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特開2022-106252飛行型ロボット、飛行型ロボットの制御プログラムおよび飛行型ロボットの制御方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022106252
(43)【公開日】2022-07-19
(54)【発明の名称】飛行型ロボット、飛行型ロボットの制御プログラムおよび飛行型ロボットの制御方法
(51)【国際特許分類】
   A63H 27/00 20060101AFI20220711BHJP
   B64C 39/02 20060101ALI20220711BHJP
   B64D 47/08 20060101ALI20220711BHJP
   B64C 13/18 20060101ALI20220711BHJP
   A63H 11/00 20060101ALI20220711BHJP
   A63H 17/02 20060101ALI20220711BHJP
   A63H 17/00 20060101ALI20220711BHJP
   A63H 17/42 20060101ALI20220711BHJP
   A63H 27/133 20060101ALI20220711BHJP
   A63H 30/04 20060101ALI20220711BHJP
   G05D 1/10 20060101ALI20220711BHJP
   G08G 5/00 20060101ALI20220711BHJP
【FI】
A63H27/00 B
B64C39/02
B64D47/08
B64C13/18 Z
A63H11/00 Z
A63H17/02
A63H17/00 B
A63H17/42
A63H27/133 Z
A63H30/04 Z
G05D1/10
G08G5/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】92
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021001151
(22)【出願日】2021-01-06
(71)【出願人】
【識別番号】516385310
【氏名又は名称】合同会社酒井総合研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100104190
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 昭徳
(72)【発明者】
【氏名】岸田 郁子
【テーマコード(参考)】
2C150
5H181
5H301
【Fターム(参考)】
2C150CA02
2C150DA18
2C150DA36
2C150DF01
2C150DG02
2C150DG13
2C150DJ10
2C150DK02
2C150DK10
2C150EB01
2C150EB17
2C150ED02
2C150ED09
2C150ED42
2C150EF01
2C150EF07
2C150EF16
2C150EF29
2C150EF32
2C150EF33
2C150EG03
2C150EG16
2C150EG27
5H181AA26
5H181BB04
5H181BB08
5H181BB12
5H181CC02
5H181CC04
5H181CC11
5H181CC14
5H181FF04
5H181FF25
5H301AA06
5H301CC04
5H301CC07
5H301CC10
5H301DD05
5H301DD06
5H301DD17
5H301DD18
5H301GG07
5H301GG09
5H301GG10
5H301LL01
5H301LL02
5H301LL11
5H301QQ04
(57)【要約】
【課題】ユーザーの心を癒やし、ユーザーに充足感を与えること。
【解決手段】飛行型ロボット1000は、自動操縦により飛行するドローンを備え、駆動停止により自然落下させ(STEP1)、地面に衝突させ(STEP2)、バウンドさせる(STEP3)。その衝突の検出に基づいて駆動を再開し、浮上させる(STEP4)。これにより、飛行型ロボット1000に、ボールのバウンドを模した動作をおこなわせることができる。また、ウサギやカンガルーなどの動物のジャンプを模した動作をおこなわせることができる。そのような動作によって、ユーザーを楽しませ、飛行型ロボット1000のペットとしての愛着感を高めることができる。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動操縦により飛行する無人航空機を備え、
前記無人航空機の飛行中に、飛行に供する駆動が停止されたことを検出し、
前記駆動の停止の検出後、自機が衝突したことを検出し、
前記衝突を検出した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする飛行型ロボット。
【請求項2】
前記駆動停止の検出後、自機が衝突することなく、所定時間が経過した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする請求項1に記載の飛行型ロボット。
【請求項3】
自動操縦により飛行する無人航空機を備え、
前記無人航空機の飛行中に、自機が落下していることを検出し、
前記落下の検出後、自機が衝突したことを検出し、
前記衝突を検出した場合に、自機を浮上させる駆動をおこなうことを特徴とする飛行型ロボット。
【請求項4】
前記落下の停止の検出後、自機が衝突することなく、当該落下の速度が所定の速度に達した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする請求項3に記載の飛行型ロボット。
【請求項5】
自動操縦により飛行する無人航空機を備え、
前記無人航空機の飛行中に、飛行に供する駆動の停止の指示を受け付け、
前記指示を受け付けた場合に、前記駆動を停止し、
前記駆動が停止された後、自機が衝突したことを検出し、
前記衝突を検出した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする飛行型ロボット。
【請求項6】
自機が備える無線通信インタフェースを介して、所定の情報を取得した場合に、前記駆動を停止することを特徴とする請求項5に記載の飛行型ロボット。
【請求項7】
前記所定の情報は、特定の端末装置から出力された通知情報であることを特徴とする請求項6に記載の飛行型ロボット。
【請求項8】
前記所定の情報は、現時点以降の所定時間内に災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化が発生する可能性があることを示す情報であることを特徴とする請求項6に記載の飛行型ロボット。
【請求項9】
前記駆動を開始した後、所定時間が経過した場合に、再び前記駆動を停止することを特徴とする請求項5~8のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【請求項10】
前記駆動の停止と前記駆動の開始を所定回数繰り返しおこなうことを特徴とする請求項9に記載の飛行型ロボット。
【請求項11】
前記衝突する位置が同じ位置になるように、前記駆動を制御することを特徴とする請求項10に記載の飛行型ロボット。
【請求項12】
前記衝突する位置が異なる位置になるように、前記駆動を制御することを特徴とする請求項10に記載の飛行型ロボット。
【請求項13】
自機が備えるカメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識し、
移動する当該特定のユーザー600を追従するように、前記衝突する位置が異なる位置となるように、前記駆動を制御することを特徴とする請求項12に記載の飛行型ロボット。
【請求項14】
前記駆動停止の検出後、自機が衝突することなく、所定時間が経過した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする請求項5~13のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【請求項15】
自動操縦により飛行する無人航空機を備え、
前記無人航空機の飛行中に、自機を落下させる駆動の指示を受け付け、
前記指示を受け付けた場合に、前記駆動をおこない、
前記駆動がおこなわれた後、自機が衝突したことを検出し、
前記衝突を検出した場合に、自機を浮上させる駆動をおこなうことを特徴とする飛行型ロボット。
【請求項16】
自機が備える無線通信インタフェースを介して、所定の情報を取得した場合に、自機を落下させる駆動をおこなうことを特徴とする請求項15に記載の飛行型ロボット。
【請求項17】
前記所定の情報は、特定の端末装置から出力された通知情報であることを特徴とする請求項16に記載の飛行型ロボット。
【請求項18】
前記所定の情報は、現時点以降の所定時間内に災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化が発生する可能性があることを示す情報であることを特徴とする請求項16に記載の飛行型ロボット。
【請求項19】
自機を浮上させる駆動をおこなった後、所定時間が経過した場合に、再び自機を落下させる駆動をおこなうことを特徴とする請求項15~18のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【請求項20】
自機を落下させる駆動と自機を浮上させる駆動を所定回数繰り返しおこなうことを特徴とする請求項19に記載の飛行型ロボット。
【請求項21】
前記衝突する位置が同じ位置になるように、自機を落下させる駆動および自機を浮上させる駆動の少なくともいずれかを制御することを特徴とする請求項20に記載の飛行型ロボット。
【請求項22】
前記衝突する位置が異なる位置になるように、自機を落下させる駆動および自機を浮上させる駆動の少なくともいずれかを制御することを特徴とする請求項20に記載の飛行型ロボット。
【請求項23】
自機が備えるカメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識し、
移動する当該特定のユーザー600を追従するように、前記衝突する位置が異なる位置となるように、自機を落下させる駆動および自機を浮上させる駆動の少なくともいずれかを制御することを特徴とする請求項22に記載の飛行型ロボット。
【請求項24】
自機を落下させる駆動がおこなわれた後、自機が衝突することなく、当該落下の速度が所定の速度に達した場合に、自機を浮上させる駆動をおこなうことを特徴とする請求項15~23のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【請求項25】
前記無人航空機を覆う球体の筐体を備えていることを特徴とする請求項1~24のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【請求項26】
前記無人航空機の下側のみを覆う半球体の筐体を備えていることを特徴とする請求項1~24のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【請求項27】
前記筐体は、弾性部材によって構成されることを特徴とする請求項25または26に記載の飛行型ロボット。
【請求項28】
前記筐体は、複数の孔部を備えることを特徴とする請求項25~27のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【請求項29】
前記筐体は、メッシュ構造により構成されていることを特徴とする請求項25~27のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【請求項30】
前記衝突を検出した場合に、自機が備えるスピーカーから所定の音声を出力することを特徴とする請求項1~29のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【請求項31】
前記スピーカーから出力する音声は、生物が跳ねるときに発する音を模した音声であることを特徴とする請求項30に記載の飛行型ロボット。
【請求項32】
前記スピーカーから出力する音声は、物が弾むときに発する音を模した音声であることを特徴とする請求項30に記載の飛行型ロボット。
【請求項33】
検出された前記衝突の衝撃値に基づいて、前記音声の大きさおよび種類の少なくともいずれかを変更することを特徴とする請求項30~32のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【請求項34】
発光部を備え、
前記衝突を検出した場合に、前記発光部から光を出力することを特徴とする請求項1~31のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【請求項35】
検出された前記衝突の衝撃値に基づいて、光の大きさ、色および発光パターンの少なくともいずれか一つ
を変更することを特徴とする請求項34に記載の飛行型ロボット。
【請求項36】
検出された前記衝突の衝撃値に基づいて、当該衝突後の駆動制御を変えることを特徴とする請求項1、3、5~13、15~23、25~35のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【請求項37】
検出された前記衝突の衝撃値の大きさに応じて、自機の浮上速度を速くすることを特徴とする請求項36に記載の飛行型ロボット。
【請求項38】
検出された前記衝突の衝撃値の大きさに応じて、自機の浮上高度を高くすることを特徴とする請求項36または37に記載の飛行型ロボット。
【請求項39】
自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットの制御プログラムであって、
前記無人航空機が備えるコンピュータに、
前記無人航空機の飛行中に、飛行に供する駆動が停止されたことを検出し、
前記駆動の停止の検出後、自機が衝突したことを検出し、
前記衝突を検出した場合に、前記駆動を開始する、
処理を実行させることを特徴とする飛行型ロボットの制御プログラム。
【請求項40】
前記駆動停止の検出後、自機が衝突することなく、所定時間が経過した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする請求項39に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【請求項41】
自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットの制御プログラムであって、
前記無人航空機が備えるコンピュータに、
前記無人航空機の飛行中に、自機が落下していることを検出し、
前記落下の検出後、自機が衝突したことを検出し、
前記衝突を検出した場合に、自機を浮上させる駆動をおこなう、
処理を実行させることを特徴とする飛行型ロボットの制御プログラム。
【請求項42】
前記落下の停止の検出後、自機が衝突することなく、当該落下の速度が所定の速度に達した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする請求項41に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【請求項43】
自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットの制御プログラムであって、
前記無人航空機が備えるコンピュータに、
前記無人航空機の飛行中に、飛行に供する駆動の停止の指示を受け付け、
前記指示を受け付けた場合に、前記駆動を停止し、
前記駆動が停止された後、自機が衝突したことを検出し、
前記衝突を検出した場合に、前記駆動を開始する、
処理を実行させることを特徴とする飛行型ロボットの制御プログラム。
【請求項44】
自機が備える無線通信インタフェースを介して、所定の情報を取得した場合に、前記駆動を停止することを特徴とする請求項43に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【請求項45】
前記所定の情報は、特定の端末装置から出力された通知情報であることを特徴とする請求項44に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【請求項46】
前記所定の情報は、現時点以降の所定時間内に災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化が発生する可能性があることを示す情報であることを特徴とする請求項44に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【請求項47】
前記駆動を開始した後、所定時間が経過した場合に、再び前記駆動を停止することを特徴とする請求項43~46のいずれか一つに記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【請求項48】
前記駆動の停止と前記駆動の開始を所定回数繰り返しおこなうことを特徴とする請求項47に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【請求項49】
前記衝突する位置が同じ位置になるように、前記駆動を制御することを特徴とする請求項48に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【請求項50】
前記衝突する位置が異なる位置になるように、前記駆動を制御することを特徴とする請求項48に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【請求項51】
自機が備えるカメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識し、
移動する当該特定のユーザー600を追従するように、前記衝突する位置が異なる位置となるように、前記駆動を制御することを特徴とする請求項50に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【請求項52】
前記駆動停止の検出後、自機が衝突することなく、所定時間が経過した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする請求項43~51のいずれか一つに記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【請求項53】
自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットの制御プログラムであって、
前記無人航空機が備えるコンピュータに、
前記無人航空機の飛行中に、自機を落下させる駆動の指示を受け付け、
前記指示を受け付けた場合に、前記駆動をおこない、
前記駆動がおこなわれた後、自機が衝突したことを検出し、
前記衝突を検出した場合に、自機を浮上させる駆動をおこなう、
処理を実行させることを特徴とする飛行型ロボットの制御プログラム。
【請求項54】
自機が備える無線通信インタフェースを介して、所定の情報を取得した場合に、自機を落下させる駆動をおこなうことを特徴とする請求項53に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【請求項55】
前記所定の情報は、特定の端末装置から出力された通知情報であることを特徴とする請求項54に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【請求項56】
前記所定の情報は、現時点以降の所定時間内に災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化が発生する可能性があることを示す情報であることを特徴とする請求項54に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【請求項57】
自機を浮上させる駆動をおこなった後、所定時間が経過した場合に、再び自機を落下させる駆動をおこなうことを特徴とする請求項53~56のいずれか一つに記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【請求項58】
自機を落下させる駆動と自機を浮上させる駆動を所定回数繰り返しおこなうことを特徴とする請求項57に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【請求項59】
前記衝突する位置が同じ位置になるように、自機を落下させる駆動および自機を浮上させる駆動の少なくともいずれかを制御することを特徴とする請求項58に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【請求項60】
前記衝突する位置が異なる位置になるように、自機を落下させる駆動および自機を浮上させる駆動の少なくともいずれかを制御することを特徴とする請求項58に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【請求項61】
自機が備えるカメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識し、
移動する当該特定のユーザー600を追従するように、前記衝突する位置が異なる位置となるように、自機を落下させる駆動および自機を浮上させる駆動の少なくともいずれかを制御することを特徴とする請求項60に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【請求項62】
自機を落下させる駆動がおこなわれた後、自機が衝突することなく、当該落下の速度が所定の速度に達した場合に、自機を浮上させる駆動をおこなうことを特徴とする請求項53~61のいずれか一つに記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【請求項63】
検出された前記衝突の衝撃値に基づいて、当該衝突後の駆動制御を変えることを特徴とする請求項39、41、43~51、53~61のいずれか一つに記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【請求項64】
検出された前記衝突の衝撃値の大きさに応じて、自機の浮上速度を速くすることを特徴とする請求項63に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【請求項65】
検出された前記衝突の衝撃値の大きさに応じて、自機の浮上高度を高くすることを特徴とする請求項63または64に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【請求項66】
自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットの制御方法であって、
前記無人航空機が備えるコンピュータが、
前記無人航空機の飛行中に、飛行に供する駆動が停止されたことを検出し、
前記駆動の停止の検出後、自機が衝突したことを検出し、
前記衝突を検出した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする飛行型ロボットの制御方法。
【請求項67】
前記駆動停止の検出後、自機が衝突することなく、所定時間が経過した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする請求項66に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【請求項68】
自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットの制御方法であって、
前記無人航空機が備えるコンピュータが、
前記無人航空機の飛行中に、自機が落下していることを検出し、
前記落下の検出後、自機が衝突したことを検出し、
前記衝突を検出した場合に、自機を浮上させる駆動をおこなうことを特徴とする飛行型ロボットの制御方法。
【請求項69】
前記落下の停止の検出後、自機が衝突することなく、当該落下の速度が所定の速度に達した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする請求項68に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【請求項70】
自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットの制御方法であって、
前記無人航空機が備えるコンピュータが、
前記無人航空機の飛行中に、飛行に供する駆動の停止の指示を受け付け、
前記指示を受け付けた場合に、前記駆動を停止し、
前記駆動が停止された後、自機が衝突したことを検出し、
前記衝突を検出した場合に、前記駆動を開始する、
処理を実行することを特徴とする飛行型ロボットの制御方法。
【請求項71】
自機が備える無線通信インタフェースを介して、所定の情報を取得した場合に、前記駆動を停止することを特徴とする請求項70に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【請求項72】
前記所定の情報は、特定の端末装置から出力された通知情報であることを特徴とする請求項71に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【請求項73】
前記所定の情報は、現時点以降の所定時間内に災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化が発生する可能性があることを示す情報であることを特徴とする請求項72に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【請求項74】
前記駆動を開始した後、所定時間が経過した場合に、再び前記駆動を停止することを特徴とする請求項70~73のいずれか一つに記載の飛行型ロボットの制御方法。
【請求項75】
前記駆動の停止と前記駆動の開始を所定回数繰り返しおこなうことを特徴とする請求項74に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【請求項76】
前記衝突する位置が同じ位置になるように、前記駆動を制御することを特徴とする請求項75に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【請求項77】
前記衝突する位置が異なる位置になるように、前記駆動を制御することを特徴とする請求項75に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【請求項78】
自機が備えるカメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識し、
移動する当該特定のユーザー600を追従するように、前記衝突する位置が異なる位置となるように、前記駆動を制御することを特徴とする請求項77に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【請求項79】
前記駆動停止の検出後、自機が衝突することなく、所定時間が経過した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする請求項70~78のいずれか一つに記載の飛行型ロボットの制御方法。
【請求項80】
自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットの制御方法であって、
前記無人航空機が備えるコンピュータが、
前記無人航空機の飛行中に、自機を落下させる駆動の指示を受け付け、
前記指示を受け付けた場合に、前記駆動をおこない、
前記駆動がおこなわれた後、自機が衝突したことを検出し、
前記衝突を検出した場合に、自機を浮上させる駆動をおこなう、
処理を実行することを特徴とする飛行型ロボットの制御方法。
【請求項81】
自機が備える無線通信インタフェースを介して、所定の情報を取得した場合に、自機を落下させる駆動をおこなうことを特徴とする請求項80に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【請求項82】
前記所定の情報は、特定の端末装置から出力された通知情報であることを特徴とする請求項81に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【請求項83】
前記所定の情報は、現時点以降の所定時間内に災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化が発生する可能性があることを示す情報であることを特徴とする請求項81に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【請求項84】
自機を浮上させる駆動をおこなった後、所定時間が経過した場合に、再び自機を落下させる駆動をおこなうことを特徴とする請求項80~83のいずれか一つに記載の飛行型ロボットの制御方法。
【請求項85】
自機を落下させる駆動と自機を浮上させる駆動を所定回数繰り返しおこなうことを特徴とする請求項84に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【請求項86】
前記衝突する位置が同じ位置になるように、自機を落下させる駆動および自機を浮上させる駆動の少なくともいずれかを制御することを特徴とする請求項85に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【請求項87】
前記衝突する位置が異なる位置になるように、自機を落下させる駆動および自機を浮上させる駆動の少なくともいずれかを制御することを特徴とする請求項85に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【請求項88】
自機が備えるカメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識し、
移動する当該特定のユーザー600を追従するように、前記衝突する位置が異なる位置となるように、自機を落下させる駆動および自機を浮上させる駆動の少なくともいずれかを制御することを特徴とする請求項87に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【請求項89】
自機を落下させる駆動がおこなわれた後、自機が衝突することなく、当該落下の速度が所定の速度に達した場合に、自機を浮上させる駆動をおこなうことを特徴とする請求項80~88のいずれか一つに記載の飛行型ロボットの制御方法。
【請求項90】
検出された前記衝突の衝撃値に基づいて、当該衝突後の駆動制御を変えることを特徴とする請求項66、68、70~78、80~88のいずれか一つに記載の飛行型ロボットの制御方法。
【請求項91】
検出された前記衝突の衝撃値の大きさに応じて、自機の浮上速度を速くすることを特徴とする請求項90に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【請求項92】
検出された前記衝突の衝撃値の大きさに応じて、自機の浮上高度を高くすることを特徴とする請求項90または91に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ペットなどを模した動作をする飛行型ロボット、飛行型ロボットの制御プログラムおよび飛行型ロボットの制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、犬や猫などの動物の形状をなし、自ら移動したり鳴き声を発したりという動物の動作を模した動作をするペット型ロボットがある。このようなペット型ロボットは、利便性を求めた実用的な機能ではなく、主に、その外観や動作によって利用者の心を癒やし楽しませることを目的として設計されている。
【0003】
具体的には、従来、たとえば、学習対象物を特定し、特定した学習対象物の情報を連想想起記憶部に記憶し、新たに検出した物と連想想起記憶部に記憶した学習対象物の情報とに基づいて行動させることにより、学習対象物の共有(共同注意)を可能として、適切に学習対象物を特定できるようにした技術があった(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011-115944号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、動物であれば自らの意思をもち、必ずしも飼い主の動作のみに応じて動作するものではなく、時には飼い主の指示を聞かなかったり飼い主がいなくても自由に動き回ったりするが、上述した従来の技術は、一様にユーザーとのコミュニケーションに応じて動作するものであって、自律性に劣る。
【0006】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、ユーザーの心を癒やし、ユーザーに充足感を与えることができる飛行型ロボット、飛行型ロボットの制御プログラムおよび飛行型ロボットの制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる飛行型ロボットは、自動操縦により飛行する無人航空機と、前記無人航空機に搭載されたカメラと、を備え、前記カメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識し、当該特定のユーザー600の周囲を飛行することを特徴とする。
【0008】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記特定のユーザー600が、前記カメラによって所定時間以上または所定回数以上撮影された人物であることを特徴とする。
【0009】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記特定のユーザー600が、特定の範囲内において、前記カメラによって撮影された人物であることを特徴とする。
【0010】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記特定のユーザー600の周囲を飛行中に、当該特定のユーザー600の少なくとも一部が前記無人航空機に接近した場合、当該特定のユーザー600から離れるように飛行することを特徴とする。
【0011】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記特定のユーザー600の周囲を飛行中に、当該特定のユーザー600が前記無人航空機を目視しない場合、当該特定のユーザー600に接近するように飛行することを特徴とする。
【0012】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記特定のユーザー600の周囲を所定回数飛行した後、当該特定のユーザー600から離れるように飛行することを特徴とする。
【0013】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記無人航空機に搭載された無線通信インタフェースを備え、前記無線通信インタフェースを介して、所定の情報を取得した場合、前記特定のユーザー600の周囲を飛行することを特徴とする。
【0014】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記所定の情報が、特定の端末装置から出力された通知情報であることを特徴とする。
【0015】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記所定の情報が、現時点以降の所定時間内に災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化が発生する可能性があることを示す情報であることを特徴とする。
【0016】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記無人航空機に搭載されたスピーカーを備え、前記特定のユーザー600に向けて前記スピーカーから音声を出力するとともに、当該特定のユーザー600の周囲を飛行することを特徴とする。
【0017】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記無人航空機に搭載されたマイクを備え、前記マイクによって所定の音声が集音された場合、前記特定のユーザー600の周囲を飛行することを特徴とする。
【0018】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記所定の音声が、電話機に電話および電子メールの少なくとも一方が着信していることを通知する着信音であることを特徴とする。
【0019】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記所定の音声が、前記特定のユーザー600の声であることを特徴とする。
【0020】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記無人航空機に搭載されたスピーカーを備え、前記マイクによって所定の音声が集音された場合、前記特定のユーザー600に向けて前記スピーカーから音声を出力するとともに、当該特定のユーザー600の周囲を飛行することを特徴とする。
【0021】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記スピーカーから出力する音声が、動物の鳴き声を模した音声であることを特徴とする。
【0022】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、カメラが搭載され、自動操縦により飛行する無人航空機が備えるコンピュータに、前記カメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識させ、認識された前記特定のユーザー600の周囲を飛行させる、処理を実行させることを特徴とする。
【0023】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、上記の発明において、前記特定のユーザー600の周囲を飛行中に、当該特定のユーザー600の少なくとも一部が前記無人航空機に接近した場合、当該特定のユーザー600から離れるように飛行させる、処理を実行させることを特徴とする。
【0024】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、上記の発明において、前記特定のユーザー600の周囲を飛行中に、当該特定のユーザー600が前記無人航空機を目視しない場合、当該特定のユーザー600に接近するように飛行させる、処理を実行させることを特徴とする。
【0025】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、上記の発明において、前記特定のユーザー600の周囲を所定回数飛行した後、当該特定のユーザー600から離れるように飛行させる、処理を実行させることを特徴とする。
【0026】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、カメラが搭載され、自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットに、前記カメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識させ、認識された前記特定のユーザー600の周囲を飛行させる、ことを特徴とする。
【0027】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、上記の発明において、前記特定のユーザー600の周囲を飛行中に、当該特定のユーザー600の少なくとも一部が前記無人航空機に接近した場合、当該特定のユーザー600から離れるように飛行させる、ことを特徴とする。
【0028】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、上記の発明において、前記特定のユーザー600の周囲を飛行中に、当該特定のユーザー600が前記無人航空機を目視しない場合、当該特定のユーザー600に接近するように飛行させる、ことを特徴とする。
【0029】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、上記の発明において、前記特定のユーザー600の周囲を所定回数飛行した後、当該特定のユーザー600から離れるように飛行させる、ことを特徴とする。
【0030】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、自動操縦により飛行する無人航空機と、前記無人航空機に搭載されたカメラと、前記無人航空機に搭載されたマイクと、を備え、前記カメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識し、前記マイクによって所定の音声が集音された場合に、当該所定の音声に応じて、認識した前記特定のユーザー600の近傍と所定の音声の発生源との間を飛行することを特徴とする。
【0031】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、前記マイクによって所定の音声が集音された場合に、当該所定の音声に応じて、認識した前記特定のユーザー600の周囲を周回してから、当該特定のユーザー600の近傍と所定の音声の発生源との間を飛行することを特徴とする。
【0032】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記所定の音声が、電話機に電話および電子メールの少なくとも一方が着信していることを通知する着信音であることを特徴とする。
【0033】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記所定の音声が、建物または敷地の入り口に、当該建物または敷地への訪問者が当該建物または敷地の居住者または管理者を呼び出すために設けられた呼び鈴の呼出音であることを特徴とする。
【0034】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記所定の音声が、所定の閾値以上の音圧の音声であることを特徴とする。
【0035】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記所定の音声が、前記特定のユーザー600から所定範囲内において発生する音声であることを特徴とする。
【0036】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記所定の音声に応じて、当該所定の音声に対応する飛行態様で、認識した前記特定のユーザー600の周囲を飛行することを特徴とする。
【0037】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記無人航空機に搭載されたプロジェクターを備え、前記マイクによって所定の音声が集音された場合に、認識した前記特定のユーザー600の前方に、当該所定の音声に応じた画像を前記プロジェクターから投影することを特徴とする。
【0038】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記無人航空機に搭載された無線通信インタフェースを備え、前記無線通信インタフェースを介して、前記プロジェクターから投影する画像にかかる画像データを取得することを特徴とする。
【0039】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記マイクによって所定の音声が集音された場合に、認識した前記特定のユーザー600の前方に、当該所定の音声に応じた文字を前記プロジェクターから投影することを特徴とする。
【0040】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、カメラおよびマイクが搭載されて自動操縦により飛行する無人航空機を備えた飛行型ロボットが備えるコンピュータに、前記カメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識させ、前記マイクによって所定の音声が集音された場合に、当該所定の音声に応じて、認識した前記特定のユーザー600の近傍と所定の音声の発生源との間を飛行させる、処理を実行させることを特徴とする。
【0041】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、カメラおよびマイクが搭載され、自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットに、前記カメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識させ、前記マイクによって所定の音声が集音された場合に、当該所定の音声に応じて、認識した前記特定のユーザー600の近傍と所定の音声の発生源との間を飛行させる、ことを特徴とする。
【0042】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、カメラ、マイクおよびプロジェクターが搭載されて自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットが備えるコンピュータに、前記カメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識させ、前記マイクによって所定の音声が集音された場合に、当該所定の音声に応じて、認識した前記特定のユーザー600の近傍と所定の音声の発生源との間を飛行させるとともに、認識した前記特定のユーザー600の前方に、当該所定の音声に応じた画像を前記プロジェクターから投影させる、処理を実行させることを特徴とする。
【0043】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、カメラ、マイクおよびプロジェクターが搭載され、自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットに、前記カメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識させ、前記マイクによって所定の音声が集音された場合に、当該所定の音声に応じて、認識した前記特定のユーザー600の近傍と所定の音声の発生源との間を飛行させるとともに、認識した前記特定のユーザー600の前方に、当該所定の音声に応じた画像を前記プロジェクターから投影させる、ことを特徴とする。
【0044】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、自動操縦により飛行する無人航空機と、前記無人航空機に搭載されたカメラと、前記無人航空機に搭載された無線通信インタフェースと、を備え、前記カメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識し、前記無線通信インタフェースを介して、現時点以降の所定時間内に災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化が発生する可能性があることを示す情報を取得した場合に、当該所定の音声に応じて、認識した前記特定のユーザー600の近傍と所定の音声の発生源との間を飛行することを特徴とする。
【0045】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、カメラおよび無線通信インタフェースが搭載されて自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットが備えるコンピュータに、前記カメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識させ、前記無線通信インタフェースを介して、現時点以降の所定時間内に災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化が発生する可能性があることを示す情報を取得した場合に、当該所定の音声に応じて、認識した前記特定のユーザー600の近傍と所定の音声の発生源との間を飛行させる、処理を実行させることを特徴とする。
【0046】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、カメラおよび無線通信インタフェースが搭載され、自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットに、前記カメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識させ、前記無線通信インタフェースを介して、現時点以降の所定時間内に災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化が発生する可能性があることを示す情報を取得した場合に、当該所定の音声に応じて、認識した前記特定のユーザー600の近傍と所定の音声の発生源との間を飛行させる、ことを特徴とする。
【0047】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、自動操縦により飛行する無人航空機を備え、前記無人航空機の飛行中に、飛行に供する駆動が停止されたことを検出し、前記駆動の停止の検出後、自機が衝突したことを検出し、前記衝突を検出した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする。
【0048】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記駆動停止の検出後、自機が衝突することなく、所定時間が経過した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする。
【0049】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、自動操縦により飛行する無人航空機を備え、前記無人航空機の飛行中に、自機が落下していることを検出し、前記落下の検出後、自機が衝突したことを検出し、前記衝突を検出した場合に、自機を浮上させる駆動をおこなうことを特徴とする。
【0050】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記落下の停止の検出後、自機が衝突することなく、当該落下の速度が所定の速度に達した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする。
【0051】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、自動操縦により飛行する無人航空機を備え、前記無人航空機の飛行中に、飛行に供する駆動の停止の指示を受け付け、前記指示を受け付けた場合に、前記駆動を停止し、前記駆動が停止された後、自機が衝突したことを検出し、前記衝突を検出した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする。
【0052】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、自機が備える無線通信インタフェースを介して、所定の情報を取得した場合に、前記駆動を停止することを特徴とする。
【0053】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記所定の情報は、特定の端末装置から出力された通知情報であることを特徴とする。
【0054】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記所定の情報は、現時点以降の所定時間内に災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化が発生する可能性があることを示す情報であることを特徴とする。
【0055】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記駆動を開始した後、所定時間が経過した場合に、再び前記駆動を停止することを特徴とする。
【0056】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記駆動の停止と前記駆動の開始を所定回数繰り返しおこなうことを特徴とする。
【0057】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記衝突する位置が同じ位置になるように、前記駆動を制御することを特徴とする。
【0058】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記衝突する位置が異なる位置になるように、前記駆動を制御することを特徴とする。
【0059】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、自機が備えるカメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識し、移動する当該特定のユーザー600を追従するように、前記衝突する位置が異なる位置となるように、前記駆動を制御することを特徴とする。
【0060】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記駆動停止の検出後、自機が衝突することなく、所定時間が経過した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする。
【0061】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、自動操縦により飛行する無人航空機を備え、前記無人航空機の飛行中に、自機を落下させる駆動の指示を受け付け、前記指示を受け付けた場合に、前記駆動をおこない、前記駆動がおこなわれた後、自機が衝突したことを検出し、前記衝突を検出した場合に、自機を浮上させる駆動をおこなうことを特徴とする。
【0062】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、自機が備える無線通信インタフェースを介して、所定の情報を取得した場合に、自機を落下させる駆動をおこなうことを特徴とする。
【0063】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記所定の情報は、特定の端末装置から出力された通知情報であることを特徴とする。
【0064】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記所定の情報は、現時点以降の所定時間内に災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化が発生する可能性があることを示す情報であることを特徴とする。
【0065】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、自機を浮上させる駆動をおこなった後、所定時間が経過した場合に、再び自機を落下させる駆動をおこなうことを特徴とする。
【0066】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、自機を落下させる駆動と自機を浮上させる駆動を所定回数繰り返しおこなうことを特徴とする。
【0067】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記衝突する位置が同じ位置になるように、自機を落下させる駆動および自機を浮上させる駆動の少なくともいずれかを制御することを特徴とする。
【0068】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記衝突する位置が異なる位置になるように、自機を落下させる駆動および自機を浮上させる駆動の少なくともいずれかを制御することを特徴とする。
【0069】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、自機が備えるカメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識し、移動する当該特定のユーザー600を追従するように、前記衝突する位置が異なる位置となるように、自機を落下させる駆動および自機を浮上させる駆動の少なくともいずれかを制御することを特徴とする。
【0070】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、自機を落下させる駆動がおこなわれた後、自機が衝突することなく、当該落下の速度が所定の速度に達した場合に、自機を浮上させる駆動をおこなうことを特徴とする。
【0071】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記無人航空機を覆う球体の筐体を備えていることを特徴とする。
【0072】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記無人航空機の下側のみを覆う半球体の筐体を備えていることを特徴とする。
【0073】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記筐体は、弾性部材によって構成されることを特徴とする。
【0074】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記筐体は、複数の孔部を備えることを特徴とする。
【0075】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記筐体は、メッシュ構造により構成されていることを特徴とする。
【0076】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記衝突を検出した場合に、自機が備えるスピーカーから所定の音声を出力することを特徴とする。
【0077】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記スピーカーから出力する音声は、生物が跳ねるときに発する音を模した音声であることを特徴とする。
【0078】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、前記スピーカーから出力する音声は、物が弾むときに発する音を模した音声であることを特徴とする。
【0079】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、検出された前記衝突の衝撃値に基づいて、前記音声の大きさおよび種類の少なくともいずれかを変更することを特徴とする。
【0080】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、発光部を備え、前記衝突を検出した場合に、前記発光部から光を出力することを特徴とする。
【0081】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、検出された前記衝突の衝撃値に基づいて、光の大きさ、色および発光パターンの少なくともいずれか一つを変更することを特徴とする。
【0082】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、検出された前記衝突の衝撃値に基づいて、当該衝突後の駆動制御を変えることを特徴とする。
【0083】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、検出された前記衝突の衝撃値の大きさに応じて、自機の浮上速度を速くすることを特徴とする。
【0084】
また、この発明にかかる飛行型ロボットは、上記の発明において、検出された前記衝突の衝撃値の大きさに応じて、自機の浮上高度を高くすることを特徴とする。
【0085】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットの制御プログラムであって、前記無人航空機が備えるコンピュータに、前記無人航空機の飛行中に、飛行に供する駆動が停止されたことを検出し、前記駆動の停止の検出後、自機が衝突したことを検出し、前記衝突を検出した場合に、前記駆動を開始する、処理を実行させることを特徴とする。
【0086】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、上記の発明において、前記駆動停止の検出後、自機が衝突することなく、所定時間が経過した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする。
【0087】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットの制御プログラムであって、前記無人航空機が備えるコンピュータに、前記無人航空機の飛行中に、自機が落下していることを検出し、前記落下の検出後、自機が衝突したことを検出し、前記衝突を検出した場合に、自機を浮上させる駆動をおこなう、処理を実行させることを特徴とする。
【0088】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、上記の発明において、前記落下の停止の検出後、自機が衝突することなく、当該落下の速度が所定の速度に達した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする。
【0089】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットの制御プログラムであって、前記無人航空機が備えるコンピュータに、前記無人航空機の飛行中に、飛行に供する駆動の停止の指示を受け付け、前記指示を受け付けた場合に、前記駆動を停止し、前記駆動が停止された後、自機が衝突したことを検出し、前記衝突を検出した場合に、前記駆動を開始する、処理を実行させることを特徴とする。
【0090】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、上記の発明において、自機が備える無線通信インタフェースを介して、所定の情報を取得した場合に、前記駆動を停止することを特徴とする。
【0091】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、上記の発明において、前記所定の情報は、特定の端末装置から出力された通知情報であることを特徴とする。
【0092】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、上記の発明において、前記所定の情報は、現時点以降の所定時間内に災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化が発生する可能性があることを示す情報であることを特徴とする。
【0093】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、上記の発明において、前記駆動を開始した後、所定時間が経過した場合に、再び前記駆動を停止することを特徴とする。
【0094】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、上記の発明において、前記駆動の停止と前記駆動の開始を所定回数繰り返しおこなうことを特徴とする。
【0095】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、上記の発明において、前記衝突する位置が同じ位置になるように、前記駆動を制御することを特徴とする。
【0096】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、上記の発明において、前記衝突する位置が異なる位置になるように、前記駆動を制御することを特徴とする。
【0097】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、上記の発明において、自機が備えるカメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識し、移動する当該特定のユーザー600を追従するように、前記衝突する位置が異なる位置となるように、前記駆動を制御することを特徴とする。
【0098】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、上記の発明において、前記駆動停止の検出後、自機が衝突することなく、所定時間が経過した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする。
【0099】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットの制御プログラムであって、前記無人航空機が備えるコンピュータに、前記無人航空機の飛行中に、自機を落下させる駆動の指示を受け付け、前記指示を受け付けた場合に、前記駆動をおこない、前記駆動がおこなわれた後、自機が衝突したことを検出し、前記衝突を検出した場合に、自機を浮上させる駆動をおこなう、処理を実行させることを特徴とする。
【0100】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、上記の発明において、自機が備える無線通信インタフェースを介して、所定の情報を取得した場合に、自機を落下させる駆動をおこなうことを特徴とする。
【0101】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、上記の発明において、前記所定の情報は、特定の端末装置から出力された通知情報であることを特徴とする。
【0102】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、上記の発明において、前記所定の情報は、現時点以降の所定時間内に災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化が発生する可能性があることを示す情報であることを特徴とする。
【0103】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、上記の発明において、自機を浮上させる駆動をおこなった後、所定時間が経過した場合に、再び自機を落下させる駆動をおこなうことを特徴とする。
【0104】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、上記の発明において、自機を落下させる駆動と自機を浮上させる駆動を所定回数繰り返しおこなうことを特徴とする。
【0105】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、上記の発明において、前記衝突する位置が同じ位置になるように、自機を落下させる駆動および自機を浮上させる駆動の少なくともいずれかを制御することを特徴とする。
【0106】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、上記の発明において、前記衝突する位置が異なる位置になるように、自機を落下させる駆動および自機を浮上させる駆動の少なくともいずれかを制御することを特徴とする。
【0107】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、上記の発明において、自機が備えるカメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識し、移動する当該特定のユーザー600を追従するように、前記衝突する位置が異なる位置となるように、自機を落下させる駆動および自機を浮上させる駆動の少なくともいずれかを制御することを特徴とする。
【0108】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、上記の発明において、自機を落下させる駆動がおこなわれた後、自機が衝突することなく、当該落下の速度が所定の速度に達した場合に、自機を浮上させる駆動をおこなうことを特徴とする。
【0109】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、上記の発明において、検出された前記衝突の衝撃値に基づいて、当該衝突後の駆動制御を変えることを特徴とする。
【0110】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、上記の発明において、検出された前記衝突の衝撃値の大きさに応じて、自機の浮上速度を速くすることを特徴とする。
【0111】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御プログラムは、上記の発明において、検出された前記衝突の衝撃値の大きさに応じて、自機の浮上高度を高くすることを特徴とする。
【0112】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットの制御方法であって、前記無人航空機が備えるコンピュータが、前記無人航空機の飛行中に、飛行に供する駆動が停止されたことを検出し、前記駆動の停止の検出後、自機が衝突したことを検出し、前記衝突を検出した場合に、前記駆動を開始する、処理を実行することを特徴とする。
【0113】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、上記の発明において、前記駆動停止の検出後、自機が衝突することなく、所定時間が経過した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする。
【0114】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットの制御方法であって、前記無人航空機が備えるコンピュータが、前記無人航空機の飛行中に、自機が落下していることを検出し、前記落下の検出後、自機が衝突したことを検出し、前記衝突を検出した場合に、自機を浮上させる駆動をおこなう、処理を実行することを特徴とする。
【0115】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、上記の発明において、前記落下の停止の検出後、自機が衝突することなく、当該落下の速度が所定の速度に達した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする。
【0116】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットの制御方法であって、前記無人航空機が備えるコンピュータが、前記無人航空機の飛行中に、飛行に供する駆動の停止の指示を受け付け、前記指示を受け付けた場合に、前記駆動を停止し、前記駆動が停止された後、自機が衝突したことを検出し、前記衝突を検出した場合に、前記駆動を開始する、処理を実行することを特徴とする。
【0117】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、上記の発明において、自機が備える無線通信インタフェースを介して、所定の情報を取得した場合に、前記駆動を停止することを特徴とする。
【0118】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、上記の発明において、前記所定の情報は、特定の端末装置から出力された通知情報であることを特徴とする。
【0119】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、上記の発明において、前記所定の情報は、現時点以降の所定時間内に災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化が発生する可能性があることを示す情報であることを特徴とする。
【0120】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、上記の発明において、前記駆動を開始した後、所定時間が経過した場合に、再び前記駆動を停止することを特徴とする。
【0121】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、上記の発明において、前記駆動の停止と前記駆動の開始を所定回数繰り返しおこなうことを特徴とする。
【0122】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、上記の発明において、前記衝突する位置が同じ位置になるように、前記駆動を制御することを特徴とする。
【0123】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、上記の発明において、前記衝突する位置が異なる位置になるように、前記駆動を制御することを特徴とする。
【0124】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、上記の発明において、自機が備えるカメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識し、移動する当該特定のユーザー600を追従するように、前記衝突する位置が異なる位置となるように、前記駆動を制御することを特徴とする。
【0125】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、上記の発明において、前記駆動停止の検出後、自機が衝突することなく、所定時間が経過した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする。
【0126】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットの制御方法であって、前記無人航空機が備えるコンピュータが、前記無人航空機の飛行中に、自機を落下させる駆動の指示を受け付け、前記指示を受け付けた場合に、前記駆動をおこない、前記駆動がおこなわれた後、自機が衝突したことを検出し、前記衝突を検出した場合に、自機を浮上させる駆動をおこなう、処理を実行することを特徴とする。
【0127】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、上記の発明において、自機が備える無線通信インタフェースを介して、所定の情報を取得した場合に、自機を落下させる駆動をおこなうことを特徴とする。
【0128】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、上記の発明において、前記所定の情報は、特定の端末装置から出力された通知情報であることを特徴とする。
【0129】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、上記の発明において、前記所定の情報は、現時点以降の所定時間内に災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化が発生する可能性があることを示す情報であることを特徴とする。
【0130】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、上記の発明において、自機を浮上させる駆動をおこなった後、所定時間が経過した場合に、再び自機を落下させる駆動をおこなうことを特徴とする。
【0131】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、上記の発明において、自機を落下させる駆動と自機を浮上させる駆動を所定回数繰り返しおこなうことを特徴とする。
【0132】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、上記の発明において、前記衝突する位置が同じ位置になるように、自機を落下させる駆動および自機を浮上させる駆動の少なくともいずれかを制御することを特徴とする。
【0133】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、上記の発明において、前記衝突する位置が異なる位置になるように、自機を落下させる駆動および自機を浮上させる駆動の少なくともいずれかを制御することを特徴とする。
【0134】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、上記の発明において、自機が備えるカメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識し、移動する当該特定のユーザー600を追従するように、前記衝突する位置が異なる位置となるように、自機を落下させる駆動および自機を浮上させる駆動の少なくともいずれかを制御することを特徴とする。
【0135】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、上記の発明において、自機を落下させる駆動がおこなわれた後、自機が衝突することなく、当該落下の速度が所定の速度に達した場合に、自機を浮上させる駆動をおこなうことを特徴とする。
【0136】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、上記の発明において、検出された前記衝突の衝撃値に基づいて、当該衝突後の駆動制御を変えることを特徴とする。
方法。
【0137】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、上記の発明において、検出された前記衝突の衝撃値の大きさに応じて、自機の浮上速度を速くすることを特徴とする。
【0138】
また、この発明にかかる飛行型ロボットの制御方法は、上記の発明において、検出された前記衝突の衝撃値の大きさに応じて、自機の浮上高度を高くすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0139】
この発明にかかる飛行型ロボット、飛行型ロボットの制御プログラムおよび飛行型ロボットの制御方法によれば、ユーザーの心を癒やし、ユーザーに充足感を与えることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0140】
図1A】この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボットの外観の一例を示す説明図(その1)である。
図1B】この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボットの外観の一例を示す説明図(その2)である。
図2】この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボットのハードウエア構成を示す説明図である。
図3】この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボットの機能的構成を示す説明図である。
図4A】充電スポットの一例を示す説明図(その1)である。
図4B】充電スポットの一例を示す説明図(その2)である。
図5】この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボットの処理手順の一例を示すフローチャートである。
図6A】この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボットの利用態様の一例を示す説明図(その1)である。
図6B】この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボットの利用態様の一例を示す説明図(その2)である。
図6C】この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボットの利用態様の一例を示す説明図(その3)である。
図7】この発明にかかる実施の形態2の飛行型ロボットの外観の一例を示す説明図である。
図8】この発明にかかる実施の形態2の飛行型ロボットのハードウエア構成を示す説明図である。
図9】この発明にかかる実施の形態2の飛行型ロボットの処理手順の一例を示すフローチャートである。
図10】この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボットの飛行の概要の一例を示す説明図である。
図11A】この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボットの外観の一例を示す説明図である。
図11B】この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボットの外観の別の一例を示す説明図である。
図12】この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボットの処理手順の一例を示すフローチャートである。
図13】この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボットの別の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図14】この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボットの別の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図15】この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボットの別の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0141】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる飛行型ロボット、飛行型ロボットの制御プログラムおよび飛行型ロボットの制御方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0142】
<実施の形態1>
(飛行型ロボットの外観の一例)
まず、この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボットの外観の一例について説明する。図1Aおよび図1Bは、この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボットの外観の一例を示す説明図である。図1Aおよび図1Bに示すように、飛行型ロボット100は、ドローン(無人航空機)101を備えている。
【0143】
ドローン101は、具体的には、たとえば、4つのプロペラ102を備えたクアッドコプターを採用することができる。ドローン101は、クアッドコプターに限るものではなく、6つのプロペラを備えたヘキサコプター、8つのプロペラを備えたオクトコプターなど、各種のマルチコプターを採用することができる。
【0144】
また、飛行型ロボット100は、カメラ103を備えている。図1A図1Bに示すように、動物のような形状の飛行型ロボット100において、カメラ103は、たとえば、目に相当する部分に設けることができる。あるいは、カメラ103は、ドローン101の筐体の下側に設けてもよい。
【0145】
カメラ103は、飛行型ロボット100の周囲の画像を撮影する。飛行型ロボット100は、たとえば、カメラ103によって撮影された画像に基づいて、特定のユーザー600を認識する。カメラ103は、たとえば、汎用的なデジタルカメラによって実現することができる。
【0146】
特定のユーザー600は、たとえば、カメラ103によって所定時間以上または所定回数以上撮影された人物、すなわち、飛行型ロボット100と相応に接する機会をもった人物とすることができる。また、特定のユーザー600は、たとえば、特定の範囲内において撮影された人物、すなわち、自宅内、学校の敷地内、店舗内などのような特定の範囲内にいる機会が相応にあるために、カメラ103によって撮影される可能性の高い人物とすることができる。特定の範囲は、充電スポット(図4Aおよび図4Bを参照)から所定範囲内としてもよい。
【0147】
あるいは、特定のユーザー600は、たとえば、特定の範囲内において、カメラ103によって所定時間以上または所定回数以上撮影された人物としてもよい。このような人物は、自宅内、学校の敷地内、店舗内などのような特定の範囲内にいる機会が相応にあり、かつ、飛行型ロボットと相応に接する機会をもった人物であると見なせるため、特定の範囲内において飛行型ロボットと長時間・高頻度で接する機会をもった人物を、特定のユーザー600とすることができる。
【0148】
特定のユーザー600は、一人であってもよく、複数人であってもよい。特定のユーザー600とする人物の数は、所定の数に制限してもよく、無制限であってもよい。特定のユーザー600とする人物の数を所定の数に制限することにより、メモリ(図2を参照)の容量を抑えることができる。
【0149】
また、特定のユーザー600は、現在時点から所定期間遡った時点までの間に、特定の範囲内において、カメラ103によって所定時間以上または所定回数以上撮影された人物としてもよい。これにより、特定のユーザー600とする人物の数を所定の数に制限する運用において、先に特定のユーザー600とされた人物から別の人物に飛行型ロボット100が譲渡されたり、学校や保育園における進級や卒業・卒園などにより特定の範囲内に立ち入る人物が変わったりした場合にも、直近に飛行型ロボット100と相応に接する機会をもった人物を特定のユーザー600とすることができ、現状に即した運用を実現することができる。
【0150】
カメラ103は、汎用的なデジタルカメラに代えて、光に対して感度を増幅させることによって暗い場所を撮影する暗視カメラ、赤外線に感度を有する赤外線カメラ、赤外線カメラが撮影した画像における白黒の濃淡を解析してカラー画像を撮影する赤外線カラー暗視カメラなどによって実現してもよい。暗視カメラ、赤外線カメラ、赤外線カラー暗視カメラなどを用いて画像を撮影することにより、夜間や照度の低い室内などにおいても、特定のユーザー600を精度よく認識することができる。
【0151】
飛行型ロボット100が備えるカメラ103は、1台であってもよく、複数台であってもよい。複数台のカメラ103を備える飛行型ロボット100においては、1種類のカメラ103に限るものではなく、異なる複数種類のカメラ103を備えていてもよい。
【0152】
カメラ103は、ドローン101に対して、姿勢の調整が可能な状態で連結されていてもよい。カメラ103は、具体的には、たとえば、ドローン101の底面部にボールジョイントなどの自在継手を介して連結することができる。カメラ103を、ボールジョイントなどの自在継手を介してドローン101に連結することにより、カメラ103の姿勢の調整にかかる高い自由度を確保することができる。
【0153】
さらに、飛行型ロボット100は、ドローン101に対するカメラ103の姿勢を変化させる駆動機構を備えていてもよい。これにより、人手を介さずに、ドローン101に対するカメラ103の姿勢を調整することができる。駆動機構は、たとえば、モーターやギア列などによって構成することができる。ドローン101に対するカメラ103の姿勢を人手を介さずに調整可能とすることにより、ドローン101の姿勢にかかわらず、飛行型ロボット100の飛行中に、撮影方向を任意に調整することができる。カメラ103は、ズーム機能を備えていてもよい。
【0154】
飛行型ロボット100は、ドローン101の筐体内に、ワイヤレス電力伝送(Wireless Power Transfer、Contactless Power Transmission)における受電コイルを備えている。ワイヤレス給電は、バッテリー(図2を参照)に対して、充電用接点を介することなく電力を受電する技術であって、非接触給電あるいは無線給電などとも称される。
【0155】
受電コイルは、ドローン101の筐体の外装面よりも内側に設けられている。これにより、飲料や雨露などの水滴による飛行型ロボット100の劣化や故障を回避することができる。飛行型ロボット100は、受電コイルに代えて、あるいは、加えて、バッテリーの充電のための充電用接点を備えていてもよい。
【0156】
また、図1A図1Bに示すように、動物のような形状の飛行型ロボット100においては、たとえば、目に相当する部分にLEDランプ104を備えていてもよい。LEDランプ104は、たとえば、目玉に相当する部分や、目玉に相当する部分にカメラ103のレンズがある場合には当該レンズを縁取るように設けることができる。このような飛行型ロボット100においては、尻尾、耳、翼、足(脚、肢)、角、牙、髭など、鳥獣類が備える特徴的な部位に相当する部材105を備えていてもよい。
【0157】
鳥獣類が備える特徴的な部位に相当する部材105は、現代において実在している鳥獣類が備える部位に相当する部材に限らず、恐竜などのように絶滅した動物が備える部位や、竜やユニコーンのような幻獣が備える部位に相当する部材であってもよい。また、これらの部材は、可動式とし、動作させるためのモーターなどの駆動機構を備えていてもよい。これにより、飛行型ロボット100は、尻尾を振ったり、耳を動かしたりする動作を模すことができる。
【0158】
飛行型ロボット100は、さらに、太陽光などの外光によって発電するソーラーセル(太陽電池)106を備えていてもよい。ソーラーセル106は、たとえば、ドローン101の筐体における上側の面に設ける。これにより、飛行中に確実に外光を取り入れて効率よく発電することができる。また、ソーラーセル106を備えることにより、飛行中も充電することができるため、1回当たりの飛行時間を長く確保することができる。
【0159】
(飛行型ロボット100のハードウエア構成)
つぎに、飛行型ロボット100のハードウエア構成について説明する。図2は、この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボット100のハードウエア構成を示す説明図である。図2に示すように、飛行型ロボット100のハードウエアは、バッテリー201、モーター202、カメラ103、マイク203、スピーカー204、GPSセンサー205、対物センサー206、制御回路207、通信I/F208、LEDランプ104、ソーラーセル106などによって構成される。飛行型ロボット100が備える各部103、104、106、201~208は、バス200によって接続されている。
【0160】
バッテリー201は、飛行型ロボット100が備える各部の動作に要する電源を供給する。バッテリー201は、たとえば、リチウム電池などの二次電池(充電式電池、蓄電池)によって実現することができる。二次電池によって実現されるバッテリー201は、ドローン101に対して着脱可能であってもよい。
【0161】
モーター202は、制御回路207によって制御され、回転することによってプロペラ102を回転させる。モーター202は、具体的には、たとえば、回転子が永久磁石であって、固定子がコイルによって構成されるブラシレスモーターを使用することができる。モーター202は、プロペラ102の数と同数設けることにより、各プロペラ102をそれぞれ独立して回転させ、飛行型ロボット100を前進させたり、後進させたり左右方向に旋回させたりすることができる。
【0162】
このようにして、モーター202は、回転することによって、飛行に供する駆動源となることができる。すなわち、モーター202に対して電力を供給することによって、飛行に供する駆動をおこなうことでき、モーター202に対して電力の供給を停止することによって、飛行に供する駆動を停止することができる。
【0163】
飛行型ロボット100を浮上させたり、飛行させたりすることができれば、プロペラ102を用いるものでなくてもよい。したがって、飛行に供する駆動源はモーター202に限定されるものではない。具体的には、たとえば、噴射型のエンジンなどであってもよい。
【0164】
飛行型ロボット100が、カメラ103の姿勢を調整する駆動機構を備えている場合、制御回路207は、当該駆動機構を構成するモーターの動作も制御する。これにより、飛行型ロボット100は移動しながら、人手を介することなく、カメラ103の姿勢を調整し、任意の範囲や広範囲を撮影することができる。
【0165】
カメラ103は、撮像素子を備え、撮影レンズを通過したレンズを撮像素子に受光させることにより画像を撮影する。また、カメラ103は、撮影した画像、すなわち撮像素子に受光した光信号を電気信号に変換した画像情報(撮影データ)を、制御回路207に出力する。
【0166】
カメラ103は、静止画を撮影するものであってもよく、動画を撮影するものであってもよい。動画は、所定時間間隔で撮影された静止画を連続して再生するものを含む。画像情報は、所定の動画・音声データの圧縮方式の標準規格(たとえば、MPEG(Moving Picture Experts Group)など)によって圧縮されたものであってもよい。
【0167】
マイク203は、飛行型ロボット100の周囲の音声を集音する。マイク203は、アナログデータとして入力された音声を電気信号に変換する。具体的に、マイク203は、アナログデータとして入力されたアナログの音声信号を、アナログ/デジタル変換し、デジタル形式の音声データを生成する。
【0168】
スピーカー204は、音声信号である電気信号によって振動板を振動させて音を発生させる。また、スピーカー204は、音声信号を出力する出力端子であってもよく、当該出力端子に外部スピーカー204を接続して、音を発生させるようにしてもよい。
【0169】
GPSセンサー205は、飛行型ロボット100の現在位置を特定する。GPSセンサー205は、具体的には、たとえば、GPSアンテナ、RF(Radio Frequency)部、ベースバンド部などを備えている。GPSアンテナは、GPS衛星が放送する電波を受信する。RF部は、GPSアンテナが受信した変調前の信号をベースバンド信号に復調する。ベースバンド部は、RF部が復調したベースバンド信号に基づいて飛行型ロボット100の現在位置を算出する。GPSセンサー205は、さらに、不要成分を除去するフィルタや、LNA(Low Noise Amplifier)やパワーアンプPA(Power Amplifier)などの増幅器を備えていてもよい。
【0170】
飛行型ロボット100の現在位置は、複数のGPS衛星から送信される電波に基づく測位によって特定することができる。ベースバンド部は、4機のGPS衛星との距離をそれぞれ算出し、それぞれの距離が一つに交わる位置を算出することによって測位をおこなう。GPS衛星から受信した電波に基づいて、GPS衛星と飛行型ロボット100との幾何学的位置を求めるGPSに代えて、みちびき、グローナス(GLONASS)、ガリレオ(Galileo)などの衛星測位システムを用いて飛行型ロボット100の現在位置を特定してもよい。
【0171】
対物センサー206は、飛行型ロボット100から所定範囲内に存在する障害物の有無を検出する。障害物は、飛行型ロボット100の飛行の支障になる物体であって、具体的には、たとえば、壁、天井、家具、人物などが該当する。飛行型ロボット100を屋外で飛行させる場合、たとえば、車両、自装置以外の飛行型ロボット100、樹木、建物など、飛行型ロボット100の飛行の支障になるすべての物体が障害物に該当する。
【0172】
対物センサー206は、具体的には、たとえば、赤外線センサー、静電容量センサー、超音波センサーなどの非接触センサーによって実現することができる。対物センサー206は、赤外線センサー、静電容量センサー、超音波センサーなどの非接触センサーのうち少なくともいずれかによって実現することができる。飛行型ロボット100は、複数種類の非接触センサーを対物センサー206として搭載していてもよい。また、飛行型ロボット100は、カメラ103によって撮影した画像に基づいて、飛行型ロボット100から所定範囲内に存在する障害物の有無を検出してもよい。
【0173】
ソーラーセル106は、プラスを帯びやすいP型シリコン半導体とマイナスを帯びやすいN型シリコン半導体とを、PN接合面を介して張り合わせることによって構成されている。ソーラーセル106においては、太陽光などの外光による光エネルギーがPN接合面に加わると、P型シリコン半導体はプラスを帯び、N型シリコン半導体はマイナスを帯びる。ソーラーセル106において、P型シリコン半導体およびN型シリコン半導体にはそれぞれ電極が接続されており、当該電極にそれぞれ接続された電線を介して発電した電力を取り出すことができる。
【0174】
制御回路207は、飛行型ロボット100が備える各部を駆動制御する。制御回路207は、CPUやメモリなどによって構成されるマイコンによって実現することができる。制御回路207は、具体的には、たとえば、LSI(Large Scale Integration)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)などによって実現することができる。
【0175】
CPUは、メモリに記憶されたプログラムを実行することによって、飛行型ロボット100の全体の制御をつかさどる。メモリは、たとえば、CPUが実行するプログラムや、飛行型ロボット100の動作に関する各種条件に関する情報、カメラ103が撮影した画像に関する情報などの各種の情報を記憶する。
【0176】
メモリは、具体的には、たとえば、ICメモリやSSD(Solid State Drive)などによって実現することができる。また、メモリは、飛行型ロボット100に対して、飛行型ロボット100に設けられたカードスロットを介して着脱可能なメモリカードであってもよい。メモリカードは、たとえば、SD(Secure Digital)メモリカードなどのICカードによってその機能を実現することができる。メモリは、外付けのUSBメモリなどによって、その機能を実現するようにしてもよい。
【0177】
制御回路207は、ソーラーセル106によって発電された電力をバッテリー201に充電する充電回路などを備える。充電回路は、ソーラーセル106が発電した電力における電圧を調整するDC/DCコンバータなどを含む。
【0178】
また、制御回路207は、IMU(Inertial Measurement Unit)、ESC(Electronic Speed Controller)や、BEC(Battery Elimination Circuit)あるいはUBEC(Universal BEC)などの回路を含んでいる。
【0179】
IMUは、ドローン101が外部の情報を取得するために必要なセンサー類であって、たとえば、ジャイロセンサー、加速度センサー、気圧センサー、超音波センサー、磁気方位センサー(コンパス)などによって構成される。また、上記のGPSセンサー205も、IMUに含まれる。
【0180】
ジャイロセンサーは、ドローン101の角度の変化量を検出する。ジャイロセンサーは、たとえば、コリオリ力を利用して角速度を計測することによって、ドローン101の角度の変化量を検出する。ジャイロセンサーにより、ドローン101を安定して飛行させることができる。
【0181】
加速度センサーは、ドローン101の速度の変化量を検出する。ジャイロセンサーおよび加速度センサーにより、ドローン101の傾き具合とドローン101の速度との両方の変化量を計算することができるので、ドローン101が傾いたままであっても、飛行し続けることができる。
【0182】
気圧センサーは、ドローン101の高度を検出する。気圧センサーは、たとえば、気圧の変化を検出することによって、ドローン101の高度を検出する。気圧センサーによってドローン101の高度を測定することにより、ドローン101の高度を維持することができる。
【0183】
超音波センサーは、ドローン101の下方に位置する物体(床面、障害物など)からの距離を検出する。超音波センサーは、たとえば、ドローン101の下面に設けられ、ドローン101の下方に発した超音波の跳ね返りを利用して、ドローン101の下方に位置する物体からの距離を検出する。これにより、ドローン101の地上(床面、地面など)追跡や、着陸を安定しておこなうことができる。対物センサー206として超音波センサーを用いる場合、ドローン101の全方位に超音波を発し、当該超音波センサーによって、対物センサー206としての機能と、IMUの一部としての機能と、を両立させてもよい。
【0184】
磁気方位センサーは、ドローン101が東西南北のいずれの方角に向いているかを検出する。飛行型ロボット100は、飛行させる場所によって磁気の影響を受けるため、運用上、飛行させる場所の変更に際しては、コンパスキャリブレーションをおこない、磁気方位センサーの調整をおこなうことが好ましい。
【0185】
IMUは、上記のマイコンとともにフライトコントローラを構成する。フライトコントローラは、モーター202の回転制御にかかる演算をおこない、ESCに対して、プロペラ(プロペラのモーター202)の回転方向や回転数を制御する制御信号を出力する。ESCは、フライトコントローラから出力された制御信号に基づきモーター202を回転制御する。フライトコントローラは、飛行型ロボット100の飛行中、飛行型ロボット100の傾きなどを検知して演算を繰り返しおこない、モーター202に対する制御信号を再帰的に出力する。
【0186】
フライトコントローラは、具体的には、たとえば、隣り合うプロペラどうしを逆回転させるように制御する制御信号を出力することによって飛行型ロボット100の回転を防止する。また、たとえば、進行方向前方のプロペラを進行方向後方のプロペラよりも遅く回転させるように制御することによって飛行型ロボット100を前進させる。また、たとえば、進行方向右側のプロペラを進行方向左側のプロペラよりも遅く回転させるように制御することによって飛行型ロボット100を右方向に旋回させる。
【0187】
また、制御回路207は、バッテリー201の残量を計測する残量計測回路を含んでいる。残量計測回路は、たとえば、インピーダンス・トラック方式、電圧測定方式、クーロン・カウンタ方式、あるいは、電池セル・モデリング方式など、公知の各種の方式を用いてバッテリー201の残量を計測する。
【0188】
通信I/F208は、通信回線を通じて飛行型ロボット100とネットワークNとを接続する無線通信インタフェースであって、ネットワークNと飛行型ロボット100の内部とのインタフェースをつかさどり、ネットワークNを介して接続されている外部装置からのデータの入力および外部装置へのデータの出力を制御する。ネットワークNは、たとえば、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などによって実現される。
【0189】
通信I/F208は、たとえば、Wi-Fi(登録商標)による無線インタフェースである。また、通信I/F208は、携帯電話回線(たとえばLTE(Long Term Evolution)、PHS(Personal Handy-phone System)などの無線通信のインタフェースであってもよい。
【0190】
通信I/F208を介した通信は、所定の時刻、所定時間ごとなど定期的におこなってもよく、通信回線の状況などに応じて任意のタイミングでおこなってもよい。上記のメモリは、通信I/F208を介した通信によって取得した情報を記憶してもよい。また、メモリは、飛行型ロボット100のユーザーなどによってあらかじめ入力された情報を記憶してもよい。
【0191】
目に相当する部分に設けられたLEDランプ104は、制御回路207によって制御され、飛行型ロボット100の飛行動作と連動して点灯したり消灯したり点滅したりする。また、LEDランプ104は、飛行型ロボット100の状態を案内してもよい。具体的には、たとえば、充電残量が所定の閾値を下回った場合に、所定のパターンで点滅する。LEDランプ104の発光色は1色に限るものではなく、複数色であってもよい。
【0192】
飛行型ロボット100は、その他、図示は省略するが、飛行型ロボット100に対する入力指示をおこなうキーまたはボタンなどの入出力デバイスや、飛行型ロボット100の電源のON/OFFを切り替える電源スイッチ、および、目に相当する部分以外の位置に設けられたLEDランプなどを備えていてもよい。入出力デバイスは、他の情報処理装置を接続可能な接続端子などによって実現されるものであってもよい。
【0193】
(飛行型ロボット100の機能的構成)
つぎに、飛行型ロボット100の機能的構成について説明する。図3は、この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボット100の機能的構成を示す説明図である。図3に示すように、飛行型ロボット100の機能は、記憶部301と、検出部302と、撮影部303と、取得部304と、駆動部305と、出力部306と、制御部307と、によって実現される。
【0194】
記憶部301は、制御部307による制御にかかる各種プログラムや、プログラムの実行に用いる閾値などを含む各種情報を記憶する。また、記憶部301は、撮影部303が撮影した画像情報や、取得部304が取得した情報などを記憶する。記憶部301は、バッテリーの充電スポットに関する情報などを記憶してもよい。記憶部301は、具体的には、たとえば、図2に示した制御回路207におけるメモリなどによって、その機能を実現することができる。
【0195】
検出部302は、飛行型ロボット100から所定範囲内に存在する障害物の有無を検出する。検出部302は、具体的には、たとえば、図2に示した対物センサー206などによって、その機能を実現することができる。また、検出部302は、具体的には、たとえば、対物センサー206に代えて、あるいは、対物センサー206に加えて、図2に示したカメラ103などによって、その機能を実現してもよい。
【0196】
カメラ103による障害物の有無の検出は、たとえば、飛行型ロボット100が移動することにより得られる、異なる複数の位置において撮影された各画像における視差(各画像どうしの差分)に基づき、障害物までの距離を求める移動ステレオ方法を用いることによって実現することができる。移動ステレオ方法を用いることにより、単眼のカメラを用いて、飛行型ロボット100から所定範囲内に存在する障害物の有無を検出することができる。
【0197】
撮影部303は、飛行型ロボット100の周囲の画像を撮影する。撮影部303は、具体的には、たとえば、図2に示したカメラ103などによって、その機能を実現することができる。上記の記憶部301は、撮影部303が撮影した画像にかかる画像情報を記憶する。
【0198】
また、記憶部301は、画像情報に加えて、当該画像情報にかかる画像を撮影した場所に関する情報を、当該画像情報に関連付けて記憶してもよい。画像を撮影した場所に関する情報は、たとえば、GPSセンサー205を用いて特定することができる。
【0199】
取得部304は、飛行型ロボット100の外部の情報を取得する。具体的には、取得部304は、たとえば、飛行型ロボット100の周囲の画像を取得する。この場合、取得部304は、具体的には、たとえば、図2に示したカメラ103などによって、その機能を実現することができる。上記の記憶部301は、取得部304が取得した情報のうち、少なくとも、撮影した画像に含まれる人物、あるいは、当該人物の特徴に関する情報を記憶する。
【0200】
また、具体的には、取得部304は、たとえば、ネットワークNを介して、外部装置から所定の情報を取得してもよい。この場合、取得部304は、具体的には、たとえば、図2に示した通信I/F208などによって、その機能を実現することができる。
【0201】
この場合の取得部304は、たとえば、特定の端末装置から出力された通知情報を、所定の情報として取得する。特定の端末装置は、たとえば、あらかじめ記憶部301に識別情報を記憶した端末装置であって、具体的には、特定のユーザー600が所有するスマートフォンなどによって実現することができる。
【0202】
また、この場合の取得部304は、たとえば、現時点以降の所定時間内に、災害などのような特定のユーザー600に影響を与える可能性がある事象が発生する可能性があることを示す情報を、所定の情報として取得してもよい。所定の情報は、たとえば、現時点以降の所定時間内に災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化が発生する可能性があることを示す情報であってもよい。取得部304は、ネットワークNを介して、たとえば、常時、あるいは所定間隔ごとに通信をおこなってこのような所定の情報を取得する。
【0203】
また、取得部304は、たとえば、特定のユーザー600の嗜好に合致した音楽やニュース、物品の販売情報などの各種の情報を、所定の情報として取得してもよい。この場合、取得部304は、具体的には、たとえば、図2に示したカメラ103やマイク203などによって、その機能を実現することができる。特定のユーザー600の嗜好に合致した音楽・ニュース・物品の販売情報などは、たとえば、マイク203によって特定のユーザー600の周囲において集音された音声、特定のユーザー600の使用頻度が高い物品、特定のユーザー600の視界に入る頻度が高い物品、などに基づいて判断することができる。
【0204】
特定のユーザー600の視界に入る頻度が高い物品は、たとえば、映画、ニュース、バラエティなどのテレビ番組、園芸品や食器などの趣味性の高い物品などであって、特定のユーザー600の使用頻度が高い物品と同様に、撮影部303が撮影した画像などに基づいて判断することができる。上記の記憶部301は、取得部304が取得した情報のうち、少なくとも、特定のユーザー600の嗜好に関する情報を記憶することができる。
【0205】
また、取得部304は、たとえば、特定のユーザー600の声を取得してもよい。特定のユーザー600の声は、たとえば、マイク203によって集音された音声や、マイク203によって集音された音声および同時期にカメラによって撮影された画像などに基づいて判断することができる。この場合、取得部304は、具体的には、たとえば、図2に示したカメラ103やマイク203などによって、その機能を実現することができる。上記の記憶部301は、取得部304が取得した情報のうち、特定のユーザー600の声に関する情報を記憶することができる。
【0206】
また、取得部304は、たとえば、別の飛行型ロボット100が学習した情報を、所定の情報として取得してもよい。これにより、単機の飛行型ロボット100の学習により得られた情報を、別の複数の飛行型ロボット100が共有することができ、飛行型ロボット100に、特定のユーザー600の嗜好により一層合致した行動をさせることができる。
【0207】
駆動部305は、ドローン101の飛行を制御する。駆動部305は、具体的には、たとえば、図1に示したドローン101によって、その機能を実現することができる。駆動部305は、より具体的には、たとえば、図1に示したプロペラ102や図2に示した制御回路207におけるフライトコントローラ、ESC、BEC(UBEC)、および、モーター202、対物センサー206などによって、その機能を実現することができる。
【0208】
出力部306は、飛行型ロボット100の飛行動作と連動して動作する。また、出力部306は、飛行型ロボット100の状態に応じて動作する。出力部306は、たとえば、飛行型ロボット100が特定のユーザー600の周辺を飛行する飛行動作に連動して動作したり、飛行型ロボット100が特定のユーザー600の周辺を飛行している状態におけるバッテリーの残量に応じて動作する。
【0209】
具体的に、出力部306は、たとえば、飛行型ロボット100が特定のユーザー600の周辺を飛行する際に、目に相当する部分に設けられたLEDランプ104を点灯させたり、点滅させたりする。この場合、出力部306は、具体的には、たとえば、図1図2に示したLEDランプ104などによって、その機能を実現することができる。
【0210】
また、出力部306は、たとえば、飛行型ロボット100が特定のユーザー600の周辺を飛行する際に、スピーカー204から音声を出力してもよい。出力部306が出力する音声は、たとえば、動物の鳴き声を模した音声であってもよく、特定のユーザー600へ語りかける声であってもよく、音楽であってもよい。この場合、出力部306は、具体的には、たとえば、図2に示したスピーカー204などによって、その機能を実現することができる。
【0211】
また、出力部306は、たとえば、災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化など、特定のユーザー600に影響を与える可能性がある事象が発生する可能性があることを示す情報が取得されたことに応じて、飛行型ロボット100が特定のユーザー600の周辺に近づいた際に、当該事象が発生する可能性があることを案内する音声を出力したり、特定のパターンや発光色でLEDランプ104を発光させたり点滅させたりしてもよい。
【0212】
制御部307は、飛行型ロボット100の全体を制御する。制御部307は、具体的には、たとえば、図2に示した制御回路207によって、その機能を実現することができる。制御部307は、より具体的には、たとえば、図2に示した制御回路207におけるCPUによって、メモリなどに記憶されたプログラムを実行することによって、その機能を実現することができる。
【0213】
制御部307は、たとえば、駆動部305を制御することによって、ドローン101を飛行させる。具体的に、制御部307は、バッテリーがフル充電された場合に、ドローン101の飛行を開始する。また、制御部307は、たとえば、特定のユーザー600の呼び声を検出した場合に、飛行を開始する。また、制御部307は、たとえば、通信I/F208を介して取得した情報に基づいて、所定の情報を取得した場合に、飛行を開始する。
【0214】
また、制御部307は、たとえば、撮影部303によって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識する。特定のユーザー600の認識に際し、制御部307は、たとえば、撮影部303によって撮影された画像のノイズや歪みなどを取り除き、当該画像に含まれるオブジェクトの輪郭を強調したり、当該画像の明るさや色合いを調整したりすることによって人物を抽出しやすくする。
【0215】
また、特定のユーザー600の認識に際し、制御部307は、たとえば、撮影部303によって撮影された画像から当該画像を構成する最小要素であるピクセル単位で、目・口・鼻などの特徴を抽出し、ピクセルに付与されている色や明るさなどの各種の情報に基づいて、当該画像に撮影されている人物を認識する。
【0216】
また、特定のユーザー600の認識に際し、制御部307は、たとえば、抽出した人物に関する情報を、記憶部301に記憶する。抽出した人物に関する情報は、たとえば、当該人物が撮影された累積の時間、当該人物が撮影された累積の回数のうちの少なくとも一方を含む。抽出した人物に関する情報は、たとえば、当該人物が撮影された累積の時間、および、当該人物が撮影された累積の回数の両方を含んでいてもよい。
【0217】
また、特定のユーザー600の認識に際し、制御部307は、たとえば、撮影部303によって撮影された画像と、記憶部301に記憶されている抽出した人物に関する情報とに基づいて、撮影部303によって撮影された画像から認識された人物が、撮影部303によって所定時間以上または所定回数以上撮影された人物であるか否かを判断する。そして、撮影部303によって撮影された画像から抽出された人物が、所定時間以上または所定回数以上撮影された人物である場合に、当該画像から認識された人物が特定のユーザー600であると認識する。
【0218】
制御部307は、特定の範囲内において撮影部303によって撮影された人物であるか否かを判断することにより、特定のユーザー600を認識してもよい。具体的には、たとえば、自宅内、学校の敷地内、店舗内などのような特定の範囲内にいる機会が相応にある人物を、特定のユーザー600であると認識することができる。
【0219】
制御部307は、さらに、特定の範囲内において、撮影部303によって撮影された画像から認識された人物が、撮影部303によって所定時間以上または所定回数以上撮影された人物であるか否かを判断することによって、特定のユーザー600を認識してもよい。具体的には、たとえば、自宅内、学校の敷地内、店舗内などのような特定の範囲内において、撮影部303によって撮影された画像から認識された人物が、所定時間以上または所定回数以上撮影された人物である場合に、当該画像から認識された人物が特定のユーザー600であると認識する。
【0220】
また、制御部307は、たとえば、特定のユーザー600を認識した場合に、駆動部305を制御することによって、当該特定のユーザー600の周囲において飛行型ロボット100を飛行させる。制御部307は、具体的には、たとえば、特定のユーザー600が手を伸ばしても飛行型ロボット100に触れることができない程度に、当該特定のユーザー600に近い位置において飛行型ロボット100を飛行させる。
【0221】
制御部307は、より具体的には、たとえば、特定のユーザー600の頭上において飛行型ロボット100を旋回させたり、特定のユーザー600の正面において飛行型ロボット100をホバリングさせたり、特定のユーザー600にじゃれるように当該特定のユーザー600に対して飛行型ロボット100を近づけたり遠のけたりするように、飛行型ロボット100を飛行させる。
【0222】
制御部307は、特定のユーザー600が飛行型ロボット100を視認したことを検出した場合、当該特定のユーザー600から離れて充電スポットに戻るように、飛行型ロボット100を飛行させてもよい。このように、飛行型ロボット100が、巣の周囲を巡回して状況を確認して巣に戻るという、いわば、充電スポットを巣に見立てた「縄張り行動」を模すことにより、特定のユーザー600を含む周囲の人物に、あたかも、飛行型ロボット100が自らの意思をもった生物であるような印象を与えることができる。
【0223】
制御部307は、駆動部305を制御することによって、飛行型ロボット100に特定のユーザー600の周囲を飛行させるだけでもよく、駆動部305と出力部306とを連動させて、飛行型ロボット100に特定のユーザー600の周囲を飛行させながら、LEDランプ104を発光(点滅)させたり、スピーカー204から音声を出力させたりしてもよい。
【0224】
(充電スポットの外観の一例)
つぎに、充電スポットの外観の一例について説明する。図4Aおよび図4Bは、充電スポットの一例を示す説明図である。図4Aにおいては、充電スポットの外観の一例を示している。図4Bにおいては、図4AにおけるA-A断面を示している。図4Aおよび図4Bに示すように、充電スポット400は、充電パッド401と、外装部402と、を備えている。
【0225】
充電パッド401は、送電コイル401aを備えている。送電コイル401aは、ABS樹脂やシリコンゴムなどを用いて形成されたカバー401bに内包されている。また、充電パッド401(送電コイル401a)には、先端にコンセントプラグが設けられた電源ケーブル401cが接続されている。電源ケーブル401cの先端に設けられたコンセントプラグを商用電源に接続し、送電コイル401aに電気を流すことによって、送電コイル401aに磁界を発生させることができる。
【0226】
充電パッド401は、電源ケーブル401cに代えて、メス型USB端子などのような、充電ケーブルを接続可能な端子を備えていてもよい。この場合、オス型USB端子を備える電源ケーブルや、商用電源とUSB電源との変換用アダプターを用いて、送電コイル401aに電気を流すことによって、送電コイル401aに磁界を発生させることができる。これにより、充電スポット400の設置場所などに応じた任意の長さの電源ケーブルを用いることができる。
【0227】
外装部402は、たとえば、鳥獣類の巣を模した外観をなし、充電パッド401を覆うように設置される。外装部402は、充電パッド401に対する飛行型ロボット100の発着を許容する開口部を備えている。外装部402は、たとえば、図4A図4Bに示すように充電スポット400の上方に開口を備えた形状であってもよく、充電スポット400の真上を覆い側方を開放する開口を備えた洞穴のような形状であってもよい。
【0228】
行型ロボット100は、充電パッド401の上方に開口が設けられている場合、充電パッド401に対して、充電パッド401の上側から接近し、充電パッド401の上側へ飛び立つ。飛行型ロボット100は、洞穴のような形状の外装部402を備えている場合、充電パッド401の上側側方から接近し、充電パッド401の上側側方へ飛び立つ。
【0229】
充電スポット400は、Wi-Fiルーターなどの無線ルーターを備えていてもよい。これにより、充電スポット400を通信スポットとして機能させることができ、飛行型ロボット100は、充電スポット400を介して通信をおこなうことができる。自宅などに引き込まれているインターネット回線に充電スポット400を接続し、飛行型ロボット100が充電スポット400を介して通信をおこなうことにより、1台の充電スポット400を設置して、複数台の飛行型ロボット100を利用することができる。
【0230】
(飛行型ロボット100の処理手順の一例)
つぎに、飛行型ロボット100の処理手順の一例について説明する。図5は、この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボット100の処理手順の一例を示すフローチャートである。図5のフローチャートにおいて、まず、飛行を開始するか否かを判断する(ステップS501)。ステップS501においては、たとえば、バッテリーの残量に基づいて、バッテリーがフル充電された場合に、飛行を開始すると判断する。また、ステップS501においては、たとえば、マイク203を介して集音される音声に基づいて、特定のユーザー600の呼び声を検出した場合に、飛行を開始すると判断してもよい。また、ステップS501においては、たとえば、通信I/F208を介して取得した情報に基づいて、所定の情報を取得した場合に、飛行を開始すると判断してもよい。
【0231】
ステップS501においては、飛行を開始すると判断するまで待機する(ステップS501:No)。一方、ステップS501において、飛行を開始すると判断した場合(ステップS501:Yes)、飛行を開始する(ステップS502)。ステップS502においては、たとえば、ドローン101を駆動し、充電スポット400から飛び立ち、障害物を回避しながら所定の範囲内を飛行する。所定の範囲は、たとえば、自宅内、学校の敷地内、店舗内などのような特定の範囲を含む任意の範囲とすることができる。
【0232】
つぎに、飛行中にカメラによって撮影した画像に基づいて、特定のユーザー600を検出したか否かを判断する(ステップS503)。ステップS503においては、たとえば、上記のように、所定の画像処理をおこなって抽出された人物が、撮影部303によって所定時間以上または所定回数以上撮影された人物であるか否かを判断することによって、特定のユーザー600を検出したか否かを判断することができる。また、ステップS503においては、たとえば、上記のように、特定の範囲内において、撮影部303によって撮影された画像から認識された人物が、撮影部303によって所定時間以上または所定回数以上撮影された人物であるか否かを判断することによって、特定のユーザー600を検出したか否かを判断してもよい。
【0233】
ステップS503において、特定のユーザー600を検出していない場合(ステップS503:No)、ステップS505へ移行する。一方、ステップS503において、特定のユーザー600を検出したと判断した場合(ステップS503:Yes)、所定のプロセスの実行を開始する(ステップS504)。ステップS504においては、たとえば、あらかじめ設定された複数のプロセスの中から、任意に選択したプロセスの実行を開始する。
【0234】
ステップS504において実行を開始するプロセスは、たとえば、バッテリーの残量、飛行型ロボットの現在位置、ステップS503:Yesにおいて検出した特定のユーザー600などに基づいて選択することができる。また、ステップS504においては、たとえば、特定のユーザー600の周囲を任意の回数旋回した後に、充電スポット400に帰還するプロセスの実行を開始してもよい。
【0235】
具体的に、ステップS504においては、たとえば、特定のユーザー600の周辺に近づいたり、目に相当する部分に設けられたLEDランプ104を点灯あるいは点滅させたり、動物の鳴き声を模した音声を出力したりするプロセスの実行を開始する。これによって、ペットなどの生物がもつ愛嬌を模した動作を実現することができる。
【0236】
また、特定のユーザー600が移動している場合は、ステップS504において、当該特定のユーザー600を追いかけるプロセスの実行を開始してもよい。ステップS504において実行を開始するプロセスは、1つであってもよく、複数であってもよい。複数のプロセスの実行を開始する場合、同時に複数のプロセスの実行を開始してもよく、開始時期をずらしてもよい。
【0237】
また、ステップS504においては、たとえば、特定のユーザー600の嗜好に合致した音楽を出力したり、ニュースを報知したりしてもよい。また、ステップS504においては、たとえば、特定のユーザー600の過去の行動や嗜好などのプロファイルに基づいて、当該特定のユーザー600の行動や嗜好などが類似する別のユーザーが利用する飛行型ロボット100のアクションパターンなどの情報を、ネットワークNを介して取得し、取得した情報に基づいて実行するプロセスを決定してもよい。
【0238】
つぎに、バッテリーの残量が、あらかじめ設定された第1の閾値を下回ったか否かを判断する(ステップS505)。第1の閾値は、たとえば、飛行型ロボット100が飛行しうる所定の範囲のうちもっとも充電スポット400から遠い位置から、飛行型ロボット100が充電スポット400に帰還するために要するバッテリー量に設定することができる。
【0239】
ステップS505において、バッテリーの残量が第1の閾値を下回っていない場合(ステップS505:No)、ステップS503へ移行して、特定のユーザー600を検出しながらプロセスを実行する。一方、ステップS505において、バッテリーの残量が第1の閾値を下回った場合(ステップS505:Yes)、ステップS504において開始したプロセスが実行中であるか否かを判断する(ステップS506)。ステップS506において、プロセスが実行中ではない場合(ステップS506:No)、ステップS511へ移行する。
【0240】
一方、ステップS506において、プロセスが実行中である場合(ステップS506:Yes)、警告を出力する(ステップS507)。ステップS507においては、たとえば、目に相当する部分に設けられたLEDランプ104を赤色などの特定の色で点灯あるいは点滅させたり、スピーカー204から警告音を出力したりする。あるいは、ステップS507においては、たとえば、「バッテリーがなくなりそう」、「お腹が空いた」などのように、特定のユーザー600に飛行型ロボット100の状態を言葉で知らせる音声を出力してもよい。
【0241】
また、あるいは、ステップS507においては、たとえば、ヨロヨロとふらつくような動作を模した飛行動作をおこなってもよい。
【0242】
つぎに、ステップS506:Yesにおいて実行中と判断されたプロセスが完了したか否かを判断し(ステップS508)、当該プロセスが完了した場合(ステップS508:Yes)、ステップS511へ移行する。ステップS508において、プロセスが完了していない場合(ステップS508:No)、バッテリーの残量が、あらかじめ設定された第2の閾値を下回ったか否かを判断する(ステップS509)。
【0243】
第2の閾値は、第1の閾値よりも少ない量に設定されており、飛行型ロボット100が充電スポット400への飛行に要するバッテリー量に設定することができる。第2の閾値は、たとえば、飛行型ロボット100の現在位置や充電スポット400の位置などに基づいて設定することができる。
【0244】
ステップS509において、バッテリーの残量が第2の閾値を下回っていない場合(ステップS509:No)、ステップS508へ移行して、ステップS506:Yesにおいて実行中と判断されたプロセスが完了したか否かを判断する。一方、ステップS509において、バッテリーの残量が第2の閾値を下回った場合(ステップS509:Yes)、実行中のプロセスを強制終了して(ステップS510)、充電スポット400への帰還処理を実行して(ステップS511)、一連の処理を終了する。
【0245】
ステップS510において、複数のプロセスを実行している場合は、実行中のすべてのプロセスを強制終了する。ステップS511においては、ドローン101のフェールセーフ機能のうちのRTH(Return To Home)を発動させることによって、充電スポット400への帰還処理を実行することができる。RTHの発動中は、カメラ103によって撮影された画像や対物センサー206の検出結果に基づいて障害物を回避する。
【0246】
上述した実施の形態1においては、バッテリーの残量が、第1の閾値を下回った場合に警告を出力し、第1の閾値より低い第2の閾値を下回った場合に帰還処理をおこなうようにしたが、これに限るものではない。バッテリーの残量に基づく判断に代えて、あるいは、当該判断に加えて、飛行を開始してからの経過時間に基づいて、警告を出力したり、実行中のプロセスを強制終了して帰還処理をおこなうようにしてもよい。
【0247】
ステップS502において飛行を開始してから第1の閾値や第2の閾値に達するまでの時間は、ステップS502において飛行を開始した時点におけるバッテリーの残量に応じて異なる。このため、飛行を開始した時点におけるバッテリーの残量に応じて、ステップS504において実行を開始するプロセスの種類や数を決定してもよい。
【0248】
(飛行型ロボット100の利用態様の一例)
つぎに、実施の形態1の飛行型ロボット100の利用態様の一例について説明する。図6A図6Bおよび図6Cは、飛行型ロボット100の利用態様の一例を示す説明図である。
【0249】
飛行型ロボット100は、たとえば、任意のタイミングで飛行を開始し、特定のユーザー600を認識すると、特定のユーザー600に接近し、当該特定のユーザー600の周囲を飛行する(図6Aを参照)。そして、たとえば、特定のユーザー600の周囲を任意の回数周回した後、あるいは、特定のユーザー600が飛行型ロボット100から目を離した際などに、充電スポット400へ帰還する。
【0250】
このように、飛行型ロボット100が特定のユーザー600の意思とは無関係に動作することにより、あたかも、飛行型ロボット100が自らの意思をもって、不意に巣からやってきて、いつの間にか巣に戻っているような感覚を、特定のユーザー600に抱かせることができる。また、飛行型ロボット100がユーザーの意思とは無関係に動作することにより、あたかも、退屈した飛行型ロボット100が、何の目的もなくやってきて、何の目的もなく飛び回っているかのような感覚を、特定のユーザー600に抱かせることができる。
【0251】
そして、飛行型ロボット100が特定のユーザー600の意思とは無関係に予測のできない動作をすることにより、飛行型ロボット100が自らの意思で動作し、自らの意思で特定のユーザー600を探し出してコミュニケーションを取ろうとしているような感覚を、特定のユーザー600に抱かせることができる。
【0252】
これにより、ペットを飼っている状況と近似した状況を作り出すことができ、飛行型ロボット100を愛玩することで特定のユーザー600の寂しさや孤独感を和らげたり、ストレスを低下させたりすることができる。また、特定のユーザー600を精神的に充足させたり、気持ちを穏やかにさせたりすることができる。
【0253】
また、特定のユーザー600の意思とは無関係な、飛行型ロボット100の予測のできない動作に対して、特定のユーザー600に、飛行型ロボット100の動作の意図を考えさせることができる。これによって、特定のユーザー600に、飛行型ロボット100が無機質・無機的なロボットではなく、命あり心ある生物と触れ合うような感覚を抱かせることができる。そして、これによって、特定のユーザー600の、寂しさや孤独感を和らげたり、ストレスを低下させたり、精神的な充足を高めたり、気持ちを穏やかにさせたりすることができる。
【0254】
飛行型ロボット100は、特定のユーザー600が特定の動作をした場合、その特定の動作に応じて、別のプロセスを実行するようにしてもよい。具体的には、たとえば、特定のユーザー600が飛行型ロボット100に手を近づけるなど、飛行型ロボット100に対して何らかの行動をおこなった場合に、当該特定のユーザー600から離れるように飛行してもよい(図6Bを参照)。
【0255】
このように、飛行型ロボット100が、敢えて、特定のユーザー600の意に反する動作をおこなうことにより、あたかも、飛行型ロボット100が、特定のユーザー600には媚びない、まるで気まぐれな猫のような態度をとっているような感覚を、特定のユーザー600に抱かせることができる。
【0256】
あるいは、具体的には、たとえば、特定のユーザー600の周囲を周回しても、当該特定のユーザー600が無反応(「飛行型ロボット100に顔を向けない」という動作、など)である場合に、特定のユーザー600に一層接近するように飛行してもよい(図6Cを参照)。飛行型ロボット100がこのような動作をおこなうことにより、あたかも、飛行型ロボット100が構ってもらいたくて特定のユーザー600に接近している(絡んでくる)ような感覚を、特定のユーザー600に抱かせることができる。
【0257】
このように、飛行型ロボット100が、特定のユーザー600を監視(モニタリング)し、モニタリングの結果に基づいて特定のユーザー600に対する所定の動作をおこない、当該動作に応じた特定のユーザー600の行動に基づいてつぎの動作をおこなうことにより、特定のユーザー600に対して、無機質・無機的なロボットではなく、命あり心あるペットなどの生物と触れ合うような感覚を抱かせることができる。
【0258】
飛行型ロボット100は、特定のユーザー600の同一の行動に対して、常に同じ動作をおこなうものではなくてもよい。たとえば、前回、特定のユーザー600が飛行型ロボット100に手を近づけたことに応じて、当該特定のユーザー600に一層接近した動作をおこなった場合にも、次回、特定のユーザー600が同じ行動をおこなった場合には、当該特定のユーザー600から離れるように飛行してもよい。このように、特定のユーザー600に、飛行型ロボット100の動作の意図を明確に分からせないようにしてもよい。これによって、生物どうしの触れ合いにおいて往々にして発生する不可解さを模すことができる。
【0259】
特定のユーザー600は、飛行型ロボット100の動作の意図が明確に分からない場合があっても、飛行型ロボット100の動作自体を楽しむことができ、生物どうしの触れ合いにおいて往々にして発生する不可解さを楽しむことができる。このようにして、ペットなどの生物との関係性を再現することにより、特定のユーザー600は、正解の不明な(正解があるともないとも不明な)飛行型ロボット100の動作の意図を考えること自体を楽しむことができる。
【0260】
また、飛行型ロボット100が暗視カメラや赤外線カメラを搭載している場合、夜間であっても、撮像補助用の光源を用いることなく、飛行型ロボット100の周囲の画像を鮮明に撮影することができる。これによって、暗闇において人物(泥棒など)を検出した場合は、大きな音を出力したり、通信I/F208を介して警備会社などの外部と連絡をとったりすることができる。
【0261】
上述した実施の形態1においては、利用者(特定のユーザー600)に癒やしを提供する飛行型ロボット100について説明したが、飛行型ロボット100の利用方法はこれに限るものではない。飛行型ロボット100は、たとえば、ボクシングや空手などの格闘技における実戦や試合のシミュレーションの支援をおこなうファイティングシミュレーターとして利用することができる。
【0262】
ファイティングシミュレーターとして利用される飛行型ロボット100は、具体的には、たとえば、ボクシングや空手などの格闘技において、打ち込みをおこなうに適した場所を案内するように飛行する。この場合、利用者は、飛行型ロボット100をめがけて打ち込みをおこなうことにより、実戦形式や試合形式を模した練習(いわゆるスパーリング)をおこなうことができる。
【0263】
スパーリングに際しては、LEDライトの点灯や点滅、発光色の調整、あるいは、音声の出力などによって、打ち込むタイミングを案内してもよい。具体的に、スパーリングに際しては、たとえば、手(拳)で打ち込む場所を、LEDライトを赤色に発光させることによって案内し、足で打ち込む(蹴る)場所を、LEDライトを緑色に発光させることによって案内する。また、スパーリングに際しては、ネットワークNを介して、著名な選手の動きに関する情報を取得し、当該情報に基づいて、著名な選手の動きを模した飛行動作をおこなってもよい。
【0264】
また、飛行型ロボット100は、たとえば、オーケストラや吹奏楽などにおける演奏の指揮をおこなうフライングコンダクターとして利用することができる。フライングコンダクターとして利用される飛行型ロボット100は、具体的には、たとえば、指揮棒(タクト、バトン)の先端の動きを模した飛行動作をおこなう。また、演奏の途中でパートが切り替わる際に、該当するパート(楽器)の近くに飛行するようにしてもよい。これにより、各パートにおける演奏を確実に支援することができる。
【0265】
また、飛行型ロボット100は、たとえば、カラオケなどにおいて、楽曲の進行などにあわせて合いの手を入れたり、楽曲に合わせて踊るように飛行したりするフライングパフォーマーとして利用することができる。フライングパフォーマーとして利用される飛行型ロボット100は、さらに、カラオケにおける演奏楽曲をスピーカー204から出力してもよい。これにより、利用者は、屋外など電源を確保することが難しい場所であっても、任意の場所においてカラオケを楽しむことができる。
【0266】
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態の飛行型ロボット100は、自動操縦により飛行するドローン(無人航空機)101と、ドローン101に搭載されたカメラ103と、を備え、カメラ103によって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識し、当該特定のユーザー600の周囲を飛行するようにしたことを特徴としている。
【0267】
この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボット100によれば、カメラ103によって撮影された画像に基づいて認識した特定のユーザー600の周囲を自動操縦によって飛行することにより、特定のユーザー600を飼い主として認識し、飼い主にコミュニケーションを要求するという、動物のペットと同様な動作をすることができる。これにより、特定のユーザー600の心を癒やし、特定のユーザー600に充足感を与えることができる。
【0268】
また、飛行型ロボット100によれば、清潔な状態を保つことができるため、生物を飼育する場合と比較して、衛生面における問題をなくすことができる。また、飛行型ロボット100によれば、動物アレルギーの問題が生じないため、特定のユーザー600の体質にかかわらず、ペットとのコミュニケーションを体験することができる。
【0269】
また、飛行型ロボット100によれば、衛生面や動物アレルギーの問題が生じないことに加えて、空中を飛行することにより、床などから細菌やウイルス、汚れなどが付着することがないため、病院や介護施設のような場所においても使用することができる。これにより、病院や介護施設の利用者に対するセラピー効果を期待することができる。
【0270】
また、この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボット100は、カメラ103によって所定時間以上または所定回数以上撮影された人物を、特定のユーザー600として認識することを特徴としている。
【0271】
この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボット100によれば、飛行型ロボット100と相応に接する機会をもった特定のユーザー600の周囲を自動操縦によって飛行することにより、相応に接することでユーザーに馴れるというペットを模した動作をすることができる。これにより、特定のユーザー600に、長期にわたって飛行型ロボットに対する関心をもたせ、特定のユーザー600の心を癒やし、特定のユーザー600に充足感を与えることができる。
【0272】
また、この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボット100は、特定の範囲内において、カメラ103によって撮影された人物を、特定のユーザー600として認識することを特徴としている。
【0273】
この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボット100によれば、たとえば、自宅内、学校の敷地内、店舗内などのような特定の範囲内にいる機会が相応にあるために、カメラによって撮影される可能性の高い特定のユーザー600の周囲を自動操縦によって飛行することにより、特定の範囲内において相応に接した特定のユーザー600に馴れるというペットを模した動作をすることができる。これにより、特定のユーザー600に、長期にわたって飛行型ロボット100に対する関心や親近感や愛着をもたせ、特定のユーザー600の心を癒やし、特定のユーザー600に充足感を与えることができる。
【0274】
このような動作をする飛行型ロボット100は、たとえば、自宅内において飛行型ロボット100と相応に接する機会をもった特定のユーザー600と、自宅外において飛行型ロボット100と相応に接する機会をもった特定のユーザー600の友人と、で異なる動作をするため、特定のユーザー600が飛行型ロボットに対して親近感や愛着をもちやすくなり、より確実に特定のユーザー600の心を癒やし、特定のユーザー600に充足感を与えることができる。
【0275】
また、この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボット100は、特定のユーザー600の周囲を飛行中に、当該特定のユーザー600の少なくとも一部が前記無人航空機に接近した場合、当該特定のユーザー600から離れるように飛行することを特徴としている。
【0276】
この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボット100によれば、「飼い主(特定のユーザー600)に近寄ってきたものの、触れられるのは避けたい」という、室内飼いの犬や猫によく見られる「飼い主の行動をチェックしにくる」ような動作を飛行型ロボット100におこなわせることができ、あたかも、飛行型ロボット100が自らの意思をもった生物のような印象を与えることができる。
【0277】
また、この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボット100は、前記特定のユーザー600の周囲を飛行中に、当該特定のユーザー600が前記無人航空機を目視しない場合、当該特定のユーザー600に接近するように飛行することを特徴としている。
【0278】
この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボット100によれば、「飼い主(特定のユーザー600)が構ってくれないのでちょっかいをだす」という、甘えたい性格のペットによく見られる愛情表現動作を飛行型ロボット100におこなわせることができ、あたかも、飛行型ロボット100が自らの意思をもった生物のような印象を与えることができる。
【0279】
また、この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボット100は、前記特定のユーザー600の周囲を所定回数飛行した後、当該特定のユーザー600から離れるように飛行することを特徴としている。
【0280】
この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボット100によれば、室内飼いの犬や猫によく見られる「飼い主の行動をチェックしにくる」ような動作を飛行型ロボット100におこなわせることができ、あたかも、飛行型ロボット100が自らの意思をもった生物のような印象を与えることができる。
【0281】
また、この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボット100は、ドローン101に搭載された通信I/F208を備え、通信I/F208を介して、所定の情報を取得した場合、特定のユーザー600の周囲を飛行することを特徴としている。
【0282】
この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボット100によれば、通信I/F208を介して、所定の情報を取得した場合に特定のユーザー600の周囲を自動操縦によって飛行することにより、特定のユーザー600が意識していなくても、当該特定のユーザー600に有用な情報を伝達することができる。
【0283】
また、この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボット100によれば、通信I/F208を介して別の飛行型ロボット100と通信をおこなうことにより、当該別の飛行型ロボット100の学習により得られた情報を共有することができるので、飛行型ロボット100に、特定のユーザー600の嗜好により一層合致した行動をさせることができる。
【0284】
また、この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボット100は、通信I/F208を介して、特定の端末装置から出力された通知情報を取得した場合、特定のユーザー600の周囲を飛行することを特徴としている。
【0285】
この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボット100によれば、たとえば、特定のユーザー600の所有するスマートフォンなどを特定の端末装置とし、着信があったスマートフォンから飛行型ロボット100に対して出力された通知情報を取得した場合に特定のユーザー600の周囲を自動操縦によって飛行することにより、スマートフォンを常時携帯していなくても、また、スマートフォンをマナーモードに設定していても、当該スマートフォンに通知があったことを迅速に知ることができる。
【0286】
また、この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボット100は、たとえば、現時点以降の所定時間内に災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化が発生する可能性があることを示す情報を取得した場合、特定のユーザー600の周囲を飛行することを特徴としている。
【0287】
この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボット100によれば、特定のユーザー600が意識して情報を収集しなくても、現時点以降の所定時間内に災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化が発生する可能性があることを迅速に知ることができる。これにより、安心して生活することができる。
【0288】
また、この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボット100は、ドローン101に搭載されたスピーカー204を備え、特定のユーザー600に向けてスピーカー204から音声を出力するとともに、当該特定のユーザー600の周囲を飛行することを特徴としている。
【0289】
この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボット100によれば、特定のユーザー600の周囲を自動操縦によって飛行しながらスピーカー204から音声を出力することにより、特定のユーザー600を飼い主として鳴き声である音声を発しながらコミュニケーションを要求するというペットを模した動作をすることができる。これにより、特定のユーザー600の関心をより確実に惹き付け、特定のユーザー600の心を癒やし、特定のユーザー600に充足感を与えることができる。
【0290】
また、この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボット100は、ドローン101に搭載されたマイク203を備え、マイク203によって所定の音声が集音された場合、特定のユーザー600の周囲を飛行することを特徴としている。
【0291】
この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボット100によれば、特定のユーザー600の声、住宅の玄関や門に設置された呼び鈴の音、スマートフォンへの着信音などの所定の音声が集音された場合に、特定のユーザー600の周囲を自動操縦によって飛行することにより、所定の音声を契機として、特定のユーザー600とのコミュニケーションに応じたり、第三者の来訪やスマートフォンへの着信を特定のユーザー600に伝達したりすることができる。
【0292】
また、この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボット100は、特定のユーザー600の声が集音された場合に、特定のユーザー600の周囲を自動操縦によって飛行することにより、特定のユーザー600に「自分が呼んだらやってきた」という気持ちを持たせることができ、嬉しくさせ、ペットとのコミュニケーションを体験させることができる。
【0293】
これにより、特定のユーザー600の心を癒やすのみならず、必要な状況において必要な情報を特定のユーザー600に伝達することができる。特に、聴覚が不自由なユーザーに対して必要な状況において必要な情報をユーザーに伝達することにより、入手が難しく飼育に負担がかかる聴導犬による補助を受ける場合と比較して、当該ユーザーの生活を容易かつ安価に支援することができる。
【0294】
また、この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボット100は、ドローン101に搭載されたスピーカー204を備え、マイク203によって所定の音声が集音された場合、特定のユーザー600に向けてスピーカー204から音声を出力するとともに、当該特定のユーザー600の周囲を飛行することを特徴としている。
【0295】
この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボット100によれば、特定のユーザー600の声、住宅の玄関や門に設置された呼び鈴の音、スマートフォンへの着信音などの所定の音声が集音された場合に、特定のユーザー600の周囲を自動操縦によって飛行しながらスピーカー204から音声を出力することにより、特定のユーザー600を飼い主として鳴き声である音声を発しながらコミュニケーションを要求するというペットを模した動作をしたり、呼び鈴の音やスマートフォンへの着信に気づいていない特定のユーザー600に対して、第三者の来訪やスマートフォンへの着信を特定のユーザー600に伝達したりすることができる。
【0296】
これにより、特定のユーザー600の関心をより確実に惹き付け、特定のユーザー600の心を癒やし、特定のユーザー600に充足感を与えたり、必要な状況において必要な情報を特定のユーザー600に伝達したりすることができる。そして、これによって、特定のユーザー600の心理状態や生活をより豊かにすることができる。
【0297】
また、この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボット100は、スピーカー204から出力する音声が、動物の鳴き声を模した音声であることを特徴としている。
【0298】
この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボット100によれば、動物の鳴き声を模した音声を出力することにより、特定のユーザー600の関心をより確実に惹き付けることができる。これにより、特定のユーザー600に対して、ペットとのコミュニケーションをとっている実感を強く持たせ、特定のユーザー600の心を癒やし、特定のユーザー600に充足感を与えることができる。
【0299】
また、この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボット100は、所定の音声が、前記特定のユーザー600の声であることを特徴とする。
【0300】
この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボット100によれば、マイク203によって特定のユーザー600の声が集音された場合に、特定のユーザー600の周囲を自動操縦によって飛行する。これにより、あたかも、特定のユーザー600の呼び声に応じてやってきたような動作を模し、特定のユーザー600の心を癒やし、特定のユーザー600に充足感を与えることができる。また、特定のユーザー600以外の人物の呼び声には反応しないことから、飛行型ロボット100に対する親近感や愛着をもたせ、特定のユーザー600に充足感を与えることができる。
【0301】
このように、この発明にかかる実施の形態1の飛行型ロボット100は、ペットのように自律的に移動して、人物に愛玩されることを主眼とし、ペットを模した自然な動作をおこなって特定のユーザー600とのコミュニケーションをとることにより、当該特定のユーザー600のストレスを下げ、癒やしを与えることができる。そして、これにより、たとえば、一人暮らしの人や高齢の人の寂しさや孤独感を和らげることができ、精神的に充足した、穏やかな生活の一助とすることができる。
【0302】
<実施の形態2>
つぎに、この発明にかかる実施の形態2の飛行型ロボットの一例について説明する。実施の形態2の飛行型ロボットは、特定の目的を達成するために動作する。具体的に、実施の形態2の飛行型ロボットは、聴覚に障害をもつ人を特定のユーザー600として認識し、当該特定のユーザー600の生活において必要な音を知らせ、当該特定のユーザー600を音源まで誘導する、いわゆる聴導犬と同様の目的を達成するために動作する。
【0303】
聴導犬は、盲導犬と比較して歴史が浅く、聴覚に障害をもつ人の数に対して聴導犬の数が圧倒的に少ないという現状がある。また、聴覚に障害をもつ人に貸与できるまでに要する、聴導犬の訓練期間は最短でも1年8ヶ月を要し、聴導犬の訓練費用は100万円程度かかるとされている。このような背景からも、聴覚に障害をもつ人に聴導犬が十分に行き渡っていないという現状がある。
【0304】
実施の形態2の飛行型ロボットは、このような現状を鑑み、聴導犬の貸与を受けることができずにいる聴覚に障害をもつ人の、自立への意欲や生活における安心感を高めることを目的とする。
【0305】
(飛行型ロボットの外観の一例)
図7は、この発明にかかる実施の形態2の飛行型ロボットの外観の一例を示す説明図である。実施の形態2においては、上述した実施の形態1と同一部分は同一符号で示し、説明を省略する。図7に示すように、飛行型ロボット700は、ドローン101に搭載されたカメラ103およびプロジェクター701を備えている。
【0306】
プロジェクター701は、プロジェクター光源、光学系、投影レンズなどを備えている(いずれも図示を省略する)。プロジェクター701は、プロジェクター光源から発した光を、光学系により所定経路に導き、投影レンズ701aを介してプロジェクター701の外部に照射することによって、光が照射された場所に画像を投影する。
【0307】
光学系は、プロジェクター光源から発した光の照度の均一性を高めるインテグレーターレンズ、非偏光光源から出射する光を所定の偏光方向に変換(偏光)する偏光変換素子、プロジェクター701光からの光をR・G・Bの三原色に分離するダイクロイック・ミラー、R・G・Bの各色の光に応じた画像を表示する液晶パネル、各液晶パネルが表示した各色の画像を合成するダイクロイック・プリズムなどによって構成される(いずれも図示を省略する)。
【0308】
プロジェクター701としては、たとえば、プロジェクター光源にレーザーを採用したレーザー方式のプロジェクターを用いることができる。レーザー方式のプロジェクターを用いることにより、プロジェクター701の小型化を図ることができる。具体的に、レーザー方式のプロジェクターは、プロジェクター光源に水銀ランプを採用した水銀ランプ方式のプロジェクターよりも発熱を低く抑えることができるため、冷却ファンなどの機構を省くことによる小型化および軽量化を図ることができる。
【0309】
また、レーザー方式のプロジェクターを用いることにより、迅速に起動して画像の投影を開始することができる。また、レーザー方式のプロジェクターを用いることにより、水銀ランプ方式のプロジェクターよりも、消費電力を抑えつつ、投影される画像の高輝度化を図ることができる。
【0310】
水銀ランプ方式のプロジェクターは、投影(光軸)方向が水平方向になる状態で使用することが推奨されているため投影方向の自由度が制限される一方で、レーザー方式のプロジェクターは、光軸を水平方向に対して傾けた状態で使用することができる。このため、レーザー方式のプロジェクターは、投影方向の高い自由度を確保することができ、壁面のみならず地面・床面にも画像を投影することができる。
【0311】
プロジェクター701は、ドローン101に固定されており、ドローン101の移動(飛行)にともなって移動する。プロジェクター701は、ドローン101に対して、姿勢調整が可能な状態で連結されていてもよい。具体的には、たとえば、プロジェクター701は、ドローン101の底面部にボールジョイントなどの自在継手を介して連結することができる。プロジェクター701を、ボールジョイントなどの自在継手を介してドローン101に連結することにより、プロジェクター701の姿勢の調整にかかる高い自由度を確保することができる。
【0312】
この場合、飛行型ロボット700は、ドローン101に対するプロジェクター701の姿勢を人手を介さずに調整するために、ドローン101に対するプロジェクター701の姿勢を変化させる駆動機構を備えていてもよい。駆動機構は、たとえば、モーターやギア列などによって構成することができる。ドローン101に対するプロジェクター701の姿勢を調整可能とすることにより、画像を投影する場所に応じた最適な角度で画像を投影することができる。
【0313】
(飛行型ロボット700のハードウエア構成)
つぎに、飛行型ロボット700のハードウエア構成について説明する。図8は、この発明にかかる実施の形態2の飛行型ロボット700のハードウエア構成を示す説明図である。図8に示すように、飛行型ロボット700のハードウエアは、バッテリー201、モーター202、カメラ103、マイク203、スピーカー204、GPSセンサー205、対物センサー206、制御回路207、通信I/F208、LEDランプ104、ソーラーセル106、プロジェクター701などによって構成される。
【0314】
上記のように、プロジェクター701は、プロジェクター光源から発した光を、光学系により所定経路に導き、投影レンズ701aを介してプロジェクター701の外部に照射することによって、光が照射された場所に画像を投影する。プロジェクター701は、画像を投影する位置からの距離に応じて、プロジェクター光源から発する光の強度を調整することにより、投影される画像の画質を調整するようにしてもよい。プロジェクター701と、画像を投影する位置との間の距離は、たとえば、距離センサーを用いて特定することができる。距離センサーは、たとえば、レーザー距離センサー、超音波センサー、赤外線センサーなど公知の各種のセンサーを用いることができる。
【0315】
(飛行型ロボット700の機能的構成)
つぎに、飛行型ロボット700の機能的構成について説明する。実施の形態2の飛行型ロボット700の機能は、上述した飛行型ロボット100と同様に、記憶部301と、検出部302と、撮影部303と、取得部304と、駆動部305と、出力部306と、制御部307と、によって実現される。
【0316】
飛行型ロボット700における制御部307は、たとえば、マイク203によって所定の音声が集音された場合に、駆動部305を制御することによってドローン101を飛行させ、当該所定の音声に応じて、認識した特定のユーザー600の周囲を飛行する。
【0317】
所定の音声は、たとえば、電話機(固定電話、スマートフォンなど)に電話および電子メールの少なくとも一方が着信していることを通知する着信音とすることができる。また、所定の音声は、たとえば、建物または敷地の入り口に、当該建物または敷地への訪問者が当該建物または敷地の居住者または管理者を呼び出すために設けられた呼び鈴の呼出音とすることができる。
【0318】
また、所定の音声は、たとえば、所定の閾値以上の音圧の音声とすることができる。具体的に、所定の音声は、たとえば、警報音・サイレンのように、不特定多数の者に周知することを目的として大音量で出力される音声とすることができる。より具体的には、たとえば、音圧レベル70dB以上の音声とすることができる。
【0319】
また、所定の音声は、たとえば、特定のユーザー600から所定範囲内において発生する音声であってもよい。具体的には、目覚まし時計、キッチンタイマー、スマートフォンなど、特定のユーザー600との位置関係が頻繁に変わりうるものが発する音声とすることができる。さらに、所定の音声は、沸騰しているヤカンの音、ガス漏れ検知ブザー、冷蔵後の扉の閉め忘れや半ドアを知らせるアラームなどであってもよい。
【0320】
所定の音声は、あらかじめ制御回路207におけるメモリに記憶した音声であってもよく、通信I/F208を介して取得した情報に基づき学習した音声であってもよい。所定の音声は、特定のユーザー600の声であってもよい。所定の音声は、降雨や発雷などの自然環境の変化にともなう音声であってもよい。
【0321】
制御部307は、マイク203によって所定の音声が集音された場合に、特定のユーザー600に対して、音声の発生源を案内するように、ドローン101を飛行させる。制御部307は、マイク203によって所定の音声が集音された場合に、たとえば、認識した特定のユーザー600の近傍と、所定の音声の発生源との間を飛行するように、ドローン101を飛行させる。より具体的には、たとえば、特定のユーザー600の周囲を飛行して当該特定のユーザー600の注意を引きつけてから、音声の発生源まで飛行する動作を繰り返しおこなう。
【0322】
制御部307は、所定の音声に応じて、当該所定の音声に対応する飛行態様で飛行するように、ドローン101を飛行させてもよい。具体的には、制御部307は、たとえば、電話の着信があった場合に、特定のユーザー600の前方においてドローン101をジグザグに飛行させる。また、具体的には、制御部307は、たとえば、呼び鈴が鳴った場合に、特定のユーザー600の周囲を飛行してから、音声の発生源(玄関)までドローン101を飛行させてもよい。
【0323】
飛行型ロボット700における出力部306は、飛行型ロボット700の状態に応じて、飛行型ロボット700の飛行動作と連動して動作する。出力部306は、たとえば、マイク203によって所定の音声が集音された場合に、当該所定の音声に応じて特定のユーザー600の周囲を飛行する動作に連動して、プロジェクター701から画像を投影する。画像は、特定のユーザー600の前方に投影することが好ましい。
【0324】
具体的には、たとえば、電話の着信があった場合は、電話の画像を投影する。また、具体的には、たとえば、呼び鈴が鳴った場合は、玄関や門の画像や、来客をあらわす画像を投影する。子供が泣いている場合は、泣いている子供の画像を投影してもよい。投影する画像の画像データは、たとえば、通信I/F208を介してネットワークN上から取得することができる。
【0325】
投影する画像は、カメラ103によって撮影した画像であってもよい。この場合、飛行型ロボット700は、たとえば、所定の音声が鳴っていることを検知するごとに、当該所定の音声の発生源を撮影し、撮影した画像を投影する。このように、実際の物品の画像を投影することにより、特定のユーザー600に対して、音声の発生源を確実に理解させることができる。また、これにより、複数の画像データを記憶しておくことなく、適切な画像を投影することができる。
【0326】
あるいは、出力部306は、たとえば、所定の音声に応じて特定のユーザー600の周囲を飛行する動作に連動して、プロジェクター701から文字を投影してもよい。具体的には、たとえば、「電子メールの着信がありました」、「玄関の呼び鈴が鳴っています」などの文字(メッセージ)を、特定のユーザー600の前方に投影する。特定のユーザー600の前方位置は、カメラ103によって撮影した画像に基づいて判断することができる。この場合、出力部306は、具体的には、たとえば、図7図8に示したプロジェクター701などによって、その機能を実現することができる。
【0327】
また、出力部306は、たとえば、所定の音声に応じて特定のユーザー600の周囲を飛行する動作に連動して、LEDランプ104を点灯させたり点滅させたりしてもよい。この場合、出力部306は、具体的には、たとえば、図8に示したLEDランプ104などによって、その機能を実現することができる。
【0328】
所定の音声に応じてLEDランプ104を点灯(点滅)させる場合、赤色や橙色など、波長が長く、特定のユーザー600が気づきやすい発光色としてもよい。また、照度を調整し、平時よりも高い照度で点灯(点滅)させてもよい。また、屋内あるいは屋外であっても夜間の照度よりも、屋外における昼間の照度をより高くなるように、LEDランプ104を点灯(点滅)させてもよい。さらに、LEDランプ104に代えて、プロジェクター701から光を発してもよい。
【0329】
(飛行型ロボット700の処理手順の一例)
つぎに、飛行型ロボット700の処理手順の一例について説明する。図9は、この発明にかかる実施の形態2の飛行型ロボット700の処理手順の一例を示すフローチャートである。図9のフローチャートにおいて、まず、マイク203を介して音声を取得し(ステップS901)、取得した音声を解析する(ステップS902)。ステップS902においては、たとえば、取得した音声の強さ(大きさ)、周波数、音と音の間隔など、音声の特徴量を示すデータを生成する。
【0330】
つぎに、ステップS902における解析結果に基づいて、取得した音声が所定の音声か否かを判断する(ステップS903)。ステップS903において、取得した音声が所定の音声ではない場合(ステップS903:No)、ステップS901へ移行して、音声を取得する。
【0331】
一方、ステップS903において、取得した音声が所定の音声である場合(ステップS903:Yes)、飛行を開始する(ステップS904)。ステップS904においては、たとえば、ドローン101を駆動し、充電スポット400から飛び立ち、障害物を回避しながら所定の範囲内を飛行する。
【0332】
つぎに、飛行中にカメラ103によって撮影した画像に基づいて、特定のユーザー600を検出したか否かを判断する(ステップS905)。ステップS905において検出する特定のユーザー600は、たとえば、上記のように、撮影部303によって所定時間以上または所定回数以上撮影された人物であってもよく、特徴量(画像や声など)をあらかじめメモリに記憶した人物であってもよい。特徴量をあらかじめメモリに記憶した人物を特定のユーザー600とすることにより、飛行型ロボット700の利用をはじめてすぐに、該当する人物を特定のユーザー600として認識することができる。
【0333】
ステップS905においては、バッテリー201の残量に応じて、特定のユーザー600を検出するまで(ステップS905:No)、飛行をおこなう。特定のユーザー600を検出しない状態で、充電スポット400に戻ることができる閾値までバッテリー201の残量が低下した場合、帰還処理をおこなう。
【0334】
ステップS905において、特定のユーザー600を検出した場合(ステップS905:Yes)、所定のプロセスの実行を開始する(ステップS906)。ステップS906においては、たとえば、特定のユーザー600の周囲を飛行して当該特定のユーザー600の注意を引きつけるような動作と、特定のユーザー600と音声の発生源との間を往復する動作を繰り返しおこなう。また、ステップS906においては、たとえば、音声が発生していることや音声の発生源、あるいは、発生した音声にかかる内容(事象)を案内する文字を、プロジェクター701から投影してもよい。
【0335】
ステップS906における処理は、特定のユーザー600が音声の発生源(発生原因)に気づくまで(ステップS907:No)、継続しておこなう。あるいは、ステップS906における処理は、バッテリー201の残量に応じて、飛行型ロボット700が充電スポット400まで帰還できる範囲でおこなってもよい。具体的には、たとえば、特定のユーザー600が音源に気づかない状態で、充電スポット400に戻ることができる閾値までバッテリー201の残量が低下した場合、帰還処理をおこなう。
【0336】
ステップS907において、特定のユーザー600が音源に気づいた場合(ステップS907:Yes)、帰還処理をおこなって(ステップS908)、一連の処理を終了する。ステップS907においては、たとえば、カメラ103によって撮影した画像に基づいて、特定のユーザー600が音声の発生源に近づく動作をおこなったかどうかを判断するなどして、特定のユーザー600が音声の発生源に気づいたか否かを判断することができる。
【0337】
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態2の飛行型ロボット700は、自動操縦により飛行するドローン101と、ドローン101に搭載されたカメラ103と、ドローン101に搭載されたマイク203と、を備え、カメラ103によって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識し、マイク203によって所定の音声が集音された場合に、当該所定の音声に応じて、認識した特定のユーザー600の周囲を飛行することを特徴としている。
【0338】
この発明にかかる実施の形態2の飛行型ロボット700によれば、マイク203によって所定の音声が集音された場合に、カメラ103によって撮影された画像に基づいて認識した特定のユーザー600の周囲を飛行することにより、所定の音声が鳴っていることを飛行型ロボット700の動作によって視覚的に案内することができる。これにより、特定のユーザー600が聴覚に障害をもつ場合にも、所定の音声が鳴っていることを確実に伝達することができる。
【0339】
これにより、聴覚に障害をもつために自身の周囲の状況がわかりづらいという事態をなくし、自身の周囲の状況を把握するために常に意識を張り巡らせることによる疲労やストレスを緩和することができる。そして、格別意識をしていなくても自身の周囲の状況がわかりやすくなるため、音が聞こえないことによる生活の恐怖を軽減し、自立への意欲や生活における安心感を高めることができる。
【0340】
また、この発明にかかる実施の形態2の飛行型ロボット700は、所定の音声に応じて、当該所定の音声に対応する飛行態様で、認識した特定のユーザー600の周囲を飛行することを特徴としている。
【0341】
この発明にかかる実施の形態2の飛行型ロボット700によれば、飛行態様によって音声の種類や内容を視覚的に案内することができる。これにより、特定のユーザー600が聴覚に障害をもつ場合にも、特定のユーザー600に対して、所定の音声が鳴っていること、および、その音声の種類や内容を迅速かつ詳しく案内することができる。これによって、視覚に障害をもつ特定のユーザー600の生活の利便性を向上させることができる。
【0342】
また、この発明にかかる実施の形態2の飛行型ロボット700は、ドローン101に搭載されたプロジェクター701を備え、マイク203によって所定の音声が集音された場合に、認識した特定のユーザー600の前方に、当該所定の音声に応じた画像を前記プロジェクター701から投影することを特徴としている。
【0343】
この発明にかかる実施の形態2の飛行型ロボット700によれば、マイク203によって所定の音声が集音された場合に、カメラ103によって撮影された画像に基づいて認識した特定のユーザー600の周囲を飛行するとともに、認識した特定のユーザー600の前方に、当該所定の音声に応じた画像を前記プロジェクター701から投影することにより、飛行型ロボット700の動作、および、画像によって、所定の音声が鳴っていることを視覚的に案内することができる。これにより、特定のユーザー600が聴覚に障害をもつ場合にも、所定の音声が鳴っていることを確実にわかりやすく伝達することができる。
【0344】
また、この発明にかかる実施の形態2の飛行型ロボット700は、マイク203によって所定の音声が集音された場合に、認識した特定のユーザー600の前方に、当該所定の音声に応じた文字をプロジェクター701から投影することを特徴としている。
【0345】
この発明にかかる実施の形態2の飛行型ロボット700によれば、マイク203によって所定の音声が集音された場合に、カメラ103によって撮影された画像に基づいて認識した特定のユーザー600の周囲を飛行するとともに、認識した特定のユーザー600の前方に、当該所定の音声に応じた文字をプロジェクター701から投影することにより、飛行型ロボット700の動作、および、文字によって、所定の音声が鳴っていることを視覚的に案内することができる。
【0346】
これにより、特定のユーザー600が聴覚に障害をもつ場合にも、所定の音声が鳴っていることを確実にわかりやすく伝達することができる。
【0347】
なお、この実施の形態1、2で説明した飛行型ロボットの制御方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、CD-ROM、MO、DVD、USBメモリ、SSDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【0348】
以下に実施の形態1、実施の形態2に関する付記を示す。
【0349】
(付記1)
自動操縦により飛行する無人航空機と、
前記無人航空機に搭載されたカメラと、
を備え、
前記カメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザーを認識し、当該特定のユーザーの周囲を飛行することを特徴とする飛行型ロボット。
【0350】
(付記2)
前記特定のユーザーは、前記カメラによって所定時間以上または所定回数以上撮影された人物であることを特徴とする付記1に記載の飛行型ロボット。
【0351】
(付記3)
前記特定のユーザーは、特定の範囲内において、前記カメラによって撮影された人物であることを特徴とする付記1または2に記載の飛行型ロボット。
【0352】
(付記4)
前記特定のユーザーの周囲を飛行中に、当該特定のユーザーの少なくとも一部が前記無人航空機に接近した場合、当該特定のユーザーから離れるように飛行することを特徴とする付記1~3のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【0353】
(付記5)
前記特定のユーザーの周囲を飛行中に、当該特定のユーザーが前記無人航空機を目視しない場合、当該特定のユーザーに接近するように飛行することを特徴とする付記1~3のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【0354】
(付記6)
前記特定のユーザーの周囲を所定回数飛行した後、当該特定のユーザーから離れるように飛行することを特徴とする付記1~3のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【0355】
(付記7)
前記無人航空機に搭載された無線通信インタフェースを備え、
前記無線通信インタフェースを介して、所定の情報を取得した場合、前記特定のユーザーの周囲を飛行することを特徴とする付記1~6のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【0356】
(付記8)
前記所定の情報は、特定の端末装置から出力された通知情報であることを特徴とする付記7に記載の飛行型ロボット。
【0357】
(付記9)
前記所定の情報は、現時点以降の所定時間内に災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化が発生する可能性があることを示す情報であることを特徴とする付記7に記載の飛行型ロボット。
【0358】
(付記10)
前記無人航空機に搭載されたスピーカーを備え、
前記特定のユーザーに向けて前記スピーカーから音声を出力するとともに、当該特定のユーザーの周囲を飛行することを特徴とする付記1~9のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【0359】
(付記11)
前記無人航空機に搭載されたマイクを備え、
前記マイクによって所定の音声が集音された場合、前記特定のユーザーの周囲を飛行することを特徴とする付記1~10のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【0360】
(付記12)
前記所定の音声は、電話機に電話および電子メールの少なくとも一方が着信していることを通知する着信音であることを特徴とする付記11に記載の飛行型ロボット。
【0361】
(付記13)
前記所定の音声は、前記特定のユーザーの声であることを特徴とする付記11に記載の飛行型ロボット。
【0362】
(付記14)
前記無人航空機に搭載されたスピーカーを備え、
前記マイクによって所定の音声が集音された場合、前記特定のユーザーに向けて前記スピーカーから音声を出力するとともに、当該特定のユーザーの周囲を飛行することを特徴とする付記11~13のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【0363】
(付記15)
前記スピーカーから出力する音声は、動物の鳴き声を模した音声であることを特徴とする付記10または14に記載の飛行型ロボット。
【0364】
(付記16)
カメラが搭載され、自動操縦により飛行する無人航空機が備えるコンピュータに、
前記カメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザーを認識させ、
認識された前記特定のユーザーの周囲を飛行させる、
処理を実行させることを特徴とする飛行型ロボットの制御プログラム。
【0365】
(付記17)
前記特定のユーザーの周囲を飛行中に、当該特定のユーザーの少なくとも一部が前記無人航空機に接近した場合、当該特定のユーザーから離れるように飛行させる、
処理を実行させることを特徴とする付記16に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【0366】
(付記18)
前記特定のユーザーの周囲を飛行中に、当該特定のユーザーが前記無人航空機を目視しない場合、当該特定のユーザーに接近するように飛行させる、
処理を実行させることを特徴とする付記16に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【0367】
(付記19)
前記特定のユーザーの周囲を所定回数飛行した後、当該特定のユーザーから離れるように飛行させる、
処理を実行させることを特徴とする付記16に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【0368】
(付記20)
カメラが搭載され、自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットに、
前記カメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザーを認識させ、
認識された前記特定のユーザーの周囲を飛行させる、
ことを特徴とする飛行型ロボットの制御プログラム。
【0369】
(付記21)
前記特定のユーザーの周囲を飛行中に、当該特定のユーザーの少なくとも一部が前記無人航空機に接近した場合、当該特定のユーザーから離れるように飛行させる、
ことを特徴とする付記20に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【0370】
(付記22)
前記特定のユーザーの周囲を飛行中に、当該特定のユーザーが前記無人航空機を目視しない場合、当該特定のユーザーに接近するように飛行させる、
ことを特徴とする付記20に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【0371】
(付記23)
前記特定のユーザーの周囲を所定回数飛行した後、当該特定のユーザーから離れるように飛行させる、
ことを特徴とする付記20に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【0372】
(付記24)
自動操縦により飛行する無人航空機と、
前記無人航空機に搭載されたカメラと、
前記無人航空機に搭載されたマイクと、
を備え、
前記カメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザーを認識し、
前記マイクによって所定の音声が集音された場合に、当該所定の音声に応じて、認識した前記特定のユーザーの近傍と所定の音声の発生源との間を飛行することを特徴とする飛行型ロボット。
【0373】
(付記25)
前記マイクによって所定の音声が集音された場合に、当該所定の音声に応じて、認識した前記特定のユーザーの周囲を周回してから、当該特定のユーザーの近傍と所定の音声の発生源との間を飛行することを特徴とする付記24に記載の飛行型ロボット。
【0374】
(付記26)
前記所定の音声は、電話機に電話および電子メールの少なくとも一方が着信していることを通知する着信音であることを特徴とする付記24または25に記載の飛行型ロボット。
【0375】
(付記27)
前記所定の音声は、建物または敷地の入り口に、当該建物または敷地への訪問者が当該建物または敷地の居住者または管理者を呼び出すために設けられた呼び鈴の呼出音であることを特徴とする付記24または25に記載の飛行型ロボット。
【0376】
(付記28)
前記所定の音声は、所定の閾値以上の音圧の音声であることを特徴とする付記24または25に記載の飛行型ロボット。
【0377】
(付記29)
前記所定の音声は、前記特定のユーザーから所定範囲内において発生する音声であることを特徴とする付記24または25に記載の飛行型ロボット。
【0378】
(付記30)
前記所定の音声に応じて、当該所定の音声に対応する飛行態様で、認識した前記特定のユーザーの周囲を飛行することを特徴とする付記24~29のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【0379】
(付記31)
前記無人航空機に搭載されたプロジェクターを備え、
前記マイクによって所定の音声が集音された場合に、認識した前記特定のユーザーの前方に、当該所定の音声に応じた画像を前記プロジェクターから投影することを特徴とする付記24~30のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【0380】
(付記32)
前記無人航空機に搭載された無線通信インタフェースを備え、
前記無線通信インタフェースを介して、前記プロジェクターから投影する画像にかかる画像データを取得することを特徴とする付記31に記載の飛行型ロボット。
【0381】
(付記33)
前記マイクによって所定の音声が集音された場合に、認識した前記特定のユーザーの前方に、当該所定の音声に応じた文字を前記プロジェクターから投影することを特徴とする付記24~32のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【0382】
(付記34)
カメラおよびマイクが搭載されて自動操縦により飛行する無人航空機を備えた飛行型ロボットが備えるコンピュータに、
前記カメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザーを認識させ、
前記マイクによって所定の音声が集音された場合に、当該所定の音声に応じて、認識した前記特定のユーザーの近傍と所定の音声の発生源との間を飛行させる、
処理を実行させることを特徴とする飛行型ロボットの制御プログラム。
【0383】
(付記35)
カメラおよびマイクが搭載され、自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットに、
前記カメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザーを認識させ、
前記マイクによって所定の音声が集音された場合に、当該所定の音声に応じて、認識した前記特定のユーザーの近傍と所定の音声の発生源との間を飛行させる、
ことを特徴とする飛行型ロボットの制御方法。
【0384】
(付記36)
カメラ、マイクおよびプロジェクターが搭載されて自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットが備えるコンピュータに、
前記カメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザーを認識させ、
前記マイクによって所定の音声が集音された場合に、当該所定の音声に応じて、認識した前記特定のユーザーの近傍と所定の音声の発生源との間を飛行させるとともに、認識した前記特定のユーザーの前方に、当該所定の音声に応じた画像を前記プロジェクターから投影させる、
処理を実行させることを特徴とする飛行型ロボットの制御プログラム。
【0385】
(付記37)
カメラ、マイクおよびプロジェクターが搭載され、自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットに、
前記カメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザーを認識させ、
前記マイクによって所定の音声が集音された場合に、当該所定の音声に応じて、認識した前記特定のユーザーの近傍と所定の音声の発生源との間を飛行させるとともに、認識した前記特定のユーザーの前方に、当該所定の音声に応じた画像を前記プロジェクターから投影させる、
ことを特徴とする飛行型ロボットの制御方法。
【0386】
(付記38)
自動操縦により飛行する無人航空機と、
前記無人航空機に搭載されたカメラと、
前記無人航空機に搭載された無線通信インタフェースと、
を備え、
前記カメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザーを認識させ、
前記無線通信インタフェースを介して、現時点以降の所定時間内に災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化が発生する可能性があることを示す情報を取得した場合に、当該所定の音声に応じて、認識した前記特定のユーザーの近傍と所定の音声の発生源との間を飛行することを特徴とする飛行型ロボット。
【0387】
(付記39)
カメラおよび無線通信インタフェースが搭載されて自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットが備えるコンピュータに、
前記カメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザーを認識させ、
前記無線通信インタフェースを介して、現時点以降の所定時間内に災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化が発生する可能性があることを示す情報を取得した場合に、当該所定の音声に応じて、認識した前記特定のユーザーの近傍と所定の音声の発生源との間を飛行させる、
処理を実行させることを特徴とする飛行型ロボットの制御プログラム。
【0388】
(付記40)
カメラおよび無線通信インタフェースが搭載され、自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットに、
前記カメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザーを認識させ、
前記無線通信インタフェースを介して、現時点以降の所定時間内に災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化が発生する可能性があることを示す情報を取得した場合に、当該所定の音声に応じて、認識した前記特定のユーザーの近傍と所定の音声の発生源との間を飛行させる、
ことを特徴とする飛行型ロボットの制御方法。
【0389】
<実施の形態3>
実施の形態3では、実施の形態1、実施の形態2とは、飛行型ロボットの異なる新たな飛行内容(「バウンド飛行」)について説明する。
【0390】
(飛行型ロボットの飛行の概要)
図10は、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボットの飛行の概要の一例を示す説明図である。
【0391】
図10において、自動操縦により飛行する無人航空機(ドローン)を備える飛行型ロボット1000は、バウンド飛行をおこなうために、以下のような制御をおこなう。飛行型ロボット1000は、まず、飛行中に、飛行に供する駆動を停止する。そうすると、飛行型ロボット1000は、浮力を失い、自然落下する。STEP1は、この状態を示している。
【0392】
自然落下を始めた飛行型ロボット1000は、所定時間経過後、地面等に衝突する。STEP2は、この状態を示している。衝突した際に、その衝撃を、制御回路207が備える加速度センサーによって検出することができる。
【0393】
飛行型ロボット1000は、後述するように、地面等に衝突した際に、その衝撃を吸収し、弾む(バウンドする)構成を備えている(詳細は、図11A図11Bを用いて後述する)。したがって、飛行型ロボット1000は、地面に衝突し、衝突の衝撃に反発して、バウンドする。STEP3は、この状態を示している。
【0394】
衝突を検出した場合に、駆動を開始するので、飛行型ロボット1000は、その駆動によって浮力を得て、浮上する。STEP4は、この状態を示している。
【0395】
このようにして、飛行型ロボット1000は、通常のドローンのように、ただ空中を飛行するだけでなく、地面に着地し、すぐに浮上する、いわゆる“バウンド(タッチダウン)”を自動操縦によりおこなうことができる。
【0396】
これは、具体的には、たとえばボールがバウンドする動きや、ウサギやカンガルーなどの動物あるいは昆虫などの生物がジャンプする動きをまねすることで、電子ペットとしての機能を拡張するものである。
【0397】
図10からもわかるように、自然落下を始めた飛行型ロボット1000は、所定時間経過後、地面等に衝突することを前提としているが、駆動停止の検出後、自機が衝突することなく、所定時間が経過した場合に、駆動を開始するようにしてもよい。所定の時間は、たとえば、0.1~0.3秒程度である。
【0398】
このようにすることで、自然落下する距離が長すぎて(すなわち、所定の高さよりも高い位置から自然落下を始めてしまうことにより)、地面等に衝突する衝撃が強すぎてしまうことがある。このような場合に、自機の破損や故障を未然に防止するために、駆動停止の検出後、自機が衝突することなく、所定時間が経過した場合に、駆動を開始することができる。
【0399】
また、自機を地面等に接触させたくない場合(たとえば、地面等に衝突する音を軽減させたい場合や地面等が汚れている場合など)であっても、擬似的にバウンドしている様子を表現することができる。
【0400】
また、図10からもわかるように、擬似的にバウンドしている様子を表現するために、飛行型ロボット1000を自然落下によって下降させるようにしたが、これには限定されない。
【0401】
具体的には、たとえば、駆動を停止することなく、駆動を制御することによって自機を下降させるようにしてもよい。具体的には、地面等に向かって飛行をおこなったり、また、駆動を抑制して、浮力を減らすことによって、自機を下降させるようにしてもよい。
【0402】
これらのように、自然落下によらずに自機を下降させる場合には、飛行中に、自機が落下していることを検出し、落下の検出後に、自機が衝突したことを検出するようにしてもよい。そして、衝突を検出した場合に、駆動の制御を変更して、自機を浮上させる駆動をおこなうようにしてもよい。
【0403】
このようにすることによって、飛行型ロボット1000をバウンドさせる際に、自然落下によらずに、自機を地面等側へ下降させることができる。それにより、下降の速度や下降の方向(衝突する地面等の位置)を制御することができる。
【0404】
この場合であっても、落下の停止の検出後に、自機が衝突することなく、落下の速度が所定の速度に達した場合に、自機を浮上させる駆動を開始することができる。これにより、自然落下の場合と同様に、自機の破損や故障を未然に防止し、擬似的に自機がバウンドしている様子を表現することができる。
【0405】
つぎに、飛行型ロボット1000が、バウンドを開始するきっかけについて説明する。飛行型ロボット1000は、飛行中に、飛行に供する駆動の停止の指示を受け付け、所定の指示を受け付けた場合に、駆動を停止することができる。この指示は、ユーザーからの声やジェスチャーなどによる指示であってもよい。
【0406】
また、この指示は、ネットワークを介した指示であってもよい。より具体的には、たとえば、自機が備える無線通信インタフェースを介して、所定の情報を取得した場合に、その情報の取得を指示として駆動を停止するようにしてもよい。ここで、所定の情報とは、特定の端末装置から出力された通知情報であってもよい。また、所定の情報とは、現時点以降の所定時間内に災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化が発生する可能性があることを示す情報であってもよい。
【0407】
つぎに、飛行型ロボット1000による連続バウンド(ドリブル)動作について説明する。飛行型ロボット1000は、駆動を開始した後、所定時間が経過した場合に、再び駆動を停止するようにしてもよい。それによって、図10に示したSTEP1からSTEP4を繰り返しおこなうことができる。この駆動の停止と前記駆動の開始を所定回数繰り返しおこなうことができる。こうすることによって、飛行型ロボット10000が連続してバウンドとすることができ、あたかも、バスケットボールのドリブルのような動作を表現することができる。
【0408】
飛行型ロボット1000がドリブル動作をおこなうにあたり、自機が衝突する位置が同じ位置になるように、駆動を制御するようにしてもよい。具体的には、自機が衝突する位置をあらかじめ記憶しておき、その位置の真上に浮上するように駆動制御し、そこから自然落下させることで、自機が衝突するようにすることができる。衝突する位置は、各種センサーによってその位置を判断することができる。
【0409】
また、飛行型ロボット1000がドリブル動作をおこなうにあたり、衝突する位置が異なる位置になるように、駆動を制御するようにしてもよい。具体的には、複数の位置に対して順番に衝突するようにしてもよい。そのようにすることによって、バウンド動作をより大きく見せることができる。また、ウサギやカンガルーなどの飛び跳ねる動物の動作をまねることができ、電子ペットとしての愛嬌度を増すことができる。
【0410】
また、自機が備えるカメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識し、移動する当該特定のユーザー600を追従するように、衝突する位置が異なる位置となるように、駆動を制御するようにしてもよい。このように連続バウンド動作を繰り返すことによって、ユーザーについて行って、ユーザーになつくかわいいペットを演出することができる。
【0411】
また、飛行型ロボット1000が連続バウンド動作をするにあたり、駆動停止の検出後、自機が衝突することなく、所定時間が経過した場合に、駆動を開始するようにしてもよい。所定時間は、上述のように、たとえば、0.1~0.3秒程度である。このようにすることで、実際の地面等には衝突(接触)していないが、あたかも地面が空中にあるような不思議な動作を表現することができる。
【0412】
つぎに、飛行型ロボット1000であって、駆動を停止せずにバウンド動作をおこなう場合のバウンドを開始するきっかけについて説明する。飛行型ロボット1000は、飛行中に、自機を落下させる駆動の指示を受け付け、所定の指示を受け付けた場合に、自機を落下させる駆動をおこなうことができる。この指示は、ユーザーからの声やジェスチャーによる指示であってもよく、また、ネットワークを介した指示であってもよい。
【0413】
ネットワークを介した指示は、より具体的には、自然落下により自機を下降させ、地面等に衝突させる場合と同様に、たとえば、自機が備える無線通信インタフェースを介して、所定の情報を取得した場合に、その情報の取得を指示として駆動を停止するようにしてもよい。ここで、所定の情報とは、自然落下により自機を下降させ、地面等に衝突させる場合と同様に、特定の端末装置から出力された通知情報であってもよい。また、所定の情報とは、現時点以降の所定時間内に災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化が発生する可能性があることを示す情報であってもよい。
【0414】
つぎに、飛行型ロボット1000であって、駆動を停止せず、連続バウンド(ドリブル)動作について説明する。飛行型ロボット1000は、自機を浮上させる駆動をおこなった後、所定時間が経過した場合に、再び自機を落下させる駆動をおこなうようにしてもよい。それによって、自機は下降(落下)と上昇(浮上)を繰り返しおこなうことができる。この落下制御駆動と浮上制御駆動を所定回数繰り返しおこなうことができる。
【0415】
こうすることによっても、飛行型ロボット1000が連続してバウンドすることができ、あたかも、いわゆるバスケットボールの“ドリブル”のような動作を表現することができる。また、自然落下による連続バウンド動作とは異なり、自然落下(水平落下)に対して、角度をつけて落下させることができるので、自然落下による連続バウンド動作とは異なる動作を表現することができる。
【0416】
このような駆動制御によって、飛行型ロボット1000がドリブル動作をおこなうにあたり、自機が衝突する位置が同じ位置になるように、駆動を制御するようにしてもよい。具体的には、自機が衝突する位置をあらかじめ記憶しておき、その位置に自機が衝突するように浮上制御駆動および落下制御の少なくともいずれかの駆動を制御する。衝突する位置は、各種センサーによってその位置を判断することができる。
【0417】
また、飛行型ロボット1000がドリブル動作をおこなうにあたり、衝突する位置が異なる位置になるように、駆動を制御するようにしてもよい。具体的には、複数の位置に対して順番に衝突するようにしてもよい。そのようにすることによって、ウサギやカンガルーなどの飛び跳ねる動物の動作をまねることができ、電子ペットとしての愛嬌度を増すことができる。
【0418】
また、自機が備えるカメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識し、移動する当該特定のユーザー600を追従するように、衝突する位置が異なる位置となるように、駆動を制御するようにしてもよい。このように連続バウンド動作を繰り返すことによって、ユーザーについて行って、ユーザーになつく可愛らしいペットを演出することができる。
【0419】
また、飛行型ロボット1000が連続バウンド動作をするにあたり、自機を落下させる駆動がおこなわれた後、自機が衝突することなく、所定時間が経過した場合に、自機を浮上させる駆動をおこなうようにしてもよい。所定時間は、上述のように、たとえば、0.1~0.3秒程度である。このようにすることで、実際の地面等には衝突(接触)していないが、あたかも地面が空中にあるような不思議な動作を表現することができる。
【0420】
また、飛行型ロボット1000は、検出された地面等への衝突の衝撃値に基づいて、衝突後の駆動制御を変えるようにしてもよい。具体的には、たとえば、検出された衝突の衝撃値の大きさに応じて、自機の浮上速度を速くする駆動制御をおこなうようにしてもよい。また、検出された衝突の衝撃値の大きさに応じて、自機の浮上高度を高くするようにしてもよい。このようにすることによって、ボールがバウンドする動作や動物等がジャンプする動作に似せて、より自然な動作とすることができる。
【0421】
また、飛行型ロボット1000は、検出された地面等への衝突の衝撃値に加えて、あるいは、当該衝突の衝撃値に代えて、検出された自然落下を開始した高度、自然落下の速度、落下させる駆動制御をおこなった際の開始高度、落下させる駆動制御をおこなった際の落下速度、落下させる駆動制御をおこなった際の落下角度などに基づいて、衝突後の駆動制御を変えるようにしてもよい。
【0422】
このように、衝突後の駆動制御に変化を与えることによって、ボールや動物等の動作により似せることができる。また、ボールや動物等の動作とはかけ離れた、不思議な動作を表現することができる。
【0423】
また、バウンドする方向、すなわち、浮上する方向や浮上する速度を変化させることにより、ラグビーボール(楕円球)をバウンドさせたときのような予想不可能なバウンドとすることができる。このようなバウンド飛行をおこなうことによって、バウンドしたラグビーボールのキャッチングの練習を一人でおこなうことができる。また、ラグビーボールのキャッチングゲームを一人でまたは複数人で楽しむことができる。したがって、飛行型ロボット1000は、ラグビーボールを模した形状でであってもよい。
【0424】
(飛行型ロボットの外観の一例)
つぎに、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボットの外観の一例について説明する。図11Aおよび図11Bは、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボットの外観の一例を示す説明図である。実施の形態3においては、上述した実施の形態1、実施の形態2と同一部分は同一符号で示し、説明を省略する。
【0425】
図11Aは、図11Bの矢印A方向から見た図である。図11A、11Bに示すように、飛行型ロボット1000は、無人航空機(ドローン)1000aを覆う球体の筐体1100を備えている。図11Aでは、球体の筐体1100の内部に位置するドローン1000aが見えるように、その一部の記載を省略している。したがって、飛行型ロボット1000の外観は、図10にも示したように、球体、すなわちボールのような形状をしている。
【0426】
また、図示を省略するが、ドローン1000aの下側のみを覆う半球体の筐体を備えていて、上側には半球体の球体を備えていなくてもよい。
【0427】
筐体1100は、弾性部材によって構成されていてもよい。具体的には、たとえば、ゴム、スポンジ、ウレタンなどであってもよい。これにより、自機が地面等に衝突した際に、衝撃を和らげ、自機が破損したり故障したりするのを防止できる。また、自機が地面等に衝突した際に、その反発力によって、バウンドすることができる。
【0428】
また、筐体1100は、図示は省略するが、複数の孔部を備えていてもよい。あるいは、筐体1100は、メッシュ構造により構成されていてもよい。これにより、筐体内に空気の流れを作ることができ、プロペラによる自機の飛行を可能とする。
【0429】
また、飛行型ロボット1000(筐体1100)は、球体の形状に限定されない。たとえば、動物や昆虫などの生物を模した形状であってもよい。また、飛行機や戦闘機、宇宙船、“ドラえもん”のようなペット型ロボット、“機動戦士ガンダム”などの戦闘型のロボットなどを模した形状であってもよい。アニメや映画の登場キャラクターを模した形状であってもよい。その際、衝突する面(たとえば底面)側に衝撃吸収およびバウンド用の部材を設けるとよい。また、筐体1100の表面に顔や模様などが描かれていてもよい。
【0430】
また、筐体の1100の表面に有機ELなどのディスプレイを設け、そこに、顔などを表示するようにしてもよい。そして、飛行の状態に応じて、その表情を変化させるようにしてもよい。より具体的には、落下中は驚いた表情とし、衝突した直後は痛い表情とし、バウンドして浮上しているときは安心した(喜んだ)表情としてもよい。これにより、単に飛行型ロボット1000をバウンド動作させるよりも、よりペットとしての親近感を醸し出すことができる。
【0431】
ディスプレイには、画像、映像、あるいは文字などを表示し、ユーザーに対するメッセージを示すようにしてもよい。画像、映像は広告などであってもよい。
【0432】
図11Bに示すように、ドローン1000aは、具体的には、たとえば、周辺に4つのプロペラ1101a~1101dを備えたクアッドコプターを採用することができる。ドローン1000aは、クアッドコプターに限るものではなく、6つのプロペラを備えたヘキサコプター、8つのプロペラを備えたオクトコプターなど、各種のマルチコプターを採用することができる。
【0433】
ドローン1000aは、駆動、すなわち、複数のプロペラ(プロペラ1101a~d)の回転方向および回転数をそれぞれ独立して制御することによって、ドローン1000aの姿勢を維持し、また、ドローン1000aの上昇、下降、水平移動などをおこなうことができる。
【0434】
また、無人航空機は、プロペラを備えたドローン1000aには限定されない。プロペラ以外の駆動によって飛行するものであってもよい。
【0435】
また、ドローン1000aは、カメラ1102を備えている。カメラ1102は、たとえば、汎用的なデジタルカメラによって実現することができる。図11Bに示すように、ドローン1000aの筐体の上側に装着してもよい。また、図示は省略するが、動物や昆虫を模した形状のドローン1000aにおいては、たとえば、目に相当する部分に、カメラ1102のレンズを設けることができる。あるいは、カメラ1102は、ドローン1000aの筐体の下側(腹側)に設けるようにしてもよい。
【0436】
ドローン1000aは、カメラ1102により、ドローン1000aの周囲の画像を撮影する。ドローン1000aは、カメラ1102によって撮影された画像に基づいて、他のドローンや操縦者を認識するようにしてもよい。
【0437】
カメラ1102は、汎用的なデジタルカメラに代えて、光に対して感度を増幅させることによって暗い場所を撮影する暗視カメラ、赤外線に感度を有する赤外線カメラ、赤外線カメラが撮影した画像における白黒の濃淡を解析してカラー画像を撮影する赤外線カラー暗視カメラなどによって実現してもよい。暗視カメラ、赤外線カメラ、赤外線カラー暗視カメラなどを用いて画像を撮影することにより、夜間や照度の低い室内などにおいても、ユーザーを精度よく認識することができる。
【0438】
ドローン1000aが備えるカメラ1102は、1台であってもよく、複数台であってもよい。複数台のカメラ1102を備えるドローン1000aにおいては、すべて1種類のカメラ1102に限るものではなく、異なる複数種類のカメラ1102を備えていてもよい。
【0439】
カメラ1102は、ドローン1000aに対して、姿勢の調整が可能な状態で連結されていてもよい。カメラ1102は、具体的には、たとえば、図11Bに示すように、ドローン1000aの上面側に設けていてもよい。また、カメラ1102は、図示は省略するが、ドローン1000aの底面部にボールジョイントなどの自在継手を介して連結するようにしてもよい。カメラ1102を、ボールジョイントなどの自在継手を介してドローン1000a連結することにより、カメラ1102の姿勢の調整にかかる高い自由度を確保することができる。
【0440】
さらに、ドローン1000aは、ドローンに対するカメラ1102の姿勢を変化させる駆動機構を備えていてもよい。これにより、人手を介さずに、ドローン1000aに対するカメラ1102の姿勢を調整することができる。駆動機構は、たとえば、モーターやギア列などによって構成することができる。ドローン1000aに対するカメラ1102の姿勢を人手を介さずに調整可能とすることにより、ドローン1000aの姿勢にかかわらず、ドローン1000aの飛行中に、撮影方向を任意に調整することができる。カメラ1102は、ズーム機能を備えていてもよい。
【0441】
ドローン1000aは、ワイヤレス電力伝送(Wireless Power Transfer、Contactless Power Transmission)における受電コイルを備えていてもよい。ワイヤレス電力伝送(ワイヤレス給電)は、バッテリーに対して、充電用接点を介することなく電力を受電する技術であって、非接触給電あるいは無線給電などとも称される。
【0442】
またドローン1000aは、スピーカー1103を備えている。図示は省略するが、動物のような形状のドローンにおいては、たとえば、口に相当する部分にスピーカー1103を設けてもよい。
【0443】
そして、衝突を検出した場合に、スピーカー1103から所定の音声を出力するようにしてもよい。スピーカー1103から出力する音声は、生物が跳ねるときに発する音を模した音声(たとえば、「ピョン、ピョン」、「ビヨーン、ビヨーン」)であってもよい。
【0444】
また、スピーカー1103から出力する音声は、ボールなどの物が弾むときに発する音を模した音声(たとえば、「ポン、ポン」、「トン、トン」、「ドビューン、ドビューン」)であってもよい。
【0445】
また、検出された衝突の衝撃値に基づいて、音声の大きさおよび種類の少なくともいずれかを変更するようにしてもよい。具体的には、衝撃値が大きい(強く衝突した)場合は、音声が大きくなるようにするとよい。それにより、衝撃(バウンド)の状態を音によってあらわす演出をすることができる。また、具体的には、たとえば、衝撃値が小さい場合は「ピョン、ピョン」とし、衝撃値が大きい場合は「ビヨーン、ビヨーン」とするように、音声の種類を変更するようにしてもよい。
【0446】
また、ドローン1000aは、発光部の一例であるLEDランプ1104を備えている。図示は省略するが、動物のような形状のドローンにおいては、たとえば、目に相当する部分にLEDランプ1104を設けてもよい。目玉に相当する部分にカメラ1102のレンズがある場合、LEDランプ1104は、当該レンズを縁取るように設けてもよい。
【0447】
そして、衝突を検出した場合に、LEDランプ1104から光を出力するようにしてもよい。より具体的には、たとえば、衝突の衝撃値に基づいて、光の大きさ、色および発光パターンの少なくともいずれか一つを変更するようにするとよい。それにより、衝突(バウンド)の状況を光によって演出することができる。
【0448】
ドローン1000aは、さらに、太陽光などの外光によって発電するソーラーセル(太陽電池、図2を参照)を備えていてもよい。ソーラーセルは、たとえば、ドローン1000aの筐体における上側の面に設けるとよい。これにより、飛行中に確実に外光を取り入れて効率よく発電することができる。また、ソーラーセルを備えることにより、飛行中も充電することができるため、1回当たりの飛行時間を長く確保することができる。
【0449】
また、ドローン1000aは、図示は省略するが、プロジェクターを備えていていてもよい。プロジェクターの構成については、上述したプロジェクター701と同様の内容であるので、その詳細については、記載を省略する。
【0450】
プロジェクターとしては、たとえば、プロジェクター光源にレーザーを採用したレーザー方式のプロジェクターまたは水銀ランプ方式のプロジェクターを用いることができる。レーザー方式のプロジェクターを用いることにより、プロジェクター701の小型化を図ることができる。また、レーザー方式のプロジェクターを用いることにより、迅速に起動して画像の投影を開始することができる。また、レーザー方式のプロジェクターは、投影方向の高い自由度を確保することができ、壁面のみならず地面・床面にも画像を投影することができる。
【0451】
プロジェクターは、プロジェクター光源から発した光を、光学系により所定経路に導き、投影レンズを介してプロジェクターの外部に照射することによって、光が照射された場所に画像を投影する。プロジェクターは、画像を投影する位置からの距離に応じて、プロジェクター光源から発する光の強度を調整することにより、投影される画像の画質を調整するようにしてもよい。プロジェクターと、画像を投影する位置との間の距離は、たとえば、距離センサーを用いて特定することができる。距離センサーは、たとえば、レーザー距離センサー、超音波センサー、赤外線センサーなど公知の各種のセンサーを用いることができる。
【0452】
プロジェクターは、ドローン1000aに固定されており、ドローン1000aの移動(飛行)にともなって移動する。プロジェクターは、ドローン1000aに対して、姿勢調整が可能な状態で連結されていてもよい。
【0453】
この場合、飛行型ロボット1000は、ドローン1000aに対するプロジェクターの姿勢を人手を介さずに調整するために、ドローン1000aに対するプロジェクターの姿勢を変化させる駆動機構(たとえば、モーターやギア列など)を備えていてもよい。駆動機構は、たとえば、モーターやギア列などによって構成することができる。ドローン1000aに対するプロジェクターの姿勢を調整可能とすることにより、画像を投影する場所に応じた最適な角度で画像を投影することができる。
【0454】
このように、飛行型ロボット1000は、プロジェクターを備えているので、バウンドしながら画像や映像を投影することができ、今までにない、新たな演出による画像・映像の投影をおこなうことができる。
【0455】
また、飛行型ロボット1000のハードウエア構成については、上述した実施の形態1の飛行型ロボットのハードウエア構成(図2)または上述した実施の形態2の飛行型ロボットのハードウエア(図8)と同様であるので、その詳細な説明については省略する。また、飛行型ロボット1000の機能的構成については、上述した実施の形態1の飛行型ロボットの機能的構成(図3)と同様であるので、その詳細な説明については省略する。
【0456】
飛行型ロボット1000の機能的構成である制御部は、より具体的には、たとえば、特定のユーザー600の頭上において飛行型ロボット1000を旋回させたり、特定のユーザー600の正面において飛行型ロボット1000をホバリングさせたり、特定のユーザー600にじゃれるように当該特定のユーザー600に対して飛行型ロボット1000を近づけたり遠のけたりするように、飛行型ロボット1000を飛行させる。
【0457】
そして、飛行型ロボット1000の制御部は、特定のユーザー600が飛行型ロボット1000を視認したことを検出した場合、当該特定のユーザー600から離れて充電スポットに戻るように、飛行型ロボット1000を飛行させてもよい。このように、飛行型ロボット1000が、巣の周囲を巡回して状況を確認して巣に戻るという、いわば、充電スポットを巣に見立てた「縄張り行動」を模すことにより、特定のユーザー600を含む周囲の人物に、あたかも、飛行型ロボット1000が自らの意思をもった生物であるような印象を与えることができる。
【0458】
また、飛行型ロボット1000の制御部は、上述したように、自機をバウンドさせることができ、さらに、自らの意思をもった生物であるような印象を与えることができる。
【0459】
(飛行型ロボット1000の処理手順の一例)
つぎに、飛行型ロボット1000の処理手順の一例について説明する。
【0460】
図12は、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボットの処理手順の一例を示すフローチャートである。具体的には、図12は、自然落下によってバウンド飛行処理をおこなう手順について示している。
【0461】
図12のフローチャートにおいて、まず、飛行型ロボット1000の飛行に供する駆動が停止中か否かを判断する(ステップS1201)。具体的には、たとえば、モーター202へ供給する電力を停止している(あるいは、供給する電力が所定値以下である)か否かによって、駆動が停止中か否かを判断する。ここで、駆動中、すなわち駆動が停止中でない場合(ステップS1201:No)は、何もせずに、処理を終了する。
【0462】
一方、飛行型ロボット1000の飛行に供する駆動が停止中である場合(ステップS1201:Yes)は、その後、衝突があったか否かを判断する(ステップS1202)。すなわち、駆動が停止しているため、飛行型ロボット1000は、自重により自然落下する。そして、飛行型ロボット1000は地面等に到達(墜落)するため、そこで衝突が発生する。したがって、その衝突があったか否かを加速度センサーなどの検出結果に基づいて判断する。
【0463】
ここで、衝突があるのを待って、衝突があった場合(ステップS1202:Yes)は、停止中であった駆動を開始し(ステップS1204)、一連の処理を終了する。
【0464】
ステップS1202において、衝突がない場合(ステップS1202:No)は、停止中を検出してから、所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS1203)。所定時間とは、上述のように、たとえば、0.1~0.3秒程度である。この時間は、制御回路が備えているタイマーなどによって計時することができる。
【0465】
駆動が停止されてから、それ以上の時間が経過すると、落下速度が速くなりすぎて、飛行型ロボット1000が地面に到達した際の衝撃が大きくなる。それにより、飛行型ロボット1000が破損し、あるいは、故障するなどのダメージを負うおそれが生じる。あるいは、衝撃を正しく検出できなかった場合には、飛行型ロボット1000は、浮上(飛行)することができないという機能不全となるおそれがある。
【0466】
そこで、そのようなダメージによるリスクや、自動操縦ゆえの機能不全によるリスクなどを回避するために、衝突を検出せず(ステップS1202:No)、所定時間が経過していない場合(ステップS1203:No)は、ステップS1201へ戻る。
【0467】
そして、ステップS1201、S1202を経て、ステップS1203において、所定時間が経過した場合(ステップS1203:Yes)は、ステップS1204へ移行し、停止中であった駆動を開始して(ステップS1204)、一連の処理を終了する。それにより、飛行型ロボット1000は浮上し、自動操縦による飛行を再開することができる。
【0468】
このようにして、飛行型ロボット1000は、自然落下によるバウンド飛行をおこなうことができる。
【0469】
図13は、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボットの別の処理手順の一例を示すフローチャートである。具体的には、図13は、自然落下によって、バスケットボールのドリブルを模したドリブルバウンド飛行処理の手順について示している。
【0470】
図13のフローチャートにおいて、まず、飛行中か否かを判断する(ステップS1301)。ここで、飛行中ではない場合(ステップS1301:No)は、処理を終了する。一方、飛行中である場合(ステップS1301:Yes)は、指示があったか否かを判断する(ステップS1302)。指示とは、具体的には、たとえばバウンド指示などであってもよい。ここで、指示がない場合(ステップS1302:No)は、ステップS1301へ戻る。一方、指示があった場合(ステップS1302:Yes)は、飛行に供する駆動を停止する(ステップS1303)。
【0471】
その後、衝突があったか否かを判断する(ステップS1304)。ここで、衝突があるのを待って(ステップS1304:No)、衝突があった場合(ステップS1304:Yes)は、その衝突に合わせて、音声を出力または光を出力(発光)する。また、その両方であってもよい(ステップS1305)。
【0472】
そして、飛行に供する駆動を開始する(ステップS1306)。また、制御回路207が備えているカウンタを+1とする(ステップS1307)。
【0473】
つぎに、カウンタが所定数となっているか否かを判断する(ステップS1308)。この所定数がバウンドの回数を示している。したがって、所定数が『1』であれば、バウンドは1回、所定数が『5』であれば、バウンドは5回である。
【0474】
ステップS1308において、カウンタが所定数に達していない場合(ステップS1308:No)は、つぎに、所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS1309)。この所定時間は、飛行型ロボット1000が所定の高度まで上昇するのに要する時間であり、具体的には、1m程度まで上昇するのに必要な時間である0.1秒から0.2秒程度であってもよい。
【0475】
ここで、所定時間が経過するのを待って(ステップS1309:No)、所定時間が経過した場合(ステップS1309:Yes)は、ステップS1303へ戻る。これにより、飛行型ロボット1000は所定の高度に達する。
【0476】
その後、ステップS1303~S1309の各処理を繰り返しおこない、ステップS1308において、カウンタが所定数に達した場合(ステップS1308:Yes)は、このカウンタをリセットして(ステップS1310)、一連の処理を終了する。その後、通常の自動操縦による飛行に移行する。
【0477】
このようにして、飛行型ロボット1000は、自然落下による連続したドリブルバウンド飛行をおこなうことができる。
【0478】
図14は、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボットの別の処理手順の一例を示すフローチャートである。具体的には、図14は、自然落下によらない、バウンド飛行処理の手順について示している。
【0479】
図14のフローチャートにおいて、まず、飛行型ロボット1000が落下(下降)中か否かを判断する(ステップS1401)。具体的には、たとえば、高度センサーによる検出によって高度が下がっているか、あるいは、加速度センサーによって、地面方向へ移動しているか否かによって、落下中か否かを判断する。また、駆動の状況に基づいて、落下(下降)しているか否かを判断するようにしてもよい。ここで、落下中でない場合(ステップS1401:No)は、何もせずに、処理を終了する。
【0480】
一方、飛行型ロボット1000が落下中である場合(ステップS1401:Yes)は、その後、衝突があったか否かを判断する(ステップS1402)。すなわち、飛行型ロボット1000が落下(下降)しているため、所定時間経過後に、地面等に到達(墜落)する。そして、そこで衝突が発生する。したがって、その衝突があったか否かを判断する。
【0481】
ここで、衝突があるのを待って、衝突があった場合(ステップS1402:Yes)は、自機を浮上(上昇)する駆動を開始して(ステップS1405)、一連の処理を終了する。
【0482】
ステップS1402において、衝突がない場合(ステップS1402:No)は、落下(下降)を検出してから、自機の速度(落下速度)が所定速度に達したか否かを判断する(ステップS1403)。
【0483】
落下(下降)の速度が速くなりすぎると、飛行型ロボット1000が地面に到達した際の衝撃が大きすぎて、飛行型ロボット1000が破損し、あるいは、故障するなどのダメージを負うおそれが生じる。
【0484】
そこで、そのようなダメージによるリスクを回避するために、飛行型ロボット1000の落下速度とその速度で地面等に衝突した際のダメージを考慮し、故障などのリスクが発生するおそれがある落下速度を設定し、当該落下速度を所定速度とするとよい。
【0485】
ステップS1403において、所定速度に達した場合(ステップS1403:Yes)は、浮上する駆動を開始し(ステップS1405)、一連の処理を終了する。一方、所定速度に達していない場合(ステップS1403:No)は、つぎに、所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS1404)。所定時間とは、上述のように、たとえば、0.1~0.3秒程度である。この時間は、制御回路207が備えているタイマーなどによって計時することができる。
【0486】
落下時間が長くなりすぎる場合は、衝撃を正しく検出できなかったと推測できる。衝撃を正しく検出できなかった場合は、飛行型ロボット1000は、浮上(飛行)することができないという機能不全となるおそれがある。
【0487】
そこで、そのような自動操縦ゆえの機能不全によるリスクなどを回避するために、衝突を検出せず(ステップS1402:No)、所定時間が経過していない場合(ステップS1404:No)は、ステップS1401へ戻る。
【0488】
そして、ステップS1401、S1402を経て、ステップS1403において、所定時間が経過した場合(ステップS1403:Yes)は、浮上する駆動を開始し(ステップS1405)、一連の処理を終了する。それにより、飛行型ロボット1000は浮上し、自動操縦による飛行を再開する。
【0489】
このようにして、飛行型ロボット1000は、自然落下によらないバウンド飛行をおこなうことができる。
【0490】
図15は、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボットの別の処理手順の一例を示すフローチャートである。具体的には、図15は、自然落下によらない、連続したドリブルバウンド飛行処理の手順について示している。
【0491】
図15のフローチャートにおいて、まず、飛行中か否かを判断する(ステップS1501)。ここで、飛行中ではない場合(ステップS1501:No)は、処理を終了する。一方、飛行中である場合(ステップS1501:Yes)は、指示、具体的には、たとえばバウンド指示があったか否かを判断する(ステップS1502)。ここで、指示がない場合(ステップS1502:No)は、ステップS1501へ戻る。一方、指示があった場合(ステップS1502:Yes)は、落下する駆動をおこなう(ステップS1503)。
【0492】
その後、衝突があったか否かを判断する(ステップS1504)。ここで、衝突があるのを待って(ステップS1504:No)、衝突があった場合(ステップS1504:Yes)は、その衝突に合わせて、音声を出力または光を出力(発光)する。また、その両方であってもよい(ステップS1505)。
【0493】
そして、浮上する駆動を開始する(ステップS1506)。また、制御回路207が備えているカウンタを+1とする(ステップS1507)。
【0494】
つぎに、カウンタが所定数となっているか否かを判断する(ステップS1508)。この所定数がバウンドの回数を示している。したがって、所定数が『2』であれば、バウンドは2回、所定数が『5』であれば、バウンドは5回である。
【0495】
ステップS1508において、カウンタが所定数に達していない場合(ステップS1508:No)は、つぎに、所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS1509)。この所定時間は、飛行型ロボット1000が所定の高度まで上昇するのに要する時間であり、具体的には、1m程度まで上昇するのに必要な時間である0.1秒から0.2秒程度であってもよい。
【0496】
ここで、所定時間が経過するのを待って(ステップS1509:No)、所定時間が経過した場合(ステップS1509:Yes)は、ステップS1503へ戻る。これにより、飛行型ロボット1000は所定の高度に達する。
【0497】
その後、ステップS1503~S1509の各処理を繰り返しおこない、ステップS1508において、カウンタが所定数に達した場合(ステップS1508:Yes)は、このカウンタをリセットして(ステップS1510)、一連の処理を終了する。その後、通常の自動操縦による飛行に移行する。
【0498】
このようにして、飛行型ロボット1000は、自然落下によらないで、ドリブルバウンド飛行をおこなうことができる。
【0499】
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、自動操縦により飛行する無人航空機(ドローン1000a)を備え、ドローン1000aの飛行中に、飛行に供する駆動が停止されたことを検出し、駆動の停止の検出後、自機が衝突したことを検出し、衝突を検出した場合に、駆動を開始することを特徴とする。これにより、飛行型ロボット1000に、バウンド動作をおこなわせることができる。このバウンド動作が、ユーザーに対して、何らかの注意を喚起させたり、その動きの愛らしさから、ユーザーの心を癒やし、ユーザーに充足感を与えることができる。
【0500】
また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、駆動停止の検出後、自機が衝突することなく、所定時間が経過した場合に、駆動を開始することを特徴とする。これにより、飛行型ロボット1000の衝突を正しく検出できなかった場合の機能不全(駆動を再開しないなど)を回避することができる。
【0501】
また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、自動操縦により飛行するドローン1000aを備え、ドローン1000aの飛行中に、自機が落下していることを検出し、落下の検出後、自機が衝突したことを検出し、衝突を検出した場合に、自機を浮上させる駆動をおこなうことを特徴とする。これにより、飛行型ロボット1000に、自然落下によらないで、バウンド動作をおこなわせることができる。また、落下の際の飛行型ロボット1000の動きや衝突位置を自由に制御することができ、バウンド動作にさらなる新たな動きを追加することができる。
【0502】
また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、落下の停止の検出後、自機が衝突することなく、当該落下の速度が所定の速度に達した場合に、駆動を開始することを特徴とする。これにより、飛行型ロボット1000が衝突する際に受けるダメージを抑えることができる。
【0503】
また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、自動操縦により飛行するドローン1000aを備え、ドローン1000aの飛行中に、飛行に供する駆動の停止の指示を受け付け、指示を受け付けた場合に、駆動を停止し、駆動が停止された後、自機が衝突したことを検出し、衝突を検出した場合に、駆動を開始することを特徴とする。これにより、飛行型ロボット1000へのバウンド動作への移行のきっかけを与えることができる。
【0504】
また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、自機が備える無線通信インタフェース208を介して、所定の情報を取得した場合に、駆動を停止することを特徴とする。また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、所定の情報は、特定の端末装置から出力された通知情報であることを特徴とする。また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、所定の情報は、現時点以降の所定時間内に災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化が発生する可能性があることを示す情報であることを特徴とする。これにより、ユーザーに対して所定の情報があった旨の注意を喚起することができる。
【0505】
また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、駆動を開始した後、所定時間が経過した場合に、再び駆動を停止することを特徴とする。また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、駆動の停止と駆動の開始を所定回数繰り返しおこなうことを特徴とする。これにより、飛行型ロボット1000に、連続したバウンド動作をさせることができる。
【0506】
また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、衝突する位置が同じ位置になるように、駆動を制御することを特徴とする。これにより、ボールをつくという動作を模して表現することができる。
【0507】
また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、衝突する位置が異なる位置になるように、駆動を制御することを特徴とする。これにより、連続バウンド動作をより大きく見せることができる。
【0508】
また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、自機が備えるカメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識し、移動する当該特定のユーザー600を追従するように、衝突する位置が異なる位置となるように、駆動を制御することを特徴とする。これにより、ユーザーの後を追いかける動作を模した表現ができ、飛行型ロボット1000のペットとしての愛着感をより高めることができる。
【0509】
また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、駆動停止の検出後、自機が衝突することなく、所定時間が経過した場合に、駆動を開始することを特徴とする。これにより、飛行型ロボット1000の機能不全を回避するだけでなく、空中でドリブルをするという通常のボールでは考えられないような不思議な動作を表現することができる。
【0510】
また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、自動操縦により飛行するドローン1000aを備え、ドローン1000aの飛行中に、自機を落下させる駆動の指示を受け付け、指示を受け付けた場合に、駆動をおこない、駆動がおこなわれた後、自機が衝突したことを検出し、衝突を検出した場合に、自機を浮上させる駆動をおこなうことを特徴とする。これにより、飛行型ロボット1000に、自然落下によらないで、連続バウンド動作をおこなわせることができる。
【0511】
また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、自機が備える無線通信インタフェース208を介して、所定の情報を取得した場合に、自機を落下させる駆動をおこなうことを特徴とする。また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、所定の情報は、特定の端末装置から出力された通知情報であることを特徴とする。また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、所定の情報は、現時点以降の所定時間内に災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化が発生する可能性があることを示す情報であることを特徴とする。これにより、ユーザーに対して所定の情報があった旨の注意を喚起することができる。
【0512】
また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、自機を浮上させる駆動をおこなった後、所定時間が経過した場合に、再び自機を落下させる駆動をおこなうことを特徴とする。また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、自機を落下させる駆動と自機を浮上させる駆動を所定回数繰り返しおこなうことを特徴とする。これにより、飛行型ロボット1000に、連続したバウンド動作をさせることができる。
【0513】
また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、衝突する位置が同じ位置になるように、自機を落下させる駆動および自機を浮上させる駆動の少なくともいずれかを制御することを特徴とする。これにより、ボールをつくという動作を模して表現することができる。
【0514】
また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、衝突する位置が異なる位置になるように、自機を落下させる駆動および自機を浮上させる駆動の少なくともいずれかを制御することを特徴とする。これにより、連続バウンド動作をより大きく見せることができる。
【0515】
また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、自機が備えるカメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識し、移動する当該特定のユーザー600を追従するように、衝突する位置が異なる位置となるように、自機を落下させる駆動および自機を浮上させる駆動の少なくともいずれかを制御することを特徴とする。これにより、ユーザーの後を追いかける動作を模した表現ができ、飛行型ロボット1000のペットとしての愛着感をより高めることができる。
【0516】
また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、自機を落下させる駆動がおこなわれた後、自機が衝突することなく、当該落下の速度が所定の速度に達した場合に、自機を浮上させる駆動をおこなうことを特徴とする。これにより、飛行型ロボット1000の故障や破損などのダメージによるリスクを回避するだけでなく、空中でドリブルをするという通常のボールでは考えられないような不思議な動作を表現することができる。
【0517】
また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、無人航空機を覆う球体の筐体を備えていることを特徴とする。これにより、飛行型ロボット1000は衝突の衝撃を緩和することができる。また、飛行型ロボット1000を球形のペットとすることができる。また、飛行型ロボット1000をボールを模した玩具とすることができる。
【0518】
また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、無人航空機の下側のみを覆う半球体の筐体を備えていることを特徴とする。これにより、飛行型ロボット1000は衝突の衝撃を緩和することができる。また、無人航空機の上側のデザインを自由に施すことができる。
【0519】
また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、筐体は、弾性部材によって構成されることを特徴とする。
【0520】
また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、筐体は、複数の孔部を備えることを特徴とする。これにより、プロペラによる飛行のための通気を確保することができる。
【0521】
また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、筐体は、メッシュ構造により構成されていることを特徴とする。これにより、プロペラによる飛行のための通気を確保することができる。また、衝突の際の衝撃を緩和することができる。
【0522】
また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、衝突を検出した場合に、自機が備えるスピーカーから所定の音声を出力することを特徴とする。
【0523】
また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、スピーカーから出力する音声は、生物が跳ねるときに発する音を模した音声であることを特徴とする。また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、スピーカーから出力する音声は、物が弾むときに発する音を模した音声であることを特徴とする。これにより、飛行型ロボット1000をペットとして、より愛着感を高めることができる。
【0524】
また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、検出された衝突の衝撃値に基づいて、音声の大きさおよび種類の少なくともいずれかを変更することを特徴とする。これにより、バウンドするという動作による演出の幅を広げることで、ユーザーをより楽しませることができる。
【0525】
また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、発光部を備え、衝突を検出した場合に、発光部から光を出力することを特徴とする。また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、検出された衝突の衝撃値に基づいて、光の大きさ、色および発光パターンの少なくともいずれか一つを変更することを特徴とする。これにより、バウンドするという動作による演出の幅を広げることで、ユーザーをより楽しませることができる。
【0526】
また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、検出された衝突の衝撃値に基づいて、当該衝突後の駆動制御を変えることを特徴とする。また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、検出された衝突の衝撃値の大きさに応じて、自機の浮上速度を速くすることを特徴とする。また、この発明にかかる実施の形態3の飛行型ロボット1000は、検出された衝突の衝撃値の大きさに応じて、自機の浮上高度を高くすることを特徴とする。これにより、よりリアルなバウンド動作を実現することができる。また、一般的には考えられない想定外の不思議な動きを実現させ、それにより、ユーザーをより楽しませることができる。
【0527】
なお、この実施の形態3で説明した飛行型ロボットの制御方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、CD-ROM、MO、DVD、USBメモリ、SSDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【0528】
以下に実施の形態3に関する付記を示す。
【0529】
(付記1)
自動操縦により飛行する無人航空機を備え、
前記無人航空機の飛行中に、飛行に供する駆動が停止されたことを検出し、
前記駆動の停止の検出後、自機が衝突したことを検出し、
前記衝突を検出した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする飛行型ロボット。
【0530】
(付記2)
前記駆動停止の検出後、自機が衝突することなく、所定時間が経過した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする付記1に記載の飛行型ロボット。
【0531】
(付記3)
自動操縦により飛行する無人航空機を備え、
前記無人航空機の飛行中に、自機が落下していることを検出し、
前記落下の検出後、自機が衝突したことを検出し、
前記衝突を検出した場合に、自機を浮上させる駆動をおこなうことを特徴とする飛行型ロボット。
【0532】
(付記4)
前記落下の停止の検出後、自機が衝突することなく、当該落下の速度が所定の速度に達した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする付記3に記載の飛行型ロボット。
【0533】
(付記5)
自動操縦により飛行する無人航空機を備え、
前記無人航空機の飛行中に、飛行に供する駆動の停止の指示を受け付け、
前記指示を受け付けた場合に、前記駆動を停止し、
前記駆動が停止された後、自機が衝突したことを検出し、
前記衝突を検出した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする飛行型ロボット。
【0534】
(付記6)
自機が備える無線通信インタフェースを介して、所定の情報を取得した場合に、前記駆動を停止することを特徴とする付記5に記載の飛行型ロボット。
【0535】
(付記7)
前記所定の情報は、特定の端末装置から出力された通知情報であることを特徴とする付記6に記載の飛行型ロボット。
【0536】
(付記8)
前記所定の情報は、現時点以降の所定時間内に災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化が発生する可能性があることを示す情報であることを特徴とする付記6に記載の飛行型ロボット。
【0537】
(付記9)
前記駆動を開始した後、所定時間が経過した場合に、再び前記駆動を停止することを特徴とする付記5~8のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【0538】
(付記10)
前記駆動の停止と前記駆動の開始を所定回数繰り返しおこなうことを特徴とする付記9に記載の飛行型ロボット。
【0539】
(付記11)
前記衝突する位置が同じ位置になるように、前記駆動を制御することを特徴とする付記10に記載の飛行型ロボット。
【0540】
(付記12)
前記衝突する位置が異なる位置になるように、前記駆動を制御することを特徴とする付記10に記載の飛行型ロボット。
【0541】
(付記13)
自機が備えるカメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識し、
移動する当該特定のユーザー600を追従するように、前記衝突する位置が異なる位置となるように、前記駆動を制御することを特徴とする付記12に記載の飛行型ロボット。
【0542】
(付記14)
前記駆動停止の検出後、自機が衝突することなく、所定時間が経過した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする付記5~13のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【0543】
(付記15)
自動操縦により飛行する無人航空機を備え、
前記無人航空機の飛行中に、自機を落下させる駆動の指示を受け付け、
前記指示を受け付けた場合に、前記駆動をおこない、
前記駆動がおこなわれた後、自機が衝突したことを検出し、
前記衝突を検出した場合に、自機を浮上させる駆動をおこなうことを特徴とする飛行型ロボット。
【0544】
(付記16)
自機が備える無線通信インタフェースを介して、所定の情報を取得した場合に、自機を落下させる駆動をおこなうことを特徴とする付記15に記載の飛行型ロボット。
【0545】
(付記17)
前記所定の情報は、特定の端末装置から出力された通知情報であることを特徴とする付記16に記載の飛行型ロボット。
【0546】
(付記18)
前記所定の情報は、現時点以降の所定時間内に災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化が発生する可能性があることを示す情報であることを特徴とする付記16に記載の飛行型ロボット。
【0547】
(付記19)
自機を浮上させる駆動をおこなった後、所定時間が経過した場合に、再び自機を落下させる駆動をおこなうことを特徴とする付記15~18のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【0548】
(付記20)
自機を落下させる駆動と自機を浮上させる駆動を所定回数繰り返しおこなうことを特徴とする付記19に記載の飛行型ロボット。
【0549】
(付記21)
前記衝突する位置が同じ位置になるように、自機を落下させる駆動および自機を浮上させる駆動の少なくともいずれかを制御することを特徴とする付記20に記載の飛行型ロボット。
【0550】
(付記22)
前記衝突する位置が異なる位置になるように、自機を落下させる駆動および自機を浮上させる駆動の少なくともいずれかを制御することを特徴とする付記20に記載の飛行型ロボット。
【0551】
(付記23)
自機が備えるカメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識し、
移動する当該特定のユーザー600を追従するように、前記衝突する位置が異なる位置となるように、自機を落下させる駆動および自機を浮上させる駆動の少なくともいずれかを制御することを特徴とする付記22に記載の飛行型ロボット。
【0552】
(付記24)
自機を落下させる駆動がおこなわれた後、自機が衝突することなく、当該落下の速度が所定の速度に達した場合に、自機を浮上させる駆動をおこなうことを特徴とする付記15~23のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【0553】
(付記25)
前記無人航空機を覆う球体の筐体を備えていることを特徴とする付記1~24のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【0554】
(付記26)
前記無人航空機の下側のみを覆う半球体の筐体を備えていることを特徴とする付記1~24のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【0555】
(付記27)
前記筐体は、弾性部材によって構成されることを特徴とする付記25または26に記載の飛行型ロボット。
【0556】
(付記28)
前記筐体は、複数の孔部を備えることを特徴とする付記25~27のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【0557】
(付記29)
前記筐体は、メッシュ構造により構成されていることを特徴とする付記25~27のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【0558】
(付記30)
前記衝突を検出した場合に、自機が備えるスピーカーから所定の音声を出力することを特徴とする付記1~29のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【0559】
(付記31)
前記スピーカーから出力する音声は、生物が跳ねるときに発する音を模した音声であることを特徴とする付記30に記載の飛行型ロボット。
【0560】
(付記32)
前記スピーカーから出力する音声は、物が弾むときに発する音を模した音声であることを特徴とする付記30に記載の飛行型ロボット。
【0561】
(付記33)
検出された前記衝突の衝撃値に基づいて、前記音声の大きさおよび種類の少なくともいずれかを変更することを特徴とする付記30から32のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【0562】
(付記34)
発光部を備え、
前記衝突を検出した場合に、前記発光部から光を出力することを特徴とする付記1~31のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【0563】
(付記35)
検出された前記衝突の衝撃値に基づいて、光の大きさ、色および発光パターンの少なくともいずれか一つ
を変更することを特徴とする付記34に記載の飛行型ロボット。
【0564】
(付記36)
検出された前記衝突の衝撃値に基づいて、当該衝突後の駆動制御を変えることを特徴とする付記1、3、5~13、15~23、25~35のいずれか一つに記載の飛行型ロボット。
【0565】
(付記37)
検出された前記衝突の衝撃値の大きさに応じて、自機の浮上速度を速くすることを特徴とする付記36に記載の飛行型ロボット。
【0566】
(付記38)
検出された前記衝突の衝撃値の大きさに応じて、自機の浮上高度を高くすることを特徴とする付記36または37に記載の飛行型ロボット。
【0567】
(付記39)
自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットの制御プログラムであって、
前記無人航空機が備えるコンピュータに、
前記無人航空機の飛行中に、飛行に供する駆動が停止されたことを検出し、
前記駆動の停止の検出後、自機が衝突したことを検出し、
前記衝突を検出した場合に、前記駆動を開始する、
処理を実行させることを特徴とする飛行型ロボットの制御プログラム。
【0568】
(付記40)
前記駆動停止の検出後、自機が衝突することなく、所定時間が経過した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする付記39に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【0569】
(付記41)
自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットの制御プログラムであって、
前記無人航空機が備えるコンピュータに、
前記無人航空機の飛行中に、自機が落下していることを検出し、
前記落下の検出後、自機が衝突したことを検出し、
前記衝突を検出した場合に、自機を浮上させる駆動をおこなう、
処理を実行させることを特徴とする飛行型ロボットの制御プログラム。
【0570】
(付記42)
前記落下の停止の検出後、自機が衝突することなく、当該落下の速度が所定の速度に達した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする付記41に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【0571】
(付記43)
自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットの制御プログラムであって、
前記無人航空機が備えるコンピュータに、
前記無人航空機の飛行中に、飛行に供する駆動の停止の指示を受け付け、
前記指示を受け付けた場合に、前記駆動を停止し、
前記駆動が停止された後、自機が衝突したことを検出し、
前記衝突を検出した場合に、前記駆動を開始する、
処理を実行させることを特徴とする飛行型ロボットの制御プログラム。
【0572】
(付記44)
自機が備える無線通信インタフェースを介して、所定の情報を取得した場合に、前記駆動を停止することを特徴とする付記43に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【0573】
(付記45)
前記所定の情報は、特定の端末装置から出力された通知情報であることを特徴とする付記44に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【0574】
(付記46)
前記所定の情報は、現時点以降の所定時間内に災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化が発生する可能性があることを示す情報であることを特徴とする付記44に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【0575】
(付記47)
前記駆動を開始した後、所定時間が経過した場合に、再び前記駆動を停止することを特徴とする付記43~46のいずれか一つに記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【0576】
(付記48)
前記駆動の停止と前記駆動の開始を所定回数繰り返しおこなうことを特徴とする付記47に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【0577】
(付記49)
前記衝突する位置が同じ位置になるように、前記駆動を制御することを特徴とする付記48に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【0578】
(付記50)
前記衝突する位置が異なる位置になるように、前記駆動を制御することを特徴とする付記48に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【0579】
(付記51)
自機が備えるカメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識し、
移動する当該特定のユーザー600を追従するように、前記衝突する位置が異なる位置となるように、前記駆動を制御することを特徴とする付記50に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【0580】
(付記52)
前記駆動停止の検出後、自機が衝突することなく、所定時間が経過した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする付記43~51のいずれか一つに記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【0581】
(付記53)
自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットの制御プログラムであって、
前記無人航空機が備えるコンピュータに、
前記無人航空機の飛行中に、自機を落下させる駆動の指示を受け付け、
前記指示を受け付けた場合に、前記駆動をおこない、
前記駆動がおこなわれた後、自機が衝突したことを検出し、
前記衝突を検出した場合に、自機を浮上させる駆動をおこなう、
処理を実行させることを特徴とする飛行型ロボットの制御プログラム。
【0582】
(付記54)
自機が備える無線通信インタフェースを介して、所定の情報を取得した場合に、自機を落下させる駆動をおこなうことを特徴とする付記53に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【0583】
(付記55)
前記所定の情報は、特定の端末装置から出力された通知情報であることを特徴とする付記54に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【0584】
(付記56)
前記所定の情報は、現時点以降の所定時間内に災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化が発生する可能性があることを示す情報であることを特徴とする付記54に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【0585】
(付記57)
自機を浮上させる駆動をおこなった後、所定時間が経過した場合に、再び自機を落下させる駆動をおこなうことを特徴とする付記53~56のいずれか一つに記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【0586】
(付記58)
自機を落下させる駆動と自機を浮上させる駆動を所定回数繰り返しおこなうことを特徴とする付記57に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【0587】
(付記59)
前記衝突する位置が同じ位置になるように、自機を落下させる駆動および自機を浮上させる駆動の少なくともいずれかを制御することを特徴とする付記58に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【0588】
(付記60)
前記衝突する位置が異なる位置になるように、自機を落下させる駆動および自機を浮上させる駆動の少なくともいずれかを制御することを特徴とする付記58に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【0589】
(付記61)
自機が備えるカメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識し、
移動する当該特定のユーザー600を追従するように、前記衝突する位置が異なる位置となるように、自機を落下させる駆動および自機を浮上させる駆動の少なくともいずれかを制御することを特徴とする付記60に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【0590】
(付記62)
自機を落下させる駆動がおこなわれた後、自機が衝突することなく、当該落下の速度が所定の速度に達した場合に、自機を浮上させる駆動をおこなうことを特徴とする付記53~61のいずれか一つに記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【0591】
(付記63)
検出された前記衝突の衝撃値に基づいて、当該衝突後の駆動制御を変えることを特徴とする付記39、41、43~51、53~61のいずれか一つに記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【0592】
(付記64)
検出された前記衝突の衝撃値の大きさに応じて、自機の浮上速度を速くすることを特徴とする付記63に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【0593】
(付記65)
検出された前記衝突の衝撃値の大きさに応じて、自機の浮上高度を高くすることを特徴とする付記63または64に記載の飛行型ロボットの制御プログラム。
【0594】
(付記66)
自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットの制御方法であって、
前記無人航空機が備えるコンピュータが、
前記無人航空機の飛行中に、飛行に供する駆動が停止されたことを検出し、
前記駆動の停止の検出後、自機が衝突したことを検出し、
前記衝突を検出した場合に、前記駆動を開始する、
処理を実行することを特徴とする飛行型ロボットの制御方法。
【0595】
(付記67)
前記駆動停止の検出後、自機が衝突することなく、所定時間が経過した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする付記66に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【0596】
(付記68)
自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットの制御方法であって、
前記無人航空機が備えるコンピュータが、
前記無人航空機の飛行中に、自機が落下していることを検出し、
前記落下の検出後、自機が衝突したことを検出し、
前記衝突を検出した場合に、自機を浮上させる駆動をおこなう、
処理を実行することを特徴とする飛行型ロボットの制御方法。
【0597】
(付記69)
前記落下の停止の検出後、自機が衝突することなく、当該落下の速度が所定の速度に達した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする付記68に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【0598】
(付記70)
自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットの制御方法であって、
前記無人航空機が備えるコンピュータが、
前記無人航空機の飛行中に、飛行に供する駆動の停止の指示を受け付け、
前記指示を受け付けた場合に、前記駆動を停止し、
前記駆動が停止された後、自機が衝突したことを検出し、
前記衝突を検出した場合に、前記駆動を開始する、
処理を実行することを特徴とする飛行型ロボットの制御方法。
【0599】
(付記71)
自機が備える無線通信インタフェースを介して、所定の情報を取得した場合に、前記駆動を停止することを特徴とする付記70に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【0600】
(付記72)
前記所定の情報は、特定の端末装置から出力された通知情報であることを特徴とする付記71に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【0601】
(付記73)
前記所定の情報は、現時点以降の所定時間内に災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化が発生する可能性があることを示す情報であることを特徴とする付記72に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【0602】
(付記74)
前記駆動を開始した後、所定時間が経過した場合に、再び前記駆動を停止することを特徴とする付記70~73のいずれか一つに記載の飛行型ロボットの制御方法。
【0603】
(付記75)
前記駆動の停止と前記駆動の開始を所定回数繰り返しおこなうことを特徴とする付記74に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【0604】
(付記76)
前記衝突する位置が同じ位置になるように、前記駆動を制御することを特徴とする付記75に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【0605】
(付記77)
前記衝突する位置が異なる位置になるように、前記駆動を制御することを特徴とする付記75に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【0606】
(付記78)
自機が備えるカメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識し、
移動する当該特定のユーザー600を追従するように、前記衝突する位置が異なる位置となるように、前記駆動を制御することを特徴とする付記77に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【0607】
(付記79)
前記駆動停止の検出後、自機が衝突することなく、所定時間が経過した場合に、前記駆動を開始することを特徴とする付記70~78のいずれか一つに記載の飛行型ロボットの制御方法。
【0608】
(付記80)
自動操縦により飛行する無人航空機を備える飛行型ロボットの制御方法であって、
前記無人航空機が備えるコンピュータが、
前記無人航空機の飛行中に、自機を落下させる駆動の指示を受け付け、
前記指示を受け付けた場合に、前記駆動をおこない、
前記駆動がおこなわれた後、自機が衝突したことを検出し、
前記衝突を検出した場合に、自機を浮上させる駆動をおこなう、
処理を実行することを特徴とする飛行型ロボットの制御方法。
【0609】
(付記81)
自機が備える無線通信インタフェースを介して、所定の情報を取得した場合に、自機を落下させる駆動をおこなうことを特徴とする付記80に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【0610】
(付記82)
前記所定の情報は、特定の端末装置から出力された通知情報であることを特徴とする付記81に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【0611】
(付記83)
前記所定の情報は、現時点以降の所定時間内に災害、地震、津波、発雷、降雨、強風、急激な天候の変化が発生する可能性があることを示す情報であることを特徴とする付記81に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【0612】
(付記84)
自機を浮上させる駆動をおこなった後、所定時間が経過した場合に、再び自機を落下させる駆動をおこなうことを特徴とする付記80~83のいずれか一つに記載の飛行型ロボットの制御方法。
【0613】
(付記85)
自機を落下させる駆動と自機を浮上させる駆動を所定回数繰り返しおこなうことを特徴とする付記84に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【0614】
(付記86)
前記衝突する位置が同じ位置になるように、自機を落下させる駆動および自機を浮上させる駆動の少なくともいずれかを制御することを特徴とする付記85に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【0615】
(付記87)
前記衝突する位置が異なる位置になるように、自機を落下させる駆動および自機を浮上させる駆動の少なくともいずれかを制御することを特徴とする付記85に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【0616】
(付記88)
自機が備えるカメラによって撮影された画像に基づいて特定のユーザー600を認識し、
移動する当該特定のユーザー600を追従するように、前記衝突する位置が異なる位置となるように、自機を落下させる駆動および自機を浮上させる駆動の少なくともいずれかを制御することを特徴とする付記87に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【0617】
(付記89)
自機を落下させる駆動がおこなわれた後、自機が衝突することなく、当該落下の速度が所定の速度に達した場合に、自機を浮上させる駆動をおこなうことを特徴とする付記80~88のいずれか一つに記載の飛行型ロボットの制御方法。
【0618】
(付記90)
検出された前記衝突の衝撃値に基づいて、当該衝突後の駆動制御を変えることを特徴とする付記66、68、70~78、80~88のいずれか一つに記載の飛行型ロボットの制御方法。
【0619】
(付記91)
検出された前記衝突の衝撃値の大きさに応じて、自機の浮上速度を速くすることを特徴とする付記90に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【0620】
(付記92)
検出された前記衝突の衝撃値の大きさに応じて、自機の浮上高度を高くすることを特徴とする付記90または91に記載の飛行型ロボットの制御方法。
【産業上の利用可能性】
【0621】
以上のように、この発明にかかる飛行型ロボット、飛行型ロボットの制御プログラムおよび飛行型ロボットの制御方法は、ペット型ロボットを求めるユーザーに有用であり、特に、容易な飼育を希望するユーザーに適している。
【符号の説明】
【0622】
100 飛行型ロボット
101 ドローン
103 カメラ
104 LEDランプ
106 ソーラーセル
201 バッテリー
202 モーター
203 マイク
204 スピーカー
205 GPSセンサー
206 対物センサー
207 制御回路
208 通信I/F
301 記憶部
302 検出部
303 撮影部
304 取得部
305 駆動部
306 出力部
307 制御部
400 充電スポット
401a 送電コイル
401b カバー
401c 電源ケーブル
402 外装部
600 特定のユーザー600
700 飛行型ロボット
701 プロジェクター
701a 投影レンズ
1000 飛行型ロボット
1000a ドローン(無人航空機)
1100 (球体形状の)筐体
1101a~d プロペラ
1102 カメラ
1103 スピーカー
1104 LEDランプ
図1A
図1B
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6A
図6B
図6C
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図12
図13
図14
図15