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特開2022-105624消化管における治療制約の生成のためのシステム、デバイスおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022105624
(43)【公開日】2022-07-14
(54)【発明の名称】消化管における治療制約の生成のためのシステム、デバイスおよび方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/00 20060101AFI20220707BHJP
【FI】
A61B17/00
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022083735
(22)【出願日】2022-05-23
(62)【分割の表示】P 2020213276の分割
【原出願日】2014-11-21
(31)【優先権主張番号】61/907,808
(32)【優先日】2013-11-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】14/515,324
(32)【優先日】2014-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】PCT/US2014/040957
(32)【優先日】2014-06-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】PCT/US2014/055514
(32)【優先日】2014-09-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】14/470,503
(32)【優先日】2014-08-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】513180277
【氏名又は名称】フラクティル ヘルス,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ハリス ラジャゴパラン
(72)【発明者】
【氏名】ジェイ. カプラン
(72)【発明者】
【氏名】マックスウェル アール. フラハーティー
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー ジェイ. フラハーティー
(57)【要約】
【課題】消化管における治療制約の生成のための好適なシステム、デバイスおよび方法を提供すること。
【解決手段】患者を治療するためのシステムは、送達デバイスと、注入液とを備える。送達デバイスは、遠位部分および伸長シャフト遠位部分上に位置付けられた少なくとも1つの送達要素を伴う、伸長シャフトを備える。送達デバイスは、少なくとも1つの送達要素を通して組織の中へ注入液を送達し、消化管において治療的制約を生成するように構築および整列される。治療的制約を生成する方法も提供される。上記治療的制約は、上記消化管の管腔区画の中および/または胃の中に位置付けられ得る。上記システムは、上記消化管の第2の区画において第2の治療的制約を生成するように、および/または第1の治療的制約の体積を増加させるように構築および整列され得る。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システム、デバイス、方法、など。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本出願は、2013年11月22日に出願された米国仮特許出願番号第61/907,808号(代理人書類番号第41714-711.101)の利益を主張しており、この仮出願の全体の内容は参考として本明細書中に援用される;本出願は、2013年7月18日に出願された「Devices and Methods for the Treatment of Tissue」と題する米国特許出願番号第13/945,138号;2014年8月27日に出願された「Heat Ablation Systems,Devices and Methods for the Treatment of Tissue」と題する米国特許出願番号第14/470,503号;2014年10月15日に出願された「Tissue Expansion Devices,Systems and Methods」と題する米国特許出願番号第14/515,324号;2013年10月7日に出願された「Methods,Stystems and Devices for Performing Multiple Treatments on a Patient」と題する国際特許出願番号第PCT/US2013/063753号;2014年6月4日に出願された「Methods,Stystems and Devices for Reducing the Luminal Surface Area of the Gastrointestinal Tract」と題する国際特許出願番号第PCT/US2014/040957号;および2014年9月12日に出願された「Stystems,Methods and Devices for Treatment of Target Tissue」と題する国際特許出願番号第PCT/US2014/055514号;に関連しており、これら出願の各々の内容は、それらの全体が参考として本明細書中に援用される。
【0002】
(発明の背景)
(1.発明の分野)本発明は、概して、患者の消化管の区画における制約等の狭窄または他の制約を患者において生成する、システム、デバイス、および方法に関する。
【背景技術】
【0003】
肥満および2型糖尿病は、驚くような速度で有病率が増加している、西洋式の食事および座りがちな生活様式と関連付けられる、2つの流行病である。世界中で、5億人を上回る肥満の個人および4千万人を超える太り過ぎの未就学児がいる。肥満を予防することを目的としているステップ、およびすでに太りすぎであるか、または肥満である個人において肥満を治療するように構成される治療を含む、多くの介入が、肥満を抑制するように試行されてきた。健康的な食事および活発な生活様式が、肥満の予防において主要な要因であるが、それらは、すでに肥満である個人にとって、不十分であり、多くの場合、無効な治療である。ある内科的治療は、減量に良い影響を及ぼすことができるが、多くの場合、適度の減量につながり、治療利益を持続するために無限の薬理学的投与を必要とする。
【0004】
生活様式および内科的治療に加えて、肥満手術と呼ばれる手術の分野全体が、劇的な減量を求める患者のための外科的解決策を提供するために開発されてきた。肥満手術は、3つの広いカテゴリ、すなわち、腹腔鏡下調節可能胃絞扼術(LAGB)等の制約性手技、Roux-en-Y胃バイパス(RYGB)および胆膵消化回避術(BPD)等の腸バイパス手技、およびスリーブ胃切除術等の胃再建手術に分けられる。機械的に異なり、可変的に効果的であるが、これらの手術は全て、それらの臨床科学が急速に進化している、それらが非常に高価である、それらが入院を必要とする、それらが恒久的である、ならびに多くの場合、それらが有意な罹患率および死亡率と関連付けられるという、いくつかの共通特徴を共有する。
【0005】
本背景に対して、いくつかの医療デバイス解決策が、これらの上記の課題のうちのいくつかを軽減することを目標としながら、手術の効果を模倣するように開発されてきた。肥満用デバイスの多くの例があるが、それらは、4つの主要なカテゴリ、すなわち、粘膜関門デバイス(十二指腸・空腸関門等)、腸神経変調デバイス、制約性デバイス(管腔内バルーンまたは縫合糸、および管腔外制約)、および手術を単純化することを目的としている内視鏡または腹腔鏡手術道具に分けられる。
【0006】
これらのアプローチは全て、消化管の動的性質により、耐性が低い傾向がある長期デバイスインプラントまたは管腔内縫合糸を必要とし、または有意な罹患率および合併症リスクを与える恒久的な腸管外科的修正を必要とする。制約性手術の減量効果を模倣することができるが、外来手技として迅速に行われることができ、および/または長期管腔内インプラント、縫合、もしくは腸手術を必要としない手技が、確実に必要とされる。そのような技術は、既存のアプローチと関連付けられる合併症率および複雑性に悩まされることなく、肥満の蔓延の規模を縮小できるはずである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
(発明の簡単な要旨)
本発明の概念の一側面では、患者の消化管の管腔区画に近接する場所まで送達要素を前進させるステップと、管腔区画において治療的制約を生成するように、送達要素を通して管腔区画に近接する組織の中へ注入液を送達するステップとを含む、患者を治療するための方法が提供される。
【0008】
いくつかの実施形態では、治療的制約は、肥満、2型糖尿病、1型糖尿病、高コレステロール血症、高血圧症、代謝性疾患、代謝症候群、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、患者疾患または障害を治療する。治療的制約は、胃下部、幽門、近位小腸、十二指腸、近位空腸、遠位小腸、遠位空腸、回腸、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、解剖学的場所において生成されることができる。
【0009】
いくつかの実施形態では、治療的制約は、消化管の一部を通る食物の通過を制約するように構築および整列される。
【0010】
いくつかの実施形態では、治療的制約は、早期満腹感、早発性満腹感、または満腹感のうちの少なくとも1つを引き起こすように構築および整列される。
【0011】
いくつかの実施形態では、治療的制約は、患者の吸収特性を変化させるように構築および整列される。
【0012】
いくつかの実施形態では、治療的制約は、患者の分泌特性を変化させるように構築および整列される。
【0013】
いくつかの実施形態では、治療的制約は、患者のホルモンシグナル伝達を変化させるように構築および整列される。
【0014】
いくつかの実施形態では、治療的制約は、便失禁を治療するように構築および整列される。治療的制約は、結腸において生成されることができる。
【0015】
いくつかの実施形態では、治療的制約は、粘膜組織内、粘膜下組織内、粘膜と粘膜下組織との間、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、場所において生成される。
【0016】
いくつかの実施形態では、治療的制約は、胃下部、幽門、近位小腸、十二指腸、近位空腸、遠位小腸、遠位空腸、回腸、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、場所において生成される。
【0017】
いくつかの実施形態では、治療的制約は、結腸、直腸、肛門括約筋、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、場所において生成される。
【0018】
いくつかの実施形態では、治療的制約は、少なくとも1.0mLの注入液の量を注入することによって生成される。治療的制約は、少なくとも3.0mLまたは少なくとも4.0mLの注入液の量を注入することによって生成されることができる。
【0019】
いくつかの実施形態では、治療的制約は、20.0mLを超えない量の注入液を注入することによって生成される。治療的制約は、10.0mLを超えないか、または8.0mLを超えない量の注入液を注入することによって生成されることができる。
【0020】
いくつかの実施形態では、治療的制約は、1mm~100mmの軸方向長さを備える。治療的制約は、1mm~20mmの軸方向長さを備えることができる。
【0021】
いくつかの実施形態では、治療的制約は、10mm未満またはそれと等しい内径(例えば、その開放部分の直径)を備える。治療的制約は、5mm、4mm、3mm、2mm、もしくは1mm未満またはそれらと等しい内径を備えることができる。
【0022】
いくつかの実施形態では、治療的制約は、治療的制約の生成に先立って、管腔区画の内径の1%~50%(例えば、それぞれ、99%~50%狭窄)である、内径を備える。治療的制約は、治療的制約の生成に先立って、管腔区画の内径の1%~20%である、内径を備えることができる。治療的制約の内径は、送達された注入液の吸収、移動、または他の低減等の経時的に減少する治療的制約体積を介して等、経時的に増大することができる。治療的制約の内径は、治療的制約の生成に先立って、管腔区画の内径の11%~20%である内径まで増大することができる。治療的制約は、治療的制約の生成に先立って、管腔区画の内径の1%~10%である、内径を備えることができる。治療的制約は、治療的制約の生成に先立って、管腔区画の内径の1%~5%である、内径を備えることができる。
【0023】
いくつかの実施形態では、治療的制約の少なくとも一部は、相対的に円周方向の幾何学形状を備える。
【0024】
いくつかの実施形態では、治療的制約の少なくとも一部は、部分的に円周方向の幾何学形状を備える。
【0025】
いくつかの実施形態では、治療的制約の少なくとも一部は、相対的に直線状の幾何学形状を備える。
【0026】
いくつかの実施形態では、治療的制約の少なくとも一部は、相対的に螺旋状の幾何学形状を備える。
【0027】
いくつかの実施形態では、治療的制約は、患者パラメータに基づく治療的制約寸法パラメータを備える。治療的制約寸法パラメータは、体積、軸方向長さ、弧の長さ、表面積、およびそれらの組み合わせから成る群から選択されることができる。患者パラメータは、体重、肥満度指数、確立された基準に基づく過剰体重、年齢、HbA1cレベル、コレステロールレベル、およびそれらの組み合わせから成る群から選択されることができる。
【0028】
いくつかの実施形態では、送達要素は、消化管の第1の管腔区画に向かって前進させられる第1の送達要素を備え、注入液は、第1の管腔区画において第1の治療的制約を生成するように、第1の送達要素を通して第1の管腔区画に近接する組織の中へ送達される、第1の注入液を含む。本方法はさらに、第2の送達要素を、類似場所まで、および/または患者の消化管の第2の管腔区画に近接する場所まで前進させるステップを含むことができ、本方法はさらに、第1の治療的制約の体積を増加させるように、および/または第2の管腔区画において第2の治療的制約を生成するように、第2の送達要素を通して第2の管腔区画に近接する組織の中へ第2の注入液を送達するステップを含むことができる。第2の治療的制約は、体重、肥満度指数、確立された基準に基づく過剰体重、年齢、HbA1cレベル、コレステロールレベル、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、患者パラメータに基づいて生成されることができる。第2の治療的制約および第1の治療的制約は、同一の日に生成されることができる。第2の治療的制約は、第1の治療的制約の生成の少なくとも1週間後に生成されることができる。第2の治療的制約は、第1の治療的制約から少なくとも5mmに位置付けられることができる。第2の治療的制約は、第1の治療的制約から少なくとも10mmに位置付けられることができる。第1の治療的制約は、第1の幾何学形状を備えることができ、第2の治療的制約は、第1の幾何学形状に類似する第2の幾何学形状を備えることができる。第1の治療的制約は、第1の幾何学形状を備えることができ、第2の治療的制約は、第1の幾何学形状と類似していない第2の幾何学形状を備えることができる。第1の注入液は、第1の材料を含むことができ、第2の注入液は、第1の材料に類似する第2の材料を含むことができる。第1の注入液は、第1の材料を含むことができ、第2の注入液は、第1の材料と類似していない第2の材料を含むことができる。第1の注入液は、第1の量を含むことができ、第2の注入液は、第1の量に類似する第2の量を含むことができる。第1の注入液は、第1の量を含むことができ、第2の注入液は、第1の量と類似していない第2の量を含むことができる。
【0029】
いくつかの実施形態では、注入液は、患者パラメータに基づく量の材料を含むことができる。患者パラメータは、体重、肥満度指数、確立された基準に基づく過剰体重、年齢、HbA1cレベル、コレステロールレベル、およびそれらの組み合わせから成る群から選択されることができる。
【0030】
いくつかの実施形態では、注入液は、組織の中への注入液の送達に先立って判定される量の材料を含む。
【0031】
いくつかの実施形態では、注入液は、組織の注入液の送達中に判定される量の材料を含む。この材料の量は、治療的制約内の圧力、治療的制約に近接する組織内の圧力、治療的制約の体積、治療的制約の直径、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、パラメータに基づいて判定されることができる。
【0032】
いくつかの実施形態では、治療的制約は、経時的に減少する体積を備える。注入液は、第1の材料と、第2の材料とを含むことができ、第2の材料は、第1の材料より長い期間にわたって治療的制約の中にとどまるように構築および整列されることができ、第2の材料は、第1の材料が送達されてから少なくとも1日後に送達されることができる。
【0033】
いくつかの実施形態では、注入液の少なくとも50%は、組織の中へ送達されてから少なくとも1ヶ月後も治療的制約の中にとどまる(例えば、残りの部分は、吸収され、患者から排出され、および/または患者内で治療的制約の外側の別の身体場所へ移動させられている)。注入液の少なくとも50%は、組織の中へ送達されてから少なくとも3ヶ月後も治療的制約の中にとどまることができる。注入液の少なくとも50%は、組織の中へ送達されてから少なくとも6ヶ月後も治療的制約の中にとどまることができる。注入液の少なくとも50%は、組織の中へ送達されてから少なくとも1年後も治療的制約の中にとどまることができる。
【0034】
いくつかの実施形態では、注入液は、エチレンビニルアルコール(EVOH)を含む。注入液はさらに、ジメチルスルホキシドを含むことができる。注入液はさらに、エチレンビニルアルコールを重合させるように構築および整列される第2の材料を含むことができる。送達要素は、エチレンビニルアルコールを送達する第1の送達要素と、第2の材料を送達する第2の送達要素とを備えることができる。注入液はさらに、生理食塩水を含むことができる。送達要素は、エチレンビニルアルコールを送達する第1の送達要素と、生理食塩水を送達する第2の送達要素とを備えることができる。
【0035】
いくつかの実施形態では、注入液は、ペプチドポリマーを含む。
【0036】
いくつかの実施形態では、注入液は、ポリ乳酸を含む。
【0037】
いくつかの実施形態では、注入液は、ポリメタクリル酸メチルを含む。
【0038】
いくつかの実施形態では、注入液は、ヒドロゲルを含む。ヒドロゲルは、組織の中への送達後に拡張するように構築および整列されることができる。
【0039】
いくつかの実施形態では、注入液は、哺乳類の身体から採取される材料を含む。本方法はさらに、哺乳類の身体から材料を採取するステップを含むことができる。注入液は、自家材料を含むことができる。注入液は、脂肪細胞、コラーゲン、自家コラーゲン、ウシコラーゲン、ブタコラーゲン、生物工学的ヒトコラーゲン、真皮、皮膚充填剤、ヒアルロン酸、共役ヒアルロン酸、カルシウムヒドロキシルアパタイト、線維芽細胞、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、材料を含むことができる。注入液は、線維芽細胞を刺激してコラーゲンを産生するように構成される、ペプチドポリマーを含むことができる。
【0040】
いくつかの実施形態では、注入液は、硬化剤を含む。
【0041】
いくつかの実施形態では、注入液は、接着剤を含む。注入液は、シアノアクリレートを含むことができる。
【0042】
いくつかの実施形態では、注入液は、組織の中への送達後に拡張するように構築および整列される。
【0043】
いくつかの実施形態では、注入液は、経時的に組織の中へ溶出するように構成される作用物質を含む。作用物質は、医薬品を含むことができる。
【0044】
いくつかの実施形態では、注入液は、放射線不透過性材料を含む。
【0045】
いくつかの実施形態では、注入液は、可視染料を含む。
【0046】
いくつかの実施形態では、注入液は、超音波反射性材料を含む。
【0047】
いくつかの実施形態では、注入液は、第1の材料と、第2の材料とを含む。第1の材料および第2の材料は、同時に組織の中へ送達されることができる。送達要素は、第1の送達要素と、第2の送達要素とを備えることができ、第1の材料は、第1の送達要素によって送達されることができ、第2の材料は、第2の送達要素によって送達されることができる。これらの実施形態では、第1の送達要素は、針の第1の管腔を備えることができ、第2の送達要素は、同一の針の第2の管腔を備えることができる。代替として、第1の送達要素は、第1の針または他の第1の流体送達要素を備えることができ、第2の送達要素は、第2の別個の針または他の第2の流体送達要素を備えることができる。第1の材料および/または第2の材料は、第1の材料および第2の材料が相互と接触させられたとき等に化学的変化または物理的変化のうちの少なくとも1つを受けることができる。第1の材料および第2の材料は、組織の中に位置付けられたときに相互と接触させられることができる。第1の材料および第2の材料は、ヒドロゲルを形成することができる。第1の材料および第2の材料は、相互と接触させられたときに増加した粘度を伴う材料を形成することができる。第1の材料は、第2の材料と接触させられたときに重合することができる。
【0048】
いくつかの実施形態では、注入液は、組織の中へ送達されたときに重合するように構築および整列される。
【0049】
いくつかの実施形態では、送達要素は、内視鏡下で前進させられる。
【0050】
いくつかの実施形態では、送達要素は、消化管の管腔を介して、管腔区画に近接する場所まで前進させられる。
【0051】
いくつかの実施形態では、送達要素は、消化管の外側の空間を介して、管腔区画に近接する場所まで前進させられる。送達要素は、腹腔鏡プローブを通して前進させられることができる。
【0052】
いくつかの実施形態では、送達要素は、針、流体噴流、イオン導入要素、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、1つまたはそれを上回る要素を備える。
【0053】
いくつかの実施形態では、送達要素は、少なくとも30ゲージ(例えば、30ゲージ、29ゲージ、またはそれより大きい)の直径を伴う少なくとも1本の針を備える。送達要素は、少なくとも27ゲージの直径を伴う少なくとも1本の針を備えることができる。送達要素は、少なくとも23ゲージの直径を備えることができる。
【0054】
いくつかの実施形態では、送達要素は、20ゲージ未満(例えば、20ゲージ、21ゲージ、またはそれより小さい)の直径を備える。
【0055】
いくつかの実施形態では、送達要素は、バルーン等の拡張可能要素上に位置付けられる複数の送達要素を備える。複数の送達要素は、バルーンまたは他の拡張可能要素上に位置付けられる円周方向アレイ等で、円周方向に離間させられることができる。複数の送達要素は、相対的に等しい距離において離間させられることができる。いくつかの実施形態では、複数の送達要素は、複数の管腔を伴う単一の針等の単一の構造に含まれる。
【0056】
いくつかの実施形態では、本方法はさらに、Oリングによって提供されるシール等のシールを送達要素の周囲に提供するステップを含む。
【0057】
いくつかの実施形態では、本方法はさらに、熱を注入液に印加するステップを含む。熱は、組織の中への注入液の送達に先立って印加されることができる。注入液は、消化管の筋層に損傷を引き起こすであろう閾値を下回る温度において送達されることができる。送達要素は、管腔を伴うシャフト上に位置付けられることができ、注入液は、シャフトの管腔の中にある間に加熱されることができる。送達要素は、管腔を伴うシャフト上に位置付けられることができ、注入液は、シャフトの管腔の中へ導入される前に加熱されることができる。
【0058】
いくつかの実施形態では、本方法はさらに、注入液の送達に先立って、または送達中の少なくとも1つにおいて、減圧を組織に印加するステップを含む。
【0059】
いくつかの実施形態では、本方法はさらに、管腔直径データ、管腔幾何学形状データ、および/または他の管腔データを生成するように、管腔サイジング手技を行うステップを含む。管腔サイジング手技は、送達される注入液の量を判定するように、注入液の送達に先立って行われることができる。管腔サイジング手技は、注入液の送達中に行われることができる。管腔サイジング手技は、閉ループ様式で注入液を送達するため等に治療的制約の内径を監視するため等に、治療的制約パラメータを監視するように行われることができる。管腔データは、拡張可能アセンブリをサイジングすること、送達される注入液の量を判定すること、送達される注入液の組成を判定すること、内径、圧力、および/または体積等の治療的制約パラメータを判定すること、消化管を通して治療的制約を超えてサイジングデバイスを前進させるために必要とされる圧力を判定すること、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、機能を果たすために使用されることができる。
【0060】
いくつかの実施形態では、本方法はさらに、少なくとも第2の治療手技を行うステップを含む。第2の治療手技は、第1の手技の治療結果を向上させるように構築および整列されることができる。向上した治療結果は、向上した抗糖尿病効果、向上した抗肥満効果、およびそれらの組み合わせから成る群から選択されることができる。第2の手技は、第1の手技の2年以内に行われることができる。第2の手技は、第1の手技の1年以内に行われることができる。第2の手技は、第1の手技の1ヶ月以内に行われることができる。第2の手技は、第1の手技の1週間以内に行われることができる。第2の治療手技は、第2の治療的制約を生成することができ、および/または第1の治療的制約の体積を増加させ、ならびに/もしくは別様に第1の治療的制約を修正することができる。代替として、または加えて、第2の治療手技は、粘膜表面積の縮小、粘膜再成長、粘膜吸収性質の変化、粘膜分泌性質の変化、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、粘膜組織の修正を引き起こすことができる。粘膜組織は、小腸粘膜組織を含むことができる。粘膜組織は、十二指腸粘膜組織を含むことができる。
【0061】
いくつかの実施形態では、本方法はさらに、身体導入デバイスを通して、および/またはそれと並行して、送達要素を前進させるステップを含む。身体導入デバイスは、内視鏡、内視鏡に取り付けるためのシース、および/または腹腔鏡プローブを含むことができる。
【0062】
本発明の別の側面によると、患者を治療するためのシステムは、送達デバイスと、注入液とを備える。送達デバイスはさらに、遠位部分を伴う伸長シャフトを備えることができる。送達デバイスはさらに、伸長シャフトの遠位部分上に位置付けられる少なくとも1つの送達要素を備えることができる。送達デバイスは、少なくとも1つの送達要素を通して組織の中へ注入液を送達し、消化管において治療的制約を生成するように構築および整列されることができる。送達デバイスはさらに、患者の消化管の中への送達デバイスのオーバーザワイヤ送達を支援するため等に、ガイドワイヤ管腔を備えることができる。
【0063】
いくつかの実施形態では、治療的制約は、消化管の管腔区画の中に位置付けられる。
【0064】
いくつかの実施形態では、治療的制約は、胃の中に位置付けられる。
【0065】
いくつかの実施形態では、本システムは、消化管の第2の区画の管腔において第2の治療的制約を生成するように、および/または第1の治療的制約の体積を増加させるように構築および整列される。
【0066】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの送達要素は、少なくとも2つの送達要素を備える。少なくとも1つの送達要素は、少なくとも3つの送達要素を備えることができる。注入液は、第1の材料と、第2の材料とを含むことができ、少なくとも2つの流体送達要素は、組織の中への送達に先立って、第1の材料および第2の材料の混合を防止するように構築および整列されることができる。いくつかの実施形態では、2つまたはそれを上回る送達要素が、複数の管腔を伴う単一の針等の単一の構造に含まれる。
【0067】
いくつかの実施形態では、送達要素は、内視鏡を通して、および/または内視鏡と並行して、ならびに/もしくは内視鏡に取り付けられたシースを通して、前進させられるように構築および整列される。
【0068】
いくつかの実施形態では、送達要素は、消化管を介して、管腔区画に近接する場所まで前進させられるように構築および整列される。
【0069】
いくつかの実施形態では、送達要素は、消化管の外側の空間を介して、管腔区画に近接する場所まで前進させられるように構築および整列される。本システムはさらに、腹腔鏡プローブを備えることができ、送達要素は、腹腔鏡プローブを通して前進させられるように構築および整列されることができる。
【0070】
いくつかの実施形態では、送達要素は、針、流体噴流、イオン導入要素、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、1つまたはそれを上回る要素を備える。
【0071】
いくつかの実施形態では、送達要素は、少なくとも30ゲージの直径を伴う少なくとも1本の針を備える。送達要素は、少なくとも27ゲージの直径を伴う少なくとも1本の針を備えることができる。送達要素は、少なくとも23ゲージの直径を備えることができる。
【0072】
いくつかの実施形態では、送達要素は、20ゲージ未満の直径を備える。
【0073】
いくつかの実施形態では、送達要素は、バルーン等の拡張可能要素上に位置付けられる複数の送達要素を備える。複数の送達要素は、バルーンまたは他の拡張可能要素上に位置付けられる円周方向アレイ等で、円周方向に離間させられることができる。複数の送達要素は、相対的に等しい距離において離間させられることができる。
【0074】
いくつかの実施形態では、本システムはさらに、少なくとも1つの送達要素の周囲に密閉要素を備える。密閉要素は、Oリングを備えることができる。
【0075】
いくつかの実施形態では、送達デバイスは、少なくとも1つの送達要素を取り囲む少なくとも1つの減圧ポートを備える。
【0076】
いくつかの実施形態では、注入液は、患者パラメータに基づいて選択されるか、または別様に判定される量(例えば、体積または質量)の材料を含む。患者パラメータは、体重、肥満度指数、確立された基準に基づく過剰体重、年齢、HbA1cレベル、コレステロールレベル、およびそれらの組み合わせから成る群から選択されることができる。
【0077】
いくつかの実施形態では、注入液は、組織の中への注入液の送達に先立って判定される量の材料を含む。
【0078】
いくつかの実施形態では、注入液は、組織の中への注入液の送達中に判定される量の材料を含む。この材料の量は、治療的制約内の圧力、治療的制約に近接する組織内の圧力、治療的制約の体積、治療的制約の直径、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、パラメータに基づいて判定されることができる。
【0079】
いくつかの実施形態では、本システムは、経時的に減少する体積を備える、治療的制約を生成するように構築および整列される。注入液は、第1の材料と、第2の材料とを含むことができ、第2の材料は、第1の材料より長い期間にわたって治療的制約にとどまるように構築および整列されることができ、第2の材料は、第1の材料が送達されてから少なくとも1日後に送達されることができる。
【0080】
いくつかの実施形態では、注入液の少なくとも50%は、組織の中へ送達されてから少なくとも1ヶ月後も治療的制約の中にとどまる。注入液の少なくとも50%は、組織の中へ送達されてから少なくとも3ヶ月後も治療的制約の中にとどまることができる。注入液の少なくとも50%は、組織の中へ送達されてから少なくとも6ヶ月後も治療的制約の中にとどまることができる。注入液の少なくとも50%は、組織の中へ送達されてから少なくとも1年後も治療的制約の中にとどまることができる。
【0081】
いくつかの実施形態では、注入液は、エチレンビニルアルコールを含む。注入液はさらに、ジメチルスルホキシドを含むことができる。注入液はさらに、エチレンビニルアルコールを重合させるように構築および整列される第2の材料を含むことができる。送達要素は、エチレンビニルアルコールを送達する第1の送達要素と、第2の材料を送達する第2の送達要素とを備えることができる。注入液はさらに、生理食塩水を含むことができる。送達要素は、エチレンビニルアルコールを送達する第1の送達要素と、生理食塩水を送達する第2の送達要素とを備えることができる。
【0082】
いくつかの実施形態では、注入液は、ペプチドポリマーを含む。
【0083】
いくつかの実施形態では、注入液は、ポリ乳酸を含む。
【0084】
いくつかの実施形態では、注入液は、ポリメタクリル酸メチルを含む。
【0085】
いくつかの実施形態では、注入液は、ヒドロゲルを含む。ヒドロゲルは、組織の中への送達後に拡張するように構築および整列されることができる。
【0086】
いくつかの実施形態では、注入液は、哺乳類の身体から採取される材料を含む。本システムはさらに、哺乳類の身体から材料を採取するステップを含むことができる。注入液は、自家材料を含むことができる。注入液は、脂肪細胞、コラーゲン、自家コラーゲン、ウシコラーゲン、ブタコラーゲン、生物工学的ヒトコラーゲン、真皮、皮膚充填剤、ヒアルロン酸、共役ヒアルロン酸、カルシウムヒドロキシルアパタイト、線維芽細胞、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、材料を含むことができる。注入液は、線維芽細胞を刺激してコラーゲンを産生するように構成される、ペプチドポリマーを含むことができる。
【0087】
いくつかの実施形態では、注入液は、硬化剤を含む。
【0088】
いくつかの実施形態では、注入液は、接着剤を含む。注入液は、シアノアクリレートを含むことができる。
【0089】
いくつかの実施形態では、注入液は、組織の中への送達後に拡張するように構築および整列される。
【0090】
いくつかの実施形態では、注入液は、経時的に組織の中へ溶出するように構成される作用物質を含む。作用物質は、医薬品を含むことができる。
【0091】
いくつかの実施形態では、注入液は、放射線不透過性材料を含む。
【0092】
いくつかの実施形態では、注入液は、可視染料を含む。
【0093】
いくつかの実施形態では、注入液は、超音波反射性材料を含む。
【0094】
いくつかの実施形態では、注入液は、第1の材料と、第2の材料とを含む。第1の材料および第2の材料は、同時に組織の中へ送達されることができる。送達要素は、第1の送達要素と、第2の送達要素とを備えることができ、第1の材料は、第1の送達要素によって送達されることができ、第2の材料は、第2の送達要素によって送達されることができる。第1の材料および第2の材料は、相互と接触させられたときに化学的変化または物理的変化のうちの少なくとも1つを受けることができる。第1の材料および第2の材料は、組織の中で相互と接触させられることができる。第1の材料および第2の材料は、ヒドロゲルを形成することができる。第1の材料および第2の材料は、相互と接触させられたときに増加した粘度を伴う材料を形成することができる。第1の材料は、第2の材料と接触させられたときに重合することができる。
【0095】
いくつかの実施形態では、注入液は、組織の中へ送達されたときに重合するように構築および整列される。
【0096】
いくつかの実施形態では、本システムはさらに、内視鏡および/または内視鏡に取り付けられるように構築および整列されるシースを備える。送達デバイスは、内視鏡を通して、および/または内視鏡に取り付けられたシースを通して、摺動して前進させられるように構築および整列されることができる。代替として、送達デバイスは、ガイドワイヤ上の送達の間等に、内視鏡と並行して前進するように構築および整列されることができる。
【0097】
いくつかの実施形態では、本システムはさらに、腹腔鏡プローブを備える。送達デバイスは、腹腔鏡プローブを通して、摺動して前進させられるように構築および整列されることができる。
【0098】
いくつかの実施形態では、本システムはさらに、管腔サイジング要素を備える。管腔サイジング要素は、シャフト上に位置付けられる拡張可能要素を備えることができる。代替として、管腔サイジング要素は、別個のサイジングデバイス上に位置付けられる拡張可能要素を備えることができる。
【0099】
いくつかの実施形態では、本システムはさらに、治療的制約パラメータを判定するように構成されるアルゴリズムを備える。アルゴリズムによって判定される治療的制約パラメータは、治療的制約を生成するように送達される注入液の量(例えば、体積および/または質量)を含むことができる。アルゴリズムによって判定される治療的制約パラメータは、治療的制約の寸法パラメータを含むことができる。
【0100】
いくつかの実施形態では、本システムはさらに、熱を注入液に印加するように構築および整列される加熱要素を備える。加熱要素は、シャフトの中に位置付けられることができる。加熱要素は、シャフトの外部に位置付けられることができる。加熱要素は、消化管の筋層の組織に損傷を引き起こすであろう閾値を下回る温度まで注入液を加熱するように構築および整列されることができる。
【0101】
本発明の別の側面によると、患者を治療するための方法は、患者の消化管の場所まで送達要素を前進させるステップと、消化管において治療的制約を生成するように、送達要素を通して組織の中へ注入液を送達するステップとを含む。
【0102】
いくつかの実施形態では、治療的制約は、胃の中に位置付けられる。
【0103】
いくつかの実施形態では、治療的制約は、消化管の管腔区画の中に位置付けられる。
例えば、本願発明は、以下の項目を提供する。
(項目1)
遠位部分を伴う伸長シャフトと、
上記伸長シャフトの遠位部分上に位置付けられる少なくとも1つの送達要素と、
注入液と、
を備える、送達デバイスを備え、
上記送達デバイスは、上記少なくとも1つの送達要素を通して組織の中へ上記注入液を送達し、消化管において治療的制約を生成するように構築および整列される、
患者を治療するためのシステム。
(項目2)
上記治療的制約は、上記消化管の管腔区画の中および/または胃の中に位置付けられる、特許請求の範囲の任意のシステム項目に記載のシステム。
(項目3)
上記システムは、上記消化管の第2の区画において第2の治療的制約を生成するように、および/または第1の治療的制約の体積を増加させるように構築および整列される、特許請求の範囲の任意のシステム項目に記載のシステム。
(項目4)
上記少なくとも1つの送達要素は、少なくとも2つの送達要素を備える、特許請求の範囲の任意のシステム項目に記載のシステム。
(項目5)
上記少なくとも1つの送達要素は、少なくとも3つの送達要素を備える、項目4に記載のシステム。
(項目6)
上記注入液は、第1の材料と、第2の材料とを含み、上記少なくとも2つの流体送達要素は、組織の中への送達に先立って、上記第1の材料および上記第2の材料の混合を防止するように構築および整列される、項目4に記載のシステム。
(項目7)
上記送達要素は、内視鏡を通して、および/または内視鏡と並行して前進させられるように構築および整列される、特許請求の範囲の任意のシステム項目に記載のシステム。
(項目8)
上記送達要素は、上記消化管を介して、上記管腔区画に近接する場所まで前進させられるように構築および整列される、特許請求の範囲の任意のシステム項目に記載のシステム。
(項目9)
上記送達要素は、上記消化管の外側の空間を介して、上記管腔区画に近接する場所まで前進させられるように構築および整列される、特許請求の範囲の任意のシステム項目に記載のシステム。
(項目10)
上記送達要素は、針、流体噴流、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、1つまたはそれを上回る要素を備える、特許請求の範囲の任意のシステム項目に記載のシステム。
(項目11)
上記送達要素は、少なくとも30ゲージの直径を伴う少なくとも1本の針を備える、特許請求の範囲の任意のシステム項目に記載のシステム。
(項目12)
上記送達要素は、20ゲージ未満の直径を備える、特許請求の範囲の任意のシステム項目に記載のシステム。
(項目13)
上記送達要素は、拡張可能要素上に位置付けられる複数の送達要素を備える、特許請求の範囲の任意のシステム項目に記載のシステム。
(項目14)
上記複数の送達要素は、円周方向に離間させられる、項目13に記載のシステム。
(項目15)
上記複数の送達要素は、相対的に等しい距離において離間させられる、項目14に記載のシステム。
(項目16)
上記少なくとも1つの送達要素の周囲に密閉要素をさらに備える、特許請求の範囲の任意のシステム項目に記載のシステム。
(項目17)
上記送達デバイスは、上記少なくとも1つの送達要素を取り囲む少なくとも1つの減圧ポートを備える、特許請求の範囲の任意のシステム項目に記載のシステム。
(項目18)
上記注入液は、患者パラメータに基づく量の材料を含む、特許請求の範囲の任意のシステム項目に記載のシステム。
(項目19)
上記患者パラメータは、体重、肥満度指数、確立された基準に基づく過剰体重、年齢、HbA1cレベル、コレステロールレベル、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、項目18に記載のシステム。
(項目20)
上記注入液は、組織の中への上記注入液の送達中に判定される量の材料を含む、特許請求の範囲の任意のシステム項目に記載のシステム。
(項目21)
上記量の材料は、上記治療的制約内の圧力、上記治療的制約に近接する組織内の圧力、上記治療的制約の体積、上記治療的制約の直径、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、パラメータに基づいて判定される、項目20に記載のシステム。
(項目22)
上記システムは、経時的に減少する体積を備える、治療的制約を生成するように構築および整列される、特許請求の範囲の任意のシステム項目に記載のシステム。
(項目23)
上記注入液は、第1の材料と、第2の材料とを含み、上記第2の材料は、上記第1の材料より長い期間にわたって上記患者の中にとどまるように構築および整列され、上記第2の材料は、上記第1の材料が送達されてから少なくとも1日後に送達される、項目22に記載のシステム。
(項目24)
上記注入液の少なくとも50%は、組織の中へ送達されてから少なくとも1ヶ月後も上記患者の中にとどまる、特許請求の範囲の任意のシステム項目に記載のシステム。
(項目25)
上記注入液は、エチレンビニルアルコールを含む、特許請求の範囲の任意のシステム項目に記載のシステム。
(項目26)
上記注入液はさらに、ジメチルスルホキシドを含む、項目25に記載のシステム。
(項目27)
上記注入液はさらに、上記エチレンビニルアルコールを重合させるように構築および整列される第2の材料を含む、項目25に記載のシステム。
(項目28)
上記送達要素は、上記エチレンビニルアルコールを送達する第1の送達要素と、上記第2の材料を送達する第2の送達要素とを備える、項目27に記載のシステム。
(項目29)
上記注入液はさらに、生理食塩水を含む、項目25に記載のシステム。
(項目30)
上記送達要素は、上記エチレンビニルアルコールを送達する第1の送達要素と、上記生理食塩水を送達する第2の送達要素とを備える、項目29に記載のシステム。
(項目31)
上記注入液は、ペプチドポリマー、ポリ乳酸、ポリメタクリル酸メチル、ヒドロゲル、硬化剤、接着剤、シアノアクリレート、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、材料を含む、特許請求の範囲の任意のシステム項目に記載のシステム。
(項目32)
上記注入液材料は、組織の中への送達後に拡張するように構築および整列されるヒドロゲルを含む、特許請求の範囲の任意のシステム項目に記載のシステム。
(項目33)
上記注入液は、哺乳類の身体から採取される材料を含む、特許請求の範囲の任意のシステム項目に記載のシステム。
(項目34)
上記注入液は、自家材料を含む、項目33に記載のシステム。
(項目35)
上記注入液は、脂肪細胞、コラーゲン、自家コラーゲン、ウシコラーゲン、ブタコラーゲン、生物工学的ヒトコラーゲン、真皮、皮膚充填剤、ヒアルロン酸、共役ヒアルロン酸、カルシウムヒドロキシルアパタイト、線維芽細胞、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、材料を含む、項目33に記載のシステム。
(項目36)
上記注入液は、線維芽細胞を刺激してコラーゲンを産生するように構成される、ペプチドポリマーを含む、項目33に記載のシステム。
(項目37)
上記注入液は、組織の中への送達後に拡張するように構築および整列される、特許請求の範囲の任意のシステム項目に記載のシステム。
(項目38)
上記注入液は、経時的に組織の中へ溶出するように構成される作用物質を含む、特許請求の範囲の任意のシステム項目に記載のシステム。
(項目39)
上記注入液は、放射線不透過性材料、可視染料、超音波反射性材料、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、材料を含む、特許請求の範囲の任意のシステム項目に記載のシステム。
(項目40)
上記注入液は、第1の材料と、第2の材料とを含む、特許請求の範囲の任意のシステム項目に記載のシステム。
(項目41)
上記第1の材料および上記第2の材料は、同時に組織の中へ送達される、項目40に記載のシステム。
(項目42)
上記送達要素は、第1の送達要素と、第2の送達要素とを備え、上記第1の材料は、上記第1の送達要素によって送達され、上記第2の材料は、上記第2の送達要素によって送達される、項目40に記載のシステム。
(項目43)
上記第1の材料および上記第2の材料は、相互と接触させられたときに化学的変化または物理的変化のうちの少なくとも1つを受ける、項目40に記載のシステム。
(項目44)
上記第1の材料および上記第2の材料は、組織の中で相互と接触させられる、項目43に記載のシステム。
(項目45)
上記第1の材料および上記第2の材料は、ヒドロゲルを形成する、項目43に記載のシステム。
(項目46)
上記第1の材料および上記第2の材料は、相互と接触させられたときに増加した粘度を伴う材料を形成する、項目43に記載のシステム。
(項目47)
上記第1の材料は、上記第2の材料と接触させられたときに重合する、項目43に記載のシステム。
(項目48)
上記注入液は、組織の中へ送達されたときに重合するように構築および整列される、特許請求の範囲の任意のシステム項目に記載のシステム。
(項目49)
内視鏡および/または内視鏡に取り付けられるように構築および整列されるシースをさらに備え、上記送達デバイスは、上記内視鏡を通して、および/または上記内視鏡に取り付けられたシースを通して、摺動して前進させられるように構築および整列される、特許請求の範囲の任意のシステム項目に記載のシステム。
(項目50)
腹腔鏡プローブをさらに備え、上記送達デバイスは、上記腹腔鏡プローブを通して、摺動して前進させられるように構築および整列される、特許請求の範囲の任意のシステム項目に記載のシステム。
(項目51)
管腔サイジング要素をさらに備える、特許請求の範囲の任意のシステム項目に記載のシステム。
(項目52)
治療的制約パラメータを判定するように構成されるアルゴリズムをさらに備える、特許請求の範囲の任意のシステム項目に記載のシステム。
(項目53)
上記アルゴリズムによって判定される上記治療的制約パラメータは、上記治療的制約を生成するように送達される量の注入液を含む、項目52に記載のシステム。
(項目54)
上記アルゴリズムによって判定される上記治療的制約パラメータは、上記治療的制約の寸法パラメータを含む、項目52に記載のシステム。
(項目55)
熱を上記注入液に印加するように構築および整列される加熱要素をさらに備える、特許請求の範囲の任意のシステム項目に記載のシステム。
(項目56)
患者の消化管の管腔区画に近接する場所まで送達要素を前進させるステップと、
上記管腔区画において治療的制約を生成するように、上記送達要素を通して上記管腔区画に近接する組織の中へ注入液を送達するステップと、
を含む、上記患者を治療する方法。
【図面の簡単な説明】
【0104】
本発明の概念の実施形態の前述および他の目的、特徴、および利点は、類似参照文字が同一または類似要素を指す、添付図面で図示されるように、好ましい実施形態のより具体的な説明から明白となるであろう。図面は、必ずしも一定の縮尺ではないが、代わりに、好ましい実施形態の原理を例証することが強調されている。
【0105】
図1図1は、本発明の概念による、患者の消化管内に治療的制約を生成するための方法のフローチャートである。
図2図2は、本発明の概念による、患者の消化管内に治療的制約を生成するためのシステムの概略図である。
図3図3A-3Dは、本発明の概念による、種々の治療的制約構成の側面および端面断面図の4つのセットである。
図4図4-6は、本発明の概念による、治療的制約の生成のための種々の場所を示す、一連の解剖学的図である。
図5図4-6は、本発明の概念による、治療的制約の生成のための種々の場所を示す、一連の解剖学的図である。
図6図4-6は、本発明の概念による、治療的制約の生成のための種々の場所を示す、一連の解剖学的図である。
図7図7Aは、本発明の概念による、胃の円周の大部分に沿った一連の治療的制約を含む、胃の断面図である。図7Bは、本発明の概念による、胃の部分的円周に沿った1つまたはそれを上回る治療的制約を含む、胃の断面図である。
図8図8-10は、本発明の概念による、治療的制約の生成のための種々の場所を示す、一連の解剖学的図である。
図9図8-10は、本発明の概念による、治療的制約の生成のための種々の場所を示す、一連の解剖学的図である。
図10図8-10は、本発明の概念による、治療的制約の生成のための種々の場所を示す、一連の解剖学的図である。
図11図11A-11Dは、本発明の概念による、それぞれ、治療的制約の生成に先立った、治療的制約の生成後、治療的制約が部分的に減少した期間後、および治療的制約が完全に低減した期間後の消化管の区画の一連の側面および端面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0106】
(発明の詳細な説明)
本明細書で使用される専門用語は、特定の実施形態を説明する目的のためであって、本発明の概念を制限することを意図するものではない。さらに、本発明の概念の実施形態は、いくつかの新規の特徴を含んでもよく、そのうちの1つは、単独でその望ましい属性の原因ではないか、または本明細書に説明される発明の概念を実践することに不可欠ではない。本明細書で使用されるように、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈によって、別様に明示的に示されない限り、複数形態も同様に含むことが意図される。
【0107】
さらに、「備える(comprising)」(ならびに「comprise」および「comprises」等のcomprisingの任意の形態)、「有する(having)」(ならびに「have」および「has」等のhavingの任意の形態)、「含む(including)」(ならびに「includes」および「include」等のincludingの任意の形態)、または「含有する(containing)」(ならびに「contains」および「contain」等のcontainingの任意の形態)という言葉は、本明細書で使用されるとき、記載される特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を特定するが、1つまたはそれを上回る他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらの群の存在あるいは追加を除外するわけではないことを理解されたい。
【0108】
第1、第2、第3等の用語は、種々の制限、要素、構成要素、領域、層、および/または区分を説明するために本明細書で使用され得るが、これらの制限、要素、構成要素、領域、層、および/または区分は、これらの用語によって制限されるべきではないことを理解されるであろう。これらの用語は、ある制限、要素、構成要素、領域、層、または区画を別の制限、要素、構成要素、領域、層、または区画と区別するためにのみ使用される。したがって、後述の第1の制限、要素、構成要素、領域、層、または区画は、本願の教示から逸脱することなく、第2の制限、要素、構成要素、領域、層、または区画と称され得る。
【0109】
さらに、ある要素が、別の要素「の上にある」、「に取り付けられる」、「に接続される」、または「に連結される」と称されるとき、直接、他の要素上またはその上方にあり得るか、あるいはそれに接続または連結することができるか、もしくは介在要素が存在し得ることを理解されたい。対照的に、ある要素が、別の要素「上に直接ある」、「に直接取り付けられる」、「に直接接続される」、または「直接連結される」と称されるとき、介在要素は存在しない。要素間の関係を説明するために使用される他の単語も、同様に解釈されるべきである(例えば、「間にある」対「直接間にある」、「隣接する」対「直接隣接する」等)。
【0110】
「下に」、「下方に」、「下部の」、「上方に」、「上部の」、および同等物等の空間的に相対的な用語は、例えば、図で図示されるように、別の要素および/または特徴に対する要素ならびに/もしくは特徴の関係を表すために使用され得る。空間的に相対的な用語は、図に描写される配向に加えて、使用および/または動作時のデバイスの異なる配向を包含することを意図していると理解されるであろう。例えば、図中のデバイスが反転させられた場合には、他の要素または特徴の「下方に」および/または「下に」として表される要素は、他の要素または特徴の「上方に」配向されるであろう。本デバイスは、別様に配向されることができ(例えば、90度回転させられるか、または他の配向にある)、本明細書で使用される空間的に相対的な用語は、それに応じて解釈されることができる。
【0111】
本明細書で使用される場合の「および/または」という用語は、他方を伴うか、または伴わない、2つの特定された特徴または構成要素のそれぞれの特定の開示として解釈されるものである。例えば、「Aおよび/またはB」は、それぞれが本明細書で個別に設定されるかのように、(i)A、(ii)B、ならびに(iii)AおよびBのそれぞれの特定の開示として解釈されるものである。
【0112】
明確にするために、別個の実施形態との文脈で説明される、本発明のある特徴はまた、単一の実施形態において組み合わせて提供され得ることが理解される。逆に、簡単にするために、単一の実施形態との文脈で説明される、本発明の種々の特徴はまた、別個に、または任意の好適な副次的組み合わせで提供されてもよい。例えば、(独立であろうと従属であろうと)請求項のうちのいずれかに記載される全ての特徴は、任意の所与の方法で組み合わせられることができると理解され得る。
【0113】
本明細書に説明されるように、室内圧力は、本発明の概念のシステムおよびデバイスを取り囲む環境の圧力を意味するものとする。陽圧は、室内圧力を上回る圧力、または弁等の流体経路構成要素を横断する正の差圧等の別の圧力より大きい圧力を含む。陰圧は、室内圧力を下回る圧力、または弁等の流体構成要素経路を横断する負の差圧等の別の圧力より小さい圧力を含む。陰圧は、真空を含むことができるが、真空を下回る圧力を示唆しない。本明細書で使用されるように、「減圧」という用語は、完全または部分真空、もしくは上記で説明されるような任意の陰圧を指すために使用されることができる。
【0114】
「直径」という用語は、非円形幾何学形状を表すために本明細書で使用される場合、表されている幾何学形状に近似する仮説的な円の直径と見なされるものである。例えば、構成要素の断面等の断面を表すとき、「直径」という用語は、表されている構成要素の断面と同一の断面積を伴う仮説的な円の直径を表すと見なされるものとする。
【0115】
本発明の概念のシステム、デバイス、および方法は、1つまたはそれを上回る消化管(GI)区画の管腔狭窄および/またはGI空間の容積の低減(例えば、胃の容積の低減)等の治療的制約を生成する。1つまたはそれを上回る送達要素は、治療的制約を生成するように、消化管(GI)組織等の組織の中へ1つまたはそれを上回る材料を含む注入液を送達する。
【0116】
ここで図1を参照すると、本発明の概念による、患者において治療的制約を生成するための方法のフローチャートが図示されている。ステップ510では、注入液送達デバイスが提供される。注入液を送達デバイスに提供するためのシステムも提供されることができる。注入液送達デバイスおよび/またはシステムは、図2を参照して以下で説明されるデバイス100および/またはシステム10に類似し得る。いくつかの実施形態では、提供される注入液送達デバイスは、その内容が参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる、2014年10月15日に出願された、「Tissue Expansion Device,Systems and Methods」と題される、出願人の同時係属中の米国特許出願第14/515,324号で説明される組織拡張デバイスに類似し得る。
【0117】
ステップ520では、注入液送達デバイスの1つまたはそれを上回る送達要素は、消化管の管腔区画に近接する場所等の患者の組織場所まで前進させられる。注入液デバイス送達要素は、最初に、患者の口を通して、胃、十二指腸、または空腸等の内部身体場所に配置されている、内視鏡(および/または内視鏡に取り付けられたシース)等の導入デバイスを通して前進させられることができる。いくつかの実施形態では、注入液送達デバイスは、患者の肛門を通して、肛門括約筋、直腸、または結腸等の内部身体場所まで等に前進させられる。いくつかの実施形態では、注入液送達要素は、胃または小腸の中への進入を提供する腹腔鏡プローブ等の腹腔鏡プローブを通して前進させられる。
【0118】
ステップ530では、注入液は、注入液送達デバイスの1つまたはそれを上回る送達要素を通して、標的組織(例えば、管腔区画に近接する組織)の中へ送達される。いくつかの実施形態では、1つまたはそれを上回る送達要素は、注入液の送達に先立って拡張されるバルーン等の拡張可能要素に搭載される。標的組織は、組織の連続体積または組織の複数の離散体積を含むことができる。いくつかの実施形態では、注入液は、消化管の円周に近接し、かつそれに沿って位置付けられる、2つまたはそれを上回る送達要素によって、標的組織の中へ送達される。いくつかの実施形態では、送達要素につき1.0mL~4.0mLの流体等の1.0mL~10.0mLの流体が、送達要素につき送達される。いくつかの実施形態では、円周方向および/または直線状幾何学形状を伴う治療的制約が生成され、治療的制約を生成するように注入される4.0mL~8.0mLの流体等の3.0mL~20mLが送達される。いくつかの実施形態では、管腔容積の直径、注入液を受容する組織内の圧力、および/または(例えば、治療的制約の閉ループ生成を行うように)送達されている注入液の圧力等の1つまたはそれを上回るパラメータが、注入液の送達中に測定される。
【0119】
いくつかの実施形態では、注入液送達に先立って、胃壁組織または小腸管腔壁組織等の組織を1つまたはそれを上回る流体送達要素に近接近させるように、減圧が、注入液送達デバイスの1つまたはそれを上回るポート(例えば、バルーン等の拡張可能アセンブリ上の1つまたはそれを上回るポート等の流体送達要素に近接する1つまたはそれを上回るポート)に印加される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの流体送達要素は、組織の表面を貫通する様式で、注入液を送達するように構成される流体噴流を備える。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの送達要素は、電磁場を使用して流体の中へ注入液を送達するように構成される、イオン導入要素を備える。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの送達要素は、標的組織への注入液の送達に先立って、組織表面を通して前進させられる針を備える。針は、組織の中への送達に先立って、混合することなく異なる注入液を送達することができる、複数の管腔を備える針等の1つまたはそれを上回る管腔を備えることができる。標的組織の中への注入液の送達は、患者の消化管区画または他の消化管場所内に治療的制約TRを形成させる。治療的制約TRは、図3A-3Dを参照して以下で説明されるように、種々のサイズおよび幾何学形状を伴う管腔制約または他の断面積制約(以降では管腔制約)を備えることができる。治療的制約TRは、図4-10を参照して以下で説明されるように、本明細書に説明されるような1つまたはそれを上回る解剖学的場所に位置付けられることができる。
【0120】
治療的制約TRを生成するように送達される注入液は、図2、3A-3D、および11A-11Dを参照して以下で説明されるように、注入液が吸収され、分解し、移動し、および/または別様に経時的に治療的制約TR内から低減させられるとき等に、治療的制約TRの体積が経時的に減少するように構築および整列されることができる。
【0121】
いくつかの実施形態では、1つまたはそれを上回る治療的制約TRは、測定された患者パラメータ等の患者パラメータに基づく、寸法パラメータ等の治療的制約パラメータを備える。これらの実施形態では、治療的制約パラメータは、体積、軸方向長さ、弧の長さ(例えば、15°~360°)、表面積、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される、寸法パラメータを含むことができる。これらの実施形態では、患者パラメータは、体重、肥満度指数、確立された基準に基づく過剰体重、年齢、HbA1cレベル、コレステロールレベル、血圧、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、パラメータを含むことができる。
【0122】
本発明の概念の1つまたはそれを上回る治療的制約TRは、粘膜組織内、粘膜下組織内、粘膜と粘膜下組織との間、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される、場所(例えば、注入液送達を受容する標的組織の場所)において生成されることができる。1つまたはそれを上回る治療的制約TRは、胃下部、幽門、近位小腸(例えば、十二指腸および/または近位空腸)、遠位小腸(例えば、遠位空腸および/または回腸)、結腸、直腸、肛門括約筋、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される、場所において生成されることができる。
【0123】
図1のステップ510から530および図2のシステム10を参照して説明されるもの等の本発明の概念のシステム、デバイス、および方法は、本発明の概念の1つまたはそれを上回る治療的制約TRが、胃下部、幽門、近位小腸、十二指腸、近位空腸、遠位小腸、遠位空腸、回腸、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される、解剖学的場所において作成されることができるとき等に、肥満、2型糖尿病、1型糖尿病、高コレステロール血症、高血圧症、代謝性疾患、代謝症候群、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、患者疾患または障害等の患者疾患または障害を治療するように、行われることができる。1つまたはそれを上回る治療的制約TRは、消化管の部分を通して食物の通過を制約するように構成されることができる。1つまたはそれを上回る治療的制約TRは、早期満腹感、早発性満腹感、または満腹感のうちの少なくとも1つを引き起こすように構成されることができる。本発明の概念のシステム、デバイス、および方法は、患者の消化管の吸収特性および/または分泌特性を変化させるように構築および整列されることができる。代替として、または加えて、本発明の概念のシステム、デバイス、および方法は、患者のホルモンシグナル伝達を変化させるように構築および整列されることができる。いくつかの実施形態では、1つまたはそれを上回る治療的制約TRは、少なくとも1つの治療的制約TRが結腸、直腸、および/または肛門括約筋において生成されるとき等に、便失禁を治療するように生成される。
【0124】
注入液は、生成される治療的制約TRに近接する1つまたはそれを上回る組織場所において、1回またはそれを上回る注入で送達されることができる。注入液の送達(例えば、送達される注入液の量および/または注入液送達の場所)は、体重、肥満度指数、確立された基準に基づく過剰体重、年齢、HbA1cレベル、コレステロールレベル、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される、1つまたはそれを上回るパラメータ等の1つまたはそれを上回る患者パラメータに基づき得る。代替として、注入液の送達(例えば、送達される注入液の量および/または注入液送達の場所)は、治療的制約内の圧力、治療的制約に近接する組織内の圧力、治療的制約の体積、治療的制約の直径、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、治療的制約パラメータおよび/または治療的制約場所パラメータに基づき得る。送達される注入液の量(例えば、体積または質量)は、注入液の送達中に1つまたはそれを上回る患者パラメータもしくは治療的制約パラメータを測定することによって等、治療的制約TRを生成する臨床手技に先立って、および/またはその間に、判定されることができる。
【0125】
いくつかの実施形態では、注入液は、哺乳類の身体から採取される材料を含み、ステップ510から530のうちの1つまたはそれを上回るものは、注入液が患者から採取される材料(すなわち、自家材料)または別の哺乳類対象から採取される材料を含むとき等に、注入液を採取するステップを含むことができる。これらの実施形態では、注入液は、脂肪細胞、コラーゲン、自家コラーゲン、ウシコラーゲン、ブタコラーゲン、生物工学的ヒトコラーゲン、真皮、皮膚充填剤、ヒアルロン酸、共役ヒアルロン酸、カルシウムヒドロキシルアパタイト、線維芽細胞、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される、材料を含むことができる。注入液は、コラーゲンを産生するため等に、線維芽細胞を刺激するように構成されるペプチドポリマーを含むことができる。
【0126】
いくつかの実施形態では、ステップ510から530は、患者の異なる消化管場所内で形成される第2の治療的制約TR2(以降では「TR」)を生成するように、同一の臨床手技中等に(例えば、同一の日に)繰り返される。いくつかの実施形態では、第2の治療的制約TRは、第1の治療的制約TRの作成の少なくとも1週間、1ヶ月、3ヶ月、または6ヶ月後等、第1の臨床手技から少なくとも24時間で行われる第2の臨床手技において形成される。いくつかの実施形態では、3つまたはそれを上回る治療的制約が、1つまたはそれを上回る臨床手技において生成される。第1の治療的制約TRおよび第2の治療的制約TRは、少なくとも10mmの分離等の少なくとも5mmの直線距離(例えば、小腸の中心軸に沿った距離)だけ分離されることができる。いくつかの実施形態では、ステップ510から530は、第2の治療的制約TRの作成を伴って、または伴わずに、第1の治療的制約TRの体積を増加させるように繰り返される。
【0127】
第2の治療的制約TRは、類似または非類似注入液材料、送達される注入液量、注入液送達デバイス、注入液送達システム、および/または注入液送達方法を使用して生成される治療的制約等の第1の治療的制約TRと類似または非類似であり得る。第2の治療的制約TRは、第1の治療的制約TRと類似または非類似の形状もしくは寸法を備えることができる。
【0128】
第2の治療的制約TRは、相互から少なくとも5mm離れて、および/または100mm以内に位置付けられる、2つの対応する境界等の第1の治療的制約TRの最近接境界から少なくとも1mmに位置付けられる境界を含むことができる。
【0129】
第2の治療的制約TRは、体重、肥満度指数、確立された基準に基づく過剰体重、年齢、HbA1cレベル、コレステロールレベル、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される、患者パラメータに基づいて生成されることができる。第2の治療的制約TRは、第1の治療的制約TRの生成後に望ましくないレベルまで増加する患者体重等の望ましくないレベルに向かう傾向がある患者パラメータに基づいて生成されることができる。
【0130】
本発明の概念の方法は、上記で説明されるような第2の治療的制約TRの生成または異なる治療手技等の第2の治療手技を患者に行うステップを含むことができる。いくつかの実施形態では、治療的制約TRを生成する手技に先立って、またはその後に、非類似の第2の手技が行われる。第2の治療手技は、抗糖尿病効果および/または抗肥満効果を向上させるため等に、治療的制約TRの治療結果を向上させるように構成されることができる。治療的制約TRの生成および第2の治療手技は、相互の1年、1ヶ月、または1週間以内等の相互の2年以内に行われることができる。いくつかの実施形態では、第2の治療手技は、その内容が参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる、2014年6月4日に出願された、「Methods,Systems and Devices for Reducing the Luminal Surface Area of the Gastrointestinal Tract」と題される、出願人の同時係属中の国際特許出願第PCT/US2014/040957号で説明されるように、粘膜表面積(例えば、十二指腸粘膜等の小腸粘膜)を低減するか、または別様に患者を治療するように構成される。いくつかの実施形態では、1つまたはそれを上回る治療的制約の作成に先立って、および/またはその後に、低減した脂肪および/または低減したカロリー摂取量を伴う食事等の患者の食事が変更される。
【0131】
ここで図2を参照すると、本発明の概念による、患者の消化管内で治療的制約を生成するためのシステムの概略図が図示されている。システム10は、注入液を標的組織に送達して治療的制約を生成するように構築および整列される、注入液送達デバイス100を含む。いくつかの実施形態では、システム10および/またはデバイス100は、その内容が参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる、2014年10月15日に出願された、「Tissue Expansion Device, Systems and Methods」と題される、出願人の同時係属中の米国特許出願第14/515,324号で説明される組織拡張システムおよびデバイスと類似構造および配列であり得る。システム10はさらに、第1の注入液332a、第2の注入液332b、および/または第3の注入液332c(単独で、または集合的に「注入液332」)等の1つまたはそれを上回る注入可能材料をデバイス100に提供するように構築および整列される、注入液送達ユニット(IDU)330を含むことができる。システム10はさらに、身体導入デバイス、内視鏡等の導入器350、内視鏡に取り付けるためのシース、ガイドワイヤ、腹腔鏡プローブ、および/または1つまたはそれを上回る送達要素140ならびに/もしくはデバイス100の別の部分を胃、腸上部、または腸下部等の内部身体場所に前進させるために使用される他のデバイスを含むことができる。いくつかの実施形態では、1つまたはそれを上回る送達要素140を含む、デバイス100の遠位部分は、導入器350の1つまたはそれを上回る作業チャネルを通して前進させられる。いくつかの実施形態では、1つまたはそれを上回る送達要素140は、消化管の区画内の場所から消化管粘膜下層または他の消化管組織を含む標的組織に注入液332(例えば、消化管の内壁を通して送達される注入液)を送達するため等に、消化管の区画の管腔内の場所まで前進させられる。他の実施形態では、1つまたはそれを上回る送達要素140は、消化管の外側の場所から消化管粘膜下層または他の消化管組織を含む標的組織に注入液332(例えば、消化管の外壁を通して送達される注入液)を送達するため等に、消化管の区画の外側(例えば、腹腔鏡プローブを介する等して漿膜層の外側)の場所まで前進させられる。
【0132】
注入液332は、消化管区画の管腔を狭くするか、または別様に消化管空間の容積を低減させる(例えば、胃内の空間を低減させる)ように、組織の1つまたはそれを上回る層を拡張する、および/または組織の1つまたはそれを上回る層内の体積を占有するために使用される、1つまたはそれを上回る材料を含むことができる。注入液332は、少なくとも1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、または1年の期間等の期間が経過した後も、注入された量の少なくとも50%が治療的制約の中にとどまる(例えば、残りの部分が、吸収され、患者から排出され、および/または患者内で治療的制約の外側の別の身体場所へ移動させられている)ように構築および整列されることができる。
【0133】
注入液送達デバイス100は、ハンドル110と、取り付けられた伸長シャフトである、シャフト101とを備えることができる。シャフト101は、患者の生体構造の1つまたはそれを上回る部分をナビゲートするために十分な剛性および可撓性であり得る。いくつかの実施形態では、シャフト101は、オーバーザワイヤ送達のために構築および整列される(例えば、迅速交換ガイドワイヤサイドカーを備える、1つまたはそれを上回るガイドワイヤ管腔もしくは遠位区画を含む)。拡張可能アセンブリ130は、シャフト101の遠位部分上に位置付けられることができる(その半径方向に拡張した状態において図1に示される拡張可能アセンブリ130)。拡張可能アセンブリ130は、拡張可能バルーン、拡張可能ケージ、または半径方向に展開可能なアームのアレイを備えることができる。拡張可能アセンブリ130上、中、または内には、図2に示される3つの送達要素140等の1つまたはそれを上回る送達要素140が位置付けられる。複数の送達要素140は、円周の周囲で均等に離間させられる(例えば、シャフト101に対して相対的に直交する平面内に位置する円周の周囲で均等に離間させられる)2つまたはそれを上回る送達要素140等、拡張可能アセンブリ130の周囲に位置付けられることができる。送達要素140は、針、流体噴流、イオン導入流体送達要素、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される、1つまたはそれを上回る送達要素を備えることができる。いくつかの実施形態では、1つまたはそれを上回る送達要素140は、少なくとも27ゲージまたは少なくとも23ゲージの直径等の少なくとも30ゲージの直径を伴う針を備える。いくつかの実施形態では、1つまたはそれを上回る送達要素140は、20ゲージ未満の直径を伴う針を備える。いくつかの実施形態では、1つまたはそれを上回る送達要素140は、複数の管腔を伴う針を備える。
【0134】
いくつかの実施形態では、デバイス100は、針のシャフトを取り囲むOリング等の1つまたはそれを上回る送達要素140の周囲にシールを提供するように構成される、密閉要素157を備える。密閉要素157は、シャフト101の減圧管腔および/または他の管腔の詰まりを防止するため等に、注入液332または他の流体が密閉要素157と送達要素140との間を通過することを防止しながら、針または他の送達要素140が密閉要素157を通って摺動して前進することを可能にするように構築および整列されることができる。
【0135】
いくつかの実施形態では、デバイス100は、複数の針等の複数の送達要素140を備える。これらの実施形態では、複数の送達要素140は、バルーンまたは拡張可能アセンブリ130等の他の拡張可能アセンブリの周囲で円周方向に離間させられることができる。複数の送達要素140は、拡張可能アセンブリ130の円周に沿って120°だけ分離された3つの送達要素等、相対的に等しい距離において離間させられることができる。
【0136】
デバイス100は、注入液332および/または1つまたはそれを上回る他の流体が、管アセンブリ121の1つまたはそれを上回る管腔の中へ送達され、送達要素140までハンドル110およびシャフト101の1つまたはそれを上回る管腔を通過することができるように、流体コネクタ123において終端する管アセンブリ121を含むことができる。いくつかの実施形態では、流体コネクタ123はまた、1本またはそれを上回るワイヤ、光ファイバ、もしくは他の可撓性導管等のデバイス100とIDU330との間の1つまたはそれを上回る非流体送達導管を動作可能に接続することもできる。
【0137】
図2に示されるように、コネクタ123は、注入液332がデバイス100に提供されることができるように、IDU330に動作可能に取り付けられている。IDU330は、1つまたはそれを上回るリザーバ335(3つが図2に示されている)内に含有される1つまたはそれを上回る注入液332(3つが図2に示されている)を含むことができる。リザーバ335は、1つまたはそれを上回る加熱器333(1つが図2に示されており、例えば、所望であれば複数の注入液332の混合を防止するように構成される複数の流体経路を伴う単一の加熱器)に動作可能に接続される(例えば、それと流体連通する)ことができる。いくつかの実施形態では、IDU330は、複数の注入液332(例えば、示される注入液332a、332b、および332c)を含み、注入液332のあるサブセットは、加熱器333によって加熱され、あるサブセットは、加熱器333によって加熱されない。1つまたはそれを上回る注入液332は、組織の中への送達に先立って、加熱器333によって加熱されることができる。
【0138】
IDU330はさらに、デバイス100の中および/または送達要素140の外へ1つまたはそれを上回る注入液332を推進するように構築および整列される、1つまたはそれを上回るポンプアセンブリ334を備えることができる。ポンプアセンブリ334は、圧力源(例えば、1つまたはそれを上回るリザーバ335に印加される圧力源)、および/または電磁流体力学的流体推進要素、遠心ポンプ、蠕動ポンプ、シリンジポンプ、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される要素等のポンプ要素を備えることができる。加熱器333および/またはポンプアセンブリ334は、注入液332a、332b、および/または332cのうちの1つまたはそれを上回るものの混合を防止する、ならびに/もしくは混合を引き起こすように構成されることができる。
【0139】
IDU330はさらに、タッチスクリーン、キーボード、マウス、視覚ディスプレイ、スピーカ、マイクロホン、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される、1つまたはそれを上回るユーザ入力および/またはユーザ出力構成要素を含む、ユーザインターフェース等のユーザインターフェース331を備えることができる。ユーザインターフェース331は、注入液332の温度、注入液332の流速、注入液332の圧力、および注入液332送達の警報閾値のうちの1つまたはそれを上回るものを修正するため等に、注入液332送達を開始、中止、および/または修正するために使用されることができる。
【0140】
デバイス100は、各送達要素140に近接して位置付けられる、1つまたはそれを上回る開口部もしくはポートである、開口部131を備えることができる。1つまたはそれを上回る開口部131は、組織を各流体送達要素140と近接近させるため等に、減圧を印加するように構築および整列されることができる。いくつかの実施形態では、IDU330は、減圧を維持するように構成されるシャフト101内の1つまたはそれを上回る管腔を介して等、減圧を開口部131に制御可能に提供するように構築および整列される。1つまたはそれを上回る開口部131は、組織が開口部131に進入することを可能にするようなサイズにされることができ、開口部131から退出する送達要素140を伴わずに(例えば、開口部131から退出する針を備える送達要素140を伴わずに)関連送達要素140が流体を捕捉された組織の中へ浸透させるか、または別様に送達することを可能にする。
【0141】
ハンドル110の上に位置付けられて示される制御装置112は、標的組織への注入液332の送達を開始するか、または別様に制御するように構築および整列される、1つまたはそれを上回る要素を備えることができる。いくつかの実施形態では、制御装置112は、1つまたはそれを上回る開口部131に印加される減圧を制御するように構成される。いくつかの実施形態では、制御装置112は、逐次的に、または同時に、針を備える1つまたはそれを上回る送達要素140を前進させるため等に、1つまたはそれを上回る送達要素140を前進させるように構成される。いくつかの実施形態では、制御装置112は、1つまたはそれを上回る制御信号をIDU330に提供するように構築および整列される。制御装置112は、ポンプアセンブリ、機械および/または電気スイッチ、前進可能スライド、回転可能ノブ、カム機構、弁または弁コントローラ、およびこれらの組み合わせを備えることができる。
【0142】
デバイス100は、機能的要素139等の1つまたはそれを上回る機能的要素を含むことができる。機能的要素139は、拡張可能アセンブリ130上、中、および/または内に位置付けられて図2に示されている。代替として、または加えて、1つまたはそれを上回る機能的要素139は、シャフト101および/またはハンドル110上、中、ならびに/もしくは内に位置付けられることができる。機能的要素139は、センサおよび/または変換器を備えることができる。いくつかの実施形態では、機能的要素139は、温度センサ、圧力センサ、歪みゲージ、光センサ、磁気センサ、電気センサ、電極、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される、1つまたはそれを上回るセンサを備える。代替として、または加えて、機能的要素139は、流体攪乱および/または攪拌要素、加熱要素、冷却要素、圧電性結晶、音響変換器、電磁変換器、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される、1つまたはそれを上回る変換器を備えることができる。いくつかの実施形態では、機能的要素139は、1つまたはそれを上回る注入液332を加熱するように構築および整列される加熱要素を備える。いくつかの実施形態では、IDU330は、機能的要素139が加熱要素を備えるとき等に、電力を機能的要素139に供給するため等に、(例えば、コネクタ123を介して)エネルギーをデバイス100の1つまたはそれを上回る構成要素に供給することができる、電源である供給源336を備える。代替として、または加えて、供給源336は、開口部131および/または送達要素140内に、ならびに/もしくはそれに近接して、組織を位置付けるため等に、上記で説明されるようなデバイス100の開口部131の周囲に減圧を供給するため等に減圧源として構成されることができる。
【0143】
いくつかの実施形態では、注入液332は、単一の材料、もしくはガス、液体、ゲル、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される、1つまたはそれを上回る材料を含む。他の実施形態では、注入液332は、第1の注入液332a、第2の注入液332b、および/または第3の注入液332c等の少なくとも2つの材料を含む。第1の注入液332a、第2の注入液332b、および/または第3の注入液332cは、類似または非類似性質を備えることができる。いくつかの実施形態では、第1の注入液332aおよび第2の注入液332bは、以下で説明される重合反応において等、相互と接触させられたときに化学的変化または物理的変化のうちの少なくとも1つを受けるように構築および整列されることができる。システム10は、第1の注入液332aおよび第2の注入液332bが標的組織の1つまたはそれを上回る層等の1つまたはそれを上回る組織層内で相互と接触した後に、化学的および/または物理的変化が起こるように、構築および整列されることができる。誘発された化学的および/または物理的変化は、ヒドロゲルを形成すること、第1の注入液332aまたは第2の注入液332bのいずれか一方より高い粘度を伴う材料を生成すること、第1の注入液332aおよび/または第2の注入液332bを重合させること、ならびにこれらの組み合わせから成る群から選択される、変化を含むことができる。第1の注入液332a、第2の注入液332b、および/または第3の注入液332cは、同一または異なる送達要素140を介して、同時に、または逐次的に送達されることができる。
【0144】
いくつかの実施形態では、第2の注入液332bは、第1の注入液332aより長い期間にわたって治療的制約TR内に、またはそれに近接してとどまるように構築および整列される(例えば、第2の注入液332bは、第1の注入液332aより遅い速度で、吸収され、分解し、移動し、および/または別様に治療的制約TR内もしくは治療的制約TRに近接する組織から低減させられる)。これらの実施形態では、第1の注入液332aおよび第2の注入液332bは、第2の注入液332bが第1の注入液332aの送達の少なくとも1日後に類似標的組織または異なる標的組織に(例えば、類似または異種非類似の場所の標的組織の)送達されるとき等に、同一の手技または異なる手技において、標的組織に送達されることができる。
【0145】
いくつかの実施形態では、注入液332は、エチレンビニルアルコール(EVOH)を含む。これらの実施形態では、注入液332はさらに、ジメチルスルホキシド(DMSO)、EVOHを重合させるように構築および整列される材料、生理食塩水、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される材料等の1つまたはそれを上回る他の材料を含むことができる。いくつかの実施形態では、第1の注入液332aは、第1の送達要素140(例えば、第1の針)によって送達されるEVOHを含み、生理食塩水または別のEVOH重合材料を含む、第2の注入液332bは、第2の送達要素140(例えば、第2の針)によって送達される。他の実施形態では、単一の送達要素140は、2つの管腔、すなわち、第1の注入液332aを送達するための第1の管腔、および第2の注入液332bを送達するための第2の管腔を伴う、針を備える。これらの実施形態では、IDU330および/または機能的要素139は、少なくともEVOH材料を加熱するように構成される、1つまたはそれを上回る加熱要素を備えることができる。システム10は、EVOH等の注入液332を少なくとも50℃~少なくとも60℃の温度まで加熱するように構築および整列されることができる。いくつかの実施形態では、注入液332は、消化管の筋層の組織に損傷を引き起こすであろう閾値を下回る温度まで加熱される。注入液332は、1つまたはそれを上回る送達要素140による標的組織の中へのその送達に先立って、加熱されることができる。いくつかの実施形態では、機能的要素139は、シャフト101上、中、または内に位置付けられ、少なくともEVOHを含む注入液等の注入液332を加熱するように構成される、加熱要素を備える。代替として、または加えて、加熱要素を備える機能的要素139は、ハンドル110の中に位置付けられ、注入液332を加熱するように構成されることができる。代替として、または加えて、IDU330の1つまたはそれを上回る加熱器333は、デバイス100への1つまたはそれを上回る注入液332の送達に先立って、1つまたはそれを上回る注入液332を加熱することができる。
【0146】
注入液332は、ペプチドポリマー、ポリ乳酸、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ヒドロゲル、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される、材料を含むことができる。注入液332は、送達後に拡張するように構成されるヒドロゲル等の標的組織の中への送達後に拡張されるように構成される材料を含むことができる。
【0147】
いくつかの実施形態では、注入液332は、図1の方法を参照して上記で説明されるように、哺乳類の身体から採取される材料を含む。これらの実施形態では、注入液332は、患者から採取される自家材料を含むことができる。注入液332は、脂肪細胞、コラーゲン、自家コラーゲン、ウシコラーゲン、ブタコラーゲン、生物工学的ヒトコラーゲン、真皮、皮膚充填剤、ヒアルロン酸、共役ヒアルロン酸、カルシウムヒドロキシルアパタイト、線維芽細胞、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、採取された材料を含むことができる。注入液332は、線維芽細胞を刺激してコラーゲンを産生するように構成される、ペプチドポリマーを含むことができる。
【0148】
注入液332は、硬化剤および/またはシアノアクリレート等の接着剤を含むことができる。注入液332は、経時的に注入液332から放出される医薬品等の経時的に組織内に溶出するように構成される1つまたはそれを上回る作用物質を含むことができる。注入液332は、放射線不透過性材料、超音波反射性材料、および/または可視染料等の可視材料等の注入液332および/または治療的制約TRを視覚化するために使用される1つまたはそれを上回る材料を含むことができる。
【0149】
いくつかの実施形態では、システム10は、管腔データを生成するため等に、消化管の1つまたはそれを上回る区画の管腔を測定するため、および/または治療的制約TRの寸法パラメータ(例えば、治療的制約TR内に存在する開口部の外径を表す治療的制約TRの内径)を測定するために使用される、サイジングデバイス430を備える。サイジングデバイス430は、その内容が参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる、2014年9月12日に出願された、「Systems, Methods and Devices for Treatment of Target Tissue」と題される、出願人の同時係属中の国際特許出願第PCT/US2014/055514号で説明される、サイジングデバイスに類似する構造および配列のサイジングデバイスを備えることができる。サイジングデバイス430は、治療的制約TRの生成に先立って(例えば、組織の中への注入液332の送達に先立って)管腔直径情報を測定するように構築および整列されることができる。代替として、または加えて、サイジングデバイス430は、治療的制約TRパラメータを監視または判定するため等に、治療的制約TRの生成中および/または後に管腔直径ならびに/もしくは治療的制約TRサイズ情報を測定するように構築および整列されることができる。サイジングデバイス430を用いて収集される管腔データは、拡張可能アセンブリ130をサイジングすること、送達される注入液332の量を判定すること、送達される注入液332の組成(例えば、複数の材料の選択および/または比)を判定すること、内径、圧力、および/または体積等の治療的制約TRパラメータを判定すること、消化管を通して治療的制約TRを超えてサイジングデバイス430を前進させる(例えば、押動する)ために必要とされる圧力を判定すること、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される、機能を果たすために使用されることができる。
【0150】
いくつかの実施形態では、システム10のIDU330または別の構成要素は、送達される注入液332の量(例えば、体積および/または質量)等の治療的制約TRパラメータ、または治療的制約TRの寸法パラメータ(例えば、長さ、幅、厚さ、体積等)を判定するように構成される、1つまたはそれを上回るアルゴリズムを備える。いくつかの実施形態では、システム10は、図1を参照して上記で説明されるように、単一の臨床手技または複数の臨床手技において生成される複数の治療的制約等の複数の治療的制約TRを生成するように構築および整列される。いくつかの実施形態では、システム10は、治療的制約TRの生成と同一の臨床手技において、または後続の臨床手技において起こる調節等の治療的制約TRの体積を調節するように構築および整列される。
【0151】
ここで図3A-3Dを参照すると、本発明の概念による、4つの治療的制約の側面および端面断面図が図示されている。図3A-3Dは、治療的制約TR1、TR2、TR3a、TR3b、TR3c、およびTR4(単独で、または集合的に治療的制約TR)を図示する。本発明の概念の治療的制約TRは、種々のサイズおよび幾何学形状を備えることができ、かつ注入液および再配置された組織の組み合わせを備えることができる。いくつかの実施形態では、1つまたはそれを上回る治療的制約TRは、1mm~20mmの累積軸方向長さ等の1mm~100mmの累積軸方向長さ(例えば、単一の治療的制約TRの軸方向長さ、または複数の治療的制約TRの軸方向長さの合計)を備える。治療的制約TRは、5mm、4mm、3mm、2mm、もしくは1mm未満またはそれと等しい内径等の10mm未満またはそれと等しい内径(すなわち、開口部の外径)を備えることができる。治療的制約TRは、注入液の送達に先立って、関連消化管管腔区画の内径の1%~50%である内径を備えることができ、内径は、(例えば、注入液が吸収され、分解し、移動し、および/または別様に治療的制約TRもしくは治療的制約TRに近接する組織内から低減させられると)経時的に増加することができる。本システムおよび/または注入液は、1年未満または6ヶ月未満の期間中に起こる直径の増加等、治療的制約TRの内径が事前処置された消化管管腔区画内径の11%~50%の直径まで増加するように構築および整列されることができる。いくつかの実施形態では、治療的制約TRの作成時に、その内径は、事前処置された消化管管腔区画内径の1%~20%、1%~10%、または1%~5%である。
【0152】
いくつかの実施形態では、治療的制約TRは、図3Aの治療的制約TR1等の実質的に完全な円周方向幾何学形状を備える。いくつかの実施形態では、治療的制約TRは、図3Bの治療的制約TR2等の部分円周方向幾何学形状を備える。いくつかの実施形態では、治療的制約TRは、図3Cに示され、それらの主軸が消化管区画の軸と平行であるように位置付けられる、治療的制約TR3a、TR3b、およびTR3cのうちの1つ等の比較的直線状の幾何学形状を備える。いくつかの実施形態では、治療的制約TRは、図3Dに示される治療的制約TR4等の螺旋状幾何学形状を備える。
【0153】
ここで図4-10を参照すると、本発明の進歩的な概念による、治療的制約の生成のための種々の場所を示す、一連の解剖学的図が図示されている。図4-10の治療的制約TRは、図1を参照して上記で説明される方法、ならびに図2を参照して上記で説明される注入液送達デバイス100および/またはシステム10を使用して生成されることができる。図4-10の治療的制約TRはそれぞれ、複数の治療的制約TRを備えることができる。
【0154】
図4では、治療的制約TRが、幽門に近いが、その近位の場所において生成されている。図4の実施形態では、治療的制約TRは、胃からの出口を狭くする、満腹感を増加させる、カロリー摂取量を減少させる、減量を引き起こす、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される、機能を果たすように構成されることができる。
【0155】
図5では、治療的制約TRが、乳頭(例えば、大十二指腸乳頭および/または小十二指腸乳頭)に近いが、その近位の場所において生成されている。図5の実施形態では、治療的制約TRは、小腸粘膜余剰性を利用することによって、外部十二指腸寸法を変化させること等なく、十二指腸の区画の管腔を狭くする、胃流出路閉塞に類似する臨床シナリオを作成する、満腹感を増加させる、カロリー摂取量を減少させる、減量を引き起こす、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される、機能を果たすように構成されることができる。
【0156】
図6では、治療的制約TRが、乳頭(例えば、大十二指腸乳頭および/または小十二指腸乳頭)に近いが、その遠位の場所において生成されている。図6の実施形態では、治療的制約TRは、小腸粘膜余剰性を利用することによって、外部十二指腸寸法を変化させること等なく、十二指腸区画の管腔を狭くする、胃流出路閉塞に類似する臨床シナリオを作成する、満腹感を増加させる、カロリー摂取量を減少させる、減量を引き起こす、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される、機能を果たすように構成されることができる。
【0157】
図7では、治療的制約TRが、胃の一部に沿って生成されている。いくつかの実施形態では、複数の治療的制約TRは、図7Aで図示される胃の断面図に示されるように、胃の全または少なくともほぼ全円周の周囲に生成されることができる。代替として、1つまたはそれを上回る治療的制約TRは、図7Bで図示される胃の断面図に示されるように、胃の円周方向部分(例えば、約180°部分)の周囲に生成されることができる。図7、7A、および7Bの実施形態では、1つまたはそれを上回る治療的制約TRは、複数の伸長治療的制約TRの直線状アレイ等の治療的制約TRのアレイを備えることができる。図7、7A、および7Bの実施形態では、1つまたはそれを上回る治療的制約TRは、胃の体積を低減させる、満腹感を増加させる、および/またはカロリー摂取量を減少させるため等に胃のホルモンシグナル伝達を変化させる、ならびにこれらの組み合わせから成る群から選択される、機能を果たすように構成されることができる。
【0158】
図8では、治療的制約TRが十二指腸において生成されている。図8の実施形態では、治療的制約TRは、組織の1つまたはそれを上回る円周方向、部分円周方向、螺旋状、および/または直線状拡張を含むことができる。図8の実施形態では、治療的制約TRは、十二指腸区画の管腔を狭くする、小腸の長さにわたって粘膜表面積を減少する、粘膜吸収を変化させる、ホルモン分泌を変化させる、満腹感を増加させる、カロリー摂取量を減少させる、減量を引き起こす、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される、機能を果たすように構成されることができる。
【0159】
図9では、治療的制約TRが、Roux-en-Y胃バイパス(RYGB)手技を受けた患者内で、空腸の近位部分において生成されている。RYGB手技を受ける患者は、多くの場合、胃嚢の拡張および/または胃空腸吻合の拡張による体重の増加等、体重を再増加させる。代替として、または加えて、治療的制約TRは、胃嚢内に生成されることができる。図9の実施形態では、治療的制約TRは、RYGB手技の治療利益を向上させる、胃嚢流出路閉塞を生成する、満腹感を増加させる、カロリー摂取量を減少させる、減量を引き起こす、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される、機能を果たすように構成されることができる。
【0160】
図10では、治療的制約TRが、Roux-en-Y胃バイパス(RYGB)手技を受けた患者内で、胃空腸吻合の近位に、および/または胃空腸吻合内に生成されている。RYGB手技を受ける患者は、多くの場合、胃嚢の拡張および/または胃空腸吻合の拡張による体重の増加等、体重を再増加させる。図10の実施形態では、治療的制約TRは、RYGB手技の治療利益を向上させる、胃嚢流出路閉塞を生成する、満腹感を増加させる、カロリー摂取量を減少させる、減量を引き起こす、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される、機能を果たすように構成されることができる。
【0161】
ここで図11A-11Dを参照すると、本発明の概念による、それぞれ、治療的制約の生成に先立った、治療的制約の生成後、治療的制約が部分的に減少した期間後、および治療的制約が完全に低減した期間後の消化管の区画の一連の側面および端面断面図が図示されている。治療的制約TRを生成するように送達される注入液は、注入液が吸収され、分解し、移動し、および/または別様に経時的に治療的制約TR内から低減させられるとき等に、治療的制約TRの体積が経時的に減少するように構築および整列されることができる。治療的制約TR体積減少速度は、図2および3A-3Dを参照して上記で詳細に説明される。
【0162】
図11Aでは、示されるような管腔直径Dpreを伴う十二指腸または空腸の区画等の消化管の事前処置された区画の側面および端面断面図が図示されている。図11Bでは、減少した管腔直径Dt1をもたらす、全またはほぼ全円周方向制約を備える治療的制約TRが、示されるように生成されている。図11Cでは、時間が図11Bに示されるTRの生成以降経過しており、治療的制約体積は、低減した体積の治療的制約TR’が直径Dt2までの直径増加(制約低減)をもたらすように低減している。図11Dでは、いかなる治療的制約も消化管区画内に存在せず、管腔直径Dpostが管腔直径Dpreに近似するように、付加的な時間が経過している。
【0163】
図11A-11Dの実施形態は、十二指腸または空腸等の消化管の管腔区画を図示するが、胃または吻合部位等の他の解剖学的場所が、経時的に体積が減少する治療的制約TRを含むことができる。
【0164】
デバイスおよび方法の好ましい実施形態が、それらが開発された環境を参照して説明されたが、それらは、単に、本発明の概念の原理の例証である。本発明を実行するための前述のアセンブリ、他の実施形態、構成、および方法の修正または組み合わせ、ならびに当業者に明白である、本発明の側面の変形例は、請求項の範囲内であると意図される。加えて、本願は、方法または手技のステップを特異的順序で列挙したが、いくつかのステップが実施される順序を変更することが可能であって、ある状況では、好都合でさえあり得、以下に記載の方法または手技請求項の特定のステップは、そのような順序の特異性が、請求項に明示的に記載されない限り、順序が特異的であると解釈されないことが意図される。
図1
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図11