IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社BRCの特許一覧

<>
  • 特開-警護システム及び警護方法 図1
  • 特開-警護システム及び警護方法 図2
  • 特開-警護システム及び警護方法 図3
  • 特開-警護システム及び警護方法 図4
  • 特開-警護システム及び警護方法 図5
  • 特開-警護システム及び警護方法 図6
  • 特開-警護システム及び警護方法 図7
  • 特開-警護システム及び警護方法 図8
  • 特開-警護システム及び警護方法 図9
  • 特開-警護システム及び警護方法 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022107099
(43)【公開日】2022-07-21
(54)【発明の名称】警護システム及び警護方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220713BHJP
   G06Q 50/00 20120101ALI20220713BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q50/00 300
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021001800
(22)【出願日】2021-01-08
(71)【出願人】
【識別番号】520156661
【氏名又は名称】株式会社BRC
(74)【代理人】
【識別番号】100199451
【弁理士】
【氏名又は名称】和田 隆滋
(72)【発明者】
【氏名】小川 武史
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC00
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】本発明の目的は、利用者が気軽に使用することができる警護システを提供することである。
【解決手段】警護システム1は、警護を依頼したい依頼元ユーザーが、所定の端末10を用いて、所定のSNSシステムを介し、該SNSシステムを使用している受託可能ユーザーに緊急情報を送信する緊急情報送信ステップ(ステップS101‐S105)と、緊急情報を受信した前記受託可能ユーザーのうちの少なくとも一の受託ユーザーが、所定の端末を用いて、依頼元ユーザーの警護を行うことの情報を送信する受託情報送信ステップ(ステップS107、S109)と、依頼元ユーザーの端末の位置情報と受託ユーザーの端末の位置情報をそれぞれの端末において共有するリアルタイム位置情報送信ステップ(ステップS111)と、受託ユーザーの端末に報酬に関する情報を送信する報酬情報送信ステップ(ステップS115)を有するオンラインシステムを用いている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
警護を依頼したいユーザー(以下、「依頼元ユーザー」という。)が、所定の端末を用いて、所定のSNSシステムを介し、該SNSシステムを使用しているユーザー(以下、「受託可能ユーザー」という。)の所定の端末に緊急情報を送信する緊急情報送信ステップと、
前記緊急情報を受信した前記受託可能ユーザーのうちの少なくとも一のユーザー(以下、「受託ユーザー」という。)が、所定の端末を用いて、前記依頼元ユーザーの警護を行うことの情報を送信する受託情報送信ステップと、
前記依頼元ユーザーの前記端末の位置情報と前記受託ユーザーの前記端末の位置情報をそれぞれの前記端末において共有するリアルタイム位置情報送信ステップと、
前記受託ユーザーの前記端末に報酬に関する情報を送信する報酬情報送信ステップと、を有する、オンラインシステムを用いた警護システム。
【請求項2】
前記依頼元ユーザーが予め登録しているユーザーのうちの任意のユーザーを前記受託可能ユーザーとして登録することが可能である、請求項1に記載のオンラインシステムを用いた警護システム。
【請求項3】
前記緊急情報送信ステップは、前記SNSシステムのアプリケーションプログラムにおいて実行される、請求項1または請求項2に記載のオンラインシステムを用いた警護システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、警護システム及び警備方法に関し、特に、オンラインシステムを用いた警護システム及び警備方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、要人が一人でいるときに緊急事態や異常状態が発生したとき、これを直ちに警護者に通報することができるシステムがある(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8-287385号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載された発明では、要人(VIP)警護を目的とした発明であり、一般の人が気軽に使用することができるシステムではない。
また、身の危険を感じるレベルは人それぞれであるのに対して場合によっては、身の危険を感じて警察に通報しても対応してくれないということも発生しているため警察への通報を躊躇してしまうという問題もある。さらに、外国において現地語等を話すことができない環境では、身の危険を感じても現地の警察に通報することを躊躇し、結果的に重大な事件に巻き込まれてしまうということもある。
【0005】
本発明の目的は、このようなことに鑑みてなされたものであり、利用者が気軽に使用することができる警護システを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的は、
警護を依頼したいユーザー(以下、「依頼元ユーザー」という。)が、所定の端末(10)を用いて、所定のSNSシステムを介し、該SNSシステムを使用しているユーザー(以下、「受託可能ユーザー(20a、20b、20c)」という。)に緊急情報を送信する緊急情報送信ステップ(ステップS101、S103、S105、ステップS201、S203、S205)と、
前記緊急情報を受信した前記受託可能ユーザーのうちの少なくとも一のユーザー(以下、「受託ユーザー」という。)が、所定の端末を用いて、前記依頼元ユーザーの警護を行うことの情報を送信する受託情報送信ステップ(ステップS107、S109、ステップS207、S209)と、
前記依頼元ユーザーの前記端末の位置情報と前記受託ユーザーの前記端末の位置情報をそれぞれの前記端末において共有するリアルタイム位置情報送信ステップ(ステップS111、ステップS211)と、
前記受託ユーザーの前記端末に報酬に関する情報を送信する報酬情報送信ステップ(ステップS115、ステップS215)と、を有する、オンラインシステムを用いた警護システム(1、2)、
によって達成される。
【0007】
また、上記目的は、
前記依頼元ユーザーが予め登録しているユーザーのうちの任意のユーザーを前記受託可能ユーザー(313)として登録することが可能である、上記のオンラインシステムを用いた警護システム(1、2)、
によっても達成される。
【0008】
また、上記目的は、
前記緊急情報送信ステップは、前記SNSシステムのアプリケーションプログラムにおいて実行される、上記のオンラインシステムを用いた警護システム(1、2)、
によっても達成される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、利用者が気軽に使用することができる警護システを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態による警護システム1の概略図である。
図2】本発明の実施形態による警護システム1に用いるサーバー30の記憶情報31を説明する概略図である。
図3】本発明の実施形態による警護システム1のフローチャートである。
図4】本発明の実施形態による警護システム1において用いられる端末に表示される画面の一例である。
図5】本発明の実施形態による警護システム1において用いられる端末に表示される画面の一例である。
図6】本発明の実施形態による警護システム1において用いられる端末に表示される画面の一例である。
図7】本発明の実施形態による警護システム1において用いられる端末に表示される画面の一例である。
図8】本発明の実施形態による警護システム2の概略図である。
図9】本発明の実施形態による警護システム2に用いるサーバー50の記憶情報51を説明する概略図である。
図10】本発明の実施形態による警護システム2のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図1図7を用いて、本発明の実施形態による警護システム1を説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施形態による警護システム1の概略図である。警護システム1は、警護を依頼したい人(以下、「依頼元ユーザー」という。)の端末10と当該警護の依頼を受託可能な人(以下、「受託可能ユーザー」という。)の端末20a~20cとこれらの人が利用しているSNSサーバー30と端末10、20a~20cとSNSサーバー30を相互につなげる通信環境で構成される。なお、本発明の実施形態による警護システム1の説明にといて端末20a~20cを例示しているが、受託可能ユーザーの端末は4個以上であってもよいし、2個以下であってももちろんよいし、SNSサーバー30は、このSNSにおいて運用されるものであれば複数設けられる場合があってもよい。
【0013】
図2は、SNSサーバー30において、警護システム1の運用のために設けられる記憶情報31の概略図である。記憶情報31は、SNSのユーザー毎に設けられる。緊急情報受信フラッグ310は、当該ユーザーの端末10から送信された緊急情報を受信した場合にオンになり、後述する報酬情報送信が行われることでオフとなるフラッグである。受託情報受信フラッグ1_311は、他人からの緊急情報を受託する場合にオンになり、後述する報酬情報送信が行われることでオフとなるフラッグである。受託情報受信フラッグ2_312は、自身が発信した緊急情報が受託された場合にオンになり、後述する報酬情報送信が行われることでオフとなるフラッグである。なお、これらのフラッグは、所定の時間(例えば、24時間)が経過した後にオフになるように設定されてもよい。受託可能ユーザー登録情報313は、いわゆる友達や知人登録されているユーザーを登録する登録情報である。受託ユーザー登録情報は、自身が発信した緊急情報を受信し、警護依頼を受託したユーザーを一時的に記憶する登録情報である。受託ユーザーは、受託可能ユーザーのうちの一、若しくは複数が登録されることになるが、警護依頼を受託する者が現れなかった場合には、受託可能ユーザー以外のユーザーが登録される場合がある。なお、受託可能ユーザーは、報酬情報送信が行われることで消去されるが、所定の時間(例えば、24時間)が経過した後にオフになるように設定されてもよい。位置情報315は、当該ユーザーの端末10の位置情報がリアルタイムにて記憶される。報酬情報316は、警護依頼の報酬条件やSNSにおいて利用可能なポイント情報やキャッシュレス決済サービスを利用した報酬の支払いに関する情報等が記憶される。
【0014】
図3は、本発明の実施形態による警護システム1のフローチャートである。まず、ステップS101において、緊急情報送信ステップが実行される。緊急情報送信ステップでは、SNSユーザーの依頼元ユーザーが、SNSシステムにおいて標準的に用いられるアプリケーションプログラムにおいて設けられた警護依頼ボタンを押下することで、受託可能ユーザーに向けて警護依頼の情報を送信する。警護依頼の情報は、警護依頼の内容、その報酬に関する情報及び端末10の位置情報である。警護依頼の内容およびその報酬に関する情報は、言語入力機能を用いて入力する場合や、予め登録している情報の内から一又は複数を選択する場合がある。また、緊急ボタンを別途設けることで警護依頼の内容およびその報酬に関する情報を送信しない場合があってもよい。緊急ボタンは、依頼元ユーザーが上記の入力や選択を行う余裕がない場合において押されるボタンであり、受託可能ユーザーに向けて、警護依頼の内容およびその報酬に関する情報を送信しない場合でも警護依頼を行うことができる。また、緊急ボタンを押すことで、端末10の録音機能がオンになり、録音されたデータは、SNSサーバー30にリアルタイムにて送信される。また、緊急ボタンが押された後の所定期間(例えば、1時間)に端末10のカメラ機能にて取られた画像や動画もサーバー30に自動的に送信され、端末10には録音やカメラの撮影画像等をサーバー30に送信したことを警告する画像を表示する。また、緊急ボタンが押下されることで送信された録音データ等は、一定期間保存され、依頼元ユーザーであっても依頼元ユーザーの本人確認を厳格にすることで簡単に削除することができないようになっている。なお、緊急情報送信ステップは、SNSシステムに連携するアプリケーションプログラムにおいて実行される場合があってもよい。
【0015】
ステップS101の次のステップS103において、緊急情報受信ステップが実行される。緊急情報受信ステップでは、SNSサーバー30において依頼元ユーザーが送信した緊急情報を受信するステップである。ステップS103の次のステップ105において、一斉送信ステップが実行される。一斉送信ステップでは、SNSサーバー30において、予め登録されている受託可能ユーザーに依頼元ユーザーから送信された緊急情報を一斉送信するステップである。なお、依頼元ユーザーの端末10の位置の周辺(例えば、半径10km以内)に受託可能ユーザーが存在しない場合には、依頼元ユーザーの端末10の位置の周辺に存在しているSNSユーザーの任意のユーザー(例えば、他人からの警護依頼を受けることを予め宣言しているユーザー)に当該緊急情報を一斉送信する場合があってもよい。
【0016】
ステップS105の次のステップ107において、受託情報送信ステップが実行される。受託情報送信ステップでは、緊急情報を受信した受託可能ユーザーの内、警護依頼を受託する受託ユーザーが、SNSシステムにおいて標準的に用いられるアプリケーションプログラムにおいて設けられた受託ボタンを押下することで、依頼元ユーザーに向けて警護依頼の受託する旨と受託ユーザーの端末の位置情報が送信される。なお、受託ボタンを押下することで、依頼元ユーザーとの音声通信も可能となる(図4参照)。
【0017】
ステップS107の次のステップS109において、受託情報受信ステップが実行される。緊急情報受信ステップでは、SNSサーバー30において受託ユーザーが送信した受託情報を受信するステップである。ステップS109の次のステップ111において、リアルタイム位置情報送信ステップが実行される。リアルタイム位置情報送信ステップでは、SNSサーバー30が依頼元ユーザーの端末10と受託ユーザーの端末のそれぞれに、それぞれの端末の位置情報を送信し、それぞれの端末において互いの位置情報を共有するステップである(図5参照)。
【0018】
ステップS111の次のステップS113において、報酬支払ステップが実行される。報酬支払ステップでは、SNSサーバー30が依頼元ユーザーの端末10に報酬支払に関する情報を送信し、依頼元ユーザーの端末に報酬支払ボタンを表示させる(図6参照)。依頼元ユーザーは、警護が行われた報酬を支払う場合に報酬支払ボタンを押下し、サーバー30は、予め登録されている報酬情報に基づいて報酬支払に関する情報を受託ユーザーに送信することで受託ユーザーに報酬を支払う。なお、受託ユーザーが複数人となる場合には、報酬を支払う受託ユーザーを複数人の内から任意に選択する画面が表示される。
【0019】
ステップS113の次のステップS115において、報酬情報送信ステップが実行される。報酬情報送信ステップでは、SNSサーバー30が依頼元ユーザーの端末10および受託ユーザーの端末に、依頼元ユーザーから報酬が支払われた情報を送信し(図7参照)、本発明の実施形態による警護システム1が終了する。
【0020】
このように、本発明の実施形態による警護システム1は、SNSシステムを利用することで、SNSユーザーが気軽に使用すること可能となる。SNSユーザーのうちのいわゆる友達登録や知人登録されている人に警護依頼を行うことが可能なため、警護を依頼する人も警護を依頼される人も安心感を得つつ、相互扶助による警護システムが実現できる。また、外国等の現地言語がわからない場合においては、現地警察への通報ができない場合やためらう場合があり、この警護システム1を利用することも有用である。
【0021】
図8図10を用いて、本発明の実施形態による警護システム2を説明する。なお、上述の警護システム1と同じ構成については符号を同一にすることでその説明を省略する場合がある。
【0022】
図8は、本発明の実施形態による警護システム2の概略図である。警護システム2は、警護システム1の構成にサーバー50を追加したシステムである。図9は、サーバー50において、警護システム2の運用のために設けられる記憶情報51の概略図である。記憶情報51は、警護システム2を利用するSNSのユーザー毎に設けられる。なお、本発明の実施形態による警護システム2は、SNSサーバー30を利用するものであるが、同時に別のSNSサーバーを複数利用することも可能である。
【0023】
図9は、本発明の実施形態による警護システム2のフローチャートである。まず、ステップS201において、緊急情報送信ステップが実行される。緊急情報送信ステップでは、SNSユーザーの依頼元ユーザーが、SNSシステムにおいて標準的に用いられるアプリケーションプログラムとは別のアプリケーションプログラム(以下、「警護システム専用アプリ」という。)において設けられた警護依頼ボタンを押下することで、サーバー50に記憶されている受託可能ユーザーに向けて警護依頼の情報を送信する。警護依頼の情報は、警護システム専用アプリがSNSシステムにおいて標準的に用いられるアプリケーションプログラムと連携することで、SNSユーザーである受託可能ユーザーに向けて警護依頼の情報を送信する。警護依頼の情報は、警護依頼の内容、その報酬に関する情報及び端末10の位置情報である。警護依頼の内容およびその報酬に関する情報は、言語入力機能を用いて入力する場合や、予め登録している情報の内から一又は複数を選択する場合がある。また、緊急ボタンを別途設けることで警護依頼の内容およびその報酬に関する情報を送信しない場合があってもよい。緊急ボタンは、依頼元ユーザーが上記の入力や選択を行う余裕がない場合において押されるボタンであり、受託可能ユーザーに向けて、警護依頼の内容およびその報酬に関する情報を送信しない場合でも警護依頼を行うことができる。また、緊急ボタンを押すことで、端末10の録音機能がオンになり、録音されたデータは、サーバー50にリアルタイムにて送信される。また、緊急ボタンが押された後の所定期間(例えば、1時間)に端末10のカメラ機能にて取られた画像や動画もサーバー50に自動的に送信され、端末10には録音やカメラの撮影画像等をサーバー50に送信したことを警告する画像を表示する。また、緊急ボタンが押下されることで送信された録音データ等は、一定期間保存され、依頼元ユーザーであっても依頼元ユーザーの本人確認を厳格にすることで簡単に削除することができないようになっている。
【0024】
ステップS201の次のステップS203において、緊急情報受信ステップが実行される。緊急情報受信ステップでは、SNSサーバー30において依頼元ユーザーが警護システム専用アプリを用いて送信された緊急情報を受信するステップである。ステップS203の次のステップ205において、一斉送信ステップが実行される。一斉送信ステップでは、SNSサーバー30において、サーバー50に登録されている受託可能ユーザーに依頼元ユーザーから送信された緊急情報を一斉送信するステップである。なお、依頼元ユーザーの端末10の位置の周辺(例えば、半径10km以内)に受託可能ユーザーが存在しない場合には、依頼元ユーザーの端末10の位置の周辺に存在しているSNSユーザーの任意のユーザー(例えば、他人からの警護依頼を受けることを予め宣言しているユーザー)に当該緊急情報を一斉送信する場合があってもよい。
【0025】
ステップS205の次のステップ207において、受託情報送信ステップが実行される。受託情報送信ステップでは、緊急情報を受信した受託可能ユーザーの内、警護依頼を受託する受託ユーザーが、SNSシステムにおいて標準的に用いられるアプリケーションプログラムにおいて設けられた受託ボタンを押下することで、サーバー50に受託する旨の情報と受託ユーザーの端末の位置情報が送信される。受託ボタンを押下することで、依頼元ユーザーとの音声通信も可能となる。なお、受託ボタンは、警護システム専用アプリによって導出されるボタンである。
【0026】
ステップS209の次のステップ211において、リアルタイム位置情報送信ステップが実行される。リアルタイム位置情報送信ステップでは、サーバー50が依頼元ユーザーの端末10と受託ユーザーの端末のそれぞれに、SNSシステムを介して、それぞれの端末の位置情報を送信し、それぞれの端末において互いの位置情報を共有するステップである。
【0027】
ステップS211の次のステップS213において、報酬支払ステップが実行される。報酬支払ステップでは、サーバー50がSNSシステムを介して依頼元ユーザーの端末10に報酬支払に関する情報を送信し、依頼元ユーザーの端末に報酬支払ボタンを表示させる(図6参照)。依頼元ユーザーは、警護が行われた報酬を支払う場合に報酬支払ボタンを押下し、サーバー50は、予め登録されている報酬情報に基づいて報酬支払に関する情報をSNSシステムを介して受託ユーザーに送信することで受託ユーザーに報酬を支払う。なお、受託ユーザーが複数人となる場合には、報酬を支払う受託ユーザーを複数人の内から任意に選択する画面が表示される。
【0028】
ステップS213の次のステップS215において、報酬情報送信ステップが実行される。報酬情報送信ステップでは、サーバー50がSNSシステムを介して、依頼元ユーザーの端末10および受託ユーザーの端末に、依頼元ユーザーから報酬が支払われた情報を送信し、本発明の実施形態による警護システム2が終了する。
【0029】
このように、本発明の実施形態による警護システム2は、サーバー50を用いることで、様々なSNSシステムを同時に複数利用することも可能となり、利用者の利便性が向上する。
【0030】
上述の実施形態は、本発明の好適な一例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、上述の説明によって不当に限定されるものではない。また、上述の実施形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。また、上述の実施形態で説明される構成は相互に付け足したり組み合わせたりしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明は、様々な警護システムにおいて広く利用可能である。
【符号の説明】
【0032】
1、 2 警護システム
2、 10、20a~20c 端末
30、50 サーバー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2022-01-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
SNSシステムで用いられるユーザーの端末とサーバーとで構成される警護システムであって、
前記ユーザーの端末は、前記サーバーに、緊急情報を送信可能であり、
前記サーバーは、前記緊急情報を送信したユーザーが前記SNSシステムで知人登録しているユーザーを警護依頼を委託する可能性のあるユーザー(以下、「受託可能ユーザー」という)として登録可能であり、
前記サーバーは、前記緊急情報を受信すると、前記受託可能ユーザーに、該緊急情報に基づいた情報(以下、「警護依頼情報」という。)を一斉送信し、
前記警護依頼情報を受信した前記受託可能ユーザーの端末(以下、「受託ユーザー端末」という。)は、前記サーバーに、前記警護依頼情報に応じる情報(以下、「受託情報」という。)を送信可能であり、
前記サーバーは、リアルタイムで前記緊急情報を送信した端末(以下、「依頼元ユーザー端末」という。)の位置情報を前記受託情報を送信した前記受託ユーザー端末に送信し、該受託情報を送信した該受託ユーザー端末の位置情報を該依頼元ユーザー端末に送信し、
前記サーバーは、前記受託情報を送信した前記受託ユーザー端末に、警護を実行したことによって発生した報酬に関する情報を送信し、
前記サーバーは、前記緊急情報を受信して前記受託可能ユーザーに前記警護依頼情報を送信した後で警護依頼を受託するユーザーが現れなかった場合に、前記SNSシステムで知人登録されたユーザーではないユーザーに、該緊急情報を送信する、警護システム。