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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022106171
(43)【公開日】2022-07-19
(54)【発明の名称】組織内活動管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20120101AFI20220711BHJP
【FI】
G06Q10/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021000989
(22)【出願日】2021-01-06
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】凸版印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100169063
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 洋平
(72)【発明者】
【氏名】服部 謙一
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 隼也
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA06
(57)【要約】
【課題】構成員の組織内活動に対する感情を適切に把握する。
【解決手段】組織内活動管理システムは、組織内の構成員との間および構成員間で授受が可能な組織内通貨を管理する組織内通貨管理部と、構成員が使用する端末装置に対して提示可能なコンテンツを管理するコンテンツ管理部と、コンテンツ管理部で管理されるコンテンツを端末装置に対して送信する送信部と、送信部によって送信したコンテンツに対して構成員が端末装置に入力した入力情報を取得する入力情報取得部と、入力情報を保持する情報保持部と、を有し、コンテンツ管理部は、コンテンツとして、構成員が組織内の活動に対する自身の感情に関する感情情報を登録可能な感情登録コンテンツを作成し、組織内通貨管理部は、感情登録コンテンツに対して構成員が登録した感情情報を入力情報取得部が入力情報として取得した場合に、構成員に対して所定の組織内通貨を付与する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
組織内の構成員との間および構成員間で授受が可能な組織内通貨を管理する組織内通貨管理部と、
前記構成員が使用する端末装置に対して提示可能なコンテンツを管理するコンテンツ管理部と、
前記コンテンツ管理部で管理されるコンテンツを前記端末装置に対して送信する送信部と、
前記送信部によって送信した前記コンテンツに対して前記構成員が前記端末装置に入力した入力情報を取得する入力情報取得部と、
取得した前記入力情報を保持する情報保持部と、
を有し、
前記コンテンツ管理部は、前記コンテンツとして、前記構成員が組織内の活動に対する自身の感情に関する感情情報を登録可能な感情登録コンテンツを作成し、
前記組織内通貨管理部は、前記感情登録コンテンツに対して前記構成員が登録した感情情報を前記入力情報取得部が前記入力情報として取得した場合に、前記構成員に対して所定の組織内通貨を付与する、組織内活動管理システム。
【請求項2】
前記感情登録コンテンツは、前記構成員の活動日毎に前記構成員が前記感情情報を登録可能であって、
前記組織内通貨管理部は、前記構成員の活動日毎に、前記構成員が登録した前記感情情報を前記入力情報取得部が前記入力情報として取得した場合に、前記構成員に対して所定の組織内通貨を付与する、請求項1に記載の組織内活動管理システム。
【請求項3】
前記感情登録コンテンツは、前記構成員の活動日をカレンダー形式で表示するコンテンツであり、前記構成員が前記カレンダーの特定の日を選択することで、前記感情情報を登録可能である、請求項2に記載の組織内活動管理システム。
【請求項4】
前記情報保持部に保持された情報を抽出して出力可能な出力部をさらに有し、
前記出力部は、特定の前記構成員に関する前記活動日毎に登録された前記感情情報の時系列変化に係る情報を出力可能である、請求項2または3に記載の組織内活動管理システム。
【請求項5】
前記情報保持部に保持された情報を抽出して出力可能な出力部をさらに有し、
前記出力部は、特定の前記構成員に関する前記活動日毎に登録された前記感情情報が特定の条件を満たした場合に、管理者に対して通知する、請求項2または3に記載の組織内活動管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、組織内活動管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
企業内部で利用可能な社内ポイント等の社内通貨を設定し、これらの付与・消費等を利用することによって、従業員の企業内部での活動を促進する方法が検討されている。例えば、特許文献1では、業績評価に見合った評価ポイントを通貨ポイントとして付与するシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-99992号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、組織内での従業員の活動をより活性化させることを考えた場合、社員の業務に対するモチベーションを適切に把握することが求められる。
【0005】
本開示は上記を鑑みてなされたものであり、構成員の組織内活動に対する感情を適切に把握することが可能な組織内活動管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本開示の一形態に係る組織内活動管理システムは、組織内の構成員との間および構成員間で授受が可能な組織内通貨を管理する組織内通貨管理部と、前記構成員が使用する端末装置に対して提示可能なコンテンツを管理するコンテンツ管理部と、前記コンテンツ管理部で管理されるコンテンツを前記端末装置に対して送信する送信部と、前記送信部によって送信した前記コンテンツに対して前記構成員が前記端末装置に入力した入力情報を取得する入力情報取得部と、取得した前記入力情報を保持する情報保持部と、を有し、前記コンテンツ管理部は、前記コンテンツとして、前記構成員が組織内の活動に対する自身の感情に関する感情情報を登録可能な感情登録コンテンツを作成し、前記組織内通貨管理部は、前記感情登録コンテンツに対して前記構成員が登録した感情情報を前記入力情報取得部が前記入力情報として取得した場合に、前記構成員に対して所定の組織内通貨を付与する。
【0007】
上記の組織内活動管理システムによれば、組織内の構成員自身が端末装置を利用して組織内の活動に対する自身の感情に関する感情情報を登録可能な感情登録コンテンツが作成され、端末装置に対して送信される。また、構成員が感情情報を登録すると、構成員に対して所定の組織内通貨が付与される。感情情報を登録することによって組織内通貨が付与されるため、構成員による組織内の活動に対する感情情報の登録が促進される。また、構成員による感情情報の登録が促進されて情報保持部に蓄積されるため、蓄積された情報を参照することで、構成員のモチベーションを適切に把握することが可能となる。
【0008】
前記感情登録コンテンツは、前記構成員の活動日毎に前記構成員が前記感情情報を登録可能であって、前記組織内通貨管理部は、前記構成員の活動日毎に、前記構成員が登録した前記感情情報を前記入力情報取得部が前記入力情報として取得した場合に、前記構成員に対して所定の組織内通貨を付与する態様とすることができる。
【0009】
上記の構成とすることで、構成員が活動日毎に感情情報を登録することが促進される。そのため、組織の構成員の活動日毎の感情情報が情報保持部に蓄積されることになるため、構成員の感情の変化をより適切に把握することが可能となる。
【0010】
前記感情登録コンテンツは、前記構成員の活動日をカレンダー形式で表示するコンテンツであり、前記構成員が前記カレンダーの特定の日を選択することで、前記感情情報を登録可能である態様とすることができる。
【0011】
上記のように感情登録コンテンツが、活動日をカレンダー形式で表示する場合、構成員による活動日毎の感情情報の登録がさらに促進される。
【0012】
前記情報保持部に保持された情報を抽出して出力可能な出力部をさらに有し、前記出力部は、特定の前記構成員に関する前記活動日毎に登録された前記感情情報の時系列変化に係る情報を出力可能である態様とすることができる。
【0013】
このような構成とすることで、構成員毎の感情情報の時系列変化に係る情報が容易に取得される。感情情報の時系列変化を把握することで、例えば、構成員の心理的健康状態の変化等を管理者が把握しやすくなる。
【0014】
前記出力部は、特定の前記構成員に関する前記活動日毎に登録された前記感情情報が特定の条件を満たした場合に、管理者に対して通知する態様とすることができる。
【0015】
上記の構成とすることで、構成員の感情情報が特定の条件を満たしたことを管理者が速やかに察知することが可能となる。そのため、例えば、構成員の心理的健康状態に応じて、管理者が何らかの手当てを速やかに行うことが可能となる。
【発明の効果】
【0016】
本開示によれば、構成員の組織内活動に対する感情を適切に把握することが可能な組織内活動管理システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、図1は、本開示に係る組織内活動管理システムの一形態である社内ポイント管理システムの動作環境を説明する図である。
図2図2は、社内ポイント管理システムおよびユーザ端末の機能構成の一例を説明する図である。
図3図3は、社内ポイント管理システムに用いられるコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
図4図4は、健康増進コンテンツ管理部の機能部の一例を示す図である。
図5図5は、コミュニケーションコンテンツ管理部の機能部の一例を示す図である。
図6図6は、モチベーションコンテンツ管理部の機能部の一例を示す図である。
図7図7は、業務効率化コンテンツ管理部の機能部の一例を示す図である。
図8図8は、ユーザ端末におけるコンテンツの表示例の1つを示す図である。
図9図9は、ユーザ端末におけるコンテンツの表示例の1つを示す図である。
図10図10は、ユーザ端末におけるコンテンツの表示例の1つを示す図である。
図11図11は、ユーザ端末におけるコンテンツの表示例の1つを示す図である。
図12図12は、社内ポイント管理システムにおける分析結果の表示例の1つを示す図である。
図13図13は、社内ポイント管理システムにおける分析結果の表示例の1つを示す図である。
図14図14は、管理者による事前のコンテンツの準備に関する処理の手順を説明するシーケンス図である。
図15図15は、ユーザ端末が社内ポイント管理システムを利用する際の手順を説明するシーケンス図である。
図16図16は、社内ポイント管理システムに蓄積された情報を管理者が取得する場合について説明するシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付図面を参照して、本開示を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0019】
[組織内活動管理システム]
図1は、本開示に係る組織内活動管理システムの一形態である社内ポイント管理システム1の動作環境を説明する図である。
【0020】
社内ポイント管理システム1は、企業内における従業員の活動を管理するシステムである。社内ポイント管理システム1では、社内通貨(組織内通貨)の一種として社内ポイントが設定されている。特定の企業(組織)の構成員である従業員(ユーザ)は、例えば、スマホ等のユーザ端末3を操作することで、社内ポイント管理システム1に対してアクセスする。例えば、社内ポイント管理システム1は、ユーザ端末3において特定のコンテンツを表示可能となるように、コンテンツに係る情報をユーザ端末3に対して送信する構成としてもよい。また、従業員は、ユーザ端末3において表示されるコンテンツを利用して、社内ポイント管理システム1に対して各種情報を送信する構成としてもよい。また、コンテンツは、例えば、ユーザ端末3において社内ポイント管理システム1からのコンテンツを提供するアプリケーションを利用した場合に従業員に対して提示される構成としてもよいし、Webページ等として作成されていてもよい。コンテンツがウェブページとして作成されている場合、ユーザ端末3からウェブブラウザ等を利用して特定のウェブサイトへアクセスすることでコンテンツをユーザ端末3で表示可能となる。
【0021】
社内ポイント管理システム1では、予め設定された何らかの動作(アクション)を、従業員がユーザ端末3を利用して行うことによって、その結果に対応して従業員(ユーザ端末3)に対して社内ポイントが付与される。社内ポイントの付与の対象となる動作は、例えば管理者2等によって指定され得る。管理者2とは、例えば、企業(組織)の総務・人事等のように、企業の運営等に関与する者であってもよい。
【0022】
社内ポイントの付与となる動作については後述するが、例えば、従業員の健康増進に関するもの、従業員間のコミュニケーションの促進に関するもの、各従業員のモチベーションケアに関するもの、業務効率化に関するものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、管理者2等の設定によっては、従業員は、社内ポイント管理システム1において付与された社内ポイントを何らかの商品等と交換することとしてもよい。また、従業員間で社内ポイントの授受を行うことが可能であってもよく、このような動作(アクション)を利用して、従業員間の交流を促進してもよい。
【0023】
社内ポイント管理システム1によって付与される社内ポイントは、上記のように、従業員の福利厚生に関係したツール、または、従業員の状況把握等のツールとして使用することができる。社内ポイント管理システム1をどのように使用するかは管理者2が決定することができ、システムの使用方法に応じて、従業員への社内ポイントの付与方法を始め、社内ポイント管理システム1が従業員(ユーザ端末3)に対して提供するコンテンツを調整することができる。
【0024】
なお、図1では、複数のユーザ端末3として、3つのユーザ端末3A,3B,3Cを示している。ユーザ端末3A,3B,3Cは、それぞれ互いに異なる従業員と紐付いている構成としてもよい。また、一の従業員は、例えば、社内ポイント管理システム1が提供するコンテンツに対してログインすること等によって、複数のユーザ端末を利用して社内ポイント管理システム1に対してアクセス可能とされていてもよい。
【0025】
図2は、社内ポイント管理システム1およびユーザ端末3の機能構成を説明する図である。図2に示すように、社内ポイント管理システム1は、ユーザ入力情報取得部11、コンテンツ出力部12、管理用UI管理部13、指令取得部14、制御部15、出力部16、UI管理部21、健康増進コンテンツ管理部22、コミュニケーションコンテンツ管理部23、モチベーションコンテンツ管理部24、業務効率化コンテンツ管理部25、ユーザ情報サーバ26、ポイント情報サーバ27、コンテンツ情報サーバ28、および商品情報サーバ29を含んで構成される。このうち、UI管理部21、健康増進コンテンツ管理部22、コミュニケーションコンテンツ管理部23、モチベーションコンテンツ管理部24、および業務効率化コンテンツ管理部25は、ユーザ端末3に対して提供するコンテンツを管理するコンテンツ関連機能部1Aとされる。また、ユーザ情報サーバ26、ポイント情報サーバ27、コンテンツ情報サーバ28、および商品情報サーバ29は、コンテンツに係る情報を保持する情報保持部1B(サーバ)とされる。
【0026】
なお、詳細は後述するが、コンテンツ関連機能部1Aに含まれる各部は、ユーザからの要求によってユーザ端末3に提示するコンテンツを準備する機能を有する。また、提示したコンテンツに対するユーザ端末3からの応答等に基づいてユーザに対してコンテンツを付与する処理等を行う。したがって、コンテンツ関連機能部1Aの各部は、組織内通貨としてのポイントを管理する組織内通貨管理部としての機能を有する。また、情報保持部1Bのポイント情報サーバ27についても、ユーザ毎のポイントを管理する組織内通貨管理部としての機能を有している。さらに、コンテンツ関連機能部1Aに含まれる各部は、コンテンツを管理するコンテンツ管理部としての機能を有している。
【0027】
また、ユーザ端末3は、コンテンツ取得部31、コンテンツ出力部32、入力情報取得部33、および入力情報送信部34を含んで構成される。
【0028】
図3は、社内ポイント管理システム1に用いられるコンピュータ110のハードウェア構成の一例を示す図である。例えば、コンピュータ110は制御回路100を有する。一例では、制御回路100は、一つまたは複数のプロセッサ101と、メモリ102と、ストレージ103と、通信ポート104と、入出力ポート105とを有する。プロセッサ101はオペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを実行する。ストレージ103はハードディスク、不揮発性の半導体メモリ、または取り出し可能な媒体(例えば、磁気ディスク、光ディスクなど)の記憶媒体で構成され、オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを記憶する。メモリ102は、ストレージ103からロードされたプログラム、またはプロセッサ101による演算結果を一時的に記憶する。プロセッサ101は、メモリ102と協働してプログラムを実行することで、個々の機能モジュールとして機能する。通信ポート104は、プロセッサ101からの指令に従って、通信ネットワークNWを介して他の装置との間でデータ通信を行う。入出力ポート105は、プロセッサ101からの指令に従って、キーボード、マウス、モニタ、タッチパネルなどの入出力装置(ユーザインタフェース)との間で電気信号の入出力を実行する。
【0029】
なお、社内ポイント管理システム1は、複数のコンピュータ110によって構成されていてもよい。また、社内ポイント管理システム1が複数のコンピュータ110から構成されている場合、複数のコンピュータ110は、分散配置していてもよく、これらが相互に通信ネットワークNWを介して接続されていてもよい。
【0030】
図2に戻り、社内ポイント管理システム1各部について説明する。
【0031】
ユーザ入力情報取得部11(入力情報取得部)は、ユーザ端末3から送信されるユーザ(従業員)が入力した情報を取得する機能を有する。ユーザは、ユーザ端末3を操作することによって、社内ポイント管理システム1を利用した特定の処理に関する要求してもよい。また、社内ポイント管理システム1は、ユーザからの情報・要求等を取得するためのフォームをコンテンツ(の一部)としてユーザに対して提示することとしてもよい。このとき、ユーザは、例えばユーザ端末3に表示されたコンテンツを閲覧し、コンテンツの内容等に基づいた情報をユーザ端末3に入力してユーザ端末3から社内ポイント管理システム1に対して送信することによって、特定の処理を要求してもよい。
【0032】
コンテンツ出力部12は、ユーザ端末3から送信された要求に対応したコンテンツに係るコンテンツ情報をユーザ端末3に対して送信する機能を有する。ユーザ端末3に対して送信されるコンテンツ情報とは、ユーザ端末3において出力することが可能なコンテンツを含むものであり、ユーザ端末3の画面における画像表示またはスピーカからの音声出力に適したように調整が行われたものである。コンテンツ情報は、複数のコンテンツを含んでいてもよい。コンテンツ情報に含まれるコンテンツは、情報保持部1Bにおいて保持される情報に基づいて、コンテンツ関連機能部1Aにおいて作成される。コンテンツ出力部12では、コンテンツ関連機能部1Aで作成されたコンテンツを組み合わせてコンテンツ情報を作成し、コンテンツ出力部12からユーザ端末3に対して送信する。
【0033】
管理用UI管理部13は、管理者2が社内ポイント管理システム1に係る管理を行う際のUI(ユーザインタフェース)を管理する機能を有する。すなわち、管理用UI管理部13は、自装置において管理者2に対して提示する管理画面等の調整・制御を行う機能を有する。
【0034】
指令取得部14は、管理画面を管理者2に対して提示することによって管理者2によって入力され得る指令を取得する機能を有する。取得した指令は、制御部15へ送られて、制御部15において指令に応じた処理が行われる。
【0035】
制御部15は、指令取得部14において取得された指令に基づいて、社内ポイント管理システム1の各部を制御する機能を有する。制御部15による制御内容としては、例えば、コンテンツ関連機能部1Aにおけるコンテンツの作成・管理等が挙げられる。また、制御部15による制御内容としては、例えば、情報保持部1Bにおいて保持される情報の更新、出力用データの準備等も含まれ得る。
【0036】
出力部16は、例えば、社内ポイント管理システム1の管理者の指示等に基づいて社内ポイント管理システム1において保持する情報等を出力する機能を有する。出力部16から出力する情報の一例としては、ユーザ毎のポイントに係る情報、ユーザによるコンテンツの利用状況等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0037】
UI管理部21は、コンテンツ関連機能部1Aに含まれる機能部であり、ユーザ端末3へ送信するコンテンツのUIを管理する機能を有する。UI管理部21で管理するUIとは、例えば、ユーザ端末3において表示する表示画面中の各コンテンツの配置、表示画面において常時表示する情報等が挙げられる。また、実際にユーザ端末3において提示する(出力する)コンテンツとは、各コンテンツ管理部22~25において作成されたコンテンツを組み合わせたものとなる。したがって、UI管理部21では各コンテンツ管理部22~25で作成されたコンテンツをとりまとめて、予め準備されているユーザ端末3で表示するためのフレーム内に各コンテンツを配置する等の機能を有していてもよい。
【0038】
健康増進コンテンツ管理部22は、コンテンツ関連機能部1Aに含まれる機能部であり、ユーザ端末3のユーザの健康増進に寄与すると考えられるコンテンツを管理する機能を有する。健康増進に寄与すると考えられるコンテンツとは、例えば、ユーザの健康状態を示すコンテンツ、運動等のユーザの健康増進に係る活動を促進するコンテンツ等が挙げられる。健康増進コンテンツ管理部22は、コンテンツの内容に応じて、図4に示すようにより詳細な機能部に分かれる。一例として、健康増進コンテンツ管理部22は、図4に示すように、歩数管理部221、体格管理部222、健康増進イベント管理部223、社内部活動管理部224等を含んでいてもよい。
【0039】
歩数管理部221は、例えば、ユーザ端末3を保持した状態でのユーザの歩数を管理する機能を有している。歩数管理部221は、例えば、ユーザが設定する1日毎の目標歩数に対して、実際のユーザの歩数がどの程度であるかを管理する機能を有していてもよい。また、歩数管理部221は、ユーザが1日毎の目標歩数を達成した場合には、ユーザに対してポイントを付与することとしてもよい。このように、歩数管理部221は、ユーザの歩数を利用したコンテンツを管理する機能を有している。
【0040】
体格管理部222は、ユーザの体格を利用したコンテンツを管理する機能を有している。体格管理部222は、例えば、健康診断等によって取得されたユーザの体格情報等を管理するコンテンツを提供してもよい。また、体格管理部222では、肥満の改善等、ユーザの健康増進に関係する体格の変化があった場合には、ポイントを付与することが可能なコンテンツを作成・提供してもよい。
【0041】
健康増進イベント管理部223は、ユーザの健康増進に関連するイベントに関するコンテンツを管理する機能を有している。健康増進イベント管理部223は、例えば、企業内で健康増進に関するイベントが企画された場合に、このイベントをユーザに対して案内するためのコンテンツを作成・管理してもよい。また、健康増進イベント管理部223は、このようなイベントへの参加登録等を管理することが可能なコンテンツを作成・管理してもよい。この場合、健康増進イベント管理部223では、ユーザがイベントへの参加登録をした場合にポイントを付与する構成としてもよい。
【0042】
社内部活動管理部224は、企業内に設けられた部活動に関するコンテンツを管理する機能を有している。社内部活動管理部224は、例えば、企業内部活動を紹介するコンテンツを作成・管理してもよい。また、社内部活動管理部224は、ユーザが特定の部活動へアクセスするための窓口機能を有していてもよいし、部活動への参加履歴を管理する機能を有していてもよい。このような場合、社内部活動管理部224では、ユーザのアクション(例えば、部活動への参加)に対してポイントを付与する構成としてもよい。
【0043】
コミュニケーションコンテンツ管理部23は、コンテンツ関連機能部1Aに含まれる機能部であり、ユーザ端末3を利用するユーザ間、すなわち、企業の社員間のコミュニケーションの活性化に寄与すると考えられるコンテンツを管理する機能を有する。コミュニケーションの活性化に寄与すると考えられるコンテンツとは、例えば、ユーザが参加可能なイベントに関するコンテンツ、ユーザ間で直接交流可能なコンテンツ等が挙げられる。コミュニケーションコンテンツ管理部23は、コンテンツの内容に応じて、図5に示すようにより詳細な機能部に分かれる。一例として、コミュニケーションコンテンツ管理部23は、図5に示すように、イベント参加管理部231、インフォメーションコンテンツ管理部232、ユーザ間交流管理部233、意見収集部234等を含んでいてもよい。
【0044】
イベント参加管理部231は、ユーザ間のコミュニケーションが発生し得るイベントに関するコンテンツを管理する機能を有している。イベント参加管理部231は、例えば、企業内のイベントが企画された場合に、このイベントをユーザに対して案内するためのコンテンツを作成・管理してもよい。また、イベント参加管理部231は、このようなイベントへの参加登録等を管理することが可能なコンテンツを作成・管理してもよい。この場合、イベント参加管理部231では、ユーザがイベントへの参加登録をした場合にポイントを付与する構成としてもよい。
【0045】
インフォメーションコンテンツ管理部232は、ユーザ間のコミュニケーションに関係する情報をユーザに対して提示する機能を有している。インフォメーションコンテンツ管理部232は、例えば、企業内の各種情報をユーザに対して提示するためのコンテンツを作成・管理してもよい。また、インフォメーションコンテンツ管理部232は、このようなインフォメーションに対してユーザが反応した場合(例えば、閲覧したことを示す処理を行った場合)にユーザに対してポイントを付与する構成としてもよい。
【0046】
ユーザ間交流管理部233は、ユーザ間の交流に係るコンテンツをユーザに対して提示する機能を有している。ユーザ間交流管理部233は、例えば、企業内の他のユーザに対して直接メッセージ等を送信可能な機能をユーザに対して提供してもよい。また、ユーザ間交流管理部233は、ユーザ同士でのポイントの授受が可能な機能をユーザに対して提供してもよい。さらに、ユーザ間交流管理部233は、他のユーザに対して上記のように交流を行ったユーザに対して、ポイントを付与する構成としてもよい。
【0047】
意見収集部234は、例えば、社内ポイント管理システム1が提示するアプリケーションの管理者がユーザから意見を収集する機能を有している。意見収集部234は、例えば、アンケートフォームまたは意見を自由記載するフォームをユーザに対して提示することで、ユーザからの意見を収集する機能を有していてもよい。また、意見収集部234は、上記のフォームを利用して意見を送信したユーザに対してポイントを付与する構成としてもよい。
【0048】
次に、モチベーションコンテンツ管理部24は、コンテンツ関連機能部1Aに含まれる機能部であり、ユーザ端末3のユーザのモチベーション(勤務意欲)の管理および向上に寄与すると考えられるコンテンツを管理する機能を有する。モチベーションの管理および向上に寄与すると考えられるコンテンツとは、例えば、社内ポイント管理システム1が提示するアプリケーションを利用して付与されたポイントを商品等に交換するコンテンツ、ユーザに対する他者からの評価(特にポジティブな評価)を提示するコンテンツ、ユーザの日常の感情を登録するコンテンツ、アプリケーションへの日々のアクセス(ログイン)を管理するコンテンツ等が挙げられる。モチベーションコンテンツ管理部24は、コンテンツの内容に応じて、図6に示すようにより詳細な機能部に分かれる。一例として、モチベーションコンテンツ管理部24は、図6に示すように、商品交換管理部241、ユーザ評価管理部242、感情登録管理部243、ログイン管理部244等を含んでいてもよい。
【0049】
商品交換管理部241は、例えば、社内ポイント管理システム1が提示するアプリケーションを利用して付与されたポイントを商品等に交換する機能を有している。商品交換管理部241は、例えば、後述の商品情報サーバ29で保持される商品の中から、ユーザが保持しているポイント数に対応した商品を提示し、ユーザが選択した商品にポイントを交換することが可能なコンテンツを提示してもよい。また、商品交換管理部241は、商品の発送手配等を行うことが可能であってもよい。
【0050】
ユーザ評価管理部242は、例えば、社内ポイント管理システム1が提示するアプリケーションを利用して、対象ユーザに対する他のユーザからの評価を、ポイントとして対象ユーザに対して付与する機能を有している。ユーザ評価管理部242は、例えば、他のユーザに対する評価を行うことが可能なコンテンツを提供し、ユーザが評価の対象となるユーザを選択し、当該ユーザに対する評価を決定して登録することが可能なコンテンツを提供してもよい。さらに、ユーザ評価管理部242は、他のユーザを評価した評価者としてのユーザに対してもポイントを付与する構成としてもよい。
【0051】
感情登録管理部243は、例えば、社内ポイント管理システム1が提示するアプリケーションを利用してユーザが日々の感情を登録することが可能なコンテンツ(感情登録コンテンツ)を管理する機能を有している。本実施形態において、「感情」とは、例えば、ユーザの日々の体調または心理的状態等に由来する仕事に対するモチベーションの状態を特定するものであるとする。ユーザが日々の「感情」を登録することで、ユーザの業務に対するモチベーションや体調等をユーザ自身が把握することができる。感情登録管理部243は、感情登録を行ったユーザに対してポイントを付与する構成としてもよい。また、感情登録管理部243で登録された情報を利用して、企業の管理者がユーザ(社員)のメンタルヘルスの変化を把握する構成としてもよい。例えば、ユーザが登録する感情が徐々に変化している場合、当該ユーザの仕事等に向かうモチベーションが変化している可能性が考えられる。企業の管理者は、感情登録管理部243が知恵今日するコンテンツに対して各ユーザが登録した感情に係る情報を把握することで、各ユーザの心理的な健康状態を推定することが可能となる。
【0052】
ログイン管理部244は、例えば、社内ポイント管理システム1が提示するアプリケーションのユーザの利用状況を管理する機能を有する。ログイン管理部244は、例えばユーザがアプリケーションを利用する(ログインする)日毎にポイントを付与する構成としてもよい。また、ログイン管理部244が収集した情報(ログイン情報)を利用して、企業の管理者がユーザ(社員)のアプリケーションの利用状況を把握する構成としてもよい。
【0053】
業務効率化コンテンツ管理部25は、コンテンツ関連機能部1Aに含まれる機能部であり、ユーザ端末3のユーザの業務効率の改善に寄与すると考えられるコンテンツを管理する機能を有する。業務効率の改善に寄与すると考えられるコンテンツとは、例えば、効率化に関する行動の管理を行うコンテンツ、業務効率の改善に関するアンケートの管理を行うコンテンツ、業務に関係する物品の購買に関するコンテンツ等が挙げられる。業務効率化コンテンツ管理部25は、コンテンツの内容に応じて、図7に示すようにより詳細な機能部に分かれる。一例として、業務効率化コンテンツ管理部25は、図7に示すように、効率化行動管理部251、アンケート管理部252、購買管理部253等を含んでいてもよい。
【0054】
効率化行動管理部251は、例えば、業務効率化に関連する行動を管理する機能を有する。一例として、効率化行動管理部251は、残業時間の管理機能等を有していてもよい。この場合、ユーザがアプリケーションを利用して退社時間を登録すると、残業時間等に応じて効率化行動管理部251が所定のポイントを付与する構成としてもよい。また、効率化行動管理部251が収集した情報(退社時間情報)を利用して、企業の管理者がユーザ(社員)の勤務状況を把握する構成としてもよい。
【0055】
アンケート管理部252は、業務効率化に関する情報をユーザから収集するためのアンケートを管理する機能を有している。一例として、アンケート管理部252は、アプリケーションを通じてユーザに対してアンケートを実施する。この場合、ユーザがアプリケーションを利用してアンケートに回答すると所定のポイントを付与する構成としてもよい。アンケートに対する回答は、例えば、企業の管理者によって取りまとめられる構成としてもよい。なお、アンケートの実施(ユーザへのアンケート送付およびユーザからの回答収集)自体は、外部事業者等が提供するアンケートを実施可能なサービス(例えば、Webサイトを利用したアンケートサイト)等を利用してもよい。アンケート管理部252では、少なくともユーザからのアンケート結果を管理していればよい。
【0056】
購買管理部253は、例えば、社内ポイント管理システム1が提示するアプリケーションを利用したユーザの物品の購入を管理する機能を有する。購買管理部253を利用して購入可能な物品としては、例えば、ユーザ(社員)が業務で使用する物品等が挙げられる。ユーザが普段から利用するアプリケーションを利用して物品が購入可能な構成とすることで、物品購入が容易となり、業務効率が向上し得る。
【0057】
図2に戻り、ユーザ情報サーバ26は、情報保持部1Bに含まれる機能部であり、ユーザ端末3を利用するユーザ(社員)の情報を管理する機能を有する。ユーザの情報としては、ユーザID(アプリケーション内でのユーザを特定する情報)、ユーザ(社員)名、ユーザの所属部署(勤務先)、ユーザの連絡先等が挙げられる。ただしユーザの情報はこれらに限定されるものではない。
【0058】
ポイント情報サーバ27は、情報保持部1Bに含まれる機能部であり、ユーザ(社員)に係るポイント情報を管理する機能を有する。ポイント情報サーバ27では、ユーザIDに対応付けて、ユーザが保持するポイント数を特定する情報、ポイントの有効期限情報等が保持され得る。
【0059】
コンテンツ情報サーバ28は、情報保持部1Bに含まれる機能部であり、ユーザ端末3に対して送信するコンテンツに係る情報を保持している。コンテンツに係る情報としては、例えば、アプリケーション内でユーザに提示するコンテンツに関する情報等が挙げられる。また、コンテンツを閲覧したユーザが送信した情報(例えば、アンケート結果、登録した感情に係る情報)等もコンテンツ情報サーバ28に保持される構成であってもよい。
【0060】
商品情報サーバ29は、情報保持部1Bに含まれる機能部であり、ポイントとの交換対象となる商品情報等が含まれ得る。
【0061】
次に、社内ポイント管理システム1との間で通信を行い、社内ポイント管理システム1を利用するユーザ端末3について説明する。ユーザ端末3は、コンテンツ取得部31、コンテンツ出力部32、入力情報取得部33および入力情報送信部34を含んで構成される。
【0062】
コンテンツ取得部31は、社内ポイント管理システム1から送信されるコンテンツ情報を取得する機能を有する。コンテンツ情報には上述のように複数のコンテンツが含まれていてもよい。取得されたコンテンツ情報はコンテンツ出力部32によって出力される。
【0063】
コンテンツ出力部32は、コンテンツ取得部31が取得したコンテンツ情報に基づいて、コンテンツをユーザ端末3上で出力する機能を有する。例えば、コンテンツ情報には画面に表示する画像情報が含まれているので、コンテンツ出力部32は、当該画像をモニタ等の画面に出力する。なお、コンテンツ情報に音声情報等が含まれている場合には、コンテンツ出力部32によってスピーカ等から音声出力が行われる。
【0064】
入力情報取得部33は、出力されたコンテンツに対してユーザがユーザ端末3を利用して入力した情報を取得する機能を有する。一例としては、ユーザは提示されたコンテンツを利用するための動作(タッチパネルを利用したクリック動作、文字入力等)が行われる。入力情報取得部33は、ユーザからの動作に基づくコンテンツに対する特定の処理の指示を入力情報として取得する。ユーザは、ユーザ端末3において提示されたコンテンツに対して何らかの動作(入力等)を行う。そのため、入力情報取得部33は、提示したコンテンツと当該コンテンツに対する入力情報とを組み合わせた状態で取得する。例えば、ユーザに対して「個人情報の入力画面」を提示した際に、ユーザが氏名欄に文字列を入力した場合、入力情報取得部33は、入力された文字列が氏名欄に入力されたものであることを特定する情報を文字列に対応付けて取得する。
【0065】
入力情報送信部34は、入力情報取得部33が取得した情報を社内ポイント管理システム1に対して送信する機能を有する。入力情報送信部34は、入力情報取得部33において取得した情報をそのまま社内ポイント管理システム1に対して送信する。この結果、社内ポイント管理システム1では、特定のコンテンツに対してユーザが入力した情報を取得することができる。
【0066】
(社内ポイント管理システムにより提示するコンテンツの例)
社内ポイント管理システム1は上述のようにユーザ端末3において出力が可能なコンテンツを提示し、ユーザはユーザ端末3を使用してこのコンテンツを利用する。図8図11では、ユーザがユーザ端末3において閲覧が可能なコンテンツの一例を示す。なお、ここでは、社内ポイント管理システム1がユーザ端末3に対してアプリケーションを提供し、ユーザ端末3においてアプリケーションを起動した際にモニタにおいて表示されるコンテンツの例を示す。
【0067】
図8は、ユーザが社内ポイント管理システム1の提供するコンテンツに対して最初にアクセした際の所謂スタート画面に相当するものである。この画面は、例えば、ユーザがユーザ端末3内で、社内ポイント管理システム1が提供するアプリケーションを起動した際、また、Webブラウザ等を利用して社内ポイント管理システム1が提供するWebサイトにアクセスした際に最初に表示され得る画面である。図8に示す表示例D1には、例えば、コンテンツ選択タブD11、保有ポイント数情報D12、ユーザ情報D13、歩数情報D14、お知らせ表示部D15、メニュー領域D16が含まれている。
【0068】
コンテンツ選択タブD11およびメニュー領域D16は、ユーザが種々のコンテンツにアクセスするための画像表示であり、例えば、社内ポイント管理システム1のUI管理部21によって管理され得る。また、保有ポイント数情報D12およびユーザ情報D13についても、特定のユーザに関する情情報であり、例えば、社内ポイント管理システム1のUI管理部21によって管理され得る。
【0069】
一方、歩数情報D14は、ユーザの歩数管理に関する情報であり、例えば、健康増進コンテンツ管理部22の歩数管理部221によって管理され得る。
【0070】
また、お知らせ表示部D15は、例えば、社内コミュニケーションに関するコンテンツとすることができ、コミュニケーションコンテンツ管理部23のインフォメーションコンテンツ管理部232によって管理され得る。なお、お知らせ表示部D15は、例えば、健康増進イベント管理部223によるイベント開催のお知らせ等が表示されていてもよい。このように、表示例D1内の各領域に表示する表示内容は、上述のコンテンツ関連機能部1Aの各部によって作成されるコンテンツの組み合わせとすることができる。一例としてUI管理部21がユーザ端末3において表示する情報を集約し、ユーザ端末3に提示するコンテンツとて構成してもよい。
【0071】
図9に示す表示例D2は、主に健康増進コンテンツ管理部22の歩数管理部221において管理する情報の表示例である。表示例D2では、週単位での歩数の計測結果を表示している、表示例D2では、期間切替タブD21と、歩数情報表示領域D22とが設けられていて、下方には表示例D1と同様にメニュー領域D16が設けられている。
【0072】
表示例D2では、期間切替タブD21を設け、ユーザが表示対象となる期間を選択することで、歩数情報表示領域D22の表示内容が変更され得る。図9では、週単位の歩数の合計をまとめたものを示しているが、表示方法は適宜変更することができる。
【0073】
図10に示す表示例D3は、主にコミュニケーションコンテンツ管理部23のユーザ間交流管理部233またはモチベーションコンテンツ管理部24のユーザ評価管理部242において管理する情報の表示例である。表示例D3では、ユーザ間でメッセージを送信するためのメッセージ送信を行う画面に遷移するための「サンクスメッセージ」ボタンD31と、上司を対象にした評価を行う画面に遷移するための「上司にいいね」ボタンD32と、が示されている。「サンクスメッセージ」ボタンD31は、例えばユーザ間交流管理部233によって提供されるコンテンツであって、ユーザを選択してメッセージを送信することが可能なコンテンツへのリンクとして機能し得る。また、「上司にいいね」ボタンD32は、例えば、ユーザ評価管理部242によって提供されるコンテンツであって、上司に対して日常の業務等を評価するアクションを送信することが可能なコンテンツへのリンクとして機能し得る。各コンテンツの体裁は適宜変更され得るが、このように各コンテンツへのリンクをまとめて提示することで、ユーザによる各コンテンツへのアクセス性が高められる、なお、表示例D1と同様に表示例D3でもコンテンツ選択タブD11およびメニュー領域D16を設けることで、各コンテンツへのアクセス性が高められる。
【0074】
図11に示す表示例D4は、主にモチベーションコンテンツ管理部24の感情登録管理部243において管理する情報の表示例である。表示例D4では、カレンダー領域D41と、感情選択領域D42と、自由入力欄D43と、送信ボタンD44と、が示されている。この例では、例えば、ユーザは、カレンダー領域D41に表示された特定の日付を選択し、感情選択領域D42に表示された複数の候補から特定の感情を選択し、自由入力欄D43に必要に応じてテキストを入力し、送信ボタンD44を押すと、ユーザの選択した感情情報(またはそれに対応するアイコンなど)がカレンダー領域D41に反映され得る。送信ボタンD44を押すことで、ユーザが選択した感情に係る情報、自由入力欄D43に入力された情報がユーザ端末3の入力情報取得部33において取得され入力情報送信部34によってユーザ端末3から社内ポイント管理システム1へ向けて送信される。この結果、社内ポイント管理システム1のユーザ入力情報取得部11において取得されて、入力した情報に応じたコンテンツ関連機能部1Aのいずれか(ここでは、モチベーションコンテンツ管理部24の感情登録管理部243)へ送られる。そのため、ユーザ端末3において登録された感情に対応する情報(画像等)がカレンダー領域D41に反映されると同時に、モチベーションコンテンツ管理部24の感情登録管理部243においても、ユーザ登録された情報が取得される。そのため、社内ポイント管理システム1においてもユーザが入力した情報が保持される、なお、感情登録管理部243に送られたユーザの入力した情報は、例えば、ユーザ情報サーバ26に保持される構成としてもよい。
【0075】
なお、表示例D1と同様に表示例D4でもメニュー領域D16を設けることで、各コンテンツへのアクセス性が高められる。
【0076】
(社内ポイント管理システムによるデータ管理の例)
社内ポイント管理システム1は上述のようにユーザ端末3において出力が可能なコンテンツを提示し、ユーザはユーザ端末3を使用してこのコンテンツを利用する。一方、ユーザ端末3を使用して、社内ポイント管理システム1が提供するコンテンツをユーザが利用すると、ユーザの行動実績(コンテンツの利用実績)が社内ポイント管理システム1に蓄積される。そこで、社内ポイント管理システム1は、これらのユーザの行動実績を管理者側に提供することが可能となる。図12,13では、ユーザ行動実績を分析した結果の出力例を示す。ユーザ行動実績の分析結果は、例えば、社内ポイント管理システム1の管理者に対して出力され得る。
【0077】
図12に示す表示例D5は、例えば、特定のイベントを企画した際の参加者等の管理画面の一例である。表示例D5では、イベントの一種として、社内ポイント管理システム1が応募者に対して抽選で当選者を選び景品をプレゼントするイベントを企画した際のイベント参加者(=応募者)の集計画面を示している。例えば、社内ポイント管理システム1において、景品をプレゼントするイベントを企画した場合、ユーザは、ユーザ端末3を操作して当該イベントに参加する。このイベントへの参加申込の記録は社内ポイント管理システム1において蓄積される。また、管理者からのリクエストに応じて応募者に係る情報、抽選結果に係る情報等をまとめて出力することができる。図12の表示例D5では、当選者のみを抽出した結果を示している。表示例D5では、当選者について、応募日時、社員番号、氏名、当選回数および当選結果が示されている。なお、表示内容選択ボタンD51を利用して、例えば応募者の一覧を表示することとしてもよいし、落選者のみを抽出して表示することとしてもよい。また、景品編集画面への遷移ボタンD52を設けて、景品の種類等を編集する画面へ遷移可能な構成としてもよい。このように、イベントに必要な要素等を特定して、集計する画面を作成してもよい。このような集計画面は、例えば、社内ポイント管理システム1の管理用UI管理部13によって作成・管理されてもよい。また、修正画面は、管理者からの指令を指令取得部14において取得した際に、出力部16によって出力する構成としてもよい。
【0078】
図13に示す表示例D6は、例えば、社内ポイント管理システム1で利用状況を監視している特定の施設についての管理画面の一例である。ここでは、社内ポイント管理システム1が、健康増進に関するコンテンツの一種として、食堂の利用に応じてポイントを付与するコンテンツを提示したとする。この場合、ユーザが食堂を利用する際には、ユーザ端末3を利用して食堂の利用を登録してポイントを獲得する。一方、社内ポイント管理システム1では、各ユーザの食堂の利用実績が蓄積される。表示例D6はこれらの利用実績を集計した一例である。表示例D6では、例えば、特定の区間での施設利用者の合計、男女比、各日の利用者等が示されている。このように、社内ポイント管理システム1では、特定の施設の利用者等の情報を集計する画面を作成してもよい。このような集計画面は、例えば、社内ポイント管理システム1の管理用UI管理部13によって作成・管理されてもよい。また、修正画面は、管理者からの指令を指令取得部14において取得した際に、出力部16によって出力する構成としてもよい。
【0079】
なお、管理者用の画面として、表示例D5,D6を示したが、管理者用の画面は上記に限定されない。例えば、表示例D4に示した日々のユーザの感情に関する情報を集計する場合、例えば、特定の日付において、多数のユーザの感情の分布がどのようになっているかという観点で集計を行うこともできるし、特定のユーザについて、時系列に沿って感情がどのように変化したかが確認できるように集計を行うこともできる。また、表示例D4に示した日々のユーザの感情に関する情報において、ユーザ毎に特徴的な変化を集計する機能を有していて、特徴的な変化を検出した場合に、管理者用画面で目立つように表示する、または、管理者に対して通知を行うような構成を有していてもよい。特徴的な変化としては、例えば、ネガティブな感情を示す登録が所定日数以上継続していること、自由入力欄D43に対してネガティブな文字列の入力が連続して行われること、等が挙げられる。管理者が把握したい情報等に応じて、管理者用画面は適宜変更され得る。また、管理者が把握したい情報に応じて、集計のための計算式・プログラム等が適宜設定されてもよい。
【0080】
[組織内活動管理システムによる処理手順]
図14図16を参照しながら、社内ポイント管理システム1の利用方法について説明する。図14は、管理者による事前のコンテンツの準備に関する処理の手順を説明するシーケンス図である。また、図15は、ユーザ端末3が社内ポイント管理システム1を利用する際の手順を説明するシーケンス図である。さらに、図16は、ユーザ端末3が社内ポイント管理システム1により提示されるコンテンツを利用した結果社内ポイント管理システム1に蓄積された情報を管理者が取得する場合について説明するシーケンス図である。
【0081】
図14を参照しながら、管理者による事前のコンテンツの準備に関する処理の手順について説明する。
【0082】
まず、ステップS01として、管理者が社内ポイント管理システム1を操作することによって、コンテンツの登録を行うための登録画面を表示するように要求する。社内ポイント管理システム1は、指令取得部14が管理者からの要求を取得すると、ステップS02として、出力部16が登録画面を表示する。登録画面は、例えば、管理用UI管理部13によって管理されていてもよい。
【0083】
表示された登録画面に対して、管理者は、ステップS03として、社内ポイント管理システム1に対して情報の入力を行う。ここで入力される情報には、コンテンツ内容、コンテンツの提示(配信)期間、コンテンツ提示の対象者等、コンテンツをユーザ端末3に対して提示するための種々の情報が含まれ得る。また、入力される情報として、特定のコンテンツの提示を中止・終了するという指示が含まれる場合もある。入力された情報は、指令取得部14によって取得され、社内ポイント管理システム1のコンテンツ関連機能部1Aに含まれる各部21~25に割り振られる。各部21~25では、ステップS04として、取得された情報に基づいて、各種データベースの更新を行う。その結果、ステップS05として、ユーザ端末3に対して提示するコンテンツの追加・削除等が行われる。
【0084】
次に、図15を参照しながら、ユーザ端末3が社内ポイント管理システム1を利用する際の手順について説明する。
【0085】
まず、ステップS11として、ユーザはユーザ端末3において社内ポイント管理システム1に対応付けられたアプリケーションを起動する。これにより、ユーザ端末3では、社内ポイント管理システム1から提示されるコンテンツを受信・表示することが可能となる。
【0086】
次に、ステップS12として、ユーザ端末3から社内ポイント管理システム1に対して、アプリケーションの起動に伴う情報提供要求が送られる。この情報提供要求は社内ポイント管理システム1が取得すると、ステップS13として、社内ポイント管理システム1のUI管理部21において、初期画面の準備が行われる。初期画面とは、例えば、表示例D1(図8参照)のように、各種情報への遷移が可能である画面であると共に、ユーザにとって重要と考えられる情報(例えば、保有ポイント数情報D12)が含まれている。初期画面の準備として、UI管理部21では、初期画面の準備を要求したユーザ端末3(に対応するユーザ)について、そのユーザ情報サーバ26、ポイント情報サーバ27等の各種サーバから初期画面の表示に必要な情報を取得することで、初期画面に必要な情報を揃える。そして、初期画面として表示するべき情報が整うと、ステップS14として、社内ポイント管理システム1のコンテンツ出力部12からユーザ端末3に対して初期画面情報が送信される。初期画面情報はユーザ端末3のコンテンツ取得部31において取得されて、コンテンツ出力部32によって表示される。この結果、ユーザは、初期画面を閲覧することが可能となる。
【0087】
次に、ユーザがユーザ端末3を操作することで、特定のコンテンツの閲覧を指示したとする。一例として、表示例D1の画面を閲覧したユーザが、コンテンツ選択タブD11の1つを選択したとする。この場合、ステップS15として、ユーザが特定のコンテンツを選択したことを特定する情報がユーザ端末3の入力情報取得部33において動作選択結果として取得される。取得された動作選択結果は、ステップS16として、入力情報送信部34から社内ポイント管理システム1に対して送信される。社内ポイント管理システム1では、ユーザ入力情報取得部11においてこの選択結果が取得されると、ステップS17として、選択結果に対応するコンテンツに関する表示用画面が作成される。表示用画面とは、表示例D12~D14等に相当する画面である。いずれの表示例においても、ユーザが種々のコンテンツにアクセスするためのメニュー領域D16が表示されているように、ユーザ端末3において表示する画面には、1つのコンテンツに関する情報だけではなく、種々の情報が含まれ得る。そのため、社内ポイント管理システム1では、UI管理部21が他のコンテンツ管理部22~25と共働することで、表示用画面の作成が行われる。なお、表示用画面を構成する際の各機能部の分担はこの例に限定されない。
【0088】
表示用画面の準備ができると、ステップS18として、社内ポイント管理システム1のコンテンツ出力部12からユーザ端末3に対して表示用コンテンツ情報が送信される。表示用コンテンツ情報はユーザ端末3のコンテンツ取得部31において取得されて、ステップS19として、コンテンツ出力部32によって表示される。この結果、ユーザは、初期画面を閲覧することが可能となる。
【0089】
表示されたコンテンツが何らかの情報の入力を要求している場合、ユーザはユーザ端末3を操作して、指定された情報を入力することになる。この場合、ステップS20として、ユーザが入力した情報がユーザ端末3の入力情報取得部33において入力情報として取得される。取得された入力情報は、ステップS21として、入力情報送信部34から社内ポイント管理システム1に対して送信される。社内ポイント管理システム1では、ユーザ入力情報取得部11においてこの入力情報が取得されると、ステップS22として、入力情報に対応するデータベースの更新が行われる。データベースの更新は、例えば、入力情報を管理するコンテンツ管理部によって行われてもよい。また、データベースの更新が不要である場合にはこの処理は省略されてもよい。その後、社内ポイント管理システム1では、入力情報を取得した後に表示すべき更新後コンテンツ情報の作成が行われる。更新後コンテンツとしては、例えば、入力情報を取得した旨を示す画面、入力情報を取得した後に当該情報を反映した結果を示す画面、初期画面等が挙げられる。更新後のコンテンツは予め定められていてもよい。更新後コンテンツに係る準備ができると、ステップS23として、社内ポイント管理システム1のコンテンツ出力部12からユーザ端末3に対して更新後コンテンツ情報が送信される。更新後コンテンツ情報はユーザ端末3のコンテンツ取得部31において取得されて、ステップS24として、コンテンツ出力部32によって表示される。この結果、ユーザは、更新後のコンテンツを閲覧することが可能となる。
【0090】
上記の一連の処理のうち、初期画面の表示(ステップS14)よりも後の処理は、ユーザの動作によってその順序等が変更され得る。また、コンテンツの内容によっては、例えば、ユーザが情報を入力する画面が繰り返される場合もあるし、特定のコンテンツ(文書等)を閲覧した後にユーザが初期画面に戻る操作を行う場合もある。したがって、ユーザ端末3は、ユーザがユーザ端末3に対してアプリケーションの利用に関する何らかの動作を行った場合には、それを入力情報として取得し、社内ポイント管理システム1に対して送信する。一方、社内ポイント管理システム1では、ユーザ端末3からの入力情報を取得すると、入力情報に応じた何らかの処理(例えば、データベースの更新等)を行い、必要に応じてその結果に対応するコンテンツを生成し、ユーザ端末3に対して出力する。これらの処理が、ユーザ端末3においてアプリケーションの使用が終了するまで継続される。
【0091】
次に、図16を参照しながら、管理者によって社内ポイント管理システム1において蓄積されたデータの分析結果を閲覧する際の処理の手順について説明する。
【0092】
まず、ステップS31として、管理者が社内ポイント管理システム1を操作することによって、分析結果を表示するためのスタート画面となる分析画面を表示するように要求する。社内ポイント管理システム1は、指令取得部14が管理者からの要求を取得すると、ステップS32として、出力部16がスタート画面(分析画面)を表示する。分析画面は、例えば、管理用UI管理部13によって管理されていてもよい。
【0093】
表示された分析画面に対して、管理者は、ステップS33として、社内ポイント管理システム1に対して分析したい(蓄積されたデータを閲覧したい)コンテンツを指定する情報の入力を行う。ここで入力される情報には、分析したいコンテンツを特定する情報、分析したい内容・範囲を特定する情報等が含まれていてもよい。管理者によって入力された情報は、指令取得部14によって取得され、社内ポイント管理システム1のコンテンツ関連機能部1Aの各部21~25に割り振られる。各部21~25では、ステップS34として、管理者からの指示に基づいた画面として、例えば、表示例D5,D6に相当するような画面を表示する。なお、ステップS35として分析結果について管理者がデータの出力を要求した場合、ステップS36に示すように、管理者に対して分析結果をデータとして出力する構成としてもよい。
【0094】
[作用]
上記実施形態に係る組織内活動管理システムとしての社内ポイント管理システム1では、モチベーションコンテンツ管理部24の感情登録管理部243において、組織内の構成員(ユーザ)自身が端末装置(ユーザ端末3)を利用して組織内の活動に対する自身の感情に関する感情情報を登録可能なコンテンツ(感情登録コンテンツ)が作成される。作成されたコンテンツは、社内ポイント管理システム1からユーザ端末3に対して送信される。また、ユーザ端末3を操作するユーザが当該コンテンツを参照して感情情報を登録すると、ユーザに対して所定の組織内通貨(ポイント)が付与される。
【0095】
このように、ユーザが感情情報を登録することによってポイントが付与される構成とされていることによって、ユーザによる感情情報の登録が促進される。また、ユーザによる感情情報の登録が促進されて、情報保持部1Bに蓄積されるため、蓄積された情報を参照することで、ユーザの感情情報、すなわち、モチベーションの状態を適切に把握することが可能となる。
【0096】
社内ポイント等の組織内通貨を利用して、組織内での構成員の活動にインセンティブを与えることについては種々検討されている。しかしながら、組織内通貨を利用して構成員のモチベーションを把握することについては、これまで十分な検討が行われていなかった。これに対して、上記の組織内活動管理システムとしての社内ポイント管理システム1では、ユーザがユーザ端末3を操作して感情情報を登録することによって、ユーザに対して社内ポイントが付与されるため、ユーザによる感情情報の登録が促進される。また、感情情報が登録されて、情報保持部1Bに蓄積されていくと、管理者としては、組織の構成員に係る感情情報をより幅広く把握することができるため、より適切に構成員のモチベーションの状態を把握することができる。
【0097】
ここで、感情登録のためのコンテンツがユーザの活動日毎にユーザが感情情報を登録可能であってもよい。また、ユーザの活動日毎にユーザが感情情報を登録すると所定の組織内通貨が付与される構成としてもよい。このような構成とすることで、ユーザが活動日毎に感情情報を登録することが促進される。そのため、ユーザの活動日毎の感情情報が情報保持部に蓄積されることになるため、管理者としては、ユーザの感情の変化をより適切に把握することが可能となる。
【0098】
また、感情登録のためのコンテンツは、例えば表示例D4に示すように、ユーザの活動日をカレンダー形式で表示するコンテンツであってもよい。また、ユーザがカレンダー形式で表示された日付の中から特定の日を選択することで、感情情報を登録可能であってもよい。このような構成とすることで、ユーザによる活動日毎の感情情報の登録がさらに促進される。また、ユーザにとっては各日に登録した感情情報を俯瞰することもできるため、ユーザ自身も登録した感情情報の変化を把握することができる。
【0099】
また、社内ポイント管理システム1は、情報保持部1Bに保持された情報を抽出して出力可能な出力部16をさらに有し、より詳細には、特定のユーザに関する活動日毎に登録された感情情報の時系列変化に係る情報を出力可能であってもよい。このような構成とすることで、ユーザ毎の感情情報の時系列変化に係る情報を容易に取得することができる。感情情報の時系列変化を把握することで、例えば、構成員の心理的健康状態の変化等を管理者が把握しやすくなる。
【0100】
また、社内ポイント管理システム1の出力部16は、特定のユーザに関する活動日毎に登録された感情情報が特定の条件を満たした場合に、管理者に対して通知する態様とすることができる。この場合、ユーザの感情情報が特定の条件を満たしたことを管理者が速やかに察知することが可能となる。そのため、例えば、ユーザの心理的健康状態に応じて、管理者が何らかの手当てを速やかに行うことが可能となる。一例として、特定の条件として、不調な状態が続いているユーザがいることを検知可能な感情状態の登録内容を設定しておいた場合、管理者はユーザの不調状態を速やかに察知することができる。この場合、当該ユーザに対して早めにヒアリングを行う等、早急な手当てが可能となる。特定の条件を、管理者が検知したいユーザの状態に応じて設定することで、管理者はユーザの種々の状態を速やかに把握することができる。
【0101】
[変形例]
以上、本開示は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
【0102】
例えば、社内ポイント管理システム1を構成する各部が複数のコンピュータに分散配置されていてもよい。一例として、情報保持部1Bは他の機能部とは別のサーバ等によって実現されていてもよい。
【0103】
また、上記の表示例D1~D6は一例であり、種々の変更が行われ得る。表示例D1~D6は、例えば、ユーザ端末3がスマートフォン等の小型のタブレット型端末であることを想定した表示例であるが、端末装置の表示画面の形状等によって表示形式を変更してもよい。また、社内ポイント管理システム1は、端末装置の種類を把握する機能を有していて、端末装置の種類に適した画面表示が行われるように、端末装置に対して送信するコンテンツ情報を変更・調整してもよい。
【0104】
また、コンテンツ関連機能部1Aおよび情報保持部1Bの構成は適宜変更することができる。上記で説明した例は、コンテンツ関連機能部1Aおよび情報保持部1Bの構成の一例である。社内ポイント管理システム1において提供したいコンテンツの種類等に応じて、コンテンツ関連機能部1Aにおいて管理するコンテンツの種類および情報保持部1Bにおいて保持する情報は変更し得る。また、上記実施形態では、コンテンツ関連機能部1Aの各部が、各コンテンツに基づいたポイントの加算等についても管理する場合について説明したが、ユーザに対するポイントの付与・加算・減算等を一括して行うポイント処理部等の機能部を別途設ける構成としてもよい。
【符号の説明】
【0105】
1…社内ポイント管理システム、1A…コンテンツ関連機能部、1B…情報保持部、2…管理者、3,3A~3C…ユーザ端末、11…ユーザ入力情報取得部、12…コンテンツ出力部、13…管理用UI管理部、14…指令取得部、15…制御部、16…出力部、21…UI管理部、22…健康増進コンテンツ管理部、23…コミュニケーションコンテンツ管理部、24…モチベーションコンテンツ管理部、25…業務効率化コンテンツ管理部、26…ユーザ情報サーバ、27…ポイント情報サーバ、28…コンテンツ情報サーバ、29…商品情報サーバ、31…コンテンツ取得部、32…コンテンツ出力部、33…入力情報取得部、34…入力情報送信部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16