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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022107214
(43)【公開日】2022-07-21
(54)【発明の名称】開閉蓋付き収納ボックス
(51)【国際特許分類】
   B65F 1/16 20060101AFI20220713BHJP
   B65F 1/00 20060101ALI20220713BHJP
【FI】
B65F1/16
B65F1/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021002019
(22)【出願日】2021-01-08
(71)【出願人】
【識別番号】593010213
【氏名又は名称】JEJアステージ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100097065
【弁理士】
【氏名又は名称】吉井 雅栄
(72)【発明者】
【氏名】原 祐一
【テーマコード(参考)】
3E023
【Fターム(参考)】
3E023AA14
3E023MA01
3E023MB10
(57)【要約】
【課題】簡易な操作で一部開口と全開口を取り外すことなく開口切り替え操作できる実用性に優れた開閉蓋付き収納ボックスを提供すること。
【解決手段】起伏蓋部4にスライド連設蓋部5が水平連設状態に配設され上部開口部2を閉塞している閉塞状態から、スライド連設蓋部5を、前記起伏蓋部4に重合するように中央部側に水平スライドさせることにより一部開口させることができ、さらにこのスライド連設蓋部5を重合させた重合状態で前記起伏蓋部4を起動回動させ起立させることにより全開口できる収納ボックス。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方形収納体の上部開口部に、この上部開口部を開閉自在に閉塞する蓋部が設けられ、
この蓋部は、一側端部を基点に上方に起伏回動する起伏蓋部と、この起伏蓋部の反対側に水平スライド自在に連設されてこの起伏蓋部とで前記上部開口部を閉塞するスライド連設蓋部とからなり、
前記スライド連設蓋部は、前記起伏蓋部に重合するように中央部側に水平スライド自在に設けられていて、このスライド連設蓋部を水平スライドさせることにより、前記上部開口部の一部がこの水平スライドストロークに応じて開口して投入小開口部が形成される構成とされているとともに、
前記スライド連設蓋部を重合させた重合状態で前記起伏蓋部を起動回動させることにより、前記上部開口部が開放開口して投入大開口部が形成される構成とされていることを特徴とする開閉蓋付き収納ボックス。
【請求項2】
前記起伏蓋部の中央部側の端部と前記スライド連設蓋部の中央部側の端部とが枢着された構成とされ、この中央枢着部を上昇させつつこのスライド連設蓋部の反対側端部を前記起伏蓋部の前記一側端部の端部枢着部へ水平スライドさせてこのスライド連設蓋部と起伏蓋部とを立設状態にして下面同士が近接状態または重合状態とすることによっても、前記上部開口部が開放開口して前記投入大開口部が形成される構成とされていることを特徴とする請求項1記載の開閉蓋付き収納ボックス。
【請求項3】
前記起伏蓋部の中央部側端部と前記スライド連設蓋部の中央部側端部に、この起伏蓋部の下側に前記スライド連設蓋部がスライド重合することを許容するが、逆方向に水平スライドして前記上部開口部を閉塞した閉塞状態の際、回動自在に係合する水平スライド許容枢着機構が設けられ、この水平スライド許容枢着機構により前記中央枢着部が構成されていること特徴とする請求項2記載の開閉蓋付き収納ボックス。
【請求項4】
前記スライド連設蓋部には、指を入れて引き上げて、このスライド連設蓋部の反対側端部を前記起伏蓋部の一側枢着部へ水平スライドさせこのスライド連設蓋部と起伏蓋部とを立設状態にして下面同士を近接状態または重合状態とさせる引き上げ用取手部が設けられていることを特徴とする請求項2、3のいずれか1項に記載の開閉蓋付き収納ボックス。
【請求項5】
前記方形収納体の上部縁部に、前記起伏蓋部と前記スライド連設蓋部とからなる前記蓋部を係合させる枠部が設けられ、この枠部に前記起伏蓋部が一側端部を基点に起伏回動自在に係合された構成とされているとともに、前記起伏蓋部にスライド重合自在に前記スライド連設蓋部が水平スライド自在に係合された構成とされていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の開閉蓋付き収納ボックス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば、ゴミ箱として使用される開閉蓋付き収納ボックスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
普段は周辺内部が見えず、投入収納する際は上部開口部の一部だけ開口させ、一挙に出し入れする際には全開口できるように構成した収納ボックスが好評であるが、このような収納ボックスはこれまで様々な構成(タイプ)のものが開発されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、これまでのタイプのほとんどは、開閉蓋を取り外さなければ全開口できない構成で、そのたびに開閉蓋を着脱操作しなければならず煩わしい。
【0004】
本発明は、このような現状に鑑み、簡易な構成で実現でき、簡易な操作で一部開口と全開口を取り外すことなく開口切り替え操作できる実用性に優れた開閉蓋付き収納ボックスを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0006】
方形収納体1の上部開口部2に、この上部開口部2を開閉自在に閉塞する蓋部3が設けられ、この蓋部3は、一側端部を基点に上方に起伏回動する起伏蓋部4と、この起伏蓋部4の反対側に水平スライド自在に連設されてこの起伏蓋部4とで前記上部開口部2を閉塞するスライド連設蓋部5とからなり、前記スライド連設蓋部5は、前記起伏蓋部4に重合するように中央部側に水平スライド自在に設けられていて、このスライド連設蓋部5を水平スライドさせることにより、前記上部開口部2の一部がこの水平スライドストロークに応じて開口して投入小開口部6が形成される構成とされているとともに、前記スライド連設蓋部5を重合させた重合状態で前記起伏蓋部4を起動回動させることにより、前記上部開口部2が開放開口して投入大開口部7が形成される構成とされていることを特徴とする開閉蓋付き収納ボックスに係るものである。
【0007】
また前記起伏蓋部4の中央部側の端部と前記スライド連設蓋部5の中央部側の端部とが枢着された構成とされ、この中央枢着部8を上昇させつつこのスライド連設蓋部5の反対側端部を前記起伏蓋部4の前記一側端部の端部枢着部9へ水平スライドさせてこのスライド連設蓋部5と起伏蓋部4とを立設状態にして下面同士が近接状態または重合状態とすることによっても、前記上部開口部2が開放開口して前記投入大開口部7が形成される構成とされていることを特徴とする請求項1記載の開閉蓋付き収納ボックスに係るものである。
【0008】
また前記起伏蓋部4の中央部側端部と前記スライド連設蓋部5の中央部側端部に、この起伏蓋部4の下側に前記スライド連設蓋部5がスライド重合することを許容するが、逆方向に水平スライドして前記上部開口部2を閉塞した閉塞状態の際、回動自在に係合する水平スライド許容枢着機構10が設けられ、この水平スライド許容枢着機構10により前記中央枢着部8が構成されていること特徴とする請求項2記載の開閉蓋付き収納ボックスに係るものである。
【0009】
また前記スライド連設蓋部5には、指を入れて引き上げて、このスライド連設蓋部5の反対側端部を前記起伏蓋部4の一側枢着部9へ水平スライドさせこのスライド連設蓋部5と起伏蓋部4とを立設状態にして下面同士を近接状態または重合状態とさせる引き上げ用取手部11が設けられていることを特徴とする請求項2、3のいずれか1項に記載の開閉蓋付き収納ボックスに係るものである。
【0010】
また前記方形収納体1の上部縁部に、前記起伏蓋部4と前記スライド連設蓋部5とからなる前記蓋部3を係合させる枠部12が設けられ、この枠部12に前記起伏蓋部4が一側端部を基点に起伏回動自在に係合された構成とされているとともに、前記起伏蓋部4にスライド重合自在に前記スライド連設蓋部5が水平スライド自在に係合された構成とされていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の開閉蓋付き収納ボックスに係るものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明は上述のように構成したから、簡易な構成で実現でき、簡易な操作で一部開口と全開口を取り外すことなく開口切り替え操作できる実用性に優れた開閉蓋付き収納ボックスとなる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施例1の斜視図である。
図2】実施例1の側面図である。
図3】実施例1の平面図である。
図4】実施例1のスライド連設蓋部を中央部側に水平スライドして半開口させた状態の説明斜視図である。
図5】実施例1のスライド連設蓋部を重合させた重合状態で起伏蓋部を起動回動して全開口させた状態の説明斜視図である。
図6】実施例1のスライド連設蓋部を中央部側に水平スライドしている途中の説明分解斜視図である。
図7】実施例1のスライド連設蓋部を持ち上げてこのスライド連設蓋部と起動蓋部とを中央枢着部が頂部となるようにへ字状に持ち上げ、折り合わせ重合起立途中の説明斜視図である。
図8】実施例1のスライド連設蓋部を持ち上げてこのスライド連設蓋部と起動蓋部とを中央枢着部が頂部となるようにへ字状に持ち上げ、折り合わせ重合起立させて一挙に全開口させた状態の説明斜視図である。である。
図9】実施例1のスライド連設蓋部を持ち上げてこのスライド連設蓋部と起動蓋部とを中央枢着部が頂部となるようにへ字状に持ち上げ、折り合わせ重合起立途中での説明分解斜視図である。
図10】実施例1のスライド連設蓋部および起動蓋部を分解した説明分解斜視図である。
図11】実施例2の斜視図である。
図12】実施例2のスライド連設蓋部を中央部側に水平スライドして半開口させた状態の説明斜視図である。
図13】実施例2のスライド連設蓋部を重合させた重合状態で起伏蓋部を起動回動して全開口させた状態の説明斜視図である。
図14】実施例2のスライド連設蓋部を中央部側に水平スライドしている途中の説明分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の最適な実施形態を図面に基づいて本発明の作用を示し簡単に説明する。
【0014】
方形収納体1の上部開口部2は、蓋部3で開閉自在に閉塞されているが、この蓋部3は、一側端部を基点に上方に起伏回動する起伏蓋部4と、この起伏蓋部4の反対側に水平スライド自在に連設されてこの起伏蓋部4とで前記上部開口部2を閉塞するスライド連設蓋部5とで構成されている。
【0015】
したがって、水平連設状態に配設され上部開口部2を閉塞した閉塞状態から、前記スライド連設蓋部5を、前記起伏蓋部4に重合するように中央部側に水平スライドさせることにより、前記上部開口部2の一部がこの水平スライドストロークに応じて開口して投入小開口部6が形成される(簡単なスライド操作で一部開口状態となる)。
【0016】
さらに、このスライド連設蓋部5を重合させた重合状態で前記起伏蓋部4を起動回動させることにより、前記上部開口部2が開放開口して投入大開口部7が形成される。
【0017】
たとえば、このスライド連設蓋部5と起伏蓋部4を重合させた状態で起立させてその位置を係止保持あるいは立てかけ保持させれば、全開口状態となる。
【0018】
このように、蓋部3(開閉蓋)を取り外すことなく、簡単なスライド操作で一部開口でき、そのまま立ち起こすことで簡単に全開口に切り替えでき、しかもこの場合重合状態で立ち起こして全開口する構成のため、上方のスペースも大きく必要としないから、接地場所の制約はそれだけ減り、たとえば、ラック内や棚下に設置することも可能になり、また全開口時の安定性もよく体裁もよい。
【0019】
さらに、たとえば、前記起伏蓋部4の中央部側の端部と前記スライド連設蓋部5の中央部側の端部とが枢着された構成とし、この中央枢着部8を上昇させつつこの連設蓋部5の反対側端部を前記起伏蓋部4の前記一側端部の端部枢着部9へ水平スライドさせてこのスライド連設蓋部5と起伏蓋部4とを立設状態にして下面同士が近接状態または重合状態として起立させることによっても、前記上部開口部2が開放開口して前記投入大開口部7が形成される(全開口する)構成とすれば、前述のようにスライド連設蓋部5を起伏蓋部4に重合するように水平スライドさせて一部開口でき、さらに起動して全開口することができ、且つスライド連設蓋部5を持ち上げてこのスライド連設蓋部5と起動蓋部4とを中央枢着部8が頂部となるようにへ字状に持ち上げ、折り合わせ重合起立させることでも一挙に全開口でき、いずれも選択操作できるため、極めて実用性に優れた開閉蓋付き収納ボックスとなる。
【実施例0020】
本発明の具体的な実施例1について図面に基づいて説明する。
【0021】
本実施例は、方形収納体1の上部開口部2に開閉自在に閉塞する蓋部3を、一側端部を基点に上方に起伏回動する起伏蓋部4と、この起伏蓋部4の反対側に水平スライド自在に連設してこの起伏蓋部4とで前記上部開口部2を閉塞するスライド連設蓋部5とから構成している。
【0022】
前記スライド連設蓋部5は、前記起伏蓋部4に重合するように中央部側に水平スライド自在に設け、このスライド連設蓋部5を起伏蓋部4の下側に重合するように水平スライドさせることにより、前記上部開口部2の一部がこの水平スライドストロークに応じて開口し投入小開口部6が形成される(スライドにより一部開口する)構成としている。
【0023】
また、前記スライド連設蓋部5を重合させた重合状態で前記起伏蓋部4を起動回動させることにより、前記上部開口部2が開放開口して投入大開口部7が形成される構成とし、これを起立させることで全開口する構成としている。
【0024】
また本実施例では、前記方形収納体1の上部縁部に、前記起伏蓋部4と前記スライド連設蓋部5とからなる前記蓋部3を係合させる枠部12を設け、この枠部12に前記起伏蓋部4を、一側端部を基点に起伏回動自在に係合した構成とするとともに、前記起伏蓋部4の下側にスライド重合自在に前記スライド連設蓋部5を係合した構成とし、この起伏蓋部4とこれに水平連設したスライド連設蓋部5とで枠部12の内側開口部を閉塞した構成としている。
【0025】
また、この枠部12は、着脱自在に方形収納体1の上縁部に係止載置した構成で、この
枠部12により方形収納体1内に収納するゴミ袋の上縁部を挟み、位置ずれしないようにゴミ袋も収納でき、投入したゴミが袋ごと回収できるように構成している。
【0026】
本実施例では、この枠部12の内縁部に起伏蓋部4とスライド連設蓋部5の縁部が載置係止する段差受部14を設けている。
【0027】
またこの枠部12の一端部内側に端部枢着部9を設けているが、本実施例では、枠部12の一端部の前記段差受面14に対して立設する左右内側壁面に係止孔(軸受孔)15を設け、起伏蓋部4の一端部の左右外面にはこの係止孔15に係合しこれを軸に起伏蓋部4を起伏回動自在とした軸部16を突設した構成としている。
【0028】
また、本実施例では、この起伏蓋部4の下側に重合するように水平スライド自在に設けたスライド連設蓋部5のスライドガイド機構は、枠部12と起伏蓋部4の左右端部下面部に設けている。
【0029】
具体的には、スライド連設蓋部5の左右縁部の鍔縁部17をスライド自在に支承するスライドガイド支承部18を設けてスライドガイド機構を構成しているが、枠部12に設けたこのスライドガイド支承部18を前記段差受部14としている。また起伏蓋部4にもスライドガイド機構を設けているが、後述する中央枢着部8として設けた水平スライド許容枢着部10の回動軸となるスライド軸部19をスライド連設蓋部5の左右縁部に設け、このスライド軸部19をスライド自在に支承する板状のスライド支承部18を起伏蓋部4の左右側壁の内側に内側突出状態に設けと構成としている。
【0030】
また本実施例では、さらに前記起伏蓋部4の中央部側の端部と前記スライド連設蓋部5の中央部側の端部とを枢着した構成とし、この中央枢着部8を持ち上げ上昇させつつこのスライド連設蓋部5の反対側端部を前記起伏蓋部4の前記一側端部の端部枢着部9へ水平スライドさせてこのスライド連設蓋部5と起伏蓋部4とを立設状態にして下面同士が近接して重合状態とすることによっても、前記上部開口部2が開放開口して前記投入大開口部7が形成される構成としている。
【0031】
すなわち、本実施例では、前述のようにスライド連設蓋部5を起伏蓋部4に重合するように水平スライドさせて一部開口でき、さらに起動し起立させて全開口することができ、且つスライド連設蓋部5を持ち上げてこのスライド連設蓋部5と起動蓋部4とを中央枢着部8が頂部となるようにへ字状に持ち上げ、折り合わせ重合起立させることでも一挙に全開口でき、いずれも選択操作できるため、極めて実用性に優れた開閉蓋付き収納ボックスとなるものである。
【0032】
具体的には、前記起伏蓋部4の中央部側端部と前記スライド連設蓋部5の中央部側端部に、この起伏蓋部4の下側に前記スライド連設蓋部5がスライド重合することを許容するが、逆方向に水平スライドして前記上部開口部2を閉塞した閉塞状態の際、へ字状に屈曲回動自在に係合する水平スライド許容枢着機構10を設け、この水平スライド許容枢着機構10により水平連設している起伏蓋部4とスライド連設蓋部5とがへ字状に屈曲し折り合わせ重合して起立保持されるように前記中央枢着部8を構成している。
【0033】
本実施例のこの水平スライド許容枢着機構10により構成している中央枢着部8は、具体的には、前記スライド連設蓋部5の閉塞状態ではその中央側に位置する一端部の左右縁部であって前記鍔縁部17の下部縁部外面にスライド軸部19を突設し、このスライド連設蓋部5の水平スライドによりスライドするスライド軸部19は、起伏蓋部4のスライドガイド支承部18上をスライド移動できこの移動を許容するが、閉塞状態すなわちスライド連設蓋部5が水平スライドした状態ではこれを回動軸部としてへ字状屈曲回動自在な屈曲回動軸受部20を起伏蓋部4の反対側端部に設けた構成としている。
【0034】
すなわち、へ字状屈曲回動自在な屈曲回動軸受部20は、このスライド連設蓋部5のスライド軸部19の過スライドを規制して起伏蓋部4から抜け止め状態となるようにこのスライド軸部19を抜け止め係止する形状で、且つこのスライド軸19を包むようにカールしたC形状に構成し、起伏蓋部4の中央側端部の左右側部(左右の垂下壁部)に内側突出状態にしてC状の開口側がスライド許容のため一端部側となるように設けた構成としている。
【0035】
また前記スライド連設蓋部5には、その端部上面に指掛けするスライド用取手部13を突設するとともに、本実施例では、指を入れて引き上げて、前記へ字状屈曲回動自在とするための、すなわちこのスライド連設蓋部5の反対側端部を前記起伏蓋部4の一側枢着部9へ水平スライドさせこのスライド連設蓋部5と起伏蓋部4とを立設状態にして下面同士を近接して重合状態とするへ字状屈曲回動させるための、持ち上げ操作部となる凹状の引き上げ用取手部11を設けている。
【0036】
また本実施例では、立ち上げた起伏蓋部4が枠部12の落ち込み係合部のへりに立てかけ係止されて起立保持される構成としている。
【実施例0037】
本発明の具体的な実施例2について図面に基づいて説明する。
【0038】
本実施例では、へ字状屈曲回動できず一挙に(一動作で)全開口操作できない構成としている。具体的には実施例1の構成であって引き上げ用取手部11を設けていない構成としている。
【0039】
尚、本発明は、実施例1,2に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【符号の説明】
【0040】
1 方形収納体
2 上部開口部
3 蓋部
4 起伏蓋部
5 スライド連設蓋部
6 投入小開口部
7 投入大開口部
8 中央枢着部
9 端部枢着部
10 水平スライド許容枢着機構
11 引き上げ用取手部
12 枠部
13 スライド用取手部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2021-02-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正の内容】
図3