IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社moneepの特許一覧

特開2022-107509情報処理システム、情報処理装置、プログラム及び情報処理端末
<>
  • 特開-情報処理システム、情報処理装置、プログラム及び情報処理端末 図1
  • 特開-情報処理システム、情報処理装置、プログラム及び情報処理端末 図2
  • 特開-情報処理システム、情報処理装置、プログラム及び情報処理端末 図3
  • 特開-情報処理システム、情報処理装置、プログラム及び情報処理端末 図4
  • 特開-情報処理システム、情報処理装置、プログラム及び情報処理端末 図5
  • 特開-情報処理システム、情報処理装置、プログラム及び情報処理端末 図6
  • 特開-情報処理システム、情報処理装置、プログラム及び情報処理端末 図7
  • 特開-情報処理システム、情報処理装置、プログラム及び情報処理端末 図8
  • 特開-情報処理システム、情報処理装置、プログラム及び情報処理端末 図9
  • 特開-情報処理システム、情報処理装置、プログラム及び情報処理端末 図10
  • 特開-情報処理システム、情報処理装置、プログラム及び情報処理端末 図11
  • 特開-情報処理システム、情報処理装置、プログラム及び情報処理端末 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022107509
(43)【公開日】2022-07-21
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置、プログラム及び情報処理端末
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220713BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021195215
(22)【出願日】2021-12-01
(31)【優先権主張番号】P 2021001918
(32)【優先日】2021-01-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】521013585
【氏名又は名称】株式会社moneep
(74)【代理人】
【識別番号】100207619
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 知晴
(72)【発明者】
【氏名】堀口 凌佑
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】ユーザに、より社会的な起床を提供できるシステムを構築すること。
【解決手段】サーバ1のマッチング情報管理部60は、起床者と呼びかけ者とのマッチングに関する各種情報を管理する。起床時間情報管理部80は、第1ユーザ端末2から送信されてきた起床時間情報を取得する。呼掛者情報管理部81は、第1ユーザ端末2から送信されてきた呼びかけ者希望情報を取得する。ギフト情報管理部82は、第1ユーザ端末2から送信されてきたギフト情報を取得する。返答情報取得部61は、第2ユーザ端末3から送信されてきた返答情報を取得する。呼び出しメッセージ管理部62は、呼びかけ者からの呼び出しメッセージを管理する。通話処理部63は、起床者と呼びかけ者の通話に関する各種処理を実行する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
起床に関する呼び掛けを希望する希望者に使用される第1情報処理端末と、
前記希望者に対する呼び掛けを実行する実行者に使用される第2情報処理端末と、
サーバと、
を含む情報処理システムであって、
前記サーバは、
前記希望者の起床時間に関する情報を取得する時間情報取得手段と、
前記希望者による前記実行者の選択の希望に関する情報を取得する選択情報取得手段と、
前記実行者への対価に関する情報を取得する対価情報取得手段と、
呼び掛けに関する前記実行者からの呼び出しメッセージに関する情報を取得するメッセージ取得手段と、
を備え、
前記第1情報処理端末は、
前記希望者の起床時間に関する情報を受け付ける時間情報受付手段と、
前記希望者による前記実行者の選択の希望に関する情報を受け付ける選択情報受付手段と、
前記実行者への対価に関する情報を受け付ける対価情報受付手段と、
を備え、
前記第2情報処理端末は、
呼び掛けに関する前記実行者からの呼び出しメッセージに関する情報を受け付けるメッセージ受付手段と、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
起床に関する呼び掛けを希望する希望者に使用される第1情報処理端末と、
前記希望者に対する呼び掛けを実行する実行者に使用される第2情報処理端末と、
サーバと、
を含む情報処理システムにおける前記サーバとして機能する情報処理装置であって、
前記希望者の起床時間に関する情報を取得する時間情報取得手段と、
前記希望者による前記実行者の選択の希望に関する情報を取得する選択情報取得手段と、
前記実行者への対価に関する情報を取得する対価情報取得手段と、
呼び掛けに関する前記実行者からの呼び出しメッセージに関する情報を取得するメッセージ取得手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項3】
前記希望者と前記実行者の通話に関する処理を実行する通話処理手段と、
をさらに備える請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記メッセージ取得手段が取得する前記呼び出しメッセージは、前記通話を開始するトリガとして、前記実行者によりリアルタイムに取得された音声情報を含む、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記希望者の起床時間までの間、前記第1情報処理端末を所定の条件で稼働させる第1情報処理端末稼働手段をさらに備える請求項2乃至4のうちいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
起床に関する呼び掛けを希望する希望者に使用される第1情報処理端末と、
前記希望者に対する呼び掛けを実行する実行者に使用される第2情報処理端末と、
サーバと、
を含む情報処理システムにおける前記サーバに、
前記希望者の起床時間に関する情報を取得する時間情報取得ステップと、
前記希望者による前記実行者の選択の希望に関する情報を取得する選択情報取得ステップと、
前記実行者への対価に関する情報を取得する対価情報取得ステップと、
呼び掛けに関する前記実行者からの呼び出しメッセージに関する情報を取得するメッセージ取得ステップと、
を含む処理を実行させるプログラム。
【請求項7】
起床に関する呼び掛けを希望する希望者に使用される第1情報処理端末と、
前記希望者に対する呼び掛けを実行する実行者に使用される第2情報処理端末と、
サーバと、
を含む情報処理システムにおける前記第1情報処理端末として機能する情報処理端末であって、
前記希望者の起床時間に関する情報を受け付ける時間情報受付手段と、
前記希望者による前記実行者の選択の希望に関する情報を受け付ける選択情報受付手段と、
前記実行者への対価に関する情報を受け付ける対価情報受付手段と、
を備える情報処理端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理装置、プログラム及び情報処理端末に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、朝の起床は多くの人々の課題であり、目覚まし時計やモーニングコールといった朝の起床を助ける各種サービスが存在する。この点、例えば、特許文献1には、インターネットを利用したモーニングコールサービスに関する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-159686号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の特許文献1に記載された技術を含む、一般的なモーニングコールにおける呼び出しは、単に電話などに搭載された機械音や振動によって行われ、他者との関係性を感じられるものではなかった。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ユーザに、より社会的な起床を提供できるシステムを構築することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理システムは、
起床に関する呼び掛けを希望する希望者に使用される第1情報処理端末と、
前記希望者に対する呼び掛けを実行する実行者に使用される第2情報処理端末と、
サーバと、
を含む情報処理システムであって、
前記サーバは、
前記希望者の起床時間に関する情報を取得する時間情報取得手段と、
前記希望者による前記実行者の選択の希望に関する情報を取得する選択情報取得手段と、
前記実行者への対価に関する情報を取得する対価情報取得手段と、
呼び掛けに関する前記実行者からの呼び出しメッセージに関する情報を取得するメッセージ取得手段と、
を備え、
前記第1情報処理端末は、
前記希望者の起床時間に関する情報を受け付ける時間情報受付手段と、
前記希望者による前記実行者の選択の希望に関する情報を受け付ける選択情報受付手段と、
前記実行者への対価に関する情報を受け付ける対価情報受付手段と、
を備え、
前記第2情報処理端末は、
呼び掛けに関する前記実行者からの呼び出しメッセージに関する情報を受け付けるメッセージ受付手段と、
を備える。
【0007】
本発明の一態様の情報処理装置、プログラム及び情報処理端末も、本発明の一態様の情報処理システムに対応する情報処理装置、プログラム及び情報処理端末として提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユーザに、より社会的な起床を提供できるシステムを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態に係る情報システムの概要を示すブロック図である。
図2】本発明の一実施形態に係るサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3図2のサーバ、図1の第1ユーザ端末及び第2ユーザ端末の機能的構成例の一例を示す機能ブロック図である。
図4図3の第1ユーザ端末に表示される画像の一例を示す図である。
図5図3の第2ユーザ端末に表示される画像の一例を示す図である。
図6図3の第2ユーザ端末に表示される画像の一例を示す図であり、図5の例と異なる例を示す図である。
図7図3の第1ユーザ端末に表示される画像の一例を示す図であり、図4の例とは異なる例を示す図である。
図8】本発明の一実施形態に係るサービス全体の時間的な遷移のイメージを示すイメージ図である。
図9】本発明の一実施形態に係るサービスにおけるギフトの一例を示す図である。
図10図3のサーバ、第1ユーザ端末及び第2ユーザ端末により実行される各種処理のうち、マッチング処理の流れを説明するアローチャートである。
図11図3のサーバ、第1ユーザ端末及び第2ユーザ端末により実行される各種処理のうち、呼びかけ処理の流れを説明するアローチャートである。
図12図3の第1ユーザ端末に表示される画像の一例を示す図であり、図4及び図7の例とは異なる例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0011】
ここで、図1を説明するに先立ち、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの適用対象となるサービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)について説明する。
本サービスは、いわゆるモーニングコールサービスに類似するサービスであり、リアルタイムに録音された他者の音声を再生することで、ユーザの朝の起床を支援する。
従来のモーニングコールサービスは、他者に電話などをかけてもらいその着信音によって覚醒し、その後通話するという流れで行われるが、現在では、目覚まし時計や起床向けのアプリケーションなどの発展により、利用機会が失われつつある。しかし、本サービスの特徴の一つは、他者の能動的な行動により起床するという社会的な繋がりの構築も含めた起床体験をユーザに提供することができる点である。
つまり、本サービスは、睡眠状態から覚醒するタイミングにおいて、リアルタイムに録音された他者の音声をそのまま再生することで、「同一の居住内にいる他者の呼びかけ」により睡眠状態から覚醒するという、従来行われていた極めて社会的な起床体験を疑似的にユーザに提供することができる。
ここで、類似するサービスとして、例えば、予めタレント等が録音した音声をアラームとして再生するようなサービスが存在する。しかし、そのようなサービスで録音された音声は、事前に録音されているため極めて汎用的な音声しか利用することができず、ユーザは自身に向けられた音声であると心理的に認識することが困難である。これに対して、本サービスでは、リアルタイムに録音された音声を用いることで、起きる側の人物、ライフスタイル等にカスタマイズされた音声による起床体験を提供することができる。
【0012】
以上をまとめると、本サービスは、インターネット通信を利用したモーニングコールでありつつも、社会的に従来行われていた同一の居住内における同居人による呼びかけと極めて近い起床体験をユーザに提供できるシステムを構築するサービスである。
これにより、朝の起床に悩みを抱える多くのユーザに対して、より効果的で満足度の高い目覚めを提供することができる。また、起床を希望するユーザ(以下、「起床者」と呼ぶ)と、呼びかけを行うユーザ(以下、「呼びかけ者」と呼ぶ)との関係において、特に呼びかけ者として参加可能な著名人やタレントなどにとって、ユーザへの朝の会話をモーニングコールという形で新たな価値に価値化することが可能となる。
すなわち、本サービスの特徴の一つは、従来のモーニングコールでは呼び出し音(通話のトリガ)が内蔵のアラーム音などであるのに対して、呼びかけ時に呼びかけ者の音声を録音するフローを介在させることで、呼び出し音を呼びかけ者のリアルタイムの音声データとする点である。
続いて、図1を参照しつつ、本システムの具体的な構成について説明する。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの概要を示すブロック図である。
図1に示す通り、本システムは、サーバ1と、第1ユーザ端末2、第2ユーザ端末3とを含み構成される。サーバ1と、第1ユーザ端末2と、第2ユーザ端末3とはインターネット、LAN(Local Area Network)などを含む所定のネットワークNを介して相互に接続されている。なお、ネットワークNは、必須な構成要素ではなく、例えば、ブルートゥース(登録商標)などの近距離無線通信が合わせて利用されてもよい。
【0014】
サーバ1は、本サービスの提供者などに管理される情報処理装置である。サーバ1は、後述する第1ユーザ端末2及び第2ユーザ端末3の夫々から各種情報を取得し、各種処理を実行する。
第1ユーザ端末2は、朝の起床を希望する起床者により使用される。起床者からの本サービスの提供に関する各種要望などを取得するために使用される。
第2ユーザ端末3は、起床者への呼びかけを希望する呼びかけ者により使用される。呼びかけ者からの入力操作の受け付けや、呼びかけ者の音声の録音などに使用される。
【0015】
<ハードウェア構成>
図2は、本発明の一実施形態に係るサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
サーバ1は、パーソナルコンピュータ等で構成される。
図2に示すように、サーバ1は、制御部11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20と、を備えている。
【0016】
制御部11は、CPUやGPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータ等で構成され、ROM12に記録されているプログラム、または、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、制御部11が各種の処理を実行する上において必要な情報等も適宜記憶される。
【0017】
制御部11、ROM12およびRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19、ドライブ20が接続されている。
【0018】
出力部16は、各種液晶ディスプレイ等で構成され、各種情報を出力する。
【0019】
入力部17は、各種ハードウェア等で構成され、各種情報を入力する。
【0020】
記憶部18は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等で構成され、各種情報を記憶する。例えば、本実施形態に係るプログラムを含む各種情報が記憶されている。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(例えば、第1ユーザ端末2や第2ユーザ端末3の夫々)との間で行う通信を制御する。
【0021】
ドライブ20は、必要に応じて設けられる。ドライブ20には磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア31が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア31から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。またリムーバブルメディア31は、記憶部18に記憶されている各種情報も、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0022】
ここで、第1ユーザ端末2及び第2ユーザ端末3のハードウェア構成は、タッチパネルなどを有する点を除いて基本的に同様とすることができるので、ここでは説明を省略する。
【0023】
図3は、図2のサーバ、図1の第1ユーザ端末及び第2ユーザ端末の機能的構成例の一例を示す機能ブロック図である。
図3に示すように、サーバ1の制御部11は、マッチング情報管理部60と、返答情報取得部61と、呼び出しメッセージ管理部62と、通話処理部63とが機能する。
【0024】
サーバ1の制御部11においては、制御部11が実行する各種処理のうち、マッチング処理時にはマッチング情報管理部60及び返答情報取得部61が機能し、呼びかけ処理時には呼び出しメッセージ管理部62及び通話処理部63が機能する。
マッチング処理とは、呼びかけを希望する起床者と呼びかけを行う呼びかけ者とのマッチングに関する一連の処理を言い、後述する呼びかけ処理の事前に実行される。
呼びかけ処理とは、マッチングした呼びかけ者が起床者に対して実際に行う呼びかけに関する一連の処理を言い、上述したマッチング処理の事後の所定のタイミング(実際に起床者が起床を希望するタイミング)に実行される。
このようなサーバ1、第1ユーザ端末2及び第2ユーザ端末3の各種ハードウェアと各種ソフトウェアの協働により、起床者の起床に係る上述の各種処理の実行が可能となる。なお、上述の各種処理の詳細な流れについては、図10及び11を参照しながら後述する。
【0025】
まず、マッチング処理時の機能的構成を説明する。サーバ1のマッチング情報管理部60は、起床者と呼びかけ者とのマッチングに関する各種情報を管理する。
ここで、マッチング情報管理部60は、起床時間情報管理部80と、呼掛者情報管理部81と、ギフト情報管理部82とを含む。
起床時間情報管理部80は、第1ユーザ端末2から送信されてきた起床者の希望する起床時間に関する情報(以下、「起床時間情報」と呼ぶ)を、通信部19を介して取得して、その情報を管理する。また、起床時間情報管理部80は、管理している起床時間情報を第2ユーザ端末3へ送信する。
呼掛者情報管理部81は、第1ユーザ端末2から送信されてきた起床者の呼びかけ者の選択の希望に関する情報(以下、「呼びかけ者希望情報」と呼ぶ)を取得して、その情報を管理する。すなわち、呼掛者情報管理部81は、希望する呼びかけ者に関する情報を、通信部19を介して取得して、その情報を管理する。また、呼掛者情報管理部81は、管理している呼びかけ者希望情報を第2ユーザ端末3へ送信する。
ここで、呼びかけ者希望情報には、起床者の年齢、性別、名前(ハンドルネーム)といった起床者に関する各種情報及び起床者から呼びかけ者へのメッセージなど(以下、「起床者情報」と呼ぶ)が含まれてもよい。なお、起床者情報は、マッチング処理の事前に行われる登録操作などにより、予め図示せぬデータベースなどに格納されているものとする。
ギフト情報管理部82は、第1ユーザ端末2から送信されてきた起床者から呼びかけ者への対価に関する情報(以下、「ギフト情報」と呼ぶ)を取得して、その情報を管理する。すなわち、ギフト情報管理部82は、起床者が呼びかけ者に提供するギフトに関する情報を、通信部19を介して取得して、その情報を管理する。また、ギフト情報管理部82は、管理しているギフト情報を第2ユーザ端末3に送信する。
ここで、ギフトとは、本サービスにおいて起床者から自身に呼びかけを行ってくれる呼びかけ者に対して提供されるアイテムである。なお、本サービスにおけるギフトの詳細については、図9などを参照しながら後述する。
【0026】
ここで、呼掛者情報管理部81で管理された呼びかけ者希望情報は、第2ユーザ端末3へ送信され、第2ユーザ端末3を介して第2ユーザ端末3の使用者(呼びかけ者の候補)に提示される。そして、第2ユーザ端末3の使用者(呼びかけ者の候補)は、自身が起床者への呼びかけを行うことを承諾する場合、その旨を入力し、入力されたその情報(以下、「返答情報」と呼ぶ)はサーバ1へ送信される。なお、以降の説明では、説明の便宜上、呼びかけ者の候補についても単に呼びかけ者と呼び説明を行う。
そこで、返答情報取得部61は、第2ユーザ端末3から送信されてきた返答情報を、通信部19を介して取得する。また、返答情報取得部61は、取得した返答情報に基づいて、起床者と呼びかけ者のマッチング(呼びかけの承諾)の結果を確認する。
そして、返答情報取得部61は、マッチング(呼びかけの承諾)の結果を、第1ユーザ端末2へ送信する。
【0027】
続いて、呼びかけ処理時の機能的構成を説明する。
呼び出しメッセージ管理部62は、呼びかけ者からの呼び出しメッセージに関する各種処理を管理する。
すなわち、呼び出しメッセージ管理部62は、決定した呼かけ者に対して起床者への呼び出しメッセージを録音する旨を示す情報を提示する。また、呼び出しメッセージ管理部62は、第2ユーザ端末3で取得された呼びかけ者からの呼び出しメッセージを取得して、呼び出しメッセージを第1ユーザ端末2に送信する。
【0028】
通話処理部63は、起床者と呼びかけ者の通話に関する各種処理を実行する。
すなわち、通話処理部63は、第1ユーザ端末2から起床者の通話の許可(以下、「通話許可」と呼ぶ)が送信されてきた場合、その情報を取得し、起床者と呼びかけ者の通話を許可する。また、通話処理部63は、起床者と呼びかけ者の通話が許可された場合、起床者と呼びかけ者の通話に関する各種処理(各種音声情報の出入力など)を実行する。
【0029】
次に、第1ユーザ端末2の機能的構成の一例について説明する。図3に示すように、第1ユーザ端末2の制御部100は、マッチング情報取得部140と、呼び出し処理部141と、通話処理部142とが機能する。
なお、第1ユーザ端末2の制御部100においては、マッチング処理時にはマッチング情報取得部140が機能し、呼びかけ処理時には呼び出し処理部141及び通話処理部142が機能する。
【0030】
ここで、マッチング情報取得部140は、起床時間情報取得部160と、呼掛者情報取得部161と、ギフト情報取得部162とを含む。
起床時間情報取得部160は、起床者からの起床を希望する時間に関する入力を受け付けて、起床時間情報を取得する。また、起床時間情報取得部160は、取得した起床時間情報をサーバ1へ送信する。
呼掛者情報取得部161は、起床者の希望する呼びかけ者の選択に関する入力を受け付けて、呼びかけ者希望情報を取得する。また、呼掛者情報取得部161は、取得した呼びかけ者希望情報をサーバ1へ送信する。なお、起床時間情報取得部160及び呼掛者情報取得部161が、起床者からの入力を受け付ける際の詳細は、図4などを参照しながら後述する。
ギフト情報取得部162は、起床者から呼びかけ者への対価に関する入力を受け付けて、ギフト情報を取得する。また、ギフト情報取得部162は、取得したギフト情報をサーバ1へ送信する。
【0031】
呼び出し処理部141は、サーバ1から送信されてきた呼びかけ者からの呼び出しメッセージを取得する。また、呼び出し処理部141は、取得した呼び出しメッセージを、音声情報として出力部120などを介して出力する。
【0032】
通話処理部142は、起床者と呼びかけ者の通話に関する各種処理を実行する。
通話処理部142は、起床者による通話許可の入力を受け付けて、受け付けた通話許可をサーバ1へ送信する。また、通話処理部142は、起床者と呼びかけ者の通話が許可された場合、起床者と呼びかけ者の通話に関する各種処理を実行する。
ここで、通話処理部142は、通話許可受付部170を含む。
通話許可受付部170は、起床者からの通話許可の入力を受け付ける。また、通話許可受付部170は、受け付けた通話許可をサーバ1へ送信する。
【0033】
続いて、第2ユーザ端末3の機能的構成の一例について説明する。図3に示すように、第2ユーザ端末3の制御部200は、情報提示部240と、返答情報受付部241と、呼び出しメッセージ受付部242と、通話処理部243とが機能する。
なお、第2ユーザ端末3の制御部200においては、マッチング処理時には情報提示部240及び返答情報受付部241が機能し、呼びかけ処理時には呼び出しメッセージ受付部242及び通話処理部243が機能する。
【0034】
情報提示部240は、サーバ1から送信されてきた各種情報を取得して、それらの情報を、呼びかけ者へ提示する。
なお、ここで言う呼びかけ者は、マッチング処理の時点では、呼びかけ者の候補であるが、説明の便宜上、呼びかけ者と呼ぶ。
すなわち、例えば、情報提示部240は、サーバ1から送信された起床時間情報、呼びかけ者希望情報、ギフト情報などの各種情報を取得して、その情報を合わせて、呼びかけ者へ提示する。
【0035】
返答情報受付部241は、情報提示部240により各種情報を提示された呼びかけ者からの返答情報の入力を受け付ける。また、返答情報受付部241は、受け付けた返答情報をサーバ1へ送信する。
【0036】
呼び出しメッセージ受付部242は、呼びかけ者から起床者への呼び出しメッセージの入力を受け付ける。また、呼び出しメッセージ受付部242は、受け付けた呼び出しメッセージを、サーバ1へ送信する。
ここで呼び出しメッセージは、呼びかけの時点でリアルタイムに録音されることができる。すなわち、呼び出しメッセージ受付部242は、起床時間の直前又は直後において、呼び出しメッセージの入力を受け付けることができる。
【0037】
通話処理部243は、起床者と呼びかけ者の通話に関する各種処理を実行する。
以上、サーバ1、第1ユーザ端末2及び第2ユーザ端末3の機能的構成について説明した。
【0038】
次に、図4及び5を参照しながら、主としてマッチング処理において、起床者側又は呼びかけ者側に表示される画像の一例を簡単に説明する。
図4図3の第1ユーザ端末に表示される画像の一例を示す図であり、図5図3の第2ユーザ端末に表示される画像の一例を示す図である。
【0039】
図4を見ると、10月22日6:00~7:00の起床時間が設定された表示領域P0と、「moneepをお願いする」と表示された表示領域P1とが表示されている。
ここで、図4の例では、表示領域P0に表示されている日時は、起床者により任意に選択された起床を希望する日時が表示されている。また、表示領域P1の上部には起床者により任意に選択された呼びかけを希望する対象(呼びかけ者の候補)が表示されている。
すなわち、本サービスによる呼びかけを起床者は、第1ユーザ端末2に表示されたこのような操作画面を通じて、希望する起床時間と希望する呼びかけ者を選択し、表示領域P1を押下することにより、自身が呼びかけを希望する時間と対象を決定することができる。
【0040】
そして、図5の例を見ると、「5人」という人数の表示と、「soltia48さんをmoneepする」と表示された表示領域P2と、「rkandaさんをmoneepする」と表示された表示領域P3とが表示されている。
ここで、図5の例では、所定の呼びかけ者T1に関して、呼びかけ者T1に呼びかけを希望する起床者の人数及び実際に呼びかけを希望している起床者の夫々の情報が表示されている。すなわち、図5の例では、呼びかけ者T1に対して5人の起床者が呼びかけを希望しており、呼びかけを希望する起床者の情報が具体的に表示されている。なお、表示領域P2及びP3には、呼びかけまでの時間が合わせて表示されている。
呼びかけ者T1は、このようにして表示された起床者の中から、呼びかけの条件、後述する起床者のメッセージ、ギフトの内容などを参考にしながら、実際に呼びかけを行うことを承諾する起床者を任意に選択することができる。これにより、起床者と呼びかけ者のマッチングが終了する。
【0041】
続いて、図6及び7を参照しながら、主として呼びかけ処理において、呼びかけ者側に表示される画像の一例を簡単に説明する。
図6図3の第2ユーザ端末に表示される画像の一例を示す図であり、図7図3の第1ユーザ端末に表示される画像の一例を示す図である。
【0042】
図6の例では、起床者によるメッセージが表示されている表示領域Q1と、「録音を開始する」と表示された表示領域Q2とが表示されている。ここで、呼びかけ者は、表示領域Q2を押下することで、起床者に対する呼びかけメッセージの録音を開始することができる。
すなわち、呼びかけ者は、表示領域Q1に表示されている起床者のメッセージなどを参考にしながら、呼びかけメッセージの内容を検討し、実際に呼びかけメッセージの内容が決定した段階で、表示領域Q2を押下して、録音を開始することができる。
【0043】
これに対して、図7の例では、「起きる」と表示された表示領域Q3が表示されている。ここで、図7に示す画像は、起床者への呼び出し音として、図6の呼び出しメッセージが再生されている状況において提示される画像である。つまり、図7の例では、呼び出しを受けた起床者が実際に起床して、表示領域Q3を押下することで、起床者と呼びかけ者の通話が許可され、両者の通話が開始する。
【0044】
続いて、図8を参照しながら、本サービス全体の流れを簡単に説明する。
図8は、本発明の一実施形態に係るサービス全体の時間的な遷移のイメージを示すイメージ図である。
【0045】
図8の例では、まず起床者が睡眠中、呼び出し時間に至った状況において、呼び出し者は、起床者への呼び出しメッセージを録音する(10秒程度)。そして、録音された呼び出しメッセージは起床者への着信音として第1ユーザ端末2で再生される(10~15秒程度)。次に、図7に示すように起床者により呼び出し者との通話が許可されると起床者と呼び出し者との通話が開始され(60秒程度)、その後、任意のタイミングで通話は終了される。
【0046】
次に図9を参照しながら、本サービスにおける「ギフト」の概念について簡単に説明する。
図9は、本発明の一実施形態に係るサービスにおけるギフトの一例を示す図である。
【0047】
図9の例では、起床者が購入できるギフトとして、「5ポイント」、「25ポイント」、「50ポイント」、「100ポイント」、「200ポイント」、「500ポイント」の夫々が選択可能な状態で表示されている。起床者は、このようにして選択可能なギフトの中から、自身への呼びかけを依頼する呼びかけ者に対して、贈りたい任意のポイントを購入し、自身が希望する呼びかけ者へと提供する。
なお、本実施形態では、例えば、起床者は呼びかけ者への呼びかけの依頼の事前にギフトを購入するものとし、自身の呼びかけの依頼に対して呼びかけ者が承諾した場合にはそのギフトは消失し、承諾されなかった場合には維持され他の呼びかけ者への依頼などに再度利用できるものとする。
【0048】
次に、図10を参照しながら、図3のような機能的構成を有するサーバ1、第1ユーザ端末2及び第2ユーザ端末3により実行されるマッチング処理の流れを説明する。
図10は、図3のサーバ、第1ユーザ端末及び第2ユーザ端末により実行される各種処理のうち、マッチング処理の流れを説明するアローチャートである。
【0049】
ステップS1において、第1ユーザ端末2の起床時間情報取得部160は、起床者からの起床を希望する時間に関する入力を受け付けて、起床時間情報を取得する。また、ステップS1において、起床時間情報取得部160は、取得した起床時間情報をサーバ1へ送信する。
【0050】
ステップS2において、第1ユーザ端末2の呼掛者情報取得部161は、起床者の希望する呼びかけ者の選択に関する入力を受け付けて、呼びかけ者希望情報を取得する。また、ステップS2において、呼掛者情報取得部161は、取得した呼びかけ者希望情報をサーバ1へ送信する。
【0051】
ステップS3において、第1ユーザ端末2のギフト情報取得部162は、起床者から呼びかけ者への対価に関する入力を受け付けて、ギフト情報を取得する。また、ステップS3において、ギフト情報取得部162は、取得したギフト情報をサーバ1へ送信する。
【0052】
ステップS21において、サーバ1のマッチング情報管理部60は、起床者と呼びかけ者とのマッチングに関する各種情報を取得する。
すなわち、ステップS21において、起床時間情報管理部80、呼掛者情報管理部81及びギフト情報管理部82の夫々は、起床時間情報、呼びかけ者希望情報及びギフト情報の夫々を、通信部19を介して取得する。
【0053】
ステップS22において、サーバ1のマッチング情報管理部60は、取得した各情報を第2ユーザ端末3へ送信する。
すなわち、ステップS22において、サーバ1の起床時間情報管理部80、呼掛者情報管理部81及びギフト情報管理部82の夫々は、ステップS21で取得した起床時間情報、呼びかけ者希望情報及びギフト情報の夫々を、第2ユーザ端末3へ送信する。
【0054】
ステップS41において、情報提示部240は、サーバ1から送信されてきた各種情報を取得して、それらの情報を呼びかけ者へ提示する。
すなわち、ステップS41において、情報提示部240は、ステップS22でサーバ1から第2ユーザ端末3へ送信された起床時間情報、呼びかけ者希望情報及びギフト情報の夫々を、通信部230を介して取得して、それらの情報を、出力部220を介して呼びかけ者へ提示する。
【0055】
ステップS42において、第2ユーザ端末3の返答情報受付部241は、ステップS41で各種情報を提示された呼びかけ者からの返答情報の入力を受け付ける。
【0056】
ステップS43において、第2ユーザ端末3の返答情報受付部241は、ステップS42で受け付けた返答情報をサーバ1へ送信する。
【0057】
ステップS23において、サーバ1の返答情報取得部61は、第2ユーザ端末3から送信されてきた返答情報を、通信部19を介して取得する。
【0058】
ステップS24において、サーバ1の返答情報取得部61は、取得した返答情報に基づいて、起床者と呼びかけ者のマッチング(呼びかけの承諾)の結果を確認する。
【0059】
ステップS25において、サーバ1の返答情報取得部61は、確認したマッチング(呼びかけの承諾)の結果を、第1ユーザ端末2へ送信する。
【0060】
ステップS4において、第1ユーザ端末2の情報提示部240は、ステップS25でサーバ1から第1ユーザ端末2に送信されたマッチング(呼びかけの承諾)の結果を、通信部130を介して取得して、その情報を起床者へ提示する。これにより、サーバ1、第1ユーザ端末2及び第2ユーザ端末3で実行されるマッチング処理は終了する。
【0061】
図11は、図3のサーバなどにより実行される各種処理のうち、呼びかけ処理の流れを説明するアローチャートである。
【0062】
ステップS61において、第2ユーザ端末3の呼び出しメッセージ受付部242は、呼びかけ者から起床者への呼び出しメッセージの入力を受け付ける。
【0063】
ステップS62において、第2ユーザ端末3の呼び出しメッセージ受付部242は、ステップS61で受け付けた呼び出しメッセージを、サーバ1へ送信する。
【0064】
ステップS81において、サーバ1の呼び出しメッセージ管理部62は、ステップS61で第2ユーザ端末3からサーバ1へ送信された呼び出しメッセージを、通信部19を介して取得する。
【0065】
ステップS82において、サーバ1の呼び出しメッセージ管理部62は、ステップS81で取得した呼び出しメッセージを、第1ユーザ端末2へ送信する。
【0066】
ステップS101において、第1ユーザ端末2の呼び出し処理部141は、ステップS82でサーバ1から第1ユーザ端末2へ送信された呼び出しメッセージを、通信部130を介して取得する。
【0067】
ステップS102において、第1ユーザ端末2の呼び出し処理部141は、ステップS101で取得した呼び出しメッセージを、音声情報として起床者に提示する。
【0068】
ステップS103において、第1ユーザ端末2の通話許可受付部170は、起床者による通話許可の入力を受け付けて、受け付けた通話許可をサーバ1へ送信する。
【0069】
ステップS83において、サーバ1の通話処理部63は、第1ユーザ端末2から送信されてきた通話許可を取得し、起床者と呼びかけ者の通話を許可する。
【0070】
ステップS84において、サーバ1の通話処理部63は、起床者と呼びかけ者の通話に関する各種処理を実行する。また、ステップS84において、通話処理部63は、起床者と呼びかけ者の通話が許可された旨を第1ユーザ端末2及び第2ユーザ端末3の夫々に通知する。
【0071】
ステップS63において、第2ユーザ端末3の通話処理部243は、起床者と呼びかけ者の通話に関する各種処理を実行する。
ステップS104において、第1ユーザ端末2の通話処理部142は、起床者と呼びかけ者の通話に関する各種処理を実行する。
これにより、サーバ1、第1ユーザ端末2及び第2ユーザ端末3で実行される呼びかけ処理は終了する。
【0072】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0073】
また例えば、上述の実施形態における本サービスは、朝の呼びかけ(モーニングコール)に利用されるものとして説明したが、特にこれに限定されない。
すなわち、本サービスは、例えば、いわゆるライブ配信やテレビ放送、映画など、他の様々なサービスにおいて応用可能である。
【0074】
ここで、上述の実施形態では説明を省略したが、本サービスの背景や価値について、少し補足する。
ストレスの大きい現代社会において、「朝起きるのが辛い」という悩みは多くの人に共通する大きな課題である。そして、このような悩みの要因の一つは精神的な要因としての「孤独」と考えられる。
現在では、極めて多くの人がSNS(Social Networking Service)などを利用することで、孤独を解消し、他者との繋がりを維持している。しかし、このようなSNSを利用した場合でも、朝の起床を気軽に補助してくれる相手を見つけることは容易ではない。
本サービスは、このような背景のもと、他者との繋がりの中で朝の爽やかな目覚めを実現するために有用なツールの一つとなることが期待される。
【0075】
また例えば、上述の実施形態において、起床者と呼びかけ者とのマッチングは、両者(特に呼びかけ者)の意思決定のみによって決定されるものとして説明したが、特にこれに限定されない。
すなわち、本システムは、例えば、ギフトの額、他のユーザによる評価(マナー)、ログインの頻度などによる優先順位(ランキング)などを実現する機能を採用してもよい。
【0076】
また例えば、上述の実施形態(特に図8の実施形態)において、説明した本サービス全体の流れはあくまでも例示であり、特にこれに限定されない。
すなわち、それぞれの者(呼び出し者や起床者)が行う具体的な操作の内容や手順は任意に変更可能である。また、上述の実施形態において説明した操作の全てまたは一部の操作を省略してもよいし、他の操作を追加するなどしてもよい。
【0077】
また例えば、上述の実施形態(特に図9の実施形態)において、ギフトとして本サービス内で利用可能な「ポイント」を購入する仕様を前提として説明したが、特にこれに限定されない。
すなわち、本システムは、例えば、「ポイント」の仕様や金額、購入方法などはあくまでも例示であり、任意の方法が採用してもよい。さらに言えば、本システムは、「ポイント」の概念自体を採用しなくともよい。
【0078】
また例えば、上述の実施形態において、所定の表示領域を「押下」することで本サービスに係る処理が実行されるものとして説明したが、特にこれに限定されない。
すなわち、タッチ、スワイプ、クリックなど各種ハードウェアの構成に合わせて、各種各様の操作に基づき、適宜、本サービスに係る各種処理が実行されてもよい。
【0079】
ここで、図12を参照しながら本システムにおいて、他の実施形態として採用され得るライブ機能について説明する。
図12は、本システムの他の実施形態としてライブ配信機能を実装した場合において、第1ユーザ端末2に表示される画像を示している。
例えば、図12の例では、ライブ配信中という表示とともに、ユーザのID、ライブ配信のタイトル、起床予定時間(呼びかけの開始時間)等が具体的に表示されている。さらに、図12の例では、「音量を上げ、スマホを充電器に差しアプリをこのままにして寝てください。ライブが自動で開始されユーザの声で目を覚ますことができます。」というユーザ(第1ユーザ)への簡単な説明等も表示されている。本システムは、このようなライブ配信機能を合わせて提供することで、ユーザに対してさらに実効的なサービスを提供することができる。
特に、ライブ配信機能では、ユーザの操作を有することなく長時間の自動稼働が可能であるため、汎用的な情報処理端末で採用されるユーザからの操作が一定時間なかった場合にアプリケーション等を自動で終了させる機能(いわゆるスリープ機能等)等の対象となることを防止することも可能となる。これは本システムがライブ配信機能を採用する目的の一つである。
ただし、本システムがライブ配信機能を採用する目的は、上述の目的のみに限られず、例えば、本システムの管理者や第2ユーザ等が提供するコンテンツをライブ配信として提供する等の多様な方法で利用できる。
【0080】
また例えば、図1に示すシステム構成、図2に示すサーバ1のハードウェア構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。
即ち例えば、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの各サーバの夫々は、一つのハードウェア上に構成されてもよいし、その機能や処理数に応じて複数のハードウェア上に構成されてもよい、また、既存の情報処理装置上に実現されてもよい。
【0081】
また例えば、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、図3の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。
即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図3の例に限定されない。また、機能ブロックの存在場所も、図3に特に限定されず、任意でよい。
さらに言えば、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0082】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータ等は、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。
また、コンピュータ等は、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0083】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成されてもよい。
【0084】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0085】
以上を換言すると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を有していれば足り、各種各様な実施形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理システムは、
起床に関する呼び掛けを希望する希望者に使用される第1情報処理端末と、
前記希望者に対する呼び掛けを実行する実行者に使用される第2情報処理端末と、
サーバと、
を含む情報処理システムであって、
前記サーバは、
前記希望者の起床時間に関する情報を取得する時間情報取得手段(例えば、起床時間情報管理部80)と、
前記希望者による前記実行者の選択の希望に関する情報を取得する選択情報取得手段(例えば、呼掛者情報管理部81)と、
前記実行者への対価に関する情報を取得する対価情報取得手段(例えば、ギフト情報管理部82)と、
呼び掛けに関する前記実行者からの呼び出しメッセージに関する情報を取得するメッセージ取得手段(例えば、呼び出しメッセージ管理部62)と、
を備え、
前記第1情報処理端末は、
前記希望者の起床時間に関する情報を受け付ける時間情報受付手段(例えば、起床時間情報取得部160)と、
前記希望者による前記実行者の選択の希望に関する情報を受け付ける選択情報受付手段(例えば、呼掛者情報取得部161)と、
前記実行者への対価に関する情報を受け付ける対価情報受付手段(例えば、ギフト情報取得部162)と、
を備え、
前記第2情報処理端末は、
呼び掛けに関する前記実行者からの呼び出しメッセージに関する情報を受け付けるメッセージ受付手段(例えば、呼び出しメッセージ受付部242)と、
を備える情報処理システムであれば足りる。
【0086】
また、本発明が適用される情報処理装置は、
起床に関する呼び掛けを希望する希望者に使用される第1情報処理端末と、
前記希望者に対する呼び掛けを実行する実行者に使用される第2情報処理端末と、
サーバと、
を含む情報処理システムにおける前記サーバとして機能する情報処理装置であって、
前記希望者の起床時間に関する情報を取得する時間情報取得手段と、
前記希望者による前記実行者の選択の希望に関する情報を取得する選択情報取得手段と、
前記実行者への対価に関する情報を取得する対価情報取得手段と、
呼び掛けに関する前記実行者からの呼び出しメッセージに関する情報を取得するメッセージ取得手段と、
を備える情報処理装置であれば足りる。
【0087】
また、前記情報処理装置は、前記希望者と前記実行者の通話に関する処理を実行する通話処理手段をさらに備えることができる。
【0088】
また、前記メッセージ取得手段が取得する前記呼び出しメッセージは、前記通話を開始するトリガとして、前記実行者によりリアルタイムに取得された音声情報を含むことができる。
【0089】
また、前記情報処理装置は、前記希望者の起床時間までの間、前記第1情報処理端末を所定の条件で稼働させる第1情報処理端末稼働手段をさらに備えることができる。
【0090】
また、本発明が適用されるプログラムは、
起床に関する呼び掛けを希望する希望者に使用される第1情報処理端末と、
前記希望者に対する呼び掛けを実行する実行者に使用される第2情報処理端末と、
サーバと、
を含む情報処理システムにおける前記サーバに、
前記希望者の起床時間に関する情報を取得する時間情報取得ステップと、
前記希望者による前記実行者の選択の希望に関する情報を取得する選択情報取得ステップと、
前記実行者への対価に関する情報を取得する対価情報取得ステップと、
呼び掛けに関する前記実行者からの呼び出しメッセージに関する情報を取得するメッセージ取得ステップと、
を含む処理を実行させるプログラムであれば足りる。
【0091】
また、本発明が適用される情報処理端末は、
起床に関する呼び掛けを希望する希望者に使用される第1情報処理端末と、
前記希望者に対する呼び掛けを実行する実行者に使用される第2情報処理端末と、
サーバと、
を含む情報処理システムにおける前記第1情報処理端末として機能する情報処理端末であって、
前記希望者の起床時間に関する情報を受け付ける時間情報受付手段と、
前記希望者による前記実行者の選択の希望に関する情報を受け付ける選択情報受付手段と、
前記実行者への対価に関する情報を受け付ける対価情報受付手段と、
を備える情報処理端末であれば足りる。
【符号の説明】
【0092】
1 サーバ
11 制御部
60 マッチング情報管理部
61 返答情報取得部
62 呼び出しメッセージ管理部
63 通話処理部
80 起床時間情報管理部
81 呼掛者情報管理部
82 ギフト情報管理部
2 第1ユーザ端末
100 制御部
140 マッチング情報取得部
141 呼び出し処理部
142 通話処理部
160 起床時間情報取得部
161 呼掛者情報取得部
162 ギフト情報取得部
170 通話許可受付部
3 第2ユーザ端末
200 制御部
240 情報提示部
241 返答情報受付部
242 呼び出しメッセージ受付部
243 通話処理部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12