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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022108075
(43)【公開日】2022-07-25
(54)【発明の名称】鏡開き用酒容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 75/58 20060101AFI20220715BHJP
   B65D 77/04 20060101ALI20220715BHJP
   B65D 85/72 20060101ALI20220715BHJP
   B65D 5/02 20060101ALI20220715BHJP
【FI】
B65D75/58
B65D77/04 A
B65D77/04 C
B65D85/72 200
B65D5/02 L
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021002898
(22)【出願日】2021-01-12
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和2年12月23日 後藤 秀一に販売 令和2年12月25日 梅野屋商店に販売 令和2年12月25日 田野屋酒販株式会社に販売 令和2年12月25日 カクヤス歌舞伎町2丁目SS店に販売 令和2年12月28日 カクヤス新宿SS店に販売 令和2年12月28日 西伊豆 今宵に販売 令和2年12月28日 株式会社TKP レクトーレ熱海小嵐に販売 令和2年12月28日 Wan’s Resort 城ヶ崎海岸に販売 令和2年12月29日 静鉄ホテルプレジオに販売 令和2年12月29日 株式会社サカツコーポレーション 浜松支店に販売 令和2年12月29日 浜松いわた信用金庫 於呂支店に販売
(71)【出願人】
【識別番号】591149584
【氏名又は名称】花の舞酒造株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】特許業務法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高田 謙之丞
【テーマコード(参考)】
3E035
3E060
3E067
【Fターム(参考)】
3E035AA03
3E035AB06
3E035BA01
3E035BA06
3E035BB01
3E035BC01
3E035BC02
3E035BC03
3E035CA01
3E035CA06
3E060AA03
3E060AB05
3E060BA04
3E060BC02
3E060CC14
3E060CC17
3E060CC18
3E060DA05
3E060EA13
3E067AA22
3E067AB26
3E067AC03
3E067AC14
3E067BA01A
3E067BA01B
3E067BA01C
3E067BB01C
3E067BB02C
3E067BB11C
3E067BB14B
3E067BB14C
3E067BC03B
3E067BC03C
3E067BC07C
3E067EA17
3E067EB03
3E067EB05
3E067EB15
3E067EB27
3E067EC36
3E067ED02
3E067ED14
3E067EE59
3E067FA04
3E067FC01
(57)【要約】
【課題】鏡開きのイベントを簡易に、かつ衛生管理上、優れた形態で行うことを課題とする。
【解決手段】少なくとも一つの仕切板のうちの最上位の仕切板と蓋板との間の最上位の室は、酒入り容器が載置されていない室として構成されると共に、蓋板が木槌で叩きつけられた際に、最上位の仕切板よりも下方に収容された酒入り容器が損傷しない高さになるように構成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に収容された酒入り容器を取り出し可能な大きさに形成された上部開口を有する胴部と、
前記胴部内に収容される複数の酒入り容器であって、一段の酒入れ容器群又は一段の酒入れ容器群を二段以上積み重ねられてなる複数の酒入れ容器と、
前記胴部の下部に設けられ、前記一段の酒入り容器群が載置される底板と、
前記胴部の上端周縁部に載置されて前記上部開口を閉塞する蓋板と、
前記胴部内の最上位の酒入れ容器群と前記蓋板との間の最上位の空間は、前記蓋板が木槌又は木槌の模型で叩きつけられた際に、前記胴部内に収容された酒入り容器が損傷しない高さになるように構成されている、
鏡開き用酒容器。
【請求項2】
前記胴部の上端周縁部に載置されて前記上部開口を閉塞すると共に、木槌の叩きつけに応じて分離が可能若しくは折り曲げが可能に構成された蓋板と、
前記底板よりも上方に設けられた少なくとも一つの仕切板であって、下側の酒入り容器群の上に置かれ、当該下側の酒入り容器群が載置された室と上側の室とを仕切る少なくとも一つの仕切板と、
を備え、
前記少なくとも一つの仕切板のうちの最上位の仕切板と前記蓋板との間の最上位の室は、酒入り容器が載置されていない室として構成されると共に、前記蓋板が木槌で叩きつけられた際に、前記最上位の仕切板よりも下方に収容された酒入り容器が損傷しない高さになるように構成されている、
請求項1に記載の鏡開き用酒容器。
【請求項3】
前記底板は、前記底板に載置された酒入り容器を容易に取り出すことができるように前記蓋板から所定距離下方に設けられている、
請求項2に記載の鏡開き用酒容器。
【請求項4】
前記仕切板は2つ設けられ、酒入り容器群が載置された室が上下2室設けられている、
請求項2又は3に記載の鏡開き用酒容器。
【請求項5】
前記胴部、前記底板、前記仕切板は、紙製である、
請求項2乃至4のいずれか一項に記載の鏡開き用酒容器。
【請求項6】
前記胴部内に設けられ、前記酒入り容器が挿通され、当該酒入り容器の側方を支持する孔が複数形成された上面部と、当該上面部を下方から支持する側面部とを含んで構成される支持台を備えた、
請求項1に記載の鏡開き用酒容器。
【請求項7】
前記胴部の上端に連設され前記上部開口を閉塞する天板と、
前記胴部内の最上位の酒入れ容器群と前記天板との間の最上位の空間には、前記蓋板、前記木槌又は前記木槌の模型及び立札が厚み方向に積み重ねられて収容される、
請求項6に記載の鏡開き用酒容器。
【請求項8】
前記胴部、前記底板、前記支持台、前記蓋板及び前記天板は、上面からみて正六角形に形成されており、
前記胴部内の最上位の酒入れ容器群と前記天板との間の最上位の空間には、
前記蓋板の角部が、前記胴部の内側の角部によって支持されるように、当該蓋板が収容され、
前記木槌又は前記木槌の模型の柄部の一端及び頭部がそれぞれ、前記胴部の内側の対角線上の両角部によって支持されるように、当該木槌又は前記木槌の模型蓋板が収容され、
前記立札の長手方向の一端及び他端がそれぞれ、前記胴部の内側の対角線上の両角部によって支持されるように、当該立札が収容されている、
請求項7に記載の鏡開き用酒容器。
【請求項9】
前記胴部、前記底板、前記支持台、前記蓋板、前記天板、前記木槌の模型及び前記立札は、紙製である、
請求項7又は8に記載の鏡開き用酒容器。
【請求項10】
前記胴部、前記底板及び前記天板は、ダンボール又は厚紙が折り曲げられて、前記天板が開閉自在の箱体に組み立てられてなるものであり、
前記支持台及び前記木槌の模型は、ダンボール又は厚紙が折り曲げられて、組み立てられてなるものであり、
前記蓋板及び前記立札はそれぞれ、ダンボール又は厚紙からなり、
前記蓋板には、放射状に複数の折線が形成されている、
請求項9に記載の鏡開き用酒容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鏡開き用酒容器に関する。
【背景技術】
【0002】
樽酒の鏡蓋を木槌で叩き樽酒を開封して、樽から柄杓で中に入っている日本酒をすくって枡に注ぎ、参加者に振る舞うといった一連の鏡開きのイベントは、従来より祝事等の折りに行われている。
【0003】
しかし、従来の鏡開きのイベントは、樽の中に日本酒が直かに入っている樽酒を使用しているため、参加者への酒の提供、後片付け等に多大な手間と時間を要する。また樽から柄杓で樽の中に入っている日本酒をすくって枡に注ぎ、参加者に振る舞うといった行為は、ウイルスなどの感染を抑制する上で望ましくない。このため近年、衛生管理上、こうした行為を回避したいとの要請がある。
【0004】
下記特許文献1には、樽酒の鏡蓋を木槌で叩きつけた際に蓋板を鏡開き状態にすることができる樽酒の構造に関する発明が記載されている。
【0005】
下記特許文献2には、鏡蓋の中に打撃に連動してクラッカーを作動させるという樽酒の構造に関する発明が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第4101127号公報
【特許文献2】特許第4709572号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、樽内に酒が直に入っており、樽内の日本酒をすくって参加者に振る舞う必要がある従来の樽酒を用いた場合と比較して、簡易に、かつ衛生管理上、優れた形態で鏡開きのイベントを行うことができる鏡開き用酒容器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の態様は、内部に収容された酒入り容器を取り出し可能な大きさに形成された上部開口を有する胴部と、前記胴部内に収容される複数の酒入り容器であって、一段の酒入れ容器群又は一段の酒入れ容器群を二段以上積み重ねられてなる複数の酒入れ容器と、前記胴部の下部に設けられ、前記一段の酒入り容器群が載置される底板と、前記胴部の上端周縁部に載置されて前記上部開口を閉塞する蓋板と、前記胴部内の最上位の酒入れ容器群と前記蓋板との間の最上位の空間は、前記蓋板が木槌又は木槌の模型で叩きつけられた際に、前記胴部内に収容された酒入り容器が損傷しない高さになるように構成されている、鏡開き用酒容器である。
【0009】
第2の態様は、第1の態様において、前記胴部の上端周縁部に載置されて前記上部開口を閉塞すると共に、木槌の叩きつけに応じて分離が可能若しくは折り曲げが可能に構成された蓋板と、前記底板よりも上方に設けられた少なくとも一つの仕切板であって、下側の酒入り容器群の上に置かれ、当該下側の酒入り容器群が載置された室と上側の室とを仕切る少なくとも一つの仕切板と、を備え、前記少なくとも一つの仕切板のうちの最上位の仕切板と前記蓋板との間の最上位の室は、酒入り容器が載置されていない室として構成されると共に、前記蓋板が前記木槌で叩きつけられた際に、前記最上位の仕切板よりも下方に収容された酒入り容器が損傷しない高さになるように構成されている、鏡開き用酒容器である。
【0010】
第3の態様は、第2の態様において、前記底板は、前記底板に載置された酒入り容器を容易に取り出すことができるように前記蓋板から所定距離下方に設けられている、鏡開き用酒容器である。
【0011】
第4の態様は、第2の態様又は第3の態様において、前記仕切板は2つ設けられ、酒入り容器群が載置された室が上下2室設けられている、鏡開き用酒容器である。
【0012】
第5の態様は、第2の態様乃至第4の態様において、前記胴部、前記底板、前記仕切板は、紙製である、鏡開き用酒容器である。
【0013】
第6の態様は、第1の態様において、前記胴部内に設けられ、前記酒入り容器が挿通され、当該酒入り容器の側方を支持する孔が複数形成された上面部と、当該上面部を下方から支持する側面部とを含んで構成される支持台を備えた、鏡開き用酒容器である。
【0014】
第7の態様は、第6の態様において、前記胴部の上端に連設され前記上部開口を閉塞する天板と、前記胴部内の最上位の酒入れ容器群と前記天板との間の最上位の空間には、前記蓋板、前記木槌又は前記木槌の模型及び立札が厚み方向に積み重ねされて収容される、鏡開き用酒容器である。
【0015】
第8の態様は、第7の態様において、前記胴部、前記底板、前記支持台、前記蓋板及び前記天板は、上面からみて正六角形に形成されており、前記胴部内の最上位の酒入れ容器群と前記天板との間の最上位の空間には、前記蓋板の角部が、前記胴部の内側の角部によって支持されるように、当該蓋板が収容され、前記木槌又は前記木槌の模型の柄部の一端及び頭部がそれぞれ、前記胴部の内側の対角線上の両角部によって支持されるように、当該木槌又は前記木槌の模型蓋板が収容され、前記立札の長手方向の一端及び他端がそれぞれ、前記胴部の内側の対角線上の両角部によって支持されるように、当該立札が収容されている、鏡開き用酒容器である。
【0016】
第9の態様は、第7の態様又は第8の態様において、前記胴部、前記底板、前記蓋板、前記天板、前記木槌の模型及び前記立札は、紙製である、鏡開き用酒容器である。
【0017】
第10の態様は、第9の態様において、前記胴部、前記底板及び前記天板は、ダンボール又は厚紙が折り曲げられて、前記天板が開閉自在の箱体に組み立てられてなるものであり、
【0018】
前記支持台及び前記木槌の模型は、ダンボール又は厚紙が折り曲げられて、組み立てられてなるものであり、前記蓋板及び前記立札はそれぞれ、ダンボール又は厚紙からなり、前記蓋板には、放射状に複数の折線が形成されている、鏡開き用酒容器である。
【発明の効果】
【0019】
第1の態様によれば、蓋板を木槌又は木槌の模型で叩きつけたとしても、鏡開き用酒容器の内部に収容された酒入り容器を損傷なく取り出して、参加者に配布することができる。このため従来の樽酒を用いた場合と比較して、手間と時間を要することなく簡易に、かつ衛生管理上、優れた形態で鏡開きのイベントを行うことができる。
【0020】
第3の態様によれば、鏡開き用酒容器の底から酒入り容器を容易に取り出して参加者に迅速に配布することができる。
【0021】
第6の態様によれば、鏡開き用酒容器内に、複数の酒入れ容器を安定した状態で収容することができる。
【0022】
第7の態様によれば、鏡開き用酒容器内に、複数の酒入れ容器と共に、蓋板、木槌又は木槌の模型及び立札といった鏡開きに必要な用具を厚み方向に積み重ねされて収容することができる。
【0023】
第8の態様によれば、鏡開き用酒容器内に、蓋板、木槌又は木槌の模型及び立札を安定した状態で収容することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1図1は、第1実施形態の鏡開き用酒容器の断面構造を示す断面図である。
図2図2は、第1実施形態の鏡開き用酒容器1の各構成要素を示す斜視図である。
図3図3(A)、(B)、(C)は、蓋板の構成例を示す図である。
図4図4は、第2実施形態の鏡開き用酒容器の展開状態を示す図で、胴部、底板、天板の展開図である。
図5図5は、第2実施形態の鏡開き用酒容器の展開状態を示す図で、支持台の展開図である。
図6図6(A)、(B)は、第2実施形態の鏡開き用酒容器の展開状態を示す図で、木槌の模型の展開図で、6(A)は、柄部を示し、図6(B)は、頭部を示す図である。蓋板の構成例を示す図である。
図7図7は、第2実施形態の鏡開き用酒容器の展開状態を示す図で、蓋板の展開図である。
図8図8は、第2実施形態の鏡開き用酒容器の展開状態を示す図で、立札の展開図である。
図9図9は、底板が組み立てられた状態を示す図で、鏡開き用酒容器の底面図である。
図10図10は、天板の閉状態を示す図で、鏡開き用酒容器の斜視図である。
図11図11は、立札の舌片部が、鏡開き用酒容器のスリットに挿入された状態を示す図で、鏡開き用酒容器の斜視図である。
図12図12(A)は、鏡開き用酒容器2内の酒入れ容器の上に、蓋板、立札、木槌の模型が積み重ねられて収容されている状態を示す図で、鏡開き用酒容器の斜視図であり、図12(B)は、鏡開き用酒容器内で立札が支持されている状態を示す部分上面図である。
図13図13は、鏡開き用酒容器内で、複数(5本)の酒入れ容器が支持台によって支持された状態で収容されている様子を示す図で、鏡開き用酒容器の斜視図である。
図14図14は、胴部の上端周縁部に、蓋板が載置された状態で、木槌の模型の頭部で蓋板を叩きつけた様子を示す図で、鏡開き用酒容器の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照して本発明に係る鏡開き用酒容器の第1実施形態について説明する。
【0026】
(第1実施形態)
【0027】
(鏡開き用酒容器の構造)
【0028】
図1は、第1実施形態の鏡開き用酒容器1の断面構造を示す断面図である。
【0029】
図2は、第1実施形態の鏡開き用酒容器1の各構成要素を示す斜視図である。
【0030】
鏡開き用酒容器1は、大きくは、円筒形状に形成された胴部100と、胴部100の上端に載置される蓋板200と、胴部100の内側に外周が接合された底板300と、底板300よりも胴部100の下方にあって胴部100の下端に外周が接合された下底板700と、胴部100の内部に配置される仕切板400(仕切板410、最上位の仕切板420)と、胴部100の外側に取り付けられた太縄510及び細縄520とを含んで構成される。
【0031】
鏡開き用酒容器1の内部は、酒入り容器群600Aが載置された下部室1Aと、酒入り容器群600Bが載置された上部室1Bと、酒入り容器600が載置されていない最上位の室1Cとを含んで構成されている。
【0032】
酒入り容器600は、一合程度の日本酒が収容された容器であり、例えば市販のカップ酒を酒入り容器600として使用することができる。酒入り容器600は、プラスチック又はガラスなどで構成された本体容器と、金属製あるいは樹脂製などの蓋から構成されている。酒入り容器群600A、600Bはそれぞれ、多数本(例えば40本)の酒入り容器600の群である。底板300又は仕切板410上に立設された酒入り容器600が隣接配置されて酒入り容器群600A又は600Bが構成される。
【0033】
胴部100、底板300、下底板700、仕切板400は、例えば紙製である。蓋板200は、紙製であっても木製であってもよい。胴部100は、例えばファイバードラム原紙を平巻き、積層、接着することで製造される。底板300、下底板700、仕切板400は、例えば貼り合わせ板紙を使用して製造される。蓋板200に紙を用いるときは、例えばファイバードラム原紙を積層して製造する。蓋板200に木を用いるときは、例えば杉板、ベニヤ板などを使用する。なおファイバードラム原紙はクラフト紙からなる長尺のライナー紙である。強度の高い紙であれば他の材料に代替可能である。
【0034】
胴部100、底板300、下底板700は一体となるように互いに接合される。接合には接着剤を用いた接着又はミシン糸による縫い合わせを用いることができる。
【0035】
胴部100の外側には、表装紙130が貼着される。表装紙130には、例えば、酒入り容器600に入っている酒の名称(登録商標)、その酒の製造会社、その酒のイメージを表現した図形、模様などが印刷されている。胴部100の外側の左右にはそれぞれ太縄510が、その長手方向が胴部100の上下方向となるように取り付けられている。
【0036】
胴部100の外側の上下にはそれぞれ細縄520が、その長手方向が胴部100の周方向となるように取り付けられている。太縄510と、細縄520は、樹脂又は藁素材で構成されている。太縄510と、細縄520は、例えば結束バンドを用いて胴部100に取り付けられている。
【0037】
胴部100は、内部に収容された酒入り容器600を取り出し可能な大きさに形成された上部開口110を有している。
【0038】
蓋板200は、胴部100の外径と同径若しくは略同径となるように構成された円形の板部材である。蓋板200は、胴部100の上端周縁部120に載置されて上部開口120を閉塞する。また蓋板200は、図示しない木槌の叩きつけに応じて分離が可能若しくは折り曲げが可能に構成されている。
【0039】
図3(A)、(B)、(C)は、蓋板200の構成例を示す。図3(A)、(B)は、蓋板200の上面図で、図3(C)は、蓋板200の断面図である。
【0040】
図3(A)は、蓋板200が、分割線又は折曲げ線が横断平行線となっている上弦月形状部材210、230、略長方形状の部材220で構成された例を示す。図3(B)は、蓋板200が、分割線又は折曲げ線が半径方向に沿った線となっている扇形状の各部材210、220、230で構成された例を示す。図3(C)は、蓋板200を容易に折り曲げ可能とするために、断面がV字にカットされた切込みが形成された例を示す。なお、蓋板200を容易に折り曲げ可能とする手段は任意である。
【0041】
また完全に分離した蓋板200の各部材210、220、230を、胴部100の上端周縁部120に載置してもよい。この場合蓋板200の各部材210、220、230の対抗端面同士を磁力によって吸着させるように構成してもよい。
【0042】
底板300は、胴部100の下部に設けられ、底板300の上面に酒入り容器群600Aが載置される。
【0043】
仕切板410は、底板300よりも上方に設けられ、下側の酒入り容器群600Aの上に置かれる。仕切板410は、下側の酒入り容器群600Aが載置された下部室1Aと上部室1Bとを仕切る。仕切板410の上面に酒入り容器群600Bが載置される。
【0044】
最上位の仕切板420は、仕切板410よりも上方に設けられ、下側の酒入り容器群600Bの上に置かれている。最上位の仕切板420は、下側の酒入り容器群600Bが載置された上部室1Bと最上位の室1Cとを仕切る。
【0045】
最上位の仕切板420と蓋板200との間の最上位の室1Cは、酒入り容器600が載置されていない空室として構成されている。最上位の室1Cは、蓋板200が図示しない木槌で叩きつけられた際に、最上位の仕切板1Cよりも下方に収容された酒入り容器群600B若しくは600Aを構成する酒入り容器600が損傷しない高さHになるように構成されている。
【0046】
ここで最上位の室1Cの高さHは、例えば内径400~600mmの胴部100の場合、140mm以上であることが望ましい。
【0047】
底板300は、底板300に載置された酒入り容器600を容易に取り出すことができるように蓋板200から所定距離Lだけ下方になるように、上げ底の態様で設けられている。
【0048】
ここで蓋板200から底板300までの距離Lは、300mm以下の範囲であることが望ましい。
【0049】
なお、実施形態では、仕切板400が2つ設けられ、酒入り容器群600A、600Bが載置された室が上下2室設けられている例を示したが、仕切板400としては少なくとも1つあればよい。仕切板400を1つ設けた場合には、酒入り容器群が載置された室が1室のみとなる。仕切板400を3つ以上設けた場合には、酒入容り器群が載置された室が3室以上となる。
【0050】
(鏡開き用酒容器を用いた鏡開きのイベントの例)
【0051】
鏡開き用酒容器1の製造者、販売者は、需要者に、鏡開き用酒容器1と、多数本の酒入容器600を別々の梱包にて納品する。なお、図1に示すように酒入り容器600が詰められた状態で鏡開き用酒容器1を納品してもよい。
【0052】
鏡開きのイベントの運営者は、鏡開き用酒容器1に、多数本の酒入容器600を収容して図1に示す状態にする。
【0053】
図2に示すように、まず底板300上に酒入容器群600Aを配置する。つぎに酒入容器群600Aの上に仕切板410を置く。つぎに仕切板410の上に酒入容器群600Bを置く。つぎに酒入容器群600Bの上に最上位の仕切板420を置く。つぎに胴部100の上に蓋板200を置く。
【0054】
鏡開きのイベントでは、図示しない木槌が蓋板200に叩きつけられる。これにより蓋板200が折り曲げ若しくは分離される。このように蓋板200を木槌で叩きつけ、蓋板200が折り曲げ若しくは分離されたとしても、蓋板200や木槌の衝撃が、鏡開き用酒容器1の内部に収容された酒入り容器600に伝わらず、酒入り容器600は損傷することがない。
【0055】
鏡開きのイベントの運営者は、鏡開き用酒容器1の内部に収容された酒入り容器600を損傷なく取り出して、参加者に配布することができる。鏡開き用酒容器1の底から酒入り容器600から取り出す際には、容易に酒入り容器600を取り出すことができる。このため参加者に迅速に酒入れ容器600を配布することができる。
【0056】
このため従来の樽酒を用いた鏡開きのイベントと比較して、手間と時間を要することなく簡易に、かつ衛生管理上、優れた形態で鏡開きのイベントを行うことができる。
【0057】
つぎに、図面を参照して本発明に係る鏡開き用酒容器の第2実施形態について説明する。
【0058】
(第2実施形態)
【0059】
(鏡開き用酒容器の構造)
【0060】
第2実施形態の鏡開き用酒容器2は、紙製であり、例えばダンボール又は厚紙を用いて組み立てられて構成される。
【0061】
図4乃至図8は、鏡開き用酒容器2の展開状態を示す。
【0062】
図4は、第2実施形態の鏡開き用酒容器2の展開状態を示す図で、胴部100、底板300、天板150の展開図である。
【0063】
図5は、第2実施形態の鏡開き用酒容器2の展開状態を示す図で、支持台450の展開図である。
【0064】
図6は、第2実施形態の鏡開き用酒容器2の展開状態を示す図で、木槌の模型800の展開図である。図6(A)は、柄部810を示し、図6(B)は、頭部820を示す。
【0065】
図7は、第2実施形態の鏡開き用酒容器2の展開状態を示す図で、蓋板200の展開図で、ある。
【0066】
図8は、第2実施形態の鏡開き用酒容器2の展開状態を示す図で、立札900の展開図で、ある。
【0067】
これら図4乃至図8において、実線は切取り線を示し、破線は、折線(罫線)を示す。折線には折り曲げを可能ならしめるための所定の加工が施されている。例えば、ミシン目状の切目の加工を施してもよい。
【0068】
一方、図9乃至図14は、鏡開き用酒容器2が組み立てられた状態を示す。
【0069】
図9は、底板300が組み立てられた状態を示す図で、鏡開き用酒容器2の底面図である。
【0070】
図10は、天板150の閉状態を示す図で、鏡開き用酒容器2の斜視図である。
【0071】
図11は、立札900の舌片部901が、鏡開き用酒容器2のスリット102に挿入された状態を示す図で、鏡開き用酒容器2の斜視図である。
【0072】
図12(A)は、鏡開き用酒容器2内の酒入れ容器600の上に、蓋板200、立札900、木槌の模型800が積み重ねられて収容されている状態を示す図で、鏡開き用酒容器2の斜視図である。図12(B)は、鏡開き用酒容器2内で立札900が支持されている状態を示す部分上面図である。
【0073】
図13は、鏡開き用酒容器2内で、複数(5本)の酒入れ容器600が支持台450によって支持された状態で収容されている様子を示す図で、鏡開き用酒容器2の斜視図である。
【0074】
図14は、胴部100の上端周縁部200に、蓋板200が載置された状態で、木槌の模型800の頭部820で蓋板200を叩きつけた様子を示す図で、鏡開き用酒容器2の斜視図である。
【0075】
これら図に示すように鏡開き用酒容器2の胴部100、底板300、支持台450の上面部460、蓋板200及び天板150は、上面からみて正六角形に形成されている。支持台450の上面部460、蓋板200の外径は,胴部100内の内径と同程度、天板150、底板300の外径は、胴部100の外径と同程度であることが望ましい。
【0076】
図4に示すように、胴部100、底板300及び天板150は、同図4に示す展開した状態から折り曲げられて、図10(天板150が閉状態)、図12(天板150が開状態)に示すように天板150が開閉自在の箱体に組み立てられる。
【0077】
胴部100には、例えば、酒入り容器600に入っている酒の名称(登録商標)、その酒の製造会社、その酒のイメージを表現した図形、模様などが印刷されている。また胴部100、天板150には、酒樽が縄によって締められたことを表現した図形、模様が印刷されている。
【0078】
図4に示すように、胴部100には、側端には、貼着部101が連設されている。図13に示すように、貼着部101を胴部100の他方の側端部内側に貼着することで、上面からみて正六角形の胴部100が形成される。
【0079】
図4に示すように、天板150は、胴部100に連設されている。胴部100に対して天板150を折り曲げる折線上には、図8に示す立札900の舌片部901が挿入されるスリット102が形成されている。
【0080】
図4に示すように、胴部100の上端の3つの辺にはそれぞれ、フラップとしての上端周縁部120が3つ形成されている。上端周縁部120は、胴部100の上端の1つの辺を挟んで設けられている。胴部100に対して上端周縁部120を折線に沿って内側に折り曲げることで(山折り)、図13図14に示すように、上端周縁部120が水平に配置され、上端周縁部120の上に、蓋板200を載置することが可能となる。
【0081】
図4に示すように、天板150の外周の2つの辺には、フラップとしての差込部151が2つ形成されている。差込部151は、2つの上端周縁部120によって挟まれている胴部100の上端の辺に対応して設けられている。
【0082】
したがって、天板150に対して差込部151を折線に沿って内側に折り曲げることで(山折り)、図13の矢印に示すように、差込部151を、2つの上端周縁部120によって挟まれた隙間に、差し込むことができる。これにより天板150によって胴部100の上部開口110を確実に閉塞することが可能となる。
【0083】
図4に示すように、底板300は、各底板部301、302、303、304、305、306からなる。胴部100の下端の各辺にはそれぞれ、底板部301、302、303、304、305、306が連設されている。胴部100に対して各底板部301、302、303、304、305、306を折線に沿って内側に折り曲げ、互いに重ね合わせることで(山折り)、図9に示すように、胴部100の底板300が形成される。
【0084】
図5に示すように、支持台450は、上面部460と、側面部470からなる。支持台450には、木目を表現した模様が印刷されている。支持台450は、同図5に示す展開した状態から折り曲げられて、組み立てられる。上面部460には、酒入り容器600が挿通され、酒入り容器600の側方を支持する孔461が複数(5個)形成されている。孔461は、上面部460の周方向に等間隔に形成されている。上面部460の外周の各辺にはそれぞれ、側面部470が連設されている。側面部470は、上面部460を下方から支持する。上面部460に対して側面部470を折線に沿って内側に折り曲げることで(山折り)、側面部470を上面部460の脚として機能させることができる。
【0085】
図13に示すように、胴部100内に、支持台460を配置し、各孔461にそれぞれ、酒入り容器600を挿通させることで、これら複数(5つ)の酒入り容器600それぞれの側方を、各容器が互いに干渉することなく、安定して支持することができる。これら複数(5つ)の酒入り容器600を酒入れ容器群600Cと称する。
【0086】
図13に示す状態で、蓋板200を、上端周縁部120に載置すると、図14に示す状態となる。このとき胴部100内の最上位の酒入れ容器群600Cと蓋板200との間の最上位の空間は、蓋板200が木槌の模型800で叩きつけられた際に、胴部100内に収容された酒入り容器600が損傷しない高さになるように構成されている。
【0087】
図6(A)、(B)に示すように、木槌の模型800は、柄部810と、頭部820からなる。木槌の模型800には、木槌の外観を表現した図形、模様が印刷されている。柄部810は、持ち手側の一端810Aと、頭部820側の他端810Bを両端とする長手部材である。同図6に示す展開した状態から折り曲げられることで、柄部810、頭部820がそれぞれ組み立てられる。頭部820に柄部810の他端810Bを貫通させ固定することで木槌の模型800が組み立てられる。
【0088】
図7に示すように、蓋板200は、折り曲げ可能に構成されている。蓋板200には、木目を表現した模様が印刷されている。蓋板200には、放射状に3つの折線200Aが形成されており、木槌の模型800の叩きつけによって、3つの各部210、220、230の境界の折線で折り曲げ可能となっている。なお、容易に折り曲げ可能とするために、3つの折線200Aを断面V字状に形成してもよい。また完全に分離した蓋板200の各部材210、220、230の端面同士を合わせた状態で、胴部100の上端周縁部120に載置してもよい。
【0089】
図8に示すように、立札900は、上側となる一端900Aと、下側となり、舌片部9001の側である他端900Bを両端とする長手部材である。立札900には、木目を表現した模様が印刷されている。図11に示すように、鏡開き用酒容器2の上端周縁に形成されたスリット102に、立札900の舌片部901を挿入することで、鏡開き用酒容器2の上に立札900を立設することが可能となる。
【0090】
図12(A)に示すように、胴部100内の最上位の酒入れ容器群600Cと、天板150(図12(A)において天板150を閉じた状態にする)との間の最上位の空間は、蓋板200、立札900、木槌の模型800が厚み方向に積み重ねされて収容される程度の高さに構成されている。
【0091】
また胴部100内の最上位の酒入れ容器群600Cと、閉じられた状態の天板150との間の最上位の空間には、蓋板200の角部が、胴部200の内側の角部によって支持されるように、蓋板200が収容される。また胴部100内の最上位の酒入れ容器群600Cと、閉じられた状態の天板150との間の最上位の空間には、木槌の模型800の柄部810の一端810A及び頭部820がそれぞれ、胴部100の内側の対角線上の両角部によって支持されるように、木槌の模型800が収容される。
【0092】
また図12(B)に示すように、胴部100内の最上位の酒入れ容器群600Cと、閉じられた状態の天板150との間の最上位の空間には、立札900の長手方向の一端900A及び他端900Bがそれぞれ、胴部100の内側の対角線上の両角部によって支持されるように、立札900が収容される。
【0093】
(鏡開き用酒容器を用いた鏡開きのイベントの例)
【0094】
(出荷時)
【0095】
鏡開き用酒容器2の製造者、販売者は、図10に示す天板150を閉じた状態で鏡開き用酒容器2を出荷する。鏡開き用酒容器2内には、図12図13に示すように、支持台450によって支持された5つの酒入り容器600、蓋板200、立札900、木槌の模型800が、積み重ねられた状態で収容されている。
【0096】
図13に示すように、5つの酒入り容器600は支持台450によって支持されているため、5つの酒入り容器600が流通過程で荷崩れを起こすことなく、鏡開き用酒容器2を需要者の元まで届けることができる。
【0097】
また図12(A)に示すように、5つの酒入れ容器600の上に、蓋板200、木槌の模型800及び立札900を収容することができるため、酒入れ容器600に加えて鏡開きに必要な用具も一緒に、需要者の元まで届けることができる。
【0098】
しかも、図12(A)、(B)に示すように、蓋板200、木槌の模型800及び立札900が、胴部100の内側の対角線上の両角部により支持されているため、蓋板200、木槌の模型800及び立札900が、流通過程で荷崩れを起こすことなく、鏡開き用酒容器2を需要者の元まで届けることができる。
【0099】
(開封)
【0100】
需要者、鏡開きのイベントの運営者は、図12(A)に示すように、鏡開き用酒容器2の天板150を開状態とする。そして鏡開き用酒容器2内に収容されている木槌の模型800、立札900、蓋板200を取り出す。
【0101】
木槌の模型800、立札900、蓋板200が取り出されると、図13に示すように、胴部100内は5つの酒入れ容器600からなる酒入れ容器群600Cが露出した状態となる。
【0102】
(立札の立設)
【0103】
鏡開き用酒容器2から取り出した立札900に、贈り主の名入れがなされる。そして、図11に示すように、鏡開き用酒容器2の上端周縁に形成されたスリット102に、立札900の舌片部901を挿入して、鏡開き用酒容器2の上に立札900を立設する。
【0104】
鏡開き用酒容器2に、名入れした立札900を立設することができるため、鏡開きのイベント時の演出効果を高めることができる。
【0105】
(鏡開き)
【0106】
鏡開き用酒容器2から取り出された蓋板200が、胴部100の上端周縁部120に載置される。
【0107】
需要者、鏡開きのイベントの運営者は、鏡開き用酒容器2から取り出された木槌の模型800の頭部820を蓋板200に叩きつける。これにより蓋板200が折り曲げられる。このように蓋板200が木槌の模型800で叩きつけられ、蓋板200が折り曲げられたとしても、蓋板200や木槌の模型800の衝撃が、鏡開き用酒容器2の内部に収容された酒入り容器600に伝わらず、酒入り容器600は損傷することがない。
【0108】
このため需要者、鏡開きのイベントの運営者は、鏡開き用酒容器2の内部に収容された酒入り容器600を損傷なく取り出して、イベントの参加者に配布することができる。
【0109】
このため第2実施形態も第1実施形態と同様に、従来の樽酒を用いた鏡開きのイベントと比較して、手間と時間を要することなく簡易に、かつ衛生管理上、優れた形態で鏡開きのイベントを行うことができる。
【0110】
なお、第2実施形態では、酒入れ容器600を除いた鏡開き用酒容器2の各構成要素を紙製としているが、他の材料に代替してもよい。酒入れ容器600を除いた鏡開き用酒容器2の構成要素の一部又は全部を木製、プラスチック等の樹脂に置換してもよい。木槌の模型800の代わりに木槌を使用する実施も可能である。
【0111】
第2実施形態では、一段の酒入れ容器群600Cを想定して説明した。しかし第1実施形態と同様にして、二段以上の酒入れ容器群を積み重ねて、胴部100内に収容してもよい。この場合第1実施形態と同様に上下の各酒入れ容器群を仕切板で仕切ってもよい。
【符号の説明】
【0112】
1 鏡開き用酒容器
2 鏡開き用酒容器
100 胴部
150 天板
200 蓋板
300 底板
400、410、420 仕切板
420 最上位の仕切板
450 支持台
1C 最上位の室
600A、600B 600C 酒入れ容器群
600 酒入り容器
800 木槌の模型
900 立札
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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