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▶ 後藤 和秋の特許一覧

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  • 特開-鉄道模型用回路基板 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022108233
(43)【公開日】2022-07-25
(54)【発明の名称】鉄道模型用回路基板
(51)【国際特許分類】
   H05B 45/30 20200101AFI20220715BHJP
   H05B 45/10 20200101ALI20220715BHJP
   A63H 19/20 20060101ALI20220715BHJP
【FI】
H05B45/30
H05B45/10
A63H19/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021026709
(22)【出願日】2021-01-12
(71)【出願人】
【識別番号】521075365
【氏名又は名称】後藤 和秋
(72)【発明者】
【氏名】後藤 和秋
【テーマコード(参考)】
2C150
3K273
【Fターム(参考)】
2C150AA05
2C150CA08
2C150DA16
2C150DG01
2C150DG13
2C150EB01
2C150FA15
3K273AA02
3K273BA03
3K273CA02
3K273CA22
3K273CA25
3K273FA07
3K273FA14
3K273FA27
3K273GA22
3K273HA14
(57)【要約】
【課題】 車体内外の照明のちらつきを防止するための鉄道模型用回路基板を提供する。
【解決手段】 車体内外の照明のちらつきを防止するための鉄道模型用回路基板において、レールより給電される端子と、前記端子からの電流が供給され、キャパシタ及び抵抗からなるスナバ回路と、発光素子と、前記スナバ回路と並列に接続され前記発光素子に対してノイズを吸収する為のRC回路と、所定の明るさに到達する為のキャパシタからなる常点灯回路を備えている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体内外の照明のちらつきを防止するための鉄道模型用回路基板において、レールより給電される端子と、前記端子からの電流が供給され、キャパシタ及び抵抗からなるスナバ回路と、発光素子と、前記発光素子に対してノイズを吸収する為のRC回路と、所定の明るさに到達する為のキャパシタからなる常点灯回路を備え、前記スナバ回路とRC回路を並列に接続することによって、前記発光素子のちらつきを防止することを特徴とする鉄道模型用回路基板。
【請求項2】
前記スナバ回路は、少なくとも1組以上を接続することを特徴とする請求項1記載の鉄道模型用回路基板。
【請求項3】
前記発光素子は、少なくとも車両の前方又は後方を照明することを特徴とする、請求項1または請求項2記載の鉄道模型用回路基板
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体内外の照明のちらつき(点滅)を防止するための鉄道模型用回路基板に関するものである。
【背景技術】
【0002】
スナバ回路を用いた鉄道模型用回路基板が、鉄道模型用として提案されている。しかしながら、スナバ回路では、モーターによるノイズ(逆起電力)を抑えることができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-25726
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
鉄道模型においての照明の電源は、当該の鉄道模型車両が走行する二本のレール(線路)を介して車輪から電源を供給されているが、上記レール及び車輪の汚れや腐食に起因する接触不良により上記照明がちらつく場合がある。特に動きながら給電しているので、上記接触不良による瞬時停電によりモーターの逆起電力が発生することで照明のちらつきが生じる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の目的は、鉄道模型用回路基板を提供することにある。
【0006】
上記の課題を解決する為の本発明は、車体内外の照明のちらつきを防止するための鉄道模型用回路基板において、レールより給電される端子と、前記端子からの電流が供給され、スナバ回路と、発光素子と、前記発光素子に対してノイズを吸収する為の、RC回路と、所定の明るさに到達する為のキャパシタからなる常点灯回路を備えている。なお、前記スナバ回路とRC回路を並列に接続することによって、前記発光素子のちらつきを防止することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明にかかる、鉄道模型用回路基板は、常点灯回路を入れることにより、通常の回路より低出力で明るく点灯する事ができる。また、RC回路を追加することにより、ノイズを除去しちらつきをなくすことができる。
さらに停車時に設定された明るさに到達するために、走行開始時から、最高速度まで明るさが一定の点灯となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】 本発明の鉄道模型用回路基板回路図を示す図である
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明を図1に沿って説明する。
本発明は、スナバ回路1と、発光素子2と、常点灯回路3と、RC回路4と、電流制限素子5と、逆電圧保護素子6を有している。
前記スナバ回路1は、キャパシタと抵抗の直列接続で構成され、前記常点灯回路3は、キャパシタで構成されている。また、前記RC回路4は、キャパシタと抵抗の並列接続から構成されている。前記発光素子2は、LED等の発光素子である。また、前記電流制限用素子5は、抵抗、定電流ダイオード等であり、また、前記逆電圧保護素子6は、ダイオードである。
【0010】
発明に関わる鉄道模型用回路基板は、端子10、11に、金属製の車輪を介して金属製のレールより電源が供給される。端子10、11に電源が供給されると、電流は端子11より並列に接続されているスナバ回路1と常点灯回路3と電流制限用素子5に分流され、電流制限用素子5を経て、発光素子2とRC回路4にさらに分流される。常点灯回路3と、RC回路4、発光素子2を通った電流は、合流し逆電圧保護素子6に流れ、スナバ回路1を経た電流と一緒に端子10に流れる。車体内外の照明のちらつきは、端子10、11に図示しないモーターが並列に接続され、瞬時停電により発生した逆起電力を、スナバ回路1とRC回路4で吸収する事で防止される。
【0011】
本実施の発光素子1個を基に説明をしたが、複数の発光素子を設ける場合は、常点灯回路3と、RC回路4と、電流制限素子5と、逆電圧保護素子6で構成した回路を、前方用に各々10、11に並列に接続し、後方用に各々極性を逆に11、10に並列に接続するようにすればよい。
【符号の説明】
【0015】
1 スナバ回路
2 発光素子
3 常点灯回路
4 RC回路
5 電流制限用素子
6 逆電圧保護素子
10 端子
11 端子
図1