(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022107162
(43)【公開日】2022-07-21
(54)【発明の名称】シャワーヘッド
(51)【国際特許分類】
A47K 3/28 20060101AFI20220713BHJP
【FI】
A47K3/28
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021001933
(22)【出願日】2021-01-08
(71)【出願人】
【識別番号】000144072
【氏名又は名称】SANEI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】特許業務法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】片岡 健介
【テーマコード(参考)】
2D132
【Fターム(参考)】
2D132FA02
2D132FA14
2D132FB02
2D132FC02
2D132FC04
2D132FD01
2D132FD02
2D132FE02
2D132FJ01
2D132FJ09
2D132FJ12
2D132FJ18
2D132FJ30
2D132FJ35
(57)【要約】
【課題】止水時にヘッド本体内の残留水を外部に適切に排出することが可能なシャワーヘッドを提供すること。
【解決手段】シャワー通水路から供給される湯水を外部に散水するシャワーヘッド10であって、シャワー通水路と接続される接続口11Dを備える中空状のヘッド本体10Aと、ヘッド本体10Aの底板部を成し、ヘッド本体10A内に供給される湯水を外部に散水する複数の散水孔12Cを備える散水板12と、を有する。ヘッド本体10Aは、散水板12を鉛直下方に向けることが可能とされる。散水板12が、ヘッド本体10A内に面する裏側面を中心部に向かって下り勾配となるように傾斜させる傾斜面部12Bを備える。複数の散水孔12Cのうちのいずれかが、散水板12の傾斜面部12Bを下った先の底面部12Aに形成される。
【選択図】
図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャワー通水路から供給される湯水を外部に散水するシャワーヘッドであって、
前記シャワー通水路と接続される接続口を備える中空状のヘッド本体と、
該ヘッド本体の底板部を成し、前記ヘッド本体内に供給される湯水を外部に散水する複数の散水孔を備える散水板と、を有し、
前記ヘッド本体が、前記散水板を鉛直下方に向けることが可能とされ、前記散水板が、前記ヘッド本体内に面する裏側面を中心部に向かって下り勾配となるように傾斜させる傾斜面部を備え、前記複数の散水孔のうちのいずれかが、前記散水板の前記傾斜面部を下った先の底面部に形成されるシャワーヘッド。
【請求項2】
請求項1に記載のシャワーヘッドであって、
前記複数の散水孔のうちの他のいずれか、前記傾斜面部の上がった先の上端部に形成されるシャワーヘッド。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のシャワーヘッドであって、
前記傾斜面部が、前記底面部の外周縁と前記ヘッド本体の中空内部の外周縁との間を連続的に延びるシャワーヘッド。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載のシャワーヘッドであって、
前記ヘッド本体の中空内部の中央領域の高さ寸法が、中空内部の外周縁領域の高さ寸法よりも大きく設定されるシャワーヘッド。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載のシャワーヘッドであって、
前記接続口が、前記ヘッド本体の中心部に設けられ、前記ヘッド本体の中空内部における前記接続口の直下に、前記接続口から供給される湯水の流れ方向を軸方向から径方向の外向きへと変える水流変更板を備えるシャワーヘッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シャワーヘッドに関する。詳しくは、シャワー通水路から供給される湯水を外部に散水するシャワーヘッドに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、浴室の壁に固定されて使用者に頭上からシャワー水を散水する、いわゆるオーバーヘッド式のシャワー装置が開示されている。このシャワー装置は、シャワーヘッドの内部に逆止弁が取り付けられており、止水時にシャワー通水路が遮断される構成とされる。それにより、止水時に、シャワーヘッドからの散水が短時間で止められるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術では、止水時にシャワーヘッドからの散水自体は止められるものの、シャワーヘッド内に残留水が留まりやすい。すなわち、シャワーヘッドが斜めに向けられている場合には、止水時に内部の残留水が重力作用により外部へと抜けやすい。しかし、シャワーヘッドが真っ直ぐ下方に向けられている場合には、シャワーヘッド内の残留水が表面張力の作用により内部に留まりやすくなる。
【0005】
残留水がシャワーヘッド内に留まると、時間経過と共に残留水が冷えてしまい、次回使用時にシャワーヘッドから使用者の頭上に向けて冷水が散水されることとなる。そこで、本発明は、止水時にヘッド本体内の残留水を外部に適切に排出することが可能なシャワーヘッドを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のシャワーヘッドは次の手段をとる。すなわち、シャワーヘッドは、シャワー通水路から供給される湯水を外部に散水するシャワーヘッドである。このシャワーヘッドは、シャワー通水路と接続される接続口を備える中空状のヘッド本体と、ヘッド本体の底板部を成し、ヘッド本体内に供給される湯水を外部に散水する複数の散水孔を備える散水板と、を有する。ヘッド本体は、散水板を鉛直下方に向けることが可能とされる。散水板が、ヘッド本体内に面する裏側面を中心部に向かって下り勾配となるように傾斜させる傾斜面部を備える。複数の散水孔のうちのいずれかが、散水板の傾斜面部を下った先の底面部に形成される。
【0007】
上記構成によれば、散水板に形成された傾斜面部により、止水時に、ヘッド本体内の残留水に対し、傾斜面部に沿って流れ落ちようとする動作に伴う揺らぎの継続が促されるようになる。したがって、止水時には、上記残留水を、表面張力の作用に抗して、傾斜面部を下った先の底面部に形成された散水孔から外部に適切に排出することができる。すなわち、ヘッド本体が、止水時に表面張力の作用により内部に残留水が溜まりやすい向き(鉛直下方)に向けることが可能な構成であっても、上記傾斜面部により残留水を外部に適切に排出することができる。
【0008】
また、本発明のシャワーヘッドは、更に次のように構成されていてもよい。複数の散水孔のうちの他のいずれか、傾斜面部の上がった先の上端部に形成される。
【0009】
上記構成によれば、止水時に、残留水が傾斜面部に沿って流れ落ちる作用により、傾斜面部の上がった先の上端部に形成される散水孔からは外部の空気が取り込まれやすくなる。そのため、ヘッド本体内の残留水の表面張力の釣り合いがより崩されやすくなる。したがって、止水時に、残留水をより適切に外部に排出することができる。
【0010】
また、本発明のシャワーヘッドは、更に次のように構成されていてもよい。傾斜面部が、底面部の外周縁とヘッド本体の中空内部の外周縁との間を連続的に延びる。
【0011】
上記構成によれば、止水時に、ヘッド本体内の残留水を傾斜面部に沿って下方へと流す揺らぎの作用を、ヘッド本体内の広い範囲に亘ってもたらすことができる。したがって、止水時に、残留水をより適切に外部に排出することができる。
【0012】
また、本発明のシャワーヘッドは、更に次のように構成されていてもよい。ヘッド本体の中空内部の中央領域の高さ寸法が、中空内部の外周縁領域の高さ寸法よりも大きく設定される。
【0013】
上記構成によれば、ヘッド本体を、中空内部の高さ寸法が大きくとられた中央領域において揺らぎの継続をより適切に促せる構成としつつ、外周縁領域まで湯水をより適切な勢いで行き渡らせることのできる構成とすることができる。
【0014】
また、本発明のシャワーヘッドは、更に次のように構成されていてもよい。接続口が、ヘッド本体の中心部に設けられ、ヘッド本体の中空内部における接続口の直下に、接続口から供給される湯水の流れ方向を軸方向から径方向の外向きへと変える水流変更板を備える。
【0015】
上記構成によれば、水流変更板により、接続口の直下に傾斜面部の下った先の底面部が位置する構成であっても、同底面部に形成される散水孔に過度な散水圧を掛けることなく、散水圧を径方向に広く分散させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】第1の実施形態に係るシャワーヘッドが適用されたシャワー装置の概略構成を表す正面図である。
【
図3】シャワーヘッドを上側から見た斜視図である。
【
図4】シャワーヘッドを下側から見た斜視図である。
【
図5】シャワーヘッドを下側から見た部分断面斜視図である。
【
図7】シャワーヘッドを上側から見た分解斜視図である。
【
図8】シャワーヘッドを下側から見た分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
【0018】
《第1の実施形態》
(シャワーヘッド10の概略構成について)
始めに、本発明の第1の実施形態に係るシャワーヘッド10の構成について、
図1~
図10を用いて説明する。なお、以下の説明において、手前、奥、上、下、左、右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。また、以下の説明において、具体的な参照図を示さない場合、或いは参照図に該当する符号がない場合には、
図1~
図10のいずれかの図を適宜参照するものとする。
【0019】
図1~
図2に示すように、本実施形態に係るシャワーヘッド10は、浴室の壁面Wに設置されるシャワー装置1に適用されている。詳しくは、シャワーヘッド10は、浴室の壁面Wに固定されて使用者に頭上からシャワー水を散水する、いわゆるオーバーヘッド式のシャワー構造を備えた構成とされる。
【0020】
上記シャワー装置1は、浴室の壁面Wに取り付けられる混合水栓2と、混合水栓2に壁面Wから湯水を供給する給湯管3A及び給水管3Bと、を備える。また、シャワー装置1は、混合水栓2から上方に延びるシャワー供給管4と、シャワー供給管4の先に取り付けられるシャワーヘッド10と、を有する。ここで、シャワー供給管4が、本発明の「シャワー通水路」に相当する。
【0021】
混合水栓2は、給湯管3A及び給水管3Bから供給される湯水の混合割合を内部で調節することが可能な温調機能を備える。また、混合水栓2は、上記混合した湯水の吐水/止水を切り替えることが可能な切替機能と、吐出する湯水の量を調節することが可能な吐出量の調節機能と、を備える。
【0022】
上記湯水の混合割合の調節は、水栓本体2Aの向かって左側の側部に取り付けられた略円筒型の温度調節ハンドル2Bの操作によって行われる。また、吐水/止水の切り替え及び吐出量の調節は、水栓本体2Aの向かって右側の側部に取り付けられた略円筒型の切替ハンドル2Cの操作によって行われる。
【0023】
具体的には、使用者が温度調節ハンドル2Bを所望の回転位置へと回すことで、水栓本体2Aの内部で混合される湯水の混合割合が、上記の回転位置に応じた設定温度となるように調節される。また、使用者が切替ハンドル2Cを所定の止水位置(図示位置)から上向きに回すことで、その回転移動量に応じた量の湯水が、水栓本体2Aに流路接続されたシャワー供給管4を通してシャワーヘッド10へと吐出される。
【0024】
上記シャワー装置1は、更に、シャワー供給管4の経路途中に設けられて、配管経路に残る冷えた残留水や使用初期の混合水栓2から吐出される冷水を外部へと排出することができる冷水排出装置5を有する。この冷水排出装置5は、混合水栓2から吐出される湯水をシャワーヘッド10から散水する際、配管内に残る使用初期の冷水がシャワーヘッド10から使用者に散水されることがないよう、配管内の冷水を外部に排出する構成とされる。
【0025】
具体的には、冷水排出装置5は、装置本体5Aの内部に、図示しない感温式の流路切替弁体とダイヤフラム式の流路切替弁体とを備えた構成とされる。上記冷水排出装置5は、混合水栓2から流れ込む湯水や装置本体5A内の残留水が所定温度より冷えた冷水となる時には、この冷水を各切替弁体の作動により装置本体5Aの背面から延びる冷水排出管5C(
図2参照)から外部に排出する。
【0026】
また、冷水排出装置5は、混合水栓2から流れ込む湯水が所定温度以上の温水となる時には、この温水を各切替弁体の作動によりシャワー供給管4の流通経路へと流してシャワーヘッド10から散水させる。また、冷水排出装置5は、混合水栓2が止水された後、装置本体5A内及びそれより下流側(図示上方側)に延びるシャワー供給管4内の残留水が冷水となった時にも、この冷水を各切替弁体の作動に伴う重力作用により冷水排出管5Cから外部に排出する。
【0027】
なお、冷水排出装置5は、特開2020-099499号公報に開示された公知の構成と同一のものとなっている。したがって、冷水排出装置5の各部の具体的な構成についての説明は省略することとする。冷水排出装置5は、その装置本体5Aの手前側の側面に設けられたON/OFFハンドル5Bの回転操作により、冷水排出機能のON/OFFが切り替えられる構成とされる。
【0028】
すなわち、冷水排出装置5は、ON/OFFハンドル5Bが「ON」の位置に合わされることにより、冷水がシャワーヘッド10から散水されることを防止する機能オン状態に切り替えられる。また、冷水排出装置5は、ON/OFFハンドル5Bが「OFF」の位置に合わされることにより、冷水がシャワーヘッド10から散水されることを防止しない機能オフ状態に切り替えられる。
【0029】
上記冷水排出装置5は、シャワー供給管4の混合水栓2から上方に延びる第1管部4Aの経路途中に設けられる。そのため、冷水排出装置5は、混合水栓2の止水時には、それ(冷水排出装置5)より下流側(図示上方側)に延びる第1管部4A内の残留水が冷水となった場合に、この冷水を重力作用により冷水排出管5Cから外部に排出する。
【0030】
詳しくは、冷水排出装置5は、上記止水時には、それより下流側(図示上方側)に延びる第1管部4A内の冷えた残留水と、第1管部4Aの上端から手前側へと略水平状に延びる第2管部4B内の冷えた残留水と、をそれぞれ重力作用により冷水排出管5Cから外部に排出する。しかし、冷水排出装置5は、シャワー供給管4の第2管部4Bの手前側の先端部に接続されるシャワーヘッド10内の残留水は、排出することができない構成とされる。
【0031】
その理由は、シャワーヘッド10が、第2管部4Bの先端部に吊り下げ状に接続されているためである。そのため、シャワーヘッド10内の残留水は、重力作用が働いても、第2管部4Bや第1管部4Aには引き込まれずに、シャワーヘッド10から下に流れ落ちるように排出されることとなる。しかし、上記重力作用にも拘らず、シャワーヘッド10内の残留水が、表面張力の作用によりシャワーヘッド10内に留まることがあると、次回使用時に冷水となって使用者に散水されてしまうおそれがある。
【0032】
特に、シャワーヘッド10が散水面(下面)を下方に真っ直ぐ向けた状態で使用される場合、シャワーヘッド10内で残留水の表面張力が釣り合いやすくなる。そのため、シャワーヘッド10内に残留水が留まりやすくなる。すなわち、シャワーヘッド10が散水面(下面)を手前側に斜めに向けた状態で使用される場合(
図2の仮想線状態の場合)には、散水面が斜めを向いていることで、傾斜した散水面の上の方の散水孔12Cから浴室内の空気が入り込んで、シャワーヘッド10内での残留水の表面張力の釣り合いが崩れやすくなる。
【0033】
しかし、シャワーヘッド10が散水面(下面)を下方に真っ直ぐ向けた状態では、上記のような空気の入り込みが生じにくいため、表面張力の釣り合いが崩れにくくなる。その結果、シャワーヘッド10内に残留水が留まりやすくなる。そこで、このような問題を生じないよう、本実施形態のシャワーヘッド10は、上記のように散水面(下面)を下方に真っ直ぐ向けた状態で使用されても、止水時に内部の残留水を適切に外部に排出することができる構成とされる。
【0034】
(シャワーヘッド10の詳細構成について)
以下、シャワーヘッド10の各部の具体的な構成について、詳しく説明する。
図3~
図4に示すように、シャワーヘッド10は、略円盤状に組み付けられた構造体から成る。具体的には、シャワーヘッド10は、
図1~
図2で前述したシャワー供給管4の第2管部4Bの先端部に流路接続される管継手14を備えるヘッド本体10Aと、シャワーヘッド10の周囲側面及び天板の意匠面を成す略円筒容器形状のヘッドカバー10Bと、を有する。
【0035】
図4~
図6に示すように、上記シャワーヘッド10の散水面を成す下面は、円板形状の底面部12Aと、その周りを面一状に取り囲む略リング板形状の化粧板13と、によって構成される。底面部12Aは、ヘッド本体10Aの底板部を成す散水板12の中央部を成す。上記底面部12Aには、ヘッド本体10A内に供給される湯水を外部に散水するための複数の丸孔状の散水孔12Cが形成されている。
【0036】
また、化粧板13には、その所々の箇所に、化粧板13の裏側から延びる散水板12の各ノズル12Dを内部に通す複数の丸孔状の通し孔13Bが形成されている。これら通し孔13Bにより、散水板12から延びる各ノズル12Dが、化粧板13と面一状を成すように外部に露出した状態に設けられる。各ノズル12Dは、
図5~
図6に示すように、後述する散水板12の傾斜面部12Bに形成された対応する各散水孔12Cと連通しており、ヘッド本体10A内に供給される湯水を外部に散水できるように送り流す流路を形成するものである。
【0037】
上記シャワーヘッド10は、
図2に示すように、上記ヘッド本体10Aの管継手14が、シャワー供給管4の第2管部4Bの先端部に対し、ボールジョイント6を介して下方から流路接続されている。それにより、シャワーヘッド10は、シャワー供給管4の第2管部4Bに対して、上記ボールジョイント6を支点にその散水面(下面)を手前側に斜めに向けたり下方に真っ直ぐ向けたりする手動による角度調節を行える構成とされる。
【0038】
上記シャワーヘッド10は、管継手14とボールジョイント6との嵌め合いによる摺動摩擦抵抗力により、上記角度調節されたそれぞれの位置にて保持される構成とされる。ヘッド本体10Aは、
図7~
図8に示すように、その天板部を成す略円板状の本体板11と、底板部を成す略円板状の散水板12と、散水板12を底側から覆う略リング板形状の化粧板13と、前述した管継手14と、を有する。本体板11、散水板12及び化粧板13は、それぞれ、射出成形された樹脂部品から成る。
【0039】
ヘッド本体10Aは、
図5~
図6に示すように、上記本体板11と散水板12とが互いに中空の円盤形状を成すように上下に組み付けられて構成される。上記本体板11は、
図7~
図8に示すように、その円板本体の中央部が平坦な円板形状を成す平面部11Aから成り、周縁部が上記平面部11Aの外周縁から斜め外方に跳ね上がるリング板形状の傾斜面部11Bから成る構成とされる。上記本体板11は、その円板本体の一般面部が全域に亘って板厚一定の形で延びる形状とされている。
【0040】
また、本体板11の中心部には、本体板11から上方に略円筒状に突出する接続管部11Cが形成されている。接続管部11Cは、その内部に丸孔状に貫通する接続口11Dが形成された構成とされる。上記接続管部11Cは、
図7に示すように、その本体板11から上方に突出する円筒部分の外周部に、管継手14の下側の円筒部分が上方から螺合されて連結される構成とされる。上記連結により、接続管部11Cが、管継手14と互いに一体的に流路接続される(
図6参照)。
【0041】
また、
図5及び
図8に示すように、上記本体板11は、上記接続管部11Cの直下に、本体板11から下方に離れて管軸方向に面を向ける円板形状の水流変更板11Eが形成された構成とされる。上記水流変更板11Eは、接続管部11Cの下端部の周方向の4箇所の部位から下方に延び出る脚部を介して、本体板11から下方に離間した位置に一体的に吊持された構成とされる。
【0042】
上記水流変更板11Eは、
図6に示すように、接続口11Dの口径よりも大きな直径を備えた円板形状から成る。上記水流変更板11Eは、接続口11Dの直下に、接続口11Dよりも広い平坦面を管軸方向に真っ直ぐ向けた状態として設けられる。それにより、水流変更板11Eは、
図9に示すように、接続口11Dから供給される湯水の流れ方向を、管軸方向から径方向の外向きへと変えるようになっている。
【0043】
図5及び
図8に示すように、本体板11の外周部には、外周部に沿って下方に円筒状に突出する周縁筒部11Fが形成されている。周縁筒部11Fは、散水板12の外周縁近傍に沿って上方に円筒状に突出するように形成された嵌合筒部12Eの外周部にOリングを介してシールされた状態に嵌められる部位とされる。
【0044】
また、本体板11の円板上の所々の箇所には、下方に向かって丸孔状の溝を形成する締結溝11Gが形成されている。これら締結溝11Gは、本体板11の平面部11Aの外周縁に沿った周方向の4箇所と、傾斜面部11Bの外周縁に沿った周方向の4箇所と、にそれぞれ形成されている。
【0045】
これら締結溝11Gは、
図7に示すように、それらの中心部に丸孔状に貫通する孔が形成された構成とされる。これら締結溝11Gは、散水板12の対応する各箇所から上方に突出する各小筒部12Fをそれぞれ内部に嵌合させて、これらに上方から差し込まれるビスBによりこれらを一体的に締結できるようにする締結用の部位とされる。
【0046】
散水板12は、
図5に示すように、本体板11よりもひとまわり大きな円板状を成す形に形成されている。上記散水板12は、
図7~
図8に示すように、その円板本体の中央部が平坦な円板形状を成す底面部12Aから成り、周縁部が上記底面部12Aの外周縁から斜め外方に跳ね上がるリング板形状の傾斜面部12Bから成る構成とされる。上記散水板12は、その円板本体の一般面部が全域に亘って板厚一定の形で延びる形状とされている。
【0047】
図5~
図6に示すように、上記散水板12の底面部12Aは、本体板11の平面部11Aより小さな直径を備える円板形状から成る。具体的には、底面部12Aは、そのヘッド本体10A内に面する上面が前述した水流変更板11Eと略同一の直径を備えた円板形状とされて、水流変更板11Eの直下に同一軸線上の位置に並んで設けられる構成とされる。底面部12Aの下面は、上面よりも大きな直径を備える円板形状とされる。
【0048】
傾斜面部12Bは、そのヘッド本体10A内に面する上面(裏側面)が、底面部12Aの上面の外周縁から斜め外方に真っ直ぐ立ち上がる形状とされる。詳しくは、傾斜面部12Bの上面は、底面部12Aの上面の外周縁からヘッド本体10Aの中空内部の外周縁までの間を連続的に延びる形状とされる。
【0049】
上記傾斜面部12Bは、本体板11の傾斜面部11Bと略同一の勾配で平行に立ち上がる形状とされる。それにより、
図6に示すように、ヘッド本体10Aの中空内部は、本体板11の平面部11Aが天板を形成する中央領域A1では、その高さ寸法が径方向の外側へ向けて漸次先細り状に小さくなっていく形状とされる。
【0050】
一方、ヘッド本体10Aの中空内部は、本体板11の傾斜面部11Bが天板を形成する外周縁領域A2では、その高さ寸法が径方向のいずれの箇所でも同一となる一定の形状とされる。上記外周縁領域A2の高さ寸法は、中央領域A1の最も狭小な外周縁の高さ寸法と略同一の高さ寸法となっている。
【0051】
その結果、ヘッド本体10Aの中空内部は、その外周縁領域A2が中央領域A1よりも流路が狭められた構成とされている。それにより、ヘッド本体10Aの中空内部は、中央の接続口11Dから供給される湯水が、中央領域A1から外周縁領域A2まで適切な勢いで行き渡らせることができるようになっている。
【0052】
上記散水板12は、
図8に示すように、上記底面部12Aと傾斜面部12Bとにそれぞれ複数の丸孔状の散水孔12Cが形成された構成とされる。各散水孔12Cは、散水板12の中心部のまわりに複数の同心円を描くように周方向に並んで形成されている。
【0053】
詳しくは、
図6に示すように、底面部12Aに形成された各散水孔12Cは、底面部12Aの上面の外周縁に沿って周方向に並んで形成されている。それにより、底面部12Aに形成された各散水孔12Cは、傾斜面部12Bの上面の傾斜を下ったすぐ先の位置に形成された構成とされる。
【0054】
また、傾斜面部12Bに形成された各散水孔12Cのうち、最も外周側(径方向の外側)に形成される各散水孔12Cは、傾斜面部12Bの外周縁、すなわちヘッド本体10Aの中空内部の外周縁に沿って周方向に並んで形成されている。それにより、上記傾斜面部12B上の最も外周側に形成される各散水孔12Cは、傾斜面部12Bにおける最も高い位置(上端部)に形成された構成とされる。
【0055】
また、散水板12は、上記傾斜面部12Bに形成された各散水孔12Cから下方へと先細り状に延びる複数のノズル12Dを有する。これらノズル12Dは、前述した化粧板13に形成された対応する各通し孔13B内に通される位置まで下方に延びる形状とされる。各ノズル12Dが化粧板13の各通し孔13B内に通されることで、シャワーヘッド10の散水面となる底面部12Aと化粧板13とには、それぞれ、散水板12に形成された各散水孔12Cが外部と連通した状態に露出するようになっている。
【0056】
図7~
図8に示すように、散水板12の傾斜面部12Bの外周縁には、同外周縁に沿って下方に円筒状に突出する嵌合筒部12Eが形成されている。上記嵌合筒部12Eは、
図5で前述したように、その外周部が本体板11の外周部に形成された周縁筒部11Fの内周部に嵌められて、ヘッド本体10Aの周壁部を形成する部位とされる。上記嵌合筒部12Eは、底面部12Aと同一の高さ位置まで下方に突出すると共に、その突出した先から径方向の外側にフランジ状に張り出す、底面部12Aと面一状の鍔の付いた形状とされる。
【0057】
また、
図7に示すように、上記散水板12の傾斜面部12B上の所々の箇所には、上方に円筒状に突出する小筒部12Fが形成されている。これら小筒部12Fは、前述した本体板11に形成された各締結溝11Gの形成箇所に対応する各箇所に形成されている。各小筒部12Fは、
図5に示すように、散水板12の嵌合筒部12Eが本体板11の周縁筒部11Fに嵌められる組み付けにより、各締結溝11G内に嵌められた状態にセットされる。
【0058】
そして、上記組み付けの後、各小筒部12Fが本体板11の各締結溝11Gに上方から差し込まれるビスBにより各締結溝11Gと締結されることにより、散水板12と本体板11とが互いに一体的に組み付けられる。この組み付けにより、本体板11を天板部とし、散水板12を底板部とする、中空円盤形状のヘッド本体10Aが形成される。詳しくは、本体板11と散水板12とは、互いの円板形状の中心部が同一軸線上の位置に並ぶように組み付けられる構成とされる。
【0059】
上記組み付けられたヘッド本体10Aは、
図9に示すように、管継手14と接続された接続管部11Cの接続口11Dから湯水が内部に取り込まれる。そして、ヘッド本体10A内に取り込まれた湯水は、水流変更板11Eに当たり、水流変更板11Eを吊持する各脚部の間を通って径方向の外側へと送り流される。そして、上記水流変更板11Eから送り流された湯水は、本体板11と散水板12との間を通って外周側へと流されながら、散水板12の所々の箇所に空けられた各散水孔12Cより外部へと散水される。
【0060】
化粧板13は、
図7~
図8に示すように、平坦な略リング板形状に形成されている。上記化粧板13は、
図5~
図6に示すように、その円板本体の一般面部が全域に亘って板厚一定の形で延びる形状とされ、散水板12の底面部12Aと嵌合筒部12Eとの間に底側から面一状に嵌合される構成とされる。
【0061】
具体的には、化粧板13は、その円板本体の中心部に、丸孔状に貫通する嵌合孔13Aが形成された構成とされる。上記嵌合孔13Aは、散水板12の底面部12Aの下面の直径と略同一の孔径を備え、化粧板13を散水板12に下方から被せる組み付けに伴い底面部12Aの周囲に嵌合される。
【0062】
また、化粧板13は、その円板上の所々の箇所に、丸孔状に貫通する複数の通し孔13Bが形成された構成とされる。各通し孔13Bは、前述したように、散水板12の傾斜面部12Bから下方に延びる対応する各ノズル12Dをそれらの内部に通す構成とされる。
【0063】
また、化粧板13は、その外周部に沿った周方向の複数箇所に、上方に向かって板状に突出する複数の嵌合爪13Cを有する。各嵌合爪13Cは、化粧板13を散水板12に下方から被せる組み付けに伴い、散水板12の嵌合筒部12Eの内周部に差し込まれてスナップフィット嵌合される(
図5~
図6参照)。それにより、化粧板13が散水板12に対して抜け止めされた状態に一体的に組み付けられる。上記化粧板13の組み付けにより、シャワーヘッド10は、散水板12が底面部12Aから傾斜する傾斜面部12Bを備えた構成とされていても、散水面を成す下面が面一状の面形状に形成される。
【0064】
上記シャワーヘッド10は、
図9に示すように、ヘッド本体10A内に混合水栓2(
図1~
図2参照)から吐出される湯水が流れ込むことにより、ヘッド本体10A内に湯水が広く行き渡って、各散水孔12Cから湯水が外部へと散水される。また、上記シャワーヘッド10は、
図10に示すように、ヘッド本体10Aへの湯水の供給が止められることで、各散水孔12Cからの湯水の散水が止められる。
【0065】
その際、上記止水に伴ってヘッド本体10A内に残る残留水は、重力作用により各散水孔12Cから外部に順次排出される。具体的には、ヘッド本体10A内に残る残留水は、散水板12に形成された傾斜面部12Bにより、常に、傾斜面部12Bに沿って下方へと流れ落ちようとする作用力を受ける。
【0066】
したがって、この作用により、ヘッド本体10A内の残留水には、傾斜面部12Bに沿って流れ落ちようとする動作に伴う揺らぎの継続が促されるようになる。その結果、止水時には、上記残留水を、表面張力の作用に抗して、傾斜面部12Bの下った先の底面部12Aに形成された各散水孔12Cから外部に適切に排出することができる。
【0067】
また、併せて、シャワーヘッド10は、ヘッド本体10A内の残留水が傾斜面部12Bに沿って流れ落ちる作用により、傾斜面部12Bの上がった先の上端部に形成された各散水孔12Cから外部の空気が取り込まれやすくなる。そのため、ヘッド本体10A内の残留水の表面張力の釣り合いがより崩されやすくなる。したがって、止水時に、残留水をより適切に外部に排出することができる。
【0068】
よって、シャワーヘッド10が散水面(下面)を下方に真っ直ぐ向けた状態とされて、止水時に各散水孔12Cから外部の空気が入り込みにくい状況であっても、上記傾斜面部12Bによる揺らぎの作用や、傾斜面部12Bの上端部に形成された各散水孔12Cからの空気の取り込み作用によって、ヘッド本体10A内での残留水の表面張力の釣り合いを適切に崩して残留水を外部に排出することができる。よって、次回使用時に、シャワーヘッド10から使用者に冷水が散水されてしまうことを適切に防止することができる。
【0069】
(まとめ)
以上をまとめると、第1の実施形態に係るシャワーヘッド10は、次のような構成となっている。なお、以下において括弧書きで付す符号は、上記実施形態で示した各構成に対応する符号である。
【0070】
すなわち、シャワーヘッド(10)は、シャワー通水路(4)から供給される湯水を外部に散水するシャワーヘッド(10)である。このシャワーヘッド(10)は、シャワー通水路(4)と接続される接続口(11D)を備える中空状のヘッド本体(10A)と、ヘッド本体(10A)の底板部を成し、ヘッド本体(10A)内に供給される湯水を外部に散水する複数の散水孔(12C)を備える散水板(12)と、を有する。
【0071】
ヘッド本体(10A)は、散水板(12)を鉛直下方に向けることが可能とされる。散水板(12)が、ヘッド本体(10A)内に面する裏側面を中心部に向かって下り勾配となるように傾斜させる傾斜面部(12B)を備える。複数の散水孔(12C)のうちのいずれかが、散水板(12)の傾斜面部(12B)を下った先の底面部(12A)に形成される。
【0072】
上記構成によれば、散水板(12)に形成された傾斜面部(12B)により、止水時に、ヘッド本体(10A)内の残留水に対し、傾斜面部(12B)に沿って流れ落ちようとする動作に伴う揺らぎの継続が促されるようになる。したがって、止水時には、上記残留水を、表面張力の作用に抗して、傾斜面部(12B)を下った先の底面部(12A)に形成された散水孔(12C)から外部に適切に排出することができる。すなわち、ヘッド本体(10A)が、止水時に表面張力の作用により内部に残留水が溜まりやすい向き(鉛直下方)に向けることが可能な構成であっても、上記傾斜面部(12B)により残留水を外部に適切に排出することができる。
【0073】
また、複数の散水孔(12C)のうちの他のいずれか、傾斜面部(12B)の上がった先の上端部に形成される。上記構成によれば、止水時に、残留水が傾斜面部(12B)に沿って流れ落ちる作用により、傾斜面部(12B)の上がった先の上端部に形成される散水孔(12C)からは外部の空気が取り込まれやすくなる。そのため、ヘッド本体(10A)内の残留水の表面張力の釣り合いがより崩されやすくなる。したがって、止水時に、残留水をより適切に外部に排出することができる。
【0074】
また、傾斜面部(12B)が、底面部(12A)の外周縁とヘッド本体(10A)の中空内部の外周縁との間を連続的に延びる。上記構成によれば、止水時に、ヘッド本体(10A)内の残留水を傾斜面部(12B)に沿って下方へと流す揺らぎの作用を、ヘッド本体(10A)内の広い範囲に亘ってもたらすことができる。したがって、止水時に、残留水をより適切に外部に排出することができる。
【0075】
また、ヘッド本体(10A)の中空内部の中央領域(A1)の高さ寸法が、中空内部の外周縁領域(A2)の高さ寸法よりも大きく設定される。上記構成によれば、ヘッド本体(10A)を、中空内部の高さ寸法が大きくとられた中央領域(A1)において揺らぎの継続をより適切に促せる構成としつつ、外周縁領域(A2)まで湯水をより適切な勢いで行き渡らせることのできる構成とすることができる。
【0076】
また、接続口(11D)が、ヘッド本体(10A)の中心部に設けられ、ヘッド本体(10A)の中空内部における接続口(11D)の直下に、接続口(11D)から供給される湯水の流れ方向を軸方向から径方向の外向きへと変える水流変更板(11E)を備える。上記構成によれば、水流変更板(11E)により、接続口(11D)の直下に傾斜面部(12B)の下った先の底面部(12A)が位置する構成であっても、同底面部(12A)に形成される散水孔(12C)に過度な散水圧を掛けることなく、散水圧を径方向に広く分散させることができる。
【0077】
《その他の実施形態について》
以上、本発明の実施形態を1つの実施形態を用いて説明したが、本発明は上記実施形態のほか、以下に示す様々な形態で実施することができるものである。
【0078】
1.本発明のシャワーヘッドは、浴室の壁面や天井に固定されて使用者に頭上からシャワー水を散水する、いわゆるオーバーヘッド式のシャワー構造から成るものの他、使用者が手で掴んで使用するハンド式のシャワー構造から成るものであっても良い。
【0079】
2.シャワーヘッドに湯水を供給するシャワー通水路は、浴室の壁面に沿って浴室内に露出して設けられる管部材の他、浴室の壁や天井の内部(奥)を通るように埋設されて壁や天井を通してシャワーヘッドと接続される管部材から成るものであっても良い。
【0080】
3.散水板は、円板形状の他、三角形や四角形等の多角形の板形状や異形の板形状から成るものであっても良い。
【0081】
4.散水板に形成される下り勾配の傾斜面部は、底面部の外周縁とヘッド本体の中空内部の外周縁との間を連続的に延びるものの他、断続的に延びるものや、これらの間の径方向の一部の領域にのみ形成されるものであっても良い。また、傾斜面部は、散水板の周方向の全域に連続的に形成されるものの他、周方向の一部の領域に断続的に形成されるものであっても良い。
【0082】
5.化粧板は、散水板全体を底側から覆う構成であっても良い。また、化粧板は、散水板の底面部を残してその周囲を覆うように設けられる場合、散水板の底面部と面一状に並ぶことなく、底面部との間に段差が形成される形で設けられる構成であっても良い。
【符号の説明】
【0083】
1 シャワー装置
2 混合水栓
2A 水栓本体
2B 温度調節ハンドル
2C 切替ハンドル
3A 給湯管
3B 給水管
4 シャワー供給管(シャワー通水路)
4A 第1管部
4B 第2管部
5 冷水排出装置
5A 装置本体
5B ON/OFFハンドル
5C 冷水排出管
6 ボールジョイント
10 シャワーヘッド
10A ヘッド本体
10B ヘッドカバー
11 本体板
11A 平面部
11B 傾斜面部
11C 接続管部
11D 接続口
11E 水流変更板
11F 周縁筒部
11G 締結溝
12 散水板
12A 底面部
12B 傾斜面部
12C 散水孔
12D ノズル
12E 嵌合筒部
12F 小筒部
13 化粧板
13A 嵌合孔
13B 通し孔
13C 嵌合爪
14 管継手
B ビス
W 壁面
A1 中央領域
A2 外周縁領域