(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022106667
(43)【公開日】2022-07-20
(54)【発明の名称】高速且つシーケンシャルな通信用の検出及び供給制御
(51)【国際特許分類】
H04M 1/72436 20210101AFI20220712BHJP
【FI】
H04M1/72436
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021210917
(22)【出願日】2021-12-24
(31)【優先権主張番号】17/135,234
(32)【優先日】2020-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】519092129
【氏名又は名称】トヨタ モーター ノース アメリカ,インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100133835
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 努
(74)【代理人】
【識別番号】100120499
【弁理士】
【氏名又は名称】平山 淳
(72)【発明者】
【氏名】エバン エー.ビジサクマラ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ユーザー経験に対する混乱だけでなく、特に車両内環境における潜在的な安全性懸念の両方を軽減するシステム及び方法を提供する。
【解決手段】メッセージ検出及び供給制御のための方法は、供給イベント状態が検出される時点まで、高速の連続体において受け取られた複数のメッセージのコンテンツを提示することを抑制している。供給イベント状態の検出の際に、メッセージのコンテンツは、ユーザー(例えば、メッセージの意図された受信者)に提示されるメッセージダイジェストとして集約されている。集約されたメッセージダイジェストは、車両内スピーカ又はディスプレイなどの出力装置の出力インターフェイスを介してユーザーに提示する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
機械実行可能ロジックを保存する少なくとも1つのメモリと、
前記少なくとも1つのメモリにアクセスするように構成された少なくとも1つのプロセッサであって、且つ、
供給イベント状態について監視しつつ、メッセージストリームの複数のメッセージの供給を停止するべく、
第1閾値時間期間において、通信の一時的休止であってメッセージストリーム内の更なるメッセージの意図された通信を通知する信号の不存在である該一時的休止を検出することによって供給イベント状態の少なくとも一部を検出するべく、
少なくとも部分的に前記供給イベント状態の検出に応答して、前記複数のメッセージのコンテンツをメッセージダイジェストとして集約するべく、且つ、
出力装置を介した前記複数のメッセージの前記コンテンツの提示のために、前記集約されたメッセージダイジェストを前記出力装置に送信するべく、
前記機械実行可能ロジックを実行するように構成された、前記少なくとも1つのプロセッサと、
を有するシステム。
【請求項2】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記供給イベント状態について監視しつつ、前記複数のメッセージをメッセージキュー内において配置するべく、
前記機械実行可能ロジックを実行することにより、前記複数のメッセージの供給を停止するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記複数のメッセージの前記コンテンツは、前記供給イベント状態が検出される時点まで前記出力装置を介して提示されていない、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1閾値時間期間は、前記複数のメッセージの最も最近に受け取られたメッセージの受取りの時点から、或いは、前記更なるメッセージの意図された通信を通知する最も最近の信号の受取りの時点から、計測されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
更なるメッセージの意図された通信を通知する前記信号は、前記複数のメッセージを含む通信スレッドにおいて1つ又は複数のユーザーからの活動が存在していることを通知するタイピングアウェアネス信号である、請求項1~4のいずれかに記載のシステム。
【請求項6】
前記通信スレッド内の活動は、作成された前記更なるメッセージを含む、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記更なるメッセージは、前記複数のメッセージの最も最近に受け取られたメッセージを生成した第1ユーザーによって作成された、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
複数のユーザーの間の通信セッションは前記通信スレッドを含み、
前記複数のユーザーの第1ユーザーは前記複数のメッセージの最も最近に受け取られたメッセージを生成し、
前記更なるメッセージは前記複数のユーザーの第2ユーザーにより作成される、請求項6に記載のシステム。
【請求項9】
前記複数のメッセージは、第1メッセージを有し、且つ、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記第1メッセージの受取りの時点を判定するべく、且つ、
前記第1メッセージの受取りの前記時点以降の第2閾値時間期間において、前記第1メッセージに後続する第2メッセージの意図された通信を通知する信号を検出するべく、
前記機械実行可能ロジックを実行することにより、前記供給イベント状態について監視しつつ、前記第1メッセージの供給を停止するように構成されている、請求項1~4のいずれかに記載のシステム。
【請求項10】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記複数のメッセージの特定のメッセージの受取りの時点以降に第3閾値時間期間が経過していると判定するべく、
前記機械実行可能ロジックを実行することにより、前記供給イベント状態を検出するように構成されている、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記特定のメッセージの受取りの前記時点は、前記複数のメッセージのその他のメッセージのそれぞれの受取りの時点の前である、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
少なくとも部分的に前記第3閾値時間期間が経過することに応答して、前記第2メッセージが受け取られていないと判定するべく、
前記機械実行可能命令を実行するように更に構成されており、
前記集約されたメッセージダイジェストは、前記第2メッセージの意図された通信を通知する前記信号の受取りが継続している状態において、前記出力装置に送信されている、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
方法であって、
供給イベント状態について監視しつつ、メッセージストリームの複数のメッセージの供給を停止することと、
第1閾値時間期間において、通信の一時的休止であって更なるメッセージの意図された通信を通知する信号の不存在である該一時的休止を検出することによって供給イベント状態の少なくとも一部を検出することと、
少なくとも部分的に前記供給イベント状態の検出に応答して、前記複数のメッセージのコンテンツをメッセージダイジェストとして集約することと、
出力装置を介した前記複数のメッセージのコンテンツの提示のために、前記集約されたメッセージダイジェストを前記出力装置に送信することと、
を有する、方法。
【請求項14】
前記複数のメッセージは、第1メッセージを有し、且つ、前記供給イベント状態について監視しつつ、前記第1メッセージの供給を停止することは、
前記第1メッセージの受取りの時点を判定することと、
前記第1メッセージの受取りの前記時点以降の第2閾値時間期間において、前記第1メッセージに後続する第2メッセージの意図された通信を通知する信号を検出することと、
を有する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記複数のメッセージの特定のメッセージの受取りの時点以降に第3閾値時間期間が経過していることを判定することであって、前記特定のメッセージの受取りの前記時点は、前記複数のメッセージのその他のメッセージのそれぞれの受取りの個々の時点の前である、ことと、
少なくとも部分的に前記第3閾値時間期間が経過したことに応答して、前記第2メッセージが受け取られていないことを判定することと、
を更に有し、
前記集約されたメッセージダイジェストは、前記第2メッセージの意図された通信を通知する前記信号の受取りが継続している状態において、前記出力装置に送信されている、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、シーケンシャルに生成及び受信された通信に関し、且つ、具体的には、いくつかの実装形態において、車両内環境において受信された高速且つシーケンシャルなテキストに基づいた通信用の検出及び供給制御メカニズムに関する。
【背景技術】
【0002】
モバイル装置におけるテキストに基づいた通信は、セルラー電話技術の長年にわたる進歩に伴って、劇的にユーザーフレンドリーになっている。この進歩の軌跡は、物理的な数値キーパッドのみを有する電話機から、物理的なQWERTYキーパッドを有する初期のスマートフォンまで、且つ、最終的には、仮想的なQWERTYキーパッドを有する現在のスマートフォンにまで、跨っている。現在のモバイル装置によって提供されている改善されたユーザーメッセージング経験は、音声通話から離れるように、且つ、ショートメッセージサービス(SMS)メッセージング、マルチメディアメッセージングサービス(MMS)メッセージング、及びこれらに類似したものなどの音声に基づかない通信に向かって、ユーザーのセルラー通信の益々大きなパーセンテージをシフトさせるように益々多くのユーザーを導いている。いくつかのケースにおいて、このようなメッセージが受信され得る周波数は、特にメッセージが車両内環境において受信されている際には、ユーザーがメッセージコンテンツを安全且つ効果的に消費することを困難にする可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
開示された技術システム、方法、及びコンピュータ可読媒体の様々な実施形態は、短い連続体としてシーケンシャルに受け取られたメッセージを検出し、且つ、ユーザーに提示するためにメッセージのコンテンツの供給のタイミングを制御するべく供給制御を実装している。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の例示用の一実施形態おいて、システムは、機械実行可能ロジックを保存する少なくとも1つのメモリと、少なくとも1つのメモリにアクセスするように且つ機械実行可能ロジックを実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサと、を含む。少なくとも1つのプロセッサは、供給イベント状態について監視しつつメッセージストリームを構成するメッセージの供給を停止することと、供給イベント状態の検出に応答してメッセージのコンテンツをメッセージダイジェストとして集約することと、出力装置を介したメッセージのコンテンツの提示のために集約されたメッセージダイジェストを出力装置に送信することと、を含む動作の組が実行されるようにするべく機械可読ロジックを実行するように構成されている。
【0005】
例示用の一実施形態において、メッセージストリーム内のメッセージの供給を停止することは、供給イベント状態について監視しつつメッセージをメッセージキュー内において配置することを含む。
【0006】
例示用の一実施形態において、メッセージのコンテンツは、供給イベント状態が検出される時点まで出力装置を介して提示されてはいない。
【0007】
例示用の一実施形態において、供給イベント状態を検出することは、第1閾値時間期間において通信の一時的休止を検出することを含む。通信の一時的休止は、メッセージストリーム内のメッセージを含む通信スレッド内における更なるメッセージの意図された通信を通知する信号の、第1閾値時間期間における、受取りの欠如に基づいて検出することができる。
【0008】
例示用の一実施形態において、第1閾値時間期間は、最も最近に受け取られたメッセージの受取りの時点から、或いは、メッセージストリーム内のメッセージと同一の通信スレッド内における意図された通信を通知する最も最近の信号の受取りの時点から、計測されている。
【0009】
例示用の一実施形態において、更なるメッセージの意図された通信を通知する信号は、i)更なるメッセージが現時点において作成されている、又はii)通信スレッドと関連する通信セッションにおいて1つ又は複数のユーザーからの活動が存在している、ことを通知するタイピングアウェアネス信号である。
【0010】
例示用の一実施形態において、タイピングアウェアネス信号は、通信スレッド内の最も最近に受け取られたメッセージを生成した第1ユーザーと関連する通信セッション内における活動から生成されている。
【0011】
例示用の一実施形態において、通信セッションは、通信スレッド内の最も最近に受け取られたメッセージを生成した第1ユーザーと、第2ユーザーと、を含み、且つ、タイピングアウェアネス信号は、第2ユーザーと関連する通信セッション内における活動から生成されている。
【0012】
例示用の一実施形態において、メッセージストリーム内のメッセージは、第1メッセージを含み、且つ、供給イベント状態について監視しつつ第1メッセージの供給を停止することは、第1メッセージの受取りの時点を判定することと、第1メッセージの受取りの時点以降の第1閾値時間期間において第1メッセージに後続する第2メッセージの意図された通信を通知する信号を検出することと、を含む。
【0013】
例示用の一実施形態において、供給イベント状態を検出することは、第2閾値時間期間がメッセージストリーム内のメッセージの特定のメッセージの受取りの時点以降に経過していることを判定することを含む。
【0014】
例示用の一実施形態において、特定のメッセージの受取りの時点は、メッセージストリーム内のメッセージのそれぞれのその他のメッセージの受取りの個々の時点の前である。
【0015】
例示用の一実施形態において、動作の組は、第2閾値時間期間が経過したことに応答して、第2メッセージが受け取られていないことを判定することを更に含み、この場合に、集約されたメッセージダイジェストは、第2メッセージの意図された通信を通知する信号の受取りが継続している状態において、出力装置に送信されている。
【0016】
例示用の一実施形態において、動作の組は、集約されたメッセージダイジェストを出力装置に送信する前に第2メッセージを受け取ることと、集約されたメッセージダイジェストから第2メッセージのコンテンツを排除することと、を更に含む。
【0017】
例示用の一実施形態において、出力装置は、車両内環境において提供されるディスプレイ又はスピーカである。
【0018】
いくつかの例示用の実施形態において、本明細書において記述されているその態様及び特徴の任意のものを含む上述のシステムは、上述のシステムとの関連において記述されている処理の任意のものを実装するように構成されたプログラム可能な回路を含む車両内システムとして実装することができる。
【0019】
その他の例示用の実施形態において、本明細書において記述されているその態様及び特徴の任意のものを含む上述のシステムは、方法及び/又は対応する方法が実行されるようにするべく1つ又は複数の処理ユニットによって実行可能である命令を保存するコンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラムプロダクトとして実装することができる。
【0020】
開示されている技術のその他の特徴及び態様については、例示を目的として、開示されている技術の実施形態による特徴を示す添付図面との関連において実施される以下の詳細な説明から明らかとなろう。この概要は、添付の請求項によってのみ定義されている本明細書において記述されている任意の発明の範囲の限定を意図したものではない。
【0021】
以下の図を参照し、1つ又は複数の様々な実施形態に従って本開示について詳細に説明する。これらの図は、例示を目的としてのみ提供されており、且つ、代表的な又は例示用の実施形態を描いているものに過ぎない。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】
図1は、本発明の例示用の実施形態による車両内環境において実装された例示用のメッセージ検出及び供給制御技法の概略図である。
【
図2A】
図2Aは、本発明の例示用の実施形態によるメッセージ検出及び供給制御技術を実装するための例示用の回路アーキテクチャを示す。
【
図2B】
図2Bは、本発明の例示用の実施形態による例示用のメッセージ検出及び供給制御ロジックを示す。
【
図3】
図3は、本発明の例示用の実施形態によるメッセージ検出及び供給制御のための例示用の方法のフローチャートである。
【
図4】
図4は、本発明の例示用の実施形態による
図3の方法の例示用の一実装形態のフローチャートである。
【
図5】
図5は、本発明の例示用の実施形態によるメッセージの意味論的特性に基づいてメッセージストリーム内において受け取られたメッセージを集約するための例示用の方法のフローチャートである。
【
図6】
図6は、本開示において記述されている実施形態の様々な特徴を実装するべく使用され得る例示用の演算コンポーネントである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図は、すべてを網羅してはおらず、且つ、開示された形態そのままに本開示を限定するものでもない。
【0024】
本明細書において開示されている発明の例示用の実施形態は、その他のものに加えて、短い連続体においてシーケンシャルに受け取られたメッセージを検出する且つユーザーに対する提示のためにメッセージのコンテンツの供給のタイミングを制御するべく供給制御を実行するシステム、方法、コンピュータ可読媒体、技法、及び方法論に関する。具体的には、本発明の例示用の実施形態は、供給イベント状態が検出される時点まで高速の連続体において受け取られた複数のメッセージのコンテンツの提示を抑制するメッセージ検出及び供給制御メカニズムを提供している。供給イベント状態の検出の際に、メッセージのコンテンツは、適切な出力インターフェイスを通じてユーザー(例えば、メッセージの意図された受信者)に提示される単一メッセージダイジェストとして集約することができる。
【0025】
いくつかの例示用の実施形態において、メッセージは、車両内環境において通信インターフェイスを介して受け取られており、且つ、車両内においてスピーカを介して音声出力として且つ/又は車両内ディスプレイユニット上においてテキストに基づいた出力として提示することができる。本発明の例示用の実施形態は、限定を伴うことなしに、自動車、トラック、オートバイ、レクリエーショナル車両、又はその他のオン又はオフロード車両を含むいくつかの異なる車両及び車両タイプの任意のものとの関連において実装することができる。これに加えて、本発明の例示用の実施形態は、ハイブリッド電気自動車、ガソリン動力車、ディーゼル動力車、燃料電池車、電気自動車、又はこれらに類似したものとの関連において実装することができる。
【0026】
本発明の例示用の実施形態は、本明細書においては、主に車両内環境との関係において記述されており、この場合に、本発明の技術的特徴は、格段に改善された車両内ユーザー経験だけでなく、主要な公衆安全性利点の両方をもたらしている。但し、本発明の実施形態は、車両の文脈に限定されるものではなく、且つ、複数の別個のメッセージが高速の連続体において受け取られ且つその時点でメッセージのコンテンツが集約されたフォーマットで意図された受信者に提示される供給イベント状態が充足される時点までメッセージの供給を抑制することが望ましい任意のシナリオとの関連において実装が可能であることに留意されたい。
【0027】
従って、本発明の例示用の実施形態は、ユーザーが、別のタスク又は活動に気を取られていて、気が散った状態になるか、或いはその他の方法で高速の連続体において受け取られた複数の別個のメッセージを即座に消費できない状態であるか又は単にこれを選好していない任意のシナリオに適用可能である。このようなシナリオは、例えば、複数のメッセージが高速の連続体においてユーザースマートフォン上において受け取られているがユーザーがこれらを即座に消費できないミーティング、ユーザーが受け取られたメッセージの可聴通知によって妨げられないことを選好することになるシナリオ(例えば、図書館の環境、眠っている間、別の活動に従事している間、など)、ユーザーが高速の連続体において複数のメッセージを受け取ることを予想しているが即座のメッセージの消費に緊急性を割り当てていないシナリオ(例えば、グループチャットセッションにおいて受け取られたカジュアルメッセージ)、並びに、任意のその他の適用可能なシナリオを含む。本発明の実施形態が適用可能である上述のシナリオは、例示を目的としており、且つ、すべてを網羅してはいないことを理解されたい。
【0028】
いくつかの例示用の実施形態において、メッセージは、テキスト、グラフィック(例えば、絵文字)、画像、ビデオ、又はこれらに類似したものの任意の組合せを含み得る。例えば、メッセージは、英数文字のみを含むSMSメッセージ、マルチメディアコンテンツを含むMMSメッセージ、プロプライエタリ又はオープンソースの規格と関連するメッセージ(例えば、iMessage、リッチ通信サービス(RCS)、など)、チャットに基づいたアプリケーション内において生成されたメッセージ(例えば、WhatsApp(商標)メッセージ、FaceBook(商標)メッセンジャメッセージ、など)、電子メールメッセージ、ソーシャルメディアプラットフォーム上において生成されたメッセージ、などであってよい。いくつかの例示用の実施形態において、メッセージは、ボイスメール又はボイスメモなどのボイスメッセージであってよい。上述のタイプのメッセージは、例示を目的としたもの過ぎず、且つ、すべてを網羅してはいないことを理解されたい。更には、メッセージは、しばしば、本明細書においては、テキストに基づいた通信として又はテキストコンテンツを主に含んでいるものとして記述され得るが、これは、説明の容易性を目的としたものに過ぎず、且つ、本明細書において記述されている特徴/態様の任意のものを含む本発明の実施形態は、テキストコンテンツ、ビデオコンテンツ、画像コンテンツ、グラフィカルコンテンツ、可聴コンテンツ、又はこれらに類似したものの任意の1つ又は複数を含むメッセージとの関連において実装が可能であることを理解されたい。
【0029】
セルラー電話技術の長年にわたる進歩に伴って、ユーザーが通信するべくセルラー技術を利用する方式も進歩している。具体的には、メッセージを作成するためのユーザーインターフェイス/ユーザー経験が改善されるのに伴って、ユーザーは、自身のセルラー通信の益々大きなパーセンテージを音声通話から離れるように且つ音声に基づいていない通信に向かってシフトさせている。また、多くのユーザーは、電子メールメッセージを作成するべく自身のスマートフォン又はタブレット装置を利用している一方で、音声に基づいていない通信の過半は、テキスト/インスタント/ソーシャルメディアメッセージングの形態を有している。ユーザーがメッセージングプラットフォームを介して通信する際には、高速の連続体において一連のメッセージを生成及び送信するという一般的な傾向が存在しており、この場合に、それぞれのメッセージは、相対的に小さな量のコンテンツを含んでいる。例えば、ユーザーが別個のテキスト又はインスタントメッセージをそれぞれの独立的な思考ごとに作成及び送信することが一般的であり、且つ、それぞれのこのようなメッセージが、いくつかの文、或いは、多くのケースにおいて、単一の文、文の断片又はフレーズ、又は場合によっては単一の単語、画像、メモ、又はグラフィックのみを含むことが、しばしば発生している。
【0030】
但し、多くのシナリオにおいて、メッセージ受信の際にリアルタイムで又はほぼリアルタイムで高速の連続体において送信されている一連のこのようなメッセージのそれぞれのメッセージを提示することは、ユーザー経験に混乱をもたらすことになり、且つ、いくつかのケースにおいては、潜在的に気を散らせるものとなるであろう。例えば、現在利用可能な車両内システムは、それぞれの新しいメッセージが受け取られるのに伴って車両の乗員(例えば、運転者)に警告している。メッセージ通知アラートのみ又はメッセージコンテンツ自体が提示されるかどうかとは無関係に、メッセージの受取りの際にリアルタイム又はほぼリアルタイムでこれを車両内環境において実行することは、道路に対する運転者の集中をかき乱す可能性がある。これは、テキスト-発話変換の後にメッセージコンテンツが音声出力として提示されるのか或いは車両内ディスプレイ上において視覚的に提示されるのかとは無関係に、真実である。
【0031】
更には、受信者がメッセージコンテンツの存在について即座に警告されること及び/又はミュート機能、ドゥーノットディスターブ(DND)機能、又はこれらに類似したものなどのメッセージコンテンツ自体が即座に提示されることを妨げるためのいくつかの既存のメカニズムが存在し得るが、これらの機能は、その独自の権利においてユーザー経験に混乱をもたらしている。具体的には、受信者が、閲覧、聴取、又は、その他の方法で、即座にメッセージを消費しないと選択した場合に、或いは、場合によっては、新しいメッセージの受取りについて通知されないことを選択した場合にも、メッセージ通知は、相対的に古い通知上において継続的に積層されることになり、これは、ユーザーが最終的にメッセージコンテンツを消費することを選択した際に、ユーザーがメッセージの背後の文脈を理解すること又はメッセージコンテンツとやり取りすることを開始する場所を知ることを困難にするであろう。そして、これは、自動車を運転している間のメッセージコンテンツの消費と既に関連付けられている安全性の懸念を悪化させる可能性がある。
【0032】
本発明の例示用の実施形態は、車両内環境におけるなどの一連のメッセージが様々なシナリオにおいて高速の連続体において受け取られる際に発生する上述の技術的問題に対処している。具体的には、本明細書において開示されているシステム、方法、コンピュータ可読媒体、技法、及び方法論は、供給イベント状態が検出される時点まで短い連続体においてシーケンシャルに受け取られたメッセージの供給を停止し、且つ、このような状態の存在の検出の際に、メッセージのコンテンツを適切な出力インターフェイスを通じてメッセージ受信者に提示される単一メッセージダイジェストとして集約することにより、従来のメッセージの受取り及び供給と関連する上述の技術的問題に対する技術的解決策を提供するメッセージ検出及び供給制御プロトコルを実装している。メッセージコンテンツは、本明細書においては、消費のために単一メッセージダイジェストとして集約されるものとして記述されているが、メッセージコンテンツの集約は、受け取られたメッセージの数の任意の低減を含む可能性があることを理解されたい。例えば、停止されたメッセージのコンテンツは、集約されたメッセージダイジェストの数がそのコンテンツが集約されたダイジェスト内において含まれているメッセージの数未満である限り、複数のメッセージダイジェストとして集約することができる。更には、例示用の実施形態において、メッセージの供給を停止することは、メッセージをメッセージキュー内において配置することと、メッセージを出力装置に供給する、メッセージを出力装置を介して提示する、又はメッセージの受取りの1つ又は複数の通知を提供する、という機能の1つ又は複数を実行することを抑制することと、を含むことができる。
【0033】
いくつかの例示用の実施形態において、供給イベント状態の発生を検出することは、第1時間期間において通信の一時的休止を検出することを含んでいてもよく、この場合に、通信の一時的休止は、第1時間期間における最も最近に受け取られたメッセージに後続する別の通信を送信するための送信者の意図を通知する信号の検出の失敗に応答して、存在していると判定することができる。いくつかの例示用の実施形態において、第1時間期間(本明細書においては、一時的休止時間閾値、一時的休止閾値時間期間、通信の一時的休止時間閾値、通信の一時的休止閾値時間期間、或いは、なんらかのこれらのその他の変形とも呼称されている)は、同一の通信スレッド内の最も最近に受け取られたメッセージの受取りの時点から、或いは、別のメッセージを送信するための送信者の意図を通知する最も最近の信号の受取りの時点から、計測することができる。更には、いくつかの例示用の実施形態において、通信の一時的休止の存在又は不存在は、送信者及び受信者のみを伴うテキスト又はインスタントメッセージ会話のケースにおけるような1つ又は複数の最近のメッセージを受信者に送信した同一の送信者との関係において判定することもできる。その他の例示用の実施形態において、通信の一時的休止の存在又は不存在は、複数の参加者を伴うグループテキスト又はグループインスタントメッセージング会話のケースにおけるような最も最近のメッセージの同一の送信者又は異なる送信者との関係において判定することができる。
【0034】
例示用の実施形態において、通信の一時的休止閾値時間期間において監視される信号は、例えば、タイピングアウェアネス信号であってよい。タイピングアウェアネス信号は、送信者のメッセージングアプリケーションによって生成された且つ送信者が受信者に対するメッセージを能動的に作成している或いは送信者及び受信者を伴う通信セッション内においてある程度のレベルの活動を示していることを通知する信号であってよい。送信者のメッセージングアプリケーションは、送信者が実際にメッセージを完成させ且つ受信者へのメッセージの送信を開始する前にタイピングアウェアネス信号を受信者のメッセージングアプリケーションに伝達することができる。従って、例示用の実施形態においては、通信の一時的休止閾値時間期間におけるタイピングアウェアネス信号の受取りは、タイピングアウェアネス信号によって通知される意図された将来のメッセージと同一の通信スレッドの一部を形成する受け取られた1つ又は複数のメッセージのシーケンスの継続した停止を結果的にもたらし得る。例示用の実施形態において、一連のシーケンシャルに受け取られたメッセージを含むメッセージストリームは、介入する供給イベント状態が検出されることなしにメッセージが連続的に受け取られる限り、且つ、メッセージが同一の通信セッションと関連付けられている限り、単一の通信スレッドの一部であると見なすことができる。同一の通信セッションは、送信者及び受信者の役割を交互に実行し得る二人のユーザーのみを伴うポイントツーポイント通信セッション或いは複数の潜在的送信者及び受信者を伴うマルチポイント通信セッションを含むことができる。
【0035】
いくつかの例示用の実施形態において、供給イベント状態は、第2時間期間の満了であってもよく、これは、通信の一時的休止閾値時間期間よりも長いものであってもよい。また、第2時間期間は、本明細書において、供給待機時間、供給待機時間閾値、供給待機閾値時間期間、又はこれらのなんらかのその他の変形と呼称される場合がある。第2時間期間は、所与の通信スレッド内の最も早期に受け取られたメッセージの受取りの時点から計測することができる。いくつかの例示用の実施形態において、同一の通信スレッドの一部を形成するメッセージシーケンスは、タイピングアウェアネス信号又はなんらかのその他の信号が通信の一時的休止閾値時間期間内において受け取られた場合にも、第2時間期間の満了に応答して単一メッセージダイジェストとして集約することができる。即ち、いくつかの例示用の実施形態において、同一の通信スレッドの一部を形成する受け取られたメッセージは、送信者が同一の通信スレッド内において新しいメッセージを作成していると通知する供給待機時間閾値の満了の前に信号が受け取られた場合にも、供給待機時間閾値の満了の際に単一メッセージダイジェストとして集約することができると共に受信者に提示することができる。即ち、いくつかの例示用の実施形態において、受信者のクライアントアプリケーションは、同一の通信スレッド内において新しいメッセージを送信するための送信者の意図を認知しているにも拘わらず、供給待機時間閾値の満了の際に同一の通信スレッド内の停止されたメッセージのコンテンツを集約することができると共にこれを受信者に提示することができる。この結果、新しいメッセージは、受け取られた際に新しい通信スレッドの一部を形成することができる。
【0036】
但し、特定の例示用の実施形態において、単一メッセージダイジェストとしての既に受け取られたメッセージの集約の前に且つ/又は出力装置の出力インターフェイスを介した受信者への提示のための出力装置への集約されたメッセージの供給の前に新しいメッセージが受け取られた場合にも、新しいメッセージのコンテンツは、新しいメッセージが供給待機時間閾値の満了の後に受け取られている限り、集約されたメッセージダイジェストから排除することができる。その他の例示用の実施形態においては、新しいメッセージが、集約されたメッセージダイジェストの生成の前に受け取られた場合には、そのコンテンツは、新しいメッセージが供給待機時間閾値の満了の後に受け取られた場合にも、メッセージダイジェスト内に含めることができる。更にその他の例示用の実施形態においては、集約されたメッセージダイジェストを出力装置に送信する前に新しいメッセージが受け取られた場合に、集約されたメッセージダイジェストは、メッセージダイジェストが既に生成されているにも拘らず、且つ、新しいメッセージが供給待機時間閾値の満了後に受け取られているにも拘わらず、新しいメッセージのコンテンツを含むように変更することができる。
【0037】
これに加えて、本発明の様々な例示用の実施形態において、集約されたメッセージダイジェスト内において含まれるメッセージコンテンツの量は、冗長的な又は意味論的に類似したコンテンツを更に集約/除去するべくメッセージコンテンツに対して意味論的処理を実行することにより、低減することができる。更に詳しくは、意味論的処理は、メッセージペアの間の意味論的類似性スコアを算出するべく、メッセージコンテンツに対して実行することができる。閾値内である個々の意味論的類似性スコアを有する2つ以上のメッセージのサブセットを識別することができると共に単一メッセージとして集約することができる。閾値内である意味論的類似性スコアを有するメッセージのサブセットの集約は、集約されたメッセージ内に含むべきメッセージの単一のもののコンテンツのみを選択すること、メッセージの冗長的な部分を同時に破棄しつつ集約されたメッセージ内のサブセット内の2つ以上のメッセージの個々の部分を含むこと、などを含み得る。いくつかの例示用の実施形態において、閾値内の意味論的類似性スコアを有するメッセージのサブセットのコンテンツから形成された集約されたメッセージは、メッセージ受信者への提示のために出力装置に最終的に送信される集約されたメッセージダイジェストを形成するべく同一の通信スレッド内の1つ又は複数のその他のメッセージのコンテンツと組み合わせることができる。
【0038】
上述のように、本発明の実施形態は、同一の通信スレッドの一部として高速の連続体において受け取られた一連のメッセージのコンテンツの受取りについて受信者に通知する且つ/又はこれを受信者に提示することと関連する上述の技術的問題に対する技術的解決策を提供しており、この場合に、それぞれのこのようなメッセージは、最小量のコンテンツを含み得る。このような技術的問題は、ユーザー経験に対する一般的な混乱を含む可能性があり、これは、結果的に、メッセージが車両内環境において受け取られた際などに、且つ、特に意図された受信者が車両を運転している際には、悪化した状態となり得ると共に、特定のシナリオにおいては、大きな安全性懸念を潜在的にもたらす可能性がある。
【0039】
本発明の例示用の実施形態は、供給イベント状態が検出される時点までメッセージコンテンツの供給及び提示を停止する技術的解決策(メッセージの受取りの通知の提供を抑制することを含み得る)を提供し、且つ、次いで、このような状態の発生の検出の際にメッセージコンテンツを集約されたフォーマットとして集約し、且つ、集約されたフォーマットにおいて受信者にメッセージコンテンツを提示することにより、高速の連続体においてメッセージのシーケンスを受け取ることによってもたらされるユーザーの混乱のレベルを劇的に軽減している。従って、本発明の例示用の実施形態によって提供されている技術的解決策は、供給イベント状態が検出される時点までメッセージの供給/提示を停止すること及びこのような状態が検出された際に集約されたフォーマットにおいてメッセージコンテンツを提示することの両方によってメッセージの受取りと関連するユーザーの混乱の頻度を低減することにより、既存のメッセージング技術の上述の技術的問題に対処している。
【0040】
更には、本発明の実施形態によって提供されている技術的解決策は、いくつかの更なる技術的な利益をもたらしている。例えば、本明細書において開示されている技術的解決策は、送信者がなんらかの方法によって自身の動作を変更することを必要としていない。即ち、送信者は、相対的に少ない又は相対的に長いメッセージを作成する又はその他の方法で自身のメッセージング動作を変更するように、要求又は通知される必要がない。これに加えて、本明細書において開示されている技術的解決策は、メッセージ受信者が自身のモバイル装置設定又は車両内通信設定を調節すること(例えば、ミュート機能又はDND機能のターンオン)を必要としていない。これらの機能は、メッセージ受信者に対する混乱のレベルを潜在的に低減し得る一方で、ユーザーがこのような機能をトリガするべく通信設定を調節しなければならないことは面倒であり、且つ、言及するまでもないが、車両を運転している間に実行された場合には、潜在的に気が散ることになろう。更には、このような機能は、ユーザーがタイムリーな方式で受け取られたメッセージコンテンツを消費することを妨げることになり、これは、特にメッセージコンテンツが重要である又は相対的に緊急であると考えられる場合には、望ましくないであろう。対照的に、本明細書において開示されている技術的解決策は、供給イベント状態が検出される時点までメッセージの供給/提示を一時的に停止することを求めているが、供給イベント状態の1つのタイプとしての全体的な供給待機時間閾値の使用は、メッセージコンテンツが受信者に提示される前に望ましくない長い時間期間が経過しないことを保証している。
【0041】
これに加えて、本明細書において開示されている技術的解決策は、ユーザーが、それとの関係においてミュート又はDND機能を実行するべき送信者/会話或いはこれを実行するべき時点を能動的に決定することを必要としていない。具体的には、本明細書において開示されているメッセージ検出及び供給制御機能は、関与する1つ又は複数の送信者/1つ又は複数の会話とは無関係に、開始された際に機能が受け取られるそれぞれの通信スレッドに適用できるように、単一のトグルオン/オフ機能によって開始することができる。これは、ユーザーが、特定の送信者から受け取られた通信の重要性(或いは、その不存在)との関係において或いは特定の会話/通信セッションの一部として個々の判定を実施する必要性を不要にしている。
【0042】
本発明のいくつかの例示用の実施形態においては、場合によっては、高速の連続体における電子メッセージの受取りによって起こされるユーザーの混乱のレベルを更に軽減することができる。即ち、いくつかの例示用の実施形態は、ユーザーに提示されるメッセージの数を低減し(例えば、一連のメッセージの代わりに集約されたメッセージダイジェストを提示し)且つ低減された数のメッセージが提示される頻度を低減するだけでなく、ユーザーに提示されるメッセージコンテンツの量をも低減するという更なる技術的利益を提供している。これは、メッセージコンテンツの集約及び冗長コンテンツの破棄を正当化するべく十分に近接した意味論的類似性スコアを有するメッセージのサブセットを識別するために受け取られたメッセージコンテンツに対して意味論的処理を実行している本明細書において開示されている技術的解決策によって実現されている。従って、これらの例示用の実施形態において、ユーザーに提示される集約されたメッセージダイジェスト内に含まれているメッセージコンテンツは、実際には、冗長的な又はその他の方法で低価値であるコンテンツの除去に起因して、受け取られた合計メッセージコンテンツ未満を含み得る。この結果、ユーザー経験に対する混乱が更に軽減され、その理由は、ユーザーが、意味/コンテンツのなんらの損失なしに又はそのわずかな損失のみで相対的に少ないコンテンツを消費することができるからである。また、これに加えて、集約されたメッセージダイジェストの形態における提示は、元々受け取られた基礎をなすメッセージコンテンツを維持する方式で生成することもできる。基礎をなすメッセージが維持されている際には、ユーザーが任意の時点においてオリジナルの個々のメッセージに戻ることが可能な状態に留まっている。以下、図及びその内部において描かれている例示用の実施形態を参照し、上述の技術的解決策及びその結果得られる技術的利益をもたらす本発明の実施形態の様々な技術的特徴及び態様について更に詳細に説明することとする。
【0043】
図1は、本発明の例示用の実施形態による車両内環境において実装された例示用のメッセージ検出及び供給制御技法の概略図である。
図3は、本発明の例示用の実施形態によるメッセージ検出及び供給制御用の例示用の方法300のフローチャートである。以下、適宜、
図2A及び
図2Bをも参照しつつ、それぞれとの関連において、
図1及び
図3について説明することとする。
【0044】
まず、
図1及び
図3を参照すれば、方法300のブロック302において、クライアントアプリケーション110は、時間期間にわたって1つ又は複数の通信ネットワーク106を介して一連の別個のメッセージ104(1)~104(N)を含むメッセージストリーム104を受け取ってもよく、この場合に、Nは、1超の任意の整数である。例示用の実施形態において、一連のメッセージ104(1)~104(N)は、通信装置102においてシーケンシャルに生成されてもよく、且つ、1つ又は複数のネットワーク106を介してクライアントアプリケーション110にシーケンシャルに送信されてもよい。例えば、ユーザーは、メッセージを生成し且つこれをクライアントアプリケーション110に送信するべく、通信装置102上において稼働しているクライアントアプリケーション(図示せず)を利用することができる。
【0045】
例示用の実施形態において、通信装置102は、スマートフォン、タブレット、ウェアラブル演算装置、又はこれらに類似したものなどのモバイル装置、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ゲームコンソール、或いは、テキストコンテンツ、マルチメディアコンテンツ、及び/又はグラフィカルコンテンツを含むメッセージを作成及び送信するべく使用される任意のその他の装置であってよい。メッセージ104(1)~104(N)を生成及び送信するべく使用される通信装置102上において稼働するクライアントアプリケーションは、標準化されたSMS/MMSセルラーメッセージング通信プロトコル、ネイティブ及びオープンソースセルラーメッセジング通信プロトコル(例えば、RCS)、プロプライエタリなセルラーメッセージング通信プロトコル(例えば、iMessage)、などを利用することができる。或いは、この代わりに、メッセージ104(1)~104(N)を生成するべく使用されるクライアントアプリケーションは、インターネット上においてメッセージを送信するべくインターネットプロトコル(IP)テレフォニー通信プロトコルに依存しているメッセージングアプリケーションであってもよい。更に一般的には、通信装置102上において稼働しているクライアントアプリケーションは、モバイルアプリケーション、ウェブに基づいたアプリケーション、又はこれらに類似したものであってよい。更にその他の例示用の実施形態において、メッセージストリーム104を生成するべく使用されるクライアントアプリケーションは、ネイティブ電子メールクライアント、ウェブに基づいた電子メールクライアント、又はこれらに類似したものであってよい。
【0046】
クライアントアプリケーション110は、車両108の運転者又は乗員などの車両108内のユーザーと関連するモバイル装置上において稼働することができる。例えば、クライアントアプリケーション110が稼働しているモバイル装置は、クライアントアプリケーション110によって受け取られたメッセージが車両内インフォテインメント(IVI)システムのディスプレイ上において提示が可能なようにIVIシステムなどの車両内システムに通信自在に結合することができる。これに加えて、又はこの代わりに、クライアントアプリケーション110によって受け取られたメッセージのコンテンツは、発話に変換することが可能であり、且つ、車両108内のスピーカシステムを介して出力することができる。特定の例示用の実施形態において、グラフィカルなコンテンツは、グラフィカルコンテンツの特性/意味を伝達する記述的な発話に変換することができる。いくつかの例示用の実施形態において、クライアントアプリケーション110は、車両内システム上において直接的に稼働することができる。クライアントアプリケーション110は、通信装置102上において稼働しているクライアントアプリケーション(図示せず)との関係において上述のアプリケーションのタイプの任意のもの(即ち、メッセージ104(1)~104(N)を生成するべく使用されるアプリケーション)を含むことができる。
【0047】
1つ又は複数のネットワーク106は、限定を伴うことなしに、例えば、ケーブルネットワーク、パブリックネットワーク(例えば、インターネット)、プライベートネットワーク(例えば、フレームリレーネットワーク)、無線ネットワーク、セルラーネットワーク、電話ネットワーク(例えば、公衆交換電話ネットワーク)、又は任意のその他の適切なプライベート又はパブリックパケット交換又は回線交換ネットワークなどの通信ネットワークの任意の1つ又は複数の異なるタイプを含むことができる。1つ又は複数のネットワーク106は、自身と関連付けられた任意の適切な通信範囲を有することが可能であり、且つ、例えば、グローバルネットワーク(例えば、インターネット)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、又はパーソナルエリアネットワーク(PAN)を含むことができる。これに加えて、1つ又は複数のネットワーク106は、限定を伴うことなしに、同軸ケーブル、ツイストペアワイヤ(例えば、ツイストペア銅ワイヤ)、光ファイバ、ハイブリッドファイバ同軸(HFC)媒体、マイクロ波媒体、高周波通信媒体、衛星通信媒体、又はこれらの任意の組合せを含む任意の適切なタイプの媒体上においてネットワークトラフィックを送信するべく、通信リンク及び関連するネットワーキング装置(例えば、リンク層スイッチ、ルーター、など)を含むことができる。
【0048】
いくつかの例示用の実施形態において、メッセージストリーム104を構成するメッセージ104(1)~104(N)は、メッセージ104(1)~104(N)の送信者(例えば、通信装置102のユーザー)とメッセージ104(1)~104(N)の意図された受信者(例えば、車両108の運転者又はその他の乗員)の間におけるポイントツーポイント通信セッションの一部として送信することができる。例えば、メッセージ104(1)~104(N)は、送信者と受信者の間のみにおけるテキスト又はチャットメッセージイング会話の一部として送信者から受信者に送信することができる。その他の例示用の実施形態において、メッセージ104(1)~104(N)は、例えば、受信者(例えば、車両108の運転者又はその他の乗員)をも含むグループメッセージング会話の一部として複数の通信装置上において稼働しているクライアントアプリケーションの複数のインスタンスを使用して複数の送信者によって送信することができる。マルチポイント通信セッション(例えば、グループチャット)のケースにおいては、メッセージ104(1)~104(N)は、複数の異なる送信者によって送信されてもよく、この場合に、それぞれのメッセージは、メッセージの個々の送信者からグループ通信セッション内のそれぞれのその他の参加者に送信されている。
【0049】
例示用の実施形態において、クライアントアプリケーション110は、本明細書において開示されているメッセージ検出及び供給制御技法を実装するべく、メッセージ検出及び供給制御ロジック112を実行することができる。ロジック112は、クライアントアプリケーション110のソースコード内において埋め込まれていてもよく、これは、上述のように、モバイルアプリケーション、ウェブに基づいたアプリケーション、ネイティブ装置アプリケーション、又はこれらに類似したものであってよい。いくつかの例示用の実施形態において、ロジック112は、ウェブブラウザプラグイン、ブラウザの拡張、アプリケーションアドイン、又はこれらに類似したものの形態において提供することができる。
【0050】
いくつかの実施形態において、
図2Aにおいて描かれている例示用の回路200などのメッセージ検出及び供給制御回路は、車両108内において提供することができる。回路200は、クライアントアプリケーション110及びメッセージ検出及び供給制御ロジック112を実行するように構成することができる。メッセージ検出及び供給制御回路200は、電子制御ユニット(ECU)として又はECUの一部として実装することができる。その他の例示用の実施形態においては、メッセージ検出及び供給制御回路200は、ECUとは独立的に実装することができる。
【0051】
メッセージ検出及び供給制御回路200は、通信回路202と、決定回路204(この例においては、プロセッサ206及びメモリ208を含む)と、電源210と、を含む。メッセージ検出及び供給制御回路200のコンポーネントは、データバスを介して互いに通信しているものとして示されているが、その他の通信インターフェイスも想定されている。
図2Aには示されていないが、メッセージ検出及び供給制御回路200は、ユーザーが本明細書において開示されているメッセージ検出及び供給制御機能をトグルオン及びオフすることを許容するスイッチ(物理的又は仮想的)を含み得る。
【0052】
プロセッサ206は、グラフィカル処理ユニット(GPU)、中央処理ユニット(CPU)、マイクロプロセッサ、又は任意のその他の適切な処理ユニット又はシステムを含むことができる。メモリ208は、クライアントアプリケーション110及びロジック112がプロセッサ206による実行のために読み込まれるメモリ又はデータストレージ(例えば、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、など)の1つ又は複数の様々な形態を含むことができる。メモリ208は、1つ又は複数の異なるタイプのメモリの1つ又は複数のモジュールから構成することが可能であり、且つ、データ及びその他の情報だけでなく、メッセージ検出及び供給制御回路200を実装するべくプロセッサ206によって使用され得る動作命令を保存するように構成することができる。
【0053】
図2Aの例は、プロセッサ及びメモリ回路を使用して示されているが、本明細書において開示されている回路を参照して後述するように、決定回路204は、例えば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの任意の組合せを含む任意の形態の回路を利用して実装することができる。更なる例として、メッセージ検出及び供給制御回路200を構成するべく、1つ又は複数のプロセッサ、コントローラ、用途固有の集積回路(ASIC)、プログラム可能なロジックアレイ(PLA)装置、プログラム可能なアレイロジック(PAL)装置、複雑なプログラム可能なロジック装置(CPLD)、フィールドプログラム可能なゲートアレイ(FPGA)、論理的コンポーネント、ソフトウェアルーチン、又はその他のメカニズムを実装することができよう。同様に、いくつかの例示用の実施形態において、ロジック112は、ソフトウェア、ハードウェア、又はファームウェアの任意の組合せにおいて実装することができる。
【0054】
通信回路202は、関連するアンテナ212を有する無線トランシーバ回路202A及び/又は関連する有線データポート(図示せず)を有する有線入力/出力(I/O)インターフェイス202Bを含み得る。この例が示すように、メッセージ検出及び供給制御回路200との間の通信は、有線及び/又は無線通信を含むことができる。無線トランシーバ回路202Aは、例えば、802.11無線通信プロトコル(例えば、WiFi)、Bluetooth(登録商標)、近距離通信(NFC)、Zigbee(登録商標)、或いは、標準化されているか、プロプライエタリであるか、オープンであるか、ポイントツーポイントであるか、ネットワーク化されているか、その他のものであるかを問わず、いくつかのその他の無線通信プロトコルの任意のものなどのいくつかの無線通信プロトコルの任意のものを介した無線通信を許容するべくトラスミッタ及びレシーバ(図示せず)を含むことができる。アンテナ212は、無線トランシーバ回路202Aに結合されており、且つ、接続されている無線機器に無線で高周波(RF)信号を送信するべく且つ同様に無線信号を受信するべく無線トランシーバ回路202Aによって使用されている。これらのRF信号は、車両センサ(図示せず)、その他の車輛システム(図示せず)、送信者の外部通信装置(例えば、
図1の装置102)、又はこれらに類似したものなどのその他のエンティティとの間においてメッセージ検出及び供給制御回路200によって送信又は受信されるほとんど任意の種類の情報を含むことができる。
【0055】
有線I/Oインターフェイス202Bは、その他の装置との間の有線通信のためのトランスミッタ及びレシーバ(図示せず)を含むことができる。例えば、有線I/Oインターフェイス202Bは、車両センサ又はその他の車両システムを含むその他のコンポーネントに対する有線インターフェイスを提供することができる。有線I/Oインターフェイス202Bは、Ethernet(登録商標)或いは標準化されているか、プロプライエタリであるか、オープンである、ポイントツーポイントであるか、ネットワーク化されているか、又はその他のものであるかを問わず、いくつかのその他の有線通信プロトコルの任意のものを使用してその他の装置と通信することができる。
【0056】
電源200は、(例えば、いくつかのものを挙げれば、充電式であるのか又は一次電池であるのかを問わず、リチウムイオン、リチウムポリマー、NiMH、NiCd、NiZn、及びNiH2などの)1つ又は複数の電池、パワーコネクタ(例えば、車両によって供給される電力に接続しているもの、など)、エネルギーハーベスタ(例えば、太陽電池、圧電システム、など)の1つ又は複数を含むことが可能であり、或いは、任意のその他の適切な電源を含むことができる。
【0057】
例示用の実施形態において、メッセージ検出及び供給制御ロジック112は、1つ又は複数のプログラムモジュールを含んでいてもよく、これらのそれぞれは、ロジック112によって実施されたメッセージ検出及び供給制御プロトコルの実装との関連において専門的なタスクの組を実行するように構成することができる。例えば、次に
図2Bを参照すれば、メッセージ検出及び供給制御ロジック112は、例えば、供給イベント状態が検出される時点まで到来するメッセージをメッセージキュー内において配置することにより、同一の通信スレッドの一部として高速の連続体において受信されたメッセージ(例えば、メッセージストリーム104内のメッセージ104(1)~104(N))の供給/提示を停止するべく処理を実行するように構成されたメッセージキュー管理モジュール214を含むことができる。メッセージ検出及び供給制御ロジック112は、供給イベント状態の発生について監視し且つこれを検出するべく処理を実行するように構成された供給イベント状態監視モジュール116を更に含むことができる。メッセージ検出及び供給制御ロジック112は、供給イベント状態の検出に応答して、キューイングされているメッセージのコンテンツから集約されたメッセージダイジェストを生成するべく処理を実行するように構成されたメッセージダイジェスト生成モジュール218を更に含むことができる。
【0058】
メッセージダイジェスト生成モジュール218は、意味論に基づいたメッセージコンテンツ集約サブモジュール220を更に含んでいてもよく、これは、同一の通信スレッド内の異なるメッセージのコンテンツの間において意味論的類似性を判定するべく且つ類似性閾値内である意味論的類似性を有すると判定されたメッセージのコンテンツを集約するべく処理を実行するよう構成することができる。類似のメッセージを意味論的に集約することは、メッセージの間の冗長的コンテンツを破棄することを含むことができる。また、類似のメッセージを意味論的に集約す ることは、非限定的な例として、3つの独立した「はい」応答とは対照的に、ユーザークエリに対して「はい」と応答したグループチャットの3人のメンバの名前を通知する―メッセージの間の関係付けられたコンテンツを要約することを含むこともできる。
図2Bに描かれているそれぞれのモジュールと関連するモジュール及びタスクの数は、限定ではなく、且つ、例示を目的としたものに過ぎないことを理解されたい。メッセージ検出及び供給制御ロジック112は、
図2Bに示されているものよりも多くの又は少ない数のモジュールを含んでいてもよく、且つ、モジュールの間の処理のパーティション化も変化し得る。更には、別のモジュールのサブモジュールとして描かれている任意のモジュールも、その代わりに、スタンドアロンモジュールであってもよく、或いは、逆も又真である。更には、それぞれのモジュールは、コンピュータ/機械実行可能命令又はコードとしてソフトウェアにおいて、ファームウェアにおいて、ASIC、FPGA、又はこれらに類似したものなどの専門的な演算回路内において有線ロジックとしてのハードウェアにおいて、或いは、これらの任意の組合せとして、実装することができる。特定のタスク又はタスクの組を実行するモジュール又は回路の本明細書における任意の説明は、モジュール及び/又はモジュールの有線ロジックの機械実行可能命令の実行に応答して実行される1つ又は複数のタスクを包含することを理解されたい。
【0059】
再度
図3を参照すれば、方法300のブロック304において、メッセージキュー管理モジュール214は、供給イベント状態116が検出される時点まで、受け取られたメッセージ104(1)~104(N)の即座の供給/提示を停止することができる。更に具体的には、メッセージキュー管理モジュール214は、メッセージストリーム104のメッセージ104(1)~104(N)が同一の通信スレッドの一部を形成していることを判定することができると共に、次いで、供給イベント状態監視モジュール216によって供給イベント状態116の発生について通知される時点まで意図された受信者に対するメッセージ104(1)~104(N)の供給/提示を停止することができる。例示用の実施形態において、メッセージキュー管理モジュール214は、メッセージ104(1)~104(N)が介入する供給イベント状態が検出されることなしに連続体において受け取られている限り、且つ、メッセージが同一の通信セッションと関連付けられている限り、メッセージストリーム104内のメッセージ104(1)~104(N)が同一の通信スレッドの一部であると判定することができる。同一の通信セッションは、送信者及び受信者の役割を交互に実行し得る二人のユーザーのみを伴うポイントツーポイント通信セッション(例えば、個別のテキスト会話)又は複数の潜在的な送信者及び受信者を伴うマルチポイント通信セッション(例えば、グループチャット会話)を含むことができる。
【0060】
例示用の実施形態において、メッセージキュー管理モジュール214は、メッセージをメッセージキュー114内において配置し、且つ、出力装置120(例えば、スピーカ、ディスプレイ、触覚出力装置、など)へのメッセージコンテンツの送信を抑制し、これにより、出力装置120の出力インターフェイスを介したメッセージコンテンツの提示を妨げることにより、メッセージ104(1)~104(N)の供給/提示を停止することができる。また、いくつかの例示用の実施形態において、出力装置120へのメッセージ104(1)~104(N)のメッセージコンテンツの供給を抑制することは、メッセージ104(1)~104(N)の受取りの通知(例えば、視覚的、可聴、触覚的、など)をメッセージ受信者に提供することを抑制することを含むことができる。出力インターフェイスという用語は、本明細書においては、しばしば、出力装置120によって提供される出力の形態を記述するべく使用されている場合がある。例えば、出力装置120がスピーカである場合には、出力インターフェイスは、可聴出力インターフェイスであるものとして見なされてもよく、出力装置120がディスプレイである場合には、出力インターフェイスは、視覚的出力インターフェイスであり、且つ、出力装置120が触覚フィードバック装置である場合には、出力インターフェイスは、触覚出力インターフェイスである。
【0061】
再度
図3を参照すれば、方法300のブロック306において、供給イベント状態監視モジュール216は、供給イベント状態116について監視することができる。供給イベント状態116の例示用のタイプについては、
図4の例示用の方法を参照して更に詳細に説明することとする。供給イベント状態116について監視している間に、供給イベント状態監視モジュール216は、方法300のブロック308において、供給イベント状態116が検出されたかどうかについて事前構成された基準に従って定期的に評価することができる。例示用の実施形態において、事前構成された基準は、供給イベント状態が定義されている方式に関係し得る。
【0062】
供給イベントが検出されない限り(ブロック307における否定的判定)、供給イベント状態監視モジュール216は、供給イベント状態116の発生について監視を継続することができる。また、供給イベント状態116の発生について監視している間に、メッセージストリーム104と同一の通信スレッドの一部を形成している更なるメッセージが受け取られてもよく、このケースにおいて、メッセージキュー管理モジュール214は、任意のこのようなメッセージの供給/提示を停止することができると共に、既に受け取られたメッセージと共に、これらをメッセージキュー114内において配置することができる。供給イベント状態116の発生が検出されるのに応答して(ブロック308における肯定的判定)、メッセージダイジェスト生成モジュール218は、方法300のブロック310において、同一の通信スレッドの一部を形成しているメッセージキュー114内のメッセージのコンテンツを集約されたメッセージダイジェスト118として集約することができる。次いで、方法300のブロック312において、メッセージダイジェスト生成モジュール218は、メッセージコンテンツの意図された受信者(例えば、車両108の運転者)に対する出力装置120による提示のために、集約されたメッセージダイジェスト118を出力装置120に送信することができる。この結果、メッセージ受信者のユーザー経験に対する最小限の混乱が結果的にもたらされ、その理由は、メッセージの数及びそのコンテンツの受信/提示の通知が発生する頻度が低減されているからである。
【0063】
以下、
図4のフローチャートにおいて描かれている例示用の方法400との関係において、例示用の方法300の更に具体的な実装形態について説明することとする。例示用の実施形態において、ブロック402及び404におけるステップは、
図3の方法300のブロック302及び304におけるステップと類似した処理を伴うことがある。更には、ブロック406、408、410、412、及び414におけるステップの1つ又は複数は、
図3の方法300のブロック306及び308において実行されている処理の特定の実装形態を表すことがある。
【0064】
次に方法400のブロック406を参照すれば、メッセージ検出及び供給制御回路200は、第1及び第2カウンタを初期化することができる。いくつかの例示用の実施形態において、第1及び第2カウンタは、それぞれ、ゼロに初期化することができる。次いで、第1及び第2カウンタを増分することができると共に、更に詳細に後述するように、供給イベント状態が発生したかどうかの判定の一部として、それぞれ、通信の一時的休止閾値時間期間及び供給待機閾値時間期間に照らして比較することができる。通信の一時的休止閾値時間期間及び供給待機閾値時間期間は、ユーザーによって事前構成可能な且つ変更可能な値であってよい。その他の例示用の実施形態において、第1カウンタは、通信の一時的休止閾値時間期間を表す第1時間期間に初期化されてもよく、且つ、第2カウンタは、全体的な供給待機閾値時間期間を表す第2時間期間に初期化されてもよく、このケースにおいて、カウンタは、減分されてもよく、且つ、更に詳細に後述するように、いずれかのカウンタがゼロに到達した際に供給イベント状態の発生を通知することができる。いくつかの例示用の実施形態において、第2時間期間は、第1時間期間よりも長いものであってもよく、且つ、従って、第1カウンタは、第2カウンタよりも頻繁にリセットすることができる。更にその他の例示用の実施形態において、第1カウンタ又は第2カウンタの一方は、ゼロに初期化されてもよく、且つ、他方のカウンタは、適宜、通信の一時的休止閾値時間期間又は供給待機閾値時間期間に対して初期化されてもよい。
【0065】
次に方法400のブロック408を参照すれば、供給イベント状態監視モジュール216は、タイピングアウェアネス信号が第1カウンタによって追跡されている通信の一時的休止閾値時間期間において検出されたかどうかを判定することができる。タイピングアウェアネス信号は、同一の通信スレッド内において最も最近に受け取られたメッセージに後続する別の通信を送信するための送信者の意図を通知する信号であってよい。例えば、タイピングアウェアネス信号は、送信者のメッセージングアプリケーション(例えば、通信装置102上において稼働するクライアントアプリケーション)によって生成された且つ送信者が受信者へのメッセージを能動的に作成している或いは送信者及び受信者を伴う通信セッション内においてある程度のレベルの活動を示していることを通知する信号であってよい。送信者のメッセージングアプリケーションは、送信者がメッセージを実際に完成させ且つ受信者に対するメッセージの送信を開始する前に、タイピングアウェアネス信号を受信者のメッセージングアプリケーション(例えば、クライアントアプリケーション110)に伝達することができる。
【0066】
上述のように、供給イベント状態監視モジュール216は、第1カウンタが通信の一時的休止閾値時間期間の進捗を追跡するのに伴って、タイピングアウェアネス信号について監視することができる。いくつかの例示用の実施形態において、通信の一時的休止閾値時間期間は、まず、同一の通信スレッド内の最も最近受け取られたメッセージの受取りの時点から計測することができる。即ち、第1カウンタは、同一の通信スレッド内の最も最近に受け取られたメッセージの受取りの際に初期化することができる。更には、例示用の実施形態において、第1カウンタは、タイピングアウェアネス信号の検出に応答してリセットすることができる(即ち、通信の一時的休止閾値時間期間は、時間期間の開始時点から再度計測することができる)。例えば、通信の一時的休止閾値時間期間におけるタイピングアウェアネス信号の検出に応答して(ブロック408における肯定的判定)、供給イベント状態監視モジュール216は、方法400のブロック414において第1カウンタをリセットすることができる。従って、例示用の実施形態において、通信の一時的休止閾値時間期間におけるタイピングアウェアネス信号の受取りは、受け取られたメッセージ(例えば、メッセージ104(1)~104(N))のシーケンスの継続した停止を結果的にもたらしてもよく、これは、その他の1つ又は複数の供給イベント状態が検出されない限り、タイピングアウェアネス信号によって通知されている意図された将来メッセージと同一の通信スレッドの一部を形成している。
【0067】
更には、いくつかの例示用の実施形態において、通信の一時的休止の存在又は不存在は、送信者及び受信者のみを伴うテキスト又はインスタントメッセージ会話のケースにおけるなどの1つ又は複数の最近のメッセージを受信者に送信した同一の送信者との関係において判定することもできる。その他の例示用の実施形態において、通信の一時的休止の存在又は不存在は、複数の参加者を伴うグループテキスト又はグループインスタントメッセージング会話のケースにおけるなどの最も最近のメッセージの同一の送信者又は異なる送信者との関係において判定することができる。
【0068】
その一方で、タイピングアウェアネス信号がブロック408において検出されない場合には、方法400は、ブロック410に進み、ここで、供給イベント状態監視モジュール216は、通信の一時的休止閾値時間期間が満了したかどうかを判定している。第1カウンタが初期化された方式に応じて、ブロック410における判定は、第1カウンタが満了したかどうかを判定すること(第1カウンタが通信の一時的休止閾値時間期間に対して初期化され、且つ、次いで、これから減分されている場合)又は第1カウンタが通信の一時的休止閾値時間期間を表す通信の一時的休止時間閾値に到達したかどうかを判定すること(第1カウンタがゼロに初期化され、且つ、これから増分されている場合)を含むことができる。いくつかの例示用の実施形態において、通信の一時的休止閾値時間期間は、例えば、5~10秒であってよい。
【0069】
供給イベント状態監視モジュール216が通信の一時的休止閾値がいまだ満了していないと判定した場合には(ブロック410における否定的判定)、方法400は、ブロック412に進み、ここで、モジュール216は、別の供給イベント状態が発生したかどうか、具体的には、供給待機閾値時間期間が満了したかどうか、を判定している。第2カウンタが初期化された方式に応じて、ブロック412における判定は、第2カウンタが満了したかどうかを判定すること(第2カウンタが供給待機閾値時間期間に対して初期化され、且つ、次いで、これから増分されている場合)又は第2カウンタが供給待機閾値時間期間を表す供給待機時間閾値に到達したかどうかを判定すること(第2カウンタがゼロに初期化され、且つ、これから増分されている場合)を含むことができる。上述のように、供給待機閾値時間期間は、通信の一時的休止閾値時間期間よりも長いものであってもよく、且つ、いくつかの例示用実施形態において、所与の通信スレッド内の最も早期の受け取られたメッセージの受取りの時点から計測することができる。例えば、通信の一時的休止閾値時間期間が5~10秒である場合には、供給待機閾値時間期間は、45~60秒であってよい。これらの時間期間値は、制限ではなく、例示を目的としたものに過ぎないことを理解されたい。
【0070】
例示用の実施形態において、供給待機閾値時間期間は、メッセージがキューイングされず且つその供給が不合理に長い時間期間にわたって停止されないことを保証するべく機能することができる。即ち、供給待機閾値時間期間は、メッセージ供給がもはや停止されない且つ所与の通信スレッド内の停止されたメッセージのコンテンツが受信者への供給のために集約されるカットオフポイントとなるように事前構成された時間の長さであってよい。具体的には、供給待機閾値時間期間が満了した、且つ、従って、供給イベント状態116の発生が検出された、ことを通知するブロック412における肯定的判定に応答して、メッセージダイジェスト生成モジュール218は、所与の通信スレッド内の停止されたメッセージ(例えば、メッセージ104(1)~104(N))のコンテンツを方法400のブロック416において集約されたメッセージダイジェスト(例えば、集約されたダイジェスト118)として集約している。次いで、方法400のブロック418において、メッセージ検出及び供給制御回路200は、集約されたメッセージダイジェストを出力装置(例えば、出力装置120)に送信しており、且つ、出力装置は、集約されたダイジェストを対応する出力インターフェイスを介して意図された受信者に提示している。
【0071】
また、例示用の実施形態において、方法400は、ブロック414からブロック412に進む。即ち、ブロック408におけるタイピングアウェアネス信号の検出及びこれに応答するブロック414における第1カウンタのリセット(即ち、通信の一時的休止時間期間のリセット)に応答して、方法400は、別の供給イベント状態が発生したかどうか(即ち、供給待機閾値時間期間の満了)を判定するべくブロック412に進む。供給待機閾値時間期間が満了している場合には(ブロック412における肯定的判定)、方法400は、ブロック416に進み、ここで、上述のように、集約されたメッセージダイジェストが生成される。従って、いくつかの例示用の実施形態においては、同一の通信スレッドの一部を形成している停止されたメッセージのシーケンス(例えば、メッセージ104(1)~104(N))は、タイピングアウェアネス信号又はなんらかのその他の信号が通信の一時的休止閾値時間期間内において受け取られた場合にも、供給待機閾値時間期間がブロック412において満了したという判定に応答して、ブロック416においてメッセージダイジェスト(例えば、集約されたメッセージダイジェスト118)として集約することができる。
【0072】
即ち、いくつかの例示用の実施形態においては、同一の通信スレッドの一部を形成している受け取られたメッセージは、送信者が同一の通信スレッド内において新しいメッセージを作成していることを通知する供給待機時間閾値の満了の前に信号が受け取られた場合にも、単一のメッセージダイジェストとして集約することができると共に、供給待機時間閾値の満了の際に受信者に提示することができる。更に詳しくは、いくつかの例示用の実施形態において、受信者のクライアントアプリケーション(例えば、クライアントアプリケーション110)は、同一の通信スレッド内において新しいメッセージを送信するための送信者の意図を認知しているにも拘わらず、供給待機時間閾値の満了の際に、同一の通信スレッド内の停止されたメッセージのコンテンツを集約することができると共に、これを受信者に提示することができる。この結果、新しいメッセージは、受け取られた際に新しい通信スレッドの一部を形成することができる。
【0073】
特定の例示用の実施形態においては、既に受け取られたメッセージを単一のメッセージダイジェストへ集約する前、且つ/又は集約されたメッセージダイジェストを受信者に提示するために出力装置へ供給する前に新しいメッセージが受け取られた場合にも、新しいメッセージのコンテンツは、新しいメッセージが供給待機時間閾値の満了に後続して受け取られる限り、集約されたメッセージダイジェストから排除することができる。その他の例示用の実施形態においては、新しいメッセージが、集約されたメッセージダイジェストの生成の前に受け取られた場合には、そのコンテンツは、新しいメッセージが供給待機時間閾値の満了に後続して受け取られた場合にも、メッセージダイジェスト内に含むことができる。更にその他の例示用の実施形態においては、新しいメッセージが、出力装置への集約されたメッセージダイジェストの送信の前に受け取られた場合には、集約されたメッセージダイジェストは、メッセージダイジェストが既に生成されていても、且つ、新しいメッセージが供給待機時間閾値の満了に後続して受け取られていても、新しいメッセージのコンテンツを含むように変更することができる。
【0074】
その一方で、再度ブロック412を参照すれば、供給イベント状態監視モジュール216が、供給待機閾値時間期間が満了していないと判定した場合には(ブロック412における否定的判定)、方法400は、再度、ブロック408から進んでもよく、ここで、モジュール216は、タイピングアウェアネス信号の受取りについてチェックしている。方法400は、通信の一時的休止閾値時間期間において別のメッセージを送信するための送信者の意図を通知するタイピングアウェアネス信号又はその他の信号の不存在、供給待機閾値時間期間の満了、又は別の供給イベント状態の発生などの供給イベント状態が検出される時点まで、このような方式で反復的に進捗することができる。
【0075】
本明細書において開示されている供給イベント状態は、例示を目的としており、且つ、すべてを網羅してはいないことを理解されたい。例えば、集約されたメッセージダイジェストの生成をトリガし得るその他の供給イベント状態は、所与の通信スレッドにおいて受け取られたメッセージの閾値数、受け取られたメッセージ内に含まれているコンテンツの閾値量(例えば、文字の閾値数)、などを含む。また、例示用の方法300のブロック306及び308における処理(だけでなく、方法400のブロック406、408、410、412、及び414における処理の特定の例示用の実装形態)は、それぞれの通信スレッドとの関係において実行することができると共に、所与の通信スレッド内における第1メッセージの受取りの際に開始することができることを理解されたい。即ち、供給イベント状態についての監視と関連する処理は、メッセージストリームの受取り及び受け取られたメッセージの停止(例えば、キューイング)に後続して発生するものと記述及び描画されているが、供給イベント状態監視処理は、通信スレッド内の第1メッセージの受取りの際に開始されてもよく、且つ、供給イベント状態が検出されていない間のその通信スレッド内において受け取られたメッセージの停止は、供給イベント状態監視処理と共に、並行して発生し得ることを理解されたい。
【0076】
図5は、本発明の例示用の実施形態によるメッセージの意味論的特性に基づいてメッセージストリーム内において受け取られたメッセージを集約するための例示用の方法500のフローチャートである。具体的には、例示用の方法500は、冗長的な又は意味論的に類似したコンテンツを更に集約/除去するべくメッセージコンテンツに対して意味論的処理を実行することにより、集約されたメッセージダイジェスト内に含まれるメッセージコンテンツの量を低減するための技法を提供している。
【0077】
次に
図2Bを参照した状態において
図5を参照すれば、方法500のブロック502において、供給イベント状態監視モジュール216は、一連の別個のシーケンシャルに受け取られたメッセージを含むメッセージストリームに関係する供給イベント状態を検出している。メッセージは、同一の通信スレッドの一部を形成することができると共に、その供給は、上述のように、モジュール216が供給イベント状態の発生について監視していた間に停止されていてもよい。
【0078】
方法500のブロック504において、意味論に基づいたメッセージコンテンツ集約モジュール200は、望ましい意味論的類似性閾値内の互いに意味論的に類似したメッセージストリーム内のメッセージのサブセットを判定することができる。
【0079】
いくつかの実施形態において、意味論に基づいたメッセージコンテンツ集約モジュール220は、それぞれのメッセージペアごとに個々の意味論的類似性スコアを算出するべく、受け取られたメッセージのメッセージコンテンツに対して意味論的処理を実行することができる。次いで、モジュール220は、ブロック504において、閾値類似性値内の対応する意味論的類似性スコアを有するこれらのメッセージペアを含むものとしてサブセットを判定することができる。いくつかの例示用の実施形態において、識別されたサブセット内のそれぞれのメッセージは、閾値類似性値内であるサブセット内のそれぞれのその他のメッセージとの関係における意味論的類似性スコアを有することができる。その他の例示用の実施形態においては、所与のメッセージは、少なくともサブセット内のその他のメッセージの閾値数との関係において閾値数内の意味論的類似性スコアを有している限り、サブセット内において含まれることができる。
【0080】
次いで、方法500のブロック506において、意味論に基づいたメッセージコンテンツ集約モジュール220は、ブロック504において識別されたメッセージのサブセットから集約されたメッセージを生成することができる。方法500のブロック508において、メッセージダイジェスト生成モジュール218は、ブロック506において生成された集約されたメッセージだけでなく、サブセットの一部として識別されなかった受け取られたメッセージストリームからの1つ又は複数のその他のメッセージをも含む集約されたメッセージダイジェストを生成することができる。例えば、1つ又は複数のその他のメッセージは、その内部におけるその包含を正当化するべくサブセット内のその他のメッセージに十分に意味論的に類似していないメッセージストリーム内の1つ又は複数のメッセージを含み得る。最後に、方法500のブロック510において、メッセージ検出及び供給制御回路200(
図2A)は、メッセージストリームの意図された受信者に対する提示のために、集約されたメッセージダイジェストを出力装置に送信することができる。
【0081】
いくつかの例示用の実施形態においては、ブロック506において実行された集約の特性を制御する複数の閾値類似性値(或いは、値の範囲)が存在し得る。例えば、ブロック504において識別されたサブセット内のそれぞれのメッセージが、サブセット内のそれぞれのその他のメッセージとの関係において(或いは、サブセット内のその他のメッセージのなんらかの閾値数との関係において)第1閾値類似性値内である意味論的類似性スコアを有している場合には、ブロック506における集約は、集約されたメッセージ内に含むべく互いとの関係において第1閾値類似性値を満足しているメッセージの単一のもののコンテンツのみを選択することを含むことができる。第1閾値類似性値は、サブセット内のメッセージの間の類似性の最も近接したレベルを表し得る。
【0082】
このシナリオを示すべく、参加者の一人によって呈された質問に対してグループチャット会話内において受け取られた応答の組が、いずれも、基本的に同一の意味論的意味を有しているものと仮定しよう。このシナリオにおいては、すべての応答を表すものとして応答の1つを選択することができると共に、残りの応答は、集約されたメッセージを生成する際に破棄することができる。非限定的な例として、「レストランXで夕食をとるということで全員がOKですか?」という質問がグループチャット会話において呈されたと仮定しよう。ユーザー1:「いいですね」、ユーザー2:「はい」、ユーザー3:「わたしはかまいません」、ユーザー4:[「サムアップ」を表すグラフィカル要素]という応答が受け取られたと更に仮定しよう。これらの応答のそれぞれは、基本的に、同一の意味論的意味を有していることが明らかであり、このケースにおいては、ブロック506において生成される集約されたメッセージ内における包含のために、応答の1つ(例えば、「はい」)を選択することができると共に、残りのメッセージは、破棄することができる。この単一の集約された且つ要約された応答は、受け取るユーザーに対して文脈が保持されることを保証するべく、すべての関連する応答者(例えば、ユーザー1、ユーザー2、ユーザー3、ユーザー4)に更に返されてもよい。また、この非限定的な例は、1)意味論的意味は、限定を伴うことなしに、グラフィカルコンテンツ、オーディオ/ビデオコンテンツ、画像コンテンツ、などを含む非テキストメッセージコンテンツから特定/導出されることが可能であり、2)意味論的類似性は、コンテンツの異なるタイプの間(例えば、グラフィカルコンテンツ対テキストコンテンツ)において判定することができることを示している。
【0083】
いくつかの例示用の実施形態において、ブロック504において識別されたサブセット内のメッセージは、第1閾値類似性値内ではないがメッセージの間の相対的に乏しい程度の類似性を示す第2閾値類似性値内ではある相互の関係における1つ又は複数の意味論的類似性スコアを有し得る。このような例示用の実施形態においては、メッセージのコンテンツのいくつかは、意味論的意味において、冗長であってもよく、或いは、基本的に同一であり得るが、コンテンツのその他の部分は、このような部分の破棄が情報の損失を結果的にもたらすことになるという点において意味論的意味において十分に非類似であり得る。このような例示用の実施形態においては、意味論的類似性スコアは、メッセージの一部分との関係において算出することができる。即ち、複数の意味論的類似性スコアは、それぞれのその他のメッセージとの関係においてサブセット内のそれぞれのメッセージごとに算出することができる。例えば、個々の意味論的類似性スコアは、それぞれのその他のメッセージのそれぞれの単位部分(例えば、それぞれの単語、フレーズ、文、など)との関係においてメッセージのそれぞれの単位部分ごとに算出することができる。この結果、いくつかの例示用の実施形態においては、ブロック506において集約されたメッセージを形成する際に、モジュール220は、集約されたメッセージ内において、第2閾値類似性値内である(但し、第1閾値類似性値内ではない)意味論的類似性スコアを有するがそれらの部分の間において第1閾値類似性値内である且つその他の意味論的に冗長な部分を破棄した代表的なメッセージ部分を保持しているメッセージの個々の部分を含み得る。
【0084】
ブロック506において集約されたメッセージを生成するための上述の技法は、例示を目的としており、且つ、すべてを網羅してはいないことを理解されたい。意味論的類似性スコアは、限定を伴うことなしに、ユークリッド距離、マンハッタン距離、Minkowski距離、コサイン類似性、Jaccard類似性、又はこれらに類似したものを含むいくつかの既知の類似性アルゴリズムの任意のものを使用して算出され得ることを更に理解されたい。これに加えて、いくつかの例示用の実施形態において、意味論的類似性スコアは、メッセージ内のコンテンツの量、緊急ラベルがメッセージに適用されたかどうか、メッセージ内のイディオム又はスラングの使用、などのような様々な要因に基づいて重み付けすることができる。
【0085】
本明細書において使用されている回路及びコンポーネントという用語は、本出願の1つ又は複数の実施形態に従って実行され得る機能の所与の単位を記述し得るであろう。本明細書において使用されているコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組合せの任意の形態を利用して実装され得るであろう。例えば、1つ又は複数のプロセッサ、コントローラ、ASIC、PLA、PAL、CPLD、FPGA、論理コンポーネント、ソフトウェアルーチン、又はその他のメカニズムは、コンポーネントを構成するべく実装され得るであろう。本明細書において記述されている様々なコンポーネントは、別個のコンポーネントとして実装されてもよく、或いは、記述されている機能及び特徴は、1つ又は複数のコンポーネントの間において部分的に又は全体的に共有することもできる。換言すれば、この説明を参照した後に当業者には明らかとなるように、本明細書において記述されている様々な特徴及び機能は、任意の所与の用途において実装することができる。これらは、様々な組合せ及び順列において1つ又は複数の別個の又は共有されたコンポーネントにおいて実装することができる。様々な特徴又は機能的要素は、別個のコンポーネントとして、個々に記述又は特許請求されている場合があるが、これらの特徴/機能は、1つ又は複数の共通ソフトウェア及びハードウェア要素の間において共有され得ることを理解されたい。このような記述は、別個のハードウェア又はソフトウェアコンポーネントが、このような特徴又は機能を実装するべく使用されることを必要としている又は意味しているものではない。
【0086】
コンポーネントが全体的に又は部分的にソフトウェアを使用して実装されている場合には、これらのソフトウェア要素は、記述されている機能をそれとの関係において実行する能力を有する演算又は処理コンポーネントと共に稼働するように実装することができる。
図6には、1つのこのような例示用の演算コンポーネントが示されている。様々な実施形態は、この例示用の演算コンポーネント600の観点において記述されている。この説明を参照した後に、当業者には、その他の演算コンポーネント又はアーキテクチャを使用して本出願を実装する方法が明らかとなろう。
【0087】
次に
図6を参照すれば、演算コンポーネント600は、例えば、自己調節型ディスプレイ、デスクトップ、ラップトップ、ノートブック、及びタブレットコンピュータ内において見出される演算又は処理能力を表し得る。これらは、ハンドヘルド演算装置(タブレット、PDA、スマートフォン、セル電話機、パームトップ、など)内において見出すことができる。これらは、所与の用途又は環境について望ましい又は適切なものであり得るワークステーション又はディスプレイ、サーバー、或いは、その他のタイプの特殊目的又は汎用演算装置を有するその他の装置内において見出すことができる。また、演算コンポーネント600は、所与の装置内において埋め込まれた又はこれにとってその他の方法で利用可能である演算能力を表すこともできよう。例えば、演算コンポーネントは、例えば、携帯型演算装置などのその他の電子装置又はなんらかの形態の処理能力を含み得るその他の電子装置内において見出すことができるであろう。
【0088】
演算コンポーネント600は、例えば、1つ又は複数のプロセッサ、コントローラ、制御コンポーネント、又はその他の処理装置を含み得るであろう。これは、プロセッサ606、プロセッサ206(
図2A)、又はこれらに類似したものを含むことができる。プロセッサ604は、例えば、マイクロプロセッサ、コントローラ、又はその他の制御ロジックなどの汎用又は特殊目的処理エンジンを使用して実装することができよう。プロセッサ604は、バス602に接続することができる。但し、演算コンポーネント600のその他のコンポーネントとの間のやり取りを促進するべく、或いは、外部と通信するべく、任意の通信媒体を使用することができる。
【0089】
また、演算コンポーネント600は、本明細書においては単にメインメモリ608と呼称されている1つ又は複数のメモリコンポーネントを含んでいてもよく、これは、例示用の実施形態においては、メモリ208(
図2A)を含むことができる。例えば、プロセッサ604によって実行されるべき情報及び命令を保存するべく、ランダムアクセスメモリ(RAM)又はその他のダイナミックメモリを使用することができよう。また、プロセッサ604によって実行されるべき命令の実行の際に一時的変数又はその他の中間情報を保存するべく、メインメモリ608を使用することもできよう。同様に、演算コンポーネント600は、プロセッサ604用の静的情報及び命令を保存するべくバス602に結合された読み出し専用メモリ(「ROM」)又はその他のスタティックストレージ装置を含むこともできよう。
【0090】
また、演算コンポーネント600は、1つ又は複数の様々な形態の情報ストレージメカニズム610を含んでいてもよく、これは、例えば、媒体ドライブ612及びストレージユニットインターフェイス620を含むことができよう。媒体ドライブ612は、固定された又は着脱自在のストレージ媒体614をサポートするためのドライブ又はその他のメカニズムを含み得るであろう。例えば、ハードディスクドライブ、半導体ドライブ、磁気テープドライブ、光学ドライブ、コンパクトディスク(CD)又はデジタルビデオディスク(DVD)ドライブ(R又はRW)、又はその他の着脱自在の又は固定された媒体ドライブを提供することができよう。ストレージ媒体614は、例えば、ハードディスク、集積回路組立体、磁気テープ、カートリッジ、光ディスク、CD、又はDVDを含み得るであろう。ストレージ媒体614は、媒体ドライブ612によって読み取られる、書き込まれる、又はアクセスされる任意のその他の固定された又は着脱自在の媒体であってよい。これらの例が示すように、ストレージ媒体614は、コンピュータソフトウェア又はデータをその内部に保存された状態において有するコンピュータ使用可能ストレージ媒体を含むことができる。
【0091】
代替実施形態において、情報ストレージメカニズム610は、コンピュータプログラム又はその他の命令又はデータが演算コンポーネント600内に読み込まれることを許容するためのその他の類似の手段を含み得るであろう。このような手段は、例えば、固定された又は着脱自在のストレージユニット622及びインターフェイス620を含むことができる。このようなストレージユニット622及びインターフェイス620の例は、プログラムカートリッジ及びカートリッジインターフェイス、着脱自在のメモリ(例えば、フラッシュメモリ又はその他の着脱自在のメモリコンポーネント)、及びメモリスロットを含み得る。その他の例は、PCMCIAスロット及びカード並びにソフトウェア及びデータが演算コンポーネント600にストレージユニット622から転送されることを許容するその他の固定された又は着脱自在のストレージユニット622及びインターフェイス620を含むことができる。
【0092】
また、演算コンポーネント600は、通信インターフェイス624を含み得るであろう。通信インターフェイス624は、ソフトウェア及びデータが演算コンポーネント600と外部装置の間において転送されることを許容するべく使用され得るであろう。通信インターフェイス624の例は、モデム又はソフトモデム、ネットワークインターフェイス(Ethernet(登録商標)、ネットワークインターフェイスカード、IEEE802.XX、又はその他のインターフェイス)を含み得るであろう。その他の例は、(例えば、USBポート、IRポート、RS232ポート、Bluetooth(登録商標)インターフェイス、又はその他のポートなどの)通信ポート又はその他の通信インターフェイスを含む。通信インターフェイス624を介して転送されたソフトウェア/データは、信号上において担持されてもよく、信号は、所与の通信インターフェイス624によって交換される能力を有する電子的、電磁的(光学的を含む)、又はその他の信号であり得る。これらの信号は、チャネル628を介して通信インターフェイス624に提供され得るであろう。チャネル628は、信号を担持してもよく、且つ、有線又は無線通信媒体を使用して実装され得るであろう。チャネルのいくつかの例は、電話ライン、セルラーリンク、RFリンク、光リンク、ネットワークインターフェイス、ローカル又はワイドエリアネットワーク、及びその他の有線又は無線通信チャネルを含み得るであろう。
【0093】
本明細書においては、「コンピュータプログラム媒体」及び「コンピュータ使用可能媒体」という用語は、一時的又は非一時的媒体を全般的に参照するべく使用されている。このような媒体は、例えば、メモリ608、ストレージユニット620、媒体614、及びチャネル628であってよい。これらの及びその他の様々な形態のコンピュータプログラム媒体又はコンピュータ使用可能媒体は、実行のために処理装置に1つ又は複数の命令の1つ又は複数のシーケンスを搬送することに関与し得る。媒体上において実施されたこのような命令は、一般に、(コンピュータプログラム又はその他のグループ分けの形態においてグループ化され得る)「コンピュータプログラムコード」又は「コンピュータプログラムプロダクト」と呼称されている。実行された際に、このような命令は、演算コンポーネント600が本明細書において記述されている本出願の特徴又は機能を実行することを可能にし得るであろう。
【0094】
個々の実施形態の1つ又は複数において記述されている様々な特徴、態様、及び機能は、記述されている特定の実施形態に対するその適用可能性において限定されるものではないことを理解されたい。その代わりに、これらは、このような実施形態が記述されているかどうかとは無関係に、且つ、このような特徴が記述されている実施形態の一部であるものとして提示されているかどうかとは無関係に、単独で又は様々な組合せにおいて1つ又はその他の実施形態に適用することができる。従って、本出願の幅及び範囲は、上述の例示用の実施形態の任意のものによって限定されるものではない。
【0095】
本明細書において使用されている用語及びフレーズ並びにこれらの変形は、そうではない旨が明示的に記述されていない限り、限定ではなく、オープンエンド型のものとして解釈することを要する。上述の内容の例として、「含む」という用語は、「限定を伴うことなしに含む」又はこれらに類似したものを意味するものとして読解することを要する。「例」という用語は、そのすべてを網羅した又は限定するリストとしてではなく、対象の項目の例示用のインスタンスを提供するべく使用されている。「1つの(a)」又は「1つの(an)」という用語は、「少なくとも1つの」、「1つ又は複数の」、又はこれらに類似したもの、並びに、「従来の(conventional)」、「従来の(traditional)」、「通常の」、「標準的な」、「既知の」などの形容詞を意味するものとして読解することを要する。類似の意味の用語は、記述されている項目を所与の時間期間に又は所与の時間に利用可能である項目に限定するものとして解釈してはならない。その代わりに、これらは、現在又は将来の任意の時点において利用可能又は既知であり得る従来の(conventional)、従来の(traditional)、通常の、又は標準的な技術を包含するものとして読解することを要する。本明細書が、当業者に明白又は既知となるであろう技術を参照している場合には、このような技術は、現在又は将来の任意の時点において当業者に明白である又は既知であるものを包含している。
【0096】
いくつかのインスタンスにおける「1つ又は複数の」、「少なくとも」、「限定を伴うことなしに」、又はその他の同様のフレーズなどの拡大する単語又はフレーズの存在は、このような拡大するフレーズが欠如し得るインスタンスにおいて相対的に狭いケースが意図されている又は必要とされていることを意味するものとして読解してはならない。「コンポーネント」という用語の使用は、コンポーネントの一部として記述又は特許請求されている態様又は機能が、いずれも、共通パッケージ内において構成されることを意味するものではない。実際に、コンポーネントの様々な態様の任意のもの又はすべては、制御ロジックであるのか又はその他のコンポーネントであるのかを問わず、単一パッケージ内において組み合わせることが可能であり、或いは、別個に維持することが可能であり、且つ、複数のグループ分け又はパッケージにおいて或いは複数の場所に跨って更に分散させることもできる。
【0097】
これに加えて、本明細書において記述されている様々な実施形態は、例示用のブロック図、フローチャート、及びその他の図の観点において記述されている。本明細書を参照した後に当業者には明らかとなるように、図示の実施形態及びその様々な代替肢は、図示の例に対する限定を伴うことなしに実装することができる。例えば、ブロック図及びその添付の説明は、特定のアーキテクチャ又は構成を命じるものとして解釈してはならない。
【0098】
例1. システムであって、
機械実行可能ロジックを保存する少なくとも1つのメモリと、
前記少なくとも1つのメモリにアクセスするように構成された少なくとも1つのプロセッサであって、且つ、
供給イベント状態について監視しつつ、メッセージストリームを構成する複数のメッセージの供給を停止するべく、
少なくとも部分的に前記供給イベント状態の検出に応答して、前記複数のメッセージのコンテンツをメッセージダイジェストとして集約するべく、且つ、
出力装置を介した前記複数のメッセージの前記コンテンツの提示のために、前記集約されたメッセージダイジェストを前記出力装置に送信するべく、
前記機械実行可能ロジックを実行するように構成された、前記少なくとも1つのプロセッサと、
を有するシステム。
例2. 前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記供給イベント状態について監視しつつ、前記複数のメッセージをメッセージキュー内において配置するべく、
前記機械実行可能ロジックを実行することにより、前記複数のメッセージの供給を停止するように構成されている例1に記載のシステム。
例3. 前記複数のメッセージの前記コンテンツは、前記供給イベント状態が検出される時点まで前記出力装置を介して提示されていない例2に記載のシステム。
例4. 前記少なくとも1つプロセッサは、
第1閾値時間期間において通信の一時的休止を検出するべく、
前記機械実行可能ロジックを実行することにより、前記供給イベント状態を検出するように構成されており、前記通信の一時的休止は、前記複数のメッセージを含む通信スレッド内において前記第1閾値時間期間において受け取られていない更なるメッセージの意図された通信を通知する信号に基づいて検出されている例1に記載のシステム。
例5.
前記第1閾値時間期間は、前記複数のメッセージの最も最近に受け取られたメッセージの受取りの時点から、或いは、前記通信スレッド内における意図された通信を通知する最も最近の信号の受取りの時点から、計測されている例4に記載のシステム。
例6. 更なるメッセージの意図された通信を通知する前記信号は、i)前記更なるメッセージが現時点において作成されている、或いは、ii)前記通信スレッドと関連する通信セッションにおいて1つ又は複数のユーザーからの活動が存在していることを通知するタイピングアウェアネス信号である例4に記載のシステム。
例7. 前記タイピングアウェアネス信号は、前記複数のメッセージの最も最近に受け取られたメッセージを生成した第1ユーザーと関連する前記通信セッション内の活動から生成されている例6に記載のシステム。
例8. 前記通信セッションは、前記複数のメッセージの最も最近に受け取られたメッセージを生成した第1ユーザーと、第2ユーザーと、を含み、且つ、前記タイピングアウェアネス信号は、前記第2ユーザーと関連する前記通信セッション内の活動から生成されている例6に記載のシステム。
例9. 前記複数のメッセージは、第1メッセージを有し、且つ、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記第1メッセージの受取りの時点を判定するべく、且つ、
前記第1メッセージの受取りの前記時点以降の第1閾値時間期間において、前記第1メッセージに後続する第2メッセージの意図された通信を通知する信号を検出するべく、
前記機械実行可能ロジックを実行することにより、前記供給イベント状態について監視しつつ、前記第1メッセージの供給を停止するように構成されている例1に記載のシステム。
例10. 前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記複数のメッセージの特定のメッセージの受取りの時点以降に第2閾値時間期間が経過していると判定するべく、
前記機械実行可能ロジックを実行することにより、前記供給イベント状態を検出するように構成されている例9に記載のシステム。
例11. 前記特定のメッセージの受取りの前記時点は、前記複数のメッセージのその他のメッセージのそれぞれの受取りの時点の前である例10に記載のシステム。
例12. 前記少なくとも1つのプロセッサは、
少なくとも部分的に前記第2閾値時間期間が経過することに応答して、前記第2メッセージが受け取られていないと判定するべく、
前記機械実行可能命令を実行するように更に構成されており、
前記集約されたメッセージダイジェストは、前記第2メッセージの意図された通信を通知する前記信号の受取りが継続している状態において、前記出力装置に送信されている例11に記載のシステム。
例13. 前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記集約されたメッセージダイジェストを前記出力装置に送信する前に前記第2メッセージを受け取るべく、且つ、
前記集約されたメッセージダイジェストから前記第2メッセージのコンテンツを排除するべく、
前記機械実行可能命令を実行するように更に構成されている例12に記載のシステム。
例14. 前記出力装置は、車両内環境において提供されるディスプレイ又はスピーカである例1に記載のシステム。
例15. 方法であって、
供給イベント状態について監視しつつ、メッセージストリームを構成する複数のメッセージの供給を停止することと、
少なくとも部分的に前記供給イベント状態の検出に応答して、前記複数のメッセージのコンテンツをメッセージダイジェストとして集約することと、
出力装置を介した前記複数のメッセージのコンテンツの提示のために、前記集約されたメッセージダイジェストを前記出力装置に送信することと、
を有する方法。
例16. 前記供給イベント状態を検出することは、
第1閾値時間期間において通信の一時的休止を検出することであって、前記通信の一時的休止は、更なるメッセージの意図された通信を通知する信号が前記複数のメッセージを含む通信スレッド内において前記第1閾値時間期間において受け取られていないことに基づいて検出されている、こと、
を有する例15に記載の方法。
例17. 前記複数のメッセージは、第1メッセージを有し、且つ、前記供給イベント状態について監視しつつ、前記第1メッセージの供給を停止することは、
前記第1メッセージの受取りの時点を判定することと、
前記第1メッセージの受取りの前記時点以降の第1閾値時間期間において、前記第1メッセージに後続する第2メッセージの意図された通信を通知する信号を検出することと、
を有する例15に記載の方法。
例18. 前記複数のメッセージの特定のメッセージの受取りの時点以降に第2閾値時間期間が経過していることを判定することであって、前記特定のメッセージの受取りの前記時点は、前記複数のメッセージのその他のメッセージのそれぞれの受取りの個々の時点の前である、ことと、
少なくとも部分的に前記第2閾値時間期間が経過したことに応答して、前記第2メッセージが受け取られていないことを判定することと、
を更に有し、
前記集約されたメッセージダイジェストは、前記第2メッセージの意図された通信を通知する前記信号の受取りが継続している状態において、前記出力装置に送信されている例17に記載の方法。
例19. 前記出力装置は、車両内環境において提供されるディスプレイ又はスピーカである例15に記載の方法。
例20. 車両内システムであって、
出力装置と、
プログラム可能回路であって、
機械実行可能ロジックを保存する少なくとも1つのメモリ装置、及び、
供給イベント状態について監視しつつ、メッセージストリームを構成する複数のメッセージの供給を停止するべく、
少なくとも部分的に前記供給イベント状態を検出することに応答して、前記複数のメッセージをメッセージダイジェストとして集約するべく、且つ、
前記出力装置を介した前記集約されたメッセージダイジェストのコンテンツの提示のために、前記集約されたメッセージダイジェストを前記出力装置に送信するべく、
前記少なくとも1つのメモリ装置にアクセスするように、且つ、前記機械実行可能ロジックを実行するように、構成された少なくとも1つの処理装置、
を有する回路と、
を有するシステム。
【外国語明細書】