(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022106271
(43)【公開日】2022-07-19
(54)【発明の名称】プログラム、方法、情報処理装置、システム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0481 20220101AFI20220711BHJP
H04N 5/278 20060101ALI20220711BHJP
H04N 7/15 20060101ALI20220711BHJP
G06F 3/04842 20220101ALI20220711BHJP
H04L 51/21 20220101ALI20220711BHJP
【FI】
G06F3/0481
H04N5/278
H04N7/15
G06F3/0484 120
H04L51/21
【審査請求】未請求
【請求項の数】25
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021148357
(22)【出願日】2021-09-13
(62)【分割の表示】P 2021001154の分割
【原出願日】2021-01-06
(71)【出願人】
【識別番号】521010355
【氏名又は名称】アウル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】北村 俊二
【テーマコード(参考)】
5C023
5C164
5E555
【Fターム(参考)】
5C023AA18
5C023CA02
5C023CA06
5C023DA08
5C164FA10
5C164UB88S
5C164VA06P
5C164VA07P
5C164VA12S
5E555AA24
5E555AA26
5E555BA02
5E555BA04
5E555BA46
5E555BA73
5E555BA78
5E555BB02
5E555BB04
5E555BC04
5E555BC18
5E555BD01
5E555BD09
5E555CB44
5E555CB45
5E555CC03
5E555CC22
5E555DB04
5E555DB44
5E555DC35
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】オンラインで開催される記者会見等の会合において、視聴者からの質問を正確に伝える技術を提供する。
【解決手段】プロセッサを備えるコンピュータによって実行されるプログラムであって、プログラムは、プロセッサに、視聴者から入力された文字情報を受け付けるステップと、受け付けた文字情報を、選定又は編集対象として管理する第1状態、表示前の確認対象として管理する第2状態、表示中の表示対象として管理する第3状態のいずれかで管理するステップと、受け付けた文字情報に対する選定、編集、又は状態遷移の指示をユーザから受け付けるステップと、文字情報と、当該文字情報についての第1状態、第2状態、又は第3状態をユーザに提示するステップと、を実行させるプログラム。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備えるコンピュータによって実行されるプログラムであって、前記プログラムは、前記プロセッサに、
視聴者から入力された文字情報を受け付けるステップと、
前記受け付けた文字情報を、選定又は編集対象として管理する第1状態、表示前の確認対象として管理する第2状態、表示中の表示対象として管理する第3状態のいずれかで管理するステップと、
前記受け付けた文字情報に対する選定、編集、又は状態遷移の指示をユーザから受け付けるステップと、
前記文字情報と、当該文字情報についての第1状態、第2状態、又は第3状態をユーザに提示するステップと、を実行させるプログラム。
【請求項2】
前記提示するステップにおいて、
前記文字情報についての前記第1状態、前記第2状態、前記第3状態をそれぞれ、前記ユーザが識別可能な態様で前記ユーザに提示する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記提示するステップにおいて、
前記識別可能な態様として、色を変化させた態様で前記ユーザに提示する、請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記提示するステップにおいて、
所定の表示装置に表示中の前記文字情報は、所定の位置に維持された状態で前記ユーザに提示される、請求項1から3のいずれかに記載のプログラム。
【請求項5】
前記提示するステップにおいて、
前記文字情報は、前記ユーザによる編集前の情報と、前記ユーザによる編集後の情報とを含む、請求項1から4のいずれかに記載のプログラム。
【請求項6】
前記提示するステップにおいて、
前記第1状態から前記第3状態までの前記状態遷移を、画面の遷移なく前記ユーザに提示する、請求項1から5のいずれかに記載のプログラム。
【請求項7】
前記管理するステップにおいて、
前記第2状態の前記文字情報は、編集が確定された状態となっており、前記ユーザによる編集操作を受け付けない、請求項1から6のいずれかに記載のプログラム。
【請求項8】
前記文字情報の文字数に基づき、前記文字情報を所定の表示装置に表示する際の文字の大きさに関する情報を設定するステップを前記プロセッサに実行させ、
前記管理するステップにおいて、
前記設定された前記文字の大きさに関する情報を、前記文字情報に関連付ける、請求項1から7のいずれかに記載のプログラム。
【請求項9】
前記指示を受け付けるステップにおいて、
前記選定、編集、又は状態遷移の前記指示を、1人又は複数の前記ユーザから受け付ける、請求項1から8のいずれかに記載のプログラム。
【請求項10】
前記視聴者が視聴している映像に前記文字情報を挿入するタイミングを計るための画像を前記ユーザに提示するステップを前記プロセッサに実行させる、請求項1から9のいずれかに記載のプログラム。
【請求項11】
前記タイミングを計るための画像を提示するステップにおいて、
前記画像は、所定の表示装置に表示中の前記文字情報、前記第1状態、前記第2状態、又は前記第3状態のいずれかで管理される前記文字情報を含み、
表示中の前記文字情報は、前記ユーザから前記第2状態から前記第3状態への状態遷移の指示が受け付けられると、前記画像中に表示される、請求項10に記載のプログラム。
【請求項12】
前記タイミングを計るための画像を提示するステップにおいて、
前記文字情報についての前記第1状態、前記第2状態、前記第3状態をそれぞれ、前記ユーザが識別可能な態様で提示する、
請求項10または11に記載のプログラム。
【請求項13】
前記タイミングを計るための画像を提示するステップにおいて、
前記ユーザから受け付けた指示に応答し、前記第1状態、前記第2状態、又は前記第3状態のいずれかで管理される前記文字情報を複製する、請求項10から12のいずれかに記載のプログラム。
【請求項14】
プロセッサを備えるコンピュータによって実行される方法であって、前記方法は、前記プロセッサが、
視聴者から入力された文字情報を受け付けるステップと、
前記受け付けた文字情報を、選定又は編集対象として管理する第1状態、表示前の確認対象として管理する第2状態、表示中の表示対象として管理する第3状態のいずれかで管理するステップと、
前記受け付けた文字情報に対する選定、編集、又は状態遷移の指示をユーザから受け付けるステップと、
前記文字情報と、当該文字情報についての第1状態、第2状態、又は第3状態をユーザに提示するステップと、を実行する方法。
【請求項15】
制御部を備える情報処理装置であって、前記制御部が、
視聴者から入力された文字情報を受け付けるステップと、
前記受け付けた文字情報を、選定又は編集対象として管理する第1状態、表示前の確認対象として管理する第2状態、表示中の表示対象として管理する第3状態のいずれかで管理するステップと、
前記受け付けた文字情報に対する選定、編集、又は状態遷移の指示をユーザから受け付けるステップと、
前記文字情報と、当該文字情報についての第1状態、第2状態、又は第3状態をユーザに提示するステップと、を実行する情報処理装置。
【請求項16】
視聴者から入力された文字情報を受け付ける手段と、
前記受け付けた文字情報を、選定又は編集対象として管理する第1状態、表示前の確認対象として管理する第2状態、表示中の表示対象として管理する第3状態のいずれかで管理する手段と、
前記受け付けた文字情報に対する選定、編集、又は状態遷移の指示をユーザから受け付ける手段と、
前記文字情報と、当該文字情報についての第1状態、第2状態、又は第3状態をユーザに提示する手段と、を備えるシステム。
【請求項17】
プロセッサを備えるコンピュータによって実行されるプログラムであって、前記プログラムは、前記プロセッサに、
視聴者から入力された文字情報を、選定又は編集対象を表示するための第1領域に表示するステップと、
選定された文字情報、編集が確定した文字情報、又は、所定の表示装置へ送信された文字情報を、確認対象を表示するための第2領域に表示するステップと、
第1領域に表示される文字情報を、第2領域に表示させる指示を入力するためのアイコンを表示するステップと、
前記表示装置へ文字情報を送信する指示を入力するためのアイコンを表示するステップと、を実行させるプログラム。
【請求項18】
前記第2領域に表示するステップにおいて、
前記編集が確定した前記文字情報、又は、前記表示装置へ送信された前記文字情報を、前記第1領域に表示される前記文字情報とは異なる態様で表示する、請求項17に記載のプログラム。
【請求項19】
前記第2領域に表示するステップにおいて、
前記編集が確定した前記文字情報を、前記表示装置へ送信された前記文字情報とは異なる態様で表示する、請求項17または18に記載のプログラム。
【請求項20】
前記表示装置で表示されている前記文字情報を、所定の位置における前記ユーザへの提示が維持される第3領域で表示するステップを前記プロセッサに実行させる、請求項17から19のいずれかに記載のプログラム。
【請求項21】
前記第1領域で表示される前記文字情報、又は、前記第2領域で表示される前記文字情報を編集する指示をユーザから受け付けるためのアイコンを表示するステップを前記プロセッサに実行させる、請求項17から20のいずれかに記載のプログラム。
【請求項22】
前記編集指示を受け付けるためのアイコンを表示するステップにおいて、
前記第2領域において、前記文字情報の編集が確定されると、前記編集指示を受け付けるためのアイコンからの指示の受け付けを停止する、請求項21に記載のプログラム。
【請求項23】
プロセッサを備えるコンピュータによって実行される方法であって、前記方法は、前記プロセッサが、
視聴者から入力された文字情報を、選定又は編集対象を表示するための第1領域に表示するステップと、
選定された文字情報、編集が確定した文字情報、又は、所定の表示装置へ送信された文字情報を、確認対象を表示するための第2領域に表示するステップと、
第1領域に表示される文字情報を、第2領域に表示させる指示を入力するためのアイコンを表示するステップと、
前記表示装置へ文字情報を送信する指示を入力するためのアイコンを表示するステップと、を実行する方法。
【請求項24】
制御部を備える情報処理装置であって、前記制御部が、
視聴者から入力された文字情報を、選定又は編集対象を表示するための第1領域に表示するステップと、
選定された文字情報、編集が確定した文字情報、又は、所定の表示装置へ送信された文字情報を、確認対象を表示するための第2領域に表示するステップと、
第1領域に表示される文字情報を、第2領域に表示させる指示を入力するためのアイコンを表示するステップと、
前記表示装置へ文字情報を送信する指示を入力するためのアイコンを表示するステップと、を実行する情報処理装置。
【請求項25】
視聴者から入力された文字情報を、選定又は編集対象を表示するための第1領域に表示する手段と、
選定された文字情報、編集が確定した文字情報、又は、所定の表示装置へ送信された文字情報を、確認対象を表示するための第2領域に表示する手段と、
第1領域に表示される文字情報を、第2領域に表示させる指示を入力するためのアイコンを表示する手段と、
前記表示装置へ文字情報を送信する指示を入力するためのアイコンを表示する手段と、を備えるシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、方法、情報処理装置、システムに関する。
【背景技術】
【0002】
昨今のコロナ環境下、密な状況を避けるため、人々が一堂に会する会議、会合等が減少している。一方、ネットワーク環境の整備に伴い、会議、会合等の開催は、オンラインに活路を見出そうとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
会合の一形態である記者会見をオンラインで開催しようとする場合、発表者に対する質問をどのように実施するのかという問題がある。オンラインで発表を視聴する者から入力される質問は並列することがあり、また、質問の質も様々であるため、入力された質問をどのように管理して、どのように発表者へ伝えるか、解決するべき課題は多い。
【0005】
特許文献1では、オンラインで祝電を受け付け、受け付けた祝電を表示する技術について記載されているが、記者会見等の会合での活用については記載されていない。
【0006】
そこで、本開示の目的は、オンラインで開催される記者会見等の会合において、視聴者からの質問を正確に伝える技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態によると、プロセッサを備えるコンピュータによって実行されるプログラムであって、プログラムは、プロセッサに、視聴者から入力された文字情報を受け付けるステップと、受け付けた文字情報を、選定又は編集対象として管理する第1状態、表示前の確認対象として管理する第2状態、表示中の表示対象として管理する第3状態のいずれかで管理するステップと、受け付けた文字情報に対する選定、編集、又は状態遷移の指示をユーザから受け付けるステップと、文字情報と、当該文字情報についての第1状態、第2状態、又は第3状態をユーザに提示するステップと、を実行させるプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、オンラインで開催される記者会見等の会合において、視聴者からの質問を正確に伝える技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図2】ユーザAが所有する端末装置10Aの機能的な構成を示す図である。
【
図3】視聴者Bが所有する端末装置10Bの機能的な構成を示す図である。
【
図5】サーバ20が記憶するテキスト情報データベース2021のデータ構造を示す図である。
【
図6】システム1を構成する機器等の概要を示す図である。
【
図7】サーバ20が、視聴者からの文字情報の入力を受け付け、ユーザから当該文字情報の編集操作を受け付ける処理を示すフローチャートである。
【
図8】サーバ20が、ユーザから、編集を確定し、登壇者に当該文字情報を送信する操作を受け付ける処理を示すフローチャートである。
【
図9】第1状態の文字情報を表示する管理画像の例を示す図である。
【
図10】第1状態から第2状態へ状態遷移する際の文字情報を表示する管理画像の例を示す図である。
【
図11】第3状態の文字情報を表示する管理画像の例を示す図である。
【
図12】モニタ30に表示されている文字情報の表示例を示す図である。
【
図13】モニタ30に表示中の文字を、視聴者が視聴する映像にテロップとして挿入するタイミングを計るための管理画像の例を示す図である。
【
図14】視聴者が視聴する映像に、文字情報がテロップ形式で挿入されている表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0011】
<概要>
以下の実施形態では、オンラインで開催されるセミナー、記者会見などの会合において、視聴者から受け付けた文字情報を登壇者が視認する画面に表示するシステム1について説明する。具体的には、登壇者の講演を視聴している視聴者からの文字情報、例えば、質問、コメント等を受け付け、受け付けた文字情報をユーザによって選定、編集、確定したのち、登壇者が視認する所定の画面に当該文字情報を表示するシステム1について説明する。
【0012】
システム1は、視聴者からの文字情報を受け付ける。本実施形態において、視聴者から受け付ける文字情報として、例えば、記者会見における記者からの質問、セミナー等における視聴者からの質問、コメント等が含まれる。システム1は、受け付けた文字情報を、文字情報の状態とともにユーザに提示する。文字情報の状態は、例えば、選定、編集対象として管理する第1状態、送信前の確認対象として管理する第2状態、送信済みとして管理する第3状態を含む。システム1は、文字情報に対する選定、編集等のユーザからの操作に応答して、文字情報の状態を遷移させ、文字情報を登壇者の視認するモニタに表示する。これにより、システム1は、文字情報の状態をユーザに明確に示しながら管理することが可能となり、表示するはずでなかった文字情報、例えば、不適切な表現を含む文字情報、誤字を含む文字情報等が、登壇者へ表示されることを避けることが可能となる。
【0013】
システム1は、例えば、オンラインで動画の配信などを行う企業等に導入され得る。例えば、システム1は、オンラインで講演などを実施する企業により、視聴者から受け付けた質問などを登壇している人物に表示することで、視聴者との相互なやりとりを可能するために、導入されることがあり得る。
【0014】
<1 システム全体の構成図>
図1は、システム1の全体の構成を示す図である。
【0015】
図1に示すように、システム1は、端末装置10Aと、端末装置10Bと、サーバ20と、モニタ30とを含む。端末装置10Aと、端末装置10Bと、サーバ20と、モニタ30とは、ネットワーク80を介して通信接続する。
【0016】
端末装置10Aは、例えば、オンラインで行われる会合の関係者が操作する装置である。会合の関係者は、例えば、会合の動画を配信する企業等に属する。端末装置10Aは、例えば、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC等により実現される。この他に、端末装置10Aは、移動体通信システムに対応したスマートフォン、タブレット等の携帯端末等としてもよい。
【0017】
端末装置10Aは、ネットワーク80を介してサーバ20と通信可能に接続される。端末装置10Aは、LAN(Local Area Network)ケーブルを利用した有線接続、5G、LTE(Long Term Evolution)等の通信規格に対応した無線基地局81、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11等の無線LAN(Local Area Network)規格に対応した無線LANルータ82等の通信機器と通信することによりネットワーク80に接続される。
【0018】
図1に示すように、端末装置10Aは、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、記憶部16と、プロセッサ19とを備える。
【0019】
通信IF12は、端末装置10Aが外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置(例えば、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス、キーボード等)である。出力装置14は、ユーザに対し情報を提示するための出力装置(ディスプレイ、スピーカ等)である。メモリ15は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。記憶部16は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0020】
端末装置10Bは、例えば、会合に出席する参加者が操作する装置である。会合に出席する参加者は、例えば、会合がセミナーであれば、当該セミナーの視聴者を含み、会合が記者会見であれば、当該記者会見に参加する記者を含む。端末装置10Bは、例えば、据え置き型のPC、ラップトップPC等により実現される。この他に、端末装置10Bは、移動体通信システムに対応したスマートフォン、タブレット等の携帯端末等としてもよい。端末装置10Bの構成は、端末装置10Aと同様である。
【0021】
サーバ20は、開催される会合に関する情報を管理する。会合に関する情報は、例えば、会合に参加する参加者に関する情報、参加者から入力されたコメント等の文字情報に関する情報等を含む。参加者に関する情報は、例えば、参加者の指名、参加者の電話番号、参加者のe-メールアドレス、年齢、参加者が属する組織名等を含む。
【0022】
図2に示すように、サーバ20は、通信IF22、入出力IF23、メモリ25、ストレージ26、及びプロセッサ29を有する。
【0023】
通信IF22は、サーバ20が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、及び、ユーザに対し情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。メモリ25は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM等の揮発性のメモリである。ストレージ26は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDDである。プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0024】
モニタ30は、視聴者から受け付けた文字情報を、開催される会合において登壇する者に表示する。会合における登壇者は、例えば、会合がセミナーであれば、当該セミナーの講師を含み、会合が記者会見であれば、当該記者会見の司会者を含む。モニタ30は、ハーフミラーを有しモニタ上の文字情報を投影するプロンプタ装置であってもよいし、一般的なディスプレイであってもよい。モニタ30は、いかなる態様で文字情報に基づく画像を表示してもよい。具体的には、モニタ30は、文字情報に含まれる文字を、白い背景で表示させてもよいし、特定色の背景、例えば、ブルーバックで表示させてもよい。他にも、モニタ30は、透明なパネルに文字を表示させる表示装置であってもよい。
【0025】
図1では、ネットワーク80に接続する端末装置10A、10Bが、それぞれ1台である場合を例に説明している。しかしながら、ネットワーク80に接続する端末装置10A、10Bは、それぞれ1台に限定されない。ネットワーク80には、複数の端末装置10A、10Bが接続されていて構わない。また、
図1では、サーバ20が、1台のコンピュータにより実現される例を示しているが、サーバ20は、複数台のコンピュータが組み合わされて実現されてもよい。
【0026】
<1.1 端末装置10Aの構成>
図2は、システム1を構成する端末装置10Aの機能的な構成を示すブロック図である。
図2に示すように、端末装置10Aは、通信部121と、入力装置13と、出力装置14と、カメラ160と、記憶部170Aと、制御部180Aとを備える。
【0027】
通信部121は、端末装置10Aが他の装置と通信するための処理を行う。通信部121は、制御部180Aで生成された信号に送信処理を施し、外部(例えば、サーバ20)へ送信する。通信部121は、外部から受信した信号に受信処理を施し、制御部180Aへ出力する。
【0028】
入力装置13は、端末装置10Aを所有するユーザが指示を入力するための装置である。入力装置13は、例えば、マウス131、キーボード132、及び、操作面へ触れることで指示が入力されるタッチ・センシティブ・デバイス133等により実現される。また、入力装置13は、マイク134により実現される。入力装置13は、ユーザから入力される指示又は音声を電気信号へ変換し、電気信号を制御部180へ出力する。なお、入力装置13は、マウス131、及びキーボード132等の物理的な操作デバイスに限定されない。入力装置13には、例えば、外部の入力機器から入力される電気信号を受け付ける受信ポートが含まれてもよい。
【0029】
出力装置14は、端末装置10Aを所有するユーザへ情報を提示するための装置である。出力装置14は、例えば、ディスプレイ141、スピーカ142等により実現される。ディスプレイ141は、制御部180Aの制御に応じて、画像、動画、テキスト等のデータを表示する。ディスプレイ141は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、又は有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現される。スピーカ142は、制御部180の制御に応じて、音声を出力する。
【0030】
カメラ160は、受光素子により光を受光し、撮影信号として出力するためのデバイスである。カメラ160は、例えば、光を受光するレンズがディスプレイ141と並べて設置されている。これにより、カメラ160は、ディスプレイ141を視認するユーザを撮影可能となっている。
【0031】
記憶部170Aは、例えば、メモリ15、及びストレージ16等により実現され、端末装置10Aが使用するデータ、及びプログラムを記憶する。ある局面において、記憶部170Aは、ユーザ情報171Aを記憶する。
【0032】
ユーザ情報171Aは、端末装置10Aを使用して、視聴者から受け付けた文字情報を編集、確定し、登壇者の視認する画面に表示する指示を行う関係者としてのユーザの情報である。ユーザ情報としては、ユーザを識別する情報(ユーザID)、ユーザの氏名、ユーザが運営している会合の講演者の情報等が含まれる。
【0033】
制御部180Aは、プロセッサ19が記憶部170Aに記憶されるプログラムを読み込み、プログラムに含まれる命令を実行することにより実現される。制御部180Aは、端末装置10の動作を制御する。具体的には、例えば、制御部180Aは、入力操作受付部181A、送受信部182A、表示制御部183Aとしての機能を発揮する。
【0034】
入力操作受付部181Aは、端末装置10Aが、キーボード132等の入力装置13に対するユーザの入力操作を受け付ける処理を行う。具体的には、入力操作受付部181Aは、ユーザからの、視聴者から受け付けた文字情報の選定、編集、編集の確定等の操作を受け付ける処理を行う。
【0035】
送受信部182Aは、端末装置10Aが、サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。具体的には、送受信部182Aは、ユーザから受け付けた各操作、例えば、視聴者から受け付けた文字情報の編集等に応答して、サーバ20に編集後の文字情報等を送受信する処理を行う。
【0036】
表示制御部183Aは、ユーザに対し情報を表示する処理を行う。具体的には、表示制御部183Aは、例えば、以下の画像をディスプレイ141に表示させる処理等を行う。
・視聴者から受け付けた文字情報を選定、編集するための画像
・選定、編集した文字情報を、モニタ30に送信する前に確認するための画像
・モニタ30に表示している文字情報を確認するための画像
・視聴者が視聴している映像にテロップを挿入するタイミングを計るための画像
【0037】
<1.2 端末装置10Bの構成>
図3は、システム1を構成する端末装置10Bの機能的な構成を示すブロック図である。端末装置10Bは、記憶部170Bに記憶されている視聴者情報171B、及び、制御部180Bを構成する入力操作受付部181B、送受信部182B、表示制御部183B以外、
図2に示す端末装置10Aと同じように構成されているため、その説明を省略する。以下、視聴者情報171、入力操作受付部181B、送受信部182B、表示制御部183Bについて説明する。
【0038】
視聴者情報171Bは、端末装置10Bを使用して、オンラインでのセミナー、記者会見、講演等の会合を視聴し、文字情報を送信する視聴者の情報である。視聴者情報としては、視聴者を識別する情報(視聴者ID)、視聴者の氏名、視聴者が所属しているメディア、企業の情報等が含まれる。
【0039】
入力操作受付部181Bは、端末装置10Bが、キーボード132等の入力装置13に対する視聴者の入力操作を受け付ける処理を行う。具体的には、入力操作受付部181Bは、視聴者からの、視聴しているオンラインでの会合に対する質問、コメント等の文字情報の入力操作を受け付ける処理を行う。
【0040】
送受信部182Bは、端末装置10Bが、サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。具体的には、送受信部182Bは、視聴者から受け付けた各操作、例えば、視聴しているオンラインでの会合に対する質問、コメント等の文字情報の入力操作に応答して、サーバ20に文字情報のデータ等を送受信する処理を行う。
【0041】
表示制御部183Bは、視聴者に対し情報を表示する処理を行う。具体的には、表示制御部183Bは、例えば、会合についての動画、コメント等の入力フォーム等をディスプレイ141に表示させる処理等を行う。
【0042】
<1.3 サーバ20の構成>
図4は、サーバ20の機能的な構成を示す図である。
図3に示すように、サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
【0043】
通信部201は、サーバ20が、外部の装置と通信するための処理を行う。
【0044】
記憶部202は、サーバ20が使用するデータ及びプログラムを記憶する。記憶部202は、テキスト情報データベース2021等を記憶する。
【0045】
テキスト情報データベース2021は、視聴者から受け付けた文字情報に関する各種情報を記憶する。詳細は後述する。
【0046】
制御部203は、サーバ20のプロセッサがプログラムに従って処理を行うことにより、各種モジュールとして示す機能を発揮する。
【0047】
受信制御モジュール2031は、サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
【0048】
送信制御モジュール2032は、サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。具体的には、例えば、送信制御モジュール2032は、登壇者が視認するモニタ30の画面、例えば、プロンプタ装置に表示されるブルーバック画面に、文字情報を送信する。
【0049】
記憶制御モジュール2033は、視聴者から受け付けた文字情報に関する情報を取得する。記憶制御モジュール2033は、取得した文字情報、例えば、記者会見における記者からの質問、コメント等を、テキスト情報データベース2021に記憶する。記憶制御モジュール2033は、他にも、質問をした記者の所属企業、氏名等の情報を受け付け、受け付けた情報をテキスト情報データベース2021に記憶する。
【0050】
状態管理モジュール2034は、視聴者から受け付けた文字情報を管理する。具体的には、状態管理モジュール2034は、例えば、ユーザの所定の操作に従い、文字情報、文字情報の状態等を管理する。文字情報の状態は、例えば、文字情報を選定対象及び/又は編集対象として管理する第1状態、文字情報をモニタ30へ送信する前の確認対象として管理する第2状態、文字情報をモニタ30へ送信した表示対象として管理する第3状態を含む。所定の操作は、例えば、以下である。
・文字情報を選定する操作
・文字情報を編集する操作
・文字情報の編集を確定させる操作(第1状態から第2状態への遷移操作)
・編集確定を解除する操作(第2状態から第1状態への遷移操作)
・モニタ30に文字情報を送信する操作(第2状態から第3状態への遷移操作)
・モニタ30に表示された文字情報を削除する操作
【0051】
状態管理モジュール2034は、文字情報の状態を、テキスト情報データベース2021に記憶する。状態管理モジュール2034は、文字情報の状態を、ユーザからの状態遷移の操作に応答して更新する。これにより、更新後の状態がテキスト情報データベース2021に記憶される。また、状態管理モジュール2034は、文字情報が編集されると、編集後の文字情報を、オリジナルの文字情報と共にテキスト情報データベース2021に記憶する。
【0052】
状態管理モジュール2034は、文字情報に含まれる文字数を解析する。具体的には、例えば、状態管理モジュール2034は、ユーザから、モニタ30に文字情報を表示するための操作を受け付けたとき、又は、文字情報が編集されたときに、当該文字情報の文字数を解析する。文字数解析の手法は既存のいかなる手法を用いてもよい。解析した文字数は、テキスト情報データベース2021に記憶される。
【0053】
また、状態管理モジュール2034は、解析した文字情報の文字数に応じて、モニタ30に表示する文字のサイズを特定する。具体的には、状態管理モジュール2034は、文字数に所定の閾値を設定し、解析した文字数に応じて、モニタ30に表示する文字のサイズを特定する。ここで、所定の閾値は、複数設定していてもよい。例えば、文字数が第1閾値未満の場合、文字数が第1閾値以上第2閾値未満の場合、等複数の閾値が設定されてもよい。特定した文字のサイズは、テキスト情報データベース2021に記憶される。
【0054】
提示モジュール2035は、端末装置10Aのユーザに、文字情報の管理画像を提示する。具体的には、例えば、提示モジュール2035は、文字情報の入力者、文字情報、文字情報の状態を把握可能に表した管理画像を端末装置10Aに表示させる。
【0055】
より具体的には、例えば、提示モジュール2035は、管理画像において、文字情報が、文字状態の状態に応じて、異なる態様で表示されるようにする。異なる態様は、例えば、以下である。
・異なる色
・異なる字体
・異なる大きさ
【0056】
これにより、サーバ20は、視聴者から受け付けた文字情報が繰り返し選択されること、又は繰り返し編集されることを避け、かつ、モニタ30へ送信する内容をユーザに正確に把握させることが可能となる。また、サーバ20は、文字数に応じてモニタ30での文字のサイズを調整するため、編集により文字数が変わった場合であっても、登壇者が視認するのに適したサイズに自動的に調整することが可能となる。そのため、例えば、編集により文字数が増える場合でも文字情報が見切れることがなくなるため、内容の確認、誤認等を防止でき、スムーズに記者会見等の会合を行うことができる。
【0057】
また、モニタ30へ文字情報を送信するシステム1と共に、モニタ30へ送信した文字情報を、視聴者が視聴する動画にテロップとして挿入するシステム(図示せず)が存在することがある。当該テロップ挿入システムは、例えば、モニタ30へ文字情報が送信されると、送信された文字情報、つまり、モニタ30に表示されている文字情報と同じ文字情報を動画に挿入する。このため、テロップ挿入システムでは、モニタ30へ文字情報が送信されるタイミングを把握しておく必要がある。提示モジュール2035は、例えば、モニタ30へ文字情報を送信したタイミングを管理するための管理画像を、テロップ挿入システムの構成要素としての端末装置10Aに表示させる。このとき端末装置10Aに表示される管理画像は、視聴者が視聴している映像に文字情報をテロップとして挿入するタイミングを計るための画像である。具体的には、提示モジュール2035は、例えば、モニタ30へ文字情報が送信されると、文字情報を表示する態様を、モニタ30へ送信したことが識別可能な態様に切り換える。
【0058】
これにより、サーバ20は、モニタ30へ文字情報が送信されるタイミングをユーザに正確に伝えることが可能となる。このため、サーバ20は、テロップの挿入が動画の内容とずれることを防止することが可能となる。
【0059】
<2 データ構造>
図5は、サーバ20が記憶するテキスト情報データベース2021のデータ構造を示す図である。
【0060】
図4に示すように、テキスト情報データベース2021は、項目「日時」と、項目「テキストID」と、項目「記者名」と、項目「所属メディア」と、項目「編集前テキスト」と、項目「編集後テキスト」、項目「状態」、項目「文字数」、項目「文字サイズ」等を含む。
【0061】
項目「日時」は、視聴者から文字情報を受け付けた日時を示す情報である。
【0062】
項目「テキストID」は、文字情報を識別する情報を示す。
【0063】
項目「記者名」は、登壇者に対する文字情報を送信した視聴者・記者の氏名の情報を示す。
【0064】
項目「所属メディア」は、視聴者の所属する企業・メディアの情報を示す。
【0065】
項目「編集前テキスト」は、視聴者から受け付けた、編集前の文字情報を示す。
【0066】
項目「編集後テキスト」は、編集された後の文字情報を示す。
【0067】
項目「状態」は、文字情報それぞれの状態、例えば、選定・編集対象(第1状態)、送信前の確認対象(第2状態)、送信済みの表示対象(第3状態)等の状態を識別する情報を示す。サーバ20は、ユーザから受け付けた状態遷移の指示に応答して、状態の情報を更新する。
【0068】
項目「文字数」は、編集後の文字情報に含まれる文字数の情報を示す。例えば、テキストID「#001」の文字数は「12」であることを示す。
【0069】
項目「文字サイズ」は、モニタ30に文字情報を表示する時の、文字の大きさの情報を示す。例えば、テキストID「#001」の文字サイズは「A」であることを示す。
【0070】
<3 小括>
図6は、システム1の概要を示す図である。
図6に示す例では、視聴者Bが、オンラインでの会合における登壇者Cの講演等を、端末装置10Bを利用して視聴している。視聴者Bは、視聴している講演等に対する質問、コメント等の文字情報を端末装置10Bからサーバ20に送信する。
【0071】
サーバ20は、視聴者Bを含む複数の視聴者から受け付けた文字情報を、文字情報の状態を含めてテキスト情報データベース2021で管理する。サーバ20は、オンラインで行われる会合の関係者であるユーザAに、文字情報を管理するための管理画像を提示する。サーバ20は、ユーザAが操作する端末装置10Aから、文字情報の選択、編集、編集の確定等の操作を受け付ける。サーバ20は、ユーザAからの指示に応じ、編集が確定した文字情報を、登壇者Cが視認するモニタ30に送信する。
【0072】
ユーザAは、端末装置10Aに表示される管理画像により、文字情報、及び文字情報の状態が把握可能となっている。ユーザAは、管理画像を確認しながら、文字情報を選定・編集する。ユーザAは、管理画像を確認しながら、編集が完了した文字情報をサーバ20から、モニタ30に送信する。文字情報がモニタ30に送信されると、管理画像において、モニタ30に表示中の文字情報が表示される。
【0073】
これにより、サーバ20は、オンラインで開催される記者会見等の会合において、視聴者から受け付けた文字情報を、状態遷移に伴って異なる表示態様でユーザAに提示することができる。そのため、サーバ20は、文字情報の状態をユーザAに正確に把握させることができる。
【0074】
ユーザAは、表示されている文字情報が現在どの状態にあるのか、例えば、編集前、編集確定、送信済み等、を視覚的に把握することができる。これにより、ユーザAは、視聴者から受け付けた文字情報を確認しないままモニタ30に送信する、誤編集のままモニタ30に送信する等、意図しない文字情報をモニタ30に送信することを防ぐことができる。
よって、ユーザAは、視聴者からの質問を登壇者に正確に伝えることが可能となる。
【0075】
<4 動作>
以下、サーバ20が文字情報を受け付け、登壇者に編集後の文字情報を送信するときの一連の処理について説明する。
【0076】
<4.1 文字情報の受け付け及び編集>
図7は、サーバ20の制御部203が、視聴者からの文字情報の入力を受け付け、ユーザから当該文字情報の編集操作を受け付ける処理の例を示すフローチャートである。
【0077】
ステップS701において、制御部203は、視聴者からの文字情報を受け付ける。具体的には、制御部203は、例えば、視聴者から、登壇者の講演に対する質問、コメント等の文字情報の入力を受け付ける。このとき、制御部203は、文字情報の入力を受け付けるにあたり、視聴者に関する情報、例えば、所属メディア、氏名等の情報の入力を受け付けてもよい。制御部203は、文字情報を受け付けた日時、視聴者に関する情報、受け付けた文字情報をテキスト情報データベース2021に記憶する。
【0078】
ステップS702において、制御部203は、当該文字情報が選定対象、及び、編集対象の状態であるとして、当該文字情報を第1状態に設定する。制御部203は、設定した管理状態をテキスト情報データベース2021に記憶する。
【0079】
ステップS703において、制御部203は、文字情報の文字数を取得する。制御部203は、取得した文字数に基づいて、モニタ30に表示する文字サイズを決定する。制御部203は、取得した文字数、決定したサイズをテキスト情報データベース2021に記憶する。
【0080】
ステップS704において、制御部203は、受け付けた文字情報を、当該文字情報が第1状態であることが把握可能に、ユーザに提示する。具体的には、制御部203は、視聴者から受け付けた文字情報を、当該文字情報が選定対象、及び/又は、編集対象であることが分かる態様で、端末装置10Aのディスプレイに表示させる。
【0081】
ステップS705において、制御部203は、ユーザから文字情報の編集操作、及び選択操作を受け付ける。具体的には、例えば、ユーザは、端末装置10Aのディスプレイに表示される文字情報について、文字情報の表現が適切か、誤字がないか、意図が分かり易く表現されているか等を確認する。ユーザは、文字情報を編集する必要があると判断すると、端末装置10Aに編集操作を入力する。制御部203は、ユーザから編集操作を受け付けると、編集後の文字情報をテキスト情報データベース2021に記憶する。
【0082】
ステップS706において、制御部203は、文字情報の文字数を取得する。制御部203は、取得した文字数に基づいて、モニタ30に表示する文字サイズを決定する。制御部203は、取得した文字数、決定したサイズをテキスト情報データベース2021に記憶する。
【0083】
また、ユーザは、入力された複数の文字情報からモニタ30に表示する文字情報を選択する。このとき、選択される文字情報は、編集前の文字情報であっても、編集後の文字情報であってもよい。なお、表示する文字情報は、ユーザにより選択されてもよいし、ユーザ以外の者により選択されてもよいし、所定の機能により、自動的に選択されてもよい。ユーザは、表示する文字情報を選択すると、端末装置10Aに選択操作を入力する。制御部203は、ユーザからの選択操作を受け付けると、選択された文字情報を表示候補の文字情報として管理する。
【0084】
ステップS707において、制御部203は、ユーザから編集確定の操作を受け付ける。具体的には、例えば、ユーザは、ステップS703において編集操作を入力した文字情報を確認したのち、これ以上の編集が必要ないと判断したとき、編集確定の操作を入力する。
【0085】
ステップS708において、制御部203は、ユーザから編集確定の操作を受け付けると、文字情報の状態を第1状態から第2状態に遷移させる。制御部203は、ユーザから編集確定の操作を受け付けると、テキスト情報データベース2021の項目「状態」を更新する。
【0086】
ある局面において、制御部203は、ユーザから編集操作を受け付けずとも、編集確定の操作を受け付けたことに応答して、文字情報の状態を遷移させてもよい。また、編集操作は、1回に限定されない。
【0087】
ステップS709において、制御部203は、文字情報を、当該文字情報が第2状態であることが把握可能に、ユーザに提示する。具体的には、制御部203は、文字情報を、当該文字情報がモニタ30へ送信する前の確認対象であることが分かる態様で、端末装置10Aのディスプレイに表示させる。制御部203は、文字情報を第2状態とすると、編集の確定が解除されるまで、つまり、第1状態に戻るまで編集操作を受け付けない。
【0088】
<4.2 編集確定した文字情報の登壇者への提示>
図8は、サーバ20の制御部203が、ユーザから、編集確定した文字情報を登壇者に送信する操作を受け付ける処理の例を示すフローチャートである。
図8の説明において、文字情報は、第2状態で管理されているものとする。つまり、文字情報は、端末装置10Aのディスプレイにおいて、当該文字情報がモニタ30へ送信する前の確認対象であることが分かる態様で表示されている。
【0089】
ステップS801において、制御部203は、ユーザから、編集確定した文字情報をモニタ30に送信する操作を受け付ける。具体的には、例えば、ユーザは、次の文字情報をモニタ30へ表示する指示を受ける。指示を受けると、ユーザは、第2状態であることが把握可能に表示される文字情報のうち、例えば、最先の文字情報に対し、モニタ30に送信するための操作を入力する。なお、最先の文字情報は、例えば、端末装置10Aのディスプレイにおいて、他の文字情報よりも上に表示されている文字情報を表す。
【0090】
ステップS802において、制御部203は、ユーザから文字情報を送信するための操作を受け付けると、送信対象となった文字情報をモニタ30に送信する。このとき、制御部203は、例えば、文字のサイズに関する情報を文字情報に含め、文字情報をモニタ30へ送信する。また、制御部203は、ユーザから文字情報を送信するための操作を受け付けると、テキスト情報データベース2021の項目「状態」を更新する。つまり、制御部203は、ユーザから文字情報を送信するための操作を受け付けると、文字情報の状態を第2状態から第3状態に遷移させる。
【0091】
モニタ30は、サーバ20から送信された文字情報を、指定されたサイズで表示する。
【0092】
ステップS803において、制御部203は、文字情報の状態を第2状態から第3状態へ遷移させると、文字情報を、当該文字情報が第3状態であることが把握可能に、ユーザに提示する。具体的には、制御部203は、文字情報を、当該文字情報がモニタ30に表示中の表示対象であることが分かる態様で、端末装置10Aのディスプレイに表示させる。
【0093】
<5 画面例>
図9~11は、端末装置10Aのディスプレイ141に表示される、文字情報の管理画像の例を示す図である。
【0094】
図9は、第1状態の文字情報を表示する管理画像の例を示す図である。
図9に示される管理画像は、例えば、
図7のステップS704でユーザに提示される画像である。
【0095】
図9において、管理画像は、第1領域901と、第2領域902とを有する。第1領域901は、視聴者から受け付けた文字情報を表示する領域である。制御部180Aは、視聴者から受け付けた文字情報を、第1領域901に、縦方向に並列して表示する。制御部180Aは、画面に表示しきれない文字情報については、ユーザから任意の操作、例えば、スクロール操作等を受け付け、表示画面外の文字情報をユーザにスライドして表示してもよい。
【0096】
第2領域902は、モニタ30へ送信する前の文字情報を確認のために表示する領域である。
図9に示す例では、ユーザからの当該領域への文字情報の移動を受け付ける前の状態のため、第2領域902はブランク表示となっている。
【0097】
制御部180Aは、視聴者から受け付けた文字情報、当該文字情報を入力した視聴者に関する情報を、第1領域901のオブジェクト951、954に表示する。具体的には、オブジェクト951、954では、ユーザタブに視聴者に関する情報が表示され、上段に編集前(オリジナル)の文字情報、下段に編集後の文字情報が表示される。例えば、オブジェクト951において、ユーザタブに「#002 山田 (B新聞社)」が表示され、上段に編集前の文字情報として「〇〇はどう悪寒がえですか?」が表示され、下段に編集後の文字情報として「〇〇はどうお考えですか?」が表示される。
【0098】
オブジェクト951、954には、編集ボタン952、955と、プレビュー送信ボタン953、956とが表示されている。編集ボタン952、955は、文字情報に対するユーザからの編集操作を受け付けるためのボタンである。例えば、編集ボタン952、955は、オブジェクト951、954の右下に表示される。制御部180Aは、編集ボタン952、955が押下されると、文字情報の編集のための画面(図示なし)をディスプレイ141に表示させる。制御部180Aは、文字情報が編集されると、編集後の文字情報をオブジェクト951、954の下段に表示する。また、制御部203は、文字情報が編集されると、テキスト情報データベース2021に編集後の文字情報を記憶する。
【0099】
プレビュー送信ボタン953、956は、第1領域901に表示されるオブジェクトを、第2領域902へ移動させる操作を受け付けるためのボタンである。例えば、プレビュー送信ボタン953、956は、オブジェクト951、954の左下に表示される。制御部180Aは、プレビュー送信ボタン953、956が押下されると、押下されたプレビュー送信ボタン953、956を含むオブジェクトを第2領域902へ移動させる。第2領域902へ移動されたオブジェクトに表示される文字情報は、モニタ30に表示される表示候補となる。
【0100】
図10は、第1状態から第2状態へ状態遷移する際の文字情報を表示する管理画像の例を示す図である。
図10に示される管理画像は、オブジェクト951が第2領域902へ移動され、オブジェクト1001となった状態の画像である。なお、オブジェクト951が第2領域902へ移動された後であっても、第1領域901にはオブジェクト951の表示が維持される。
【0101】
図10において、オブジェクト1001では、ユーザタブに視聴者に関する情報が表示され、内部に編集後の文字情報が表示される。オブジェクト1001には、編集ボタン1002と、画面送信ボタン1003と、プレビュー削除ボタン1004と、送信済みフラグ変更ボタン1005と、編集確定フラグ変更ボタン1006とが表示されている。編集ボタン1002は、
図9における編集ボタン952と同様に、文字情報に対するユーザからの編集操作を受け付けるためのボタンである。
【0102】
プレビュー削除ボタン1004は、第2領域902に移動した文字情報を、第2領域902から削除する操作を受け付けるためのボタンである。例えば、プレビュー削除ボタン1004は、オブジェクト1001の下段右方に表示される。制御部180Aは、プレビュー削除ボタン1004、1014が押下されると、第2領域902に表示されているオブジェクト1001を、第2領域902から削除する。
【0103】
編集確定フラグ変更ボタン1006は、文字情報の編集を確定させる、又は確定を解除させる操作を受け付けるためのボタンである。例えば、編集確定フラグ変更ボタン1006は、オブジェクト1001の下段左方に表示される。制御部180Aは、編集が未確定の状態で編集確定フラグ変更ボタン1006が押下されると、文字情報の編集が確定されたものとする。つまり、制御部180Aは、文字情報の状態を第1状態から第2状態に遷移させる。制御部180Aは、文字情報の状態を第1状態から第2状態に遷移させると、文字情報がモニタ30へ送信する前の確認対象であることが分かる態様で、オブジェクト1001を表示する。
【0104】
具体的には、例えば、制御部180Aは、
図10に示すように、オブジェクト1001のユーザタブの色を変化させる。例えば、制御部180Aは、文字情報の状態を第1状態から第2状態へ遷移させるのに伴い、オブジェクト1001のユーザタブの色を無色から黄色へ変化させる。これにより、制御部180Aは、ユーザに文字情報の状態を視覚的に把握させることができる。
【0105】
また、制御部180Aは、編集が確定された状態で編集確定フラグ変更ボタン1006が押下されると、文字情報の編集が未確定となったものとする。つまり、制御部180Aは、文字情報の状態を第2状態から第1状態に遷移させる。制御部180Aは、文字情報の状態を第2状態から第1状態に遷移させると、文字情報の表示態様を元に戻す。つまり、制御部180Aは、例えば、オブジェクト1001のユーザタブの色を黄色から無色に戻す。オブジェクト1001のユーザタブが黄色となっている間は、編集ボタン1002は押下できない。
【0106】
画面送信ボタン1003は、編集が確定した文字情報をモニタ30に送信する操作を受け付けるためのボタンである。例えば、画面送信ボタン1003は、オブジェクト1001の上段左方に表示される。制御部180Aは、編集が確定された状態で、画面送信ボタン1003が押下されると、オブジェクトに含まれる文字情報をモニタ30に送信する。制御部180Aは、文字情報の状態を第2状態から第3状態に遷移させる。これにより、制御部180Aは、編集が確定していない文字情報をユーザがモニタ30に誤送信することを防ぐことができる。
【0107】
制御部180Aは、文字情報をモニタ30に送信すると、第2領域902の上方に、後述する第3領域1101及びオブジェクト1161を表示する。
【0108】
送信済みフラグ変更ボタン1005は、モニタ30に送信した文字情報が送信済みか、又は未送信かの操作を受け付けるためのボタンである。例えば、送信済みフラグ変更ボタン1005は、オブジェクト1001の下段の中央に表示される。制御部180Aは、例えば、送信済みフラグ変更ボタン1005が押下されると、モニタ30に表示されている文字情報を削除し、文字情報の状態を第2状態へ遷移させる。モニタ30から削除した文字情報の状態を、第4状態と称してもよい。これにより、ユーザは、モニタ30に文字情報を送信した後に文字情報の瑕疵を発見したときでも、文字情報を再編集することができる。
【0109】
図11は、第3状態の文字情報を表示する管理画像の例を示す図である。
図11に示される管理画像は、オブジェクト1001に含まれる文字情報がモニタ30へ送信された際の画像である。
図11に示される管理画像は、例えば、
図8のステップS803でユーザに提示される画像である。
【0110】
図11において、第2領域902の上方に第3領域1101が表示されている。第3領域1101は、モニタ30に表示されている文字情報をユーザに表示するための領域である。
図11において、第3領域1101は、第2領域902の上方に表示されているが、第3領域1101が表示される位置は、第2領域902の上方に限定されない。第3領域1101が表示される位置は、画面上でユーザから目につきやすい位置であれば、第2領域902の上方以外の位置であってもよい。例えば、第3領域1101は、第1領域901の情報であってもよい。第3領域1101は、管理画面がスクロールされた場合であっても表示される位置が維持される。つまり、第3領域1101は、他の領域に表示されるオブジェクトの表示ためにスクロールアウトされることはない。これにより、ユーザは、モニタ30に表示されている文字情報を常に確認することが可能となる。
【0111】
制御部180Aは、モニタ30に送信された文字情報、当該文字情報を入力した視聴者に関する情報を、第3領域1101のオブジェクト1161に表示する。具体的には、オブジェクト1161では、視聴者に関する情報が上方に表示され、表示中の文字が下方に表示される。
【0112】
オブジェクト1161は、画面削除ボタン1162が表示されている。画面削除ボタン1162は、表示中の文字をモニタ30から削除する操作を受け付けるためのボタンである。例えば、画面削除ボタン1162は、オブジェクト1161の下部に表示される。制御部180Aは、画面削除ボタン1162が押下されると、表示中の文字を削除するようにモニタ30へ指示を送信する。これにより、ユーザは、登壇者による回答が終了した文字情報をモニタ30から削除することができ、スムーズな会合の進行が可能となる。
【0113】
制御部180Aは、画面削除ボタン1162が押下されると、当該文字情報の状態を第4状態とする。制御部180Aは、第4状態となった文字情報の表示態様を、第4状態であることが識別可能なものとしてもよい。
【0114】
制御部180Aは、オブジェクト1001を、文字情報がモニタ30に表示中の表示対象であることが分かる態様で表示する。具体的には、例えば、制御部180Aは、
図11に示すように、オブジェクト1001のユーザタブの色を変化させる。例えば、制御部180Aは、文字情報の状態を第2状態から第3状態に遷移させるのに伴い、オブジェクト1001のユーザタブの色を黄色から赤色へ変化させる。
【0115】
このように、サーバ20は、文字情報の第1状態から前記第3状態までの状態遷移を、同一画面でユーザに提示するようにしている。つまり、サーバ20は、文字情報の第1状態から前記第3状態までの状態遷移を、画面の遷移なくユーザに提示するようにしている。これにより、ユーザは、文字情報の管理を直感的に操作することが可能となる。
【0116】
図12は、モニタ30に表示されている文字情報の表示例を示す図である。
【0117】
図12において、登壇者画面1201、1202は、モニタ30に送信された文字情報を表示するための画面を示す。制御部203は、登壇者画面1201、1202に、文字情報を受け付けた日時、文字情報を送信した視聴者の氏名、所属メディア、文字情報の内容等を送信する。このとき、制御部203は、受け付けた文字情報に含まれる文字数に基づいて、表示する文字サイズを変更する。制御部203は、文字情報に含まれる文字数に基づいて、モニタ30の画面内に収まるように文字サイズを決定する。
【0118】
ある局面において、端末装置10Aの制御部180Aは、
図11の第3領域1101のオブジェクト1161に表示する文字情報についても、登壇者画面1201、1202と同様に、文字数に基づいて文字サイズを変更して表示してもよい。
【0119】
これにより、サーバ20は、受け付けた文字数に基づいて文字サイズを変更するため、視聴者から長文の質問、コメント等を受け付けたときに、登壇者が視認しているモニタ30に対し、文字情報を見切れた状態、つまり、文章の途中で文字情報が途切れた状態で表示することがなくなる。そのため、サーバ20は、視聴者から受け付けた文字情報を正確に登壇者に表示することが可能となる。そのため、登壇者は、長文の文字情報であっても、1画面に収まる態様で文字情報が表示されるため、文字情報を高い視認性で認識することができ、正確に質問の意図等を把握することができる。
【0120】
図13は、モニタ30に表示中の文字を、視聴者が視聴する映像にテロップとして挿入するタイミングを計るための管理画像の例を示す図である。
【0121】
図13において、オブジェクト1301には、モニタ30に表示されている文字情報に関する各種情報が表示されている。例えば、オブジェクト1301には、
図11におけるオブジェクト1161に表示されている文字情報、視聴者の氏名等が表示されている。制御部180Aは、
図11における第3領域1101に表示している文字情報と同じ文字情報をオブジェクト1301に表示する。制御部180Aは、
図10で示す画面送信ボタン1003が押下されると、オブジェクト1301を表示する。つまり、モニタ30に文字が表示されるまではオブジェクト1301は表示されていない。制御部180Aは、モニタ30への文字の表示と同期させてオブジェクト1301をディスプレイ141に表示させる。
【0122】
オブジェクト1302には、視聴者から入力された文字情報がメッセージとして表示されている。オブジェクト1302に表示されるメッセージは、テロップとして挿入する文字情報の候補を表す。
【0123】
また、オブジェクト1302には、文字情報の各種情報、例えば、文字数、状態等が表示されている。制御部180Aは、文字情報の状態の遷移と同期させて、「状態」を切り替えると共に、オブジェクト1302のレコードの色を変化させる。例えば、制御部180Aは、第1状態、第2状態、第3状態の文字状態のレコードをそれぞれ所定の色で管理し、状態が切り替わると、切り替わった先の状態の色にレコードの色を変化させる。制御部180Aは、文字情報が編集されると、文字数を編集後の文字数に更新する。
【0124】
また、オブジェクト1302には、COPYボタン1303、1304が表示されている。COPYボタン1303、1304は、視聴者が視聴する映像にテロップを挿入するために、端末装置10Aの記憶部170Aに文字情報を記憶させる操作を受け付けるためのボタンである。例えば、映像にテロップを挿入する担当者は、オブジェクト1302の状態が「編集確定済み」になると、COPYボタンを押下する。制御部180Aは、記憶部170Aに記憶させた文字情報をテロップ挿入システムに送信する。担当者は、テロップ挿入システムにおいて、複製した文字情報を、テロップを挿入するための入力フォームに張り付ける。テロップ挿入システムは、担当者の操作に従い、入力フォームに入力された文字情報を、テロップとして映像に挿入する。
【0125】
これにより、制御部180Aは、文字情報の状態の切り替わりを、文字情報の状態遷移と同期させて明確に表示するようにしている。このため、映像にテロップを挿入する担当者は、文字情報がモニタ30へ送信されたタイミングを正確に把握することが可能となる。そのため、担当者は、視聴者が視聴している画面にテロップを挿入するタイミングを適切に計ることが可能となる。
【0126】
図14は、視聴者が視聴する映像に、文字情報がテロップとして挿入されている表示例を示す。
【0127】
図14において、ディスプレイ141は視聴者の端末装置10Bのディスプレイ141を示す。
【0128】
登壇者1401は、講演等を実施している登壇者の姿を示す。
【0129】
テロップ1402は、ユーザの操作により挿入された、視聴者から受け付けた文字情報を示す。ここで、テロップとして表示される文字情報は、モニタ30に表示されている文字情報と同じ文字情報を示す。
【0130】
これにより、サーバ20は、視聴者に対し、現在登壇者がどの質問に回答しているかを把握させることが可能となる。これにより、視聴者は、自身が入力した質問等の文字情報がテロップとして表示された映像を視聴することができる。また、視聴者は、登壇者に対して表示されている質問等を、ほぼ時間差なく把握することが可能となる。
【0131】
<6 変形例>
上記実施形態では、モニタ30へ表示する文字情報を管理するユーザが一人である場合を例に説明した。しかしながら、モニタ30へ表示する文字情報を管理するユーザは複数人であってもよい。会合によっては、視聴者から多くの文字情報が送信され、一人では、管理しきれない場合がある。そのような場合、文字情報の管理は、作業毎に別のユーザが実施してもよい。文字情報の状態が視認可能な態様で表示されるため、ユーザは、作業が分担される場合であっても文字情報の状態を見誤ることが減る。ユーザの作業が分担されている場合、各作業について、実行可能なユーザに制限がかけてもよい。例えば、文字情報の選定は第1ユーザのみが実施可能であり、編集、編集の確定は第2ユーザのみが実施可能であり、モニタ30への送信は第3ユーザのみが実施可能としてもよい。
【0132】
上記実施形態では、視聴者からの文字情報の取得、解析をサーバ20で実施する場合を説明したが、文字情報の取得、解析はサーバ20以外で実施されてもよい。例えば、ユーザの端末装置10Aが文字情報を取得、解析してもよく、その場合には、端末装置10Aの記憶部170Aにテキスト情報データベース2021を記憶させてもよい。
【0133】
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
【0134】
(付記1)
プロセッサ203を備えるコンピュータ20によって実行されるプログラムであって、プログラムは、プロセッサ203に、視聴者から入力された文字情報を受け付けるステップ(S701)と、受け付けた文字情報を、選定又は編集対象として管理する第1状態、表示前の確認対象として管理する第2状態、表示中の表示対象として管理する第3状態のいずれかで管理するステップ(S702、S708、S802)と、受け付けた文字情報に対する選定、編集、又は状態遷移の指示をユーザから受け付けるステップ(S707、S802)と、文字情報と、当該文字情報についての第1状態、第2状態、又は第3状態をユーザに提示するステップ(S704、S709、S803)と、を実行させるプログラム。
【0135】
(付記2)
提示するステップ(S704、S709、S803)において、文字情報についての第1状態、第2状態、第3状態をそれぞれ、ユーザが識別可能な態様でユーザに提示する、付記1に記載のプログラム。(段落0093~段落0115、
図9~
図11)
【0136】
(付記3)
提示するステップ(S704、S709、S803)において、識別可能な態様として、色を変化させた態様でユーザに提示する、付記2に記載のプログラム。(段落0093~段落0115、
図9~
図11)
【0137】
(付記4)
提示するステップ(S704、S709、S803)において、所定の表示装置に表示中の前記文字情報は、所定の位置に維持された状態でユーザに提示される、付記1から3のいずれかに記載のプログラム。(
図11)
【0138】
(付記5)
提示するステップ(S704、S709、S803)において、文字情報は、ユーザによる編集前の情報と、ユーザによる編集後の情報とを含む、付記1から4のいずれかに記載のプログラム。(
図9)
【0139】
(付記6)
提示するステップ(S704、S709、S803)において、第1状態から第3状態までの状態遷移を、画面の遷移なくユーザに提示する、付記1から5のいずれかに記載のプログラム。(段落0093~段落0115、
図9~
図11)
【0140】
(付記7)
管理するステップ(S702、S708、S802)において、第2状態の文字情報は、編集が確定された状態となっており、ユーザによる編集操作を受け付けない、付記1から6のいずれかに記載のプログラム。(段落0100~段落0108、
図10)
【0141】
(付記8)
文字情報の文字数に基づき、文字情報を所定の表示装置に表示する際の文字の大きさに関する情報を設定するステップ(S703、S706)をプロセッサ203に実行させ、管理するステップ(S702、S708、S802)において、設定された文字の大きさに関する情報を、文字情報に関連付ける、付記1から7のいずれかに記載のプログラム。(
図5)
【0142】
(付記9)
指示を受け付けるステップ(S707、S802)において、選定、編集、又は状態遷移の指示を、1人又は複数のユーザから受け付ける、付記1から8のいずれかに記載のプログラム。
【0143】
(付記10)
視聴者が視聴している映像に文字情報を挿入するタイミングを計るための画像をユーザに提示するステップをプロセッサ203に実行させる、付記1から9のいずれかに記載のプログラム。(段落0120~段落0125)
【0144】
(付記11)
タイミングを計るための画像を提示するステップにおいて、画像は、所定の表示装置に表示中の文字情報、第1状態、第2状態、又は第3状態のいずれかで管理される文字情報を含み、表示中の文字情報は、ユーザから第2状態から第3状態への状態遷移の指示が受け付けられると、画像中に表示される、付記10に記載のプログラム。(段落0120~段落0125)
【0145】
(付記12)
タイミングを計るための画像を提示するステップにおいて、文字情報についての第1状態、第2状態、第3状態をそれぞれ、ユーザが識別可能な態様で提示する、付記10または11に記載のプログラム。(段落0120~段落0125)
【0146】
(付記13)
タイミングを計るための画像を提示するステップにおいて、ユーザから受け付けた指示に応答し、第1状態、第2状態、又は第3状態のいずれかで管理される文字情報を複製する、付記10から12のいずれかに記載のプログラム。(段落0120~0125、
図13)
【0147】
(付記14)
プロセッサ203を備えるコンピュータ20によって実行される方法であって、方法は、プロセッサ203が、視聴者から入力された文字情報を受け付けるステップ(S701)と、受け付けた文字情報を、選定又は編集対象として管理する第1状態、表示前の確認対象として管理する第2状態、表示中の表示対象として管理する第3状態のいずれかで管理するステップ(S702、S708、S802)と、受け付けた文字情報に対する選定、編集、又は状態遷移の指示をユーザから受け付けるステップ(S707、S802)と、文字情報と、当該文字情報についての第1状態、第2状態、又は第3状態をユーザに提示するステップ(S704、S709、S803)と、を実行する方法。
【0148】
(付記15)
制御部203を備える情報処理装置20であって、前記制御部203が、視聴者から入力された文字情報を受け付けるステップ(S701)と、受け付けた文字情報を、選定又は編集対象として管理する第1状態、表示前の確認対象として管理する第2状態、表示中の表示対象として管理する第3状態のいずれかで管理するステップ(S702、S708、S802)と、受け付けた文字情報に対する選定、編集、又は状態遷移の指示をユーザから受け付けるステップ(S707、S802)と、文字情報と、当該文字情報についての第1状態、第2状態、又は第3状態をユーザに提示するステップ(S704、S709、S803)と、を実行する情報処理装置。
【0149】
(付記16)
視聴者から入力された文字情報を受け付ける手段(S701)と、受け付けた文字情報を、選定又は編集対象として管理する第1状態、表示前の確認対象として管理する第2状態、表示中の表示対象として管理する第3状態のいずれかで管理する手段(S702、S708、S802)と、受け付けた文字情報に対する選定、編集、又は状態遷移の指示をユーザから受け付ける手段(S707、S802)と、文字情報と、当該文字情報についての第1状態、第2状態、又は第3状態をユーザに提示する手段(S704、S709、S803)と、を備えるシステム。
【0150】
(付記17)
プロセッサ180Aを備えるコンピュータ10Aによって実行されるプログラムであって、プログラムは、プロセッサ180Aに、視聴者から入力された文字情報を、選定又は編集対象を表示するための第1領域に表示するステップと、選定された文字情報、編集が確定した文字情報、又は、所定の表示装置へ送信された文字情報を、確認対象を表示するための第2領域に表示するステップと、第1領域に表示される文字情報を、第2領域に表示させる指示を入力するためのアイコンを表示するステップと、表示装置へ文字情報を送信する指示を入力するためのアイコンを表示するステップと、を実行させるプログラム。(段落0093~段落0115、
図9~
図11)
【0151】
(付記18)
第2領域に表示するステップにおいて、編集が確定した文字情報、又は、表示装置へ送信された文字情報を、第1領域に表示される文字情報とは異なる態様で表示する、付記17に記載のプログラム。(段落0100~段落0108、
図10)
【0152】
(付記19)
第2領域に表示するステップにおいて、編集が確定した文字情報を、表示装置へ送信された文字情報とは異なる態様で表示する、付記17または18に記載のプログラム。(段落0100~段落0108、
図10)
【0153】
(付記20)
表示装置で表示されている文字情報を、所定の位置におけるユーザへの提示が維持される第3領域で表示するステップをプロセッサ180Aに実行させる、付記17から19のいずれかに記載のプログラム。(段落0109~段落0115、
図11)
【0154】
(付記21)
第1領域で表示される文字情報、又は、第2領域で表示される文字情報を編集する指示をユーザから受け付けるためのアイコンを表示するステップをプロセッサ180Aに実行させる、付記17から20のいずれかに記載のプログラム。(段落0093~0108、
図9、
図10)
【0155】
(付記22)
編集指示を受け付けるためのアイコンを表示するステップにおいて、第2領域において、文字情報の編集が確定されると、編集指示を受け付けるためのアイコンからの指示の受け付けを停止する、付記21に記載のプログラム。
【0156】
(付記23)
プロセッサ180Aを備えるコンピュータ10Aによって実行される方法であって、方法は、プロセッサ180Aが、視聴者から入力された文字情報を、選定又は編集対象を表示するための第1領域に表示するステップと、選定された文字情報、編集が確定した文字情報、又は、所定の表示装置へ送信された文字情報を、確認対象を表示するための第2領域に表示するステップと、第1領域に表示される文字情報を、第2領域に表示させる指示を入力するためのアイコンを表示するステップと、表示装置へ文字情報を送信する指示を入力するためのアイコンを表示するステップと、を実行する方法。(段落0093~段落0115、
図9~
図11)
【0157】
(付記24)
制御部180Aを備える情報処理装置10Aであって、制御部180Aが、視聴者から入力された文字情報を、選定又は編集対象を表示するための第1領域に表示するステップと、選定された文字情報、編集が確定した文字情報、又は、所定の表示装置へ送信された文字情報を、確認対象を表示するための第2領域に表示するステップと、第1領域に表示される文字情報を、第2領域に表示させる指示を入力するためのアイコンを表示するステップと、表示装置へ文字情報を送信する指示を入力するためのアイコンを表示するステップと、を実行する情報処理装置。(段落0093~段落0115、
図9~
図11)
【0158】
(付記25)
視聴者から入力された文字情報を、選定又は編集対象を表示するための第1領域に表示する手段と、選定された文字情報、編集が確定した文字情報、又は、所定の表示装置へ送信された文字情報を、確認対象を表示するための第2領域に表示する手段と、第1領域に表示される文字情報を、第2領域に表示させる指示を入力するためのアイコンを表示する手段と、表示装置へ文字情報を送信する指示を入力するためのアイコンを表示する手段と、を備えるシステム。(段落0093~段落0115、
図9~
図11)
【符号の説明】
【0159】
10A 端末装置、10B 端末装置、20 サーバ、22 通信IF、23 入出力IF、25 メモリ、26 ストレージ、29プロセッサ、30 モニタ、80 ネットワーク、141 ディスプレイ、170A 記憶部、170B 記憶部、180A 制御部(プロセッサ)、180B 制御部(プロセッサ)、201 通信部、202 制御部、203 通信部、2021 テキスト情報データベース。