバ150の制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどは、プロセッサ212やメモリ211に伝達されてよく、コンテンツやファイルなどは、電子機器110がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0034】
入力/出力インタフェース214は、入力/出力装置215とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、キーボード、マウス、マイクロフォン、カメラなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカ、触覚フィードバックデバイスなどのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース214は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置215は、電子機器110と1つの装置で構成されてもよい。また、サーバ150の入力/出力インタフェース224は、サーバ150に接続するかサーバ150が含むことのできる入力または出力のための装置(図示せず)とのインタフェースのための手段であってよい。より具体的な例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211にロードされたコンピュータプログラムの命令を処理するにあたり、サーバ150や電子機器120が提供するデータを利用して構成されるサービス画面やコンテンツが、入力/出力インタフェース214を通じてディスプレイに表示されてよい。
【0035】
また、他の実施形態において、電子機器110およびサーバ150は、
図2の構成要素よりも多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、電子機器110は、上述した入力/出力装置215のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、GPS(Global Positioning System)モジュール、カメラ、各種センサ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。より具体的な例として、電子機器110がスマートフォンである場合、一般的にスマートフォンが含んでいる加速度センサやジャイロセンサ、カメラモジュール、物理的な各種ボタン、タッチパネルを利用したボタン、入力/出力ポート、振動のための振動器などのような多様な構成要素が、電子機器110にさらに含まれるように実現されてよい。
【0036】
以下では、仮想通貨の即時取引のための方法およびシステムの具体的な実施形態について説明する。
【0037】
図3は、本発明の一実施形態における、送金取引を処理する過程の例を示したフローチャートである。
【0038】
仮想通貨取引システム310は、仮想通貨取引サービスを提供するための仮想通貨取引所の役割を担うものであって、
図1と
図2を参照しながら説明したサーバ150で実現されてよい。
【0039】
本開示において、利用者とは、仮想通貨取引システム310を利用する複数の利用者のうちの一部を示してよく、複数の電子機器110、120、130、140のうちの少なくとも1つを示してよい。
【0040】
図3は、仮想通貨取引システム310の自社取引所から他の取引所30に送金をする例を示している。
【0041】
1)ブロックチェーンネットワークを利用した取引方式
【0042】
仮想通貨取引システム310は、自社取引所を利用する利用者が他の取引所30への送金を要請する場合、ブロックチェーンネットワーク330を介して他の取引所30への送金取引を進める。
【0043】
取引所間の送金は、トランザクションを生成し、ブロックチェーンネットワーク330を介して行われる。
【0044】
言い換えれば、仮想通貨取引システム310は、他の取引所30への送金要請に対してトランザクションを生成した後、このトランザクションに手数料率を適用してブロックチェーンネットワーク330に提出する。ブロックチェーンネットワーク330に提出したトランザクションが採掘者によって発見されて採掘されれば、送金要請数量の仮想通貨がブロックチェーンネットワーク330上で送信され、これによって送金取引が完了する。
【0045】
このとき、ブロックチェーンネットワーク330を介したトランザクションは、ブロックチェーンネットワーク330の状況やトランザクションに適用された手数料率に応じて、その送金取引の処理時間が決まる。
【0046】
送金のためのトランザクションを都度生成してブロックチェーンネットワーク330を利用する取引方式は、トランザクションの優先順位を高めるために手数料が多くかかり、低い手数料率やネットワーク状況などによって採掘が遅延する場合には、送金取引の完了まで時間がかかることがある。
【0047】
2)自社取引所口座を利用した取引方式
【0048】
ブロックチェーンネットワーク330を利用した取引方式の問題を解決するために、本発明に係る仮想通貨取引システム310は、即時送金が可能な構造の仮想通貨取引サービスを提供する。
【0049】
仮想通貨取引システム310は、自社取引所を利用する利用者から他の取引所30への送金要請を受信した場合、ブロックチェーンネットワーク330を介したトランザクションの代わりに、他の取引所30に開設された自社取引所口座を利用した内部取引を行うことで、送金をより迅速に処理することができる。
【0050】
本明細書において、自社取引所口座とは、他の取引所に開設された仮想通貨取引システム310の自社口座であって、APIの呼び出しによって他の取引所上での内部取引を支援してよい。すなわち、自社取引所口座は、他の取引所で開設されて他の取引所上で内部取引を可能にするものであるが、取引システム310の自社口座に該当するため、入金、出金、および残高照会などを仮想通貨取引システム310によって管理可能である。
【0051】
図4は、本発明の一実施形態における、サーバのプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示したブロック図であり、
図5は、本発明の一実施形態における、サーバが実行することのできる方法の例を示したフローチャートである。
【0052】
本実施形態に係るサーバ150は、上述した仮想通貨取引システム310で実現されてよい。このとき、仮想通貨取引システム310は、仮想通貨取引サービスを提供するプラットフォームの役割を担うものであり、特に、仮想通貨取引所間の即時取引が可能な構造の仮想通貨取引サービスを提供するものであってよい。
【0053】
サーバ150のプロセッサ222は、
図5に係る仮想通貨取引方法を実行するための構成要素として、
図3に示すように、取引処理部410と精算処理部420を含んでよい。実施形態によって、プロセッサ222の構成要素は、選択的にプロセッサ222に含まれても除外されてもよい。また、実施形態によって、プロセッサ222の構成要素は、プロセッサ222の機能の表現のために分離されても併合されてもよい。
【0054】
このようなプロセッサ222およびプロセッサ222の構成要素は、
図5の仮想通貨取引方法が含む段階510~520を実行するようにサーバ150を制御してよい。例えば、プロセッサ222およびプロセッサ222の構成要素は、メモリ221が含むオペレーティングシステムのコードと、少なくとも1つのプログラムのコードとによる命令を実行するように実現されてよい。
【0055】
ここで、プロセッサ222の構成要素は、サーバ150に記録されたプログラムコードが提供する命令にしたがってプロセッサ222によって実行される、互いに異なる機能の表現であってよい。例えば、サーバ150が送金取引を処理するように上述した命令にしたがってサーバ150を制御するプロセッサ222の機能的表現として、取引処理部410が利用されてよい。
【0056】
プロセッサ222は、サーバ150の制御と関連する命令がロードされたメモリ221から必要な命令を読み取ってよい。この場合、前記読み取られた命令は、以下で説明する段階510~520をプロセッサ222が実行するように制御するための命令を含んでよい。以下で説明する段階510~520は、
図5に示した順序とは異なる順序で実行されてもよいし、段階510~520のうちの一部が省略されたり追加の過程がさらに含まれたりしてもよい。
【0057】
段階510で、取引処理部410は、仮想通貨取引システム310で提供する自社取引所で他の取引所への送金要請を受信する場合、この送金要請に対して、他の取引所に開設された自社取引所口座を利用した内部取引によって即時送金を処理してよい。取引処理部410は、ブロックチェーンネットワーク330を利用した取引方式ではなく、他の取引所に開設された自社取引所口座を利用した取引方式により、利用者が要請した送金取引を処理してよい。言い換えれば、取引処理部410は、自社取引所を利用する複数の利用者を対象に、共通口座である自社取引所口座を利用して即時出金を処理してよい。
【0058】
取引システム310は、送金要請のためのユーザインタフェースを提供してよく、このユーザインタフェースに送金要請に関する情報が入力されてよい。このとき、ユーザインタフェースは、取引方式に対するオプションを含んでよい。取引方式に対するオプションは、1)ブロックチェーンネットワーク330を利用した取引方式と、2)自社取引所口座を利用した取引方式を含んでよい。実施形態によって、取引処理部410は、利用者が送金しようとする他の取引所に自社取引所口座が開設されている場合、利用者が選択可能な取引方式のオプションに対するオプション入力インタフェースをユーザインタフェースに含ませて提供してよい。取引処理部410は、ユーザインタフェースに入力された利用者の選択にしたがい、1)ブロックチェーンネットワーク330を利用した取引方式と、2)自社取引所口座を利用した取引方式のうちのいずれか1つによって送金取引を処理してよい。
【0059】
段階520で、精算処理部420は、ブロックチェーンネットワーク330を介したトランザクションを利用して、自社取引所口座に対する精算を処理してよい。精算処理部420は、即時送金による精算として、ブロックチェーンネットワーク330を介して他の取引所上の自社取引所口座への送金取引を処理してよい。
【0060】
本実施形態は、自社取引所と他の取引所の間に、ブロックチェーンネットワーク330を介したトランザクションではなく、相殺処理またはこれに準ずるアルゴリズムを利用して即時取引を支援する。即時取引のためには、他の取引所上の自社取引所口座の残高水準が常に一定以上に維持されなければならない。このためには、精算によって他の取引所に預金すべき保有金額を算定し、ブロックチェーンネットワーク330を利用した取引方式により、この金額を他の取引所上の自社取引所口座に送金してよい。
【0061】
図6は、本発明の一実施形態における、即時送金過程の例を示したフローチャートである。
【0062】
図6を参照すると、段階61で、取引処理部410は、自社取引所を利用する利用者の送金要請を受信してよい。送金要請は、送金しようとする特定のウォレットアドレス(以下、「受取人ウォレットアドレス」とする)と仮想通貨数量を含んでよい。ウォレットアドレスは、取引所上の口座を識別するためのものであって、取引所で生成されて管理されてよい。利用者は、ウォレットアドレスを利用して送金などの取引を要請してよい。
【0063】
段階62で、取引処理部410は、受取人ウォレットアドレスを利用して、送金しようとするターゲット取引所を判別してよい。言い換えれば、取引処理部410は、受取人ウォレットアドレスに対応するターゲット取引所を確認することにより、他の取引所への送金要請を認識してよい。
【0064】
段階63で、取引処理部410は、利用者が自社取引所上で保有する仮想通貨資産で、送金要請した数量にロックを設定してよい。他の例によると、利用者が自社取引所上で保有する仮想通貨資産で、送金要請した数量に一定の数量または金額を加えた数量または一定の割合を加えた数量(すなわち、送金要請数量+α)にロックを設定してよい。取引処理部410は、ターゲット取引所が確認された直後あるいは送金要請を受信した直後に、利用者資産で送金要請に該当する数量にロック設定をすることを優先して行ってよい。
【0065】
段階64で、取引処理部410は、ターゲット取引所の入金APIを呼び出してよい。言い換えれば、取引処理部410は、ターゲット取引所上の自社取引所口座から受取人ウォレットアドレスに入金するための入金APIを呼び出してよい。
【0066】
段階65で、取引処理部410は、入金API呼び出しにしたがい、受取人ウォレットアドレスに利用者が送金要請した数量の入金処理をしてよい。取引処理部410は、ターゲット取引所上の自社取引所口座を利用した内部取引により、利用者が送金要請した数量を受取人ウォレットアドレスに即時に反映することにより、迅速な送金を提供してよい。
【0067】
段階66で、取引処理部410は、自社取引所口座から受取人ウォレットアドレスへの入金が処理されることにより、入金完了の応答を確認してよい。
【0068】
段階67で、取引処理部410は、受取人ウォレットアドレスへの入金が完了すれば、自社取引所上の利用者資産でロック設定された数量のうちの少なくとも一部を自社取引所残高に移動してよい。取引処理部410は、ブロックチェーンネットワーク330を利用せずに自社取引所口座から受取人ウォレットアドレスに前入金処理した後に、利用者資産でロック設定された数量を自社残高に反映してよい。このとき、利用者が送金要請した数量に一定の数量または金額を加えた数量または一定の割合を加えた数量(すなわち、送金要請数量+α)にロックが設定された場合、利用者資産のうち、ロック設定された数量よりも少なくて送金要請した数量以上の数量を自社残高に反映してよい。
【0069】
段階68で、取引処理部410は、受取人ウォレットアドレスへの入金と自社残高反映の両方が完了すれば、送金要請した利用者に出金完了を示す通知を提供する。
【0070】
したがって、取引処理部410は、自社取引所から他の取引所への送金要請に対して、ブロックチェーンネットワーク330を介したトランザクションの代わりに、他の取引所上の自社取引所口座から受取人ウォレットアドレスへの送金、すなわち、他の取引所上の内部取引によって即時送金を支援することができる。
【0071】
図7は、本発明の一実施形態における、即時送金による精算過程の例を示したフローチャートである。
【0072】
図7を参照すると、段階71で、精算処理部420は、他の取引所に開設された自社取引所口座の残高を周期的に確認する。即時取引のためには、他の取引所上の自社取引所口座の残高水準が常に一定以上に維持されなければならないため、周期的な残高確認が必要となる。
【0073】
段階72で、精算処理部420は、残高確認による自社取引所口座の残高に応じて追加の預金が必要であるかを判断する。精算処理部420は、自社取引所口座の残高が設定残高未満である場合、追加預金のためのプロセスに進む。このとき、設定残高は、ここ最近の一定期間内の自社取引所口座と関連する取引の統計情報(ここ最近の一定期間内の自社取引所口座と関連する取引額の平均、または一定期間内の取引推移)に基づいて決められてよい。例えば、設定残高は、ここ最近の一定期間内に自社取引所口座を利用した取引量に基づいて決められてよい。ここ最近の取引量が多いほど、設定残高が高く策定されてよい。他の例としては、他の取引所上に開設された各取引所の預金残高を収集し、この平均残高を設定残高として活用することも可能である。
【0074】
段階73で、精算処理部420は、追加預金のために必要な数量の出金のためのトランザクションを生成してよい。一例として、追加預金の数量は、現残高と設定残高の差額によって決められてよい。他の例として、ここ最近の一定期間内に自社取引所口座を利用した取引量に基づいて追加預金の数量が決められてよい。ここ最近の取引量が多いほど、追加の預金数量が高く策定されてよい。
【0075】
段階74で、精算処理部420は、追加預金のためのトランザクションに手数料率を適用し、手数料率が適用されたトランザクションをブロックチェーンネットワーク330に提出する。トランザクション手数料とは、ブロックチェーンでトランザクションを実行して取引内訳ブロックを生成したり記録したりするなどの役割を遂行する採掘者に支給される対価を意味するものであり、これは、トランザクションの大きさと手数料率に比例して決められてよい。
【0076】
段階75で、精算処理部420は、ブロックチェーンネットワーク330に提出したトランザクションに対して、採掘者による採掘を待機する。採掘者によって、ブロックチェーンネットワーク330上のトランザクションに対する採掘が行われてよい。
【0077】
段階76で、ブロックチェーンネットワーク330に提出したトランザクションが採掘者によって採掘されれば、該当のトランザクションによる追加預金の数量が他の取引所上の自社取引所口座に入金処理される。
【0078】
したがって、精算処理部420は、即時送金による精算として追加預金が必要な場合、ブロックチェーンネットワーク330を介したトランザクションを利用することで、自社取引所上の自社残高から他の取引所上の自社取引所口座に送金することができる。
【0079】
このように、本発明の実施形態によると、他の取引所の送金要請に対して、ブロックチェーンネットワークを介したトランザクションの代わりに、他の取引所に開設された自社取引所口座を利用した内部取引によって即時送金を提供することにより、仮想通貨取引の処理時間を大きく縮めることができる。
【0080】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者であれば、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0081】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0082】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。ここで、媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体が挙げられる。
【0083】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0084】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0085】
110、120、130、140:電子機器
150、160:サーバ
170:ネットワーク
211、221:メモリ
212、222:プロセッサ
213、223:通信モジュール
214、224:入力/出力インタフェース
215:入力/出力装置
30:他の取引所
310:仮想通貨取引システム
330:ブロックチェーンネットワーク
410:取引処理部
420:精算処理部