(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022107176
(43)【公開日】2022-07-21
(54)【発明の名称】健康食品販売システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20120101AFI20220713BHJP
G16H 20/60 20180101ALI20220713BHJP
【FI】
G06Q30/06 300
G16H20/60
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021001951
(22)【出願日】2021-01-08
(71)【出願人】
【識別番号】516344122
【氏名又は名称】一般社団法人健康創造研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100154966
【弁理士】
【氏名又は名称】海野 徹
(72)【発明者】
【氏名】福井 幸博
【テーマコード(参考)】
5L049
5L099
【Fターム(参考)】
5L049BB22
5L099AA15
(57)【要約】
【課題】 顧客の体質判定の結果に基づいて顧客に適した健康食品を継続的に販売でき、且つ顧客の体調の変化にも対応できる健康食品販売システムを提供する。
【解決手段】本発明の健康食品販売システム1は顧客端末10と、小売店端末20と、情報処理サーバ30と、サプライヤー端末40とを備えており、情報処理サーバが送信した顧客の体質判定を行うための質問を顧客が回答すると、情報処理サーバは体質判定アルゴリズム50に基づいて顧客の体質判定と顧客に適した健康食品の選定を行う。顧客は体質判定の結果に基づいて健康食品のリストから自己に適した健康食品を選択して購入情報として送信する。情報処理サーバは購入情報と体質判定の結果とに基づいて顧客に適した健康食品の成分量をサプライヤー端末に送信し、サプライヤーは、受信した購入情報と成分量とに基づいて顧客に適した健康食品を製造・販売する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客が有する顧客端末と、
小売店が備える小売店端末と、
前記小売店の顧客情報を格納した情報処理サーバと、
健康食品を製造・販売するサプライヤーが備えるサプライヤー端末とを備えており、
前記情報処理サーバは、前記顧客の体質判定を行うための質問を一定期間毎に前記小売店端末に送信し、
前記小売店は、受信した前記質問を前記小売店端末を介して前記顧客端末に送信し、
前記顧客は、受信した前記質問に対する回答を前記顧客端末を介して前記小売店端末に送信し、
前記小売店は、受信した前記回答を前記小売店端末を介して前記情報処理サーバに送信し、
前記情報処理サーバは、受信した前記回答を体質判定アルゴリズムに基づいて処理することで前記顧客の体質判定と前記顧客に適した健康食品の選定を行い、当該体質判定の結果及び前記顧客に適した健康食品のリストを前記小売店端末に送信し、
前記小売店は、受信した前記体質判定の結果及び前記健康食品のリストを前記小売店端末を介して前記顧客端末に送信し、
前記顧客は、受信した前記体質判定の結果に基づいて前記健康食品のリストから自己に適した健康食品を選択し、当該健康食品の購入情報を前記顧客端末を介して前記小売店端末に送信し、
前記小売店は、受信した前記購入情報を前記小売店端末を介して前記情報処理サーバ及び前記サプライヤー端末に送信し、
前記情報処理サーバは、受信した前記購入情報と前記体質判定の結果とに基づいて前記顧客に適した前記健康食品の成分量を前記サプライヤー端末に送信し、
前記サプライヤーは、受信した前記購入情報と前記成分量とに基づいて前記顧客に適した健康食品を製造・販売することを特徴とする健康食品販売システム。
【請求項2】
前記成分量の安全性を確認するための安全性確認部を備えており、前記安全性確認部で前記成分量の安全性が確認された場合に当該成分量を前記サプライヤー端末に送信することを特徴とする請求項1に記載の健康食品販売システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顧客の体質判定の結果に基づいて顧客に適した健康食品を継続的に販売する健康食品販売システムに関する。
【背景技術】
【0002】
医療費の高騰に伴い、病気に至る前の未病の段階で自分自身の判断で対処するセルフメディケーションに対する関心が高まっている。
従来、顧客が必要としている栄養素を健康状態等から分析し、その顧客に適した健康食品等を提示するシステムが知られている(特許文献1~3)。
例えば特許文献1には、健康状態に関するアンケートに基づいて顧客の疾患情報を作成し、次に疾患情報に基づいて顧客への質問を作成し、質問に対する顧客からの回答と疾患情報とに基づいて健康食品(サプリメント)の購入案を提示するシステムが開示されている。また、顧客が健康食品を購入する度に新たな質問を作成し、これに対する回答を顧客から得て新たな健康食品の購入案を提示することで顧客の体調の変化に対応できるシステムも開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-13182号公報
【特許文献2】特開2008-176382号公報
【特許文献3】特開2003-44715号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記従来技術では次のような問題が生じる。
健康状態に関して顧客に質問し、その回答に基づいて顧客に適した健康食品を提示して販売するいわゆる売り切り型の場合、健康食品の継続的な販売に繋がらないという問題や、販売後の顧客の体調の変化に対応し難いという問題がある。
また、特許文献1のような顧客が健康食品を購入するタイミングを利用して新たな質問を作成し、これに対する回答を顧客から得て新たな健康食品の購入案を提示する仕組みの場合、販売者側から顧客に対して積極的に健康食品の購入を促すことができないという問題もある。
【0005】
本発明はこのような問題に鑑み、顧客の体質判定の結果に基づいて顧客に適した健康食品を継続的に販売でき、且つ顧客の体調の変化にも対応できる健康食品販売システムに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の健康食品販売システムは、顧客が有する顧客端末と、小売店が備える小売店端末と、前記小売店の顧客情報を格納した情報処理サーバと、健康食品を製造・販売するサプライヤーが備えるサプライヤー端末とを備えており、前記情報処理サーバは、前記顧客の体質判定を行うための質問を一定期間毎に前記小売店端末に送信し、前記小売店は、受信した前記質問を前記小売店端末を介して前記顧客端末に送信し、前記顧客は、受信した前記質問に対する回答を前記顧客端末を介して前記小売店端末に送信し、前記小売店は、受信した前記回答を前記小売店端末を介して前記情報処理サーバに送信し、前記情報処理サーバは、受信した前記回答を体質判定アルゴリズムに基づいて処理することで前記顧客の体質判定と前記顧客に適した健康食品の選定を行い、当該体質判定の結果及び前記顧客に適した健康食品のリストを前記小売店端末に送信し、前記小売店は、受信した前記体質判定の結果及び前記健康食品のリストを前記小売店端末を介して前記顧客端末に送信し、前記顧客は、受信した前記体質判定の結果に基づいて前記健康食品のリストから自己に適した健康食品を選択し、当該健康食品の購入情報を前記顧客端末を介して前記小売店端末に送信し、前記小売店は、受信した前記購入情報を前記小売店端末を介して前記情報処理サーバ及び前記サプライヤー端末に送信し、前記情報処理サーバは、受信した前記購入情報と前記体質判定の結果とに基づいて前記顧客に適した前記健康食品の成分量を前記サプライヤー端末に送信し、前記サプライヤーは、受信した前記購入情報と前記成分量とに基づいて前記顧客に適した健康食品を製造・販売することを特徴とする。
また、前記成分量の安全性を確認するための安全性確認部を備えており、前記安全性確認部で前記成分量の安全性が確認された場合に当該成分量を前記サプライヤー端末に送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明では顧客に対して体質判定を行うための質問を販売者側である情報処理サーバから一定期間毎に送信し、顧客からの回答に基づいて体質判定を行い、体質判定の結果と健康食品のリストを顧客に送信する。顧客が体質判定の結果を踏まえて自身に適した健康食品を選択すると、情報処理サーバが体質判定の結果に基づいて顧客に適した健康食品の成分量を算出してサプライヤー端末に送信する。サプライヤーは健康食品を製造するにあたり、情報処理サーバから送信された成分量に基づいて健康食品の成分を調整する。このように一定期間毎に顧客から得られる体質判定の結果に基づいて健康食品を販売するだけでなく、体質判定の結果に基づいて成分量を調整した健康食品を製造・販売するので顧客に適した健康食品を継続的に販売でき、且つ顧客の体調の変化にも対応できる。
また、安全性確認部を備えることにすれば安全性を担保した健康食品を顧客に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第1の実施の形態の健康食品販売システムの構成を示すブロック図
【
図2】第1の実施の形態のシーケンスの一例を示す図
【
図6】第2の実施の形態の健康食品販売システムの構成を示すブロック図
【
図7】第2の実施の形態のシーケンスの一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
[第1の実施の形態]
本発明の健康食品販売システム1の第1の実施の形態について説明する。以下の説明において健康食品販売システムを単に「本システム」と表記する場合がある。
【0010】
図1に示すように健康食品販売システム1は顧客端末10、小売店端末20、情報処理サーバ30及びサプライヤー端末40を少なくとも備えている。
顧客端末10は本システム1を利用して健康食品を購入する者が有する端末である。顧客端末10としてはスマートフォンやタブレット等の情報携帯端末、パーソナルコンピューター等が挙げられる。顧客端末10はインターネット等のネットワーク100を介して小売店端末20にアクセス可能である。
小売店端末20は小売店が備える端末である。小売店としては商品の販売やサービスの提供を通じて日常的に顧客と繋がりがある店舗、例えばスーパーマーケット、コンビニエンスストア、スポーツクラブが挙げられるがこれらに限定されない。小売店は顧客に対して発行するポイントカード等を介して顧客の住所、性別、年齢、嗜好、家族構成等の顧客情報を保有している。顧客情報は情報処理サーバ30に格納されている。小売店端末20としてはスマートフォンやタブレット等の情報携帯端末、パーソナルコンピューター等が挙げられる。小売店端末20はインターネット等のネットワーク100を介して顧客端末10及び情報処理サーバ30にアクセス可能である。
図1では小売店端末を1つしか表示していないが、複数存在してもよい。
【0011】
情報処理サーバ30は小売店から送信された顧客情報や体質判定アルゴリズム50等を格納している。体質判定アルゴリズム50とは、体質判定を行うための質問に対する顧客の回答に基づいて当該顧客の体質に関する特徴点を導出するための手順及び計算方法を指す。体質判定アルゴリズム50の具体的な内容は特に限定されず、例えばいわゆる人工知能と呼ばれる、過去から蓄積してきた膨大な数の顧客の回答を使用して機械学習により導き出したものや、或いは従来の統計学的手法を用いて導き出したものでもよい。
情報処理サーバ30は複数の小売店の顧客情報を一括して格納していてもよい。情報処理サーバ30の設置場所としてはインターネット上が挙げられるが特に限定されない。情報処理サーバ30は、小売店端末20及びサプライヤー端末40と各種情報の送受信を行う通信部31、顧客の体質判定を行うための質問や体質判定アルゴリズム50等の各種情報を記憶する記憶部32、小売店端末20及びサプライヤー端末40からの指示に応じて種々の処理を行う制御部33から概略構成されている。
制御部33は図示は省略するがCPU、RAM及びROMを備えており、CPUがROMに格納されている各種プログラム及び記憶部32に格納されている各種情報を読み出して適宜実行することにより情報処理サーバ30を統括制御する。
サプライヤー端末40は健康食品を製造・販売するサプライヤーが備える端末である。サプライヤー端末40としてはスマートフォンやタブレット等の情報携帯端末、パーソナルコンピューター等が挙げられる。サプライヤー端末40はインターネット等のネットワーク100を介して情報処理サーバ30にアクセス可能である。
【0012】
次に、本システムのシーケンスの一例について
図2を用いて説明する。
小売店は小売店端末20を介して情報処理サーバ30に対して顧客に健康食品の購入を促すための広告開始を依頼する(ステップS101)。なお、顧客から小売店に対して健康食品の購入希望があったことをきっかけにして小売店が情報処理サーバ30に広告開始を依頼することにしてもよい。
情報処理サーバ30の制御部33は顧客の体質判定を行うための質問を記憶部32から読み出し、通信部31を介して小売店端末20に送信する(ステップS102)。
図3は質問の一例であり「(1)元気がありますか」、「(2)疲れやすいですか」等の計60の項目から成る。質問は一定期間が経過する毎に顧客に送信する。一定期間とは例えば最初の質問を送信してから数週間経過した時や、ひと月経過した時が挙げられる。更には、前回の顧客の回答の内容を踏まえて、健康状態が良好であれば長い期間を空けて質問を送信し、健康状態が悪ければ短い期間で質問を送信することにしてもよい。
【0013】
小売店は受信した質問を小売店端末20を介して顧客端末10に送信する(ステップS103)。この際に特定の顧客のみに対して質問を送付してもよく、或いは複数名の顧客に対して一斉に質問を送付してもよい。
顧客は受信した質問に対する回答を顧客端末10を介して入力する。
図3の例では「まったくない」から「いつもある」までの5項目の中から該当する項目を選択する。全ての質問への入力が完了したのち、顧客は顧客端末10を介して回答を小売店端末20に送信する(ステップS104)。
小売店は受信した回答を小売店端末20を介して情報処理サーバ30に送信する(ステップS105)。
【0014】
情報処理サーバ30の制御部33は体質判定アルゴリズム50を記憶部32から読み出し、体質判定アルゴリズム50に基づいて受信した回答を処理する(ステップS106)。
情報処理サーバ30は、受信した回答を体質判定アルゴリズム50に基づいて処理することで顧客の体質判定と顧客に適した健康食品の選定を行い、当該体質判定の結果及び顧客に適した健康食品のリストを小売店端末20に送信する(ステップS107)。
図4は体質判定の結果の一例を表しており、9種の体質(平和質,気虚質,陽虚質,陰虚質,痰湿質,湿熱質,血お質,気鬱質,特禀質)に分類し、その数値をレーダーチャートで示すと共に、食事、メンタル、運動、ライフスタイル、ツボ等に関するコメントが記載されている。
【0015】
小売店は、受信した体質判定の結果及び健康食品のリストを小売店端末20を介して顧客端末10に送信する(ステップS108)。なお、健康食品のリストには複数種類の健康食品を掲載することになるが、1種類の健康食品を掲載してもよい。
顧客は、受信した体質判定の結果に基づいて健康食品のリストから自己に適した健康食品を選択し、当該健康食品の購入情報を顧客端末10を介して小売店端末20に送信する(ステップS109)。なお、顧客は必ず健康食品を選択(購入)しなければならないというわけではない。
小売店は、受信した購入情報を小売店端末20を介して情報処理サーバ30及びサプライヤー端末40に送信する(ステップS110)。
【0016】
情報処理サーバ30は、受信した購入情報と体質判定の結果とに基づいて顧客に適した健康食品の成分量を算出し、サプライヤー端末40に送信する(ステップS111)。ここで、顧客が購入を希望した健康食品を成分を変えずにそのままサプライヤーが製造・販売するのではなく、体質判定の結果に基づいて成分量の調整を行う点に特徴がある。具体的には、制御部33は体質判定の結果と、記憶部32に記憶されている成分量調整アルゴリズム51に基づいて成分量を調整する。成分量調整アルゴリズム51とは、体質判定の結果に基づいて当該顧客の体質を改善するために必要な成分の量を導出するための手順及び計算方法を指す。成分量調整アルゴリズム51の具体的な内容は特に限定されず、例えばいわゆる人工知能と呼ばれる、過去から蓄積した膨大な数の顧客の回答を使用して機械学習により導き出したものや、或いは従来の統計学的手法を用いて導き出したものでもよい。例えば、陽虚質の値が小さい顧客に対して、顧客が購入を希望した健康食品の成分及びその量を考慮して、ある特定の成分の量を増やした方がいいことが成分量調整アルゴリズム51を用いた結果として判明した場合には、制御部33は増やすべき成分量をサプライヤー端末40に送信する。なお、成分量を増減させる必要がない場合には制御部33は増減させる成分量をゼロとしてサプライヤー端末40に送信する。
【0017】
サプライヤーは受信した購入情報と成分量とに基づいて顧客に適した健康食品を製造し、販売する(ステップS112)。サプライヤーは製造した健康食品を直接顧客に郵送してもよく、或いは小売店に郵送して、小売店が顧客に届けることにしてもよい。
その後、一定期間が経過したタイミングでステップS102に戻り、情報処理サーバ30は、顧客の体質判定を行うための質問を小売店端末20に送信し、小売店端末20から顧客に送信する。初回の質問は顧客の体質を詳しく知るために
図3に示したような多くの項目から成るが、顧客の体質が判明した2回目以降の質問は、健康食品によって顧客の体質が改善されたか否かを判定すれば済むため、項目数を減らすことにしてもよい。
図5は2回目以降の質問の一例であり「1.全体的に見て、過去1か月間のあなたの健康状態はいかがでしたか」、「2.過去1か月間に、体を使う日常活動をすることが身体的な理由でどのくらい妨げられましたか」等の計10の項目から成る。
このように、本システムでは体質判定の結果に基づいて健康食品の成分量を調整したり、一定期間毎に顧客から回答を貰ったりすることで、顧客の体質判定の結果に基づいて顧客に適した健康食品を継続的に販売でき、且つ顧客の体調の変化にも対応して効果的に未病を改善できる。
【0018】
[第2の実施の形態]
本発明の健康食品販売システム1の第2の実施の形態について説明するが、上記第1の実施の形態と同一の構成になる箇所については同一の符号を付してその説明を省略する。
図6に示すように本実施の形態の健康食品販売システム2では、成分量の安全性を確認するための安全性確認部60を備える点に特徴を有する。具体的には
図7に示すようにステップS110'において小売店は受信した購入情報を小売店端末20を介して情報処理サーバ30と安全性確認部60に送信する。また、ステップS111'において情報処理サーバ30は受信した購入情報と体質判定の結果とに基づいて顧客に適した健康食品の成分量を算出し、成分量を安全性確認部60に送信する。
【0019】
安全性確認部60は受信した購入情報と成分量に基づいて、健康食品としての安全性が担保されているか否かを確認する(ステップS112')。例えば成分量調整アルゴリズム51がいわゆる人工知能を利用した機械学習により成分量を算出したものである場合に、当該成分量が常識から大きく外れており、顧客の安全性確保の観点から不適切な量である可能性を排除できない。したがって、安全性確認部60で成分量の安全性が確認された場合に当該成分量をサプライヤー端末40に送信する(ステップS112'')。これにより健康食品としての安全性を確実に担保できる。安全性確認部60は例えば医師や薬剤師の判断に基づいて成分量の安全性を確認することにしたり、不適切な成分量がデータベース化されており、当該データベースと比較して安全性を確保することにしたりすればよい。安全性を確認できない場合には安全性確認部60はその旨をサプライヤー端末40、情報処理サーバ30及び小売店端末20に送信して健康食品の製造を一旦中止すればよい。
【産業上の利用可能性】
【0020】
本発明は顧客の体質判定の結果に基づいて顧客に適した健康食品を継続的に販売でき、且つ顧客の体調の変化にも対応できる健康食品販売システムであり、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0021】
1 健康食品販売システム
2 健康食品販売システム
10 顧客端末
20 小売店端末
30 情報処理サーバ
31 通信部
32 記憶部
33 制御部
40 サプライヤー端末
50 体質判定アルゴリズム
51 成分量調整アルゴリズム
60 安全性確認部
100 ネットワーク