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特開2022-107578無線操縦玩具の遠隔制御方法及びその装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022107578
(43)【公開日】2022-07-22
(54)【発明の名称】無線操縦玩具の遠隔制御方法及びその装置
(51)【国際特許分類】
   H04M 11/00 20060101AFI20220714BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20220714BHJP
【FI】
H04M11/00 301
H04Q9/00 331
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021184479
(22)【出願日】2021-11-12
(31)【優先権主張番号】10-2020-0167946
(32)【優先日】2020-12-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】521442257
【氏名又は名称】チームグリット
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(74)【代理人】
【識別番号】100195257
【弁理士】
【氏名又は名称】大渕 一志
(72)【発明者】
【氏名】キム、 キ リョン
(72)【発明者】
【氏名】カン、 ソン イル
【テーマコード(参考)】
5K048
5K201
【Fターム(参考)】
5K048AA14
5K048BA09
5K048DC01
5K048DC03
5K048EB02
5K048EB15
5K048GC05
5K048HA01
5K048HA02
5K048HA03
5K201BA01
5K201BA05
5K201EC06
5K201ED05
5K201ED09
5K201EF04
5K201FB01
5K201FB04
(57)【要約】
【課題】無線操縦玩具の遠隔制御方法及びその装置を提供する。
【解決手段】無線操縦玩具の遠隔制御方法及びその装置に係り、該遠隔制御装置は、制御信号と制御命令とのマッピング情報を設定し、インターネットを介して連結されたユーザ端末に撮影映像を伝送し、ユーザ端末から受信した制御命令をマッピング情報によって制御信号に変換し、無線操縦玩具に出力する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠隔制御装置を利用した遠隔制御方法であって、
前記遠隔制御装置に、制御信号と制御命令とのマッピング情報を設定する段階と、
インターネットを介し、前記遠隔制御装置とユーザ端末とを連結する段階と、
前記遠隔制御装置が獲得した撮影映像を、前記ユーザ端末に伝送し、前記ユーザ端末から制御命令を受信する段階と、
前記制御命令を、前記マッピング情報により、制御信号に変換して出力する段階と
を含むことを特徴とする無線操縦玩具の遠隔制御方法。
【請求項2】
前記マッピング関係を設定する段階は、
複数の無線操縦玩具の制御信号と制御命令とのマッピング情報が保存されたファームウェアサーバに接続する段階と、
無線操縦玩具の識別情報を基に、前記ファームウェアサーバを検索し、制御対象無線操縦玩具のマッピング情報をダウンロードする段階と
を含むことを特徴とする請求項に記載1の無線操縦玩具の遠隔制御方法。
【請求項3】
前記連結する段階は、
超低遅延プロトコルを利用し、前記遠隔制御装置と前記ユーザ端末とを一対一連結する段階を含むことを特徴とする請求項1に記載の無線操縦玩具の遠隔制御方法。
【請求項4】
前記遠隔制御装置が獲得した撮影映像を、制御サーバを介し、少なくとも1以上の第三者端末に提供する段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の無線操縦玩具の遠隔制御方法。
【請求項5】
前記制御サーバが、前記ユーザ端末から第三者に対する制御権付与命令を受信する段階と、
前記制御サーバが、前記第三者端末から受信した制御命令を、前記遠隔制御装置に伝送する段階と
をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の無線操縦玩具の遠隔制御方法。
【請求項6】
前記制御サーバが、既定義の操縦時間が経過するか、あるいは前記ユーザ端末から制御権回収命令を受信すれば、前記第三者端末の制御を遮断し、制御権をユーザ端末に戻す段階をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の無線操縦玩具の遠隔制御方法。
【請求項7】
前記制御サーバが、競技に参加する複数の無線操縦玩具に係わる情報を表示する段階と、
前記制御サーバが、複数のユーザ端末から競技参加意思を受信する段階と、
前記制御サーバが、複数の無線操縦玩具の遠隔制御装置に対する制御権を各ユーザ端末に付与する段階と、
前記制御サーバが、遠隔制御装置から受信した撮影映像を多数のユーザ端末に提供し、制御権を受けたユーザ端末から受信した制御命令を、当該遠隔制御装置に伝送する段階と
を含むことを特徴とする請求項4に記載の遠隔制御方法。
【請求項8】
無線操縦玩具に制御信号を出力する信号出力部と、
映像を撮影する撮影部と、
インターネットを介して伝達された制御命令を、前記無線操縦玩具に合う制御信号に変換するデータ処理部と、
インターネットを介し、前記映像を送出したり、制御命令を受信したりするインターネット通信部と
を含むことを特徴とする無線操縦玩具の遠隔制御装置。
【請求項9】
前記データ処理部は、
制御命令と制御信号とのマッピング情報を含むファームウェアをファームウェアサーバから受信してインストールすることを特徴とする請求項8に記載の無線操縦玩具の遠隔制御装置。
【請求項10】
前記インターネット通信部は、
無線インターネット通信モジュールと共に、有線連結ポートを含むことを特徴とする請求項8に記載の無線操縦玩具の遠隔制御装置。
【請求項11】
請求項1ないし7のうちいずれか1項に記載の遠隔制御方法を遂行するためのプログラムを記録したコンピュータ可読記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線操縦玩具の遠隔制御方法及びその装置に関し、さらに詳細には、インターネットを介し、遠隔で無線操縦玩具を制御することができる方法及びその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線操縦玩具の価格が値下がりすることにより、一部専門家らが使用していたドローン、ヘリコプター、タンク、自動車、ロボットのような多様な機器が、一般人に広く普及されている。しかし、無線操縦玩具の操縦は、現場で直接個人が無線で操縦する個人的な趣味である。すなわち、無線操縦自動車やドローンなどを、ユーザが直接現場で制御器を利用して操縦しなければならない空間的限界が存在する。また、該無線操縦玩具は、制御器が必要であるので、多数人が一空間に集まらなければ、共に楽しむのに限界がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする課題は、現場を直接訪問せずとも、インターネットを介し、遠距離から無線操縦玩具を制御することができる遠隔制御方法及びその装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前述の技術的課題を達成するための、本発明の実施形態による無線操縦玩具の遠隔制御方法の一例は、遠隔制御装置を利用した遠隔制御方法において、前記遠隔制御装置に、制御信号と制御命令とのマッピング情報を設定する段階と、インターネットを介し、前記遠隔制御装置とユーザ端末とを連結する段階と、前記遠隔制御装置が獲得した撮影映像を、前記ユーザ端末に伝送し、前記ユーザ端末から制御命令を受信する段階と、前記制御命令を、前記マッピング情報により、制御信号に変換して出力する段階と、を含む。
【0005】
前述の技術的課題を達成するための、本発明の実施形態による遠隔制御装置の一例は、無線操縦玩具に制御信号を出力する信号出力部と、映像を撮影する撮影部と、インターネットを介して伝達された制御命令を、前記無線操縦玩具に合う制御信号に変換するデータ処理部と、インターネットを介し、前記映像を送出したり、制御命令を受信したりするインターネット通信部と、を含む。
【発明の効果】
【0006】
本発明の実施形態によれば、インターネットを介し、遠隔で無線操縦玩具を制御して楽しむことができる。また、無線操縦玩具の制御映像を、リアルタイムで多数の第三者と共有することができるだけではなく、第三者が無線操縦玩具の制御に共に参与して楽しむことができる。また、互いに異なる場所に位置した複数のユーザが、一競技場に位置した複数の無線操縦玩具を利用して競技を楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の実施形態による無線操縦玩具の遠隔制御のための全体システムの概略的な構造の一例を図示した図である。
図2】本発明の実施形態による遠隔制御装置の多様な具現例を図示した図である。
図3】本発明の実施形態による遠隔制御装置の多様な具現例を図示した図である。
図4】本発明の実施形態による遠隔制御装置の多様な具現例を図示した図である。
図5】本発明の実施形態による遠隔制御装置の多様な具現例を図示した図である。
図6】本発明の実施形態による遠隔制御装置の一例の構成を図示した図である。
図7】本発明の実施形態による遠隔制御装置のファームウェアをアップデートする方法の一例を図示した図である。
図8】本発明の実施形態によるファームウェアサーバに保存されたファームウェアの一例を図示した図である。
図9】本発明の実施形態による無線操縦玩具の遠隔制御方法の一例を図示した図である。
図10】本発明の実施形態による無線操縦玩具の遠隔制御方法の他の一例を図示した図である。
図11】本発明の実施形態による無線操縦玩具の制御権を第三者に付与する方法の一例を図示したフローチャートである。
図12】本発明の実施形態による遠隔制御装置を利用し、無線操縦玩具競技を行うための全体システムの概略的な構造の一例を図示した図である。
図13】本発明の実施形態による遠隔制御装置を利用し、無線操縦玩具競技を行う方法の一例を図示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下において、添付図面を参照し、本発明の実施形態による無線操縦玩具の遠隔制御方法及びその装置について詳細に説明する。
【0009】
図1は、本発明の実施形態による無線操縦玩具の遠隔制御のための全体システムの概略的な構造の一例を図示した図面である。
【0010】
図1を参照すれば、無線操縦玩具100を制御する遠隔制御装置110は、インターネット140を介し、ユーザ端末120、及び少なくとも1以上の第三者端末130と連結される。一実施形態において、遠隔制御装置110は、ユーザ端末120と一対一(P2P:peer-to-peer)通信を介して連結されるか、あるいは制御サーバ(図示せず)を経由しても連結される。また、遠隔制御装置110は、制御サーバ(図示せず)を経由し、少なくとも1以上の第三者端末130とも連結される。他の実施形態において、遠隔制御装置110は、少なくとも1以上の第三者端末130と一対一(P2P)連結されうる。
【0011】
無線操縦玩具100は、無線信号(例えば、RF(radio frequency)信号、IR(infrared)信号など)を利用して制御することができる機器である、自動車、ヘリコプター、ドローン、ロボットのような多様な例が存在する。本実施形態は、理解の一助とするために、「玩具」という用語を使用するが、それに限定されるものではなく、無線で制御可能な全種の機器が、本実施形態の無線操縦玩具に該当しうる。
【0012】
一般的に、無線操縦玩具には、専用制御器が存在する。本実施形態の遠隔制御装置110は、インターネット接続が可能な一種の汎用制御装置であり、既存に存在する多様な種類の無線操縦玩具の制御器を代替することができる機器である。例えば、無線操縦自動車と、それに係わる専用制御器とを有しているユーザは、本実施形態の遠隔制御装置110を利用し、インターネットを介し、無線操縦自動車を制御することができる。遠隔制御装置110を利用した遠隔制御方法については、図6以下において、さらに具体的に説明する。また、本実施形態の遠隔制御装置110は、多様な形態にも具現されるが、それに係わる多様な例については、図2ないし図5で説明する。
【0013】
ユーザ端末120は、無線操縦玩具100を制御する権限を有する者の端末である。該端末は、コンピュータ、スマートフォン、タブレットPC(personal computer)のような、インターネット通信が可能な多様な種類の機器でもある。
【0014】
第三者端末130は、無線操縦玩具100の操縦映像を視聴するか、あるいは原権限を有したユーザから許諾を受け、無線操縦玩具100の制御に参与することができる者の端末である。該端末は、コンピュータ、スマートフォン、タブレットPCのような、インターネット通信が可能な多様な種類の機器でもある。
【0015】
図2は、本発明の実施形態による遠隔制御装置の第1具現例を図示した図面である。
【0016】
図2を参照すれば、遠隔制御装置110は、無線操縦玩具100に有線で連結される形態が具現されうる。例えば、無線操縦玩具100と遠隔制御装置110は、有線連結が可能なUSB(universal serial bus)ポートのようなインターフェース部200,210を含んでもよい。その場合、遠隔制御装置110と無線操縦玩具100は、USBポートを介しても互いに連結される。他の実施形態において、遠隔制御装置110は、スマートフォンによっても具現される。その場合、無線操縦玩具100は、スマートフォンを搭載することができる搭載空間を含み、該スマートフォンは、無線操縦玩具100に搭載された後、USBポートを介し、無線操縦玩具110にも連結される。
【0017】
図3は、本発明の実施形態による遠隔制御装置の第2具現例を図示した図面である。
【0018】
図3を参照すれば、遠隔制御装置110は、無線操縦玩具100と一体型にも作られる。例えば、無線操縦玩具100に、図6で説明する遠隔制御装置110の構成がいずれも含まれうる。
【0019】
図4は、本発明の実施形態による遠隔制御装置の第3具現例を図示した図面である。
【0020】
図4を参照すれば、遠隔制御装置110は、無線操縦玩具100と別個の機器によって具現され、無線操縦玩具100に無線信号を出力することができる。例えば、遠隔制御装置110は、RF信号またはIR信号のような制御信号を、無線操縦玩具100に出力することができる。遠隔制御装置110は、無線操縦玩具100制御のために、無線操縦玩具100に本来存在する制御器を制御する信号と同一制御信号を出力することができる。
【0021】
図5は、本発明の実施形態による遠隔制御装置の第4具現例を図示した図面である。
【0022】
図5を参照すれば、遠隔制御装置110は、無線操縦玩具100と直接連結されず、無線操縦玩具100の制御器500と連結される形態にも具現される。遠隔制御装置110は、制御器500と有線または無線によっても連結される。例えば、遠隔制御装置110と制御器500は、それぞれUSBタイプのインターフェース部510,520を含んでもよい。または、遠隔制御装置110と制御器500は、それぞれ無線通信モジュールのインターフェース部510,520を含み、無線によっても連結される。
【0023】
図6は、本発明の実施形態による遠隔制御装置の一例の構成を図示した図面である。
【0024】
図6を参照すれば、遠隔制御装置110は、信号出力部600、撮影部610、データ処理部620及びインターネット通信部630を含む。
【0025】
信号出力部600は、無線操縦玩具に対する制御信号を出力する。遠隔制御装置110が、図2図3または図5のように、無線操縦玩具100または制御器500に有線で連結される形態であるならば、信号出力部600は、有線を介して制御信号を出力する。他の例として、遠隔制御装置100が、図4のように、無線操縦玩具100と無線で連結される形態であるならば、無線信号形態で制御信号を出力する。例えば、該無線信号の出力のために、信号出力部600は、多様な周波数帯域の無線信号を出力することができる無線信号生成器及びアンテナを含んでもよい。
【0026】
撮影部610は、カメラを介して撮影された映像を獲得する。一実施形態において、該カメラは、遠隔制御装置110に存在しうる。他の実施形態において、該カメラは、遠隔制御装置110と別個に存在し、遠隔制御装置110と、有線または無線で連結されうる。例えば、撮影部610は、無線操縦玩具100に位置したカメラと有線で連結されるか(例:図2図3の実施形態)、あるいは無線で連結される(例:図4図5の実施形態)。他の実施形態において、該カメラが、遠隔制御装置110と別個に存在するとき、撮影部610は、カメラと直接に有線または無線で連結されず、無線操縦玩具100のインターフェース部(例えば、有線通信モジュール、または無線通信モジュール)を介しても連結される。すなわち、無線操縦玩具100は、カメラを介して獲得した映像を、無線操縦玩具100のインターフェース部を介し、撮影部610に伝達することができる。
【0027】
データ処理部620は、インターネットを介し、ユーザ端末120から受信した制御命令を、無線操縦玩具に合う制御信号に変換する。変換された制御信号は、信号出力部を介して出力される。無線操縦玩具100ごとに、制御信号の種類及び形態は、互いに異なりうる。例えば、無線操縦自動車は、前後左右に係わる制御信号が必要であり、ドローンの場合、上下左右及び前後のように、三次元空間上の動きに係わる制御信号が必要である。他の例として、無線操縦自動車と言っても、メーカー別またはモデル別に、制御信号が互いに異なりうる。すなわち、A社の無線操縦自動車と、B社の無線操縦自動車との前後左右の制御のための制御値や、無線信号周波数範囲または波形などが互いに異なりうる。従って、データ処理部620は、遠隔制御装置110が制御する無線操縦玩具100により、制御信号と制御命令とのマッピング情報を設定する必要がある。遠隔制御装置110内の制御信号と制御命令とのマッピング情報を設定する方法については、図7及び図8で説明する。
【0028】
インターネット通信部630は、インターネットを介し、ユーザ端末120と通信する。インターネット通信部630は、撮影部610を介して獲得した映像を、ユーザ端末120に伝送し、ユーザ端末120から制御命令を受信する。インターネット通信部630は、インターネット連結のために、Wi-Fi(wireless fidelity)通信モジュールまたは移動通信モジュールなどを含んでもよい。インターネット通信部630は、ユーザ端末120と一対一(P2P)連結を行うか、あるいは後述する制御サーバを介しても連結される。ユーザ端末120がインターネットを介し、無線操縦玩具を制御する多様な方法については、図9及び図10でさらに説明する。
【0029】
図7は、本発明の実施形態による遠隔制御装置のファームウェアをアップデートする方法の一例を図示した図面である。
【0030】
図7を参照すれば、遠隔制御装置110は、ユーザ端末120と有線連結(例えば、USB連結)または無線連結(例えば、ブルートゥース(登録商標)、赤外線通信、Wi-Fiなど)がなされる。ユーザ端末120は、ファームウェアサーバ700に接続した後、遠隔制御装置110が制御する無線操縦玩具100の識別情報(例えば、メーカー、モデルなど)を基に、無線操縦玩具100該当するファームウェアを検索する。ユーザ端末120は、検索されたファームウェアをダウンロードし、遠隔制御装置100にインストールする。
【0031】
本実施形態においては、該ファームウェアは、制御信号と制御命令とのマッピング情報を含む。本実施形態は、理解の一助とするために、「ファームウェア」と記載しているが、無線操縦玩具100の制御のための制御信号と制御命令とのマッピング情報は、ファームウェア形態以外に、多様な形態に保存されて伝送されうる。
【0032】
他の実施形態において、遠隔制御装置110が、直接ファームウェアサーバ700に接続することができる。例えば、遠隔制御装置110には、ファームウェアサーバ700のIPアドレスが事前に登録されており、遠隔制御装置110は、ユーザインターフェースを含んでもよい。例えば、ユーザが、遠隔制御装置110のユーザインターフェースを介し、ファームウェアサーバ700接続を選択すれば、遠隔制御装置110は、既登録のファームウェアサーバ700のIPアドレスを利用し、ファームウェアサーバ700に接続する。ユーザが、該ユーザインターフェースを介し、無線操縦玩具100の識別情報を入力すれば、遠隔制御装置110は、当該識別情報を基に、ファームウェアサーバ700から、当該ファームウェアを受信することができる。さらに他の実施形態において、ファームウェアサーバ700は、図9で説明する制御サーバ900の一部としても具現される。
【0033】
図8は、本発明の実施形態によるファームウェアサーバ700に保存されたファームウェアの一例を図示した図面である。
【0034】
図8を参照すれば、ファームウェアサーバ700は、無線操縦玩具100のタイプ810、メーカー820、モデル名830などによるファームウェア840をデータベース800に保存する。無線操縦玩具100の制御信号は、メーカー別またはモデル別に互いに異なりうる。その場合、ファームウェア840は、メーカー別またはモデル別に、制御信号に係わる情報(例えば、制御値、周波数帯域など)を含む。例えば、A社の「Ma1」モデルの無線操縦自動車の「前進」制御命令に係わる制御信号と、B社の「Mb1」モデルの無線操縦自動車の「前進」制御命令に係わる制御信号は、互いに異なりうる。従って、遠隔制御装置110が制御する対象が、A社の「Ma1」モデルであるか、あるいはB社の「Mb1」モデルであるかということにより、遠隔制御装置110にインストールされるファームウェアの種類も異なる。遠隔制御装置110は、インストールされるファームウェアの種類により、多様な種類の無線操縦玩具100を制御することができる。
【0035】
図9は、本発明の実施形態による無線操縦玩具100の遠隔制御方法の一例を図示した図面である。
【0036】
図9を参照すれば、遠隔制御装置110は、インターネット140を介し、ユーザ端末120と一対一(P2P)連結される。ユーザ端末120は、ウェブブラウザ(web)や、スマートフォンのアプリケーション(アプリ)を利用して、WebRTC(web real-time communication)、RIST(reliable internet stream transport)などの超低遅延プロトコルにより、遠隔制御装置110と一対一(P2P)連結されうる。WebRTCなどを介し、2機器間を一対一(P2P)連結する方法は、周知されている技術であるので、それに係わる詳細な説明は、省略する。
【0037】
ユーザ端末120は、一対一(P2P)通信を介し、制御命令を遠隔制御装置110に伝送し、遠隔制御装置110は、カメラ撮影映像をユーザ端末120に伝送する。ユーザは、遠隔から映像を見ながら、インターネットを介し、無線操縦玩具100を制御することができる。
【0038】
一実施形態において、ユーザは、ユーザ端末120がコンピュータである場合、キーボードやマウスのような入出力装置を介し、あるいはユーザ端末120がスマートフォンである場合、スマートフォンの画面インターフェースなどを介し、制御命令を入力することができる。ユーザ端末120は、制御対象の無線操縦玩具100の種類により、当該制御画面を表示することができる。例えば、制御対象が無線操縦自動車である場合、ユーザ端末120は、前後左右の動きを入力することができる制御画面を表示し、ドローンである場合、三次元空間における上下左右前後への動きを入力することができる制御画面を表示することができる。
【0039】
他の実施形態において、ユーザは、無線操縦玩具100に本来存在した制御器をそのまま使用するか、あるいは別途の入出力装置(例えば、ジョイスティックなど)を使用し、無線操縦玩具100を操縦することができる。例えば、制御器または入出力装置に有線連結インターフェースが存在すれば、該制御器または該入出力装置を、ユーザ端末120に連結して使用することができる。
【0040】
他の例として、制御器が無線操縦玩具100の制御のための無線制御信号を出力する一般的な形態である場合、制御器が出力する無線信号を受信し、それを電気信号に変換して出力する連結機器(例えば、ドングル形態)を利用することができる。該連結機器は、一般的な無線操縦玩具100が使用する無線周波数帯域の無線信号を受信する受信モジュールや、無線信号を電気信号に変換する変換部などを含んでもよい。該連結機器は、ユーザ端末120に、有線(例えば、USB連結)または無線(例えば、ブルートゥースなど)によってなり、制御器が出力する無線信号を感知し、それをユーザ端末120に伝達する。従って、ユーザは、無線操縦玩具100に本来存在する制御器をそのまま利用し、遠隔でインターネットを介し、無線操縦玩具100を制御することができる。
【0041】
ユーザは、無線操縦玩具100の操縦映像を、少なくとも1以上の第三者と共有することができる。例えば、制御サーバ900は、遠隔制御装置110と、インターネットを介して連結され、遠隔制御装置110から映像を受信する。すなわち、遠隔制御装置110は、映像をユーザ端末120と制御サーバ900との二ヵ所で同時に伝送することができる。制御サーバ900は、接続した少なくとも1以上の第三者端末130に映像を提供する。ユーザは、ユーザ端末120を介して制御サーバ900に接続し、映像の共有いかんを設定することもできる。
【0042】
本実施形態は、説明の便宜のために、制御サーバ900と連結された1つの遠隔制御装置110のみを図示しているが、制御サーバ900は、複数の遠隔制御装置110とも連結される。その場合、制御サーバ900に接続した第三者端末130は、複数の遠隔制御装置110が提供する映像のうち所望する映像を選択して視聴するか、あるいは複数映像を一画面に現して視聴することができる。
【0043】
図10は、本発明の実施形態による無線操縦玩具の遠隔制御方法の他の一例を図示した図面である。
【0044】
図10を参照すれば、ユーザ端末120及び第三者端末130は、いずれも制御サーバ900を介し、遠隔制御装置110と連結される。制御サーバ900は、ユーザ端末120から受信した制御命令を遠隔制御装置110に伝送する。
【0045】
制御サーバ900は、複数の遠隔制御装置100とも連結されるので、制御サーバ900には、遠隔制御装置110の識別情報とユーザ情報とのマッピング関係が登録される。例えば、本実施形態を利用するユーザは、ユーザ端末120を介して制御サーバ900に接続した後、自分が所有した遠隔制御装置110の識別情報などをサーバに登録することができる。
【0046】
制御サーバ900は、ユーザの許諾を介し、第三者に無線操縦玩具100の制御権を付与することができる。例えば、ユーザが第三者に制御権を承諾すれば、制御サーバ900は、第三者端末1000から受信した制御命令を遠隔制御装置110に伝送する。また、制御サーバ900は、遠隔制御装置110から受信した映像を、ユーザ端末120及び第三者端末130に伝送する。
【0047】
図11は、本発明の実施形態による無線操縦玩具100の制御権を第三者に付与する方法の一例を図示したフローチャートである。
【0048】
図10及び図11を共に参照すれば、制御サーバ900は、ユーザ端末120から、第三者に対する制御権付与命令を受信する(S1100)。例えば、ユーザは、無線操縦玩具100を操縦する映像を視聴する第三者が無線操縦玩具100を操縦すべく、ユーザ端末120を介し、第三者を特定する情報を含む制御権付与命令を、制御サーバ900に伝送することができる。または、無線操縦玩具100の操縦映像を視聴している第三者が、ユーザに操縦参与メッセージなどを、制御サーバ900を介して伝送すれば、ユーザは、該メッセージに含まれた許諾ボタンなどを介し、第三者に制御権を付与することができる。それ以外にも、第三者に制御権を付与する多様なインターフェース方法が、本実施形態に適用されうる。
【0049】
制御サーバ900は、ユーザ端末120から受信した制御権付与命令により、第三者端末に制御権を付与する(S1110)。制御サーバ900は、制御権が付与された第三者端末1000から受信した制御命令を、遠隔制御装置110に伝送する。他の実施形態において、ユーザは、制御権の一部を第三者に付与するか、あるいは制御権の全部または一部を複数の第三者に付与することができる。例えば、ドローンの場合、ドローンの動きに係わる制御権は、ユーザ端末120がそのまま保有し、ドローンに存在するカメラの動き、及び写真撮影に係わる制御権は、第三者端末1000に付与することができる。その場合、制御サーバ900は、制御権を受ける複数の端末(例えば、ユーザ端末120または第三者端末1000など)から受信した制御命令を、遠隔制御装置110に伝送する。すなわち、無線操縦玩具100の操縦に、複数のユーザが共に参与することができる。
【0050】
ユーザが制御権を第三者に付与するとき、設定した操縦時間(例えば、10分など)が経過したり、ユーザ端末120から制御権回収命令を受信したりすれば(S1120)、制御サーバ900は、第三者に付与された制御権をいずれも回収する(S1130)。言い換えれば、制御サーバ900は、第三者端末1000の制御命令を遮断し、その後には、ユーザ端末120から受信した制御命令だけ遠隔制御装置110に伝送する。
【0051】
図12は、本発明の実施形態による遠隔制御装置を利用し、無線操縦玩具競技を行うための全体システムの概略的な構造の一例を図示した図面である。
【0052】
図12を参照すれば、互いに異なる場所に位置した複数のユーザが、競技場1200に存在する複数の無線操縦玩具1 1210、無線操縦玩具2 1212、…、無線操縦玩具N 1214を利用して競技を行うことができる。例えば、無線操縦玩具1 1210、無線操縦玩具2 1212、…、無線操縦玩具N 1214が、無線操縦自動車であり、競技場1200が自動車トラック競技場である場合、複数のユーザは、インターネットを介して映像を見ながら、無線操縦自動車競技を行うことができる。
【0053】
複数の無線操縦玩具1 1210、無線操縦玩具2 1212、…、無線操縦玩具N 1214は、競技場を運営する者が所有したものでもあり、各ユーザが所有したものでもあるというように、無線操縦玩具1 1210、無線操縦玩具2 1212、…、無線操縦玩具N 1214の所有主体は、多様でもある。複数のユーザは、各自のユーザ端末1 1230、ユーザ端末2 1232、…、ユーザ端末N 1234を介して制御サーバ900(図9)に接続した後、所望する無線操縦玩具100を選択することができる。制御サーバ900は、各ユーザ端末1 1230、ユーザ端末2 1232、…、ユーザ端末N 1234から受信した制御命令を、各ユーザが選択した無線操縦玩具1 1210、無線操縦玩具2 1212、…、無線操縦玩具N 1214の遠隔制御装置1 1220、遠隔制御装置2 1222、…、遠隔制御装置N 1224に伝送し、無線操縦玩具1 1210、無線操縦玩具2 1212、…、無線操縦玩具N 1214を制御させる。
【0054】
図13は、本発明の実施形態による遠隔制御装置110を利用し、無線操縦玩具100の競技を行う方法の一例を図示したフローチャートである。
【0055】
図12及び図13を共に参照すれば、制御サーバ900は、無線操縦玩具100を利用した少なくとも1以上の競技情報を表示する(S1300)。該競技情報は、競技種類(例えば、自動車競走など)、当該競技に使用される複数の無線操縦玩具100の情報(玩具イメージやモデルなど)などを含んでもよい。
【0056】
ユーザは、各自のユーザ端末1 1230、ユーザ端末2 1232、…、ユーザ端末N 1234を介して制御サーバ900に接続した後、所望する競技を選択し、当該競技に使用される複数の無線操縦玩具100のうちいずれか一つを選択することができる(S1310)。一実施形態において、制御サーバ900は、参加意思を表示したユーザの数が多い場合、先着順にユーザに、無線操縦玩具100を割り当てることができる。それ以外にも、制御サーバ900は、多様な方法によって限定された複数の無線操縦玩具100を複数のユーザに割り当てることができる。
【0057】
制御サーバ900は、各ユーザに割り当てられた無線操縦玩具1 1210、無線操縦玩具2 1212、…、無線操縦玩具N 1214の遠隔制御装置1 1220、遠隔制御装置2 1222、…、遠隔制御装置N 1224と、ユーザ端末1 1230、ユーザ端末2 1232、…、ユーザ端末N 1234とのマッピング関係を保存する過程を介し、各ユーザに制御権を付与する(S1320)。
【0058】
制御サーバ900は、それぞれのユーザ端末1 1230、ユーザ端末2 1232、…、ユーザ端末N 1234から制御命令を受信すれば、それを、ユーザ端末1 1230、ユーザ端末2 1232、…、ユーザ端末N 1234とマッピングされた遠隔制御装置1 1220、遠隔制御装置2 1222、…、遠隔制御装置N 1224に伝送し、競技が行われるようにする(S1330)。競技進行のために、制御サーバ900は、それぞれの遠隔制御装置1 1220、遠隔制御装置2 1222、…、遠隔制御装置N 1224からリアルタイム受信した映像を、それぞれのユーザ端末1 1230、ユーザ端末2 1232、…、ユーザ端末N 1234に提供する。競技が終われば、制御サーバ900は、各ユーザに付与された制御権をいずれも回収した後、再び制御権を付与する過程を遂行することができる。
【0059】
本発明は、またコンピュータで読み取り可能な記録媒体に、コンピュータで読み取り可能なプログラムコードとして具現することが可能である。コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムによって読み取り可能なデータが保存される全種の記録装置を含む。コンピュータで読み取り可能な記録媒体の例としては、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)、CD-ROM(compact disc read only memory)、磁気テープ、フロッピーディスク(登録商標)、光データ保存装置などがある。また、コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、ネットワークに連結されたコンピュータシステムに分散され、分散方式でコンピュータにより読み取り可能なコードが保存されて実行されうる。
【0060】
以上、本発明につき、その望ましい実施形態を中心に説明した。本発明が属する技術分野で当業者であるならば、本発明が、本発明の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態に具現されうるということを理解することができるであろう。従って、開示された実施形態は、限定的な観点ではなく、説明的な観点から考慮されなければならない。本発明の範囲は、前述の説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それらと同等な範囲内にある全ての差異は、本発明に含まれたものであると解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0061】
100 無線操縦玩具
110 遠隔制御装置
120 ユーザ端末
130,1000 第三者端末
140 インターネット
210,510,520 インターフェース部
500 制御器
600 信号出力部
610 撮影部
620 データ処理部
630 インターネット通信部
700 ファームウェアサーバ
800 データベース
900 制御サーバ
1200 競技場
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13