(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022108244
(43)【公開日】2022-07-25
(54)【発明の名称】ストリーミングイベント効果調整機能を提供するサーバ及び方法
(51)【国際特許分類】
H04N 21/2343 20110101AFI20220715BHJP
H04N 21/24 20110101ALI20220715BHJP
G10K 15/02 20060101ALI20220715BHJP
【FI】
H04N21/2343
H04N21/24
G10K15/02
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021084494
(22)【出願日】2021-05-19
(31)【優先権主張番号】10-2021-0004001
(32)【優先日】2021-01-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】521216407
【氏名又は名称】トゥースライフ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100121603
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 元昭
(74)【代理人】
【識別番号】100141656
【弁理士】
【氏名又は名称】大田 英司
(74)【代理人】
【識別番号】100182888
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100196357
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 吉章
(74)【代理人】
【識別番号】100067747
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 良昭
(72)【発明者】
【氏名】チュ ヨンソン
(72)【発明者】
【氏名】ホン ウォンピョ
(72)【発明者】
【氏名】キム ジュウォン
【テーマコード(参考)】
5C164
5D208
【Fターム(参考)】
5C164FA06
5C164FA27
5C164MC04S
5C164PA31
5C164SA51S
5C164SB02P
5C164SB29S
5C164SB41P
5C164YA08
5C164YA11
5D208BA10
5D208BB01
5D208BB02
(57)【要約】
【課題】 ストリーミングイベント効果調整機能を提供するサーバ及び方法を提供すること。
【解決手段】 本発明の一実施形態によると、送受信機(transceiver)と、少なくとも一つのプロセッサと、前記少なくとも一つのプロセッサに動作可能に接続されて前記少なくとも一つのプロセッサが動作を実行するようにする少なくとも一つの命令語(instructions)を保存する少なくとも一つのメモリを含む後援サーバを公開し、前記動作は複数の後援者の端末からの後援金データの受信の有無に応じて対応するイベントを発生させる構成である。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
送受信機(transceiver)と、
少なくとも一つのプロセッサと、
前記少なくとも一つのプロセッサに動作可能に接続され、前記少なくとも一つのプロセッサが動作を実行するようにする少なくとも一つの命令語(instructions)を保存する少なくとも一つのメモリとを含み、前記動作は、
前記送受信機を介してストリーマーの端末からストリーミングコンテンツの提供のために、リアルタイムで第1送出画面を受信し、
前記送受信機を介して複数の後援者の端末から後援金データを受信し、ここで前記後援金データは前記複数の後援者の端末毎に設定された後援者ID(identification)及び後援金額を含み、及び、
前記送受信機を介して前記後援金データの受信時点から既設定の第1時間区間の間に、前記複数の後援者の端末からの前記後援金データの追加受信の有無を判断し、
前記既設定の第1時間区間の間に、前記複数の後援者の端末から前記後援金データを受信できなかった場合、前記動作は、
前記既設定の第1時間区間の後にイベント分割画面を生成し、
前記第1送出画面に前記イベント分割画面をオーバーレイ(overlay)して第2送出画面を生成し、及び、
前記送受信機を介して前記第2送出画面をストリーミングサーバに送信することをさらに含み、
前記イベント分割画面は、前記後援者IDに対応するテキストデータ及び前記後援金額に対応するテキストデータと既設定の第1エフェクトデータを組み合わせて生成された第1イベントデータを含み、
前記既設定の第1エフェクトデータは、前記後援金額に基づいて算出されるイベント強度値に基づいて設定される、
後援サーバ。
【請求項2】
前記後援金データは後援ワーディング情報をさらに含み、
前記動作は、
前記既設定の第1時間区間の後に、前記後援ワーディング情報を音声データに変換し、前記音声データに前記既設定の第1エフェクトデータを組み合わせて第2イベントデータを生成し、及び、
前記第2イベントデータを前記第2送出画面と一緒に前記ストリーミングサーバに送信することをさらに含む、
請求項1に記載の後援サーバ。
【請求項3】
前記既設定の第1エフェクトデータは、前記後援者IDに対応するテキストデータ及び前記後援金額に対応するテキストデータの色、サイズ、ハイライト効果及び前記音声データの音量のうち少なくとも一つを含む、
請求項2に記載の後援サーバ。
【請求項4】
前記既設定の第1時間区間の間に、前記複数の後援者の端末から前記後援金データを追加的に受信した場合、前記動作は、
前記送受信機を介して前記既設定の第1時間区間の終了時点から既設定の第2時間区間の間に、前記複数の後援者の端末から前記後援金データを追加的に受信し、
前記既設定の第2時間区間の後に、前記後援金データに基づいて前記複数の後援者の端末の中で最も多くの後援金額を後援した後援者の端末を決定し、
前記イベント分割画面を生成し、
前記第1送出画面に前記イベント分割画面をオーバーレイして前記第2送出画面を生成し、及び、
前記送受信機を介して前記第2送出画面を前記ストリーミングサーバに送信することをさらに含み、
前記イベント分割画面は、前記最も多くの後援金額を後援した後援者の端末の後援者IDに対応するテキストデータ及び前記最も多い後援金額に対応するテキストデータと既設定の第2エフェクトデータを組み合わせて生成された第3イベントデータを含み、
前記既設定の第2エフェクトデータは、前記イベント強度値及び前記追加後援金額に基づいて算出される追加イベント強度値の両方に基づいて設定される、
請求項1に記載の後援サーバ。
【請求項5】
前記後援金データは後援ワーディング情報をさらに含み、
前記動作は、
前記既設定の第2時間区間の後に、前記後援ワーディング情報を音声データに変換し、前記音声データに前記既設定の第2エフェクトデータを組み合わせて第4イベントデータを生成し、及び、
前記第4イベントデータを前記第2送出画面と一緒に前記ストリーミングサーバに送信することをさらに含む、
請求項4に記載の後援サーバ。
【請求項6】
後援サーバによって行われる方法であって、
ストリーマーの端末からストリーミングコンテンツの提供のために、リアルタイムで第1送出画面を受信し、
複数の後援者の端末から後援金データを受信し、ここで前記後援金データは前記複数の後援者の端末毎に設定された後援者ID及び後援金額を含み、及び、
前記後援金データの受信時点から既設定の第1時間区間の間に、前記複数の後援者の端末からの前記後援金データの追加受信の有無を判断し、
前記既設定の第1時間区間の間に、前記複数の後援者の端末から前記後援金データを受信できなかった場合、前記既設定の第1時間区間の後にイベント分割画面を生成し、
前記第1送出画面に前記イベント分割画面をオーバーレイして第2送出画面を生成し、及び、
前記第2送出画面をストリーミングサーバに送信することをさらに含み、
前記イベント分割画面は、前記後援者IDに対応するテキストデータ及び前記後援金額に対応するテキストデータと既設定の第1エフェクトデータを組み合わせて生成された第1イベントデータを含み、
前記既設定の第1エフェクトデータは、前記後援金額に基づいて算出されるイベント強度値に基づいて設定される、
方法。
【請求項7】
前記後援金データは後援ワーディング情報をさらに含み、
前記既設定の第1時間区間の後に、前記後援ワーディング情報を音声データに変換し、前記音声データに前記既設定の第1エフェクトデータを組み合わせて第2イベントデータを生成し、及び、
前記第2イベントデータを前記第2送出画面と一緒に前記ストリーミングサーバに送信することをさらに含む、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記既設定の第1エフェクトデータは、前記後援者IDに対応するテキストデータ及び前記後援金額に対応するテキストデータの色、サイズ、ハイライト効果及び前記音声データの音量のうち少なくとも一つを含む、
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記既設定の第1時間区間の間に、前記複数の後援者の端末から前記後援金データを追加的に受信した場合、前記既設定の第1時間区間の終了時点から既設定の第2時間区間の間に、前記複数の後援者の端末から前記後援金データを追加的に受信し、
前記既設定の第2時間区間の後に、前記後援金データに基づいて前記複数の後援者の端末の中で最も多くの後援金額を後援した後援者の端末を決定し、
前記イベント分割画面を生成し、
前記第1送出画面に前記イベント分割画面をオーバーレイして前記第2送出画面を生成し、及び、
前記第2送出画面を前記ストリーミングサーバに送信することをさらに含み、
前記イベント分割画面は、前記最も多くの後援金額を後援した後援者の端末の後援者IDに対応するテキストデータ及び前記最も多い後援金額に対応するテキストデータと既設定の第2エフェクトデータを組み合わせて生成された第3イベントデータを含み、
前記既設定の第2エフェクトデータは、前記イベント強度値及び前記追加後援金額に基づいて算出される追加イベント強度値の両方に基づいて設定される、
請求項6に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ストリーミングイベント効果調整機能を提供するサーバ及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ユーチューブ(YouTube(登録商標))、アフリカ(Afreeca)、ツイッチ(twitch)など、国内外のストリーミングプラットフォームを利用して個人放送を行うストリーマー及びこれを視聴する視聴者の数が増加している。従来のストリーミングプラットフォームは、
図1のように放送する主体がカメラ、マイクなどの入力装置を用いて自身の放送画面をリアルタイムで送出し、視聴者は一方的にこれを受信して視聴する一方向サービスを提供するものであった。
【0003】
視聴者は、ストリーミング中のストリーマーとミッションを設定して、ミッションの成功と引き換えに後援金を支給してストリーマーを後援することができる。視聴者が後援すると、後援に対する一種のリワードの概念で後援を知らせるイベント画面が一緒に送出される。しかし、従来のストリーミングサービスは、単に視聴者のID(identification)と後援金額を画面にオーバーレイ(overlay)する程度の機能のみを提供していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2016-0098927号
【特許文献2】韓国公開特許第10-2020-0002608号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、ストリーミングイベント効果調整機能を提供するサーバ及び方法を提供することにある。
【0006】
本発明の様々な実施形態において成そうとする技術的課題は、以上で言及した事項に限定されず、言及していない別の技術的課題は、以下に説明する本発明の様々な実施形態から当該技術分野における通常の知識を有する者によって考慮されることができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態として、送受信機(transceiver)と、少なくとも一つのプロセッサと、前記少なくとも一つのプロセッサに動作可能に接続され、前記少なくとも一つのプロセッサが動作を実行するようにする少なくとも一つの命令語(instructions)を保存する少なくとも一つのメモリ、とを含み、前記動作は、前記送受信機を介してストリーマーの端末からストリーミングコンテンツの提供のために、リアルタイムで第1送出画面を受信し、前記送受信機を介して複数の後援者の端末から後援金データを受信し、ここで前記後援金データは前記複数の後援者の端末毎に設定された後援者ID及び後援金額を含み、及び、前記送受信機を介して前記後援金データの受信時点から既設定の第1時間区間の間に、前記複数の後援者の端末からの前記後援金データの追加受信の有無を判断し、前記既設定の第1時間区間の間に、前記複数の後援者の端末から前記後援金データを受信できなかった場合、前記動作は、前記既設定の第1時間区間の後にイベント分割画面を生成し、前記第1送出画面に前記イベント分割画面をオーバーレイして第2送出画面を生成し、及び、前記送受信機を介して前記第2送出画面をストリーミングサーバ30に送信することをさらに含み、前記イベント分割画面は、前記後援者IDに対応するテキストデータ及び前記後援金額に対応するテキストデータと既設定の第1エフェクトデータを組み合わせて生成された第1イベントデータを含み、前記既設定の第1エフェクトデータは、前記後援金額に基づいて算出されるイベント強度値に基づいて設定される、後援サーバである。
【0008】
前記後援金データは後援ワーディング情報をさらに含み、前記動作は、前記既設定の第1時間区間の後に、前記後援ワーディング情報を音声データに変換し、前記音声データに前記既設定の第1エフェクトデータを組み合わせて第2イベントデータを生成し、前記第2イベントデータを前記第2送出画面と一緒に前記ストリーミングサーバ30に送信することをさらに含む。
【0009】
前記既設定の第1エフェクトデータは、前記後援者IDに対応するテキストデータ及び前記後援金額に対応するテキストデータの色、サイズ、ハイライト効果及び前記音声データの音量のうち少なくとも一つを含む。
【0010】
前記既設定の第1時間区間の間に、前記複数の後援者の端末から前記後援金データを追加的に受信した場合、前記動作は、前記送受信機を介して前記既設定の第1時間区間の終了時点から既設定の第2時間区間の間に、前記複数の後援者の端末から前記後援金データを追加的に受信し、前記既設定の第2時間区間の後に、前記後援金データに基づいて前記複数の後援者の端末の中で最も多くの後援金額を後援した後援者の端末を決定し、前記イベント分割画面を生成し、前記第1送出画面に前記イベント分割画面をオーバーレイして前記第2送出画面を生成し、及び、前記送受信機を介して前記第2送出画面を前記ストリーミングサーバ30に送信することをさらに含み、前記イベント分割画面は、前記最も多くの後援金額を後援した後援者の端末の後援者IDに対応するテキストデータ及び前記最も多い後援金額に対応するテキストデータと既設定の第2エフェクトデータを組み合わせて生成された第3イベントデータを含み、前記既設定の第2エフェクトデータは、前記イベント強度値及び前記追加後援金額に基づいて算出される追加イベント強度値の両方に基づいて設定される。
【0011】
前記後援金データは後援ワーディング情報をさらに含み、前記動作は、前記既設定の第2時間区間の後に、前記後援ワーディング情報を音声データに変換し、前記音声データに前記既設定の第2エフェクトデータを組み合わせて第4イベントデータを生成し、前記第4イベントデータを前記第2送出画面と一緒に前記ストリーミングサーバ30に送信することをさらに含む。
【0012】
本発明の他の実施形態において、後援サーバによって行われる方法であって、ストリーマーの端末からストリーミングコンテンツの提供のために、リアルタイムで第1送出画面を受信し、複数の後援者の端末から後援金データを受信し、ここで前記後援金データは前記複数の後援者の端末毎に設定された後援者ID及び後援金額を含み、及び、前記後援金データの受信時点から既設定の第1時間区間の間に、前記複数の後援者の端末からの前記後援金データの追加受信の有無を判断し、前記既設定の第1時間区間の間に、前記複数の後援者の端末から前記後援金データを受信できなかった場合、前記既設定の第1時間区間の後にイベント分割画面を生成し、前記第1送出画面に前記イベント分割画面をオーバーレイして第2送出画面を生成し、前記第2送出画面をストリーミングサーバ30に送信することをさらに含み、前記イベント分割画面は、前記後援者IDに対応するテキストデータ及び前記後援金額に対応するテキストデータと既設定の第1エフェクトデータを組み合わせて生成された第1イベントデータを含み、前記既設定の第1エフェクトデータは、前記後援金額に基づいて算出されるイベント強度値に基づいて設定される、方法である。
【0013】
前記後援金データは後援ワーディング情報をさらに含み、前記既設定の第1時間区間の後に、前記後援ワーシング情報を音声データに変換し、前記音声データに前記既設定の第1エフェクトデータを組み合わせて第2イベントデータを生成し、及び、前記第2イベントデータを前記第2送出画面と一緒に前記ストリーミングサーバ30に送信することをさらに含む。
【0014】
前記既設定の第1エフェクトデータは、前記後援者IDに対応するテキストデータ及び前記後援金額に対応するテキストデータの色、サイズ、ハイライト効果及び前記音声データの音量のうち少なくとも一つを含む。
【0015】
前記既設定の第1時間区間の間に、前記複数の後援者の端末から前記後援金データを追加的に受信した場合、前記既設定の第1時間区間の終了時点から既設定の第2時間区間の間に、前記複数の後援者の端末から前記後援金データを追加的に受信し、前記既設定の第2時間区間の後に、前記後援金データに基づいて前記複数の後援者の端末の中で最も多くの後援金額を後援した後援者の端末を決定し、前記イベント分割画面を生成し、前記第1送出画面に前記イベント分割画面をオーバーレイして前記第2送出画面を生成し、前記第2送出画面を前記ストリーミングサーバ30に送信することをさらに含み、前記イベント分割画面は、前記最も多くの後援金額を後援した後援者の端末の後援者IDに対応するテキストデータ及び前記最も多くの後援金額に対応するテキストデータと既設定の第2エフェクトデータを組み合わせて生成された第3イベントデータを含み、前記既設定の第2エフェクトデータは、前記のイベント強度値及び前記追加後援金額に基づいて算出される追加イベント強度値の両方に基づいて設定される。
【0016】
前記課題の解決方法は、本発明の様々な実施形態の一部に過ぎず、本発明の技術的特徴が反映された様々な実施形態が当該技術分野の通常の知識を有する者により以下の詳細な説明に基づいて導出され、理解されることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の様々な例によると、ストリーミングイベント効果調整機能を提供するサーバ及び方法を提供することができる。
【0018】
本発明による効果は、以上で言及した効果に限定されず、言及していない別の効果は、以下の詳細な説明から本発明に関連する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
以下に添付する図面は、本発明の様々な実施形態に関する理解を助けるためのものであって、詳細な説明と共に本発明の様々な実施形態を提供する。ただし、本発明の様々な実施形態の技術的特徴は、特定の図面に限定されるものではなく、各図面で開示される特徴は、互いに組み合わせて新しい実施形態として構成することができる。各図面における参照番号は構造的構成要素を意味する。
【
図1】従来のストリーミングシステムを説明するための図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係るストリーミング後援システムを説明するための図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る後援サーバのブロック図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る後援方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明に係る実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。添付の図面と共に以下に開示する詳細な説明は、本発明の例示的な実施形態を説明するものであり、本発明を実施することができる唯一の形態を示すものではない。以下の詳細な説明は、本発明が完全に理解されるために具体的な細部事項を含む。しかし、当業者は、本発明の開示内容をこれら具体的な細部事項がなくても実施できるであろう。
【0021】
本発明の概念が曖昧になることを避けるために、公知の構造及び装置は省略するか、各構造及び装置の核心機能を中心としたブロック図形式で示すことがある。また、本発明の全体における同一の構成要素については、同一の符号を用いて説明する。
【0022】
本発明の概念に基づく様々な実施形態は、様々な変更を加えることができ、様々な形態を持つことができるため、様々な実施形態を図面に例示し、本開示で詳細に説明する。しかし、これは本発明の概念による様々な例を特定の実施形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる変更、均等物、または代替物を含む。
【0023】
第1または第2などの用語を様々な構成要素を説明するにおいて用いるが、前記構成要素は、前記用語によって限定されてはならない。前記用語は、一つの構成要素を他の構成要素と区別する目的でのみ、例えば、本発明の概念に基づく権利範囲から逸脱せずに
、第1構成要素は第2構成要素として命名することができ、同様に、第2構成要素は第1構成要素とも命名することができる。
【0024】
ある構成要素が他の構成要素に「連結され」ていたり、「接続され」ていると言及した場合、その他の構成要素に直接連結されていたり、または接続されていることもあるが、中間に他の構成要素が存在することもあると理解されなければならない。一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結され」ていたり、「直接接続され」ていると言及した場合は、中間に他の構成要素が存在しないことと理解されなければならない。構成要素間の関係を説明する表現、例えば「~の間に」と「すぐ~の間に」または「~に直接隣接する」なども同様に解釈されなければならない。
【0025】
本発明で用いる用語は、単に特定の様々な実施形態を説明するために用いるものであって、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は文脈上明らかに異なる意味ではない限り、複数の表現を含む。本発明において、「含む」または「有する」などの用語は、説示された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたものが存在することとして示すためであり、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたものの存在または付加の可能性を予め排除しないものと理解されなければならない。
【0026】
異なって定義されない限り、技術的または科学的な用語を含めてここで用いる全ての用語は、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を持つ。一般的に用いられる、事前に定義されているような用語は、関連技術の文脈上で持つ意味と一致する意味を持つものと解釈されなければならず、本発明で明らかに定義しない限り、理想的または形式的過ぎる意味に解釈されない。以下、本発明の様々な例を添付の図面を参照して、詳細に説明する。
【0027】
図2は、本発明の一実施形態に係るストリーミング後援システムを説明するための図であり、
図3は、本発明の一実施形態に係る後援サーバのブロック図である。
【0028】
図2を参照すると、本発明の一実施形態に係るストリーミング後援システムは、ストリーマーの端末10、後援者の端末20、ストリーミングサーバ30、及び後援サーバ40を含む。
【0029】
ストリーマーの端末10は、ストリーミングコンテンツを後援者の端末20に提供する。説明の便宜を図るために、本発明においてはストリーミングコンテンツをゲームコンテンツである場合を例にして説明するが、本発明におけるストリーミングコンテンツとは、上述したゲームコンテンツのほか、様々なメディアを介して提供することができる映画、音楽、文学、写真、漫画、アニメ、他の文字、図形、色彩、音声、動作や絵やこれらを組み合わせたもの、またはこれらに関する全ての情報及び/またはデータを含む広義の概念であることができる。
【0030】
例えば、ストリーマーの端末10は、ストリーマーの端末10でリアルタイムで実行されているストリーミングコンテンツ、例えば、ゲームの送出画面を後援者の端末20に提供することができる。
【0031】
後援者の端末20は、ストリーマーの端末10からストリーミングコンテンツが提供される。例えば、後援者の端末20は、ストリーマーの端末10でリアルタイムで実行されているゲームの送出画面をストリーマーの端末10から提供されることができる。後援者の端末20は複数あってもよく、この場合、後援者の端末20はブロードキャストの形でストリーミングコンテンツが提供される。
【0032】
本発明において、端末は、例えば、スマートフォン、携帯電話、スマートTV、セットトップボックス、タブレットPC、デジタルカメラ、ビデオカメラ、電子書籍端末、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistants)、PMP(Portable Multimedia Player)、ナビゲーション、MP3プレーヤー、ウェアラブルデバイス、エアコン、電子レンジ、オーディオ、DVDプレーヤーなどを含むことができる。ここで、パーソナルコンピュータは、ノートブックコンピュータ、デスクトップなどを含む。
【0033】
上述したストリーマーの端末10と後援者の端末20は、ストリーミングサーバ30及び後援サーバ40を介してストリーミングコンテンツを提供することができる。
【0034】
ストリーミングサーバ30は、ストリーマーの端末10からストリーミングコンテンツに関連する各種データ(例えば、送出画面のデータなど)を受信し、受信したストリーミングコンテンツに関連する各種データを後援者の端末20に送信する。
【0035】
ストリーミングサーバ30は、受信したストリーミングコンテンツにストリーミングサーバ30が自主的に提供するサービスを後援者の端末20に提供することができる。または、ストリーミングサーバ30は、受信したストリーミングコンテンツに関連する各種データに後援者及び/またはストリーマーが設定するミッション及び/または後援者が後援する後援金額に関連する各種データを組み合わせたデータを後援サーバ40から受信し、組み合わせたデータを後援者の端末20に提供する。
【0036】
本発明において、ミッションはストリーマーがストリーミングコンテンツ内で行うことを約束する特定の任務を意味するものであり、後援者及び/またはストリーマーによって設定することができる。例えば、ストリーミングコンテンツがAゲームの場合、ミッションはAゲーム内でストリーマーが行うことができる様々な目標である。
【0037】
後援サーバ40は、ストリーミングサーバ30と連動して、ストリーミングサーバ30によって提供できないサービスを提供することができる。本発明において、ストリーミングサーバ30によって提供できないサービス、つまり後援サーバ40によってのみ提供されるサービスは、ストリーミングイベント効果調整機能であることができる。
【0038】
以下では、
図3を参照して、後援サーバ40について具体的に説明する。
【0039】
図3を参照すると、後援サーバ40は、送受信機410、プロセッサ420、及びメモリ430を含む。
【0040】
送受信機410は、プロセッサ420に接続することができ、無線信号を送信及び/または受信する。送受信機410は送信機及び受信機を含む。送受信機410は、ストリーマーの端末10、後援者の端末20、及びストリーミングサーバ30とデータを送受信する。
【0041】
プロセッサ420は、メモリ430及び/または送受信機410を制御し、本発明の説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作フローチャートを具現するように構成される。例えば、プロセッサ420は送受信機410を介して無線信号を受信し、無線信号に含まれる情報をメモリ430に保存することができる。また、プロセッサ420は、メモリ430に保存された情報を処理して無線信号を生成後、生成した無線信号を送受信機410を介して転送することができる。
【0042】
メモリ430はプロセッサ420に接続することができ、プロセッサ420の動作に関連する様々な情報を保存することができる。例えば、メモリ430は、プロセッサ420によって制御されるプロセスの一部または全部を行ったり、本発明の説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作フローチャートを行うための命令を含むソフトウェアコードを保存することができる。
【0043】
以下では、後援サーバ40に含まれるプロセッサ420の動作の様々な形態について説明する。
【0044】
1.追加後援金データの受信がない場合のイベント強度調整
【0045】
本発明の一実施形態によると、プロセッサは、後援者の端末から受信する後援金データに基づいて、イベントの分割画面が組み合わされた送出画面を提供する。
【0046】
このために、プロセッサは、送受信機を介してストリーマーの端末からストリーミングコンテンツの提供のために、リアルタイムで第1送出画面を受信する。
【0047】
プロセッサは、送受信機を介して、複数の後援者の端末から後援金データを受信することができる。ここで、後援金データは、複数の後援者の端末毎に設定された後援者ID及び後援金額を含む。
【0048】
プロセッサは、後援金データを受信した場合、送受信機を介して後援金データの受信時点から既設定の第1時間区間の間に、複数の後援者の端末からの後援金データの追加受信の有無を判断する。つまり、プロセッサは後援金データを受信したときに、すぐにイベント分割画面を生成するのではなく、既設定の第1時間区間を待機しながら、追加の後援金データの受信の有無を判断する。
【0049】
もし、既設定の第1時間区間の間に、複数の後援者の端末から後援金データを受信できなかった場合、プロセッサは受信した後援金データのイベント分割画面を生成する。
【0050】
具体的に、プロセッサは、既設定の第1時間区間の後にイベント分割画面を生成する。ここで、イベント分割画面は、後援者IDに対応するテキストデータ及び後援金額に対応するテキストデータと既設定の第1エフェクトデータを組み合わせて生成された第1イベントデータを含む。
【0051】
本発明において、第1イベントデータ及び第3イベントデータは、テキストデータに視覚的な効果が一緒に組み合わされたデータであることができる。
【0052】
また、本発明では、既設定の第1エフェクトデータ及び既設定の第2エフェクトデータは、テキストデータに上述した視覚的効果を提供するために設定されるデータであってもよい。例えば、既設定の第1エフェクトデータ及び既設定の第2エフェクトデータは、後援者IDに対応するテキストデータ及び後援金額に対応するテキストデータの色、サイズ、ハイライト効果の少なくとも一つを含むことができる。
【0053】
ここで、既設定の第1エフェクトデータ及び既設定の第2エフェクトデータは、後述する音声データの音量的効果を提供するために設定されるデータであってもよい。例えば、既設定の第1エフェクトデータ及び既設定の第2エフェクトデータは、音声データの音量を追加的に含むことができる。
【0054】
既設定の第1エフェクトデータは、後援金額に基づいて算出されるイベント強度値に基づいて設定される。イベント強度値は、既設定の第1エフェクトデータに関連する値に乗ぜられる。例えば、テキストデータの色の彩度値や明度値にイベント強度値が乗ぜられた値が既設定の第1エフェクトデータとして設定される。これにより、イベント強度値が大きいほど、既設定の第1エフェクトデータの値が大きくなり、後援者の端末に提供されるイベント分割画面に、より強調されたエフェクトを組み合わせたイベントデータを含むことができる。
【0055】
イベント強度値は、後援金額に比例する値であってもよい。例えば、イベント強度値は、後援金額を10000で割った値であることができる。または、イベント強度値は、後援金額と同じ値であることができる。
【0056】
その後、プロセッサは、リアルタイムで受信した第1送出画面に生成されたイベント分割画面をオーバーレイして第2送出画面を生成し、送受信機を介して第2送出画面をストリーミングサーバ30に送信する。
【0057】
上述した後援金データは、追加的に後援ワーディング情報をさらに含む。後援ワーディング情報は、後援者の端末によって別途に入力されるテキスト(例えば、後援メッセージなど)に関する情報である。
【0058】
このような場合、プロセッサは、既設定の第1時間区間の後、後援ワーディング情報を音声データに変換することができる。プロセッサは、変換された音声データに既設定の第1エフェクトデータを組み合わせて第2イベントデータを生成することができる。
【0059】
例えば、第2イベントデータは、変換された音声データの音量が既設定の第1エフェクトデータによって調節される音声データを意味することができる。上述したように、既設定の第1エフェクトデータには、音声データの音量が含まれることがあり、このような場合、イベント強度値に応じて、音声データの音量を調節できる。例えば、イベント強度値が大きいほど、より大きな音量を持つ音声データが第2イベントデータとして生成される。
【0060】
その後、プロセッサは、第2イベントデータを第2送出画面と一緒にストリーミングサーバ30に送信する。
【0061】
2.追加後援金データの受信に応じたイベント強度調整
【0062】
上述した本発明の実施形態とは異なり、もし、既設定の第1時間区間の間に、複数の後援者の端末から後援金データを追加的に受信した場合、プロセッサは追加後援金データの受信を考慮して、イベント強度を調整する。
【0063】
プロセッサは、送受信機を介して既設定の第1時間区間の終了時点から既設定の第2時間区間の間に、複数の後援者の端末から後援金データを追加的に受信する。また、この場合、プロセッサは上述した本発明の実施形態とは異なり、既設定の第1時間区間の後、すぐに第2送出画面を生成するためのステップを遅延及び/またはドロップ(drop)する。
【0064】
プロセッサは、第2時間区間の後に後援金データに基づいて、複数の後援者の端末の中で最も多くの後援金額を後援した後援者の端末を決定する。例えば、プロセッサは受信した全ての後援金データに含まれた後援金額を各後援者ID毎に合わせ、各後援者ID毎の後援金額の合計が最も高い後援者の端末を決定する。
【0065】
後援金額の合計が最も高い後援者の端末が決定すると、プロセッサはイベント分割画面を生成し、リアルタイムで受信した第1送出画面に生成されたイベント分割画面をオーバーレイして、第2送出画面を生成する。
【0066】
ここで、イベント分割画面は、最も多くの後援金額を後援した後援者の端末の後援者IDに対応するテキストデータ及び最も多い後援金額に対応するテキストデータと既設定の第2エフェクトデータを組み合わせて生成された第3イベントデータを含む。つまり、追加後援金データが受信される場合、最も多くの後援金額を後援した後援者の端末に対してのみ、イベント分割画面が生成されることを意味する。したがって、本発明によれば、後援サーバは後援者の端末間に後援を誘導することができる。
【0067】
また、既設定の第2エフェクトデータは、イベント強度値に加えて、追加の後援金額に基づいて算出される追加イベント強度値が共に考慮されて設定される。つまり、既設定の第1時間区間の間に、複数の後援者の端末から後援金データを追加的に受信する場合、イベント強度値だけでなく、追加イベント強度値が共に考慮されて既設定の第2エフェクトデータが設定される。
【0068】
追加イベント強度値は、イベント強度値と同様に後援金額に比例する値であってもよい。例えば、追加イベント強度値は、既設定の第2時間区間の間に受信した後援金額を10000で割った値であることができる。または、追加イベント強度値は、後援金額と同じ値であることができる。
【0069】
その後、プロセッサは、送受信機を介して第2送出画面をストリーミングサーバ30に送信する。
【0070】
一方、後援金データが後援ワーディング情報をさらに含む場合、プロセッサは既設定の第2時間区間の後に後援ワーディング情報を音声データに変換し、音声データに既設定の第2エフェクトデータを組み合わせて第4イベントデータを生成する。
【0071】
例えば、第4イベントデータは、変換された音声データの音量が既設定の第2エフェクトデータによって調節される音声データを意味する。
【0072】
その後、プロセッサは、生成された第4イベントデータを第2送出画面と一緒にストリーミングサーバ30に送信する。
【0073】
図4は、本発明の一実施形態に係る後援方法のフローチャートである。以下では、先に説明した部分と重複する部分の詳細な説明は省略する。
【0074】
図4を参照すると、S110において、後援サーバはストリーマーの端末からストリーミングコンテンツの提供のために、リアルタイムで第1送出画面を受信する。
【0075】
S120において、後援サーバは複数の後援者の端末から後援金データを受信する。ここで、後援金データは複数の後援者の端末毎に設定された後援者ID及び後援金額を含む。
【0076】
S130において、後援サーバは後援金データの受信時点から既設定の第1時間区間の間に、複数の後援者の端末からの後援金データの追加受信の有無を判断する。
【0077】
S130の判断結果に基づいて、既設定の第1時間区間の間に、複数の後援者の端末から後援金データを受信できなかった場合、後援サーバはS140aにおいて、既設定の第1時間区間の後にイベント分割画面を生成する。
【0078】
ここで、イベント分割画面は、後援者IDに対応するテキストデータ及び後援金額に対応するテキストデータと既設定の第1エフェクトデータを組み合わせて生成された第1イベントデータを含む。既設定の第1エフェクトデータは、後援金額に基づいて算出されるイベント強度値に基づいて設定される。
【0079】
S150aにおいて、後援サーバは第1送出画面にイベント分割画面をオーバーレイして第2送出画面を生成する。
【0080】
S160aにおいて、後援サーバは第2送出画面をストリーミングサーバ30に送信する。
【0081】
または、S130の判断結果に基づいて、既設定の第1時間区間の間に、複数の後援者の端末から後援金データを追加的に受信した場合、S140bにおいて、後援サーバは既設定の第1時間区間の終了時点から既設定の第2時間区間の間に、複数の後援者の端末から後援金データを追加的に受信する。
【0082】
S150bにおいて、後援サーバは既設定の第2時間区間の後、後援金データに基づいて、複数の後援者の端末の中で最も多くの後援金額を後援した後援者の端末を決定する。
【0083】
S160bにおいて、後援サーバはイベント分割画面を生成する。ここで、イベント分割画面は、最も多くの後援金額を後援した後援者の端末の後援者IDに対応するテキストデータ及び最も多い後援金額に対応するテキストデータと既設定の第2エフェクトデータを組み合わせて生成された第3イベントデータを含む。既設定の第2エフェクトデータは、イベント強度値及び追加後援金額に基づいて算出される追加イベント強度値の両方に基づいて設定される。
【0084】
S170bにおいて、後援サーバは第1送出画面にイベント分割画面をオーバーレイして第2送出画面を生成する。
【0085】
S180bにおいて、後援サーバは第2送出画面をストリーミングサーバ30に送信する。
【0086】
上述したように、開示した本発明の実施形態は、本発明に関連する技術分野における通常の技術者が本発明を具現し、実施することができるように提供するものである。上記において、本発明の実施形態を参照して説明したが、当該技術分野の通常の技術者は、本発明の実施形態を多様に修正及び変更することができる。したがって、本開示は、ここに記載した実施形態に制限されるためのものではなく、ここで開示した原理と新規の特徴と一致する最も広い範囲を付与しようとするものである。
【符号の説明】
【0087】
10 ストリーマーの端末
20 後援者の端末
30 ストリーミングサーバ
40 後援サーバ