(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022106313
(43)【公開日】2022-07-20
(54)【発明の名称】立体物造形装置および立体物造形方法
(51)【国際特許分類】
B29C 64/106 20170101AFI20220712BHJP
B29C 64/245 20170101ALI20220712BHJP
B33Y 30/00 20150101ALI20220712BHJP
B33Y 10/00 20150101ALI20220712BHJP
B29C 64/209 20170101ALI20220712BHJP
【FI】
B29C64/106
B29C64/245
B33Y30/00
B33Y10/00
B29C64/209
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021001179
(22)【出願日】2021-01-07
(71)【出願人】
【識別番号】309026303
【氏名又は名称】株式会社 ミタテ工房
(74)【代理人】
【識別番号】100111349
【弁理士】
【氏名又は名称】久留 徹
(72)【発明者】
【氏名】見舘 昭治
【テーマコード(参考)】
4F213
【Fターム(参考)】
4F213WA25
4F213WB01
4F213WL02
4F213WL65
4F213WL73
4F213WL74
(57)【要約】
【課題】立体物を造形すると同時に、表面状態をきれいな状態にして精度寸法を正確に仕上げることができるようにした立体物造形装置を提供する。
【解決手段】立体形状を有するメ型2と、そのメ型2の表面に造形材料5を排出させるノズル4と、そのノズル4をメ型2の表面の法線方向に向けながら、その造形材料5を盛り付けるようにノズル4を移動させる移動機構6とを備えて構成する。そのメ型2には、加熱手段22が設けられており、塗布された造形材料を加熱溶融させて、メ型2の表面に造形材料5をなじませて、表面をきれいな状態にして造形物を造形する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
すなわち、本発明は上記課題を解決するために、
立体形状を有するメ型の表面に対して、造形材料を排出させるノズルと、
当該ノズルを前記メ型に対して相対的に3次元的に移動させて造形材料を盛り付ける移動機構と、
を備えたことを特徴とする立体物の造形装置。
【請求項2】
前記メ型に、コーティング剤を塗布した後、前記造形材料を盛り付けるようにした請求項1に記載の立体物の造形装置。
【請求項3】
前記メ型が、前記ノズルによって塗布された造形材料を加熱させる加熱手段を備えてなるものである請求項1に記載の立体物の造形装置。
【請求項4】
前記メ型を覆うシートを備え、当該シートの表面に前記造形材料を塗布させるようにした請求項1に記載の立体物の造形装置。
【請求項5】
前記メ型が、真空成形機で構成されるものである請求項3に記載の立体物の造形装置。
【請求項6】
前記移動機構が、下層に塗布された造形材料の塗布方向に対して交叉する方向にノズルを移動させるようにしたものである請求項1に記載の立体物の造形装置。
【請求項7】
前記ノズルが、メ型の表面に対して法線方向から造形材料を塗布するように設けられるものである請求項1に記載の立体物の造形装置。
【請求項8】
立体形状を有するメ型の表面に対して、ノズルから排出される造形材料を盛り付けて立体物を造形するようにした立体物の造形方法。
【請求項9】
さらに、前記メ型を加熱させて、前記盛り付けられた造形材料を溶融させるようにした請求項8に記載の立体物の造形方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、立体物を造形させる立体物造形装置に関するものであって、より詳しくは、樹脂などの造形材料をノズルから排出させて立体物を造形する際に、造形物の表面をきれいな状態に仕上げることができるようにした立体物造形装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年では、立体的な造形物を簡易的に造形する場合、3Dプリンターが使われることが多い(特許文献1など)。
【0003】
このような3Dプリンターは、
図7に示すように、平面状に構成されたベース台81の上に、樹脂などを排出するノズル82をXY方向に移動させ、これをZ軸方向に積層していくことによって立体物を造形できるようにしたものである。このような装置を用いれば、金型などを起こすことなく、比較的観点に立体物を造形することができるというメリットがあるため、サンプル品や、小ロットの製品などを製造する場合に有利である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような3Dプリンターを用いて立体物を造形する場合、次のような問題がある。
【0006】
すなわち、従来の3Dプリンターは、平面状のベース台81の上に樹脂などを積層して造形物を造形するため、どうしてもZ軸方向に段差ができてしまう。このような段差を有する造形物を造形する場合、サンプル品などのような簡易的なものを製作するには良いが、工業製品(例えば、自動車部品など)のように、正確な寸法や表面形成状態が要求されるような製品を作るには余り適さない。
【0007】
これに対して、3Dプリンターを用いて製作した製品を表面加工して段差をなくすようにする方法(上記特許文献1)もあるが、このような方法を用いた場合であっても、製造された製品に対して、後から大掛かりな表面処理をしなければならないため、製造に時間がかかり、また、寸法精度を向上させることが難しいといった問題もある。
【0008】
そこで、本発明は、立体物を造形すると同時に、表面状態をきれいな状態にして寸法を正確に仕上げることができるようにした立体物の造形装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち、本発明は上記課題を解決するために、立体形状を有するメ型の表面に対して、造形材料を排出させるノズルと、当該ノズルを前記メ型に対して相対的に3次元的に移動させて造形材料を盛り付ける移動機構とを備えるようにしたものである。
【0010】
このように構成すれば、きれいな表面を有するメ型に造形材料に塗布して造形物を造形し、その後、その造形物をメ型から取り外すことによって、表面をきれいにした状態の造形物を造形することができる。
【0011】
また、このような発明において、前記メ型に、コーティング剤を塗布した後、前記造形材料を盛り付けるようにする。
【0012】
このように構成すれば、メ型から造形物を取り外しやすくすることができるようになり、また、そのメ型を何度も利用することができるようになる。
【0013】
さらに、前記メ型に、前記ノズルによって塗布された造形材料を加熱させる加熱手段を備えるようにする。
【0014】
このように構成すれば、ノズルによって塗布された造形材料をメ型の表面に沿わせることができ、表面をきれいな状態にすることができる。
【0015】
また、前記メ型を覆うシートを備え、当該シートの表面に前記造形材料を塗布させるようにする。
【0016】
このように構成すれば、シートをメ型から剥離することで、メ型から造形物を取り外しやすくすることができるとともに、そのシートが造形物の表面を形成することになるため、表面をきれいな状態に仕上げることができるようになる。
【0017】
また、このようなシートでメ型を覆う場合、真空成形機でメ型にシートを吸着させる。
【0018】
このように構成すれば、シートをメ型に密着させることができるため、メ型に沿った造形物の寸法精度を向上させることができるようになる。
【0019】
また、前記移動機構を用いてノズルを相対的に移動させる場合、下層に塗布された造形材料の塗布方向に対して交叉する方向にノズルを移動させるようにする。
【0020】
このように構成すれば、方向に依存して強度を有する造形材料を塗布する場合、交叉させることで、造形物の強度を向上させることができるようになる。
【0021】
また、前記ノズルを用いて造形材料を排出させる場合、メ型の表面に対して法線方向に造形材料を排出させるようにノズルの方向を制御する。
【0022】
このように構成すれば、メ型に対して均一な厚みで造形材料を塗布していくことができるようになる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、立体形状を有するメ型の表面に対して、造形材料を排出させるノズルと、当該ノズルを前記メ型に対して相対的に3次元的に移動させて造形材料を盛り付ける移動機構とを備えるようにしたので、きれいな表面を有するメ型に造形材料を塗布して造形物を造形し、その後、その造形物をメ型から取り外すことによって、表面をきれいな状態にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明の一実施の形態における立体物造形装置の概略図
【
図2】同形態におけるメ型にシートを貼り付けた状態を示す図
【
図6】他の実施の形態における六軸ロボットを示す図
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の第一の実施の形態における立体物造形装置1について、図面参照して説明する。
【0026】
この実施の形態における立体物造形装置1は、
図1に示すように、立体形状(凸状形状)を有するメ型2と、そのメ型2の表面に造形材料5を排出させるノズル4と、そのノズル4をXYZ方向に移動させて造形材料5を盛り付ける移動機構6とを備えてなるものであって、制御手段7を用いてノズル4を移動させ、メ型2の表面に造形材料5を塗布することによって、立体的な造形物を造形できるようにしたものである。そして、このように造形された造形物に対して、熱を加えて真空空圧ブロー成形などを施し、メ型2から取り外すことによって、メ型2との接触部分における造形部分を滑らかな状態にした造形物を造形できるようにしたものである。以下、本実施の形態における立体物造形装置1について詳細に説明する。
【0027】
まず、メ型2は、製品の型の一部を構成するものであって、表面を滑らかにした立体形状を有し、その表面に造形材料5を塗布させるとともに、その造形材料5によって形成された造形物を取り外せるように構成される。なお、
図1では、凸状のメ型2を例に挙げて説明するが、
図3に示すように、凹状のメ型2など、種々の立体形状のメ型を用いることができる。
【0028】
このメ型2に造形材料5を塗布する場合、そのメ型2の表面にそのまま造形材料5を塗布するようにしてもよいが、その表面にゲルコートなどのコーティング剤を塗布するとともに、
図1の破線に示すように、そのメ型2の内側に熱線などで構成された加熱手段22を設けておき、その表面に塗布された造形材料5を溶融させるようにしてもよい。このような加熱手段22を設ける場合、造形材料5の塗布時に高温状態にしておくと、ノズル4から排出された造形材料5が溶けてしまうため、その後に造形材料5を盛り付けていく際の土台となる造形部分がなくなってしまう。このため、好ましくは、メ型2の表面に造形材料5を塗布させる際には、加熱しないか、あるいは、低温で加熱させるようにしておき、盛り付けが進んだ際、あるいは、造形が完了した際に、加熱を行って、メ型2に接触している表面の造形材料5を溶融させるようにするとよい。そして、そのメ型2から造形物を取り外す際には、加熱を停止して低温にした後に、そのメ型2から造形物を取り外しやすくする。
【0029】
また、メ型2に造形材料5を塗布する場合、
図2に示すように、そのメ型2にフィルム3を貼り付けておき、そのフィルム3に造形材料5を塗布して盛り付けていくようにしてもよい。このようにフィルム3を貼り付ける際には、メ型2を真空成形機で構成しておき、メ型2に設けられた微小孔21から空気を吸い込んで、そのメ型2の表面にフィルム3を密着させるようにする。このとき、そのフィルム3を加熱させてメ型2に密着させ、さらに、そのメ型2に設けられた加熱手段22を用いてフィルム3を加熱させて、フィルム3を密着させるようにするとよい。
【0030】
このメ型2に盛り付けられる造形材料5は、ポンプ41を介してノズル4から線状あるいは帯状に排出されるものであって、ABS樹脂や、ASA樹脂、PLA樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ナイロン樹脂などの樹脂材料の他、石膏、シリコンゴム、微小繊維(セルロースナノファイバー、カーボンナノファイバー、グラスファイバーなどの繊維)を含有する樹脂などの材料が用いられるが、これの材料に限定されるものではない。このような造形材料5を選択する際には、製品の使用用途や、使用環境に応じた材料が選択され、また、この造形材料5に応じてメ型2の材料や、そのメ型2に貼り付けられるフィルム3などが選択される。
【0031】
このような造形材料5を塗布するノズル4は、造形材料5を加熱溶融させ、その状態で、ポンプ41からの押し出しによって造形材料5を排出させるようにしたもので、移動機構6の一部を構成するロボット65の先端に取り付けられる。
【0032】
この移動機構6は、
図1に示すように、メ型2を載せるベース61台の左右側面に設けられたリニアレール62と、このベース61台の上方に設けられ、リニアレール62に沿って前後方向(Y方向)に移動するコの字状アーチ63と、このコの字状アーチ63の上部に設けられたビーム64に沿って左右方向に移動するロボット65などを設けて構成される。このロボット65は、関節66で連結された複数のアーム67で構成されており、関節66を中心としてアーム67をY軸を中心として回動できるように構成されている。そして、このロボット65のアーム67の先端にノズル4を取り付けることによって、ノズル4の方向を全方向に向けられるようにしている。このようなノズル4は、制御手段7によって、メ型2の表面の少し離れた位置から造形材料5を排出させるように制御され、徐々に、造形材料5を盛り付けながら、メ型2から離れるように制御される。
【0033】
制御手段7は、ノズル4の位置を、メ型2や、そのメ型2に盛り付けられた造形材料5の表面から僅かに離れた部分に位置させるように制御させるものであって、あらかじめメ型2の形状を入力しておき、原点位置を指示することによって、ノズル4の位置を制御し、造形材料5を盛り付けて行けるように構成される。
【0034】
なお、このように造形材料5を盛り付ける場合、下層の造形材料5の塗布方向と、上層の造形材料5の塗布方向が一致してしまうと、造形物の強度が低下してしまう。このため、
図4に示すように、下層の造形材料5の塗布方向と、上層の造形材料5の塗布方向とを交差させるようにして強度をもたせるようにするとよい。このように、塗布方向を交叉させる場合は、造形材料5として繊維を含有させた樹脂を用いる場合に特に有効である。なお、
図4においては、模式的に、各層の造形材料5の塗布部分に間に隙間を設けるようにしているが、実際には、隙間のない状態で塗布される。また、
図4においては、直交方向に塗布させる状態を図示しているが、所定の角度(30度や45度など)毎にずらして塗布するようにしてもよい。
【0035】
また、このように移動機構6を用いてノズル4の位置を制御させる場合、ノズル4の軸方向(排出方向)と塗布面の法線方向に対して傾斜していると、造形材料5が塗布面に付着しにくくなり、また、塗布された際の造形材料5の盛り付け高さに差が出てしまう(
図5(b)参照)。このため、
図5(a)に示すように、ノズル4の軸方向と塗布面の法線方向とを一致させるようにノズル4の向きを制御して、ノズル4から造形材料5を排出させるようにする。
【0036】
そして、このようにして、移動機構6を用いてノズル4を全方向に移動させ、メ型2に造形材料5を盛り付けて造形物を造形する。
【0037】
このように造形物を造形した後、メ型2の加熱手段22を用いてメ型2表面の造形材料5を加熱溶融させ、メ型2の表面の造形材料5をメ型2に沿わせるようにする。そして、一定時間冷却させた後、その造形物をゲルコートの塗布されたメ型2から取り外す。すると、メ型2に密着した面が滑らかな造形物を造形することができるようになる。なお、微細な寸法精度が要求される場合は、盛り付け量を多くしておき、表面を研磨することによって、寸法精度を出せるようにしてもよい。
【0038】
このように上記実施の形態によれば、立体形状を有するメ型2と、そのメ型2の表面に造形材料5を排出させるノズル4と、そのノズル4をメ型2の表面に沿って移動させて造形材料5を盛り付ける移動機構6とを備えるように構成したので、滑らかな表面を有するメ型2から造形物を取り外すことで、きれいな表面を有する造形物を造形することができるようになる。
【0039】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができるようになる。
【0040】
例えば、上記実施の形態では、ビーム64にロボット65を2つ設けるようにしているが、
図3に示すように、1つだけ設けるようにしてもよく、あるいは、ビーム64を複数本平行に設けておき、それぞれのビーム64に複数のロボット65を取り付けて、複数のノズル4で並行作業を行えるようにしてもよい。
【0041】
また、このような盛り付け作業を行う場合、曲率の大きな部分については、径の小さいノズル4を用い、曲率の小さな部分については、径の大きいノズル4を用いて盛り付け作業を行うようにしてもよい。この場合、複数のノズル4を用いて作業を行う場合は、ロボット65ごとにノズル4の径を変えて盛り付け作業を行わせるようにしてもよい。
【0042】
また、造形材料5を盛り付ける際に、光硬化性樹脂や熱硬化性樹脂、レーザー焼結などの材料を用いる場合は、盛り付け毎に、光や熱、レーザーなどを照射させて硬化させるようにするとよい。
【0043】
また、上記実施の形態では、移動機構6として、リニアレール62やアーチ63などにロボット65を取り付けて構成するようにしたが、
図6に示すように、ベース61台に隣接して設けられた六軸ロボット65を用いて、ノズル4をXYZ方向に移動させるようにしてもよい。
【0044】
また、上記実施の形態では、メ型2にフィルム3を貼り付けて造形材料5を盛り付けるようにしたが、最上層の造形材料5については、段差ができてしまう。このため、ラッピングテープ法やバッキング成形法、オートクレープ成形法などを用いて外側表面に熱を加え、加圧を行う方法や、ブロー成形によって、表面をきれいな状態にしてもよい。
【0045】
また、上記実施の形態では、メ型2にゲルコートを塗布して盛り付けを行うようにしたが、ゲルコート以外に、メ型2から取り外すことが容易なコーティング剤を塗布して盛り付けるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0046】
1・・・造形物造形装置
2・・・メ型
21・・・微小孔
22・・・加熱手段
3・・・フィルム
4・・・ノズル
41・・・ポンプ
5・・・造形材料
6・・・移動機構
61・・・ベース
62・・・リニアレール
63・・・アーチ
64・・・ビーム
65・・・ロボット
66・・・関節
67・・・アーム
7・・・制御手段
【手続補正書】
【提出日】2021-12-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
立体形状を有するメ型の表面に対して、造形材料を排出させるノズルと、
当該ノズルを前記メ型に対して相対的に3次元的に移動させて造形材料を盛り付ける移動機構と、
を備えたことを特徴とする立体物の造形装置。
【請求項2】
前記メ型が、前記ノズルによって塗布された造形材料を加熱させる加熱手段を備えてなるものである請求項1に記載の立体物の造形装置。
【請求項3】
前記メ型を覆うシートを備え、当該シートの表面に前記造形材料を塗布させるようにした請求項1に記載の立体物の造形装置。
【請求項4】
前記メ型が、真空成形機で前記シートをメ型の表面に密着させるように構成されるものである請求項3に記載の立体物の造形装置。
【請求項5】
前記移動機構が、下層に塗布された造形材料の塗布方向に対して交叉する方向にノズルを移動させるようにしたものである請求項1に記載の立体物の造形装置。
【請求項6】
前記ノズルが、メ型の表面に対して法線方向から造形材料を塗布するように設けられるものである請求項1に記載の立体物の造形装置。
【請求項7】
立体形状を有するメ型の表面に対して、ノズルから排出される造形材料を盛り付けて立体物を造形するようにした立体物の造形方法。
【請求項8】
前記メ型に、コーティング剤を塗布した後、前記造形材料を盛り付けるようにした請求項7に記載の立体物の造形方法。
【請求項9】
さらに、前記メ型を加熱させて、前記盛り付けられた造形材料を溶融させるようにした請求項7に記載の立体物の造形方法。