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特開2022-106219情報管理装置、情報管理方法、及び情報管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022106219
(43)【公開日】2022-07-19
(54)【発明の名称】情報管理装置、情報管理方法、及び情報管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20120101AFI20220711BHJP
【FI】
G06Q10/06
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021001077
(22)【出願日】2021-01-06
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-03-16
(71)【出願人】
【識別番号】390021533
【氏名又は名称】AJS株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】特許業務法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】磯川 洋一
(72)【発明者】
【氏名】杉浦 裕美
(72)【発明者】
【氏名】井本 浩彰
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA08
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ユーザが人事評価システムに対し設定を行う際に誤りを低減させる情報管理装置、情報管理方法及び情報管理プログラムを提供する。
【解決手段】人事評価支援システムにおいて、人事評価支援サーバ2(情報管理装置)は、レコードを一意に特定するための識別情報と、当該識別情報に対応する表示名との組合せ及び当該組合せに関連付けられた情報を含む情報を記憶する記憶装置22と、組合せに関連付けられた情報を、ユーザの装置が保持する表計算ソフトを介して表示及び更新するためのファイルを出力する設定管理部241とを備える。また、ファイルは、識別情報と表示名とを格納すると共に、組合せに関連付けられた情報に対応付けて、識別情報及び表示名を1つの列に切替可能に表示する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レコードを一意に特定するための識別情報と、当該識別情報に対応する表示名との組合せ、及び当該組合せに関連付けられた情報を含む情報を記憶する記憶装置と、
前記組合せに関連付けられた情報を、ユーザの装置が保持する表計算ソフトを介して表示及び更新するためのファイルを出力する設定管理部と、
を備える情報管理装置であって、
前記ファイルは、前記識別情報と前記表示名とを格納すると共に、前記組合せに関連付けられた情報に対応付けて、前記識別情報及び前記表示名を1つの列に切替可能に表示する
情報管理装置。
【請求項2】
前記表示名は社員の名前であり、
前記組合せに関連付けられた情報は、人事評価に用いる情報である
請求項1に記載の情報管理装置。
【請求項3】
前記設定登録部は、評価項目に対する入力欄を含む人事評価表の様式を表す情報を取得し、データベースのテーブルに予め設けられるカラムと前記入力欄とを対応付け、対応関係を表す情報を記憶装置に記憶させ、
被評価者である複数の第1のユーザが入力する自己の評価に関する情報であって前記入力欄に対する記載事項を表す情報を取得し、前記対応関係を表す情報に基づいて、前記入力欄に対応付けられた前記カラムのフィールドに前記記載事項を表す情報を登録するデータ登録部と、
前記フィールドに登録された情報を読み出し、読み出した情報、又は当該読み出した情報を集計した情報を、評価者である第2のユーザの装置に出力する出力制御部と、
をさらに備え、
前記データ登録部が取得する前記記載事項を表す情報は、前記第1のユーザ又は前記第2のユーザの装置が保持する前記表計算ソフトへ入力され、入力された情報は、ユーザの操作に応じて当該表計算ソフトが実行するスクリプトによって前記情報管理装置へ送信され、
前記出力制御部は、複数の前記第1のユーザの評価に関する情報を一覧表示する集計用一覧表を前記第2のユーザの装置に出力し、前記第1のユーザの評価に関する情報を前記表計算ソフトの所定の表示位置にマッピングして表示させ、
前記データ登録部は、前記第2のユーザが前記表計算ソフトの前記集計用一覧表を介して入力する複数の前記第1のユーザの評価を表す情報をまとめて取得し、前記記憶装置に登録する
請求項1又は2に記載の情報管理装置。
【請求項4】
前記設定登録部は、期間を表す情報と、当該期間において前記第1のユーザを評価する前記第2のユーザを表す情報とを取得して前記記憶装置に記憶させ、
前記出力制御部は、前記第1のユーザが入力したある期間における自己の評価に関する情報を、当該期間において前記第1のユーザを評価すべき前記第2のユーザの装置に出力し、
前記データ登録部は、前記第2のユーザが入力する前記第1のユーザの前記期間における評価に関する情報であって前記入力欄に対する記載事項を表す情報をさらに取得し、前記対応関係を表す情報に基づいて、前記入力欄に対応付けられた前記カラムのフィールドに前記記載事項を表す情報を登録する
請求項3に記載の情報管理装置。
【請求項5】
前記設定登録部は、前記第1のユーザを評価する複数の前記第2のユーザと、評価する
順序を表す情報とを取得して前記記憶装置に記憶させ、
前記データ登録部は、前記順序を表す情報に基づいて、先に評価する前記第2のユーザが入力すべき前記フィールドに情報が入力された場合、後に評価する前記第2のユーザから情報の入力を受け付ける
請求項3又は4に記載の情報管理装置。
【請求項6】
前記設定管理部は、前記順序の少なくとも一部をスキップする設定をさらに取得して前記記憶装置に記憶させ、
前記データ登録部は、前記スキップする設定がなされた場合も、後に評価する前記第2のユーザから情報の入力を受け付ける
請求項5に記載の情報管理装置。
【請求項7】
コンピュータが、
レコードを一意に特定するための識別情報と、当該識別情報に対応する表示名との組合せ、及び当該組合せに関連付けられた情報を含む情報を記憶する記憶装置に対し、前記組合せに関連付けられた情報を、ユーザの装置が保持する表計算ソフトを介して表示及び更新するためのファイルを出力し、
前記ユーザの装置から前記表計算ソフトを介して送信される情報に基づいて前記記憶装置に記憶する情報を更新する
情報管理方法であって、
前記ファイルは、前記識別情報と前記表示名とを格納すると共に、前記組合せに関連付けられた情報に対応付けて、前記識別情報及び前記表示名を1つの列に切替可能に表示する
情報管理方法。
【請求項8】
コンピュータに、
レコードを一意に特定するための識別情報と、当該識別情報に対応する表示名との組合せ、及び当該組合せに関連付けられた情報を含む情報を記憶する記憶装置に対し、前記組合せに関連付けられた情報を、ユーザの装置が保持する表計算ソフトを介して表示及び更新するためのファイルを出力させ、
前記ユーザの装置から前記表計算ソフトを介して送信される情報に基づいて前記記憶装置に記憶する情報を更新させる
ための情報管理プログラムであって、
前記ファイルは、前記識別情報と前記表示名とを格納すると共に、前記組合せに関連付けられた情報に対応付けて、前記識別情報及び前記表示名を1つの列に切替可能に表示する
情報管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報管理装置、情報管理方法、及び情報管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、考課サーバと、このサーバにネットワークを介して通信可能に接続されたクライアントとを有して構築されたサーバ・クライアントシステムと、ネットワークを介して被考課者の職務上の評価項目を評価する評価手段とを備えるシステムが提案されている(例えば特許文献1)。本システムにおいては、人事部特定クライアントには、考課体系テーブル案作成画面が表示され、この画面を通して承認ルートが被考課者毎に決められること、このように決定したカルテ基本項目及び考課体系は、Excelなどの適宜なアプリケーションを使って修正可能であること、修正したカルテ基本項目及び考課体系は、カルテ基本項目テーブル案取込画面及び考課体系テーブル案取込画面を通して、考課サーバに格納されることなどが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001-243338号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
会社等の組織においては、採用する評価手法や組織体制が異なり、またグループや個人が設定する評価観点のフォーマットや目標の内容も異なる。しかしながら、汎用的な人事評価システムに対し、システムに精通していないユーザが組織に応じた設定を行うのは容易ではなかった。
【0005】
そこで本発明は、ユーザが人事評価システムに対し設定を行う際に誤りを低減させるための技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
情報管理装置は、レコードを一意に特定するための識別情報と、当該識別情報に対応する表示名との組合せ、及び当該組合せに関連付けられた情報を含む情報を記憶する記憶装置と、組合せに関連付けられた情報を、ユーザの装置が保持する表計算ソフトを介して表示及び更新するためのファイルを出力する設定管理部とを備える。また、ファイルは、識別情報と表示名とを格納すると共に、組合せに関連付けられた情報に対応付けて、識別情報及び表示名を1つの列に切替可能に表示する。なお、上記情報管理装置は人事評価に関する情報を管理する人事評価支援装置であり、表示名は社員の名前であり、組合せに関連付けられた情報は、人事評価に用いる情報であってもよい。
【0007】
表示名と識別情報とを1つの列に切替可能に表示することで、システムに精通していないユーザにとっても理解しやすい表示名を参照してマスタデータのメンテナンスができると共に、同一の表示名が存在するような場合にはレコードを一意に特定できる識別情報を参照できるようになる。したがって、マスタデータの誤登録を低減させることができる。また、ユーザの装置の表示領域が十分に広くない場合であっても、上記切替により画面をスクロールさせることなく2つの情報を確認し得るものとなり、利便性が向上する。
【0008】
人事評価支援装置は、評価項目に対する入力欄を含む人事評価表の様式を表す情報を取得し、データベースのテーブルに予め設けられるカラムと入力欄とを対応付け、当該対応
関係を表す情報を記憶装置に記憶させる設定登録部と、被評価者である複数の第1のユーザが入力する自己の評価に関する情報であって入力欄に対する記載事項を表す情報を取得し、対応関係を表す情報に基づいて、入力欄に対応付けられたカラムのフィールドに記載事項を表す情報を登録するデータ登録部と、フィールドに登録された情報を読み出し、読み出した情報、又は当該読み出した情報を集計した情報を、評価者である第2のユーザの装置に出力する出力制御部とを備える。
【0009】
データベースのテーブルに予め設けられるカラムと人事評価表の入力欄との対応付けに基づいて、人事評価表の入力欄に記載された事項を対応するカラムのフィールドに登録することができる。すなわち、カラムと入力欄との対応付けに基づいて、被評価者が人事評価表に入力した情報を対応するカラムに登録させ、また読み出して評価者に出力することができるようになる。したがって、人事評価表の様式が変更される場合も、入力欄とカラムとの対応関係を修正することで変更が完了する。すなわち、ユーザが、例えば自社の業務に合わせて、様式を自由に且つ容易に定義することができる汎用的な人事評価システムを提供することができる。
【0010】
また、設定登録部は、期間を表す情報と、当該期間において第1のユーザを評価する第2のユーザを表す情報とを取得して記憶装置に記憶させ、出力制御部は、第1のユーザが入力したある期間における自己の評価に関する情報を、当該期間において第1のユーザを評価すべき第2のユーザの装置に出力し、データ登録部は、第2のユーザが入力する第1のユーザの期間における評価に関する情報であって入力欄に対する記載事項を表す情報をさらに取得し、対応関係を表す情報に基づいて、入力欄に対応付けられたカラムのフィールドに記載事項を表す情報を登録するようにしてもよい。このようにすれば、所定の期間を単位として組織の体制が変更される場合において、被評価者と評価者との対応関係を所望の期間について適切に抽出し、入力させることができるようになる。
【0011】
また、設定登録部は、第1のユーザを評価する複数の第2のユーザと、評価する順序を表す情報とを取得して記憶装置に記憶させ、データ登録部は、順序を表す情報に基づいて、先に評価する第2のユーザが入力すべきフィールドに情報が入力された場合、後に評価する第2のユーザから情報の入力を受け付けるようにしてもよい。このようにすれば、段階的に上司が評価を行うような、一般的な組織の業務のワークフローに沿ったシステムを実現できる。なお、設定管理部は、順序の少なくとも一部をスキップする設定をさらに取得して記憶装置に記憶させ、データ登録部は、スキップする設定がなされた場合も、後に評価する第2のユーザから情報の入力を受け付けるようにしてもよい。
【0012】
また、設定登録部は、第1のユーザの職種及び人事上の立場の少なくともいずれかを表す情報をさらに取得して記憶装置に記憶させ、評価項目に対して入力される、第1のユーザが入力する自己の評価に関する情報、又は第2のユーザが入力する第1のユーザの評価に関する情報は、評価の程度を表す数値を含み、データ登録部は、職種及び人事上の立場の少なくともいずれかに対して設定される評価項目ごとの重みを数値に乗じて、第1のユーザに対する評価を表す情報を求めるようにしてもよい。例えば、職種及び人事上の立場の少なくともいずれかに応じて実績が重視されるのか、行動が重視されるのか、予め評価の程度を表す数値に定められた重みを乗じて重みを変更することができる。
【0013】
また、データ登録部が取得するデータは、第1のユーザ又は第2のユーザの装置が保持する表計算ソフトへ入力され、ユーザの操作に応じて人事評価支援装置へ送信されるようにしてもよい。このようにすれば、組織において従来使われていた表計算ソフトのファイルを継続して使用し得る。また、オフラインで評価に関する情報を入力し、オンラインで送信するような使い方もできる。
【0014】
また、出力制御部は、複数の第1のユーザの評価に関する情報を一覧表示する集計用一覧表を第2のユーザの装置に出力し、第1のユーザの評価に関する情報を表計算ソフトの所定の表示位置にマッピングして表示させ、データ登録部は、第2のユーザが表計算ソフトを介して入力する複数の第1のユーザの評価を表す情報をまとめて取得し、記憶装置に登録するようにしてもよい。このようにすれば、評価者が複数の被評価者を評価する場合に、表計算ソフト上で入力した複数の評価に関する情報をまとめて登録することができ、操作性が向上する。
【0015】
なお、課題を解決するための手段に記載の内容は、本発明の課題や技術的思想を逸脱しない範囲で可能な限り組み合わせることができる。また、課題を解決するための手段の内容は、コンピュータ等の装置若しくは複数の装置を含むシステム、コンピュータが実行する方法、又はコンピュータに実行させるプログラムとして提供することができる。なお、プログラムを保持する記録媒体を提供するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ユーザが人事評価システムに対し設定を行う際に誤りを低減させるための技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、本実施形態に係るシステムの構成の一例を示す図である。
図2図2は、人事評価支援サーバ及びユーザ端末の構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、人事評価表等の様式を登録する様式登録処理の一例を示す処理フロー図である。
図4図4は、マスタデータの一例を示す図である。
図5図5は、マスタデータの一例を示す図である。
図6図6は、マスタデータの一例を示す図である。
図7図7は、業績評価シートの一例を示す図である。
図8図8は、ウェイトマスタの一例を示す図である。
図9図9は、コンピテンシーシートの一例を示す図である。
図10図10は、評価一覧シートの一例を示す図である。
図11図11は、人事評価支援サーバの記憶装置に記憶される汎用的なデータベースのテーブルの一例を示す図である。
図12図12は、人事評価支援サーバの記憶装置に記憶される汎用的なデータベースのテーブルのカラムと、様式データに設けられた情報の入力欄との対応付けを表すデータの一例を示す図である。
図13図13は、人事評価支援処理の一例を示す図である。
図14図14は、人事評価支援サーバの記憶装置に予め格納されるユーザ情報テーブルの一例を示す図である。
図15図15は、ウェブページを表示するユーザ端末の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
【0019】
<システム構成>
図1は、本実施形態に係るシステムの構成の一例を示す図である。本実施形態に係るシステム1は、人事評価支援サーバ2と、ユーザ端末3(図1では3A~3C)とを含み、これらの構成要件がインターネット等のネットワーク4を介して接続されている。ユーザ端末3は、例えばPC(Personal Computer)やスマートフォン等の一般的なコンピュー
タである。また、ユーザ端末3は、会社等の組織において人事評価の評価者又は被評価者
となるユーザによって使用される。例えば、ユーザ端末3によって実行される表計算ソフト(スプレッドシートソフトウェア)によって読み書きされる電子ファイル(以下、単に「ファイル」とも呼ぶ)に対し、ユーザが評価に関する情報を入力し、入力された情報は例えば表計算ソフトが実行するスクリプトによって人事評価支援サーバ2へ、例えばHTTPSにて送信される。
【0020】
人事評価支援サーバ2は、例えばクラウドサーバであり、所定のOS(Operating System)上で、ウェブサーバ、アプリケーションサーバ、及びDB(Database)サーバの機能が提供される。このとき、1以上の人事評価支援サーバ2がいわゆるクラウドサービスとして、本実施形態に係る処理を行う。なお、人事評価支援サーバ2は、組織内のLAN(Local Area Network)内に設けられてもよい。人事評価支援サーバ2は、人事担当者やシステム担当者のような管理者である管理ユーザのユーザ端末3から、人事評価表(人事考課表)や集計用一覧表等の様式、その他設定に関する情報を取得し、DBに格納する。また、人事評価支援サーバ2は、被評価者又は評価者となるユーザのユーザ端末3から、ユーザの目標を表す情報、自己又は他者の評価を表す情報等を取得し、DBに格納する。また、人事評価支援サーバ2は、DBに格納された情報に基づいて、人事評価に関する情報の一覧や集計結果を作成し、例えば評価者であるユーザのユーザ端末3へ出力する。
【0021】
<装置の構成>
図2は、人事評価支援サーバ2及びユーザ端末3の構成の一例を示すブロック図である。
【0022】
<人事評価支援サーバ>
人事評価支援サーバ2は、通信I/F(Interface)21と、記憶装置22と、入出力
装置23と、プロセッサ24とを備え、これらの構成要素がバス25を介して接続されている。
【0023】
通信I/F21は、例えばネットワークカードや通信モジュールであり、所定のプロトコルに基づき、ネットワーク4を介してユーザ端末3と通信を行う。
【0024】
記憶装置22は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の主記憶装置(一次記憶装置)及びHDD(Hard-disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等の補助記憶装置(二次記憶装置)である。主記憶装置は、プロセッサの作業領域を確保したり、プロセッサが読み出したプログラムや送受信される情報を一時的に記憶したりする。補助記憶装置は、プロセッサが実行するプログラムや、送受信される情報を記憶する。
【0025】
入出力装置23は、例えばキーボード、マウス等の入力装置や、モニタ等の出力装置、タッチパネル等の入出力装置といったユーザインターフェースである。
【0026】
プロセッサ24は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置であり、ア
プリケーションを実行することにより本実施の形態に係る各処理を行う。図2の例では、プロセッサ24内に機能ブロックを示している。すなわち、プロセッサ24は、設定管理部241、データ管理部242、及び出力制御部243として機能する。設定管理部241は、ユーザ端末3から受信する情報に基づいて、組織やユーザに関する設定情報を記憶装置22に登録したり変更したりする。設定情報は、例えば人事評価表や集計用一覧表の様式のような人事評価制度を表す情報や、組織に属するユーザについて、所属や職種、役職、等級、当該ユーザに関わる評価者及び被評価者を表すマスタデータ、保持する情報に対するアクセス権やセキュリティ要件を表す情報等を含むものであってもよい。データ管理部242は、ユーザ端末3から受信する情報に基づいて、ユーザの評価を表す情報を記
憶装置22に登録したり変更したりする。出力制御部243は、記憶装置22が保持している情報を読み出し、例えば人事評価表や集計用一覧表としてユーザへ提示するためにユーザ端末3へ送信する。
【0027】
<ユーザ端末>
ユーザ端末3は、PC、スマートフォン、タブレット等の一般的なコンピュータである。ユーザ端末3は、通信I/F31と、記憶装置32と、入出力装置33と、プロセッサ34とを含み、これらの構成要件がバス35を介して接続されている。
【0028】
通信I/F31は、例えばネットワークカード又は通信モジュールであり、所定のプロトコルに基づき、他のコンピュータと通信を行う。
【0029】
記憶装置32は、RAMやROM等の主記憶装置及びHDDやSSD、フラッシュメモリ等の補助記憶装置である。主記憶装置は、プロセッサが読み出したプログラムや人事評価に関する情報を一時的に記憶したり、プロセッサの作業領域を確保したりする。補助記憶装置は、プロセッサが実行するプログラムや人事評価に関する情報等を記憶する。
【0030】
入出力装置33は、例えばキーボード、マウス等の入力装置や、モニタ等の出力装置、タッチパネル等の入出力装置といったユーザインターフェースである。例えば、ユーザは、入出力装置33を介して人事評価支援サーバ2に対し自己又は他者の評価を表す情報を登録したり、人事評価支援サーバ2が保持している情報を表示したりする。
【0031】
プロセッサ34は、CPU等の演算処理装置であり、プログラムを実行することにより本実施の形態に係る各処理を行う。ユーザ端末3についても、プロセッサ34内に機能ブロックを示している。プロセッサ34は、設定登録部341、表示制御部342、及びデータ入力部343として機能する。設定登録部341は、入出力装置33に対するユーザの操作に応じて、上述した人事評価制度を表す情報や、マスタデータ、アクセス権やセキュリティ要件を表す情報等の設定情報の入力を受け、通信I/F31を介して人事評価支援サーバ2へ送信する。表示制御部342は、人事評価支援サーバ2から取得した所定の様式の人事評価表や集計用一覧表を、入出力装置33に表示させる。なお、人事評価表等には、ユーザ本人やその上司等の評価者による評価を表す情報が入力され、人事評価支援サーバ2に保持されている。これらの情報は、表示制御部342によって表示される人事評価表等にマッピングされ、ユーザに提示される。データ入力部343は、入出力装置33に対するユーザの操作に応じて、ユーザ本人の目標や評価を表す情報、ユーザが評価すべき他者の評価を表す情報等の入力を受け、通信I/F31を介して人事評価支援サーバ2へ送信する。なお、プロセッサ34は、人事評価支援サーバ2と協働して、これらの機能部を実現する。また、設定登録部341は、管理ユーザのユーザ端末3のみに設けられるものであってもよい。
【0032】
<登録処理>
図3は、マスタデータや人事評価表等の様式を登録する登録処理の一例を示す処理フロー図である。ユーザ端末3の設定登録部341は、入出力装置33を介して、人事担当者のような管理ユーザの操作を受け付け、評価者又は被評価者としてシステムを利用する利用ユーザのマスタデータを設定したり、人事評価表、集計用一覧表等の様式を表すデータを作成したりする(図3:S1)。本ステップでは、管理ユーザが、例えば一般的な表計算ソフトで読み書きできるファイル等、所定の形式で、マスタデータをメンテナンスしたり、書類のひな形となる様式を作成したりする。すなわち、マスタデータを更新する際には、管理ユーザは表計算ソフトにおいて利用ユーザの行を修正することができる。また、人事評価表、集計用一覧表等の様式を表すデータを作成する際には、ユーザは表計算ソフトで、被評価者及び評価者であるユーザが入力すべき欄を含む人事評価表を作成し、被評
価者及び評価者が情報を記入すべき入力欄を指定する。
【0033】
図4は、表計算ソフトの形式で予めダウンロードしたマスタデータの一例を示す図である。マスタデータは、人事評価支援サーバ2が保持するデータベースのテーブルに記録されると共に、設定管理部241は、テーブルのレコードを、表計算ソフトで読み書き可能なファイルのシート(スプレッドシート)に書き出してユーザ端末3にダウンロードさせる。図4のシートは、「登録」ボタンと、「チェック」ボタンと、利用ユーザのマスタデータを示すテーブルとを含む。テーブルは、「変更フラグ」、「社員番号」、「組織」、「兼務所属1」、・・・、「役職名」、「職種名」、「等級名」、・・・といった属性を含む。変更フラグのフィールドには、更新するレコードを指定するためのフラグが入力可能である。「社員番号」に対応するフィールドには、社員の氏名が表示されている。「組織」に対応するフィールドには、各レコード(各行)に登録された社員が属する組織の名称が表示されている。「兼務所属1」に対応するフィールドには、各社員が他の組織にも属する場合に、組織の名称が表示される。「役職名」に対応するフィールドには、各社員の役職が表示されている。「職種名」に対応するフィールドには各社員の職種が表示されている。「等級名」に対応するフィールドには、各社員の等級が表示されている。なお、図示していないが、各レコードに登録された社員に対し、当該社員を評価する1以上の評価者を登録できるものとする。
【0034】
ここで、図4において下線が付された属性名は、当該列に表示する内容を切替可能であることを示す。図5は、表示の切替後のマスタデータの一例を示す図である。すなわち、図4においては「社員番号」に対応するフィールドには社員の氏名が表示されているところ、属性名「社員番号」をユーザがクリック又はタップすると、当該フィールドには、図5に示すように各社員に対応付けられた社員番号が表示される。社員番号は、本システムにおいて各社員を一意に特定するための識別情報である。また、図5の属性名「氏名」をユーザがクリック等すると、図4に示したように、当該フィールドには社員の氏名が表示される。同様に、組織、兼務所属1等の列も、日本語の名称とその各々に割り当てられた識別情報とが切替可能になっている。
【0035】
図6は、他のシートに保持されるマスタデータの一例を示す図である。識別情報及び氏名のような切換前後のデータの組合せは、図6に示すように例えば同一のファイルに含まれる他のシート(図4、5では「DLユーザ」等のシート)に表形式で保持される。また、社員等を一意に表す識別情報である社員番号等を、図4、5に示すような表計算ソフトのシート上においては非表示に設定された列(図示せず)に保持しているものとする。そして、図4、5に表示された列には、各社員に対応する氏名又は社員番号が表示される。
【0036】
以上のように、日本語の名称とシステム上の識別情報とを1つの列に切替可能に表示することで、人事担当者等のようなユーザは、システムに精通していないユーザにとっても理解しやすい日本語名称のような情報を参照してマスタデータのメンテナンスができると共に、同姓同名の利用ユーザが存在するような場合にはユーザを一意に特定できる社員番号のような情報を参照することができるようになる。また、管理ユーザのユーザ端末3の表示領域が十分に広くない場合であっても、管理ユーザは属性名のクリック等により(画面をスクロールさせることなく)2つの情報を確認でき、利便性が向上する。
【0037】
図7は、業績評価シートの一例を示す図である。業績評価シートは、表計算ソフトで読み書き可能なファイルのシート(スプレッドシート)として提供される。また、業績評価シートは、ユーザが自己の目標(評価項目)とその評価を記入する人事評価表であり、例えば会社の従業者であるユーザごと且つ所定の期間ごとに1つのシートが作成される。図7の例では、便宜上一部の項目にユーザの情報や目標、評価を表す情報等が入力されているが、図3のS1においては業績評価シートのひな形となる様式が作成される。また、図
7の例では1つのシートを示しているが、入力する項目や操作に用いるボタンを複数に分けて、複数のシートとして提供されるようにしてもよい。
【0038】
図7の業績評価シートは、データを人事評価支援サーバ2に記憶させるための保存ボタン、面談日の表示欄、被評価者であるユーザに関する情報の表示欄、当該ユーザの目標及び評価の記入欄、賞与に関する情報の表示欄、異動希望の記入欄を含む。保存ボタンは、「一時保存」及び「確定保存」の2つのボタンを含み、例えば一時保存ボタンによりユーザが記入中の内容を人事評価支援サーバ2に一時的に保存させ、確定保存ボタンによりユーザが記入した内容を人事評価支援サーバ2に保存させるとともに自己の入力を終了させ、後続の評価者に対しデータの入力を可能にする。ユーザに関する情報は、被評価者であるユーザの氏名(図7の例では「USER1」)、所属、職種、等級、役職、1次評価者であるユーザの名前(USER2)、2次評価者であるユーザの名前(USER3)、最終評価者であるユーザの名前(USER4)の各表示欄を含む。図3のS1においては、これらの表示欄がシート上に配置されるとともに、各欄に表示すべき情報と、人事評価支援サーバ2が保持しているマスタデータとが対応付けられる。ユーザの目標及び評価の記入欄は、通し番号(No.)、目標、達成基準、ウェイト、難易度、振り返り、自己評価、1次上司コメント、1次評価、2次評価、2次総合の入力欄を含む。例えば目標欄に示された観点は図3のS1において複数のユーザに共通してあらかじめ設定され、後のステップにおいて各ユーザが達成基準欄に自己の目標を自由に入力するようにしてもよい。また、各目標欄は、行動評価に関する項目であるか、実績評価に関する項目であるかを識別可能に定められるようにしてもよい。例えば、評価項目には、行動評価に関する目標を入力すべき欄と、実績評価に関する目標を入力すべき欄とが予め定められていてもよい。図3のS1においては、例えば、ユーザが属する組織の人事評価制度に応じて評価者の入力欄の数が設定され、各入力欄に対して、被評価者、1次評価者、2次評価者、最終評価者等のいずれがデータを入力できるのか定められる。また、例えばウェイトの欄には、被評価者であるユーザの職種や等級、役職といった人事上の立場に対応付けて、目標として挙げられた各観点の点数に乗じる重みを表す値が設定されるようにしてもよい。また、評価を表す点数にウェイトを乗じた値の総和に基づいて賞与欄の最終的な点数や評語が決定されるようにしてもよい。ウェイトの値は、例えばユーザの職種及び人事上の立場の少なくとも一方と対応付けて、上述した行動評価、実績評価といった評価項目の種別ごとに予め定められていてもよい。また、異動希望の欄には、例えば被評価者であるユーザや評価者である上司のユーザが自由に記述できる入力欄が設けられている。
【0039】
図8は、ウェイトマスタの一例を示す図である。ウェイトマスタは、ユーザの職種及び人事上の立場の少なくとも一方と対応付けて、行動評価及び実績評価を重視する比率を定めるテーブルである。図8の表は、人事上の立場の一例である役職と対応付けて、評価項目に対する重みを表す値が登録されている。このような定義を、予め記憶装置22に記憶させておき、組織に属するユーザに一律に適用することができる。なお、人事上の立場は、組織内で定められるポストや等級等であってもよい。また、営業職や研究開発職、事務職といった職種ごとに異なるウェイトマスタが定義されるようにしてもよいし、1つのウェイトマスタにおいて役職に代えて職種に対応付けて評価項目に対する重みを表す値が登録されるようにしてもよい。例えば、上位の役職ほど行動評価よりも実績評価を重視するような重みが設定されるものとする。また、例えば、各評価を表す点数に、それぞれ対応するウェイトを乗じた値の総和を求め、賞与や昇給の基準として用いることができる。
【0040】
図9は、コンピテンシーシートの一例を示す図である。コンピテンシーシートも、表計算ソフトで読み書き可能なファイルのシートとして提供される。また、コンピテンシーシートは、ユーザに共通して適用される評価項目に対し各ユーザが評価を記入する人事評価表であり、例えば会社の従業員であるユーザごと且つ所定の期間ごとに1つのシートが作成される。図9の例も、便宜上一部の項目にユーザの情報等が入力されているが、図3
S1においては業績評価シートのひな形となる様式が作成される。また、図9の例では1つのシートを示しているが、複数のシートとして提供されるようにしてもよいし、上述した業績評価シートと合わせて1つのシートが提供されるようにしてもよい。
【0041】
図9のコンピテンシーシートは、データを人事評価支援サーバ2に記憶させるための保存ボタン、被評価者であるユーザに関する情報の表示欄、予め定められた所定の観点に対する評価を表す情報の統計表示欄、評価をグラフ化したレーダーチャート、細分化された所定の観点に対する評価を表す情報の入力欄を含む。保存ボタン、ユーザに関する情報は、図7に示した業績評価シートと同様である。所定の観点に対する評価の統計表示欄には、ユーザが入力した点数を例えば平均して表示する。レーダーチャートには、所定の観点について平均された値がグラフとして描画される。なお、平均の算出等の統計処理は、表計算ソフトが備える機能により行うことができる。また、細分化された所定の観点に対する評価を表す情報の入力欄は、通し番号(No.)、観点、項目、内容、自己評価コメント、自己評価(点数)、1次評価コメント、1次評価(点数)の入力欄を含む。観点、項目の各入力欄には、例えば組織が採用する人事評価制度や事業の範囲、ユーザの業務の範囲に応じて、図3のS1において観点の数や内容が設定される。また、自己や評価者のコメント、点数の入力欄は、図3のS1において欄の数やタイトルが設定され、後のステップにおいて各ユーザに内容を入力させる。また、各入力欄に対して、被評価者、1次評価者等のいずれがデータを入力できるのか定められる。
【0042】
図10は、評価一覧シートの一例を示す図である。評価一覧シートも、表計算ソフトで読み書きするファイルのシートとして提供される。また、評価一覧シートは、評価者であるユーザが閲覧可能に設定され、被評価者であるユーザの一覧を表示する集計用一覧表である。また、評価一覧シートは、例えば会社の全社員について又は部署ごと且つ所定の期間ごとに1つのシートが作成されるものであるが、これに限らず任意の被評価者を一覧表示する評価一覧シートを複数種類定義してもよい。図10の例も、便宜上一部の項目にユーザの評価を表す情報が入力されているが、図3のS1においては評価一覧シートのひな形となる様式が作成される。また、評価一覧シートにおいては、例えば既存の表計算ソフトの機能を利用して、評価作業の工程における段階を示すステータスや、被評価者の所属、評価者、職種、等級などに基づいて検索し、表示する被評価者を絞り込めるようにしてもよい。
【0043】
図10の評価一覧シートは、表計算ソフトに入力された情報を人事評価支援サーバ2に記憶させるための登録ボタン、点数の範囲に対する統計を表すテーブル、被評価者であるユーザの一覧を表すテーブルを含む。登録ボタンが押下されると、ユーザが記入又は変更した内容を人事評価支援サーバ2に保存させる。点数の範囲に対する統計を表すテーブルには、任意の評価項目について、点数の範囲と当該点数が付与された被評価者の人数、全体に占める当該範囲の点数が付与されたユーザの割合を表す分布率が算出され、表示される。なお、このような統計処理も、表計算ソフトが備える機能により実現することができる。被評価者であるユーザの一覧を表すテーブルには、ステータス、氏名、職種、等級、所属、1次評価者、2次評価者、並びに業績評価及びコンピテンシーに関する評価項目に対して付与された点数の各表示欄が設けられている。そして、1つのレコードに被評価者であるユーザの情報が1人分表示される。ステータスの表示欄には、当該レコードが示す被評価者の、評価の工程を表す情報が表示される。評価の工程を表す情報とは、例えば「自己評価中」、「1次評価中」、「2次評価中」、「最終評価中」のように、複数の被評価者であるユーザによって段階的に行われる評価作業の段階を表す情報をいうものとする。氏名、職種、等級、所属、1次評価者、2次評価者の各表示欄には、当該レコードが示す被評価者の情報が表示される。また、業績評価及びコンピテンシーに関する評価項目に対して付与された点数の各表示欄には、被評価者自身や評価者が付けた点数が表示される。また、評価一覧を閲覧する権限が与えられた評価者であるユーザは、評価一覧シートに
対して点数の値を入力又は変更し、人事評価支援サーバ2が保持する情報を更新することができるものとする。例えば、1次評価者、2次評価者、最終評価者であるユーザには、それぞれ自己が評価すべき被評価者であるユーザが定められており、自身が評価すべき評価者の情報に対して閲覧権限や点数の修正権限が設定されるようにしてもよい。
【0044】
図3のS1においては、例えば、人事担当者やシステム担当者等の管理ユーザが、図7図10に例示したような人事評価のための情報入力に用いる様式を、表計算ソフトで作成する。すなわち、管理ユーザは、自己が所属する組織の人事評価制度に応じて入力項目の数や内容、評価作業の工程の数等を決定することができる。なお、表計算ソフトで読み書き可能なファイルは、管理ユーザがすべて作り上げるのでなく、ひな型が提供されるようにしてもよい。また、各シートに設けられる入力欄には、入力できる情報のデータ型や内容があらかじめ管理ユーザによって定められるようにしてもよい。例えば、点数の入力欄には、所定の範囲の数値の入力のみが許される。また、入力できる内容は、あらかじめ定められた選択肢の中から例えばプルダウン形式で選択できるようにしてもよい。
【0045】
そして、ユーザ端末3の設定登録部341は、通信I/F31を介して人事評価支援サーバ2に対し、S1で作成された様式データを送信する(図3:S2)。本ステップでは、図7図10に例示したようなファイルが送信される。
【0046】
一方、人事評価支援サーバ2の設定管理部241は、通信I/F21を介してユーザ端末3から様式データを受信する(図3:S3)。そして、設定管理部241は、様式データに設けられた情報の入力欄と、予め記憶装置22に記憶されている汎用的なデータベースのテーブルに予め設けられるカラムとを対応付け、対応関係を表す情報を記憶装置22に保持させる(図3:S4)。
【0047】
図11は、人事評価支援サーバ2の記憶装置に記憶される汎用的なデータベースのテーブルの一例を示す図である。なお、本実施形態で示すテーブルのデータ構造は一例であり、適宜正規化又は非正規化して実装することができる。図11のテーブルは、ユーザ、期間を登録するカラム(属性)、及び所望の情報を保持することができるカラムが複数設けられている。各カラムは、例えば文字列型で、人事評価表の入力に十分なデータサイズが確保されているものとする。
【0048】
図12は、人事評価支援サーバ2の記憶装置に記憶される汎用的なデータベースのテーブルのカラムと、様式データに設けられた情報の入力欄との対応付けを表すデータの一例を示す図である。図12に示すテーブルは、データベース、様式の各カラムを有する。データベースのカラムには、図11に例示した汎用的なデータベースのカラムの識別情報が登録されている。様式のカラムには、図7図10に例示した様式データの入力項目を示す情報が登録されている。様式データの入力項目を示す情報は、表計算ソフト上の行及び列で表される識別情報や、表計算ソフト上のセルに付されるラベル等の識別情報で表されるものであってもよい。図12の例では、便宜上、シート及び入力項目の名称を示している。
【0049】
図3のS4においては、図12に示したような対応関係を表す情報が記憶される。なお、人事評価支援サーバ2は、ユーザ端末3において表計算ソフトに入力される人事評価に関する情報を、当該情報が入力された入力欄の識別情報と共に受信した場合、データベースのテーブルのカラムと、様式データに設けられた情報の入力欄との対応付けを表すデータに基づいて、図11に示したような汎用的なテーブルの対応するカラムに格納することができるようになる。以上で、図3に示した様式登録処理を終了する。
【0050】
<人事評価支援処理>
図13は、人事評価支援処理の一例を示す図である。人事評価支援処理は、評価作業の核工程において、被評価者や評価者が操作するユーザ端末3から人事評価支援サーバ2へ情報の参照要求が送信されると開始されるものとする。
【0051】
ユーザ端末3の表示制御部342は、通信I/F31を介して人事評価支援サーバ2へ、人事評価に関する情報の参照を要求する(図13:S11)。本ステップでは、被評価者であるユーザが、自己の目標や評価を入力するための情報を、例えば表計算ソフトのファイル等の形式でダウンロードするための要求が送信される。
【0052】
一方、人事評価支援サーバ2の出力制御部243は、通信I/F21を介してユーザ端末3から要求を受信する(図13:S12)。そして、ユーザ端末3を使用するユーザにデータの閲覧権限があるか判断する(図13:S13)。なお、所定の部署やグループ会社等、ユーザに対し定められる閲覧可能のある他のユーザの範囲をさらに用いて閲覧権限の有無を判断するようにしてもよい。また、要求時に認証処理を行うか否かの設定や、認証処理に利用できるパスワードの文字種及びデータ長を含むセキュリティ要件を別途定めるようにしてもよい。
【0053】
図14は、人事評価支援サーバ2の記憶装置22に予め格納されるユーザ情報テーブルの一例を示す図である。図14に示すテーブルは、氏名、所属、職種、等級、役職、1次評価者、2次評価者、最終評価者、期間の各カラムを有する。氏名、所属、職種、等級、役職の各カラムには、被評価者であるユーザの各情報が登録される。また、1次評価者、2次評価者、最終評価者の各カラムには、被評価者であるユーザを評価する、評価者であるユーザの識別情報が登録される。また、期間のカラムには、期間の始期及び終期を示す情報が登録される。ユーザ情報テーブルは、図4~6に示したシートを介して更新される。また、図12のS13においては、所望の期間において、閲覧の要求元のユーザの本人であったり、当該ユーザが評価者である場合は、S13において当該ユーザの人事評価に関する情報の閲覧権限があると判断される。
【0054】
閲覧権限がないと判断された場合は、ユーザ端末3には人事評価に関する情報が送信されない(図示せず)。一方、閲覧権限があると判断された場合は、出力制御部243は、例えば要求に応じて、図7図10に示したような表計算ソフトのファイルを送信する(図13:S14)。なお、業績評価シート、コンピテンシーシート、評価一覧シート等のシート単位で閲覧権限を設定し、閲覧権限のあるシートを送信対象としてもよいし、これらのシートに含まれる項目単位で閲覧権限を設定し、閲覧権限のある項目のみに情報を有するシートを作成するようにしてもよい。本ステップで送信されるファイルには、被評価者及び評価者を示す情報が所定の入力欄に入力され、送信される。また、ファイルを送受信する際に通信を暗号化するか否か、ファイルにパスワードを設定して圧縮するか否か、予め定めておくようにしてもよい。なお、ユーザ端末3が過去に人事評価表等をダウンロードしている場合は、例えば人事評価表等のファイルに付されたバージョン情報やタイムスタンプ等を基準に更新の有無を判断し、更新されている場合に、出力制御部243がファイルを送信するようにしてもよい。
【0055】
一方、ユーザ端末3の表示制御部342は、通信I/F31を介して人事評価支援サーバ2からファイルを受信する(図13:S15)。そして、ユーザ端末3のデータ入力部343は、ユーザから情報の入力を受け付ける(図13:S16)。本ステップでは、ユーザの目標や評価を表す情報が入力される。なお、本実施形態では表計算ソフトのファイルを利用するため、ユーザは入力中の情報を任意のタイミングで自己のユーザ端末3の記憶装置32に保存しておくことができる。
【0056】
また、データ入力部343は、ユーザの操作に応じて、ファイルの入力欄に入力された
情報を通信I/F31を介して人事評価支援サーバ2へ送信する(図13:S17)。本ステップでは、図7図9の一時保存ボタン若しくは確定保存ボタン、又は図10の登録ボタンが押下された場合、データ入力部343は、例えば被評価者であるユーザの識別情報、評価対象の期間、入力欄の識別情報と入力された情報との組み合わせを人事評価支援サーバ2へ送信する。
【0057】
一方、人事評価支援サーバ2のデータ管理部242は、通信I/F21を介してユーザ端末3から情報を受信する(図13:S18)。そして、データ管理部242は、受信した情報を用いて記憶装置22の汎用的なテーブルを更新する(図13:S19)。本ステップでは、データ管理部242は、記憶装置22に記憶されている、データベースのテーブルのカラムと、様式データに設けられた情報の入力欄との対応付けを表すデータに基づいて、受信した情報を汎用的なデータベースのテーブルのフィールドに格納する。なお、受信した情報は、被評価者であるユーザの識別情報及び評価対象の期間に対応付けて格納される。なお、本ステップでは、データ管理部242は、評価作業の工程における順序を表す情報に基づいて、先に評価するユーザが入力すべきフィールドに情報が入力されている場合、後に評価するユーザから情報の入力を受け付けるようなワークフローを提供してもよい。すなわち、前の工程において入力を行うべきユーザが図7図9の確定保存ボタンを押下して情報を格納した場合、本システムのワークフロー上、前のユーザの工程が完了し、図14に示した1次評価者、2次評価者等、次の工程において入力を行うべきユーザが情報を入力できるようになる。なお、ワークフロー上、前の工程における承認を待たずに(スキップして)後の工程における評価を入力できるように設定し得るものであってもよい。また、評価作業の複数の工程における評価者が同一である場合は、ワークフロー上の複数の工程における評価を、順序を問わずに(換言すれば、前工程をスキップして)入力できるように設定し得るものであってもよい。
【0058】
このように、人事評価支援サーバ2は、ユーザ端末3において表計算ソフトに入力される人事評価に関する情報を、当該情報が入力された入力欄の識別情報と共に受信した場合、データベースのテーブルのカラムと、様式データに設けられた情報の入力欄との対応付けを表すデータに基づいて、図11に示したような汎用的なテーブルの対応するカラムに格納することができる。以上で、図13に示した人事評価支援処理を終了する。
【0059】
<様式の変更>
図7図10に示したような様式を、管理ユーザが変更する場合、図3と同様の設定登録処理が行われる。すなわち、図3のS1において変更後の様式を表す情報が、例えば表計算ソフトのファイルの形式で作成される。例えば、図7に示した業務評価シートに入力すべき目標の数が増減されたり、図9に示したコンピテンシーシートに予め設定される観点や項目が変更される。そして、図7図9と整合するように、図10に示した評価一覧シートにおいて一覧表示される評価項目の数や内容が変更される。
【0060】
そして、図3のS4においては、変更後の入力欄と、汎用的なデータベースのテーブルのカラムとの対応付けがなされる。なお、図12に示した対応付けを表す情報は、例えば期間を示す情報と対応付けて、様式が変更されるごとに作成される。このように、例えば新たな期間から人事評価制度が変更されるような場合、ユーザは人事評価システムを容易に変更することができる。
【0061】
また、図13のS14においては、変更後の様式に従ったファイルが送信される。そして、被評価者又は評価者であるユーザは、変更後のファイルに対し、人事評価に関する情報を入力することができる。
【0062】
<効果>
本実施形態に係るシステムによれば、管理ユーザは所望の人事評価表を作成し、被評価者及び評価者であるユーザが入力すべき欄やその内容を指定することで、人事評価支援サーバ2は、データベースのテーブルに予め設けられるカラムと人事評価表の入力欄とを対応付ける。したがって、大掛かりなシステム開発を行うことなく、人事評価制度に応じた人事評価表を定義し、カラムと入力欄との対応付けに基づいて、入力される情報をデータベースのテーブルに記憶させることができる。また、カラムと入力欄との対応付けに基づいて、テーブルに記憶させた情報を、人事評価表や集計用一覧表にマッピングして表示させたり、集計して表示させることができる。なお、評価者は、複数の被評価者のレコードを一覧表示する集計用一覧表に対して、表計算ソフト上でまとめて評価を入力し、一度に登録することができるため、評価対象の人数が多い場合も入力作業が容易である。
【0063】
また、例えば図14に示したように、被評価者と評価者との関係が期間に対応付けて記憶されているため、例えば部下のような自身が評価すべきユーザを所望の期間について適切に抽出し、ユーザに入力させることができるようになる。また、自己評価、1次評価、2次評価、・・・のような評価する順序を表す情報に基づいて、先に評価するユーザの入力が完了した場合に、後に評価するユーザからの入力を受け付けることで、業務のワークフローに沿ったシステムを実現できる。また、自己評価中、1次評価中、2次評価中、・・・のような評価作業の工程における段階を表すステータスを表示することで、処理の状況や、自身が処理すべき対象の被評価者をユーザが認識し易くなる。
【0064】
また、ユーザとのインターフェースに表計算ソフトのファイルを利用するため、ユーザは入力中の情報を任意のタイミングで自己のユーザ端末3に保存することができる。したがって、例えば、評価者であるユーザは、会議室や個室に移動してオフラインで評価を入力する作業を行い、自席に戻ってオンラインで評価を登録するような使い方もできる。このようにすれば、入力作業中に被評価者に内容を見られるようなことを避けられる。また、ウェブページに情報を入力する場合と異なり、入力作業中に通信のセッションがタイムアウトするようなこともない。
【0065】
<その他>
実施形態及び変形例の構成は例示であり、本発明は上述した構成に限定されない。また、実施形態及び変形例に示した構成は、本発明の課題や技術的思想を逸脱しない範囲で可能な限り組み合わせることができる。
【0066】
<ブラウザ入力>
表計算ソフトのファイルに代えて、目標や評価を入力するためのウェブページを用いてユーザに評価等を入力させるようにしてもよい。図15は、ウェブページを表示するユーザ端末3の一例を示す図である。図15の例は、図7に示した入力項目をスマートフォンやタブレット用の業績評価シート入力画面であり、ユーザ端末3にインターネットブラウザが搭載されていれば、表計算ソフトを有していなくても入力が可能になっている。ウェブページは、ユーザ端末3のインターネットブラウザで表示することができる。なお、ウェブページでなく、ユーザが評価等を入力するためのアプリケーションソフトウェアを提供するようにしてもよい。すなわち、人事評価支援サーバ2が保持する同一のデータが表計算ソフトを用いたインターフェース及びインターネットブラウザを用いたインターフェースの両者にマッピングされ、両者を用いて人事評価支援サーバ2が保持する同一のデータを参照及び更新できるようになっている。このようにすれば、例えば、社員であるユーザには貸与されたPCから表計算ソフトを用いて人事評価に関する情報を入力させ、アルバイトやパートであるユーザには共有のPCや各自の携帯端末から人事評価に関する情報を入力させるような使い方ができる。
【0067】
図15に示すような入力画面は、管理ユーザがインターネットブラウザを介して作成で
きる。すなわち、予め表計算ソフトのファイルにおいて定義された入力項目と、入力画面上にレイアウトされるテキストボックス、ラジオボタン、チェックボックス、プルダウンメニュー等のコントロールとをGUIを用いて関連付けることで、図15に示すような入力画面を作成できるようにしてもよい。
【0068】
<分析レポート>
評価結果と、他の指標とを組み合わせて表示できるようにしてもよい。例えば、eNPS、被評価者が受講した研修や取得した資格、取引先などから得られる評価を組み合わせて表示する。
【0069】
また、個人に対する評価の集計結果と、別途作成した組織に対する評価とを組み合わせて、対比しやすいように表示させてもよい。
【0070】
また、各社員についてリクルート時から退職までの評価に関する情報を関連付けて記憶させておき、人事評価時や任意の分析時に一連の情報を参照できるようにしてもよい。また、動画や音声で評価に関する面談の内容を、例えば人事評価支援サーバ2や任意のクラウド上に記録し、後の工程において参照できるようにしてもよい。
【0071】
本発明は上述の処理を実行するコンピュータプログラムを含む。さらに、当該プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に属する。当該プログラムが記録された記録媒体については、コンピュータに、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、上述の処理が可能となる。
【0072】
ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータから読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータから取り外し可能なものとしては、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、光ディスク、磁気テープ、メモリカード等がある。また、コンピュータに固定された記録媒体としては、ハードディスクドライブやROM等がある。
【符号の説明】
【0073】
1 人事評価支援システム
2 人事評価支援サーバ
241 設定管理部
242 データ管理部
243 出力制御部
3 ユーザ端末
341 設定登録部
342 表示制御部
343 データ入力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2021-11-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レコードを一意に特定するための識別情報と、当該識別情報に対応する表示名との組合せ、及び当該組合せに関連付けられた情報を含む情報を記憶する記憶装置と、
前記組合せに関連付けられた情報を、ユーザの装置が保持する表計算ソフトを介して表示及び更新するためのファイルを出力する設定管理部と、
を備える情報管理装置であって、
前記ファイルは、前記識別情報と前記表示名とを格納すると共に、前記組合せに関連付けられた情報に対応付けて、前記識別情報及び前記表示名を1つの列に切替可能に表示する
情報管理装置。
【請求項2】
前記表示名は社員の名前であり、
前記組合せに関連付けられた情報は、人事評価に用いる情報である
請求項1に記載の情報管理装置。
【請求項3】
前記設定管理部は、評価項目に対する入力欄を含む人事評価表の様式を表す情報を取得し、データベースのテーブルに予め設けられるカラムと前記入力欄とを対応付け、対応関係を表す情報を記憶装置に記憶させ、
被評価者である複数の第1のユーザが入力する自己の評価に関する情報であって前記入力欄に対する記載事項を表す情報を取得し、前記対応関係を表す情報に基づいて、前記入力欄に対応付けられた前記カラムのフィールドに前記記載事項を表す情報を登録するデータ登録部と、
前記フィールドに登録された情報を読み出し、読み出した情報、又は当該読み出した情報を集計した情報を、評価者である第2のユーザの装置に出力する出力制御部と、
をさらに備え、
前記データ登録部が取得する前記記載事項を表す情報は、前記第1のユーザ又は前記第2のユーザの装置が保持する前記表計算ソフトへ入力され、入力された情報は、ユーザの操作に応じて当該表計算ソフトが実行するスクリプトによって前記情報管理装置へ送信され、
前記出力制御部は、複数の前記第1のユーザの評価に関する情報を一覧表示する集計用一覧表を前記第2のユーザの装置に出力し、前記第1のユーザの評価に関する情報を前記
表計算ソフトの所定の表示位置にマッピングして表示させ、
前記データ登録部は、前記第2のユーザが前記表計算ソフトの前記集計用一覧表を介して入力する複数の前記第1のユーザの評価を表す情報をまとめて取得し、前記記憶装置に登録する
請求項1又は2に記載の情報管理装置。
【請求項4】
前記設定管理部は、期間を表す情報と、当該期間において前記第1のユーザを評価する前記第2のユーザを表す情報とを取得して前記記憶装置に記憶させ、
前記出力制御部は、前記第1のユーザが入力したある期間における自己の評価に関する情報を、当該期間において前記第1のユーザを評価すべき前記第2のユーザの装置に出力し、
前記データ登録部は、前記第2のユーザが入力する前記第1のユーザの前記期間における評価に関する情報であって前記入力欄に対する記載事項を表す情報をさらに取得し、前記対応関係を表す情報に基づいて、前記入力欄に対応付けられた前記カラムのフィールドに前記記載事項を表す情報を登録する
請求項3に記載の情報管理装置。
【請求項5】
前記設定管理部は、前記第1のユーザを評価する複数の前記第2のユーザと、評価する順序を表す情報とを取得して前記記憶装置に記憶させ、
前記データ登録部は、前記順序を表す情報に基づいて、先に評価する前記第2のユーザが入力すべき前記フィールドに情報が入力された場合、後に評価する前記第2のユーザから情報の入力を受け付ける
請求項3又は4に記載の情報管理装置。
【請求項6】
前記設定管理部は、前記順序の少なくとも一部をスキップする設定をさらに取得して前記記憶装置に記憶させ、
前記データ登録部は、前記スキップする設定がなされた場合も、後に評価する前記第2のユーザから情報の入力を受け付ける
請求項5に記載の情報管理装置。
【請求項7】
コンピュータが、
レコードを一意に特定するための識別情報と、当該識別情報に対応する表示名との組合せ、及び当該組合せに関連付けられた情報を含む情報を記憶する記憶装置に対し、前記組合せに関連付けられた情報を、ユーザの装置が保持する表計算ソフトを介して表示及び更新するためのファイルを出力し、
前記ユーザの装置から前記表計算ソフトを介して送信される情報に基づいて前記記憶装置に記憶する情報を更新する
情報管理方法であって、
前記ファイルは、前記識別情報と前記表示名とを格納すると共に、前記組合せに関連付けられた情報に対応付けて、前記識別情報及び前記表示名を1つの列に切替可能に表示する
情報管理方法。
【請求項8】
コンピュータに、
レコードを一意に特定するための識別情報と、当該識別情報に対応する表示名との組合せ、及び当該組合せに関連付けられた情報を含む情報を記憶する記憶装置に対し、前記組合せに関連付けられた情報を、ユーザの装置が保持する表計算ソフトを介して表示及び更新するためのファイルを出力させ、
前記ユーザの装置から前記表計算ソフトを介して送信される情報に基づいて前記記憶装置に記憶する情報を更新させる
ための情報管理プログラムであって、
前記ファイルは、前記識別情報と前記表示名とを格納すると共に、前記組合せに関連付けられた情報に対応付けて、前記識別情報及び前記表示名を1つの列に切替可能に表示する
情報管理プログラム。