(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022107615
(43)【公開日】2022-07-22
(54)【発明の名称】フリーホイーリング電動スクーター
(51)【国際特許分類】
B62K 17/00 20060101AFI20220714BHJP
【FI】
B62K17/00
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022076172
(22)【出願日】2022-05-02
(62)【分割の表示】P 2018538211の分割
【原出願日】2017-01-18
(31)【優先権主張番号】62/340,978
(32)【優先日】2016-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/286,124
(32)【優先日】2016-01-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】517186640
【氏名又は名称】レイザー・ユーエスエー・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ジョーイ・ファン
(72)【発明者】
【氏名】ロバート・チェン
(57)【要約】
【課題】駆動輪を少なくとも一方向に自由回転させることを可能にすることによって、駆動されていない場合にスクーターを動かすことができるにする。
【解決手段】スクーターのような様々な個人移動車両が開示されている。スクーターは、少なくとも1つのバッテリと少なくとも1つの駆動輪に動力を供給するためのモーターを含むことができる。車両は、モーターによって生成されたトルクを被駆動シャフトに異なるトルクに変換して少なくとも1つの従動輪に動力を与えるギアアセンブリを含むことができる。バッテリは取り外し可能である。
【選択図】
図15
【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人移動車両であって、
支持部材を有し、使用者を支持するよう構成された本体と、
前記本体の一部を備えるハウジングと、
前記本体によって支持される前輪と、
前記本体によって支持され、かつ軸回りに回転可能な後輪と、
前記後輪内に少なくとも部分的に受容された軸受と、
モーターおよび複数のギアを備える後部駆動アセンブリであって、前記複数のギアは軸受ギアを備え、該軸受ギアは、一方向軸受コネクタ内及び該個人移動車両の受容領域内に受容され、前記軸受ギアは、該軸受ギアの外面から半径方向外向きに延在する複数のフランジを備え、前記フランジは、前記一方向軸受コネクタの内面の対応する凹所および前記受容領域の内面の対応する凹所に受容される、後部駆動アセンブリと、
を備え、
前記後部駆動アセンブリは、前記本体によって支持されるとともに、回転力を前記後輪に伝えるように構成され、かつ
前記後部駆動アセンブリは、第1方向における回転力を前記後輪に伝えるよう構成されるとともに、前記後輪が第2方向に自由に回転することを許容するよう構成されている、個人移動車両。
【請求項2】
回転可能シャフトおよびハンドルバーアセンブリを備えるステアリングアセンブリをさらに備え、前記ステアリングアセンブリが前記本体の第1端部に接続されている、請求項1に記載の個人移動車両。
【請求項3】
前記ステアリングアセンブリが、折り畳まれた構成へと前記本体に対して枢動するよう構成されている、請求項2に記載の個人移動車両。
【請求項4】
ブレーキ機構をさらに備え、前記ブレーキ機構が前記後輪の少なくとも一部分の上に延在するレバーを備える、請求項1に記載の個人移動車両。
【請求項5】
前記モーターの速度を増減するために、使用者の手によって作動するよう構成されたスロットルアセンブリをさらに備える、請求項1に記載の個人移動車両。
【請求項6】
前記スロットルアセンブリのスロットルが前記後部駆動アセンブリの前記モーターを無線で制御するよう構成されている、請求項5に記載の個人移動車両。
【請求項7】
個人移動車両のための後部駆動アセンブリであって、前記個人移動車両は、支持部材、車輪、バッテリ、および力を前記車輪に伝えるよう構成されたモーターを有し、該後部駆動アセンブリは、
第1ハウジングと、
受容領域を有した第2ハウジングと、
前記第1ハウジング内に配置された複数のギアと、
軸受ギアであって、一方向軸受コネクタ内及び前記第2ハウジングの前記受容領域内に受容されるよう構成され、該軸受ギアの外面から半径方向外向きに延在する複数のフランジを備え、該フランジが、前記一方向軸受コネクタの内面の対応する凹所および前記第2ハウジングの前記受容領域の内面の対応する凹所に受容される、軸受ギアと、
前記複数のギアの1つに連結された被駆動シャフトと、
駆動シャフトであって、該駆動シャフトの回転が前記複数のギアを介して前記被駆動シャフトに伝えられるトルクを生成するように、前記モーターおよび前記複数のギアの1つに連結された駆動シャフトと、
を備え、
前記一方向軸受コネクタが軸受を備え、前記一方向軸受コネクタは前記車輪に接続されるとともに、前記車輪が前記被駆動シャフトを介して第1方向に回転し、かつ前記第1方向と反対の第2方向に自由に回転することを許容するように構成されている、
後部駆動アセンブリ。
【請求項8】
前記軸受が前記軸受コネクタ内に受容され、かつ前記一方向軸受コネクタが前記車輪内に受容されている、請求項7に記載の後部駆動アセンブリ。
【請求項9】
前記受容領域が、前記第1ハウジングに対して前記支持部材の反対側に位置し、かつ、前記一方向軸受コネクタがまた前記車輪内に受容されている、請求項7に記載の後部駆動アセンブリ。
【請求項10】
前記複数のギアがウォームギアおよび平歯車を備える、請求項7に記載の後部駆動アセンブリ。
【請求項11】
前記複数のギアが軸受ギアを備え、該軸受ギアは、前記軸受コネクタ内及び受容領域内に受容されるよう構成され、該軸受ギアは、該軸受ギアの外面から半径方向外向きに延在する複数のフランジを備え、前記フランジは、前記軸受コネクタの内面の対応する凹所および前記受容領域の内面の対応する凹所に受容される、請求項7に記載の後部駆動アセンブリ。
【請求項12】
デッキを有する本体であって、前記デッキが使用者を支持するよう構成されている、本体と、
前記本体の第1端部に接続されたステアリングアセンブリであって、前記ステアリングアセンブリが回転可能シャフトおよびフォークを有し、前記フォークが前輪を支持し、前記前輪が第1軸回りに回転可能である、ステアリングアセンブリと、
前記本体によって支持されるとともに、前記本体の第2端部に接続された後輪であって、第2軸回りに回転可能であり、前記前輪および該後輪は、前記本体の長軸に沿って位置合わせされた後輪と、
モーターおよび複数のギアを備える後部駆動アセンブリであって、前記本体によって支持され、回転力を少なくとも1つの前記後輪に伝えるように構成されてなる、後部駆動アセンブリと、
前記本体によって支持されるバッテリハウジングと、
前記本体の前記長軸と略平行な方向に沿って前記バッテリハウジングから選択的に取り外されるよう構成されたバッテリと、
を備えている、
個人移動車両。
【請求項13】
前記後部駆動アセンブリが、第1方向の回転力を前記後輪に伝えるように構成されるとともに前記後輪が第2方向に自由に回転することを許容するように構成されている、請求項12に記載の個人移動車両。
【請求項14】
前記バッテリハウジングが前記デッキの下の前記本体の底面に接続されている、請求項12に記載の個人移動車両。
【請求項15】
前記バッテリハウジングが前記本体の前記第1端部に接続されている、請求項14に記載の個人移動車両。
【請求項16】
前記ステアリングアセンブリが折り畳まれた構成へと前記本体に対して枢動するよう構成され、前記ステアリングアセンブリが前記折り畳まれた構成にある場合に前記バッテリが前記バッテリハウジングから取り外し可能である、請求項15に記載の個人移動車両。
【請求項17】
前記コントローラが前記デッキの下で前記本体の前記第2端部によって支持される、請求項12に記載の個人移動車両。
【請求項18】
前記後部駆動アセンブリが軸受コネクタ内に配置された軸受をさらに備え、前記軸受コネクタが少なくとも1つの前記後輪に接続されるとともに、該後輪が被駆動シャフトを介して第1方向に回転しかつ前記第1方向と反対の第2方向に自由に回転することを許容するよう構成されている、請求項12に記載の個人移動車両。
【請求項19】
前記後部駆動アセンブリがハウジング内に取り付けられ、前記ハウジングが前記本体の前記第2端部の一部分を形成している、請求項12に記載の個人移動車両。
【請求項20】
前記後部駆動アセンブリの前記複数のギアが軸受ギアを備え、該軸受ギアは、軸受コネクタ内及び受容領域内に受容されるよう構成され、該軸受ギアは、該軸受ギアの外面から半径方向外向きに延在する複数のフランジを備え、前記フランジは、前記軸受コネクタの内面の対応する凹所および前記受容領域の内面の対応する凹所に受容される、請求項12に記載の個人移動車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
相互参照
本出願は、2016年1月22日に出願された米国仮特許出願第62/286,124号、2016年5月24日に出願された米国仮特許出願第62/340,978号、および2016年5月24日に出願された米国特許出願No.29/577,038号(2016年9月8日出願)の優先権を主張するものである。上記各出願の全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示の実施形態は、概して、少なくとも1つの方向に自由回転(フリーホイーリング)することができる電動スクーターのような個人移動車両に関する。
【背景技術】
【0003】
スクーターのような個人移動車両の使用は、個人的な輸送の有用な手段としてだけでなく、人気のレクリエーション活動となっている。スクーターは多くの年齢層に人気があり、さまざまなスクーターのバリエーションやスクーターのデザインがある。従来のスクーターは、少なくとも2つの車輪とステアリング機構を備えている。スクーターのデザインはよりコンパクトで便利になり、スクーターの中には折り畳み機構があり、使用者がスクーターを簡単に保管または運ぶことができる。使用者がスクーターを減速または停止させるために、スクーターの中にはブレーキ機構が含まれているものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願公開第2015/0133253号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
スクーターの人気が高まる中、電動スクーターを含む従来のスクーターのバリエーションも人気を博した。電動またはモーター付きスクーターを使用すると、電気モーターの重量が、特に通勤者のためのスクーターの携帯性を制限することがある。さらに、大きな電動モーターを使用すると、大きなバッテリが必要になり、スクーターの重量がさらに大きくなる。軽量で持ち運びが可能な電動スクーターを低コストで提供するために、小さいモーターとバッテリを有する電動スクーターを提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
いくつかの電動スクーターの実施形態は、前輪および後輪の少なくとも1つの近くのスクータフレームの前または後に取り付けられた電気モーターを含み、駆動アセンブリがモーターに連結され、駆動力をモーターから駆動前輪または後輪に伝達するよう構成されている。駆動アセンブリは、駆動輪または駆動手段を駆動輪のハブに連結する駆動チェーンの外周に摩擦方向の力を使用する動力付きローラーを含むことができる。通常、ハンドルバーの上またはハンドルバーの周りに位置するモーターを制御するスロットルアセンブリが使用者によって起動されると、駆動輪は電気的に駆動される。いくつかの電動スクーターの実施形態は、スクーターが折り畳まれた構成である場合にアクセス可能なバッテリ区画を含む。
【0007】
一方向に自由回転することができない駆動輪を有するスクーターは、望ましくない騒音、望ましくない摩擦、及び/又は駆動されない限り車輪が動くことができないためにスクーターを移動又は輸送することが困難であるといったいくつかの欠点を有する。本明細書に開示される電動スクーターの実施形態は、これら、または他の問題に対するものであり、駆動輪を少なくとも一方向に自由回転させることを可能にすることによって、駆動されていない場合にスクーターを動かすことができるようにするものである。
【0008】
これらおよびその他の特徴、態様、および利点は、例示的な実施形態の図面を参照して以下に説明されるが、これらは本開示を説明することを意図しており、本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図2】
図1のスクーターで使用することができる無線リモートスロットルの拡大図である。
【
図4】
図1のスクーターのディスプレイおよびスロットル構成の拡大図である。
【
図5】
図1のスクーターの後輪アセンブリの第1の側面の拡大した後方斜視図である。
【
図6】
図1のスクーターの後輪アセンブリの部分分解図である。
【
図7】
図1のスクーターの後輪アセンブリの第2の側面を拡大した後方斜視図である。
【
図8】
図1のスクーターの後輪アセンブリの拡大分解図である。
【
図9】
図1のスクーターの後輪アセンブリの別の分解図である。
【
図10】
図1のスクーターの後輪アセンブリの別の分解図である。
【
図11】折り畳まれた構成の
図1のスクーターの斜視図である。
【
図12】バッテリーパックが取り外された
図11のスクーターの斜視図である。
【
図15】スクーターの別の実施形態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
ここでは、スクーターのような様々な個人移動装置に関連する本技術の様々な実施形態を詳細に参照する。本技術のある特定の実施形態が記載されているが、本技術はこれらの実施形態に限定されない。逆に、これらの記載された実施形態は、本技術の単なる例示であり、本技術は、代替物、改変物、および同等物をもカバーすることが意図される。さらに、以下の詳細な説明では、本技術の完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細が述べられている。しかしながら、これらの具体的な詳細なしに実施形態を実施できることは、当業者には認識されるであろう。いくつかの例では、周知の方法、手順、化合物、組成物および機構は、本技術の態様の態様を不必要に不明瞭にしないために詳細には記載されていない。
【0011】
図1~
図14
図1~
図14は、電動スクーター10の一実施形態を示す。
図1に示すように、スクーター10は、スクーター本体20と、支持面34と、回転可能シャフト32と、ハンドルバーアセンブリ24とを含む。支持面34は、使用者の少なくとも1つの足を支持するように構成することができる。図示された支持面34は、前後、または並んだ配置の一方または両方で使用者の両足に対応するように構成されている。スクーター10は、少なくとも1つの前輪28と、スクーター本体20に接続された少なくとも1つの後輪30とを含む。前輪28と後輪30とは、支持面34によって互いに間隔をあけて配置することができる。車輪28,30は、図示されているように同一面内に整列され、支持面34の両端に位置することができる。図示されるように、スクーター10のいくつかの実施形態は、ハンドルバーアセンブリ24がスクーター本体20のヘッドチューブ内で回転または枢動できるように、ハンドルバーアセンブリ24とともに回転する回転可能シャフト32を含む。シャフト32は、前輪28に接続するフォーク31に接続することができ、ハンドルバーアセンブリ24を回転させることにより、前輪28を枢動させてスクーター10を操縦することができる。フォーク31は、前輪28の側部および/または前輪28の回転軸を通って延びる車軸に直接接続することができる。
【0012】
いくつかの実施形態では、スクーター10は、折り畳みアセンブリ70および/または後部駆動アセンブリ80などのモーターアセンブリを含む。折り畳みアセンブリ70は、ハンドルバーアセンブリ24および回転可能シャフト32が本体20に対して枢動することを可能にし、スクーター10のコンパクトな輸送および保管のために、ハンドルバーアセンブリ24は、本体20に対して折り畳まれる。したがって、いくつかの実施形態では、回転可能シャフト32は、折り畳みアセンブリ70の回りで枢動することができる。
【0013】
後部駆動アセンブリ80は、後輪30を駆動するためのモーター93(
図6参照)を含むことができる。特定の実施形態では、モーター93からのトルクは、ギアセットまたはギアアセンブリなどのトランスミッションを介して車輪30に伝達される。折り畳みアセンブリ70および後部駆動アセンブリ80については、以下により詳細に説明する。
【0014】
図2に示すように、いくつかの実施形態では、ハンドルバーアセンブリ24は、無線スロットルリモートアセンブリ26などの制御機構を含む。無線スロットルリモートアセンブリ26は、スクーターの速度を増減するために、モーター93の速度を増減するよう、使用者がトグルで切り替えることができるスロットル60を含む。いくつかの実施形態では、スロットルアセンブリ26は無線であるが、他の実施形態では、スロットルアセンブリ26は、モーター93および/またはバッテリに配線されている。いくつかの実施形態では、スロットルアセンブリ26は、ブレーキアセンブリを作動させてスクーター10を減速または停止させるブレーキレバー(図示せず)を含むことができる。スロットルアセンブリ26は、無線および/または機械的な接続を介してブレーキアセンブリに接続することができる。いくつかの実施形態では、スロットル60は、使用者がスクーター10を操作している間、使用者の手で利用可能なボタン、スイッチ、レバー、または他のアクチュエータを備える。ボタンスロットル60を押すことにより、バッテリから電動モーター93に動力が伝達されることを知らせる制御装置への信号(例えば、電気信号またはRF信号)が開始され、回転力が電動モーター93から少なくとも1つの駆動輪に伝達される。特定の実施形態では、使用者は、ハンドルバーアセンブリに取り付けられたハンドクランクスロットル機構によってスロットルを係合させることができる。いくつかの実施形態では、使用者は、ハンドレバー機構または他の類似の手作動機構によってスロットルを係合させることができる。
【0015】
図3および
図4を参照すると、いくつかの実施形態では、スロットルアセンブリ26は、オン/オフスイッチまたはボタン62および/またはディスプレイ64を含む。オン/オフスイッチ62は、バッテリおよび/またはモーター93に「パワーオン」または「パワーオフ」信号を送信するために使用することができる。ディスプレイ64は、バッテリーレベル、スピード、距離、方向、または他の情報など、スクーターの特性を視覚的に示すものである。いくつかの実施形態では、ディスプレイ64は、バッテリ残量を示す。ディスプレイ64は、電力をデジタルパーセンテージディスプレイとして、または色勾配(例えば、緑、黄、赤)として、または他の任意の視覚インジケータとして示すことができる。ディスプレイ64は、バッテリの交換および/または再充電が必要な場合、またはバッテリが完全に放電されるまでの残り時間を示すように構成することができる。
【0016】
図5は、スクーター10の後輪30および後部駆動アセンブリ80の拡大図を示す。サイドピース90は、後輪が摩耗などにより修理や交換が必要な場合に備えて、後輪30にアクセスできるように取り外し可能である。後部駆動アセンブリ80の少なくとも一部を取り囲むために、サイドピース90を後部駆動アセンブリ80に接続することができる。例えば、図示のように、サイドピース90は、リブまたはフィンのような1つ以上の輪郭特徴部を含むことができる。サイドピース90は、機械的ファスナーおよび/またはスナップフィットの構成によって後部駆動アセンブリに接続することができる。図示されているように、モーター93は、略筒形ケーシング97などの保護シェル内に収容することもできる。いくつかの実施形態では、サイドピース90およびケーシング97は、単一のおよび/または一体のユニットを形成する。他の実施形態では、筒形ケーシング97は、サイドピース90から分離している。
【0017】
後部駆動アセンブリ80の拡大部分分解図が
図6に示されている。サイドピース90は、後輪30に動力を供給するために様々な構成要素がどのように接続されるかを示すために取り除かれている。いくつかの実施形態では、後部駆動アセンブリ80は、回転コネクタ82に接続する(例えば、受け入れられる)歯車84を含む。歯車84とコネクタ82は、後輪30内に受け入れられている(例えば、割り込んでいる)。いくつかの構成では、これは、後輪30内に歯車84およびコネクタ82を固定する摩擦嵌めを提供することができる。
【0018】
いくつかの実施形態では、回転コネクタ82は、一方向軸受コネクタを備える。一方向軸受コネクタ82は、トルクを一方向に伝達し、反対方向に自由に動くように構成することができる。特定の実施例では、一方向軸受コネクタ82は、車輪30が一方の回転方向に自由に回転する(「フリーホイーリング」とも呼ばれる)ことを可能にし、反対の回転方向に駆動することができる。例えば、スクーター10の向きに対して、一方向軸受コネクタ82は、スクーター10を後退させる場合に車輪30を自由回転し、スクーター10を前進させるように駆動することができる。いくつかの実施形態では、車輪30は、車輪軸88を中心に回転するように、および/または歯車を介してモーター93によって駆動されるように構成される。一部の実施形態では、一方向軸受コネクタ82は、後輪30を自由回転させることによって、軸受で通常聞こえる騒音のような望ましくない騒音を低減または排除することができる。一方向軸受コネクタ82は、ギアボックスハウジング87のコネクタ受容領域86内に嵌合する。ギアボックスハウジング87は、後部駆動アセンブリ80の少なくとも1つ以上の構成要素を収容および/または取り囲むことができる。いくつかの実施形態では、ギアボックスハウジング87は、サイドピース90に直接的におよび/または間接的に接続することができ、後部駆動アセンブリ80の少なくとも一部を取り囲む。後部駆動アセンブリ80は、複数の軸受81,83、および85を含むことができる。
【0019】
いくつかの実施形態では、後部駆動アセンブリ80はブレーキ機構96を含む。ブレーキ機構96は、
図6に示すようにレバーの形態であってもよく、使用者の足によって作動させることができ、後輪30に圧力を加えて後輪30とブレーキ機構96との間の摩擦による制動力をもたらす。ブレーキ機構96は、スクーター10の後部デッキまたは本体の主要構造と一体的に形成されてもよく、またはスクーター10の後部デッキまたは本体の主要構造と結合された別個の構成要素であってもよい。いくつかの実施形態では、ブレーキ機構96は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第8,813,892号に開示されているブレーキアセンブリと類似または同一である。いくつかの実施形態では、ブレーキ機構96は、後輪30と係合するように構成された後端部および/またはケーシング97と係合するように構成された前端部とを備える。ブレーキ機構96は、バネなどの付勢部材によって付勢することができる。例えば、ブレーキ機構96の後端部を後輪30から離れるように付勢することができ、かつ/またはブレーキ機構96の前端部を付勢してケーシング97のような停止構造と係合させることができる。
図1に示すように、例えば、ブレーキ機構96は、スクーター10の後部デッキまたは本体の主要構造から後方に延び、後輪30の少なくとも一部の上に延在することができる。
【0020】
図7は、後部駆動アセンブリ80の反対側またはギアボックス側の図を示し、
図8は、
図7に示す後部駆動アセンブリ80の側面の分解図を示す。ギアセット89がギアボックスハウジング87内に収納されている。ギアボックスハウジング87は、スクーター10の後部デッキまたは本体の主要構造の一部であってもよい。ギアセット89の一部は、ギアボックスサイドピース92およびカバーピース91によって外側が囲まれる。サイドピース92は、冷却のために周囲からモーター93への空気の流れを可能にするような1つ以上の開口部を含むことができる。示されているように、いくつかの実施形態では、サイドピースは、第1のステップ93a、第2のステップ93b、第3のステップ93c、および第4のステップ93dなどのステップ付き構成を備える。各ステップは、円形の周辺形状を有することができる。いくつかの実施形態では、図示のように、第1、第2および第3のステップ93a~93cは、互いから横方向にオフセットされた(例えば、非同一平面上の)それぞれの外面を有することができる。いくつかの実施態様では、第1および第4のステップ93a、93dの外面は、実質的に同一平面上にある。いくつかの実施形態では、第2のステップ93bは、第2のステップ93bから第1のステップ93aに向かって前方に延びる少なくとも1つのフィンを含む。ギアセット89は、複数のギア(例えば、ウォームギア、平歯車など)を含むことができ、モーター93によって生成されたトルクを、後輪30に動力を供給するために使用されるトルクに変換するために使用することができる。モーター93は、スクーター10のデッキまたは本体の端部またはその近くのギアボックス87内に収容することができる。図示のように、ギアボックス87は、いくつかの構成では、スクーター10の後部デッキまたは尾部の構造の一部を形成する。いくつかの実施形態では、モーター93は、全体が参照により本明細書に組み込まれる米国特許公開第2015/0133253号に記載されたものと同様のハブモーターであってもよい。特定の実施形態では、モーター93は、電動モーター駆動の玩具を駆動するために使用されるような小型の玩具モーターであってもよい。
【0021】
図8~
図10に示すように、モーター93は、駆動シャフトのようなモーターシャフト94を駆動する。図示の実施例では、ギアセット89の歯車95aがシャフト94に取り付けられ、ギアセット89の歯車95eが後輪軸88に取り付けられている。歯車95a、95eは、歯車95b、95c、95dなどの中間歯車を介して動作可能に接続される。歯車95a~95eの列によって、モーター93のトルクが低減され、後輪軸88を介して後輪を駆動する。上で議論したように、歯車84および軸受コネクタ82によって、後輪30が第1または前方向に動力を与えられ、後輪30が第2または後方向に自由回転することを可能にする。後部駆動アセンブリ80の分解図が
図9および
図10に示されている。様々な実施形態では、後輪30は、スクーターの通常の操作において使用者が検出可能な音(例えば、クリック音)がない、または実質的にない状態で自由回転することができる。例えば、いくつかの実施形態では、自由回転中に、車輪30および/またはコネクタ82は、約20デシベル以下の音を発する。
【0022】
いくつかの実施形態では、歯車84は、少なくとも
図6に見られるように、軸受コネクタ82の受容領域内およびギアボックスハウジング87の受容領域86内に受容されるのに十分な直径を有する。歯車84は、歯車84の外面から半径方向外側に延びる複数のフランジ84aを有する。フランジ84aは、軸受コネクタ82の内面に位置する対応する凹部84b内に嵌合するように構成される。同様に、ギアボックスハウジングの受容領域86の内面は、フランジ84aを受け入れるように構成された凹部84cを有する。歯車84の長さLは、軸受コネクタ82の長さL’より大きく、その結果、歯車84の少なくとも一部が軸受コネクタ82内に受け入れられ、歯車84の少なくとも一部は、ギアボックスハウジング87の受容領域86に受け入れられる。
【0023】
後輪軸88の回転は、軸88に圧入または結合される軸受83,85に作用する。軸受83,85は、軸88の回転が歯車84を回転させるように、摩擦嵌めまたは他の結合機構を介して歯車84に結合することができる。歯車84が第1の回転方向に回転すると、凹部84bとフランジ84aの相互作用によって軸受コネクタ82が回転し、後輪30が第1の回転方向または駆動方向に回転する。上述したように、軸受コネクタ82はまた、上述のように、モーター93が後部駆動アセンブリ80を介して後輪30に動力を供給していない場合に、後輪30の第1の回転方向とは反対の第2の回転方向の自由回転を可能にする。
【0024】
図11~
図13は、折り畳み構成のスクーター10を示す。上述のように、折り畳みアセンブリ70は、ハンドルバーアセンブリ24が本体20に対して枢動することを可能にし、回転シャフト32およびハンドルバーアセンブリ24は、スクーター10のコンパクトな輸送および保管のために本体20に対して折り畳まれる。
図11~
図13に示すように、スクーター10が折り畳まれた状態にある場合に、ハンドルバーアセンブリ24は、本体20に対して略平行に配置することができる。折り畳みアセンブリ70は、解放機構72を含む。解放機構72は、機械的機構、例えばハンドル、ボタン、レバー、および/またはつまみを含むことができる。例えば、図示された実施形態では、解放機構72は、ハンドルを含み、第1の位置において、回転可能シャフト32を実質的に直立またはライディング位置にロックして、第2の位置において、
図11に示すように、回転可能シャフト32が本体20の長手方向軸と実質的に平行になるように、回転可能シャフトが、回転可能シャフト32と本体20との間の枢動接続部74(
図13に示す)回りに枢動することを可能にする。いくつかの実施形態では、解放機構72は、折り畳みアセンブリ70を解放および/またはロックするための命令を受信するためにコントローラと有線および/または無線通信している。いくつかの実施形態では、スクーター10が折り畳まれた構成にある場合に、ハンドルバーアセンブリは、ブレーキ機構96に隣接して、またはその近くに配置される。いくつかの実施形態では、ハンドルバーアセンブリ24は、ブレーキ機構96に当接および/または接触し、ブレーキ機構96を後輪30に接触させるか、または後輪30をロックして後輪30の回転を防止する。
【0025】
電動スクーター10のいくつかの実施形態は、コントローラと少なくとも1つのバッテリ21とを含むバッテリハウジング22を備える。図示のように、ハウジング22は、支持面34の下のスクーター本体20の下側に取り付けることができる。
図11および
図12に示すように、バッテリ21は、スクーター10が折り畳まれた状態にある場合に、バッテリハウジング22から挿入および/または取り外し可能である。バッテリ21は、リチウムイオン充電式バッテリなど、任意のタイプのバッテリでよい。例えば、バッテリの放電時間は約1.5~2.5時間である。図示のように、バッテリ21は、本体20の長手方向軸と略平行な方向に沿って挿入および/または取り外すことができる。
【0026】
図13は、折り畳み構成のスクーター10の断面図を示す。図示のように、バッテリハウジング22は、スクーター10の本体20の前端に配置することができる。この構成により、スクーターが折り畳まれた状態にある場合にバッテリ21を簡単に取り外して交換することができ、バッテリハウジング22へのアクセスが可能となる。バッテリハウジングは、本体20の前端に開口部を含むことができる。ハウジング22は、開口部を閉じるためのドア(図示せず)のような閉鎖機構を含むことができる。いくつかの実施形態では、本体20および/またはバッテリ21は、バッテリをハウジング22内に固定するように構成された戻り止めまたはフックなどの固定機構を備える。固定機能は、固定機能を解除し、および/またはバッテリ21をハウジング22から取り外すことを可能にする、ボタンまたはラッチなどの解除機構を含むことができる。
【0027】
バッテリ21は、ハウジング22に対して出し入れするように構成することができる。例えば、バッテリ21は、本体20の長手方向軸と略平行な軸線に沿ってハウジング22の内外に摺動することができる。特定の実施形態では、バッテリ21は、ハウジング22内に収容されると、本体20の前部から後部の中間点の前方に配置される。これはスクーターの重心を前進させる助けとなり、乗り物の特性に利点をもたらすことができる。いくつかの変形例では、バッテリ21は、スクーターの後部、例えば後輪30の近傍のキャビティ内に収容されるように構成されている。これにより、後輪に分配される重量が増加し、後輪30の牽引力を高めることができる。
【0028】
本体20は、支持面34と本体20との間の接続点を提供するとともに、さらなる安定性および支持を提供するための中間接続ピース23を含むことができる。コントローラ25は、支持面34の下の本体20のバッテリ21の後方に配置することができる。いくつかの実施形態では、コントローラ25は、モーター93に近接して、および/またはモーター93とバッテリ21との間にある。いくつかの実施形態では、組み立て中、コントローラ25は、クリップイン接続、摩擦嵌合、留め具などによって中間接続ピース23に結合されてもよい。
【0029】
上述のように、いくつかの実施形態は、電気モーターなどのモーター93を備える。モーター93は、支持面34の下のスクーター本体20の下面に取り付けられるか、後部駆動アセンブリ80に隣接する支持面34の後端に取り付けられるか、前輪28に隣接する支持面34の前端に取り付けられるか、ハンドルバーアセンブリ24またはフォーク31、および/または他の任意の場所に取り付けられる。モーターは、少なくとも1つの後輪30に動作可能に結合されて、少なくとも1つの後輪30に駆動回転力を供給する。いくつかの実施形態では、バッテリハウジング22およびモーター93は、支持面34の上または前輪28または後輪30のいずれかに隣接するスクーター10の異なる位置を含む、スクーター10の異なる場所に配置または支持することができる。
【0030】
様々な実施形態において、コントローラ25は、スロットルアセンブリ26から信号を受信することができる。例えば、コントローラ25は、スピードおよび/または後輪30に加えるパワーの量を示す信号を受信することができる。コントローラ25は、モーター93に双方向または一方向の伝送を提供することができる。例えば、コントローラ25は、スロットルアセンブリ26からの信号に応答して、および/またはこれと一致するように、車輪30を駆動するようにモーター93に指示することができる。スクーター10の制御は無線スロットルアセンブリ26を介して無線で行うことができるが、スロットル、ブレーキ、およびオン/オフスイッチをモーター93に接続するための有線接続を設けてもよい。任意の有線または無線プロトコルを使用することができる。
【0031】
いくつかの実施形態では、スクーター10は、バッテリ21、コントローラ25、およびモーター93を接続する線を含まない。いくつかの実施形態では、一旦本体20が形成されると(例えば、射出成形されると)、銅のような導電性材料をスクーター10の本体20に組み込むことができる。射出成形体20を通る導電性材料は、導体として機能し、バッテリ21とモーター93とコントローラ25とを電気的に接続し、後輪30の駆動動作を制御する。後部駆動アセンブリ80は、いくつかの実施形態では、製造中に本体20に結合または挿入され得るコントローラおよびバッテリ分離モジュールを有する単一のモジュールまたはアセンブリであってもよい。
【0032】
図15~
図21
図15~
図21は、スクーター110の別の実施形態を示す。スクーター110は、多くの点で上述したスクーター10と類似または同一である。
図15~
図21に示すように、スクーター110は、スクーター本体120、支持面134、回転可能シャフト132、およびハンドルバーアセンブリ124を含み、これらは、スクーター10に関連して上述したスクーター本体、支持面、回転可能シャフト、およびハンドルバーアセンブリと同様のものとすることができる。スクーター110は、スクーター10の特徴のいずれか1つ、または任意の組み合わせを含むことができる。
【0033】
例えば、スクーター110は、少なくとも1つの前輪128と、スクーター本体120に接続された少なくとも1つの後輪130とを含む。前輪128と後輪130とは、間に延びる支持面134によって互いに間隔をあけて配置することができる。車輪128,130は、図示のように実質的に同一平面内に整列させることができ、および/または支持面134の反対側の端部に配置することができる。図示のように、スクーター110のいくつかの実施形態は、ハンドルバーアセンブリ124とともに回転する回転可能シャフト132を含み、ハンドルバーアセンブリ124がスクーター本体120のヘッドチューブ内で回転または枢動することができる。
【0034】
いくつかの実施形態では、スクーター110は、折り畳みアセンブリ170および/または後部駆動アセンブリ180などのモーターアセンブリを含む。折り畳みアセンブリ170は、ハンドルバーアセンブリ124および回転可能シャフト132が本体120に対して枢動することを可能にし、ハンドルバーアセンブリ124は、スクーター110のコンパクトな輸送および保管のために本体120に対して折り畳まれる。
図15~
図21に示すように、スクーター110が折り畳まれた状態にある場合に、ハンドルバーアセンブリ124は、本体120と略平行に配置することができる。折り畳みアセンブリ170は、解放機構172を含む。解放機構172は、ノブを含み、第1の位置において、回転可能シャフト32を実質的に直立またはライディング位置にロックし、第2の位置において、回転可能シャフト132が本体120の長手方向軸と実質的に平行になるように、回転可能シャフト132と本体120の間の枢動接続部174回りに回転可能シャフトが枢動することができる。例えば、解放機構172は、回転可能シャフト132をロックするために第1の方向に回転することができ、回転可能シャフト132を解放するために第1の方向とは反対の第2の方向に回転して、回転可能シャフト132を枢動接続部174回りに枢動させることができる。
【0035】
いくつかの実施形態では、後部駆動アセンブリ180は、ギアセットを少なくとも部分的に囲むことができるギアボックスハウジング187を含む。ギアボックスハウジング187は、スクーター110の後部デッキまたは本体の主要構造の一部であってもよい。ギアセット189の一部は、ギアボックスサイドピース192によって外側を囲むことができる。図示のように、サイドピース192はステップ付き構成を含むことができる。例えば、ステップ付き構成は、第1の部分192aおよび第2の部分192bを含むことができる。図示の構成に示すように、第1の部分192aは実質的に平坦であり、第2の部分192bは、第1の部分192aから外側に突出し、第1の部分192aから横方向にオフセットされたステップ部分を含む。ステップ部分は、モーターに少なくとも部分的に隣接して配置することができ、第1の部分192aの一部分を延ばすことができる。サイドピース192は、冷却のために周囲からモーター193への空気の流れを可能にするような、1つ以上の開口部191を含むことができる。開口部191は、第1の部分192aと第2の部分192bとの間に配置され、モーター193の端部を少なくとも部分的に取り囲んで、冷却のために空気流がモーター193に直接接触することを可能にする。
【0036】
いくつかの実施形態では、後部駆動アセンブリ180は、摩耗などのために後輪が修理または交換を必要とする場合に、後輪130へのアクセスを提供するために取り外し可能なサイドピース190を含む。サイドピース190は、後部駆動アセンブリ180の少なくとも一部を取り囲むように後部駆動アセンブリ180に接続することができ、ギアボックスハウジング187をその間に延ばして、サイドピース192に対向して配置することができる。図示の実施形態に示すように、サイドピース190は実質的に平坦であってもよい。
【0037】
同様に示されているように、モーター193は、略筒形ケーシング197のような保護シェル内に収容することができる。いくつかの実施形態では、サイドピース190およびケーシング197は、単一のおよび/または一体のユニットを形成する。他の実施形態では、ケーシング197は、サイドピース190から分離されている。いくつかの実施形態では、ケーシング197は、モーター193の一部として形成され、冷却のために周囲からモーター193への空気の流れを可能にする1つ以上の開口部を含む。
【0038】
特定の用語
「上」、「下」、「水平」、「垂直」、「縦」、「横」および「端」などの本明細書で使用される用語の用語は、図示の実施形態の文脈で使用される。しかし、本開示は図示の方向に限定されるべきではない。実際、他の方向も可能であり、本開示の範囲内である。直径や半径などの本明細書で使用する円形状に関する用語は、完全な円形構造を必要としないことを理解すべきであり、むしろ、側面から側面まで測定できる断面領域を有する任意の適切な構造に適用すべきである。「円形」、「円筒形」、「半円形」、「半円筒形」などの一般的な形に関する用語や関連する用語や類似の用語は、円や円柱などの数学的定義に厳密に従う必要はなく、合理的に近い近似である構造を包含することができる。
【0039】
特に断らない限り、または使用されている文脈内で他の意味で理解されない限り、「can」、「could」、「might」または「may」などの条件付き言語は、一般に、特定の実施形態が、特定の特徴、要素、および/またはステップを含む、または含まないことを伝えることを意図している。したがって、このような条件付き言語は、特徴、要素、および/またはステップが、1つまたは複数の実施形態のために何らかの形で必要とされることを一般に意味するものではない。
【0040】
「少なくとも1つのX、Y、およびZ」という語句のような結合語は、特に断りのない限り、項目、用語などがX、Y、Zのいずれかであることを伝える一般的な文脈で理解される。したがって、そのような結合語は、特定の実施形態がXの少なくとも1つ、Yの少なくとも1つ、およびZの少なくとも1つの存在を必要とすることを一般に暗示することを意図しない。
【0041】
本明細書で使用する「約」、「約」および「実質的に」という用語は、依然として所望の機能を果たし、または所望の結果を達成する記載量に近い量を表す。例えば、いくつかの実施形態では、「約」、「約」および「実質的に」という用語は、記載量の10%以下の量を意味し得る。本明細書で使用される「略」という用語は、主として特定の価値、量、または特性を含むかまたは含む傾向にある価値、量または特性を表す。一例として、特定の実施形態では、用語「略平行」は、真の平行から20度以下離れるものを指すことができる。
【0042】
特に明記しない限り、「a」または「an」などの冠詞は、一般に、1つ以上の記載された項目を含むと解釈すべきである。したがって、「~ように構成された装置」などの語句は、1つまたは複数の記載された装置を含むことが意図されている。このような1つまたは複数の記載された装置は、記載された事項を実行するように集合的に構成することもできる。例えば、「記述A、B、およびCを実行するように構成されたプロセッサ」は、記述BおよびCを実行するように構成された第2のプロセッサと共に動作する記述Aを実行するように構成された第1のプロセッサを含むことができる。
【0043】
「備える」、「含む」、「有する」などの用語は同義語であり、包括的に、開放的に使用され、追加の要素、特徴、動作、動作などを排除しない。同様に、「ある」、「いくつかの」などの用語は同義語であり、開放的に使用される。また、「または」という用語は、包括的な意味で(かつ排他的な意味ではなく)使用されるので、たとえば要素のリストを接続するために使用される場合、「または」という用語は、リスト内の要素の1つ、いくつかまたはすべてを意味する。
【0044】
全体として、特許請求の範囲の用語は、特許請求の範囲で使用される言語に基づいて広く解釈されるべきである。特許請求の範囲の言葉は、本開示で図示および説明される非排他的な実施形態および実施例に限定されず、または出願の遂行中に論議される。
【0045】
概要
本発明は特定の実施形態および実施例の文脈で開示されているが、本開示は具体的に開示された実施形態を超えて本発明の他の代替実施形態および/または使用、および自明の改変およびその等価物に及ぶことは当業者には理解されるだろう。特に、本システムおよび方法は特定の実施形態の文脈で記載されているが、当業者であれば、本開示に照らして、システムおよび方法の特定の利点、特徴および態様を多くは上記に述べた様々な他の方法で実現できることは理解されるだろう。開示された実施形態の様々な特徴および態様は、コンベアの様々なモードを形成するために、互いに組み合わせることができ、または互いに置き換えることができる。本開示の範囲は、本明細書に記載された特定の開示された実施形態によって限定されるべきではない。
【0046】
さらに、記載された本発明の様々な態様および特徴は、別々に実施され、一緒に結合され、または互いに置換され得、特徴および態様の様々な組み合わせおよび部分的組合せが作成され得、これらは依然として本発明の範囲内に含まれ得る。別個の実施形態の文脈で本開示に記載されている特定の機能は、単一実装で組み合わせて実装することもできる。逆に、単一実装の文脈で説明されているさまざまな機能は、複数の実装で個別に、または適切な部分的組み合わせで実装することもできる。特徴は、特定の組み合わせで作用するものとして上に説明されているが、請求された組み合わせからの1つ以上の特徴は、場合によっては、組み合わせから切り取られてもよく、その組み合わせは、任意の部分的組み合わせまたは任意の部分的組み合せの変形として主張され得る。
【0047】
さらに、操作は図面に示されているか、または明細書に特定の順序で記載されているが、このような操作は、望ましい結果を達成するために、示された特定の順序で、または順番に実行される必要はない。図示されていないか説明されていない他の操作は、例の方法とプロセスに組み込むことができる。例えば、1つ以上の追加操作は、記述された操作の前、後、同時、またはいずれかの間に実行できる。さらに、他の実装では、操作を再構成したり並べ替えたりすることができる。また、上述の実施形態における様々なシステム構成要素の分離は、すべての実施形態においてそのような分離を必要とするものとして理解されるべきではなく、記載された構成要素およびシステムは、一般に、単一の製品内に一体化されるか、複数の製品内に包含されると理解されるべきである。さらに、他の実装もこの開示の範囲内にある。
【0048】
いくつかの実施形態は、添付の図面に関連して説明されている。図は一定の縮尺で描かれているが、図示されている以外の寸法および比率が意図されており、開示された発明の範囲内にあるので、このような縮尺は限定的ではない。距離、角度などは単なる例示であり、図示の装置の実際の寸法およびレイアウトとの正確な関係を必ずしも担うものではない。構成要素の追加、削除、および/または再配置が可能である。さらに、様々な実施形態に関連する任意の特定の特徴、態様、方法、特性、特性、品質、属性、要素などの本明細書の開示は、本明細書に記載される他のすべての実施形態において使用することができる。さらに、本明細書に記載の方法は、列挙したステップを実行するのに適した任意のデバイスを使用して実施することができる。
【0049】
要約すると、スクーターのような個人移動装置の様々な実施形態および例が開示されている。これらの実施形態および実施例に関連してデバイスを開示してきたが、本開示は、具体的に開示された実施形態を超えて、実施形態の他の代替実施形態および/または他の用途、ならびにその特定の修正および均等物に及ぶものである。本開示は、開示された実施形態の様々な特徴および態様を互いに組み合わせるか、またはそれらを置き換えることができることを明白に意図している。したがって、本開示の範囲は、上記の特定の実施形態によって限定されるべきではなく、以下の特許請求の範囲を公正に読むことによってのみ決定されるべきである。
【符号の説明】
【0050】
10 スクーター
20 本体
21 バッテリ
22 バッテリハウジング
23 中間接続ピース
24 ハンドルバーアセンブリ
25 コントローラ
26 無線スロットルリモートアセンブリ
28 前輪
30 後輪
31 フォーク
32 回転可能シャフト
34 支持面
60 ボタンスロットル
62 ボタン
64 ディスプレイ
70 折り畳みアセンブリ
72 解放機構
74 枢動接続部
80 後部駆動アセンブリ
81,83,85 軸受
82 軸受コネクタ
84 歯車
84a フランジ
84b 凹部
86 受容領域
87 ギアボックスハウジング
88 後輪軸
89 ギアセット
90 サイドピース
91 カバーピース
92 ギアボックスサイドピース
93 電動モーター
95 歯車
96 ブレーキ機構
97 ケーシング
【外国語明細書】