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特開2022-1075151つまたは複数の充電式聴覚装置を充電するための充電キット
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022107515
(43)【公開日】2022-07-21
(54)【発明の名称】1つまたは複数の充電式聴覚装置を充電するための充電キット
(51)【国際特許分類】
   H04R 25/00 20060101AFI20220713BHJP
   H02J 50/05 20160101ALI20220713BHJP
   H02J 50/10 20160101ALI20220713BHJP
   H02J 50/20 20160101ALI20220713BHJP
   H02J 50/30 20160101ALI20220713BHJP
   H02J 50/15 20160101ALI20220713BHJP
   H02J 50/90 20160101ALI20220713BHJP
   H02J 50/40 20160101ALI20220713BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20220713BHJP
【FI】
H04R25/00 Z
H02J50/05
H02J50/10
H02J50/20
H02J50/30
H02J50/15
H02J50/90
H02J50/40
H02J7/00 301D
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021206487
(22)【出願日】2021-12-20
(31)【優先権主張番号】PA202170010
(32)【優先日】2021-01-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DK
(71)【出願人】
【識別番号】503021401
【氏名又は名称】ジーエヌ ヒアリング エー/エス
【氏名又は名称原語表記】GN Hearing A/S
【住所又は居所原語表記】Lautrupbjerg 7, 2750 Ballerup, Denmark
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】モーテン レルストラップ ペダーセン
【テーマコード(参考)】
5G503
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503BA01
5G503BA02
5G503BB01
5G503FA03
5G503GB08
(57)【要約】      (修正有)
【課題】様々な外形寸法の補聴器に適応する充電キット又はアセンブリを提供する。
【解決手段】充電キット1は、第1モデル/グループ固有インサート200を受け入れるベース充電器10を備える。ベース充電器10は、トランスミッタ充電素子11を備える。第1モデル/グループ固有インサートは、1つ又は複数の聴覚装置の中の少なくとも第1モデル固有聴覚装置を取り外し可能に受け入れる。第1モデル固有聴覚装置は、第1レシーバ充電素子を備える。トランスミッタ充電素子は、ベース充電器内にて調整可能な支持体20に配置されている。
【選択図】図6B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つまたは複数の充電式聴覚装置(100、110)を充電するための充電キット(1)であって、
前記聴覚装置は、ユーザに装着されるように構成されており、
前記充電キットは、第1モデル固有インサート(200)を受け入れるように構成されたベース充電器(10)を備えており、
前記ベース充電器は、トランスミッタ充電素子(11)を備えており、
前記第1モデル固有インサートは、前記1つまたは複数の聴覚装置の中の少なくとも第1モデル固有聴覚装置(100)を取り外し可能に受け入れるように構成されており、
前記第1モデル固有聴覚装置は、第1レシーバ充電素子(101)を備えており、
前記トランスミッタ充電素子(11)は、前記ベース充電器(10)の中で、前記トランスミッタ充電素子の適応的な位置決めを提供するように構成された調整可能な支持体(20)に配置されており、それによって、前記トランスミッタ充電素子は、前記第1モデル固有インサートが前記ベース充電器内に配置されたときに、前記第1モデル固有インサートに向けて付勢されるように構成されており、それによって、前記第1モデル固有インサート内に配置されたときに、前記トランスミッタ充電素子から前記第1モデル固有聴覚装置(100)の前記第1レシーバ充電素子(101)へエネルギが伝達可能になる、充電キット(1)。
【請求項2】
前記ベース充電器(10)は、第2モデル固有インサート(210)を受け入れるように構成されており、
前記第2モデル固有インサートは、前記1つまたは複数の聴覚装置の中の少なくとも第2モデル固有聴覚装置(110)を取り外し可能に受け入れるように構成されており、
前記第2モデル固有聴覚装置は、第2レシーバ充電素子(111)を備えており、
前記トランスミッタ充電素子(11)の前記調整可能な支持体(20)は、前記トランスミッタ充電素子の適応的な位置決めを提供するように構成されており、その結果、前記トランスミッタ充電素子は、前記第2モデル固有インサートが前記ベース充電器内に配置されたときに、前記第2モデル固有インサート(210)に向けて付勢されるように構成されており、前記第2モデル固有聴覚装置が前記第2モデル固有インサート内に配置されたときに、前記トランスミッタ充電素子から前記第2モデル固有聴覚装置(110)の前記第2レシーバ充電素子(111)へエネルギが伝達可能になる、請求項1に記載の充電キット(1)。
【請求項3】
少なくとも1つの前記第1モデル固有聴覚装置(100)、および/または、少なくとも1つの前記第2モデル固有聴覚装置(110)が、ワイヤレス充電するように構成されている、請求項1または2に記載の充電キット(1)。
【請求項4】
前記ベース充電器(10)は、前記第1モデル固有インサート(200)および/または前記第2モデル固有インサート(210)が嵌合するキャビティ(12)を備えており、
前記トランスミッタ充電素子(11)は、前記第1モデル固有インサート(200)が前記ベース充電器内に配置される前には前記ベース充電器(10)の前記キャビティ(12)内のスタート位置(P)に位置するように配置されており、
前記トランスミッタ充電素子は、前記第1モデル固有インサートが前記ベース充電器内に配置されたときに、前記第1モデル固有インサートによって第1位置(P)へ変位し、前記第1モデル固有インサート(200)に向かう付勢力で動作するように構成されており、
前記第1位置(P)は、前記スタート位置(P)とは異なる、請求項1から3のいずれか一項に記載の充電キット(1)。
【請求項5】
前記ベース充電器(10)は、前記第1モデル固有インサート(200)および/または前記第2モデル固有インサート(210)と嵌合するキャビティ(12)を備えており、
前記トランスミッタ充電素子(11)は、前記第2モデル固有インサート(210)が前記ベース充電器内に配置される前には前記ベース充電器(10)の前記キャビティ(12)内のスタート位置(P)に位置するように配置されており、
前記トランスミッタ充電素子(11)は、前記第2モデル固有インサートが前記ベース充電器内に配置されたときに、前記第2モデル固有インサートによって第2位置(P)へ変位し、前記第2モデル固有インサートに向かう付勢力で動作するように構成されており、
前記第2位置(P)は、前記スタート位置(P)とは異なる、請求項2から4のいずれか一項に記載の充電キット(1)。
【請求項6】
前記調整可能な支持体(20)は、前記ベース充電器(10)の前記トランスミッタ充電素子(11)を、前記第1または第2モデル固有インサートが前記ベース充電器内に配置されたときに、前記ベース充電器内の異なる位置(P、P、P)の間で移動可能とし、前記第1モデル固有インサート(200)または前記第2モデル固有インサート(210)に向かう、または対する、または接触させる付勢力で動作することを可能とするように構成された弾性部材(22)を備えている、請求項1から5のいずれか一項に記載の充電キット(1)。
【請求項7】
前記ベース充電器(10)は、前記第1モデル固有インサート(200)及び/又は前記第2モデル固有インサート(210)と嵌合するキャビティ(12)を備えており、
前記調整可能な支持体(20)は、第1自由端(20A)と、前記第1自由端の反対側である第2端(20B)を有する細長い本体を備えており、
前記トランスミッタ充電素子(11)は、前記調整可能な支持体の前記第1自由端(20A)に配置されており、
前記調整可能な支持体の前記第2端(20B)は、前記ベース充電器(10)内のガイド(27)又は取付点(21)に取り付けられており、
前記調整可能な支持体の前記第1自由端は、前記ベース充電器の前記キャビティ(12)内を移動可動/変位可能に配置されている、請求項1から6のいずれか一項に記載の充電キット(1)。
【請求項8】
前記弾性部材(22)は、前記調整可能な支持体(20)の前記細長い本体に沿って延び、前記調整可能な支持体の前記細長い本体の外面の少なくとも一部を囲む、または取り巻く、または取り囲む、または覆うように構成されている、請求項6に従属する請求項7に記載の充電キット(1)。
【請求項9】
前記弾性部材(22)は、少なくとも1つのコイルバネを備える、または前記弾性部材は、少なくとも1つのコイルバネから構成される、請求項8に記載の充電キット(1)。
【請求項10】
前記トランスミッタ充電素子(11)は、ピボットまたはヒンジ(24)を介して前記調整可能な支持体(20)の前記第1自由端(20A)に連結されている、請求項7から9のいずれか一項に記載の充電キット(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、1つまたは複数の充電式聴覚装置を充電するための充電キットに関する。より具体的には、本開示は、独立請求項の前提部に定義されるような1つまたは複数の充電式聴覚装置を充電するための充電キットまたはアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
聴覚装置内のバッテリを充電のために取り外す必要性をなくすために、聴覚装置は充電式に設計されている。それゆえ、聴覚装置は、聴覚装置内に入れたまま聴覚装置充電器で充電可能な充電式バッテリを備えている。聴覚装置を充電するには、聴覚装置は聴覚装置充電器のインサートキャビティに挿入される。聴覚装置の効率的な充電のために、聴覚装置は、聴覚装置内のレシーバ充電素子が充電器内のトランスミッタ充電素子の近くに位置するように、聴覚装置充電器内の充電位置に保持される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術の課題は、この理由のために、各補聴器充電器が、特定のフォームファクタ、すなわち特定の外形寸法を有する補聴器のみをサポートすることである。そのため、例えば様々な世代の補聴器の充電をサポートするために、多種類の充電器が市場に出回ることになる。あるいは、補聴器製造者は、市販されている現行の充電器で使用可能な補聴器を供給するために特定の外形デザインに制限されることになる。従来技術のさらなる問題は、充電器製造業者は、多種の聴覚装置充電器のために、予備部品を保管し、修理をサポートしなければならないことである。
【0004】
従って、様々な外形寸法の補聴器、例えば様々な形状やサイズの聴覚装置に簡単に適応することができ、効果的な充電を提供する、改善された補聴器充電器が必要とされている。
【0005】
本開示の目的は、先行技術における上記で特定された欠点および欠点のうちの1つまたは複数を軽減、緩和、または除去して、少なくとも上記の課題を解決することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つまたは複数の上記目的は、関連する独立請求項に記載されているような、聴覚装置を充電する充電キットまたはアセンブリを用いて達成され、従属請求項には、それらの好ましい変形例が記載されている。
【0007】
第1の態様によれば、1つまたは複数の充電式聴覚装置を充電するための充電キットが提供される。聴覚装置は、ユーザに装着されるように構成されている。充電キットは、第1モデル固有インサートを受け入れるように構成されたベース充電器を備える。ベース充電器は、トランスミッタ充電素子を備える。第1モデル固有インサートは、1つまたは複数の聴覚装置の中の少なくとも第1モデル固有聴覚装置を取り外し可能に受け入れるように構成されている。第1モデル固有聴覚装置は、第1レシーバ充電素子を備える。トランスミッタ充電素子は、ベース充電器の中で、トランスミッタ充電素子の適応的な位置決めを提供するように構成された調整可能な支持体に配置されている。それによって、トランスミッタ充電素子は、第1モデル固有インサートがベース充電器内に配置(および/または挿入)されたときに、第1モデル固有インサートに向けて付勢(またはバイアス)されるように構成されている。それによって、第1モデル固有インサート内に配置されたときに、トランスミッタ充電素子から第1モデル固有聴覚装置の第1レシーバ充電素子へエネルギが伝達可能になる。
【0008】
いくつかの実施形態によれば、ベース充電器は、第2モデル固有インサートを受け入れるように構成されている。第2モデル固有インサートは、1つまたは複数の聴覚装置の中の少なくとも第2モデル固有聴覚装置を取り外し可能に受け入れるように構成されている。第2モデル固有聴覚装置は、第2レシーバ充電素子を備える。トランスミッタ充電素子の調整可能な支持体は、トランスミッタ充電素子の適応的な位置決めを提供するように構成されており、その結果、トランスミッタ充電素子は、第2モデル固有インサートがベース充電器内に配置(および/または挿入)されたときに、第2モデル固有インサートに向けて付勢(またはバイアス)されるように構成されている。第2モデル固有聴覚装置が第2モデル固有インサート内に配置されたときに、トランスミッタ充電素子から第2モデル固有聴覚装置の第2レシーバ充電素子へエネルギが伝達可能になる。
【0009】
いくつかの実施形態によれば、ベース充電器は、第1モデル固有インサート及び/又は第2モデル固有インサートと嵌合するように構成されたキャビティを備える。及び/又は、各モデル固有インサートは、それぞれ、第1又は第2モデル固有聴覚装置と嵌合するように構成された少なくとも1つのモデル固有インサートキャビティを備える。
【0010】
いくつかの実施形態によれば、第1および/または第2モデル固有インサートは、2つのモデル固有インサートキャビティを備えており、各モデル固有インサートキャビティは、第1モデル固有聴覚装置のペアのうちの1つと嵌合するように、または、第2モデル固有聴覚装置のペアのうちの1つと嵌合するように構成される。
【0011】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの第1モデル固有聴覚装置、および/または、少なくとも1つの第2モデル固有聴覚装置は、ワイヤレス充電するように構成されている。ワイヤレス充電は、誘導結合、容量結合、磁気結合、無線周波数、光、および/または、音波などによって実現されてよい。ワイヤレス充電が誘導結合を用いて実現される場合、トランスミッタ充電素子は1つまたは複数の送信コイルとすることができ、レシーバ充電素子は、1つまたは複数の受信コイルとすることができ、例えばそれらは、それぞれ、1つまたは複数の誘導送信コイルと、1つまたは複数の誘導受信コイルとすることができる。
【0012】
いくつかの実施形態によれば、第1および/または第2モデル固有聴覚装置のうちの1つまたは複数またはすべては、誘導充電が可能である。
【0013】
いくつかの実施形態によれば、ベース充電器は、第1モデル固有インサートおよび/または第2モデル固有インサートが嵌合するように構成されたキャビティを備える。トランスミッタ充電素子は、第1モデル固有インサートがベース充電器内に配置される前にはベース充電器のキャビティ内のスタート位置(またはベース位置)に位置するように配置されている。トランスミッタ充電素子は、第1モデル固有インサートがベース充電器内に配置(および/または挿入)されたときに、第1モデル固有インサートによって第1位置へ変位し、第1モデル固有インサートに向かうバイアスまたは付勢力で動作するように構成されている。第1位置はスタート位置(またはベース位置)とは異なる。
【0014】
いくつかの実施形態によれば、トランスミッタ充電素子は、第1モデル固有聴覚装置がベース充電器内の第1モデル固有インサート内に配置されたときに、第1モデル固有聴覚装置の第1レシーバ充電素子と位置合わせされるように第1位置へ変位し、第1モデル固有インサートおよび第1モデル固有聴覚装置の第1レシーバ充電素子に向かうバイアスまたは付勢力で動作するように構成されている。
【0015】
いくつかの実施形態によれば、ベース充電器は、第1モデル固有インサートおよび/または第2モデル固有インサートが嵌合するように構成されたキャビティを備える。トランスミッタ充電素子は、第2モデル固有インサートがベース充電器内に配置される前にはベース充電器のキャビティ内のスタート位置(またはベース位置)に位置するように配置されている。トランスミッタ充電素子は、第2モデル固有インサートがベース充電器内に配置されたときに、第2モデル固有インサートによって第2位置へ変位し、第2モデル固有インサートに向かうバイアスまたは付勢力で動作するように構成されている。第2位置はスタート位置(またはベース位置)とは異なる。
【0016】
いくつかの実施形態によれば、トランスミッタ充電素子は、第2モデル固有聴覚装置がベース充電器内の第2モデル固有インサート内に配置されたときに、第2モデル固有聴覚装置の第2レシーバ充電素子と位置合わせされるように第2位置へ変位し、第2モデル固有インサートおよび第2モデル固有聴覚装置の第2レシーバ充電素子に向かうバイアスまたは付勢力で動作するように構成されている。
【0017】
いくつかの実施形態によれば、スタート位置(またはベース位置)と第1位置との間の第1距離は、スタート位置(またはベース位置)と第2位置との間の第2距離より短い、または等しい、または長い。
【0018】
いくつかの実施態様によれば、調整可能な支持体は、ベース充電器のトランスミッタ充電素子を、第1または第2モデル固有インサートがベース充電器内に配置されたときに、ベース充電器内の異なる位置の間で移動可能とし、第1モデル固有インサートまたは第2モデル固有インサートに向かう、または対する、または接触させるバイアスまたは付勢力で動作することを可能にするように構成された弾性部材を備える。
【0019】
いくつかの実施形態によれば、調整可能な支持体の弾性部材は、ベース充電器のトランスミッタ充電素子を、第1または第2モデル固有聴覚装置がベース充電器内の第1または第2モデル固有インサート内に配置されたときに、ベース充電器内の異なる位置の間で移動可能とし、第1モデル固有聴覚装置がベース充電器内の第1モデル固有インサート内に配置されたときに、第1モデル固有聴覚装置の第1レシーバ充電素子に向かう、または対する、または接触させるバイアスまたは付勢力で動作することを可能とし、第2モデル固有聴覚装置がベース充電器内の第2モデル固有インサート内に配置されたときに、第2モデル固有聴覚装置の第2レシーバ充電素子に向かう、または対する、または接触させるバイアスまたは付勢力で動作することを可能にする。
【0020】
いくつかの実施形態によれば、ベース充電器は、第1モデル固有インサートおよび/または第2モデル固有インサートと嵌合するように構成されたキャビティを備える。調整可能な支持体は、第1自由端と、第1自由端の反対側である第2端とを有する細長い本体を備える。トランスミッタ充電素子は、調整可能な支持体の第1自由端に配置される。調整可能な支持体の第2端は、ベース充電器内のガイドまたは取付点に取り付けまたは接続されている。調整可能な支持体の第1自由端は、ベース充電器のキャビティ内を移動可能/変位可能に配置されている。
【0021】
いくつかの実施形態によれば、調整可能な支持体の細長い本体は、弾性部材を備える、または、弾性部材である。
【0022】
いくつかの実施形態によれば、調整可能な支持体は、少なくとも部分的に第1自由端と第2端との間に配置されており、ベース充電器の内部で、第1モデル固有インサート及び/又は第2モデル固有インサートの挿入方向に対して、実質的に垂直な、または垂直な方向に、調整可能な支持体の第1自由端及び/又はトランスミッタ充電素子を付勢する押圧力を作用させる弾性部材を備える。
【0023】
いくつかの実施形態によれば、調整可能な支持体は、少なくとも部分的に第1自由端と第2端との間に配置されており、ベース充電器の内部で、第1モデル固有インサート及び/又は第2モデル固有インサートの挿入方向に対して、傾斜した、または実質的に平行な、または平行な方向に、調整可能な支持体の第1自由端及び/又はトランスミッタ充電素子を付勢する押圧力を作用させる弾性部材を備える。
【0024】
いくつかの実施形態によれば、ベース充電器は、1つまたは複数のインサート受け入れキャビティを備える。それによって、調整可能な支持体の第1自由端及び/又はトランスミッタ充電素子は、ベース充電器のインサート受け入れキャビティの内部に少なくとも部分的に、または外部に完全に配置される。
【0025】
いくつかの実施形態によれば、ベース充電器は、1つまたは複数のインサート受け入れキャビティを備え、その中に、モデル固有インサートキャビティを有するモデル固有インサートが受け入れられる。それによって、調整可能な支持体の第1自由端及び/又はトランスミッタ充電素子は、モデル固有インサートキャビティの内部に少なくとも部分的に、または外部に完全に配置される。
【0026】
いくつかの実施形態によれば、ベース充電器は、1つまたは複数のインサート受け入れキャビティを備え、その中に、モデル固有インサートキャビティを有するモデル固有インサートが受け入れられる。それによって、調整可能な支持体の第1自由端及び/又はトランスミッタ充電素子は、モデル固有インサートキャビティおよびベース充電器のインサート受け入れキャビティの内部に少なくとも部分的に、または外部に完全に配置される。
【0027】
いくつかの実施形態によれば、第1または第2モデル固有インサートのモデル固有インサートキャビティの各々は、インサートキャビティ壁によって画定される。各インサートキャビティは、1つまたは複数の貫通孔を備える。第1および/または第2モデル固有インサートのうちの1つがベース充電器内に配置されたときに、調整可能な支持体の第1自由端及び/又はトランスミッタ充電素子は、少なくとも部分的に、1つまたは複数の貫通孔の中に配置される。
【0028】
いくつかの実施形態によれば、調整可能な支持体の弾性部材は、バイアスまたは付勢力を作用させるように予め張力がかけられるように、第1自由端と第2端との間で、少なくとも部分的に拘束されるように配置される。
【0029】
いくつかの実施形態によれば、弾性部材は、調整可能な支持体の細長い本体に沿って延びており、調整可能な支持体の細長い本体の外面の少なくとも一部を囲む、または取り巻く、または取り囲む、または覆うように構成されている。
【0030】
いくつかの実施形態によれば、弾性部材は、少なくとも1つのコイルバネまたは少なくとも1つの板バネを備える、または弾性部材は、少なくとも1つのコイルバネまたは少なくとも1つの板バネから構成される。
【0031】
いくつかの実施形態によれば、弾性部材は、サンドイッチ状または積層状に配置された少なくとも2つの板バネを備える、またはサンドイッチ状または積層状に配置された少なくとも2つの板バネから構成される。
【0032】
いくつかの実施形態によれば、弾性部材は、金属またはプラスチック、またはこれらの材料の任意の組み合わせで作られている。
【0033】
いくつかの実施形態によれば、弾性部材のコイルバネまたは板バネは、金属またはプラスチック、またはこれらの材料の任意の組み合わせで作られている。
【0034】
いくつかの実施形態によれば、トランスミッタ充電素子を備える調整可能な支持体の第1自由端は、調整可能な支持体の細長い本体のヒンジ部またはピボット部である。
【0035】
いくつかの実施形態によれば、トランスミッタ充電素子は、ピボット又はヒンジを介して調整可能な支持体の第1自由端に連結されている。
【0036】
いくつかの実施形態によれば、調整可能な支持体は、第1自由端と第2端との間に配置された突出部材またはアームまたはレバーを備える。突出部材は、第1または第2モデル固有インサートのいずれかがベース充電器内に導入されたときに、第1または第2モデル固有インサートのいずれかに係合するように構成されており、それによって、第1自由端およびトランスミッタ充電素子が、モデル固有インサートに向かって付勢(またはバイアス)される。
【0037】
いくつかの実施形態によれば、調整可能な支持体の第2端は、ねじりヒンジを介してベース充電器のフレームに揺動可能に取り付けられている。
【0038】
いくつかの実施形態によれば、調整可能な支持体は、柔軟性および/または公差適応性を提供するように、および/または、調整可能な支持体の第1自由端および/またはトランスミッタ充電素子を、互いに離れるように、および/または第1または第2モデル固有インサートがベース充電器内に配置されたときには第1または第2モデル固有インサートに向かうように付勢する付勢力を、第1モデル固有インサートおよび/または第2モデル固有インサートの挿入方向に対して、実質的に垂直な、または垂直な方向に作用させるように、少なくとも部分的に第1自由端とトランスミッタ充電素子との間に配置されている圧縮部材を備える。代替的に、付勢する方向は、第1モデル固有インサートおよび/または第2モデル固有インサートの挿入方向に対して、実質的に平行な、または平行な、または傾斜した方向であってもよい。
【0039】
本明細書における充電キットまたはアセンブリは、少なくともベース充電器と、聴覚装置モデル固有インサートを備え、聴覚装置を有さない聴覚装置充電器として定義される、すなわち、聴覚装置充電器の聴覚装置モデル固有インサート内に聴覚装置が配置されていない場合の聴覚装置充電器として定義される。聴覚装置充電器のベース充電器は、ベース充電ステーションとして定義することができる。1つまたは複数の聴覚装置が聴覚装置充電器の関連する聴覚装置モデル固有インサート内に配置される場合、充電キットまたはアセンブリ、すなわち聴覚装置充電器は、聴覚装置が聴覚装置充電器内に配置される前には聴覚装置のいかなる充電も行うことができないものとして、聴覚装置を備えることになる。聴覚装置または聴覚装置のペアは、例えば、いわゆる、耳の後ろ配置型(BTE:Behind-the-ear)の聴覚装置、レシーバ耳内配置型(RIE:Receiver-in-ear)の聴覚装置、レシーバ外耳道内配置型(RIC:Receiver-in-Canal)の聴覚装置、マイクロフォンおよびレシーバ耳内配置型(M&RIE:Microphone-and-Receiver-in-ear)の聴覚装置など、様々なハウジングスタイルまたはフォームファクタで具現化されてよい。聴覚装置または聴覚装置のペアは、好ましくは、ユーザの聴力損失を補償するように構成された少なくとも1つの信号プロセッサを備えてもよい。
【0040】
上記の解決策は、多数の異なる聴覚装置モデル固有インサートを使用可能なベース充電器を備える製品プラットフォームに基づく聴覚装置充電器を開示する。これは、新しいタイプまたは世代の補聴器の外形寸法が既存のものと異なる度に、新しい補聴器充電器を開発しなければならないということを不要にする。外形寸法の異なる新しい補聴器の充電を同じベース充電器を用いてサポートするには、新しいモデル固有インサートのみが必要とされる。
【0041】
開示された解決策は、どの聴覚装置モデル固有インサートが充電器内に配置されたかに応じて、聴覚装置充電器内のトランスミッタ充電素子の位置の変更を可能にする。開示された解決策は、例えば、2つ、3つ、4つ、または10以上の異なる聴覚装置モデル固有インサートを有する聴覚装置充電器を提供し、各モデル固有インサートは、各聴覚装置に対して異なる固有の外形寸法、例えばサイズおよび/または形状に変更することによって、関連するタイプまたはモデルまたはモデルのグループの聴覚装置を保持するのに適している。
【0042】
開示された解決策は、トランスミッタ充電素子が、選択されたモデル固有インサートおよびそれに関連する聴覚装置の形状とサイズに適応した配置となるように、聴覚装置充電器の中で移動可能であるから、聴覚装置充電器の内部のモデル固有インサート内に配置されたときに、聴覚装置充電器の内部のトランスミッタ充電素子と、様々な聴覚装置のいずれかの内部のレシーバ充電素子の間の距離およびそれらの位置が、効果的な充電を行うのに最適となることを保証する。
【0043】
これによって、様々な外形寸法の聴覚装置をサポートし、効果的な充電を提供することができる聴覚装置充電器が提供される。
【0044】
さらなる利点は、開示された解決策が、1つの、または同一の、または1つであり同一の、または共通の聴覚装置充電器内に配置される場合に、様々な聴覚装置モデル固有インサートに対する等価性を維持/保守できることである。
【0045】
更なる利点は、1つのモデル固有インサートを別のものと交換することにより、ベース充電器を製造現場に戻し、複数回再利用することができることである。別の利点は、例えば新世代の補聴器が市場に導入された場合において、様々なモデル固有インサートを伴うモデル固有聴覚装置に適応させることによって、ベース充電器を複数回改装することができることである。これにより、保健規制に基づく、ベース充電器のハウジング、及び、他の外形/ユーザアクセス部品の交換が可能になる。
【0046】
モデル固有インサートは、好ましくは、製造現場において、聴覚装置充電器の組立中に、充電器内に搭載される。
【0047】
モデル固有聴覚装置は、聴覚装置ファミリの一部であってもよく、聴覚装置ファミリ内のすべてのモデル固有聴覚装置は、同じ聴覚装置モデル固有インサートと共に使用される/同じ聴覚装置モデル固有インサートにフィットする。
【0048】
本開示は、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。詳細な説明および特定の実施例は、例示としてのみ、本開示の好ましい実施形態を開示する。当業者は、詳細な説明の指針から、本開示の範囲内で変更および修正を行うことができることを理解する。
【0049】
したがって、本明細書で開示される開示は、説明される装置の特定の構成要素部分、または説明される方法のステップに限定されないことが理解されるべきであり、それは、そのような装置および方法が変更し得るからである。本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的とし、限定することを意図しないことも理解されるべきである。本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される、冠詞「a」、「an」、「the」、および「said」は、文脈が明示的にそうでないことを指示しない限り、1つまたは複数の要素が存在することを意味することを意図している。したがって、たとえば、「ユニット(a unit)」または「前記ユニット(the unit)」への言及は、いくつかの装置を含むことがある。さらに、「備える(comprising)」、「含む(including)」、「含有する(containing)」などの語は、他の要素またはステップを除外しない。更に、第1又は第2モデル固有インサートについての言及は、ベース充電器に既に組み込まれている第1モデル固有インサートについての言及も意味し、ベース充電器は一度に一つの異なるタイプのモデル固有インサートを受け入れるように適応するので、この第1モデル固有インサートは、例えば第3、第4、または第5モデル固有インサートなど別のモデル固有インサートによって置き換えられる。ベース充電器が受け入れるように構成されているこれらの異なるタイプのモデル固有インサートは、例えば、第1タイプのモデル固有インサート、第2タイプのモデル固有インサート、または第3タイプのモデル固有インサート、または第4タイプのモデル固有インサート、すなわち、任意の適切な第nタイプのモデル固有インサートであり得る。
【0050】
本発明は、上記および以下に記載されるシステム/キット/アセンブリ、ならびに関連するシステム部品、方法、装置、システム、キット、使用および/または製品手段を含む様々な態様に関しており、各々は、最初に記載された態様に関連して記載された、1つまたは複数の利益および利点をもたらし、および/または、各々は、最初に記載された態様に関連して記載された、および/または添付の特許請求の範囲に開示された実施形態に対応する1つまたは複数の実施形態をそれぞれ有する。
【0051】
本開示の上記の目的、ならびに追加の目的、特徴、および利点は、添付の図面と併せて、本開示の例示的な実施形態の以下の例示的かつ非限定的な詳細な説明を参照することによって、より完全に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0052】
図1A】本開示の一実施形態による、1つの聴覚装置が挿入された、充電キット、すなわち聴覚装置充電器の例の斜視図である。
図1B】本開示の一実施形態による、2つの聴覚装置または聴覚装置のペアが挿入された、充電キット、すなわち聴覚装置充電器の例の斜視図である。
図1C】本開示の一実施形態による、その中に聴覚装置が挿入されていない、充電キット、すなわち聴覚装置充電器の例の、分解前または分解後の分解図である。
図2A】本開示の一実施形態による、図1Aの聴覚装置充電器の(聴覚装置充電器の頂面/上面/頂側/上側に向かう)上面図である。
図2B】本開示の一実施形態による、図1Bの聴覚装置充電器の(聴覚装置充電器の頂面/上面/頂側/上側に向かう)上面図である。
図3A】本開示の一実施形態による、図1A図2Aの聴覚装置充電器の図1Aの左側からみた側面図である。
図3B】本開示の一実施形態による、図1B図2Bの聴覚装置充電器の図1Bの左側からみた側面図である。
図4A】本開示の一実施形態による、聴覚装置充電器の上面図である。
図4B】本開示の一実施形態による、聴覚装置充電器の上面図である。
図5A】本開示の一実施形態による、聴覚装置を有しておらず、トランスミッタレシーバ素子が露出した聴覚装置充電器の、(聴覚装置充電器の頂面/上面/頂側/上側に向かって見た)斜視上面図である。
図5B】本開示の一実施形態による、聴覚装置を有しておらず、トランスミッタレシーバ素子が露出していない聴覚装置充電器の、(聴覚装置充電器の頂面/上面/頂側/上側に向かって見た)斜視上面図である。
図6A】本開示の一実施形態による、(モデル固有インサートを有していない)聴覚装置充電器のベース充電器の一部の(頂面/上面/頂側/上側に向かう)斜視上面図である。
図6B】本開示の一実施形態による、(モデル固有インサートを有する)聴覚装置充電器の一部の断面における側面図である。
図6C】本開示の一実施形態による、(モデル固有インサートを有する)聴覚装置充電器の一部の断面における斜視側面図である。
図7A】本開示の一実施形態による、(モデル固有インサートを有する)聴覚装置充電器の一部の断面の側面図である。
図7B】本開示の一実施形態による、(モデル固有インサートを有する)聴覚装置充電器の一部の断面の側面図である。
図7C】本開示の一実施形態による、(モデル固有インサートを有する)聴覚装置充電器の一部の断面の側面図である。
図8A】本開示の一実施形態による、(モデル固有インサートを有する)聴覚装置充電器の図5BにおけるA-A線に沿った断面の側面図である。
図8B】本開示の実施形態による、図8Aの聴覚装置充電器の図5BのB-B線に沿った断面の側面図である。
図8C】本開示の実施形態による、図8A図8Bの、(モデル固有インサートを有さない)聴覚装置充電器のベース充電器の一部の斜視図である。
図8D】本開示の実施形態による、図8A図8Bの、(モデル固有インサートを有さない)聴覚装置充電器のベース充電器の一部の斜視図である。
図9A】本開示の一実施形態による、(モデル固有インサートを有さない)聴覚装置充電器のベース充電器内の部分の斜視図である。
図9B】本開示の実施形態による、ベース充電器内の部分の、図9Aの右から左に向かう方向の断面の側面図である。
図10A】本開示の一実施形態による、(モデル固有インサートを有さない)聴覚装置充電器のベース充電器の一部の、(頂面/上面/頂側/上側に向かって見た)斜視上面図である。
図10B】本開示の一実施形態による、(モデル固有インサートを有さない)聴覚装置充電器の一部の、断面の側面図である。
図11A】本開示の一実施形態による、(モデル固有インサートを有さない)聴覚装置充電器のベース充電器の一部の、(頂面/上面/頂側/上側に向かって見た)斜視上面図である。
図11B】本開示の一実施形態による、(モデル固有インサートを有する)聴覚装置充電器の一部の、断面の側面図である。
図12】本開示の一実施形態による、(モデル固有インサートを有さない)聴覚装置充電器のベース充電器内の一部の、(頂面/上面/頂側/上側に向かって見た)斜視上面図である。
図13A】本開示の一実施形態による、(モデル固有インサートを有さない)聴覚装置充電器のベース充電器内の一部の、断面の側面図である。
図13B】本開示の一実施形態による、モデル固有インサートがベース充電器に受け入れられて聴覚装置充電器を形成するときの、図13Aのベース充電器内の一部の断面の側面図である。
図13C】本開示の一実施形態による、図13Aの、(モデル固有インサートを有さない)ベース充電器の一部の、(頂面/上面/頂側/上側に向かって見た)斜視上面図である。
図14】本開示の一実施形態による、(モデル固有インサートを有さない)聴覚装置充電器のベース充電器の一部の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0053】
本開示の好ましい例示的な実施形態が示される添付の図面の図1A図14を参照して、本開示を説明する。しかしながら、本開示は、他の形態で具現化されてもよく、本明細書に開示された実施形態/例に限定されるものとして解釈されるべきではない。開示された実施形態は、開示の範囲を当業者に完全に伝えるために提供される。全体を通して、類似の参照番号は類似の要素を指す。したがって、類似の要素については、各図の説明に関して詳細には説明しない。また、図面は、実施形態の説明を容易にすることのみを意図していることにも留意されたい。それらは、特許請求の範囲に記載された発明の網羅的な説明として、または特許請求の範囲に記載された発明の範囲に対する限定として意図されていない。さらに、図示された実施形態は、図示された態様または利点のすべてを有する必要はない。特定の実施形態に関連して説明される態様または利点は、必ずしもその実施形態に限定されず、そのように図示されていなくても、またはそのように明示的に説明されていなくても、任意の他の実施形態で実施することができる。全体を通して、同じ参照番号は、同一または対応する部分に使用される。
【0054】
図1A図3Bは、1つまたは複数の充電式聴覚装置100、110を充電するための充電キットまたはアセンブリ1、すなわち聴覚装置充電器である、本開示の第1の態様を示す。聴覚装置は、図1A図2A、および図3A(それらの図は、第2聴覚装置を挿入する前、あるいは、充電キット1内に既にある第1聴覚装置を取り外す前、を示している)に示すように、1つのまたは第1聴覚装置100とすることができる。および/または、聴覚装置は、図1B図2Bおよび図3B(2個の聴覚装置を挿入した後、あるいは、1個または両方の聴覚装置を充電キット1から外す前を示している)に示されている聴覚装置の第1ペア100とすることができる。聴覚装置は、別の又は第2聴覚装置110及び/又は聴覚装置の第2ペア110とすることができる。聴覚装置は、第1聴覚装置100および/または聴覚装置の第1ペア100および/または第2聴覚装置110および/または聴覚装置の第2ペア110とすることができる。いくつかの実施形態では、第1聴覚装置100は、第2聴覚装置110とは異なる。いくつかの実施形態では、聴覚装置の第1ペア100は、聴覚装置の第2ペア110とは異なる。いくつかの実施形態では、聴覚装置の第1ペア100は、互いに異なる聴覚装置を備える。いくつかの実施形態では、聴覚装置の第2ペア110は、互いに異なる聴覚装置を備える。いくつかの実施形態では、第1聴覚装置100および/または聴覚装置の第1ペア100は、第2聴覚装置110および/または聴覚装置の第2ペア110とは異なる。聴覚装置100、110の間の差異は、例えば大人用または子供用といった、サイズ、形状、色、テクスチャ、機能性および/またはタイプ/モデル/世代であり得る。
【0055】
聴覚装置100、110は、ユーザに装着されるように構成される。聴覚装置100、110は、聴覚装置のユーザの聴力損失を補うように構成された処理ユニットを備えることができる。充電キット1は、1つまたは複数のモデル固有インサート200、210を受け入れるように構成されたベース充電器10を備える。いくつかの実施形態では、ベース充電器10は、1つまたは複数のトランスミッタ充電素子11を備える。1つまたは各聴覚装置100、110は、ユーザの左耳または右耳の後ろに配置されるように構成されたBTEハウジング103、113と、聴覚装置100、110に電力を供給するための少なくとも1つの充電式バッテリ102、112を備える。1つまたは各聴覚装置100、110は、使用者の左または右の外耳道内に少なくとも部分的に位置するように構成されたフックまたはイヤープラグ104、114をさらに備えてもよい。図1A図2A図2B図3A、および図3Bは、レシーバモジュールを備えるイヤープラグ104、114を示す。図2Bは、レシーバモジュールと、レシーバモジュールの自由端に取り付けられたドームとを備えるイヤープラグ104、114を示す。いくつかの実施形態では、ベース充電器10は、各聴覚装置200、210のための1つまたは複数のトランスミッタ充電素子11を備える。モデル固有インサート200、210の各々は、少なくとも1つのモデル固有聴覚装置100、110を取り外し可能に受け入れるように、すなわち、モデル固有聴覚装置100、110のBTEハウジング103、113を取り外し可能に受け入れるように構成されている。いくつかの実施形態では、各モデル固有インサート200、210は、2つまたはペアのモデル固有聴覚装置100、110を取り外し可能に受け入れるように、すなわち、2つまたはペアのモデル固有聴覚装置100、110のBTEハウジング103、113を取り外し可能に受け入れるように構成されている。モデル固有聴覚装置100、110は、少なくとも1つのレシーバ充電素子101、111を備える。いくつかの実施形態では、各モデル固有聴覚装置100、110は、少なくとも1つのレシーバ充電素子101、111を備える。トランスミッタ充電素子11は、レシーバ充電素子101、111を介して聴覚装置100、110を充電するように構成される。ベース充電器10は、少なくとも1つのキャビティ12と、モデル固有インサート200、210を保持するためのアタッチメント13と、充電器ハウジングと、フレーム16、16Bを備えており、フレーム16、16Bは、ベース充電器の充電器ハウジングから部分的に露出されるか、露出しないようにその内部に完全に配置される。図1A図1C図3A図3B、及び、図5A図6C図8A図14を参照されたい。充電器ハウジングは、頂部/上側ハウジング14と、底部/下側ハウジング15とを備えることができる。図1A図1C図2A図2B図3A図3B図5A図5B図6C図8Aおよび図8Bを参照されたい。図1A図1Bおよび図2A図3Bでは、モデル固有聴覚装置100、110の各々は、少なくとも1つのBTEハウジング103、113と、少なくとも1つのフックまたはイヤープラグ104、114とを備える。第1聴覚装置100は、第1BTEハウジング103と、フックまたはイヤープラグ104とを備える。図1A図1B図2A図3Bを参照されたい。第2聴覚装置110は、第2BTEハウジング113と、フックまたはイヤープラグ114とを備える。図2Bおよび図3Bを参照されたい。各イヤープラグ104、114は、チューブおよび/またはワイヤを介してBTEハウジング103、113に接続されている。図1Aおよび図2A図3Bを参照されたい。イヤープラグ104、114は、一端でチューブ及び/又はワイヤを介してBTEハウジング103、113に接続されている。図1Aおよび図2A図3Bを参照されたい。イヤープラグは、他端でドームに接続される。図2Bを参照されたい。
【0056】
トランスミッタ充電素子11は、その適応的な位置決めがなされるように、ベース充電器10の中で調整可能な支持体20に取り付けられている。図1Cおよび図4A図14を参照されたい。トランスミッタ充電素子11は、支持プレート11Aによって支持されてもよい。支持プレート11Aは、硬質および/または脆性材料で作られていてよい。また、支持プレート11Aは、フェライトで作られていてもよい。聴覚装置充電器1の中のベース充電器10のトランスミッタ充電素子11は、第1モデル固有インサート200がベース充電器10の中に配置及び/又は挿入されたときに、第1モデル固有インサート200に向かって付勢/バイアスされる。これにより、第1モデル固有聴覚装置、例えば第1モデル固有聴覚装置のBTEハウジング103が聴覚装置充電器1の第1モデル固有インサート200内に配置されたときに、エネルギをトランスミッタ充電素子11から第1モデル固有聴覚装置100の第1レシーバ充電素子101に伝達可能とすることができる。
【0057】
いくつかの実施形態では、同じことは、第2モデル固有インサート210でも行われており、聴覚装置充電器1のベース充電器10内のトランスミッタ充電素子11を支持する調整可能な支持体20が、トランスミッタ充電素子の適応的な位置決めを提供する。図1Cおよび図4A図14を参照されたい。トランスミッタ充電素子11は、第2モデル固有インサート210がベース充電器10内に配置及び/又は挿入されたときに、第2モデル固有インサート210に向かって付勢/バイアスされる。上記したように、第2モデル固有聴覚装置、例えば、第2モデル固有聴覚装置のBTEハウジング113が聴覚装置充電器1の第2モデル固有インサート210内に配置されたときに、エネルギをトランスミッタ充電素子11から第2モデル固有聴覚装置110の第2レシーバ充電素子111に伝達可能とすることができる。
【0058】
いくつかの実施形態では、トランスミッタ充電素子11は、モデル固有聴覚装置100、110のレシーバ充電素子101、111に向かう方向に押し込まれる/引っ張られることによって、付勢/バイアスされ、そのことによって、その/それらの異なる形状およびサイズなどに適応するように構成されている。図1Cおよび図4A図14を参照されたい。トランスミッタ/レシーバ充電素子11、101、111を、互いに向い合う方向に適切な力で押し付けることで、それらの間の正確な距離を確保し、確実かつ効果的/信頼性のある充電を可能にする。いくつかの実施形態では、充電素子11、101、111または少なくともトランスミッタ充電素子11は、対応するモデル固有インサート200、210または互いに向けて押されるが、それらは互いに物理的に接触しない。いくつかの実施形態では、充電素子11、101、111は、関連するモデル固有インサート200、210に及び/又は互いに対して物理的に接触して押しつけられる。図4A図4Bにおいては、様々な位置P、P、およびPの間における付勢および/またはバイアスおよび/または押し込みおよび/または引っ張りの方向、参照符号Dは、点線/実線および矢印によって可視化され、これらの位置の間の様々な距離は、d1およびd2で参照され、例えば図5A図5B図6A図6C図7A図7C図8A図8D図9A図9B図10A図10B図11A図11B図12図13A図13Cにおいては、D、P、P、およびPで参照される。図14では、様々なモデル固有インサート200、210(図示せず)および聴覚装置100、110(図示せず)に対応するためのトランスミッタ充電素子11の付勢またはバイアスまたは動きは、例えばPoron(登録商標)で作られたプレート/パッドの形態のラバーまたは発泡体などの、調整可能な支持体20の圧縮部材23を使用することによって実現される。トランスミッタ充電素子11のわずかな動きと距離および位置P、P1、P2の変化は、矢印によって可視化されてはいない。この実施形態では、調整可能な支持体20は、圧縮部材23であってもよい。図1C図6B図6C図7A図7C図8A図8B図10B図11B図13Aでは、実線の垂直矢印は、ベース充電器10に挿入またはベース充電器10から取り外されたときのモデル固有インサート200、210の動きを表している。図1A図5B図6B図6C図7A図7C図8B図10B図11B図13Bは、モデル固有インサート200、210が挿入されたとき、すなわち、聴覚装置充電器1を形成するためにベース充電器10内に受け入れられ、または、組み立てられたときのモデル固有インサート200、210を示す。この動きは、モデル固有インサート200、210を挿入または取り外すときの全ての図/実施形態に原則的に適用可能である。
【0059】
モデル固有インサート200、210のそれぞれは、第1または第2モデル固有聴覚装置100、110のうちの少なくとも1つと嵌合するように構成された少なくとも1つのモデル固有キャビティ201、211を備える。図1A図5B図6B図6C図7A図7C図8A図8B図10B図11B図13A図13Bを参照されたい。
【0060】
図1Cは、組み立てられたとき、または分解されたときの充電キットまたはアセンブリ1を示す(垂直な双方向矢印は、組み立ておよび分解の方向、ならびにモデル固有インサート200、210の挿入および取り外し方向を示す)。フレーム16、16B、制御ユニット17及び底部ハウジング15のようなベース充電器10を構成する構成部品は、例えば、図1Cに示すように、いくつかの実施形態では、例えばネジのようなアタッチメント13A、あるいは、図8Bに示すようなスナップフィット式留具13等によって着脱自在に接続される。図1Cにおいて、フレーム16は、少なくとも1つのモデル固有インサート200、210の少なくとも1つのモデル固有キャビティ201、211を受け入れるための少なくとも1つのキャビティ16Aを画定する壁16Bを備える。図1Cでは、フレーム16は、1つまたは複数の取付点21で調整可能な支持体20を保持し/取り付け、1つまたは複数のガイド27を介して調整可能な支持体の調整と移動を案内および制御することを可能にするためのスタンドまたは支持体である。
【0061】
いくつかの実施形態では、ベース充電器10は、第1モデル固有インサート200および/または第2モデル固有インサート210と嵌合または受け入れるように構成された1つまたは複数のキャビティ12を備える。図1Cおよび図6A図14を参照されたい。フレームキャビティ16Aは、組立後、ベース充電器のこれら1つまたは複数のキャビティ12の内側またはその中に配置される。例えば、図1C(頂部ハウジング14が上方からフレーム16上に装着または載置された後)、図6A図6B図7B図8A図8C図10A図11A図11B及び図12を参照されたい。本開示のすべての実施形態における各モデル固有インサート200、210は、少なくとも1つのアタッチメント13によって、ベース充電器10に挿入されて所定位置に保持され、充電キットおよび聴覚装置充電器1が形成される。図1C図8Bを参照されたい。アタッチメント13は、スナップフィット式留具、ネジ、接着剤結合、またはそれらと同等のものとすることができる。図1Cおよび図8Bを参照されたい。図1Cでは、アタッチメント13は、第1または第2モデル固有インサート200、210から突出する1つまたは複数のフック13と、フック13を受け入れて保持するように構成されたベース充電器10の頂部ハウジング14内の対応する1つまたは複数のキャッチ13とを備えるスナップフィット式留具として示されている。モデル固有インサート200、210は、いくつかの実施形態では、ベース充電器10のフレーム16、16B及び/又は頂部ハウジング14及び/又は底部ハウジング15に着脱自在に取り付けられている。
【0062】
モデル固有インサート200、210の各々は、第1または第2モデル固有聴覚装置100、110とそれぞれ嵌合するように構成された少なくとも1つのモデル固有キャビティ201、211を備える。図1A図5B図6B図6C図7A図7C図8A図8B図10B図11B図13A図13Bを参照されたい。この嵌合は、好ましくは、関連する聴覚装置100、110に従って、モデル固有インサート200、210およびモデル固有キャビティ201、211を成型することで提供される。モデル固有聴覚装置100、110がモデル固有キャビティ内に遊嵌できるように、モデル固有キャビティ201、211には、許容公差が加えられてもよい。いくつかの実施形態では、モデル固有インサート200、210の各々は、2つのモデル固有キャビティ201、211を含んでいる。モデル固有キャビティ201、211の各々は、第1モデル固有聴覚装置100の関連する1つと嵌合し、または、第2モデル固有聴覚装置110の関連する1つと嵌合する。一般に、モデル固有キャビティ201、211の各々は、1つの聴覚装置100、110のみを受け入れる。いくつかの実施形態(図示せず)では、モデル固有キャビティ201、211の各々は、2つ以上の聴覚装置を受け入れるように構成され、例えば半分の空間が各聴覚装置のためのものである、2つの開口し隣接した半分または空間を有するツインキャビティとして、1つの共通モデル固有キャビティ201、211が設けられている。いくつかの実施形態では、各モデル固有インサート200、210は、2つのモデル固有キャビティ201、211を備えており、それらのキャビティは、ペアとなって、第1モデル固有聴覚装置100の関連するペアと嵌合し、または、第2モデル固有聴覚装置110の関連するペアと嵌合する。図1A図5Bを参照されたい。
【0063】
いくつかの実施形態では、第1モデル固有聴覚装置100のうちの少なくとも1つ、あるいは第2モデル固有聴覚装置110のうちの少なくとも1つ、あるいは聴覚装置100、110のそれぞれは、例えば、誘導結合、容量結合、磁気結合、無線周波数、光波あるいは音波などによって、ワイヤレス充電するように構成されている。いくつかの実施形態では、第1および第2モデル固有聴覚デバイス100、110のうちの1つまたは両方、またはそれ以上またはすべては、誘導充電可能である。トランスミッタ充電素子11は、本開示では、1つまたは複数の送信コイルとすることができ、レシーバ充電素子101、111は、1つまたは複数の受信コイルとすることができ、例えばそれらは、それぞれ、1つまたは複数の誘導送信コイルと、1つまたは複数の誘導受信コイルとすることができる。
【0064】
いくつかの実施形態では、図1B図2B図3B図4Aおよび図4Bに示されているように、聴覚装置充電器1は、モデル固有インサート200、210に挿入された2つのモデル固有聴覚装置100、110を備えるように構成される。図4A図4Bの右側のトランスミッタ充電素子11は、第1モデル固有インサート200または(タイプの異なる)第2モデル固有インサート210がベース充電器10内に配置される前には、ベース充電器10のキャビティ12の中のスタートまたはベース位置Pに位置するように配置される。このスタート位置Pは、図4A図4B図5A図5B図6A図7A図8C図8D図9A図9B図10A図11A図12図13A図13C図14に示されており、それらの図は、ベース充電器10内に任意のモデル固有インサート200、210が挿入される前の位置を示している。図4Aおよび図4Bの左側のトランスミッタ充電素子11についても同様であるが、単純化のために、各トランスミッタ充電素子の位置の変化と変位の方向Dのみが、単方向および双方向矢印と点線と破線で、図4Aおよび図4Bの右側トランスミッタ充電素子11を用いて詳細に視覚化されており、調整可能な支持体20の原理と機能がわかるように、図1C図7A図13Aにおいて、トランスミッタ充電素子11について詳細に視覚化されている。トランスミッタ充電素子11は、第1モデル固有インサート200によって第1位置Pに移動するように構成されている。これにより、トランスミッタ充電素子11は、第1モデル固有インサートがベース充電器10に載置されたときに、バイアス/付勢力を用いて第1モデル固有インサート200に向かって動作することができるようになる。第1位置Pは、スタートまたはベース位置Pとは異なる。この第1位置Pは、図4A図4B図6B図6C図7A図7C図8A図8B図10B図11B図13B図14に示されている。図4Aは、さらに、スタート位置Pから第1位置Pまでの第1距離dが、いかにしてスタート位置Pから第2位置Pまでの第2距離dより短くなり得るかを示している。しかしながら、図4Aにおいて、スタート位置Pから第1位置Pまでの第1距離dは、スタート位置Pから第2位置Pまでの第2距離dよりも長くなってもよく、これらの距離d、dは、モデル固有インサート200、210に依る。いくつかの実施形態では、ベース充電器20が、2つより多い異なるモデル固有インサート200、210を、一度に1つのモデル固有インサートずつ、受け入れるように構成されている場合には、これらの位置が2つより多い位置であってもよいのと同様に、これらの距離は2つより多い距離、例えば第3距離または第4距離であってもよい。図4Aは、さらに、本願発明によって、どのモデル固有インサートがベース充電器10内に配置されるかどうかに依らずに、例えば第1モデル固有インサート200、第2モデル固有インサート210、又は、別のモデル固有インサートがベース充電器に載置されるか否かに依らずに、いかにしてモデル固有インサート200、210の各々の2つのキャビティ201、211の対称配置が提供されるかが示されている。これは図4Bと対比して、ベース充電器キャビティ内のレシーバ充電素子101、111とトランスミッタ充電素子11の位置関係が全てのモデル固有インサートで同じになる。図4A図4Bでは、距離dおよびd、ならびにトランスミッタ充電素子のサイズは、異なる位置間の動きを見やすくするために、縮尺通りではない。例えば、図4A図4Bでは、第1モデル固有インサート200がスタート位置Pからトランスミッタ充電素子11を付勢して第1モデル固有インサートから離れて第1距離dにある第1位置Pへ移動する場合は、第2モデル固有インサート210がベース充電器に挿入され、トランスミッタ充電素子11を付勢して第2距離dにある第2位置Pへ移動する場合よりも小さい。図13A図13Bの実施形態において、モデル固有インサート200、210は、下方を指す矢印の向きに沿ってベース充電器10に挿入されると、レバー25が押し下げられ、トランスミッタ充電素子11を第1モデル固有インサート200に向かって第1距離dにある第1位置Pへ、あるいは、第2モデル固有インサート210に向かって第2の距離dにある第2位置P2へ、付勢する。
【0065】
いくつかの実施形態では、トランスミッタ充電素子11は、第1モデル固有聴覚装置がベース充電器10の第1モデル固有インサート200に配置されたときに、第1位置Pへ移動し、第1モデル固有聴覚装置100の第1レシーバ充電素子101と位置合わせされる。これにより、トランスミッタ充電素子11は、第1モデル固有インサート200と、第1モデル固有聴覚装置100の第1レシーバ充電素子101に向かって、バイアスまたは付勢力で動作することができる。いくつかの実施形態では、トランスミッタ充電素子11は、第2モデル固有インサート210がベース充電器に配置される前は、ベース充電器10のキャビティ12内のスタート位置Pに位置するように配置される。トランスミッタ充電素子11は、第2モデル固有インサート210によって、第1位置Pまたは第2位置Pに変位するように構成される。これにより、第2モデル固有インサート210がベース充電器10内に配置されたときに、トランスミッタ充電素子11は、第2モデル固有インサート210に向かって、バイアス/付勢力を加えることができる。第1位置Pと第2位置Pは、スタート位置Pとは異なる。この第1位置Pと第2位置Pは、図4A図4B図5A図5B図6B図6C図7A図7C図8A図8B図10B図11B図13A図13C図14に示されている。
【0066】
いくつかの実施形態では、トランスミッタ充電素子11は、第2モデル固有聴覚装置がベース充電器10の第2モデル固有インサート210に配置されたときに、第2位置Pへ移動し、第2モデル固有聴覚装置110の第2レシーバ充電素子111と位置合わせされる。これにより、トランスミッタ充電素子11は、第2モデル固有インサート210と、第2モデル固有聴覚装置110の第2レシーバ充電素子111に向かって、バイアス/付勢力で動作することができる。第1位置Pまたは第2位置Pは、図4A図4B図5A図5B図6B図6C図7A図7C図8A図8B図10B図11B図13A図13Cおよび図14に示されている。いくつかの実施形態では、スタート位置Pと第1位置Pとの間の第1距離dは、スタート位置Pと第2位置Pとの間の第2距離dよりも短いか、等しいか、またはそれよりも長い。位置P、P、およびPは、図4A図4B図6A図6C図7A図7C図8A図9B図10A図10B図11A図11B図12図13A図13C図14に示されている。いくつかの実施形態では、別のモデル固有インサート、例えば、第3または第4インサートは、ベース充電器10に配置されたときに、トランスミッタ充電素子11を第1位置Pまたは第2位置Pまたは別の位置に移動させる。すなわち、いくつかの実施形態では、これらの位置は、モデル固有インサートごとに異なっている。上記により、様々な形状のモデル固有インサートがその中に配置される場合であっても、ベース充電器10内のキャビティ201、211の等価性を維持することが可能になる。
【0067】
いくつかの実施形態では、ベース充電器10の調整可能な支持体20は、ベース充電器のトランスミッタ充電素子11を、ベース充電器内の様々な位置P、P、Pの間で移動可能にするために、1つまたは複数の弾性部材22を備える。これにより、トランスミッタ充電素子11は、第1または第2モデル固有インサートがベース充電器10内に配置されたときに、第1モデル固有インサート200または第2モデル固有インサート210に向かって、またはそれに対して、またはそれに接触するように、バイアス/付勢力で動作することが可能になる。いくつかの実施形態では、調整可能な支持体20の弾性部材22は、第1または第2モデル固有聴覚装置100、110が第1または第2モデル固有インサート200、210に配置されたときに、ベース充電器10のトランスミッタ充電素子11を、ベース充電器内の様々な位置P、P、Pの間で移動可能にする。これにより、トランスミッタ充電素子11は、第1モデル固有聴覚装置がベース充電器10内の第1モデル固有インサート200に配置されたときに、第1モデル固有聴覚装置100の第1レシーバ充電素子101に向かって、またはそれに対して、またはそれと接触するように、バイアスまたは付勢力で動作することができ、また、第2モデル固有聴覚装置がベース充電器内の第2モデル固有インサート210に配置されたときに、第2モデル固有聴覚装置110の第2レシーバ充電素子111に向かって、またはそれに対して、またはそれと接触するように、バイアス/付勢力で動作することができる。
【0068】
いくつかの実施形態では、例えば、図6A図6C図7A図7C、および図8A図13Cに示されているように、調整可能な支持体20は、第1自由端20Aおよび第1自由端と反対側の第2端20Bを有する細長い本体を備える。ここで、トランスミッタ充電素子11は、調整可能な支持体20の第1自由端20Aに配置される。支持プレート11Aは、トランスミッタ充電素子11と第1自由端20Aとの間に配置されてもよい。トランスミッタ充電素子11は、支持プレート11Aを介して第1自由端20Aに取り付けられてもよい。いくつかの実施形態では、例えば、図6A図6C図7C図8A図9B図10A図10B図11A図11B図12図13A図13Cに示されているように、調整可能な支持体20の第2端20Bは、ベース充電器10のガイド27又は取付点21に取り付けられている。ここで、調整可能な支持体20の第1自由端20Aは、ベース充電器10のキャビティ12の中で移動可能および/または変位可能に配置される。いくつかの実施形態では、調整可能な支持体20の細長い本体は、弾性部材または圧縮部材22、23を備えるか、または弾性部材または圧縮部材22、23である。
【0069】
いくつかの実施形態では、例えば、図6A図12に示されているように、各調整可能な支持体20は、第1自由端20Aと第2端20Bとの間に少なくとも部分的に配置された弾性部材22を含んでいる。弾性部材22は、第1および/または第2モデル固有インサート200、210の挿入方向に対して、実質的に平行または平行な、または傾斜させた、または実質的に垂直または垂直な方向に、調整可能な支持体の第1自由端20Aおよび/またはベース充電器10の内部のトランスミッタ充電素子11を付勢する押圧力を作用させる。これらの方向は、少なくとも1つのガイド27によって案内されてもよく、この場合、調整可能な支持体20の細長い本体が、細長い本体を付勢またはバイアスする弾性部材22によって、変位またはスライドさせられることによって移動する。図1C図6A図6C図7A図7C図10A図10Bを参照されたい。
【0070】
いくつかの実施形態では、例えば、図6A図6Cに示されているように、弾性部材22は、調整可能な支持体20の第1自由端20Aと第2端20Bとの間に位置する。すなわち、弾性部材22は、ベース充電器10の内側フレーム16の壁の形態である第2端20Bにおける第1取付点21と、調整可能な支持体の細長い本体の肩部またはカラー26の形態である第1自由端20Aにおける第2取付点との間に位置する。図6Bを参照されたい。ここで、調整可能な支持体20の弾性部材22は、第1の自由端20Aの肩部26と第2の端部20Bの取付点21との間に少なくとも部分的に拘束されつつ配置されたコイルバネであり、モデル固有インサート200、210へ向けたバイアスまたは付勢または押圧力を作用できるように、予め張力がかけられている。この押圧力は、図6Bの左側に向けられており、これは、調整可能な支持体20の細長い本体における水平方向の矢印と同様である。いくつかの実施形態では、例えば、図6A図6Bに示されているように、コイルバネ22は、第1取付点21にて支持されており、第1ガイド27によって図中の右側に案内されている、1つのまたは第1端22Aを有している。また、コイルバネ22は、肩部26および第2ガイド27である第2取付点によって支持および案内されている、図中の左側にある、別のまたは第2端22Bを有している。ガイド27は、モデル固有インサート200、210がベース充電器10に挿入またはベース充電器10から取り外される場合に、支持体20のコイルバネ22と細長い本体が付勢方向Dの前後に、すなわち、モデル固有インサート200,210に向かうまたは/モデル固有インサート200,210から離れる方向に変位するとき、調整可能な支持体20のコイルバネ22と細長い本体に制御と安定した動きを提供する。いくつかの実施態様において、コイルバネ22の第1端22A及び第2端22Bの少なくとも1つ又は各々は、第1取付点21及び/又は肩部26である第2取付点に取り付けられる。これは、調整可能な支持体の細長い本体と一緒に組み立てられる場合に、緩いバネを取り扱わなくてもよいという利点があるが、その端部でより大きな歪みが生じるために、バネ22の機能性及び寿命を悪化させる可能性がある。
【0071】
いくつかの実施形態では、図6A図6Cおよび図8A図13Cに示されているように、トランスミッタ充電素子11は、ホルダ28に支持されるか、接続されるか、または取り付けられる。ホルダ28は、いくつかの実施形態では、図6A図6C、および図10A図12のように、調整可能な支持体20の第1自由端20Aにしっかりと取り付けられるか、または一体化される。あるいは、ホルダ28は、図8A図9B図13A図13Cのように、自由端20Aに一体化されその一部となっている。
【0072】
このホルダ28は、少なくとも2つの機能を有する。1つは、トランスミッタ充電素子11の支持であり、1つは、モデル固有インサート200、210がベース充電器10に対して挿入または取り外しされるときの摩耗に対する保護である。トランスミッタ充電素子11のためのホルダ28のこの摩耗保護は、いくつかの実施形態では、直線的または円錐状の外側保護フレームまたはフランジまたはエッジ29をホルダに設けることによって達成される。それらは、モデル固有インサート200、210の挿入初期にはゆるく嵌合し、モデル固有インサートがベース充電器10内にさらに下方に移動するときつく嵌合し、トランスミッタ充電素子をモデル固有インサート自体から離れるように、または、モデル固有インサート自体に向かって付勢することを可能にする。いくつかの実施態様において、保護フランジ又はエッジ29は、トランスミッタ充電素子11の全周に、又は、トランスミッタ充電素子11の周の周りの少なくとも一部に沿って延びる。保護フランジ又はエッジ29は、例えば図9A図9Bに見られるように、ベース充電器の上側ハウジング14により近いトランスミッタ充電素子11の上側の周の周りに延在してよい。あるいは、保護フランジ又はエッジ29は、例えば図8B図8C図8D図10A図11A、および図12に見られるように、開口または口部を上に向けた縦U字または馬蹄形のような、あるいは、例えば図9A見られるように、上下を逆にしたU字または馬蹄形のような形状を有しており、トランスミッタ充電素子11の周の周りの少なくとも一部に延在してもよい。いくつかの実施形態では、例えば、図6A図10Aに示すように、保護フランジまたはエッジ29は、トランスミッタ充電素子11の周の周りに延在し、モデル固有インサート200、210の挿入方向と実質的に同じ方向に延びる側面を形成する。いくつかの実施形態では、例えば、図6Aに示すように、保護フランジ又はエッジ29は、トランスミッタ充電素子11の周の周りに延在し、モデル固有インサート200、210の挿入方向と実質的に同じ方向に延びる側面を形成し、側面29は、ベース充電器10の上側ハウジング14の近くまで実質的に垂直に1つの方向に延び、調整可能な支持体20の第1自由端20Aに向かう傾斜方向において、ベース充電器の底部ハウジング15の近くの端部まで別の方向に延びる。
【0073】
いくつかの実施形態では、図6A図6Bに見られるように、バネ22は、調整可能な支持体20の細長い本体に沿って延び、調整可能な支持体の細長い本体の外面の少なくとも一部を囲む、または取り巻く、または取り囲む、または覆う。調整可能な支持体20の細長い本体は、円筒形ピンのような形状であってもよく、又は、押出成形による別の細長い形状を有していてもよい。調整可能な支持体20の円筒形ピンは、中実又は中空であってよい。調整可能支持体20の円筒形ピンは、図6A図6Bにおいてモデル固有キャビティ201、211の内側の垂直方向の双方向矢印によって視覚化されているように、モデル固有インサート200、210がベース充電器10に挿入またはベース充電器10から取り外されるとき、図6A図6Bにおいて付勢または押圧方向Dを視覚化する水平方向の双方向矢印に従って、図6A図6Bの右または左に向かって前後にスライドすることで、ガイド27に案内される。いくつかの実施形態では、図6Cに見られるように、バネ22は、調整可能な支持体20の細長い本体に沿って、しかし少なくとも部分的には調整可能な支持体の細長い本体のチャネルまたは溝の内側に、延在するように構成される。
【0074】
いくつかの実施形態では、例えば、図6A図6B図8A図8Cおよび図10A図12にみられるように、調整可能な支持体20の第1自由端20Aおよび/またはトランスミッタ充電素子11は、ベース充電器10のフレーム16の1つまたは複数のインサートキャビティ16Aの中に少なくとも部分的に配置される。インサートキャビティ16Aの各々は、1つまたは複数のインサートガイド16B、例えばベース充電器10のフレーム16から延びる1つまたは複数の壁16B、またはベース充電器10のフレーム16の1つまたは複数の表面16Bによって画定される。1つまたは複数のインサートガイド16Bは、ベース充電器10内に導入されるときにモデル固有インサート200、210を受け入れるための開口部が設けられる限りにおいて、それぞれのモデル固有キャビティ201、211を完全にまたは部分的に囲んでいてもよい。ベース充電器10の1つまたは複数のインサートガイド16Bは、ベース充電器10内のモデル固有インサート200、210の正確な配置、すなわち、案内、配置、および位置合わせを容易にすることができる。
【0075】
いくつかの実施形態では、ベース充電器10は、モデル固有インサートキャビティ201、211を有するモデル固有インサート200、210を受け入れる1つまたは複数のインサート受け入れキャビティ16Aを備える。
【0076】
いくつかの実施形態では、図5A図8A図8Bに見られるように、調整可能な支持体20の第1自由端20Aは、少なくとも部分的に、ベース充電器のモデル固有インサートキャビティ201、211およびインサート受け入れキャビティ16A内に配置される。いくつかの実施形態では、図5A図8A図8Bにみられるように、トランスミッタ充電素子11は、少なくとも部分的に、モデル固有インサートキャビティ201、211及びベース充電器のインサート受け入れキャビティ16A内に配置される。いくつかの実施形態では、図5A図8A図8Bにみられるように、調整可能な支持体20の第1自由端20Aおよびトランスミッタ充電素子11は、少なくとも部分的に、モデル固有インサートキャビティ201、211およびベース充電器のインサート受け入れキャビティ16A内に配置される。いくつかの実施形態では、図5A図6A図6B図8A図8C図10A図10B図11A図11Bおよび図12にみられるように、調整可能な支持体20の第1自由端20Aが、ベース充電器10のインサート受け入れキャビティ16A内に少なくとも一部または完全に配置される。いくつかの実施形態では、図5A図6A図6B図8A図8C図10A図10B図11A図11Bおよび図12にみられるように、トランスミッタ充電素子11は、ベース充電器10のインサート受け入れキャビティ16A内に少なくとも部分的にまたは完全に配置される。いくつかの実施形態では、図5A図6A図6B図8A図8C図10A図10B図11A図11Bおよび図12にみられるように、調整可能な支持体20の第1自由端20Aおよびトランスミッタ充電素子11が、ベース充電器10のインサート受け入れキャビティ16A内に少なくとも一部または完全に配置される。
【0077】
いくつかの実施形態では、例えば、図1A図2A図5B図6B図7A図7C図10B図11B図13Aおよび図13Bにみられるように、調整可能な支持体20の第1自由端20Aおよび/またはトランスミッタ充電素子11は、モデル固有インサートキャビティ201、211の外部に完全に配置される。いくつかの実施形態では、例えば、図5B図6B図7A図7C図10B図11B図13A及び図13Bにみられるように、調整可能な支持体20の第1自由端20A及び/又はトランスミッタ充電素子11は、モデル固有インサートキャビティ201、211およびベース充電器10のインサート受け入れキャビティ16A内に少なくとも部分的に、あるいは、モデル固有インサートキャビティ201、211およびベース充電器10のインサート受け入れキャビティ16Aの外部に完全に配置される。
【0078】
いくつかの実施形態では、例えば、図5A図8Aおよび図8Bにみられるように、第1または第2モデル固有インサート200、210のモデル固有キャビティ201、211は、それぞれ、モデル固有インサートの少なくとも1つのインサートキャビティ壁202、212によって画定され、各モデル固有キャビティ201、211は、インサートキャビティ壁202、212を通る1つまたは複数の貫通孔203、213を備える。したがって、調整可能な支持体20の第1自由端20Aおよび/またはトランスミッタ充電素子11は、第1または第2モデル固有インサート200、210のいずれかがベース充電器10内に配置されたときに、貫通孔203、213の1つまたは複数の中に少なくとも部分的に配置される。
【0079】
いくつかの実施形態では、例えば、図1Cにみられるように、第1および/または第2モデル固有インサート200、210は、ベース充電器10内への第1または第2モデル固有インサート200、210の正確な/制御された挿入をサポートするように構成された1つまたは複数のガイド部材204、214を備えることができる。ガイド部材204、214は、モデル固有インサート200、210の1つまたは複数のキャビティ201、211の底部外面または底部キャビティ壁202、212および/または1つまたは複数の側部外面または側部キャビティ壁202、212から突出するか、それに取り付けられるか、それに配置されてもよい。キャビティ201、211の外面は、モデル固有聴覚装置100、110が挿入されたときに、それらに対向しない、及び/又は、それらに接触しない面である。キャビティ201、211の内面は、モデル固有聴覚装置100、110が挿入されたときに、それらに対向する、及び/又は、それらに接触する面である。
【0080】
いくつかの実施形態では、例えば、図6A図6B図10A、および図10Bにみられるように、インサートキャビティ16Aは、1つまたは複数のインサートガイド、または、1つまたは複数のインサートガイド壁16Bを備える。インサートガイドまたはインサートガイド壁16Bのうちの少なくとも1つは、インサートガイドまたはインサートガイド壁内の1つまたは複数の貫通孔16Cを備える。貫通孔16Cは、孔16Cの全周にわたって、インサートガイドまたはインサートガイド壁16Bによって閉じられている、または完全に取り囲まれている。一方で、いくつかの実施形態では、例えば図11A図12に見られるように、貫通孔16Cは、インサートガイドまたはインサートガイド壁16Bによって部分的にのみ閉じられているか、取り囲まれており、すなわち、孔は閉じられていない。例えば、図11A図12に見られるように、貫通孔16Cは、インサートガイドまたはインサートガイド壁16Bの厚みを貫通しており、細長い孔またはスリットであり、各インサートキャビティ16Aと1つまたは複数のインサートガイドまたはインサートガイド壁16Bのエッジまたは辺まで延びており、貫通孔16Cを凹部としており、それによって、ここでは、調整可能な支持体20は、インサートガイドまたはインサートガイド壁16Bの一部である。いくつかの実施形態では、例えば、図6A図6B図10A図10Bに見られるように、円筒形ピンのような形状または押出成形による別の細長い形状の、調整可能な支持体20の細長い本体は、貫通孔16Cの内側に配置されてもよい。円筒形ピンのような形状の調整可能な支持体20の細長い本体は、第1または第2モデル固有インサート200、210がベース充電器10に挿入またはベース充電器10から取り外される際、方向Dにおいて、貫通孔16Cの内側で前後にスライドするように構成されてもよい。
【0081】
いくつかの実施形態では、例えば、図6B図6C図7A図7C図10B、および図13A図13Cに見られるように、調整可能な支持体20の第1自由端20A、および/またはトランスミッタ充電素子11は、第1または第2モデル固有インサート200、210の1つまたは複数のモデル固有インサートキャビティ201、211の外部に完全に配置される。
【0082】
いくつかの実施形態では、例えば、図7A図7C及び図8A図12に見られるように、弾性部材22は、板バネと同様の少なくとも1つの弾性アームを備えるか、あるいは、弾性部材22は、少なくとも1つの弾性アーム又は板バネで作られている。いくつかの実施形態では、例えば、図7Aに見られるように、調整可能な支持体20は、弾性アームまたは板バネ22と、圧縮部材23を備えている。これらは、一緒になって、モデル固有インサート200、210がベース充電器10の中に配置されたときに、圧縮部材23に対してトランスミッタ充電素子11が押圧され、トランスミッタ充電素子11の適応可能な位置決めが可能になる。弾性アームまたは板バネ22は、モデル固有インサート200、210の挿入方向(実線矢印によって示される)に対して垂直な方向の柔軟性を可能とし、サイズおよび/または形状等が異なるモデル固有インサート200、210に対する適応可能な位置決めを提供する。このことは、図7Aにおいて点線によって視覚化されており、モデル固有インサート200、210に応じた位置PおよびP、Pと同様に、別のモデル固有インサートが別の位置に変位および挿入された場合が図示されている。同様の位置決めが図7Bおよび7Cにも適用される。
【0083】
いくつかの実施形態では、例えば、図7A図7Bおよび図7Cに見られるように、モデル固有インサート200、210は、ベース充電器10に挿入されたときに、調整可能な支持体20と係合するガイド面27を備える。それによって、トランスミッタ充電素子11は、スタート/ベース位置Pから、モデル固有インサート200、210それ自身、および/またはモデル固有インサート200、210のキャビティ壁202、212、および/またはレシーバ充電素子101、111に向けて、第1位置Pまたは第2位置Pへと、バイアスまたは付勢または押圧されて、聴覚装置充電器1による充電が可能になる。ガイド面27は、いくつかの実施形態では、適切な嵌合、位置合わせ、および位置での、モデル固有インサート200、210の挿入および保持を容易にするための支持体として機能する。
【0084】
いくつかの実施形態では、例えば図12に見られるように、弾性部材22は、サンドイッチ状又は積層状に配置された板バネと同様の、少なくとも2つの縦方向の細長い弾性アーム又は薄いプレートを備えるか、又はそれらで作られている。いくつかの実施形態では、例えば、図7A図9B図10A図10B図11A図11B、および図12に見られるように、弾性部材22は、金属またはプラスチック、あるいはこれらの材料の任意の組み合わせから作られる。弾性部材22がコイルバネおよび/または板バネである場合も同様である。いくつかの実施形態では、弾性部材22は、二重のまたはツインのまたは三重のバネとして作られてもよく、例えば、1つまたは複数の大きなコイルバネの中により小さなコイルバネが配置された態様であってもよく、1つまたは複数の他の板バネと同様の金属の細長い弾性アームまたは薄いプレートおよび/または板バネと同様のプラスチックの細長い弾性アームまたは薄いプレートに挟まれた、板バネと同様の金属の細長い弾性アームまたは薄いプレートの態様であってもよい。いくつかの実施形態では、例えば、図8A図9Bに見られるように、板バネと同様の細長い弾性アームまたは薄いプレートは、「二重に折り畳まれ」または図8Cおよび図8Dのように曲げられて二重に作られている、または、2つの爪を持つポーカーまたはヘイフォークまたはピッチフォークの形状である、第1自由端20Aを有する。いくつかの実施形態では、例えば、図10A図10Bに見られるように、弾性部材22の大部分、ここでは板バネと同様の弾性アームまたは薄いプレートも、二重に曲げられ、調整可能な支持体20の細長い本体を付勢する、またはバイアスする、または移動させる、または押し込む、または引っ張ると同時に、細長い本体がフレーム16および細長い本体の各端部20A、20Bにあるフレーム内の壁16B内のガイド27に案内されるようにその中に配置されたときに、付勢方向Dについての双方向矢印で示されるように、トランスミッタ充電素子11をモデル固有インサート200、210および/またはレシーバ充電素子101、111に向かって、またはそれらから直線的に移動させるように、屈曲することができるように、第1上部が、調整可能な支持体20の細長い本体に取り付けられている。従って、板バネ22と同様の弾性の細長いアームの二重形状で曲げられた第1自由端20Aは、全ての実施形態と類似してまたは同様にして、モデル固有インサート200、210がベース充電器10に挿入されて調整可能な支持体20を通過して装着されたときに、さらなる柔軟性を与える。
【0085】
したがって、いくつかの実施形態では、弾性部材22のコイルバネまたは板バネは、金属またはプラスチック、あるいはこれらの材料の任意の組み合わせから作られる。
【0086】
金属は、例えばプラスチックのようにはクリープに晒されないので(又は荷重に起因して時間の経過に対する永久的な変形を生じないので)、いくつかの実施形態では、弾性部材22又は弾性部材22の少なくとも一部が金属で作られていることが好ましい。これにより、金属製の弾性部材22は、モデル固有インサートがベース充電器10に配置されたときに、トランスミッタ充電素子11をモデル固有インサート200、210の1つに対して、または向けて付勢する、より信頼性の高いバイアスまたは付勢力を提供することができる。この事は、時間の経過に対しても言えるし、大きなキャビティ201、211を有するモデル固有インサートが、より小さいキャビティを有するモデル固有インサートに置き換えられて、トランスミッタ充電素子11が付勢またはバイアスされる距離d、dがより短くなる場合に対しても言える。図6A図6Cは、弾性部材22が、好ましくは金属製であり得るコイルバネをどのように備え得るかを示している。図7Cは、好ましくは金属製であり得る弾性アームを備える弾性部材22の一例を示す。図12は、弾性部材22が金属プレートとプラスチック製の弾性アームの両方をどのように備え得るかを示している。プラスチック製の弾性アーム22を支持するために金属プレート22が付加されてもよく、ここで金属プレートは、プラスチック製のより厚い弾性アーム(図12の左側)と比較して、より薄いプレート(図12の右側)である。
【0087】
いくつかの実施形態では、例えば図11A図12に見られるように、トランスミッタ充電素子11または支持プレート11Aを備える調整可能な支持体20の第1自由端20Aは、ヒンジまたはピボット部24を備える。ヒンジまたはピボット部24は、トランスミッタ充電素子11または支持プレート11Aを、ピボットまたはヒンジ接続部24を介して、調整可能な支持体20の第1自由端20Aに接続する。いくつかの実施形態では、例えば、図13A図13Cに見られるように、調整可能な支持体20の第2端20Bは、1つまたは複数のねじりヒンジ24を介してベース充電器10のフレーム16の1つまたは複数のアタッチメント21に揺動可能に取り付けられる。
【0088】
いくつかの実施形態では、例えば図13A図13Cに見られるように、調整可能な支持体20が、第1自由端20Aと第2端20Bとの間に配置された突出部材またはアームまたはレバー25を備える。この実施形態では、調整可能な支持体20は、ヒンジ24によってベース充電器10のフレーム16に取り付けられる柔軟性アームであってもよく、および/または、ベース充電器10のフレーム16から突出するか、またはベース充電器10のフレーム16に取り付けられた、板バネと同様の細長いアームであってもよい。調整可能な支持体20は、第1自由端20Aから第2端20Bに延びる軸を画定することができる。突出レバー25は、第1自由端20Aと第2端20Bとの間の軸に対して垂直又はほぼ垂直である長手軸に沿って延在してもよい。突出レバー25は、図13Aにて下方を指している実線矢印によって視覚化されているように、第1または第2モデル固有インサート200、210のいずれかがベース充電器10に導入されるときに、第1または第2モデル固有インサート200、210のいずれかの下部または底部に係合するように構成される。したがって、第1自由端20Aは、トルクアームとして働く突出レバー25によって、モデル固有インサートおよび/または対応するレシーバ充電素子101、111に向かって、および/またはそれに対して、トランスミッタ充電素子11と共にバイアス/付勢される。
【0089】
いくつかの実施形態では、例えば、図7A図14に見られるように、調整可能な支持体20は、少なくとも一部が第1自由端20Aとトランスミッタ充電素子11の間に位置する圧縮部材23を有している。圧縮部材23は、柔軟性及び/または公差適応性を与え、及び/又は、調整可能な支持体の第1自由端20Aとトランスミッタ充電素子11を、第1または第2モデル固有インサートがベース充電器10内に配置されていないときには互いに離れるように、および/または第1または第2モデル固有インサートがベース充電器10内に配置されたときには第1または第2モデル固有インサート200、210に向かうように付勢するバイアス力を、第1モデル固有インサートおよび/または第2モデル固有インサートの挿入方向に対して、実質的に平行な、または平行な、または傾斜した、または実質的に垂直な、または垂直な方向に作用させる。いくつかの実施形態では、例えば、図7Aに見られるように、調整可能な支持体は、圧縮部材23と弾性部材22、例えばバネ(例えば、板バネと同様の細長いアームまたはコイルバネ)の両方を備えていてもよい。圧縮部材23は、本開示の実施形態の大部分で使用されて得るが、いくつかの実施形態では、圧縮部材23は、必ずしも使用する必要はない。
【0090】
いくつかの実施形態では、例えば、図6B図8Aおよび図8Bに見られるように、1つまたは複数の錘18が、ベース充電器10内に永久的に固定されてもよく、または一体化されていてもよく、または付加的なエンティティであってもよく、および/またはベース充電器から取り外し可能なユニットであってもよい。1つまたは複数の錘18は、好ましくは、聴覚装置充電器1がテーブルまたは任意の他の実質的に平坦な表面上に立っているときに、聴覚装置充電器1の安定性を確実にするために、ベース充電器10の底部または底部ハウジング15内に配置されてもよく、その結果、聴覚装置充電器1は、軽く押された場合などに傾斜しない。
【0091】
聴覚装置充電器1は、聴覚装置充電器1の他の構成要素、ベース充電器10、およびそのトランスミッタ充電素子11に動作可能に接続されることによって、充電の機能を制御するための1つまたは複数の制御ユニット17を備えていてもよい。聴覚装置充電器1およびベース充電器10は、制御ユニット17とトランスミッタ充電素子11との間、および/または充電の制御および電力供給に必要とされる任意の他の関連する構成要素との間の、動作可能な接続のための1つまたは複数の配線または導管、たとえば電気配線または導電管19を備える。電気配線19は、いくつかの実施形態において、様々なモデル固有インサート200、210及び/又はモデル固有聴覚装置100、110に適応させるために、トランスミッタ充電素子11の柔軟性及び移動を可能にするために、緩い配線によって達成される。聴覚装置充電器1を制御するための制御ユニット17は、電気スイッチ、リレー、集積回路、導管、補聴覚装置充電器1に電力を供給する外部電源などを含む電子部品及び/又は電子回路及び機械的装置など、全ての必要な構成要素に動作可能に接続される。しかしながら、聴覚装置充電器1の動作のために一緒に機能するそれらのエンティティは、当業者にとって技術常識である多様な構成要素または部品によって実現することが可能であり、本明細書では詳細に説明しない。聴覚装置充電器1およびその充電を制御するための制御および充電制御ユニット17は、いくつかの実施形態では、聴覚装置充電器1が外部電源に接続されていないときに、聴覚装置充電器1を安全に動作させ、および/または各聴覚装置100、110内のバッテリ102、112を充電するために、1つまたは複数の内蔵および充電式バッテリに動作可能に接続される。
【0092】
いくつかの実施形態では、弾性部材22は、バイアス器として機能するか、またはバイアス器である。
【0093】
いくつかの実施形態では、ベース充電器10のキャビティ12内のトランスミッタ充電素子11は、第1モデル固有インサート200および/または第2モデル固有インサート210の挿入によって、および/または、第3、第4、第5あるいはそれ以上のモデル固有インサートの挿入によって作用する1つまたは複数の力によって、位置決めされ、かつ/または移動され、かつ/または変位される。
【0094】
いくつかの実施形態では、ベース充電器10は、第1モデル固有聴覚装置100を有する/第1モデル固有聴覚装置100のための第1モデル固有インサート200を取り外し可能に受け入れるように構成することができ、それによって、第1モデル固有インサートを、第2レシーバ充電素子111を備える第2モデル固有聴覚装置110を有する/第2固有聴覚装置110のための(第1モデル固有インサートとは異なる)第2モデル固有インサート210と置き換えることが可能となる。
【0095】
いくつかの実施形態では、例えば、図6A図6Bに見られるように、調整可能な支持体20は、金属製のコイルバネである弾性部材22を含み、細長い本体は、コイルバネ22を通って延びる円筒形のピン又は軸であり、調整可能な支持体とトランスミッタ充電素子11の動きについてより良い案内/制御を与える。これは、金属製のコイルバネ22が、プラスチックバネのようにはクリープにさらされることがなく(又は荷重に起因して時間の経過に対する永久的な変形を生じないので)、コイルバネの動きは、コイルバネを通って延びる円筒形ピンによって案内/制御されるからである。
【0096】
当業者は、本開示が上述の好ましい実施形態に限定されないことを理解する。当業者であれば、添付の特許請求の範囲内で変更および変形が可能であることをさらに理解するであろう。さらに、開示された実施形態に対する変形は、図面、開示、および添付の特許請求の範囲の検討から、特許請求の範囲に記載された開示を実施する際に当業者によって理解され、実施されることができる。したがって、本明細書および図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味で見なされるべきである。特許請求の範囲に記載された発明は、全ての代替物、変更物、および変形物を包含することが意図される。
【0097】
(項目1)
1つまたは複数の充電式聴覚装置100、110を充電するための充電キット1であって、
前記聴覚装置は、ユーザに装着されるように構成されており、
前記充電キットは、第1モデル固有インサート200を受け入れるように構成されていたベース充電器10を備えており、
前記ベース充電器は、トランスミッタ充電素子11を備えており、
前記第1モデル固有インサートは、前記1つまたは複数の聴覚装置の中の少なくとも第1モデル固有聴覚装置100を取り外し可能に受け入れるように構成されており、
前記第1モデル固有聴覚装置は、第1レシーバ充電素子101を備えており、
前記トランスミッタ充電素子11は、前記ベース充電器の中で、前記トランスミッタ充電素子の適応的な位置決めを提供するように構成された調整可能な支持体20に配置されており、それによって、前記トランスミッタ充電素子は、前記第1モデル固有インサートが前記ベース充電器内に配置されたときに、前記第1モデル固有インサートに向けて付勢されるように構成されており、それによって、前記第1モデル固有インサート内に配置されたときに、前記トランスミッタ充電素子から前記第第1モデル固有聴覚装置100の前記第1レシーバ充電素子101へエネルギが伝達可能になる、充電キット1。
【0098】
(項目2)
前記ベース充電器10は、第2モデル固有インサート210を受け入れるように構成されており、
前記第2モデル固有インサートは、前記1つまたは複数の聴覚装置の中の少なくとも第2モデル固有聴覚装置110を取り外し可能に受け入れるように構成されており、
前記第2モデル固有聴覚装置は、第2レシーバ充電素子111を備えており、
前記トランスミッタ充電素子11の前記調整可能な支持体20は、前記トランスミッタ充電素子の適応的な位置決めを提供するように構成されており、その結果、前記トランスミッタ充電素子は、前記第2モデル固有インサートが前記ベース充電器内に配置されたときに、前記第2モデル固有インサート210に向けて付勢されるように構成されており、前記第2モデル固有聴覚装置が前記第2モデル固有インサート内に配置されたときに、前記トランスミッタ充電素子から前記第2モデル固有聴覚装置110の前記第2レシーバ充電素子111へエネルギが伝達可能になる、項目1の充電キット1。
【0099】
(項目3)
前記ベース充電器10が、前記第1モデル固有インサート200および/または前記第2モデル固有インサート210と嵌合するように構成されたキャビティ12を備えており、および/または、各モデル固有インサートが、それぞれ、第1または第2モデル固有聴覚装置100、110と嵌合するように構成された少なくとも1つのモデル固有インサートキャビティ201、211を備える、先行する項目のいずれかの充電キット1。
【0100】
(項目4)
第1および/または第2モデル固有インサート200、210は、2つのモデル固有インサートキャビティ201、211を備えており、各モデル固有インサートキャビティ201、211は、前記第1モデル固有聴覚装置100のペアのうちの1つと嵌合するように、または、第2モデル固有聴覚装置110のペアのうちの1つと嵌合するように構成されている、先行する項目の何れかの充電キット1。
【0101】
(項目5)
少なくとも1つの前記第1モデル固有聴覚装置100、および/または、少なくとも1つの前記第2モデル固有聴覚装置110は、ワイヤレス充電するように構成されている、先行する項目の何れかの充電キット1。
【0102】
(項目6)
前記第1および/または前記第2モデル固有聴覚装置100、110のうちの1つまたは複数またはすべては、誘導充電が可能である、先行する項目の何れかの充電キット1。
【0103】
(項目7)
前記トランスミッタ充電素子11は、前記第1モデル固有インサート200が前記ベース充電器内に配置される前にはベース充電器10の前記キャビティ12内のスタート位置Pに位置するように配置されており、
前記トランスミッタ充電素子は、前記第1モデル固有インサートが前記ベース充電器内に配置されたときに、前記第1モデル固有インサートによって第1位置Pへ変位し、前記第1モデル固有インサート200に向かう付勢力で動作するように構成されており、
前記第1位置P1は、スタート位置Pとは異なる、項目3、または、項目3に従属する項目4から6のいずれかの充電キット1。
【0104】
(項目8)
前記トランスミッタ充電素子11は、前記第1モデル固有聴覚装置が前記ベース充電器10内の前記第1モデル固有インサート200内に配置されたときに、前記第1モデル固有聴覚装置100の前記第1レシーバ充電素子101と位置合わせされるように前記第1位置Pへ変位し、前記第1モデル固有インサート200および前記第1モデル固有聴覚装置の前記第1レシーバ充電素子に向かう付勢力で動作するように構成されている、項目7の充電キット1。
【0105】
(項目9)
前記トランスミッタ充電素子11は、前記第2モデル固有インサート210が前記ベース充電器内に配置される前には前記ベース充電器10の前記キャビティ12内のスタート位置Pに位置するように配置されており、
前記トランスミッタ充電素子11は、前記第2モデル固有インサートが前記ベース充電器内に配置されたときに、前記第2モデル固有インサートによって第2位置Pへ変位し、前記第2モデル固有インサートに向かう付勢力で動作するように構成されており、
前記第2位置Pは、前記スタート位置Pとは異なる、項目7または8の充電キット1。
【0106】
(項目10)
前記トランスミッタ充電素子11は、前記第2モデル固有聴覚装置が前記ベース充電器10内の前記第2モデル固有インサート200内に配置されたときに、前記第2モデル固有聴覚装置110の前記第2レシーバ充電素子111と位置合わせされるように前記第2位置Pへ変位し、前記第2モデル固有インサートおよび第2モデル固有聴覚装置の第2レシーバ充電素子に向かう付勢力で動作するように構成されている、項目9の充電キット1。
【0107】
(項目11)
前記スタート位置Pと前記第1位置Pとの間の第1距離dは、前記スタート位置Pと前記第2位置Pとの間の第2距離dより短い、または等しい、または長い、項目7から10のいずれかの充電キット1。
【0108】
(項目12)
前記調整可能な支持体20は、前記ベース充電器10の前記トランスミッタ充電素子11を、前記第1または第2モデル固有インサートが前記ベース充電器内に配置されたときに、前記ベース充電器内の異なる位置P、P、Pの間で移動可能とし、前記第1モデル固有インサート200または前記第2モデル固有インサート210に向かう、または対する、または接触させる付勢力で動作することを可能とするように構成された弾性部材22を備えている、項目1から11のいずれかの充電キット1。
【0109】
(項目13)
前記調整可能な支持体20の前記弾性部材22は、前記ベース充電器10の前記トランスミッタ充電素子11を、前記第1または第2モデル固有聴覚装置100、110が前記ベース充電器内の前記第1または第2モデル固有インサート200、210内に配置されたときに、前記ベース充電器内の異なる位置P、P、Pの間で移動可能とし、前記第1モデル固有聴覚装置が前記ベース充電器内の前記第1モデル固有インサート200内に配置されたときに、前記第1モデル固有聴覚装置の第1レシーバ充電素子に向かう、または対する、または接触させる付勢力で動作することを可能とし、前記第2モデル固有聴覚装置が前記ベース充電器内の前記第2モデル固有インサート210内に配置されたときに、前記第2モデル固有聴覚装置の前記第2レシーバ充電素子に向かう、または対する、または接触させる付勢力で動作することを可能にする、項目12の充電キット1。
【0110】
(項目14)
前記調整可能な支持体20は、第1自由端20Aと、前記第1自由端の反対側である第2端20Bを有する細長い本体を備えており、
前記トランスミッタ充電素子11は、前記調整可能な支持体の前記第1自由端20Aに配置されており、
前記調整可能な支持体の前記第2端20Bは、前記ベース充電器10内のガイド27又は取付点21に取り付けられており、
前記調整可能な支持体の前記第1自由端は、前記ベース充電器10の前記キャビティ12内を移動可動/変位可能に配置されている、項目3から13のいずれかの充電キット1。
【0111】
(項目15)
前記調整可能な支持体20の前記細長い本体は、弾性部材22を備える、または弾性部材22である、項目12と項目14の充電キット1。
【0112】
(項目16)
前記調整可能な支持体20は、少なくとも部分的に前記第1自由端20Aと前記第2端20Bとの間に配置されており、前記ベース充電器10の内部で、前記第1モデル固有インサート200及び/又は前記第2モデル固有インサート210の挿入方向に対して、実質的に垂直な、または垂直な方向に、前記調整可能な支持体の前記第1自由端及び/又は前記トランスミッタ充電素子11を付勢する押圧力を作用させる弾性部材22を備えている、項目14の充電キット1。
【0113】
(項目17)
前記ベース充電器10は、1つまたは複数のインサート受け入れキャビティ16Aを備えており、それによって、前記調整可能な支持体20の前記第1自由端20A及び/又は前記トランスミッタ充電素子11は、前記ベース充電器10の前記インサート受け入れキャビティ16Aの内部に少なくとも部分的に、または外部に完全に配置される、項目14から16のいずれかの充電キット1。
【0114】
(項目18)
前記第1または第2モデル固有インサート200、210の前記モデル固有インサートキャビティ201、211の各々は、インサートキャビティ壁202、212によって画定されており、
各インサートキャビティ201、211は、1つまたは複数の貫通孔203、213を備えており、
前記第1および/または第2モデル固有インサートのうちの1つが前記ベース充電器10内に配置されたときに、前記調整可能な支持体20の前記第1自由端20A及び/又は前記トランスミッタ充電素子11が、少なくとも部分的に、前記1つまたは複数の貫通孔の中に配置される、項目14から17のいずれかの充電キット1。
【0115】
(項目19)
前記調整可能な支持体20の前記弾性部材22は、前記付勢力を作用させるように予め張力がかけられるように、前記第1自由端20Aと前記第2端20Bの間で、少なくとも部分的に拘束されるように配置される、項目16から18(ここで項目17または18は項目16に従属する)のいずれかの充電キット1。
【0116】
(項目20)
前記弾性部材22は、前記調整可能な支持体20の前記細長い本体に沿って延びており、前記調整可能な支持体の前記細長い本体の外面の少なくとも一部を囲む、または取り巻く、または取り囲む、または覆うように構成されている、項目12または16に従属する項目14から19のいずれかの充電キット1。
【0117】
(項目21)
前記弾性部材22は、少なくとも1つのコイルバネまたは少なくとも1つの板バネを備える、または前記弾性部材は、少なくとも1つのコイルバネまたは少なくとも1つの板バネから構成される、項目12から20(ここで項目17から19は項目12に従属する)のいずれかの充電キット1。
【0118】
(項目22)
前記弾性部材22は、サンドイッチ状または積層状に配置された少なくとも2つの板バネを備えている、またはサンドイッチ状または積層状に配置された少なくとも2つの板バネから構成される、項目12から21(ここで項目17または18は項目12または16に従属する)のいずれかの充電キット1。
【0119】
(項目23)
前記弾性部材22は、金属またはプラスチック、またはこれらの材料の任意の組み合わせで作られている、項目12から22(ここで項目17または18は項目12または16に従属する)のいずれかの充電キット1。
【0120】
(項目24)
前記弾性部材22のコイルバネまたは板バネは、金属またはプラスチック、またはこれらの材料の任意の組合せで作られている、項目21から23のいずれかの充電キット1。
【0121】
(項目25)
前記トランスミッタ充電素子11を備える前記調整可能な支持体20の前記第1自由端20Aは、前記調整可能な支持体の前記細長い本体のヒンジ部またはピボット部24である、項目14から24のいずれかの充電キット1。
【0122】
(項目26)
前記トランスミッタ充電素子11は、ピボット又はヒンジ24を介して前記調整可能な支持体20の前記第1自由端20Aに連結されている、項目14から25のいずれかの充電キット1。
【0123】
(項目27)
前記調整可能な支持体20は、前記第1自由端20Aと前記第2端20Bとの間に配置された突出部材またはアームまたはレバー25を備えており、
前記突出部材は、前記第1または第2モデル固有インサートのいずれかが前記ベース充電器10内に導入されたときに、前記第1または第2モデル固有インサート200、210のいずれかに係合するように構成されており、それによって、前記第1自由端および前記トランスミッタ充電素子11が、前記モデル固有インサートに向かって付勢される、項目14から26のいずれかの充電キット1。
【0124】
(項目28)
前記調整可能な支持体20の前記第2端20Bは、ねじりヒンジ24を介して前記ベース充電器10のフレーム16に揺動可能に取り付けられている、項目27の充電キット1。
【0125】
(項目29)
前記調整可能な支持体20は、柔軟性及び/または公差適応性を提供するように、および/または、前記調整可能な支持体の前記第1自由端および/または前記トランスミッタ充電素子11を、互いに離れるように、および/または前記第1または第2モデル固有インサートが前記ベース充電器内に配置されたときには前記第1または第2モデル固有インサート200、210に向かうように付勢する付勢力を、前記第1モデル固有インサートおよび/または前記第2モデル固有インサートの挿入方向に対して、実質的に垂直な、または垂直な方向に作用させるように、少なくとも部分的に前記第1自由端20Aと前記トランスミッタ充電素子11との間に配置されている圧縮部材23を備えている、項目14から28のいずれかの充電キット1。
【符号の説明】
【0126】
1: 充電キット/アセンブリ/装置
10:ハウジングを備えるベース充電器
11: ベース充電器のトランスミッタ充電素子
11A:支持プレート
12:ベース充電器のキャビティ
13:ベース充電器にモデル固有インサートを取り付けるためのアタッチメント
13A:構成部品を保持するためのベース充電器のアタッチメント
14: ベース充電器の頂部ハウジング
15:ベース充電器の底部ハウジング
16:ベース充電器のフレーム
16A:インサートキャビティ
16B:インサートガイド/インサートガイド壁
16C:インサートガイド/インサートガイド壁16Bの貫通孔
17:例えば、1つまたは複数のプリント回路基板、電源、導管、スイッチなどを備えるベース充電器の操作デバイス/コントローラ/制御ユニット
18:ベース充電器に永久的に固定されるか、または一体化されるか、または、付加的なエンティティであるか、および/または、ベース充電器から取り外し可能なユニットである錘
19:コントローラ17への/からの導電管
20:トランスミッタ充電素子の調整/適応可能な支持/構造
20A:調整可能な/適応可能な支持体/配置20の第1自由端
20B:調整可能な/適応可能な支持体/配置20の第2端
21:支持体20の取付点
22:調整可能な支持体の弾性部材、例えば弾性アーム、バネ(例えば、プラスチックまたは金属製のコイルバネ)、または板バネ
22A:コイルバネ22の第1端
22B:コイルバネ22の第2端
23:調整可能な支持体の圧縮部材、例えばPoron(登録商標)で作られたプレート/パッドの形状のゴムまたは発泡体、または、硬いまたは硬質のスペーサなど、または、硬いまたは硬質な支持体の一部
24:調整可能な支持体のヒンジ/ピボット、例えばリビングヒンジまたはねじりヒンジ
25:調整可能な支持体の突出アーム/レバー
26:支持体20の肩部
27:支持体20のガイド
28:トランスミッタ充電素子11のホルダ
29: ホルダ28のフランジ/エッジ
100:第1モデル/グループ固有聴覚装置
101:第1レシーバ充電素子
102:第1聴覚装置100の充電式バッテリ
103:第1聴覚装置100のBTEハウジング
104:第1聴覚装置100のフックまたはイヤープラグ
110:第2モデル/グループ固有聴覚装置
111:第2レシーバ充電素子
112:第2聴覚装置110の充電式バッテリ
113:第2聴覚装置110のBTEハウジング
114:第2聴覚装置110のフックまたはイヤープラグ
200:第1モデル/グループ固有インサート
201:第1モデル/グループ固有インサートのモデル固有キャビティ
202:キャビティ201のキャビティ壁
203:キャビティ壁202の貫通孔
204:第1モデル/グループ固有インサートのガイド部材
210:第2モデル/グループ固有インサート
211:第2モデル/グループ固有インサートのモデル固有キャビティ
212:キャビティ211のキャビティ壁
213:キャビティ壁212の貫通孔
214:第2モデル/グループ固有インサートのガイド部材
D:トランスミッタ充電素子11の付勢方向
P:トランスミッタ充電素子のスタート位置
:トランスミッタ充電素子の第1位置
:トランスミッタ充電素子の第2位置
:第1距離
:第2距離
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図7C
図8A
図8B
図8C
図8D
図9A
図9B
図10A
図10B
図11A
図11B
図12
図13A
図13B
図13C
図14
【外国語明細書】