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特開2022-107590磁気共鳴イメージング下での治療の施行において有益な介入用医療機器及びこれに関係する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022107590
(43)【公開日】2022-07-22
(54)【発明の名称】磁気共鳴イメージング下での治療の施行において有益な介入用医療機器及びこれに関係する方法
(51)【国際特許分類】
   A61M 25/09 20060101AFI20220714BHJP
【FI】
A61M25/09 500
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022002110
(22)【出願日】2022-01-11
(31)【優先権主張番号】63/135,918
(32)【優先日】2021-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】511193846
【氏名又は名称】クック・メディカル・テクノロジーズ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】COOK MEDICAL TECHNOLOGIES LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100083895
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100175983
【弁理士】
【氏名又は名称】海老 裕介
(72)【発明者】
【氏名】クック, カール, エー.
(72)【発明者】
【氏名】チェンバーズ, ショーン, ディー.
(72)【発明者】
【氏名】ネフ, ゲイリー, エル.
(72)【発明者】
【氏名】ポール, ジュニア, ラム, エイチ.
【テーマコード(参考)】
4C267
【Fターム(参考)】
4C267AA28
4C267BB63
4C267FF03
4C267GG22
4C267GG23
4C267GG24
4C267GG34
(57)【要約】
【課題】 磁気共鳴イメージング下での治療の施行において有益な介入用医療機器及びこれに関係する方法を提供する。
【解決手段】 磁気共鳴イメージング下での治療の施行において有益な例示的な介入用医療機器及びこれに関係する方法を説明する。磁気共鳴イメージング下で施行される処置において有益な医療機器の製造方法は、第一の材料を選択するステップと、第一の材料とは異なる第二の材料を選択するステップと、第二の材料を第一の材料の一部に組み込むステップと、第一及び第二の材料を所望の構造に形成して、介入用医療機器を形成するステップと、を含む。第二の材料は、溶融して第一の材料内に形成された空洞の中に配置し、加工硬化して磁気感応性を高めることができる。
【選択図】なし

【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁気共鳴イメージング下で施行される処置において有益な医療機器の製造方法において、
介入用医療機器を形成するための第一の材料を選択するステップと、
前記介入用医療機器の一部に含められるマーカを形成するために第二の材料を選択するステップであって、前記第二の材料は前記第一の材料とは異なる磁気感応材料を含むステップと、
前記第二の材料を前記第一の材料の一部に組み込むステップと、
前記第一及び第二の材料を所望の構造に形成して、前記介入用医療機器を形成するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記第一の材料は長さ方向軸を有するリボンを含み、
前記リボンを前記長さ方向軸に沿って圧延し、対向部分と前記対向部分間に配置された長さ方向の空洞を有するC字形中間部材を形成するステップをさらに含み、
前記第二の材料を前記第一の材料の一部に組み込む前記ステップは、前記第二の材料を前記長さ方向の空洞の中に配置するステップを含む、
請求項1の方法。
【請求項3】
前記第二の材料はワイヤを含む、請求項2の方法。
【請求項4】
前記ワイヤを溶融するステップをさらに含む、請求項3の方法。
【請求項5】
前記ワイヤを溶融する前記ステップ及び前記第二の材料を前記第一の材料の一部に組み込む前記ステップは逐次的に行われる、請求項4の方法。
【請求項6】
前記ワイヤを溶融する前記ステップ及び前記第二の材料を前記第一の材料の一部に組み込む前記ステップは同時に行われる、請求項5の方法。
【請求項7】
前記第一及び第二の材料を所望の構造に形成して、前記介入用医療機器を形成する前記ステップは、前記第一及び第二の材料を内部ルーメンを有する管状部材に形成するステップを含む、請求項1の方法。
【請求項8】
前記管状部材を第二の管状部材の中に配置するステップをさらに含む、請求項7の方法。
【請求項9】
前記第一の材料はMRI適合材料を含む、請求項1の方法。
【請求項10】
前記第一の材料は、ニッケルクロム合金とニッケルチタン合金の一方を含む、請求項9の方法。
【請求項11】
前記第二の材料は常磁性材料又は強磁性材料を含む、請求項10の方法。
【請求項12】
前記第二の材料は常磁性材料又は強磁性材料を含む、請求項1の方法。
【請求項13】
前記第二の材料は粉末を含む、請求項12の方法。
【請求項14】
前記第二の材料を冷間加工して、磁気感応性を高めるステップをさらに含む、請求項1の方法。
【請求項15】
前記第二の材料を冷間加工する前記ステップは、前記第一及び第二の材料を所望の構造に形成する前記ステップが行われる前に行われる、請求項14の方法。
【請求項16】
前記第二の材料を冷間加工する前記ステップは、前記第一及び第二の材料を所望の構造に形成する前記ステップが行われた後に行われる、請求項14の方法。
【請求項17】
前記第二の材料を冷間加工する前記ステップは、前記第一及び第二の材料を所望の構造に形成する前記ステップが行われている間に行われる、請求項14の方法。
【請求項18】
前記第二の材料を前記第一の材料の一部に組み込む前記ステップは、前記第一のマーカとは離散的な第二のマーカを形成するために繰り返され、
前記マーカを加工硬化して、前記マーカの磁気感応性を第一の量だけ増大させるステップと、
前記第二のマーカを加工硬化して、前記第二のマーカの磁気感応性を前記第一の量とは異なる第二の量だけ増大させるステップと、
をさらに含む、請求項1の方法。
【請求項19】
磁気共鳴イメージング下で施行される処置において有益な医療機器の製造方法において、
介入用医療機器を形成するための第一の材料を選択するステップであって、前記第一の材料は長さ方向軸を有するリボンを含むステップと、
前記介入用医療機器の一部に含められるマーカを形成するための第二の材料を選択するステップであって、前記第二の材料は前記第一の材料とは異なる磁気感応材料を含むステップと、
前記リボンを前記長さ方向軸に沿って圧延して、対向部分と前記対向部分間に配置された長さ方向の空洞を有するC字形中間部材を形成するステップと、
前記リボンの圧延中に、前記第二の材料を溶融して、前記第二の材料を前記空洞内に配置して、内部ルーメンを有する長尺管状部材を形成するステップと、
前記第二の材料を冷間加工して磁気感応性を増大させるステップと、
を含む方法。
【請求項20】
磁気共鳴イメージング下で施行される処置において有益な医療機器の製造方法において、
介入用医療機器を形成するための第一の材料を選択するステップであって、前記第一の材料は長さ方向軸を有するリボンを含むステップと、
前記介入用医療機器の一部に含められるマーカを形成するための第二の材料を選択するステップであって、前記第二の材料は前記第一の材料とは異なる常磁性材料を含むワイヤを含むステップと、
前記リボンを前記長さ方向軸に沿って圧延して、対向部分と前記対向部分間に配置された長さ方向の空洞を有するC字形中間部材を形成するステップと、
前記ワイヤを溶融して、溶融した第二の材料を形成するステップと、
前記溶融した第二の材料を前記空洞の中に配置して、内部ルーメンを有する長尺管状部材を形成するステップと、
前記第二の材料を冷間加工して磁気感応性を増大させるステップと、
を含み、
前記リボンを圧延する、前記ワイヤを溶融する、及び前記第二の材料を前記長さ方向の空洞の中に配置する前記ステップは同時に行われる方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本願は、2021年1月11日に出願された米国仮特許出願第63/135,918号の優先権を主張するものである。ここに、この関連出願の内容全体を引用によって本願に援用する。
【0002】
本開示は一般に医療機器の分野に関する。より詳しくは、本開示は磁気共鳴イメージング(MRI)下での治療の施行において有益な介入用医療機器、イメージング方法、MRI下での介入的治療の施行方法、及び医療機器の製造方法に関する。
【背景技術】
【0003】
MRI下で行われる介入処置には、X線誘導介入に対して幾つかの利点がある。例えば、患者は電離放射線に暴露されない。また、MRIは介入処置中に組織及び流体の流れを特徴付けることを可能にする。少なくともこれらの理由から、介入用MRIの使用はますます広く受け入れられつつあり、MRI下で施行可能な処置の数も全体的に増加している。
【0004】
しかしながら、現行技術では、MRI下での使用に適した介入用医療機器の数は限定的にすぎず、それが引き続き介入的MRI処置の利用の増大を阻む一因となっている。その結果、患者は介入MRIテクノロジの恩恵をまだ十分に受けておらず、実際、特定の治療のための、あまり便利ではなく、おそらく効果的でもない選択肢しかないことが多い。
【0005】
例えば、介入MRIがなければ、幾つかの病気に対処するために、初期検査から治療までのクリニカルパスで複数のイメージングモダリティを使用することが必要となる。実践的レベルでは、このような複数のイメージングモダリティの使用によって、患者は何度も医療機関に出向かなければならない可能性がある。前立腺がんの治療に対する従来の方式がよい例であり、可視化、生検、及び治療は患者が3回、別の日に医療機関に行って行われる。1回目は、磁気共鳴スキャナを使ってスキャンが行われ、前立腺及び異常があればその異常を示す画像が生成される。すると患者はいったん医療機関から帰り、画像の精査を持つ。異常があると、患者は再び医療機関を訪れ、異常の見られた組織の標本の生検を完了できるようにする。ソフトウェアを使って磁気共鳴画像が処置用超音波と結合され、生検を行う際のガイダンスが提供される。この融合により、診断用磁気共鳴画像の価値が低下する。患者はそこで再び医療機関から帰り、生検標本が精査され、その後の治療が必要(例えば、精査の結果、前立腺がんの診断が陽性の場合)か否かが判断されるのを待つ。その後の治療が必要であると、患者は3回目に医療機関を訪れて治療を受けなければならない。このような3回の患者の訪問が完了するまでには何カ月もかかることが多く、患者は迅速な治療を受けられず、患者にとっても、関係する医療提供者にとっても、治療に関わる全体的な費用が嵩む。さらに、ソフトウェアを使って磁気共鳴画像と超音波画像といった複数のイメージングモダリティからの画像を結合することは、画像の重ね合わせやアラインメントの問題及び組織の圧迫による変位といった欠陥を伴う。最終的に、現在の治療方式のこのような欠点によって、治療の全体的な効果が制限される。介入MRIには、を可能にすることによってこれらの欠点を克服する可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許出願第16/454,905号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、新規で改善された、MRI下での治療の施行において有益な介入用医療機器、イメージング方法、MRI下での介入的治療の施行方法、及び医療機器の製造方法が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
選択された例の簡単な概要
本明細書では、MRI下での治療の施行において有益な介入用医療機器、イメージング方法、MRI下での介入的治療の施行方法、及び医療機器の製造方法の様々な例を説明する。
【0009】
MRI下での治療の施行において有益な介入用医療機器の例は、長さ方向中心軸、近位端、遠位端、及び軸方向長さを有する本体を含む。本体は、第一のMRI適合材料で形成される。マーカが本体の軸方向長さ全体に沿って、長さ方向軸に平行に配置される。マーカは、第一の材料とは異なる第二のMRI適合材料で形成される。
【0010】
MRI下での治療の施行において有益な介入用医療機器の他の例は、長尺管状部材と、複数のマーカを含む。長尺管状部材は本体を有し、これは長さ方向中心軸、近位端、遠位端、軸方向長さを有しており、近位側開口、遠位側開口、及び近位側開口から遠位側開口まで延びるルーメンを画定する。複数のマーカは、本体の軸方向長さの一部に沿って、長さ方向軸に平行に配置される。複数のマーカの各マーカは本体に取り付けられる。長尺管状部材は第一の材料で形成され、複数のマーカの各マーカは、第一の材料とは異なり、第一の材料中に組み込まれる第二の材料で形成される。
【0011】
MRI下での治療の施行において有益な介入用医療機器の他の例は、長尺管状部材と、長尺管状部材に取り付けられたマーカを含む。長尺管状部材は、第一の本体と第二の本体を有する。第一の本体は、長さ方向中心軸、近位端、遠位端を有しており、近位側開口、遠位側開口、及び近位側開口から遠位側開口まで延びるルーメンを画定する。第二の本体は、長さ方向中心軸、近位端、遠位端を有しており、近位側開口、遠位際開口、及び第二の本体の近位側開口から第二の本体の遠位側開口まで延びるルーメンを画定する。マーカは、第一の本体の軸方向長さの一部に沿って、第一の本体の長さ方向中心軸に平行に配置される。マーカは、第一の本体の外面に取り付けられ、ガドリニウムで形成される。第二の本体は第一の本体の外面上に結合され、それによってマーカは完全に第一及び第二の本体間に配置される。
【0012】
MRI下での治療の施行において有益な介入用医療機器の他の例は、長尺管状部材と、長尺管状部材に取り付けられたマーカを含む。長尺管状部材は本体を有し、これは長さ方向中心軸、近位端、遠位端を有しており、近位側開口、遠位側開口、及び近位側開口から遠位側開口まで延びるルーメンを画定する。本体は、304ステンレス鋼で形成される。マーカは、本体の軸方向長さの一部に沿って、本体の長さ方向中心軸に平行に配置される。マーカは本体の一部を含み、これはそれによって本体の個々の領域が硬化されているディンプル形成部又はピーニング加工部を含む。
【0013】
イメージング方法の例は、近位端と遠位端を有する本体と、本体に取り付けられたマーカを有する介入用医療機器を選択するステップと、介入用医療機器の遠位端を患者の身体通路内の第一の位置へと、マーカが身体通路内の第二の位置に設置されるまで進めるステップと、身体通路内の第一及び第二の位置を含む身体通路内の一部を、磁気共鳴スキャナを使ってスキャンするステップと、身体通路のその部分の磁気共鳴画像を、画像が身体通路のその部分におけるマーカの存在を示すアーチファクトを含むように取得するステップと、介入用医療機器を身体通路から抜去するステップと、を含む。
【0014】
介入的治療の施行方法の例は、近位端と遠位端を有する本体と、本体に取り付けられたマーカを有する介入用医療機器を選択するステップと、介入用医療機器の遠位端を患者の身体通路内の第一の位置へと、マーカが身体通路内の第二の位置に設置されるまで進めるステップと、身体通路内の第二の位置を含む身体通路内の一部を、磁気共鳴スキャナを使ってスキャンするステップと、身体通路のその部分の磁気共鳴画像を、画像が身体通路のその部分におけるマーカの存在を示すアーチファクトを含むように取得するステップと、マーカの存在により生成された画像内のアーチファクトを見るステップと、身体通路に関するアーチファクトの位置に基づいて介入用医療機器を操作するステップと、介入用医療機器を身体通路から抜去するステップと、を含む。
【0015】
医療機器の製造方法の例は、介入用医療機器を形成するための第一の材料を選択するステップと、介入用医療機器の一部に含められるマーカを形成するための第二の材料を選択するステップと、第二の材料を第一の材料の一部に組み込むステップと、第一及び第二の材料を所望の構造に形成して、介入用医療機器を形成するステップと、を含む。
【0016】
医療機器の製造方法の他の例は、近位及び遠位端を有する本体を有する介入用医療機器前駆体を選択するステップと、マーカを本体に取り付けるステップと、を含む。
【0017】
介入的治療の施行方法の例は、近位及び遠位端を有する本体と、本体に取り付けられたマーカを有する介入用医療機器を選択するステップと、介入用医療機器の遠位端を患者の身体通路内の第一の位置へと、マーカが身体通路内の第二の位置に設置されるまで進めるステップと、身体通路内の第二の位置を含む身体通路内の一部を、磁気共鳴スキャナを使ってスキャンするステップと、身体通路のその部分の磁気共鳴画像を、画像が身体通路のその部分の中のマーカの存在を示すアーチファクトを含むように取得するステップと、マーカの存在により生成された画像内のアーチファクトを見るステップと、身体通路に関するアーチファクトの位置に基づいて介入用医療機器を操作するステップと、介入用医療機器を身体通路から抜去するステップと、を含む。
【0018】
介入用医療機器、イメージング方法、MRI下での介入的治療の施行方法、及び医療機器の製造方法のこれらの例は、以下の選択された例の詳細な説明及び参照用図面を見ることによりさらによく理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】第一の例示的な介入用医療機器の斜視図である。
図2】第二の例示的な介入用医療機器の斜視図である。
図3】第三の例示的な介入用医療機器の斜視図である。
図4】第四の例示的な介入用医療機器の斜視図である。
図5】医療機器の例示的な製造方法の概略図である。
図6】医療機器の他の例示的な製造方法の概略図である。
図7】マーカを介入用医療機器の本体に組み込む上で有益な例示的システムの部分斜視図である。
図8】介入用医療機器の例示的な本体に取り付けられている例示的なマーカの部分斜視図である。
図9】他の例示的な介入用医療機器の部分斜視図である。
図10】例示的なイメージング方法の概略図である。
図11】介入的治療の例示的な施行方法の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下の詳細な説明と添付の図面は、様々な例示的な介入用医療機器、イメージング方法、MRI下での介入的治療の施行方法、及び医療機器の製造方法を説明し、図解する。これらの例の説明の図解は、当業者が介入用医療機器を製造、使用し、イメージング方法、MRI下での介入的治療の施行方法、及び介入用医療機器の製造方法を実行できるようにするために提供される。これらは本発明又はその保護の範囲を一切限定するものではない。本発明は、様々な方法で実践又は実行することができ、本明細書で説明及び図解される例は網羅的とはみなされない。
【0021】
本明細書で使用されるかぎり、「取り付けられる」という用語は、1つの部材が他の部材に、これらの部材が、これらの部材を取り付けられた形態で含む製品の所期の使用にしたがって行われている使用中に相互から完全には分離されないように固定されることを指す。
【0022】
本明細書で使用されるかぎり、「円周」という用語は、体、要素、又は特徴物の外側の包囲境界を指し、体、要素、又は特徴物について、いかなる構造的構成も付与しない。
【0023】
本明細書で使用されるかぎり、「マーカ」という用語は、第二の材料上の第一の材料の、第一の材料がMRI下で目に見え、MRI下で第二の材料から区別できるような離散的堆積物、介入用機器の、第一の材料が第二の材料に第一及び第二の材料の組合せがMRI下で目に見え、MRI下で第二の材料から区別できるように組み込まれた部分、及び介入用機器の、介入用機器の一部を形成する材料が、MRI下で目に見え、MRI下で介入用機器のそれ以外の部分から区別できるように操作された部分を指す。
【0024】
本明細書で使用されるかぎり、マーカに関する「受動的」という用語は、エネルギ供給されないか、又は磁気共鳴スキャナの電磁界によってのみエネルギ供給されるマーカを指す。
【0025】
本明細書で使用されるかぎり、「治療」という用語は、患者の身体の一部の上又は中で行われる医療処置を指す。治療の例としては、血管内のある部位への薬剤の送達、血管の局所的環境内の、加熱又は冷却等による変調、及び患者の体内のある部位からの組織又は組織の一部の除去(すなわち、生検)を指す。
【0026】
図1は、第一の例示的な介入用医療機器10を示す。この例において、介入用医療機器10はガイドワイヤ12である。
【0027】
ガイドワイヤ12は本体14を有し、これは長さ方向中心軸15、近位端16、遠位端18、及び軸方向長さ19を有する。軸方向長さ19は、近位端16から遠位端18まで延びる。ガイドワイヤ12は柔軟部材であり、何れの適当な構造を含むこともでき、何れの適当な材料でも形成できる。図の実施形態において、ガイドワイヤはポリマで形成され、内部ルーメンを画定する長尺管状部材である。コイル等のその他のコンポーネントをガイドワイヤ12の中に従来の方法で含めることができる。
【0028】
この例において、マーカ50は本体14の軸方向長さ19の全体に沿って、長さ方向軸15に平行に配置されている。マーカ50は、磁気感応材料を含み、本体14の外面上に堆積され、そこに取り付けられる。幾つかの実施形態において、マーカ50は、本体14を形成する材料に組み込まれる。例えば、製造中、強磁性又は常磁性化合物を、本体14を形成する材料の中に本体14の所望の位置に組み込むことができる。本体14を形成する材料の中に組み込むのに適していると考えられる材料の例には、強磁性及び常磁性化合物、例えば粉末形態のそれら、タンタル粉末、硫酸バリウム、オキシ塩化ビスマス、タングステン、酸化鉄ナノ粒子、官能性マグネタイト、ガドリニウム、ステンレス鋼、フェライト系ステンレス鋼、フェライト系ステンレス鋼粉末、316ステンレス鋼、及び特定の実施形態に適していると考えられる他のあらゆる材料が含まれる。マーカを介入用医療機器を形成する材料に組み込むことの代わりに、代替的実施形態は、本体の表面、例えば内面又は外面上に配置されたマーカを含むことができる。例えば、マーカは、介入用機器を形成する本体の表面、例えば内面又は外面上に印刷し、接着し、又は電気めっきすることかできる。例えば、介入用医療機器が金属で形成されている実施形態において、磁気感応材料を含むインク、例えば磁気粒子を含むインク、酸化鉄ナノ粒子を含むインク、又はリン脂質に結合された酸化鉄ナノ粒子を含むインクを本体の外面又は内面上に印刷して、マーカを形成することができる。同じく代替的に、磁気感応材料を含むテープ、例えば磁気テープを介入用医療機器の本体の外面又は内面に接着できる。同じく代替的に、磁気感応材料を介入用医療機器の本体の表面に電気めっきすることができる。同じく代替的に、介入用医療機器が金属で形成される実施形態において、本体の、マーカを含むことが望ましい部分をその材料の冷間加工によって硬化させて磁気感応性を増大させることによって、マーカを製作できる。例えば、マーカは、金属(例えば、焼きなましされた304ステンレス鋼)で形成された管状本体に、管状部材の内径内に管状部材の内面に当たるように硬化ワイヤを位置付け、ローラを管状部材の外面上に、それが硬化ワイヤと整列するように位置付け、ローラを管状部材の長さに沿って、及び硬化ワイヤに沿って、硬化ワイヤを裏当てとして使用して転がし、管状部材の一部を硬化させ、マーカを製作することによって含めることができる。ローラを用いた加工硬化もまた、有利な態様として、本体の表面、例えば内面又は外面に印刷され、又は接着されたマーカに対して実行できる。代替的に、介入用医療機器が金属の管状本体から形成される実施形態において、本体の、マーカを含めることが望ましい部分はフィラ材料を含むことができる。例えば、後述の介入用医療機器の製造方法において、管状本体は、リボン状材料を長さ方向に圧延して、対向部分と対向部分間に配置される長さ方向の空洞を有するC字形の中間部材を形成することによって形成される。その後、レーザを利用してフィラ材料、例えば磁気感応材料等を溶融させ、C字形本体の対向部分の縁間の空洞を充填する。
【0029】
マーカ50は本体14を形成する材料の中に組み込まれた材料として、及び本体14の軸方向長さ19の全体に沿って延びるように説明されているが、マーカは、何れの適当な構成を有する何れの形態の何れの適当な材料も含むことができ、何れの適当な方法でも本体に取り付けることができる。マーカのための適当な材料、マーカのための適当な構成、及びマーカを介入用医療機器の本体に取り付けるための方法又は技術の選択は、本体及び/又はマーカを形成する材料の種類を含む様々な検討事項に基づいて行うことができる。マーカを形成するのに適当であると考えられる各種の材料、マーカにとって適当と考えられる構成、及び介入用医療機器の本体にマーカ取り付けるための方法及び技術の例を本明細書中で説明する。
【0030】
この例においては、図1に示される実施形態における本体の全長にわたって延びるマーカ、例えばマーカ50を得ることができる。代替的な長さ、例えば本体の軸方向長さの50パーセント未満の長さ、本体の軸方向長さの約50パーセントの長さ、本体の軸方向長さの50パーセント超の長さ、本体の軸方向長さの75パーセント未満の長さ、本体の軸方向長さの約75パーセントの長さ、及び本体の軸方向長さの75パーセント超の長さも使用できる。本体の軸方向長さの50パーセント超の長さは、少なくともそれが有利なイメージング特性を提供することから、有利であると考えられる。本体の軸方向長さ全体と等しい長さは、少なくともそれが所望の製造可能性を提供するため、有利であると考えられる。
【0031】
何れの適当な数のマーカも、ある実施形態による介入用医療機器に含めることができる。第一の例示的な介入用医療機器は1つのマーカ50を含んでいるが、特定の実施形態による介入用医療機器は、特定の介入用医療機器の所期の用途にとって適当であると考えられる何れの数のマーカを含むこともでき、当業者であれば、適当なマーカの数を、介入用医療機器の全体的な大きさと構成、介入用医療機器の所期の用途、及びMRI下で医療機器を可視化するためのあらゆる所望の目標又は目的を含む様々な検討事項に基づいて特定することができるであろう。ある実施形態による介入用医療機器に含めるのに適当なマーカの数の例には、1つのマーカ、2つのマーカ、複数のマーカ、3つのマーカ、4つのマーカ、5つのマーカ、6つのマーカ、7つのマーカ、8つのマーカ、9つのマーカ、10のマーカ、11以上のマーカ、及び特定の実施形態にとって適当であると考えられる他のあらゆる数が含まれる。さらに、2つ以上のマーカを含む実施形態において、マーカは、所望の距離だけ相互に離間させることができる。例えば、3つのマーカを有する介入用医療機器において、第一のマーカは第二のマーカから第一の距離だけ離間させることができ、第二のマーカは第三のマーカから第二の距離だけ離間させることができる。第一及び第二の距離は、同じとすることも、違えることもできる。
【0032】
図2は、第二の例示的な介入用医療機器110を示す。この例において、介入用医療機器110は長尺管状部材112である。
【0033】
長尺管状部材112は本体114を有し、これは長さ方向中心軸115、近位端116、遠位端118、軸方向長さ119を有し、近位側開口120、遠位側開口122、及び近位側開口120から遠位側開口122まで延びるルーメン124を画定する。複数のマーカ150は、本体114の軸方向長さ119の一部に沿って、長さ方向軸115に平行に配置される。複数のマーカ150の各マーカは、本体114に取り付けられる。図の実施形態において、長尺管状部材112はポリマで形成され、複数のマーカ150の各マーカは、本体114を形成する材料に組み込まれた材料を含む。
【0034】
図の実施形態において、複数のマーカ150は第一のマーカ152、第二のマーカ154、及び第三のマーカ156を含む。第一のマーカ152は、第二のマーカ154から第一の距離153だけ離間され、第二のマーカ154は第三のマーカ156から第二の距離155だけ離間される。第一の距離153は第二の距離155より長く、それと異なる。複数のマーカ150の各マーカは、本体114の長さ方向軸115に平行である。第一のマーカ152と第三のマーカ156は、長さ方向軸115に平行に配置される第一の軸157に沿って配置され、第二のマーカ152は長さ方向軸115に平行に配置された第二の軸159に沿って配置される。第一及び第二の軸157、159は、本体114上で長さ方向軸115に関して相互にオフセットされる。
【0035】
複数のマーカ150のマーカ152、154、156は、物理的特性、特徴、及び磁気感応性の点で相互に同じとすることができる。しかしながら、代替的に、複数のマーカ150のマーカ152、154、156は相互に、又は複数のマーカの中で少なくとも1つおきに、それらの物理的特性、特徴、及び磁気感応性のうちの1つ又は複数において違えることができる。例えば、複数のマーカ150のマーカ152、154、156の各々は、長さ、幅、及び厚さを含む同じ物理的寸法を有し、その結果、同じ体積を有することができる。代替的に、複数のマーカ150のマーカ152、154、156は、それらの物理的特性、特徴、及び磁気感応性の1つ又は複数において、相互に、又は複数のマーカの中で少なくとも1つおきに違えることができる。例えば、ある実施形態において、異なる物理的寸法を有する離散的マーカを複数のマーカの中で使用することができる。また、ある実施形態において、異なる幾何学形状を有する離散的マーカを複数のマーカの中で使用することができる。また、ある実施形態において、異なる磁気感応性を有する離散的マーカを複数のマーカの中で使用することができる。例えば、複数のマーカの中のマーカには、異なる程度の加工硬化を施して、マーカに異なる磁気感応性を提供することができる。これは、少なくともそれによってMRI下で使用されたときに介入用医療機器の複数のマーカの中のマーカを区別できるようになることから、有利であると考えられる。
【0036】
図3は、第三の例示的な介入用医療機器210を示す。この例において、介入用医療機器210は長尺管状部材212である。
【0037】
長尺管状部材212は、第一の本体214と第二の本体230を有する。第一の本体214は、長さ方向中心軸215、近位端216、遠位端218を有し、近位側開口220、遠位側開口222、及び近位側開口220から遠位側開口222まで延びるルーメン224を画定する。第二の本体230は長さ方向中心軸232、近位端234、遠位端236を有し、近位側開口238、遠位側開口240、及び近位側開口238から遠位側開口240まで延びるルーメン242を画定する。マーカ250は、第一の本体214の軸方向長さの一部に沿って、第一の本体214の長さ方向中心軸215に平行に配置される。マーカ250は、第一の本体214の外面に取り付けられる。図の実施形態において、マーカ250はガドリニウムで形成される。また、この実施形態において、マーカ250は材料の長尺条片を含み、その軸方向長さは第一の本体214の軸方向長さの半分より長い。マーカ250の軸方向長さは、第一の本体214の軸方向長さの4分の3より長い。第二の本体230は、第一の本体214の外面上に結合され、それによってマーカ250は使用中に血液や身体通路と接触しないようにシールドされる。
【0038】
図4は、第四の例示的な介入用医療機器310を示す。この例において、介入用医療機器310は長尺管状部材312である。
【0039】
長尺管状部材312は本体314を有し、これは長さ方向中心軸315、近位端316、遠位端318を有し、近位側開口320、遠位側開口322、及び近位側開口320から遠位側開口322まで延びるルーメン324を画定する。図の実施形態において、本体314は304ステンレス鋼で形成される。マーカ350は、本体314の軸方向長さの一部に沿って、本体314の長さ方向中心軸315に平行に配置される。図の実施形態において、マーカ350は本体314の、ディンプル形成又はピーニング加工されて本体314の個別の領域が加工硬化され、全体としてマーカ350が得られた部分を含む。本体314の局所的部分は、例えば回転スウェージングマシンを使って、本体に軸方向に冷間加工を施すことによって加工硬化できる。代替的な実施形態において、長尺管状部材は、第一及び第二の管状部材を含むことができる。第一の材料(例えば、インコネル)で形成された第一の管状部材は、第二の異なる材料(例えば、304ステンレス鋼)で形成された第二の管状部材の中に配置される。第二の管状部材は、本明細書に記載されているように、ディンプル形成又はピーニング加工部を含み、硬度がより高められて磁気感応性が向上した離散的領域を提供することができる。
【0040】
本明細書に記載の例示的な介入用医療機器は、少なくともこれらが治療中、MRI下で機器の受動的追跡可能性を提供することから、有利であると考えられる。例えば、介入用医療機器がその軸方向長さ全体に沿って配置されたマーカを有する実施形態において、使用中、MRI下で機器の長さ全体が見える。治療中に幾つかの機器が同時に使用される処置では、本明細書に記載の介入用医療機器により、介入用医療機器を他の機器から区別することができる。さらに、本明細書に記載されているようにマーカを介入用医療機器の軸方向の長さの一部又は全部に沿って含めることにより、機器の長さに沿った顕著性を提供しながら、使用中に解剖学的特徴物の可視化を妨害しない。さらに、本明細書に記載のマーカは受動的であるため、これらによって、能動的MR可視化機器の機能に必要な、複雑な電気コンポーネントであり、MRスキャナ上のアクセサリコイルポートに接続しなければならない長い導体構造を含める必要がなくなる。
【0041】
介入用医療機器の本体は、何れの適当な材料からも形成でき、介入用医療機器の本体を形成するのに適した材料の選択は、介入用医療機器の所期の用途をはじめとする様々な検討事項に基づいて行うことができる。介入用医療機器の本体を形成するのに適していると考えられるMRI適合材料の例には、生体適合材料、生体適合化可能な材料、金属、電気的絶縁材料、非導電性材料、非磁性材料、ニチノール等のニッケルチタン合金を含む形状記憶合金、オーステナイト系ステンレス鋼、鉄を含むステンレス鋼、オーステナイト系ニッケルクロム系合金(例えば、Special Metals Corporationの登録商標であるインコネル)、304ステンレス鋼、316ステンレス鋼を含むステンレス鋼、コバルトクロム、コバルトクロム合金、チタン、熱可塑性プラスチック、ポリマ、PEEK、カーボン充填PEEK、セラミック、磁化記録ワイヤ、ポリマ、本明細書に記載の材料、本明細書に記載の組合せ、及び特定の実施形態にとって適当であると考えられる他のあらゆる材料が含まれる。
【0042】
本明細書に記載されているような介入用医療機器に含められるマーカは何れも、介入用医療機器が画像化されるMRI処置中に視覚的アーチファクトを生成する特性を有する。これらの視覚的アーチファクトは、MRI画像の他の部分、例えば介入用医療機器がその中に進められた血管部分に関する介入用医療機器の位置を特定するために使用できる。介入用医療機器は、磁気共鳴画像内で本体を可視化し、治療(例えば、生検、除去)中に標的組織を不明瞭にすることなく、機器の顕著性を確保することができるようにする何れの適当な種類と数のマーカを含むこともできる。介入用医療機器の本体に含められるマーカは、何れの適当な技術を使用して本体に取り付けることもでき、また何れの適当な材料で形成することもできる。マーカを介入用医療機器の本体に取り付けるのに適当であると考えられる技術の例には、プレス、溶接、本体を形成する材料内のマーカの材料を含む接着剤の使用、及び特定の実施形態にとって適当であると考えられる他のあらゆる方法又は技術が含まれる。マーカを形成するのに適していると考えられる材料の例には、生体適合材料、生体適合化可能な材料、MRI適合材料、常磁性及び強磁性材料を含む磁気感応材料、金属、電気的絶縁材料、非導電性材料、ニチノール等のニッケルチタン合金を含む形状記憶合金、ミューメタル等のニッケル鉄合金、オーステナイト系ステンレス鋼、鉄を含むステンレス鋼、インコネルを含むステンレス鋼を含むステンレス鋼、コバルトクロム、コバルトクロム合金、インコネル、チタン、強磁性受動材料、強磁性又は常磁性化合物、例えば粉末形状のそれら、タンタル粉末、硫酸バリウム、オキシ塩化ビスマス、タングステン、酸化鉄ナノ粒子、官能性マグネタイト、ガドリニウム、インク、磁気粒子を含むインク、酸化鉄ナノ粒子を含むインク、リン脂質に結合された酸化鉄ナノ粒子を含むインク、本明細書に記載の材料、本明細書に記載の組合せ、及び特定の実施形態にとって適当であると考えられる他のあらゆる材料が含まれる。さらに、マーカは、介入用医療機器の本体に取り付けられた何れの適当な構造又は介入用医療機器の本体に付与された何れの適当な処理も含むことができる。例えば、マーカは、帯状材料、磁気インク、様々な形状及び/又は構成の、スパッタリングによる磁気マーク、介入用医療機器の本体を形成する材料(例えば、焼きなましされた304ステンレス鋼)のスウェージング、ディンプル形成、及び/又はピーニング加工部、又はこれらの組合せを含むことができる。介入用医療機器に含めることが適当であると考えられるマーカのその他の例は、2019年6月27日に出願された(特許文献1)に記載されており、これは、介入用医療機器に含めるのに適当であると考えられるマーカを説明するために、その全体が引用によって本願に援用される。介入用医療機器に含められる何れのマーカも、認識され、プログラム内の仮想命令に変換され、スクリーン上で表示される固有のパターンによって識別できる。
【0043】
各種のイメージング方法、MRI下での介入的治療の施行方法、及び介入用医療機器の製造方法を本明細書で説明する。本明細書に記載の方法は一連の行為として示され、記載されているが、方法は行為の順序により限定されないと理解し、認識すべきであり、それは、これらの方法による幾つかの行為は、省いても、図又は説明による順序で行われても、異なる順序で行われても、本明細書に記載の他の行為と同時に行われてもよいからである。
【0044】
図5は、医療機器の例示的な製造方法400の概略図である。
【0045】
当初ステップ402は、介入用医療機器を形成するための第一の材料を選択することを含む。他のステップ404は、介入用医療機器の一部に含められるマーカを形成するための第二の材料を選択することを含む。他のステップ406は、第二の材料を第一の材料の一部に組み込むことを含む。他のステップ408は、第一及び第二の材料を所望の構造に形成して、介入用医療機器を形成することを含む。
【0046】
第一の材料を選択するステップ402は、介入用医療機器をMRIと共に使用することを目的とするマーカを含む介入用医療機器を形成するために望ましい材料を特定することによって実現できる。第一の材料は、介入用医療機器又は介入用医療機器の長尺部材を形成するのに適していると考えられる、例えば本明細書に記載されているもの等の何れの材料を含むことができる。
【0047】
第二の材料を選択するステップ404は、介入用医療機器をMRIと共に使用することを目的として介入用医療機器の中に含められるマーカを形成するために望ましい材料を特定することによって実現できる。第二の材料は、マーカを形成するのに適していると考えられる、例えば本明細書に記載されているもの等の何れの磁気感応材料を含むことができる。
【0048】
第二の材料を第一の材料の一部に組み込むステップ406は、第二の材料を第一の材料に、第二の材料が本明細書に記載されているように介入用医療機器のための望ましいマーカを提供するように組み込む、何れの適当な方法又は技術を使用しても実現できる。適当な方法又は技術の選択は、第一の材料、第二の材料、又はその両方の特性を含む各種の検討事項に基づいて行うことができる。例えば、ステップ406は、第二の材料、例えば粉末状の強磁性化合物、粉末状の常磁性化合物、酸化鉄ナノ粒子、又は官能性マグネタイト等をポリマ等の第一の材料中に分散させることによって実現できる。この方式は、化合物の磁界中での挙動の仕方を変化させ、化合物の近隣の水素原子のスピンに影響を与えてMRI下での顕著性を確保する。ステップ406は、有利な態様として、ステップ408の開始前に行われる。ステップ406を実行することによって第二の材料を第一の材料の一部に組み込んでから、介入用医療機器の製造方法400の最終ステップを行うことは、少なくともそれによって、医療機器の製造プロセスの最終ステップの前に1つ又は複数のマーカの材料、すなわち第二の材料が第一の材料に組み込まれることから、有利であると考えられる。
【0049】
第二の材料は第一の材料の何れの適当な部分に組み込むこともでき、第一の材料のうち第二の材料を組み込むのに適した部分の選択は、形成中の介入用医療機器の所期の用途を含む各種の検討事項に基づいて行うことができる。第一の材料のうち第二の材料を組み込むのに適していると考えられる部分の例には、軸方向長さ全体に沿っているが、幅の一部のみ、軸方向長さの一部と幅の一部に沿った部分、軸方向長さの複数の部分に沿った部分、本明細書に記載の部分、及び特定の実施形態にとって適当であると考えられる他のあらゆる部分が含まれる。
【0050】
第二の材料を第一の材料の一部に組み込むステップ406の代替案として、第二の材料を第一の材料の上に堆積させることができ、これは第二の材料を第一の材料に取り付けることを含むことができる。これらの方法について、材料を他の材料の上に堆積させるため、及び有利な態様として、第一の材料を第二の材料に取り付けるための何れの適当な方法又は技術も使用でき、これには接着、印刷、電気めっき、及び他の適当な方法又は技術が含まれる。
【0051】
ステップ406と、追加の選択が必要であれば任意選択的にステップ404は、幾つかのマーカ、例えば複数のマーカを介入用医療機器に含めることが望ましい場合に、所望の回数だけ繰り返すことができる。これらの例では、ステップ404及び/又は406の各々の個々の例は、前述のように、同じ又は異なる物理的特性、特徴、及び磁気感応性を有する幾つかのマーカを提供するために実行できる。これらの例ではまた、マーカの物理的特性、特徴、及び磁気感応性のうちの1つ又は複数において所望の差を生じさせるために追加のステップを含めることができる。例えば、個々のマーカに異なる種類及び/又は程度の加工硬化を施して、マーカに異なる磁気感応性を提供することができる。これは、少なくともそれによってMRI下でその使用時に介入用医療機器の複数のマーカの中のマーカを区別できることから、有利であると考えられる。
【0052】
第一及び第二の材料を所望の構造に形成して、介入用医療機器を形成するステップ408は、第一及び第二の材料を所望の構造に形成する、何れの適当な方法又は技術を使用しても実現できる。適当な方法又は技術の選択は、第一及び第二の材料の特性等の各種の検討事項に基づいて行うことができる。介入用医療機器を形成するのに適していると考えられる方法と技術の例には、鋳造、射出成型、押出し加工、及び特定の実施形態にとって適当であると考えられる他のあらゆる方法又は技術が含まれる。
【0053】
本明細書に記載の方法は、様々な介入用医療機器及びそのような介入用医療機器の前駆体、例えばガイドワイヤ、カテーテル、ニードル、シース、スネア、及び他の介入用医療機器の製造において有益である。
【0054】
図6は、医療機器の他の例示的な製造方法500の概略図である。
【0055】
当初ステップ502は、近位及び遠位端を有する本体を有する介入用医療機器前駆体を選択することを含む。他のステップ504は、マーカを選択することを含む。他のステップ506は、マーカを本体に取り付けることを含む。
【0056】
介入用医療機器前駆体を選択するステップ502は、介入用医療機器をMRIと共に使用することを目的としてマーカを取り付けることが望ましい介入用医療機器を特定することによって実現できる。介入用医療機器は、あらゆる適当な介入用医療機器又はこのような介入用医療機器の前駆体とすることができる。適当な介入用医療機器の例には、ガイドワイヤ、カテーテル、ニードル、シース、スネア、又は他のあらゆる適当な介入用医療機器が含まれる。また、植込み可能な医療機器、例えばステント、フレーム、弁、フィルタ、閉鎖栓、及びその他の機器もこのステップで選択できる。
【0057】
マーカを選択するステップ504は、介入用医療機器をMRIと共に使用することを目的として介入用医療機器に含められるマーカを形成することが望ましい材料を特定することによって実現できる。マーカは、本明細書に記載したもの等、マーカを形成するのに適していると考えられる何れの材料及び/又は構造も含むことができる。代替的に、ステップ504は、介入用医療機器前駆体を形成する材料にマーカの特性を付与する方法又は技術を選択することによって実現できる。
【0058】
マーカを本体に取り付けるステップ506は、マーカを本体に取り付ける何れの適当な方法又は技術を使用しても実現できる。適当な方法又は技術の選択は、介入用医療機器前駆体及び/又はマーカの特性等の各種の検討事項に基づいて行うことができる。例えば、ステップ506は、マーカ(例えば、磁気インク、磁気粒子を含む磁気インク)を本体の表面、例えば外面又は内面に印刷すること、マーカ(例えば、ガドリニウムで形成される)を本体の表面、例えば外面又は内面に適用すること、及び/又はマーカを本体に溶接することによって実現できる。ガドリニウム又はその他の材料を使ってマーカが形成される実施形態において、任意選択によるステップは、第二の本体を第一の本体に取り付けて、マーカが完全に覆われ、使用中に身体通路及び/又は血管と接触しないようにシールドされるようにすることを含む。幾つかの実施形態において、追加のステップを含めることができる。例えば、リボン状の材料、例えばインコネルをリボンの長さ方向軸に沿って圧延して、C字形の中間体を形成するステップを含めることができる。これらの方法では、レーザを使ってマーカを形成する材料(例えば、インコネル、304ステンレス鋼)を溶融させるステップを含めることができる。これらの方法では、有利な態様として、リボン状の材料を圧延するステップの後、及びマーカを形成する材料を溶融させるステップの後に、溶融材料を空洞の中に導入して、溶融材料を使ってC字形の管状本体の縁間の空洞を充填するステップが含められる。溶融及び充填のステップは逐次的に行うことができるが、有利な態様として、同時に実行される。図7は、この方法を使ってマーカを本体に組み込むのに適していると考えられる例示的なシステム610を示す。システム610は、集光光学系614により集光されたレーザビーム612、第二の材料620のワイヤ618を、すでにリボン状から圧延されて対向面624、626間に空洞622を有するC字形物体に形成された第一の材料628の対向面624、626間の空洞622の中に送給するワイヤ送給装置616を含む。ガスノズル630はレーザビーム612とワイヤ618との間の相互作用点にシールドガスを送達する。
【0059】
図8は、第二の材料620のワイヤ618が、リボン状の構成から対向面624、626間に空洞622を有するC字形物体へと圧延されている第一の材料628の対向面624、626間の長さ方向の空洞622の中へと溶融される様子を示す。この例において、また第二の材料が第一の材料に溶接又はそれ以外の方法で取り付けられる他の例示的な方法において、溶接又は取付は、第二の材料620を含むか、第二の材料である磁気感応材料を組み込むその他の材料を第一材料への取付中に使用することができる。
【0060】
マーカが管状本体に溶接される実施形態において、追加のステップは、リボン状の第一の材料を長さ方向に圧延して、対向部分と対向部分間に配置された長さ方向の空洞を有するC字形の中間部材を形成するステップと、マーカを形成する材料(例えば、304ステンレス鋼等の磁気感応材料)を、例えばレーザを使って溶融させるステップと、C字形の中間部材の対向部分間の空洞を充填して管状本体を形成するステップと、マーカ材料の一部又は全体を冷間加工して、介入用医療機器のマーカの磁気感応性を高めるステップと、を含むことができる。マーカ材料の一部又は全体を冷間加工するステップは、例えば、硬化ワイヤを管状本体により画定されるルーメン内に設置し、マーカ材料を硬化ワイヤに当てて圧延することによって実現できる。一例として、図9は、第二の材料620がステンレス鋼を含み、それがC字形中間部材630の長さ方向の空洞内に配置されて管状本体632を形成しているマーカ602を示している。ステンレス鋼は、マーカの長さに沿って、例えば前述のように、本体632の圧延又はそのルーメン634を通じたプラグの引抜きによって加工硬化されている。
【0061】
介入用医療機器前駆体を形成する材料にマーカ特性を付与するための方法又は技術が使用される実施形態において、ステップ506は磁気感応性を高めるためにマーカを含めることが望ましい介入用医療機器の長さに沿った領域を硬化させるための適当な加工硬化方法又は技術を含むことができる。適当な加工硬化方法又は技術の例には、スウェージング、回転スウェージング、及びディンプル形成又はピーニング加工が含まれる。
【0062】
全ての方法は、適切な仕上げステップを含むことができる。例えば、結果として管状部材が形成される方法の場合、プラグを管状部材の内側ルーメンに通して、接合部を含む管状部材の領域を扁平化することができる。プラグを管状部材の内側ルーメンに通すステップを含めることは、少なくともそれによって溶接又は取付プロセスから生じ得る内側に向かう材料の全てが取り除かれることから、有利であると考えられる。さらに、プラグを管状部材の内側ルーメンに通すステップは、それによって管状部材の接合部又は取付部を含む部分が扁平化され、それが管状部材のこの部分の加工硬化に寄与できることから、有利であると考えられる。リボン状の第一の材料がC字形の長尺部材へと圧延される幾つかの例示的な方法において、リボンのうち、結果として得られるC字形部材の内部に配置されることになる面は、溶接ステップ又は取付ステップを行う前に、ニッケル等により電気めっきすることができる。
【0063】
図10は、例示的なイメージング方法700の概略図である。
【0064】
初期ステップ702は、近位及び遠位端を有する本体と本体に取り付けられたマーカを有する介入用医療機器を選択することを含む。他のステップ704は、介入用医療機器の遠位端を患者の身体通路内の第一の位置へと、マーカが身体通路内の第二の位置に配置されるまで進めることを含む。他のステップ706は、磁気共鳴スキャナを使って身体通路内の第一及び第二の位置を含む身体通路の一部をスキャンすることを含む。他のステップ708は、身体通路のその部分の磁気共鳴画像を、画像が身体通路のその部分内のマーカの存在を示すアーチファクトを含むように取得することを含む。このステップ708に関して、1枚の静止画像を得ることができる。また、任意選択により、このステップ708を所望の回数だけ繰り返して、複数の磁気共鳴画像を取得することができ、これらをシネとして分類して動きを示すことができ、及び/又はステップ708はライブ画像を取得することを含むことができ、これは例えばライブのリアルタイムMRI可視化下で行われる。他のステップ710は、身体通路から介入用医療機器を抜去することを含む。
【0065】
介入用医療機器を選択するステップ702は、本明細書に記載されているものや、本明細書に記載の方法を用いて形成されるもの等、何れの適当な介入用医療機器を選択することによっても実現できる。身体通路には体内の何れの適当な部分を含むこともでき、これには既存の身体通路、体腔、及び/又は本明細書に記載の機器を使って組織層及び/又は筋膜を通じて作られた身体通路が含まれる。
【0066】
図11は、介入用滴治療の例示的な施行方法800の概略図である。
【0067】
初期ステップ802は、近位及び遠位端を有する本体と本体に取り付けられたマーカを有する介入用医療機器を選択することを含む。他のステップ804は、介入用医療機器の遠位端を患者の身体通路内の第一の位置へと、マーカが身体通路内の第二の位置に配置されるまで進めることを含む。他のステップ806は、磁気共鳴スキャナを使って身体通路内の第二の位置を含む身体通路の一部をスキャンすることを含む。他のステップ808は、身体通路のその部分の磁気共鳴画像を、画像が身体通路のその部分内のマーカの存在を示すアーチファクトを含むように取得することを含む。他のステップ810は、マーカの存在により生成された画像内のアーチファクトを見ることを含む。他のステップ812は、身体通路に関するアーチファクトの位置に基づいて、介入用医療機器を操作することを含む。他のステップ814は、身体通路から介入用医療機器を抜去することを含む。
【0068】
ステップ812は、介入的治療を施行する方法800の所望の臨床転帰を達成する、又はその達成に寄与する方法で行われる。そのため、介入用医療機器を操作するステップ812の性質は、その介入用医療機器の性質及び所望の臨床転帰に依存する。このステップのために実行できる適当な行為の例には、介入用医療機器を身体通路内で軸方向に前進させること、介入用医療機器を身体通路内で回転させること、介入用医療機器を身体通路内で半径方向に拡張すること、介入用医療機器の一部を軸方向に引き戻して、介入用医療機器の他の部分又は介入用医療機器に関連付けられた第二の医療機器を身体通路内で半径方向に拡張できるようにすることが含まれるが、これらに限定されない。代替的実施形態において、ステップ812は、介入用医療機器の操作が望まれない場合、方法800から省くことができる。
【0069】
磁気共鳴スキャニングにより行われるステップの何れも、何れの適当な磁気共鳴スキャナを使用しても実現でき、これは例えば従来の磁気共鳴スキャナ、0.55Tの磁界、1.5Tの磁界、3Tの磁界、約0.055T~1.5Tの磁界、1T未満の磁界を利用する磁気共鳴スキャナ、及び特定の実施形態にとって適当であると考えられる他のあらゆる磁気共鳴スキャナである。
【0070】
身体通路内で行われるステップの何れも、患者の何れの適当な部分を利用しても実現でき、スキャンする患者の適当な部分の選択は、行おうとする治療を含む各種の検討事項に基づいて行うことができる。適当であると考えられる患者の部分の例には、四肢(例えば、腕、脚)、胸、乳房、脊柱、頸部、頭部、腹部、骨盤、前立腺、前立腺周囲構造、本明細書に記載の部分の周囲、及び/又は特定の実施形態にとって適当であると考えられる患者のその他の部分の中に配置された身体通路が含まれる。
【0071】
当業者であれば、本開示の教示全体を参照すれば本明細書で説明され、図解された例に対する様々な改良や変更を考案できること、及び本明細書で説明され、図解された1つの例の各種の要素及び特徴を他の例の各種の要素及び特徴を、本発明の範囲から逸脱することなく組み合わせることができることがわかるであろう。したがって、本明細書で開示される要素及びステップの特定の配置は、本発明者が単に発明の例を説明し、図解するために選択したにすぎず、付属の特許請求の範囲及びそのあらゆる等価物の全範囲により付与される本発明又はその保護の範囲を限定しようとするものではない。
【符号の説明】
【0072】
10 介入用医療機器
12 ガイドワイヤ
14 本体
15 長さ方向中心軸
16 近位端
18 遠位端
19 軸方向長さ
50 マーカ
110 介入用医療機器
112 長尺管状部材
114 本体
115 長さ方向中心軸
116 近位端
117 遠位端
119 軸方向長さ
120 近位側開口
122 遠位側開口
124 ルーメン
150,152,154,156 マーカ
153 第一の距離
155 第二の距離
157 第一の軸
159 第二の軸
210 介入用医療機器
212 長尺管状部材
214 第一の本体
215 長さ方向中心軸
216 近位端
218 遠位端
220 近位側開口
222 遠位側開口
224 ルーメン
230 第二の本体
232 長さ方向中心軸
234 近位端
236 遠位端
238 近位側開口
240 遠位側開口
242 ルーメン
250 マーカ
310 介入用医療機器
312 長尺管状部材
314 本体
315 長さ方向中心軸
316 近位端
318 遠位端
320 近位側開口
322 遠位側開口
324 ルーメン
350 マーカ
400 製造方法
500 製造方法
602 マーカ
610 マーカを本体に組み込むシステム
612 レーザビーム
614 集光光学系
616 ワイヤ送給装置
618 ワイヤ
620 第二の材料
622 空洞
624,626 対向面
628 第一の材料
630 C字形中間部材
632 管状本体
634 ルーメン
700 イメージング方法
800 施行方法
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【外国語明細書】