(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022107984
(43)【公開日】2022-07-25
(54)【発明の名称】リチウムイオン組電池
(51)【国際特許分類】
H01M 10/658 20140101AFI20220715BHJP
H01M 50/20 20210101ALI20220715BHJP
H01M 10/647 20140101ALI20220715BHJP
【FI】
H01M10/658
H01M2/10 S
H01M10/647
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021002729
(22)【出願日】2021-01-12
(71)【出願人】
【識別番号】503233130
【氏名又は名称】株式会社アイテック
(72)【発明者】
【氏名】小泉和也
【テーマコード(参考)】
5H031
5H040
【Fターム(参考)】
5H031AA09
5H031KK02
5H040AA03
5H040AA06
5H040AA27
5H040AY06
(57)【要約】
【課題】
解決すべき課題は、断熱材としてマイカを使用したのではリチウムイオン組電池を安価に製造できないという点である。
【解決手段】
短繊維グラスウールにフェノール樹脂を含侵させ賦形した断熱材を複数のリチウムイオン電池セル間に挟むことにより前記課題を解決した。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
短繊維グラスウールにフェノール樹脂を含侵させ賦形した断熱材を複数のリチウムイオン電池セル間に挟んであることを特徴とするリチウムイオン組電池
【請求項2】
請求項1におけるフェノール樹脂が熱硬化性樹脂であることを特徴とするリチウムイオン組電池
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リチウムイオン組電池に関する。
【背景技術】
【0002】
リチウムイオン組電池に関する従来技術としては特許文献1に開示されているようなものがある。
【0003】
しかし、従来技術では断熱材としてマイカを使用しているのであるから
【0004】
特許文献1に開示されているような方法ではリチウムイオン組電池を安価に製造できないという欠点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
解決しようとする課題は、断熱材としてマイカを使用したのではリチウムイオン組電池を安価に製造できないという点である。本発明は上記の点を解決するためになされた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を果たすため本発明は、短繊維グラスウールにフェノール樹脂を含侵させ,
賦形した断熱材を複数のリチウムイオン電池セル間に挟んであることを最も主要な特徴とする。
【0008】
また、上記フェノール樹脂が熱硬化性樹脂であることを第2の主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、断熱材としてマイカを使用することに比べ、リチウムイオン組電池を安価に製造できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【発明を実施するための形態】
【0011】
安価なリチウムイオン組電池を得るという目的を、短繊維グラスウールにフェノール樹脂を含侵させ賦形させた断熱材を複数のリチウムイオン電池セル間に挟むことによって実現した。
【実施例0012】
本発明の構成を発明の実施の形態に基づいて説明すると次の通りである。
図1は、本発明の1実施例を示す斜視図である。1は断熱材、2はリチウムイオン電池、3はリチウムイオン組電池である。
【0013】
【0014】
次に本発明の該断熱材1の製造方法を説明する。短繊維グラスウールにフェノール樹脂を含侵させ、熱間プレス(図示せず)にて賦形、硬化させ離型する。
【0015】
この該断熱材1を複数の該リチウムイオン電池セル2間に挟み該リチウムイオン組電池3として供する。
【0016】
尚、上記フェノール樹脂はこれに限るものではなく、ユリア樹脂、メラミン樹脂等、熱硬化性樹脂であれば何でもよい。
【0017】
以上実施例に述べたように本発明によれば、短繊維グラスウールにフェノール樹脂を含侵させ賦形した断熱材を複数のリチウムイオン電池セル間に挟むことにより、断熱材としてマイカを使用することに比べ、リチウムイオン組電池を安価に製造できるという効果がある。